JP2019064550A - パワーシート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートポジションを調整する調整機構の駆動をモータにより行うパワーシートにおいて、乗物の衝突時に周辺の物が当たって操作スイッチが操作される場合に、モータから調整機構への動力伝達を遮断することにある。それにより、衝突時の挙動によりパワーシートが着座乗員の意に反して作動するのを抑制する。【解決手段】モータ41及び駆動装置(調整機構)40は、クッションフレーム20の長手方向で、フロントリンク4の結合部4aを挟んで両側に分けて固定されており、モータ41から駆動装置40への動力伝達は、モータ41及び駆動装置40の相対位置の変化に追随して曲げ変形可能なフレキシブルワイヤ43を介して行われている。フレキシブルワイヤ43の各端部は、モータ41の出力軸及び駆動装置40の入力軸にそれぞれ挿入して結合されており、それらの結合は、軸方向に切り離し可能とされている。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物で使用されるパワーシートに関する。
特許文献1には、パワーシートにおけるリフタ調整機構、チルト調整機構、スライド調整機構、リクライニング角度調整機構の駆動を一つのモータにより行う発明が開示されている。
特開2013−107624号公報
パワーシートの操作スイッチは、着座乗員が操作容易な位置に設置されている。上述のように複数の調整機構の駆動を一つのモータにより行うパワーシートの場合、操作スイッチを含む操作部が大型化することから、操作スイッチがシートの輪郭の外側に配置される場合が考えられる。その場合、乗物の衝突時に、操作スイッチに周辺の物が当たり、操作スイッチが着座乗員の意に反して操作され、パワーシートが作動してしまうことが考えられる。
本発明の課題は、シートポジションを調整する調整機構の駆動をモータにより行うパワーシートにおいて、乗物の衝突時に周辺の物が当たって操作スイッチが操作される場合に、モータから調整機構への動力伝達を遮断することにある。それにより、衝突時の挙動によりパワーシートが着座乗員の意に反して作動するのを抑制することにある。
本発明の第1発明は、座部を成すシートクッションと、背凭れを成すシートバックと、前記シートクッションの骨格を成し、該シートクッションの前後方向に延びるクッションフレームに固定され、前記シートクッション及び前記シートバックの少なくとも一部のシートポジションを調整する調整機構と、前記クッションフレームに固定され、該調整機構を駆動するモータと、前記モータから前記調整機構への動力伝達を行うように前記モータ及び前記調整機構の間に接続され、前記モータ及び前記調整機構の相対変位に追随して曲げ変形可能なフレキシブルワイヤとを備えるパワーシートである。前記モータ及び前記調整機構は、前記クッションフレームのフロアへの支持点を挟んで前記クッションフレームの長手方向の両側に分けてそれぞれ固定されており、前記フレキシブルワイヤは、前記モータ及び前記調整機構の相対位置が変化したとき、曲げ変形されて前記モータから前記調整機構への動力伝達を遮断可能に構成されている。
第1発明において、モータから調整機構への動力伝達の遮断は、フレキシブルワイヤの変形量が大きいことにより動力伝達が出来なくなる場合と、フレキシブルワイヤの変形に伴ってフレキシブルワイヤとモータ又は調整機構との結合が切り離される場合とがある。
第1発明によれば、乗物の衝突時にシートフレームが大きく変形すると、フレキシブルワイヤも大きく曲げ変形されて、変形量が大きくなるとフレキシブルワイヤによるモータから調整機構への動力伝達が遮断される。即ち、シートフレームの変形はフロアへの支持点の両側で生じるが、モータと調整機構は、シートフレーム上で支持点を挟んで両側に分けて固定されている。そのため、シートフレームが大きく変形すると、モータ及び調整機構の位置が相対的に大きく変化して、フレキシブルワイヤによるモータから調整機構への動力伝達が遮断される。その結果、着座乗員の意に反して操作スイッチが操作されてモータが作動されても調整機構は作動されないようにすることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記フレキシブルワイヤは、外周側にカバーを備えず、素線が外部に露出して構成されている。
