JP2023102740A - 車両用シート装置 - Google Patents

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JP2023102740A JP2022088942A JP2022088942A JP2023102740A JP 2023102740 A JP2023102740 A JP 2023102740A JP 2022088942 A JP2022088942 A JP 2022088942A JP 2022088942 A JP2022088942 A JP 2022088942A JP 2023102740 A JP2023102740 A JP 2023102740A
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慶隆 石原
Yoshitaka Ishihara
良啓 浅野
Yoshihiro Asano
慎士郎 後藤
Shinjiro Goto
仁一 田邉
Tanabejinichi
正之 星
Masayuki Hoshi
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Imasen Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】ラウンドユニットを利用してリンクの傾動を制御することで、省スペースで車両用シートの高さを調整可能な構成を提供する。【解決手段】ライザー25a,25bに対するサイドブラケット12a,12bの高さを調整可能なリンク機構30は、一側端部がサイドブラケット12a,12bに傾動可能に連結されるリンク31,33と、一側端部がライザー25a,25bに傾動可能に連結されるリンク32,34と、リンク31とリンク32との連結角度を変化させることでライザー25aに対するサイドブラケット12aの高さを変えるラウンドユニット40aと、リンク33とリンク34との連結角度を変化させることでライザー25bに対するサイドブラケット12bの高さを変えるラウンドユニット40bとを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、車両用シートの高さを調整可能な車両用シート装置に関するものである。
従来、車両用シートの高さを調整可能な車両用シート装置として、例えば、下記特許文献1に開示される車両用シートリフタ及び車両用クラッチユニットが知られている。車両用シートリフタは、車両用クラッチユニットのピニオンギヤに噛合するセクターギヤとリンク機構とを備え、ピニオンギヤの回転に応じてセクターギヤが回転することでリンク機構の各リンク部材が傾動するように構成されており、各リンク部材の傾動に応じて車両用シートの高さが調整される。車両用クラッチユニットは、ピニオンギヤが形成される出力軸部材に加えて、操作レバーや入力側クラッチ及び出力側クラッチなどの各種の機構部材を備えるように構成されている。入力側クラッチは、操作レバーの回転に伴って入力側内輪部材、入力側外輪部材及び入力側伝達部材が回転することにより、操作レバーの回転を出力側クラッチに伝達し、操作レバーを中立位置から駆動する駆動動作時には、操作レバーの回転を出力側クラッチに入力し、かつ、操作レバーを駆動した後に中立位置へ復帰する復帰動作時には、出力軸部材の回転位置を保持したまま操作レバーを中立位置に復帰させるように構成されている。出力側クラッチは、車両用シート側から出力軸部材に入力された力による出力軸部材の回転を規制しつつ、入力側クラッチにより操作レバーの回転が伝達されると出力軸部材の回転を許容するように構成されている。
このように構成されることで、車両用シートの高さを高く(低く)する方向に操作レバーを回転させると、その回転方向に回転するピニオンギヤの回転に応じてセクターギヤが回転してリンク機構の各リンク部材が車両用シートの高さを高く(低く)するように傾動する。このような高さ調整後に、操作レバーに入力していた力を開放すると、操作レバーが中立位置に戻り、この状態では、車両用クラッチユニットによって出力軸部材の回転が規制されるため、車両用シートに上下方向の力が加わっても車両用シートの上下方向への移動が阻止される。
特開2020-128820号公報
ところで、車両用シートの高さを調整する機構として、上述のようなクラッチユニットを採用する構成では、多数の機構部品を利用するために小型化が困難であるだけでなく、リンクに連結されるセクターギヤにピニオンギヤを噛合させる必要があるためにクラッチユニットの設置場所が限定されるので、スペースの有効活用が困難であるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ラウンドユニットを利用してリンクの傾動を制御することで、省スペースで車両用シートの高さを調整可能な構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の発明は、
車両用シート(11)が支持されるブラケット(12a,12b)と、
前記ブラケットの下方に配置されるベース部材(25a,25b)と、
前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構(30)と、
を備える車両用シート装置(10)であって、
前記リンク機構は、
一側端部(31a)が前記ブラケットに傾動可能に連結される第1リンク(31,33)と、
一側端部(32a)が前記ベース部材に傾動可能に連結される第2リンク(32,34)と、
前記第1リンクの他側端部(31b)と前記第2リンクの他側端部(32b)とに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度(θ)を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニット(40a,40b)と、
を有し、
前記ラウンドユニットは、
シャフト(42,112)及びロック用部材(53,54,55,150)と、
前記第1リンクの他側端部と前記第2リンクの他側端部とに取り付けられる2つのプレート(51,52,141,142)と、
を備えて、
前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする。
請求項2の発明は、
車両用シート(11)が支持されるブラケット(12a,12b)と、
前記ブラケットの下方に配置されるベース部材(25a,25b)と、
前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構(30)と、
を備える車両用シート装置(10)であって、
前記リンク機構は、
第1リンク(31,33)と、
一側端部が前記ベース部材に傾動可能に連結されて他側端部が前記第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンク(32,34)と、
前記第1リンクの一側端部と前記ブラケットとに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニット(40a,40b)と、
を有し、
前記ラウンドユニットは、
シャフト(42,112)及びロック用部材(53,54,55,150)と、
前記第1リンクの一側端部と前記ブラケットとに取り付けられる2つのプレート(51,52,141,142)と、
を備えて、
前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする。
請求項3の発明は、
車両用シート(11)が支持されるブラケット(12a,12b)と、
前記ブラケットの下方に配置されるベース部材(25a,25b)と、
前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構(30)と、
を備える車両用シート装置(10)であって、
前記リンク機構は、
一側端部が前記ブラケットに傾動可能に連結される第1リンク(31,33)と、
前記第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンク(32,34)と、
前記第2リンクの一側端部と前記ベース部材とに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニット(40a,40b)と、
を有し、
前記ラウンドユニットは、
シャフト(42,112)及びロック用部材(53,54,55,150)と、
前記第2リンクの一側端部と前記ベース部材とに取り付けられる2つのプレート(51,52,141,142)と、
