JP5251245B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳細には、シートクッションとシートバックが相対回動される連結機構において、この連結機構を回動操作する回動伝達部材は、シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材の操作による回動伝達と共に、シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするための第2の操作部材の操作による回動伝達される伝達構成とされており、連結機構は第1の操作部材及び第2の操作部材のいずれからも操作可能とされる構成の車両用シートに関する。
従来より、2列又は3列に配設される車両用シートにおいて、前後に配設された座席において後側座席に着座する乗員が車両の乗降を容易にするべく前側座席のシートバックを前倒しにする場合や、前側座席に乗員が着座しない状態において、前側座席のシートバックを前倒しにする場合に使用するものとして、ウォークイン操作レバーが知られている。そして、このウォークイン操作レバーは、後側座席の乗員が前側座席のシートクッション側面に配設されたリクライニング操作レバーを操作するのは困難であることから、後側座席の乗員が前側座席のシートバックを容易に前倒し操作をするために、シートクッションの後方、かつ、シートバック背面側にリクライニング機構と連動するように配設されている。
例えば、特許文献1に示す車両用シートは、着座部としてのシートクッションと背もたれ部としてのシートバックが相対回動可能に連結された構成となっている。この連結部には両者の相対回動を許容する解除状態と相対回動を規制する規制状態とを回動伝達部材からの回動操作により達成する連結機構としてリクライニング機構が備えらている。このリクライニング機構を回動操作する回動伝達部材は、シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材としてのリクライニング操作レバーの操作により回動伝達される伝達構成とされていると共に、シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするための第2の操作部材としてのウォークイン操作レバーの操作によっても回動伝達される伝達構成とされている。そのため、このリクライニング機構はリクライニング操作レバー及びウォークイン操作レバーのいずれからも操作可能とされている。
そして、このリクライニング機構には、リンク部材、ワイヤーケーブル部材、ギヤ部材等の各種伝達手段を介在させて、シートクッションの後方、かつ、シートバック背面側にウォークイン操作レバーを配設し、リクライニング操作レバーと連動するように構成されている。これにより、ウォークイン操作レバーを回動操作すると、リクライニング操作レバーを回動操作しなくてもリクライニング機構をシートクッションに対するシートバックの相対回動を規制する規制状態から許容する解除状態へと切換可能とする構成となっている。
特開2004−50868号公報
しかしながら、上記従来技術では、ウォークイン操作レバー及びリクライニング操作レバーは、リクライニング機構を回動操作する回動伝達部材と溶接等により剛結合された構成となっていた。すなわち、ウォークイン操作レバーとリクライニング操作レバーは連動する構成となっている。これにより、リクライニング操作レバーの操作時は、ウォークイン操作レバーを操作しなくてもウォークイン操作レバーが動作をし、ウォークイン操作レバーの操作時は、リクライニング操作レバーを操作しなくてもリクライニング操作レバーが動作をする構成であった。そのため、前側座席に乗員が着座時に後側座席の乗員がウォークイン操作レバーを操作した場合に、前側座席に乗員が、操作をしていないリクライニング操作レバーの不意の作動に驚くおそれがあるという問題があった。また、ウォークイン操作レバーの操作によって、リクライニング操作レバーはシートバックの相対回動を許容する解除状態にするために、シートクッション側面において、上方に引き上げられた状態となり、この状態でシートバックが前倒し方向へ回動すると、リクライニング操作レバーとシートバックが干渉するおそれが生じ、シートバックは表皮の毛だおれやシートバックのシートパッド部材の変形が生じるおそれがあるという問題があった。
そのため、本発明者は、鋭意検討の結果、ウォークイン操作レバーとリクライニング操作レバーが連動する構成の車両用シートにおいて、レバーを操作したときに操作しない方のレバーが作動しないようにするために、ウォークイン操作レバー及びリクライニング操作レバーと、リクライニング機構を回動操作する回動伝達部材との伝達構成箇所に着目したものである。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションとシートバックが相対回動される連結機構が、第1の操作部材及び第2の操作部材のいずれからも操作可能とされる構成の車両用シートにおいて、第1、第2のいずれかの操作部材による伝達構成箇所への操作伝達する操作時には、もう一方の操作部材による伝達構成箇所への操作伝達する操作は静止状態とする機構を備えた車両用シートを提供することにある。
上記した課題を達成するために、本発明に係る車両用シートは、次の手段をとる。
本発明の第1の発明は、着座部としてのシートクッションと背もたれ部としてのシートバックは相対回動可能に連結されており、該連結部には該両者の相対回動を許容する解除状態と相対回動を規制する規制状態とを回動伝達部材からの回動操作により達成する連結機構を備え、該連結機構を回動操作する回動伝達部材は、前記シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材の操作により回動伝達される伝達構成とされていると共に、該シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするための第2の操作部材の操作によっても回動伝達される伝達構成とされており、該連結機構は第1の操作部材及び第2の操作部材のいずれからも操作可能とされた車両用シートであって、