第2発明によれば、フレキシブルワイヤが素線のみにて構成されているため、フレキシブルワイヤの外周側にカバーが被せられている場合に比べてフレキシブルワイヤが変形し易く、モータから調整機構への動力伝達の遮断が容易に行われる。
本発明の第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記フレキシブルワイヤは、その両端部に、前記モータの出力軸に結合するモータ側結合部と、前記調整機構の入力軸に結合する調整機構側結合部とを備え、それらの結合部の少なくともいずれか一方は、前記モータの出力軸及び前記調整機構の入力軸に対して前記フレキシブルワイヤの軸方向に切り離し可能に結合されている。
第3発明によれば、フレキシブルワイヤは、モータの出力軸又は調整機構の入力軸の少なくともいずれか一方に対して切り離し可能とされているため、フレキシブルワイヤの変形に伴ってフレキシブルワイヤとモータ又は調整機構との結合が切り離され易くなり、モータから調整機構への動力伝達の遮断が容易に行われる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記クッションフレームのフロアへの支持点は、前記クッションフレームの前後方向に離間して2つあり、前記モータ及び前記調整機構の一方は、前記2つの支持点に挟まれた内側に固定され、他方は、前記2つの支持点に挟まれない外側に固定され、前記モータ及び前記調整機構の他方に結合される前記フレキシブルワイヤの結合部が、前記モータの出力軸又は前記調整機構の入力軸に対して前記フレキシブルワイヤの軸方向に切り離し可能に結合されている。
衝突荷重を受けたとき、クッションフレームは、2つの支持点に挟まれた内側で大きく変形し、外側では殆ど変形しない。そのため、クッションフレームの変形に伴ってフレキシブルワイヤは、変形しながら変形の大きい側へ引き込まれる。第4発明によれば、フレキシブルワイヤが、2つの支持点に挟まれない外側に固定されたモータ又は調整機構に対して切り離し可能に結合されている。そのため、2つの支持点に挟まれない外側に固定されたモータ又は調整機構に結合された側のフレキシブルワイヤの結合部は、その反対側の結合部に比べて曲げ変形は少なめで軸方向へは移動されて、フレキシブルワイヤとモータ又は調整機構との結合が切り離され易くなる。その結果、モータから調整機構への動力伝達の遮断が容易に行われる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記調整機構が前記2つの支持点に挟まれた内側に固定され、前記モータが前記2つの支持点に挟まれない外側に固定され、前記フレキシブルワイヤのモータ側結合部が、前記モータの出力軸に対して前記フレキシブルワイヤの軸方向に切り離し可能に結合されている。
第5発明によれば、2つの支持点に挟まれない外側にモータが固定され、フレキシブルワイヤのモータ側結合部がモータの出力軸に対して切り離し可能に結合されている。そのため、フレキシブルワイヤとモータとの結合が切り離され易くなる。その結果、着座乗員の意に反して操作スイッチが操作されてモータが作動されてもフレキシブルワイヤが回転されないようにすることができる。
本発明の一実施形態であるパワーシートを適用した車両用フロントシートの斜視図である。 上記実施形態の主要部の拡大側面図である。 上記実施形態の主要部の拡大平面図である。 上記実施形態においてフレキシブルワイヤを介してモータと調整機構(駆動装置)とが結合されている様子を示す説明図である。
図1〜4は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、車両用フロントシート(以下、単にシートという)6に本発明のパワーシートを適用した例である。各図中、矢印によりシート6を車両に搭載した状態における各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1は、シート6の外観を示す。シート6は、座部を成すシートクッション7の後方に、背凭れを成すシートバック8が前後回動自在に固定されている。そのため、シートクッション7の後部とシートバック8の下部とのヒンジ部には、シートバック8のリクライニング角度を調整するためのリクライナ32(図2参照)が設けられている。
