JP6330469B2 - シート駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置調整機構を作動させるシート駆動装置に関するものである。
従来、シート駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この装置は、回転モータに回転駆動される入力軸としてのウォームホイールと、例えばリフタ機構に連係された出力軸としてのリフタ用シャフトが一体回転するように、且つ軸線方向に相対移動可能に嵌挿される筒部材とを備える。筒部材は、筒部及び該筒部から外向きに突出するフランジ状の押圧片を有しており、ウォームホイールに向かう軸線方向の移動に伴い該ウォームホイールが一体回転するように嵌挿される。なお、筒部材は、リフタ用シャフトとの間に介装された圧縮ばねにより、ウォームホイールに向かう軸線方向に付勢されている。
また、シート駆動装置は、筒部が遊挿されて筒部材の軸線とは異なる方向に延びる軸線の周りを回動可能な仲介部材と、筒部材の軸線及び仲介部材の軸線とは異なる方向に延びる軸線の周りを回動可能なカム部材とを備える。カム部材は、中立位置にあるときに仲介部材の先端部を押圧することで、該先端部を介して押圧片を押圧して圧縮ばねの付勢力に抗して筒部材へのウォームホイールの嵌挿を外し、中立位置からの回動に伴い圧縮ばねに付勢される筒部材へのウォームホイールの嵌挿を許容する。なお、カム部材は、中立位置を保持するように付勢されている。
特開2013−107624号公報(第36−38図)
ところで、特許文献1では、例えば筒部材及びウォームホイールの一体回転時にそれらが互いに噛み込むことがある。このような噛み込みは、例えば位置調整の範囲の上限又は下限において、リフタ用シャフトの回転がロックされるときに過大な負荷が掛かることで顕著となる。このとき、筒部材へのウォームホイールの嵌挿を外すことが困難になる可能性がある。一方、カム部材を中立位置に保持する(復帰させる)付勢力を増加してこれに対応することも考えられるが、この場合にはカム部材を中立位置から回動させるときの操作力が増加するという別の問題が生じてしまう。
本発明の目的は、入力軸及び出力軸の接続状態をより確実に切断することができるシート駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するシート駆動装置は、位置調整機構への出力軸が一体回転するように、且つ軸線方向に相対移動可能に嵌挿され、回転モータに回転駆動される入力軸に向かう軸線方向の移動に伴い該入力軸が一体回転するように嵌挿され、筒部及び該筒部から外向きに突出する押圧片を有する筒部材と、前記入力軸に向かう軸線方向に前記筒部材を付勢する第1付勢部材と、前記筒部が遊挿され、前記筒部材の軸線と直交する方向に延びる軸線の周りを回動可能な仲介部材と、前記筒部材の軸線及び前記仲介部材の軸線と直交する方向に延びる軸線の周りを回動可能に支持され、中立位置にあるときに前記仲介部材の軸線から離間する該仲介部材の先端部を押圧することで、前記仲介部材を介して前記押圧片を押圧して前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記筒部材への前記入力軸の嵌挿を外し、前記中立位置からの回動に伴い前記第1付勢部材に付勢される前記筒部材への前記入力軸の嵌挿を許容するカム部材と、前記カム部材が前記中立位置を保持するように付勢する第2付勢部材とを備え、前記押圧片を押圧可能な前記仲介部材の対向面は、前記カム部材が前記中立位置に向かって回動するに従い、前記押圧片の押圧部位を前記仲介部材の軸線から離間させる曲成面を有する。
この構成によれば、前記筒部材に前記入力軸が嵌挿された状態において、前記カム部材が前記中立位置に向かって回動し始める当初は、前記仲介部材が前記押圧片を押圧するときの押圧部位が前記曲成面により前記仲介部材の軸線に近付くことで、前記筒部材への前記入力軸の嵌挿を外すための解除力を増加することができる。このため、例えば前記筒部材及び前記入力軸の一体回転時にそれらが互いに噛み込んだとしても、前記筒部材への前記入力軸の嵌挿をより確実に外すことができる。一方、前記カム部材が前記中立位置に近付くと、前記仲介部材が前記押圧片を押圧するときの押圧部位が前記曲成面により前記仲介部材の軸線から離間することで、前記筒部材への前記入力軸の嵌挿を外すときの前記筒部材の移動速度を増加することができる。
上記シート駆動装置について、前記筒部材に前記入力軸が嵌挿された状態において、前記仲介部材は、該仲介部材の軸線方向から見て前記押圧片と平行に設けられることが好ましい。
この構成によれば、前記カム部材が前記中立位置に向かって回動し始める当初は、前記仲介部材の回動に伴う前記押圧片の押圧部位における前記仲介部材の軸線を中心とする周方向への移動量と同等の距離だけ前記筒部材がその軸線方向に移動する。従って、前記仲介部材の回動に伴って、前記筒部材をその軸線方向により効率的に移動させることができる。
上記シート駆動装置について、前記カム部材が押圧可能な前記仲介部材の対向面は、前記カム部材が前記中立位置に向かって回動するに従い、前記カム部材による被押圧部位が前記仲介部材の軸線を中心とする周方向に前記カム部材に向かって突出する突出面を有することが好ましい。
この構成によれば、前記カム部材が前記中立位置に近付くと、前記カム部材に押圧される前記仲介部材の被押圧部位が前記突出面によりその軸線を中心とする周方向に前記カム部材に向かって突出することで、その分、前記仲介部材の回動量が増加する。これにより、前記仲介部材の回動に伴って押圧される前記筒部材の軸線方向の移動量を増加させることができる。
上記シート駆動装置について、前記入力軸は、前記筒部材に形成された嵌合孔に嵌合可能な嵌合部を有し、前記嵌合孔に前記嵌合部が挿入されることで前記筒部材と一体回転するように構成されており、前記嵌合孔及び前記嵌合部の少なくとも一方には、前記入力軸及び前記筒部材の互いに離間する軸線方向への移動に伴って前記嵌合孔及び前記嵌合部間の遊びを増加する徐変部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、例えば前記筒部材及び前記入力軸の一体回転時に前記嵌合孔及び前記嵌合部が互いに噛み込んだとしても、前記入力軸及び前記筒部材が互いに離間する軸線方向に僅かにでも移動すれば、前記遊びの増加分だけそれらの噛み込みを緩めることができ、前記筒部材への前記入力軸の嵌挿をより円滑に外すことができる。
本発明は、入力軸及び出力軸の接続状態をより確実に切断できる効果がある。
本発明の一実施形態が適用される8ウェイパワーシートの斜視図。 同実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態を示す断面図。 図4の拡大図。 図3のA矢視図であって、(a)は操作ハンドルの非操作状態を示し、(b)は操作ハンドルの操作状態を示す。 同実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す平面図。 (a)、(b)は、同実施形態の動作を示す平面図。 仲介部材の回動量と押圧部位の軸部からの離間距離との関係を示すグラフ。 (a)、(b)は、第1カム部材及び第2カム部材を示す斜視図。 同実施形態の電気的構成を示す等価回路図。