を備えて、
前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、ベース部材に対するブラケットの高さを調整可能なリンク機構は、一側端部がブラケットに傾動可能に連結される第1リンクと、一側端部がベース部材に傾動可能に連結される第2リンクと、第1リンクの他側端部と第2リンクの他側端部とに連結されて第1リンクと第2リンクとの連結角度を変化させることでベース部材に対するブラケットの高さを変えるラウンドユニットとを有する。ラウンドユニットは、シャフト及びロック用部材と、第1リンクの他側端部と第2リンクの他側端部とに取り付けられる2つのプレートとを備えて、シャフトに対して外力が作用しない場合にロック用部材によって2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じたシャフトの回動によってロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった2つのプレートが相対回動することで、第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化する。
これにより、ベース部材に対するブラケットの高さ、すなわち、シート高さを変えるための操作力などの外力がラウンドユニットのシャフトに作用しない場合には、2つのプレートの相対回動が規制されて第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化しないため、シート高さが維持される。そして、上記操作力などの外力が作用することで、その外力に応じたシャフトの回動によってロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった2つのプレートが相対回動して第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化するため、その連結角度の変化に応じてシート高さを調整することができる。特に、第1リンクと第2リンクとの間に介在するラウンドユニットによって、第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態と第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態とを、シャフトに作用する外力の有無に応じて切り替えることができる。このように、ラウンドユニットを利用してリンクの傾動を制御することで、小型化が困難で設置場所も限定されるクラッチユニットやセクターギヤ等を採用する必要もないので、省スペースで車両用シートの高さを調整可能な構成を実現することができる。
請求項2の発明では、ベース部材に対するブラケットの高さを調整可能なリンク機構は、第1リンクと、一側端部がベース部材に傾動可能に連結されて他側端部が第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンクと、第1リンクの一側端部とブラケットとに連結されて第1リンクと第2リンクとの連結角度を変化させることでベース部材に対するブラケットの高さを変えるラウンドユニットとを有する。ラウンドユニットは、シャフト及びロック用部材と、第1リンクの一側端部とブラケットとに取り付けられる2つのプレートとを備えて、シャフトに対して外力が作用しない場合にロック用部材によって2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じたシャフトの回動によってロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった2つのプレートが相対回動することで、第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化する。
このような構成であっても、第1リンクとブラケットとの間に介在するラウンドユニットによって、請求項1の発明と同様に、第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態と第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態とを、シャフトに作用する外力の有無に応じて切り替えることができる。
請求項3の発明では、ベース部材に対するブラケットの高さを調整可能なリンク機構は、一側端部がブラケットに傾動可能に連結される第1リンクと、第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンクと、第2リンクの一側端部とベース部材とに連結されて第1リンクと第2リンクとの連結角度を変化させることでベース部材に対するブラケットの高さを変えるラウンドユニットとを有する。ラウンドユニットは、シャフト及びロック用部材と、第2リンクの一側端部とベース部材とに取り付けられる2つのプレートとを備えて、シャフトに対して外力が作用しない場合にロック用部材によって2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じたシャフトの回動によってロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった2つのプレートが相対回動することで、第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化する。
このような構成であっても、第2リンクとベース部材との間に介在するラウンドユニットによって、請求項1の発明と同様に、第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態と第1リンクと第2リンクとの連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態とを、シャフトに作用する外力の有無に応じて切り替えることができる。
請求項4の発明では、2つのプレートの他方には、2つのプレートの一方の外歯に噛合可能であって当該外歯と歯数が異なる内歯が形成される。ロック用部材は、2つのプレートの一方の第1周面と2つのプレートの他方の第2周面との間に介在して2つのプレートを偏心させることで一部の外歯と内歯とを噛合させ、シャフトに対して外力が作用しない場合に所定の介在位置に介在して第1周面及び第2周面に押圧されることで2つのプレートの相対回動を規制し、外力に応じたシャフトの回動によって押し回されることで回動方向とは逆方向の上記押圧が解除されて2つのプレートを相対回動可能な状態にするカムを備える。
2つのプレートの外歯及び内歯に対して上述のようなカムを備えるようにロック用部材が構成されることで、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態との切り替えをシャフトの回動に応じて簡素な機構で実施可能なリンク機構を実現することができる。
請求項5の発明では、ロック用部材は、2つのプレートの他方に対して半径方向に摺動可能にガイドされるように組み付けられて2つのプレートの一方の内歯と噛合可能な外歯を有するロックギヤと、シャフトに対して外力が作用しない場合にロックギヤに対して半径方向内側から当接して外歯を内歯に噛合させることで2つのプレートの相対回動を規制し、外力に応じたシャフトの回動によって押し回されることで上記当接が解除されて2つのプレートを相対回動可能な状態にするカムと、を備える。
上述のようなロックギヤ及びカムを備えるようにロック用部材が構成されることで、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態との切り替えをシャフトの回動に応じて簡素な機構で実施可能なリンク機構を実現することができる。
請求項6の発明では、リンク機構は、第1リンク及び第2リンクとともに傾動する第3リンクを備え、車両用シートに着座する乗員が向く方向を前方向とするとき、第1リンク及び第2リンクは、第3リンクに対して前方向に配置される。
これにより、各リンクが傾動する際、第1リンク及び第2リンクを配置した車両用シートの前側が、第3リンクを配置した車両用シートの後側に対して、上下方向に大きく変動する。このため、車両用シートに着座している乗員がその大腿部を立たせやすい着座状態や乗員がその大腿部をねかせやすい着座状態に容易に切り替えることができる。
請求項7の発明では、リンク機構は、第1リンク及び第2リンクとともに傾動する第3リンクを備え、車両用シート着座する乗員が向く方向を前方向とするとき、第3リンクは、第1リンク及び第2リンクに対して前方向に配置される。