シートバック8の上端部には、着座乗員の頭部を後方から支えるヘッドレスト9が設けられている。また、シートクッション7の右側部は、シートバック8の下部も含めてサイドシールド10により被われている。サイドシールド10内には、シート6に着座した乗員の好みに応じてシートポジションを調整可能とするパワーシートの駆動装置40が収納されている。駆動装置40における操作部材を成す第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67は、着座乗員による操作を可能とするようにサイドシールド10の外部に露出して配置されている。
シート6は、車両フロアに前後移動自在に固定されている。そのため、車両フロアには、シートクッション7の左右両側部の下方に一対のロアレール1が固定されている。そして、各ロアレール1には、アッパレール2がそれぞれ嵌め込まれて、アッパレール2がロアレール1に対して前後方向にスライド移動自在とされている。
各アッパレール2の上には、ブラケット3a、3bが前後方向に分散してそれぞれ固定され、各ブラケット3a、3bの上にフロントリンク4及びリヤリンク5をそれぞれ介してシートクッション7が固定されている。フロントリンク4及びリヤリンク5は、ブラケット3a、3bに対して前後方向に傾動自在とされている。従って、後述するように、シート6は、フロントリンク4及びリヤリンク5の角度調整により車両フロアからの高さを調整可能とされている。
図2、3は、駆動装置40と共にシート6の下部の骨格構造を示す。左右の各ロアレール1内には、前後方向に沿ってスライド用リードスクリュ(図示略)が固定されている。スライド用リードスクリュの雄ねじには、スライド用ナット部材11の雌ねじが螺合されている。スライド用ナット部材11は、各アッパレール2に回転自在に固定されている。図示を省略したが、各スライド用ナット部材11の外周側には、傘歯車が形成され、その傘歯車に噛み合う方向変換用の傘歯車が設けられている。方向変換用の各傘歯車は、少なくとも端部が多角柱形状とされたスライド用連結ロッド14の各端部に固定されている。そのため、スライド用連結ロッド14が回転されると、各傘歯車を介してスライド用ナット部材11が回転され、スライド用リードスクリュが送りネジとされて、スライド用ナット部材11と共に各アッパレール2が前後方向にスライド移動される。
スライド用連結ロッド14の中間部には、スライド用ギヤボックス13が結合されている。スライド用ギヤボックス13内には、互いに噛み合うハスバ歯車(図示略)を内蔵している。一方のハスバ歯車は、スライド用連結ロッド14と同期回転するように固定され、他方のハスバ歯車は、後述のスライド用トルクケーブル16により回転されるように固定されている。
従って、モータ41の動力を受けてスライド用トルクケーブル16が回転すると、その回転が、スライド用ギヤボックス13を介してスライド用連結ロッド14に伝達される。そして、スライド用連結ロッド14が、スライド用ナット部材11を回転し、各アッパレール2をスライド移動する。ここで、スライド用ナット部材11、スライド用リードスクリュ、スライド用ギヤボックス13、及びスライド用連結ロッド14は、ロアレール1及びアッパレール2と共にスライド用の位置調整機構としてのスライド調整機構Msを構成している。
左右のフロントリンク4は、各下端がブラケット3aに回動自在に固定され、各上端がシートクッション7の骨格部材を成すクッションフレーム20の前端部に回動自在に固定されている。また、左右のリヤリンク5は、各下端がブラケット3bに回動自在に固定され、各上端がクッションフレーム20の後端部に回動自在に固定されている。従って、アッパレール2、ブラケット3a、3b、フロントリンク4、リヤリンク5、及びクッションフレーム20は、4節リンクを構成している。
右側のリヤリンク5には、クッションフレーム20側の回転軸を中心に回動可能とされ、前側に略扇状に広がるギヤを備えたセクタギヤ部(図示略)が構成されている。また、右側のリヤリンク5に隣接して、クッションフレーム20側面には、リフタ用ギヤボックス21が設けられている(図2参照)。リフタ用ギヤボックス21は、ウォーム(図示略)及びウォームホイール(図示略)を含む減速機構を内蔵している。ウォームホイールには、同軸でリフタ用ピニオン(図示略)が固定されている。リフタ用ピニオンは、セクタギヤ部と噛み合わされている。そして、ウォームは、駆動装置40からリフタ用ギヤボックス21の前方に向けて延在するリフタ用トルクケーブル22の端部に固定されている。