以下、シート駆動装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両のフロアには、シートの幅方向に並設されて前後方向に延在する対のロアレール1が固定されるとともに、両ロアレール1の各々には、アッパレール2が前後方向に移動可能に装着されている。
両アッパレール2の各々には、板材からなるブラケット3が立設されている。そして、両ブラケット3の各々には、前部及び後部に配設されたフロントリンク4及びリアリンク5を介して乗員の着座部を形成するシート6が支持されている。このシート6は、座面を形成するシートクッション7と、該シートクッション7の後端部に傾動(回動)自在に支持されたシートバック8と、該シートバック8の上端部に支持されたヘッドレスト9とを備えて構成される。
そして、シート6は、両側のロアレール1及びアッパレール2を相対移動させることでその前後位置が調整可能であるとともに、両側のフロントリンク4及びリアリンク5を昇降させることでその上下位置が調整可能である。また、シート6は、シートクッション7の後部に対する前部の傾斜角度が調整可能であるとともに、シートクッション7に対するシートバック8の傾斜角度が調整可能である。これにより、当該シート6の着座者は、例えばその体格に合わせて目線の位置を調整可能である。
シートクッション7の片側(シートの前方に向かって右側)の側部には、駆動装置10が取着されている。図2に示すように、この駆動装置10は、例えばブラシモータからなる回転モータ11の概ねシートの幅方向に軸線の延びる回転軸11aに、該回転軸11aと同軸の入力用トルクケーブル12を介して駆動連結されている。
詳述すると、駆動装置10は、回転軸11aの軸線方向に2分された一対の本体ケース16,17を備える。本体ケース16,17は、これらの四隅を回転軸11aの軸線方向と平行に貫通する4本のスクリュ19にて締結されている。
回転モータ11側の本体ケース16には、入力用トルクケーブル12(回転軸11a)と同心で略円筒状の保持部16aが突設されている。この保持部16a内には、円環状の軸受21が嵌着されるとともに、有底略円筒状のプラグPLがねじ込まれている。そして、軸受21には、入力用トルクケーブル12と同軸に配置されたウォーム22の基端部が軸支されている。ウォーム22は、その基端部においてプラグPLに挿通された入力用トルクケーブル12に一体回転するように連結されている。ウォーム22の先端部は、回転モータ11から離間する側の本体ケース17に軸支されている。
本体ケース16,17には、ウォーム22の上側及び下側で前後方向に軸線の延びる一対の入力軸としてのウォームホイール23,24が配設されている。ウォームホイール23,24は、ウォーム22に対して互いに異なるねじれの位置でこれに噛合しており、互いに同等の1以上の減速比に設定されている。
図7及び図8に併せ示すように、一方のウォームホイール23は、ウォーム22の上側でこれに噛合するギヤ部25を有するとともに、該ギヤ部25の後側及び前側に突設されて本体ケース16,17に軸支される一対の軸部26を有し、更に両軸部26の後側及び前側にそれぞれ突設された一対の嵌合部27を有する。各嵌合部27の外形は、円柱形状28と該円柱形状28から等角度間隔で径方向に延出する3つの円弧柱形状29とが組み合わされた略3枚羽根形状を呈している。各円弧柱形状29は、先端に向かうに従い周方向の幅が徐々に縮幅されるように、その周方向両側部に一対の徐変部29aをそれぞれ形成する。これにより、各円弧柱形状29は、厳密には基端に対して先端が周方向に若干、縮幅されている。他方のウォームホイール24も同様であって、そのギヤ部25はウォーム22の下側でこれに噛合する。
また、図2に示すように、本体ケース16,17には、ウォームホイール23の後側及び前側で該ウォームホイール23と同軸に、出力軸としてのリフタ用シャフト31L及びチルト用シャフト31Tが互いに対称となる姿勢でそれぞれ軸支されている。リフタ用シャフト31Lは、シート6の上下位置を調整する位置調整機構としてのリフタ機構M1に連係されており、チルト用シャフト31Tは、シートクッション7の後部に対する前部の傾斜角度を調整する位置調整機構としてのチルト機構M2に連係されている。
さらに、本体ケース16,17には、ウォームホイール24の後側及び前側で該ウォームホイール24と同軸に、出力軸としてのリクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sが互いに対称となる姿勢でそれぞれ軸支されている。リクライナ用シャフト31Rはシートクッション7に対するシートバック8の傾斜角度を調整する位置調整機構としてのリクライナ機構M3に連係されており、スライド用シャフト31Sは、シート6の前後位置を調整する位置調整機構としてのスライド機構M4に連係されている。
従って、リフタ用シャフト31L、チルト用シャフト31T、リクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sのいずれか一つが回動すると、該当のリフタ機構M1、チルト機構M2、リクライナ機構M3又はスライド機構M4が作動して所要のシート位置が調整される。つまり、本実施形態は、リフタ機構M1、チルト機構M2、リクライナ機構M3及びスライド機構M4の各々における正方向及び逆方向のシート位置の調整が可能な、いわゆる8ウェイパワーシートとなっている。
なお、これらリフタ用シャフト31L、チルト用シャフト31T、リクライナ用シャフト31R及びスライド用シャフト31Sは、それらの配置態様等を除けば互いに同一構造を有しているため、以下ではリフタ用シャフト31Lを代表してその周辺構造を説明する。
図7及び図8に示すように、リフタ用シャフト31Lは、略円柱形状を呈しており、本体ケース16,17の軸受部からウォームホイール23に対向する側に延伸する先端部は、出力軸側嵌合部32を形成する。また、リフタ用シャフト31Lは、本体ケース16,17の軸受部に隣接する軸線方向中間部に突設された外向きのフランジ33を有する。
ウォームホイール23の嵌合部27及びリフタ用シャフト31Lのフランジ33間には、筒部材35が介設されている。筒部材35は、筒部36と、該筒部36のリフタ用シャフト31Lに対向する先端から径方向外側に突設されたフランジ状の押圧片37とを有する。筒部材35には、リフタ用シャフト31Lと一体回転するように、且つ、該リフタ用シャフト31Lに対して軸線方向に移動可能に出力軸側嵌合部32が嵌挿されるとともに、嵌合部27に嵌合可能な嵌合孔38が形成されている。すなわち、嵌合孔38は、嵌合部27の円柱形状28か嵌挿される円形孔38aと、3つの円弧柱形状29か嵌挿される3つの円弧孔38bとが組み合わされた形状を呈している。筒部材35は、軸線方向にウォームホイール23側に移動することで、該ウォームホイール23と一体回転するようにその嵌合孔38を嵌合部27と嵌合させる。
つまり、ウォームホイール23の回転は、筒部材35の移動に伴い嵌合部27及び嵌合孔38が嵌合することで筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能であり、嵌合部27及び嵌合孔38の嵌合が外れることで筒部材35を介したリフタ用シャフト31Lへの伝達が不能になる。リフタ用シャフト31Lが回動することでリフタ機構M1が作動することは既述のとおりである。ウォームホイール23の嵌合部27、リフタ用シャフト31Lの出力軸側嵌合部32及び筒部材35は、ウォームホイール23及びリフタ用シャフト31Lを選択的に接続するクラッチ機構を構成する。