これにより、各リンクが傾動する際、第1リンク及び第2リンクを配置した車両用シートの後側が、第3リンクを配置した車両用シートの前側に対して、上下方向に大きく変動する。このため、例えば、車両用シートの後側を高くした場合には、その車両用シートの後側と床面との間のスペースが大きくなるので、車両用シートの後方に着座している別の乗員の足先が入りやすくなり、車両用シートの利便性を高めることができる。
第1実施形態に係る車両用シート装置を示す斜視図である。 図1からバックブラケット等を除いた状態を示す斜視図である。 図2の状態における車両用シート装置の平面図である。 図2の状態における車両用シート装置の正面図である。 図2の状態における車両用シート装置の一方から見た側面図である。 図2の状態における車両用シート装置の他方から見た側面図である。 第1実施形態に係るラウンドユニットの正面図である。 図7に示すX1-X1線相当の切断面による断面図である。 図9(A)は、規定のシート高さに調整された状態でのリンクの傾動状態を模式的に示す説明図であり、図9(B)は、図9(A)の状態から連結角度が大きくなるように各リンクが傾動した状態を模式的に示す説明図であり、図9(C)は、図9(A)の状態から連結角度が小さくなるように各リンクが傾動した状態を模式的に示す説明図である。 第1実施形態の第1変形例に係る車両用シート装置の要部を示す説明図である。 第1実施形態の第2変形例に係る車両用シート装置の要部を示す説明図である。 第2実施形態に係る車両用シート装置に採用されるラウンドユニットを示す説明図である。 図12に示すX2-X2線相当の切断面による断面図である。 図12に示すX3-X3線相当の切断面による断面図である。 第3実施形態に係る車両用シート装置の要部を示す説明図であり、図15(A)は、サイドブラケット12a及びライザー25aに連結される各リンクの配置関係を示し、図15(B)は、サイドブラケット12b及びライザー25bに連結される各リンクの配置関係を示す。 第3実施形態に係る車両用シート装置の要部を示す説明図であり、図16(A)は、規定のシート高さに調整された状態でのリンクの傾動状態を模式的に示し、図16(B)は、図16(A)の状態から連結角度が大きくなるように各リンクが傾動した状態を模式的に示し、図16(C)は、図16(A)の状態から連結角度が小さくなるように各リンクが傾動した状態を模式的に示す。 第3実施形態の第1変形例に係る車両用シート装置の要部を示す説明図である。 第3実施形態の第2変形例に係る車両用シート装置の要部を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る車両用シート装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る車両用シート装置10は、車両用シート11を、床面(車体)に対して前後方向に相対移動(スライド)可能であって、床面に対する高さを調整可能な装置である。この車両用シート装置10は、図1~図6に示すように、主に、車両用シート11と、車両用シート11を床面に対してスライド可能に支持するシートスライド機構20と、シートスライド機構20に対して床面からの高さを調整可能に車両用シート11を支持するリンク機構(ハイト機構)30とを備えている。
車両用シート11は、シートクッション及びシートバックに加えて、シートクッションを支持するためのシートブラケットとして機能する左右一対のサイドブラケット12a,12bやシートバックを支持するためのシートブラケットとして機能するバックブラケット13等を備えている。両サイドブラケット12a,12bに対してバックブラケット13が傾倒可能であって所定の傾倒角度にて固定可能に連結されており、このため、シートクッションに対するシートバックの傾倒角度が調整可能に構成される。2つのサイドブラケット12a,12bは、前側にてロッド14を介して互いに連結され、後側にてロッド15を介して互いに連結されている。なお、図1~図6では、シートクッション及びシートバック等の図示を省略しており、図2~図6では、さらにバックブラケット13等の図示を省略しており、図1、図2、図5、図6では、後述する連結シャフト41の図示を省略している。
シートスライド機構20は、前後フット21を介して床面に固定されるロアレール22と、ロアレール22に対してその長手方向にスライド可能に組み付けられるアッパーレール23と、ロック部材とを左右一対備えるとともに、ロック部材のロック状態について切り替え操作するための操作レバーを備えている。
両アッパーレール23のそれぞれ上面には、その長手方向に沿うように、ライザー25a,25bが固定されている。ライザー25a,25bは、リンク機構30の各リンクを介して車両用シート11とシートスライド機構20とを連結するベース部材(シートブラケット)として機能する。
ロック部材は、ロアレール22とアッパーレール23とにより囲まれた空間内に配置されており、ロック状態ではロアレール22及びアッパーレール23の相対移動不能にロック(固定)するように機能する。
このため、操作レバーの操作に応じてロック部材がロック解除状態になることで、ロアレール22及びアッパーレール23が相対移動可能な状態となり、車両用シート11が床面に対して前後方向に調整可能な状態となる。そして、車両用シート11が所望の位置までスライドされた後に操作レバーの操作に応じてロック部材がロック状態になることで、ロアレール22及びアッパーレール23が相対移動不能となり、車両用シート11の床面に対する前後方向位置が固定された状態となる。
リンク機構30は、6つのリンク31~36と、2つのラウンドユニット40a,40bと、連結シャフト41と、操作部(図示略)に対する所定の操作に伴って連結シャフト41を回動させるモータ(図示略)とを備えている。
リンク31は、一側端部31aがサイドブラケット12aの前側の内側面に対して傾動可能に連結され、他側端部31bがラウンドユニット40aに連結されている。リンク32は、一側端部32aがライザー25aの前側の内側面に対して傾動可能に連結され、他側端部32bがラウンドユニット40aに連結されている。本実施形態では、リンク31及びリンク32は、サイドブラケット12a及びライザー25aよりも内側に位置し、リンク32の他側端部32bは、リンク31の他側端部31bよりも内側に位置するように配設されている。
リンク33は、一側端部がサイドブラケット12bの前側の内側面に対して傾動可能に連結され、他側端部がラウンドユニット40bに連結されている。リンク34は、一側端部がライザー25bの前側の内側面に対して傾動可能に連結され、他側端部がラウンドユニット40bに連結されている。本実施形態では、リンク33及びリンク34は、リンク31及びリンク32に対して対称形状であって、サイドブラケット12b及びライザー25bよりも内側に位置し、リンク34の上記他側端部は、リンク33の上記他側端部よりも内側に位置するように配設されている。なお、リンク31及びリンク33は、「第1リンク」の一例に相当し、リンク32及びリンク34は、「第2リンク」の一例に相当し得る。
リンク35は、一側端部がサイドブラケット12aの後側の内側面に対して傾動可能に連結され、他側端部がライザー25aの後側の内側面に対して傾動可能に連結されている。リンク36は、一側端部がサイドブラケット12bの後側の内側面に対して傾動可能に連結され、他側端部がライザー25bの後側の内側面に対して傾動可能に連結されている。
ラウンドユニット40a及びラウンドユニット40bは、同じ機能構造であるため、ラウンドユニット40aを例に説明する。
ラウンドユニット40aは、上記モータの駆動に伴ってシャフト42を介して入力される回動力に応じて、リンク31とリンク32との連結角度θを変化させることで、ライザー25aに対するサイドブラケット12aの高さを変えるように機能する。
ラウンドユニット40aは、リンク31の他側端部31bとリンク32の他側端部32bとに取り付けられる2つのプレートを備えており、これら2つのプレートの相対回動を制御することで、リンク31とリンク32との連結角度θを変化させる。このため、本実施形態に係るラウンドユニット40a,40bとして、例えば、シートクッションに対するシートバックの傾倒角度を制御するために車両用シート装置のリクライニング機構に一般的に採用されるラウンドユニットを採用することができる。
