JP6332835B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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本発明は、蒸発燃料処理装置に関し、特に、密閉タンクシステムに適用される蒸発燃料処理装置に関する。
従来から、燃料タンクへの給油時に発生する蒸発燃料を蓄積するためのキャニスタを備える密閉タンクシステムに適用される蒸発燃料処理装置が知られている。
密閉タンクシステムでは、給油タンクと、エンジンの上流側のエンジン吸気管との間に、エンジンへの燃料供給系統とは別のパージ通路を設け、給油時に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を、一旦、パージ通路上のキャニスタに蓄積する。そして、所定のパージタイミングで、パージ通路上における、キャニスタと、エンジン吸気管との間に設けられたポンプを作動させることによってキャニスタ内に負圧を発生させ、これにより、キャニスタに蓄積された蒸発燃料をエンジン吸気管に向けて供給している。そして、密閉タンクシステムでは、パージタイミング及び給油時以外は、燃料タンク内の蒸発燃料がエンジン吸気管に流れないよう、燃料タンクとパージ通路との間に設けられた密閉バルブを閉じている。このような密閉タンクシステムにおける蒸発燃料処理装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2013−194602号公報
一般的に、密閉タンクシステムでは、給油時以外は、給油タンクとパージ通路との間の密閉バルブが閉じているため、例えば、燃料タンク内の温度上昇により燃料が部分的に気化し、燃料タンク内の圧力が上昇してしまう場合がある。従って、燃料タンク内の圧力の上昇を抑制するために、一定期間毎に、燃料タンク内の圧力を下げる必要がある。この場合、燃料タンク内の圧力が一定値以上になった際に、逐次、密閉バルブを開き、燃料タンク内の蒸発燃料を燃料タンクから放出することが考えられる。
しかしながら、単に、燃料タンク内の圧力に応じて密閉バルブの開閉を行うと、燃料タンク内の蒸発燃料が大量に活性炭等のキャニスタ内の吸着材に吸着されてしまう場合があった。これにより、大量の蒸発燃料がキャニスタ内の吸着材に吸着されてしまう。そして、パージ通路内に残留している蒸発燃料がキャニスタに吸着されると、本来、キャニスタによって蒸発燃料を吸着したい場合においてキャニスタの吸着可能容量が不足してしまい、蒸発燃料がキャニスタから破過してしまう、という問題があった。そして、この問題を解決しようとすると、キャニスタを大型化し、その吸着可能容量を増加させる必要があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、キャニスタを大型化することなく、燃料タンク内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料の破過を防止することができる蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、燃料タンクからエンジン吸気管に向けて延びるパージ通路と、燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧センサと、燃料タンクとパージ通路との間に設けられた密閉バルブと、パージ通路上において密閉バルブよりも下流側に設けられ、燃料タンクからの蒸発燃料を受け入れ、蒸発燃料を吸着するためのキャニスタであって、キャニスタ内に空気を導入するための大気開放バルブを備えるキャニスタと、パージ通路上においてキャニスタよりも下流側に接続された加圧ポンプと、パージ通路上において加圧ポンプよりも下流側に設けられたパージバルブと、を備える蒸発燃料処理装置であって、タンク内圧センサによって検出された圧力が所定値以上となったとき、エンジン運転中に、パージバルブ、及び大気開放バルブを開弁状態にし、かつ加圧ポンプを作動させ、その後、密閉バルブを開き、キャニスタの空気導入口と、加圧ポンプとの間において、加圧ポンプ始動後のパージ通路内の空気流量を計測する流量センサを備え、流量センサによって計測された値が所定値以上となったときに密閉バルブを開く、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、エンジン運転中に、タンク内圧センサによって検出された圧力が所定値以上となったとき、パージバルブ、及び大気開放バルブを開弁状態にし、かつ加圧ポンプを作動させることができる。