リフタ用シャフト31Lの出力軸側嵌合部32は、押圧片37の内周側で筒部材35及びフランジ33間に介装されたコイルばねからなる第1付勢部材としての圧縮ばね39に挿通されている。そして、筒部材35は、圧縮ばね39によりその嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27に嵌合する側、即ちウォームホイール23の回転をリフタ用シャフト31Lに伝達可能な側に常時付勢されている。換言すれば、ウォームホイール23の回転がリフタ用シャフト31Lに伝達不能な状態では、圧縮ばね39の付勢力に抗して嵌合部27及び嵌合孔38の嵌合が外れる側に筒部材35が移動していることになる。
ウォームホイール23及びチルト用シャフト31T間、ウォームホイール24及びリクライナ用シャフト31R間、並びにウォームホイール24及びスライド用シャフト31S間にも、それらを選択的に接続する同様のクラッチ機構が構成されている。
各筒部材35の筒部36は、本体ケース16に支持された仲介部材40に遊挿されている。すなわち、図4及び図5に示すように、本体ケース16には、各隣り合う筒部材35の押圧片37及びウォームホイール23(24)間で上下方向(図面に直交する方向)に延在する略半円溝状の軸受溝16bが形成されている。
一方、仲介部材40は、軸受溝16bに軸支される略優弧柱状の軸部41を有するとともに、筒部材35の筒部36をその軸線方向に略直交する方向に横切る略四角枠状の本体部42を有する。そして、仲介部材40には、本体部42に形成された略円形の挿通孔42aにおいて筒部36が遊挿されている。従って、仲介部材40は、筒部36に阻害されることなく、軸受溝16b周りの一定範囲の回動が可能である。この回動範囲における周方向は、筒部材35の軸線方向に合致するその移動方向に沿っている。
そして、図5において左側に示すように、仲介部材40の本体部42が筒部材35の押圧片37に沿って広がっているとき、即ち筒部材35の軸線方向に直交する方向に広がっているとき、筒部材35は、圧縮ばね39に付勢されてその嵌合孔38をウォームホイール23(24)の嵌合部27と嵌合させる。一方、図5において右側に示すように、仲介部材40の本体部42が軸部41を中心にウォームホイール23(24)から離間する方向に回動すると、本体部42に押圧片37の押圧される筒部材35は、圧縮ばね39の付勢力に抗して軸線方向に移動し、その嵌合孔38をウォームホイール23(24)の嵌合部27から外す。
なお、図8に示すように、押圧片37を押圧可能な本体部42(仲介部材40)の対向面は、押圧片37に近付く軸線方向に向かって凸となるように湾曲する曲成面42bを形成する。曲成面42bが挿通孔42aの上方及び下方に分かれて存在することはいうまでもない。また、軸部41から離間する側の仲介部材40の先端部43は、その上下方向中央部が頂点となるように、軸部41を中心とする押圧片37から離間する周方向に略三角形状に隆起している。
図3及び図6に示すように、本体ケース17には、前後方向に並設された一対の支持軸部17a,17bが前記ウォーム22(回転軸11a)の軸線方向と平行に本体ケース16の反対側に向かって突設されている。また、本体ケース17には、支持軸部17aと同心でその上側及び下側に略円弧柱状のガイド部17c,17dが突設されるとともに、支持軸部17bと同心でその上側及び下側に略円弧柱状のガイド部17e,17fが突設されている。また、本体ケース17には、ウォーム22と同心で本体ケース16の反対側に向かってスイッチカム用支持軸部17gが突設されている。このスイッチカム用支持軸部17gの中心は両支持軸部17a,17b間の中心に配置されている。
さらに、本体ケース17には、支持軸部17a及びスイッチカム用支持軸部17g間の上側及び下側に略円形の軸受孔17h,17iがそれぞれ形成されている。また、支持軸部17b及びスイッチカム用支持軸部17g間の上側及び下側にも同様の軸受孔17h,17iがそれぞれ形成されている。そして、上側の両軸受孔17hには、一対の第1カム部材51がそれぞれ軸支されており、下側の両軸受孔17iには、一対の第2カム部材52がそれぞれ軸支されている。
図11(a)に示すように、第1カム部材51は、軸受孔17hに軸支される略円柱状の大径軸部51aを有するとともに、軸受孔17hから本体ケース17内に突出する略卵形状のカム部51bを有し、更に軸受孔17hから本体ケース17の外側に突出して軸受孔17hの外側周縁部に摺接するフランジ部51cを有する。また、第1カム部材51は、フランジ部51cに隣接して本体ケース17の外側に配置されたギヤ部51dを有するとともに、該ギヤ部51dに隣接して本体ケース17の更に外側に配置された円柱部51eを有し、更に該円柱部51eよりも縮径された略円柱状の小径軸部51fを有する。
図7及び図8に示すように、リフタ用シャフト31L側の第1カム部材51は、カム部51bにおいて筒部材35の筒部36の外周面に当接又は近接して軸部41から離間する側の仲介部材40の先端部43に当接可能に配置されている。つまり、当該第1カム部材51は、カム部51bにおいて仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧可能に配置されている。そして、カム部51bの長手方向が筒部材35等の軸線方向に一致する回転位置、即ちウォームホイール23から筒部材35を最も離間させる回転位置(以下、第1カム部材51の「中立位置」ともいう)にあるときに、圧縮ばね39の付勢力に抗してウォームホイール23の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。
また、図5において左側に示すように、第1カム部材51は、回動に伴いカム部51bの長手方向が筒部材35等の軸線方向から外れると、圧縮ばね39に付勢される筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35の移動を許容する。一方、第1カム部材51は、中立位置への回動に伴いカム部51bで仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧することで、圧縮ばね39の付勢力に抗して筒部材35を移動させて、ウォームホイール23の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。なお、チルト用シャフト31T側の第1カム部材51の動作も同様である。
一方、図11(b)に示すように、第2カム部材52は、軸受孔17iに軸支される略円柱状の大径軸部52aを有するとともに、軸受孔17iから本体ケース17内に突出する略卵形状のカム部52bを有し、更に軸受孔17iから本体ケース17の外側に突出して軸受孔17iの外側周縁部に摺接するフランジ部52cを有する。また、第2カム部材52は、フランジ部52cに隣接して本体ケース17の外側に配置された円柱部52dを有するとともに、該円柱部52dに隣接して本体ケース17の更に外側に配置されたギヤ部52eを有し、更に円柱部52dよりも縮径された略円柱状の小径軸部52fを有する。つまり、第1及び第2カム部材51,52は、それらのギヤ部51d,52e及び円柱部51e,52dが軸線方向で互い違いになるように配置されていることを除いて互いに同一形状を有している。
そして、リクライナ用シャフト31R側の第2カム部材52は、カム部52bにおいて筒部材35の筒部36の外周面に当接又は近接して軸部41から離間する側の仲介部材40の先端部43に当接可能に配置されている。つまり、当該第2カム部材52は、カム部52bにおいて仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧可能に配置されている。そして、カム部52bの長手方向が筒部材35等の軸線方向に一致する回転位置、即ちウォームホイール24から筒部材35を最も離間させる回転位置(以下、第2カム部材52の「中立位置」ともいう)にあるときに、圧縮ばね39の付勢力に抗してウォームホイール24の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。
また、第2カム部材52は、回動に伴いカム部52bの長手方向が筒部材35等の軸線方向から外れると、圧縮ばね39に付勢される筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35の移動を許容する。一方、第2カム部材52は、中立位置への回動に伴いカム部52bで仲介部材40を介して筒部材35の押圧片37を押圧することで、圧縮ばね39の付勢力に抗して筒部材35を移動させて、ウォームホイール24の嵌合部27から筒部材35の嵌合孔38を外す。なお、スライド用シャフト31S側の第2カム部材52の動作も同様である。
図3及び図6に示すように、支持軸部17aの基端部には、リフタ用操作ハンドル53Lが軸支されている。このリフタ用操作ハンドル53Lは、第1カム部材51のギヤ部51dに噛合するとともに第2カム部材52の円柱部52dの位置を空走するギヤ部54Lを有する。従って、例えばリフタ用操作ハンドル53Lを回動操作すると、ギヤ部54L,51d間の回転伝達によって第1カム部材51(カム部51b)が回動する。これにより、筒部材35が前述の態様で軸線方向に移動する。
なお、リフタ用操作ハンドル53Lの内周側となる支持軸部17aの周りには、第2付勢部材としての捩りばね55が巻回されている。この捩りばね55の両端のフック部55aの根元部はリフタ用操作ハンドル53Lのストッパ部に接触して回転止めされ、フック部55aの先端部はガイド部17c,17dにて位置決めされる。リフタ用操作ハンドル53Lは、捩りばね55に付勢されることで、支持軸部17aの後方に延在する所定の初期位置に保持されている。このとき、リフタ用操作ハンドル53Lと一体回動する第1カム部材51は、前記中立位置に配置されるように設定されている。そして、リフタ用操作ハンドル53Lを初期位置に保持する捩りばね55の付勢力は、筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35を移動させる圧縮ばね39の付勢力よりも大きく設定されている。
従って、通常は、リフタ用操作ハンドル53Lは初期位置に保持されており、これに伴って第1カム部材51は中立位置に配置されている。つまり、通常は、筒部材35を介したウォームホイール23及びリフタ用シャフト31L間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね55の付勢力に抗してリフタ用操作ハンドル53Lを回動操作すると、これに伴う第1カム部材51の回動によって該第1カム部材51が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール23の回転が筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能となる。
また、支持軸部17aの先端部には、リクライナ用操作ハンドル53Rが軸支されている。このリクライナ用操作ハンドル53Rは、第2カム部材52のギヤ部52eに噛合するとともに第1カム部材51の円柱部51eの位置を空走するギヤ部54Rを有する。従って、例えばリクライナ用操作ハンドル53Rを回動操作すると、ギヤ部54R,52e間の回転伝達によって第2カム部材52(カム部52b)が回動する。これにより、筒部材35が前述の態様で軸線方向に移動する。
なお、リクライナ用操作ハンドル53Rの内周側となる支持軸部17aの周りには、第2付勢部材としての捩りばね56が巻回されている。この捩りばね56の両端のフック部56aの根元部はリクライナ用操作ハンドル53Rのストッパ部に接触して回転止めされ、フック部56aの先端部はガイド部17c,17dにて位置決めされる。リクライナ用操作ハンドル53Rは、捩りばね56に付勢されることで、支持軸部17aの上方に延在する所定の初期位置に保持されている。このとき、リクライナ用操作ハンドル53Rと一体回動する第2カム部材52は、前記中立位置に配置されるように設定されている。そして、リクライナ用操作ハンドル53Rを初期位置に保持する捩りばね56の付勢力は、筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35を移動させる圧縮ばね39の付勢力よりも大きく設定されている。
従って、通常は、リクライナ用操作ハンドル53Rは初期位置に保持されており、これに伴って第2カム部材52は中立位置に配置されている。つまり、通常は、筒部材35を介したウォームホイール24及びリクライナ用シャフト31R間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね56の付勢力に抗してリクライナ用操作ハンドル53Rを回動操作すると、これに伴う第2カム部材52の回動によって該第2カム部材52が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール24の回転が筒部材35を介してリクライナ用シャフト31Rに伝達可能となる。
一方、支持軸部17bの基端部には、チルト用操作ハンドル53Tが軸支されている。このチルト用操作ハンドル53Tは、第1カム部材51のギヤ部51dに噛合するとともに第2カム部材52の円柱部52dの位置を空走するギヤ部54Tを有する。このチルト用操作ハンドル53Tの動作は、リフタ用操作ハンドル53Lの動作と同様である。すなわち、通常は、筒部材35を介したウォームホイール23及びチルト用シャフト31T間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね55の付勢力に抗してチルト用操作ハンドル53Tを回動操作すると、これに伴う第1カム部材51の回動によって該第1カム部材51が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27に嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール23の回転が筒部材35を介してチルト用シャフト31Tに伝達可能となる。
また、支持軸部17bの先端部には、スライド用操作ハンドル53Sが軸支されている。このスライド用操作ハンドル53Sは、第2カム部材52のギヤ部52eに噛合するとともに第1カム部材51の円柱部51eの位置を空走するギヤ部54Sを有する。このスライド用操作ハンドル53Sの動作は、リクライナ用操作ハンドル53Rの動作と同様である。すなわち、通常は、筒部材35を介したウォームホイール24及びスライド用シャフト31S間の回転伝達が不能な状態に保持されている。そして、捩りばね56の付勢力に抗してスライド用操作ハンドル53Sを回動操作すると、これに伴う第2カム部材52の回動によって該第2カム部材52が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール24の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。これにより、ウォームホイール24の回転が筒部材35を介してスライド用シャフト31Sに伝達可能となる。
図3に示すように、スイッチカム用支持軸部17gには、基端から先端に向かって順番に、略円環状のリフタ用スイッチカム部材61L、チルト用スイッチカム部材61T、リクライナ用スイッチカム部材61R及びスライド用スイッチカム部材61Sが軸支されている。
リフタ用スイッチカム部材61Lは、リフタ用操作ハンドル53Lのギヤ部54Lに対向する側の外周部に形成されてこれに噛合するギヤ部62Lを有するとともに、チルト用操作ハンドル53Tのギヤ部54Tに対向する側の外周部に形成されてこれを空走する円弧部63Lを有する。従って、例えばリフタ用操作ハンドル53Lを回動操作すると、リフタ用スイッチカム部材61Lは、円弧部63Lにおいてチルト用操作ハンドル53Tのギヤ部54Tを空走しつつ、ギヤ部54L,62L間の回転伝達によって回動する。
チルト用スイッチカム部材61Tは、チルト用操作ハンドル53Tのギヤ部54Tに対向する側の外周部に形成されてこれに噛合するギヤ部62Tを有するとともに、リフタ用操作ハンドル53Lのギヤ部54Lに対向する側の外周部に形成されてこれを空走する円弧部63Tを有する。従って、例えばチルト用操作ハンドル53Tを回動操作すると、チルト用スイッチカム部材61Tは、円弧部63Tにおいてリフタ用操作ハンドル53Lのギヤ部54Lを空走しつつ、ギヤ部54T,62T間の回転伝達によって回動する。
リクライナ用スイッチカム部材61Rは、リクライナ用操作ハンドル53Rのギヤ部54Rに対向する側の外周部に形成されてこれに噛合するギヤ部62Rを有するとともに、スライド用操作ハンドル53Sのギヤ部54Sに対向する側の外周部に形成されてこれを空走する円弧部63Rを有する。従って、例えばリクライナ用操作ハンドル53Rを回動操作すると、リクライナ用スイッチカム部材61Rは、円弧部63Rにおいてスライド用操作ハンドル53Sのギヤ部54Sを空走しつつ、ギヤ部54R,62R間の回転伝達によって回動する。
スライド用スイッチカム部材61Sは、スライド用操作ハンドル53Sのギヤ部54Sに対向する側の外周部に形成されてこれに噛合するギヤ部62Sを有するとともに、リクライナ用操作ハンドル53Rのギヤ部54Rに対向する側の外周部に形成されてこれを空走する円弧部63Sを有する。従って、例えばスライド用操作ハンドル53Sを回動操作すると、スライド用スイッチカム部材61Sは、円弧部63Sにおいてリクライナ用操作ハンドル53Rのギヤ部54Rを空走しつつ、ギヤ部54S,62S間の回転伝達によって回動する。
なお、リフタ用スイッチカム部材61L、チルト用スイッチカム部材61T、リクライナ用スイッチカム部材61R及びスライド用スイッチカム部材61Sの各々は、ギヤ部62L,62T,62R,62S及び円弧部63L,63T,63R,63S間に挟まれる外周部の下部にスイッチカム部64L,64T,64R,64Sを形成する。
図3に示すように、駆動装置10は、本体ケース16,17と共にその筐体をなすカバー18を備える。このカバー18は、本体ケース17を外側から覆う状態で前記回転軸11aの軸線方向と平行に貫通する2本のスクリュ20が両支持軸部17a,17bにそれぞれ締め付けられることで本体ケース17に締結されている。これにより、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sが軸線方向に位置決めされる。また、このとき、スイッチカム用支持軸部17gの先端がカバー18に嵌着されることで、スイッチカム部材61L,61T,61R,61Sが軸線方向に位置決めされる。さらに、第1カム部材51及び第2カム部材52の各々は、小径軸部51f,52fがカバー18に軸支されることで、軸線方向に位置決めされる。
カバー18には、スイッチカム用支持軸部17gの下側でその軸線と平行に延びる軸線を有するスイッチ用支持軸部18aが突設されている。このスイッチ用支持軸部18aには、スイッチカム部64L,64T,64R,64Sの下側に配置されたスイッチレバー70が支持されている。このスイッチレバー70は、左右対称形状を呈しており、スイッチ用支持軸部18aに軸支される略円筒状の軸受部71を有するとともに、該軸受部71のカバー18から離間する側の端部から外向きに延出するフランジ72を有する。このフランジ72には、下方に向かって突出する略扇柱状のスイッチ押圧部73が形成されている。また、フランジ72の下端部には、スイッチ押圧部73の上方で軸受部71と平行にカバー18に向かって略円弧柱状のストッパ片74が突設されている。さらに、スイッチレバー70は、上端の角度位置でフランジ72に接続された略四角柱状の被押圧部75を有する。被押圧部75は、軸受部71よりも外周側に位置しており、軸線方向の長さはスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sを重ねた状態でのそれら全体の軸線方向の長さと同等に設定されている。つまり、被押圧部75は、全てのスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sの軸線方向の位置を含むように当該方向に沿って延在する。
なお、ストッパ片74等よりも内周側となる軸受部71の周りには、例えば捩りばねからなる復帰ばね77が巻回されている。この復帰ばね77の両端のフック部77aの根元部はストッパ片74に接触して回転止めされ、フック部77aの先端部はカバー18の係止壁(図示略)にて位置決めされる。スイッチレバー70は、復帰ばね77に付勢されることで、被押圧部75が上方に延びる所定の初期回動位置(中立位置)に保持されている。
ここで、図6(a)に示すように、全ての操作ハンドル53L,53T,53R,53Sが操作されておらず、該当の所定の初期位置に配置されているとする。このとき、初期回動位置に配置されているスイッチレバー70の被押圧部75は、全てのスイッチカム部材61L,61T,61R,61Sのスイッチカム部64L,64T,64R,64Sのスイッチカム用支持軸部17gの周りの回動軌跡を遮るように配置されている。
そして、図6(b)への変化で示すように、例えばスライド用操作ハンドル53Sの時計回りへの回動操作によりスライド用スイッチカム部材61S(スイッチカム部64S)を反時計回りに回動させると、該スライド用スイッチカム部材61Sはスイッチカム部64Sでスイッチレバー70の被押圧部75を押圧する。これにより、スイッチレバー70がスイッチ用支持軸部18aを中心に図示時計回りに回動する。
反対に、スライド用操作ハンドル53Sの反時計回りへの回動操作によりスライド用スイッチカム部材61S(スイッチカム部64S)を図6(a)において時計回りに回動させると、該スライド用スイッチカム部材61Sはスイッチカム部64Sでスイッチレバー70の被押圧部75を押圧する。これにより、スイッチレバー70がスイッチ用支持軸部18aを中心に図示反時計回りに回動する。
図3及び図6に示すように、スイッチレバー70の下方には、支持フレーム80が配置されている。この支持フレーム80は、下端部から上方に向かうに従って互いに相反する前後方向に向かう一対の支持片80a,80bを有して略V字形状を呈しており、各支持片80a,80bの上端部には、支持軸部17a,17b等の軸線方向と平行にカバー18に向かって連結突部80cが突設されている。支持フレーム80は、連結突部80c等の軸線方向と平行に下端部を貫通するスクリュ81がカバー18に締結されるとともに、両連結突部80cの先端がカバー18に嵌着されることで該カバー18に支持されている。
両支持片80a,80bには、連結突部80cの下方で第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87がそれぞれ支持されている。これら第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87の各々は、両支持片80a,80bの延在方向に延びる略長方形の柱状の本体部86a,87aを有するとともに、該本体部86a,87aの互いに対向する上面から上方に出没可能なボタン86b,87bを有する。ボタン86b,87bは、通常は本体部86a,87aの上面から上方に突出する状態にあり、スイッチ押圧部73のスイッチ用支持軸部18aを中心とする回動軌跡を遮るように配置されている。従って、図6(b)への変化で示すように、例えばスイッチレバー70がスイッチ用支持軸部18aを中心に時計回りに回動すると、これに伴ってスイッチ押圧部73に第1スイッチ構造体86のボタン86bが下方に押下される。反対に、スイッチレバー70が図6(a)においてスイッチ用支持軸部18aを中心に反時計回りに回動すると、これに伴ってスイッチ押圧部73に第2スイッチ構造体87のボタン87bが下方に押下される。
図12に示すように、第1スイッチ構造体86及び第2スイッチ構造体87の各々は、直流電源の高電位+Vに電気的に接続された接点CH1,CH2と、低電位GNDに電気的に接続された接点CL1,CL2と、回転モータ11の互いに異なる端子に接続された可動端子MT1,MT2とで構成される電気回路を含む。そして、両可動端子MT1,MT2は、両ボタン86b,87bとそれぞれ連動しており、通常は低電位GND側の接点CL1,CL2に電気的に接続されている。両可動端子MT1,MT2は、両ボタン86b,87bがそれぞれ押下されることで、高電位+V側の接点CH1,CH2に電気的に接続される。従って、いずれか一つの操作ハンドル53L,53T,53R,53Sの回動操作に伴い、スイッチレバー70がスイッチ用支持軸部18aを中心に時計回りに回動すると、ボタン86bが押下される第1スイッチ構造体86の可動端子MT1が高電位+V側の接点CH1に電気的に接続されることで、一の極性で回転モータ11に通電される。反対に、スイッチレバー70がスイッチ用支持軸部18aを中心に反時計回りに回動すると、ボタン87bが押下される第2スイッチ構造体87の可動端子MT2が高電位+V側の接点CH2に電気的に接続されることで、逆の極性で回転モータ11に通電される。
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、リフタ用操作ハンドル53L、チルト用操作ハンドル53T、リクライナ用操作ハンドル53R及びスライド用操作ハンドル53Sの各々は、その回動操作に係るシャフト31L,31T,31R,31Sへの回転伝達を除けば概ね同等である。そこで、以下ではリフタ用操作ハンドル53Lを代表してその動作を説明する。
まず、リフタ用操作ハンドル53Lが操作されておらず、従ってウォームホイール23の回転がリフタ用シャフト31Lに伝達不能な状態にあり、回転モータ11と直流電源との接続が第1及び第2スイッチ構造体86,87を介して遮断されているものとする。この状態で、リフタ用操作ハンドル53Lを捩りばね55の付勢力に抗して時計回り又は反時計回りに回動操作すると、ギヤ部54L,51dにおける回転伝達によって第1カム部材51が回動する。これにより、第1カム部材51が中立位置から外れ、圧縮ばね39の付勢力によって筒部材35の嵌合孔38がウォームホイール23の嵌合部27と嵌合するように筒部材35が移動する。そして、ウォームホイール23の回転が筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達可能となる。
一方、リフタ用操作ハンドル53Lを時計回り又は反時計回りに回動操作すると、ギヤ部54L,62Lにおける回転伝達によってリフタ用スイッチカム部材61Lがリフタ用操作ハンドル53Lの操作方向に対応して反時計回り又は時計回りに回動する。このとき、スイッチレバー70は、リフタ用スイッチカム部材61Lの回転方向に対応してスイッチカム部64Lに押圧されることで、スイッチ用支持軸部18aの周りに時計回り又は反時計回りに回動する。そして、スイッチ用支持軸部18aの周りのスイッチレバー70の回動により、スイッチ押圧部73にて該当のボタン86b,87bが押圧される。これにより、押圧されたボタン86b,87b(可動端子MT1,MT2)に対応する極性で回転モータ11と直流電源とが接続され、回転モータ11が正転又は逆転する。つまり、リフタ用操作ハンドル53Lの操作方向によって押されるボタン86b,87bが決まり、回転モータ11の回転方向が決まる。
回転モータ11が回転すると、その回転は、入力用トルクケーブル12、ウォーム22、ウォームホイール23及び筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達される。そして、リフタ用シャフト31Lの回転により、その回転方向に応じてシート6が昇降するようにリフタ機構M1が作動する。
その後、リフタ用操作ハンドル53Lの操作力を解放すると、該リフタ用操作ハンドル53Lは捩りばね55に付勢されて初期位置に復帰する。これに伴い、ギヤ部54L,51dにおける回転伝達によって第1カム部材51が圧縮ばね39の付勢力に抗して回動し、第1カム部材51が中立位置に復帰する。第1カム部材51と共にリフタ用操作ハンドル53Lを初期位置に復帰させる捩りばね55の付勢力が、筒部材35を移動させる圧縮ばね39の付勢力よりも大きいことは既述のとおりである。これにより、ウォームホイール23の回転が筒部材35を介してリフタ用シャフト31Lに伝達不能となる。
一方、リフタ用操作ハンドル53Lの初期位置への復帰に伴い、ギヤ部54L,62Lにおける回転伝達によってリフタ用スイッチカム部材61Lが回動し、該当のボタン86b,87bと共にスイッチレバー70が初期回動位置に復帰し、回転モータ11と電源との接続が遮断される。これにより、回転モータ11の回転が停止する。
他の操作ハンドル53T,53R,53Sを操作した場合の動作も同様である。
ところで、既述のように、仲介部材40の本体部42には、筒部材35の押圧片37に近付く軸線方向に向かって凸となる曲成面42bが形成されている。この曲成面42bは、第1カム部材51が中立位置に向かって回動するに従い、本体部42による押圧片37の押圧部位がその軸線(軸部41)から離間するように成形されている。
従って、図9(a)に示すように、筒部材35にウォームホイール23が嵌挿された状態にあり、仲介部材40(本体部42)が押圧片37と平行に設けられる状態では、仲介部材40は、この曲成面42bにより、相対的に軸部41(支点a)に近付く位置P1において押圧片37に当接するように設定されている。すなわち、この位置P1は、筒部材35の軸線の近傍に配置されている。
第1カム部材51のカム部51bが仲介部材40の先端部43に当接する位置を位置Poとして、該位置Poを力点とする支点aとの離間距離(腕の長さ)を距離Lo、第1カム部材51(カム部51b)による仲介部材40の押圧力(荷重)をfo、位置P1を作用点とする支点aとの離間距離(腕の長さ)を距離L1(<Lo)で表したとする。この場合、嵌挿状態にあるウォームホイール23から筒部材35を外し始める当初の解除力(荷重)f1は、「てこ」の原理から以下のように算出される。
f1×L1=fo×Lo
f1=fo×Lo/L1
距離Loが距離L1よりも大きく(Lo/L1>1)であることから、押圧力foに対して解除力f1が増加することが確認される。
一方、図9(b)に示すように、第1カム部材51が中立位置に到達する状態にあり、筒部材35へのウォームホイール23の嵌挿が外れた状態では、仲介部材40は、この曲成面42bにより、相対的に軸部41(支点a)から離間する位置P1’において押圧片37に当接するように設定されている。
第1カム部材51のカム部51bが仲介部材40の先端部43に当接する位置を位置Po’として、該位置Po’を力点とする支点aとの離間距離を距離Lo’、第1カム部材51による仲介部材40の押圧力をfo’、位置P1’を作用点とする支点aとの離間距離を距離L1’(≒Lo’)で表したとする。この場合、筒部材35へのウォームホイール23の嵌挿が外れた状態での解除力f1’は、同様にして以下のように算出される。
f1’=fo’×Lo’/L1’
距離Loが距離L1よりも若干大きいものの概ね同等(Lo/L1≒1)であることから、解除力f1は、押圧力foに対する増加が僅少の該押圧力foと概ね同等であることが確認される。ただし、この場合、筒部材35のウォームホイール23から離間する軸線方向の移動量は、軸部41の周りの先端部43の当該方向の移動量に一致することから、筒部材35の移動速度が増加される。
図10は、図9(a)における仲介部材40の回動位置を原点とするその回動量と、仲介部材40(曲成面42b)による押圧片37の押圧部位の軸部41(支点a)からの離間距離との関係を示すグラフである。同図に示すように、本実施形態では、曲成面42bにより、筒部材35へのウォームホイール23の嵌挿を外すべく仲介部材40を回動する際には、その回動量の増加に伴って離間距離が漸増するように設定されている。つまり、第1カム部材51が中立位置に向かって回動し始める当初は、第1カム部材51による仲介部材40の押圧力に対して解除力が増加され、筒部材35へのウォームホイール23の嵌挿が外れていくに従い、解除力が徐々に減少するものの、筒部材35の移動速度が徐々に増加していく。
また、既述のように、仲介部材40の先端部43は、その上下方向中央部が頂点となるように略三角形状に隆起している。これにより、図9(a)、(b)に示すように、第1カム部材51が押圧可能な先端部43(仲介部材40)の対向面は、第1カム部材51が中立位置に向かって回動するに従い、第1カム部材51による被押圧部位が仲介部材40の軸線を中心とする周方向に第1カム部材51に向かって突出する突出面43aを有する。従って、第1カム部材51が中立位置に近付くと、該第1カム部材51に押圧される仲介部材40の被押圧部位が突出面43aによりその軸線を中心とする周方向に第1カム部材51に向かって突出することで、その分、仲介部材40の回動量が増加する。これにより、仲介部材40の回動に伴って押圧される筒部材35の軸線方向の移動量が増加される。
ウォームホイール23及びチルト用シャフト31T間、ウォームホイール24及びリクライナ用シャフト31R間、並びにウォームホイール24及びスライド用シャフト31S間の仲介部材40についても同様である。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、筒部材35にウォームホイール23(24)が嵌挿された状態において、第1カム部材51(第2カム部材52)が中立位置に向かって回動し始める当初は、仲介部材40が押圧片37を押圧するときの押圧部位が曲成面42bにより仲介部材40の軸線(軸部41)に近付くことで、「てこの原理」で筒部材35へのウォームホイール23(24)の嵌挿を外すための解除力を増加することができる。このため、例えば筒部材35及びウォームホイール23(24)の一体回転時にそれらが互いに噛み込んだとしても、筒部材35へのウォームホイール23(24)の嵌挿をより確実に外すことができる。一方、第1カム部材51(第2カム部材52)が中立位置に近付くと、仲介部材40が押圧片37を押圧するときの押圧部位が曲成面42bにより仲介部材40の軸線(軸部41)から離間することで、筒部材35へのウォームホイール23(24)の嵌挿を外すときの筒部材35の移動速度を増加することができる。
(2)本実施形態では、筒部材35にウォームホイール23(24)が嵌挿された状態において、仲介部材40は、その軸線方向から見て押圧片37と平行に設けられる。従って、第1カム部材51(第2カム部材52)が中立位置に向かって回動し始める当初は、仲介部材40の回動に伴う押圧片37の押圧部位における仲介部材40の軸線(軸部41)を中心とする周方向への移動量と同等の距離だけ筒部材35がその軸線方向に移動する。従って、仲介部材40の回動に伴って筒部材35をその軸線方向により効率的に移動させることができる。
(3)本実施形態では、第1カム部材51(第2カム部材52)が中立位置に近付くと、これに押圧される仲介部材40の被押圧部位が突出面43aによりその軸線を中心とする周方向に第1カム部材51(第2カム部材52)に向かって突出することで、その分、仲介部材40の回動量が増加する。これにより、仲介部材40の回動に伴って押圧される筒部材35の軸線方向の移動量を増加させることができる。そして、カム部51b(52b)を徒に長くしなくても、筒部材35をその軸線方向の十分に移動させることができる。
(4)本実施形態では、ウォームホイール23,24の嵌合部27(円弧柱形状29)に、ウォームホイール23,24及び筒部材35の互いに離間する軸線方向への移動に伴って嵌合孔38及び嵌合部27間の遊びを増加する徐変部29aが形成されている。従って、例えば筒部材35及びウォームホイール23,24の一体回転時にそれらが互いに噛み込んだとしても、ウォームホイール23,24及び筒部材35が互いに離間する軸線方向に僅かにでも移動すれば、前記遊びの増加分だけそれらの噛み込みを緩めることができ、筒部材35へのウォームホイール23,24の嵌挿をより円滑に外すことができる。
(5)本実施形態では、筒部材35にウォームホイール23,24が嵌挿された状態において、第1カム部材51(第2カム部材52)が中立位置に向かって回動し始める当初は、仲介部材40が押圧片37を押圧するときの押圧部位が曲成面42bにより筒部材35の軸線の近傍に配置されている。従って、筒部材35に掛かる荷重がその軸線の近くとなり、筒部材35のこじれ(軸線ずれ)を抑えて筒部材35へのウォームホイール23,24の嵌挿をより円滑に外すことができる。
(6)本実施形態では、第1及び第2カム部材51,52を中立位置に保持する(復帰させる)ための捩りばね55,56の付勢力を徒に増加する必要がないため、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sを初期位置から回動する際に要する操作力の増加を抑制することが
できる。
(7)本実施形態では、一つの回転モータ11で複数の位置調整機構(M1〜M4)を選択的に作動させることができるため、その電気的構成をより簡易化することができる。また、複数の筒部材35等(クラッチ機構)の各々は、該当する位置調整機構(M1〜M4)への出力軸(リフタ用シャフト31L、チルト用シャフト31T、リクライナ用シャフト31R、スライド用シャフト31S)とウォームホイール23,24とを接続する構造(いわゆる軸継手)である。このため、複数の筒部材35等(クラッチ機構)の各々を出力軸等の周りに集約的に配置することができ、装置全体としてより小型化することができる。さらに、出力軸の本数(4本)分だけシートの位置調整に係る機能数(位置調整機構の個数)を増やすことができるため、該機能数の制約をより緩和することができる。
(8)本実施形態では、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sを初期位置から回動操作することで、該当のクラッチ機構を接続するとともに、第1及び第2スイッチ構造体86,87により操作方向に応じた極性で回転モータ11に通電できる。従って、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sの操作方向に合わせて回転モータ11を正転又は逆転させることができ、操作ハンドル53L,53T,53R,53Sの操作方向と位置調整機構(M1〜M4)の調整方向とがよりわかりやすい関係になるように設定できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図10に2点鎖線で描いたように、第1カム部材51(第2カム部材52)が中立位置に近付く終盤では、仲介部材40が押圧片37を押圧する押圧部位の軸線(軸部41)からの離間距離が一定となる曲成面、即ち当該離間距離が少なくとも減少しない単調非減少の関係を満たす曲成面であってもよい。つまり、「カム部材が中立位置に向かって回動するに従い、押圧片の押圧部位を仲介部材の軸線から離間させる」とは、少なくとも近付くことのない推移も含んでいる。
・前記実施形態において、ウォーム22及びウォームホイール23,24に代えて、互いに噛合するハスバ歯車を採用してもよい。この場合、両ハスバ歯車間で減速して回転伝達してもよいし、等速で回転伝達してもよい。
・前記実施形態において、ウォームホイール23,24の嵌合部27(円弧柱形状29)に形成した徐変部29aに代えて、若しくは該徐変部29aに加えて、筒部材35の円弧孔38bに同様の徐変部を形成してもよい。あるいは、ウォームホイール23,24の嵌合部27(円弧柱形状29)に形成した徐変部29aを省略してもよい。
・前記実施形態において、ウォームホイール23,24の嵌合部(27)は、2枚羽根形状であってもよいし、多角柱状や長円形の柱状であってもよい。要は、ウォームホイール23,24及び筒部材35が一体回転可能なように、互いに嵌合可能な嵌合部及び嵌合孔の組み合わせであればよい。いずれにしても、嵌合部及び嵌合孔の少なくとも一方に、ウォームホイール23,24及び筒部材35の互いに離間する軸線方向への移動に伴って嵌合部及び嵌合孔間の遊びを増加する徐変部を形成することがより好ましい。
・前記実施形態において、仲介部材40の先端部43の突出面43aは、省略してもよい。
・前記実施形態において、筒部材35にウォームホイール23,24が嵌挿された状態(図9(a)参照)において、仲介部材40は、押圧片37に対して傾いた状態で広がっていてもよい。
・前記実施形態において、ウォームホイール23,24の一方を割愛して、2系統の出力(即ち2つの位置調整機構)としてもよい。あるいは、ウォームホイール23,24に接続可能な出力を1系統としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)上記シート駆動装置において、前記位置調整機構に対応して設けられ、前記カム部材に駆動連結された操作部材を備え、前記第2付勢部材は、前記操作部材が初期位置を保持するように付勢することで、前記カム部材を前記中立位置に保持するシート駆動装置。
M1…リフタ機構(位置調整機構)、M2…チルト機構(位置調整機構)、M3…リクライナ機構(位置調整機構)、M4…スライド機構(位置調整機構)、11…回転モータ、23,24…ウォームホイール(入力軸)、27…嵌合部、29a…徐変部、31L…リフタ用シャフト(出力軸)、31T…チルト用シャフト(出力軸)、31R…リクライナ用シャフト(出力軸)、31S…スライド用シャフト(出力軸)、35…筒部材、36…筒部、37…押圧片、38…嵌合孔、39…圧縮ばね(第1付勢部材)、40…仲介部材、42b…曲成面、43…先端部、43a…突出面、51…第1カム部材(カム部材)、52…第2カム部材(カム部材)、55,56…捩りばね(第2付勢部材)。

Claims (4)

  1. 位置調整機構への出力軸が一体回転するように、且つ軸線方向に相対移動可能に嵌挿され、回転モータに回転駆動される入力軸に向かう軸線方向の移動に伴い該入力軸が一体回転するように嵌挿され、筒部及び該筒部から外向きに突出する押圧片を有する筒部材と、
    前記入力軸に向かう軸線方向に前記筒部材を付勢する第1付勢部材と、
    前記筒部が遊挿され、前記筒部材の軸線と直交する方向に延びる軸線の周りを回動可能な仲介部材と、
    前記筒部材の軸線及び前記仲介部材の軸線と直交する方向に延びる軸線の周りを回動可能に支持され、中立位置にあるときに前記仲介部材の軸線から離間する該仲介部材の先端部を押圧することで、前記仲介部材を介して前記押圧片を押圧して前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記筒部材への前記入力軸の嵌挿を外し、前記中立位置からの回動に伴い前記第1付勢部材に付勢される前記筒部材への前記入力軸の嵌挿を許容するカム部材と、
    前記カム部材が前記中立位置を保持するように付勢する第2付勢部材とを備え、
    前記押圧片を押圧可能な前記仲介部材の対向面は、前記カム部材が前記中立位置に向かって回動するに従い、前記押圧片の押圧部位を前記仲介部材の軸線から離間させる曲成面を有した、シート駆動装置。
  2. 請求項1に記載のシート駆動装置において、
    前記筒部材に前記入力軸が嵌挿された状態において、前記仲介部材は、該仲介部材の軸線方向から見て前記押圧片と平行に設けられる、シート駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート駆動装置において、
    前記カム部材が押圧可能な前記仲介部材の対向面は、前記カム部材が前記中立位置に向かって回動するに従い、前記カム部材による被押圧部位が前記仲介部材の軸線を中心とする周方向に前記カム部材に向かって突出する突出面を有した、シート駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシート駆動装置において、
    前記入力軸は、前記筒部材に形成された嵌合孔に嵌合可能な嵌合部を有し、前記嵌合孔に前記嵌合部が挿入されることで前記筒部材と一体回転するように構成されており、
    前記嵌合孔及び前記嵌合部の少なくとも一方には、前記入力軸及び前記筒部材の互いに離間する軸線方向への移動に伴って前記嵌合孔及び前記嵌合部間の遊びを増加する徐変部が形成された、シート駆動装置。
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