JP6331806B2 - 化粧板 - Google Patents
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Description
このような化粧板には、梨地や木目等のシボが形成されているものがある。
(1) 表面に複数の凸条または複数の溝が設けられた化粧板であって、
前記凸条または前記溝が設けられた面について、JIS Z 8741:1997に準じて測定される60度鏡面光沢度をA[%]、
前記凸条の平均高さまたは前記溝の平均深さをB[μm]、
前記凸条または前記溝の平均幅をC[μm]、
前記凸条または前記溝が設けられた面における、前記凸条または前記溝が占める面積率をD[%]としたとき、
0.05≦(B×C×D)/A≦10.0の関係を満足することを特徴とする化粧板。
(3) 前記Bは、0.12μm以上1.30μm以下である上記(1)または(2)に記載の化粧板。
化粧板は、ビル、ホテル、マンションのロビーや、会議室、オフィス等の壁面に取り付けることで、空間の見栄えや快適性を向上させることができるものである。また、化粧板は、例えば、不動産だけでなく、電車等の車両用内装材として使用されるものであってもよい。
また、(B×C×D)/Aの値が前記上限値を超えると、光沢感が不十分となる。
図1は、本発明の化粧板の好適な実施形態を模式的に示す断面図、図2は、本発明の化粧板の好適な実施形態を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、化粧板100は、表面層11と、芯材層12とを有している。
表面層11は、意匠面となる第1の面111側に、メラミン系樹脂を担持する表面層基材からなる表面層材料で構成されている。
そして、凸条1111が前述したような所定の条件を満足するものであることにより、化粧板100は、映り込みを防止しつつ、優れた光沢感を有するものである。
これにより、前述したような優れた効果が得られる。
これにより、化粧板100の光沢感、高級感を特に優れたものとすることができる。
これにより、化粧板100の硬度より優れたものとすることができる。また、化粧板100を構成するメラミン系樹脂の合成をより効率よく行うことができる。
また、前記上限値を超えると、硬化後の樹脂柔軟性低下が著しくなる場合がある。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
これにより、熱可塑性樹脂エマルジョンの固形分が表面層11の第1の面111側へと移行して、第1の面111側に担持されているメラミン系樹脂と混合して、第1の面111側のメラミン系樹脂による表面性能を損なうことをより効果的に防止することができる。
本実施形態の化粧板100は、表面層11に加えて、芯材層12をさらに有している。
これにより、化粧板100の形状の安定性、耐久性が特に優れたものとなる。
芯材層12は、表面層11の第2の面112側に接合されている。
これにより、化粧板100の耐熱性、剛性等を特に優れたものとすることができる。
これにより、ガラスクロスの熱膨張係数を小さくすることができる。
これにより、化粧板100に充分な耐熱性、不燃性を付与することができる。また、厚みの上限については、特に限定されないが、厚みが大きいほど化粧板100の厚みと重量が増大するとともに、コストもかさむため、最終的な製品における設計上、許容される範囲で設定することが好ましく、350μm以下にすることがより好ましい。
次に、前述した化粧板の製造方法について説明する。
図3は、本発明の化粧板の製造方法の好適な実施形態を示す断面図である。
本発明の化粧板は、例えば、芯材層を有していないものであってもよい。
[1]樹脂組成物の製造
メラミン(M)とホルムアルデヒド(F)とを反応モル比(F/M)=1.7として縮合反応させて得られたメラミン系樹脂:100部を含む、樹脂固形分:50質量%のメラミン系樹脂ワニスに、熱潜在性酸触媒(MRCユニテック社製「キャタニット」):0.9質量部、離型剤(中京油脂社製「セパール328」):0.2質量部を添加し、23℃で10分間攪拌して樹脂組成物(ワニス)を得た。
表面層基材として坪量:80g/m2の酸化チタン含有化粧紙を用い、[1]で得られた樹脂組成物(ワニス)を、表面層基材の両面側に、ディップコート法で塗工した後乾燥し、表面層材料全体に対するメラミン系樹脂分が50質量%、揮発分が6質量%の表面層材料を得た。
