JP6330583B2 - 噛合式係合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両の変速機等に用いられる噛合式係合装置の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば係合装置を構成する一対の噛み合い部材を、係合状態から解放状態に切り替える際に、一対の噛み合い部材の一方が揺動されるように電動機のトルクの増加及び減少を行う揺さ振り制御を実行する装置が提案されている(特許文献1参照)。
或いは、係合装置であるドグクラッチを係合状態から解放状態に切り替える際に、エンジンの運転条件に応じたモータ・ジェネレータのトルクをドグクラッチに作用させる装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2009−029394号公報 特開2009−286356号公報
ここで、係合装置の係合中には該係合装置の回転軸方向にトルクがかかっている。このため、該係合装置を解放する際には、該トルクを緩和又は打ち消して、噛み合い部材を離れやすくすることが求められる。
上記特許文献2に記載の技術では、エンジンの運転条件に応じて、モータ・ジェネレータのトルクを調整して、係合装置の回転軸方向にかかるトルクを小さくしている。しかしながら、時々刻々と変化するエンジントルクを直接測定する手段がない場合、エンジントルクを推定する必要があるが、該エンジントルクを高精度で推定することは困難である。
上記特許文献1に記載の技術では、推定されたエンジントルクに対応するモータ・ジェネレータのトルクを所定の振り幅で増減させることにより、エンジントルクの推定に係る誤差を吸収している。しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、例えばエンジンの動作状態等によっては、該係合装置を係合状態から解放状態に切り替えにくい状況が生じる可能性があるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、係合装置を係合状態から解放状態へ確実に切り替えることができる噛合式係合装置を提供することを課題とする。
本発明の噛合式係合装置は、上記課題を解決するために、複数の歯を有し、電動機の出力トルクにより回転可能な第1係合要素と、前記第1係合要素と係合した係合状態において、前記複数の歯と夫々噛合する複数の歯を有する第2係合要素と、前記第1係合要素及び前記第2係合要素が係合しない解放状態と前記係合状態とを相互に切り替え可能なアクチュエータとを備え、前記第1係合要素及び前記第2係合要素を、前記係合状態から前記解放状態へ切り替える際に、前記第1係合要素及び前記第2係合要素を離間させるために、前記電動機の出力トルクの増減により前記第1係合要素の揺動を行う揺さ振り制御を実行する噛合式係合装置であって、前記揺さ振り制御の開始時に前記電動機から出力される一のトルク値から、前記一のトルク値とは異なる他のトルク値まで、前記電動機の出力トルクを増加又は減少させた後、前記電動機の出力トルクの増減周期及び前記電動機の出力トルクの増減幅が増加するように前記電動機を制御する制御手段を備える。
本発明の噛合式係合装置によれば、第1係合要素及び第2係合要素各々は、複数の歯部を有しており、該複数の歯部が互いに噛み合うことにより第1係合要素及び第2係合要素が係合される。アクチュエータは、第1係合要素及び第2係合要素の一方の係合要素を、その回転軸に沿う方向に動かすことにより、係合状態と解放状態とを相互に切り替える。
ここで、当該噛合式係合装置では、当該噛合式係合装置を搭載するエンジンの動作領域に応じて、第1係合要素及び第2係合要素の係合状態と解放状態とが切り替えられる。
係合状態では、エンジンの出力トルクに起因して、第1係合要素及び第2係合要素にその回転軸回りの力が加わっている。このため、第1係合要素及び第2係合要素各々に設けられた複数の歯部に面圧が生じ、第1係合要素と第2係合要素とを離間させることが困難になる。
そこで、推定されたエンジントルクに基づいて、第1係合要素及び第2係合要素の回転軸回りの力を打ち消すようなトルクを電動機から出力させることにより、第1係合要素と第2係合要素との離間を容易にすることが図られる。尚、エンジントルクの推定方法には、公知の各種態様を適用可能である。
しかしながら、エンジントルクを高精度に推定することは困難であるので、当該噛合式係合装置では、第1係合要素と第2係合要素とを離間させるために(即ち、係合状態から解放状態へ切り替えるために)、電動機の出力トルクの増減により第1係合要素の回転揺動を行う揺さ振り制御が実行される。この結果、推定されたエンジントルクが実際のエンジントルクと多少異なっていたとしても、比較的容易に第1係合要素と第2係合要素とを離間させることができる。
尚、「電動機」は、モータ・ジェネレータ(電動発電機)により実現される電動機であってもよい。即ち、電動機として機能し得る限りにおいて、例えばハイブリッド車両等に用いられるモータ・ジェネレータを意味してかまわない。