リフタ用トルクケーブル22が回転すると、その回転がウォームに伝達され、ウォームホイールで減速されてリフタ用ピニオンに伝達される。リフタ用ピニオンの回転は、セクタギヤ部を介してリヤリンク5に伝達されて、リヤリンク5が上端を中心に回転する。それにより、4節リンクを構成するフロントリンク4及びリヤリンク5が、ブラケット3a、3b側の固定点を中心に回転し、ブラケット3a、3bに対してクッションフレーム20を昇降する。ここで、フロントリンク4、リヤリンク5、及びリフタ用ギヤボックス21は、ブラケット3a、3b及びクッションフレーム20と共にリフタ用の位置調整機構としてのリフタ調整機構Mlを構成している。
左右のクッションフレーム20の後端部には、板材から成るリクライナプレート31が固定されている。リクライナプレート31には、略円盤状のリクライナ32を介してシートバック8の下端部が結合されている。このリクライナ32は、周知のハイポサイクロイド減速機を構成するものである。即ち、リクライナ32は、図示を省略したが、内歯歯車を有してリクライナプレート31に固定される第1ディスクと、内歯歯車の歯数よりも少ない歯数でこれに噛合する外歯歯車を有する第2ディスクと、内歯歯車及び外歯歯車を噛合すべくこれらの偏心状態を保つ楔部材と、第1ディスク(内歯歯車)と同軸に配置されて第2ディスクが軸支され楔部材を移動させるカム軸等とを備えて構成される。そして、リクライナ32は、第2ディスクにおいてシートバック8に固定されている。リクライナ32は、カム軸の回転に伴う楔部材の移動により、内歯歯車及び外歯歯車の噛合状態を保ったまま第2ディスクを公転させることで、この公転時における第2ディスクの自転数としてカム軸の回転を減速する。そして、第1ディスクに対する第2ディスクの回転により、シートクッション7に対してシートバック8が回動(傾動)する。
右側のリクライナプレート31には、その外側にリクライナ用ギヤボックス33が固定されている。このリクライナ用ギヤボックス33は、ウォーム(図示略)及びウォームホイール(図示略)から成る減速機構を内蔵する。ウォームホイールは、シート幅方向に延びる軸線を有して両側のリクライナ32間に橋渡しされる多角柱状のリクライナ用連結ロッド34に一体回転するように連結されている。このリクライナ用連結ロッド34は、両側のリクライナ32を貫通してそれらのカム軸に一体回転するように連結されている。一方、ウォームは、リクライナ用ギヤボックス33の前方に延在するリクライナ用トルクケーブル35の端部に固定されている。
従って、リクライナ用トルクケーブル35が回転すると、その回転がリクライナ用ギヤボックス33の入力側であるウォーム及び出力側であるウォームホイール間で減速されてリクライナ用連結ロッド34に伝達される。そして、リクライナ用連結ロッド34の回転は、リクライナ32のカム軸に伝達される。これにより、前述の態様でリクライナ32の第1ディスクに対して第2ディスクが回転し、シートクッション7に対してシートバック8が回動(傾動)する。ここで、リクライナ32、リクライナ用ギヤボックス33及びリクライナ用連結ロッド34は、リクライナプレート31及びシートバック8とともにリクライナ用の位置調整機構としてのリクライニング角度調整機構Mrを構成する。
以上のように、本実施形態は、スライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml及びリクライニング角度調整機構Mrの各々において正方向及び逆方向にシート位置の調整が可能な、いわゆる6ウェイパワーシートとなっている。
右側のクッションフレーム20の前後方向中間部には、駆動装置40が固定されている。駆動装置40は、詳しい説明を省略するが、駆動機構部分と操作機構部分とから成り、駆動機構部分には、単一の出力軸を有するモータ41が接続されている。そのモータ41の出力軸は、クラッチ機構(図示略)を介して、スライド用トルクケーブル16、リフタ用トルクケーブル22及びリクライナ用トルクケーブル35に接続されている。従って、一つのモータ41によりスライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml及びリクライニング角度調整機構Mrを調整動作可能としている。一方、操作機構部分は、第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67(図1参照)の操作に応じて、モータ41の駆動回路(図示略)に挿入接続された操作スイッチ(図示略)をオンオフ操作する機構、並びに駆動機構部分にある各クラッチ機構を接続、非接続に切り替え操作する機構を備える。
