JP4254421B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

この発明は、シートバック上端部に突出して設けられたヘッドレストステーに角度調整機構によってヘッドレストが横軸線回りに角度調整可能に支持された車両用シートに関する。
この種の車両用シートにおいて、乗員の好みに応じかつ電動によってヘッドレストを角度調整するために、例えば、電動モータを駆動源とする電動駆動機構がヘッドレストの内部に設けられたものが知られている。
すなわち、ヘッドレスト内部の電動駆動機構によって角度調整機構が作動されることで、ヘッドレストステーに対しヘッドレストが横軸線回りに回動され、これによってヘッドレストが乗員の好みに応じて角度調整されるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−146341号公報(第3−4頁、図1)
ところで、前記従来のものにおいては、ヘッドレストの内部に電動駆動機構を配設するスペースを確保し、そのスペース内に電動駆動機構を設置する構造上、ヘッドレストが大型化する。
特に、ヘッドレストの前後方向の厚さ寸法が大きくなるため、前後方向の厚さ寸法を小さくした薄型、例えば鞍型のヘッドレストに対しては前記従来の構造を採用することができない。
この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑み、薄型のヘッドレストであっても電動によってヘッドレストを角度調整することができる車両用シートを提供することである。
前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る車両用シートは、シートバックに固定されたサポートブラケットのヘッドレストサポートに挿入されて前記シートバック上端部に突出して設けられたヘッドレストステーにヘッドレストが横軸線回りに角度調整可能に支持された車両用シートであって、
前記シートバック側には、前記ヘッドレストを横軸線回りに回動するための電動駆動機構が配設される一方、
前記ヘッドレストステーの内部には、前記電動駆動機構の駆動力を前記ヘッドレストに伝達する動力伝達ロッドが挿通され、
前記動力伝達ロッドは、上ロッドと、下ロッドによって分割構成され、
前記電動駆動機構の機構本体部には、前記ヘッドレストステーに対し分離可能に結合されて前記上ロッドと前記下ロッドとを近接状態に保持するするコネクタ部が形成され、
前記機構本体部は、前記サポートブラケットに固定された上下方向の案内部材に沿って昇降動可能に組み付けられ、
前記コネクタ部には、前記ヘッドレストステーに係脱可能に係合しかつ前記上ロッドと前記下ロッドとを近接状態に保持するためのロック部材が組み付けられると共に、前記ロック部材がバネによってロック方向に付勢され、
前記ヘッドレストサポートには、前記ヘッドレストステーと共に前記電動駆動機構を前記案内部材に沿って所定の高さ位置まで上昇させたときに前記ロック部材をロック解除方向に後退させる傾斜状のロック解除部が形成されている
したがって、ヘッドレストを横軸線回りに角度調整する場合、シートバック側に配設された電動駆動機構を作動する。すると、その電動駆動機構の駆動力が動力伝達ロッドによってヘッドレストに伝達され、これによってヘッドレストが横軸線回りに回動されて角度調整される。
前記したように、シートバック側に電動駆動機構を配設することで、ヘッドレスト内に電動駆動機構に対応するスペースを確保しかつそのスペース内に電動駆動機構を配設する必要がなくなる。
また、シートバックに対しヘッドレストを取り外す場合、ヘッドレストと共にヘッドレストステーを所定位置まで上方に持ち上げることで、ヘッドレストサポートのロック解除部の傾斜面に接してロック部材がバネの付勢力に抗してロック解除される。引き続いて、ヘッドレストと共にヘッドレストステーを上方に持ち上げることで、動力伝達ロッドの上ロッドと下ロッドとが離反し、これによって、シートバックに対しヘッドレストを取り外すことができる。また、前記とは逆の手順で操作することで、シートバックに対しヘッドレストを装着することができる。
前記したようにして、シートバックに対しヘッドレストを容易に取り外したり装着することができる。
請求項2の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートであって、
動力伝達ロッドは、電動駆動機構によって昇降動作可能にヘッドレストステーの内部に挿通される一方、
前記動力伝達ロッドとヘッドレストの間には、前記動力伝達ロッドの昇降動作を横軸線回りの回動動作に変換してヘッドレストに伝達する動力変換機構が設けられている。
