JP6324865B2 - 分析装置、及び撹拌ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、分析装置及び撹拌ユニットに関する。
血液等の検体の分析を行う分析装置として、測定試料を調製するために検体若しくは試薬、又はその混合物等の液体を撹拌する撹拌装置を備えたものが知られている。
例えば、下記の特許文献1に開示されている撹拌装置は、バイブレーションモータで支持部材を振動させることによりハンド部で挟持した容器も振動させ、容器内の液体を撹拌するように構成されている。
特開平8−299775号公報
特許文献1記載の撹拌装置は、各部材の組立誤差、又はバイブレーションモータの回転数のばらつき等が原因で撹拌状態にばらつきが生じることがあった。
(1)ある観点に係る分析装置は、液体を撹拌する撹拌と、撹拌した液体を用いて分析を行う分析部と、撹拌の動作を制御する制御部とを備え、撹拌は、液体を収容した容器を振動させる振動手段と、振動の、水平面に沿ったX軸方向の加速度及び前記X軸方向と直交するY軸方向の加速度を検出する検出手段と、を備え、制御部は、検出手段の検出結果に応じて振動手段に前記振動の修正を行わせる。
(2)ある観点に係る撹拌ユニットは、液体を収容した容器を保持するための保持部材と、保持部材を支持する支持部材と、保持部材と支持部材とを連結する弾性部材と、保持部材に取り付けられ、保持部材に弾性部材を支点とした振動を行わせるための駆動部材と、保持部材に取り付けられ、保持部材の振動の加速度であって水平面に沿ったX軸方向の加速度及び前記X軸方向と直交するY軸方向の加速度を検出するための検出手段と、を備えている。
(3)他の観点に係る分析装置は、液体を撹拌する前記(2)に記載の撹拌ユニットと、撹拌した液体を用いて分析を行う分析部と、を備えている。
液体の撹拌状態のばらつきを抑制することが可能となる。
第1の実施形態に係る分析装置のブロック図である。 撹拌ユニットの斜視図である。 一部が断面で示された撹拌ユニットの側面図である。 容器の撹拌動作を示す説明図である。 (a)は、撹拌状態が正常である場合の保持部材の回転軌跡を示すグラフ、(b)は、同保持部材のX軸方向及びY軸方向の位置変化を示すグラフである。 (a)は、正常な撹拌状態よりも回転半径が小さい場合の保持部材の回転軌跡を示すグラフ、(b)は、同保持部材のX軸方向及びY軸方向の位置変化を示すグラフである。 (a)は、撹拌状態が異常である場合の保持部材の回転軌跡を示すグラフ、(b)は、同保持部材のX軸方向及びY軸方向の位置変化を示すグラフである。 (a)は、撹拌状態が異常である場合の保持部材の回転軌跡を示すグラフ、(b)は、同保持部材のX軸方向及びY軸方向の位置変化を示すグラフである。 情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 測定制御部の処理手順を示すフローチャートである。 測定制御部によるモータ回転数制御処理(1)の手順を示すフローチャートである。 測定制御部によるモータ回転数制御処理(2)の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における撹拌ユニットの斜視図である。
[第1実施形態]
(分析装置の全体構成)
分析装置10は、例えば抗原抗体反応を利用することにより、血清等の検体に含まれるB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、腫瘍マーカ及び甲状腺ホルモンなどの種々の項目の検査を行なう免疫分析装置である。
図1に示すように、分析装置10は、分析部11と、撹拌部12と、制御部13とを備えている。分析部11は、測定対象である検体を試薬と混合することによって調製された測定試料に対して所定項目の測定を行い、検体の性状等を分析する。分析部11における分析結果は、制御部13に送信されて適宜処理される。
撹拌部12は、分析に用いられる測定試料を調製するため、検体と試薬とを撹拌して混合する。撹拌部12は、図2に示すように、振動手段31と検出手段32とを備えている。振動手段31は、検体及び試薬等を含む液体を収容した容器14を振動させることによって液体を撹拌する。図1及び図2に示すように、振動手段31は、容器14を振動させるためのモータ45を含む。また、検出手段32としては、例えば加速度センサを用いることができる。撹拌部12のより詳細な構成については後述する。
制御部13は、測定制御部21、信号処理部22、駆動回路23、及び情報処理部24を備えている。測定制御部21は、主として分析部11及び撹拌部12の動作制御を行う。測定制御部21は、CPU等のプロセッサ25と、ROM、RAM等を含む記憶部26とを備えている。測定制御部21は、記憶部26に記憶されたコンピュータプログラムをプロセッサ25が実行することによって、撹拌部12及び分析部11の動作制御、分析部11における分析結果等の処理を行う。測定制御部21は、その機能の一部がハードウェア回路によって構成されていてもよい。
信号処理部22は、撹拌部12に備えられた検出手段32の検出信号を処理して所定の信号を取得し、測定制御部21に出力する。具体的に、信号処理部22は、位相検知回路27及び振幅検知回路28,29を備えている。位相検知回路27は、検出手段32の検出信号を位相に関する信号に変換し、振幅検知回路28,29は、検出手段32の検出信号を振幅に関する信号に変換する。これらの検知回路27,28,29の具体的な作用は後述する。
駆動回路23は、測定制御部21から入力された制御信号に応じて撹拌部12に備えられたモータ45を駆動する。