芯材層基材として、坪量:190g/m2の未晒しクラフト紙を用意した。フェノール(P)とホルムアルデヒド(F)とを反応モル比(F/P)=1.3として反応させて得られたレゾール型フェノール樹脂:100質量部を含む、樹脂固形分:50質量%のレゾール型フェノール樹脂ワニスを、芯材層基材に塗工した後乾燥し、芯材層材料全体に対するフェノール樹脂分が35質量%、揮発分が6質量%の芯材層材料を得た。
表面が平滑なステンレス鋼製の支持部材上に、[3]で得られた芯材層材料を4枚重ね合わせて載置し、さらにその上に、[2]で得られた表面層材料を重ね合わせた。
硬化工程で用いる押圧部材が有する溝の条件を変更することにより、化粧板に形成される凸条の条件を表1に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様にして化粧板を製造した。
硬化工程で用いる押圧部材として、表面に溝が設けられていないものを用いた以外は、前記実施例1と同様にして化粧板を製造した。
硬化工程で用いる押圧部材が有する溝の条件を変更することにより、化粧板に形成される凸条の条件を表1に示すように変更した以外は、前記実施例1と同様にして化粧板を製造した。
前記のようにして製造された各実施例および比較例の化粧板について、以下の評価を行った。
表面層が設けられた面について、JIS Z 8741:1997に準じて株式会社堀場製作所製 光沢計IG−320(光源:LED)を用いて、60度鏡面光沢度の測定を行い、以下の基準に従い評価した。
B:光沢度が50以上80未満。
C:光沢度が50未満。
表面層が設けられた面側について、鏡面である場合に蛍光灯が写り込み得る角度で、化粧板を目視で観察し、化粧板における蛍光灯の映り込みを以下の基準に従い評価した。
B:化粧板に映る像がぼやけて見え、像の輪郭がやや不明確である。
C:化粧板に映る像の輪郭が明確に見える。
表面層が設けられた面側について、鏡面である場合に蛍光灯が写り込み得る角度で、化粧板を目視で観察し、化粧板の審美性(美的外観)を以下の基準に従い評価した。
B:高級感を有し、優れた審美性を有している。
C:やや審美性に劣っている。
D:審美性に劣っている。
E:審美性が非常に劣っている。
これらの結果を表2にまとめて示した。
11’ :第1の層
11 :表面層
111 :第1の面
1111 :凸条
112 :第2の面
12’ :基体
12 :芯材層
14 :芯材層
15 :保護層
16 :支持層
20 :支持部材
30 :押圧部材
31 :溝
Claims (8)
- 表面に複数の凸条または複数の溝が設けられた化粧板であって、
前記凸条または前記溝が設けられた面について、JIS Z 8741:1997に準じて測定される60度鏡面光沢度をA[%]、
前記凸条の平均高さまたは前記溝の平均深さをB[μm]、
前記凸条または前記溝の平均幅をC[μm]、
前記凸条または前記溝が設けられた面における、前記凸条または前記溝が占める面積率をD[%]としたとき、
0.05≦(B×C×D)/A≦10.0の関係を満足することを特徴とする化粧板。 - 前記Aは、60%以上108%以下である請求項1に記載の化粧板。
- 前記Bは、0.12μm以上1.30μm以下である請求項1または2に記載の化粧板。
- 前記Cは、1.0μm以上18.5μm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化粧板。
- 前記Dは、9.0%以上50.0%以下である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の化粧板。
- 6.0≦C/B≦40.0の関係を満足する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化粧板。
- 化粧板は、前記凸条または前記溝が設けられた部位がメラミン系樹脂を含むものである請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化粧板。
- 化粧板は、ガラスクロスを含む芯材層を有するものである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化粧板。
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