したがって、電動駆動機構によって動力伝達ロッドが昇降されると、その動力伝達ロッドの昇降動作が動力変換機構によって横軸線回りの回動動作に変換されてヘッドレストに伝達される。これによってヘッドレストが横軸線回りに回動されて角度調整される。
請求項3の発明に係る車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートであって、
動力伝達ロッドは、電動駆動機構によって縦軸線回りに回動動作可能にヘッドレストステーの内部に挿通される一方、
前記動力伝達ロッドとヘッドレストの間には、前記動力伝達ロッドの縦軸線回りの回動動作を横軸線回りの回動動作に変換してヘッドレストに伝達する動力変換機構が設けられている。
したがって、電動駆動機構によって動力伝達ロッドが縦軸線回り回動されると、その動力伝達ロッドの回動動作が動力変換機構によって横軸線回りの回動動作に変換されてヘッドレストに伝達される。これによってヘッドレストが横軸線回りに回動されて角度調整される。
この発明によれば、シートバック側に電動駆動機構を配設することで、ヘッドレスト内に電動駆動機構に対応するスペースを確保しかつそのスペース内に電動駆動機構を配設する必要がなくなるため、ヘッドレストを小型化、特に薄型化することが可能となる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
車両用シートのシートバックとヘッドレストとの組み付け状態の概路を側断面から表した図1、正断面で表した図2において、車両用シートのシートクッション(図示しない)の後部にリクライニング機構によって傾き調整可能に設けられたシートバック11は、シ―トバックフレーム12によって支持されたモールドバッドがシートバック表皮によって被覆されることで形成されている。そして、シートバックフレーム12のアッパフレーム部13には左右一対をなす筒状のサポートブラケット15が固着されている。
サポートプラケット15には、ステー挿入孔を有するヘッドレストサポート20が圧入によってかつ抜け止めされた状態で装着されている。
そして、シートバック11の上端部には、ヘッドレストサポート20に高さ調整可能に挿入されるヘッドレストステー30によってヘッドレスト40が支持されている。
ヘッドレストステー30は、金属製バイプ等の中空パイプが略門形状に折り曲げ加工されることで形成されている。すなわち、ヘッドレストステー30は、左右一対をなす縦方向の筒軸体31を有し、これら両筒軸体31の上部には、後側に向けて斜め上方に曲げられた上屈曲部32が形成されている。さらに、これら両筒軸体31の上屈曲部32の上端部に跨って横方向のヘッドレスト支持体35が一体連続状に形成されている。
そして、ヘッドレストステー30は、その両筒軸体31の下部がヘッドレストサポート20に高さ調整可能にそれぞれ嵌挿され、上部がヘッドレストサポート20の上端から所定高さだけ突出している。
また、図2に示すように、筒軸体31の外周面には複数の高さ調整溝37が高さ方向に所定の間隔を隔てて形成されている。一方、ヘッドレストサポート20の上端部には筒軸体31の複数の高さ調整溝37のうち、任意の高さ調整溝37に係脱可能に係合して筒軸体31を所望とする高さ位置にロックする周知の高さ調整用ロック部材(図示しない)がロック解除操作可能に組み付けられている。
図2と図4に示すように、ヘッドレストステー30のヘッドレスト支持体35には、ヘッドレスト40が横軸線回り、言い換えるとヘッドレスト支持体35の外周面に沿って回動可能に組み付けられている。
この実施例1において、ヘッドレスト40は、その内部に設けられた金属板よりなるヘッドレストフレーム41の上端部41aがヘッドレスト支持体35の外周面に沿って略円筒状に折り曲げられることでヘッドレスト40がヘッドレスト支持体35の外周面に沿って回動可能に支持されるようになっている。
図1と図3に示すように、シートバック11の内部には、ヘッドレスト40を横軸線回りに回動するための電動駆動機構50が配設されている。一方、ヘッドレストステー30の内部には、電動駆動機構50の駆動力をヘッドレスト40に伝達する動力伝達ロッド70が挿通されている。電動駆動機構50は、機構本体部51と、その機構本体部51に装着された駆動モータ60を主体として構成されている。
また、機構本体部51は、ギヤケース部52とステー連結部53とを一体状に備えている。そして、図3に示すように、ギヤケース部52には、駆動モータ60の出力軸の先端部に設けられたウオーム62とそのウオーム62に噛み合うウオームホイール63とがそれぞれ回転可能に内設されている。