情報処理部24は、CPU等のプロセッサ34と、ROM、RAM、及びハードディスク等を含む記憶部35と、表示部36とを備えている。表示部36としては、液晶モニタ又はCRT等が用いられる。情報処理部24は、記憶部35にインストールされたコンピュータプログラムをプロセッサ34が実行することによって、測定制御部21との通信等の機能を発揮する。また、情報処理部24は、分析オーダーの受付、分析部11及び撹拌部12に対する動作開始指示、分析結果の出力等の処理も行う。
(撹拌部12の具体的構成)
撹拌部12は、測定試料を調製するために検体及び試薬を収容した容器14を振動させ、検体及び試薬を撹拌することによって混合する。撹拌部12は、前述したようにモータ45を含む振動手段31と検出手段32とを備える。振動手段31は、図2及び図3に示すように、支持部材41と、保持部材42と、弾性部材43と、駆動部材44とを備えている。
支持部材41は、金属等の板材により形成されている。支持部材41は、分析装置10内に備えられた図示しない移動機構に連結され、この移動機構によって上下方向、前後方向、及び左右方向のうち少なくとも1つの方向に移動する。なお、以下の説明においては、図2のX軸方向を左右方向ともいい、Y軸方向を前後方向ともいう。
保持部材42は、支持部材41の前方に間隔をあけて配置され、液体を収容した容器14を保持する。第1実施形態における容器14は、上下方向に細長い有底円筒形に形成され、上端が開口している。保持部材42は、容器14の上端を両側から挟んで保持するキャッチ部47を備えている。保持部材42は、キャッチ部47を下端部に備えた本体部48をも備えている。本体部48は、上下方向に長く形成されている。キャッチ部47及び本体部48は、合成樹脂材等によって作製されている。
駆動部材44は、保持部材42の本体部48の上部において、左右方向の片側に偏心した位置に設けられている。駆動部材44は、モータ45と、錘46とを備えている。モータ45は、上方に向けて突出する出力軸45aを備えている。錘46は、出力軸45aに取り付けられている。錘46は、平面視で半円形状に形成されている。出力軸45aは、錘46の半径中心に位置している。錘46は、出力軸45aを中心として回転するので、その回転中心と重心とは偏心した関係にある。そのため、駆動部材44は、出力軸45aの回転によって振動を生起する。
保持部材42の本体部48の上下方向の中途部は、弾性部材43によって支持部材41に連結されている。弾性部材43は、前後方向に沿った軸心を有する筒形状に形成されている。弾性部材43の軸方向の一端部は、支持部材41に連結され、他端部は、保持部材42に連結されている。支持部材41と保持部材42とは弾性部材43の弾性変形によって相対的な移動が可能である。弾性部材43はゴムにより構成されている。ただし、弾性部材43は、金属又は合成樹脂材からなるバネにより構成してもよい。
前述したように駆動部材44には回転中心に対して偏心した錘46が設けられているので、駆動部材44は、錘46を回転させることによって振動を生起する。図4に示すように、保持部材42は、駆動部材44によって生起された振動によって、弾性部材43を支点として円錐状に回転運動を行う。したがって、保持部材42のキャッチ部47によって保持されている容器14も同様に回転運動を行う。
図2及び図3に示すように、検出手段32は、保持部材42におけるキャッチ部47の背面側に取り付けられている。検出手段32は、水平面に沿ったX軸方向とY軸方向との直交する2軸方向の保持部材42の加速度を検出する。検出手段32は、保持部材42の加速度を検出することによって、保持部材42に保持された容器14の加速度を間接的に検出する。
検出手段32の検出結果は、図1に示すように、制御部13における信号処理部22に入力される。X軸方向の加速度信号は、位相検知回路27と、X軸方向の振幅検知回路28とに入力される。Y軸方向の加速度信号は、位相検知回路27と、Y軸方向の振幅検知回路29とに入力される。位相検知回路27は、入力されたX軸方向及びY軸方向の加速度信号を、各方向の位置信号に変換し、各軸方向の位相差θを求める。X軸方向及びY軸方向の振幅検知回路28,29は、入力された加速度信号をX軸方向及びY軸方向の位置信号に変換し、各軸方向の振幅Ax,Ayを求める。
図5は、液体の撹拌が正常である場合の保持部材42の変位を示している。図5(a)のグラフにおいて、横軸はX軸方向の位置を示し、縦軸がY軸方向の位置を示している。この例では、保持部材42は真円状の軌跡で回転している。図5(b)のグラフは、横軸が位相を示す回転角度であり、縦軸がX軸方向及びY軸方向の位置である。この場合、保持部材42のX軸方向及びY軸方向の位置は、それぞれ正弦波を描きながら変化する。保持部材42のX軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayとは同一であり、X軸方向の位相とY軸方向の位相との位相差θは、90°である。
保持部材42の振動の振幅Ax,Ayと位相差θとは、振動の状態を示し、撹拌部12を制御するために用いられる状態パラメータとなっている。なお、図5(a)に示す正常である場合の回転半径r及び図5(b)に示す正常である場合の振幅Ax,Ayを、いずれも「1」とし、次に説明する図6〜図8の回転半径r及び振幅Ax,Ayは、図5の回転半径r及び振幅Ax,Ayに対する相対値である。
