JP2000083324A - 系統連系インバ―タシステム - Google Patents

系統連系インバ―タシステム

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JP2000083324A
JP2000083324A JP11175573A JP17557399A JP2000083324A JP 2000083324 A JP2000083324 A JP 2000083324A JP 11175573 A JP11175573 A JP 11175573A JP 17557399 A JP17557399 A JP 17557399A JP 2000083324 A JP2000083324 A JP 2000083324A
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carrier frequency
inverter
carrier
active filter
filter function
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JP11175573A
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English (en)
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Shiyuuji Sakashita
秀爾 阪下
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/20Active power filtering [APF]

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インバータの変換効率を向上させたアクティ
ブフィルタ機能付きの系統連系インバータシステムを提
供する。 【解決手段】 アクティブフィルタ機能ON時に高調波電
流をフィードバックし、アクティブフィルタ機能OFF 時
に高調波電流のフィードバックを阻止するフィードバッ
クON・OFF 切換回路10h を設ける。高調波電流の各次数
の高調波成分の大きさを測定する高調波測定回路10i を
設ける。インバータの制御用の異なる2つ以上のキャリ
ア周波数のキャリア信号を発生するキャリア信号発生器
10e を設ける。OFF 状態信号及び各次数の高調波成分の
大きさに基づき最も小さいキャリア周波数を選択し、ON
状態信号及び各次数の高調波成分の大きさに基づき最適
なキャリア周波数を選択するキャリア周波数選択回路10
j を設ける。キャリア周波数選択回路から発生する切換
指令により、選択されたキャリア周波数に切換えられる
キャリア周波数切換回路10k とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電力を交流電
力に変換するインバータを配電系統に連系して負荷に電
力を供給する系統連系インバータシステムに係り、特に
アクティブフィルタ機能を付加した系統連系インバータ
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の系統連系インバータシステ
ムを示すブロック図である。同図において、1は二次電
池、太陽電池、燃料電池等の直流電源、2はインバー
タ、3は出力電流検出器、4はACフィルタ、5は電圧
検出器、6は負荷、7は負荷電流検出器、8は連系用開
閉器、9は配電系統、10はインバータ制御回路であ
る。インバータ制御回路10は基本波出力電流指令値発
生器(以下、基本波指令値発生器という。)10a、減
算器10b、PI(比例+積分)補償器10c、比較器
10d、キャリア信号発生器10e、同期検出回路10
f及びハイパスフィルタ10gから構成される。
【0003】上記のような構成において、直流電源1か
ら出力される直流電力はインバータ2により交流電力に
変換され、ACフィルタ4を介して基本波に近い交流電
力が負荷6及び配電系統9に供給される。
【0004】インバータ制御回路10の減算器10bで
は、基本波指令値発生器10aの出力と出力電流検出器
3との差を演算する。キャリア信号発生器10eでは、
インバータ2と配電系統9との連系点における系統電圧
(以下、系統電圧という。)を電圧検出器5を介して同
期検出回路10fで得られる同期信号を入力することに
より、系統電圧と同期したあるキャリア周波数のキャリ
ア信号を発生する。比較器10dでは、このキャリア信
