JP6324709B2 - 光計測装置及び光計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光を用いて測定対象の組成や形状情報を取得する光計測装置及び光計測方法に関する。
近年、CARS(Coherent Anti-Stokes Raman Scattering)顕微鏡やOCT(Optical Coherence Tomography)などの光計測技術が注目されており、測定対象への非侵襲性から特に生物学や医療の分野への応用が期待されている。従来、細胞の解析には試薬を用いて細胞を染色・侵襲し、顕微鏡等で観察する方法が一般的であった。しかし上記の光計測技術を用いることで、例えば同一の細胞の継続的な解析や、検査した細胞をそのまま医療向けに用いることが可能となる。
CARSは波長の異なる2つの光を物体に入射したとき、物体を構成する分子の振動に対応した波長のCARS光が得られる非線形光学現象であり、例えば特許文献1に記載されている。透過型や反射型など、ポンプ光及びストークス光の入射方向に対するCARS光の検出方向について異なる方式が複数提案されており、非特許文献1には反射型CARSの特徴として、非線形定数の不連続性からCARS光強度のサンプルサイズ依存性が大きく、サイズの増加に伴い強度が急激に減少することが述べられている。また、この特徴から培養液などの媒質中の微小サンプルの測定に有利であることや、異なる媒質の界面で強度が増加することが述べられており、オイルとガラスの界面で反射型CARS信号のピークが得られた図14の実験データが示されている。
一方、OCTは物体からの反射光と物体に照射しない参照光との干渉によって屈折率の変化を反映した形状情報が得られる方式であり、例えば特許文献2に記載されている。CARS顕微鏡では測定対象の分子情報が得られるのに対し、OCTでは形状情報が得られることから、両者は相補的な関係にある。特許文献3には両者のマルチモーダル計測装置が開示されており、「被検体の形態情報と分子情報を同時に計測することが可能な計測装置及び計測方法」が提供されている。
特開2009−222531号公報 特開2011−218155号公報 特開2013−174530号公報
Ji-Xin Cheng and X. Sunney Xie,"Coherent Anti-Stokes Raman Scattering Microscopy: Instrumentation, Theory, and Applications," J. Phys. Chem. B, Vol. 108, 827-840(2004)
測定対象や目的によっては、測定対象の内部より外部との界面の情報取得が必要とされる場合がある。例えば細胞の解析においては、細胞膜表面に発現している受容体及び受容体と結合している分子の情報取得が重要であり、これによって細胞のがん化などを解析することができる。表面状態の計測には信号強度の点で前述の反射型CARSが好適であるが、形状情報を取得しないため表面位置の同定が困難である。細胞膜の厚みは10nm以下であり、ナノメートルオーダでの位置調整精度が要求される。
上記特許文献3の技術は、ポンプ光のパルス伸長を行ってストークス光のパルス幅をポンプ光のパルス幅よりも短くし、アンチストークス光をCARS光として利用し、ストークス光をOCT測定光とすることで、CARSとOCTの複合化における光パルスの不整合を回避してCARSとOCTの複合化を実現するものであって、表面位置検出を目的とした構成ではなく、そのような精度での調整は不可能であった。
本発明の光計測装置は、試料を保持する試料ステージと、ポンプ光を発生するポンプ光発生部と、ポンプ光より波長の長いストークス光を発生させるストークス光発生部と、ポンプ光又はストークス光から参照光を分岐させる参照光分岐部と、ポンプ光とストークス光を同軸に合波する合波部と、合波されたポンプ光とストークス光を試料ステージに保持された試料に集光する対物レンズと、対物レンズと試料ステージに保持された試料との相対位置を制御する位置制御部と、対物レンズを通った試料からの反射光と参照光を干渉させて反射光の強度又は参照光に対する反射光の位相を検出することで試料の表面位置を特定する位相センサと、試料から発生した反射CARS光を検出する検出部と、を有する。
位相センサは、試料の表面位置を光軸方向に3マイクロメートル以下の精度で検出するものである。