図6〜図8は、液体の撹拌が異常である場合の保持部材42の変位を示している。図6(a)は、保持部材42の回転半径rが正常時よりも小さいために、撹拌が異常とされるケースである。この場合、図6(b)に示すように、X軸方向の位相とY軸方向の位相との位相差θは、正常時と同様に90°であり、振幅Axと振幅Ayとは互いに同一である。したがって、保持部材42の回転軌跡は真円形状となる。しかし、正常時よりも回転半径rが小さい。このように回転半径rが小さいと、容器14内の液体が十分に混合されない可能性があるため、撹拌異常となる。
図7(a)は、保持部材42の回転軌跡が楕円となっているために、撹拌が異常とされるケースを示している。この場合、図7(b)に示すように、X軸方向の位相とY軸方向の位相との位相差θは90°であるが、振幅Axと振幅Ayとが互いに異なっている。具体的には、Y軸方向の振幅AyがX軸方向の振幅Axよりも小さくなっている。したがって、図7(a)に示す回転軌跡は、Y軸方向に扁平な楕円形状となる。このように保持部材42が楕円形状の回転軌跡で回転すると、容器14内の液体は、楕円の長軸方向に大きく撹拌されるが短軸方向への撹拌が小さくなり適切に混合されない可能性があるため、撹拌異常となる。
図8(a)は、保持部材42の回転軌跡が楕円となっているために、撹拌が異常とされるケースを示している。この場合、図8(b)に示すように、X軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayとは同一であるが、位相差θが90°よりも大きくなっている。この場合、図8(a)に示す回転軌跡は、X軸方向及びY軸方向に対して傾斜した方向に扁平な楕円形状となっている。このように保持部材42が楕円形状の回転軌跡で回転すると、容器14内の液体は、楕円の長軸方向に大きく撹拌されるが短軸方向への撹拌が小さくなり適切に混合されない可能性があるため、撹拌異常となる。
保持部材42の振動は、撹拌部12の組み付け誤差、モータ45の回転数の誤差や変動、又は弾性部材43の状態変化等に起因して、正常な撹拌状態に対してばらつきが生じることがある。すなわち、図5に示す正常な撹拌状態だけでなく図6〜図8に示すような異常な撹拌状態が生じることがある。撹拌部12の組み付け誤差は、例えば弾性部材43と支持部材41又は保持部材42との連結状態のばらつき等によって生じ得る。また、モータ回転数の誤差はモータ45の個体差により生じ、モータ45の回転数の変動は周辺環境に発生するノイズ等によって生じ得る。弾性部材43の状態変化は、環境温度の変化や経時劣化等によって生じ得る。
第1実施形態の測定制御部21は、図1に示すように、信号処理部22から出力された保持部材42の振幅Ax,Ay及び位相差θについての情報を取得し、次に説明する処理を実行する。具体的に、図6に示す撹拌異常は、保持部材42の回転半径rが正常時よりも小さいものの回転軌跡は真円状である。そのため、モータ45の回転数を調整することで正常な回転半径に修正することが可能である。また、図示はしていないが、保持部材42の回転半径が正常時よりも大きい場合も、モータ45の回転数を調整することで、正常な回転半径rに修正することが可能である。したがって、測定制御部21は、保持部材42の回転軌跡が真円状である場合は、モータ45の回転数を調整し、回転半径rが正常となるように振動を修正する。これにより撹拌状態のばらつきを抑制することができる。
一方、図7及び図8に示すように、保持部材42の回転軌跡が非真円状である場合は、モータ45の回転数を調整したとしても真円状に変わる可能性が低い。したがって、測定制御部21は、振動の修正を行うのではなく、モータ45の駆動を止めて撹拌自体を停止する。そして、測定制御部21は、撹拌状態に異常がある旨の情報を情報処理部24に送信する。情報処理部24は、撹拌異常がある旨の情報を表示部36に表示することによって撹拌異常をユーザに報知する。したがって、ユーザは、撹拌異常を解消するための措置を講ずることができる。
第1実施形態では、X軸方向とY軸方向との2軸方向の加速度を検出手段32によって検出することで、簡単な構成によって保持部材42の振動の状態を検出することができる。
なお、撹拌部12を構成する部品のうち、支持部材41、保持部材42、弾性部材43、駆動部材44、及び検出手段32は、図2に示されるように一体的に組み立てられたユニット部品の状態で、分析装置10に取り付けられる。本明細書では、このようなユニット部品を撹拌ユニットともいい、撹拌ユニット毎に部品の交換や流通が可能である。
(撹拌動作に係る処理手順)
以下、撹拌部12による撹拌に係る制御部13の処理手順をフローチャートを用いて説明する。この処理手順には、上述したような撹拌状態が正常か否かの判断と、その判断に基づく制御とが含まれている。
図9に示すように、情報処理部24は、ステップS1において、測定制御部21に撹拌時間情報を送信する。この撹拌時間情報は、撹拌部12によって液体を撹拌すべき時間についての情報である。この撹拌時間は、例えば1秒とされる。一方、図10に示すように、測定制御部21は、ステップS11において撹拌時間情報を受信する。
次いで、情報処理部24は、図9のステップS2において、測定制御部21に撹拌開始命令を送信する。これに対して、測定制御部21は、図10のステップS12において、撹拌開始命令を受信する。以降、情報処理部24は、図9のステップS3において撹拌部12による撹拌動作の終了を確認するまで待機する。
測定制御部21は、撹拌開始命令に基づいて撹拌部12による撹拌動作を開始する。なお、撹拌動作を開始するにあたり、撹拌部12のキャッチ部47には予め液体を収容した容器14が保持される。図9に示すように、測定制御部21は、ステップS13においてモータ45の駆動を開始する。キャッチ部47によって保持された容器14は、モータ45の駆動によって振動を行う。この振動によるX軸方向とY軸方向の加速度は、検出手段32によって検出される。図1に示すように、検出手段32の検出信号は、信号処理部22に入力される。