前記連結機構を回動操作する回動伝達部材への前記第1の操作部材からの操作を回動伝達する第1の伝達構成箇所の伝達構成、及び前記第2の操作部材からの操作を回動伝達する第2の伝達構成箇所の伝達構成の少なくとも一方の伝達構成箇所の伝達構成に、所定の回動範囲だけ空振り回動する空振り伝達構成が組み込まれており、該空振り回動する所定の回動範囲は前記他方の伝達構成箇所の伝達構成により伝達される前記回動伝達部材の回動により前記連結機構が規制状態から解除状態となる回動範囲であり、前記他方の伝達構成箇所へ操作伝達する操作部材による操作時には前記一方の伝達構成箇所へ操作伝達する操作部材は静止状態にあることを特徴とする。
この第1の発明によれば、連結機構を回動操作する回動伝達部材への第1の操作部材からの操作を回動伝達する第1の伝達構成箇所の伝達構成、及び第2の操作部材からの操作を回動伝達する第2の伝達構成箇所の伝達構成の少なくとも一方の伝達構成箇所の伝達構成に、所定の回動範囲だけ空振り回動する空振り伝達構成が組み込まれている。この空振り回動する所定の回動範囲は、空振り伝達構成が組み込まれない他方の伝達構成箇所の伝達構成により伝達される回動伝達部材の回動によって、連結機構が規制状態から解除状態となる回動範囲である。そのため、他方の伝達構成箇所へ操作伝達する操作部材による操作時には、空振り伝達構成が組み込まれた一方の伝達構成箇所へ操作伝達する操作部材は静止状態を維持できる構成となっている。
これにより、空振り伝達構成が組み込まれた操作部材を静止状態を維持できるため、操作部材の不意の作動に驚くことを防止することができる。
本発明の第2の発明は、前記第1の伝達構成箇所の伝達構成及び第2の伝達構成箇所の伝達構成とも、前記空振り伝達構成が組み込まれており、いずれの操作部材の操作時でも他方の操作部材は静止状態にあることを特徴とする。
この第2の発明によれば、第1の伝達構成箇所の伝達構成及び第2の伝達構成箇所の伝達構成とも、空振り伝達構成が組み込まれていることから、第1の操作部材、第2の操作部材いずれの操作部材の操作時でも他方の操作部材は静止状態にできる。そのため、操作部材の不意の作動に驚くことを防止することができる。また、シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材とシートバックとの干渉を防止し、シートバックは表皮の毛だおれやシートバックのシートパッド部材の変形を防止することができる。
本発明の第3の発明は、前記第1の伝達構成箇所の伝達構成に前記空振り伝達構成が組み込まれており、前記第2の伝達構成箇所の伝達構成は一体的回動伝達構成とされていると共に、前記第2の操作部材から前記第2の伝達の伝達経路には可撓性のあるケーブルが配索されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、第1の伝達構成箇所の伝達構成に空振り伝達構成が組み込まれており、第2の伝達構成箇所の伝達構成は一体的回動伝達構成とされている。これにより、シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするための第2の操作部材の操作をしたときには、シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材は、第1の伝達構成箇所の伝達構成に組み込まれた空振り伝達構成によって、空振り回動をするため、第1の操作部材は、静止状態を保つこととなる。
一方、第1の操作部材の操作をしたときには、第2の伝達構成箇所の伝達構成は一体的回動伝達構成とされているため、第1の操作部材の操作と連動して作動する。しかし、第2の操作部材から第2の伝達の伝達経路には可撓性のあるケーブルが配索されていることにより、このケーブルが撓むことによって、第2の操作部材が作動しない構成となっている。これにより、第1の伝達構成箇所の伝達構成及び第2の伝達構成箇所の伝達構成ともに空振り伝達構成を組み込むことなく、簡単な構成によって、第2の操作部材を操作しない場合に静止状態とすることができる。
本発明の第4の発明は、前記第1の伝達構成箇所及び第2の伝達構成箇所の両伝達構成は、回転軸と該回転軸に嵌合する嵌合孔を有する伝達部材とからなっており、前記回転軸が前記連結機構を回動操作する回動伝達部材であり、前記伝達部材が前記第1の操作部材または第2の操作部材と連結関係にある部材であることを特徴とする。
この第4の発明によれば、第1の伝達構成箇所及び第2の伝達構成箇所の両伝達構成は、回転軸とこの回転軸に嵌合する嵌合孔を有する伝達部材とから構成されている。そしてこの回転軸が、連結機構を回動操作する回動伝達部材であり、伝達部材が前記第1の操作部材または第2の操作部材と連結関係にある部材として構成されている。これにより、第1の伝達構成箇所及び第2の伝達構成箇所の両伝達構成を、複雑な部材等を必要としないで空振り伝達構成を構成することができる。
本発明の第5の発明は、前記第1の操作部材はリクライニング操作レバーであり、前記第2の操作部材はウォークイン操作レバーであることを特徴とする。
この第5の発明によれば、第1の操作部材はリクライニング操作レバーとし、第2の操作部材はウォークイン操作レバーとする構成に適用できるものである。これにより、リクライニング操作レバー、ウォークイン操作レバーの操作性をより一層向上させることができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより次の効果を得ることができる。
先ず、上記第1の発明の車両のシートによれば、空振り伝達構成が組み込まれた操作部材を静止状態にすることができるため、着座した乗員は、操作部材の不意の作動に驚くことを防止することができる。