以上のパワーシートでは、第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67の操作により操作スイッチがオン操作され、モータ41が作動される。また、第1操作ノブ66及び第2操作ノブ67の操作により選択された各調整機構Ms、Ml、Mrに対応した各クラッチのいずれかが接続されて、モータ41の出力が各トルクケーブル16、22、35を介していずれかの調整機構Ms、Ml、Mrに伝達される。その結果、一つのモータ41により各調整機構Ms、Ml、Mrのいずれかが作動される。
図2、3のように、モータ41及び駆動装置40は、クッションフレーム20上に固定されており、モータ41は、クッションフレーム20のフロアへの一つの支持点であるフロントリンク4の結合部4aより前側に固定され、駆動装置40は、結合部4aより後側に固定されている。即ち、モータ41及び駆動装置40は、クッションフレーム20のフロントリンク4との結合部4aを挟んで両側に分かれて固定されている。また、クッションフレーム20のフロアへの支持点は、上記結合部4aと、リヤリンク5の結合部5aとであり、クッションフレーム20の前後方向に離間して2つある。そして、駆動装置40は、2つの支持点に挟まれた内側に固定され、モータ41は、2つの支持点に挟まれない外側に固定されている。なお、駆動装置40は、本発明における調整機構に相当する。
そして、モータ41から駆動装置40への動力伝達は、フレキシブルワイヤ43を介して行われている。フレキシブルワイヤ43は、各トルクケーブル16、22、35におけるアウタケーブルの内側にあるインナケーブルと同様のワイヤ素線である。フレキシブルワイヤ43は、後述のようにモータ41と駆動装置40との相対位置が変化したとき曲げ変形可能な素材で構成されている。図4のように、フレキシブルワイヤ43は、モータ41の出力軸41aに結合するモータ側結合部43a、並びに駆動装置40の入力軸42に結合する調整機構側結合部43bを備える。そして、フレキシブルワイヤ43のモータ側結合部43a及び調整機構側結合部43bは、モータ41と駆動装置40とが互いに離間する方向にその位置が変化すると、モータ41の出力軸41a及び駆動装置40の入力軸42から軸方向に切り離されるように構成されている。
車両の前方衝突、若しくは後方衝突が発生し、その衝突荷重が大きい場合、シートクッション7の骨格部材であるクッションフレーム20は、図3、4に「D」で示す線に沿って変形される。即ち、衝突時にシートバック8を後方に倒す荷重が働き、その荷重がリクライナ32を介してクッションフレーム20に伝わる。クッションフレーム20は、フロントリンク4及びリヤリンク5を介してフロア側のロアレール1及びアッパレール2に固定されているため、上記荷重を受けてクッションフレーム20の前後方向線を中心として捻じれながらフロントリンク4との結合部4a、並びにリヤリンク5との結合部5a間で「D」で示す線に沿ってシート内側に曲げ変形される。
そのため、車両衝突時には、クッションフレーム20の上記変形に伴って駆動装置40の後部が左側に振られながら後方へ変位する。その結果、フレキシブルワイヤ43は、クッションフレーム20の変形に追随するように曲げ変形され、モータ側結合部43a、調整機構側結合部43bのいずれか、若しくは両方がモータ41の出力軸41a、駆動装置40の入力軸42から抜けて切り離される。
従って、車両衝突に伴う衝撃により周辺の物が第1操作ノブ66又は第2操作ノブ67に当たって、操作スイッチをオン操作して、モータ41を作動したとしても、モータ41の動力は駆動装置40には伝達されず、各調整機構Ms、Ml、Mrが作動されることはない。
なお、フレキシブルワイヤ43のモータ側結合部43aは、モータ41の出力軸41aに対して切り離し可能に結合され、調整機構側結合部43bは、駆動装置40の入力軸42に対して切り離し不能に結合されることは望ましい。なぜなら、衝突荷重を受けたとき、クッションフレーム20は、2つの支持点である結合部4a、5aに挟まれた内側で大きく変形し、外側では殆ど変形しない。そのため、クッションフレーム20の変形に伴ってフレキシブルワイヤ43は、変形しながら変形の大きい側へ引き込まれる。上記構成によれば、モータ41の出力軸41aに結合されたモータ側結合部43aは、調整機構側結合部43bに比べて曲げ変形は少なめで軸方向へは移動されて、モータ側結合部43aとモータ41の出力軸41aとの結合が切り離され易くなる。その結果、モータ41から駆動装置40への動力伝達の遮断が容易に行われる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を車両のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
