JP6848674B2 - シート駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単一のモータにより複数のシート可動部の位置を調整するシート駆動装置に関する。
係るシート駆動装置が特許文献1に開示されている。このシート駆動装置では、単一のモータを使って、4つのシート可動部の位置調整(シートの前後スライド調整、シートの高さ調整、シートバックのリクイニング角度調整及びシートクッションのチルト角度調整)を行うように構成されている。具体的には、モータの出力を4つの駆動軸に分配し、各駆動軸からクラッチ機構を介して各位置調整機構にモータの出力を伝達している。
図21、22は、特許文献1のシート駆動装置におけるクラッチ機構の一つを示す。クラッチ機構は、位置調整機構への出力軸101と駆動軸102とを選択的に接続するように構成されている。具体的には、出力軸101と駆動軸102とを選択的に接続する連結部材103と、連結部材103を接続位置に向け付勢するばね106と、そのばね106の付勢力に抗して連結部材103を非接続位置に向けて移動させる操作部材104と、操作ノブ(図示略)の操作により回転されて操作部材104の位置を制御するクラッチピン105とを備える。回転されるクラッチピン105には、その回転に伴って移動する突部107が設けられており、クラッチピン105の回転角度に応じて突部107により操作部材104を押圧する。
図23は操作部材104を示し、図24は操作部材104とクラッチピン105の突部107との位置関係を示す。クラッチピン105の突部107と操作部材104は、両者によりカム機構を構成しており、操作部材104において突部107と当接する部位は、傾斜面108により形成されている。詳細には、傾斜面108は、山形状の頂上109側の円弧と裾110側の円弧の組合せにより構成されている。
図24の実線又は破線で示すように、クラッチピン105の突部107が操作部材104の裾110側にあるときは、図21のように、連結部材103及び操作部材104は、ばね106の付勢力により駆動軸102側へ移動して、駆動軸102と出力軸101を接続状態とする。一方、図24の仮想線で示すように、クラッチピン105の突部107が頂上109側にあるときは、図22のように、連結部材103及び操作部材104は、ばね106の付勢力に抗して出力軸101側へ移動されて、駆動軸102と出力軸101を非接続状態とする。
ところで、操作ノブ及び操作ノブにより回転されるクラッチピン105は、シート可動部をいずれかの方向へ移動させる場合、操作者の操作力を受けて回転される。回転後におけるクラッチピン105の突部107の位置は、操作ノブの操作方向に応じて、図24の実線、若しくは破線の位置となる。一方、シート可動部の移動を停止する場合、操作ノブ及びクラッチピン105への操作力が解除される。このとき、操作ノブ及びクラッチピン105は、操作ノブ及び/又はクラッチピン105に設けられたばね(図示略)の付勢力により操作前の位置に戻される。戻されるクラッチピン105の突部107の位置は、図24の仮想線の位置となる。
シート可動部の移動を停止する場合、クラッチ機構の操作部材104は、図21の状態から図22の状態へばね106の付勢力に抗して移動される必要がある。そのとき、クラッチピン105の突部107は、操作部材104を移動させるため、図24の実線、若しくは破線の位置から仮想線の位置へ操作ノブ及び/又はクラッチピン105に設けられたばねの付勢力のみによって移動する必要がある。
図20は、操作部材104の傾斜面108に対するクラッチピン105の突部107の押圧力と、その押圧力に対する操作部材104からの抗力をクラッチピン105の回転角度の変化に対して示している。図20において、右側端のクラッチピン105の回転角度a3の位置は、図21のようにクラッチ機構が接続完了状態にある位置であり、左側端のクラッチピン105の回転角度0°の位置は、図22のようにクラッチ機構が完全に非接続状態とされた位置である。図20において、Cは突部107の押圧力の変化を示し、Dは操作部材104からの抗力の変化を示す。
図20から明らかなように、クラッチ機構が接続完了状態から非接続状態(クラッチピン105の回転角度a3から0°)へ向けて操作部材104を移動するため、操作ノブ及びクラッチピン105がばねの付勢力により回転されるとき、クラッチピン105の突部107による押圧力はCのように最初が最大で、途中のクラッチピン105の回転角度a1付近で最低となる。そして、その後再び押圧力は大きくなる。このように変化する理由の一つは、操作ノブ及びクラッチピン105を付勢するばねの撓み量が最初最大で、ばねの付勢力が大きく、以後徐々に小さくなるためである。また、別の理由は、突部107と操作部材104の傾斜面108との間の摩擦抵抗の変化である。この摩擦抵抗は、突部107の円弧運動に伴う移動方向と操作部材104の傾斜面108との交差角度によって決まる。操作部材104の傾斜面108は、上述のように2つの円弧の組合せによって成る。そのため、交差角度は、最初は小さく、途中のクラッチピン105の回転角度a1付近で2つの円弧の切り換わり部となって最大となり、そこからクラッチピン105の回転角が小さくなる程小さくなる。その結果、突部107の押圧力はCのような特性となる。
