JP6323919B2 - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6323919B2 JP6323919B2 JP2016211959A JP2016211959A JP6323919B2 JP 6323919 B2 JP6323919 B2 JP 6323919B2 JP 2016211959 A JP2016211959 A JP 2016211959A JP 2016211959 A JP2016211959 A JP 2016211959A JP 6323919 B2 JP6323919 B2 JP 6323919B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- branch
- introduction
- detection sensor
- game
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 572
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 claims description 230
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 105
- 238000000034 method Methods 0.000 description 59
- 230000008569 process Effects 0.000 description 57
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 43
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 25
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 25
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 23
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 17
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 15
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 10
- 230000008859 change Effects 0.000 description 8
- 230000005281 excited state Effects 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 238000005034 decoration Methods 0.000 description 6
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 5
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 244000145845 chattering Species 0.000 description 3
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 3
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 2
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 238000005282 brightening Methods 0.000 description 1
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 230000001976 improved effect Effects 0.000 description 1
- 230000001939 inductive effect Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 239000011120 plywood Substances 0.000 description 1
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000008093 supporting effect Effects 0.000 description 1
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
遊技盤(30)の遊技領域(31)に配設され、特定の入球口(45a,46a)への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材(104)を備えた可変入球口(48a)を有する入球処理手段(48)が配設された遊技機において、
前記入球処理手段(48)は、
前記可変入球口(48a)に連通した球導入路(R1)と、
前記球導入路(R1)に連通する第1分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)に連通し、前記第1分岐路(R2)と異なる方向へ延在する第2分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)を通過する遊技球を検知する導入検知手段(107)と、
前記第1分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段(146)と、
前記第2分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段(190)と、
前記第1分岐検知手段(146)が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段(190)が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段(210)と、
前記導入検知手段(107)が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備え、
前記導入検知手段(107)、第1分岐検知手段(146)および第2分岐検知手段(190)は、通過する遊技球を検知する球検知部(107a,146a,190a)を備え、
前記導入検知手段(107)および第1分岐検知手段(146)は、各々の球検知部(107a,146a)の球通過方向が異なった向きで配設され、
前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)は、相互に異なる前後位置に配設されたことを要旨とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項2に係る発明は、
遊技盤(30)の遊技領域(31)に配設され、特定の入球口(45a,46a)への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材(104)を備えた可変入球口(48a)を有する入球処理手段(48)が配設された遊技機において、
前記入球処理手段(48)は、
前記可変入球口(48a)に連通した球導入路(R1)と、
前記球導入路(R1)に連通する第1分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)に連通し、前記第1分岐路(R2)と異なる方向へ延在する第2分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)を通過する遊技球を検知する導入検知手段(107)と、
前記第1分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段(146)と、
前記第2分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段(190)と、
前記第1分岐検知手段(146)が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段(190)が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段(210)と、
前記導入検知手段(107)が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備え、
前記導入検知手段(107)、第1分岐検知手段(146)および第2分岐検知手段(190)は、通過する遊技球を検知する球検知部(107a,146a,190a)を備え、
前記導入検知手段(107)および第1分岐検知手段(146)は、各々の球検知部(107a,146a)の球通過方向が異なった向きで配設され、
前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)は、相互に異なる高さ位置に配設されたことを要旨とする。
前記第1作動手段(106)の非作動時において、前記第1分岐検知手段(146)および第2分岐検知手段(190)の何れかが検知信号を出力した場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、可変入球口が遊技球の入球が不能な規制状態となっているにも拘わらず、第1分岐検知手段および第2分岐検知手段のいずれかが検知信号を出力した場合は、該検知手段が遊技球の検知によらずに検知信号を出力したことになるので、異常判定手段が異常発生と判断することで不正行為を認識し得る。
前記入球処理手段(48)または該入球処理手段(48)の近傍に配設された振動検知手段(200)と、
前記制御手段(210)による前記第1作動手段(106)の作動時に前記振動検知手段(200)が振動を検知した場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1作動手段の作動により開閉部材が導入状態に姿勢変位している際に、遊技機を叩いたり揺らして規制部材を第1状態に変位させようとした場合は、振動検知手段がこれを検知して異常判定手段が異常発生と判定するので、遊技機を叩いたり揺らすことによる不正行為を認識し得る。
前記球導入路(R1)を通過する遊技球を検知する導入検知手段(107)と、