信号処理部22の振幅検知回路28,29は、それぞれ検出手段32の検出信号からX軸方向及びY軸方向の振幅Ax,Ayを求め、測定制御部21に出力する。測定制御部21は、図10のステップS14においてX軸方向及びY軸方向の振幅Ax,Ay信号を取得する。また、位相検知回路27は、検出手段32の検出信号からX軸方向の位相とY軸方向の位相との位相差θを求め、測定制御部21に出力する。測定制御部21は、ステップS15においてX軸方向とY軸方向との位相差θの信号を取得する。
測定制御部21は、ステップS16において、X軸方向とY軸方向の振幅Ax,Ayの差が、所定の閾値である基準振幅差ΔA未満であるか否かを判断する。例えば、基準振幅差ΔAは、正常時の振幅の30%とすることができる。図5(b)に示す例では、正常時のX軸方向及びY軸方向の振幅Ax,Ayがいずれも「1」とされているので、基準振幅差ΔAを「0.3」とすることができる。なお、基準振幅差ΔAの値はあくまで一例であり、使用条件等によって適宜変更することができる。
測定制御部21は、振幅Ax,Ayの差が基準振幅差ΔAよりも小さい場合、すなわち、以下の式(1)を満たす場合は、処理をステップS17に進め、基準振幅差ΔA以上の場合は、ステップS25に処理を進める。
|Ax−Ay|<ΔA ・・・(1)
式(1)を満たさない場合、図7を参照して説明したように、保持部材42の回転軌跡は楕円状になっていると考えられる。この場合、撹拌状態に修正不能な異常が生じていると判断することができる。よって、測定制御部21は、ステップS25において撹拌異常が生じている旨の情報である撹拌異常情報を記憶部26に記録する。その後、測定制御部21は、ステップS23において駆動回路23に制御信号を送信し、モータ45を停止させる。
上記の式(1)を満たす場合、測定制御部21は、ステップS17においてX軸方向とY軸方向の位相差θが所定の範囲内にあるか否かを判別する。所定の範囲は、例えば90°±20°の範囲とすることができる。この場合、位相差θの上限値θは110°となり、下限値θは70°となる。測定制御部21は、位相差θが以下の式(2)を満たす場合、処理をステップS18に進め、満たさない場合、処理をステップS25に進める。
θ<|θ|<θ ・・・(2)
式(2)を満たさない場合、図8を参照して説明したように、保持部材42の回転軌跡は楕円状になっていると考えられる。この場合、撹拌状態に修正不能な異常が生じていると判断することができるので、測定制御部21は、ステップS25において撹拌異常情報を記憶部26に記録する。その後、測定制御部21は、ステップS23において駆動回路23に制御信号を送信し、モータ45を停止させる。
上記の式(2)を満たす場合、測定制御部21は、ステップS18において、X軸方向の振幅AxとY軸方向に振幅Ayとの平均値が所定の下限値ALOKよりも大きいか否かを判断する。X軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayとの平均値が所定の下限値ALOKよりも大きい場合、すなわち、以下の式(3)を満たす場合、測定制御部21は、処理をステップS19に進め、満たさない場合は、処理をステップS21に進める。
(Ax+Ay)/2>ALOK ・・・(3)
式(3)を満たさない場合、図6を参照して説明したように、保持部材42の回転半径が正常時よりも小さいために撹拌異常が生じていると判断することができる。そのため、測定制御部21は、ステップS21においてモータ回転数の制御を実行し、保持部材42の回転半径が正常範囲に含まれるように振動を修正する。このモータ回転数の制御の処理手順については後述する。なお、所定の下限値ALOKは、例えば正常時の70%とすることができる。図5に示す正常時の例では、振幅Ax,Ayの平均値は「1」となるため、下限値ALOKを「0.7」に設定することができる。
式(3)を満たす場合、測定制御部21は、ステップS19においてX軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayとの平均値が所定の上限値AHOKよりも小さいか否かを判断する。振幅Ax,Ayの平均値が所定の上限値AHOKよりも小さい場合、すなわち、以下の式(4)を満たす場合、測定制御部21は、処理をステップS20に進め、満たさない場合は、処理をステップS22に進める。
(Ax+Ay)/2<AHOK ・・・(4)
ステップS18およびステップS19においてX軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayとの平均値を用いて保持部材42の回転半径rの大きさの判定を行っているが、X軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayの少なくとも一方の振幅を用いて保持部材42の回転半径rの大きさを判定してもよい。
式(4)を満たさない場合、保持部材42の回転半径が正常時よりも大きいために撹拌異常が生じていると判断することができる。そのため、測定制御部21は、ステップS22においてモータ回転数の制御を実行し、保持部材42の回転半径が正常範囲に含まれるように振動を修正する。このモータ回転数の制御の処理手順については後述する。なお、所定の上限値AHOKは、例えば正常時の平均値の130%とすることができる。図5に示す正常時の例では、振幅Ax,Ayの平均値は「1」となるため、上限値AHOKを「1.3」に設定することができる。