一方、突部107の押圧力に対する操作部材104からの抗力は、DのようにCの特性に比べて大きな変化はないが、連結部材103を付勢するばね106の撓み量の変化、操作部材104の角度変化等により若干変化する。
特開2015−214318号公報
図20に示す例では、クラッチピン105の回転角度がa1付近となるとき、丸印で囲んだように、Cで示す突部107の押圧力よりDで示す操作部材104からの抗力の方が大きくなり、クラッチピン105により操作部材104を移動することができなくなる。この結果、クラッチ機構が非接続状態へ戻れない状態となり、次のタイミングで別のシート可動部の位置調整を行うべく別の操作ノブを操作したとき、モータが二つのシート可動部を同時に動作させることになる。その結果、モータが過負荷状態となって動作速度が遅くなってしまう。また、操作者の意に反して、前回操作して操作を終了したはずのシート可動部が動作してしまう。
このような問題に鑑み本発明の課題は、単一のモータにより複数のシート可動部の位置を調整するシート駆動装置において、クラッチ機構を接続状態から非接続状態への切換中の全期間に渡って、クラッチ機構を非接続側へ付勢する押圧力がその抗力よりも小さくならないようにする。それにより、クラッチ機構を接続状態から非接続状態へ切り換えるとき、その途中でクラッチ機構が作動しなくなる不具合が生じる可能性を抑制することにある。
第1発明は、複数のシート可動部が位置調整可能された着座用シートのシート駆動装置である。このシート駆動装置は、単一の出力軸を有するモータと、前記モータの出力を受けて前記各シート可動部の位置を調整する複数の位置調整機構と、前記各位置調整機構に対応して配設され、前記各位置調整機構のそれぞれへの出力軸と前記モータに回転駆動される駆動軸とを個別に選択的に接続する複数のクラッチ機構と、前記モータを通電状態又は非通電状態に切り換えるスイッチと、前記各シート可動部の位置を調整する際に操作される操作ノブと、前記操作ノブの操作力を受けて、前記各クラッチ機構を接続状態又は非接続状態に切り換え操作し、また、前記スイッチを切り換え操作する操作機構とを備える。そして、前記各クラッチ機構は、前記出力軸又は前記駆動軸のいずれか一方である第1軸に回転方向で互いに結合されて一体回転可能に設けられ、軸方向では前記出力軸又は前記駆動軸のいずれか他方である第2軸に向けて移動可能とされ、移動状態において前記第2軸に回転方向で互いに結合されて一体回転可能に設けられたジョイントと、該ジョイントを前記第2軸に向けて付勢する第1ばねとを備える。前記操作機構は、前記各操作ノブの操作力を受けて回転され、前記各ジョイントを軸方向に移動操作するクラッチピンと、前記各操作ノブの操作解除時に前記各クラッチピンを前記各操作ノブの非操作時の位置に戻すように付勢する第2ばねとをそれぞれ備える。前記各クラッチピンは、その回転に伴って移動する突部をそれぞれ備え、前記各ジョイントは、前記各突部との間でカム機構を成す傾斜面をそれぞれ備える。また、前記各傾斜面は、前記各操作ノブの操作時に前記各クラッチピンの回転位置に応じて前記各ジョイントを前記第2軸側へ移動させ、前記各操作ノブの操作解除時に前記各クラッチピンの回転位置に応じて前記各ジョイントを前記第1軸側へ移動させる傾斜とされている。そして、前記各操作ノブの操作解除に伴う前記各クラッチピンの突部の移動方向の前記傾斜面に対する交差角度は、前記各操作ノブの操作解除の初期領域で最大とされており、この初期領域では、前記各クラッチピンの突部により前記各ジョイントを前記第1軸側へ移動させる押圧力が、その押圧力に抗して前記各ジョイントを前記第2軸側へ移動させる力より大きくされている。
第1発明において、シート可動部及び位置調整機構は2個でも3個以上でもよい。また、ジョイントは、出力軸に設けられ、駆動軸に向けて移動して駆動軸と一体回転可能に構成されてもよいし、駆動軸に設けられ、出力軸に向けて移動して出力軸と一体回転可能に構成されてもよい。また、ジョイントは、出力軸及び駆動軸に回転方向で結合可能とされると共に、軸方向に移動する連結部材と、クラッチピンを介して操作ノブの操作力を受けて、連結部材を移動操作する操作部材とにより構成されてもよいし、両部材が一体に構成されてもよい。また、第2ばねは、操作ノブに設けられてもよいし、クラッチピンに設けられてもよい。