前記導入検知手段(107)が遊技球を検知してから、予め設定された判定時間(T)内に前記第1分岐検知手段(146)が遊技球を検知しない場合、および該判定時間(T)内に前記第2分岐検知手段(190)が遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、可変入球口に連通した球導入路を通過する遊技球を検知する導入検知手段と、球導入路に連通する第1分岐路を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段および該球導入路に連通する第2分岐路を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段とを備えるので、予め設定された判定時間内に導入検知手段および第1分岐検知手段の両方が遊技球を検知しない場合や、該判定時間内に導入検知手段および第2分岐検知手段の両方が遊技球を検知しない場合には、異常判定手段により異常発生または不正行為を認識することが可能である。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤30を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が、開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、遊技盤30の裏側に、所定条件の成立(後述する第1始動入賞装置45の第1始動入賞口(特定の入球口)45aまたは第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46a(特定の入球口)(図2参照)へのパチンコ球の入賞を契機として、演出用の図柄を変動表示させて図柄変動演出を行なう図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤30を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された保護板14で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球貯留部15が中枠12に組み付けられる。更に、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球貯留部16が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球貯留部16も一体的に開閉するよう構成される。なお、上球貯留部16は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
前記遊技盤30は、図2〜図5に示すように、アクリルやポリカーボネート等の光透過性を有する合成樹脂製板またはベニア等の木製合板を材質とし、中枠12に設けた遊技盤保持部(図示せず)の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形の平板状に形成される。遊技盤30の前側には、遊技領域31が設けられると共に、該遊技盤30の後側には、設置部材60が配設されている。また、遊技盤30の前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール32と、この外レール32の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール33と、外レール32の右上部から内レール33の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材34等が配設されており、両レール32,33および盤面飾り部材34で囲まれた内側が遊技領域31として構成されている。これにより、操作ハンドル17の操作により作動する打球発射装置19から発射されたパチンコ球は、外レール32と内レール33との間を通って遊技領域31の左上部に打ち込まれた後、該遊技領域31内を流下する。但し、遊技領域31は、内レール33の延在長を大きく設定して、外レール32および該内レール33で形成するようにしてもよい。
実施例の図柄表示装置18は、図2に示すように、左図柄列24、中図柄列25および右図柄列26の3列の図柄列を表示可能な表示部18aを備えている。実施例では、図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
第1始動入賞装置45は、図2〜図4に示すように、第1始動入賞口45aが遊技領域31内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口であり、第1遊技領域31aおよび第2遊技領域31bを流下したパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。そして、第1始動入賞装置45は、設置部材60の前側に配設された球排出ユニット180の第1球排出路185に整合している。従って、第1始動入賞口45aに入ったパチンコ球は、遊技盤30の後側へ通出されて第1球排出路185へ案内され、該第1球排出路185に配設された第1始動入賞検知センサ54で検知される。
第2始動入賞装置46は、図2〜図4に示すように、第2遊技領域31bに横長に開口する第2始動入賞口46aを開閉可能な開閉部材46bと、該開閉部材46bを開閉動作させる始動入賞ソレノイド46c(図22参照)とを備えており、開閉部材46bは、該始動入賞ソレノイド46cの作動により第2始動入賞口46aを閉鎖する閉鎖位置および開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞装置46は、開閉機構の作動により開閉部材46bが変位することで、第2始動入賞口46aに対するパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。そして、第2始動入賞装置46は、球排出ユニット180の第2球排出路186に整合している。従って、第2始動入賞口46aに入ったパチンコ球は、遊技盤30の後側へ通出されて第2球排出路186へ案内され、該第2球排出路186に配設された第2始動入賞検知センサ55で検知される。なお、始動入賞ソレノイド46cは、前記球通過ゲート52をパチンコ球が通過したことを契機として作動されるようになっている。
特別入賞装置47は、図2〜図4に示すように、第2遊技領域31bに横長に開口する特別入賞口47aを開閉可能な開閉部材47bと、該開閉部材47bを開閉動作させる特別入賞ソレノイド47c(図22参照)とを備えており、開閉部材47bは、該特別入賞ソレノイド47cの作動により特別入賞口47aを閉鎖する閉鎖位置および開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、特別入賞装置47は、開閉機構の作動により開閉部材47bが変位することで、特別入賞口47aに対するパチンコ球の入賞が可能となるよう構成されている。そして、特別入賞装置47は、球排出ユニット180の第3球排出路187に整合している。従って、特別入賞口47aに入ったパチンコ球は、特別入賞装置47に配設された特別入賞検知センサ56で検知され後、遊技盤30の後側へ通出されて第3球排出路187へ案内される。なお、特別入賞装置47は、第1始動入賞口45aへのパチンコ球の入賞および第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞に基づき、メイン制御基板210が行なう大当り抽選の結果として所定の大当り(例えば、非確変大当り等)が付与された場合に、開閉部材47bを所定の回数で開放するよう制御される。
前記球通過ゲート52には、ゲートセンサ58(図22参照)が配設されており、該球通過ゲート52を通過するパチンコ球をゲートセンサ58で検知するよう構成されている。球通過ゲート52は、メイン制御基板210(メイン制御CPU210a)に配線接続されており、該球通過ゲート52からメイン制御基板210への球検知信号の入力に伴って普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて第2始動入賞装置46の始動入賞ソレノイド46cが作動制御され、これにより開閉部材46bの開放動作に伴って第2始動入賞口46aが開放する。
前記設置部材60は、図4に示すように、前方に開放する略矩形の箱状に形成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤30の後面に突き合わせて該遊技盤30に取り付けられる。この設置部材60は、遊技盤30の後面に対して後方から所要の間隔で対向して該遊技盤30の後面を構成する設置壁部61と、この設置壁部61の周縁から前方へ延出形成された外周壁部62と、この外周壁部62の前端から外方に向けて延出した外周前端部63を備えている。すなわち設置部材60は、外周壁部62で囲われて遊技盤30側に開放する前部開口が矩形状に形成されると共に、外周前端部63の外周縁が、遊技盤30の外周縁より一回り小さい形状に形成されている。このような設置部材60は、外周前端部63を遊技盤30の後面にネジ固定することで該遊技盤30に固定され、遊技盤30の後面から離間した設置壁部61の前側に空間を画成するよう構成されている。
実施例のパチンコ機10は、図23に示すように、メイン制御基板210における大当り抽選が肯定の場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、メイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、予め定められた複数種類の大当り図柄(実施例では2種類の大当り図柄(図柄A、図柄B)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例では、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、60%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、40%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。一方、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、メイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、予め定められた複数種類の大当り図柄(実施例では2種類の大当り図柄(図柄a、図柄b)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例では、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、80%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の種類および振分け割合は一例であり、これに限られるものではない。