ところで、例えば経年変化の影響等によりエンジントルクの推定精度が悪化していたり、エンジンが過渡状態であり、推定されたエンジントルクと実際のエンジントルクとが大きくずれてしまったりする場合、一定の範囲内で電動機の出力トルクを増減させ続けたとしても、第1係合要素と第2係合要素とを離間させることができない可能性がある。或いは、係合状態における第1係合要素の歯部と第2係合要素の歯部との間のガタ量によっては、揺さ振り制御に起因して、第1係合要素と第2係合要素とが離間する前に、第1係合要素の歯部と第2係合要素の歯部とが再び押しつけられ、第1係合要素と第2係合要素とが離間するまでに比較的長い時間がかかる可能性がある。
そこで、本発明では特に、例えばメモリ、プロセッサ等を備えてなる制御手段により、揺さ振り制御の開始時に電動機から出力される一のトルク値から、該一のトルク値とは異なる他のトルク値まで、電動機の出力トルクが増加又は減少された後、該電動機の出力トルクの増減周期及び該電動機の出力トルクの増減幅が増加するように電動機が制御される。
つまり、制御手段は、揺さ振り制御として、出力トルクを一のトルク値から他のトルク値まで増加又は減少するように電動機を制御する。電動機の出力トルクが一のトルク値から他のトルク値まで増加又は減少する間に、第1係合要素と第2係合要素とが離間されない場合、制御手段は更に、出力トルクの増減周期及び出力トルクの増減幅が増加するように電動機を制御する。尚、典型的には、一のトルク値と他のトルク値との間に、推定されたエンジントルクの値が含まれる。
このように、揺さ振り制御に係る出力トルクの増減周期及び増減幅が増加されるので、第1係合要素と第2係合要素とが離間しにくい場合であっても、該第1係合要素と第2係合要素が離間し易い状況をもたらすことができる。従って、本発明の噛合式係合装置によれば、第1係合要素及び第2係合要素を係合状態から解放状態へ確実に切り替えることができる。
本発明の噛合式係合装置の一態様では、前記制御手段は、前記揺さ振り制御の実行中に、前記電動機、及び前記電動機の回転数を制御するインバータの少なくとも一方の温度が所定温度以上となったことを条件に、前記電動機の出力トルクが一旦減少するように前記電動機を制御する。
この態様によれば、電動機及びインバータを適切に保護することができ実用上非常に有利である。つまり、「出力トルクが一旦減少するように電動機が制御される」ことにより、インバータ及び電動機に流れる電流量が低下するので、インバータ及び電動機各々において生じる熱が低減され、インバータ及び電動機各々の温度が低下する。
本発明に係る「所定温度」は、電動機の出力トルクを一旦減少するか否かを決定する値であり、予め固定値として、又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定される。このような所定温度は、実験的若しくは経験的に、又はシミュレーションによって、例えば温度と、所定の性能が発揮されているか否かとの関係を、電動機及びインバータ各々について求め、該求められた関係に基づいて、所定の機能を発揮可能な温度の上限値より所定値だけ低い温度として設定すればよい。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
第1実施形態に係る噛合式係合装置が搭載された車両の要部を示す構成図である。 第1実施形態に係るドグクラッチを示す概略構成図である。 第1実施形態に係る揺さ振り制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る揺さ振り制御の概念を示すタイムチャートの一例である。 第2実施形態に係る揺さ振り制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る揺さ振り制御の概念を示すタイムチャートの一例である。 第3実施形態に係る揺さ振り制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る揺さ振り制御の概念を示すタイムチャートの一例である。
本発明の噛合式係合装置に係る実施形態を、図面を参照して説明する。以下の実施形態では、噛合式係合装置の一例としてドグクラッチを有する装置を挙げる。
<第1実施形態>
本発明の噛合式係合装置に係る第1実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
(車両の構成)
実施形態に係る噛合式係合装置100が搭載された車両の構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る噛合式係合装置が搭載された車両の要部を示す構成図である。
図1において、実施形態に係る車両は、エンジン11、第1モータ・ジェネレータMG1及び第2モータ・ジェネレータMG2を備えている。エンジン11、第1モータ・ジェネレータMG1及び第2モータ・ジェネレータMG2は、動力分配機構14を介して相互に連結されている。