第1発明によれば、各操作ノブの操作解除に伴う各クラッチピンの突部の移動時の傾斜面に対する交差角度は、各操作ノブの操作解除の初期領域で最大とされている。そのため、ジョイントを非接続状態へ向けて移動する押圧力は各操作ノブの操作解除の初期領域に最小となる。しかし、このときクラッチピンを回転させる第2ばねの付勢力は最大となるため、ジョイントの押圧力は、それに対する抗力よりも大きくすることができる。クラッチピンが回転し、ジョイントが移動すると、第2ばねの付勢力が小さくなり、第1ばねの付勢力が大きくなるが、そのとき、上記交差角度は小さくされるため、ジョイントの押圧力を抗力よりも大きくすることができる。従って、クラッチ機構を接続状態から非接続状態へ切り換えるとき、その途中でクラッチ機構が作動しなくなる不具合が生じる可能性を抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記傾斜面は、前記各操作ノブの操作解除に伴う前記各クラッチピンの突部の移動時における移動開始位置から移動完了位置までの経路が直線となるように形成されている。
第2発明によれば、各操作ノブの操作解除に伴う各クラッチピンの突部の移動時の傾斜面に対する交差角度は、各操作ノブの操作解除の初期領域で最大とし、その後小さくすることができる。従って、上記第1発明と同様の作用効果を達成することができる。
本発明の一実施形態であるシート駆動装置を適用した車両用フロントシートの側面図である。 図1と同様の車両用フロントシートの平面図である。 上記実施形態のシステム概要説明図である。 上記実施形態の操作機構の斜視図である。 上記実施形態の操作機構の正面図である。 上記実施形態の操作機構の背面図である。 上記実施形態の操作機構のセンタカム部分の拡大断面図である。 上記実施形態において操作ノブ及び操作機構を除いた駆動装置の拡大側面図である。 上記実施形態のクラッチ機構の動作説明図であり、クラッチ機構の非接続状態を示す。 図9と同様の動作説明図であり、クラッチ機構が非接続状態から接続状態へ切り換わる状態を示す。 図9と同様の動作説明図であり、クラッチ機構の接続状態を示す。 上記実施形態のクラッチ機構部分の側面図であり、クラッチ機構の非接続状態を示す。 図12と同様の側面図であり、クラッチ機構が非接続状態から接続状態へ切り換わる状態を示す。 図12と同様の側面図であり、クラッチ機構の接続状態を示す。 上記実施形態のクラッチ機構部分の下面図であり、クラッチの非接続状態を示す。 図15と同様の下面図であり、クラッチ機構が非接続状態から接続状態へ切り換わる状態を示す。 図15と同様の下面図であり、クラッチの接続状態を示す。 上記実施形態のクラッチ機構の操作部材の斜視図である。 上記実施形態のクラッチ機構の操作部材の側面図である。 上記実施形態のクラッチピンによる操作部材に対する押圧力とその押圧力に対する操作部材の抗力の変化を示すグラフである。 本発明の従来例におけるクラッチ機構部分の下面図であり、クラッチの接続状態を示す。 図21と同様の下面図であり、クラッチの非接続状態を示す。 上記従来例のクラッチ機構の操作部材の斜視図である。 上記従来例のクラッチ機構の操作部材の側面図である。
図1〜8は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、車両用フロントシート(本発明における着座用シートに相当する。以下、単にシートという)1に本発明のシート駆動装置を適用した例である。各図中、矢印によりシート1を車両に搭載した状態における各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1、2は、シート1の外観を示す。但し、ここでは、シート1は骨格部材による構成のみを示す。シート1は、座部を成すシートクッション3の後方に、背凭れを成すシートバック2が前後回動自在に固定されている。そのため、シートクッション3の後部とシートバック2の下部とのヒンジ部には、シートバック2のリクライニング角度を調整するためのリクライナ8が設けられている。
シート1は、車両フロアに前後移動自在に固定されている。そのため、車両フロア(図示略)には、シートクッション3の左右両側部の下方に一対のロアレール4が固定されている。そして、各ロアレール4には、アッパレール5がそれぞれ嵌め込まれ、アッパレール5は、シートクッション3の左右両側部の下方で、ロアレール4に対して前後方向にスライド自在とされている。
各アッパレール5の上には、それぞれブラケットを介してフロントリンク6及びリヤリンク7によりシートクッション3が固定されている。フロントリンク6及びリヤリンク7は、アッパレール5に対して前後方向に傾動自在とされている。従って、シート1は、フロントリンク6及びリヤリンク7の角度調整により車両フロアからの高さを調整(リフタ調整)可能とされている。
このようにシート1は、リクライニング角度調整、スライド調整及びリフタ調整を可能に構成されている。即ち、シート1は、いわゆる6ウェイパワーシートとされている。リクライニング角度調整を行うためのリクライニング角度調整機構Mrは、シートバック2下方のリクライナ8に設けられている。また、スライド調整を行うためのスライド調整機構Msは、左右のアッパレール5をスライド移動させるためのロッド(図示略)に設けられている。更に、リフタ調整を行うためのリフタ調整機構Mlは、リヤリンク7を回転駆動するギヤ(図示略)に設けられている。従って、本発明におけるシート可動部は、リクライナ8、アッパレール5及びリヤリンク7である。