号と減算器10bの出力をPI補償器10cを介した出
力とを比較し、パルス幅変調(PWM)パルスを生成す
る。インバータ2はこのパルスにより駆動され、インバ
ータの出力電流が基本波指令値発生器10aから出力さ
れる指令値に一致し、かつ系統電圧と同期するように制
御される。
【0005】ところで、負荷6が高調波を発生する負荷
であると、負荷6に流れる高調波電流が配電系統9に流
れることになる。この配電系統に流れる高調波電流は、
これと同じ大きさの高調波電流を指令値として上記イン
バータ2を制御することによりアクティブフィルタが構
成され、アクティブフィルタ機能をONさせることによ
り抑制される。
【0006】系統連系インバータシステムにアクティブ
フィルタ機能を付加させる場合、負荷電流検出器7の出
力である負荷電流からハイパスフィルタ10gで高調波
電流をとり出し、これを高調波電流指令値として減算器
10bに加える。減算器10bでは、基本波電流指令値
と高調波電流指令値とが加算され、新たな電流指令値と
なり、この電流指令値に対して出力電流検出器3の出力
を減算することにより、出力電流は上記のようにして新
たな電流指令値に一致するように制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】インバータの変換効率
を低下させる一つの大きな要因として、インバータのス
イッチング時に発生する半導体素子のスイッチング損失
が挙げられ、この損失はインバータを制御するキャリア
信号のキャリア周波数に比例して増加するため、効率を
上げるためにはキャリア周波数はできる限り低く抑える
必要がある。しかし、上記システムにアクティブフィル
タ機能を付加させる場合、打ち消し対象の高調波電流の
高調波成分の次数に対応する周波数の7〜10倍のキャ
リア周波数が必要となる。そのため従来では、負荷電流
にあまり高調波電流が存在しないような負荷、または高
調波電流が存在しないような負荷に対しても、アクティ
ブフィルタ機能を考慮して設定した高いキャリア周波数
で半導体素子がスイッチングされるので、不要なスイッ
チング損失を発生する問題があった。
【0008】本発明は、インバータの変換効率を向上さ
せたアクティブフィルタ機能付きの系統連系インバータ
システムを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、直流電力を交
流電力に変換するインバータを配電系統と連系して負荷
に電力を供給すると共に、負荷に流れる高調波電流を打
ち消すようにインバータの出力電流を制御するアクティ
ブフィルタ機能を有する系統連系インバータシステムに
係わるものである。
【0010】請求項1に記載の発明は、高調波電流の各
次数の高調波成分の大きさを測定する高調波測定回路
と、インバータをパルス幅変調制御するための異なる2
つ以上のキャリア周波数のキャリア信号を発生するキャ
リア信号発生器と、各次数の高調波成分の大きさに基づ
いて2つ以上のキャリア周波数のうちから最適なキャリ
ア周波数を選択するキャリア周波数選択回路と、キャリ
ア周波数選択回路からキャリア周波数選択時に発生する
切換指令により、選択されたキャリア周波数に切換えら
れるキャリア周波数切換回路とを設けたものである。
【0011】上記の請求項1の発明においては、アクテ
ィブフィルタ機能ON時に、インバータは、打ち消し対
象の高調波電流の特定次数に対して、この次数に最も近
く、かつこの次数よりも高い次数に対応したキャリア周
波数が選択されてスイッチングされることにより、不要
なスイッチング損失の発生が抑えられるため、また打ち
消し対象の高調波電流の特定次数が途中で変化して低く
なった場合でも、この次数に最も近く、かつこの次数よ
りも高い次数に対応したキャリア周波数が選択されてス
イッチングされるので、不要なスイッチング損失の発生
が抑えられるため、アクティブフィルタ機能ON時のイ
ンバータの変換効率を向上させることができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、アクティブフィ
ルタ機能ON時に高調波電流をフィードバックし、アク
ティブフィルタ機能OFF時に高調波電流のフィードバ
ックを阻止するフィードバックON・OFF切換回路
と、インバータをパルス幅変調制御するための異なる2
つのキャリア周波数のキャリア信号を発生するキャリア
信号発生器と、フィードバックON・OFF切換回路か
らアクティブフィルタ機能OFF時に発生する切換指令
により、2つのキャリア周波数のうちの小さい方のキャ