これにより、加圧ポンプの下流側において負圧が発生し、大気開放バルブから、キャニスタを通って、加圧ポンプに向かう気流が発生する。そして、気流を発生させた後に、密閉バルブを開くことにより、燃料タンクからキャニスタを経て、加圧ポンプに向けた気流が発生する。そして、燃料タンク内の蒸発燃料は、燃料タンクから吸引され、キャニスタに向けて流れる。蒸発燃料がキャニスタ内に入ると、蒸発燃料は、大気開放バルブから加圧ポンプに向けて流れる気流によって、キャニスタから加圧ポンプに向けて流れる。そして、このとき、キャニスタ内に入った蒸発燃料は、キャニスタの吸着材と接触することなく、直ぐにキャニスタから排出されることとなる。従って、燃料タンク内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料がキャニスタ内の吸着材と接触せず、蒸発燃料は吸着材によって吸着されない。これにより、燃料タンク内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料を吸着材に接触させないようにすることができ、キャニスタ内に蓄積される蒸発燃料の量が増加するのを防止することができる。
さらに、加圧ポンプを始動させた後、十分な気流が発生した後に、密閉バルブを開き、燃料タンク内の蒸発燃料を、燃料タンクから吸引し、キャニスタを通してパージ通路の下流側に向けて流すことができる。これにより、より確実に、蒸発燃料がキャニスタの吸着材に接触するのを防止することができる。
上記課題を解決するために、本発明は、燃料タンクからエンジン吸気管に向けて延びるパージ通路と、燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧センサと、燃料タンクとパージ通路との間に設けられた密閉バルブと、パージ通路上において密閉バルブよりも下流側に設けられ、燃料タンクからの蒸発燃料を受け入れ、蒸発燃料を吸着するためのキャニスタであって、キャニスタ内に空気を導入するための大気開放バルブを備えるキャニスタと、パージ通路上においてキャニスタよりも下流側に接続された加圧ポンプと、パージ通路上において加圧ポンプよりも下流側に設けられたパージバルブと、を備える蒸発燃料処理装置であって、タンク内圧センサによって検出された圧力が所定値以上となったとき、エンジン運転中に、パージバルブ、及び大気開放バルブを開弁状態にし、かつ加圧ポンプを作動させ、その後、密閉バルブを開き、パージバルブ、及び大気開放バルブを開弁状態にし、かつ加圧ポンプを作動させ、その後、密閉バルブを開く制御は、キャニスタのパージ制御を行っていないときに行う、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、エンジン運転中に、タンク内圧センサによって検出された圧力が所定値以上となったとき、パージバルブ、及び大気開放バルブを開弁状態にし、かつ加圧ポンプを作動させることができる。これにより、加圧ポンプの下流側において負圧が発生し、大気開放バルブから、キャニスタを通って、加圧ポンプに向かう気流が発生する。そして、気流を発生させた後に、密閉バルブを開くことにより、燃料タンクからキャニスタを経て、加圧ポンプに向けた気流が発生する。そして、燃料タンク内の蒸発燃料は、燃料タンクから吸引され、キャニスタに向けて流れる。蒸発燃料がキャニスタ内に入ると、蒸発燃料は、大気開放バルブから加圧ポンプに向けて流れる気流によって、キャニスタから加圧ポンプに向けて流れる。そして、このとき、キャニスタ内に入った蒸発燃料は、キャニスタの吸着材と接触することなく、直ぐにキャニスタから排出されることとなる。従って、燃料タンク内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料がキャニスタ内の吸着材と接触せず、蒸発燃料は吸着材によって吸着されない。これにより、燃料タンク内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料を吸着材に接触させないようにすることができ、キャニスタ内に蓄積される蒸発燃料の量が増加するのを防止することができる。
