JP6323919B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、特定の入球口への遊技球の入球を契機として開放する可変入球口を有する入球処理手段が配設された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技店に設けられた設置枠台に固定される枠部材である外枠と、該外枠に対して着脱および開閉可能に枢支され、遊技盤が交換可能に配設される枠部材である中枠と、中枠の前面側に該中枠に着脱および開閉可能に枢支され、中枠に配設した遊技盤を透視保護する透明板が配設される枠部材としての前枠とを備えている。前枠には、透明板が配設される窓口の下方に、遊技球を貯留可能な上球貯留部や下球貯留部が配設されると共に、下球貯留部の右方に、上球貯留部から供給される遊技球を遊技盤に向けて発射させる打球発射装置を作動させる操作ハンドルが設けられている。
前記遊技盤は、その前面に遊技領域が画成されていると共に該遊技領域内には前後に貫通する開口が形成されており、枠状に構成された枠状装飾部材が該開口の開口縁に取り付けられ、該枠状装飾部材の内側には演出領域が画成されている。遊技領域には、案内釘や、図柄表示装置による図柄変動演出の契機となる始動入賞装置および普通入賞口や、大当りの発生時に入賞口を開口して多数の入賞球を発生させる特別入賞装置や、その他の遊技部品等が配設されている。また、演出領域には、遊技盤の後側に配設された図柄表示装置の表示部や可動演出装置等が臨んでおり、該図柄表示装置の表示部での図柄変動演出や可動演出装置の可動体による演出が当該演出領域内で視認可能となっている。
前述のように構成されたパチンコ機は、操作ハンドルの操作により遊技盤の遊技領域へ打ち込まれたパチンコ球が始動入賞装置に入賞して入球検知手段により検知されると、演出領域に臨む図柄表示装置の表示部での図柄変動演出が開始され、制御手段における大当り抽選に基づいて該表示部に図柄が所定の組み合わせで停止することにより遊技者に有利な特別遊技状態(例えば「大当り」)が発生すると、特別入賞装置の入賞口が開放されて多数の賞球を獲得し得るよう構成される。また、図柄表示装置の表示部での図柄変動演出に合わせて、可動演出装置が作動制御されて適宜タイミングで可動体を動作させることにより、視覚的な演出効果の向上を図るようになっている。
また、近年では、前記図柄変動演出において遊技者に有利な特別遊技状態が発生した場合に、特別遊技状態の発生時には当該特別遊技状態の終了後に確変状態を付与するか否かを決定せず、当該特別遊技状態中において所定条件が成立するか否かに基づいて確変状態の付与可否を決定するよう構成したパチンコ機が実施されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたパチンコ機は、開閉可能なチャンスアタッカーと、複数の入球口が設けられた回転役物を有する入球装置とを備え、特別遊技状態中において、チャンスアタッカーに入球した遊技球が、入球装置の回転役物における特定の入球口に入球した場合には当該特別遊技状態の終了後に確変状態を付与し、該遊技球が回転役物における別の入球口に入球した場合には当該特別遊技状態の終了後に確変状態が付与されないように構成されている。
特開2008−237643号公報
前記パチンコ機によるパチンコ遊技においては、道具や器具を使用した不正行為が行なわれることがある。特許文献1のパチンコ機においては、チャンスアタッカーが不正行為の対象とされる。しかしながら、現状では、不正行為を適切に判定する技術は未だ確立されておらず、不正行為を適切かつ迅速に判定する技術が希求されている。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、異常発生や不正行為を適切に認識し得るよう構成した遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
遊技盤(30)の遊技領域(31)に配設され、特定の入球口(45a,46a)への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材(104)を備えた可変入球口(48a)を有する入球処理手段(48)が配設された遊技機において、
前記入球処理手段(48)は、
前記可変入球口(48a)に連通した球導入路(R1)と、
前記球導入路(R1)に連通する第1分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)に連通し、前記第1分岐路(R2)と異なる方向へ延在する第2分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)を通過する遊技球を検知する導入検知手段(107)と、
前記第1分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段(146)と、
前記第2分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段(190)と、
前記第1分岐検知手段(146)が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段(190)が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段(210)と、
前記導入検知手段(107)が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備え、
前記導入検知手段(107)、第1分岐検知手段(146)および第2分岐検知手段(190)は、通過する遊技球を検知する球検知部(107a,146a,190a)を備え、
前記導入検知手段(107)および第1分岐検知手段(146)は、各々の球検知部(107a,146a)の球通過方向が異なった向きで配設され、
前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)は、相互に異なる前後位置に配設されたことを要旨とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項2に係る発明は、
遊技盤(30)の遊技領域(31)に配設され、特定の入球口(45a,46a)への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材(104)を備えた可変入球口(48a)を有する入球処理手段(48)が配設された遊技機において、
前記入球処理手段(48)は、
前記可変入球口(48a)に連通した球導入路(R1)と、
前記球導入路(R1)に連通する第1分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)に連通し、前記第1分岐路(R2)と異なる方向へ延在する第2分岐路(R2)と、
前記球導入路(R1)を通過する遊技球を検知する導入検知手段(107)と、
前記第1分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段(146)と、
前記第2分岐路(R2)を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段(190)と、
前記第1分岐検知手段(146)が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段(190)が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段(210)と、
前記導入検知手段(107)が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備え、
前記導入検知手段(107)、第1分岐検知手段(146)および第2分岐検知手段(190)は、通過する遊技球を検知する球検知部(107a,146a,190a)を備え、
前記導入検知手段(107)および第1分岐検知手段(146)は、各々の球検知部(107a,146a)の球通過方向が異なった向きで配設され、
前記第1分岐検知手段(146)および前記第2分岐検知手段(190)は、相互に異なる高さ位置に配設されたことを要旨とする。
請求項1および2に係る発明によれば、入球処理手段における可変入球口に入球した遊技球が、第1分岐路に通出されて第1分岐検知手段で検知された場合は、第2分岐路に通出されて第2分岐検知手段で検知された場合に比べて遊技者に有利な特典が付与されるので、可変入球口に入球した遊技球の通出方向に対する遊技者の関心を高めることができ、パチンコ遊技の興趣の向上を図り得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記第1作動手段(106)の非作動時において、前記第1分岐検知手段(146)および第2分岐検知手段(190)の何れかが検知信号を出力した場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、可変入球口が遊技球の入球が不能な規制状態となっているにも拘わらず、第1分岐検知手段および第2分岐検知手段のいずれかが検知信号を出力した場合は、該検知手段が遊技球の検知によらずに検知信号を出力したことになるので、異常判定手段が異常発生と判断することで不正行為を認識し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記入球処理手段(48)または該入球処理手段(48)の近傍に配設された振動検知手段(200)と、
前記制御手段(210)による前記第1作動手段(106)の作動時に前記振動検知手段(200)が振動を検知した場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1作動手段の作動により開閉部材が導入状態に姿勢変位している際に、遊技機を叩いたり揺らして規制部材を第1状態に変位させようとした場合は、振動検知手段がこれを検知して異常判定手段が異常発生と判定するので、遊技機を叩いたり揺らすことによる不正行為を認識し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記球導入路(R1)を通過する遊技球を検知する導入検知手段(107)と、
前記導入検知手段(107)が遊技球を検知してから、予め設定された判定時間(T)内に前記第1分岐検知手段(146)が遊技球を検知しない場合、および該判定時間(T)内に前記第2分岐検知手段(190)が遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段(222)とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、可変入球口に連通した球導入路を通過する遊技球を検知する導入検知手段と、球導入路に連通する第1分岐路を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段および該球導入路に連通する第2分岐路を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段とを備えるので、予め設定された判定時間内に導入検知手段および第1分岐検知手段の両方が遊技球を検知しない場合や、該判定時間内に導入検知手段および第2分岐検知手段の両方が遊技球を検知しない場合には、異常判定手段により異常発生または不正行為を認識することが可能である。
本発明に係る遊技機によれば、異常発生や不正行為を防止することができる。
実施例に係るパチンコ機の正面図である。 実施例に係るパチンコ機に配設される遊技盤の正面図である。 遊技盤の右下側の部分正面図である。 遊技盤および該遊技盤の後側に配設される設置部材を、右前上方から見た分解斜視図である。 各部材および装置が配設された遊技盤を左後上方から見た背面図である。 入球処理装置を右前上方から見た斜視図である。 入球処理装置を左後上方から見た斜視図である。 入球処理装置の平面図である。 入球処理装置の左側面図である。 規制部材が第2位置となっている入球処理装置を、図9のX1−X1線位置で破断した平断面図である。 規制部材が第1位置となっている入球処理装置を、図9のX1−X1線位置で破断した平断面図である。 開閉部材が規制位置となっていると共に規制部材が第2位置となっている入球処理装置を、図8のX2−X2線位置で破断したX3矢視図である。 開閉部材が導入位置となっていると共に規制部材が第1位置となっている入球処理装置を、図8のX2−X2線位置で破断したX3矢視図である。 入球処理装置が配設された遊技盤を、図8のX2−X2線位置で破断したX4矢視図である。 入球処理装置が配設された遊技盤を、図8のX5−X5線で破断した断面図である。 右前上方から見た入球処理装置の分解斜視図である。 左後上方から見た入球処理装置の分解斜視図である。 入球処理装置を構成する導入ユニットを、右前上方から見た分解斜視図である。 入球処理装置を構成する振分けユニットを、左後上方から見た分解斜視図である。 球排出ユニットを、右前上方から見た分解斜視図である。 球排出ユニットを、左後上方から見た分解斜視図である。 実施例のパチンコ機の構成を示すブロック図である。 特図1、特図2に係る大当り遊技の種類と、該大当り遊技における入球処理装置の作動内容を示す説明図である。 (a)は、開閉動作パターンP1における開閉部材と規制部材との動作タイミングを示す説明図であり、(b)は、開閉動作パターンP2における開閉部材と規制部材との動作タイミングを示す説明図である。 メイン制御基板で実行される第1異常判定実行処理を示すフローチャートである。 メイン制御基板で実行される第2異常判定実行処理を示すフローチャートである。 変更例に係る開閉動作パターンP3における開閉部材と規制部材との動作タイミングを示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、遊技機としては、遊技球としてパチンコ球を使用する一般的なパチンコ機10を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤30を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が、開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、遊技盤30の裏側に、所定条件の成立(後述する第1始動入賞装置45の第1始動入賞口(特定の入球口)45aまたは第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46a(特定の入球口)(図2参照)へのパチンコ球の入賞を契機として、演出用の図柄を変動表示させて図柄変動演出を行なう図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤30を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された保護板14で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球貯留部15が中枠12に組み付けられる。更に、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球貯留部16が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球貯留部16も一体的に開閉するよう構成される。なお、上球貯留部16は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置19(図22参照)を作動する操作ハンドル17が設けられており、該操作ハンドル17の操作により打球発射装置19が作動することで、上球貯留部16に貯留されたパチンコ球が所定間隔(例えば、0.6秒間隔)で1球ずつ遊技盤30に向けて連続的に発射されるようになっている。