リア周波数に切換えられ、アクティブフィルタ機能ON
時に発生する切換指令により、2つのキャリア周波数の
うちの大きい方のキャリア周波数に切換えられるキャリ
ア周波数切換回路とを設けたものである。
【0013】上記の請求項2の発明においては、負荷に
流れる高調波電流が零か、または許容できる大きさであ
るとき、またはアクティブフィルタ機能OFF時に、イ
ンバータは設定された周波数のうちの小さい方の周波数
でスイッチングされることにより、不要なスイッチング
損失の発生が大きく抑えられるため、インバータの変換
効率を向上させることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、アクティブフィ
ルタ機能ON時に高調波電流をフィードバックし、アク
ティブフィルタ機能OFF時に高調波電流のフィードバ
ックを阻止するフィードバックON・OFF切換回路
と、高調波電流の各次数の高調波成分の大きさを測定す
る高調波測定回路と、インバータをパルス幅変調制御す
るための異なる2つ以上のキャリア周波数のキャリア信
号を発生するキャリア信号発生器と、フィードバックO
N・OFF切換回路から発生するOFF状態信号及び各
次数の高調波成分の大きさに基づいて2つ以上のキャリ
ア周波数のうちの最も小さいキャリア周波数を選択し、
フィードバックON・OFF切換回路から発生するON
状態信号及び各次数の高調波成分の大きさに基づいて2
つ以上のキャリア周波数から最適なキャリア周波数を選
択するキャリア周波数選択回路と、キャリア周波数選択
回路からキャリア周波数選択時に発生する切換指令によ
り、選択されたキャリア周波数に切換えられるキャリア
周波数切換回路とを設けたものである。
【0015】上記の請求項3の発明においては、負荷に
流れる高調波電流が零か、または許容できる大きさであ
るとき、またはアクティブフィルタ機能OFF時に、イ
ンバータは設定された周波数のうちの最低で、しかも小
さい周波数でスイッチングされることにより、不要なス
イッチング損失の発生が大きく抑えられるため、インバ
ータの変換効率を大きく向上させることができる。ま
た、アクティブフィルタ機能ON時に、インバータは、
打ち消し対象の高調波電流の特定次数に対して、この次
数に最も近く、かつこの次数よりも高い次数に対応した
キャリア周波数が選択されてスイッチングされることに
より、不要なスイッチング損失の発生が抑えられるた
め、また打ち消し対象の高調波電流の特定次数が途中で
変化して低くなった場合でも、この次数に最も近く、か
つこの次数よりも高い次数に対応したキャリア周波数が
選択されてスイッチングされるので、不要なスイッチン
グ損失の発生が抑えられるため、アクティブフィルタ機
能ON時のインバータの変換効率を向上させることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る系統連系イン
バータシステムの第1の実施形態を示すブロック図であ
る。同図において、1は直流電源、2はインバータ、3
は出力電流検出器、4はACフィルタ、5は電圧検出
器、6は負荷、7は負荷電流検出器、8は連系用開閉
器、9は配電系統、10はインバータ制御回路である。
インバータ制御回路10は基本波指令値発生器10a、
減算器10b、PI補償器10c、比較器10d、キャ
リア信号発生器10e、同期検出回路10f、ハイパス
フィルタ10g、高調波測定回路10i、キャリア周波
数選択回路10j及びキャリア周波数切換回路10kか
ら構成される。
【0017】上記のような構成において、図6に追加し
た回路を主に説明する。インバータ制御回路10の高調
波測定回路10iでは、負荷電流検出器7の出力である
負荷電流から各次数の高調波成分の大きさが測定され、
次数及び大きさをキャリア周波数選択回路10jへ出力
する。
【0018】キャリア信号発生器10eでは、例えば異
なる2つのキャリア周波数の第1及び第2のキャリア信
号をそれぞれ発生するキャリア信号発生部10e1,1
0e2の第1のキャリア信号発生部10e1に、例えば
13次までの高調波電流を補償しようとすれば、第1の
キャリア周波数として、60Hz ×13×7=5.46
KHz が設定される。また、第2のキャリア信号発生部
10e2に、例えば5次までの高調波電流を補償しよう
とすれば、第2のキャリア周波数として、60Hz ×5
×7=2.1KHz が設定され、第1及び第2のキャリ
ア信号をキャリア周波数切換回路10kへ出力する。
【0019】キャリア周波数選択回路10jでは、コン