そして、実施例では、大当り遊技後の遊技状態として、遊技者に有利な特典である確変状態を付与するか否かを、前記第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンドにおいて前記入球処理装置48における可変入球口48aを開放させて、当該特定ラウンド中に該可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるか否かにより決定するよう構成されている。すなわち、第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンド(実施例では8回目のラウンド)において、入球処理装置48の第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知した場合に、メイン制御基板210が確変状態の付与を決定するよう構成されている。また、第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンドにおいて、入球処理装置48の第2分岐検知センサ190だけがパチンコ球を検知した場合(第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知しない場合)は、メイン制御基板210は確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)よう構成されている。すなわち、メイン制御基板210は、入球処理装置48の第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知した場合に、第2分岐検知センサ190がパチンコ球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段としての機能を有している。
次に、前記第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンド(実施例では8回目のラウンド)において作動させる前記入球処理装置48の構成について、図面を引用して説明する。実施例の入球処理装置48は、前記第1始動入賞装置45の第1始動入賞口(特定の入球口)45aおよび第2始動入賞装置46の第2始動入賞口(特定の入球口)46aへのパチンコ球の入球を契機として、前述したようにメイン制御基板210における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、当該大当り遊技中における所定のタイミングで可変入球口48aを開閉する開閉部材104を備えている。この入球処理装置48は、図8〜図15に示すように、可変入球口48aに連通した球導入路R1と、球導入路R1に連通する第1分岐路R2と、球導入路R1に連通し、第1分岐路R2と異なる方向へ延在する第2分岐路R3とが設けられている。また、入球処理装置48は、球導入路R1を通過するパチンコ球を検知する導入検知センサ(導入検知手段)107と、第1分岐路R2を通過するパチンコ球を検知する第1分岐検知センサ(第1分岐検知手段)146と、第2分岐路R3を通過するパチンコ球を検知する第2分岐検知センサ(第2分岐検知手段)190とを備えている(なお、実施例では、第2分岐路R3および第2分岐検知センサ190が、入球処理装置48に連通する球排出ユニット180に設けられている。)。
前記主ベース部材70は、透光性を有する透明樹脂から形成されている。主ベース部材70は、図16および図17に示すように、平板状に形成されたベース板71と、ベース板71の後面から後方へ突出した複数の取付リブ72と、主ベース部材70の後面から後方へ延出した複数の取付ボス73と、ベース板71の後面から後方へ突出した通路壁74とを備えている。また、ベース板71の上縁近傍には、前後に開口する前記可変入球口48aが開設されていると共に、該主ベース部材70の上縁右部には、フロント部材80に設けられた普通入賞口83に整合して後方へ延出する球通出樋75が形成されている。
前記フロント部材80は、透光性を有する透明樹脂から形成されている。フロント部材80は、図16および図17に示すように、主ベース部材70のベース板71より一回り小さい形状に形成された前装飾板81と、前装飾板81の後面から後方へ突出した球案内壁82と、前装飾板81の上縁右部に設けられた普通入賞口83とを備えている。前装飾板81は、前記可変入球口48aに整合する部分に凹部81aが形成されており、該可変入球口48aを前方から視認可能とすると共に、該可変入球口48aに配設された開閉部材104との干渉が回避されるようになっている。また前装飾板81の前面は、当該パチンコ機10の遊技内容に合わせた所要の装飾が施され、後側に位置する主ベース部材70のベース板71を透視可能な透明部分および透視不能な不透明部分が設けられており、明輝されたベース板71が該透明部分を介して視認可能となっている。
前記照明ユニット90は、図10、図11、図16および図17に示すように、主ベース部材70の後面右部に配設される第1照明ユニット91および該主ベース部材70の後面左部に配設される第2照明ユニット92とを備えてする。第1照明ユニット91および第2照明ユニット92は、表面に複数の発光LED94を備えた発光基板93と、該発光基板93の前側に配設されるレンズ部材95と、該レンズ部材95の前側に配設される透光シート96とを夫々備えている。第1照明ユニット91のレンズ部材95および透光シート96は、主ベース部材70に形成された第1取付リブ72の内側部分に収容可能な形状に外形形状に形成され、発光基板93は、該第1取付リブ72の後端に当接可能な外形形状に形成されている。従って、第1照明ユニット91のレンズ部材95および透光シート96は、ベース板71と発光基板93との間に位置している。また、第2照明ユニット92のレンズ部材95および透光シート96は、主ベース部材70に形成された第2取付リブ72の内側部分に収容可能な形状に外形形状に形成され、発光基板93は、該第2取付リブ72の後端に当接可能な外形形状に形成されている。従って、第2照明ユニット92のレンズ部材95および透光シート96は、ベース板71と発光基板93との間に位置している。各第1、第2照明ユニット91,92の各レンズ部材95は、前面に光拡散処理が施されており、発光基板93の各発光LED94から照射された光を拡散させるようになっている。また、第1、第2照明ユニット91,92の各透光シート96は、レンズ部材95を透過した照射光により全体が均一に明輝するようになっており、主ベース部材70のベース板71を均一に明輝させるためのものである。
前記球導入ユニット100は、図7、図12〜図15、図16、図17および図18に示すように、上ベース部材101と、球導入路R1を画成する上球通路部材102と、上ベース部材101の上面に取り付けられる上カバー部材103と、上ベース部材101に回転可能に取り付けられ、規制位置および導入位置に回転する前記開閉部材104と、上カバー部材103の上部に取り付けられる蓋部材105とを備えている。また、球導入ユニット100は、上ベース部材101に取り付けられ、開閉部材104を規制位置および導入位置に回転させる第1作動機構106と、上ベース部材101に取り付けられる導入検知センサ(導入検知手段)107とを備える。また、上球通路部材102の後部には、上発光基板108が配設されている。
上ベース部材101は、図14、図15および図18に示すように、球導入路R1の下壁を構成する通路壁部110と、該通路壁部110の後側に隣接して設けられた導入検知センサ107を設置するための第1検知センサ設置部111と、該第1検知センサ設置部111の右側に隣接して設けられた第1ソレノイド設置部112と、通路壁部110の前端両側に設けられて開閉部材104を支持する開閉部材支持部113,113とを備えている。通路壁部110は、平坦状に形成されて後方に向けて下方傾斜した状態で形成されている。第1検知センサ設置部111は、通路壁部110の後端に対して導入検知センサ107の高さ寸法分だけ下方へ段差状に形成されている。そして、導入検知センサ107は、長手方向を前後方向に合わせ、かつ球検知部107aの球通過方向を上下方向とした横向き姿勢で設置され、該導入検知センサ107の上面と通路壁部110の上面とが面一になるようになっている。また、第1検知センサ設置部111には、導入検知センサ107の球検知部107aの開口に整合する球通過口111aが形成されている。また、第1ソレノイド設置部112は、第1検知センサ設置部111と略同じ高さに形成されており、第1作動機構106を構成する第1作動ソレノイド(第1作動手段)124を、プランジャ124bが後方へ延出した姿勢で保持し得る形状に形成されている。
前記上球通路部材102は、図12〜図15および図18に示すように、球導入路R1の上壁および左右の側壁を構成し、下方および前方が開口した逆半樋状に形成されている。球導入路R1の上壁をなす上壁部114は、その後部が、球導入路R1の左壁をなす左側壁115の下端および該球導入路R1の右壁をなす右側壁116の下端に一致する位置まで下方へ湾曲していると共に、該湾曲部分の外面は、細かい凹凸状に形成された光拡散処理が施されている。また、下方へ湾曲した上壁部114の後端には、後方へ略水平へ延出した水平延出部117が設けられ、該水平延出部117の上面には、上発光基板108を保持する基板保持部118が設けられている。このような上球通路部材102は、上ベース部材101の上面に固定され、前端が可変入球口48aの開口縁に整合すると共に、水平延出部117が導入検知センサ107の上面に当接するようになる。なお、上壁部114の右縁には、第1作動機構106における第2連係部材126を支持する第1支持凹部119が、上方および右方へ開口した状態で形成されている。
前記開閉部材104は、図6、図8、図12〜図14および図18に示すように、主ベース部材70に開設された可変入球口48aの開口形状に合わせて矩形状に形成された扉部120と、該扉部120の左右両端下部から左右方向へ延出する支軸121と、第1作動機構106に連係される連係アーム部122とを備えている。支軸121は、上ベース部材101に下方へ凹んだ形状に形成された開閉部材支持部113,113に支持されると共に、上球通路部材102の左右側壁115,116の下端が該開閉部材支持部113,113の上方に位置することで、上ベース部材101および上球通路部材102により上下から挟持される。これにより開閉部材104は、略垂直に起立して扉部120が可変入球口48aに整合した規制位置(図12、図14)および扉部120が前方へ略水平に倒伏して可変入球口48aを開放した導入位置(図6、図8、図13)に回転変位して、可変入球口48aを開閉するようになっている。