図3のように、スライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml及びリクライニング角度調整機構Mrは、スライド用クラッチ機構46S、リフタ用クラッチ機構46L及びリクライナ用クラッチ機構46Rをそれぞれ介して単一の出力軸を有するモータ41に接続されている。従って、各調整機構Ms、Ml、Mrは、対応するクラッチ機構46S、46L、46Rが接続状態とされ、モータ41が作動されることにより選択的に作動される。スライド用クラッチ機構46S、リフタ用クラッチ機構46L及びリクライナ用クラッチ機構46Rは、それぞれ常時非接続状態とされたクラッチ機構であり、操作機構50のスライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rが回転されたとき、それぞれ接続状態とされる。スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rは、スライド操作ノブ66、リクライナ操作ノブ67及びリフタ操作ノブ68が回転操作されたとき、それぞれ回転される。
スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rに囲まれてセンタカム52が設けられている。センタカム52は、スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rのいずれかが回転されたとき、リミットスイッチ(本発明におけるスイッチに相当)59をオフ(非通電状態)からオン(通電状態)とし、モータ41を作動させる。
従って、スライド操作ノブ66、リクライナ操作ノブ67及びリフタ操作ノブ68のいずれかが操作されると、スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rの対応するものを介して、対応するクラッチ機構46S、46L、46Rが接続状態とされる。同時に、センタカム52によりリミットスイッチ59がオンとされるため、モータ41が作動され、対応する調整機構Ms、Ml、Mrが作動される。
図1、2のように、シートクッション3の右側部には、シート1に着座した乗員の好みに応じて複数のシート可動部の位置を調整操作可能とするシート駆動装置の駆動装置30が設けられている。駆動装置30の操作部材を成すスライド操作ノブ66、リフタ操作ノブ68及びリクライナ操作ノブ67は、着座乗員による操作を可能とするように、ギヤケーシング56の右側に突出して設けられている。ギヤケーシング56の左側にはクラッチケーシング49が設けられ、クラッチケーシング49の前方にモータ41が固定されている。ギヤケーシング56内には操作機構50が内蔵され、クラッチケーシング49内には各クラッチ機構46S、46L、46Rが内蔵されている。
図4のように、スライド操作ノブ66及びリフタ操作ノブ68は、ヒンジ部を中心として回転操作されるタイプの操作ノブである。スライド操作ノブ66のヒンジ部は、スライド用ドライブギヤ55Sの回転中心部に回転方向で係合しており、スライド操作ノブ66を回転操作することにより、スライド用ドライブギヤ55Sが回転される。スライド用ドライブギヤ55Sは、スライド用クラッチピン51Sを回転するように噛合されている。従って、スライド操作ノブ66の操作によりスライド用ドライブギヤ55Sを介してスライド用クラッチピン51Sが操作される。
リフタ操作ノブ68のヒンジ部は、リフタ用クラッチピン51Lの回転中心部に回転方向で係合しており、リフタ操作ノブ68を回転操作することにより、リフタ用クラッチピン51Lが回転される。従って、リフタ操作ノブ68の操作によりリフタ用クラッチピン51Lが操作される。
リクライナ操作ノブ67は、側面視でシートバック2の側面視に近似した形状とされており、その下端部を中心として上方を回動操作するタイプの操作ノブである。リクライナ操作ノブ67の下端部は、リクライナ用ドライブギヤ55Rの回転中心部に回転方向で係合しており、リクライナ操作ノブ67の上方を回転操作することにより、リクライナ用ドライブギヤ55Rが回転される。リクライナ用ドライブギヤ55Rは、リクライナ用クラッチピン51Rを回転するように噛合されている。従って、リクライナ操作ノブ67の操作によりリクライナ用ドライブギヤ55Rを介してリクライナ用クラッチピン51Rが操作される。
スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rは、ギヤケーシング半体56a、56bから成るギヤケーシング56内に内蔵されている。従って、スライド操作ノブ66、リフタ操作ノブ68及びリクライナ操作ノブ67の左側にはギヤケーシング半体56bが位置し、ギヤケーシング56内のスライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51R等が外部に露出しないようにされている。