ピュータによりキャリア周波数の選択処理が行われる。
この選択処理の一例のフローチャートを図2に示す。ま
ず、第1及び第2の次数設定値A1,A2をセットする
(ステップS1)。この次数設定値は、第1及び第2の
キャリア周波数を決定する際の次数が定められる。つぎ
に、高調波測定回路10iで測定された各次数の高調波
成分の大きさが許容設定値より大きいか否かを判断する
(ステップS2)。この設定値は、例えば高調波含有率
に基づく各次数の高調波成分の大きさが定められる。
【0020】ステップS2において許容設定値より大き
い場合、この設定値より大きい次数のうちの最大次数A
を算出する(ステップS3)。つづいて、第1及び第2
の次数設定値A1,A2と最大次数Aとをそれぞれ比較
する(ステップS4)。A1≧A>A2の場合、第1の
キャリア周波数が選択されると共に、第1の切換指令を
発生してキャリア周波数切換回路10kに与える(ステ
ップS5)。A2≧Aの場合、第2のキャリア周波数が
選択されると共に、第2の切換指令を発生してキャリア
周波数切換回路10kに与える(ステップS6)。また
ステップS2において、許容設定値より小さい場合、ス
テップS6を実行する。上記のステップS4で行う比較
の判定は一例であって、A1,A2との大小に拘らずA
がA1,A2に近ければ、近い方の次数設定値に対応す
るキャリア周波数を選択してもよい。
【0021】キャリア周波数切換回路10kでは、キャ
リア周波数選択回路10jからの第1の切換指令によ
り、スイッチの接点a側に切換わり、キャリア信号発生
器10eから第1のキャリア周波数のキャリア信号が出
力され、また第2の切換指令により、スイッチの接点b
側に切換わり、キャリア信号発生器10eから第2のキ
ャリア周波数のキャリア信号が出力される。このよう
に、アクティブフィルタ機能ON時に、インバータは、
打ち消し対象の高調波電流の特定次数に対して、この次
数に最も近く、かつこの次数よりも高い次数に対応した
キャリア周波数が選択されてスイッチングされるので、
不要なスイッチング損失の発生が抑えられる。また、打
ち消し対象の高調波電流の特定次数が途中で変化して低
くなった場合でも、この次数に最も近く、かつこの次数
よりも高い次数に対応したキャリア周波数が選択されて
スイッチングされるので、不要なスイッチング損失の発
生が抑えられる。
【0022】図3は本発明に係る系統連系インバータシ
ステムの第2の実施形態を示すブロック図である。同図
において、1は直流電源、2はインバータ、3は出力電
流検出器、4はACフィルタ、5は電圧検出器、6は負
荷、7は負荷電流検出器、8は連系用開閉器、9は配電
系統、10はインバータ制御回路である。インバータ制
御回路10は基本波指令値発生器10a、減算器10
b、PI補償器10c、比較器10d、キャリア信号発
生器10e、同期検出回路10f、ハイパスフィルタ1
0g、フィードバックON・OFF切換回路10h及び
キャリア周波数切換回路10kから構成される。
【0023】上記のような構成において、図6に追加し
た回路を主に説明する。インバータ制御回路10のフィ
ードバックON・OFF切換回路10hでは、アクティ
ブフィルタ機能をOFFさせる場合、スイッチの接点b
側に切換えると、零電位の出力が減算器10bに入力さ
れる。すなわち、この回路からは何も出力されない。ア
クティブフィルタ機能をONさせる場合、接点a側に切
換えると、ハイパスフィルタ10gで取り出された負荷
の高調波電流を減算器10bへ出力する。また、アクテ
ィブフィルタON・OFF時にそれぞれ切換指令を発生
してキャリア周波数切換回路10kに与える。なお、負
荷に流れる高調波電流が零か、または許容できる大きさ
であることが予め分るような負荷であれば、アクティブ
フィルタ機能をOFFさせる。
【0024】キャリア信号発生器10eでは、例えば異
なる2つのキャリア周波数の第1及び第2のキャリア信
号をそれぞれ発生するキャリア信号発生部10e1,1
0e2の第1のキャリア信号発生部10e1に、例えば
13次までの高調波電流を補償しようとすれば、第1の
キャリア周波数として、60Hz ×13×7=5.46
KHz が設定される。また、第2のキャリア信号発生部
10e2に、高調波抑制を対象としない周波数が設定さ
れ、その第2のキャリア周波数として、例えば60Hz
×7=420Hz が設定され、第1及び第2のキャリア
信号をキャリア周波数切換回路10kへ出力する。
【0025】キャリア周波数切換回路10kでは、アク
