JP2021017101A - パワーシートの動力伝達装置 - Google Patents

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Tomokazu Fukuda
智和 福田
祐次 荒川
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祐次 荒川
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Abstract

【課題】モータの動力をクラッチ機構を介してシートの調整機構に伝達するパワーシートの動力伝達装置において、クラッチ機構のジョイントが振動するのを抑制することにより、シートの調整機構作動中にクラッチ機構の接続状態が遮断される不具合を抑制する。【解決手段】クラッチ機構46Lのジョイント46L4の外周面に対向するギヤケース50の内面に、ジョイント46L4の外周面に向けて突出され、その突出端とジョイント46L4の外周面との隙間を小さくしてジョイント46L4の軸心の振れを規制する突部52を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物、若しくは映画館等で使用されるパワーシートの動力伝達装置に関する。
特許文献1には、パワーシートにおけるリフタ調整機構、スライド調整機構、リクライニング角度調整機構の各作動を一つのモータにより行う装置が開示されている。モータの動力は、調整機構毎に対応して設けられたクラッチ機構及び動力伝達ケーブルの組合せを介して各調整機構に伝達されている。モータ及び各クラッチ機構は、シートの骨格部材であるサイドフレームに固定されている。一方、リフタ調整機構、スライド調整機構、リクライニング角度調整機構は、それぞれシート内の適所に固定されている。そして、クラッチ機構とリフタ調整機構及びリクライニング角度調整機構との間は、動力伝達ケーブルにより接続されている。また、クラッチ機構とスライド調整機構との間は、方向変換用のハスバ歯車及び動力伝達ケーブルにより接続されている。
各クラッチ機構の出力軸の軸心と各調整機構の入力軸の軸心とは、一つの直線上にはない。従って、それらを接続する動力伝達ケーブルはいずれかの方向に湾曲している。湾曲した動力伝達ケーブルが各クラッチ機構の出力軸の回転を各調整機構の入力軸に伝達すると、動力伝達ケーブルの端部が湾曲の影響を受けて振動する。
各クラッチ機構は、ケーシングに回転自在に支持され、モータによって回転駆動されるギヤに対して軸心を一致させて対向配置され、ギヤの回転を伝達されて回転されるシャフトと、シャフトの外周上に、軸周りには回転伝達するように互いに係合され、軸方向には摺動自在に嵌合され、ギヤ方向に摺動した状態でギヤの端部に係合してギヤの回転を伝達されるジョイントと、ジョイントをギヤ方向に付勢するばねと、ジョイントをギヤから離間させる遮断位置、又はジョイントをギヤに係合させる接続位置に、ジョイントを操作する操作部材とを備えて構成されている。また、動力伝達ケーブルは、各クラッチ機構におけるシャフトのギヤから離間した側の端部に接続され、シャフトの回転を各調整機構に伝達し、シャフトの軸心と調整機構の軸心のずれを許容するように湾曲配置されている。
特開2018−111413号公報
そのため、動力伝達ケーブルが回転に伴って振動すると、シャフトがその軸心を揺動させるように振動され、更にその振動がジョイントにも伝達される。ジョイントがその軸心を揺動させるように振動されると、係合状態となっているギヤの係合部に対してジョイントの係合部が衝突するような干渉を繰り返し、それを繰り返しているうちにギヤとジョイントとの係合が解除されてしまう恐れがある。
この問題の解決のためには、ジョイントに対するばねの付勢力を強くしてジョイントのギヤに対する係合を解除され難くする対策も考えられる。しかし、その場合、操作部材によりジョイントをギヤとの係合状態から解除する際の操作力が大きくなってしまう新たな問題が生じる。
本発明の課題は、モータの動力をクラッチ機構を介してシートの調整機構に伝達するパワーシートの動力伝達装置において、クラッチ機構のジョイントが振動するのを抑制することにより、シートの調整機構作動中にクラッチ機構の接続状態が遮断される不具合を抑制することにある。
第1発明は、モータの動力をクラッチ機構を介してシートの調整機構に伝達するパワーシートの動力伝達装置であって、前記クラッチ機構は、ケーシングと、該ケーシングに回転自在に支持され、モータによって回転駆動されるギヤと、前記ケーシングに回転自在に支持され、前記ギヤに対して軸心を一致させて対向配置され、前記ギヤの回転を伝達されて回転されるシャフトと、該シャフトの外周上に、軸周りには回転伝達されるように互いに係合され、軸方向には摺動自在に嵌合され、前記ギヤ方向に摺動した状態で前記ギヤの端部に係合して前記ギヤの回転を伝達されるジョイントとを備え、前記ケーシング及び前記ジョイントの対向面の少なくともいずれか一方は、他方に向けて突出され、前記対向面の隙間を小さくして前記ジョイントの軸心の振れを規制する突部を備える。