次に、上記第2の発明の車両のシートによれば、着座した乗員において操作部材の不意の作動に驚くことを防止することができる。また、シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材とシートバックとの干渉を防止し、シートバックは表皮の毛だおれやシートバックのシートパッド部材の変形を防止することができる。
次に、上記第3の発明の車両のシートによれば、第1の伝達構成箇所の伝達構成及び第2の伝達構成箇所の伝達構成ともに空振り伝達構成を組み込むことなく、簡単な構成によって、第2の操作部材を操作しない場合に静止状態とすることができる。
次に、上記第4の発明の車両のシートによれば、第1の伝達構成箇所及び第2の伝達構成箇所の両伝達構成を、複雑な部材等を必要としないで空振り伝達構成を構成することができる。
次に、上記第5の発明の車両のシートによれば、リクライニング操作レバー、ウォークイン操作レバーの操作性をより一層向上させることができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本実施例に係る車両用シートのフレーム構成を表した斜視図である。図2は、本実施例に係る車両用シートにおける右側面図である。図3は、本実施例に係る車両用シートにおける図2のIII−III線断面図である。図4は、本実施例に係る車両用シートにおける左側面図である。図5は、本実施例に係る車両用シートにおけるリクライニング操作レバー及びウォークイン操作レバーからの操作を回動伝達部材へ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成を示した斜視図である。A図は、リクライニング操作レバー、ウォークイン操作レバー、回動伝達部材36a、連結軸36bの各構成を示した斜視図である。B図は、図5(A)の矢視B−B線からのリクライニング操作レバーを示した側面図である。C図は、図5(A)の矢視C−C線からのウォークイン操作レバーを示した側面図である。
なお、図1において、シートクッションフレーム20にはシートクッションが取付けられ、シートバックフレーム32には背凭れクッションが取付けられるが、これらの構成については通常の取付構成であり図示を省略している。また、図2において、シートバックフレーム32はパイプ状の部材と板状の部材とが剛接合されて形成されているが、このうちパイプ状の部材の図示を省略している。また、図1と同様、シートクッションフレーム20のシートクッション、シートバックフレーム32の背凭れクッションの図示を省略している。また、図4において、図2と同様、シートバックフレーム32のパイプ状の部材の図示を省略している。また、図1と同様、シートクッションフレーム20のシートクッション、シートバックフレーム32の背凭れクッションの図示を省略している。
また、図5のA図において、伝達構成の主要構成のみの図示としその他のシートクッションフレーム20、シートバックフレーム32、捩りばね部材35、リクライニング機構36の図示を省略している。また、同図の図示は、理解を容易にするために各構成品を誇張して図示している。
本実施例の車両用シート10は、車両の前部座席の運転席、助手席、2列目や3列目に配設される後部座席の何れにおいても採用されるものである。
図1は、車両用シート10のフレーム構成が図示されている。なお、本実施例の車両用シート10のフレーム構成は、車両の前部座席の助手席における構成を示したものである。 また本実施例においては、シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材はリクライニング操作レバーとし、シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするための第2の操作部材はウォークイン操作レバーとする構成を例にして説明する。
図1に図示されるように、この車両用シート10は、概略、シートクッションフレーム20、シートバックフレーム32、リクライニング機構36、で構成されている。
車両用シート10のシートクッションフレーム20の支持構造について説明する。
図1に図示されるように、このシートクッションフレーム20は、金属製の板状部材で断面略コの字型に成形されてシートクッションと同一幅のU字形に形成されており、リンク機構40を介してスライドレール42上に車両前後方向にスライド可能に支持されている。
上記スライドレール42とシートクッションフレーム20との間には、スライドレール42に対してシートクッションフレーム20を上下移動可能に支持するリンク機構40が左右位置に介設されている。上記左右のスライドレール42のアッパーレール42Uの上部にシートクッションフレーム20がそれぞれ立設されるように配置されている。そして、この左右のシートクッションフレーム20間であって車両の前後位置には連動ロッド40F,連動ロッド40Bがそれぞれ回動自在に支持されるとともに、リンク41F,リンク41Bの上端が回動自在に取付けられている。そして、このリンク41F,リンク41Bの下端が、上記左右のスライドレール42のアッパーレール42Uに回動自在に取付けられている。そしてこのアッパーレール42Uがロアレール42Lに車両前後方向にスライド可能に支持されている。こうして、シートクッションフレーム20、スライドレール42、リンク機構40によって平行四辺形状に連動する構成とされている。
そして、このシートクッションフレーム20の側面部には、車両内方側にピニオンギア(図示省略)、車両外方側には作動回動部材(図示省略)が連結孔(図示省略)を介して軸回動可能に連結され、この作動回動部材(図示省略)にリフターレバー(図示省略)が連結されている。そして、このリフターレバー(図示省略)に回動作動力が働くと連結されたピニオンギア(図示省略)が回動して、この回動作動力がシートクッションフレーム20と連結されたリンク機構40のセクタギア(図示省略)に伝達されてリンク機構40が作動する。これにより、シートクッションフレーム20が後動しながら下動された状態では、シートクッションが下移動位置となり、シートクッションフレーム20が前動しながら上動された状態では、シートクッションが上移動位置に移動されるようになる。