図6のように、ギヤケーシング半体56aの左側面において、スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rに対応する位置には、円弧状の貫通孔56S、56L、56Rが形成されている。貫通孔56S、56L、56Rは、スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rの左側に突出形成された各突部51Sb、51Lb、51Rbを、ギヤケーシング56の外部に突出させている。また、貫通孔56S、56L、56Rは、各突部51Sb、51Lb、51Rbの回転移動軌跡に沿って形成されている。
図7のように、センタカム52には、各クラッチピン51S、51L、51Rに対応して半径方向に突出する突部52b〜52dがそれぞれ設けられている。各突部52b〜52dは、各クラッチピン51S、51L、51Rのいずれかが回転されたとき、各突部52b〜52dの周方向の両側に対向して設けられた係合部51Sa、51La、51Raにより係合操作されてセンタカム52が回転される。
このように、センタカム52は、スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rのいずれかが回転されたとき回転される。しかし、回転されていないスライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rが、回転されたセンタカム52の影響を受けて回転されないように、各突部52b〜52dと各係合部51Sa、51La、51Raは、センタカム52の回転方向で互いに離間されている。
センタカム52の外周上で突部52b〜52dが設けられていない場所には、ギヤ部52aが形成されている。センタカム52のギヤ部52aには、スイッチリンク57のギヤ部57aが噛合っている。図5のように、センタカム52の回転を受けてスイッチリンク57が回転すると、その回転方向に応じてスイッチリンク57の突片57bによりリミットスイッチ59のいずれかの操作片59aが操作される。リミットスイッチ59は、操作された操作片59aに応じて通電され、モータ41に極性の異なる電源を供給するように電気回路接続されている(図示略)。そのため、モータ41は、センタカム52の回転方向に応じた方向で回転駆動される。
このように各突部52b〜52dと各係合部51Sa、51La、51Raは互いに離間されており、しかも、スイッチリンク57の突片57bとリミットスイッチ59の各操作片59aとの間も離間されている。そのため、スライド用クラッチピン51S、リフタ用クラッチピン51L及びリクライナ用クラッチピン51Rのいずれかが、回転されることにより、リミットスイッチ59が通電状態となるタイミングは、スライド用クラッチ機構46S、リフタ用クラッチ機構46L及びリクライナ用クラッチ機構46Rが接続状態となるタイミングに比べて遅くされている。従って、各クラッチ機構46S、46L、46Rが切り換えられる前にモータ41が作動されてしまうことを防止している。
図8は、クラッチケーシング49内に内蔵された駆動装置30の駆動機構部分を示す。駆動装置30の駆動機構部分はモータ41を備え、モータ41は、単一のモータ出力軸42を備える。モータ出力軸42には、ハスバ歯車43が結合され、ハスバ歯車43には、上下に分散配置された一対のハスバ歯車44、45が噛み合わされている。従って、ハスバ歯車43とハスバ歯車44、45の組み合わせによって、モータ41からの一軸の回転出力が二軸の回転出力に変換されている。
ハスバ歯車44、45に結合され、互いに並列配置された各駆動軸には、それぞれクラッチ機構が結合されている。即ち、ハスバ歯車44の駆動軸44aには、リクライナ用クラッチ機構46Rが切り離し可能に結合されている。また、ハスバ歯車45の前側の駆動軸45aには、スライド用クラッチ機構46Sが切り離し可能に結合され、後側の駆動軸45bには、リフタ用クラッチ機構46Lが切り離し可能に結合されている。
各クラッチ機構46S、46L、46Rは、揺動操作されることにより各クラッチ機構46S、46L、46Rを非接続状態から接続状態に切り換える操作部材46Sa、46La、46Raをそれぞれ備える。図8では、各クラッチ機構46S、46L、46Rが非接続状態とされ、各駆動軸44a、45a、45bの回転が各出力軸47S、47L、47Rに伝達されていない状態を示す。図8において、操作部材46Ra、46Laが前側(駆動軸44a、45b側)に揺動されると、ばね46Rf、46Lfの付勢力により連結部材46Re、46Leが前側に移動され、クラッチ機構46R、46Lは接続状態とされる。その結果、駆動軸44a、45bの回転が出力軸47R、47Lに伝達される状態となる。一方、操作部材46Saが後側(駆動軸45a側)に揺動されると、ばね46Sfの付勢力により連結部材46Seが後側に移動され、スライド用クラッチ機構46Sは接続状態とされる。その結果、駆動軸45aの回転が出力軸47Sに伝達される状態となる。これらの操作部材46Sa、46La、46Raは、対応配置された各クラッチピン51S、51L、51Rの回転に伴って移動する各突部51Sb、51Lb、51Rbにより操作される(図6参照)。なお、出力軸47S、47L、47Rは、本発明における第1軸に相当し、駆動軸44a、45a、45bは、本発明における第2軸に相当する。また、ばね46Rf、46Lf、46Sfは、本発明における第1ばねに相当する。また、連結部材46Se、46Re、46Le及び操作部材46Sa、46La、46Raは、本発明におけるジョイントを構成している。