上記の式(1)〜式(4)の全てを満たす場合、保持部材42は、図5に示すように真円状の回転軌跡で適正な回転半径の振動を行っていると判断することができる。したがって、容器14内の液体も正常に撹拌されていると判断することができる。測定制御部21は、ステップS20において、撹拌時間が完了するまでモータ45の回転数を維持したまま撹拌を継続する。そして、所定の撹拌時間が完了すると、測定制御部21は、ステップS23において駆動回路23にモータ45を停止するための制御信号を送信する。また、測定制御部21は、ステップS24において情報処理部24に対して撹拌動作が終了した旨の情報とともに、撹拌結果を示す情報である撹拌結果情報を送信する。
(モータ回転数制御(1))
次に、ステップS21におけるモータ回転数の制御についての処理手順を説明する。ステップS21は、保持部材42の回転半径が正常範囲よりも小さい場合の処理手順である。図11に示すように、測定制御部21は、ステップS31においてX軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayの平均値を、初期値A0として記憶部26に記録する。
次いで、ステップS32において、測定制御部21は、駆動回路23に制御信号を送信してモータ回転数を上昇させる。そして、測定制御部21は、ステップS33において、信号処理部22の振幅検知回路28,29から新たな振幅Ax,Ayの信号を取得する。
測定制御部21は、ステップS34において、新たな振幅Ax,Ayの平均値を求め、初期値A0と比較する。その結果、新たな振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0よりも大きい場合は、測定制御部21は、処理をステップS35に進め、新たな振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0よりも小さい場合は処理をステップS41に進める。
新たな振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0よりも大きい場合、モータ回転数を上昇させることによって保持部材42の回転半径が大きくなっている。したがって、正常範囲よりも小さい回転半径を正常範囲に近づけるように修正することが可能である。測定制御部21は、ステップS35において駆動回路23に制御信号を送信してさらにモータ回転数を上昇させる。
測定制御部21は、ステップS36において振幅検知回路28,29から更に新たな振幅Ax,Ayの信号を取得し、ステップS37において、その振幅Ax,Ayの平均値と、回転半径の正常範囲の下限値ALOKとを比較する。その結果、振幅Ax,Ayの平均値が下限値ALOK以上であれば、回転半径が正常範囲に修正されていると判断し、ステップS38に処理を進める。ステップS38において、測定制御部21は、撹拌時間が完了するまでモータ回転数を維持したまま待機し、撹拌を継続する。
ステップS37において、振幅Ax,Ayの平均値が下限値ALOKよりも小さい場合は、保持部材42の回転半径が正常範囲にまで大きくなっていないと判断することができる。この場合、測定制御部21は、ステップS39において、撹拌時間が完了したか否かを判断し、完了していない場合は、ステップS35において駆動回路23に制御信号を送信して再びモータ回転数を上昇させる。
そして、測定制御部21は、ステップS36及びS37の処理を再び行い、撹拌時間が完了するまでに振幅Ax,Ayの平均値が下限値ALOK以上にならなければ、保持部材42の回転半径を正常範囲に修正不能であると判断する。そして、測定制御部21は、ステップS40において撹拌異常が生じている旨の撹拌異常情報を記憶部26に記憶する。この撹拌異常情報は、後にユーザに撹拌異常を報知するために用いられる。
一方、ステップS34において、振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0以下となった場合、測定制御部21は処理をステップS41に進め、駆動回路23に制御信号を送信してモータ回転数を減少させる。つまり、ステップS32においてモータ回転数を上昇させたにも関わらず回転半径が小さくなっているので、逆にモータ回転数を減少させる制御を行う。
次いで、測定制御部21は、ステップS42において振幅検知回路28,29から新たな振幅Ax,Ayの信号を取得し、ステップS43においてその振幅Ax,Ayの平均値と正常範囲の下限値ALOKとを比較する。その結果、振幅Ax,Ayの平均値が下限値ALOK以上であれば、保持部材42の回転半径が正常範囲に修正されていると判断し、ステップS44において、撹拌時間が完了するまでモータ回転数を維持したまま待機し、撹拌を継続する。
ステップS43において、振幅Ax,Ayの平均値が下限値ALOKよりも小さい場合、保持部材42の回転半径が正常範囲にまで大きくなっていないと判断することができる。この場合、測定制御部21は、ステップS45において撹拌時間が完了したか否かを判断し、完了していない場合は、ステップS41において駆動回路23に制御信号を送信して再びモータ回転数を減少させる。
測定制御部21は、ステップS42及びS43の処理を再び行い、撹拌時間が完了するまでに振幅Ax,Ayの平均値が下限値ALOK以上にならなければ、保持部材42の回転半径を正常範囲に修正不能であると判断する。そして、測定制御部21は、ステップS46において撹拌異常が生じている旨の撹拌異常情報を記憶部26に記録する。この撹拌異常情報も、後にユーザに撹拌異常を報知するために用いられる。