動力分配機構14は、相互に差動回転可能な回転要素としてのサンギアS、リングギアR及びキャリアCAを有するシングルピニオン型の遊星歯車機構として構成されている。キャリアCAには、入力軸12を介してエンジン11が連結されている。サンギアSには、第1モータ・ジェネレータMG1の回転軸13が連結されており、サンギアSと回転軸13とが一体回転する。リングギアRには、出力軸16及び変速部15を介して、第2モータ・ジェネレータMG2の回転軸が連結されている。
ここで特に、第1モータ・ジェネレータMG1の回転軸13のケース(図示せず)への固定と解放とを切り替えるドグクラッチ30が設けられている。ドグクラッチ30が係合状態となることにより回転軸13が固定される(即ち、サンギアSが固定される)と、動力分配機構14のギア比が固定され、エンジン11の回転を減速する固定変速比モードとなる。他方、ドグクラッチ30が解放状態なることにより、動力分配機構14のギア比が無段階に変速される無段変速比モードとなる。
ドグクラッチ30は、図2に示すように、本発明に係る「第1係合要素」の一例としてのハブ31と、本発明に係る「第2係合要素」の一例としてのブレーキ部材32と、を備えて構成されている。ハブ31にはその外周全てにわたって複数の歯部が設けられている。同様に、ブレーキ部材32には、ハブ31に設けられた複数の歯部と夫々噛合するように配置された複数の歯部が設けられている。
ドグクラッチ30は、ハブ31とブレーキ部材32とが係合する係合位置と、ハブ31とブレーキ部材32とが離間する解放位置との間で、図2に矢印A、Bで示した軸方向にブレーキ部材32を駆動するアクチュエータ33を更に備えている。ハブ31とブレーキ部材32とが係合すると、上述の如く、第1モータ・ジェネレータMG1の回転軸13が固定されるので、ハブ31とブレーキ部材32とが係合されることを、以降、適宜「MG1ロック」と称する。
ドグクラッチ30のアクチュエータ33は、MGECU(Motor Generator Electronic Control Unit)22により制御される。MGECU22は、例えばメモリ、プロセッサ等を含んだコンピュータとして構成されている。MGECU22は、車両に要求される駆動力やバッテリ(図示せず)の充電状態等に基づいて、第1モータ・ジェネレータMG1及び第2モータ・ジェネレータMG2を夫々制御する。
エンジン11は、ECU21により制御される。ECU21は、図1に示すように、MGECU22と情報を共有可能なように互いに接続されている。
(ドグクラッチの制御)
上述の如く構成された車両において、MGECU22は、運転者から車両に要求された出力や、該車両の走行状態等に応じて、ドグクラッチ30を係合状態及び解放状態のいずれの状態にて動作させるかを判定し、ドグクラッチ30の状態の切り替えが必要な場合は、ドグクラッチ30が採るべき状態に切り替わるように、アクチュエータ33を制御する。
具体的には、MGECU22は、ドグクラッチ30を解放状態から係合状態へ切り替える条件が成立した場合、ドグクラッチ30のハブ31とブレーキ部材との位相が一致するように、第1モータ・ジェネレータMG1の回転数及びトルクを制御すると共に、ハブ31とブレーキ部材32とが噛み合うようにアクチュエータ33を制御する。
他方、MGECU22は、ドグクラッチ30を係合状態から解放状態へ切り替える条件が成立した場合、ドグクラッチ30のハブ31とブレーキ部材32との間に作用するトルクがほぼゼロとなるように、第1モータ・ジェネレータMG1のトルクを制御すると共に、ハブ31とブレーキ部材32とが離間するようにアクチュエータ33を制御する。
尚、ドグクラッチ30の係合及び解放は、例えばエンジン11の動作領域に応じて決定される。具体的には例えば、エンジン11の軽負荷〜中負荷の領域では、MG1ロックとしたほうがエンジン11の燃費がよいので、ドグクラッチ30が係合状態とされる。他方、エンジン11の高負荷領域、或いは車両の減速時には、MG1ロックを解除したほうがエンジン11の燃費がよいので、ドグクラッチ30が解放状態とされる。
本実施形態では特に、ドグクラッチ30を係合状態から解放状態へ切り替える際に、MGECU22により、第1モータ・ジェネレータMG1から出力されるトルクが増加及び減少を繰り返すように該第1モータ・ジェネレータMG1が制御され、ハブ31を揺動する揺さ振り制御が実行される。
次に、揺さ振り制御について、図3のフローチャート及び図4を参照して、説明を加える。
MGECU22は、例えばアクセル開度センサ(図示せず)の出力信号に基づいて、運転者が車両に要求する要求トルク値を、公知の算出方法により、逐次算出する。MGECU22は、算出された要求トルク値が、MG1ロックを維持可能なトルク範囲の閾値を超えているか否かを判定して、ドグクラッチ30を係合状態から解放状態へ切り替える条件が成立したか否かを判定する。
ドグクラッチ30を係合状態から解放状態へ切り替える条件が成立した場合(即ち、MG1ロックを解除する場合)、MGECU22は、エンジン11のエンジントルクを推定して、該推定されたエンジントルクに基づいて、ドグクラッチ30のハブ31とブレーキ部材32との回転軸回りにかかっているトルクを推定する。そして、MGECU22は、例えば推定誤差等を考慮して、揺さ振り制御に係るトルクの最小値(図4の時刻t1における“Tg_emin”)及び最大値(図4の時刻t1における“Tg_emax”)を設定する。