前記第1作動機構106は、図18に示すように、制御手段であるメイン制御基板210により励磁・非励磁制御される第1作動ソレノイド124と、該第1作動ソレノイド124のプランジャ124bの先端に連結された第1連係部材125と、該第1連係部材125に連係されると共に、前記開閉部材104の連係アーム部122に連係される第2連係部材126とを備えている。第1作動ソレノイド124は、ソレノイド本体124aと、該ソレノイド本体124aから延出したプランジャ124bと、該プランジャ124bに装着されたスプリング124cとを備え、非励磁状態では該スプリング124cの弾力によりプランジャ124bがソレノイド本体124aから延出した状態となり、励磁状態ではプランジャ124bがソレノイド本体124a内へ移動するようになっている。
前記上カバー部材103は、図18に示すように、第1作動ソレノイド124のソレノイド本体124aをカバーする第1カバー部130と、第1連係部材125をカバーする第2カバー部131とを備える。そして、上カバー部材103は、上ベース部材101の上面に固定した際に、第1作動ソレノイド124および第1連係部材125を覆蓋する。なお、上カバー部材103における第1カバー部130の上面には、第2連係部材126を支持する第2支持凹部132が、上方および左方へ開口した状態に形成されている。また、上カバー部材103における第2カバー部131の左端には、前記上発光基板108を支持する基板支持部133が設けられている。
前記蓋部材105は、図7、図8、図15および図18に示すように、上カバー部材103の第1カバー部130の上方および上球通路部材102の右壁部116の上端を被覆するように配設され、該上球通路部材102に設けられた第1支持凹部119および第1カバー部130に設けられた第2支持凹部132の上方に位置して、両支持凹部119,132に支持された第2連係部材126の支持軸126aを保持するようになっている。
前記上発光基板108は、図7〜図9、図12〜図14に示すように、前面に発光LED135を備えており、上球通路部材102に設けられた基板保持部118および上カバー部材103に設けられた基板支持部133により、発光LED135が前側に位置した状態で配設されている。そして、上発光基板108は、発光LED135の照射光により、上球通路部材102の上壁部114における湾曲部を後側から照射して明輝させるようになっている。従って、第1作動機構106の作動により、上壁部114の湾曲部の前方に位置する開閉部材104が導入位置となった際に、上発光基板108により明輝した該湾曲部が可変入球口48aを介して前方から視認され得るよう構成されている(図13参照)。
前記球振分けユニット140は、図10、図11、図16、図17および図19に示すように、第1分岐路R2を画成する前球通路部材141と、前球通路部材141の後側に取り付けられる後球通路部材142と、後球通路部材142の後側に取り付けられる後カバー部材143とを備えている。そして、後球振分けユニット140は、後球通路部材142に回転可能に取り付けられ、第1位置および第2位置に回転する前記規制部材144と、後球通路部材142に取り付けられ、規制部材144を第1位置および第2位置に回転させる第2作動機構145と、前球通路部材141に取り付けられる第1分岐検知センサ146とを備える。
前記第1分岐路R2は、図10〜図14に示すように、前記球通路壁74が設けられた主ベース部材70、前球通路部材141および後球通路部材142を前後に組み付けることで画成される。すなわち、第1分岐路R2は、球導入路R1の下方において前下がりに延在する第1球通路部R2aと、該第1球通路部R2aの前部に連通し、左下がりに延在する第2球通路部R2bと、該第2球通路部R2bの左部後側に連通し、該第2球通路部R2bの後下方において右下がりに延在する第3球通路部R2cとから構成されている。ここで、第1球通路部R2aは、前球通路部材141に形成された第1壁部147により形成される。また、第2球通路部R2bは、ベース板71の後面に形成された球通路壁74と、前球通路部材141の壁板部148とにより形成される。更に、第3球通路部R2cは、前球通路部材141の壁板部148と、該前球通路部材141に形成された第2壁部149と、後球通路部材142の壁板部150とにより形成されている。すなわち、第1分岐路R2は、平面視において略口字状に屈曲すると共に下方へ傾斜するよう延在している。従って、該第1分岐路R2へ導入されたパチンコ球は、第1球通路部R2aに沿って前方へ移動した後に左方へ変向して第2球通路部R2bに沿って左方へ移動し、更に右方へ変向して第3球通路部R2cに沿って右方へ移動した後に、設置部材60に配設された球排出ユニット180の第5球排出路189に向けて下方へ移動するようになっている。なお、第1分岐路R2の第2球通路部R2bにおける中途部分、すなわちベース板71に設けた球通出樋75に、第1分岐検知センサ146の前部を支持するセンサ支持部151が設けられている。
前記前球通路部材141は、図10〜図13および図19に示すように、主ベース部材70におけるベース板71の後面に形成された前記球通路壁74の上壁部74aおよび下壁部74bの後端に当接する壁板部148と、該壁板部148の右部に開口すると共にへ延出して第1分岐路R2の第1球通路部R2aを画成する第1壁部147と、該壁板部148の左部に開口すると共に後方へ延出して第1分岐路R2の第3球通路部R2cを画成する第2壁部149とを備えている。また、前球通路部材141は、前後方向に開口して第1分岐検知センサ146を配設する第2検知センサ設置部152と、第2検知センサ設置部152の右側に形成され、第2位置の規制部材144が収容される規制部材収容部153とを備えている。このような前球通路部材141は、複数のネジにより、主ベース部材70の後側に固定されるようになっている。
前記後球通路部材142は、図10〜図13および図19に示すように、前球通路部材141の第1壁部147および第2壁部149の後端に当接し、第3球通路部R2cの後壁を構成する壁板部150と、壁板部150の後側に設けられ、第2作動機構145における第2ソレノイド設置部154と、規制部材144を支持する規制部材支持部155,155とを備えている。第2ソレノイド設置部154は、第2作動ソレノイド(第2作動手段)165を、プランジャ165bが右方へ延出した姿勢で保持し得る形状に形成されている。また、第2ソレノイド設置部154の右部には、規制部材144が前方へ延出可能な開口156が形成されている。
前記規制部材144は、図10および図11に示すように、球導入路R1の出口部(導入検知センサ107の下部)へ延出する規制部160と、規制部材144に設けられた支持ボス161に挿通されて上下方向へ延出する支点軸162と、第2作動機構145に連係される連係アーム部163とを備えている。支点軸162は、後球通路部材142における開口156の上下に設けられて前方へ凹んだ規制部材支持部155,155に各々支持されると共に、後カバー部材143における上下壁の前端が該規制部材支持部155,155の後方に位置することで、後球通路部材142および後カバー部材143により前後から挟持される。これにより規制部材144は、支点軸162,162を中心として上下方向に延在する軸周りに水平方向へ旋回可能に配設され、規制部160が球導入路R1の出口部に延出した第1位置(図11、図13、図14)および規制部160が出口部から退避して規制部材収容部153内へ移動した第2位置(図10、図12)とに変位する。
前記第2作動機構145は、図16、図17および図19に示すように、制御手段であるメイン制御基板210により励磁・非励磁制御される第2作動ソレノイド165と、該第2作動ソレノイド165のプランジャ165bの先端に連結されると共に、前記規制部材144の連係アーム部163に連係される第3連係部材166とを備えている。第2作動ソレノイド165は、ソレノイド本体165aと、該ソレノイド本体165から延出したプランジャ165bと、該プランジャ165bに装着されたスプリング165cとを備え、非励磁状態では該スプリング165cの弾力によりプランジャ165bがソレノイド本体165aから延出した状態となり、励磁状態ではプランジャ165bがソレノイド本体165a内へ移動するようになっている。第3連係部材166は、プランジャ165bの先端に係止される係止部166aと、該係止部166aの上縁から右方へ延出して、規制部材144の連係アーム部163の上面に突設された係合ボス163aが係合する係合凹部166cが形成された連係部166bとを備えている。
前記後カバー部材143は、図10、図11および図19に示すように、第2作動ソレノイド165のソレノイド本体165aをカバーする第1カバー部168と、規制部材144および第3連係部材166をカバーする第2カバー部169とを備える。このような後カバー部材143は、後球通路部材142の後側に固定することで、第2作動機構145の第2作動ソレノイド165を保持すると共に、第3連係部材166を覆蓋する。
主ベース部材70の後側左部には、中継基板170が配設されている。この中継基板170には、第1作動ソレノイド124からの配線および第2作動ソレノイド165からの配線が各々接続される第1接続コネクタ171と、導入検知センサ107からの配線および第1分岐検知センサ146からの配線が各々接続される第2接続コネクタ172と、特別入賞装置47に配設された特別入賞ソレノイド47cからの配線および特別入賞検知センサ56からの配線が各々接続される第3接続コネクタ173と、メイン制御基板210からの配線が接続される第4接続コネクタ174とが配設されている。従って、第1作動ソレノイド124、第2作動ソレノイド165、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146、特別入賞ソレノイド47aおよび特別入賞検知センサ56は、中継基板170を介してメイン制御基板210に電気的に接続される。