前記中枠12の後側上方には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備(図示せず)から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク(図示せず)が配設されると共に、後側の上下中央より下方には、上球貯留部16および下球貯留部15に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路が夫々形成されたセット部材(図示せず)が配設されている。また、中枠12の裏側における左方には、球タンクとセット部材とを連通接続する球通路ユニット(図示せず)が上下に架設され、該球通路ユニットに配設された球払出装置22(図22参照)の駆動により球タンクに供給されたパチンコ球を上下の球貯留部16,15へ給出するよう構成されている。セット部材には、球払出装置22を駆動制御する払出制御基板216(図22参照)や、打球発射装置19を駆動制御する発射制御基板213(図22参照)等が配設されている。払出制御基板216は、遊技盤30の裏側に配設される設置部材60(図4参照)の後側に取り付けられたメイン制御基板210(図22参照)に電気的に接続されており、該メイン制御基板210からの制御信号に基づいて払出制御基板216が球払出装置22を制御する。また発射制御基板213も、メイン制御基板210に電気的に接続されており、該メイン制御基板210からの制御信号に基づいて発射制御基板213が打球発射装置19を制御する。
(遊技盤)
前記遊技盤30は、図2〜図5に示すように、アクリルやポリカーボネート等の光透過性を有する合成樹脂製板またはベニア等の木製合板を材質とし、中枠12に設けた遊技盤保持部(図示せず)の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形の平板状に形成される。遊技盤30の前側には、遊技領域31が設けられると共に、該遊技盤30の後側には、設置部材60が配設されている。また、遊技盤30の前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール32と、この外レール32の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール33と、外レール32の右上部から内レール33の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材34等が配設されており、両レール32,33および盤面飾り部材34で囲まれた内側が遊技領域31として構成されている。これにより、操作ハンドル17の操作により作動する打球発射装置19から発射されたパチンコ球は、外レール32と内レール33との間を通って遊技領域31の左上部に打ち込まれた後、該遊技領域31内を流下する。但し、遊技領域31は、内レール33の延在長を大きく設定して、外レール32および該内レール33で形成するようにしてもよい。
前記遊技盤30には、図5に示すように、前後に大きく開口した第1貫通口35が形成され、該第1貫通口35の下方に、遊技盤30の左右中央から左側に亘って円弧状に延在して前後に開口する第2貫通口36が形成されると共に、該第1貫通口35の下方右側に、第3貫通口37および第4貫通口38が上下の関係で形成されている。第1貫通口35には、前後に開口した表示窓口41aが形成された枠状装飾部材41が配設されている。枠状装飾部材41は、図2および図4に示すように、遊技盤30の前面より前方へ突出した環状の装飾部41bを備え、該装飾部41bにより遊技領域31と表示窓口41aとを区画すると共に、設置部材60の後側に着脱可能に配設された図柄表示装置18の表示部18aや、該設置部材60の前側に配設された装飾装置228,229および各可動演出装置225,226,227等を、表示窓口41aに臨ませた状態で配設される。また、枠状装飾部材41は、左右に延在するステージ42が表示窓口41aの下部に設けられ、遊技領域31とステージ42とを連通する球導入路43が、装飾部41bの左側内部に設けられると共に、装飾部41bの下部中央に、ステージ42の中央と連通する球送出口44が設けられている。従って、遊技領域31から球導入路43に入ったパチンコ球が、ステージ42上を左右に転動した後に前方へ落下したり、球送出口44から第1始動入賞装置45の真上へ落下するようになっている。
前記第2貫通口36には、図2〜図5に示すように、第1始動入賞口45aが設けられた第1始動入賞装置45と、普通入賞口49aが設けられた普通入賞装置49とが、遊技盤30の前側から配設されている。第3貫通口37には、可変入球口48aが設けられた入球処理装置(入球処理手段)48と、該入球処理装置48にユニット化されて特別入賞口47aが設けられた特別入賞装置47とが、遊技盤30の前側から配設されている。また、第4貫通口38には、第2始動入賞口46aが設けられた第2始動入賞装置46が、遊技盤30の前側から配設されている。そして、遊技領域31内には、多数の球案内釘50や、回転案内具51および球通過ゲート52が配設されている。なお、遊技領域31は、第1貫通口35に配設した枠状装飾部材41により、該枠状装飾部材41の左側に位置する第1遊技領域31aおよび右側に位置する第2遊技領域31bに分かれている。
前記第1始動入賞装置45、第2始動入賞装置46、特別入賞装置47、入球処理装置48および普通入賞装置49には、各々に入賞したパチンコ球を検知する検知センサが個別に備えられている。すなわち、図22に示すように、第1始動入賞装置45は第1始動入賞検知センサ54を備え、第2始動入賞装置46は第2始動入賞検知センサ55を備えている。また、特別入賞装置47は特別入賞検知センサ56を備え、普通入賞装置49は普通入賞検知センサ57を備えている。更に、入球処理装置48は、後述するように、導入検知センサ(導入検知手段)107、第1分岐検知センサ(第1分岐検知手段)146および第2分岐検知センサ(第2分岐検知手段)190の3個の検知センサを備えている。そして、各検知センサ54,55,56,57,107,146,190からの球検知信号は、設置部材60の後側に取り付けられて当該パチンコ機10を総合的に制御する前記メイン制御基板210に送出される。なお、図20および図21に示すように、第1始動入賞検知センサ54、第2始動入賞検知センサ55、普通入賞検知センサ57、第2分岐検知センサ190は、設置部材60に配設される球排出ユニット180に配設されている。
メイン制御基板210は、第1始動入賞検知センサ54および第2始動入賞検知センサ55からの検知信号を受けると、大当り抽選を行なうと共に、設置部材60の後側に取り付けられた統括制御基板211(図22参照)に制御信号を出力して図柄表示装置18に図柄変動演出を行なわせると共に、中枠12の後側に配設された払出制御基板216(図22参照)に制御信号を出力して、球払出装置22に所定数のパチンコ球を賞球として払い出させる。そして、メイン制御基板210における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合には、図柄表示装置18の表示部18aでの図柄変動演出の後に、該表示部18aに所定の図柄組合わせで図柄が停止表示され、特別入賞装置47の特別入賞口47aを開放して多数のパチンコ球の入賞が可能となる。また、メイン制御基板210は、特別入賞検知センサ56および導入検知センサ107からの検知信号を受けると、払出制御基板216に制御信号を出力して球払出装置22に所定数のパチンコ球を賞球として払い出させる。更に、メイン制御基板210は、普通入賞装置49の球検知センサからの検知信号を受けると、払出制御基板216に制御信号を出力して球払出装置22に所定数のパチンコ球を賞球として払い出させる。
(図柄表示装置)
実施例の図柄表示装置18は、図2に示すように、左図柄列24、中図柄列25および右図柄列26の3列の図柄列を表示可能な表示部18aを備えている。実施例では、図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
(第1始動入賞装置)
第1始動入賞装置45は、図2〜図4に示すように、第1始動入賞口45aが遊技領域31内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口であり、第1遊技領域31aおよび第2遊技領域31bを流下したパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。そして、第1始動入賞装置45は、設置部材60の前側に配設された球排出ユニット180の第1球排出路185に整合している。従って、第1始動入賞口45aに入ったパチンコ球は、遊技盤30の後側へ通出されて第1球排出路185へ案内され、該第1球排出路185に配設された第1始動入賞検知センサ54で検知される。
(第2始動入賞装置)
第2始動入賞装置46は、図2〜図4に示すように、第2遊技領域31bに横長に開口する第2始動入賞口46aを開閉可能な開閉部材46bと、該開閉部材46bを開閉動作させる始動入賞ソレノイド46c(図22参照)とを備えており、開閉部材46bは、該始動入賞ソレノイド46cの作動により第2始動入賞口46aを閉鎖する閉鎖位置および開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞装置46は、開閉機構の作動により開閉部材46bが変位することで、第2始動入賞口46aに対するパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成されている。そして、第2始動入賞装置46は、球排出ユニット180の第2球排出路186に整合している。従って、第2始動入賞口46aに入ったパチンコ球は、遊技盤30の後側へ通出されて第2球排出路186へ案内され、該第2球排出路186に配設された第2始動入賞検知センサ55で検知される。なお、始動入賞ソレノイド46cは、前記球通過ゲート52をパチンコ球が通過したことを契機として作動されるようになっている。
(特別入賞装置)
特別入賞装置47は、図2〜図4に示すように、第2遊技領域31bに横長に開口する特別入賞口47aを開閉可能な開閉部材47bと、該開閉部材47bを開閉動作させる特別入賞ソレノイド47c(図22参照)とを備えており、開閉部材47bは、該特別入賞ソレノイド47cの作動により特別入賞口47aを閉鎖する閉鎖位置および開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、特別入賞装置47は、開閉機構の作動により開閉部材47bが変位することで、特別入賞口47aに対するパチンコ球の入賞が可能となるよう構成されている。そして、特別入賞装置47は、球排出ユニット180の第3球排出路187に整合している。従って、特別入賞口47aに入ったパチンコ球は、特別入賞装置47に配設された特別入賞検知センサ56で検知され後、遊技盤30の後側へ通出されて第3球排出路187へ案内される。なお、特別入賞装置47は、第1始動入賞口45aへのパチンコ球の入賞および第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞に基づき、メイン制御基板210が行なう大当り抽選の結果として所定の大当り(例えば、非確変大当り等)が付与された場合に、開閉部材47bを所定の回数で開放するよう制御される。
(球通過ゲート)
前記球通過ゲート52には、ゲートセンサ58(図22参照)が配設されており、該球通過ゲート52を通過するパチンコ球をゲートセンサ58で検知するよう構成されている。球通過ゲート52は、メイン制御基板210(メイン制御CPU210a)に配線接続されており、該球通過ゲート52からメイン制御基板210への球検知信号の入力に伴って普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて第2始動入賞装置46の始動入賞ソレノイド46cが作動制御され、これにより開閉部材46bの開放動作に伴って第2始動入賞口46aが開放する。
(設置部材)
前記設置部材60は、図4に示すように、前方に開放する略矩形の箱状に形成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤30の後面に突き合わせて該遊技盤30に取り付けられる。この設置部材60は、遊技盤30の後面に対して後方から所要の間隔で対向して該遊技盤30の後面を構成する設置壁部61と、この設置壁部61の周縁から前方へ延出形成された外周壁部62と、この外周壁部62の前端から外方に向けて延出した外周前端部63を備えている。すなわち設置部材60は、外周壁部62で囲われて遊技盤30側に開放する前部開口が矩形状に形成されると共に、外周前端部63の外周縁が、遊技盤30の外周縁より一回り小さい形状に形成されている。このような設置部材60は、外周前端部63を遊技盤30の後面にネジ固定することで該遊技盤30に固定され、遊技盤30の後面から離間した設置壁部61の前側に空間を画成するよう構成されている。
図4に示すように、設置部材60における設置壁部61には、前後に貫通する略矩形の表示開口64が形成され、該設置壁部61は、表示開口64の上側に位置する上板部61a、該表示開口64の左側に位置する左板部61b、該表示開口64の右側に位置する右板部61cおよび該表示開口64の下側に位置する下板部61dから構成されている。そして、上板部61aの前面に第1可動演出装置225が配設され、左板部61bの前面に左装飾装置228および第2可動演出装置226が配設され、右板部61cの前面に右装飾装置229が配設されると共に、下板部61dの前面に第3可動演出装置227および球排出ユニット180が配設されている。一方、設置部材60における設置壁部61の後側には、図柄表示装置18や、メイン制御基板210および各種中継基板が配設されている。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10は、図23に示すように、メイン制御基板210における大当り抽選が肯定の場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、メイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、予め定められた複数種類の大当り図柄(実施例では2種類の大当り図柄(図柄A、図柄B)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例では、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、60%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、40%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。一方、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、メイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、予め定められた複数種類の大当り図柄(実施例では2種類の大当り図柄(図柄a、図柄b)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例では、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞に基づく大当り抽選の判定結果が肯定判定の場合に、80%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の種類および振分け割合は一例であり、これに限られるものではない。
図23に示すように、図柄Aに対応した大当り遊技(ここでは「第1の大当り遊技」という)は、最大25秒のラウンドを15回実行する遊技が実行されると共に、当該第1の大当り遊技の終了後に、次回の大当りが生起されるまで変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。図柄Bに対応した大当り遊技(第2の大当り遊技」という)は、最大25秒のラウンドを15回実行する遊技が実行されると共に、当該第2の大当り遊技の終了後に、「100回」の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。また、図柄aに対応した大当り遊技(ここでは「第3の大当り遊技」という)は、最大25秒のラウンドを15回実行する遊技が実行されると共に、当該第3の大当り遊技の終了後に、次回の大当りが生起されるまで変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。図柄bに対応した大当り遊技(第4の大当り遊技」という)は、最大25秒のラウンドを15回実行する遊技が実行されると共に、当該第4の大当り遊技の終了後に、「100回」の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。