第1発明において、突部は、ケーシングとジョイントのどちらに設けられてもよい。両方に設けられてもよい。
第1発明によれば、ジョイントの軸心の振れに対し、ジョイントとケーシングとが突部を介して干渉することによりジョイントの振れを抑制することができる。そのため、シートの調整機構作動中にクラッチ機構の接続状態が遮断される不具合を抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記ギヤから前記ジョイントに回転を伝達する際に互いに係合する前記ギヤ及び前記ジョイントの係合面のうち、前記ジョイントの係合面は、前記ギヤの係合面に対して傾斜した傾斜面とされており、該傾斜面は、前記ジョイントが前記ギヤから離間する側ほど、前記ジョイントの係合面が前記ギヤの係合面から離れる側に傾斜されている。
ジョイントが、ギヤに係合した状態で、その軸心が振れるように振動した際、ジョイントとギヤの係合面同士が衝突を繰り返す。この際、ジョイントの係合面が傾斜されているため、振動によりジョイントの係合面の傾斜角が大きくなったタイミングで、衝突の荷重に対する反力の分力がジョイントがギヤから離れる方向に大きくなり、次第にジョイントがギヤから離れる。第2発明によれば、ジョイントとケーシングとが突部を介して干渉することによりジョイントの振れを抑制して、次第にジョイントがギヤから離れる現象を抑制することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記ケーシングは、前記シャフトの軸心を通る分割面で分割して形成された射出成形体であり、分割面を合わせて組み合わせることにより前記シャフトを回転自在に支持可能とされた分割体により構成されており、前記突部は、前記ジョイントの外周面に対向する部位で、前記分割体の分割面と同一側に面する側面に一体に設けられている。
第3発明によれば、突部が、射出成形体の分割面となる側に一体に形成されている。そのため、射出成形によりケーシングを成形する際に突部を同時に成形することができる。従って、ケーシングの生産性に全く影響を与えることなく突部を形成することができる。
第4発明は、上記第1〜第3発明のいずれかにおいて、前記シャフトの前記ギヤから離間した側の端部に接続され、前記シャフトの回転を前記調整機構に伝達し、前記シャフトの軸心と前記調整機構の軸心のずれを許容するように湾曲配置された動力伝達ケーブルを備え、前記突部は、前記ジョイントの軸心を基準として、前記動力伝達ケーブルの湾曲方向の反対側に位置する前記ジョイントと前記ケーシングの対向面に設けられている。
動力伝達ケーブルが動力伝達時に回転されると、動力伝達ケーブルのシャフトとの接続端部は、動力伝達ケーブルの湾曲方向に沿って振動する。そのため、ジョイントも上記湾曲方向に沿って振れることになる。第4発明によれば、突部が上記湾曲方向の反対側に設けられているため、ジョイントの振れを効果的に抑制することができる。
第5発明は、上記第1〜第4発明のいずれかにおいて、前記シャフトは、前記ケーシングに対して一方の端部で片持ち支持されており、前記ジョイントは、前記シャフト上で前記一方の端部と前記ギヤに近い側の端部との間に嵌合されており、前記突部は、前記シャフトにおける前記ギヤに近い側の端部に対応して設けられている。
シャフトは片持ち支持構造のため振れ易く、シャフト上に嵌合されたジョイントも振れ易い。第5発明によれば、シャフトにおいて振動の振れ幅が大きくなるギヤに近い側の端部に対応して突部が設けられている。そのため、ジョイントの振れを効果的に抑制することができる。
本発明の第1実施形態であるパワーシートの動力伝達装置を適用した車両用フロントシートの斜視図である。 第1実施形態の主要部の拡大正面図である。 第1実施形態の主要部の拡大平面図である。 第1実施形態の主要部の拡大斜視図である。 第1実施形態における駆動機構部分の拡大斜視図である。 第1実施形態におけるクラッチ機構部分の分解斜視図である。 クラッチ機構の作動を説明する斜視図であり、クラッチ機構の遮断状態を示す。 図7と同様の斜視図であり、クラッチ機構の遮断状態から接続状態への移行状態を示す。 図7と同様の斜視図であり、クラッチ機構の接続状態を示す。 図5のX−X線断面矢視図であり、リフタ用クラッチ機構の遮断状態を示す。 図10と同様の断面矢視図であり、リフタ用クラッチ機構の接続状態を示す。 図11のXII−XII線断面矢視拡大図である。 図12のXIII−XIII線断面矢視拡大図である。 本発明の第2実施形態を示す図12に対応する断面図である。
<第1実施形態の全体構成>
図1〜4は、本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、車両用フロントシート(以下、単にシートという)6に本発明のパワーシートの動力伝達装置を適用した例である。各図中、矢印によりシート6を車両に搭載した状態における各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。図1〜4以外の図においても同様である。
