JP6766691B2 - 燃料タンクシステム - Google Patents

燃料タンクシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6766691B2
JP6766691B2 JP2017037007A JP2017037007A JP6766691B2 JP 6766691 B2 JP6766691 B2 JP 6766691B2 JP 2017037007 A JP2017037007 A JP 2017037007A JP 2017037007 A JP2017037007 A JP 2017037007A JP 6766691 B2 JP6766691 B2 JP 6766691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
fuel tank
tank
internal pressure
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017037007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018141429A (ja
Inventor
入山 要次郎
要次郎 入山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017037007A priority Critical patent/JP6766691B2/ja
Publication of JP2018141429A publication Critical patent/JP2018141429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6766691B2 publication Critical patent/JP6766691B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

本願は、燃料タンクシステムに関する。
特許文献1には、キャニスタがパージ配管を介してエンジンの吸気通路に連通すると共に、ベーパ配管を介して燃料タンクに連通し、ベーパ配管を密閉バルブで開閉する構造の燃料蒸発ガス排出抑制装置が開示されている。この燃料蒸発ガス排出抑制装置では、キャニスタに接続されたベント配管の途中に、リークを検出するためのエバポレーティブリークチェックモジュールが設けられている。
特開2015−190347号公報
上記公報に記載のような燃料タンクシステムにおいて、エンジンで発生した負圧を燃料タンクに作用させることで、燃料タンクの内部の蒸発燃料をエンジンに移動させて燃焼させることができる。このような制御は、パージ制御と称されることがある。
ところで、燃料タンクの内部の燃料温度が低い状態でパージ制御を行った後に、封鎖弁(燃料タンクとキャニスタを連通するベーパ配管の弁)を閉じた場合、燃料タンクのタンク内圧は、大気圧程度となる。その後に燃料タンク内の燃料温度が上昇すると、燃料タンクのタンク内圧が大気圧から上昇する。燃料タンクの強度として、このタンク内圧に耐える強度が必要であり、重量増を招く。
本願は、パージ制御によって燃料タンクの内部の燃料をエンジンに移動させる燃料タンクシステムにおいて、軽量化を図ることが目的である。
第一の態様では、燃料を収容する燃料タンクと、蒸発燃料を吸着剤で吸着及び脱離するキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ配管を開閉する第一開閉弁と、前記キャニスタとエンジンとを連通するパージ配管を開閉する第二開閉弁と、前記燃料タンクの内部の燃料温度を検知する燃料温度センサと、前記燃料タンクの内部のタンク内圧を検知するタンク内圧センサと、エンジンを冷却するためのエンジン冷却水を前記燃料タンクの周囲に流すことで前記燃料タンクの内部の燃料を加熱する加熱装置と、エンジンの駆動中に前記第一開閉弁及び前記第二開閉弁を開弁すると共に前記燃料温度センサで検知した前記燃料温度が閾値温度以下の場合に前記加熱装置を作動させ、前記タンク内圧センサで検知した前記タンク内圧が閾値内圧を以下になると前記第一開閉弁及び前記第二開閉弁を閉弁すると共に前記加熱装置を停止させる制御装置と、を有する。
この燃料タンクシステムでは、第一開閉弁を閉弁することで、燃料タンクを密閉できる。これにより、燃料タンクの内部の気体がベーパ配管を通じてキャニスタに移動しない構造を実現できる。これに対し、第一開閉弁を開弁すると、燃料タンクの内部の蒸発燃料を含む気体がキャニスタに移動可能となるので、キャニスタの吸着剤で蒸発燃料を吸着できる。
また、この燃料タンクシステムでは、エンジン駆動中に第二開閉弁を開弁することで、エンジンの負圧をキャニスタに作用させることができる。これにより、キャニスタに吸着された蒸発燃料を脱離し、エンジン66で燃焼させることができる。この状態で第一開閉弁を開弁すれば、燃料タンクの内部の蒸発燃料をエンジンに移動させ、エンジンで燃焼させることができる。