(確変状態の付与について)
そして、実施例では、大当り遊技後の遊技状態として、遊技者に有利な特典である確変状態を付与するか否かを、前記第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンドにおいて前記入球処理装置48における可変入球口48aを開放させて、当該特定ラウンド中に該可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるか否かにより決定するよう構成されている。すなわち、第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンド(実施例では8回目のラウンド)において、入球処理装置48の第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知した場合に、メイン制御基板210が確変状態の付与を決定するよう構成されている。また、第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンドにおいて、入球処理装置48の第2分岐検知センサ190だけがパチンコ球を検知した場合(第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知しない場合)は、メイン制御基板210は確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)よう構成されている。すなわち、メイン制御基板210は、入球処理装置48の第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知した場合に、第2分岐検知センサ190がパチンコ球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段としての機能を有している。
ここで、実施例では、前記入球処理装置48における可変入球口48aに配設された開閉部材104(図6、図12、図13参照)の開閉動作パターンおよび規制部材144(図10〜図13参照)の姿勢変位により、第1分岐検知センサ146によるパチンコ球の検知確率を変更して、確変状態の付与確率が変更されるように構成されている。すなわち、図23に示すように、メイン制御基板210のメイン制御ROMには、開閉部材104に係る複数(実施例では2種類)の開閉動作パターンP1,P2が設定された開閉動作パターンテーブルが設けられ、大当り抽選により選択された大当り図柄A,B,a,bに対応して特定の開閉動作パターンが選択され、選択された開閉動作パターンに基づいて開閉部材104を開閉動作させるようになっている。開閉部材104の開閉動作パターンP1,P2の詳細については後述するが、実施例では、図23に示すように、大当り図柄Aまたは大当り図柄aが選択された場合には開閉動作パターンP1が選択され、大当り図柄Bまたは大当り図柄bが選択された場合には開閉動作パターンP2が選択されるように設定されている。
第1開閉動作パターンP1は、可変入球口48aから入ったパチンコ球を第1分岐検知センサ146へ高確率で案内するよう設定された開閉動作パターンであり、大当り図柄Aまたは大当り図柄aが選択された場合には確変状態が付与される確率が高くなるよう設定されている。第2開閉動作パターンP2は、可変入球口48aから入ったパチンコ球を第1分岐検知センサ146へ低確率(大当り図柄A,aが選択された場合よりも低い確率)で案内するよう設定された開閉動作パターンであり、大当り図柄Bまたは大当り図柄bが選択された場合には確変状態が付与される確率は、大当り図柄A,aが選択された場合より低く設定されている。なお、開閉動作パターンP1,P2については、入球処理装置48の構成説明後に説明する。
(入球処理装置)
次に、前記第1〜第4の大当り遊技における特定のラウンド(実施例では8回目のラウンド)において作動させる前記入球処理装置48の構成について、図面を引用して説明する。実施例の入球処理装置48は、前記第1始動入賞装置45の第1始動入賞口(特定の入球口)45aおよび第2始動入賞装置46の第2始動入賞口(特定の入球口)46aへのパチンコ球の入球を契機として、前述したようにメイン制御基板210における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、当該大当り遊技中における所定のタイミングで可変入球口48aを開閉する開閉部材104を備えている。この入球処理装置48は、図8〜図15に示すように、可変入球口48aに連通した球導入路R1と、球導入路R1に連通する第1分岐路R2と、球導入路R1に連通し、第1分岐路R2と異なる方向へ延在する第2分岐路R3とが設けられている。また、入球処理装置48は、球導入路R1を通過するパチンコ球を検知する導入検知センサ(導入検知手段)107と、第1分岐路R2を通過するパチンコ球を検知する第1分岐検知センサ(第1分岐検知手段)146と、第2分岐路R3を通過するパチンコ球を検知する第2分岐検知センサ(第2分岐検知手段)190とを備えている(なお、実施例では、第2分岐路R3および第2分岐検知センサ190が、入球処理装置48に連通する球排出ユニット180に設けられている。)。
更に、入球処理装置48は、メイン制御基板(制御手段)210により作動制御され、可変入球口48aを閉成して球導入路R1へのパチンコ球の導入を規制する規制位置(規制状態、図12、図14)から、該可変入球口48aを開放して球導入路R1へのパチンコ球の導入を許容する導入位置(導入状態、図6、図8、図13)に開閉部材104を姿勢変位させる第1作動機構(第1作動手段)106を備えている。また、入球処理装置48は、球導入路R1に導入されたパチンコ球を第1分岐路R2へ通出させる第1位置(第1状態、図11、図13、図14)、および該パチンコ球を第2分岐路R3へ通出するのを許容する第2位置(第2状態、図10、図12)に姿勢変位する規制部材144を備えると共に、メイン制御基板210により作動制御され、規制部材144を第1位置および第2位置に姿勢変位させる第2作動機構(第2作動手段)145を備えている。
前記入球処理装置48は、図6、図7、図16および図17に示すように、遊技盤30の盤面に固定される主ベース部材70と、該主ベース部材70の前側に取り付けられるフロント部材80と、主ベース部材70の後側に配設される照明ユニット90と、照明ユニット90の後側において主ベース部材70の後部上側に取り付けられる球導入ユニット100と、照明ユニット90の後側でかつ球導入ユニット100の下側において主ベース部材70の後部に取り付けられた球振分けユニット140とを備えている。そして、入球処理装置48は、遊技盤30への取り付け前に各構成部材および部品を予め組み付けてユニット化され、主ベース部材70を遊技盤30にネジにより固定することで該遊技盤30に取り付けられる。なお、実施例では、前述したように、入球処理装置48の下側に特別入賞装置47が連結され、入球処理装置48と特別入賞装置47とが単一のユニットとして取り扱われるよう構成されている。
(主ベース部材)
前記主ベース部材70は、透光性を有する透明樹脂から形成されている。主ベース部材70は、図16および図17に示すように、平板状に形成されたベース板71と、ベース板71の後面から後方へ突出した複数の取付リブ72と、主ベース部材70の後面から後方へ延出した複数の取付ボス73と、ベース板71の後面から後方へ突出した通路壁74とを備えている。また、ベース板71の上縁近傍には、前後に開口する前記可変入球口48aが開設されていると共に、該主ベース部材70の上縁右部には、フロント部材80に設けられた普通入賞口83に整合して後方へ延出する球通出樋75が形成されている。
ベース板71は、右縁が略上下方向へ延在し、上縁が全体として左下がりに延在すると共に下縁が全体として左右方向へ延在し、上下幅が右縁部において最大となる横長の形状をなしている。そして、ベース板71の前面は、複雑な凹凸模様が形成され、後側に配設された照明ユニット90から照射される光が透過する際に乱反射して、当該ベース板71の全体が明輝し得るよう構成されている。また、ベース板71の外縁近傍には、主ベース部材70を遊技盤30に固定するネジが挿通されるネジ挿通孔76が複数形成されている。前記可変入球口48aは、上下開口幅および左右開口幅がパチンコ球の直径より僅かに大きい矩形状に形成され、1個のパチンコ球の通過が可能(同時に2個のパチンコ球の通過が不可能)なサイズとなっている。
図17に示すように、主ベース部材70の後面右部に形成された取付リブ72における第1取付リブ72aは、該主ベース部材70の上縁右部、右縁および下縁右部に亘って延在しており、該第1取付リブ72aの後端に、照明ユニット90における第1照明ユニット91の発光基板93が当接した状態で配設されるようになっている(図10、図11参照)。すなわち、第1取付リブ72aは、主ベース部材70の後面から後方へ離間した位置で第1照明ユニット91の発光基板93を保持する。また、主ベース部材70の後面左部に形成された取付リブ72の第2取付リブ72bは、該主ベース部材70の上縁における左右略中央から左端に亘って延在しており、該第2取付リブ72bの後端に、照明ユニット90における第2照明ユニット92の発光基板93が当接した状態で配設されるようになっている(図8〜図11参照)。すなわち、第2取付リブ72bは、主ベース部材70の後面から後方へ離間した位置において第2照明ユニット92の発光基板93を保持する。また、取付ボス73は、球導入ユニット100および球振分けユニット140を固定するための取付支持部である。
前記通路壁74は、図10〜図14に示すように、第1分岐路R2における第2球通路部R2bの上壁および下壁を構成すると共に、該第1分岐路R2における第3球通路部R2cの一部を構成する上壁部74aおよび下壁部74bからなる。上壁部74aおよび下壁部74bは、パチンコ球の直径より僅かに大きい延出幅でベース板71の後面から後方へ延出すると共に、パチンコ球の直径より僅かに大きい間隔で上下方向に離間し、左下がりの傾斜して左右方向へ平行に延在している。また、下壁部74bは、右端側が上方へ湾曲していると共に、左端側が上方へ湾曲して上壁部74aに連設されている。なお、第1分岐路R2については、後で説明する。
(フロント部材)
前記フロント部材80は、透光性を有する透明樹脂から形成されている。フロント部材80は、図16および図17に示すように、主ベース部材70のベース板71より一回り小さい形状に形成された前装飾板81と、前装飾板81の後面から後方へ突出した球案内壁82と、前装飾板81の上縁右部に設けられた普通入賞口83とを備えている。前装飾板81は、前記可変入球口48aに整合する部分に凹部81aが形成されており、該可変入球口48aを前方から視認可能とすると共に、該可変入球口48aに配設された開閉部材104との干渉が回避されるようになっている。また前装飾板81の前面は、当該パチンコ機10の遊技内容に合わせた所要の装飾が施され、後側に位置する主ベース部材70のベース板71を透視可能な透明部分および透視不能な不透明部分が設けられており、明輝されたベース板71が該透明部分を介して視認可能となっている。
前記球案内壁82は、図6〜図14に示すように、パチンコ球の直径より僅かに大きい延出幅で前装飾板81の後面から後方へ延出しており、該球案内壁82の後端が主ベース部材70のベース板71の前面に当接するようになっている。従って、フロント部材80は、主ベース部材70のベース板71の前面および前装飾板81の後面との前後方向の間隔がパチンコ球の直径より僅かに大きい間隔で、該主ベース部材70に取り付けられる。球案内壁82は、前装飾板81の後面右側において環状に延在形成された第1球案内壁82aと、該前装飾板81の後面左側において環状に延在形成された第2球案内壁82bとを有し、第1球案内壁82aおよび第2球案内壁82bとの間に、上下方向に延在すると共に左右方向へ蛇行する球通出路84が画成されている。この球通出路84は、その上開口が可変入球口48aに整合すると共に、下開口が特別入賞装置47の右上方に位置している。従って、可変入球口48aに配設された開閉部材104が規制位置にある場合(図12、図14)に、球通出路84へのパチンコ球の通入が可能であり、該球通出路84に通入したパチンコ球は、特別入賞装置47の右上方に向けて案内され得るよう構成されている。なお、球案内壁82の内面には、前後方向へ延在する突条部が多数形成されており、主ベース部材70のベース板71を透過した光を乱反射させ得るようになっている。
フロント部材80に形成された前記普通入賞口83は、図6および図7に示すように、上方へ開口した半樋状に形成され、上方から受け入れたパチンコ球を、主ベース部材70に設けられた球通出樋75へ案内するようになっている。なお、球通出樋75は、後述する球排出ユニット180に設けられた第4球排出路188(図5、図20、図21参照)に整合しており、普通入賞口83に入ったパチンコ球は、該球通出樋75を介して第4球排出路188へ案内される。
(照明ユニット)
前記照明ユニット90は、図10、図11、図16および図17に示すように、主ベース部材70の後面右部に配設される第1照明ユニット91および該主ベース部材70の後面左部に配設される第2照明ユニット92とを備えてする。第1照明ユニット91および第2照明ユニット92は、表面に複数の発光LED94を備えた発光基板93と、該発光基板93の前側に配設されるレンズ部材95と、該レンズ部材95の前側に配設される透光シート96とを夫々備えている。第1照明ユニット91のレンズ部材95および透光シート96は、主ベース部材70に形成された第1取付リブ72の内側部分に収容可能な形状に外形形状に形成され、発光基板93は、該第1取付リブ72の後端に当接可能な外形形状に形成されている。従って、第1照明ユニット91のレンズ部材95および透光シート96は、ベース板71と発光基板93との間に位置している。また、第2照明ユニット92のレンズ部材95および透光シート96は、主ベース部材70に形成された第2取付リブ72の内側部分に収容可能な形状に外形形状に形成され、発光基板93は、該第2取付リブ72の後端に当接可能な外形形状に形成されている。従って、第2照明ユニット92のレンズ部材95および透光シート96は、ベース板71と発光基板93との間に位置している。各第1、第2照明ユニット91,92の各レンズ部材95は、前面に光拡散処理が施されており、発光基板93の各発光LED94から照射された光を拡散させるようになっている。また、第1、第2照明ユニット91,92の各透光シート96は、レンズ部材95を透過した照射光により全体が均一に明輝するようになっており、主ベース部材70のベース板71を均一に明輝させるためのものである。
(球導入ユニット)
前記球導入ユニット100は、図7、図12〜図15、図16、図17および図18に示すように、上ベース部材101と、球導入路R1を画成する上球通路部材102と、上ベース部材101の上面に取り付けられる上カバー部材103と、上ベース部材101に回転可能に取り付けられ、規制位置および導入位置に回転する前記開閉部材104と、上カバー部材103の上部に取り付けられる蓋部材105とを備えている。また、球導入ユニット100は、上ベース部材101に取り付けられ、開閉部材104を規制位置および導入位置に回転させる第1作動機構106と、上ベース部材101に取り付けられる導入検知センサ(導入検知手段)107とを備える。また、上球通路部材102の後部には、上発光基板108が配設されている。
(上ベース部材)