続いて、MGECU22は、例えば該第1モータ・ジェネレータMG1の回転軸13が負方向へ回転するようなトルクが第1モータ・ジェネレータMG1から出力され、且つ、例えば、Tg_eminからTg_emaxまで、出力トルクが減少(言い換えれば、回転軸13を負方向へ回転させるトルクが増加)するように、該第1モータ・ジェネレータMG1を制御する。
MGECU22は、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emaxを超えたか否か(或いは、最大値Tg_emaxに達したか否か)を判定する(ステップS101)。
第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが最大値Tg_emaxを超えたと判定された場合(ステップS101:Yes)、MGECU22は、揺さ振り制御に係るトルクの最小値Tg_eminを一定量K_mxmnだけ増加して(即ち、0Nmに近づけて)、新たな最小値Tg_emin=Tg_emin+K_mxmnを設定する(ステップS105)。
続いて、MGECU22は、揺さ振り制御に係るトルクの増減値K_swg(即ち、増減レート)の符号を反転する(ステップS107)。ここでは、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが最大値Tg_emaxを超えるまでは、該出力トルクが該最大値Tg_emaxに近づくように増減値K_swgの符号が設定されていたので、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが新たな最小値Tg_eminに近づくように、増減値K_swgの符号が反転される。
続いて、MGECU22は、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、増減値K_swgずつ変化しながら、最大値Tg_emaxから、新たな最小値Tg_eminまで変化するように、該第1モータ・ジェネレータMG1を制御する(ステップS103)(例えば、図4の時刻t2〜t3参照)。続いて、MGECU22は、ドグクラッチ30が解放状態になったか否かを判定する(ステップS104)。
ドグクラッチ30が解放状態になった(即ち、MG1ロックが解除された)と判定された場合(ステップS104:Yes)、MGECU22は、処理を終了する。他方、ドグクラッチ30が解放状態になっていないと判定された場合(ステップS104:No)、MGECU22は、ステップS101の処理を実行する。
ステップS101の処理において、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emaxを超えていないと判定された場合(ステップS101:No)、MGECU22は、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最小値Tg_eminを超えたか否か(或いは、最小値Tg_eminに達したか否か)を判定する(ステップS102)。
第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最小値Tg_eminを超えていないと判定された場合(ステップS102:No)、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクは、最小値Tg_emixと最大値Tg_emaxとの間の値であるので、MGECU22は、増減値K_swgずつ、出力トルクが変化するように第1モータ・ジェネレータMG1を制御する(ステップS103)。
他方、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最小値Tg_eminを超えたと判定された場合(ステップS102:Yes)、MGECU22は、揺さ振り制御に係るトルクの最大値Tg_emaxを、回転軸13を負方向へ回転させる側に一定量K_mxmnだけ増加して、新たな最大値Tg_emax=Tg_emax−K_mxmnを設定する(ステップS106)。
続いて、MGECU22は、揺さ振り制御に係るトルクの増減値K_swgの符号を反転する(ステップS107)。ここでは、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが最小値Tg_eminを超えるまでは、該出力トルクが該最小値Tg_eminに近づくように増減値K_swgの符号が設定されていたので、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが新たな最大値Tg_emaxに近づくように、増減値K_swgの符号が反転される。
続いて、MGECU22は、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、増減値K_swgずつ変化しながら、最小値Tg_eminから、新たな最小値Tg_emaxまで変化するように、該第1モータ・ジェネレータMG1を制御する(ステップS103)(例えば、図4の時刻t3〜t4参照)。
本実施形態では、増減値K_swgが固定値であるので、最大値Tg_emax又は最小値Tg_eminが新たに設定される度に、揺さ振り制御に係る第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクの増減周期及び増減幅が増加する。
本実施形態に係る噛合式係合装置100によれば、例えば、実際のエンジントルクと推定されたエンジントルクとが誤差範囲を超えて異なっていた場合であっても(図4における“実際のエンジントルク(A)”又は“実際のエンジントルク(B)”参照)、比較的短時間で、ドグクラッチ30を解放状態にすることができる。
本実施形態に係る「MGECU22」は、本発明に係る「制御手段」の一例である。つまり、本実施形態では、第1モータ・ジェネレータMG1、第2モータ・ジェネレータMG2等の制御用のMGECU22の機能の一部を、噛合式係合装置100の一部として用いている。本実施形態に係る「第1モータ・ジェネレータMG1」は、本発明に係る「電動機」の一例である。
<第2実施形態>
本発明の噛合式係合装置に係る第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。第2実施形態では、揺さ振り制御処理が一部異なっている以外は、上述した第1実施形態と同様である。よって、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図5及び図6を参照して説明する。
図5において、MGECU22は、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emax又は最小値Tg_eminを超えたか否かを判定する(ステップS201)。
第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emaxも最小値Tg_eminも超えていないと判定された場合(ステップS201:No)、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクは、最小値Tg_emixと最大値Tg_emaxとの間の値であるので、MGECU22は、増減値K_swgずつ、出力トルクが変化するように第1モータ・ジェネレータMG1を制御する(ステップS202)。
続いて、MGECU22は、ドグクラッチ30が解放状態になったか否かを判定する(ステップS203)。ドグクラッチ30が解放状態になった(即ち、MG1ロックが解除された)と判定された場合(ステップS203:Yes)、MGECU22は、処理を終了する。他方、ドグクラッチ30が解放状態になっていないと判定された場合(ステップS203:No)、MGECU22は、ステップS201の処理を実行する。
ステップS201の処理において、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emax又は最小値Tg_eminを超えたと判定された場合(ステップS201:Yes)、MGECU22は、増減値K_swgを一定割合で減少させると共に、該増減値の符号を反転する(ステップS204)。
この結果、本実施形態では、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emax又は最小値Tg_eminを超える度に、揺さ振り制御に係る第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクの増減周期が増加する。
ここで、例えば、実際のエンジントルクと推定されたエンジントルクとは殆どずれていないが、ドグクラッチ30のガタが想定より狭くなっている場合、揺さ振り制御に起因して、係合されているドグクラッチ30の歯部同士が一旦離れたとしても、すぐに別の歯部に押し付けられてしまい、ドグクラッチ30が解放状態となるまでに、比較的時間がかかる可能性がある。
しかるに本実施形態に係る噛合式係合装置100によれば、第1モータ・ジェネレータMG1の出力トルクが、最大値Tg_emax又は最小値Tg_eminを超える度に、増減レート(即ち、増減値K_swg)が緩やかにされるので、ドグクラッチ30の歯部同士が一旦離れた後、別の歯部に押し付けられるまでの期間を徐々に延ばすことができるので、ドグクラッチ30を比較的容易にして解放状態にすることができる。
<第3実施形態>
本発明の噛合式係合装置に係る第3実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。第3実施形態では、揺さ振り制御処理が一部異なっている以外は、上述した第1実施形態と同様である。よって、第3実施形態について、第1実施形態と重複する説明を省略すると共に、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点についてのみ、図7及び図8を参照して説明する。
図8において、揺さ振り制御時にMGECU22は、逐次、インバータ(図示せず)及び第1モータ・ジェネレータMG1各々の温度を検出する。尚、温度の検出には、公知の各種態様を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
MGECU22は、検出されたインバータの温度及び第1モータ・ジェネレータMG1の温度のいずれかが、本発明に係る「所定温度」の一例としての、許可温度を超えたか否かを判定する(ステップS301)。尚、許可温度は、インバータ及び第1モータ・ジェネレータMG1各々について設定されている。このような許可温度は、インバータや第1モータ・ジェネレータMG1各々の仕様に応じて適宜設定すればよい。
インバータの温度及び第1モータ・ジェネレータMG1の温度のいずれも許可温度を超えていないと判定された場合(ステップS301:No)、MGECU22は、上述した第1実施形態又は第2実施形態に係る揺さ振り制御を続行する(ステップS305)。
続いて、MGECU22は、ドグクラッチ30が解放状態になったか否かを判定する(ステップS304)。ドグクラッチ30が解放状態になった(即ち、MG1ロックが解除された)と判定された場合(ステップS304:Yes)、MGECU22は、処理を終了する。他方、ドグクラッチ30が解放状態になっていないと判定された場合(ステップS304:No)、MGECU22は、ステップS301の処理を実行する。
ステップS301の処理において、インバータの温度及び第1モータ・ジェネレータMG1の温度の少なくとも一方が許可温度を超えたと判定された場合(ステップS301:Yes)、MGECU22は、出力トルクが一旦ゼロとなるように第1モータ・ジェネレータMG1を制御する(ステップS302)(図8における時刻t2参照)。
この結果、インバータ及び第1モータ・ジェネレータMG1に流れる電流量が低下するので、インバータ及び第1モータ・ジェネレータMG1各々において生じる熱が低減され、インバータ及び第1モータ・ジェネレータMG1各々の温度が低下する。
次に、MGECU22は、揺さ振り制御に係るトルクの最大値Tg_emaxを、第1モータ・ジェネレータMG1の出力可能なトルクの最大値に設定すると共に(ステップS303)、所定の増減値K_swgずつ、出力トルクが変化するように第1モータ・ジェネレータMG1を制御する(図8における時刻t2以降参照)。
このように構成すれば、第1モータ・ジェネレータMG1及びインバータを適切に保護することができ、実用上非常に有利である。加えて、例えば図8に示すように、実際のエンジントルクと推定されたエンジントルクとが誤差範囲を超えて異なっていた場合にも(図8における“実際のエンジントルク(A)”又は“実際のエンジントルク(B)”参照)、本実施形態に係る揺さ振り制御により、ドグクラッチ30を解放状態にすることができる。
尚、第1モータ・ジェネレータMG1の温度が許可温度を超えた場合、該第1モータ・ジェネレータMG1の仕様によっては、温度が低下しにくい場合もあるので、上記ステップS302の処理の後、ステップS303の処理が開始される前に、適切な冷却期間が設けられることが望ましい。
上述した第1実施形態乃至第3実施形態各々に係る揺さ振り制御処理は、相互に適宜組み合わされてよい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う噛合式係合装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
11…エンジン、14…動力分配機構、15…変速機、21…ECU、22…MGECU、30…ドグクラッチ、31…ハブ、32…ブレーキ部材、33…アクチュエータ、MG1…第1モータ・ジェネレータ、MG2…第2モータ・ジェネレータ

Claims (2)

  1. 複数の歯を有し、電動機の出力トルクにより回転可能な第1係合要素と、前記第1係合要素と係合した係合状態において、前記複数の歯と夫々噛合する複数の歯を有する第2係合要素と、前記第1係合要素及び前記第2係合要素が係合しない解放状態と前記係合状態とを相互に切り替え可能なアクチュエータとを備え、前記第1係合要素及び前記第2係合要素を、前記係合状態から前記解放状態へ切り替える際に、前記第1係合要素及び前記第2係合要素を離間させるために、前記電動機の出力トルクの増減により前記第1係合要素の揺動を行う揺さ振り制御を実行する噛合式係合装置であって、
    前記揺さ振り制御の開始時に前記電動機から出力される一のトルク値から、前記一のトルク値とは異なる他のトルク値まで、前記電動機の出力トルクを増加又は減少させた後、前記電動機の出力トルクの増減周期及び前記電動機の出力トルクの増減幅が増加するように前記電動機を制御する制御手段を備える
    ことを特徴とする噛合式係合装置。
  2. 前記制御手段は、前記揺さ振り制御の実行中に、前記電動機、及び前記電動機の回転数を制御するインバータの少なくとも一方の温度が所定温度以上となったことを条件に、前記電動機の出力トルクが一旦減少するように前記電動機を制御することを特徴とする請求項1に記載の噛合式係合装置。
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