図1は、シート6の外観を示す。シート6は、座部を成すシートクッション7の後方に、背凭れを成すシートバック8が前後回動自在に固定されている。そのため、シートクッション7の後部とシートバック8の下部とのヒンジ部には、シートバック8のリクライニング角度を調整するためのリクライナ(図示略)が設けられている。
シートバック8の上端部には、着座乗員の頭部を後方から支えるヘッドレスト9が設けられている。また、シートクッション7の右側部は、シートバック8の下部も含めてサイドシールド10により被われている。サイドシールド10内には、シート6に着座した乗員の好みに応じて着座姿勢を調整可能とするパワーシートの駆動装置40が収容されている。駆動装置40における操作部材を成す第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67は、着座乗員による操作を可能とするようにサイドシールド10の外部に露出して配置されている。
シート6は、車両フロアに前後移動自在に固定されている。そのため、車両フロアには、シートクッション7の左右両側部の下方に一対のロアレール1が固定されている。そして、各ロアレール1には、アッパレール2がそれぞれ嵌め込まれて、ロアレール1に対して前後方向にスライド移動自在とされている。
各アッパレール2の上には、ブラケット3a、3bがそれぞれ固定され、各ブラケット3a、3bの上にフロントリンク4及びリヤリンク5をそれぞれ介してシートクッション7が固定されている。フロントリンク4及びリヤリンク5は、ブラケット3a、3bに対して前後方向に傾動自在とされている。従って、後述するように、シート6は、フロントリンク4及びリヤリンク5の角度調整により車両フロアからの高さを調整可能とされている。
<スライド調整機構Msの構成>
図2〜4は、駆動装置40と共にシート6の下部の骨格構造を示す。左右の各ロアレール1内には、スライド用ナット部材11が回転自在に固定されている。スライド用ナット部材11は、前後方向に貫通する雌ねじを備えている。一方、左右の各アッパレール2内には、アッパレール2の前後方向に沿って延びるスライド用リードスクリュ(図示略)が固定されている。スライド用リードスクリュの外周上には雄ねじが形成され、スライド用ナット部材11の雌ねじに螺合されている。図示を省略したが、各スライド用ナット部材11の外周側には、傘歯車が形成され、その傘歯車に噛み合う方向変換用の傘歯車が設けられている。方向変換用の各傘歯車は、少なくとも端部が多角柱形状とされたスライド用連結ロッド14の各端部に固定されて、互いに連結されている。
スライド用連結ロッド14の両端間部には、スライド用ギヤボックス13が結合されている。スライド用ギヤボックス13内には、互いに噛み合う傘歯車(図示略)を内蔵している。一方の傘歯車は、スライド用連結ロッド14と同期回転するように固定され、他方の傘歯車は、後述のスライド用トルクケーブル(本発明における動力伝達ケーブルに相当)16により回転されるように固定されている。
従って、モータ41の動力を受けてスライド用トルクケーブル16が回転すると、その回転が、スライド用ギヤボックス13を介してスライド用連結ロッド14に伝達される。そして、スライド用連結ロッド14の回転は、スライド用ナット部材11に伝達される。スライド用ナット部材11が回転されると、スライド用ナット部材11に螺合するスライド用リードスクリュによって前後進運動に変換されて、スライド用ナット部材11及びスライド用連結ロッド14が前後方向に移動される。ここで、スライド用ナット部材11、スライド用リードスクリュ12、スライド用ギヤボックス13、及びスライド用連結ロッド14は、ロアレール1及びアッパレール2と共にスライド用の調整機構としてのスライド調整機構Msを構成している。
<リフタ調整機構Mlの構成>
各側のフロントリンク4は、各下端がブラケット3aに回動自在に固定され、各上端がシートクッション7の骨格部材を成すサイドフレーム20の前端部に回動自在に固定されている。また、各側のリヤリンク5は、各下端がブラケット3bに回動自在に固定され、各上端がサイドフレーム20の後端部に回動自在に固定されている。従って、アッパレール2、ブラケット3a、3b、フロントリンク4、リヤリンク5、及びサイドフレーム20は、4節リンクを構成している。
右側のリヤリンク5には、サイドフレーム20側の回転軸を中心に、その前側に略扇状に広がるセクタギヤ部5aが形成されている(図4参照)。具体的には、セクタギヤ部5aは、リヤリンク5に対して左右方向に分離され、回転軸で一体化されている。また、右側のリヤリンク5に隣接して、サイドフレーム20側面には、リフタ用ギヤボックス21が設けられている(図2参照)。リフタ用ギヤボックス21は、ウォーム(図示略)及びウォームホイール(図示略)を含む減速機構を内蔵している。ウォームホイールには、同軸でリフタ用ピニオン(図示略)が固定されている。リフタ用ピニオンは、セクタギヤ部5aと噛み合わされている。そして、ウォームは、リフタ用ギヤボックス21の前方に延在するリフタ用トルクケーブル(本発明における動力伝達ケーブルに相当)22の端部に固定されている。