また、本発明において好ましくは、前記パージバルブ、及び前記大気開放バルブを開弁状態にし、かつ前記加圧ポンプを作動させ、その後、前記密閉バルブを開く制御は、エンジンの始動時に行う。
さらに、本発明において好ましくは、パージ通路上においてキャニスタと燃料タンクとを接続する蒸発燃料供給部と、パージ通路上においてキャニスタとパージバルブとを接続する蓄積燃料供給部と、キャニスタと大気開放バルブとを接続する新気供給部とを備え、キャニスタは、新気供給部が接続された一方の端部に蒸発燃料を吸着する吸着材が充填され、蒸発燃料供給部及び蓄積燃料供給部が接続された他方の端部には、吸着材が存在しない空間が形成されており、燃料タンクから受け入れた蒸発燃料は、吸着材が存在しない空間を通って蓄積燃料供給部に流れる。
以上のように、本発明によれば、キャニスタを大型化することなく、燃料タンク内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料の破過を防止することができる。
本発明の実施形態による蒸発燃料処理装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態による蒸発燃料処理装置の動作を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による蒸発燃料処理装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態による蒸発燃料処理装置を示すブロック図である。図1に示すように、蒸発燃料処理装置は、エンジン1に接続されたエンジン吸気管3に、燃料タンク5内で発生した蒸発燃料を供給するように構成されている。蒸発燃料処理装置は、燃料タンク5からエンジン吸気管3に向けて延びるパージ通路を備えている。パージ通路上には、上流側から、キャニスタ7と、加圧ポンプ9と、パージバルブ11と、が設けられている。なお、本明細書において、「上流側」及び「下流側」とは、特に断りがない限り、パージ通路内で蒸発燃料が流れる方向に基づいて定義されるものであり、「上流側」とは、燃料タンク5を始点として延びるパージ通路における燃料タンク5側をいい、「下流側」とは、エンジン吸気管3で終端するパージ通路におけるエンジン吸気管3側をいう。
キャニスタ7は、燃料タンク5と接続されており、燃料タンク5から流れてきた蒸発燃料を吸着し、蓄積する。キャニスタ7は、活性炭等の吸着材を収容する第1筒状容器7a及び第2筒状体7bを並列配置したものであり、第1筒状容器7a及び第2筒状容器7bの一方の端部は、第1筒状容器7a及び第2筒状容器7bの間で気体が行き来できるように接続されている。第1筒状容器7aの他方の端部は、燃料タンク5からの蒸発燃料を受け入れ、かつキャニスタ7内に蓄積された蒸発燃料を、下流側に向けて流せるようになっている。また、第2筒状容器7bの他方の端部は、キャニスタ7に新気を供給するための新気供給管13と接続されている。
また、キャニスタの第1筒状容器7aの新気供給管13と接続されている側、並びに第2筒状容器7bの蒸発燃料を受け入れ、かつ排出する側には、吸着剤が充填されていない空間が形成されている。そして、後述するような、燃料タンク5内の圧力を低下させる場合には、燃料タンク5から第2筒状容器7b内に流入した気流は、この吸着材が存在しない空間を通って、パージ通路の下流側に向けて流れる。
加圧ポンプ9は、入口がキャニスタ7と接続されており、出口がパージバルブ11と接続されている。そして、加圧ポンプ9は、蒸発燃料をエンジン吸気管3に供給するパージ時には、ECU15による制御のもと、パージ通路における加圧ポンプ9の上流側に負圧を発生させ、加圧ポンプ9の下流側に正圧を発生させる。これにより、キャニスタ7内に吸着された蒸発燃料を吸引し、キャニスタ7の下流側に向けて流せるようになっている。