エンジンの駆動中には、制御装置によって第一開閉弁が開弁されると、キャニスタの吸着剤に吸着された蒸発燃料がエンジンの負圧により脱離されてエンジンに移動し、エンジンで燃焼される。さらに第二開閉弁も開弁されると、燃料タンクの内部の蒸発燃料もエンジンに移動し、エンジンで燃焼される。
燃料温度センサで検知した燃料温度が閾値温度以下の場合は、制御装置が、加熱装置を作動させる。これにより、燃料タンクの内部の燃料温度が上昇する。そして、制御装置は、タンク内圧が閾値内圧以下になると第一開閉弁及び第二開閉弁を閉弁すると共に加熱装置を停止させる。第一開閉弁の閉弁により、燃料タンクは密閉される。加熱装置は、エンジンを冷却するためのエンジン冷却水を燃料タンクの周囲に流すことで燃料タンクの内部の燃料を加熱するので、燃料の加熱に要するコストと低減できる。
その後、たとえばエンジン停止時に外気温が上昇しても、燃料タンクの内部の燃料温度はすでに上昇されているので、上昇されていない場合と比較して、さらなる温度上昇は抑制される(もしくは燃料温度は降下する)。以降のタンク内圧の変化量の絶対値が小さくなるので、燃料タンクの強度を過度に高める必要がなく、燃料タンクの軽量化を図ることができる。
本願では、パージ制御によって燃料タンクの内部の燃料をエンジンに移動させる燃料タンクシステムにおいて、軽量化を図ることができる。
図1は参考例の燃料タンクシステムを示す図である。 図2は参考例の燃料タンクシステムにおける制御の一例を示すフローチャートである。 図3は比較例の燃料タンクシステムにおける制御の一例を示すフローチャートである。 図4は参考例の燃料タンクシステムにおける燃料タンクの内部の燃料温度とタンク内圧の経時変化を示すグラフである。 図5は比較例の燃料タンクシステムにおける燃料タンクの内部の燃料温度とタンク内圧の経時変化を示すグラフである。 図6は第一実施形態の燃料タンクシステムを示す図である。
本発明の一参考例の燃料タンクシステム22について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、燃料タンクシステム22は、燃料タンク24及びキャニスタ26を有している。燃料タンク24は、その内部に燃料を収容可能である。燃料タンク24には、インレットパイプ28が設けられており、給油ノズル(図示省略)をインレットパイプ28の上端の給油口28Aに差し入れて、燃料タンク24に給油できる。
燃料タンクシステム22が備えられた車両には、給油口28Aよりも車両外側にリッド30が設けられている。リッド30は、図示しないリッドオープナーにより、通常は閉位置でロックされているが、給油時に、給油スイッチが操作されると、リッドオープナーはリッド30を開位置へ移動させる。これにより、給油口28Aからキャップを取り外し、燃料タンク24へ給油することが可能となる。
キャニスタ26の内部には蒸発燃料を吸着及び脱離可能な活性炭等の吸着剤が収容されている。
燃料タンク24内には、燃料があらかじめ設定された満タン液位に達すると閉弁する満タン規制バルブ38が設けられている。満タン規制バルブ38とキャニスタ26とは、ベーパ配管40で連通されている。
燃料タンク24内の燃料の液位が満タン液位に達していない状態では、満タン規制バルブ38は開弁されているので、燃料タンク24内の気体がベーパ配管40を通ってキャニスタ26に移動可能である。
燃料タンク24内の液位が満タン液位に達すると、満タン規制バルブ38が閉弁されるので、燃料タンク24内の気体はキャニスタ26に移動不能となる。この状態で、燃料タンク24に対しさらに給油すると、給油された燃料の液面がインレットパイプ28を上昇して給油ノズルに達し、給油ノズルのオートストップ機構により、給油が停止される。
ベーパ配管40には、第一開閉弁32が設けられている。第一開閉弁32は、ベーパ配管40を開閉する。第一開閉弁32の開弁状態では、燃料タンク24内の蒸発燃料を含む気体がベーパ配管40を通ってキャニスタ26へ移動可能である。第一開閉弁32の閉弁状態では、燃料タンク24内の気体はキャニスタ26へ移動不能であり、燃料タンク24は密閉される。第一開閉弁32は、制御装置42によって制御される。
ベーパ配管40には、第一開閉弁32と並列にリリーフ弁44が設けられている。リリーフ弁44は、通常状態では閉弁されているが、燃料タンク24のタンク内圧が所定の正リリーフ圧よりも大きくなった場合や、負リリーフ圧よりも小さくなった場合には、燃料タンク24側とキャニスタ26側との圧力差により開弁される。これにより、燃料タンク24とキャニスタ26とが連通されるので、燃料タンク24のタンク内圧が過度に高くなったり低くなったりすることが抑制される。
キャニスタ26には、キャニスタ26の内部を大気と連通させる大気連通管52が接続されている。大気連通管52には、エアフィルタ56が設けられている。エアフィルタ56は、大気連通管52を通ってキャニスタ26に流入する気体から異物を除去する。