具体的には、本実施形態に係るラウンドユニット40aは、図7及び図8に示すように、上述したシャフト42と、相対回動可能な2つのプレートとして機能する外歯歯車51及び内歯歯車52と、ロック用部材として機能するU字ブッシュ53、一対のくさび状カム54、スプリング55と、プレートカバー56及びシャフトカバー57等とを備えるように構成されている。
外歯歯車51には、外周面に外歯51aが形成され、中央に略円筒状のボス部51bが形成されている。
内歯歯車52は、内周面に内歯52aが形成される円筒部と、中央に略円筒状のボス部52bが形成される側板部とを備えるように構成されている。内歯52aは、外歯51aに対して偏心して噛合するため、当該外歯51aよりも歯数が多くなるように形成されている。内歯歯車52のボス部52bの内方には樹脂ベアリング52cが嵌め込まれており、この樹脂ベアリング52cによって形成されるボス部52bの内周面と外歯歯車51のボス部51bの外周面との間にU字ブッシュ53や一対のくさび状カム54が配置されている。なお、外歯歯車51のボス部51bの外周面は、「2つのプレートの一方の第1周面」の一例に相当し、内歯歯車52のボス部52bの内周面は、「2つのプレートの他方の第2周面」の一例に相当し得る。
シャフト42は、内面にセレーションが形成される本体部42aにて外歯歯車51のボス部51bの内周面に対して同軸的に嵌合するように形成されている。シャフト42には、本体部42aが嵌合したボス部51bの外周面の一部を覆うようにU字部42bが設けられている。このU字部42bは、回動方向の両端面にて、内歯歯車52のボス部52bの内周側に組み込まれたU字ブッシュ53の回動方向の両端面に当接し、床面からの車両用シート11の高さ(以下、単に、シート高さともいう)を高くするための回動方向(以下、第1回動方向ともいう)に回動する際に一方のくさび状カム54を押し回し、シート高さを低くするための回動方向(以下、第2回動方向ともいう)に回動する際に他方のくさび状カム54を押し回すように形成されている。
くさび状カム54は、先端側ほど径方向の厚さが薄くなるようにくさび状に形成されている。くさび状カム54は、先端側の端面にてU字部42bの回動方向の端面に対向するようにして外歯歯車51のボス部51bの外周面とU字ブッシュ53との間に介在し、スプリング55によって基端側から付勢されることでボス部51bの外周面とU字ブッシュ53との双方に押圧されるように配置されている。
一対のくさび状カム54が上述のようにそれぞれ押圧されることで、外歯歯車51に対して内歯歯車52が偏心し、外歯51aの一部が内歯52aに噛合する。このような偏心状態で後述するようにして外歯歯車51が内歯歯車52に対して相対回動することで、外歯51aと内歯52aとの噛合位置が変化するようにして外歯歯車51が内歯歯車52の歯車軸を中心に公転する。また、スプリング55によって一対のくさび状カム54が互いに離反するようにしてボス部51bの外周面とU字ブッシュ53との双方にそれぞれ押圧された状態では、一対のくさび状カム54が所定の介在位置に介在して外歯歯車51と内歯歯車52との相対回動が規制される。
プレートカバー56は、内歯歯車52に対する外歯歯車51の軸方向のズレを抑制するように内歯歯車52に組み付けられる。シャフトカバー57は、内歯歯車52に対するシャフト42の軸方向のズレを抑制するように内歯歯車52に組み付けられる。
このように構成されるラウンドユニット40aは、図7に示すように、外歯歯車51の側面に形成される複数の突出部51cを利用してリンク32の他側端部32bに溶接固定され、内歯歯車52の側面に形成される複数の突出部52dを利用してリンク31の他側端部31bに溶接固定される。なお、図7では、便宜上、リンク31の他側端部31bとリンク32の他側端部32bとを破線にて図示している。
ラウンドユニット40bは、外歯歯車51の側面に形成される複数の突出部51cを利用してリンク34の他側端部に溶接固定され、内歯歯車52の側面に形成される複数の突出部52dを利用してリンク33の他側端部に溶接固定される。ラウンドユニット40bのシャフト42とラウンドユニット40aのシャフト42とは、連結シャフト41(図3及び図4参照)を介して連結されており、上記モータの駆動に応じて連結シャフト41が回動することで、同期して回動するように構成されている。このため、ラウンドユニット40bは、上記モータの駆動に伴ってシャフト42を介して入力される回動力に応じて、リンク33とリンク34との連結角度を変化させることで、ライザー25bに対するサイドブラケット12bの高さを変えるように機能する。本実施形態では、連結シャフト41を回動させるモータは、リンク32に組み付けられて、リンク32の傾動とともに移動するように配設されている。
このように構成されるリンク機構30は、操作部に対する操作が行われないために両シャフト42が回動しない場合には、一対のくさび状カム54によって外歯歯車51と内歯歯車52との相対回動が規制されることで、リンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化しない状態(以下、リンク連結角度維持状態ともいう)になる。このリンク連結角度維持状態では、シート高さが維持される。
シート高さを高くする操作に応じてモータが駆動して両シャフト42が上記第1回動方向に回動する場合には、U字部42bによって2つのくさび状カム54のうち回動方向とは逆方向となる一方のくさび状カム54がスプリング55の付勢力に抗して押し回されることで、一方のくさび状カム54での上記押圧状態が解除され、第1回動方向に関してリンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化可能な状態(以下、リンク連結角度可変状態ともいう)になる。これにより、内歯歯車52に対して相対回動になった外歯歯車51がシャフト42とともに第1回動方向に回動することで、連結角度θが大きくなるようにリンク31及びリンク32が傾動するとともにリンク33及びリンク34が傾動する。
一方、シート高さを低くする操作に応じてモータが駆動して両シャフト42が上記第2回動方向に回動する場合には、U字部42bによって2つのくさび状カム54のうち回動方向とは逆方向となる他方のくさび状カム54がスプリング55の付勢力に抗して押し回されることで、他方のくさび状カム54での上記押圧状態が解除され、第2回動方向に関してリンク連結角度可変状態になる。これにより、内歯歯車52に対して相対回動になった外歯歯車51がシャフト42とともに第2回動方向に回動することで、連結角度θが小さくなるようにリンク31及びリンク32が傾動するとともにリンク33及びリンク34が傾動する。
このように、リンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態と、リンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態とを、両シャフト42に作用する外力の有無に応じて切り替えることができる。
このため、例えば、図9(A)に例示する規定のシート高さの状態にてシート高さを高くする操作がなされた場合には、図9(B)に例示するように、連結角度θが大きくなるようにリンク31及びリンク32が傾動するとともにリンク33及びリンク34が傾動する(図9(B)の符号θ1参照)。このような傾動に応じて、リンク35及びリンク36も傾動して、シート高さが高くなるように調整される。特に、リンク機構30は、前側に連結される2つのリンク(リンク31及びリンク32やリンク33及びリンク34)が配置され、後側に1つのリンク(リンク35やリンク36)が配置される構成であるため、図9(B)からわかるように、シートクッションの前側がより高くなる。このため、車両用シート11に着座している乗員がその大腿部を立たせやすいように着座状態を変えることができる。