上ベース部材101は、図14、図15および図18に示すように、球導入路R1の下壁を構成する通路壁部110と、該通路壁部110の後側に隣接して設けられた導入検知センサ107を設置するための第1検知センサ設置部111と、該第1検知センサ設置部111の右側に隣接して設けられた第1ソレノイド設置部112と、通路壁部110の前端両側に設けられて開閉部材104を支持する開閉部材支持部113,113とを備えている。通路壁部110は、平坦状に形成されて後方に向けて下方傾斜した状態で形成されている。第1検知センサ設置部111は、通路壁部110の後端に対して導入検知センサ107の高さ寸法分だけ下方へ段差状に形成されている。そして、導入検知センサ107は、長手方向を前後方向に合わせ、かつ球検知部107aの球通過方向を上下方向とした横向き姿勢で設置され、該導入検知センサ107の上面と通路壁部110の上面とが面一になるようになっている。また、第1検知センサ設置部111には、導入検知センサ107の球検知部107aの開口に整合する球通過口111aが形成されている。また、第1ソレノイド設置部112は、第1検知センサ設置部111と略同じ高さに形成されており、第1作動機構106を構成する第1作動ソレノイド(第1作動手段)124を、プランジャ124bが後方へ延出した姿勢で保持し得る形状に形成されている。
(上球通路部材)
前記上球通路部材102は、図12〜図15および図18に示すように、球導入路R1の上壁および左右の側壁を構成し、下方および前方が開口した逆半樋状に形成されている。球導入路R1の上壁をなす上壁部114は、その後部が、球導入路R1の左壁をなす左側壁115の下端および該球導入路R1の右壁をなす右側壁116の下端に一致する位置まで下方へ湾曲していると共に、該湾曲部分の外面は、細かい凹凸状に形成された光拡散処理が施されている。また、下方へ湾曲した上壁部114の後端には、後方へ略水平へ延出した水平延出部117が設けられ、該水平延出部117の上面には、上発光基板108を保持する基板保持部118が設けられている。このような上球通路部材102は、上ベース部材101の上面に固定され、前端が可変入球口48aの開口縁に整合すると共に、水平延出部117が導入検知センサ107の上面に当接するようになる。なお、上壁部114の右縁には、第1作動機構106における第2連係部材126を支持する第1支持凹部119が、上方および右方へ開口した状態で形成されている。
(開閉部材)
前記開閉部材104は、図6、図8、図12〜図14および図18に示すように、主ベース部材70に開設された可変入球口48aの開口形状に合わせて矩形状に形成された扉部120と、該扉部120の左右両端下部から左右方向へ延出する支軸121と、第1作動機構106に連係される連係アーム部122とを備えている。支軸121は、上ベース部材101に下方へ凹んだ形状に形成された開閉部材支持部113,113に支持されると共に、上球通路部材102の左右側壁115,116の下端が該開閉部材支持部113,113の上方に位置することで、上ベース部材101および上球通路部材102により上下から挟持される。これにより開閉部材104は、略垂直に起立して扉部120が可変入球口48aに整合した規制位置(図12、図14)および扉部120が前方へ略水平に倒伏して可変入球口48aを開放した導入位置(図6、図8、図13)に回転変位して、可変入球口48aを開閉するようになっている。
(第1作動機構)
前記第1作動機構106は、図18に示すように、制御手段であるメイン制御基板210により励磁・非励磁制御される第1作動ソレノイド124と、該第1作動ソレノイド124のプランジャ124bの先端に連結された第1連係部材125と、該第1連係部材125に連係されると共に、前記開閉部材104の連係アーム部122に連係される第2連係部材126とを備えている。第1作動ソレノイド124は、ソレノイド本体124aと、該ソレノイド本体124aから延出したプランジャ124bと、該プランジャ124bに装着されたスプリング124cとを備え、非励磁状態では該スプリング124cの弾力によりプランジャ124bがソレノイド本体124aから延出した状態となり、励磁状態ではプランジャ124bがソレノイド本体124a内へ移動するようになっている。
第1連係部材125は、プランジャ124bの先端に係止されて前方へ延出する連係部125aと、該連係部125aから左方へ突出した係止突部125bと、該係止突部125bの上縁に下方へ凹設された係合凹部125cとを備えている。また、第2連係部材126は、上球通路部材102および上カバー部材103に枢支される支持軸126aと、該支持軸126aの後方へ延出して第1連係部材125の係止突部125aと係合する第1レバー部126bと、支持軸126aの前下方へ延出して開閉部材104の連係アーム部122に上方から係合する第2レバー部126cと、第2レバー部126cから右方へ突出して第1連係部材125の係止凹部125cに係合する係合ボス126dとを備えている。すなわち、第2連係部材126は、上球通路部材102に形成された第1支持凹部119および上カバー部材103に形成された第2支持凹部132(図18)に支持軸126aが支持されることで、左右方向に延在する軸周りでの回転が可能となっている。
前記第1作動機構106は、第1作動ソレノイド124の非励磁状態において、係止突部125bが第1レバー部126aを押し上げると共に、係合ボス126dが係合凹部125cに係合していることで、第2レバー部126cが開閉部材104の連係アーム部122を押し下げ、これにより開閉部材104が規制位置に保持される。また、第1作動ソレノイド124を励磁状態としてプランジャ124bの移動により第1連係部材125が前方へ移動すると、第2連係部材126が回転して第2レバー部126cが上方へ移動することで、連係アーム部122の上方移動が許容されて開閉部材104が規制位置から導入位置へ回転する。なお、開閉部材104は、扉部120と連係アーム部122との重量差により、第2連係部材126の回転に伴って規制位置から導入位置へ回転可能となっている。
(上カバー部材)
前記上カバー部材103は、図18に示すように、第1作動ソレノイド124のソレノイド本体124aをカバーする第1カバー部130と、第1連係部材125をカバーする第2カバー部131とを備える。そして、上カバー部材103は、上ベース部材101の上面に固定した際に、第1作動ソレノイド124および第1連係部材125を覆蓋する。なお、上カバー部材103における第1カバー部130の上面には、第2連係部材126を支持する第2支持凹部132が、上方および左方へ開口した状態に形成されている。また、上カバー部材103における第2カバー部131の左端には、前記上発光基板108を支持する基板支持部133が設けられている。
(蓋部材)
前記蓋部材105は、図7、図8、図15および図18に示すように、上カバー部材103の第1カバー部130の上方および上球通路部材102の右壁部116の上端を被覆するように配設され、該上球通路部材102に設けられた第1支持凹部119および第1カバー部130に設けられた第2支持凹部132の上方に位置して、両支持凹部119,132に支持された第2連係部材126の支持軸126aを保持するようになっている。
(上発光基板)
前記上発光基板108は、図7〜図9、図12〜図14に示すように、前面に発光LED135を備えており、上球通路部材102に設けられた基板保持部118および上カバー部材103に設けられた基板支持部133により、発光LED135が前側に位置した状態で配設されている。そして、上発光基板108は、発光LED135の照射光により、上球通路部材102の上壁部114における湾曲部を後側から照射して明輝させるようになっている。従って、第1作動機構106の作動により、上壁部114の湾曲部の前方に位置する開閉部材104が導入位置となった際に、上発光基板108により明輝した該湾曲部が可変入球口48aを介して前方から視認され得るよう構成されている(図13参照)。
前述のように構成された球導入ユニット100は、図7〜図9、図12〜図14、図16および図17に示すように、開閉部材104が可変入球口48a内に整合した状態で、複数のネジにより主ベース部材70の後方に固定される。そして、上ベース部材101および上球通路部材102により画成された球導入路R1は、可変入球口48aから後下がりの傾斜状態で後方へ延在すると共に、水平に配設された導入検知センサ107の球検知部107aに向けて下方へ変向するように延在している。従って、開閉部材104の導入位置において、可変入球口48aから球導入路R1内へ導入されたパチンコ球は、後方へ移動した後に下方へ変向して導入検知センサ107の球検知部107aを通過する際に検知され、該球検知部107aを通過した後に下方へ移動するようになる。
(球振分けユニット)
前記球振分けユニット140は、図10、図11、図16、図17および図19に示すように、第1分岐路R2を画成する前球通路部材141と、前球通路部材141の後側に取り付けられる後球通路部材142と、後球通路部材142の後側に取り付けられる後カバー部材143とを備えている。そして、後球振分けユニット140は、後球通路部材142に回転可能に取り付けられ、第1位置および第2位置に回転する前記規制部材144と、後球通路部材142に取り付けられ、規制部材144を第1位置および第2位置に回転させる第2作動機構145と、前球通路部材141に取り付けられる第1分岐検知センサ146とを備える。
(第1分岐路)
前記第1分岐路R2は、図10〜図14に示すように、前記球通路壁74が設けられた主ベース部材70、前球通路部材141および後球通路部材142を前後に組み付けることで画成される。すなわち、第1分岐路R2は、球導入路R1の下方において前下がりに延在する第1球通路部R2aと、該第1球通路部R2aの前部に連通し、左下がりに延在する第2球通路部R2bと、該第2球通路部R2bの左部後側に連通し、該第2球通路部R2bの後下方において右下がりに延在する第3球通路部R2cとから構成されている。ここで、第1球通路部R2aは、前球通路部材141に形成された第1壁部147により形成される。また、第2球通路部R2bは、ベース板71の後面に形成された球通路壁74と、前球通路部材141の壁板部148とにより形成される。更に、第3球通路部R2cは、前球通路部材141の壁板部148と、該前球通路部材141に形成された第2壁部149と、後球通路部材142の壁板部150とにより形成されている。すなわち、第1分岐路R2は、平面視において略口字状に屈曲すると共に下方へ傾斜するよう延在している。従って、該第1分岐路R2へ導入されたパチンコ球は、第1球通路部R2aに沿って前方へ移動した後に左方へ変向して第2球通路部R2bに沿って左方へ移動し、更に右方へ変向して第3球通路部R2cに沿って右方へ移動した後に、設置部材60に配設された球排出ユニット180の第5球排出路189に向けて下方へ移動するようになっている。なお、第1分岐路R2の第2球通路部R2bにおける中途部分、すなわちベース板71に設けた球通出樋75に、第1分岐検知センサ146の前部を支持するセンサ支持部151が設けられている。
(前球通路部材)
前記前球通路部材141は、図10〜図13および図19に示すように、主ベース部材70におけるベース板71の後面に形成された前記球通路壁74の上壁部74aおよび下壁部74bの後端に当接する壁板部148と、該壁板部148の右部に開口すると共にへ延出して第1分岐路R2の第1球通路部R2aを画成する第1壁部147と、該壁板部148の左部に開口すると共に後方へ延出して第1分岐路R2の第3球通路部R2cを画成する第2壁部149とを備えている。また、前球通路部材141は、前後方向に開口して第1分岐検知センサ146を配設する第2検知センサ設置部152と、第2検知センサ設置部152の右側に形成され、第2位置の規制部材144が収容される規制部材収容部153とを備えている。このような前球通路部材141は、複数のネジにより、主ベース部材70の後側に固定されるようになっている。
(後球通路部材)
前記後球通路部材142は、図10〜図13および図19に示すように、前球通路部材141の第1壁部147および第2壁部149の後端に当接し、第3球通路部R2cの後壁を構成する壁板部150と、壁板部150の後側に設けられ、第2作動機構145における第2ソレノイド設置部154と、規制部材144を支持する規制部材支持部155,155とを備えている。第2ソレノイド設置部154は、第2作動ソレノイド(第2作動手段)165を、プランジャ165bが右方へ延出した姿勢で保持し得る形状に形成されている。また、第2ソレノイド設置部154の右部には、規制部材144が前方へ延出可能な開口156が形成されている。
(規制部材)
前記規制部材144は、図10および図11に示すように、球導入路R1の出口部(導入検知センサ107の下部)へ延出する規制部160と、規制部材144に設けられた支持ボス161に挿通されて上下方向へ延出する支点軸162と、第2作動機構145に連係される連係アーム部163とを備えている。支点軸162は、後球通路部材142における開口156の上下に設けられて前方へ凹んだ規制部材支持部155,155に各々支持されると共に、後カバー部材143における上下壁の前端が該規制部材支持部155,155の後方に位置することで、後球通路部材142および後カバー部材143により前後から挟持される。これにより規制部材144は、支点軸162,162を中心として上下方向に延在する軸周りに水平方向へ旋回可能に配設され、規制部160が球導入路R1の出口部に延出した第1位置(図11、図13、図14)および規制部160が出口部から退避して規制部材収容部153内へ移動した第2位置(図10、図12)とに変位する。
また、図13、図14および図19に示すように、規制部材144における規制部160の上面は、該規制部材144の長手方向において、該規制部160の先端に向けて下方へ傾斜する傾斜面となっている。また、また、規制部材144の規制部160は、該規制部材144の第1位置において、第1分岐路R2の第1球通路部R2aの入口部より上方に位置している(図13、図14参照)。従って、第1位置の規制部材144は、規制部160の上面に落下したパチンコ球を、規制部160の先端方向へ転動させ、第1分岐路R2の第1球通路部R2aに向けて移動させ得るようになっている。更に、図10に示すように、規制部材144の右部に切欠き部164が形成されており、第1位置において、該規制部材144が球導入路R1の出口部へ突出するのを回避されるようになっている。
(第2作動機構)
前記第2作動機構145は、図16、図17および図19に示すように、制御手段であるメイン制御基板210により励磁・非励磁制御される第2作動ソレノイド165と、該第2作動ソレノイド165のプランジャ165bの先端に連結されると共に、前記規制部材144の連係アーム部163に連係される第3連係部材166とを備えている。第2作動ソレノイド165は、ソレノイド本体165aと、該ソレノイド本体165から延出したプランジャ165bと、該プランジャ165bに装着されたスプリング165cとを備え、非励磁状態では該スプリング165cの弾力によりプランジャ165bがソレノイド本体165aから延出した状態となり、励磁状態ではプランジャ165bがソレノイド本体165a内へ移動するようになっている。第3連係部材166は、プランジャ165bの先端に係止される係止部166aと、該係止部166aの上縁から右方へ延出して、規制部材144の連係アーム部163の上面に突設された係合ボス163aが係合する係合凹部166cが形成された連係部166bとを備えている。
前記第2作動機構145は、第2作動ソレノイド165の非励磁状態において、第3連係部材166が右方へ移動することで規制部材144が第2位置に保持される。また、第2作動機構145が、第2作動ソレノイド165を励磁状態としてプランジャ165bの移動により第3連係部材166が左方へ移動すると、規制部材144は、支点軸162を中心として旋回して第1位置に変位する。従って、図11、図13および図14に示すように、規制部材144の第1位置においては、導入検知センサ107の球検知部107aを通過して球導入路R1から通出されたパチンコ球は、該規制部材144の規制部160により下方への落下が規制され、規制部160の傾斜面により該規制部160の先端方向(前方)へ移動して第1分岐路R2の第1球通路部R2aへ通入される。また、図10および図12に示すように、規制部材144の第2姿勢においては、導入検知センサ107の球検知部107aを通過して球導入路R1から通出されたパチンコ球は、規制部160により落下が規制されずに下方に設けられた第2分岐路R3へ通出される。
(後カバー部材)
前記後カバー部材143は、図10、図11および図19に示すように、第2作動ソレノイド165のソレノイド本体165aをカバーする第1カバー部168と、規制部材144および第3連係部材166をカバーする第2カバー部169とを備える。このような後カバー部材143は、後球通路部材142の後側に固定することで、第2作動機構145の第2作動ソレノイド165を保持すると共に、第3連係部材166を覆蓋する。
