JP6332763B2 - アクティブフィルタ制御装置、アクティブフィルタ装置、電力変換装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

アクティブフィルタ制御装置、アクティブフィルタ装置、電力変換装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アクティブフィルタ制御装置、アクティブフィルタ装置、電力変換装置、制御方法及びプログラムに関する。
空調機の室外機の電力変換装置には、アクティブフィルタが設けられる場合がある。アクティブフィルタは、空調機の動作を制御する電力変換装置に対して入力される電流波形を補正し、圧縮機等の負荷が発生する高調波成分を低減する。
例えば、特許文献1には、従来のアクティブフィルタが有する電源周期と制御周期が同期しない場合に高調波を抑制する機能が低下するという課題に対し、電源周期ごとにその周期に含まれる制御周期の数をカウントし、制御周期ごとに演算した制御量の誤差を、当該電源周期について積分して電源周期ごとの制御量の誤差の積算値を演算し、演算した積算値を考慮した制御量を算出することによって、電源周期が振動する等、電源周期と制御周期とが同期しない場合でも高い制御精度を維持することができるアクティブフィルタについて記載がある。
特開2012−143095号公報
アクティブフィルタではリプル電流が発生する。リプル電流の発生は、ノイズの発生や制御性の低下につながる。アクティブフィルタが備えるリアクタのインダクタンスを大きくするとリプル電流を抑えることができる。しかし、インダクタンスを大きくすると急峻な電流の変化に対する追随性が悪くなる。従って、アクティブフィルタの容量を大きくする場合、最大入力電流に合わせた電流変化に追従するためには、インダクタンスを大きくすることができない。すると、リプル電流の大きさを低減することができず、入力電流が小さい場合、その入力電流の基本波に対するリプル電流の比率が大きくなる。その結果、入力電流の波形を適切な波形に生成できない可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、アクティブフィルタ制御装置、アクティブフィルタ装置、電力変換装置、制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様は、電力変換装置が備えるアクティブフィルタのキャリア周期を前記電力変換装置の入力電流の大きさに基づいて設定するキャリア周期設定部と、前記キャリア周期設定部が設定したキャリア周期に基づく前記アクティブフィルタに対する制御信号を出力する制御信号出力部と、を備え、前記キャリア周期設定部は、前記入力電流の大きさが所定の閾値を上回る場合、相対的に長い周期を前記キャリア周期に設定し、前記入力電流の大きさが所定の閾値以下の場合、相対的に短い周期を前記キャリア周期に設定する、アクティブフィルタ制御装置である。
また、本発明の一態様によれば、前記キャリア周期設定部は、所定の制御周期の整数倍の周期を前記長い周期および前記短い周期に設定してもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記キャリア周期設定部は、前記制御周期の2倍の周期を前記長い周期に設定し、前記制御周期の1倍の周期を前記短い周期に設定してもよい。
また、本発明の一態様によれば、上述の制御装置は、前記アクティブフィルタが出力すべき電流に応じたデューティ指令値を算出する指令値算出部、をさらに備え、前記指令値算出部は、前記キャリア周期に含まれる前記制御周期ごとに前記デューティ指令値を算出してもよい。
また、本発明の一態様は、前記指令値算出部は、前記キャリア周期と同じ周期を有する三角波と前記アクティブフィルタの目標出力との比較に基づいて、前記デューティ指令値を算出してもよい。
また、本発明の一態様は、前記キャリア周期設定部は、前記アクティブフィルタが備えるパワートランジスタの周囲の温度に応じて定められた前記閾値と、前記電力変換装置の入力電流の大きさとに基づいて前記キャリア周期を設定してもよい。
また、本発明の一態様は、上述のアクティブフィルタ制御装置と、前記アクティブフィルタ制御装置が制御するアクティブフィルタと、を備え、SIC(シリコン・カーバイド)が、前記アクティブフィルタが備えるパワートランジスタ素子である、アクティブフィルタ装置である。
また、本発明の一態様によれば、上述のアクティブフィルタ制御装置と、前記アクティブフィルタ制御装置が制御するアクティブフィルタと、整流回路と、IPMと、を備える電力変換装置である。