また、例えば、図9(A)に例示する規定のシート高さの状態にてシート高さを低くする操作がなされた場合には、図9(C)に例示するように、連結角度θが小さくなるようにリンク31及びリンク32が傾動するとともにリンク33及びリンク34が傾動する(図9(C)の符号θ2参照)。このような傾動に応じて、リンク35及びリンク36も傾動して、シート高さが低くなるように調整される。特に、リンク機構30が上述した構成であるため、図9(C)からわかるように、シートクッションの前側がより低くなる。このため、車両用シート11に着座している乗員がその大腿部をねかせやすいように着座状態を変えることができる。また、降車時に上述のようにしてシートクッションの前側を後側よりも低くすることで、シートクッションの前側を後側よりも高くした場合と比較して、乗員が降りる動作をしやすくすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用シート装置10では、ライザー25a,25bに対するサイドブラケット12a,12bの高さを調整可能なリンク機構30は、一側端部がサイドブラケット12a,12bに傾動可能に連結されるリンク31,33と、一側端部がライザー25a,25bに傾動可能に連結されるリンク32,34と、リンク31とリンク32との連結角度を変化させることでライザー25aに対するサイドブラケット12aの高さを変えるラウンドユニット40aと、リンク33とリンク34との連結角度を変化させることでライザー25bに対するサイドブラケット12bの高さを変えるラウンドユニット40bとを有する。ラウンドユニット40a,40bは、シャフト42及びロック用部材(U字ブッシュ53、一対のくさび状カム54、スプリング55)と、リンク31,33の他側端部とリンク32,34の他側端部とに取り付けられる2つのプレート(外歯歯車51及び内歯歯車52)とを備えて、シャフト42に対して外力が作用しない場合にロック用部材によって2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じたシャフト42の回動によってロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった2つのプレートが相対回動することで、リンク31,33とリンク32,34との連結角度が変化する。
これにより、ライザー25a,25bに対するサイドブラケット12a,12bの高さ、すなわち、シート高さを変えるための操作力などの外力がラウンドユニット40a,40bのシャフト42に作用しない場合には、2つのプレートの相対回動が規制されてリンク31,33とリンク32,34との連結角度が変化しないため、シート高さが維持される。そして、上記操作力などの外力が作用することで、その外力に応じたシャフト42の回動によってロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった2つのプレートが相対回動してリンク31,33とリンク32,34との連結角度が変化するため、その連結角度の変化に応じてシート高さを調整することができる。特に、リンク31とリンク32との間に介在するラウンドユニット40aやリンク33とリンク34との間に介在するラウンドユニット40bによって、リンク31,33とリンク32,34との連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態とリンク31,33とリンク32,34との連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態とを、シャフト42に作用する外力の有無に応じて切り替えることができる。このように、ラウンドユニット40a,40bを利用してリンクの傾動を制御することで、小型化が困難で設置場所も限定されるクラッチユニットやセクターギヤ等を採用する必要もないので、省スペースで車両用シート11の高さを調整可能な構成を実現することができる。
特に、2つのプレートの他方となる内歯歯車52には、2つのプレートの一方となる外歯歯車51の外歯51aに噛合可能であって当該外歯51aと歯数が異なる内歯52aが形成される。そして、ロック用部材として、外歯歯車51のボス部51bの外周面と内歯歯車52のボス部52bの内周面との間に介在して外歯歯車51と内歯歯車52とを偏心させることで一部の外歯51aと内歯52aとを噛合させ、シャフト42に対して外力が作用しない場合に所定の介在位置に介在してボス部51bの外周面及びボス部52bの内周面に押圧されることで外歯歯車51及び内歯歯車52の相対回動を規制し、外力に応じたシャフト42の回動によって押し回されることで回動方向とは逆方向の上記押圧が解除されて外歯歯車51及び内歯歯車52を相対回動可能な状態にする一対のくさび状カム54が設けられる。
外歯歯車51及び内歯歯車52の外歯51a及び内歯52aに対して上述のような一対のくさび状カム54を備えるようにロック用部材が構成されることで、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態との切り替えをシャフト42の回動に応じて簡素な機構で実施可能なリンク機構30を実現することができる。
なお、本第1実施形態の第1変形例として、図10に示すように、ラウンドユニット40aがリンク31の一側端部とサイドブラケット12aの前側との双方に連結され、リンク31の他側端部とリンク32の他側端部とが連結角度を変化可能に連結されてもよい。この場合、ラウンドユニット40bも同様に、リンク33の一側端部とサイドブラケット12bの前側との双方に連結され、リンク33の他側端部とリンク34の他側端部とが連結角度を変化可能に連結される。
すなわち、第1実施形態の第1変形例に係る車両用シート装置は、
車両用シートが支持されるブラケットと、
前記ブラケットの下方に配置されるベース部材と、
前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構と、
を備える車両用シート装置であって、
前記リンク機構は、
第1リンクと、
一側端部が前記ベース部材に傾動可能に連結されて他側端部が前記第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンクと、
前記第1リンクの一側端部と前記ブラケットとに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニットと、
を有し、
前記ラウンドユニットは、
シャフト及びロック用部材と、
前記第1リンクの一側端部と前記ブラケットとに取り付けられる2つのプレートと、
を備えて、
前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする車両用シート装置として構成される。
このように構成される第1実施形態の第1変形例に係る車両用シート装置であっても、リンク31とサイドブラケット12aとの間に介在するラウンドユニット40aやリンク33とサイドブラケット12bとの間に介在するラウンドユニット40bによって、第1実施形態に係る車両用シート装置10と同様に、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態とを、シャフト42に作用する外力の有無に応じて切り替えることができ、上述した効果を奏する。
また、本第1実施形態の第2変形例として、図11に示すように、ラウンドユニット40aがリンク32の一側端部とライザー25aの前側との双方に連結され、リンク31の他側端部とリンク32の他側端部とが連結角度を変化可能に連結されてもよい。この場合、ラウンドユニット40bも同様に、リンク34の一側端部とライザー25bの前側との双方に連結され、リンク33の他側端部とリンク34の他側端部とが連結角度を変化可能に連結される。
すなわち、第1実施形態の第2変形例に係る車両用シート装置は、
車両用シートが支持されるブラケットと、
前記ブラケットの下方に配置されるベース部材と、
前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構と、
を備える車両用シート装置であって、
前記リンク機構は、
一側端部が前記ブラケットに傾動可能に連結される第1リンクと、
前記第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンクと、
前記第2リンクの一側端部と前記ベース部材とに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニットと、
を有し、
前記ラウンドユニットは、
シャフト及びロック用部材と、
前記第2リンクの一側端部と前記ベース部材とに取り付けられる2つのプレートと、
を備えて、
前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする車両用シート装置として構成される。
このように構成される第1実施形態の第2変形例に係る車両用シート装置であっても、リンク32とライザー25aとの間に介在するラウンドユニット40aやリンク34とライザー25bとの間に介在するラウンドユニット40bによって、第1実施形態に係る車両用シート装置10と同様に、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態とを、シャフト42に作用する外力の有無に応じて切り替えることができ、上述した効果を奏する。