リフタ用トルクケーブル22が回転すると、その回転がウォームに伝達され、ウォームホイールで減速されてリフタ用ピニオンに伝達される。リフタ用ピニオンの回転は、セクタギヤ部5aを介してリヤリンク5に伝達されて、リヤリンク5が上端を中心に回転する。それにより、4節リンクを構成するフロントリンク4及びリヤリンク5が、ブラケット3a、3b側の固定点を中心に回転し、ブラケット3a、3bに対してサイドフレーム20を昇降する。ここで、フロントリンク4、リヤリンク5、及びリフタ用ギヤボックス21は、ブラケット3a、3b及びサイドフレーム20と共にリフタ用の調整機構としてのリフタ調整機構Mlを構成している。
<チルト調整機構Mtの構成>
左右のサイドフレーム20の前後方向中央部より前側には、板材から成るチルトアーム25が、その後端部を中心に回動自在に固定されている(図4参照)。チルトアーム25の前端部には、チルトリンク(図示略)の上端が回動自在に固定され、チルトリンクの下端は、フロントリンク4の上端と同軸で回動自在に固定されている。
右側のチルトリンクには、その下端の回転軸を中心に、その前側に略扇状に広がるセクタギヤ部(図示略)が形成されている。また、右側のチルトリンクに隣接して、サイドフレーム20側面には、チルト用ギヤボックス27が設けられている。チルト用ギヤボックス27は、ウォーム(図示略)及びウォームホイール(図示略)を含む減速機構を内蔵している。ウォームホイールには、同軸でチルト用ピニオン(図示略)が固定されている。チルト用ピニオンは、セクタギヤ部と噛み合わされている。そして、ウォームは、チルト用ギヤボックス27の後方に延在するチルト用トルクケーブル(本発明における動力伝達ケーブルに相当)28の端部に固定されている。
チルト用トルクケーブル28が回転すると、その回転がウォームに伝達され、ウォームホイールで減速されてチルト用ピニオンに伝達される。チルト用ピニオンの回転は、セクタギヤ部を介してチルトリンクに伝達されて、チルトリンクが下端を中心に回動する。それにより、チルトアーム25が、その後端部を中心に回動し、その前端部を昇降する。そのため、サイドフレーム20に対するチルトアーム25の傾斜角度が増減する。ここで、チルトリンク、及びチルト用ギヤボックス27は、チルトアーム25及びサイドフレーム20と共にチルト用の調整機構としてのチルト調整機構Mtを構成している。
<リクライニング角度調整機構Mrの構成>
各側のサイドフレーム20の後端部には、板材から成るリクライナプレート31が固定されている。リクライナプレート31には、略円盤状のリクライナ32を介してシートバック8の下端部が結合されている。このリクライナ32は、周知のハイポサイクロイド減速機を構成するものである。即ち、リクライナ32は、図示を省略したが、内歯歯車を有してリクライナプレート31に固定される第1ディスクと、内歯歯車の歯数よりも少ない歯数でこれに噛合する外歯歯車を有する第2ディスクと、内歯歯車及び外歯歯車を噛合すべくこれらの偏心状態を保つ楔部材と、第1ディスク(内歯歯車)と同軸に配置されて第2ディスクが軸支され楔部材を移動させるカム軸等とを備えて構成される。そして、リクライナ32は、第2ディスクにおいてシートバック8に固定されている。リクライナ32は、カム軸の回転に伴う楔部材の移動により、内歯歯車及び外歯歯車の噛合状態を保ったまま第2ディスクを公転させることで、この公転時における第2ディスクの自転数としてカム軸の回転を減速する。そして、第1ディスクに対する第2ディスクの回転により、シートクッション7に対してシートバック8が回動(傾動)する。
右側のリクライナプレート31には、その外側にリクライナ用ギヤボックス33が固定されている。このリクライナ用ギヤボックス33は、ウォーム(図示略)及びウォームホイール(図示略)から成る減速機構を内蔵する。ウォームホイールは、シート幅方向に延びる軸線を有して両側のリクライナ32間に橋渡しされる多角柱状のリクライナ用連結ロッド34に一体回転するように連結されている。このリクライナ用連結ロッド34は、両側のリクライナ32を貫通してそれらのカム軸に一体回転するように連結されている。一方、ウォームは、リクライナ用ギヤボックス33の前方に延在するリクライナ用トルクケーブル(本発明における動力伝達ケーブルに相当)35の端部に固定されている。
従って、リクライナ用トルクケーブル35が回転すると、その回転がリクライナ用ギヤボックス33の入力側であるウォーム及び出力側であるウォームホイール間で減速されてリクライナ用連結ロッド34に伝達される。そして、リクライナ用連結ロッド34の回転は、リクライナ32のカム軸に伝達される。これにより、前述の態様でリクライナ32の第1ディスクに対して第2ディスクが回転し、シートクッション7に対してシートバック8が回動(傾動)する。ここで、リクライナ32、リクライナ用ギヤボックス33及びリクライナ用連結ロッド34は、リクライナプレート31及びシートバック8とともにリクライナ用の調整機構としてのリクライニング角度調整機構Mrを構成する。
<各調整機構全体の構成>
以上のように、本実施形態は、スライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml、チルト調整機構Mt及びリクライニング角度調整機構Mrの各々において正方向及び逆方向にシート位置の調整が可能な、いわゆる8ウェイパワーシートとなっている。これらの各調整機構Ms、Ml、Mt、Mrは、本発明における調整機構に相当する。