また、対物レンズは開口数が0.4以上である。
位相センサは位相差が互いに異なる少なくとも3つの干渉光を生成する干渉計を備え、反射光の強度に比例した信号及び参照光を基準とした反射光の位相を表す信号を出力するものである。
一例として、ポンプ光発生部は短パルスレーザ光源を備え、ストークス光発生部は、短パルスレーザ光源から出射した光を波長変換してストークス光とする波長変換部を備える。
また、一例として、ポンプ光発生部は第1の短パルスレーザ光源を備え、ストークス光発生部は第2の短パルスレーザ光源を備え、第1の短パルスレーザ光源と第2の短パルスレーザ光源を同期させて駆動する同期部を有する。
また、一例として、参照光はポンプ光から分岐されたものであり、位相センサは試料から反射されたポンプ光の強度に比例した信号及び参照光を基準とした試料から反射されたポンプ光の位相を表す信号を出力する。
また、本発明の光計測方法は、ポンプ光を対物レンズで集光して試料に照射する工程と、試料から反射したポンプ光と試料に照射されないポンプ光の干渉光を用いて位相センサで試料の表面位置を検出する工程と、対物レンズの集光位置を検出された試料の表面位置に調整する工程と、ポンプ光よりも長波長のストークス光とポンプ光との合波光を、対物レンズを介して試料に照射する工程と、試料から発生した反射CARS光を検出する工程と、を有する。
ここで、位相センサは、位相差が互いに異なる少なくとも3つの干渉光を生成し、反射光の強度に比例した強度信号を用いて試料の表面位置を検出し、試料の表面位置が検出されたときに参照光を基準とした反射光の位相を求める。
更に、求めた位相が維持されるように対物レンズと試料の光軸方向の相対位置を制御する。
本発明によれば、測定対象の表面位置を高精度に検出でき、表面の分子情報の取得が可能となる。
上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明による光計測装置の基本的な実施形態を示す模式図。 本発明による装置のコントローラの構成例を示す図。 対物レンズの位置を制御する場合の模式図。 ガルバノミラーや空間位相変調器などの光路変更手段を用いる場合の模式図。 位相センサにストークス光を用いる場合の模式図。 短パルスレーザ光源を2台備えた装置の模式図。 位相センサの位相検出器の構成例。 本発明による位相センサと従来のOCTを比較した図。 本発明による位相センサの分解能を示す図。 細胞の表面に追従する原理を示した図。 細胞の表面に追従しながらxy方向にスキャンする原理を示した図。 本発明による装置の動作例を示したフローチャート。 細胞の表面に追従しながらxy方向にスキャンする動作例を示したフローチャート。 非特許文献1記載の、オイルとガラスの界面で反射型CARS信号のピークが得られることを示す図。 通常のラマン散乱におけるストークス散乱のエネルギー準位図。 CARSにおけるエネルギー準位図。 CARSにおける非共鳴光の一例を説明するエネルギー準位図。 ブロードバンドのレーザ光をストークス光として使用した場合のCARSのエネルギー準位図。
最初に、ラマン散乱とCARSについて簡単に説明する。
図15にエネルギー準位図を使ってラマン散乱が起こる過程を示す。ラマン散乱にはストークス散乱とアンチストークス散乱とがあるが、図15ではストークス散乱のみを示した。701は分子の基底状態を表し、702は振動励起状態を表す。周波数ωPのポンプ光を分子に照射すると、中間状態703を経て、周波数ωSの光を散乱する。このとき、分子は振動励起状態702の一つに帰着する。散乱光の周波数ωSはポンプ光より周波数の低いストークス光となっている。分子の振動励起状態の準位は複数あり、分子の種類によって振動励起状態が異なり、また中間状態から振動励起状態の準位への遷移確率が異なるため、分子特有のスペクトルが形成される。ラマンシフト周波数ΩはΩ=ωP−ωSで表され、ストークス散乱の場合は正の値となる。アンチストークス光の場合は、始状態が分子の振動励起状態であり、中間準位を経て分子の状態が基底状態に帰着する。この場合、ωASをアンチストークス光の周波数とすると、ωP<ωASとなっており、アンチストークスラマン散乱光の方がポンプ光より周波数が高い。