また、本第1実施形態に係るラウンドユニット40aは、内歯歯車52にてリンク31に取り付けられるとともに外歯歯車51にてリンク32に取り付けられることに限らず、内歯歯車52にてリンク32に取り付けられるとともに外歯歯車51にてリンク31に取り付けられてもよい。また、ラウンドユニット40bは、内歯歯車52にてリンク33に取り付けられるとともに外歯歯車51にてリンク34に取り付けられることに限らず、内歯歯車52にてリンク34に取り付けられるとともに外歯歯車51にてリンク33に取り付けられてもよい。第1実施形態の第1変形例に係るラウンドユニット40a,40bや第1実施形態の第2変形例に係るラウンドユニット40a,40bについても同様である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用シート装置について、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、ラウンドユニットの構造を変更している点が、上記第1実施形態及び各変形例と主に異なる。したがって、第1実施形態及び各変形例と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態に係る車両用シート装置10は、上述した第1実施形態に係る車両用シート装置10に対して、ラウンドユニット40a,40bに代えてラウンドユニット100,100を採用するとともに、車両用シート11を押し上げる方向にリンク31及びリンク32とリンク33及びリンク34とをそれぞれ付勢するスプリング(図示略)を新たに採用するようにして構成される。
ラウンドユニット100は、図12~図14に示すように、シャフト112及び操作レバー(図示略)と、相対回動可能な2つのプレートとして機能するベースプレート120及びギヤプレート130と、相対回動を制御するためにベースプレート120及びギヤプレート130によって形成される内部空間(キャビティ)内に配置される4つのロックギヤ(2つの第1ロックギヤ141及び2つの第2ロックギヤ142)、ロック用部材として機能するカム150、2つのバネ部材160及び略円板状のレバー板170、カバーブラケット180等を備えるように構成されている。
ベースプレート120には、ラウンドユニット100の外面を構成する外側面に、リンク32の他側端部32bへの溶接固定時に利用する複数の突起121が形成されており、上記キャビティを構成する内側面に、各ロックギヤ141、142を半径方向に案内するための4つの案内凸部122、123、122、123が形成されている。
ギヤプレート130には、ラウンドユニット100の外面を構成する外側面に、リンク31の他側端部31bへの溶接固定時に利用する複数の突起131が形成されており、上記キャビティを構成する環状外縁部の内周面に、全周にわたって内歯132が形成されている。
両第1ロックギヤ141及び両第2ロックギヤ142の外周側には、ギヤプレート130の内歯132と噛合可能な外歯141a、142aがそれぞれ形成されている。また、各ロックギヤ141、142には、ギヤプレート側に突出する突起141b、142bがそれぞれ形成されている。両第1ロックギヤ141は、案内凸部123に案内される可動ガイド143と案内凸部122の側周部との直線部分(ガイド部分)に案内されて半径方向にのみ摺動自在にそれぞれ支承されている。また、両第2ロックギヤ142は、案内凸部123、122の側周部のガイド部分に案内されて半径方向にのみ摺動自在にそれぞれ支承されている。
ベースプレート120の中央には、中心に貫通孔151が形成される板状のカム150が回動可能に配設されている。カム150には、外周面に各ロックギヤ141、142の後端面に当接するカム面152が形成され、側面にバネ部材160の一端が係合する2つの係合穴153とギヤプレート側に突出する2つの円柱状の突起154とが形成されている。
カム150は、2つのバネ部材160の一端とそれぞれ係合することにより、ロック回動方向(図13及び図14にて時計方向)に強く付勢されている。これにより、カム150は、カム面152にて各ロックギヤ141、142の後端面に当接することで、上記両バネ部材160によるロック回動方向の付勢力により各ロックギヤ141、142を半径方向外側に強く付勢することとなる。なお、両バネ部材160の他端は、それぞれ可動ガイド143の貫通穴に係合されている。
カム150の貫通孔151には、シャフト112の軸端が挿入され、このシャフト112を回動させることにより両バネ部材160の付勢力に抗してカム150をアンロック回動方向(図13及び図14にて反時計方向)に回動させることができるようになっている。
レバー板170には、カム150の両突起154にそれぞれ嵌合する貫通孔171と、2つのカム孔172及び2つのカム孔173とが設けられている。レバー板170は、これら両貫通孔171と両突起154とをそれぞれ嵌合させ、両カム孔172に突起141bをそれぞれ挿通させ、両カム孔173に突起142bをそれぞれ挿通させた状態で、カム150及び各ロックギヤ141、142に組み付けられている。
これにより、レバー板170がカム150とともにアンロック回動方向に回動すると、カム孔172の内周縁が両第1ロックギヤ141の突起141bにそれぞれ当接するとともにカム孔173の内周縁が両第2ロックギヤ142の突起142bにそれぞれ当接する。さらにレバー板170がアンロック回動方向に回動すると、これら突起141b、突起142bが各カム孔172、173の内周縁により半径方向内側に付勢されて、各ロックギヤ141、142が半径方向内側に移動することとなる。
そして、各ロックギヤ141、142及び可動ガイド143やカム150などを上記キャビティ内に配設して一体に組み付けたベースプレート120及びギヤプレート130の側周部をカバーブラケット180によりリングかしめをして一体化される。これにより、ベースプレート120及びギヤプレート130は、相対回動可能に保持されるとともに軸方向への相対移動が抑制されることとなる。
このように構成される一方のラウンドユニット100は、ベースプレート120をその外側面の各突起121を利用してリンク32の他側端部32bに溶接固定するとともにギヤプレート130をその外側面の各突起131を利用してリンク31の他側端部31bに溶接固定して、カム150の貫通孔151に挿入したシャフト112に操作レバーを組み付けることで、リンク31とリンク32との連結角度θを制御可能に機能する。同様に、他方のラウンドユニット100は、ベースプレート120をその外側面の各突起121を利用してリンク34の他側端部に溶接固定するとともにギヤプレート130をその外側面の各突起131を利用してリンク33の他側端部に溶接固定し、そのシャフト112が連結シャフト41を介して一方のラウンドユニット100のシャフト112に連結されることで、リンク33とリンク34との連結角度を制御可能に機能する。
このように構成されるラウンドユニット100を採用するリンク機構30は、操作レバーが操作されないためにシャフト112が回動しない場合には、各ロックギヤ141、142の外歯141a、142aがギヤプレート130の内歯132に噛合してベースプレート120とギヤプレート130との相対回動が規制されることで、リンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態になり、シート高さが維持される。
操作レバーの操作に応じてシャフト112が上記アンロック回動方向に回動する場合には、シャフト112とともにカム150がバネ部材160の付勢力に抗してアンロック回動方向に押し回されることで、レバー板170によって各ロックギヤ141、142が半径方向内側に移動する。これにより、外歯141a、142aと内歯132との噛合が解除されてベースプレート120とギヤプレート130とが相対回動可能な状態になることで、リンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態になる。
このリンク連結角度可変状態にて乗員が腰を浮して上記スプリングの付勢力に応じて車両用シート11を押し上げることで、連結角度θが大きくなるようにリンク31及びリンク32が傾動するとともにリンク33及びリンク34が傾動する。一方、上記リンク連結角度可変状態にて乗員の自重等を利用して車両用シート11を上記スプリングに抗して押し下げることで、連結角度θが小さくなるようにリンク31及びリンク32が傾動するとともにリンク33及びリンク34が傾動する。