(中継基板)
主ベース部材70の後側左部には、中継基板170が配設されている。この中継基板170には、第1作動ソレノイド124からの配線および第2作動ソレノイド165からの配線が各々接続される第1接続コネクタ171と、導入検知センサ107からの配線および第1分岐検知センサ146からの配線が各々接続される第2接続コネクタ172と、特別入賞装置47に配設された特別入賞ソレノイド47cからの配線および特別入賞検知センサ56からの配線が各々接続される第3接続コネクタ173と、メイン制御基板210からの配線が接続される第4接続コネクタ174とが配設されている。従って、第1作動ソレノイド124、第2作動ソレノイド165、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146、特別入賞ソレノイド47aおよび特別入賞検知センサ56は、中継基板170を介してメイン制御基板210に電気的に接続される。
前述のように構成された球振分けユニット140は、図7〜図9、図14、図16および図17に示すように、第1分岐検知センサ146が球通路壁74に設けたセンサ支持部151に整合した状態で、複数のネジにより主ベース部材70の後方に固定される。そして、主ベース部材70、前球通路部材141および後球通路部材142により画成された第1分岐路R2は、前述したように、球導入路R1の出口部から第1球通路部R2a、第2球通路部R2bおよび第3球通路部R2cにより平面視において略口字状に屈曲して変向しながら下方へ延在している。従って、規制部材144の第1位置において、球導入路R1から通出されたパチンコ球は、規制部材144の規制部160上を前方へ移動して第1球通路部R2aを通過し、第2球通路部R2bを通過する際に第1分岐検知センサ146の球検知部146aで検知され、該球検知部146aを通過した後に第3球通路部R2cを通って下方へ移動するようになる。
(球排出ユニット)
設置部材60の前側右下に配設された球排出ユニット180は、図4、図20および図21に示すように、第1〜第4通路構成部材181,182,183,184を組み付けることで、第1始動入賞装置45、第2始動入賞装置46、特別入賞装置47、入球処理装置48および該入球処理装置48に設けられた普通入賞口83に入賞したパチンコ球を、中枠12に配設された前記セット部材へ排出するためのものである。すなわち、球排出ユニット180は、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45に入賞したパチンコ球を排出する第1球排出路185と、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46に入賞したパチンコ球を排出する第2球排出路186と、特別入賞装置47の特別入賞口47aに入賞したパチンコ球を排出する第3球排出路187と、普通入賞口83に入賞したパチンコ球を排出する第4球排出路188が形成されている。更に、球排出ユニット180には、入球処理装置48の第1分岐路R2の出口部に連通する第5球排出路189と、該入球処理装置48の球導入路R1の出口部に連通する第2分岐路R3とが設けられている。なお、第1球排出路185に第1始動入賞検知センサ54が配設され、第2球排出路186に第2始動入賞検知センサ55が配設されると共に、第4球排出路188に普通入賞検知センサ57が配設されている。
(第2分岐路)
前記第2分岐路R3は、図15および図20に示すように、球導入路R1の出口部から右下方へ延在する第4球通路部R3aと、該第4球通路部R3aの下端に連通して垂直下方へ延在する第5球通路部R3bとから構成されている。すなわち、第2分岐路R3は、球導入路R1に対して第4球通路部R3aが屈曲していると共に、該第4球通路部R3aに対して第5球通路部R3bが屈曲している。これにより、規制部材144が第2位置において、球導入路R1の出口部から下方へ通出されたパチンコ球は、第4球通路部R3aの壁部および第5球通路部R3bの壁部に適宜接触して減速、減勢されながら第2分岐路R3内を下方へ移動されるようになっている。そして、第2分岐路R3の第5球通路部R3bの出口部は、第5球排出路189に連通している。
(第2分岐検知センサ)
図15、図20および図21に示すように、第2分岐路R3の第5球通路部R3bには、第2分岐検知センサ190を配設する第3検知センサ設置部191が設けられている。第2分岐検知センサ190は、長手方向が前後方向となると共に球検知部190aの球通過方向を上下方向とした横向き姿勢で、第3検知センサ設置部191に配設される。すなわち、第2分岐検知センサ190は、球導入路R1に配設された導入検知センサ107から離間した位置に配設されている。従って、前記規制部材144が第2位置において、球導入路R1から第2分岐路R3へ通入したパチンコ球は、該第2分岐路R3の第5球通路部R3bを通過する際に、第2分岐検知センサ190の球検知部190aを通過することで検知されるようになっている。なお、前述したように、第2分岐路R3に通入されたパチンコ球は、該第2分岐路R3が屈曲していることで減速された状態で第2分岐検知センサ190の球検知部190aを通過するので、該球検知部190aで確実に検知され得る。
(導入検知センサ、第1分岐検知センサおよび第2分岐検知センサについて)
前記導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190は、何れも同じ形態のセンサであって、球通過口196が形成された矩形状のケース体195内に、球検知部107a,146a,190aが該球通過口196と整合した状態で配設されている。各検知センサ107,146,190の球検知部107a,146a,190aは、導線が巻回された検知コイルを備え、パチンコ球の通過によって生じる磁場の変化を検知して検知信号をメイン制御基板210へ出力する誘導型の近接スイッチが採用されている。ここで、導入検知センサ107は、球検知部107aにおいてパチンコ球を検知した場合にメイン制御基板210へ検知信号(第1検知信号)を送出し、第1分岐検知センサ146は、球検知部146aにおいてパチンコ球を検知した場合にメイン制御基板210へ検知信号(第2検知信号)を送出し、第2分岐検知センサ190は、球検知部190aにおいてパチンコ球を検知した場合にメイン制御基板210へ検知信号(第3検知信号)を送出するようになっている。
(振動検知センサ)
実施例のパチンコ機10は、図15、図20および図21に示すように、球排出ユニット180の第1通路部材181に設けられた第4検知センサ設置部192に、遊技盤30の振動を検知可能な振動検知センサ(振動検知手段)200が配設されている。この振動検知センサ200は、例えば所定の周波数の衝撃を検知すると2つの状態系のバランスが変化するマルチバイブレータ回路を備えており、遊技者が当該パチンコ機10の前枠13や上球貯留部16等を故意に叩いた場合に、これによる振動を検知してメイン制御基板210へ検知信号を出力するようになっている。これにより、パチンコ機10の前枠13や上球貯留部16等を故意に叩いて遊技盤30に衝撃を与えることで、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させてパチンコ球を球導入路R1へ入るようにする不正行為や、規制部材144を第2位置から第1位置へ姿勢変位させてパチンコ球を第1分岐路R2へ通入するようにする不正行為を認識することが可能となっている。
(電波検知センサ)
図20および図21に示すように、前記球排出ユニット180の第1通路部材181には、第1球排出路185と第2球排出路186との間に、電波出力機器から出力された電波を検知可能な電波検知センサ201が配設されている。この電波検知センサ201は、第1球排出路185に配設された第1始動入賞検知センサ54および第2球排出路186に配設された第2始動入賞検知センサ55が、遊技盤30の前側において電波出力機器から出力された電波を検知可能な場合に該電波を検知可能な姿勢に配設されており、電波を検知した際にメイン制御基板210に対して検知信号を出力する。従って、電波出力機器を使用した第1始動入賞検知センサ54および第2始動入賞検知センサ55に対する不正行為を、電波検知センサ201により認識することが可能となっている。
(磁気検知センサ)
また、前記球排出ユニット180の第2通路部材182および第4通路部材184には、磁気発生機器から出力された磁気を検知可能な磁気検知センサ202,202が配設されている。これら磁気検知センサ202は、遊技盤30の前側において磁気発生機器から発生した磁気を、前述した各検知センサ54,55,56,57,58,107,146,190が検知可能な場合に該磁気を検知可能な姿勢に配設されており、磁気を検知した際にメイン制御基板210に対して検知信号を出力する。従って、磁気発生機器を使用した各検知センサ54,55,56,57,58,107,146,190に対する不正行為を、磁気検知センサ202により認識することが可能となっている。
(開閉部材の開閉動作パターンについて)
実施例のパチンコ機10は、前述したように、大当り抽選により大当り図柄A,B,a,bが選択された場合に、第1〜第4の大当り遊技における8回目のラウンドにおいて、入球処理装置48の開閉部材104を開閉動作させて可変入球口48aを開放し、当該ラウンド中に、該可変入球口48aに入賞したパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるか否かにより、第1〜第4の大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを決定するよう構成されている。そして、大当り図柄Aまたは大当り図柄aが選択された場合は、第1、第3の大当り遊技の第8ラウンドにおいて第1開閉動作パターンP1により開閉部材104を開閉させ、大当り図柄Bまたは大当り図柄bが選択された場合は、第2、第4の大当り遊技の第8ラウンドにおいて第2開閉動作パターンP2により開閉部材104を開閉させるように設定されている。
ここで、実施例の入球処理装置48では、規制部材144を第1位置および第2位置に姿勢変位させる第2作動ソレノイド165が、メイン制御基板210により予め設定されたパターンで作動制御されるようになっている。すなわち、図24(a)〜(c)に示すように、第2作動ソレノイド165は、一定の周期で励磁・非励磁を繰り返すように制御され、これにより規制部材144は、一定の周期で第1位置および第2位置に姿勢変位するよう構成されている。一方、開閉部材104を規制位置および導入位置に姿勢変位させる第1作動ソレノイド124は、前述した第1、第2開閉動作パターンP1,P2に基づいて励磁・非励磁するよう制御され、開閉部材104の姿勢変位のタイミングおよびパターンは、第1、第2開閉動作パターンP1,P2で各々異なっている。
(第1開閉動作パターンP1について)
大当り図柄Aの選択により第1の大当り遊技が実行される場合および大当り図柄aの選択により第3の大当り遊技が実施される場合に選択される第1開閉動作パターンP1は、図24(a)に示すように、規制部材144が第2位置から第1位置へ姿勢変位するタイミングより前のタイミングにおいて、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させると共に、規制部材144が第1位置から第2位置へ姿勢変位するタイミングより前のタイミングで、開閉部材104を導入位置から規制位置へ姿勢変位させる開閉動作パターンである。ここで、開閉部材104を導入位置へ姿勢変位させるタイミングと規制部材144を第1位置へ姿勢変位させるタイミングとの時間差は、可変入球口48aから規制部材144の規制部160にパチンコ球が到達するのに要する到達所要時間N以下に設定されている。また、開閉部材104を規制位置へ姿勢変位させるタイミングと規制部材144を第2位置へ姿勢変位させるタイミングとの時間差は、可変入球口48aから規制部材144の規制部160にパチンコ球が到達するのに要する到達所要時間N以下に設定されている。これにより、第1開閉動作パターンP1では、開閉部材104が導入位置に保持されている状態で可変入球口48aに入ったパチンコ球は、球導入路R1内をスムーズに通過すると第1位置に保持されている規制部材144の規制部160上に到達するので、高確率で第1分岐路R2へ通出されて第1分岐検知センサ146で検知されるようになる。すなわち、大当り抽選において大当り図柄Aまたは大当り図柄aが選択された場合には、可変入球口48aに入ったパチンコ球の殆どが第1分岐検知センサ146で検知されるようになり、第3の大当り遊技終了後に高確率で確変状態が付与され得る。
(第2開閉動作パターンP2について)
大当り図柄Bの選択により第2の大当り遊技が実行される場合および大当り図柄bの選択により第4の大当り遊技が実施される場合に選択される第2開閉動作パターンP2は、図24(b)に示すように、規制部材144が第2位置から第1位置へ姿勢変位するタイミングより後のタイミングにおいて、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させる開閉動作パターンである。ここで、規制部材144を第2位置へ姿勢変位させるタイミングと開閉部材104を導入位置へ姿勢変位させるタイミングとの時間差は、可変入球口48aから規制部材144の規制部160にパチンコ球が到達するのに要する到達所要時間N以下に設定されている。これにより、第2開閉動作パターンP2では、開閉部材104が導入位置に保持されている状態で可変入球口48aに入ったパチンコ球は、規制部材144が第2位置に保持されている状態で球導入路R1の出口部に到達するので、該パチンコ球の略全てが第2分岐路R3へ通出されて第2分岐検知センサ190で検知されるようになる。すなわち、大当り抽選において大当り図柄B,bが選択された場合は、可変入球口48aに入ったパチンコ球の殆どが第2分岐検知センサ190で検知されて第1分岐検知センサ146では検知されないので、第2および第4の大当り遊技終了後には確変状態が付与される確率が第1開閉動作パターンP1より低くなっている。
(入球処理装置の異常判定について)
実施例の入球処理装置48は、球導入路R1に導入検知センサ107を備え、第1分岐路R2に第1分岐検知センサ146を備えると共に、第2分岐路R3に第2分岐検知センサ190を備えたことで、後述するように、当該入球処理装置48に対して実行しようとする不正行為や、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の故障の判定が可能に構成されている。また、入球処理装置48は、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146との配設向きが異なっていることで、導入検知センサ107および第1分岐検知センサ146の近くで電波発信機器から発信された電波を両検知センサ107,146が同時に検知できないよう構成されている。また、入球処理装置48は、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146とが所要の距離をおいて配設されているので、所定の設定時間内に導入検知センサ107および第1分岐検知センサ146の各々から第1検知信号および第2検知信号がメイン制御基板210に送信されることを正常と判定するよう構成することで、電波発信機器を使用した不正行為による異常の発生をメイン制御基板210が判断することが可能となっている。同様に、導入検知センサ107と第2分岐検知センサ190とが所要の距離をおいて配設されているので、所定の設定時間内に導入検知センサ107および第2分岐検知センサ190の各々から第1検知信号および第3検知信号がメイン制御基板210に送信されることを正常と判定するよう構成することで、不正行為やセンサの故障による異常の発生をメイン制御基板210が判断することが可能となっている。
(入球処理装置に対する第1異常判定実行処理について)