上記のラマン散乱は得られる散乱光の強度が弱いため測定に時間がかかる。強い散乱光が得られる方式として、非線形ラマン散乱であるCARS(Coherent Anti-Stokes Raman Scattering)を利用する分光方法がある。この方法でもラマンスペクトルを得ることが可能であり、分子の振動状態が分かる。CARSの発生のためにはピークパワーの高いパルスレーザを用いる。このパルスレーザ光によって発生するCARSは非線形効果によるものであり、その強度はピークパワーが大きくなるとラマン散乱と比べて桁違いに強いものとなる。これにより、高い信号雑音比の信号が得られ、計測時間を格段に短くすることができる。
CARSは3次の分極による発光であり、CARSを発生させるためには、ポンプ光、ストークス光、プローブ光が必要とされる。一般的には、光源の数を少なくするために、プローブ光はポンプ光で代用される。この場合、誘起される3次の分極は
PAS (3)AS)=|χr (3)AS)+χnr (3)|EP 2P)E*SS)
で表される。ここに、χr (3)AS)は3次の電気感受率の分子振動の共鳴項であり、周波数依存性のないχnr (3)は非共鳴項である。また、ポンプ光及びプローブ光の電場をEPで表し、ストークス光の電場はESで表している。上式中でESの肩についたアスタリスクは複素共役を示す。CARS光の強度は以下のように表される。
ICARSAS)∝|PAS (3)AS)|2
CARS光が発生する機構を、図16に示した分子のエネルギー準位図を用いて説明する。本図は共鳴項のプロセスを示している。図15と同様に、701は分子の基底状態を表し、702は振動励起状態を表す。周波数ωPのポンプ光と周波数ωSのストークス光を同時に照射する。このとき分子は中間状態703を介して、702のある振動励起準位に励起される。この励起状態にある分子に周波数ωPのプローブ光を照射すると、中間状態704を介して周波数ωASのCARS光を発生しながら、分子は基底状態に戻る。このときのCARS光の周波数はωAS=2・ωP−ωSと表される。
上記3次の分極のうち非共鳴項χnr (3)に関係する一つのプロセスを図17に示す。ストークス光の周波数が振動励起状態ではなく、中間状態705を介したプロセスとなる。周波数ωPのポンプ光と周波数ω’Sのストークス光の同時照射により電子等の関与する705の中間状態が励起され、さらに周波数ωPのプローブ光を照射することにより、中間状態704を介して周波数ωASの非共鳴のCARS光が発生する。ブロードバンドのレーザ光をストークス光として使用した場合には、図18に示すように複数の励起状態に対応したスペクトルを取得することが可能になる。検出器に分光器を使用することにより多色CARSが検出される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施例1]
図1は、本発明による光計測装置の基本的な実施形態を示す模式図である。本装置は、反射型のCARS顕微鏡と位相センサ、及び装置全体の制御を行うコントローラ200から構成されている。コントローラ200は、図2に示すように短パルスレーザ光源を制御するレーザドライバ、試料ステージや対物レンズ及びミラーなど各光学素子の位置制御を行う位置制御部、CARS顕微鏡と位相センサから得られた信号に対して信号処理を行い、画像生成や表面位置検出を行う信号処理部、検出した表面位置にレーザ光の集光位置を追従させる追従動作制御部からなる。なお、ここで述べた各構成の必ずしも全てが光計測装置に備わっている必要はなく、必要な機能や精度に基づいて構成を決定すればよい。
(CARS顕微鏡の構成)
続いてCARS顕微鏡の構成を説明する。短パルスレーザ光源201は、コントローラ200の指示に基づいて短パルスレーザ光を出射する。短パルスレーザ光源201は例えばチタンサファイアレーザやファイバレーザなどであり、パルス幅はナノ秒以下である。またピークパワーは非線形光学効果を誘起可能なキロワットオーダ以上が望ましい。また波長については測定対象の吸収や用いる光学部品の対応波長から選定すればよいが、例えば800nmや1064nmなどである。