(モータ回転数制御(2))
次に、図10のステップS22におけるモータ回転数の制御についての処理手順を説明する。ステップS22は、保持部材42の回転半径が正常範囲よりも大きい場合の処理手順である。図12に示すように、測定制御部21は、ステップS51においてX軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayの平均値を、初期値A0として記憶部26に記録する。
次いで、ステップS52において、測定制御部21は、駆動回路23に制御信号を送信してモータ回転数を減少させる。そして、測定制御部21は、ステップS53において、信号処理部22の振幅検知回路28,29から新たな振幅Ax,Ayの信号を取得する。
次いで、測定制御部21は、ステップS54において、新たな振幅Ax,Ayの平均値を求め、初期値A0と比較する。その結果、新たな振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0よりも小さい場合は処理をステップS55に進め、新たな振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0以上の場合は処理をステップS61に進める。
新たな振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0よりも小さい場合、モータ回転数を減少させることによって保持部材42の回転半径が小さくなっている。したがって、正常範囲よりも大きい回転半径を正常範囲に近づけるように修正することが可能である。測定制御部21は、ステップS55において駆動回路23に制御信号を送信してさらにモータ回転数を減少させる。
測定制御部21は、ステップS56において振幅検知回路28,29から新たな振幅Ax,Ayの信号を取得し、ステップS57において、その振幅Ax,Ayの平均値と、回転半径の正常範囲の上限値AHOKとを比較する。その結果、振幅Ax,Ayの平均値が上限値AHOK以下であれば、回転半径が正常範囲内に修正されていると判断し、ステップS58に処理を進める。ステップS58において、測定制御部21は、撹拌時間が完了するまでモータ回転数を維持したまま待機し、撹拌を継続する。
ステップS57において、振幅Ax,Ayの平均値が上限値AHOKよりも大きい場合は、保持部材42の回転半径が正常範囲にまで小さくなっていないと判断することができる。この場合、測定制御部21は、ステップS59において、撹拌時間が完了したか否かを判断する。撹拌時間が完了していない場合は、ステップS55において駆動回路23に制御信号を送信して再びモータ回転数を減少させる。
そして、測定制御部21は、ステップS56及びS57の処理を再び行い、撹拌時間が完了するまでに振幅Ax,Ayの平均値が上限値AHOK以下にならなければ、保持部材42の回転半径を正常範囲に修正不能であると判断する。そして、測定制御部21は、ステップS60において撹拌異常が生じている旨の撹拌異常情報を記憶部26に記録する。この撹拌異常情報は、後にユーザに撹拌異常を報知するために用いられる。
一方、ステップS54において、振幅Ax,Ayの平均値が初期値A0以上となった場合、測定制御部21は、処理をステップS61に進め、駆動回路23に制御信号を送信してモータ回転数を上昇させる。つまり、ステップS52においてモータ回転数を減少させたにも関わらず保持部材42の回転半径が大きくなっているので、逆にモータ回転数を上昇させる制御を行う。
次いで、ステップS62において、測定制御部21は、振幅検知回路28,29から新たな振幅Ax,Ayの信号を取得し、ステップS63において、その振幅Ax,Ayの平均値と正常範囲の上限値AHOKとを比較する。その結果、振幅Ax,Ayの平均値が上限値AHOK以下であれば、保持部材42の回転半径が正常範囲に修正されていると判断し、ステップS64において、撹拌時間が完了するまでモータ回転数を維持したまま待機し、撹拌を継続する。
ステップS63において、振幅Ax,Ayの平均値が上限値AHOKよりも大きい場合、保持部材42の回転半径が正常範囲にまで小さくなっていないと判断することができる。この場合、測定制御部21は、ステップS65において、撹拌時間が完了したか否かを判断し、完了していない場合は、ステップS61において駆動回路23に制御信号を送信して再びモータ回転数を上昇させる。
測定制御部21は、ステップS62及びS63の処理を再び行い、撹拌時間が完了するまでに振幅Ax,Ayの平均値が上限値AHOK以下にならなければ、保持部材42の回転半径を正常範囲に修正不能であると判断する。そして、測定制御部21は、ステップS46において撹拌異常が生じている旨の撹拌異常情報を記憶部26に記憶する。この撹拌異常情報も、後にユーザに撹拌異常を報知するために用いられる。
図11及び図12に示すモータ回転数制御(1)(2)が終了すると、図10に示すように、測定制御部21は、ステップS23において、モータ45の駆動を停止するように駆動回路23に制御信号を送信する。測定制御部21は、ステップS24において情報処理部24に対して撹拌結果情報を送信し、処理を終了する。この撹拌結果情報は、撹拌が正常に行われた旨の情報だけでなく、図10のステップS25、図11のステップS40,S46,図12のステップS60,S66において記憶部26に記録された撹拌異常情報を含む。
(撹拌異常の報知)
図9に戻って、情報処理部24は、ステップS4において、測定制御部21から撹拌結果情報を受信し、記憶部35に記憶する。次いで、情報処理部24は、ステップS5において、撹拌結果情報に撹拌異常情報が含まれるか否かを判断する。撹拌異常情報が含まれている場合、情報処理部24は、撹拌異常情報を表示部36に表示し、ユーザに撹拌異常が生じている旨を伝え、処理を終了する。