実施例のパチンコ機10は、前述したように、入球処理装置48の可変入球口48aに入ったパチンコ球を検知する入賞球検知手段として、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の3つの検知センサを備えた構成として、導入検知センサ107からメイン制御基板210へ送信される第1検知信号と、第1分岐検知センサ146からメイン制御基板210へ送信される第2検知信号と、第2分岐検知センサ190からメイン制御基板210へ送信される第3検知信号とを監視することで、該入球処理装置48における異常発生を判定し得るようになっている。
メイン制御基板210は、図22に示すように、導入検知センサ107から送信される第1検知信号の受信に伴って1加算されると共に、第1分岐検知センサ146から送信される第2検知信号および第2分岐検知センサ190から送信される第3検知信号の受信に伴って1減算される入賞カウント数を更新するカウント部220を備えている。すなわち、入賞カウント数は、メイン制御基板210への第1検知信号の受信数と、第2検知信号および第3検知信号との受信数の差であり、換言すると導入検知センサ107が検知して第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190で検知していない数(第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190での未検知数)である。また、メイン制御基板210は、導入検知センサ107から送信される第1検知信号の入力に伴い、予め決められている設定時間を計測する入賞検知タイマを設定するタイマ部221を備えている。更に、メイン制御基板210は、カウント部220により更新された入賞カウント数およびタイマ部221が設定した入賞検知タイマをもとに第1異常判定実行処理を行なう異常判定手段である異常判定部(異常判定手段)222を備えている。
メイン制御基板210の異常判定部222は、カウント部220により更新された入賞カウント数が予め設定された基準カウント数以上か否かを判定する第1の異常判定と、入賞カウント数が初期値「0」の状態で第1分岐検知センサ146からの第2検知信号がメイン制御基板210に受信されたか否かを判定する第2の異常判定と、メイン制御基板210に第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号が受信されない状態で入賞検知タイマが設定時間(判定時間)Tをカウントしたか否かを判定する第3の異常判定とを行なうよう構成されている。そして、異常判定部222は、第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となることで、後述する異常判定処理を実行して入球処理装置48の異常を検知するよう設定されている。
また、メイン制御基板210の異常判定部222は、第2の異常判定および第3の異常判定の実行前に、第1の異常判定を実行するよう設定されている。すなわち、異常判定部222は、第1の異常判定の判定結果が肯定結果の場合には、第2の異常判定および第3の異常判定を実行することなく、異常判定処理を行なうように設定されている。
ここで、第1の異常判定の基準となる基準カウント数は、実施例では「5」に設定されている。近接スイッチである導入検知センサ107は、パチンコ球が球検知部107aを通過する際に、瞬時に数回(実際には2〜3回)の球検知がなされるチャタリングが発生することがあり、このチャタリングによる異常検知の判定とは別に、不正による異常を明確に判定し得るように基準カウント数を「5」に設定してある。
また、入賞球検知タイマの設定時間Tは、球導入路R1に配設された導入検知センサ107と第1分岐路R2に配設された第1分岐検知センサ146の球通過方向における配設間隔と、該導入検知センサ107と第2分岐路R3に配設された第2分岐検知センサ190の球通過方向における配設間隔とに基づき、実施例では「3秒」に設定されている。実施例の入球処理装置48におけるセンサ配設態様では、可変入球口48aに入賞したパチンコ球が球導入路R1から第1分岐路R2へ正常に通出される場合に、導入検知センサ107による当該パチンコ球の検知から第1分岐検知センサ146による当該パチンコ球の検知までは3秒以下である。同様に、可変入球口48aに入賞したパチンコ球が球導入路R1から第2分岐路R3へ正常に通出される場合に、導入検知センサ107による当該パチンコ球の検知から第2分岐検知センサ190による当該パチンコ球の検知までは3秒以下である。従って、入賞検知タイマの設定時間Tを「3秒」に設定することで、導入検知センサ107によるパチンコ球の検知から3秒経過しても第1分岐検知センサ146または第2分岐検知センサ190において該パチンコ球の検知がなされない場合には、異常が発生したと判定することが可能である。
(第1異常判定実行処理について)
実施例では、メイン制御基板210の異常判定部222における第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、該異常判定部222が実行する異常判定処理として、報知制御手段である統括制御基板211に異常報知信号を送信して、該統括制御基板211では、所定の報知手段を作動制御して異常を報知するようになっている。ここで、報知手段としては、図22に示すように、中枠12や前枠13等に配設され、ランプ制御基板214により制御されるランプ装置217や、中枠12や前枠13等に配設され、音制御基板215により制御されるスピーカ218、表示制御基板212により制御される図柄表示装置18等である。従って、第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、メイン制御基板210の異常判定部222からの異常報知信号を受信した統括制御基板211は、ランプ制御基板214、音制御基板215および表示制御基板212の全てまたは何れかに制御信号を送信し、ランプ装置217、スピーカ218および図柄表示装置18の全てまたは何れかにより異常報知がなされる。
また、実施例のパチンコ機10では、図22に示すように、メイン制御基板210に接続された払出制御基板216が、外部中継端子230を介してホールコンピュータ231に接続されている。従って実施例では、異常判定部222が実行する異常判定処理として、該異常判定部222は、払出制御基板216を介してホールコンピュータ231に異常報知信号を送信するように設定されており、該ホールコンピュータ231に対しても異常報知がなされる。なお、メイン制御基板210は、払出制御基板216を介さずに直接ホールコンピュータ231と接続された構成であってもよい。
メイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、異常判定部222における第1〜第3の異常判定の何れかの判定結果が肯定判定となった場合に、払出制御基板216に制御信号を送信して、球払出装置22の球払出作動を停止する制御を実行する。
次に、メイン制御基板210の異常判定部222が行なう第1異常判定実行処理につき、図25を引用して具体的に説明する。実施例では、図25に示す第1異常判定実行処理が、4ms毎に実行されるように設定されている。なお、実施例では、前述したように、第1の異常判定の基準となる基準カウント数が「5」に設定されていることから、入賞カウント数が「0」の場合、入賞カウント数が「1」の場合、「2〜4」の場合、「5」の場合に各々における第1異常判定実行処理について説明する。
(入賞カウント数が「0」の場合)
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。ここで、入賞カウント数が「0」であるから第1の異常判定の判定結果が否定判定となり、異常判定部222は、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかをメイン制御基板210が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部222は、メイン制御基板210が第2検知信号または第3検知信号を受信していないと判定した場合に、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「0」の場合(第1検知信号をメイン制御基板210が受信していない場合)は、入賞検知タイマが設定されていないから該該入賞検知タイマは「0」となっており、異常判定部222は、入球処理装置48に異常が発生していないと判定して当該第1異常判定実行処理を終了する。
また、異常判定部222は、ステップS21において、メイン制御基板210が第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかを受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」か否かを判定する(ステップS22)。この判定が、前述した第2の異常判定である。ここで、入賞カウント数は「0」であるから、メイン制御基板210が導入検知センサ107からの第1検知信号を受信していない状態で第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号を受信したことになる。従って、第2の異常判定の判定結果が肯定判定となり、異常判定部222は、異常が発生したと判定して前述した異常判定処理を実行する(ステップS28)。そして異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。
(入賞カウント数が「1」の場合)
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。入賞カウント数が「1」であるから第1の異常判定の判定結果は否定判定となり、異常判定部222は、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかをメイン制御基板210が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部222は、メイン制御基板210が第2検知信号または第3検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、入賞カウント数が「1」であるから、異常判定部222は、入賞カウント数を1減算し(ステップS23)、再び入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS24)。入賞カウント数は「1」から1減算されて「0」になっているから、異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。
一方、ステップS21において、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号をメイン制御基板210が受信していないと判定した場合は、異常判定部222は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「1」の場合には、導入検知センサ107からの第1検知信号の受信と共に設定された入賞検知タイマが「0」となっていないから、異常判定部222は、該入賞検知タイマを減算して(ステップS26)、再び入賞検知タイマが「0」になったか否かを判定する(ステップS27)。この判定が、前述した第3の異常判定である。ここで、入賞検知タイマが「0」になっていないと判定した場合(第3の異常判定の判定結果が否定判定の場合)は、異常判定部222は、異常が発生していないと判定して当該第1異常判定実行処理を終了する。
また、ステップS27において、入賞検知タイマが「0」と判定した場合(第3の異常判定の判定結果が肯定判定の場合)には、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号をメイン制御基板210が受信していない状態で、入賞検知タイマが設定時間Tをカウントしたことになる。すなわち、導入検知センサ107からの第1検知信号をメイン制御基板210が受信してから設定時間(判定時間)Tを経過しても、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号をメイン制御基板210が受信していない状態である。従って、異常判定部222は、異常が発生したと判定して前述した異常判定処理を実行する(ステップS28)。そして異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。
(入賞カウント数が「2」〜「4」の場合)
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。入賞カウント数が「2」〜「4」であるから、異常判定部222は、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号の何れかをメイン制御基板210が受信したか否かを判定する(ステップS21)。異常判定部222は、メイン制御基板210が第2検知信号または第3検知信号を受信したと判定した場合に、入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS22)。そして、入賞カウント数が「2」〜「4」であるから、異常判定部222は、入賞カウント数を1減算し(ステップS23)、再び入賞カウント数が「0」であるか否かを判定する(ステップS24)。ここで、入賞カウント数は1減算されるが「0」にはなっていないから、異常判定部222は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。
入賞カウント数が「2」〜「4」の場合には、導入検知センサ107からの第1検知信号の受信と共に設定された入賞検知タイマが「0」となっていないから、異常判定部222は、該入賞検知タイマを減算して(ステップS26)、再び入賞検知タイマが「0」になったか否かを判定する(ステップS27)。この判定が、前述した第3の異常判定である。そして、入賞検知タイマが「0」になっていないと判定した場合(第3の異常判定の判定結果が否定判定の場合)は、異常判定部222は、異常が発生していないと判定して当該第1異常判定実行処理を終了する。
一方、ステップS21において、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号をメイン制御基板210が受信していないと判定した場合は、異常判定部222は、入賞検知タイマが「0」であるか否かを判定する(ステップS25)。入賞カウント数が「2」〜「4」の場合には、前述したように、導入検知センサ107からの第1検知信号の受信と共に設定された入賞検知タイマが「0」となっていないから、異常判定部222は、該入賞検知タイマを減算して(ステップS26)、再び入賞検知タイマが「0」になったか否かを判定する(ステップS27)。そして、入賞検知タイマが「0」になっていないと判定した場合(第3の異常判定の判定結果が否定判定の場合)は、異常判定部222は、異常が発生していないと判定して当該第1異常判定実行処理を終了する。
また、ステップS27において、入賞検知タイマが「0」と判定した場合(第3の異常判定の判定結果が肯定判定の場合)には、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号をメイン制御基板210が受信していない状態で、入賞検知タイマが設定時間Tをカウントしたことになる。すなわち、導入検知センサ107からの第1検知信号をメイン制御基板210が受信してから設定時間Tを経過しても、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号または第2分岐検知センサ190からの第3検知信号をメイン制御基板210が受信していない状態である。従って、異常判定部222は、異常が発生したと判定して前述した異常判定処理を実行する(ステップS28)。そして異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアして(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。
(入賞カウント数が「5」の場合)