レーザ光はビームスプリッタ202によってストークス光とポンプ光の2つの光束に分岐される。ストークス光として分岐されたレーザ光は波長変換手段203に入射し、ポンプ光に対して長波長に変換される。波長変換手段は、例えばフォトニック結晶ファイバやOPO(Optical Parametric Oscillator)などである。フォトニック結晶ファイバはコアの周囲に蜂の巣状のクラッドが形成された光ファイバであり、入射光をコアに強く閉じ込める。短パルスレーザ光を入射することによって自己位相変調や四光波混合等の非線形光学現象が誘起され、幅広いスペクトルを有する広帯域光が生成される。ストークス光にはこのうちポンプ光より長波長の成分を用いればよい。一方、OPOは光パラメトリック発生によって入射光の波長を変換する作用を持ち、内部に備えた非線形媒質の角度変化などによって出射光の波長掃引を行う。
波長変換されたストークス光は、ポンプ光波長のみを反射するダイクロイックミラー204及びロングパスフィルタ205を透過し、λ/4板220に入射する。λ/4板220は光学軸方向が水平方向に対して約22.5度に設定されており、透過した光の偏光状態を直線偏光から円偏光に変換する。λ/4板220を透過したストークス光は対物レンズ206によって細胞試料207に集光する。対物レンズ206の開口数については必要な空間分解能に応じて選定すればよいが、例えば開口数0.4以上の対物レンズを用いることによって必要な空間分解能を確保することができる。一方で、ワーキングディスタンスを確保するため、開口数は1.33以下が好ましい。試料207における集光位置は、ピエゾやステッピングモータなどを用いた試料ステージ208にてコントローラ200から制御される。
一方、ビームスプリッタ202にてポンプ光として分岐されたレーザ光はミラー209で反射され、s偏光成分が偏光ビームスプリッタ210及びダイクロイックミラー204にて反射され、ストークス光と同軸に合波される。なお、p偏光成分は偏光ビームスプリッタ210を透過し位相センサの参照光として分岐される。ダイクロイックミラー204にて反射されたポンプ光はロングパスフィルタ205を透過し、λ/4板220によって円偏光状態となった後、対物レンズ206によって試料207に集光される。
ストークス光とポンプ光が試料207の同一位置に集光することによって両者の差周波に共鳴する分子振動が誘起され、CARS光が発生する。このとき、ストークス光としてフォトニック結晶ファイバによる広帯域光を用いた場合には複数の分子振動が同時に誘起され、幅広いスペクトルを有するCARS光が得られる。一方、ストークス光としてOPOによって波長変換した光を用いた場合にはCARS光も単一波長の光となるが、OPOによって波長掃引することで広帯域光を用いた場合と同様なスペクトルを得ることができる。
発生したCARS光は対物レンズ206によってコリメートされた後、λ/4板220を再度透過することによって円偏光からp偏光となる。CARS光はポンプ光やストークス光に対して短波長であるため、ロングパスフィルタを反射して光検出器213に入射する。光検出器213の例としては分光器が挙げられるが、波長変換手段203にOPOを用いた場合にはPD(Photo Diode)を用いてもよい。コントローラ200にてCARS光のスペクトルピーク位置と各分子振動の共振周波数を対応させることによって、試料207の分子情報が得られる。またこの処理をレーザ光の集光位置を変化させて行うことによって、試料207における分子分布に対応したスペクトルイメージが得られる。例えばCH伸縮の分布であれば約2850cm-1における強度を試料位置に対してマッピングすればよい。
(位相センサの構成)
次に、位相センサの構成を説明する。位相センサは偏光ビームスプリッタ210、λ/4板221、ミラー211、位相検出器214から構成されており、ポンプ光による試料207の表面検出を行う。試料207に集光したポンプ光は、細胞膜表面など屈折率が異なる界面にて反射する。反射したポンプ光は界面の位相情報を保持した信号光として対物レンズ206にてコリメートされた後、λ/4板220を再度透過することによって円偏光からp偏光となる。λ/4板220を透過した信号光は、ロングパスフィルタ205を透過しダイクロイックミラー204で反射され偏光ビームスプリッタ210へ入射する。偏光ビームスプリッタ210ではp偏光である信号光は透過され、位相検出器214へ入射する。一方、参照光はλ/4板221を透過し、偏光状態がp偏光から円偏光に変換され、位置が固定のミラー211に入射し反射された後、再度λ/4板221を透過することにより偏光状態を円偏光からs偏光へ変換される。s偏光となった参照光は偏光ビームスプリッタ210で反射され、信号光と合波されて位相検出器214へ入射する。位相検出器214では信号光の強度や参照光を基準とした信号光の位相を検出する。なお、位相検出器214の構成例については後述する。