図2〜4のように、右側のサイドフレーム20のリフタ用ギヤボックス21及びチルト用ギヤボックス27間に挟まれる前後方向中間部には、駆動装置40が固定されている。駆動装置40は、単一の出力軸を有するモータ41を備える。そのモータ41の出力軸は、後述のようにクラッチ機構を介して、スライド用トルクケーブル16、リフタ用トルクケーブル22、チルト用トルクケーブル28及びリクライナ用トルクケーブル35に接続している。従って、一つのモータ41によりスライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml、チルト調整機構Mt及びリクライニング角度調整機構Mrを調整動作可能としている。
<駆動装置40の構成>
図5、6、10、11は、駆動装置40の詳細を示す。駆動装置40は、駆動機構部分と操作機構部分とから成るが、図5では、駆動機構部分のみを示し、操作機構部分の図示は省略している。図6は、駆動機構部分の一部を分解して示し、図10、11は、駆動機構部分と操作機構部分の両方を示す。操作機構部分は、第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67の操作に応じて、モータ41の駆動回路(図示略)に挿入接続されたスイッチ(図示略)をオンオフ操作する機構、並びに後述のように駆動機構部分にある各クラッチ機構を接続状態、非接続状態(遮断状態ともいう)に切り替え操作する機構を備える。
駆動機構部分は、単一のモータ41を備え、モータ41は、単一のモータ出力軸42を備える。モータ出力軸42には、ウォーム43が結合され、ウォーム43には、上下に分散する一対のウォームホイール(本発明のギヤに相当)44、45が噛み合わされている。従って、ウォーム43とウォームホイール44、45の組み合わせによって、モータ41からの一軸の回転出力が二軸の回転出力に変換されている。
ウォームホイール44、45の各回転軸の前後方向両側には、それぞれクラッチ機構が結合されている。即ち、ウォームホイール44の回転軸の前側の入力軸44aには、チルト用クラッチ機構46Tが結合され、後側の入力軸44bには、リクライナ用クラッチ機構46Rが結合されている。また、ウォームホイール45の回転軸の前側の入力軸45aには、スライド用クラッチ機構46Sが結合され、後側の入力軸45bには、リフタ用クラッチ機構46Lが結合されている。
チルト用クラッチ機構46Tの出力軸47Tには、ハスバ歯車48Tが結合され、ハスバ歯車48Tには、その回転軸に対して交差方向に回転軸を配置されたハスバ歯車49Tが噛合されている。両ハスバ歯車48T、49Tの組み合わせによって、チルト用クラッチ機構46Tの出力軸47Tの軸方向が変換されている。
更に、スライド用クラッチ機構46Sの出力軸47Sには、ハスバ歯車48Sが結合され、ハスバ歯車48Sには、その回転軸に対して交差方向に回転軸を配置されたハスバ歯車49Sが噛合されている。ハスバ歯車48S、49Sの組み合わせによって、スライド用クラッチ機構46Sの出力軸47Sの軸方向が変換されている。なお、リクライナ用クラッチ機構46Rの出力軸47R、並びにリフタ用クラッチ機構46Lの出力軸47Lは、軸方向が変換されていない。
図5では、チルト用クラッチ機構46Tにおいて入力軸44aと出力軸47Tとが接続された状態を示している。また、リクライナ用クラッチ機構46R、スライド用クラッチ機構46S及びリフタ用クラッチ機構46Lにおいては、各入力軸44b、45a、45bと出力軸47R、47S、47Lとが非接続とされた状態を示している。この状態では、モータ41の回転は、チルト用クラッチ機構46Tを介してチルト調整機構Mtに伝達されている。この状態からチルト用クラッチ機構46Tが非接続状態とされ、リクライナ用クラッチ機構46R、スライド用クラッチ機構46S及びリフタ用クラッチ機構46Lのいずれかが接続状態とされると、接続状態とされたクラッチ機構に対応した調整機構にモータ41の回転が伝達される。
駆動装置40の駆動機構部分を構成する各クラッチ機構46S、46T、46L、46R等の各部材は、ギヤケース半体50a内に収納されている。ギヤケース半体50aには、組み合わせることにより一つの函体であるギヤケース50を成すギヤケース半体50b(図2、6参照)が被せられている。ギヤケース半体50a及びギヤケース半体50bは、共に樹脂の射出成形体であり、各クラッチ機構46S、46T、46L、46R及びウォームホイール44、45の各回転軸を通る分割面54で分割された分割体により構成されている。ギヤケース50、ギヤケース半体50a及びギヤケース半体50bは、本発明のケーシングに相当する。
駆動装置40の操作機構部分は、ギヤケース半体50bの右側に、各クラッチ機構46S、46T、46L、46Rを個々に駆動する各クラッチ駆動手段(図示略)、また、モータ41の作動回路に接続されたスイッチ及びそのスイッチを操作するスイッチ操作手段(図示略)等が配置されて操作機構カバー65が被せられている(図1、10、11参照)。更に、操作機構カバー65の右側には、第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67が配置されている。
