JP6326252B2 - 減速機の軸受予圧機構 - Google Patents

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Description

本発明は、減速機に用いられ、固定ケーシングに対して回転ケーシングを回転自在に支持する軸受に予圧を付与する減速機の軸受予圧機構に関する。
この種の軸受予圧機構に関する技術としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1に記載の軸受予圧機構は、予圧を付与して軸受を固定するためのリングに、溝(固定ケーシングの外周に形成された溝)に挿入される側に厚みが薄くなるように形成されている導入部を設けていることを特徴とする。この構成により、その薄く形成された導入部からリングを溝に挿入していくことで、軸受を付与する予圧を徐々に発生させながら最終的な予圧状態まで容易に移行させることができる。これにより、軸受予圧機構を構成する部品として、部品点数削減のためにリングを用いる場合においても、簡易な手段によって軸受に予圧を付与することができ、その結果、組立工程の簡略化を図ることができる。
特許第4694899号公報
ここで、上記した軸受予圧機構は、従来よりも非常に簡易な手段によって軸受に予圧を徐々に付与することができるという優れた効果を有するものである。しかしながら、この軸受予圧機構には、別の観点からの解決すべき課題が残されていることがわかった。以下、説明する。
特許文献1には、2つに分割された半割形状のリングを用いた実施形態が記載されている。ここで、減速機を組み立てる際、これらのリングをそれぞれ、回転ケーシングの中に入れ、固定ケーシングの外周に形成された溝に嵌め込むのであるが、特許文献1に記載の実施形態の形状のリングでは、リング嵌め込み時、固定ケーシングの径方向外側へのリングの飛び出し代が大きく、これが原因で、回転ケーシングを小径化することができない。このような課題が、特許文献1に記載の軸受予圧機構には残されていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転ケーシングを従来よりも小径化することができる減速機の軸受予圧機構を提供することである。
本発明に係る減速機の軸受予圧機構は、外周に段部が形成されている前記固定ケーシングと、一対の軸受として形成されるとともに、前記段部に一端側が係合する軸受ユニットと、前記固定ケーシングの外周であって、前記軸受ユニットの他端側が対向する位置に形成されている溝と、前記溝に嵌め込まれることで、前記軸受ユニットに予圧を与えた状態で当該軸受ユニットの他端側の位置を規定するリングと、前記一対の軸受の間に挟持され、前記固定ケーシングに対して当該一対の軸受を介して回転自在に支持される前記回転ケーシングと、を備える。前記リングは複数に分割されており、複数に分割された前記リングの内周側の両端部分が、各々の両端に近づくほど当該リングの径方向寸法が小さくなるように切り欠かれていることを特徴とする。
本発明によると、減速機の回転ケーシングを従来よりも小径化することができる。また、回転ケーシングの肉厚を従来よりも大きくすることができるので、歯車伝達により作用する応力を低減でき、回転ケーシングの強度を高めることができるという効果もある。
本発明の一実施形態に係る軸受予圧機構が備えられている減速機の側断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示す半円形状のリングを示す図である。 図1のP部拡大図である。 図2のQ部拡大図である。 図1に示す減速機の組立て途中の状態を示す側断面図である。 図6のB−B断面図である。 従来技術の軸受予圧機構が備えられている減速機の側断面図である。 図8に示す従来技術の半円形状のリングを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜7は、本発明の一実施形態に係る軸受予圧機構1を説明するための図である。この一実施形態の軸受予圧機構1は、油圧ショベルなどの建設車両における走行駆動装置の減速機100の軸受予圧機構として用いられるものである。なお、本発明の軸受予圧機構は、建設車両用の減速機に用途が限定されるものではないし、走行駆動用の減速機に用途が限定されるものでもない。
(軸受予圧機構の構成)
軸受予圧機構1を備える減速機100の構成を説明しつつ軸受予圧機構1の構成を説明する。図1に示したように、減速機100は、油圧モータ機構Mが内部に配設された円筒状の固定ケーシング2、固定ケーシング2に対して軸受ユニット4を介して回転自在に支持される円筒状の回転ケーシング3、回転ケーシング3の内部に配設された遊星歯車機構Rを備えて構成されている。
なお、油圧モータ機構Mは、例えば公知の斜板式油圧モータであり、エンジンによって駆動される油圧ポンプから圧油が給排されることにより回転する。油圧モータ機構Mの具体的な構成の図示は省略している。