また、本発明の一態様によれば、アクティブフィルタ制御装置が、電力変換装置が備えるアクティブフィルタのキャリア周期を前記電力変換装置の入力電流の大きさに基づいて設定するキャリア周期設定ステップと、前記設定したキャリア周期に基づく前記アクティブフィルタに対する制御信号を出力する制御信号出力ステップと、を有し、前記キャリア周期設定ステップでは、前記入力電流の大きさが所定の閾値を上回る場合、相対的に長い周期を前記キャリア周期に設定し、前記入力電流の大きさが所定の閾値以下の場合、相対的に短い周期を前記キャリア周期に設定する、制御方法である。
また、本発明の一態様によれば、アクティブフィルタ制御装置のコンピュータを、電力変換装置が備えるアクティブフィルタのキャリア周期を前記電力変換装置の入力電流の大きさに基づいて設定する手段、前記設定したキャリア周期に基づく前記アクティブフィルタに対する制御信号を出力する手段、として機能させ、前記設定する手段は、前記入力電流の大きさが所定の閾値を上回る場合、相対的に長い周期を前記キャリア周期に設定し、前記入力電流の大きさが所定の閾値以下の場合、相対的に短い周期を前記キャリア周期に設定するプログラムである。
上述のアクティブフィルタ制御装置、アクティブフィルタ装置、電力変換装置、制御方法及びプログラムによれば、アクティブフィルタが出力する補償電流に含まれるリプル電流を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電力変換装置の回路構成を示す図である。 本発明の一実施形態におけるアクティブフィルタが出力する補償電流を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるアクティブフィルタが出力する補償電流に含まれるリプル電流を説明する図である。 本発明の一実施形態における制御装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における制御信号の生成処理を説明する第一の図である。 本発明の一実施形態における制御信号の生成処理を説明する第二の図である。 本発明の一実施形態におけるアクティブフィルタ出力電流とパワートランジスタに生じる損失の関係を説明する図である。 本発明の一実施形態における閾値設定テーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における制御信号の生成処理の一例を示すフローチャートである。
<実施形態>
以下、第1の実施形態に係る電力変換装置について、図1〜図9を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電力変換装置の回路構成を示す図である。
図1に示す電力変換装置1は、電力系統Eから供給される電力を、負荷であるCM(圧縮機モータ)70を所望に駆動させるための三相交流電力に変換して出力する電力変換回路を備える。電力変換装置1は、空調機の室外機等に設けられる。
図1に示すように、電力変換装置1は、制御装置10と、アクティブフィルタ20と、NF(ノイズフィルタ)30と、DM(ダイオードモジュール)40と、コンデンサ50と、を備えている。また、制御装置10と、アクティブフィルタ20とでアクティブフィルタ装置24を構成する。
NF30は、電力系統Eから入力される三相交流電流のノイズを低減する。DM40は、三相交流電流を整流する整流回路(コンバータ)である。コンデンサ50は、整流された電圧を平滑化して直流電圧を生成する平滑化回路である。IPM(Intelligent Power Module)60は、例えば、インバータである。インバータは、直流入力電圧からU相、V相、W相からなる3相の駆動電圧を生成し、生成した3相の駆動電圧をCM70に供給する。これにより、電力変換装置1は、空調機の室外機(図示せず)が備えるCM70を駆動する。
アクティブフィルタ20は、DM40とコンデンサ50による整流作用によって生じる入力電流(後述するコンバータ電流I)の高調波成分を打ち消す補償電流を出力する。アクティブフィルタ20は、リアクタ21と、パワートランジスタ22と、コンデンサ23と、を含む。パワートランジスタ22は、制御装置10が出力した制御信号によりオン/オフ動作を行い、補償電流を生成する。
制御装置10は、コンバータに流れ込む三相電流のうち電流センサ31、電流センサ32によって2系統で計測されたコンバータ電流Iを取得し、アクティブフィルタ20が出力すべき補償電流Iを算出する。そして、制御装置10は、その補償電流Iの出力に必要なパワートランジスタ22のオン/オフ動作を指令する制御信号(スイッチング指令)を生成する。特に本実施形態の制御装置10は、アクティブフィルタ20が入力するコンバータ電流Iに含まれるリプル電流を抑制するために、負荷に応じて変化するコンバータ電流Iの大きさに応じて、キャリア周期(パワートランジスタ22のオン/オフ制御のための矩形波の制御信号を出力する周期)を切り替える制御を行う。