設置部材60の前側右下に配設された球排出ユニット180は、図4、図20および図21に示すように、第1〜第4通路構成部材181,182,183,184を組み付けることで、第1始動入賞装置45、第2始動入賞装置46、特別入賞装置47、入球処理装置48および該入球処理装置48に設けられた普通入賞口83に入賞したパチンコ球を、中枠12に配設された前記セット部材へ排出するためのものである。すなわち、球排出ユニット180は、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45に入賞したパチンコ球を排出する第1球排出路185と、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46に入賞したパチンコ球を排出する第2球排出路186と、特別入賞装置47の特別入賞口47aに入賞したパチンコ球を排出する第3球排出路187と、普通入賞口83に入賞したパチンコ球を排出する第4球排出路188が形成されている。更に、球排出ユニット180には、入球処理装置48の第1分岐路R2の出口部に連通する第5球排出路189と、該入球処理装置48の球導入路R1の出口部に連通する第2分岐路R3とが設けられている。なお、第1球排出路185に第1始動入賞検知センサ54が配設され、第2球排出路186に第2始動入賞検知センサ55が配設されると共に、第4球排出路188に普通入賞検知センサ57が配設されている。
前記第2分岐路R3は、図15および図20に示すように、球導入路R1の出口部から右下方へ延在する第4球通路部R3aと、該第4球通路部R3aの下端に連通して垂直下方へ延在する第5球通路部R3bとから構成されている。すなわち、第2分岐路R3は、球導入路R1に対して第4球通路部R3aが屈曲していると共に、該第4球通路部R3aに対して第5球通路部R3bが屈曲している。これにより、規制部材144が第2位置において、球導入路R1の出口部から下方へ通出されたパチンコ球は、第4球通路部R3aの壁部および第5球通路部R3bの壁部に適宜接触して減速、減勢されながら第2分岐路R3内を下方へ移動されるようになっている。そして、第2分岐路R3の第5球通路部R3bの出口部は、第5球排出路189に連通している。
図15、図20および図21に示すように、第2分岐路R3の第5球通路部R3bには、第2分岐検知センサ190を配設する第3検知センサ設置部191が設けられている。第2分岐検知センサ190は、長手方向が前後方向となると共に球検知部190aの球通過方向を上下方向とした横向き姿勢で、第3検知センサ設置部191に配設される。すなわち、第2分岐検知センサ190は、球導入路R1に配設された導入検知センサ107から離間した位置に配設されている。従って、前記規制部材144が第2位置において、球導入路R1から第2分岐路R3へ通入したパチンコ球は、該第2分岐路R3の第5球通路部R3bを通過する際に、第2分岐検知センサ190の球検知部190aを通過することで検知されるようになっている。なお、前述したように、第2分岐路R3に通入されたパチンコ球は、該第2分岐路R3が屈曲していることで減速された状態で第2分岐検知センサ190の球検知部190aを通過するので、該球検知部190aで確実に検知され得る。
前記導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190は、何れも同じ形態のセンサであって、球通過口196が形成された矩形状のケース体195内に、球検知部107a,146a,190aが該球通過口196と整合した状態で配設されている。各検知センサ107,146,190の球検知部107a,146a,190aは、導線が巻回された検知コイルを備え、パチンコ球の通過によって生じる磁場の変化を検知して検知信号をメイン制御基板210へ出力する誘導型の近接スイッチが採用されている。ここで、導入検知センサ107は、球検知部107aにおいてパチンコ球を検知した場合にメイン制御基板210へ検知信号(第1検知信号)を送出し、第1分岐検知センサ146は、球検知部146aにおいてパチンコ球を検知した場合にメイン制御基板210へ検知信号(第2検知信号)を送出し、第2分岐検知センサ190は、球検知部190aにおいてパチンコ球を検知した場合にメイン制御基板210へ検知信号(第3検知信号)を送出するようになっている。
実施例のパチンコ機10は、図15、図20および図21に示すように、球排出ユニット180の第1通路部材181に設けられた第4検知センサ設置部192に、遊技盤30の振動を検知可能な振動検知センサ(振動検知手段)200が配設されている。この振動検知センサ200は、例えば所定の周波数の衝撃を検知すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えており、遊技者が当該パチンコ機10の前枠13や上球貯留部16等を故意に叩いた場合に、これによる振動を検知してメイン制御基板210へ検知信号を出力するようになっている。これにより、パチンコ機10の前枠13や上球貯留部16等を故意に叩いて遊技盤30に衝撃を与えることで、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させてパチンコ球を球導入路R1へ入るようにする不正行為や、規制部材144を第2位置から第1位置へ姿勢変位させてパチンコ球を第1分岐路R2へ通入するようにする不正行為を認識することが可能となっている。
図20および図21に示すように、前記球排出ユニット180の第1通路部材181には、第1球排出路185と第2球排出路186との間に、電波出力機器から出力された電波を検知可能な電波検知センサ201が配設されている。この電波検知センサ201は、第1球排出路185に配設された第1始動入賞検知センサ54および第2球排出路186に配設された第2始動入賞検知センサ55が、遊技盤30の前側において電波出力機器から出力された電波を検知可能な場合に該電波を検知可能な姿勢に配設されており、電波を検知した際にメイン制御基板210に対して検知信号を出力する。従って、電波出力機器を使用した第1始動入賞検知センサ54および第2始動入賞検知センサ55に対する不正行為を、電波検知センサ201により認識することが可能となっている。
また、前記球排出ユニット180の第2通路部材182および第4通路部材184には、磁気発生機器から出力された磁気を検知可能な磁気検知センサ202,202が配設されている。これら磁気検知センサ202は、遊技盤30の前側において磁気発生機器から発生した磁気を、前述した各検知センサ54,55,56,57,58,107,146,190が検知可能な場合に該磁気を検知可能な姿勢に配設されており、磁気を検知した際にメイン制御基板210に対して検知信号を出力する。従って、磁気発生機器を使用した各検知センサ54,55,56,57,58,107,146,190に対する不正行為を、磁気検知センサ202により認識することが可能となっている。
実施例のパチンコ機10は、前述したように、大当り抽選により大当り図柄A,B,a,bが選択された場合に、第1〜第4の大当り遊技における8回目のラウンドにおいて、入球処理装置48の開閉部材104を開閉動作させて可変入球口48aを開放し、当該ラウンド中に、該可変入球口48aに入賞したパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるか否かにより、第1〜第4の大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを決定するよう構成されている。そして、大当り図柄Aまたは大当り図柄aが選択された場合は、第1、第3の大当り遊技の第8ラウンドにおいて第1開閉動作パターンP1により開閉部材104を開閉させ、大当り図柄Bまたは大当り図柄bが選択された場合は、第2、第4の大当り遊技の第8ラウンドにおいて第2開閉動作パターンP2により開閉部材104を開閉させるように設定されている。
大当り図柄Aの選択により第1の大当り遊技が実行される場合および大当り図柄aの選択により第3の大当り遊技が実施される場合に選択される第1開閉動作パターンP1は、図24(a)に示すように、規制部材144が第2位置から第1位置へ姿勢変位するタイミングより前のタイミングにおいて、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させると共に、規制部材144が第1位置から第2位置へ姿勢変位するタイミングより前のタイミングで、開閉部材104を導入位置から規制位置へ姿勢変位させる開閉動作パターンである。ここで、開閉部材104を導入位置へ姿勢変位させるタイミングと規制部材144を第1位置へ姿勢変位させるタイミングとの時間差は、可変入球口48aから規制部材144の規制部160にパチンコ球が到達するのに要する到達所要時間N以下に設定されている。また、開閉部材104を規制位置へ姿勢変位させるタイミングと規制部材144を第2位置へ姿勢変位させるタイミングとの時間差は、可変入球口48aから規制部材144の規制部160にパチンコ球が到達するのに要する到達所要時間N以下に設定されている。これにより、第1開閉動作パターンP1では、開閉部材104が導入位置に保持されている状態で可変入球口48aに入ったパチンコ球は、球導入路R1内をスムーズに通過すると第1位置に保持されている規制部材144の規制部160上に到達するので、高確率で第1分岐路R2へ通出されて第1分岐検知センサ146で検知されるようになる。すなわち、大当り抽選において大当り図柄Aまたは大当り図柄aが選択された場合には、可変入球口48aに入ったパチンコ球の殆どが第1分岐検知センサ146で検知されるようになり、第3の大当り遊技終了後に高確率で確変状態が付与され得る。
大当り図柄Bの選択により第2の大当り遊技が実行される場合および大当り図柄bの選択により第4の大当り遊技が実施される場合に選択される第2開閉動作パターンP2は、図24(b)に示すように、規制部材144が第2位置から第1位置へ姿勢変位するタイミングより後のタイミングにおいて、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させる開閉動作パターンである。ここで、規制部材144を第2位置へ姿勢変位させるタイミングと開閉部材104を導入位置へ姿勢変位させるタイミングとの時間差は、可変入球口48aから規制部材144の規制部160にパチンコ球が到達するのに要する到達所要時間N以下に設定されている。これにより、第2開閉動作パターンP2では、開閉部材104が導入位置に保持されている状態で可変入球口48aに入ったパチンコ球は、規制部材144が第2位置に保持されている状態で球導入路R1の出口部に到達するので、該パチンコ球の略全てが第2分岐路R3へ通出されて第2分岐検知センサ190で検知されるようになる。すなわち、大当り抽選において大当り図柄B,bが選択された場合は、可変入球口48aに入ったパチンコ球の殆どが第2分岐検知センサ190で検知されて第1分岐検知センサ146では検知されないので、第2および第4の大当り遊技終了後には確変状態が付与される確率が第1開閉動作パターンP1より低くなっている。