メイン制御基板210の異常判定部222は、先ず、カウント部220により更新された入賞球カウント数が基準カウント数以上か否かを判定する(ステップS20)。この判定が、前述した第1の異常判定である。ここで、入賞カウント数が「5」であるから第1の異常判定の判定結果が肯定判定となり、異常判定部222は、入球処理装置48に異常が発生したと判定して異常判定処理を行なう(ステップS28)。そして、異常判定部222は、入賞検知タイマをクリアした後(ステップS29)、当該第1異常判定実行処理を終了する。なお、入賞カウント数が「6」以上の場合も、異常判定部222は異常判定処理を行なう。
(入球処理装置に対する第2異常判定実行処理について)
実施例のパチンコ機10は、第1作動機構106の第1作動ソレノイド124が停止状態において、導入検知センサ107からメイン制御基板210へ送信される第1検知信号と、第1分岐検知センサ146からメイン制御基板210へ送信される第2検知信号と、第2分岐検知センサ190からメイン制御基板210へ送信される第3検知信号とを監視する第2異常判定実行処理を異常判定部222が実行することで、該入球処理装置48における異常発生を判定し得るようになっている。この第2異常判定実行処理は、図26に示すように、第1作動ソレノイド124が停止中(非作動状態)であるか判定し(ステップS30)、ステップS30の判定結果が否定(第1作動ソレノイド124が作動中)の場合には、当該第2異常判定実行処理を終了する。一方、ステップS30の判定結果が肯定の場合は、メイン制御基板210が第1検知信号、第2検知信号および第3検知信号を受信したか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31の判定結果が否定(メイン制御基板210が第1検知信号、第2検知信号および第3検知信号の何れも受信していない)の場合は、当該第2異常判定実行処理を終了する。しかし、ステップS31の判定結果が肯定(メイン制御基板210が第1検知信号、第2検知信号および第3検知信号の何れかを受信した)の場合は、第1作動ソレノイド124が非作動状態で、可変入球口48aからパチンコ球が通入不可能であるにも拘わらず、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の何れかかが検知信号を送信した異常状態である。従って、異常判定部222は、入球処理装置48に異常が発生したと判定して異常判定処理を行なう(ステップS32)。なお、異常判定処理は、第1異常判定実行処理と同じ処理が行なわれる。
(実施例の作用)
実施例のパチンコ機10は、パチンコ遊技において、操作ハンドル17により発射操作を行なうことで球送り装置および打球発射装置19が作動し、上球貯留部16内に貯留されたパチンコ球が、遊技盤30の遊技領域31内へ所定間隔毎に打ち出される。遊技領域31に打ち出されたパチンコ球は、球案内釘50に接触しながら流下し、該パチンコ球の一部は、第1始動入賞装置45の第1始動入賞口45aや、球通過ゲート52を通過したことを契機として第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aや、普通入賞装置49の普通入賞口49aや、普通入賞口83に入賞する。
(第1始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合)
ここで、第1始動入賞口45aに入賞したパチンコ球は、第1始動入賞検知センサ54で検知され、該第1始動入賞検知センサ54は、メイン制御基板210へ検知信号を送信する。第1始動入賞検知センサ54からの検知信号を受信したメイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、大当り抽選を行なう一方、統括制御基板211に所要の制御信号を出力して、図柄表示装置18の表示部18aで図柄変動演出を行なわせると共に、中枠12の後側に配設された払出制御基板216に制御信号を出力して、球払出装置22に所定数の賞球を払い出させる。
メイン制御基板210のメイン制御CPU210aにおける大当り抽選の結果として、大当り図柄A,Bが選択された場合には、図柄表示装置18の表示部18での図柄変動演出の後に、左、中、右図柄列24,25,26に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると共に、特別入賞装置47の特別入賞口47aが開放し、パチンコ球を右打ち状態とすることで、特別入賞口47aに対して多数のパチンコ球が入賞可能となる。これにより、第2遊技領域31bに打ち出されたパチンコ球は、球案内釘50に接触しながら流下し、その一部が特別入賞口47aに入賞するようになる。そして、特別入賞口47aから入賞したパチンコ球を検知した特別入賞検知センサ56からの検知信号を受信したメイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、中枠12の後側に配設された払出制御基板216に制御信号を出力して、球払出装置22に所定数の賞球を払い出させる。
ここで、大当り図柄Aが選択されて第1の大当り遊技が実行される場合には、該第1の大当り遊技における8回目のラウンド(第8ラウンド)において、入球処理装置48の開閉部材104が第1開閉動作パターンP1に基づいて開閉するようになる。ここで、開閉部材104の導入位置において、可変入球口48aを介して球導入路R1内へ導入されたパチンコ球は、規制部材144が第1位置に保持されていることで、その殆どが第1分岐路R2へ通入されて第1分岐検知センサ146で検知される。従って、大当り図柄Aが選択されて第1の大当り遊技が実行される場合には、当該第1の大当り遊技終了後に高確率で確変状態が付与され得る。
また、大当り図柄Bが選択されて第2の大当り遊技が実行される場合には、該第2の大当り遊技における8回目のラウンド(第8ラウンド)において、入球処理装置48の開閉部材104が第2開閉動作パターンP2に基づいて開閉するようになる。そして、開閉部材104の導入位置において、可変入球口48aを介して球導入路R1内へ導入されたパチンコ球は、該パチンコ球の殆どが、規制部材144が第2位置に保持されている場合に球導入路R1の出口部に到達するので、第2分岐路R3へ通入されて第2分岐検知センサ190で検知される。すなわち、パチンコ球は、第1分岐路R2へ通入されることは殆どない。従って、大当り図柄Bが選択されて第2の大当り遊技が実行される場合には、当該第2の大当り遊技終了後に低確率で確変状態が付与され得る。
(第2始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合)
また、パチンコ球が球通過ゲート52を通過したことを契機として、第2始動入賞装置46の第2始動入賞口46aの開放のための抽選が行なわれ、該抽選結果が肯定の場合は、第2始動入賞装置46の開閉部材46bが開放制御されて第2始動入賞口46aが開放され、該第2始動入賞口46aに対するパチンコ球の入賞が可能となる。
第2始動入賞口46aに入賞したパチンコ球は、第2始動入賞検知センサ55で検知され、該第2始動入賞検知センサ55は、メイン制御基板210へ検知信号を送信する。第2始動入賞検知センサ55からの検知信号を受信したメイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、大当り抽選を行なう一方、統括制御基板211に所要の制御信号を出力して、図柄表示装置18の表示部18aで図柄変動演出を行なわせると共に、中枠12の後側に配設された払出制御基板216に制御信号を出力して、球払出装置22に所定数の賞球を払い出させる。
メイン制御基板210のメイン制御CPU210aにおける大当り抽選の結果として、大当り図柄a,bが選択された場合には、図柄表示装置18の表示部18での図柄変動演出の後に、左、中、右図柄列24,25,26に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されると共に、特別入賞装置47の特別入賞口47aが開放し、パチンコ球を右打ち状態とすることで、特別入賞口47aに対して多数のパチンコ球が入賞可能となる。これにより、第2遊技領域31bに打ち出されたパチンコ球は、球案内釘50に接触しながら流下し、その一部が特別入賞口47aに入賞するようになる。そして、特別入賞口47aから入賞したパチンコ球を検知した特別入賞検知センサ56からの検知信号を受信したメイン制御基板210のメイン制御CPU210aは、中枠12の後側に配設された払出制御基板216に制御信号を出力して、球払出装置22に所定数の賞球を払い出させる。
ここで、大当り図柄aが選択されて第3の大当り遊技が実行される場合には、該第3の大当り遊技における8回目のラウンド(第8ラウンド)において、入球処理装置48の開閉部材104が第1開閉動作パターンP1に基づいて開閉するようになる。ここで、開閉部材104の導入位置において、可変入球口48aを介して球導入路R1内へ導入されたパチンコ球は、規制部材144が第1位置に保持されていることで、その殆どが第1分岐路R2へ通入されて第1分岐検知センサ146で検知される。従って、大当り図柄aが選択されて第3の大当り遊技が実行される場合には、当該第3の大当り遊技終了後に高確率で確変状態が付与され得る。
また、大当り図柄bが選択されて第4の大当り遊技が実行される場合には、該第4の大当り遊技における8回目のラウンド(第8ラウンド)において入球処理装置48の開閉部材104が第2開閉動作パターンP2に基づいて開閉するようになる。そして、開閉部材104の導入位置において、可変入球口48aを介して球導入路R1内へ導入されたパチンコ球は、該パチンコ球の殆どが、規制部材144が第2位置に保持されている場合に球導入路R1の出口部に到達するので、第2分岐路R3へ通入されて第2分岐検知センサ190で検知される。すなわち、パチンコ球は、第1分岐路R2へ通入されることは殆どない。従って、大当り図柄bが選択されて第4の大当り遊技が実行される場合には、当該第4の大当り遊技終了後に低確率で確変状態が付与され得る。
従って、実施例のパチンコ機10では、大当り抽選において大当り図柄A,B,a,bが選択された場合に、第1〜第4の大当り遊技における第8ラウンド中において、入球処理装置48の可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるか否かにより、当該大当り遊技終了後に遊技者に有利な特典である確変状態の付与可否が決定される。従って、第1〜第4の大当り遊技開始時には当該大当り遊技終了後における確変状態の付与可否が決定されず、大当り遊技中において入球処理装置48に配設された第1分岐検知センサ146がパチンコ球を検知するか否かにより当該大当り遊技終了後における確変状態の付与可否が決定されるので、入球処理装置48の可変入球口48aに入ったパチンコ球の通出態様に対する遊技者の関心が高まるため、大当り遊技における興趣の向上を図ることができる。
(入球処理装置に対する第1異常判定実行処理について)
一方、メイン制御基板210に備えられた異常判定部222では、入球処理装置48における導入検知センサ107からの第1検知信号、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号および第2分岐検知センサ190からの第3検知信号を元に、所定時間(4ms)毎に第1異常判定実行処理を行なっている。ここで、異常判定部222は、第1異常判定実行処理において、カウント部220により更新された入賞カウント数が予め設定された基準カウント数以上となったと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板211に異常報知信号を送信し、該統括制御基板211は、ランプ装置217、スピーカ218、図柄表示装置18の表示部18aの全てまたは何れかを作動させ、異常報知が行なわれる。また、メイン制御基板210は、払出制御基板216を介してホールコンピュータ231に異常検知信号を送信する。
また、異常判定部222は、第1異常判定実行処理において、導入検知センサ107からの第1検知信号の受信から設定時間T(3秒)を経過したにも拘わらず、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号を受信したと判定しない場合や、第2分岐検知センサ190からの第3検知信号を受信したと判定しない場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板211およびホールコンピュータ231に対して異常報知信号を送信して、入球処理装置48の異常発生を報知する。
また、異常判定部222は、第1異常判定実行処理において、導入検知センサ107からの第1検知信号を受信していないにも拘わらず、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号を受信したと判定した場合や、第2分岐検知センサ190からの第3検知信号を受信したと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板211およびホールコンピュータ231に対して異常報知信号を送信して、入球処理装置48の異常発生を報知する。
更に、異常判定部222は、第2異常判定実行処理において、第1作動機構106の第1作動ソレノイド124が非励磁状態において、導入検知センサ107からの第1検知信号を受信したと判定した場合や、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号を受信したと判定した場合や、第2分岐検知センサ190からの第3検知信号を受信したと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板211およびホールコンピュータ231に対して異常報知信号を送信して、入球処理装置48の異常発生を報知する。
また、異常判定部222は、振動検知センサ200からの検知信号を受信したと判定した場合や、電波検知センサ201からの検知信号を受信したと判定した場合や、磁気検知センサ202からの検知信号を受信したと判定した場合には、異常判定処理を実行して統括制御基板211およびホールコンピュータ231に対して異常報知信号を送信して、入球処理装置48の異常発生を報知する。
従って、第1の異常判定において、導入検知センサ107からの第1検知信号の入力に伴う入賞カウント数が基準カウント数以上となった場合に、異常判定部222が入球処理装置48の入賞異常を検知するよう設定されているから、該入球処理装置48に対する不正行為や異常発生を適切に確認することができる。また、導入検知センサ107からの第1検知信号がメイン制御基板210に入力されることなく(導入検知センサ107がパチンコ球を検知することなく)、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号がメイン制御基板210に入力された(第1分岐検知センサ146が入賞球を検知した)場合や、第2分岐検知センサ190からの第3検知信号がメイン制御基板210に入力された(第2分岐検知センサ190が入賞球を検知した)場合は、異常判定部222が入球処理装置48の異常を検知するよう設定されているから、該入球処理装置48に対する不正行為や異常発生を適切に確認することができる。また、導入検知センサ107からの第1検知信号がメイン制御基板210に入力されてから(導入検知センサ107が入賞球を検知してから)入賞検知タイマが設定時間Tをカウントしても、第1分岐検知センサ146からの第2検知信号がメイン制御基板210に入力されない(第1分岐検知センサ146が入賞球を検知しない)場合や、第2分岐検知センサ190からの第3検知信号がメイン制御基板210に入力されない(第2分岐検知センサ190が入賞球を検知しない)場合は、異常判定部222が入球処理装置48の異常を検知するように設定されているから、該入球処理装置48に対する不正行為や異常発生を適切に確認することができる。更に、入賞カウント数が基準カウント数以上となった場合(第1の異常判定が肯定判定となった場合)に、第2の異常判定および第3の異常判定を実行することなく可変入球口48aの入賞異常を検知するよう設定されているから、該入球処理装置48の異常を効率的に検知し得る。
また、第1作動機構106の第1作動ソレノイド124が非作動時において、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146または第2分岐検知センサ190の何れかが検知信号を出力した場合は、可変入球口48aが開放していないにも拘わらず(入球処理装置48が停止状態にあるにも拘わらず)該センサ107,146,190が検知信号を出力したことになり、入球処理装置48の異常発生を適切に確認することができる。