油圧モータ機構Mに連結される遊星歯車機構Rも公知の減速機構である。この遊星歯車機構Rに関しては、その一構成部品であり、固定ケーシング2の端部2aにスプライン結合により連結された第2キャリア57(キャリア)のみを図1に示し、その他の具体的な構成の図示は省略している。
なお、図8に示す従来技術の減速機200を参照しつつ、遊星歯車機構Rの構成について説明しておく。遊星歯車機構Rは、油圧モータ機構Mの出力が入力される入力軸51、第1太陽歯車52、第1遊星歯車53、第1キャリア54、第2太陽歯車55、第2遊星歯車56、および第2キャリア57などから構成される。遊星歯車機構Rは、油圧モータ機構Mの出力を回転速度を減速させながら伝達し、最終的に回転ケーシング3を回転させることで、当該回転ケーシング3のフランジ部14に取り付けられたスプロケット(不図示)を介して非駆動部(不図示)を駆動する。
図1に戻る。軸受予圧機構1は、固定ケーシング2に対して回転ケーシング3を回転自在に支持する軸受(軸受ユニット4)に予圧を付与する機構として構成されており、固定ケーシング2と、回転ケーシング3と、軸受ユニット4と、溝5と、リング6と、第2キャリア57とを備えている。
図4は、図1のP部拡大図である。図1および図4に示すように、固定ケーシング2は、その端部2aが回転ケーシング3の円筒状の開口に挿入された状態で配置される。固定ケーシング2の外周には、その全周にわたって延びるように形成された段部16が設けられている。また、固定ケーシング2の端部2aには、第2遊星歯車56(図8参照)を保持する第2キャリア57の端部57aがスプライン結合により連結されている。そして、この端部57aは、第2キャリア57が固定ケーシング2の端部2aに外挿保持された際に、リング6の外周に係合するようになっている。
軸受ユニット4は、図1および図4に示すように、一対の軸受11a、11bとして形成されている。そして、この軸受ユニット4は、固定ケーシング2の段部16に一端側41が係合するように、本実施形態では、一方の軸受11bのインナーレース12bの側面が固定ケーシング2の段部16に調整用のリング形状のシム20を介して係合するように構成されている(図4参照)。なお、シム20は配設されていなくてもよい。すなわち、軸受ユニット4の一端側41と固定ケーシング2の段部16とが直接係合するものであってもよい。
また、図1および図4に示すように、溝5は、固定ケーシング2の外周であって、軸受ユニット4の他端側42(他方の軸受11aのインナーレース12aの側面)が対向する位置に設けられており、固定ケーシング2の全周にわたって延びるように形成されている。なお、溝5における軸受ユニット4側の端面5aは、固定ケーシング2の段部16からの距離が、軸受ユニット4自体の幅とシム20の厚みとを合計した寸法(より明確には、リング6が溝5に嵌め込まれていない状態における軸受ユニット4の一端側41と他端側42との間の距離(リング6が溝5に嵌め込まれていない状態における軸受ユニット4自体の幅)とシム20の厚みとを合計した寸法)よりも短くなる位置に形成されている。
なお、シム20を配設した場合および配設しなかった場合の両方を表現するため、シム20を配設した場合には当該シム20を軸受ユニット4の一構成要素として把握し、軸受ユニット4自体の幅とシム20の厚みとを合計した寸法を、「軸受ユニット4の幅」と定義する。
回転ケーシング3は、図1および図4に示すように、軸受ユニット4の一対の軸受11a、11bの間に挟持されており、これにより、固定ケーシング2に対してこの一対の軸受11a、11bを介して回転自在に支持されている。すなわち、回転ケーシング3の内周には、一対の軸受11aおよび11bに挟持される部分として、周方向にわたって延びるように形成されている突部15が設けられている。この突部15は、軸受11aのアウターレース13aと軸受11bのアウターレース13bとの間で挟持されるようになっている。
<リング>
リング6は、図1および図4に示すように、固定ケーシング2の外周に設けられた溝5に嵌め込まれることで、軸受ユニット4に予圧を与えた状態で当該軸受ユニット4の他端側42の位置を規定するように構成されている。本実施形態において、このリング6は、図2に示すように、2つに分割された形態のものであり、相互に同形状且つ同寸法の半円形状のリングとされている。図3は、2つに分割された半円形状の片側のリング6の単品図である。
図3および図4に示すように、リング6は、全体として、所定の厚みおよび所定の径方向の幅を有する半円形状の金属製のリングである。リング6の両側面22は、当該リング6を溝5に嵌め込んだ状態で、軸受ユニット4から加わる荷重の方向(減速機100の軸方向と平行な方向)に対して垂直な面となるように形成されている。リング6が各々、溝5に嵌め込まれることで、両方のリング6が軸受ユニット4からの荷重を受けて一対の軸受11a、11bを予圧状態で保持するようになっている。