このように、本第2実施形態においても、リンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化しないリンク連結角度維持状態とリンク31とリンク32との連結角度θやリンク33とリンク34との連結角度が変化可能なリンク連結角度可変状態とを、シャフト112に作用する外力の有無に応じて切り替えることができる。
なお、本第2実施形態の第1変形例として、上記第1実施形態の第1変形例と同様に、一方のラウンドユニット100がリンク31の一側端部31aとサイドブラケット12aの前側との双方に連結され、リンク31の他側端部31bとリンク32の他側端部32bとが連結角度θを変化可能に連結されてもよい。この場合、他方のラウンドユニット100も同様に、リンク33の一側端部とサイドブラケット12bの前側との双方に連結され、リンク33の他側端部とリンク34の他側端部とが連結角度を変化可能に連結される。
また、本第2実施形態の第2変形例として、上記第1実施形態の第2変形例と同様に、一方のラウンドユニット100がリンク32の一側端部32aとライザー25aの前側との双方に連結され、リンク31の他側端部31bとリンク32の他側端部32bとが連結角度θを変化可能に連結されてもよい。この場合、他方のラウンドユニット100も同様に、リンク34の一側端部とライザー25bの前側との双方に連結され、リンク33の他側端部とリンク34の他側端部とが連結角度θを変化可能に連結される。
また、本第2実施形態に係る一方のラウンドユニット100は、ギヤプレート130にてリンク31に取り付けられるとともにベースプレート120にてリンク32に取り付けられることに限らず、ギヤプレート130にてリンク32に取り付けられるとともにベースプレート120にてリンク31に取り付けられてもよい。この場合、他方のラウンドユニット100も同様に、ギヤプレート130にてリンク33に取り付けられるとともにベースプレート120にてリンク34に取り付けられることに限らず、ギヤプレート130にてリンク34に取り付けられるとともにベースプレート120にてリンク33に取り付けられる。第2実施形態の第1変形例に係るラウンドユニット100や第2実施形態の第2変形例に係るラウンドユニット100についても同様である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る車両用シート装置について、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、第1リンク及び第2リンクを車両用シートの後側に配置している点が、上記第1実施形態及び各変形例と主に異なる。したがって、第1実施形態及び各変形例と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
上述した第1実施形態に係る車両用シート装置10のリンク機構30は、図1等に示すように、車両用シート11に着座する乗員が向く方向を前方向とするとき、第1リンクとなるリンク31,33及び第2リンクとなるリンク32,34は、リンク35,36に対して前方向に配置されている。なお、リンク35及びリンク36は、「第3リンク」の一例に相当し得る。
これにより、各リンクが傾動する際、車両用シート11の前側が、車両用シート11の後側に対して、上下方向に大きく変動する。このため、上述したように、車両用シート11に着座している乗員がその大腿部を立たせやすい着座状態や乗員がその大腿部をねかせやすい着座状態に容易に切り替えることができる。
これに対して、本実施形態に係る車両用シート装置200は、上述した第1実施形態に係る車両用シート装置10に対して、リンク機構30に代えてリンク機構210を採用するようにして構成される。リンク機構210は、図15(A)(B)に示すように、上記リンク31に相当するリンク211と上記リンク32に相当するリンク212とがラウンドユニット40aを介して連結され、上記リンク33に相当するリンク213と上記リンク34に相当するリンク214とがラウンドユニット40bを介して連結されるように構成されている。
特に、図15(A)に示すように、リンク211及びリンク212は、車両用シート11の後側となる位置に配置されており、リンク35に相当するリンク215は、リンク211及びリンク212に対して前方向に配置されている。同様に、図15(B)に示すように、リンク213及びリンク214は、車両用シート11の後側となる位置に配置されており、リンク36に相当するリンク216は、リンク213及びリンク214に対して前方向に配置されている。なお、リンク211及びリンク213は、「第1リンク」の一例に相当し、リンク212及びリンク214は、「第2リンク」の一例に相当し、リンク215及びリンク216は、「第3リンク」の一例に相当し得る。
これにより、各リンクが傾動する際、車両用シート11の後側が、車両用シート11の前側に対して、上下方向に大きく変動する。例えば、図16(A)に例示する規定のシート高さの状態にてシート高さを高くする操作がなされた場合には、図16(B)に例示するように、連結角度θが大きくなるようにリンク211及びリンク212が傾動するとともにリンク213及びリンク214が傾動する(図16(B)の符号θ1参照)。このような傾動に応じて、リンク215及びリンク216も傾動して、シート高さが高くなるように調整される。また、例えば、図16(A)に例示する規定のシート高さの状態にてシート高さを低くする操作がなされた場合には、図16(C)に例示するように、連結角度θが小さくなるようにリンク211及びリンク212が傾動するとともにリンク213及びリンク214が傾動する(図16(C)の符号θ2参照)。このような傾動に応じて、リンク215及びリンク216も傾動して、シート高さが低くなるように調整される。
このため、例えば、車両用シート11の後側を高くした場合には、その車両用シート11の後側と床面との間のスペースが大きくなるので、車両用シート11の後方に着座している別の乗員の足先が入りやすくなり、車両用シート11の利便性を高めることができる。
本第3実施形態の第1変形例として、図17に示すように、ラウンドユニット40aがリンク211の一側端部とサイドブラケット12aの後側との双方に連結され、リンク211の他側端部とリンク212の他側端部とが連結角度を変化可能に連結されてもよい。この場合、ラウンドユニット40bも同様に、リンク213の一側端部とサイドブラケット12bの後側との双方に連結され、リンク213の他側端部とリンク214の他側端部とが連結角度を変化可能に連結される。
このように構成される第3実施形態の第1変形例に係る車両用シート装置であっても、リンク211とサイドブラケット12aとの間に介在するラウンドユニット40aやリンク213とサイドブラケット12bとの間に介在するラウンドユニット40bによって、第3実施形態に係る車両用シート装置200と同様に、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態とを、シャフト42に作用する外力の有無に応じて切り替えることができ、上述した効果を奏する。
また、本第3実施形態の第2変形例として、図18に示すように、ラウンドユニット40aがリンク212の一側端部とライザー25aの後側との双方に連結され、リンク211の他側端部とリンク212の他側端部とが連結角度を変化可能に連結されてもよい。この場合、ラウンドユニット40bも同様に、リンク214の一側端部とライザー25bの後側との双方に連結され、リンク213の他側端部とリンク214の他側端部とが連結角度を変化可能に連結される。
このように構成される第3実施形態の第2変形例に係る車両用シート装置であっても、リンク212とライザー25aとの間に介在するラウンドユニット40aやリンク214とライザー25bとの間に介在するラウンドユニット40bによって、第3実施形態に係る車両用シート装置200と同様に、リンク連結角度維持状態とリンク連結角度可変状態とを、シャフト42に作用する外力の有無に応じて切り替えることができ、上述した効果を奏する。
なお、第1リンク及び第2リンクを車両用シートの後側に配置する本実施形態の特徴的構成は、他の実施形態等にも適用することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記各実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上記第1,3実施形態及び変形例等では、上述のように構成されるラウンドユニット40a,40bに代えて、例えば、基本構成が同じである特開2021-146833号公報に開示されるラウンドユニットや特開2021-83659号公報に開示されるラウンドユニットなど、2つのプレートを偏心させることで一部の外歯と内歯とを噛合させ、シャフトが回動しない場合に2つのプレートの相対回動を規制し、シャフトの回動によってカムを押し回すことで2つのプレートを相対回動可能な状態に制御するラウンドユニットを採用してもよい。