また、異常判定部222が入賞異常を検知した場合に、ランプ装置217、スピーカ218または図柄表示装置18の表示部18aの全てまたは何れかが作動して、入球処理装置48における異常の発生が報知されると共に、ホールコンピュータ231にも異常の発生が報知されるから、不正の発生や、チャタリングによる異常検知の発生を適切に確認することができる。
更に、球導入路R1から第1分岐路R2に至る屈曲部を挟んだ上流側に導入検知センサ107が配設されると共に、該屈曲部の下流側に第1分岐検知センサ146が配設されているから、導入検知センサ107による検知から第1分岐検知センサ146による検知までの間にパチンコ球の移動方向が変更され、導入検知センサ107で検知されたパチンコ球を、屈曲部で減速、減勢した後に第1分岐検知センサ146で検知させることができる。すなわち、第1分岐検知センサ146を通過する際のパチンコ球が減速されているから、該第1分岐検知センサ146でのパチンコ球の検知を適切に行なうことができる。また、導入検知センサ107でのパチンコ球の検知と第1分岐検知センサ146でのパチンコ球の検知とが所定の時間差で行なわれるから、パチンコ球による通常の検知と異常による検知とを判別することができる。そして、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146との配設位置が近くても、パチンコ球の正常検知か異常検知かを適切に判断することができる。
同様に、球導入路R1から第2分岐路R2に至る屈曲部を挟んだ上流側に導入検知センサ107が配設されると共に、該屈曲部の下流側に第2分岐検知センサ190が配設されているから、導入検知センサ107による検知から第2分岐検知センサ190による検知までの間にパチンコ球の移動方向が変更され、導入検知センサ107で検知されたパチンコ球を、屈曲部で減速、減勢した後に第2分岐検知センサ190で検知させることができる。すなわち、第2分岐検知センサ190を通過する際のパチンコ球が減速されているから、該第2分岐検知センサ190でのパチンコ球の検知を適切に行なうことができる。また、導入検知センサ107でのパチンコ球の検知と第2分岐検知センサ190でのパチンコ球の検知とが所定の時間差で行なわれるから、パチンコ球による通常の検知と異常による検知とを判別することができる。そして、導入検知センサ107と第2分岐検知センサ190との配設位置が近くても、パチンコ球の正常検知か異常検知かを適切に判断することができる。
また、実施例の入球処理装置48では、球導入路R1の出口部が下方を指向しているのに対し、第1分岐検知センサ146が配設された第1分岐路R2の第1球通路部R2aが、該球導入路R1の出口方向と交差する前方へ延在しており、球導入路R1と第1分岐路R2とが屈曲した状態で連設されている。従って、入球処理装置48の可変入球口48aから球導入路R1へ針金や棒材等の異物を差し込んだ場合には、該異物が第1分岐路R2へ挿入されることが阻止され、針金や棒材等を第1分岐路R2へ挿入させて第1分岐検知センサ146で検知させる不正行為を好適に防止することができる。
(変更例)
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)入球処理装置48における規制部材144の作動タイミングや、第1、第2開閉動作パターンP1,P2に基づく開閉部材104の開閉動作は、実施例で例示したものに限らず、様々なパターンに設定することが可能である。例えば、開閉部材104は、大当り図柄Aが選択されることに実行される第1の大当り遊技および図柄aが選択されることにより実行される第3の大当り遊技の各々の第8ラウンドにおいて、該第8ラウンドの開始時から終了時まで、連続して導入位置に保持するようにしてもよい。この場合には、第8ラウンド中において規制部材144が第1位置に保持されるよう設定してある場合には、可変入球口48aに入球したパチンコ球が第1分岐検知センサ146により検知されるようになり、第3の大当り遊技終了後に確変状態が付与される確率を略100%とすることができる。また、開閉部材104は、大当り図柄Bが選択されることにより実行される第2の大当り遊技および大当り図柄bが選択されることにより実行される第4の大当り遊技の各々の第8ラウンドにおいて、開閉動作が瞬時になされる短開閉動作を1回または複数回行なうようにしてもよい。この場合には、可変入球口48aにパチンコ球が入球する確率が極めて低くなり、第2および第4の大当り遊技終了後に確変状態が付与される確率を略0%とすることができる。
(2)実施例では、大当り図柄Aが選択されることに実行される第1の大当り遊技および図柄aが選択されることにより実行される第3の大当り遊技の第8ラウンドにおいて、第1開閉動作パターンP1により開閉部材104を開閉する場合を例示したが、図27に示すように、第1の大当り遊技における開閉動作パターンとして、第3の大当り遊技における開閉動作パターンP1と異なる第3開閉動作パターンP3を設定するようにしてもよい。この第3開閉動作パターンP3は、規制部材144が第2位置から第1位置へ姿勢変位するタイミングと同じタイミングにおいて、開閉部材104を規制位置から導入位置へ姿勢変位させると共に、規制部材144が第1位置から第2位置へ姿勢変位するタイミングと同じタイミングで、開閉部材104を導入位置から規制位置へ姿勢変位させる開閉動作パターンである。これにより、第3開閉動作パターンP3では、開閉部材104が導入位置に保持される期間の前半において可変入球口48aに入ったパチンコ球は、球導入路R1内をスムーズに通過すると第1位置に保持されている規制部材144の規制部160上に到達するので、第1分岐路R2へ通出されて第1分岐検知センサ146で検知される。しかし、開閉部材104が導入位置に保持される期間の後半に可変入球口48aに入ったパチンコ球は、規制部材144が第2位置へ姿勢変位した後に球導入路R1の出口部に到達するようになり、第2分岐路R3へ通出されて第2分岐検知センサ190で検知される。すなわち、大当り抽選において大当り図柄Aが選択された場合には、大当り図柄aが選択された場合より低い確率でかつ大当り図柄B,bが選択された場合より高い確率で、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知されるようになり、第1の大当り遊技終了後に確変状態が付与される確率は、第1開閉動作パターンP1より低く、第2開閉動作パターンP2より高くなる。
(3)特図1における大当り図柄の種類および特図2における大当り図柄の種類は、実施例で例示した数に限定されるものではなく、大当り遊技の種類および遊技内容も実施例に例示したものに限定されない。
(4)大当り遊技に入球処理装置48を作動させる特定のラウンドは、実施例で例示した第8ラウンドに限らず違うラウンドに適宜変更可能である。
(5)実施例では、導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146、第2分岐検知センサ190として近接スイッチを採用したが、これら全ての検知センサまたは一部の検知センサを機械式スイッチとしてもよい。
(6)実施例では、第2分岐路R3を、入球処理装置48と別体に構成された球排出ユニット180に設けたが、該第2分岐路R3は、入球処理装置48と一体に構成してもよい。
(7)導入検知センサ107、第1分岐検知センサ146および第2分岐検知センサ190の配設位置は、実施例で例示した間隔に限定されず、更に離間または近接して配設するようにしてもよい。なお、導入検知センサ107と第1分岐検知センサ146の配設間隔および該導入検知センサ107と第2分岐検知センサ190の配設間隔に応じて、判定時間としてタイマ部221で設定される入賞検知タイマの設定時間Tが変更される。
(8)球導入路R1における導入検知センサ107の上流側に、糸や紐等の線状体を切断可能な切断手段を配設するようにしてもよい。このような切断手段を配設することで、パチンコ球に連結した線状体を使用して該パチンコ球を操作する不正行為を阻止することが可能である。
(9)第1異常判定実行処理における第1の異常判定に関する基準カウント数は、実施例で例示した「5」に限定されるものではなく、入賞球検知センサの検知異常や不正行為を適切に判定し得れば「4」以下または「6」以上に設定してもよい。
(10)第1異常判定実行処理は、実施例で例示した入球処理装置48に限定されず、第1始動入賞装置45、第2始動入賞装置46および特別入賞装置47においても、2つの検知センサを球排出路において離間して配設することで実施可能である。
(11)メイン制御基板210の異常判定部222が実行する異常判定処理は、各異常判定毎に異なるようにしてもよい。すなわち、第1異常判定実行処理においては、第1の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合に第1異常判定処理を実行させ、第2の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合に第2異常判定処理を実行させると共に、第3の異常判定の判定結果が肯定判定となった場合に第3異常判定処理を実行させるようにしてもよい。また、第2異常判定実行処理においては、前記第1〜第3異常判定処理と異なる第4異常判定処理を実行させるようにしてもよい。そして、第1〜第4異常判定処理毎に報知手段における作動態様を異ならせたり、第1〜第4異常判定処理毎に異なる報知手段が作動するよう構成すれば、第1〜第4異常判定において何れの異常判定の判定結果が肯定判定となったかを確認することが可能となる。
(12)実施例では、統括制御基板211と、表示制御基板212、ランプ制御基板214および音制御基板215とが、各々個別に構成されているが、表示制御基板212、ランプ制御基板214および音制御基板215が統括制御基板211と一体に構成されて、表示部18aの表示制御を行なう表示制御部、ランプ装置217の点灯制御を行なうランプ制御部、スピーカ218の制御を行なう音制御部が該統括制御基板211に設けられたものであってもよい。また、表示制御基板212が統括制御基板211としての役割をなすようにして、該表示制御基板212が、ランプ制御基板214や音制御基板215に制御信号を出力するよう構成してもよい。
(13)実施例では、特定の入球口である第1始動入賞口45aおよび第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入球を契機とする大当り抽選により特定の大当り図柄が選択された場合に、選択された特定の大当り遊技に応じた大当り遊技における特定のラウンドにおいて入球処理装置48の可変入球口48aを開放させ、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知された場合には当該大当り遊技終了後に確変状態の付与を決定し、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第2分岐検知センサ190で検知された場合には当該大当り遊技終了後に確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)遊技態様のパチンコ機を例示したが、入球処理装置48は別の遊技態様の入球処理手段として実施することも可能である。
例えば、入球処理装置48は、球通過ゲート52を通過して、普図当り抽選の結果に応じて第2始動入賞装置(特定の入球口)46の開閉部材46bが開放して第2始動入賞口46aへパチンコ球が入賞した場合に、該第2始動入賞口46aへのパチンコ球の入賞を契機として当該入球処理装置48の可変入球口48aを開放させ、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第1分岐検知センサ146で検知された場合に大当り遊技の付与を決定し、可変入球口48aに入ったパチンコ球が第2分岐検知センサ190で検知された場合には大当り遊技を付与しない遊技態様における入球処理手段として実施可能である。
(14)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
30 遊技盤
31 遊技領域
45a 第1始動入賞口(特定の入球口)
46a 第2始動入賞口(特定の入球口)
48 入球処理装置(入球処理手段)
48a 可変入球口
104 開閉部材
106 第1作動機構(第1作動手段)
107 導入検知センサ(導入検知手段)
107a 球検知部
144 規制部材
145 第2作動機構(第2作動手段)
146 第1分岐検知センサ(第1分岐検知手段)
146a 球検知部
190 第2分岐検知センサ(第2分岐検知手段)
190a 球検知部
210 メイン制御基板(制御手段、特典付与手段)
222 異常判定部(異常判定手段)
R1 球導入路
R2 第1分岐路
R3 第2分岐路

Claims (2)

  1. 遊技盤の遊技領域に配設され、特定の入球口への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材を備えた可変入球口を有する入球処理手段が配設された遊技機において、
    前記入球処理手段は、
    前記可変入球口に連通した球導入路と、
    前記球導入路に連通する第1分岐路と、
    前記球導入路に連通し、前記第1分岐路と異なる方向へ延在する第2分岐路と、
    前記球導入路を通過する遊技球を検知する導入検知手段と、
    前記第1分岐路を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段と、
    前記第2分岐路を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段と、
    前記第1分岐検知手段が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段と、
    前記導入検知手段が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段とを備え、
    前記導入検知手段、第1分岐検知手段および第2分岐検知手段は、通過する遊技球を検知する球検知部を備え、
    前記導入検知手段および第1分岐検知手段は、各々の球検知部の球通過方向が異なった向きで配設され、
    前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段は、相互に異なる前後位置に配設された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤の遊技領域に配設され、特定の入球口への遊技球の入球を契機として開閉する開閉部材を備えた可変入球口を有する入球処理手段が配設された遊技機において、
    前記入球処理手段は、
    前記可変入球口に連通した球導入路と、
    前記球導入路に連通する第1分岐路と、
    前記球導入路に連通し、前記第1分岐路と異なる方向へ延在する第2分岐路と、
    前記球導入路を通過する遊技球を検知する導入検知手段と、
    前記第1分岐路を通過する遊技球を検知する第1分岐検知手段と、
    前記第2分岐路を通過する遊技球を検知する第2分岐検知手段と、
    前記第1分岐検知手段が遊技球を検知した場合に、前記第2分岐検知手段が遊技球を検知した場合と比べて遊技者に有利な特典を付与することを決定する特典付与手段と、
    前記導入検知手段が遊技球を検知した場合において、前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段が所定条件の成立まで遊技球を検知しない場合に、異常発生と判断する異常判定手段とを備え、
    前記導入検知手段、第1分岐検知手段および第2分岐検知手段は、通過する遊技球を検知する球検知部を備え、
    前記導入検知手段および第1分岐検知手段は、各々の球検知部の球通過方向が異なった向きで配設され、
    前記第1分岐検知手段および前記第2分岐検知手段は、相互に異なる高さ位置に配設された
    ことを特徴とする遊技機。
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