スライド用クラッチ機構46Sの出力軸47Sには、ハスバ歯車48Sが結合され、ハスバ歯車48Sには、その駆動軸に対して交差方向に駆動軸を配置されたハスバ歯車(図示略)が噛合されている。これらのハスバ歯車48Sの組み合わせによって、スライド用クラッチ機構46Sの出力軸47Sの軸方向が変換されている。なお、リクライナ用クラッチ機構46Rの出力軸47R、並びにリフタ用クラッチ機構46Lの出力軸47Lは、軸方向が変換されていない。
各出力軸47S、47L、47Rは、それぞれトルクケーブルを介してスライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml及びリクライニング角度調整機構Mrに結合されている。
駆動装置30の駆動機構部分を成す各クラッチ機構46S、46L、46R等の各部材は、クラッチケーシング半体49a内に内蔵されている(図8参照)。図2のように、クラッチケーシング半体49aは、クラッチケーシング半体49bと結合されて一つの函体であるクラッチケーシング49を成している。一方、駆動装置30の操作機構部分を成す各クラッチピン51S、51L、51R等の各部材は、ギヤケーシング半体56a内に内蔵されている(図4〜6参照)。ギヤケーシング半体56aは、ギヤケーシング半体56bと結合されて一つの函体であるギヤケーシング56を成している。更に、クラッチケーシング49とギヤケーシング56は互いに一体に結合されて、各クラッチピン51S、51L、51Rの動きが各クラッチ機構46R、46S、46Lの操作部材46Ra、46Sa、46Laに伝達されるようにされている。
以上の実施形態によれば、スライド操作ノブ66を回転操作すると、スライド用ドライブギヤ55Sを介してスライド用クラッチピン51Sが回転され、スライド用クラッチ機構46Sの操作部材46Saが操作される。その結果、スライド用クラッチ機構46Sが接続状態とされる。一方、スライド用クラッチピン51Sが回転されると、センタカム52も回転されるため、スイッチリンク57を介してリミットスイッチ59が通電状態に切り換えられる。そのため、スライド操作ノブ66の回転方向に応じた方向にモータ41が回転され、スライド用クラッチ機構46Sを介してスライド調整機構Msが作動される。
リクライナ操作ノブ67又はリフタ操作ノブ68を回転操作した場合も、同様に、リクライナ用クラッチピン51R又はリフタ用クラッチピン51Lが回転され、リクライナ用クラッチ機構46R又はリフタ用クラッチ機構46Lの操作部材46Ra又は46Laが操作される。その結果、リクライナ用クラッチ機構46R又はリフタ用クラッチ機構46Lが接続状態とされる。このとき、センタカム52の回転によりリミットスイッチ59が通電状態とされ、モータ41が回転される。それによりリクライニング角度調整機構Mr又はリフタ調整機構Mlが作動される。
図9〜11は、リフタ用クラッチピン51Lによりリフタ用クラッチ機構46Lの操作部材46Laが揺動操作される様子を示す。ここでは、リフタ用について説明するが、スライド用、リクライニング用についても同様である。
図9は、リフタ操作ノブ68が操作されず、リフタ用クラッチピン51Lの突部51Lbが操作部材46Laの傾斜面の頂上46Lbに当接している様子を示す。このとき、リフタ用クラッチ機構46Lは非接続状態にある。図10は、リフタ操作ノブ68が一方向に操作され、リフタ用クラッチピン51Lが矢印のように回転されて、その突部51Lbが操作部材46Laの傾斜面の頂上46Lbから裾46Lc側に当接位置を移動している様子を示す。図11は、リフタ操作ノブ68が更に操作され、リフタ用クラッチピン51Lの突部51Lbが操作部材46Laの傾斜面の裾46Lc側に当接している様子を示す。このとき、リフタ用クラッチ機構46Lは接続状態にある。
図12〜17は、図9〜11の突部51Lb及び操作部材46Laに着目して、これらを拡大して示す。図12〜14は、図9〜11に対応する側面視であり、図15〜17は、図9〜11に対応する下面視である。図12、15では、リフタ用クラッチ機構46Lが非接続状態にあり、図14、17では、リフタ用クラッチ機構46Lが接続状態にある。また、図13、16では、リフタ用クラッチ機構46Lが非接続状態から接続状態に切り換わる状態を示す。
図18はリフタ用クラッチ機構46Lの操作部材46Laを示し、図19は操作部材46Laとリフタ用クラッチピン51Lの突部51Lbとの位置関係を示す。操作部材46Laの頂上46Lbと裾46Lcとの間の傾斜面46Ldは、一つの直線を成す面とその面を頂上46Lb及び裾46Lcにつなぐ凸面46h及び凹面46gにより形成されている。スライド用クラッチ機構46Sの操作部材46Sa、及びリクライナ用クラッチ機構46Rの操作部材46Raの傾斜面でも同様に形成されている。