また、図3に示すように、ステー連結部53には、ヘッドレストステー30の片側の筒軸体31に対応する連絡孔と、同連結孔よりも小径でかつ動力伝達ロッド70の下部に形成された雄ネジ部71が挿通可能な挿通孔とが同一中心線上に貫設されている。そして、ステー連絡部53の連結孔にはヘッドレストステー30の片側の筒軸体31の下部が嵌挿されている。さらに、ステー連結部53は、筒軸体31にネジ等の結合手段68によって一体状に結合されている。
図1と図3に示すように、動力伝達ロッド70は、ヘッドレストステー30の片側の筒軸体31の内部に昇降動可能に挿通されている。この動力伝達ロッド70は、片側の筒軸体31の長さ寸法に対応する長さ寸法を有している。さらに、動力伝達ロッド70の下端部には、雄ネジ部71が同一中心線状に形成されている。そして、動力伝達ロッド70の雄ネジ部71は、筒軸体31の下端部から突出しかつウオームホイール63の中心部に形成された雌ねじに螺合した状態でステー連結部53の挿通孔を貫通して所定長さだけ突出している。
すなわち、駆動モータ60の正逆方向の作動によってウオーム62と噛み合うウオームホイール63が正逆回転されることで、動力伝達ロッド70の雄ネジ部71がウオームホイール63に対し螺進・螺退し、これによって動力伝達ロッド70が筒軸体31の筒内に沿って昇降動作されるようになっている。
図1、図2及び図4に示すように、動力伝達ロッド70とヘッドレスト40の間には、動力伝達ロッド70の昇降動作を横軸線回りの回動動作に変換してヘッドレスト40に伝達する連結リンク85を備えた動力変換機構80が設けられている。
この実施例1において、動力伝達ロッド70の上端部は、片側の筒軸体31の上屈曲部32に形成された開口孔33から出没可能で、その動力伝達ロッド70の上端部には連結片81が一体状に形成されている。
一方、ヘッドレスト40のヘッドレストフレーム41には、動力伝達ロッド70の連結片81に対向して連絡片82が形成されている。そして、連結リンク85の一端部が連結ピン83によって動力伝達ロッド70の連結片81に回動可能に連結され、同連結リンク85の他端が連結ピン84によってヘッドレスト40の連結片82に回動可能に連結されている。これによって、動力伝達ロッド70の昇降動作が連結リンク85を介してヘッドレスト40に伝達され、同ヘッドレスト40が横軸線回りに回動されて角度調整されるようになっている。すなわち、この実施例1においては、連絡リンク85が動力変換機構80の主要部を構成している。
この発明の実施例1に係る車両用シートは前述したようにして構成される。
したがって、ヘッドレスト40を高さ調整する場合、高さ調整用ロック部材(図示しない)によるヘッドレストステー30の筒軸体31のロックを解除した状態で、ヘッドレストサポート20に対しヘッドレストステー30の両筒軸体31を上下方向に移動することで、ヘッドレスト40を高さ調整することができる。
ヘッドレスト40を角度調整する場合、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ60を正転させると、ウオーム62を介してウオームホイール63が一方向に回転する。すると、ウオームホイール63の雌ネジ部に螺合している動力伝達ロッド70の雄ネジ部71がウオームホイール63対し上方に螺進する。これによって動力伝達ロッド70がヘッドレストステー30の片側の筒軸体31の筒内に沿って上昇する。
この動力伝達ロッド70の上昇動作によって連結リンク85を介してヘッドレスト40が上向き(図1に向かって時計回り方向)に回動されて角度調整される。
これとは逆に、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ60を逆転させると、前記とは逆に、動力伝達ロッド70が筒軸体31の筒内に沿って下降するため、ヘッドレスト40が下向き(図1に向かって反時計回り方向)に回動されて角度調整される。
前記したようにして、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ60を正逆転させることで、ヘッドレスト40の角度を乗員の好みに応じて角度調整することができる。
特に、この実施例1においては、シートバック11側に電動駆動機構50を配設することで、ヘッドレスト40内に電動駆動機構50に対応するスペースを確保しかつそのスペース内に電動駆動機構50を配設する必要がなくなる。このため、ヘッドレスト40を小型化、特に薄型化することが可能となる。
次に、この発明の実施例2を図5〜図7にしたがって説明する。
この実施例2においては、シートバック11に対しヘッドレスト40を容易に脱着することができるように構成したものである。
また、動力伝達ロッド70は、上ロッド75と、その上ロッド75の下端に接離可能にかつ同一中心線上に設けられた下ロッド76によって分割構成されている。
また、電動駆動機構50の機構本体部51には、ヘッドレストステー30の筒軸体31に対し分離可能に結合されて上ロッド75と下ロッド76とを近接状態に保持するするコネクタ部55が形成されている。
すなわち、この実施例2において、図6と図7に示すように、電動駆動機構50の機構本体部51の一部を構成するステー連結部53の上部には、鍔部に張り出されたコネクタ部55が一体に形成されている。さらに、電動駆動機構50は、その機構本体部51のコネクタ部55において、上下方向の棒状の案内部材16に沿って昇降動可能に組み付けられている。この棒状の案内部材16の上部はサポートブラケット15に固定されている。
また、図7に示すように、コネクタ部55からステー連結部53にわたる中心部には、その上端から下端に向けてヘッドレストサポート20の下部の外径よりも大きい孔径を有する大径孔部321と、その大径孔部321よりも小さくかつヘッドレストステー30の筒軸体31が挿脱可能に嵌挿されるステー挿入孔部322と、そのステー挿入孔部322よりも小さくかつ下ロッド76が軸方向に移動可能に嵌挿されるロッド挿入孔部323とが同一中心線上にかつ上下に連通してそれぞれ形成されている。
図6と図7に示すように、コネクタ部55には、大径孔部321に一部突出した状態でヘッドレストステー30の筒軸体31に凹設されたロック溝に係脱可能に係合(結合)しかつ上ロッド75と下ロッド76とを近接状態(連繋状態)に保持するためのロック手段としてのロック部材56が組み付けられている。このロック部材56は、平板状に形成され、常にはバネ57にロック方向(ロック溝と係合する方向)に付勢されている。
また、図5と図7に示すように、電動駆動機構50の機構本体部51の一部を構成するギヤケース部52には、駆動モータ60を駆動源とするウオーム62と、そのウオーム62に噛み合うウオームホイール63とがそれぞれ組み付けられている。このウオームホイール63の上面中心部には、下ロッド76の中心部に形成された角穴状の連絡穴に対しトルク伝達可能で軸方向へは相対的に移動可能に嵌合する角軸状の駆動軸65が一体に立設されている。
また、この実施例2において、下ロッド76の外周面には、その全長にわたって雄ネジが形成されている。一方、コネクタ部55のロッド挿入孔部323の中間高さ位置には下ロッド76の雄ネジに螺合するナット58が埋め込み状に設けられている。
また、下ロッド76の中心部には、角軸状の駆動軸65がトルク伝達可能でかつ軸方向には移動可能に嵌挿されている。
―方、ヘッドレストサポート20には、ヘッドレストステー30と共に電動駆動機構50が所定の高さ位置まで上昇されたときにコネクタ部55のロック部材56の両端部に接しながら同ロック部材56をロック解除方向に後退させる傾斜状のロック解除部22が形成されている。
また、ヘッドレストサポート20には、ヘッドレストステー30が所定の高さ位置まで上昇されたときに、コネクタ部55の一部に切り込み状に形成された係止爪55aと弾性的に係合し、かつ所定値以上の押下力で係合が外れる側面形状が略三角形状の係止部23が突設されている(図6参照)。
また、この実施例2において、ヘッドレスト40のヘッドレストフレーム41と、ヘッドレストステー30との間には、ヘッドレスト40を下向き(図5に向かって反時計回り方向)に付勢(弾発)する戻しバネ47が配設されている。
この実施例2のその他の構成は、実施例1と略同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省路する。
この実施例2に係る車両用シートは上述したようにして構成される。
したがって、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ60を正転させると、駆動軸65が一方向に回転する。すると、下ロッド76がナット58に螺合した状態で上方に移動される。この下ロッド76の上方に移動によって上ロッド75が上方に突き上げられる。すると、ヘッドレスト40が、戻しバネ47の付勢力に抗して上向き(図5に向かって時計回り方向)に回動されて角度調整される。
これとは逆に、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ60を逆転させると、駆動軸65が反対方向に回転する。すると、下ロッド76がナット58に螺合した状態で下方に移動される。すると、戻しバネ47の付勢力並びにヘッドレスト40の自重によってヘッドレスト40が下向き(図5に向かって反時計回り方向)に回動されて角度調整されるとともに、上ロッド75が下方に押し下げられる。
前記したようにして、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モータ60を正逆転させることで、ヘッドレスト40の角度を乗員の好みに応じて角度調整することができる。
また、この実施の形態2においても、シートバック11側に電動駆動機構50を配設することで、ヘッドレスト40内に電動駆動機構50に対応するスペースを確保しかつそのスペース内に電動駆動機構50を配設する必要がなくなる。このため、ヘッドレスト40を小型化、特に薄型化することが可能となる。
特に、この実施例2においは、シートバック11に対しヘッドレスト40を取り外す場合、ヘッドレスト40と共にヘッドレストステー30が上方に持ち上げられる。すると、ヘッドレストステー30の筒軸体31にロック部材56によって結合された電動駆動機構50全体がヘッドレストステー30の筒軸体31と一体状をなしかつ案内部材16に沿って上方に持ち上げられる。
ヘッドレスト40と共にヘッドレストステー30が所定位置まで上方に持ち上げられ、ロック部材56がヘッドレストサポート20のロック解除部22に当接した後、引き続くヘッドレストステー30の持ち上げ動作によって、ヘッドレストサポート20のロック解除部22の傾斜面に接してロック部材56がバネ57の付勢力に抗してロック解除方向に後退する。これによってロック部村56がヘッドレストステー30の筒軸体31のロック溝から向け出る。この際、ヘッドレストサポート20の係上部23が電動駆動機構50のコネクタ部55の係止爪55aと弾性的に係合し、その係上部23と係止爪55aとの係合力によってヘッドレストサポート20に電動駆動機構50が保持される。
その後、引き続いて、ヘッドレスト40と共にヘッドレストステー30を上方に持ち上げることで、上ロッド75と下ロッド76とが離反しながらシートバック11に対しヘッドレスト40が取り外される。
また、シートバック11に対しヘッドレスト40を装着する場合には、まず、ヘッドレストステー30の筒軸体31がヘッドレストサポート20を通して機構本体部51の大径孔部121に挿入され、同筒軸体31の下端部がコネクタ部55のステー挿入孔部122の下端段差部まで挿入される。
その後のヘッドレストステー30の筒軸体31の挿入力によって機構本体部51が押し下げられることで、ヘッドレストサポート20の係止部32と機構本体部51(コネクタ部55)の係止爪127との係合が外れる。
引き続いて、ヘッドレストステー30の筒軸体31が押し下げられると、ヘッドレストサポート20のロック解除部22の傾斜面に接してロック部材56がバネ57の付勢力によってロック方向に前進される。そして、ロック部材56がサポートブラケット15のロック解除部33を通過したところで、そのロック部材56が筒軸体31のロック溝に係合する。これによって筒軸体31とコネクタ部55とが結合されることで、上ロッド75と下ロッド76とが近接状態に保持され、シートバック11に対しヘッドレスト40が装着される。
前記したように操作することによって、シートバック11に対しヘッドレスト40を容易に取り外したり装着することができる。
次に、この発明の実施例3を図8にしたがって説明する。
この実施例3においては、ヘッドレストステー30の内部に、動力伝達ロッド170が縦軸線回りに回動動作可能に挿通されている。この動力伝達ロッド170の下端は、電動駆動機構50のウオームホイール63の上面に同一中心線上にかつ一体に連結されている。また、動力伝達ロッド170の上拷部とヘッドレスト40の間には、動力伝達ロッド170の縦軸線回りの回動動作を横軸線回りの回動動作に変換してヘッドレスト40に伝達する動力変換機構180が設けられている。
すなわち、この実施例3において、動力伝達ロッド170の上部には、ウオーム181が形成され、そのウオーム181に噛み合うセクタ歯車182がヘッドレスト40のヘッドレストフレーム41と一体にかつヘッドレストステー30のヘッドレスト支持体35を支点として回動可能に設けられている。
この実施例3のその他の構成は実施例1と略同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施の形態3においても、乗員によるスイッチ操作に基づいて駆動モ―夕60を作動してウオームホイール63と一体に動力伝達ロッド170を正逆回転させることで、その動力伝達ロッド170の上部のウオーム181とセクタ歯車181を介してヘッドレスト40が乗員の好みに応じて角度調整される。
また、この実施の形態3においても、シートバック11側に電動駆動機構50を配設することで、ヘッドレスト40内に電動駆動機構50に対応するスペースを確保しかつそのスペース内に電動駆動機構50を配設する必要がなくなる。このため、ヘッドレスト40を小型化、特に薄型化することが可能となる。
次に、この発明の実施例4を図9にしたがって説明する。
この実施例4においては、前記実施例3と主要部の構成は略同様に構成され、シートバック11に対しヘッドレスト40を容易に脱着することができるように構成したものである。
また、動力伝達ロッド170は、上ロッド175と、その上ロッド175の下端に接離可能にかつ同一中心線上にかつトルク伝達可能に連結された下ロッド176によって分割構成されている。そして、上ロッド175の上部に、ヘッドレスト40のセクタ歯車182に噛み合うウオーム181が形成されている。
また、電動駆動機構50の機構本体部51には、ヘッドレストステー30の片側の筒軸体31に対し分離可能に結合されるコネクタ部55が形成されている。このコネクタ部55は実施例2と略同様にして構成されるため同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、この実施の形態4においても、シートバック11側に電動駆動機構50を配設することで、ヘッドレスト40内に電動駆動機構50に対応するスペースを確保しかつそのスペース内に電動駆動機構50を配設する必要がなくなる。このため、ヘッドレスト40を小型化、特に薄型化することが可能となる。
また、シートバック11に対しヘッドレスト40を脱着する場合には、実施例2と略同様に操作することで容易に脱着することができる。
この発明の実施例1に係る両用シートのシートバックとヘッドレストとの組み付け状態の概略を示す側断面図である。 同じくシートバックとヘッドレストとの組み付け状態の概略を示す正断図である。 同じくヘッドレストステーとヘッドレストとの組み付け状態を拡大して示す側断面図である。 同じくシートバックとヘッドレストステーとの組み付け状態を拡大して示す側断面図である。 この発明の実施例2に係る両用シートのシートバックとヘッドレストとの組み付け状態の概略を示す側断面図である。 同じくサポートブラケット、ヘッドレストサポート、ヘッドレストステー、電動駆動機構及び動力伝達ロッドの関係を示す斜視図である。 同じく電動駆動機構及び動力伝達ロッドの関係を拡大して示す縦断面図である。 この発明の実施例3に係る両用シートのシートバックとヘッドレストとの組み付け状態の概略を示す側断面図である。 この発明の実施例4に係る両用シートのシートバックとヘッドレストとの組み付け状態の概略を示す側断面図である。
符号の説明
11 シートバック
20 ヘッドレストサポート
30 ヘッドレストステー
40 ヘッドレスト
50 電動駆動機構
51 機構本体部
60 駆動モータ
70 動力伝達ロッド
80 動力変換機構

Claims (3)

  1. シートバックに固定されたサポートブラケットのヘッドレストサポートに挿入されて前記シートバック上端部に突出して設けられたヘッドレストステーにヘッドレストが横軸線回りに角度調整可能に支持された車両用シートであって、
    前記シートバック側には、前記ヘッドレストを横軸線回りに回動するための電動駆動機構が配設される一方、
    前記ヘッドレストステーの内部には、前記電動駆動機構の駆動力を前記ヘッドレストに伝達する動力伝達ロッドが挿通され、
    前記動力伝達ロッドは、上ロッドと、下ロッドによって分割構成され、
    前記電動駆動機構の機構本体部には、前記ヘッドレストステーに対し分離可能に結合されて前記上ロッドと前記下ロッドとを近接状態に保持するするコネクタ部が形成され、
    前記機構本体部は、前記サポートブラケットに固定された上下方向の案内部材に沿って昇降動可能に組み付けられ、
    前記コネクタ部には、前記ヘッドレストステーに係脱可能に係合しかつ前記上ロッドと前記下ロッドとを近接状態に保持するためのロック部材が組み付けられると共に、前記ロック部材がバネによってロック方向に付勢され、
    前記ヘッドレストサポートには、前記ヘッドレストステーと共に前記電動駆動機構を前記案内部材に沿って所定の高さ位置まで上昇させたときに前記ロック部材をロック解除方向に後退させる傾斜状のロック解除部が形成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    動力伝達ロッドは、電動駆動機構によって昇降動作可能にヘッドレストステーの内部に挿通される一方、
    前記動力伝達ロッドとヘッドレストの間には、前記動力伝達ロッドの昇降動作を横軸線回りの回動動作に変換してヘッドレストに伝達する動力変換機構が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    動力伝達ロッドは、電動駆動機構によって縦軸線回りに回動動作可能にヘッドレストステーの内部に挿通される一方、
    前記動力伝達ロッドとヘッドレストの間には、前記動力伝達ロッドの縦軸線回りの回動動作を横軸線回りの回動動作に変換してヘッドレストに伝達する動力変換機構が設けられていることを特徴とする車両用シート。
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