以上のパワーシートでは、第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67の操作により選択された各調整機構Ms、Ml、Mt、Mrに対応した各クラッチ機構46S、46T、46L、46Rのいずれかが接続されて、モータ41の出力が各トルクケーブル16、22、28、35を介していずれかの調整機構Ms、Ml、Mt、Mrに伝達される。その結果、一つのモータ41により各調整機構Ms、Ml、Mt、Mrのいずれかが作動される。
<クラッチ機構46Lの構成>
図6〜11に基づいてリフタ用クラッチ機構46Lの構成及び作用を説明する。他の3つのクラッチ機構46S、46T、46Rの構成及び作用についても、基本的にリフタ用クラッチ機構46Lと同様であり、ここでの説明は省略する。
リフタ用クラッチ機構46Lは、ウォームホイール45と、シャフト46L2と、ジョイント46L4とを主に備える。ウォームホイール45は、ギヤケース半体50a及びギヤケース半体50b間に挟まれてギヤケース50内で回転自在に支持され、上述のとおりモータ41によって回転駆動される。ウォームホイール45はブッシュ45c、45dによりギヤケース50に対し回転自在に支持されている。また、シャフト46L2は、ブッシュ46L1によりギヤケース50に片持ち支持構造で回転自在に支持されている。そして、シャフト46L2の支持端部46L21とは反対側の端部46L22は、ウォームホイール45に対して軸心を一致させて対向配置されている。
ジョイント46L4は、シャフト46L2の支持端部46L21と反対側の端部46L22との間で、シャフト46L2の外周上に、軸周りには回転伝達するように互いに係合され、軸方向には摺動自在に嵌合されている。そのため、シャフト46L2とジョイント46L4との嵌合面は、軸方向に垂直の断面が6角形とされている。ジョイント46L4のシャフト46L2との嵌合面は、一部切り欠かれており、その切り欠き部分46L41にばね46L3が挿入されている。そのため、ジョイント46L4は、ばね46L3によりシャフト46L2の嵌合面上を摺動してウォームホイール45の入力軸45bに係合可能となるように付勢されている。ジョイント46L4が入力軸45bに係合した状態では、ウォームホイール45の回転がジョイント46L4に伝達され、更にシャフト46L2に伝達される。ジョイント46L4が入力軸45bに係合するため、図12のように、円筒形状のジョイント46L4の内周面に等間隔に3つの凸部46L6が形成されており、入力軸45bの外周面に上記3つの凸部46L6を受け入れる3つの凹部45eが形成されている。ジョイント46L4の凸部46L6は、シャフト46L2の軸方向に沿った移動により入力軸45bの凹部45eに嵌合及び嵌合離脱が可能となるように、凹部45eの周方向の係合面に対向する周方向両側の係合面が傾斜面とされている(図6参照)。その傾斜面により、凸部46L6は、周方向の幅が入力軸45bに近い側ほど狭くなっている。
ジョイント46L4のウォームホイール45から離間した側には、径方向外側に向けて延びるフランジ部46L42が形成されている。一方、ジョイント46L4の外周には、門型の操作体46L5がジョイント46L4の外周を跨ぐように配置されている。操作体46L5は、左側端部を中心に揺動自在とされており、前側に膨出部46L8が膨出形成されており、膨出部46L8の反対側の後側面で上記フランジ部46L42に係合可能とされている。また、ジョイント46L4の右側には、リフタ用クラッチピン53が設けられている。リフタ用クラッチピン53は、ギヤケース半体50bに一体に形成された回転軸53aに嵌合して回転自在に支持されている。リフタ用クラッチピン53の外周の回転軸53aから偏心した位置には突部53bが形成されており、突部53bは、リフタ用クラッチピン53の回転時に回転軸53aを中心に円弧運動をし、円弧運動の途中で膨出部46L8に当接することにより操作体46L5を後側に揺動させる。
<クラッチ機構46Lの作用>
図7〜9は、リフタ用クラッチピン53の回転によりリフタ用クラッチ機構46Lが非接続状態から接続状態に切り換えられる様子を示す。図7は、リフタ用クラッチピン53が回転される前の初期状態を示す。この状態では、リフタ用クラッチピン53の突部53bが操作体46L5の膨出部46L8に当接していて、リフタ用クラッチ機構46Lを非接続状態としている。次に図8のように、リフタ用クラッチピン53が反時計方向に回転されると、リフタ用クラッチピン53の突部53bが操作体46L5の膨出部46L8に当接していた位置からずれ始める。図9のように、リフタ用クラッチピン53が更に回転されると、リフタ用クラッチピン53の突部53bが操作体46L5の膨出部46L8に当接しない位置となる。この状態でリフタ用クラッチ機構46Lは接続状態となる。