ユーザは、表示部36の撹拌異常情報を見ることによって液体の撹拌異常が生じていることを把握することができ、撹拌異常の原因を取り除くための措置、例えば部品の調整、交換等のメンテナンスを迅速に行うことができる。また、撹拌結果情報は情報処理部24の記憶部35に記憶されるので、撹拌異常が生じたか否かを後から確認することができる。したがって、例えば、分析結果に何らかの異常があった場合に、撹拌に問題がなかったかどうかを確認することができる。
以上説明した第1の実施形態において、分析装置10は、液体を撹拌する撹拌部12と、撹拌した液体を用いて分析を行う分析部11と、撹拌部12の動作を制御する制御部13とを備え、撹拌部12は、液体を収容した容器を振動させる振動手段31と、振動の状態を検出する検出手段32と、を備え、制御部13は、検出手段32の検出結果に応じて振動手段31に振動の修正を行わせる。そのため、分析装置10は、撹拌状態のばらつきを抑制することができる。
制御部13は、保持部材42の振動を修正してもなお撹拌状態にばらつきがある場合、すなわち撹拌異常が解消されない場合には、撹拌異常がある旨の報知を行う。そのため、振動の修正を行っても撹拌状態にばらつきがある場合は、撹拌異常をユーザに知らせることができる。
制御部13は、検出手段32の検出結果から振動のX軸方向とY軸方向との振幅Ax,Ayと位相差θとを取得し、振幅Ax,Ayから求められる保持部材42の回転半径が正常範囲にない場合は、振動の修正を行い、X軸方向とY軸方向との振幅差と位相差θから求められる旋回軌跡の形状が真円状でない場合には、撹拌異常がある旨の報知を行う。そのため、振動の修正によって撹拌状態のばらつきを抑制することが可能な場合は振動を修正し、振動の修正では撹拌状態のばらつきを抑制できない場合は、ユーザに即座に撹拌異常を知らせることができる。
[第2の実施形態]
以上に説明した第1の実施形態では、容器14の振動の状態を検出するための検出手段32が加速度センサによって構成されていた。第2の実施形態では、図13に示すように、検出手段が光学センサ132a,132bによって構成されている。光学センサ132a,132bは、X軸方向の容器14の位置変化を検出する光学センサ132aと、Y軸方向の容器14の位置変化を検出する光学センサ132bを備えている。光学センサ132a,132bは、保持部材42には取り付けられておらず、図示しない他の部品に取り付けられている。
光学センサ132a,132bは、それぞれ投光器と受光器とを備えている。投光器は、容器14に向けて光信号を送信し、受光器は、容器14で反射した光信号を受信する。光学センサ132a,132bは、光信号の送受信によって自身から容器14までの距離を測定し、容器14の位置変化を検出することができる。したがって、光学センサ132a,132bの検出結果を用いて、X軸方向及びY軸方向の容器の振幅Ax,Ay及び位相差θを求めることができ、撹拌異常の判断や振動の修正等のために検出結果を用いることができる。第2の実施形態では、容器14の振動を直接的に検出することができるので、撹拌状態をより正確に把握することができる。
上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1実施形態の検出手段は、X軸方向用及びY軸方向用の2個の加速度センサによって構成されていてもよいし、X軸方向及びY軸方向の双方の加速度を検出可能な1個の加速度センサによって構成されていてもよい。
上記実施形態では、真円状の回転軌跡で保持部材及び容器を振動させる場合を正常とし、楕円状の回転軌跡で保持部材及び容器を振動させる場合を異常としていたが、この逆であってもよい。
上記実施形態の振動手段は、保持部材及び容器を旋回運動させていたが、一方向に揺動運動させてもよい。
上記実施形態では、保持部材及び容器の回転半径が、所定の正常範囲内に含まれる場合を正常な撹拌としていたが、正常な回転半径の下限値のみを定め、この下限値以上の回転半径を正常と判断してもよい。この場合、図11におけるステップS19,S20の処理、図12に示す処理を省略することができる。
上記実施形態では、撹拌異常が生じている旨の情報である撹拌異常情報、X軸方向の振幅AxとY軸方向の振幅Ayの平均値、撹拌結果情報を記憶部26に記録したが、これに限らず、X軸方向とY軸方向の振幅Ax,Ayの差、X軸方向及びY軸方向の位相差θ、又は検出手段32により検出した信号自体を記憶してもよい。また、分析装置10による検体の分析における撹拌ステップ毎に取得されるこれらの情報は、それぞれ検体に対応付けて各撹拌ステップ毎に記憶部26に記憶してもよい。これらの情報は、検体の分析結果に対するトレーサビリティの観点から有用となる。
また、分析装置10の起動時の初期動作として、分析の前に容器14に試薬等の液体を分注して撹拌動作を実行し、撹拌異常が生じるか否か検出を行ってもよい。これにより、撹拌異常による検体および試薬の無駄を抑制することが可能となる。
上記実施形態では、分析装置10の一例として免疫分析装置を示したが、これに限定されない。例えば、分析装置10として、血液凝固測定装置、多項目血球分析装置、尿中有形成分分析装置、遺伝子増幅測定装置等の臨床検査用検体分析装置に適用可能である。
10 :分析装置
11 :分析部
12 :撹拌部
13 :制御部
14 :容器
31 :振動手段
32 :検出手段
41 :支持部材
42 :保持部材
43 :弾性部材
44 :駆動部材
45 :モータ