得られた強度や位相情報に基づき、コントローラ200にて細胞膜表面の位置や形状情報を取得する。また、必要に応じてレーザ光の集光位置が細胞膜表面に追従するよう試料の位置制御を行う。この場合、例えば位相センサで検出した位相が所定の範囲に収まるように試料ステージ208をフィードバック制御すればよい。
なお、ここではレーザ光の集光位置を制御するために試料を移動させる例を示したが、図3に示すように試料を固定し、アクチュエータ225などによって対物レンズ206を移動させてもよい。また、図4に示すようにガルバノミラーや空間位相変調器などの光路変更手段401を挿入してレーザ光の集光位置を変化させてもよい。これらの場合、スポットのz方向への移動に伴い信号光と参照光の光路長が変化するため、位相ではなく強度情報を用いればよい。また両者を干渉させるために、z方向のスポット移動量に試料の屈折率を乗算した距離以上のコヒーレンス長をもつ光源を短パルスレーザ光源201として用いる必要がある。コヒーレンス長はレーザのパルス幅の増加に伴って増加するため、例えば数ピコ秒から数百ピコ秒のレーザを用いればよい。一方、図1のように試料の位置を変化させる場合には、空気と試料の屈折率差によって発生するz方向のスポット位置変化量に相当するコヒーレンス長が確保されていればよい。
位相センサの設置位置は図1、図3、図4に限ったものではなく、ポンプ光の光路中のいずれに設置してもよいし、波長変換手段203にOPOを用いた場合には図5のようにストークス光の光路中に設置してもよい。なお、ダイクロイックミラー501はストークス光を反射し、ポンプ光を透過する必要があるため、この場合ストークス光の波長掃引に応じて対応する波長のものに切り替える必要がある。例えばストークス光の波長を50nm変化させるごとに切り替えるなどすればよい。
また短パルスレーザは一台に限ったものではなく、図6に示すようにストークス光の光源として短パルスレーザ光源601を備えていてもよい。この場合、短パルスレーザ光源601は、コントローラ200の制御によって短パルスレーザ光源201と同期してレーザ光を出射する。短パルスレーザ光源601の例としては、フェムト秒レーザやフォトニック結晶ファイバを備えた白色レーザなど、短パルスレーザ光源201に対して広いスペクトルを有するレーザ光源が望ましいが、励起光源と一体となったOPOを用いて波長掃引してもよい。短パルスレーザ光源を2台用いる構成は、特に短パルスレーザ光源201のパワーが不足しており、ストークス光とポンプ光を1台で生成できない場合などに有効である。
(位相検出器の構成)
図7は、位相検出器214の構成例を示した図である。偏光ビームスプリッタ210で合波された信号光と参照光の合波光は、ハーフビームスプリッタ713、λ/2板714、λ/4板719、集光レンズ715及び720、ウォラストンプリズム716及び721から構成される干渉光学系712へ入射する。合波光はハーフビームスプリッタ713によって透過光と反射光に分岐される。透過光は光学軸が水平方向に対して約22.5度に設定されたλ/2板714を透過した後、集光レンズ715によって集光され、ウォラストンプリズム716によって分岐されることにより位相関係が180度異なる第一の干渉光と第二の干渉光が生成される。第一の干渉光と第二の干渉光は電流差動型の光検出器717によって検出され、それらの強度の差に比例した信号718が出力される。
一方、ハーフビームスプリッタ713の反射光は光学軸が水平方向に対して約45度に設定されたλ/4板719を透過した後、集光レンズ720によって集光され、ウォラストンプリズム721によって分岐されることにより位相関係が180度異なる第三の干渉光と第四の干渉光が生成される。第三の干渉光と第四の干渉光は電流差動型の光検出器722によって検出され、それらの強度の差に比例した信号723が出力される。このようにして生成された信号718、723はコントローラ200に入力され、演算されることにより信号光の強度に比例する信号及び参照光を基準とした信号光の位相が得られる。
(位相検出器の原理)
ここで、上に述べた動作原理について数式を用いて詳細に説明する。干渉光学系712へ入射する時点での合波光のジョーンズベクトルを
[式1]
Figure 0006324709
と表すこととすると、ハーフビームスプリッタ713を透過し、さらにλ/2板714を透過した後の合波光のジョーンズベクトルは次のようになる。
[式2]
Figure 0006324709
ウォラストンプリズム716によって式(2)で示される合波光はp偏光成分とs偏光成分に2分岐された後、電流差動型の光検出器717によって差動検出されるので、差動信号718は以下の様に表される。
[式3]
Figure 0006324709
ここで、θsig、θrefはそれぞれ複素数Esig、Erefを極座標表示で表した際の位相である。簡単のため検出器の変換効率は1とした。
一方、ハーフビームスプリッタ713で反射され、さらにλ/4板719を透過した後の合波光のジョーンズベクトルは次のようになる。
[式4]
Figure 0006324709
ウォラストンプリズム721によって、式(4)で示される合波光はp偏光成分とs偏光成分に2分岐された後、電流差動型の光検出器722によって差動検出されるので、差動信号723は以下の様に表される。
[式5]
Figure 0006324709
これらの出力に対して、コントローラ200の信号処理部にて以下の演算を行うことにより、参照光を基準とした信号光の位相が得られる。
[式6]
Figure 0006324709
また、次の演算によって信号光の強度に比例した信号が得られる。すなわち、参照光によって信号光が増幅されていることを示しており、S/N比の高い信号が得られる。
[式7]
Figure 0006324709
上記のように干渉光学系712で位相が互いに90度ずつ異なる4つの干渉光を生成して検出することにより位相や強度信号を得られるが、原理的には生成される干渉光が3つ以上であれば干渉光がいくつであっても同様の信号を得ることができる。例えば、位相が互いに120度ずつ異なる3つの干渉光を生成して検出することにより、式(6)や(7)に示されるのと同一の信号を得ることができる。
(従来のOCTとの比較)
図8に本方式による位相センサと、従来のOCTの比較を示す。従来のOCTは走査方法によってタイムドメインOCTとフーリエドメインOCTに分類され、フーリエドメインOCTは更に光源によってスペクトルドメインOCTと波長走査型OCTに分けられる。タイムドメインOCTは、参照光のミラーを移動させることによって光路長を変化させた際に、信号光の光路長と一致したときのみ干渉信号が得られることを利用した方式である。この方式の深さ分解能は光源のコヒーレンス長が直接反映され、10μm程度となる。
フーリエドメインOCTは、光源の波長(波数)を連続的に変化させた場合に、波数空間上での干渉信号の強度変化の周波数が参照光と信号光の光路長差に依存することを利用した方式である。波長走査型OCTが実際に波長を走査するのに対し、スペクトルドメインOCTは低コヒーレンス光源のスペクトル幅と分光器を利用する点で差異があるが、本質的な原理は同様である。フーリエドメインOCTの分解能は光源のスペクトル幅や分光器の測定波長範囲で決定され、例えばOpt. Express., Vol.12, 367-376(2004)には分解能6μmのスペクトルドメインOCT装置が記載されている。
一方、本発明による位相センサは、コヒーレンス長数百μm以上の光源を用いて高開口数の対物レンズで集光する方式ある。従来のOCTと異なり、分解能は光源ではなく対物レンズの開口数に依存する。例えば開口数0.4以上の対物レンズを用いることによって、3μm以下の深さ分解能を確保することができる。図9は、本発明の位相センサ(対物レンズの開口数0.5)によってガラスと空気の界面から得られる信号強度を示した図であり、分解能2.6μmを達成している。更に、強度ではなく位相を検出する場合には分解能50nm以下を実現可能である。
細胞膜の厚さは10nm以下であり、従来のCARSとOCTのマルチモーダル装置では細胞膜表面の分子状態の取得が不可能であった。しかし本発明の構成とすることで、位相センサによって細胞膜表面の位置を高精度に検出し、表面で信号強度が増加する特性をもつ反射型CARSによって表面位置における分子情報を高いS/N比で得ることができる。
(位相センサによる追従動作の原理)
図10及び図11に、位相センサによる表面への追従動作の原理を示す。なお、ここでは説明を分かりやすくするために細胞や対物レンズなどの大きさの関係が実際と異なって表示されている。
図10は、試料207中の細胞1001の表面に追従する原理を示した図である。観察中に細胞1001のz方向位置がbだけ変化した場合には光路長がaからa+bに変化するため、反射光である信号光1002の位相や強度が変化する。この位相や強度の変化を補償するように試料ステージ208を移動させることで、細胞1001の表面位置に追従することができる。
図11は、細胞1001の表面に追従しながらxy方向にスキャンする原理を示した図である。試料ステージ208をxy方向に移動させた場合には、細胞1001の形状に応じて信号光1002の位相や強度が変化する。これらの変化を補償するように試料ステージ208を移動させることで細胞1001をxy方向にスキャンしながら表面位置に追従することができる。
なお、ここでは試料ステージ208によって試料207を移動させる例を示したが、図3の構成によって対物レンズ206を移動させてもよい。この場合には対物レンズの移動に伴い位相が変化するため、強度が所望の範囲内となるよう対物レンズのz方向位置を調整すればよい。
(動作フローチャート)
図12は、本発明に従う装置が細胞などの表面位置を検出して分子情報を取得するまでの動作フローチャートの例である。ここでは、表面上の1点でCARS測定を行う例を説明する。
ステップ11にて、コントローラ200によって制御された短パルスレーザ光源201からレーザ光を発光する。ステップ12にて、対物レンズのxy位置に試料を位置づける。ステップ13にて、試料をz方向に移動させながら位相センサにて信号光の強度情報を取得する。ステップ14にて、ステップ13の結果から試料移動量と信号強度の関係を取得し、表面位置を同定する。表面位置の同定にあたっては、例えば位相センサによって表面に相当する信号光のピークを検出し、強度最大となる位置を表面とすればよい。ステップ15にて、同定した表面位置にレーザ光が集光するように試料位置を制御し、表面からの信号光の位相情報を取得する。
ステップ16にて、反射型CARS測定を行い、得られたCARS光のスペクトル解析を行うことによって分子情報を取得する。ステップ17にて、位相センサで位相又は強度を確認し、ステップ15やステップ14にて取得した位相や強度から変化がある場合にはステップ18にてそれを補償するように試料位置を調整する。試料位置の調整に位相センサで取得した位相情報を利用する場合には、ステップ17で取得した位相がステップ15で取得した位相と同じになるようにステップ18で試料のz位置を調整する。試料位置の調整に信号光の強度情報を利用する場合には、信号光の強度が最大となるように試料のz位置を調整する。ステップ16からステップ18までの動作を繰り返すことで、試料内の細胞の位置が変化した場合にも所望の表面位置に追従して分子情報を得ることができる。特に位相情報を用いて追従する場合には、強度情報を用いる場合に対して位置精度が一桁以上向上する場合がある。なお、必要な測定精度に対して細胞の位置の変化が小さい場合にはステップ17とステップ18の動作は省略してもよい。
図13は、細胞の表面に追従しながらxy方向にスキャンする動作例を示したフローチャートである。ステップ21からステップ26及びステップ28は図12のステップ11からステップ16及びステップ18に対応し、各ステップでの動作内容は図12の場合と同じである。図13に示したフローチャートにおいては、ステップ27にて試料をxy方向に移動させて位相センサで位相又は強度を取得し、ステップ28にてステップ25やステップ24で取得した位相や強度と等しくなるように試料のz位置を調整することによって表面上の各点でCARS測定を行い、表面の分子分布を取得することができる。
また、図12と図13では図1に示した試料をステージ移動させる構成における動作例を説明したが、図3の構成によって対物レンズを移動させてもよい。この場合、位相ではなく位相センサで検出した信号強度を用いて追従動作を行えばよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
200 コントローラ
201 短パルスレーザ光源
202 ビームスプリッタ
203 波長変換手段
204 ダイクロイックミラー
205 ロングパスフィルタ
206 対物レンズ
207 試料
208 試料ステージ
209 ミラー
210 偏光ビームスプリッタ
211 ミラー
213 光検出器
214 位相検出器
220 λ/4板
221 λ/4板
225 アクチュエータ
401 光路変更手段
501 ダイクロイックミラー
601 短パルスレーザ光源
712 干渉光学系
713 ハーフビームスプリッタ
714 λ/2板
715 集光レンズ
716 ウォラストンプリズム
717 光検出器
718 差動信号
719 λ/4板
720 集光レンズ
721 ウォラストンプリズム
722 光検出器
723 差動信号
1001 細胞
1002 信号光

Claims (9)

  1. 試料を保持する試料ステージと、
    ポンプ光を発生するポンプ光発生部と、
    前記ポンプ光より波長の長いストークス光を発生させるストークス光発生部と、
    前記ポンプ光又はストークス光から参照光を分岐させる参照光分岐部と、
    前記ポンプ光と前記ストークス光を同軸に合波する合波部と、
    前記合波されたポンプ光とストークス光を前記試料ステージに保持された試料に集光する対物レンズと、
    前記対物レンズと前記試料ステージに保持された試料との相対位置を制御する位置制御部と、
    前記対物レンズを通った試料からの反射光と前記参照光を干渉させて前記反射光の強度又は前記参照光に対する前記反射光の位相を検出することで試料の表面位置を特定する位相センサと、
    前記試料から発生した反射CARS光を検出する検出部と、
    を有し、
    前記対物レンズは開口数が0.4以上である
    ことを特徴とする光計測装置。
  2. 請求項1記載の光計測装置において、
    前記位相センサは、試料の表面位置を光軸方向に3マイクロメートル以下の精度で検出
    するものであることを特徴とする光計測装置。
  3. 請求項1記載の光計測装置において、
    前記位相センサは位相差が互いに異なる少なくとも3つの干渉光を生成する干渉計を備え、前記反射光の強度に比例した信号及び前記参照光を基準とした前記反射光の位相を表す信号を出力することを特徴とする光計測装置。
  4. 請求項1記載の光計測装置において、
    前記ポンプ光発生部は短パルスレーザ光源を備え、
    前記ストークス光発生部は、前記短パルスレーザ光源から出射した光を波長変換して前記ストークス光とする波長変換部を備えることを特徴とする光計測装置。
  5. 請求項1記載の光計測装置において、
    前記ポンプ光発生部は第1の短パルスレーザ光源を備え、
    前記ストークス光発生部は第2の短パルスレーザ光源を備え、
    前記第1の短パルスレーザ光源と前記第2の短パルスレーザ光源を同期させて駆動する同期部を有することを特徴とする光計測装置。
  6. 請求項1記載の光計測装置において、
    前記参照光は前記ポンプ光から分岐されたものであり、前記位相センサは試料から反射されたポンプ光の強度に比例した信号及び前記参照光を基準とした前記試料から反射されたポンプ光の位相を表す信号を出力することを特徴とする光計測装置。
  7. ポンプ光を対物レンズで集光して試料に照射する工程と、
    試料から反射したポンプ光と試料に照射されないポンプ光の干渉光を用いて位相センサで試料の表面位置を検出する工程と、
    前記対物レンズの集光位置を検出された試料の表面位置に調整する工程と、
    前記ポンプ光よりも長波長のストークス光と前記ポンプ光との合波光を、前記対物レンズを介して試料に照射する工程と、
    前記試料から発生した反射CARS光を検出する工程と、
    を有し、
    前記対物レンズは開口数が0.4以上である
    ことを特徴とする光計測方法。
  8. 請求項記載の光計測方法において、
    前記位相センサは、位相差が互いに異なる少なくとも3つの干渉光を生成し、前記反射光の強度に比例した強度信号を用いて試料の表面位置を検出し、試料の表面位置が検出されたときに前記参照光を基準とした前記反射光の位相を求めることを特徴とする光計測方法。
  9. 請求項記載の光計測方法において、
    前記求めた位相が維持されるように前記対物レンズと試料の光軸方向の相対位置を制御することを特徴とする光計測方法。
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