リフタ用クラッチ機構46Lの接続状態で、モータ41が回転されると、その回転は、リフタ用クラッチ機構46Lを介してリフタ用トルクケーブル22に伝達される。リフタ用トルクケーブル22が回転されると、リフタ用トルクケーブル22のシャフト46L2との接続端部が振動することがある。この現象は、図2、10のように、リフタ用トルクケーブル22が湾曲されていると、リフタ用トルクケーブル22の芯線の剛性の影響で起きる。この振動は、シャフト46L2を介してジョイント46L4に伝達され、ジョイント46L4は、シャフト46L2の支持端部46L21を中心として、その軸心が振れるように振動する。この振動は、主にリフタ用トルクケーブル22のシャフト46L2との接続端部からの湾曲方向に沿って生じる。
ジョイント46L4が振動すると、図13の白抜き矢印で示すようにジョイント46L4の凸部46L6が振動して、ウォームホイール45の入力軸45bの凹部45eを形成する係合面45fに衝突を繰り返す。同時に、係合面45fに衝突する際の凸部46L6の係合面46L7の傾斜角度が仮想線で示すように繰り返し変化する。係合面45fに衝突する際の係合面46L7の傾斜角度が実線で示すように係合面45fに対して小さいタイミングでは、衝突時に係合面46L7において受ける反力は、F1となり、その反力のジョイント46L4が入力軸45bから離れる方向(矢印R方向)の分力はF3となる。この分力F3は、ばね46L3による付勢力、並びに係合面45fと係合面46L7との間の摩擦力より小さいため、入力軸45bとジョイント46L4の凸部46L6との相対位置は変化しない。しかし、係合面45fに衝突する際の係合面46L7の傾斜角度が仮想線で示すように係合面45fに対して大きいタイミングでは、衝突時に係合面46L7において受ける反力は、F2となり、その反力のジョイント46L4が入力軸45bから離れる方向(矢印R方向)の分力は、上記F3より大きいF4となる。この分力F4は、ばね46L3による付勢力、並びに係合面45fと係合面46L7との間の摩擦力より大きくなるため、ジョイント46L4は入力軸45bから離れる方向(矢印R方向)に移動される。このように、ジョイント46L4が振動すると、ジョイント46L4とウォームホイール45の入力軸45bとの係合がある時間経過後に解除されてしまう恐れがある。
<突部52の構成、作用>
図6、10〜12のように、ギヤケース半体50a及びギヤケース半体50bのジョイント46L4の外周面に対向する面には、ジョイント46L4の外周面に向けて突出する突部52が一体成形にて形成されている。突部52は、図6、12のように、ジョイント46L4の外周面を上下左右の4方から囲むように形成されている。また、突部52は、シャフト46L2におけるウォームホイール45に近い側の端部46L22に対応して設けられている。そのため、上述のようにジョイント46L4が振動したとき、ジョイント46L4の外周面は、突部52の突出端に干渉し、ジョイント46L4の振動は、ジョイント46L4の外周面と突部52の突出端との隙間の大きさに最大振幅が規制される。従って、係合面45fに衝突する係合面46L7の角度が抑制され、ジョイント46L4とウォームホイール45の入力軸45bとの係合が解除されるのを抑制することができる。即ち、リフタ調整機構Mlの作動中にリフタ用クラッチ機構46Lの接続状態が遮断される不具合を抑制することができる。なお、突部52は、リフタ用クラッチ機構46L以外の他の3つのクラッチ機構46S、46T、46Rにおいても同様に設けられている。
<第2実施形態>
図14は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、突部52の形状を変更した点にある。その他の構成は、両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
第1実施形態において突部52は、図6から明らかなように、ジョイント46L4の外周面の周方向に沿って長く延びる板体とされていた。それに対し、第2実施形態の突部152は、ジョイント46L4の軸心方法に沿って長く延びる板体とされている。係る突部152においても第1実施形態における突部52と全く同様に機能し、ジョイント46L4の振動を抑制することができる。
<その他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を車両のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシート、若しくは映画館で使用されるシートに適用しても良い。
上記実施形態では、突部52は、ギヤケース50(ギヤケース半体50a、50b)の各ジョイント(46L4他)の外周面に対向する4面にそれぞれ形成したが、各ジョイント(46L4他)の振動の方向にのみ設けるようにしてもよい。また、突部52は、全てのジョイント(46L4他)に対応して設けず、必要なジョイントにのみ対応して設けるようにしてもよい。更に、突部52は、各ジョイント(46L4他)の外周面に設けてもよい。また、突部52は、ギヤケース50やジョイント(46L4他)に一体成形にて形成してもよいが、別に形成されたものを接合又は結合してもよい。その場合、突部52は弾性体により形成してもよい。突部52を弾性体とすれば、ジョイントの振動抑制効果を更に高めることができる。