次に、車両用シートのシートバック連結構造について説明する。
図1に図示されるように、シートバック連結構造は、シートバックフレーム32、捩りばね部材35、リクライニング機構36を有する。
このシートバックフレーム32は、パイプ状の部材と板状の部材とが剛接合されて形成されており、全体が門形状に形成されている。
そして、シートバックフレーム32の両脚部分の下端を回動可能に支持するために、シートバックフレーム32の両脚部分の下端と、シートバックフレーム32の幅方向に一対で設けらたシートクッションフレーム20の両脚部分との間にリクライニング機構36が挟み込まれている。また、門形状のシートバックフレーム32は、その両脚部分に架け渡された補強部材32aと一体に剛接合されており、補強されている。
次に、捩りばね部材35について説明する。
図1に図示されるように、この捩りばね部材35は、シートバックフレーム32をシートクッションフレーム20に対して車両前側Frに倒し込む方向に回動付勢するものである。捩りばね部材35は、シートバックフレーム32の両脚部分の下端においてシートバックフレーム32の幅方向に各一つずつ構成されている。詳しくは、シートクッションフレーム20の外方側において回動伝達部材36aと同軸上の位置に配置されている。図2に図示されるように、この捩りばね部材35は、スパイラルスプリングによって構成されており、捩りばね部材35の内側の端部が、シートクッションフレーム20に係止される支持部35aとして形成されている。ここで、シートクッションフレーム20には、上記支持部35aを掛合させるための掛合部材20aが突出して設けられている。そして、捩りばね部材35の外側の端部は、シートバックフレーム32に係止される付勢部35bとして形成されている。ここで、シートバックフレーム32には、上記付勢部35bを掛合させるための掛合部材32bが突出して設けられている。この捩りばね部材35は、シートバックフレーム32をシートクッションフレーム20に対して車両前側Frに倒し込む方向に回動付勢するべく、予め捩り込まれた状態で組み付けられている。このスパイラルスプリングから成る捩りばね部材35は、回動伝達部材36aの取付位置に配設され、この取付位置において捩れ変形するコンパクトな構成とされている。
次に、リクライニング機構36について説明する。
図1に図示されるように、このリクライニング機構36は、シートクッションフレーム20とシートバックフレーム32が相対回動可能に連結されており、この連結部には、リクライニング機構36に備えられた回動伝達部材36aからの回動操作によって両者の相対回動を許容する解除状態と相対回動を規制する規制状態と切り替えてシートバックの着座姿勢角度を調節する連結機構が組み込まれている。
図3に図示されるように、このリクライニング機構36は、シートクッションフレーム20と、このシートクッションフレーム20に対しシートバックフレーム32を相対回動可能に連結する回動伝達部材36aと、円盤状部材であるラチェット38及びガイド22、ロック機構(図示省略)を有する。そしてこの回動伝達部材36aが、リクライニング機構36に組み込まれたロック機構を回動操作することで、ロック機構の作動状態を切換えて、シートクッションフレーム20に対するシートバックフレーム32の相対回動を許容する解除状態と規制する規制状態とに切換えることができる構成となっている。
図1に図示されるように、リクライニング機構36は、シートバックフレーム32の両脚部分と各シートクッションフレーム20との間に左右に各一つずつ設けられており、これらの連結構造を構成している。図3に図示されるように、このリクライニング機構36は、2つの円盤状部材であるラチェット38とガイド22が互いに重ね合わされて組み付けられ、外周を覆うように外周リング部材24によってかしめ固定されている。このかしめ固定は、ラチェット38とガイド22が互いに重ね合わされた状態で、ガイド22の外周と外周リング部材24が一体にかしめ固定されている。その中心部に設けられた回動伝達部材36aによって互いに軸回動可能な状態とされている。そして、上記一方の円盤状部材であるラチェット38はシートバックフレーム32と一体に剛接合されており、他方の円盤状部材であるガイド22はシートクッションフレーム20と一体に剛接合されている。これにより、シートバックフレーム32が、回動伝達部材36aを中心として、シートクッションフレーム20に対して相対回動可能とされている。
また、リクライニング機構36の内部には、図示しないロック機構が組み込まれている。このロック機構は、その作動状態を切換えることにより、上記の相対回動を許容する解除状態と規制する規制状態とに切換えられるようになっている。このリクライニング機構36のロック機構の作動状態の切換えは、回動伝達部材36aと連結されたリクライニング操作レバー50(図1参照)及びウォークイン操作レバー70(図1参照)の操作にしたがって行われる。
図2に図示されるように、リクライニング機構36は、リクライニング操作レバー50の操作を行う前の常時は、上記相対回動を規制した規制状態として保持されている。そして、リクライニング操作レバー50を図2の図示上、時計回転方向に上方へ回動操作を行うことにより、上記の相対回動を許容する解除状態に切換えられる。
同様に、図4に図示されるように、リクライニング機構36は、ウォークイン操作レバー70の操作を行う前の常時は、上記相対回動を規制した規制状態として保持されている。そして、ウォークイン操作レバー70を図4の図示上、反時計回転方向に回動操作を行うことにより、上記の相対回動を許容する解除状態に切換えられる。
また、図1に良く示されるように、両リクライニング機構36の回動伝達部材36aは、これらの間に架け渡されるようにして設けられた連結軸36bによって互いに連結されている。この連結軸36bは、両リクライニング機構36の間で前述したロック機構の作動状態を同期させるべく、これらの間で回動力の伝達を行う。したがって、両リクライニング機構36は、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70の操作状態に応じて、常に、ロック作動状態の切換えが同期して行われる。