パージバルブ11は、エンジン吸気管3のすぐ上流側に設けられており、パージ通路を通ってきた蒸発燃料のエンジン吸気管3への供給量を調整するためのものである。パージバルブ11の開閉は、ECU15によって制御され、パージバルブ11が開弁している状態では、キャニスタ7及び加圧ポンプ9と、エンジン吸気管3とが接続され、パージバルブ11が閉弁している状態では、キャニスタ7及び加圧ポンプ9と、エンジン吸気管3との間の接続は遮断される。
燃料タンク5と、キャニスタ7の第1筒状容器7aの間には、燃料タンク5中で発生した蒸発燃料を、第1筒状容器7a内に供給する蒸発燃料供給管17が設けられている。蒸発燃料供給管17から第1筒状容器7aに供給された蒸発燃料は、キャニスタ7内の吸着材によって吸着され、キャニスタ7内に蓄積される。また、キャニスタ7と、加圧ポンプ9との間には、キャニスタ7内に蓄積された蒸発燃料を加圧ポンプ9に供給する蓄積燃料供給管19が設けられている。また、第2筒状容器7bには、外部からの新気をキャニスタ7に供給するための新気供給管13が設けられている。そして、新気供給管13の外気側の入口には、ECU15によって開閉制御される新気供給バルブ25が設けられている。
燃料タンク5内には、燃料タンク5内の圧力を測定する圧力センサ27が設けられている。圧力センサ27の出力は、ECU15に供給され、これにより、ECU15が、燃料タンク5内の圧力を検出する。
また、燃料タンク5と、蒸発燃料供給管17との間には、密閉バルブ29が設けられている。密閉バルブ29は、ECU15による制御のもと開閉し、密閉バルブ29が開いているときには、燃料タンク5内の蒸発燃料は、蒸発燃料供給管17を通してキャニスタ7内に流れる。一方で、密閉バルブ29が閉じているときには、燃料タンク5は密閉され、燃料タンク5内の蒸発燃料は、下流側に向けて流れず、燃料タンク5内に留まる。
次に、蒸発燃料処理装置の動作について詳述する。
密閉タンクシステムでは、給油時にのみ、燃料タンク5内の蒸発燃料をキャニスタ7に供給する。そして、給油時において、例えば、給油口が開かれると、ECU15は、密閉バルブ29を開き、これにより、燃料タンク5とキャニスタ7が連通状態となる。そして、このとき、パージバルブ11は、閉弁状態にあり、加圧ポンプ9は、停止している。そして給油が開始されると、蒸発燃料は、密閉バルブ29及び蒸発燃供給管17を通ってキャニスタ7に供給され、蓄積される。そして、給油が終了して給油口が閉じられると、密閉バルブ29が閉じられ、燃料タンク5内は、密閉される。
そして、キャニスタ7に蓄積されている蒸発燃料の量が、所定値以上となったときに、蒸発燃料処理装置は、蒸発燃料のパージを行う。例えば、所定のエンジン運転状態において、キャニスタ7の蒸発燃料の蓄積量が一定値を超えると、ECU15は、パージバルブ11及び大気開放バルブ25を開弁状態にし、加圧ポンプ9を作動させる。なお、このとき、密閉バルブ29は、閉弁している。これにより、加圧ポンプ9の下流側に負圧が発生し、大気開放バルブ25を介して、新気導入管13内に外気が流れ込む。そして、外気は、新気導入管13からキャニスタの第1筒状容器7aに流れ込み、第1筒状容器7aの一方の端部から第2筒状容器7bの一方の端部へ流れ、その後、蓄積燃料供給管19に流れる。そして、キャニスタ7内に蓄積されている蒸発燃料は、外気の流れにのって下流側に供給され、エンジン供給管3を介してエンジン1に供給される。これにより、キャニスタ7内に蓄積された蒸発燃料を、エンジン1に供給することができる。
次に、燃料タンク5内の圧力を低下させる際の動作について説明する。上述したように、密閉バルブ29は、給油時以外は閉じられているため、燃料タンク5内は、給油時以外は、密閉状態となっている。従って、燃料タンク5内の燃料が気化すると、燃料タンク5内の圧力は、上昇することとなる。よって、所定のタイミング、例えば給油前には、燃料タンク5内の圧力を低下させ、給油口を開いたときに給油口から蒸発燃料が放出されないようにする必要がある。
図2は、燃料タンク内の圧力を低下させる際の動作を示すフロー図である。図2に示すように、燃料タンク5内の圧力を低下させる際、ECU15は、ステップS1において、圧力センサ27によって検出された燃料タンク5内の圧力が、所定値以上であるかを判断する。この処理により、燃料タンク5内の圧力を低下させる必要があるかを判断することができる。