Ms スライド調整機構(調整機構)
Ml リフタ調整機構(調整機構)
Mt チルト調整機構(調整機構)
Mr リクライニング角度調整機構(調整機構)
1 ロアレール
2 アッパレール
3a、3b ブラケット
4 フロントリンク
5 リヤリンク
6 車両用フロントシート(シート)
7 シートクッション
8 シートバック
9 ヘッドレスト
10 サイドシールド
11 スライド用ナット部材
13 スライド用ギヤボックス
14 スライド用連結ロッド
16 スライド用トルクケーブル(動力伝達ケーブル)
20 サイドフレーム
21 リフタ用ギヤボックス
22 リフタ用トルクケーブル(動力伝達ケーブル)
25 チルトアーム
27 チルト用ギヤボックス
28 チルト用トルクケーブル(動力伝達ケーブル)
31 リクライナプレート
32 リクライナ
33 リクライナ用ギヤボックス
34 リクライナ用連結ロッド
35 リクライナ用トルクケーブル(動力伝達ケーブル)
40 駆動装置
41 モータ
42 モータ出力軸
43 ウォーム
44、45 ウォームホイール(ギヤ)
44a、44b、45a、45b 入力軸
45c、45d ブッシュ
45e 凹部
45f 係合面
46S スライド用クラッチ機構(クラッチ機構)
46T チルト用クラッチ機構(クラッチ機構)
46L リフタ用クラッチ機構(クラッチ機構)
46R リクライナ用クラッチ機構(クラッチ機構)
46L1 ブッシュ
46L2 シャフト
46L3 ばね
46L4 ジョイント
46L5 操作体
46L6 凸部
46L7 係合面
46L8 膨出部
47S、47T、47L、47R 出力軸
48S ハスバ歯車
49S ハスバ歯車
48T、49T ハスバ歯車
50 ギヤケース(ケーシング)
50a、50b ギヤケース半体(ケーシング、分割体)
52、152 突部
53 リフタ用クラッチピン
53a 回転軸
53b 突部
54 分割面
65 操作機構カバー
66 第1操作ノブ
67 第2操作ノブ

Claims (5)

  1. モータの動力をクラッチ機構を介してシートの調整機構に伝達するパワーシートの動力伝達装置であって、
    前記クラッチ機構は、
    ケーシングと、
    該ケーシングに回転自在に支持され、モータによって回転駆動されるギヤと、
    前記ケーシングに回転自在に支持され、前記ギヤに対して軸心を一致させて対向配置され、前記ギヤの回転を伝達されて回転されるシャフトと、
    該シャフトの外周上に、軸周りには回転伝達されるように互いに係合され、軸方向には摺動自在に嵌合され、前記ギヤ方向に摺動した状態で前記ギヤの端部に係合して前記ギヤの回転を伝達されるジョイントとを備え、
    前記ケーシング及び前記ジョイントの対向面の少なくともいずれか一方は、他方に向けて突出され、前記対向面の隙間を小さくして前記ジョイントの軸心の振れを規制する突部を備える
    パワーシートの動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記ギヤから前記ジョイントに回転を伝達する際に互いに係合する前記ギヤ及び前記ジョイントの係合面のうち、前記ジョイントの係合面は、前記ギヤの係合面に対して傾斜した傾斜面とされており、
    該傾斜面は、前記ジョイントが前記ギヤから離間する側ほど、前記ジョイントの係合面が前記ギヤの係合面から離れる側に傾斜されている
    パワーシートの動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ケーシングは、前記シャフトの軸心を通る分割面で分割して形成された射出成形体であり、分割面を合わせて組み合わせることにより前記シャフトを回転自在に支持可能とされた分割体により構成されており、
    前記突部は、前記ジョイントの外周面に対向する部位で、前記分割体の分割面と同一側に面する側面に一体に設けられている
    パワーシートの動力伝達装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記シャフトの前記ギヤから離間した側の端部に接続され、前記シャフトの回転を前記調整機構に伝達し、前記シャフトの軸心と前記調整機構の軸心のずれを許容するように湾曲配置された動力伝達ケーブルを備え、
    前記突部は、前記ジョイントの軸心を基準として、前記動力伝達ケーブルの湾曲方向の反対側に位置する前記ジョイントと前記ケーシングの前記対向面に設けられている
    パワーシートの動力伝達装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記シャフトは、前記ケーシングに対して一方の端部で片持ち支持されており、
    前記ジョイントは、前記シャフト上で前記一方の端部と前記ギヤに近い側の端部との間に嵌合されており、
    前記突部は、前記シャフトにおける前記ギヤに近い側の端部に対応して設けられている
    パワーシートの動力伝達装置。
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