なお、このリクライニング機構36の構成は、公知のものであり、より詳しい内容は特開2003−9979号公報等の文献に開示されている。
次に、回動伝達部材36aについて説明する。
この回動伝達部材36aは、リクライニング機構36に組み込まれたロック機構を回動操作することで、ロック機構の作動状態を切換えて、シートクッションフレーム20に対するシートバックフレーム32の相対回動を許容する解除状態と規制する規制状態とに切換えるためのものである。図2及び図3に図示されるようにこの回動伝達部材36aは、リクライニング機構36の中心部に設けられており軸回動可能な回転軸として構成されている。図5(A)に図示されるように、この回動伝達部材36aの車両外方側には、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70からの操作を回動伝達部材36aへ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成として嵌合部37が形成されている。この嵌合部37は、回転軸部の円筒の外周部分である円筒部位37aを有し、この円筒部位37aの軸方向において回動中心から所定距離の位置で平面状に切り欠き形成された二面の平面部位37bが回動中心を挟んで平行して形成されており、断面略小判状の形状をしている。この嵌合部37によって、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70に設けられる嵌合孔60と嵌合されて、リクライニング機構36に組み込まれたロック機構を回動操作する構成となっている。
次に、リクライニング操作レバー50について説明する。
図2に図示されるように、このリクライニング操作レバー50は、リクライニング機構36を回動操作する回動伝達部材36aを作動させるためのものである。なお、このリクライニング操作レバー50が本発明における第1の操作部材に相当する。このリクライニング操作レバー50は、概略、リクライニング操作レバーブラケット52、操作把持部位54から構成されている。リクライニング操作レバーブラケット52は、乗員が操作把持部位54に及ぼす操作力を回動伝達部材36aに伝達する伝達部材である。このリクライニング操作レバーブラケット52は、細長い板状部材が屈曲形状に形成されている。そして一端に操作把持部位54が連結される連結部を有し、他端には回動伝達部材36aが嵌合する嵌合孔60が形成されている。操作把持部位54は、乗員が把持して操作力を及ぼす部位であり、合成樹脂によって形成されている。つるまきばね部材56は、リクライニング操作レバー50を回動操作した後に初期位置に回動付勢するためのものである。
そして、リクライニング操作レバーブラケット52の嵌合孔60に回動伝達部材36aが嵌合され、操作把持部位54が車両前側Frに配置されるように配置構成されている。そして、リクライニング操作レバーブラケット52の屈曲部とシートクッションフレーム20の間には、つるまきばね部材56が回動付勢された状態で介装されている。
このリクライニング操作レバー50は、操作を行う前の常時は、シートクッションフレーム20に対してシートバックフレーム32の相対回動を規制した規制状態として保持されている。そして、リクライニング操作レバー50を図2の図示上、時計回転方向に上方へ回動操作を行うことにより、上記の相対回動を許容する解除状態に切換えられる。そして、時計回転方向に上方へ回動操作されたリクライニング操作レバー50は、つるまきばね部材56の付勢力によって図2の図示上、反時計回転方向に回動付勢されてストッパー58に当接した位置で再び相対回動を規制した規制状態として保持される構成となっている。
そして、このリクライニング操作レバー50からの操作を回動伝達部材36aへ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成として、上記嵌合孔60には、所定の回動範囲だけ空振り回動する空振り伝達構成が組み込まれている。なお、リクライニング操作レバー50側における回動伝達部材36aと嵌合孔60の伝達構成箇所が、本発明の第1の伝達構成箇所の伝達構成に相当する。この嵌合孔60の空振り伝達構成は次のとおりである。
図5(B)に図示されるように、この嵌合孔60は、回動伝達部材36aの円筒部位37aが嵌合可能な円筒部位37aの半径距離を有する円周部位62と、リクライニング操作レバーブラケット52の操作力を回動伝達部材36aの平面部位37bに軸回動運動として作用させる軸回動作用部位64と、回動伝達部材36aが独立して回動可能とする遊動隙間66が形成されている。
そして、回動伝達部材36aの平面部位37bと、嵌合孔60の軸回動作用部位64が嵌合し、更に、回動伝達部材36aの円筒部位37aと、嵌合孔60の円周部位62が嵌合し、嵌合孔60の遊動隙間66が回動伝達部材36aの軸回動運動方向に配置された構成となっている。そして、この遊動隙間66は、回動伝達部材36aの軸回動運動方向であり、かつ、リクライニング機構36の規制状態から解除状態に切換られる範囲まで回動伝達部材36aが回動可能に形成されている。
これにより、回動伝達部材36aは、リクライニング機構36の規制状態から解除状態に切換られる範囲だけ空振り回動することができる構成となっている。
次に、ウォークイン操作レバー70について説明する。
図4に図示されるように、このウォークイン操作レバー70は、シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするためにリクライニング機構36に回動伝達される伝達構成として構成されたものであり、リクライニング操作レバー50と共にリクライニング機構36に構成されている。そして、このウォークイン操作レバー70は、シートクッションの後方側であり、かつ、シートバックの背面側に配設されて、リクライニング操作レバー50の作動と同様の作動をする構成とされている。なお、このウォークイン操作レバー70が本発明における第2の操作部材に相当する。
図1に図示されるように、図1の図示上右側のリクライニング機構36にはリクライニング操作レバー50が配設されている。これに対し、本実施例においては、ウォークイン操作レバー70は、図1の図示上左側のリクライニング機構36に配設されている。
このウォークイン操作レバー70は、概略、ウォークイン操作レバーブラケット72、ケーブル74、操作把持部位76、から構成されている。ウォークイン操作レバーブラケット72は、乗員が操作把持部位76に及ぼす操作力を回動伝達部材36aに伝達する伝達部材である。図4に図示されるように、このウォークイン操作レバーブラケット72は、細長い板状部材が屈曲形状に形成されており、一端をケーブル74が連結されており、他端は回動伝達部材36aが嵌合する嵌合孔60が形成されている。操作把持部位76は、リング状に形成されており、このリング部に乗員が指を掛けて操作力を及ぼす部位である。この操作把持部位76は、シートクッションの後方側であり、かつ、シートバックの背面側に配置され、ケーブル74と連結された構成となっている。そしてケーブル74は、操作把持部位76における操作力としての引き運動をウォークイン操作レバーブラケット72に伝達するためのものである。このケーブル74は、可撓性を有しており、操作把持部位76からウォークイン操作レバーブラケット72まで配索されている。このウォークイン操作レバー70は、図4に図示されるように、操作を行う前の常時は、シートクッションフレーム20に対してシートバックフレーム32の相対回動を規制した規制状態として保持されている。そして、ウォークイン操作レバー70の操作把持部に引き運動を及ぼすと、このケーブル74によって引き運動がウォークイン操作レバーブラケット72に伝達されて、図4の図示上、反時計回転方向に回動操作されることにより、上記の相対回動を許容する解除状態に切換えられる。そして、反時計回転方向に回動操作されたウォークイン操作レバー70は、図示しない弾性部材の付勢力によって図4の図示上、時計回転方向に回動付勢されて再び相対回動を規制した規制状態として保持される構成となっている。そして、このウォークイン操作レバー70からの操作を回動伝達部材36aへ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成として、嵌合孔60に所定の回動範囲だけ空振り回動する空振り伝達構成が組み込まれている。なお、ウォークイン操作レバー70側における回動伝達部材36aと嵌合孔60の伝達構成箇所が、本発明の第2の伝達構成箇所の伝達構成に相当する。図5(C)に図示されるように、この嵌合孔60の空振り伝達構成はリクライニング操作レバー50に設けられた嵌合孔60と同一構成のものであり、円周部位62、軸回動作用部位64、遊動隙間66を有した嵌合孔60として形成されている。
これにより、回動伝達部材36aは、リクライニング機構36の規制状態から解除状態に切換られる範囲だけ空振り回動することができる構成となっている。
上記構成からなる本実施例における車両用シートの作動は次の通りである。
図6は、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70からの操作を回動伝達部材36aへ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成を示した斜視図である。
A図は、シートクッションフレーム20に対してシートバックフレーム32の相対回動を規制した規制状態として保持された状態を示した斜視図である。
B図は、リクライニング操作レバー50について、リクライニング機構36の操作状態と、この操作時において、ウォークイン操作レバー70が静止状態であることを示した状態図である。
C図は、ウォークイン操作レバー70について、リクライニング機構36の操作状態と、この操作時において、リクライニング操作レバー50が静止状態であることを示した状態図である。
なお、同図は、リクライニング操作レバー50、ウォークイン操作レバー70、回動伝達部材36a、連結軸36bの各構成を示しており、シートクッションフレーム20、シートバックフレーム32、捩りばね部材35、リクライニング機構36の図示を省略しており、また図示は理解を容易にするために各構成品を誇張して図示している。
図6(A)に図示されるように、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70は、回動伝達部材36aと嵌合されている。そしてこの両操作レバーの操作によって、回動伝達部材36aが回動操作されて図示しないリクライニング機構36(図1参照)に組み込まれたロック機構を作動させて、シートクッションフレーム20に対するシートバックフレーム32の相対回動を許容する解除状態と規制する規制状態とに切換えることができる構成とされている。
そして、この回動伝達部材36aは、これらの間に架け渡されるようにして設けられた連結軸36bによって互いに連結されており、両リクライニング機構36の間で前述したロック機構の作動状態を同期させるべく、これらの間で回動力の伝達を行う。したがって、両リクライニング機構36は、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70の操作状態に応じて、常に、ロック作動状態の切換えが同期して行われる。
リクライニング操作レバー50を操作した時の作動について説明する。
図6(B)に図示されるように、仮想線で示したリクライニング操作レバー50は、リクライニング機構36がシートクッションフレーム20に対してシートバックフレーム32の相対回動を規制した規制状態として保持された状態を示している。
この状態から、リクライニング操作レバー50の操作把持部位54に操作力を及ぼし、リクライニング操作レバー50を上方に引き上げ方向に操作することによって、リクライニング操作レバー50側の回動伝達部材36aが図6(B)の図示上、時計回転方向に回動し、上記の相対回動を許容する解除状態に切換えられる。そして、リクライニング操作レバー50側の回動伝達部材36aが回動すると連結軸36bによって連結されたウォークイン操作レバー70側の回動伝達部材36aも同期して回動力の伝達が行われる。このとき、ウォークイン操作レバー70側の回動伝達部材36aも同期して図6(B)の図示上、時計回転方向に回動することとなる。このときウォークイン操作レバー70側の回動伝達部材36aの嵌合部37(図5(A)参照)は、ウォークイン操作レバー70の嵌合孔60(図5(A)参照)に設けられた遊動隙間66(図5(C)参照)を空振り回動することによって、リクライニング操作レバー50側の回動伝達部材36aとは連動しないで、ウォークイン操作レバー70は静止状態を保つ。
ウォークイン操作レバー70を操作した時の作動について説明する。
図6(C)に図示されるように、仮想線で示したウォークイン操作レバー70は、リクライニング機構36がシートクッションフレーム20に対してシートバックフレーム32の相対回動を規制した規制状態として保持された状態を示している。
この状態から、ウォークイン操作レバー70の操作把持部位76に引き運動の操作力を及ぼし、ウォークイン操作レバー70を車両後方に引き運動の操作をすることによって、ウォークイン操作レバー70側の回動伝達部材36aが図6(C)の図示上、時計回転方向に回動し、上記の相対回動を許容する解除状態に切換えられる。そして、ウォークイン操作レバー70側の回動伝達部材36aが回動すると連結軸36bによって連結されたリクライニング操作レバー50側の回動伝達部材36aも同期して回動力の伝達が行われる。このとき、リクライニング操作レバー50側の回動伝達部材36aも同期して図6(B)の図示上、時計回転方向に回動することとなる。このときリクライニング操作レバー50側の回動伝達部材36aの嵌合部37(図5(A)参照)は、リクライニング操作レバー50の嵌合孔60(図5(A)参照)に設けられた遊動隙間66(図5(B)参照)を空振り回動することによって、ウォークイン操作レバー70側の回動伝達部材36aとは連動しないで、リクライニング操作レバー50は静止状態を保つ。
この構成によれば、リクライニング操作レバー50側の伝達構成箇所の伝達構成及びウォークイン操作レバー70側の伝達構成箇所の伝達構成とも、空振り伝達構成が組み込まれていることから、リクライニング操作レバー50、ウォークイン操作レバー70いずれの操作レバーの操作時でも他方の操作レバーは静止状態に維持できる。そのため、着座した乗員において両操作レバーの不意の作動に驚くことを防止することができる。また、シートバックの着座姿勢角度を調節するためのリクライニング操作レバー50とシートバックとの干渉を防止し、シートバックは表皮の毛だおれやシートバックのシートパッド部材の変形を防止することができる。
また、リクライニング操作レバー50の伝達構成箇所及びウォークイン操作レバー70の伝達構成箇所の両伝達構成は、回転軸とこの回転軸に嵌合する嵌合孔60を有する伝達部材とから構成されている。そしてこの回転軸が、リクライニング機構36を回動操作する回動伝達部材36aであり、伝達部材がリクライニング操作レバー50またはウォークイン操作レバー70と連結関係にあるリクライニング操作レバーブラケット52、ウォークイン操作レバーブラケット72として構成されている。これにより、リクライニング操作レバー50の伝達構成箇所及びウォークイン操作レバー70の伝達構成箇所の両伝達構成を、複雑な部材等を必要としないで空振り伝達構成を構成することができる。
本発明の車両用シートは、本実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、本実施例においては、リクライニング操作レバー50側の伝達構成箇所の伝達構成及びウォークイン操作レバー70側の伝達構成箇所の伝達構成とも、空振り伝達構成が組み込まれている構成について示した。
しかしながら、リクライニング操作レバー50及びウォークイン操作レバー70のうち、いずれか一方の伝達構成箇所の伝達構成に空振り伝達構成が組み込まれている構成であってもよい。
また、リクライニング操作レバー50側の伝達構成箇所の伝達構成に空振り伝達構成が組み込まれており、ウォークイン操作レバー70側の伝達構成箇所の伝達構成は一体的回動伝達構成とする構成であってもよい。これにより、シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするためのウォークイン操作レバー70の操作をしたときには、シートバックの着座姿勢角度を調節するためのリクライニング操作レバー50は、リクライニング操作レバー50側の伝達構成箇所の伝達構成に組み込まれた空振り伝達構成によって、空振り回動をするため、リクライニング操作レバー50は、静止状態を保つこととなる。一方、リクライニング操作レバー50の操作をしたときには、ウォークイン操作レバー70側の伝達構成箇所の伝達構成は一体的回動伝達構成とされているため、リクライニング操作レバー50の操作と連動して作動する。しかし、ウォークイン操作レバー70の伝達経路には可撓性のあるケーブル74が配索されていることにより、このケーブル74が撓むことによって、ウォークイン操作レバー70が作動しない構成となっている。これにより、リクライニング操作レバー50側の伝達構成箇所の伝達構成及びウォークイン操作レバー70側の伝達構成箇所の伝達構成ともに空振り伝達構成を組み込むことなく、簡単な構成によって、ウォークイン操作レバー70を操作しない場合に静止状態に維持できる。
また、ウォークイン操作レバー70は、リクライニング操作レバー50の反対側に配設した構成を示したがリクライニング操作レバー50と同位置の同軸上に配設する構成にも適用できる。
また、ウォークイン操作レバー70の操作把持部位76とウォークイン操作レバーブラケット72との間の伝達経路には可撓性のあるケーブル74が配索されている構成について示したが、これに限定されるものではなく、ウォークイン操作レバー70と操作把持部位76の伝達経路として板状部材のブラケットを備えた構成であってもよい。
また、回動伝達部材の嵌合部37として、断面略小判状の形状について示し、これに対応する嵌合孔60の形状について示したが、この形状に限定されるものではなく所定の回動範囲だけ空振り回動する空振り伝達構成であれば種々の形状を適用できるものである。
また、回動伝達部材36aとしてリクライニング機構の中心部に設けられた軸回動可能な回転軸としての構成について示したが、これに限定されるものではない。
シートクッションとシートバックは相対回動可能に連結され、連結部には両者の相対回動を許容する解除状態と相対回動を規制する規制状態とを回動操作により達成する連結機構を回動操作することのできるものに適用できるものである。例えば、リクライニング機構の中心軸が固定された構成で円盤状部材であるラチェットとガイド側が回動する構成のものに空振り伝達構成を構成するものであってもよい。
本実施例に係る車両用シートのフレーム構成を表した斜視図である。 本実施例に係る車両用シートの右側面図である。 本実施例に係る車両用シートの図2のIII−III線断面図である。 本実施例に係る車両用シートの左側面図である。 本実施例に係る車両用シートのリクライニング操作レバー及びウォークイン操作レバーからの操作を回動伝達部材へ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成を示した斜視図である。A図は、リクライニング操作レバー、ウォークイン操作レバー、回動伝達部材、連結軸の各構成を示した斜視図である。B図は、図5(A)の矢視B−B線からのリクライニング操作レバーを示した側面図である。C図は、図5(A)の矢視C−C線からのウォークイン操作レバーを示した側面図である。 本実施例に係る車両用シートのリクライニング操作レバー及びウォークイン操作レバーからの操作を回動伝達部材へ回動伝達する伝達構成箇所の伝達構成を示した斜視図である。A図は、シートクッションフレームに対してシートバックフレームの相対回動を規制した規制状態として保持された状態を示した斜視図である。B図は、リクライニング操作レバーについて、リクライニング機構の操作状態と、この操作時において、ウォークイン操作レバーが静止状態であることを示した状態図である。C図は、ウォークイン操作レバーについて、リクライニング機構の操作状態と、この操作時において、リクライニング操作レバーが静止状態であることを示した状態図である。
符号の説明
10 車両用シート
20 シートクッションフレーム
20a 掛合部材
22 ガイド
32 シートバックフレーム
32a 補強部材
32b 掛合部材
35 捩りばね部材
35a 支持部
35b 付勢部
36 リクライニング機構
36a 回動伝達部材
36b 連結軸
37 嵌合部
37a 円筒部位
37b 平面部位
38 ラチェット
40 リンク機構
40B 連動ロッド
40F 連動ロッド
41B リンク
41F リンク
42 スライドレール
42U アッパーレール
42L ロアレール
50 リクライニング操作レバー
52 リクライニング操作レバーブラケット
54 操作把持部位
56 つるまきばね部材
58 ストッパー
60 嵌合孔
62 円周部位
64 軸回動作用部位
66 遊動隙間
70 ウォークイン操作レバー
72 ウォークイン操作レバーブラケット
74 ケーブル
76 操作把持部位

Claims (2)

  1. 着座部としてのシートクッションと背もたれ部としてのシートバックは相対回動可能に連結されており、該連結部には該両者の相対回動を許容する解除状態と相対回動を規制する規制状態とを回動伝達部材からの回動操作により達成する連結機構を備え、
    該連結機構を回動操作する回動伝達部材は、前記シートバックの着座姿勢角度を調節するための第1の操作部材の操作により回動伝達される伝達構成とされていると共に、該シートバックを着座姿勢角度以上に倒す操作をするための第2の操作部材の操作によっても回動伝達される伝達構成とされており、該連結機構は第1の操作部材及び第2の操作部材のいずれからも操作可能とされた車両用シートであって、
    前記連結機構を回動操作する回動伝達部材への前記第1の操作部材からの操作を回動伝達する第1の伝達構成箇所の伝達構成、及び前記第2の操作部材からの操作を回動伝達する第2の伝達構成箇所の伝達構成の少なくとも一方の伝達構成箇所の伝達構成に、所定の回動範囲だけ空振り回動する空振り伝達構成が組み込まれており、該空振り回動する所定の回動範囲は前記他方の伝達構成箇所の伝達構成により伝達される前記回動伝達部材の回動により前記連結機構が規制状態から解除状態となる回動範囲であり、前記他方の伝達構成箇所へ操作伝達する操作部材による操作時には前記一方の伝達構成箇所へ操作伝達する操作部材は静止状態にあり、
    前記第1の伝達構成箇所の伝達構成及び第2の伝達構成箇所の伝達構成とも、前記空振り伝達構成が組み込まれており、いずれの操作部材の操作時でも他方の操作部材は静止状態にあり、
    前記第1の伝達構成箇所及び第2の伝達構成箇所の両伝達構成は、回転軸と該回転軸に嵌合する嵌合孔を有する伝達部材とからなっており、前記回転軸が前記連結機構を回動操作する回動伝達部材であり、前記伝達部材が前記第1の操作部材または第2の操作部材と連結関係にある部材であることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記第1の操作部材はリクライニング操作レバーであり、前記第2の操作部材はウォークイン操作レバーであることを特徴とする車両用シート。
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