ここで、リング6は、その内周側の両方の端部21部分が、各々の両端に近づくほど、当該リング6の径方向寸法が小さくなるように切り欠かれている。その切欠き面21aは、リング6の両側面22に対して直角の面とされている。また、リング6装着時のリング6の移動方向C(セット方向)に対する切欠き面21aの傾斜角度αは30°以下とされる。なお、傾斜角度αの下限値は1°程度である。本実施形態では、傾斜角度α=約30°とされている。
図5は、図2のQ部拡大図である。本実施形態では、切り欠かれたリング6の両端部分の内周面側の先端21bが、当該リング6を溝5に嵌め込んだ状態で溝5内に位置するようにされている。具体的には、リング6を溝5に嵌め込んだ状態で、固定ケーシング2の端部2aの外周に形成されたスプラインの頂部同士を結ぶ線31bよりも溝底側にリング6の先端21bが位置するようにされている。より詳細には、本実施形態では、リング6の先端21bは、スプラインの谷部同士を結ぶ線31a上に位置するようにされている。なお、リング6の両端部分の内周面側の先端21bが溝5内に位置するとは、本実施形態においては、固定ケーシング2の外周に形成されたスプラインの頂部同士を結ぶ線31bをリング6の先端21bが径方向外側に超えないことをいう。なお、リングの全周で荷重を受けるようにするという観点から、傾斜角度αを確保した上で、固定ケーシング2の外周に形成されたスプラインの谷部同士を結ぶ線31aよりも径方向内側に、リング6の先端21bを位置させることが好ましい(本実施形態のように、スプラインの谷部同士を結ぶ線31a上にリング6の先端21bを位置させることがより好ましい)。
また、リング6の内周面側は、その両端部21部分を除いて全周にわたって両面とも先細りのテーパー状(テーパ面22a)に形成されている。そして、図4に示すように、溝5に嵌め込まれた状態のリング6の当該テーパ面22aが対向する、溝5の底の両隅5bにはRが形成されている(溝5の底の両隅5bは円弧状に形成されている)。
<従来技術のリング>
比較のため、従来技術のリングについて説明しておく。図8は、従来技術の軸受予圧機構が備えられている減速機200の側断面図であり、図9は、図8に示す従来技術の半円形状のリング50を示す図である。本発明の一実施形態に係るリング6は、前記したように、その内周側の両方の端部21部分が、各々の両端に近づくほど、当該リング6の径方向寸法が小さくなるように切り欠かれているが、比較例のリング50は、図9に示したように、その両端部が切り欠かれていない。
(固定ケーシングに対する回転ケーシングの組み付け)
図6は、図1に示す減速機100の組立て途中の状態を示す側断面図であり、図7は、図6のB−B断面図である。固定ケーシング2に対して回転ケーシング3を組み付ける際、固定ケーシング2に設けられた溝5にリング6を嵌め込む直前のリング6の状態は、図7に示すように、回転ケーシング3の内周面にリング6の外周面が当接するような状態となる。そして、この状態から、リング6をセット方向C(減速機100の中心軸に向かう方向)に移動させることで、固定ケーシング2に設けた溝5にリング6を嵌め込む。リング6は、斜めにカットされてなるその内周側の両端部21の切欠き面21aが最初に固定ケーシング2に当接し、この切欠き面21aから溝5に嵌り込む。リング6の内周側の両端部21が斜めにカットされていることで、リング嵌め込み時(図7中の上のリング6の状態)、固定ケーシング2にリング6を従来よりも近づけた状態とすることができる。
図4に示したように、溝5における軸受ユニット4側の端面5aと、固定ケーシング2の段部16との間の距離が、リング6が溝5に嵌め込まれていない状態における軸受ユニット4自体の幅とシム20の厚みとを合計した寸法(リング6が溝5に嵌め込まれていない状態における軸受ユニット4の幅)よりも短いため、リング6を溝5に嵌め込むことで、軸受ユニット4(一対の軸受11a、11b)に予圧が付与される。これにより、当該軸受ユニット4(一対の軸受11a、11b)によって、固定ケーシング2に対して回転ケーシング3が回転自在に且つ強固に支持される。
(作用・効果)
本発明の軸受予圧機構では、固定ケーシングの外周に設けられた溝に嵌め込まれるリングが複数に分割され(上記した実施形態では2つに分割されているが、3つ以上に分割されていてもよい)、複数に分割されたリングの内周側の両端部分が、各々の両端に近づくほど当該リングの径方向寸法が小さくなるように切り欠かれている。比較例として図9に示した従来技術のリング50は、その両端部分が切り欠かれていない。この場合、固定ケーシング2と回転ケーシング3との間のリング組み込みスペースが大きくなってしまう(固定ケーシング2の径方向外側へのリング50の飛び出し代が大きい)。一方、本発明の軸受予圧機構に係るリングによると、その内周側の両端部分が、各々の両端に近づくほど当該リングの径方向寸法が小さくなるように切り欠かれているため、その切欠き面から溝に嵌り込むことになり、固定ケーシング2と回転ケーシング3との間のリング組み込みスペースを小さくすることができる(固定ケーシング2の径方向外側へのリング6の飛び出し代が小さい)。その結果、回転ケーシングを従来よりも小径化することができる(図1の回転ケーシング3のD部と図8の回転ケーシング3のD部とを比較参照)。また、回転ケーシングの肉厚を従来よりも大きくすることができるので(図1の回転ケーシング3のE部と図8の回転ケーシング3のE部とを比較参照)、歯車伝達により回転ケーシングに作用する応力を低減でき、回転ケーシングの強度を高めることができるという効果もある。