ティブフィルタ機能ON時にフィードバックON・OF
F切換回路10hからの切換指令により、スイッチの接
点a側に切換わり、キャリア信号発生器10eから第1
のキャリア周波数のキャリア信号が出力され、アクティ
ブフィルタ機能OFF時に発生する切換指令により、ス
イッチの接点b側に切換わり、キャリア信号発生器10
eから第2のキャリア周波数のキャリア信号が出力され
る。このように、負荷に流れる高調波電流が零か、また
は許容できる大きさであるとき、またはアクティブフィ
ルタ機能OFF時に、インバータは設定された周波数の
うちの小さい方の周波数でスイッチングされるので、不
要なスイッチング損失の発生が大きく抑えられる。
【0026】図4は本発明に係る系統連系インバータシ
ステムの第3の実施形態を示すブロック図である。同図
において、1は直流電源、2はインバータ、3は出力電
流検出器、4はACフィルタ、5は電圧検出器、6は負
荷、7は負荷電流検出器、8は連系用開閉器、9は配電
系統、10はインバータ制御回路である。インバータ制
御回路10は基本波指令値発生器10a、減算器10
b、PI補償器10c、比較器10d、キャリア信号発
生器10e、同期検出回路10f、ハイパスフィルタ1
0g、フィードバックON・OFF切換回路10h、高
調波測定回路10i、キャリア周波数選択回路10j及
びキャリア周波数切換回路10kから構成される。
【0027】上記のような構成において、図6に追加し
た回路を主に説明する。インバータ制御回路10のフィ
ードバックON・OFF切換回路10hでは、アクティ
ブフィルタ機能をOFFさせる場合、スイッチの接点b
側に切換えると、零電位の出力が減算器10bに入力さ
れる。アクティブフィルタ機能をONさせる場合、接点
a側に切換えると、ハイパスフィルタ10gで取り出さ
れた負荷の高調波電流を減算器10bへ出力する。ま
た、アクティブフィルタ機能をON・OFF時にそれぞ
れON及びOFF状態信号を発生してキャリア周波数選
択回路10jに与える。
【0028】高調波測定回路10iでは、負荷電流検出
器7の出力である負荷電流から各次数の高調波成分の大
きさが測定され、次数及び大きさをキャリア周波数選択
回路10jへ出力する。
【0029】キャリア信号発生器10eでは、例えば異
なる3のキャリア周波数の第1乃至第3のキャリア信号
をそれぞれ発生するキャリア信号発生部10e1,10
e2,10e3の第1のキャリア信号発生部10e1
に、例えば13次までの高調波電流を補償しようとすれ
ば、第1のキャリア周波数として、60Hz ×13×7
=5.46KHz が設定される。また、第2のキャリア
信号発生部10e2に、例えば5次までの高調波電流を
補償しようとすれば、第2のキャリア周波数として、6
0Hz ×5×7=2.1KHz が設定される。さらに第
3のキャリア信号発生部10e3に、高調波抑制を対象
としない周波数が設定され、その第3のキャリア周波数
として、例えば60Hz ×7=420Hz が設定され、
第1乃至第3のキャリア信号をキャリア周波数切換回路
10kへ出力する。
【0030】キャリア周波数選択回路10jでは、コン
ピュータによりキャリア周波数の選択処理が行われる。
この選択処理の一例のフローチャートを図5に示す。ま
ず、第1乃至第3の次数設定値A1,A2,A3をセッ
トする(ステップS1)。この次数設定値は、第1乃至
第3のキャリア周波数を決定する際の次数が定められ
る。つぎに、フィードバックON・OFF切換回路10
hからON状態信号が出力されているか否かを判断する
(ステップS2)。ステップS2において出力されてい
る場合、高調波測定回路10iで測定された各次数の高
調波成分の大きさが許容設定値より大きいか否かを判断
する(ステップS3)。この設定値は、例えば高調波含
有率に基づく各次数の高調波成分の大きさが定められ
る。
【0031】ステップS3において設定値より大きい場
合、この設定値より大きい次数のうちの最大次数Aを算
出する(ステップS4)。つづいて、第1乃至第3の次
数設定値A1,A2,A3と最大次数Aとをそれぞれ比
較する(ステップS5)。A1≧A>A2の場合、第1
のキャリア周波数が選択されると共に、第1の切換指令
を発生してキャリア周波数切換回路10kに与える(ス
テップS6)。A2≧A>A3の場合、第2のキャリア
周波数が選択されると共に、第2の切換指令を発生して
キャリア周波数切換回路10kに与える(ステップS
7)。A3≧Aの場合、第3のキャリア周波数が選択さ
れると共に、第3の切換指令を発生してキャリア周波数