リフタ操作ノブ68が操作解除されると、リフタ用クラッチピン51Lの突部51Lbは、図19の実線及び破線で示す裾46Lc位置から仮想線で示す頂上46Lb位置へ傾斜面46Ldに沿って移動される。このとき、突部51Lbが傾斜面46Ldを摺動しながら操作部材46Laを揺動させる押圧力は、リフタ用クラッチピン51Lを回転付勢するばねの付勢力、並びに突部51Lbの円弧運動に対する傾斜面46Ldの交差角度により主に決定される。
一方、操作部材46Laを揺動させる押圧力に対する抗力は、操作部材46Laを突部51Lbの方向に付勢するばねの付勢力、並びに操作部材46Laの揺動角度により主に決定される。
リフタ用クラッチピン51Lを回転付勢するばねは、図5のように、ばね51Lcにより構成されている。また、図8のように、操作部材46Laを付勢するばねは、リフタ用クラッチ機構46Lの連結部材46Leを付勢するばね46Lfにより構成されている。ここでは、リフタ用について説明するが、スライド用、リクライニング用についても同様である。図5のように、スライド用クラッチピン51S及びリクライナ用クラッチピン51Rを付勢するばねは、スライド用ドライブギヤ55Sを付勢するばね55Sa及びリクライナ用クラッチピン51Rを付勢するばね51Rcにより構成されている。また、図8のように、操作部材46Sa、46Raを付勢するばねは、スライド用クラッチ機構46S、リクライナ用クラッチ機構46Rの連結部材46Se、46Reを付勢するばね46Sf、46Rfにより構成されている。なお、ばね51Lc、51Rc、55Saは、本発明における第2ばねに相当する。
突部51Lbの操作部材46Laに対する押圧力は、図20にAで示すように、リフタ操作ノブ68が操作状態から操作解除される際には、回転角度a3付近でリフタ用クラッチピン51Lの回転開始後、最大値から始まって回転角度a2付近で最小値となり、その後、回転角度0°に向けて概ね漸次増加するように変化する。なお、回転角度a2付近は、本発明における「各操作ノブの操作解除の初期領域」に相当する。
このように変化する理由の一つは、リフタ用クラッチピン51Lを付勢するばね51Lcの撓み量が最初(回転角度a3付近)最大で、ばね51Lcの付勢力が大きく、以後徐々に小さくなるためである。また、別の理由は、突部51Lbと操作部材46Laの傾斜面46Ldとの交差角度の変化である。リフタ用クラッチピン51Lが回転角度a3付近から回転開始して、回転角度a2付近に達すると、図19のように、突部51Lbが操作部材46Laの裾46Lcに隣接する傾斜面46Ldの凹面46gに位置して、突部51Lbの傾斜面46Ldに対する交差角度は最大となる。その後、突部51Lbは直線を成す傾斜面46Ld上を摺動し、頂上46Lbの手前で凸面46hを通過する。この間、突部51Lbの傾斜面46Ldに対する交差角度は最大値よりも小さくなる。その結果、突部51Lbを摺動させる押圧力は、図20にAで示す特性となる。
操作部材46Laの傾斜面46Ldにおいて、裾46Lc及び凹面46gの位置は、本発明における突部51Lbの「移動開始位置」であり、頂上46Lb及び凸面46hの位置は、本発明における突部51Lbの「移動完了位置」である。なお、傾斜面46Ldにおいて凹面46g及び凸面46hは、製造上の必要性は別として、本質的にはなくてもよい。
一方、操作部材46Laからの抗力は、Bの特性となる。この特性は、リフタ用クラッチピン51Lの回転角度に対して大きな変化はないが、連結部材46Leを付勢するばね46Lfの撓み量の変化、並びに操作部材46Laの揺動角度の変化等により若干変化する。
上述のように、突部51Lbの操作部材46Laに対する押圧力は、リフタ用クラッチピン51Lの回転開始後、回転角度a2付近で最小値となるが、この付近ではリフタ用クラッチピン51Lを回転付勢するばね51Lcの付勢力は最大値付近にあり、操作部材46Laの押圧力の抗力に対して充分大きな値となる。図20において、矢印Eにより両者の差を示す。
以上の実施形態によれば、クラッチ機構46S、46L、46Rを接続状態から非接続状態へ切り換えるとき、その途中でクラッチ機構46S、46L、46Rが作動しなくなる不具合が生じる可能性を抑制することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、複数の位置調整機構を、スライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml及びリクライニング角度調整機構Mrとした。しかし、本発明は係る構成に限定されない。即ち、複数の位置調整機構の少なくとも一部を、他の位置調整機構に置換してもよい。若しくは、他の位置調整機構を追加してもよい。
上記実施形態では、操作部材の傾斜面に対するクラッチピンの突部の交差角度が最大となる位置を、クラッチピンの回転角度a2付近の位置としたが、突部による操作部材に対する押圧力がそれに対する抗力よりも大きい領域であればa1とa2との間の位置としてもよい。