本実施形態では、切り欠かれたリング6の両端部分の内周面側の先端21bを、当該リング6を溝5に嵌め込んだ状態で溝5内に位置させている。この構成によると、リングを切り欠いたとしても、従来と同様に、リングの全周で荷重を受けることができるので、軸受ユニットの姿勢がより安定する。
ここで、リング6の両端部分の切欠き面21aは、本実施形態のように斜めに真っ直ぐではなく、固定ケーシング2の端部2aのうちの、溝5よりも遊星歯車機構R側の部分の外形形状に沿わした(外形形状に合う)円弧形状の面とすることも好ましい。本実施形態でいうと、固定ケーシング2の端部2aの外周に形成されたスプラインの頂部同士を結ぶ線31b(円31b)に沿う(合う)円弧形状の面とすることである。この構成によると、リング6両先端への荷重のかかり部分を減らすことなく、リング6の飛び出し代を減らすことができる。
本実施形態では、図5に示したように、2つに分割されたリング6を溝5に嵌め込んだ状態において、リング6の端面同士の間に隙間Sがあるが、リング6の端面同士を、当該リング6を溝5に嵌め込んだ状態で当接させるのも好ましい。この構成によると、互いのリング6で互いのリング6の移動が規制されるのでリング6の固定がより安定する。その結果、軸受ユニット4の姿勢がより安定する。
本実施形態では、リング6の内周面側が両面とも先細りのテーパー状(テーパ面22a)に形成されており、そして、溝5の底の両隅5bが円弧状に形成されている。この構成によると、リング6の内周面側を両面とも先細りのテーパー状(テーパ面22a)とすることで、溝5の底の両隅5bのRを大きくすることができ、当該両隅5bへの応力集中を緩和することができる。
1:軸受予圧機構
2:固定ケーシング
3:回転ケーシング
4:軸受ユニット
5:溝
6:リング
11a、11b:一対の軸受
16:段部(固定ケーシングの外周に形成された段部)
100:減速機

Claims (5)

  1. 減速機に用いられ、固定ケーシングに対して回転ケーシングを回転自在に支持する軸受に予圧を付与する減速機の軸受予圧機構であって、
    外周に段部が形成されている前記固定ケーシングと、
    一対の軸受として形成されるとともに、前記段部に一端側が係合する軸受ユニットと、
    前記固定ケーシングの外周であって、前記軸受ユニットの他端側が対向する位置に形成されている溝と、
    前記溝に嵌め込まれることで、前記軸受ユニットに予圧を与えた状態で当該軸受ユニットの他端側の位置を規定するリングと、
    前記一対の軸受の間に挟持され、前記固定ケーシングに対して当該一対の軸受を介して回転自在に支持される前記回転ケーシングと、
    を備え、
    前記リングは複数に分割されており、
    複数に分割された前記リングの円弧の中心角が180°以下であり、
    複数に分割された前記リングの内周側の両端部分が、各々の両端に近づくほど当該リングの径方向寸法が小さくなるように切り欠かれており、
    複数に分割された前記リングの端面同士が、当該リングを前記溝に嵌め込んだ状態で、リング周方向において対向する、減速機の軸受予圧機構。
  2. 請求項1に記載の減速機の軸受予圧機構において、
    複数に分割された前記リングが、相互に同形状且つ同寸法であることを特徴とする、減速機の軸受予圧機構。
  3. 請求項1または2に記載の減速機の軸受予圧機構において、
    切り欠かれた前記リングの両端部分の内周面側の先端が、当該リングを前記溝に嵌め込んだ状態で溝内に位置することを特徴とする、減速機の軸受予圧機構。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の減速機の軸受予圧機構において、
    複数に分割された前記リングの端面同士が、当該リングを前記溝に嵌め込んだ状態で当接することを特徴とする、減速機の軸受予圧機構。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の減速機の軸受予圧機構において、
    前記リングの内周面側が両面とも先細りのテーパー状に形成されており、
    前記溝の底の両隅が円弧状に形成されていることを特徴とする、減速機の軸受予圧機構。
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