次に、ECU15は、ステップS2においてパージ処理を実行中であるか否かを判断する。そして、パージ処理実行中でない場合には、ECU15は、ステップS3において、加圧ポンプ9を駆動させる。その後、ECU15は、ステップS4において、バルブ制御を行い、密閉バルブ29を閉弁状態に維持したまま、パージバルブ11、及び大気開放バルブ25を開弁状態にする。これにより、図1の矢印Aによって示すように、大気開放バルブ25から、エンジン吸気管3に向けた気流が発生する。なお、ステップS3の処理と、ステップS4の処理は、順番を入れ替えて行ってもよい。
次いで、ECU15は、ステップS5において、密閉バルブ29を開弁する。密閉バルブ29を開弁すると、燃料タンク5内の蒸発燃料は、加圧ポンプ9によって発生した負圧、及び大気開放バルブ25からエンジン供給管3に向かう気流によって発生した負圧によって、蒸発燃料供給管17を介してキャニスタ7の第2筒状容器7bに向けて流れる。第2筒状容器7bには、第1筒状容器7aから蓄積燃料供給管19に向けた気流が発生しているため、蒸発燃料が第2筒状容器7b内に入ると、蒸発燃料は、図1の矢印Bによって示すように、蒸発燃料供給管17から第2筒状容器7bへの入口よりも大気開放バルブ25側には流れず、吸着材が存在しない空間のみを通過して、直ぐに蓄積燃料供給管19に向けて第2筒状容器7bから放出される。そして、蒸発燃料は、パージバルブ11を通してエンジン吸気管3に供給される。そして、例えばステップS5を開始してから所定時間経過後、又は燃料タンク5の内圧が十分に低下した後に、ECU15は、ステップS6において、加圧ポンプ9を停止し、パージバルブ11、及び密閉バルブ29を閉弁し、一連の処理を終了する。
燃料タンク5内の圧力を低下させる動作を行うと、蒸発燃料がエンジン1に向けて供給されるため、かかる動作は、エンジン1が駆動しているときに行う必要がある。そして、燃料タンク5内の圧力を低下させる動作は、例えば圧力センサ27によって検出された燃料タンク5内の圧力が所定値以上となったとき、エンジン1を始動するとき、又は圧力センサ27によって検出された圧力が所定値以上となったことを示し、その直後にエンジン1を始動するときに行うことができる。
以上のように、本発明の実施形態にかかる蒸発燃料供給装置によれば、圧力センサ27によって検出された燃料タンク5内の圧力が所定値以上となったとき、パージバルブ11、及び大気バルブ25を開弁状態にし、かつ加圧ポンプ9を作動させることができる。これにより、加圧ポンプ9の下流側において負圧が発生し、キャニスタ7の空気導入口から、キャニスタ7を通って、加圧ポンプ9に向かう気流が発生する。そして、気流を発生させた後に、密閉バルブ29を開くことにより、燃料タンク5からキャニスタ7を経て、加圧ポンプ9に向けた気流が発生する。そして、燃料タンク5内の蒸発燃料は、燃料タンク5から吸引され、キャニスタ7に向けて流れる。蒸発燃料がキャニスタ7内に入ると、蒸発燃料は、空気導入口から加圧ポンプ9に向けて流れる気流によって、キャニスタ7から加圧ポンプ9に向けて流れる。そして、このとき、キャニスタ7内に入った蒸発燃料は、キャニスタ7の吸着材と接触することなく、直ぐにキャニスタ7から排出されることとなる。従って、燃料タンク5内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料がキャニスタ5内の吸着材と接触しない。これにより、燃料タンク5内の圧力を低下させる際に、キャニスタ7が劣化するのを防止することができる。また、燃料タンク5内の圧力を低下させる際に、蒸発燃料を吸着材に接触させないようにすることにより、キャニスタ7内に蓄積される蒸発燃料の量が増加するのを防止することができる。
なお、上述した実施形態では、燃料タンク5内の圧力を低下させる動作において、大気開放バルブ25から、エンジン吸気管3に向けた気流が発生した後、ECU15によって、密閉バルブ29を開弁することとした。しかしながら、密閉バルブ29を開くタイミングとしては、例えば、加圧ポンプ9の上流側にある蓄積燃料供給管19内に流量センサを設け、流量センサによって蓄積燃料供給管19内で十分な流速が得られたことを検出した後に密閉バルブ29を開くようにしてもよい。これにより、より確実に、蒸発燃料がキャニスタ7の吸着材に接触するのを防止することができる。