上記実施形態では、傾斜面を、突部の移動経路が直線となるようにしたが、図19の仮想線で示す傾斜面46Ldのように突部51Lb側に凸となる面にて形成してもよい。
上記実施形態では、本発明を車両のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。また、映画館のシートのように屋内に設置されるシートに適用しても良い。
Ms スライド調整機構
Ml リフタ調整機構
Mr リクライニング角度調整機構
1 車両用フロントシート(着座用シート、シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 ロアレール
5 アッパレール
6 フロントリンク
7 リヤリンク
8 リクライナ
30 駆動装置
41 モータ
42 モータ出力軸
43 ハスバ歯車
44、45 ハスバ歯車
44a、45a、45b 駆動軸(第2軸)
46S スライド用クラッチ機構
46L リフタ用クラッチ機構
46Lb 頂上
46Lc 裾
46Ld 傾斜面
46g 凹面
46h 凸面
46R リクライナ用クラッチ機構
46Sa、46La、46Ra 操作部材(ジョイント)
46Se、46Le、46Re 連結部材(ジョイント)
46Sf、46Lf、46Rf ばね(第1ばね)
47S、47L、47R 出力軸(第1軸)
48S ハスバ歯車
49 クラッチケーシング
49a、49b クラッチケーシング半体
50 操作機構
51S スライド用クラッチピン
51L リフタ用クラッチピン
51R リクライナ用クラッチピン
51Sa、51La、51Ra 係合部
51Sb、51Lb、51Rb 突部
51Lc、51Rc ばね(第2ばね)
52 センタカム
52a ギヤ部
52b、52c、52d 突部
55S スライド用ドライブギヤ
55Sa ばね(第2ばね)
55R リクライナ用ドライブギヤ
56 ギヤケーシング
56a、56b ギヤケーシング半体
56S、56L、56R 貫通孔
57 スイッチリンク
57a ギヤ部
57b 突片
59 リミットスイッチ(スイッチ)
59a 操作片
66 スライド操作ノブ
67 リクライナ操作ノブ
68 リフタ操作ノブ

Claims (2)

  1. 複数のシート可動部が位置調整可能された着座用シートのシート駆動装置であって、
    単一の出力軸を有するモータと、
    前記モータの出力を受けて前記各シート可動部の位置を調整する複数の位置調整機構と、
    前記各位置調整機構に対応して配設され、前記各位置調整機構のそれぞれへの出力軸と前記モータに回転駆動される駆動軸とを個別に選択的に接続する複数のクラッチ機構と、
    前記モータを通電状態又は非通電状態に切り換えるスイッチと、
    前記各シート可動部の位置を調整する際に操作される操作ノブと、
    前記操作ノブの操作力を受けて、前記各クラッチ機構を接続状態又は非接続状態に切り換え操作し、また、前記スイッチを切り換え操作する操作機構とを備え、
    前記各クラッチ機構は、前記出力軸又は前記駆動軸のいずれか一方である第1軸に回転方向で互いに結合されて一体回転可能に設けられ、軸方向では前記出力軸又は前記駆動軸のいずれか他方である第2軸に向けて移動可能とされ、移動状態において前記第2軸に回転方向で互いに結合されて一体回転可能に設けられたジョイントと、該ジョイントを前記第2軸に向けて付勢する第1ばねとを備え、
    前記操作機構は、前記各操作ノブの操作力を受けて回転され、前記各ジョイントを軸方向に移動操作するクラッチピンと、前記各操作ノブの操作解除時に前記各クラッチピンを前記各操作ノブの非操作時の位置に戻すように付勢する第2ばねとをそれぞれ備え、
    前記各クラッチピンは、その回転に伴って移動する突部をそれぞれ備え、
    前記各ジョイントは、前記各突部との間でカム機構を成す傾斜面をそれぞれ備え、
    前記各傾斜面は、前記各操作ノブの操作時に前記各クラッチピンの回転位置に応じて前記各ジョイントを前記第2軸側へ移動させ、前記各操作ノブの操作解除時に前記各クラッチピンの回転位置に応じて前記各ジョイントを前記第1軸側へ移動させる傾斜とされており、
    前記各操作ノブの操作解除に伴う前記各クラッチピンの突部の移動方向の前記傾斜面に対する交差角度は、前記各操作ノブの操作解除の初期領域で最大とされており、この初期領域では、前記各クラッチピンの突部により前記各ジョイントを前記第1軸側へ移動させる押圧力が、その押圧力に抗して前記各ジョイントを前記第2軸側へ移動させる力より大きくされているシート駆動装置。
  2. 請求項1において、
    前記傾斜面は、前記各操作ノブの操作解除に伴う前記各クラッチピンの突部の移動時における移動開始位置から移動完了位置までの経路が直線となるように形成されているシート駆動装置。
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