実施例の入球処理装置48は、球導入路R1に導入検知センサ107を備え、第1分岐路R2に第1分岐検知センサ146を備えると共に、第2分岐路R3に第2分岐検知センサ190を備えたことで、後述するように、当該入球処理装置48に対して実行しようとする不正行為や、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の故障の判定が可能に構成されている。また、入球処理装置48は、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146との配設向きが異なっていることで、導入検知センサ107および第1分岐検知センサ146の近くで電波発信機器から発信された電波を両検知センサ107,146が同時に検知できないよう構成されている。また、入球処理装置48は、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146とが所要の距離をおいて配設されているので、所定の設定時間内に導入検知センサ107および第1分岐検知センサ146の各々から第1検知信号および第2検知信号がメイン制御基板210に送信されることを正常と判定するよう構成することで、電波発信機器を使用した不正行為による異常の発生をメイン制御基板210が判断することが可能となっている。同様に、導入検知センサ107と第2分岐検知センサ190とが所要の距離をおいて配設されているので、所定の設定時間内に導入検知センサ107および第2分岐検知センサ190の各々から第1検知信号および第3検知信号がメイン制御基板210に送信されることを正常と判定するよう構成することで、不正行為やセンサの故障による異常の発生をメイン制御基板210が判断することが可能となっている。
実施例のパチンコ機10は、前述したように、入球処理装置48の可変入球口48aに入ったパチンコ球を検知する入賞球検知手段として、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の3つの検知センサを備えた構成として、導入検知センサ107からメイン制御基板210へ送信される第1検知信号と、第1分岐検知センサ146からメイン制御基板210へ送信される第2検知信号と、第2分岐検知センサ190からメイン制御基板210へ送信される第3検知信号とを監視することで、該入球処理装置48における異常発生を判定し得るようになっている。
実施例では、メイン制御基板210の異常判定部222における第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、該異常判定部222が実行する異常判定処理として、報知制御手段である統括制御基板211に異常報知信号を送信して、該統括制御基板211では、所定の報知手段を作動制御して異常を報知するようになっている。ここで、報知手段としては、図22に示すように、中枠12や前枠13等に配設され、ランプ制御基板214により制御されるランプ装置217や、中枠12や前枠13等に配設され、音制御基板215により制御されるスピーカ218、表示制御基板212により制御される図柄表示装置18等である。従って、第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、メイン制御基板210の異常判定部222からの異常報知信号を受信した統括制御基板211は、ランプ制御基板214、音制御基板215および表示制御基板212の全てまたは何れかに制御信号を送信し、ランプ装置217、スピーカ218および図柄表示装置18の全てまたは何れかにより異常報知がなされる。
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。ここで、入賞カウント数が「0」であるから第1の異常判定の判定結果が否定判定となり、異常判定部222は、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかをメイン制御基板210が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部222は、メイン制御基板210が第2検知信号または第3検知信号を受信していないと判定した場合に、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「0」の場合(第1検知信号をメイン制御基板210が受信していない場合)は、入賞検知タイマが設定されていないから該該入賞検知タイマは「0」となっており、異常判定部222は、入球処理装置48に異常が発生していないと判定して当該第1異常判定実行処理を終了する。
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。入賞カウント数が「1」であるから第1の異常判定の判定結果は否定判定となり、異常判定部222は、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかをメイン制御基板210が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部222は、メイン制御基板210が第2検知信号または第3検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、入賞カウント数が「1」であるから、異常判定部222は、入賞カウント数を1減算し(ステップS23)、再び入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS24)。入賞カウント数は「1」から1減算されて「0」になっているから、異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。入賞カウント数が「2」〜「4」であるから、異常判定部222は、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかをメイン制御基板210が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部222は、メイン制御基板210が第2検知信号または第3検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS22)。そして、入賞カウント数が「2」〜「4」であるから、異常判定部222は、入賞カウント数を1減算し(ステップS23)、再び入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS24)。ここで、入賞カウント数は1減算されるが「0」にはなっていないから、異常判定部222は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。ここで、入賞カウント数が「5」であるから第1の異常判定の判定結果が肯定判定となり、異常判定部222は、入球処理装置48に異常が発生したと判定して異常判定処理を行なう(ステップS28)。そして、異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアした後(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。なお、入賞カウント数が「6」以上の場合も、異常判定部222は異常判定処理を行なう。
実施例のパチンコ機10は、第1作動機構106の第1作動ソレノイド124が停止状態において、導入検知センサ107からメイン制御基板210へ送信される第1検知信号と、第1分岐検知センサ146からメイン制御基板210へ送信される第2検知信号と、第2分岐検知センサ190からメイン制御基板210へ送信される第3検知信号とを監視する第2異常判定実行処理を異常判定部222が実行することで、該入球処理装置48における異常発生を判定し得るようになっている。この第2異常判定実行処理は、図26に示すように、第1作動ソレノイド124が停止中(非作動状態)であるか判定し(ステップS30)、ステップS30の判定結果が否定(第1作動ソレノイド124が作動中)の場合には、当該第2異常判定実行処理を終了する。一方、ステップS30の判定結果が肯定の場合は、メイン制御基板210が第1検知信号、第2検知信号および第3検知信号を受信したか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31の判定結果が否定(メイン制御基板210が第1検知信号、第2検知信号および第3検知信号の何れも受信していない)の場合は、当該第2異常判定実行処理を終了する。しかし、ステップS31の判定結果が肯定(メイン制御基板210が第1検知信号、第2検知信号および第3検知信号の何れかを受信した)の場合は、第1作動ソレノイド124が非作動状態で、可変入球口48aからパチンコ球が通入不可能であるにも拘わらず、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の何れかかが検知信号を送信した異常状態である。従って、異常判定部222は、入球処理装置48に異常が発生したと判定して異常判定処理を行なう(ステップS32)。なお、異常判定処理は、第1異常判定実行処理と同じ処理が行なわれる。
実施例のパチンコ機10は、パチンコ遊技において、操作ハンドル17により発射操作を行なうことで球送り装置および打球発射装置19が作動し、上球貯留部16内に貯留されたパチンコ球が、遊技盤30の遊技領域31内へ所定間隔毎に打ち出される。遊技領域31に打ち出されたパチンコ球は、球案内釘50に接触しながら流下し、該パチンコ球の一部は、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45aや、球通過ゲート52を通過したことを契機として第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aや、普通入賞装置49の普通入賞口49aや、普通入賞口83に入賞する。
ここで、第1始動入賞口45aに入賞したパチンコ球は、第1始動入賞検知センサ54で検知され、該第1始動入賞検知センサ54は、メイン制御基板210へ検知信号を送信する。第1始動入賞検知センサ54からの検知信号を受信したメイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、大当り抽選を行なう一方、統括制御基板211に所要の制御信号を出力して、図柄表示装置18の表示部18aで図柄変動演出を行なわせると共に、中枠12の後側に配設された払出制御基板216に制御信号を出力して、球払出装置22に所定数の賞球を払い出させる。