切換回路10kに与える(ステップS8)。またステッ
プS2において、ON状態信号が出力されていない(O
FF状態信号が出力されている)場合、及びステップS
3において、許容設定値より小さい場合、ステップS8
を実行する。上記のステップS5で行う比較の判定は一
例であって、A1,A2,A3との大小に拘らずAがA
1,A2,A3に近ければ、近い方の次数設定値に対応
するキャリア周波数を選択してもよい。
【0032】キャリア周波数切換回路10kでは、アク
ティブフィルタ機能ON時にキャリア周波数選択回路1
0jからの第1の切換指令により、スイッチの接点a側
に切換わり、キャリア信号発生器10eから第1のキャ
リア周波数のキャリア信号が出力され、また第2の切換
指令により、スイッチの接点b側に切換わり、キャリア
信号発生器10eから第2のキャリア周波数のキャリア
信号が出力され、さらに第3の切換指令により、スイッ
チの接点c側に切換わり、キャリア信号発生器10eか
ら第3のキャリア周波数のキャリア信号が出力される。
また、アクティブフィルタ機能OFF時にキャリア周波
数選択回路10jから発生する第3の切換指令により、
スイッチの接点c側に切換わり、キャリア信号発生器1
0eから第3のキャリア周波数のキャリア信号が出力さ
れる。このように、負荷に流れる高調波電流が零か、ま
たは許容できる大きさであるとき、またはアクティブフ
ィルタ機能OFF時に、インバータは設定された周波数
のうちの最低で、しかも小さい周波数でスイッチングさ
れるので、不要なスイッチング損失の発生が大きく抑え
られる。またインバータは、打ち消し対象の高調波電流
の特定次数に対して、この次数に最も近く、かつこの次
数よりも高い次数に対応したキャリア周波数が選択され
てスイッチングされるので、不要なスイッチング損失の
発生が抑えられる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明よ
れば、アクティブフィルタ機能ON時に、インバータ
は、打ち消し対象の高調波電流の特定次数に対して、こ
の次数に最も近く、かつこの次数よりも高い次数に対応
したキャリア周波数が選択されてスイッチングされるよ
うにし、また打ち消し対象の高調波電流の特定次数が途
中で変化して低くなった場合でも、この次数に最も近
く、かつこの次数よりも高い次数に対応したキャリア周
波数が選択されてスイッチングされるようにしたので、
アクティブフィルタ機能ON時のインバータの変換効率
を向上させることができる。
【0034】また請求項2に記載の発明よれば、負荷に
流れる高調波電流が零か、または許容できる大きさであ
るとき、またはアクティブフィルタ機能OFF時に、イ
ンバータは設定された周波数のうちの小さい方の周波数
でスイッチングされるようにしたので、アクティブフィ
ルタ機能OFF時のインバータの変換効率を大きく向上
させることができる。
【0035】さらに請求項3に記載の発明よれば、アク
ティブフィルタ機能ON時に、インバータは打ち消し対
象の高調波電流の特定次数に対して、この次数に最も近
く、かつこの次数よりも高い次数に対応したキャリア周
波数が選択されてスイッチングされるようにしたので、
アクティブフィルタ機能ON時のインバータの変換効率
を向上させることができる。しかも、負荷に流れる高調
波電流が零か、または許容できる大きさであるとき、ま
たはアクティブフィルタ機能OFF時に、インバータは
設定された周波数のうちの最低で、しかも小さい周波数
でスイッチングされるようにしたので、アクティブフィ
ルタ機能OFF時のインバータの変換効率を大きく向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る系統連系インバータシステムの第
1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態によるキャリア周波数選択処理
の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る系統連系インバータシステムの第
2の実施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る系統連系インバータシステムの第
3の実施形態を示すブロック図である。
【図5】第3の実施形態によるキャリア周波数選択処理
の一例を示すフローチャートである。
【図6】従来の系統連系インバータシステムを示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2 インバータ 3 出力電流検出器 4 ACフィルタ 5 電圧検出器 6 負荷 7 負荷電流検出器 8 連系用開閉器 9 配電系統 10 インバータ制御回路 10a 基本波指令値発生器 10b 減算器 10c PI補償器 10d 比較器 10e キャリア信号発生器 10f 同期検出回路 10g ハイパスフィルタ 10h フィードバックON・OFF切換回路 10i 高調波測定回路 10j キャリア周波数選択回路 10k キャリア周波数切換回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電力を交流電力に変換するインバー
    タを配電系統と連系して負荷に電力を供給すると共に、
    前記負荷に流れる高調波電流を打ち消すように前記イン
    バータの出力電流を制御するアクティブフィルタ機能を
    有する系統連系インバータシステムにおいて、 前記高調波電流の各次数の高調波成分の大きさを測定す
    る高調波測定回路と、 前記インバータをパルス幅変調制御するための異なる2
    つ以上のキャリア周波数のキャリア信号を発生するキャ
    リア信号発生器と、 前記各次数の高調波成分の大きさに基づいて前記2つ以
    上のキャリア周波数のうちから最適なキャリア周波数を
    選択するキャリア周波数選択回路と、 前記キャリア周波数選択回路からキャリア周波数選択時
    に発生する切換指令により、前記選択されたキャリア周
    波数に切換えられるキャリア周波数切換回路とを備えた
    系統連系インバータシステム。
  2. 【請求項2】 直流電力を交流電力に変換するインバー
    タを配電系統と連系して負荷に電力を供給すると共に、
    前記負荷に流れる高調波電流を打ち消すように前記イン
    バータの出力電流を制御するアクティブフィルタ機能を
    有する系統連系インバータシステムにおいて、 前記アクティブフィルタ機能ON時に前記高調波電流を
    フィードバックし、アクティブフィルタ機能OFF時に
    高調波電流のフィードバックを阻止するフィードバック
    ON・OFF切換回路と、 前記インバータをパルス幅変調制御するための異なる2
    つのキャリア周波数のキャリア信号を発生するキャリア
    信号発生器と、 前記フィードバックON・OFF切換回路からアクティ
    ブフィルタ機能OFF時に発生する切換指令により、前
    記2つのキャリア周波数のうちの小さい方のキャリア周
    波数に切換えられ、アクティブフィルタ機能ON時に発
    生する切換指令により、前記2つのキャリア周波数のう
    ちの大きい方のキャリア周波数に切換えられるキャリア
    周波数切換回路とを備えた系統連系インバータシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 直流電力を交流電力に変換するインバー
    タを配電系統と連系して負荷に電力を供給すると共に、
    前記負荷に流れる高調波電流を打ち消すように前記イン
    バータの出力電流を制御するアクティブフィルタ機能を
    有する系統連系インバータシステムにおいて、 前記アクティブフィルタ機能ON時に前記高調波電流を
    フィードバックし、アクティブフィルタ機能OFF時に
    高調波電流のフィードバックを阻止するフィードバック
    ON・OFF切換回路と、 前記高調波電流の各次数の高調波成分の大きさを測定す
    る高調波測定回路と、 前記インバータをパルス幅変調制御するための異なる2
    つ以上のキャリア周波数のキャリア信号を発生するキャ
    リア信号発生器と、 前記フィードバックON・OFF切換回路から発生する
    OFF状態信号及び前記各次数の高調波成分の大きさに
    基づいて前記2つ以上のキャリア周波数のうちの最も小
    さいキャリア周波数を選択し、前記フィードバックON
    ・OFF切換回路から発生するON状態信号及び前記各
    次数の高調波成分の大きさに基づいて前記2つ以上のキ
    ャリア周波数から最適なキャリア周波数を選択するキャ
    リア周波数選択回路と、 前記キャリア周波数選択回路からキャリア周波数選択時
    に発生する切換指令により、前記選択されたキャリア周
    波数に切換えられるキャリア周波数切換回路とを備えた
    系統連系インバータシステム。
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