キャニスタ26には、エンジン46と連通するパージ配管54が接続されている。パージ配管54には、第二開閉弁34が設けられている。第二開閉弁34はパージ配管54を開閉する。第二開閉弁34は、制御装置42によって制御される。
第二開閉弁34が開弁している状態でエンジン46が駆動されると、エンジン46の負圧をキャニスタ26に作用させることができる。このとき、大気連通管52から大気がキャニスタ26に導入されるので、キャニスタ26の吸着剤に吸着されていた蒸発燃料を脱離することができる。脱離された蒸発燃料は、エンジン46からの負圧によって、エンジン46に移動して燃焼される。
燃料タンク24には、内部の圧力(タンク内圧)を検知するタンク内圧センサ48が配置されている、タンク内圧センサ48で検知されたタンク内圧の情報は、制御装置42に送られる。
燃料タンク24には、内部の燃料温度を検知する燃料温度センサ50が配置されている。燃料温度センサ50で検知された燃料温度の情報は、制御装置42に送られる。
燃料タンク24には、加熱装置58が設けられている。本参考例では、加熱装置58は、通電によって発熱する電熱線60を有する構造である。この電熱線60が、燃料タンク24の外側の所定範囲(図1の例では、少なくとも燃料タンク24の下半分を覆う範囲)に配置されている。電熱線60への通電は、制御装置42によって制御される。
次に、本参考例の燃料タンクシステム22の作用を説明する。
この燃料タンクシステム22では、制御装置42により、第一開閉弁32を閉弁することができる。これにより、燃料タンク24を密閉し、燃料タンク24の内部の蒸発燃料を含む気体がキャニスタ26に移動しない構造を実現できる。
これに対し、制御装置42により、第一開閉弁32を開弁することも可能である。これにより、燃料タンク24の内部の気体を、ベーパ配管40からキャニスタ26へ移動させ、蒸発燃料をキャニスタ26の吸着剤で吸着させることが可能である。たとえば、タンク内圧センサ48で検知されたタンク内圧が所定値より大きい場合や、燃料タンク24への給油時には、制御装置42は第一開閉弁32を開弁する。
エンジン46の駆動時には、制御装置42は、図2に示すフローに基づいて、加熱装置58、第一開閉弁32及び第二開閉弁34を制御する。
まず、制御装置42は、ステップS102において、タンク内圧が所定の閾値内圧P1よりも大きいか否かを判断する。タンク内圧が閾値内圧P1以下である場合は、ステップS116に移行し、第一開閉弁32及び第二開閉弁34を閉弁する。
ステップS102において、タンク内圧が閾値内圧P1よりも大きいと判断した場合は、制御装置42は、ステップS104に移行し、パージ制御が可能であるか否かを判断する。このパージ制御とは、エンジン46で生じた負圧をキャニスタ26に作用させて、キャニスタ26の吸着剤から蒸発燃料を脱離することをいう。さらに本参考例では、エンジンの負圧を燃料タンク24に作用させて、燃料タンク24の内部の蒸発燃料を含む気体をエンジン46に移動させることをいう。
ステップS104において、パージ制御が可能でないと判断した場合は、制御装置42は、ステップS116に移行する。
ステップS104において、パージ制御が可能であると判断した場合は、制御装置42は、ステップS106に移行し、第一開閉弁32及び第二開閉弁34を開弁する。
さらに制御装置42は、ステップS108において、燃料タンク24内の燃料温度が、所定の閾値温度T1よりも低いか否かを判断する。
ステップS108において、燃料温度が閾値温度T1以上であると判断した場合は、制御装置42は、ステップS110に移行し加熱装置58をオフ状態にする。これに対し、燃料温度が閾値温度T1より低いと判断した場合は、制御装置42はステップS112に移行し加熱装置58をオン状態にする。ここでいう「オフ状態にする」とは、加熱装置58をオン状態からオフ状態に変化させる制御の他に、オフ状態を維持する制御を含む。同様に、「オン状態にする」とは、加熱装置58をオフ状態からオン状態に変化させる制御の他に、オン状態を維持する制御を含む。本参考例では、加熱装置58として、電熱線60を含む構造を採っているので、「オフ状態」とは電熱線60に通電しない状態であり、「オン状態」とは電熱線60に通電する状態である。
ステップS110又は及びステップS112の後、制御装置42は、ステップS114へ移行する。ステップS114では、制御装置42は、タンク内圧が所定の閾値内圧P2よりも低いか否かを判断する。この閾値内圧P2は、閾値内圧P1よりも低い所定の値である。
ステップS114において、タンク内圧が閾値内圧P2以上であると判断した場合は、制御装置42は、ステップS104に戻る。これに対し、ステップS114において、タンク内圧が閾値内圧P2よりも小さいと判断した場合には、制御装置42は、ステップS116に移行し、第一開閉弁32及び第二開閉弁34を閉弁する。第一開閉弁32の閉弁により、燃料タンク24は密閉される。
さらに、制御装置42は、ステップS118に移行する。ステップS118では、制御装置42は加熱装置58をオフ状態とし、このフローを終了する。
ここで、図3には、比較例の燃料タンクシステムにおける制御のフローの一例が示されている。比較例の燃料タンクシステムでは、本参考例の燃料温度センサ50及び加熱装置58を有さない構造である。
比較例の燃料タンクシステムでは、制御装置42は、ステップS202において、タンク内圧が所定の閾値内圧P1よりも大きいか否かを判断する。タンク内圧が閾値内圧P1以下である場合は、ステップS210に移行し、第一開閉弁32及び第二開閉弁34を閉弁する。タンク内圧が閾値内圧P1よりも大きいと判断した場合は、ステップS204に移行し、パージ制御が可能であるか否かを判断する。
ステップS204において、パージ制御が可能でないと判断した場合は、制御装置42は、ステップS210に移行する。ステップS204において、パージ制御が可能であると判断した場合は、制御装置42は、ステップS206に移行し、第一開閉弁32及び第二開閉弁34を開弁する。次いで、ステップS208では、制御装置42は、タンク内圧が所定の閾値内圧P2よりも低いか否かを判断し、タンク内圧が閾値内圧P2以上であると判断した場合は、制御装置42は、ステップS202に戻る。ステップS208において、タンク内圧が閾値内圧P2よりも小さいと判断した場合には、制御装置42は、ステップS210に移行する。ステップS210では、制御装置42は第一開閉弁32及び第二開閉弁34を閉弁し、このフローを終了する。
図4には、本参考例の場合において、エンジン46の駆動停止の前後のタイミングにおける燃料温度とタンク内圧(大気圧に対するゲージ圧)の時間変化の一例が示されている。同様に、図5には、比較例の場合において、エンジンの駆動停止の前後のタイミングにおける燃料温度とタンク内圧の時間変化の一例が示されている。図4及び図5におけるJ0がエンジン46の駆動停止時刻である。
図5に示す比較例の場合、エンジンの駆動中に、燃料タンク内の燃料を加熱していない。このため、エンジンが停止した時刻J0において、燃料温度は低い(このグラフでは一例として20℃程度である)。そして時刻J0において、タンク内圧は大気圧に近い値である。
エンジンが停止した時刻J0以降において、たとえば、燃料温度よりも外気温が高い状態が生じると、外気温の影響により燃料温度が上昇し、これに伴って、タンク内圧も大気圧付近から上昇することがある。たとえば、図5に示す時刻J1では、ゲージ圧(大気圧との差)が+30kPa程度に上昇している。
また、この状態から外気温が低下すると燃料温度も低下し、これに伴ってタンク内圧も低下する。たとえば、図5に示す時刻J2では、時刻J0の場合と同程度に燃料温度が低下しており、タンク内圧(ゲージ圧)が0kPa程度に低下している。
以上から分かるように、比較例では、エンジン停止の時刻J0以降では、外気温変化の影響によるタンク内圧の変化の絶対値が大きい。図5のグラフでは、タンク内圧の変化の絶対値が30kPa程度である。したがって、比較例では、このタンク内圧の変化の絶対値に応じて燃料タンクの強度を高くする必要があり、燃料タンクの重量増を招く。
これに対し、本参考例の燃料タンクシステム22では、エンジン46の駆動中に燃料タンク24内の燃料を加熱装置58により加熱する。したがって、図4において、エンジンが停止した時刻J0では、燃料温度は比較例の場合よりも高い(このグラフでは一例として30℃程度である)。なお、本参考例においても、エンジン46が停止した時刻J0ではタンク内圧は大気圧に近い値である。
エンジン46が停止した時刻J0以降に外気温が上昇しても、本参考例では、燃料温度が、加熱によりあらかじめ高くなっているため、比較例の場合よりも燃料温度が上昇しづらく、外気温が燃料温度よりも低ければ燃料温度が低下することもある。たとえば、図4における時刻J3では燃料温度が低下しており、タンク内圧もゲージ圧で−15kPa程度に低下している。
本参考例ではこのようにタンク内圧が低下するので、この状態から外気温が上昇し、燃料温度が上昇した場合でも、タンク内圧の変化の絶対値は、比較例におけるタンク内圧の変化の絶対値より小さい。たとえば、図4に示す時刻J4において、タンク内圧はゲージ圧で+15kPa程度である。以降は、再度燃料温度が低下し、タンク内圧が低下しても、タンク内圧の変化の絶対値は比較例より小さい。たとえば、時刻J5においても、タンク内圧はゲージ圧で−15kPa程度である。
すなわち、本参考例では、エンジン停止の時刻J0以降では、外気温変化の影響によるタンク内圧の変化の絶対値が、比較例の場合よりも小さい。図4のグラフでは、タンク内圧の変化の絶対値が15kPa程度である。したがって、本参考例では、このタンク内圧の変化の絶対値に応じて燃料タンク24の強度を過度に高くする必要がなく、燃料タンク24を軽量化できる。また、燃料タンク24を補強するための部材が不要若しくは少なくて済むので、低コストで燃料タンクシステム22を構成できる。
次に、第一実施形態について説明する。第一実施形態において、参考例と同様の要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第一実施形態の燃料タンクシステム62では、エンジン46からの排気が流れる排気管64に、排気の流れの上流側から、触媒装置66、バイパス管68及びマフラー70が設けられている。バイパス管68は、分岐部64Aで排気管64から分岐し、合流部64Bで排気管64に合流している。
バイパス管68には、排熱回収器72が設けられている。排気管64には流路切替弁64Vが設けられており、排気の流路を、排気管64(分岐部64Aから合流部64Bまでの間の部分)と、バイパス管68とに切り替えることができる。たとえば、排気管64を流れる排気の一部を、バイパス管68に流す場合に、その流量を調整することができる。そして、バイパス管68を流れた排気の熱が、排熱回収器72で回収され、エンジン冷却水が加熱される。
エンジン46とラジエター74の間には、エンジン冷却水が循環流路76により循環するようになっている。そして、この循環流路76を流れるエンジン冷却水の一部は、排熱回収流路78を通って、排熱回収器72に流入する。これにより、エンジン冷却水は、排熱回収器72から排気の熱を受けて加熱される。
排熱回収流路78は、さらに、燃料タンク24の下部を経由して循環流路76に合流するする加熱流路78Aと、燃料タンク24の下部を経由することなく循環流路76に合流するバイパス流路78Bとに分岐している。分岐部78Cには、加熱流路78Aを流れる冷却水の流量を調整する温水調整弁80が設けられている。温水調整弁80は、制御装置42によって制御される。加熱流路78Aは、燃料タンク24の内部の燃料を加熱する部材であり、加熱装置58の一例である。
加熱流路78Aは、燃料タンク24の下部では、複数の分流管78Dに分割されており、それぞれの分流管78Dは燃料タンク24の外面に近接して配置されている。
このような構成とされた第一実施形態の燃料タンクシステム62においても、参考例の燃料タンクシステム22と同様に、エンジン46の駆動中に燃料タンク24内の燃料を加熱装置58により加熱する。したがって、エンジン停止以降では、外気温変化の影響によるタンク内圧の変化の絶対値が小さくい。タンク内圧の変化の絶対値に応じて燃料タンク24の強度を過度に高くする必要がなく、燃料タンクの軽量化、低コストに寄与できる。
しかも、第一実施形態では、エンジン46からの排気の熱を効果的に利用して燃料タンク24の内部の燃料を加熱できる。燃料を加熱するために、あらたな熱源を用意する必要がないので、より燃料の加熱に要するコストを低減できる。
22 燃料タンクシステム
24 燃料タンク
26 キャニスタ
32 第一開閉弁
34 第二開閉弁
40 ベーパ配管
42 制御装置
46 エンジン
48 タンク内圧センサ
50 燃料温度センサ
54 パージ配管
58 加熱装置
60 電熱線
62 燃料タンクシステム

Claims (1)

  1. 燃料を収容する燃料タンクと、
    蒸発燃料を吸着剤で吸着及び脱離するキャニスタと、
    前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ配管を開閉する第一開閉弁と、
    前記キャニスタとエンジンとを連通するパージ配管を開閉する第二開閉弁と、
    前記燃料タンクの内部の燃料温度を検知する燃料温度センサと、
    前記燃料タンクの内部のタンク内圧を検知するタンク内圧センサと、
    エンジンを冷却するためのエンジン冷却水を前記燃料タンクの周囲に流すことで前記燃料タンクの内部の燃料を加熱する加熱装置と、
    エンジンの駆動中に前記第一開閉弁及び前記第二開閉弁を開弁すると共に前記燃料温度センサで検知した前記燃料温度が閾値温度以下の場合に前記加熱装置を作動させ、前記タンク内圧センサで検知した前記タンク内圧が閾値内圧以下になると前記第一開閉弁及び前記第二開閉弁を閉弁すると共に前記加熱装置を停止させる制御装置と、
    を有する燃料タンクシステム。
JP2017037007A 2017-02-28 2017-02-28 燃料タンクシステム Active JP6766691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017037007A JP6766691B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 燃料タンクシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017037007A JP6766691B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 燃料タンクシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018141429A JP2018141429A (ja) 2018-09-13
JP6766691B2 true JP6766691B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=63526512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017037007A Active JP6766691B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 燃料タンクシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6766691B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111502870B (zh) * 2020-04-26 2021-12-07 上海元城汽车技术有限公司 一种诊断系统及方法
CN112046270A (zh) * 2020-08-17 2020-12-08 北京汽车股份有限公司 车辆油箱的压力控制方法及系统、车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018141429A (ja) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9732706B2 (en) System and methods for regulating fuel vapor flow in a fuel vapor recirculation line
JP5998529B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の診断装置
JP5880159B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の診断装置
RU2016115873A (ru) Способ (варианты) и система для увеличения расхода вентиляции картера путем активного регулирования потоков
JP6271327B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
WO2015182174A1 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP6572915B2 (ja) 燃料タンクシステム及びその制御方法
JP6251469B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の診断装置
US9845745B2 (en) EVAP system with valve to improve canister purging
JP2009539679A (ja) ベントライン用チェック弁を有するオンボード燃料補給用蒸気回収システム
RU2664047C1 (ru) Устройство обработки испарившегося топлива
US9546620B2 (en) Canister design for evaporative emission control
JP5913024B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
US9228541B2 (en) Partially sealed fuel vapor purge system
JP6766691B2 (ja) 燃料タンクシステム
US20160298578A1 (en) Fuel vapor processing apparatus
JP2017145706A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2015081528A (ja) 蒸発燃料処理装置
JP6252565B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP6485621B2 (ja) 蒸散燃料処理装置
JP6347246B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP6332835B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP2016065523A (ja) 蒸散燃料処理装置
JP5772734B2 (ja) 燃料タンクシステム
JP2005036730A (ja) 燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6766691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151