(2)上記第1,3実施形態及び変形例等では、モータの駆動に伴ってシャフト42を回動させることに限らず、上記第2実施形態等のように、シャフト42に連結される操作レバー等を手動で操作することでそのシャフト42を回動させてもよい。
(3)上記第2実施形態及び変形例等では、上述のように構成されるラウンドユニット100に代えて、例えば、基本構成が同じである特開2018-114095号公報に開示されるラウンドユニットや特開2013-163474号公報に開示されるラウンドユニットなど、ベースプレートに対して半径方向に摺動可能にガイドされるロックギヤの外歯とギヤプレートの内歯との噛合をカムの回動によって制御するラウンドユニットを採用してもよい。
(4)上記第2実施形態及び変形例等では、操作レバーの操作に伴ってシャフト112を回動させることに限らず、上記第1実施形態等のように、シャフト112に連結されるモータの駆動を利用して電動でシャフト112を回動させてもよい。
10,200…車両用シート装置
11…車両用シート
12a,12b…サイドブラケット(ブラケット)
20…シートスライド機構
25a,25b…ライザー(ベース部材)
30,210…リンク機構
31,33…リンク(第1リンク)
31a…一側端部
31b…他側端部
32,34…リンク(第2リンク)
32a…一側端部
32b…他側端部
40a,40b…ラウンドユニット
42…シャフト
51…外歯歯車(プレート)
52…内歯歯車(プレート)
54…くさび状カム(ロック用部材)
100…ラウンドユニット
112…シャフト
120…ベースプレート
130…ギヤプレート
141,142…ロックギヤ
150…カム(ロック用部材)
θ…連結角度

Claims (7)

  1. 車両用シートが支持されるブラケットと、
    前記ブラケットの下方に配置されるベース部材と、
    前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構と、
    を備える車両用シート装置であって、
    前記リンク機構は、
    一側端部が前記ブラケットに傾動可能に連結される第1リンクと、
    一側端部が前記ベース部材に傾動可能に連結される第2リンクと、
    前記第1リンクの他側端部と前記第2リンクの他側端部とに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニットと、
    を有し、
    前記ラウンドユニットは、
    シャフト及びロック用部材と、
    前記第1リンクの他側端部と前記第2リンクの他側端部とに取り付けられる2つのプレートと、
    を備えて、
    前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする車両用シート装置。
  2. 車両用シートが支持されるブラケットと、
    前記ブラケットの下方に配置されるベース部材と、
    前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構と、
    を備える車両用シート装置であって、
    前記リンク機構は、
    第1リンクと、
    一側端部が前記ベース部材に傾動可能に連結されて他側端部が前記第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンクと、
    前記第1リンクの一側端部と前記ブラケットとに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニットと、
    を有し、
    前記ラウンドユニットは、
    シャフト及びロック用部材と、
    前記第1リンクの一側端部と前記ブラケットとに取り付けられる2つのプレートと、
    を備えて、
    前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする車両用シート装置。
  3. 車両用シートが支持されるブラケットと、
    前記ブラケットの下方に配置されるベース部材と、
    前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを調整可能なリンク機構と、
    を備える車両用シート装置であって、
    前記リンク機構は、
    一側端部が前記ブラケットに傾動可能に連結される第1リンクと、
    前記第1リンクに対して連結角度を変化可能に連結される第2リンクと、
    前記第2リンクの一側端部と前記ベース部材とに連結されて前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度を変化させることで前記ベース部材に対する前記ブラケットの高さを変えるラウンドユニットと、
    を有し、
    前記ラウンドユニットは、
    シャフト及びロック用部材と、
    前記第2リンクの一側端部と前記ベース部材とに取り付けられる2つのプレートと、
    を備えて、
    前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロック用部材によって前記2つのプレートの相対回動が規制され、外力に応じた前記シャフトの回動によって前記ロック用部材が押し回されて相対回動可能な状態になった前記2つのプレートが相対回動することで、前記第1リンクと前記第2リンクとの連結角度が変化することを特徴とする車両用シート装置。
  4. 前記2つのプレートの一方には、外歯が前記シャフトに対して同軸的となるように形成され、
    前記2つのプレートの他方には、前記外歯に噛合可能であって当該外歯と歯数が異なる内歯が形成され、
    前記ロック用部材は、
    前記2つのプレートの一方の第1周面と前記2つのプレートの他方の第2周面との間に介在して前記2つのプレートを偏心させることで一部の前記外歯と前記内歯とを噛合させ、前記シャフトに対して外力が作用しない場合に所定の介在位置に介在して前記第1周面及び前記第2周面に押圧されることで前記2つのプレートの相対回動を規制し、外力に応じた前記シャフトの回動によって押し回されることで回動方向とは逆方向の前記押圧が解除されて前記2つのプレートを相対回動可能な状態にするカムを備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
  5. 前記2つのプレートの一方には、内歯が前記シャフトに対して同軸的となるように形成され、
    前記ロック用部材は、
    前記2つのプレートの他方に対して半径方向に摺動可能にガイドされるように組み付けられて前記内歯と噛合可能な外歯を有するロックギヤと、
    前記シャフトに対して外力が作用しない場合に前記ロックギヤに対して半径方向内側から当接して前記外歯を前記内歯に噛合させることで前記2つのプレートの相対回動を規制し、外力に応じた前記シャフトの回動によって押し回されることで前記当接が解除されて前記2つのプレートを相対回動可能な状態にするカムと、
    を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
  6. 前記リンク機構は、前記第1リンク及び前記第2リンクとともに傾動する第3リンクを備え、
    前記車両用シートに着座する乗員が向く方向を前方向とするとき、前記第1リンク及び前記第2リンクは、前記第3リンクに対して前記前方向に配置されることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
  7. 前記リンク機構は、前記第1リンク及び前記第2リンクとともに傾動する第3リンクを備え、
    前記車両用シートに着座する乗員が向く方向を前方向とするとき、前記第3リンクは、前記第1リンク及び前記第2リンクに対して前記前方向に配置されることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
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