図2は、本発明の一実施形態におけるアクティブフィルタが出力する補償電流を説明する図である。
図中、上段のグラフ2Aはアクティブフィルタ20による補償後の系統電流I、中段のグラフ2Bはアクティブフィルタ20による補償前のコンバータ電流I、下段のグラフ2Cはアクティブフィルタ20が出力する補償電流Iをそれぞれ示している。系統電流Iは、コンバータ電流Iと補償電流Iとを加えたものである。制御装置10は、時々刻々と変化するコンバータ電流Iの計測値を取得し、コンバータ電流Iに含まれる高調波成分を打ち消す補償電流Iをフィードバック制御によって算出する。そして、制御装置10は、パワートランジスタ22のオン/オフ動作を制御することで、必要な補償電流Iをアクティブフィルタ20から出力させる。このときアクティブフィルタ20が入力するコンバータ電流Iにはリプル電流が含まれる。リプル電流はアクティブフィルタ20の制御に影響を与える。このリプル電流は、リアクタ21の容量を大きくすることで低減できることが知られている。
ところで、図中2Dで囲って示した箇所のように急峻に立ち上がる電流が発生することがある。アクティブフィルタ20は、この急峻な電流の変化に対して速やかに補償電流Iを出力する必要がある。急激な電流変化に対して高い追随性をもって対応するためには、リアクタ21の容量をあまり大きくすることができない。従って、リプル電流を抑えるためにリアクタ21の容量を大きくすることはできない。
図3は、本発明の一実施形態におけるアクティブフィルタが出力する補償電流に含まれるリプル電流を説明する図である。
図中、上段の図は、コンバータ電流Iが相対的に大きい場合のコンバータ電流Iに含まれる基本波3Aに対するリプル電流3aの比率を示す図である。中段の図は、コンバータ電流Iが相対的に小さい場合のコンバータ電流Iに含まれる基本波3Bに対するリプル電流3bの比率を示す図である。基本波3Aの振幅が大きい場合、リプル電流3aがコンバータ電流Iに与える影響は小さく、パワートランジスタ22におけるPWM制御等に大きな影響を及ぼす可能性は低い。ところで、リプル電流の大きさは、リアクタ容量とキャリア周期と入力電流に関係する。しかし、上記のように補償電流Iの追随性を確保するためにはリアクタ容量を大きくすることはできず、入力電流は負荷(CM70)によって決まるため変更することができない。従って、キャリア周期に変更がない限りリプル電流の大きさは変化せず、コンバータ電流Iが相対的に小さくなっても、リプル電流の大きさは変わらない。すると、基本波3Bの振幅が小さい場合、リプル電流3bの振幅の基本波3Bの振幅に対する割合が大きいため、リプル電流3bがコンバータ電流Iに与える影響が大きくなる。具体的には、コンバータ電流Iの振幅が小さい場合、図示するようにリプル電流3bの影響によって、コンバータ電流Iの値がゼロを跨いで揺らぐことになり、例えば、パワートランジスタ22において電流のゼロクロス点に基づく制御(デッドタイム補償など)を行う場合などにその制御に影響を与え、制御性が低下する可能性がある。
そこで、本実施形態では、コンバータ電流Iの値が小さい場合、リプル電流の大きさが小さくなるような制御を行う。より具体的には、上記のとおり、リプル電流に影響を与えるキャリア周期を切り替える制御を行うことによってリプル電流を小さくする。
図3の下段の図は、本実施形態の制御装置10によってアクティブフィルタ20を動作させた場合のコンバータ電流Iに含まれる基本波3Cに対するリプル電流3cの比率を示す図である。基本波3Cの大きさに応じてリプル電流3cを小さくすることで、リプル電流3cがコンバータ電流Iに与える影響は低減することができる。
図4は、本発明の一実施形態における制御装置の機能ブロック図である。
制御装置10は、例えばマイクロコンピュータによって構成される。
図4が示すように、制御装置10は、電流情報取得部11と、キャリア周期設定部12と、指令値算出部13と、制御信号出力部14と、記憶部15と、を備えている。指令値算出部13は、高出力用指令値算出部131と、低出力用指令値算出部132と、を備えている。制御装置10は、制御信号をアクティブフィルタ20へ出力し、パワートランジスタ22のオン/オフ制御を行う。
電流情報取得部11は、負荷に応じて時々刻々と変化するコンバータ電流Iの計測値(電力変換装置1の入力電流の計測値)を取得する。
キャリア周期設定部12は、キャリア周期を設定する。ここで、キャリア周期とは、PWM制御において、制御信号をなす“パルス”(矩形波)を出力する周期である。このとき、キャリア周期設定部12は、電流情報取得部11の取得したコンバータ電流Iの大きさに基づいて、キャリア周期を切り替える。より具体的には、コンバータ電流Iが所定の閾値より大きい場合は相対的に長いキャリア周期を設定し、コンバータ電流Iが所定の閾値より小さい場合は相対的に短いキャリア周期を設定する。
指令値算出部13は、制御信号生成のためのデューティ指令値を算出し、制御信号出力部14に出力する。より具体的には、指令値算出部13は、コンバータ電流Iが所定の閾値より大きい場合、高出力用指令値算出部131にデューティ指令値の算出を指示し、コンバータ電流Iが所定の閾値より小さい場合、低出力用指令値算出部132にデューティ指令値の算出を指示する。
高出力用指令値算出部131は、キャリア周期設定部12が設定した相対的に長いキャリア周期に応じた制御信号を生成するためのデューティ指令値を計算する。
低出力用指令値算出部132は、キャリア周期設定部12が設定した相対的に短いキャリア周期に応じた制御信号を生成するためのデューティ指令値を計算する。
制御信号出力部14は、高出力用指令値算出部131又は低出力用指令値算出部132が算出したデューティ指令値に基づいてパワートランジスタ22のオン/オフを制御する制御信号を生成し、アクティブフィルタ20へ出力する。
これら、キャリア周期設定部12、指令値算出部13、高出力用指令値算出部131、低出力用指令値算出部132、制御信号出力部14は、制御装置10が備えるCPUが、記憶部15からプログラムを読み出し実行することで備わる機能である。
次に制御装置10による制御信号の生成処理について説明を行う。
図5は、本発明の一実施形態における制御信号の生成処理を説明する第一の図である。
図5は、高出力時(系統電流Iが大きい場合)における制御信号の生成処理を示している。高出力時とは、例えば、コンバータ電流Iが電力変換装置1の最大入力電流の50%以上となる場合をいう。高出力時において、キャリア周期設定部12は、キャリア周期TC1(例えばキャリア周波数は20kHz)を所定の制御周期CC(例えばキャリア周波数は40kHz)の2倍に設定する。ここで、キャリア周期TC1は相対的に長いキャリア周期である。キャリア周期設定部12が相対的に長い周期TC1をキャリア周期として設定したことに基づいて、高出力用指令値算出部131が、制御周期CCごとに出力すべき制御信号のパルス幅を示すデューティ指令値を算出する。例えば、高出力用指令値算出部131は、所定の目標電流と、電流情報取得部11が取得したコンバータ電流Iとの差に基づいて、補償電流Iの目標値を計算する。図中、グラフ5Aは、補償電流Iの目標値を示す。次に高出力用指令値算出部131は、アクティブフィルタ20が出力する補償電流Iが目標値となるように(PWM制御に基づき)制御信号のパルス幅およびパルス発生タイミングが含まれるデューティ指令値を制御周期CCごとに算出する。相対的に長いキャリア周期が設定された場合、デューティ指令値の算出は、制御周期CCごとに行われるが、算出されたデューティ指令値による制御信号のキャリア周期TC1は制御周期の2倍となる。
パルス幅およびパルス発生タイミングの算出は、例えば、公知の三角波比較方式によって行う。三角波5Bの周期はキャリア周期TC1と同じである。1つのキャリア周期に対応する2つの制御周期のうち前半の制御周期(CC1)では、高出力用指令値算出部131は、上昇時の三角波5Bの値と目標値5Aを比較して、目標値5Aの値が三角波5Bの値を上回っている期間のみをオンとする場合のオン状態に対応するパルス幅を算出する。高出力用指令値算出部131は、算出したパルス幅とオン制御の開始タイミング(前半の制御周期CC1の開始時点がオン制御の開始タイミング)の情報を含むデューティ指令値を制御信号出力部14へ出力する。
また、後半の制御周期(CC2)では、高出力用指令値算出部131は、下降時の三角波5Bの値と目標値5Aを比較して、目標値5Aの値が三角波5Bの値を上回っている期間のみをオンとする場合のオン状態に対応するパルス幅を算出する。高出力用指令値算出部131は、算出したパルス幅とオン制御の開始タイミング(後半の制御周期CC2の終了時点からパルス幅分だけ前がオン制御の開始タイミング)の情報を含むデューティ指令値を制御信号出力部14へ出力する。
高出力用指令値算出部131は、以降のキャリア周期についても同様に、キャリア周期の前半と後半ごとに別々にデューティ指令値を算出する。
制御信号出力部14は、高出力用指令値算出部131から取得したデューティ指令値に基づいてパワートランジスタ22のオン/オフ動作を制御する制御信号を生成する。図5の矩形波5Cは、制御信号出力部14が生成した制御信号を示す。制御信号出力部14は、生成した制御信号をアクティブフィルタ20へ出力し、所望の補償電流Iを得る。
グラフ5Dは、上記の処理によって生成された制御信号によりアクティブフィルタ20から出力された補償電流Iに含まれるリプル電流を示す。高出力時にキャリア周期を制御周期の2倍とすることで、リプル電流は大きくなるが、コンバータ電流Iが大きいためその影響の程度を比較的小さく抑えることができる。また、キャリア周期を2倍にすることでオン/オフの切り替え回数を減らすことができるので、パワートランジスタ22に生じるスイッチング損失を低減することができる。また、キャリア周期は長いものの制御周期ごとにデューティ指令値を算出することで、キャリア周期の前半(CC1)と後半(CC2)とでパルス幅を可変させることができ、きめ細かな補償電流Iの制御が可能である。
次に低出力時の処理について説明する。
図6は、本発明の一実施形態における制御信号の生成処理を説明する第二の図である。
図6は、低出力時(系統電流Iが小さい場合)における制御信号の生成処理を示している。低出力時とは、例えば、コンバータ電流Iが電力変換装置1の最大入力電流の50%以下の場合をいう。低出力時において、キャリア周期設定部12は、キャリア周期TC2の長さを制御周期CCと同じ周期に設定する。
ここで、キャリア周期TC2は相対的に短いキャリア周期である。キャリア周期設定部12が相対的に短い周期TC2をキャリア周期として設定したことに基づいて、低出力用指令値算出部132が、制御周期CCごとに出力すべき制御信号に応じたデューティ指令値を算出する。例えば、低出力用指令値算出部132は、所定の目標電流と、電流情報取得部11が取得したコンバータ電流Iとの差に基づいて、補償電流Iの目標値を計算する。図中、グラフ6Aは、補償電流Iの目標値を示す。次に低出力用指令値算出部132は、アクティブフィルタ20が出力する補償電流Iが目標値となるように制御信号のパルス幅を指定するデューティ指令値を制御周期CCごとに算出する。
例えば、低出力用指令値算出部132は、キャリア周期TC2と同じ周期を有する三角波6Bと目標値6Aを比較して、目標値6Aの値が三角波6Bの値を上回っている期間をオンとする場合のオン状態に対応するパルス幅を算出する。低出力用指令値算出部132は、算出したパルス幅の情報を含むデューティ指令値を制御信号出力部14へ出力する。
制御信号出力部14は、低出力用指令値算出部132から取得したデューティ指令値に基づいてパワートランジスタ22のオン/オフ動作を制御する制御信号を生成する。図6の矩形波6Cは、制御信号出力部14が生成した制御信号を示す。制御信号出力部14は、生成した制御信号をアクティブフィルタ20へ出力し、所望の補償電流Iを得る。
グラフ6Dは、上記の処理によって生成された制御信号によりアクティブフィルタ20から出力された低出力時における補償電流Iに含まれるリプル電流を示す。低出力時の場合、キャリア周期を高出力時の1/2倍にすることで、パワートランジスタ22のオン/オフの切り替え間隔が狭まり、その結果、リプル電流を小さくすることができる。また、パワートランジスタ22のスイッチング回数の増加によってスイッチング損失は増大するが、補償電流Iが低出力なのでON損失は小さな値となり、トータルでは100%の出力時の損失よりも低く抑えることができる。
これまでに、入力電流(I)の大きさに応じてキャリア周期を切り替えることで、特に問題となる低出力時におけるリプル電流を小さくする制御について説明した。上記の処理においては、相対的に長いキャリア周期を設定する場合でも、短いキャリア周期を設定する場合でもデューティ算出の周期は同一の周期(制御周期)である。これによりソフトウェアの簡略化が図れる。
次に本実施形態のキャリア周期の切り替えを判定する閾値とパワートランジスタ22に生じる損失との関係について説明する。
図7は、本発明の一実施形態におけるアクティブフィルタ出力電流とパワートランジスタに生じる損失の関係を説明する図である。
図7の縦軸はパワートランジスタ22に生じる損失、横軸はアクティブフィルタの出力電流(I)を示している。
パワートランジスタ22がオン/オフ動作すると、ON損失とスイッチング損失が発生する。ON損失は、出力電流の大きさに応じて変化し、出力電流が大きい程、ON損失も大きくなる。一方、スイッチング損失は、出力電流の大きさとスイッチング回数に応じて変化する。例えば、出力電流が大きい程、スイッチング損失は大きくなる。また、オン/オフの回数が2倍になると、スイッチング損失は2倍となる。
グラフ7Aは、キャリア周期を制御周期の2倍に設定した場合(高出力時)の損失とアクティブフィルタ出力電流の関係を示している。グラフ7Cは、最も条件が悪い環境下(例えば周囲の温度が50℃など高温になる場合)において、アクティブフィルタ20の放熱性能等を考慮した場合の、許容できる損失の閾値を示しており、最大出力時(出力100%)での損失がこの閾値以下となるように構成される。出力100%の場合の損失に占めるスイッチング損失とON損失との割合が図中に示されている。
また、グラフ7Bは、キャリア周期を制御周期の1倍に設定した場合(低出力時)の損失と出力の関係を示している。キャリア周期を1/2にするとスイッチングの回数が2倍に増加するので、グラフ7Bが示す損失には、グラフ7Aに比べて2倍分のスイッチング損失が含まれている。例えば、キャリア周期の切り替えに用いる所定の閾値でキャリア周期を切り替えた結果、出力電流(I)が最大出力時の60%になったとする。すると、ON損失とスイッチング損失を含む全損失は、グラフ7Cが示す許容できる損失の閾値を超えてしまう。従って、出力電流が60%となり得るときの入力電流(I)の値を閾値として用いることはできない。
次に閾値を50%に設定する場合を考える。グラフ7Bを見ると出力が50%でのON損失とスイッチング損失を含む全損失は、グラフ7Cが示す損失の閾値以内に抑えられることが分かる。従って、出力電流(I)が最大出力時の50%となるときの入力電流(I)の値は、キャリア周期の切り替え閾値として用いることができる。
本実施形態では、ON損失とスイッチング損失の合計が許容できる損失以下となるようにキャリア周期の切り替え閾値を定め、キャリア周期設定部12は、この閾値に基づいてキャリア周期の切り替えを行う。そのため、放熱性を向上させる為の設計を行ったり、放熱用の装置等を新たに設けたりする必要が無い。
ところで、許容できる損失の閾値は、パワートランジスタ22の周囲の温度によって変化する。周囲の温度が高温になると許容損失は低下し、周囲の温度が低温になると許容損失は上昇する。グラフ7Cは最も厳しい環境(例えば周囲温度が50℃)を想定した場合の許容損失の閾値を示しているので、周囲温度がより低温(例えば周囲温度が30℃)の場合、例えばグラフ7Dで示す閾値(グラフ7Cが示す損失の閾値より大きい値)まで損失を許容することができる。すると、出力電流が最大出力時の60%のときに生じる全損失は、グラフ7Dが示す許容損失の閾値以下となる。従って例えば周囲温度が30℃の場合、出力60%に対応する入力電流(I)をキャリア周期の切り替え閾値として用いることができる。このように周囲温度が低い環境では、より広い入力電流の範囲に対してリプル電流を抑制する制御(キャリア周期を高出力時より短くする制御)を行って、出力電流のノイズレベルの低減、電流に基づく制御の制御性を向上させることができる。
また、パワートランジスタ素子によってスイッチング損失が減少することが知られている。スイッチング損失が低い素子の例としてSIC(シリコン・カーバイド)、GaN(ガリウム・ナイトライド)等が挙げられる。グラフ7Eに示すようにスイッチング損失が比較的小さなパワートランジスタ22を用いることで、キャリア周期の切り替え閾値を上昇させることができる。
図8は、本発明の一実施形態における閾値設定テーブルの一例を示す図である。
図7を用いて説明したように、パワートランジスタ22の周囲温度によって、キャリア周期の切り替え閾値の値を変更し、なるべく広い範囲でリプル電流を抑制する制御を行うことができる。図8に例示する周囲温度と閾値となる電流の最大入力電流に対する割合との対応テーブルを予め記憶部15に記録しておき、空調機の運転中に計測したパワートランジスタ22の周囲温度に応じてキャリア周期の切り替え閾値を変更してもよい。
次に図9を用いて制御信号の生成処理の流れについて説明する。
図9は、本発明の一実施形態における制御信号の生成処理の一例を示すフローチャートである。
以下の処理は、電力変換装置1の動作中、所定の間隔で繰り返し実行される。
まず、キャリア周期設定部12が、キャリア周期の切り替えに用いる閾値を設定する(ステップS11)。例えば、キャリア周期設定部12は、周囲温度に応じた最大入力電流に対する割合の情報を、記憶部15が記憶する図8に例示したテーブルから読み出して、読み出した値と所定の電力変換装置1の最大入力電流値とを乗じる。キャリア周期設定部12は、乗じて得た電流の値をキャリア周期の切り替え閾値に設定する。
次に電流情報取得部11が、電力変換装置1の入力電流の計測値を取得する(ステップS12)。電流情報取得部11は、電流センサ31等が計測したコンバータ電流Iの計測値を取得し、その値をキャリア周期設定部12と指令値算出部13とに出力する。
次にキャリア周期設定部12が、キャリア周期を設定する。まず、キャリア周期設定部12は、ステップS11で設定した閾値とステップS12で取得した出力電流の計測値とを比較し、計測値が閾値を上回るかどうかを判定する(ステップS13)。計測値が閾値を上回る場合(ステップS13;Yes)、キャリア周期設定部12は、相対的に長い周期をキャリア周期に設定する(ステップS14)。例えば、キャリア周期設定部12は、所定の制御周期の2倍の周期をキャリア周期に設定する。
一方、計測値が閾値以下の場合(ステップS13;No)、キャリア周期設定部12は、相対的に短い周期をキャリア周期に設定する(ステップS15)。例えば、キャリア周期設定部12は、所定の制御周期と同じ長さの周期をキャリア周期に設定する。キャリア周期設定部12は、設定したキャリア周期の長さを指令値算出部13へ出力し、デューティ指令値の算出を指示する。
次に指令値算出部13が、キャリア周期に応じてデューティ指令値を算出する(ステップS16)。より具体的には、指令値算出部13は、相対的に長いキャリア周期が設定された場合、高出力用指令値算出部131にデューティ指令値の算出を指示し、相対的に短いキャリア周期が設定された場合、低出力用指令値算出部132にデューティ指令値の算出を指示する。
まず、相対的に長いキャリア周期が設定された場合について説明する。高出力用指令値算出部131は、ステップS12で取得した出力電流の計測値と、所定の目標電流との差に基づいて高調波成分を除去する補償電流Iの目標値を算出する。次に高出力用指令値算出部131は、設定されたキャリア周期と同じ周期(例えば制御周期の2倍の長さ)の三角波と補償電流Iの目標値とを比較して、キャリア周期に含まれる制御周期ごとにデューティを算出する。高出力用指令値算出部131は、制御周期ごとにデューティとオンにするタイミングとを含むデューティ指令値を制御信号出力部14へ出力する。
次に相対的に短いキャリア周期が設定された場合について説明する。低出力用指令値算出部132は、ステップS12で取得した入力電流の計測値と、所定の目標電流との差に基づいて高調波成分を除去する補償電流Iの目標値を算出する。次に低出力用指令値算出部132は、設定されたキャリア周期と同じ周期(制御周期と同じ長さ)の三角波と補償電流Iの目標値とを比較して、制御周期ごとのデューティを算出する。低出力用指令値算出部132は、制御周期ごとのデューティを含むデューティ指令値を制御信号出力部14へ出力する。
次に、制御信号出力部14は制御信号を生成する(ステップS17)。制御信号出力部14は、指令値算出部13から取得したデューティ指令値に対応する矩形波の制御信号(図5の矩形波5C、図6の矩形波6C)を生成し、アクティブフィルタ20に出力する。
なお、上記例では、相対的に長いキャリア周期を設定する場合に、制御周期の2倍の長さの周期を設定することとしたが、制御周期の整数倍であれば2倍でなくても良い。例えば、高出力時のキャリア周期を制御周期の3倍や4倍の長さに設定してもよい。同様に低出力時のキャリア周期についても、高出力時のキャリア周期より短い周期であること及び制御周期の整数倍であることを条件に任意の長さの周期を設定して良い。また、高出力時のキャリア周期は、低出力時のキャリア周期の2倍の長さでなくてもよい。例えば、高出力時のキャリア周期を制御周期の3倍に設定し低出力時のキャリア周期を制御周期の2倍に設定してもよい。あるいは、高出力時のキャリア周期を制御周期の4倍に設定し低出力時のキャリア周期を制御周期の1倍に設定してもよい。
本実施形態によれば、入力電流(I)が小さくなる場合に、キャリア周期を相対的に短くすることで、リプル電流を低減させることができる。また、キャリア周期を短くする場合、スイッチング損失は増大するが、キャリア周期を短くする制御に切り替える閾値を適切に設定することにより、アクティブフィルタ20全体での損失は100%出力時の損失以下に抑えることが可能である。そのため、許容損失を拡大するために、放熱性を向上させる等の対策を行う必要がない。一方、入力電流(I)が大きくキャリア周期を長くする場合は、スイッチング損失を低減することができ、キャリア周期に含まれる制御周期ごとにデューティの算出を行うことができるので精度の高い電流制御が可能である。また、出力電流の大きさに応じて設定する長短のキャリア周期を、所定の制御周期の整数倍とすることで、比較的容易にソフトウェアの実装を行うことができる。
なお、上述した制御装置10における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムを制御装置10のコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、制御装置10における各処理は、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。なお、制御装置10はアクティブフィルタ制御装置の一例である。
1・・・電力変換装置
10・・・制御装置
11・・・電流情報取得部
12・・・キャリア周期設定部
13・・・指令値算出部
131・・・高出力用指令値算出部
132・・・低出力用指令値算出部
14・・・制御信号出力部
15・・・記憶部
20・・・アクティブフィルタ
21・・・リアクタ
22・・・パワートランジスタ
23・・・コンデンサ
24・・・アクティブフィルタ装置
30・・・NF(ノイズフィルタ)
40・・・DM(ダイオードモジュール)
50・・・コンデンサ
60・・・IPM(インバータ等)
70・・・CM(圧縮機モータ)

Claims (10)

  1. 電力変換装置が備えるアクティブフィルタのキャリア周期を前記電力変換装置の入力電流の大きさに基づいて設定するキャリア周期設定部と、
    前記キャリア周期設定部が設定したキャリア周期に基づく前記アクティブフィルタに対する制御信号を出力する制御信号出力部と、
    を備え、
    前記キャリア周期設定部は、前記入力電流の大きさが所定の閾値を上回る場合、相対的に長い周期を前記キャリア周期に設定し、前記入力電流の大きさが所定の閾値以下の場合、相対的に短い周期を前記キャリア周期に設定する、
    アクティブフィルタ制御装置。
  2. 前記キャリア周期設定部は、所定の制御周期の整数倍の周期を前記長い周期および前記短い周期に設定する、
    請求項に記載のアクティブフィルタ制御装置。
  3. 前記キャリア周期設定部は、前記制御周期の2倍の周期を前記長い周期に設定し、前記制御周期の1倍の周期を前記短い周期に設定する、
    請求項に記載のアクティブフィルタ制御装置。
  4. 前記アクティブフィルタが出力すべき電流に応じたデューティ指令値を算出する指令値算出部、
    をさらに備え、
    前記指令値算出部は、前記キャリア周期に含まれる前記制御周期ごとに前記デューティ指令値を算出する、
    請求項または請求項の何れか1項に記載のアクティブフィルタ制御装置。
  5. 前記指令値算出部は、前記キャリア周期と同じ周期を有する三角波と前記アクティブフィルタの目標出力との比較に基づいて、前記デューティ指令値を算出する、
    請求項に記載のアクティブフィルタ制御装置。
  6. 前記キャリア周期設定部は、前記アクティブフィルタが備えるパワートランジスタの周囲の温度に応じて定められた前記閾値と、前記電力変換装置の入力電流の大きさとに基づいて前記キャリア周期を設定する、
    請求項1から請求項の何れか1項に記載のアクティブフィルタ制御装置。
  7. 請求項1から請求項の何れか1項に記載のアクティブフィルタ制御装置と、
    前記アクティブフィルタ制御装置が制御するアクティブフィルタと、
    を備え、
    SIC(シリコン・カーバイド)が、前記アクティブフィルタが備えるパワートランジスタ素子である、
    アクティブフィルタ装置。
  8. 請求項1から請求項の何れか1項に記載のアクティブフィルタ制御装置と、
    前記アクティブフィルタ制御装置が制御するアクティブフィルタと、
    整流回路と、
    IPM(Intelligent Power Module)と、を備える電力変換装置。
  9. アクティブフィルタ制御装置が、
    電力変換装置が備えるアクティブフィルタのキャリア周期を前記電力変換装置の入力電流の大きさに基づいて設定するキャリア周期設定ステップと
    前記設定したキャリア周期に基づく前記アクティブフィルタに対する制御信号を出力する制御信号出力ステップと
    を有し、
    前記キャリア周期設定ステップでは、前記入力電流の大きさが所定の閾値を上回る場合、相対的に長い周期を前記キャリア周期に設定し、前記入力電流の大きさが所定の閾値以下の場合、相対的に短い周期を前記キャリア周期に設定する、
    制御方法。
  10. アクティブフィルタ制御装置のコンピュータを、
    電力変換装置が備えるアクティブフィルタのキャリア周期を前記電力変換装置の入力電流の大きさに基づいて設定する手段、
    前記設定したキャリア周期に基づく前記アクティブフィルタに対する制御信号を出力する手段、
    として機能させ、
    前記設定する手段は、前記入力電流の大きさが所定の閾値を上回る場合、相対的に長い周期を前記キャリア周期に設定し、前記入力電流の大きさが所定の閾値以下の場合、相対的に短い周期を前記キャリア周期に設定する、プログラム。
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