132a :光学センサ
132b :光学センサ
Ax :振幅
Ay :振幅
θ :位相差

Claims (22)

  1. 液体を撹拌する撹拌部と、撹拌した液体を用いて分析を行う分析部と、前記撹拌部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記撹拌部は、液体を収容した容器を振動させる振動手段と、前記振動の、水平面に沿ったX軸方向の加速度及び前記X軸方向と直交するY軸方向の加速度を検出する検出手段と、を備え、
    前記制御部は、前記検出手段の検出結果に応じて前記振動手段に前記振動の修正を行わせる、分析装置。
  2. 前記振動手段は、モータを含み、
    前記制御部は、前記モータの回転数を制御して前記振動を修正する請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記制御部は、前記検出手段の検出結果に応じて撹拌異常が有る旨の報知を行う、請求項1又は2に記載の分析装置。
  4. 前記制御部は、前記振動の修正を行うために前記振動手段が振動を変更する処理を行ってもなお撹拌状態にばらつきがある場合に、撹拌異常がある旨の報知を行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の分析装置。
  5. 前記制御部は、X軸方向の加速度から得られる前記振動のX軸方向の位相と、Y軸方向の加速度から得られる前記振動のY軸方向の位相との位相差からなる状態パラメータに基づいて撹拌状態のばらつきが認められると、撹拌異常がある旨の報知を行う、請求項1〜のいずれか1項に記載の分析装置。
  6. 前記制御部は、前記検出手段の検出結果、又は前記検出結果から求められる情報を記憶する、請求項1〜のいずれか1項に記載の分析装置。
  7. 前記振動手段は、前記容器を保持する保持部材と、前記保持部材を支持する支持部材と、前記支持部材と前記保持部材を連結する弾性部材と、前記保持部材に取り付けられ、かつ前記保持部材に前記弾性部材を支点とした振動を行わせる駆動部材とを備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の分析装置。
  8. 前記検出手段は、前記保持部材に取り付けられ、かつ前記保持部材の振動による加速度を検出する加速度センサである、請求項に記載の分析装置。
  9. 前記検出手段は、振動を行う容器の位置変化を検出する光学センサである、請求項に記載の分析装置。
  10. 前記制御部は、前記X軸方向及びY軸方向のうち少なくとも一方の振動の振幅と所定の閾値との比較に基づいて前記振動手段に振動の修正を行わせる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の分析装置。
  11. 前記制御部は、前記X軸方向及びY軸方向の振動の振幅の平均値と所定の閾値との比較に基づいて前記振動手段に振動の修正を行わせる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の分析装置。
  12. 前記制御部は、前記X軸方向及びY軸方向の振動の振幅の差と所定の閾値との比較に基づいて撹拌異常がある旨の報知を行う、請求項10又は請求項11項に記載の分析装置。
  13. 前記制御部は、前記X軸方向及びY軸方向の振動の位相差と所定の閾値との比較に基づいて撹拌異常がある旨の報知を行う、請求項112のいずれか1項に記載の分析装置。
  14. 前記制御部は、検体の分析前に、前記撹拌部に撹拌動作を実行させ、前記振動に異常が生じるか否か検出する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の分析装置。
  15. 前記振動手段は、前記容器を回転運動させる、請求項1〜14のいずれか1項に記載の分析装置。
  16. 前記振動手段は、モータと、前記モータの出力軸の回転中心に対し重心が偏心した位置に設けられた錘と、を備える、請求項1〜15のいずれか1項に記載の分析装置。
  17. 液体を収容した容器を保持するための保持部材と、
    前記保持部材を支持する支持部材と、
    前記保持部材と前記支持部材とを連結する弾性部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、前記保持部材に前記弾性部材を支点とした振動を行わせるための駆動部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、前記保持部材の振動の加速度であって水平面に沿ったX軸方向の加速度及び前記X軸方向と直交するY軸方向の加速度を検出するための検出手段と、を備える、撹拌ユニット。
  18. 前記検出手段は、前記保持部材の振動による加速度を検出する加速度センサである、請求項17に記載の撹拌ユニット。
  19. 液体を撹拌する請求項17又は請求項18に記載の撹拌ユニットと、
    撹拌した液体を用いて分析を行う分析部と、
    を備える、分析装置。
  20. 前記検出手段の検出結果に応じて撹拌異常が有る旨の報知を行う制御部をさらに備える、請求項19に記載の分析装置。
  21. 前記制御部は、前記検出手段の検出結果、又は前記検出結果から求められる情報を記憶する、請求項20に記載の分析装置。
  22. 前記制御部は、検体の分析前に、前記撹拌部に撹拌動作を実行させ、前記振動に異常が生じるか否か検出する、請求項20に記載の分析装置。
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