5 燃料タンク
7 キャニスタ
9 加圧ポンプ
11 パージバルブ
15 ECU
25 大気開放バルブ
27 圧力センサ
29 密閉バルブ

Claims (4)

  1. 燃料タンクからエンジン吸気管に向けて延びるパージ通路と、
    前記燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧センサと、
    前記燃料タンクと前記パージ通路との間に設けられた密閉バルブと、
    前記パージ通路上において前記密閉バルブよりも下流側に設けられ、燃料タンクからの蒸発燃料を受け入れ、蒸発燃料を吸着するためのキャニスタであって、当該キャニスタ内に空気を導入するための大気開放バルブを備えるキャニスタと、
    前記パージ通路上において前記キャニスタよりも下流側に接続された加圧ポンプと、
    前記パージ通路上において前記加圧ポンプよりも下流側に設けられたパージバルブと、を備える蒸発燃料処理装置であって、
    前記タンク内圧センサによって検出された圧力が所定値以上となったとき、エンジン運転中に前記パージバルブ、及び前記大気開放バルブを開弁状態にし、かつ前記加圧ポンプを作動させ、その後、前記密閉バルブを開き、
    前記キャニスタの空気導入口と、前記加圧ポンプとの間において、前記加圧ポンプ始動後の前記パージ通路内の空気流量を計測する流量センサを備え、前記流量センサによって計測された値が所定値以上となったときに前記密閉バルブを開く、ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンクからエンジン吸気管に向けて延びるパージ通路と、
    前記燃料タンク内の圧力を検出するタンク内圧センサと、
    前記燃料タンクと前記パージ通路との間に設けられた密閉バルブと、
    前記パージ通路上において前記密閉バルブよりも下流側に設けられ、燃料タンクからの蒸発燃料を受け入れ、蒸発燃料を吸着するためのキャニスタであって、当該キャニスタ内に空気を導入するための大気開放バルブを備えるキャニスタと、
    前記パージ通路上において前記キャニスタよりも下流側に接続された加圧ポンプと、
    前記パージ通路上において前記加圧ポンプよりも下流側に設けられたパージバルブと、を備える蒸発燃料処理装置であって、
    前記タンク内圧センサによって検出された圧力が所定値以上となったとき、エンジン運転中に前記パージバルブ、及び前記大気開放バルブを開弁状態にし、かつ前記加圧ポンプを作動させ、その後、前記密閉バルブを開き、
    前記パージバルブ、及び前記大気開放バルブを開弁状態にし、かつ前記加圧ポンプを作動させ、その後、前記密閉バルブを開く制御は、前記キャニスタのパージ制御を行っていないときに行う、ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  3. 前記パージバルブ、及び前記大気開放バルブを開弁状態にし、かつ前記加圧ポンプを作動させ、その後、前記密閉バルブを開く制御は、エンジンの始動時に行う、請求項1又は2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記パージ通路上において前記キャニスタと前記燃料タンクとを接続する蒸発燃料供給部と、
    前記パージ通路上において前記キャニスタと前記パージバルブとを接続する蓄積燃料供給部と、
    前記キャニスタと前記大気開放バルブとを接続する新気供給部とを備え、
    前記キャニスタは、前記新気供給部が接続された一方の端部に蒸発燃料を吸着する吸着材が充填され、前記蒸発燃料供給部及び前記蓄積燃料供給部が接続された他方の端部には、前記吸着材が存在しない空間が形成されており、
    前記燃料タンクから受け入れた蒸発燃料は、前記吸着材が存在しない空間を通って前記蓄積燃料供給部に流れる、請求項1乃至の何れか1項に記載の蒸発燃料処理装置。
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