また、パチンコ球が球通過ゲート52を通過したことを契機として、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aの開放のための抽選が行なわれ、該抽選結果が肯定の場合は、第2始動入賞装置46の開閉部材46bが開放制御されて第2始動入賞口46aが開放され、該第2始動入賞口46aに対するパチンコ球の入賞が可能となる。
一方、メイン制御基板210に備えられた異常判定部222では、入球処理装置48における導入検知センサ107からの第1検知信号、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号および第2分岐検知センサ190からの第3検知信号を元に、所定時間(4ms)毎に第1異常判定実行処理を行なっている。ここで、異常判定部222は、第1異常判定実行処理において、カウント部220により更新された入賞カウント数が予め設定された基準カウント数以上となったと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板211に異常報知信号を送信し、該統括制御基板211は、ランプ装置217、スピーカ218、図柄表示装置18の表示部18aの全てまたは何れかを作動させ、異常報知が行なわれる。また、メイン制御基板210は、払出制御基板216を介してホールコンピュータ231に異常検知信号を送信する。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)入球処理装置48における規制部材144の作動タイミングや、第1、第2開閉動作パターンP1,P2に基づく開閉部材104の開閉動作は、実施例で例示したものに限らず、様々なパターンに設定することが可能である。例えば、開閉部材104は、大当り図柄Aが選択されることに実行される第1の大当り遊技および図柄aが選択されることにより実行される第3の大当り遊技の各々の第8ラウンドにおいて、該第8ラウンドの開始時から終了時まで、連続して導入位置に保持するようにしてもよい。この場合には、第8ラウンド中において規制部材144が第1位置に保持されるよう設定してある場合には、可変入球口48aに入球したパチンコ球が第1分岐検知センサ146により検知されるようになり、第3の大当り遊技終了後に確変状態が付与される確率を略100%とすることができる。また、開閉部材104は、大当り図柄Bが選択されることにより実行される第2の大当り遊技および大当り図柄bが選択されることにより実行される第4の大当り遊技の各々の第8ラウンドにおいて、開閉動作が瞬時になされる短開閉動作を1回または複数回行なうようにしてもよい。この場合には、可変入球口48aにパチンコ球が入球する確率が極めて低くなり、第2および第4の大当り遊技終了後に確変状態が付与される確率を略0%とすることができる。
(2)実施例では、大当り図柄Aが選択されることに実行される第1の大当り遊技および図柄aが選択されることにより実行される第3の大当り遊技の第8ラウンドにおいて、第1開閉動作パターンP1により開閉部材104を開閉する場合を例示したが、図27に示すように、第1の大当り遊技における開閉動作パターンとして、第3の大当り遊技における開閉動作パターンP1と異なる第3開閉動作パターンP3を設定するようにしてもよい。この第3開閉動作パターンP3は、規制部材144が第2位置から第1位置へ姿勢変位するタイミングと同じタイミングにおいて、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させると共に、規制部材144が第1位置から第2位置へ姿勢変位するタイミングと同じタイミングで、開閉部材104を導入位置から規制位置へ姿勢変位させる開閉動作パターンである。これにより、第3開閉動作パターンP3では、開閉部材104が導入位置に保持される期間の前半において可変入球口48aに入ったパチンコ球は、球導入路R1内をスムーズに通過すると第1位置に保持されている規制部材144の規制部160上に到達するので、第1分岐路R2へ通出されて第1分岐検知センサ146で検知される。しかし、開閉部材104が導入位置に保持される期間の後半に可変入球口48aに入ったパチンコ球は、規制部材144が第2位置へ姿勢変位した後に球導入路R1の出口部に到達するようになり、第2分岐路R3へ通出されて第2分岐検知センサ190で検知される。すなわち、大当り抽選において大当り図柄Aが選択された場合には、大当り図柄aが選択された場合より低い確率でかつ大当り図柄B,bが選択された場合より高い確率で、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるようになり、第1の大当り遊技終了後に確変状態が付与される確率は、第1開閉動作パターンP1より低く、第2開閉動作パターンP2より高くなる。
(3)特図1における大当り図柄の種類および特図2における大当り図柄の種類は、実施例で例示した数に限定されるものではなく、大当り遊技の種類および遊技内容も実施例に例示したものに限定されない。
(4)大当り遊技に入球処理装置48を作動させる特定のラウンドは、実施例で例示した第8ラウンドに限らず違うラウンドに適宜変更可能である。
(5)実施例では、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146、第2分岐検知センサ190として近接スイッチを採用したが、これら全ての検知センサまたは一部の検知センサを機械式スイッチとしてもよい。
(6)実施例では、第2分岐路R3を、入球処理装置48と別体に構成された球排出ユニット180に設けたが、該第2分岐路R3は、入球処理装置48と一体に構成してもよい。
(7)導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の配設位置は、実施例で例示した間隔に限定されず、更に離間または近接して配設するようにしてもよい。なお、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146の配設間隔および該導入検知センサ107と第2分岐検知センサ190の配設間隔に応じて、判定時間としてタイマ部221で設定される入賞検知タイマの設定時間Tが変更される。
(8)球導入路R1における導入検知センサ107の上流側に、糸や紐等の線状体を切断可能な切断手段を配設するようにしてもよい。このような切断手段を配設することで、パチンコ球に連結した線状体を使用して該パチンコ球を操作する不正行為を阻止することが可能である。
(9)第1異常判定実行処理における第1の異常判定に関する基準カウント数は、実施例で例示した「5」に限定されるものではなく、入賞球検知センサの検知異常や不正行為を適切に判定し得れば「4」以下または「6」以上に設定してもよい。
(10)第1異常判定実行処理は、実施例で例示した入球処理装置48に限定されず、第1始動入賞装置45、第2始動入賞装置46および特別入賞装置47においても、2つの検知センサを球排出路において離間して配設することで実施可能である。
(11)メイン制御基板210の異常判定部222が実行する異常判定処理は、各異常判定毎に異なるようにしてもよい。すなわち、第1異常判定実行処理においては、第1の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合に第1異常判定処理を実行させ、第2の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合に第2異常判定処理を実行させると共に、第3の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合に第3異常判定処理を実行させるようにしてもよい。また、第2異常判定実行処理においては、前記第1〜第3異常判定処理と異なる第4異常判定処理を実行させるようにしてもよい。そして、第1〜第4異常判定処理毎に報知手段における作動態様を異ならせたり、第1〜第4異常判定処理毎に異なる報知手段が作動するよう構成すれば、第1〜第4異常判定において何れの異常判定の判定結果が肯定判定となったかを確認することが可能となる。
(12)実施例では、統括制御基板211と、表示制御基板212、ランプ制御基板214および音制御基板215とが、各々個別に構成されているが、表示制御基板212、ランプ制御基板214および音制御基板215が統括制御基板211と一体に構成されて、表示部18aの表示制御を行なう表示制御部、ランプ装置217の点灯制御を行なうランプ制御部、スピーカ218の制御を行なう音制御部が該統括制御基板211に設けられたものであってもよい。また、表示制御基板212が統括制御基板211としての役割をなすようにして、該表示制御基板212が、ランプ制御基板214や音制御基板215に制御信号を出力するよう構成してもよい。
(13)実施例では、特定の入球口である第1始動入賞口45aおよび第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入球を契機とする大当り抽選により特定の大当り図柄が選択された場合に、選択された特定の大当り遊技に応じた大当り遊技における特定のラウンドにおいて入球処理装置48の可変入球口48aを開放させ、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知された場合には当該大当り遊技終了後に確変状態の付与を決定し、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第2分岐検知センサ190で検知された場合には当該大当り遊技終了後に確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)遊技態様のパチンコ機を例示したが、入球処理装置48は別の遊技態様の入球処理手段として実施することも可能である。
例えば、入球処理装置48は、球通過ゲート52を通過して、普図当り抽選の結果に応じて第2始動入賞装置(特定の入球口)46の開閉部材46bが開放して第2始動入賞口46aへパチンコ球が入賞した場合に、該第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞を契機として当該入球処理装置48の可変入球口48aを開放させ、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知された場合に大当り遊技の付与を決定し、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第2分岐検知センサ190で検知された場合には大当り遊技を付与しない遊技態様における入球処理手段として実施可能である。