上記実施形態では、一つのモータ41によりスライド調整機構Ms、リフタ調整機構Ml及びリクライニング角度調整機構Mrが作動されるものとした。これに対し、各調整機構Ms、Ml、Mrを作動させるモータを互いに独立して設けるものとしてもよい。
Ms スライド調整機構
Ml リフタ調整機構
Mr リクライニング角度調整機構
1 ロアレール
2 アッパレール
3a、3b ブラケット
4 フロントリンク
4a 結合部(支持点)
5 リヤリンク
5a 結合部(支持点)
6 車両用フロントシート(シート)
7 シートクッション
8 シートバック
9 ヘッドレスト
10 サイドシールド
11 スライド用ナット部材
13 スライド用ギヤボックス
14 スライド用連結ロッド
16 スライド用トルクケーブル
20 クッションフレーム
21 リフタ用ギヤボックス
22 リフタ用トルクケーブル
31 リクライナプレート
32 リクライナ
33 リクライナ用ギヤボックス
34 リクライナ用連結ロッド
35 リクライナ用トルクケーブル
40 駆動装置(調整機構)
41 モータ
41a 出力軸
42 入力軸
43 フレキシブルワイヤ
43a モータ側結合部
43b 調整機構側結合部
66 第1操作ノブ
67 第2操作ノブ

Claims (5)

  1. 座部を成すシートクッションと、
    背凭れを成すシートバックと、
    前記シートクッションの骨格を成し、該シートクッションの前後方向に延びるクッションフレームに固定され、前記シートクッション及び前記シートバックの少なくとも一部のシートポジションを調整する調整機構と、
    前記クッションフレームに固定され、該調整機構を駆動するモータと、
    前記モータから前記調整機構への動力伝達を行うように前記モータ及び前記調整機構の間に接続され、前記モータ及び前記調整機構の相対変位に追随して曲げ変形可能なフレキシブルワイヤとを備え、
    前記モータ及び前記調整機構は、前記クッションフレームのフロアへの支持点を挟んで前記クッションフレームの長手方向の両側に分けてそれぞれ固定されており、
    前記フレキシブルワイヤは、前記モータ及び前記調整機構の相対位置が変化したとき、曲げ変形されて前記モータから前記調整機構への動力伝達を遮断可能に構成されているパワーシート。
  2. 請求項1において、
    前記フレキシブルワイヤは、外周側にカバーを備えず、素線が外部に露出して構成されているパワーシート。
  3. 請求項1又は2において、
    前記フレキシブルワイヤは、その両端部に、前記モータの出力軸に結合するモータ側結合部と、前記調整機構の入力軸に結合する調整機構側結合部とを備え、
    それらの結合部の少なくともいずれか一方は、前記モータの出力軸及び前記調整機構の入力軸に対して前記フレキシブルワイヤの軸方向に切り離し可能に結合されているパワーシート。
  4. 請求項3において、
    前記クッションフレームのフロアへの支持点は、前記クッションフレームの前後方向に離間して2つあり、
    前記モータ及び前記調整機構の一方は、前記2つの支持点に挟まれた内側に固定され、他方は、前記2つの支持点に挟まれない外側に固定され、
    前記モータ及び前記調整機構の他方に結合される前記フレキシブルワイヤの結合部が、前記モータの出力軸又は前記調整機構の入力軸に対して前記フレキシブルワイヤの軸方向に切り離し可能に結合されているパワーシート。
  5. 請求項4において、
    前記調整機構が前記2つの支持点に挟まれた内側に固定され、前記モータが前記2つの支持点に挟まれない外側に固定され、
    前記フレキシブルワイヤのモータ側結合部が、前記モータの出力軸に対して前記フレキシブルワイヤの軸方向に切り離し可能に結合されているパワーシート。
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