(14)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
31 遊技領域
45a 第1始動入賞口(特定の入球口)
46a 第2始動入賞口(特定の入球口)
48 入球処理装置(入球処理手段)
48a 可変入球口
104 開閉部材
106 第1作動機構(第1作動手段)
107 導入検知センサ(導入検知手段)
107a 球検知部
144 規制部材
145 第2作動機構(第2作動手段)
146 第1分岐検知センサ(第1分岐検知手段)
146a 球検知部
190 第2分岐検知センサ(第2分岐検知手段)
190a 球検知部
210 メイン制御基板(制御手段、特典付与手段)
222 異常判定部(異常判定手段)
R1 球導入路
R2 第1分岐路
R3 第2分岐路
Claims (2)
- 遊技盤の遊技領域に配設され、特定の入球口への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材を備えた可変入球口を有する入球処理手段が配設された遊技機において、
前記入球処理手段は、
前記可変入球口に連通した球導入路と、
前記球導入路に連通する第1分岐路と、
前記球導入路に連通し、前記第1分岐路と異なる方向へ延在する第2分岐路と、
前記球導入路を通過する遊技球を検知する導入検知手段と、
前記第1分岐路を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段と、
前記第2分岐路を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段と、
前記第1分岐検知手段が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段と、
前記導入検知手段が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段とを備え、
前記導入検知手段、第1分岐検知手段および第2分岐検知手段は、通過する遊技球を検知する球検知部を備え、
前記導入検知手段および第1分岐検知手段は、各々の球検知部の球通過方向が異なった向きで配設され、
前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段は、相互に異なる前後位置に配設された
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技盤の遊技領域に配設され、特定の入球口への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材を備えた可変入球口を有する入球処理手段が配設された遊技機において、
前記入球処理手段は、
前記可変入球口に連通した球導入路と、
前記球導入路に連通する第1分岐路と、
前記球導入路に連通し、前記第1分岐路と異なる方向へ延在する第2分岐路と、
前記球導入路を通過する遊技球を検知する導入検知手段と、
前記第1分岐路を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段と、
前記第2分岐路を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段と、
前記第1分岐検知手段が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段と、
前記導入検知手段が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段とを備え、
前記導入検知手段、第1分岐検知手段および第2分岐検知手段は、通過する遊技球を検知する球検知部を備え、
前記導入検知手段および第1分岐検知手段は、各々の球検知部の球通過方向が異なった向きで配設され、
前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段は、相互に異なる高さ位置に配設された
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016211959A JP6323919B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016211959A JP6323919B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | 遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013180689A Division JP6060055B2 (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017018717A JP2017018717A (ja) | 2017-01-26 |
JP6323919B2 true JP6323919B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=57887245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016211959A Active JP6323919B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6323919B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018122819A (ja) | 2017-02-03 | 2018-08-09 | いすゞ自動車株式会社 | 走行制御装置および走行制御方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5017713B2 (ja) * | 2009-02-19 | 2012-09-05 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP5598073B2 (ja) * | 2010-04-28 | 2014-10-01 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP5764905B2 (ja) * | 2010-10-15 | 2015-08-19 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP6060055B2 (ja) * | 2013-08-30 | 2017-01-11 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
2016
- 2016-10-28 JP JP2016211959A patent/JP6323919B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017018717A (ja) | 2017-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5374723B2 (ja) | 遊技台 | |
JP2007185285A (ja) | 弾球遊技機の不正防止装置 | |
JP2013244113A (ja) | 遊技機 | |
JP2008109987A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4664880B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6060055B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2007143858A (ja) | 遊技機 | |
JP2014158670A (ja) | 遊技機 | |
JP5051907B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2007283092A (ja) | 遊技機 | |
JP6211339B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6323919B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6199039B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2016096945A (ja) | 遊技機 | |
JP6060054B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5920817B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2010022469A (ja) | 遊技機 | |
JP6323920B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5346995B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5410823B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2012095811A (ja) | 遊技機 | |
JP2006061491A (ja) | 遊技機 | |
JP5346996B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5346997B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2016064236A (ja) | 遊技台 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132 Effective date: 20170822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171019 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6323919 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |