JP2016096945A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動入賞口への遊技球の不正な入賞を検知できる遊技機を提供する。【解決手段】ワープ通路に設けたワープ通路スイッチが遊技球の通過を検出したら(S17:YES)、サブ制御基板のCPUは通過数を+1加算する(S18)。ワープ通路を通過した遊技球がクルーンで振り分けられ、第四図柄作動口に入賞したら(S21:YES)、CPUは入賞数を+1加算する(S22)。判定時間が経過したら(S23:YES)、CPUは、通過数に対する入賞数の割合を示す入賞率を算出する(S25)。入賞率が第一基準値より大きい場合(S26:YES)、CPUはランプドライバ基板に対して第一通知信号を出力し(S27)、例えば遊技盤の外枠に設けられた電飾ランプの発光によって報知する。通過数が第二基準値より大きい場合(S28:YES)、CPUは第二通知信号を出力し(S30)、同様に、例えば電飾ランプの発光によって報知する。【選択図】図8

Description

本発明は、遊技における不正行為を抑止できる遊技機に関する。
パチンコ機の遊技盤の前面には、発射装置から打ち出された遊技球が流下する遊技領域が設けられる。遊技領域内には、図柄の変動態様等を表示する表示装置の表示画面が配置される。表示画面に表示される図柄は、遊技球の始動入賞口への入賞を契機に変動する。始動入賞口は、遊技領域内で、表示画面の下方に設けられる。表示画面と始動入賞口の間には、遊技球が転動するステージ部が設けられる。ステージ部を転動する遊技球は、始動入賞口へ向けて誘導されやすい。
遊技領域の始動入賞口よりも上流側には、ワープ入口が形成されている。遊技領域を流下する遊技球は、ワープ入口に進入することができる。ワープ入口にはワープ通路が接続する。ワープ通路は、ワープ入口から進入した遊技球を、ステージ部近傍に配置されたワープ出口に案内する。ワープ入口に進入した遊技球は、ワープ通路を介してステージ部に導かれるので、始動入賞口に入賞しやすくなる。
ところで、ワープ入口付近の遊技釘に細工を施し、遊技球にワープ入口を通過させやすくする不正行為が知られている。このような不正行為による賞品球の搾取を防止するため、例えば特許文献1に記載の遊技機では、ワープ通路を通過する遊技球の単位時間当たりの通過数を計数する。特許文献1は、遊技球の単位時間当たりの通過数が基準値を上回った場合、ワープ通路に接続する排出通路から遊技球を排出させ、ステージ部に到達させないようにする。
特開2011−15854号公報
しかしながら、例えば糸を接着した遊技球や、遊技球よりも外径の大きな球を用いてステージ部に細工をし、遊技球を始動入賞口に誘導させやすくする不正行為も知られている。このような不正行為が行われた場合、ワープ通路を通過する遊技球の単位時間当たりの通過数は通常通りで基準値未満となるため、特許文献1では、不正行為を抑止することが難しかった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、始動入賞口への遊技球の不正な入賞を検知できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の態様によれば、前面に遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技領域内に設けられ、遊技球が入賞する入賞口と、前記遊技領域内で前記入賞口よりも上流側に設けられ、遊技球が進入するワープ入口と、前記ワープ入口に進入した遊技球が通過するワープ通路と、前記ワープ通路を通過した遊技球が、前記入賞口の上流側で放出されるワープ出口と、前記ワープ出口と前記入賞口との間に設けられ、前記ワープ出口から放出された遊技球を、前記入賞口に案内する第一案内穴と、前記遊技領域に案内する第二案内穴とに振り分ける振分部材と、前記ワープ通路に設けられ、遊技球の通過を検出した場合に第一検出信号を出力する第一検出手段と、前記第一検出信号に基づいて、前記ワープ通路を通過する遊技球の通過数を計数する第一計数手段と、前記入賞口に設けられ、遊技球の入賞を検出した場合に第二検出信号を出力する第二検出手段と、前記第二検出信号に基づいて、前記入賞口に入賞する遊技球の入賞数を計数する第二計数手段と、前記通過数に対する前記入賞数の入賞割合を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記入賞割合が第一基準値より大きいか否か判断する第一判断手段と、前記第一判断手段によって前記入賞割合が前記第一基準値より大きいと判断された場合に、基準値超過を通知する第一通知信号を出力する第一通知手段とを備えたことを特徴とする遊技機が提供される。
振分部材は、ワープ通路を通過した遊技球が第一案内穴に振り分けられる割合が、第一基準値以下の割合となるように設計されている。そこで遊技機は、ワープ通路を通過した遊技球の通過数に対し、第一案内穴に振り分けられて入賞口に入賞した遊技球の入賞数の割合を、入賞割合として算出する。入賞割合が第一基準値より大きい場合、遊技機において、第一案内穴に遊技球を通過させやすくする不正が行われている可能性がある。この場合に遊技機は、第一通知信号を出力する。遊技機は、第一通知信号に基づいて、例えば、不正が行われている可能性があることを報知することができる。
本態様は、所定時間の経過を繰り返し計時する計時手段と、前記計時手段が前記所定時間の計時を開始する場合に、前記通過数と前記入賞数とをリセットするリセット手段とを更に備えてもよい。この場合に、前記算出手段は、前記計時手段が前記所定時間の経過を計時する度に、前記入賞割合を算出してもよい。通過数が多くなると、短時間のうちに入賞数が増加しても、入賞割合の変化は小さい。遊技機は、入賞割合を所定時間ごとに求め、その都度、第一基準値より大きいか判定する。これにより、遊技機は、短時間における入賞数の増加を入賞割合の増加に反映させやすくできる。従って、不正行為が実行された可能性のある場合に、遊技機は、直ちに第一通知信号を出力することができる。
本態様は、前記計時手段による1回の計時中または計時後に、前記ワープ通路を通過した遊技球の前記通過数が、第二基準値より多いか否か判断する第二判断手段と、前記第二判断手段によって前記入賞割合が前記第二基準値より大きいと判断された場合に、基準値超過を通知する第二通知信号を出力する第二通知手段とを更に備えてもよい。第一案内穴に遊技球を通過させやすくする不正が行われた場合、短時間のうちに通過数が増加する可能性がある。遊技機は、所定時間内における通過数が第二基準値より多いか判断することで、不正行為が実行された可能性のある場合に、第二通知信号を出力する。よって遊技機は、第二通知信号に基づいて、例えば、不正が行われている可能性があることを報知することができる。
本態様において、前記第一検出手段は、遊技球の通過を検出した場合に前記第一検出信号を出力する近接スイッチであってもよい。近接スイッチは、1部品で遊技球の通過を検出することができる。故に遊技機は、近接スイッチを組付ける位置のレイアウトの自由化を容易に図ることができる。
なお、本態様において、前記第一検出手段は、回転可能に支持された支持棒と、前記支持棒の一端に、前記ワープ通路内を通過する遊技球に接触する位置に設けられ、遊技球との接触によって前記支持棒を回転させる回転体と、発光部および受光部を有し、前記支持棒の他端側に設けられ、前記発光部から発せられた光を前記受光部で受光した場合に前記第一検出信号を出力する光センサと、前記支持棒の他端に設けられ、前記支持棒の回転に合わせて遮蔽位置と開通位置との間で移動し、前記遮蔽位置において前記光センサの前記発光部と前記受光部との間に配置される遮蔽板とを備えてもよい。このようにすれば、安価な部品を用いて遊技球の通過を検出することができる。
また、本態様は、画像を表示する表示画面を前記遊技領域内に配置する表示装置と、前記第一検出信号に基づいて、前記表示画面に演出パターンを表示させる表示制御手段とを更に備えてもよい。この場合に、前記振分部材は、前記第一案内穴に案内した遊技球を必ず前記入賞口に案内してもよい。また、前記第二表示制御手段は、前記ワープ入口から進入した遊技球に対する注目を遊技者に喚起させるための演出パターンを前記表示画面に表示させてもよい。振分部材によって第一案内穴に振り分けられた遊技球は、必ず入賞口に入賞する。遊技球がワープ通路を通過する時や、振分部材に振り分けられる時などに、演出パターンによる演出によって遊技球に対する注目を喚起させれば、遊技球の入賞に対する遊技者の期待感を高めることができる。
パチンコ機1の正面図である。 センター飾り8を前方右斜め上方から見た斜視図である。 ワープ通路31、クルーン33およびステージ34の正面図である。 ワープ通路31、クルーン33およびステージ34の平面図である。 ワープ通路スイッチ32が設けられたワープ通路31等を後方左斜め上方から見た斜視図である。 パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。 サブ制御基板処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理のフローチャート(つづき)である。 図1の一点鎖線で示す円A内を拡大し、ワープ通過演出時に表示画面28Aに表示されるキャラクタ36の様子を示した図である。 ワープ通路31の第一通路31Cにフォトセンサ132を設けた様子を示す分解斜視図である。 ワープ通路31における遊技球35の通過を検出可能なフォトセンサ132および回転体134とワープ通路31との位置関係を後側から見た図である。
以下、本発明の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。パチンコ機1は、普通電動役物のみを搭載する、所謂一般電役タイプのパチンコ機である。まず、図1〜図5を参照し、パチンコ機1の機械的な構成について説明する。なお、以下の説明において、パチンコ機1の上下方向、左右方向、および表裏方向については、特に断りがない場合、遊技盤2の盤面の向きを基準とする。即ち、ホールに設置されたパチンコ機1で遊技を行う遊技者からパチンコ機1を見た向き(図1に図示されるパチンコ機1の向き)が基準となる。以下では便宜上、図1の紙面表裏方向をパチンコ機1の前後方向として、説明を行う。また、パチンコ機1に使用される装置や部品についても、パチンコ機1に組み付けられた場合の向きを基準に、上下方向、左右方向、および前後方向を規定するものとする。
図1に示すように、パチンコ機1の上段側には遊技盤2が設けられる。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護される。遊技盤2の下段側には上皿5および下皿6が設けられる。上皿5は遊技盤2の下部に設けられ、遊技球発射装置37(図6参照)に遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上部中央には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられる。下皿6は上皿5の直下に設けられ、上皿5から溢れたり排出されたりする賞球を受ける。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられる。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作することができる。発射ハンドル7が回転されると、遊技球発射装置37は、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で遊技球を発射する。また、前面枠10上部の左右両側の角部には、スピーカ48が夫々設けられる。
遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成される。ガイドレール3は遊技領域4の左側に設けられる。遊技領域4の下端には、アウト口22が形成される。遊技球発射装置37に発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4の上部へ導かれ、遊技領域4内を流下してアウト口22から排出される。遊技領域4は、第一遊技領域4Lと第二遊技領域4Rとを含む。第一遊技領域4Lは、遊技領域4の略中央に設けられるセンター飾り8(後述)の左側を通り、アウト口22へ向けて遊技球が流下する領域である。第二遊技領域4Rは、表示装置28の右側を通り、アウト口22へ向けて遊技球が流下する領域である。遊技球は、遊技球発射装置37によって発射される強度に応じ、第一遊技領域4Lまたは第二遊技領域4Rを流下する。以下の説明において、第一遊技領域4Lを流下する発射強度で遊技球が発射されるように、遊技者が発射ハンドル7の回転角度を調整することを「左打ち」という。第二遊技領域4Rを流下する発射強度で遊技球が発射されるように、遊技者が発射ハンドル7の回転角度を調整することを「右打ち」という。
遊技領域4の略中央には、各種演出を行うためのセンター飾り8が設けられる。センター飾り8は、表示装置28、可動役物30、ワープ通路31、クルーン33、第四図柄作動口12(図2参照)、第四普通電動役物19を備える。表示装置28は、LCD(液晶ディスプレイ)によって構成される。表示装置28は遊技盤2の背面側に配置され、遊技盤2の略中央に設けられた開口を介し、表示画面28Aをパチンコ機1の前面に露出する。表示画面28Aは、センター飾り8の略中央に配置される。表示画面28Aには、動画、メッセージ等の様々な映像が表示される。また、表示画面28Aには、第一普通当り判定および第四普通当り判定の結果を遊技者に報知するための第一演出図柄および第二演出図柄が表示される。パチンコ機1は、第一演出図柄または第二演出図柄を変動させた後に第一演出図柄または第二演出図柄の組合せを確定表示させる報知演出を実行することで、第一普通当り判定および第四普通当り判定の結果を遊技者に報知する。可動役物30は、表示装置28の上方に設けられる。演出時、可動役物30は、モータの動力で装飾体を動作させ、更にLED等の発光体を発光させ、表示装置28およびスピーカ48等と連動しながら様々な演出を行う。
図1、図2に示すように、ワープ通路31は、センター飾り8において、表示画面28A(図1参照)の左側下方に設けられる。なお、図2では、表示装置28、可動役物30、および第四普通電動役物19の図示を省略する。ワープ通路31は、第一遊技領域4Lを流下する遊技球の一部を、センター飾り8の外側から内側へ案内するための通路である。ワープ通路31は、遊技球が流通する溝状に形成される。
図3〜図5に示すように、ワープ通路31は、ワープ入口31A、ワープ出口31B、第一通路31C、第二通路31D、および第三通路31Eを備える。ワープ入口31Aは、センター飾り8の左側側面で、上下方向中央よりも下側の位置(図1参照)に設けられる。第一遊技領域4Lを流下する遊技球は、ワープ入口31Aからワープ通路31内に進入することができる。第一通路31C、第二通路31Dおよび第三通路31Eは、ワープ入口31Aから進入した遊技球35の通路である。第一通路31Cは、ワープ入口31Aに接続し、ワープ入口31Aから右下方へ向けて傾斜して延びる。第二通路31Dは、第一通路31Cの右側端部に接続し、第一通路31Cから略直角に折れ曲り、後下方へ向けて傾斜して延びる。第三通路31Eは、第二通路31Dの後側端部に接続し、第二通路31Dから略直角に折れ曲り、右下方へ向けて傾斜して延びる。第三通路31Eは、第一通路31C、第二通路31Dよりも長く延びる。第三通路31Eの右側端部はワープ出口31Bである。ワープ出口31Bは、表示画面28Aの下側で左右方向の略中央に位置する。ワープ出口31Bは、第一通路31C、第二通路31D、および第三通路31Eを通過した遊技球35をワープ通路31から排出する。
図3〜図5に示すように、ワープ通路31には、ワープ通路スイッチ32が設けられる。ワープ通路スイッチ32は、第一通路31Cに設けられる。ワープ通路スイッチ32は、矩形の板形状であり、遊技球35が通過可能な検出穴32Aを厚み方向に開口する。ワープ通路スイッチ32は、検出穴32Aに設けられた検出コイルのインピーダンス変化によって、遊技球35の検出穴32A通過を検出する、所謂近接センサである。ワープ通路スイッチ32は、第一通路31Cを流通する遊技球35が検出穴32Aを通過するように、厚み方向を第一通路31Cの傾斜に合わせて傾けた状態で、第一通路31Cに配置される(図3参照)。
図2〜図5に示すように、ワープ通路31のワープ出口31Bは、クルーン33に接続する。クルーン33は、平面視円形状で、上側が開口し、縁部が立った皿状の遊技部材である。クルーン33は、表示画面28A(図1参照)の下方で左右方向の略中央に設けられる。ワープ通路31を案内された遊技球35は、クルーン33の内部へ誘導される。ワープ通路31からクルーン33内に進入する遊技球35は、クルーン33の縁部に沿ってクルーン33内を旋回することができる。
クルーン33の底部には、入賞穴33Aと、2つの排出穴33Bとが形成される。2つの排出穴33Bは、底部の前側で左右に並んで開口され、夫々底部を貫通する。入賞穴33Aは、底部において2つの排出穴33Bよりも後側に設けられ、左右方向においては2つの排出穴33Bの中間に配置される。入賞穴33Aの直下には、入賞穴33Aに接続する第四図柄作動口12が設けられる。また、クルーン33の直下には、ステージ34が形成される。ステージ34は、センター飾り8の下部において、前下方に向けてわずかに傾斜した斜面部である。クルーン33の底部中央は、上方へ盛り上がって形成される。クルーン33内に進入して旋回する遊技球35は、旋回力が弱まると、2つの排出穴33Bの一方からステージ34上に落下するか、入賞穴33Aから第四図柄作動口12へ入賞する。ステージ34上に落下した遊技球35は、ステージ34上を転動した後、ステージ34の前方から遊技領域4(図1参照)へ落下する。
第四図柄作動口12は、第四普通当り判定(後述)の契機となる作動口である。第四図柄作動口12には、第四図柄作動口スイッチ77(図6参照)が設けられる。入賞穴33Aの内径は、2つの排出穴33B夫々の内径よりも小さい。この構成により、ワープ通路31を通りクルーン33へ進入した遊技球35は、入賞穴33Aよりも排出穴33Bに入りやすい。パチンコ機1では、ワープ通路31を通り入賞穴33Aから第四図柄作動口12へ入賞する遊技球35の割合が1/3以下となるように、入賞穴33Aの内径よりも大きな内径の排出穴33Bがクルーン33に2つ設けられている。パチンコ機1は、ワープ通路31およびクルーン33を設けることで、遊技球がワープ通路31を通過するか否か、また、クルーン33へ進入した遊技球35が第四図柄作動口12へ入賞するか否かについて、遊技者の興趣を高めることができる。なお、ワープ入口31Aから進入し、ワープ通路31を通過することができる遊技球35は、主に左打ちされて第一遊技領域4Lを流下する遊技球である。右打ちされて第二遊技領域4Rを流下する遊技球が、ワープ通路31を通過することは困難である。従って、第四図柄作動口12へ入賞可能な遊技球35は、主に左打ちされて第一遊技領域4Lを流下する遊技球の一部である。
図1に示すように、第四普通電動役物19は、センター飾り8において表示画面28Aの右方に設けられる。第四普通電動役物19は、開閉部材を備える。第四普通電動役物19の開閉部材は、第四普通当り判定(後述)において当りと判定された場合に開放される。遊技球は、開閉部材が開放された場合にのみ、第四普通電動役物19に入賞できる。
センター飾り8のステージ34よりも下方の遊技領域4には、第一図柄作動ゲート11が設けられる。第一図柄作動ゲート11の右斜め上方には、第四図柄作動ゲート13が設けられる。第四図柄作動ゲート13の右斜め上方には、第一普通電動役物16が設けられる。第一普通電動役物16の左斜め下方で、第四図柄作動ゲート13の右斜め下方には、第二普通電動役物17が設けられる。第二普通電動役物17の左斜め下方で、第一図柄作動ゲート11の右斜め下方、且つ第四図柄作動ゲート13の左斜め下方には、第三普通電動役物18が設けられる。第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、および第三普通電動役物18は、夫々、第四普通電動役物19と同様に、開閉部材を備える。第一普通電動役物16の開閉部材は、第一普通当り判定(後述)において当りと判定された場合に開放される。第二普通電動役物17の開閉部材は、第二普通当り判定(後述)において当りと判定された場合に開放される。第三普通電動役物18の開閉部材は、第三普通当り判定(後述)において当りと判定された場合に開放される。遊技球は、第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、および第三普通電動役物18の各々の開閉部材が開放された場合にのみ、第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、および第三普通電動役物18の夫々に入賞できる。以下の説明では、第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、第三普通電動役物18、および第四普通電動役物19を総称し、普通電動役物16〜19という場合がある。普通電動役物16〜19の各開閉部材は、ソレノイドによって電気的に開閉される。また、遊技盤2には、上記以外に各種の電飾ランプ、入賞口、風車、および遊技くぎ等が設けられている。
パチンコ機1において、左打ちによって第一遊技領域4Lを流下した遊技球は、右打ちによって第二遊技領域4Rを流下した遊技球よりも、第一図柄作動ゲート11を通過しやすく、第四図柄作動口12に入賞しやすい。また右打ちによって第二遊技領域4Rを流下した遊技球は、左打ちによって第一遊技領域4Lを流下した遊技球よりも、第四図柄作動ゲート13を通過しやすい。普通電動役物16〜19の各開閉部材が開放された場合、右打ちによって第二遊技領域4Rを流下した遊技球は、左打ちによって第一遊技領域4Lを流下した遊技球よりも、普通電動役物16〜19に入賞しやすい。従って、遊技者は、大当り遊技(後述)中は右打ちによって遊技を行い、それ以外の場合は左打ちによって遊技を行う。
遊技盤2の右下部には図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LED、および第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、夫々、1個または複数個のLEDによって構成される。第一〜第四普通図柄表示部には、夫々、LEDの点灯および消灯によって、第一〜第四普通図柄が表示される。第一〜第四普通図柄は、夫々、第一〜第四普通当り判定の結果を示す図柄である。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、点灯によって、第一〜第四普通当り判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(所謂「保留球数」)を夫々表示する。
図6を参照し、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1は、遊技盤2の背面側に、各種基板を備えた制御部40を備える。制御部40は、主基板41、サブ制御基板60、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、および電源基板42を備える。
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主制御ユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられる。主制御ユニット50には、割込信号発生回路57が接続される。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板41は、I/Oインタフェイス54を介し、サブ制御基板60、払出制御基板45、中継基板47、および出力ポート55に接続される。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。
サブ制御基板60は、CPU61、RAM62、およびROM63を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、ワープ通路スイッチ32、操作ボタン9、およびスピーカ48に接続する。サブ制御基板60は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、パチンコ機1に設けられた各種電飾ランプ(図示略)の発光および可動役物30の動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU43A、CGROM43B等を備え、サブ制御基板60から受信するコマンドに従って表示装置28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45A等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として払い出させる。
中継基板47には、第一普通電動役物開閉ソレノイド71、第二普通電動役物開閉ソレノイド72、第三普通電動役物開閉ソレノイド73、第四普通電動役物開閉ソレノイド74、第一図柄作動ゲートスイッチ75、第四図柄作動ゲートスイッチ76、第四図柄作動口スイッチ77、第一普通電動役物スイッチ78、第二普通電動役物スイッチ79、第三普通電動役物スイッチ80、第四普通電動役物スイッチ81、および図柄表示部24が接続される。第一普通電動役物開閉ソレノイド71は、第一普通当り遊技中に、第一普通電動役物16の開閉部材を開閉する。第二普通電動役物開閉ソレノイド72は、第二普通当り遊技中に、第二普通電動役物17の開閉部材を開閉する。第三普通電動役物開閉ソレノイド73は、第三普通当り遊技中に、第三普通電動役物18の開閉部材を開閉する。第四普通電動役物開閉ソレノイド74は、第四普通当り遊技中に、第四普通電動役物19の開閉部材を開閉する。第一図柄作動ゲートスイッチ75は、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球を検出する近接センサである。第四図柄作動ゲートスイッチ76は、第四図柄作動ゲート13を通過した遊技球を検出する近接センサである。第四図柄作動口スイッチ77は、第四図柄作動口12へ入賞した遊技球を検出する近接センサである。第一普通電動役物スイッチ78は、第一普通電動役物16へ入賞した遊技球を検出する近接センサである。第二普通電動役物スイッチ79は、第二普通電動役物17へ入賞した遊技球を検出する近接センサである。第三普通電動役物スイッチ80は、第三普通電動役物18へ入賞した遊技球を検出する近接センサである。第四普通電動役物スイッチ81は、第四普通電動役物19へ入賞した遊技球を検出する近接センサである。
電源基板42は、主基板41および遊技球発射装置37に接続されており、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(例えば0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ向けて発射する。
図1を参照し、本実施形態のパチンコ機1の遊技例について説明する。大当り遊技が行われていない通常遊技時、普通電動役物16〜19の各開閉部材は閉鎖した状態である。遊技者が主に左打ちによって遊技を行うことで、遊技球は第一遊技領域4Lを流下する。
遊技球の一部が第一図柄作動ゲート11を通過すると、主基板41のCPU51は、第一普通当り判定を行う。本実施形態において、第一普通当り判定で当りと判定される確率は、例えば1/60である。第一普通当り判定が行われると、CPU51は、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示する第一普通図柄の変動を開始させる。サブ制御基板60のCPU61は、第一普通図柄の変動に同期して、表示装置28や可動役物30によって第一普通当り判定の結果を報知するための第一報知演出を行う。主基板41のCPU51は、第一普通当り判定において当りと判定した場合、大当り遊技を実行し、第一普通電動役物16の開閉部材を開放させる。大当り遊技は、第一普通電動役物16または第四普通電動役物19(後述)が開放されてから、最大で16回実行される第三普通電動役物18の開放動作(後述)が終了するまでの遊技状態である。なお、第一普通電動役物16は、当りを示す第一普通図柄が確定表示されてから開放される。遊技者は、大当り遊技中、第一普通電動役物16に遊技球を入賞させるため、右打ちによって遊技を行う。第一普通電動役物16に遊技球が入賞すると、CPU51は、入賞した遊技球の個数に応じて所定数の賞球を払い出す第一普通当り遊技を実行する。CPU51は、所定の開放時間が経過するか、4個の遊技球が入賞するまで、第一普通電動役物16の開閉部材を開放状態に維持する。
第一普通電動役物16へ遊技球が入賞すると、CPU51は、第二普通当り判定を行う。本実施形態では、第二普通当り判定において当りと判定される確率は、例えば100%である。第二普通当り判定が行われると、CPU51は、図柄表示部24の第二普通図柄表示部に表示する第二普通図柄の変動を開始させる。CPU51は、第二普通当り判定において当りと判定した場合、第二普通電動役物17の開閉部材を開放させる。なお、第二普通電動役物17は、当りを示す第二普通図柄が確定表示されてから開放される。第二普通電動役物17に遊技球が入賞すると、CPU51は、入賞した遊技球の個数に応じて所定数の賞球を払い出す第二普通当り遊技を実行する。CPU51は、所定の開放時間が経過するか、4個の遊技球が入賞するまで、第二普通電動役物17の開閉部材を開放状態に維持する。本実施形態において、第一普通電動役物16に入賞した遊技球に対して、第二普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第二保留球数)は「4」である。このため、1回の第一普通当り遊技において、第二普通当り判定は最大で4回行われることとなり、第二普通当り遊技も最大で4回行われる。
第二普通電動役物17へ遊技球が入賞すると、CPU51は、第三普通当り判定を行う。本実施形態では、第三普通当り判定において当りと判定される確率は、例えば100%である。第三普通当り判定が行われると、CPU51は、図柄表示部24の第三普通図柄表示部に表示する第三普通図柄の変動を開始させる。CPU51は、第三普通当り判定において当りと判定した場合、第三普通電動役物18の開閉部材を開放させる。なお、第三普通電動役物18は、当りを示す第三普通図柄が確定表示されてから開放される。第三普通電動役物18に遊技球が入賞すると、CPU51は、入賞した遊技球の個数に応じて所定数の賞球を払い出す第三普通当り遊技を実行する。CPU51は、所定の開放時間が経過するか、7個の遊技球が入賞するまで、第三普通電動役物18の開閉部材を開放状態に維持する。本実施形態において、第二普通電動役物17に入賞した遊技球に対して、第三普通当り判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第三保留球数)は「4」である。このため、1回の第二普通当り遊技において、第三普通当り判定は最大で4回行われることとなり、第三普通当り遊技も最大で4回行われる。即ち、1回の第一普通当り遊技において、最大で4回の第二普通当り遊技と、最大で16回の第三普通当り遊技とが行われる。遊技者は、第一普通電動役物16へ遊技球を入賞させ、第一普通当り判定において当りと判定されることにより開始される大当り遊技を行い、所定数の賞球を獲得できる。
通常遊技時において、第一遊技領域4Lを流下する遊技球の一部がワープ入口31Aからワープ通路31に進入し、クルーン33内を旋回して第四図柄作動口12へ入賞した場合、CPU51は、第四普通当り判定を行う。CPU51は、第一普通図柄の変動中であっても、第四普通当り判定を実行できる。本実施形態において、第四普通当り判定で当りと判定される確率は、例えば1/50である。即ち、第四普通当り判定で当りと判定される確率は、第一普通当り判定で当りと判定される確率よりも高い。第四普通当り判定が行われると、CPU51は、図柄表示部24の第四普通図柄表示部に表示する第四普通図柄の変動を開始させる。サブ制御基板60のCPU61は、第四普通図柄の変動に同期して、表示装置28や可動役物30によって第四普通当り判定の結果を報知するための第二報知演出を行う。主基板41のCPU51は、第四普通当り判定において当りと判定した場合、大当り遊技を実行し、第四普通電動役物19の開閉部材を開放させる。なお、第四普通電動役物19は、当りを示す第四普通図柄が確定表示されてから開放される。遊技者は、大当り遊技中、第四普通電動役物19に遊技球を入賞させるため、右打ちによって遊技を行う。第四普通電動役物19に遊技球が入賞すると、CPU51は、入賞した遊技球の個数に応じて所定数の賞球を払い出す第四普通当り遊技を実行する。CPU51は、所定の開放時間が経過するか、4個の遊技球が入賞するまで、第四普通電動役物19の開閉部材を開放状態に維持する。
第四普通電動役物19へ遊技球が入賞した場合も、CPU51は、第二普通当り判定を行う。従って、1回の第四普通当り遊技において、最大で4回の第二普通当り遊技と、最大で16回の第三普通当り遊技とが行われる。遊技者は、第四普通電動役物19へ遊技球を入賞させ、第四普通当り判定において当りと判定されることにより開始される大当り遊技を行い、所定数の賞球を獲得できる。
また、パチンコ機1は、大当り遊技中においても第一普通当り判定および第四普通当り判定を実行できる。遊技者は、大当り遊技中は右打ちによって遊技を進行する。右打ちされて第二遊技領域4Rを流下する遊技球は、第四図柄作動ゲート13を通過できる。大当り遊技中に第四図柄作動ゲート13を遊技球が通過した場合、CPU51は、第四普通当り判定を行う。CPU51は、大当り遊技中に第四普通当り判定によって当りと判定した場合、大当り遊技を連続して実行する。遊技者は、賞球の大量獲得を期待し、遊技を楽しむことができる。
本実施形態のパチンコ機1では、上記したように、第四普通当り判定によって当りと判定される確率は、第一普通当り判定によって当りと判定される確率よりも高い。通常遊技時において、第四普通当り判定は、遊技球がワープ通路31に進入し、且つ第四図柄作動口12に入賞する場合に行われる。遊技球35は、クルーン33によって入賞穴33Aに振り分けられることで、第四図柄作動口12に入賞することができる。ところで、ワープ通路31に、例えば、糸を接着した不正な遊技球(不正球)を通し、入賞穴33Aから第四図柄作動口12内に不正球を配置させ、糸を操り不正球を入賞させるゴト行為が知られている。本実施形態のパチンコ機1は、このような不正球による細工を含む各種ゴト行為の実施を防止するため、ワープ通路31を通過する遊技球35の通過数に対し、第四図柄作動口12に入賞した遊技球35の入賞数の入賞率を算出する。そしてパチンコ機1は、入賞率が、クルーン33による本来の遊技球35の振分確率(1/3以下)に対して大きければ、ゴト行為が実施された可能性があるとして、報知を行う。
入賞率に基づくゴト行為の検出は、サブ制御基板60のCPU61が、サブ制御基板処理を実行して行う。CPU61は、サブ制御基板処理において、主基板41から送信される各種コマンドに従って、センター飾り8、表示装置28、可動役物30、スピーカ48等による演出を制御する。サブ制御基板処理は、パチンコ機1の電源がONされたことを契機として、ROM63に記憶されているプログラムに従って、CPU61が実行する。
図7に示すように、サブ制御基板処理の実行が開始されると、CPU61は、RAM62に、入賞率を含む各種変数、通過数カウンタ、入賞数カウンタを含む各種カウンタ等の記憶領域を確保する。CPU61は、判定時間の計時を開始する(S1)。サブ制御基板処理において、CPU61は、判定時間毎に入賞率および通過数が適性か否か判定する。通過数は、判定時間内にワープ通路31を通過した遊技球の数を計数した値である。入賞数は、判定時間内に第四図柄作動口12に入賞した遊技球の数を計数した値である。判定時間は、CPU61が、通過数と入賞数とを集計する所定の時間である。入賞率は、所定時間内における通過数に対する入賞数の割合である。判定時間が短いと、入賞率算出時の分母である通過数が少なく、入賞率の変動が大きくなるため、不正行為を誤検出する可能性がある。判定時間が長いと、入賞率算出時の分母である通過数が多く、入賞率の変動が小さくなるため、不正行為の実施から検出までの間に大きなタイムラグを生ずる可能性がある。本実施形態では、不正行為の検出の正確性を高め、タイムラグの発生を抑制するため、判定時間は、例えば300秒に設定されている。
CPU61は、主基板41から送信されるコマンドを受信するか、ワープ通路スイッチ32の検出信号を受信するか、判定時間が経過するまで待機する(S2:NO,S5:NO,S7:NO,S10:NO,S12:NO,S15:NO,17:NO,S21:NO,S23:NO)。
主基板41のCPU51は、第一図柄作動ゲート11、第四図柄作動口12、または第四図柄作動ゲート13への遊技球の入賞または通過を契機に乱数(以下では便宜上、「抽選乱数」という。)を取得する。なお、前述したように、通常遊技時には遊技者が左打ちするため、遊技球は第四図柄作動ゲート13を通過しにくい。CPU51は、抽選乱数を取得すると、抽選乱数に基づいて図示しないテーブルを参照し、第一普通当り判定または第四普通当り判定を行う。また、CPU51は、判定結果に応じた第一普通図柄または第二普通図柄の変動パターンを決定する。変動パターンとは、第一普通当り判定または第四普通当り判定による判定結果を遊技者に報知する際に用いられる第一演出図柄または第二演出図柄の変動のパターンである。この変動パターンによって、図柄表示部24に表示される第一普通図柄または第四普通図柄の変動時間と、可動役物30、表示装置28、スピーカ48等によって実行される第一報知演出または第二報知演出のパターンとが決定される。なお、第一普通図柄または第四普通図柄の変動は、第一演出図柄または第二演出図柄の変動に同期して行われる。よって、第一普通図柄または第四普通図柄の変動時間は、第一演出図柄または第二演出図柄の変動時間に等しい。CPU51は、第一普通当り判定または第四普通当り判定の判定結果と、第一変動パターン指定コマンドまたは第四変動パターン指定コマンドとを、サブ制御基板60に送信する。第一変動パターン指定コマンドは、第一普通当り判定の判定結果に応じた第一演出図柄の変動パターンを指定するコマンドである。第四変動パターン指定コマンドは、第四普通当り判定の判定結果に応じた第二演出図柄の変動パターンを指定するコマンドである。
サブ制御基板60のCPU61は、第一変動パターン指定コマンドを受信すると(S2:YES)、判定結果に基づく第一演出図柄の組合せを決定する。CPU61は、上記決定した第一演出図柄の組合せと、指定された変動パターンとに基づき、第一演出図柄の変動を開始し、第一報知演出の実行を制御する(S3)。CPU61は、第一演出図柄の変動と第一報知演出を継続しながら、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
主基板41のCPU51が、変動を開始した第一演出図柄の変動時間の終了を報知する第一普通図柄停止コマンドを送信し、サブ制御基板60のCPU61が、第一普通図柄停止コマンドを受信すると(S5:YES)、CPU61は、第一演出図柄の組合せを確定表示する(S6)。第一普通当り判定の判定結果がハズレであれば、主基板41のCPU51から、大当り遊技の開始を通知するコマンドは送信されない。サブ制御基板60のCPU61は、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
サブ制御基板60のCPU61は、第四変動パターン指定コマンドを受信すると(S7:YES)、判定結果に基づく第二演出図柄の組合せを決定する。CPU61は、上記決定した第二演出図柄の組合せと、指定された変動パターンとに基づき、第二演出図柄の変動を開始し、第二報知演出の実行を制御する(S8)。CPU61は、第二演出図柄の変動と第二報知演出を継続しながら、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
主基板41のCPU51が、変動を開始した第二演出図柄の変動時間の終了を報知する第二普通図柄停止コマンドを送信し、サブ制御基板60のCPU61が、第二普通図柄停止コマンドを受信すると(S10:YES)、CPU61は、第二演出図柄の組合せを確定表示する(S11)。第二普通当り判定の判定結果がハズレであれば、主基板41のCPU51から、大当り遊技の開始を通知するコマンドは送信されない。サブ制御基板60のCPU61は、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
第一普通当り判定または第四普通当り判定の判定結果が当りであった場合、CPU61は、上記のように、S6またはS11の処理によって、第一演出図柄または第二演出図柄の組合せの確定表示を行う。当りの場合、主基板41のCPU51は、第一演出図柄または第二演出図柄の確定表示に次いで大当り遊技を開始するため、大当り遊技開始通知コマンドを送信する。サブ制御基板60のCPU61は、大当り遊技開始通知コマンドを受信すると(S12:YES)、表示画面28Aへの演出映像の表示、可動役物30の作動、スピーカ48の発音等を制御し、大当り遊技演出を実行する(S13)。CPU61は、大当り遊技演出を継続しながら、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
大当り遊技が終了すると、主基板41のCPU51から大当り遊技終了通知コマンドが送信される。サブ制御基板60のCPU61は、大当り遊技終了通知コマンドを受信すると(S15:YES)、大当り遊技演出の実行を終了する(S16)。CPU61は、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
図8に示すように、通常遊技時および大当り遊技時に、遊技領域4からワープ入口31Aに進入した遊技球35は、ワープ通路31を流通する際に、ワープ通路スイッチ32の検出穴32Aを通過する。ワープ通路スイッチ32から検出信号を受信した場合(S17:YES)、CPU61は、通過数カウンタを+1加算し(S18)、ワープ通過演出制御処理を行う(S20)。
上記のように、通常遊技時に遊技球がワープ通路31に進入すれば、第一普通当り判定より高い確率で当りと判定される確率の高い第四普通当り判定が行われる可能性が生ずる。即ち、遊技球がワープ通路31に進入するだけで、第四普通当り判定がなされることに対する遊技者の期待は高められる。そこで、CPU61は、遊技球がワープ通路31を通過する場合に、遊技球のワープ通路31通過を遊技者に報せるためのワープ通過演出制御処理を行う。ワープ通過演出制御処理によって行われるワープ通過演出は、CPU61が、サブ制御基板処理を実行して行う様々な報知演出のうちの一つである。
図9に示すように、ワープ通過演出制御処理では、CPU61は、例えば、表示画面28Aにキャラクタ36を表示させ指示を演出制御基板43のCPU43Aに送信する。CPU43Aは、CGROM43Bからキャラクタ36の映像データを読み込み、表示画面28Aの下部に表示させる。キャラクタ36は、ワープ通路スイッチ32の検出穴32Aを通過した遊技球35がワープ通路31を流通してクルーン33に到達するおおよそのタイミングに表示される。キャラクタ36が表示されるタイミングは、予め、遊技球35がワープ通路31を通過する時間を複数回計測し、その平均値等に基づいて設定されている。キャラクタ36は、例えば、表示画面28Aにおいて変動表示中の演出図柄38に重ねて表示される。キャラクタ36は、例えば、クルーン33に進入し、クルーン33内を旋回する遊技球35をクルーン33の上からのぞき込む様子を表現する。
ワープ通過演出制御処理が行われることによって、遊技者は、遊技球35がワープ通路31を通過したことに、より気付きやすくなる。前述したように、遊技球35がワープ通路31に進入すれば、第一普通当り判定より高い確率で当りと判定される確率の高い第四普通当り判定が行われる可能性が生ずる。故に、ワープ通過演出によって遊技者に、遊技球35がワープ通路31を通過したことを気付かせ、遊技球35に対する注目を喚起させることによって、パチンコ機1は、第四普通当り判定がなされることに対する遊技者の期待感を高めることができる。また、パチンコ機1は、大当り遊技中においても第一普通当り判定および第四普通当り判定を実行できる。故にCPU61は、大当り遊技演出中であっても、遊技球がワープ通路31を通過すれば、ワープ通過演出制御処理を行うことができる。但し、前述したように、大当たり遊技時には遊技者が右打ちするため、遊技球はワープ通路31を通過しにくい。
図8に示すように、CPU61は、ワープ通過演出制御処理を継続しながら、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。なお、CPU61は、キャラクタ36を表示させてから所定時間が経過したら、キャラクタ36を非表示にする指示を演出制御基板43のCPU43Aに送信する。
遊技球がワープ通路31を流通し、クルーン33の入賞穴33Aから第四図柄作動口12に入賞した場合、主基板41のCPU51は、第四図柄作動口スイッチ77から検出信号を受信する。この場合、CPU51は、第四図柄作動口12に入賞したことを報せる第四図柄作動口入賞コマンドをサブ制御基板60に対して出力する。サブ制御基板60のCPU61は、第四図柄作動口入賞コマンドを受信したら(S21:YES)、入賞数カウンタを+1加算し(S22)、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
CPU61は、待機中に判定時間が経過した場合(S23:YES)、判定時間内の通過数に対する入賞数の割合を示す入賞率を算出する(S25)。CPU61は、入賞率が、予め設定された第一基準値より大きいか否か判断する(S26)。前述したように、クルーン33による入賞穴33Aへの遊技球の振分確率は、1/3以下である。即ち入賞率は、判定時間が長いほど、1/3以下の値を示す。第一基準値には、1/3に、入賞率のばらつきを加味した割合が設定されている。入賞率が第一基準値以下の場合(S26:NO)、CPU61は、処理をS28に進める。入賞率が第一基準値より大きければ(S26:YES)、CPU61は、ランプドライバ基板46に対して第一通知信号を出力して(S27)、処理をS28に進める。ランプドライバ基板46は、第一通知信号を受信すると、例えば遊技盤2の外枠に設けられた電飾ランプ(図示略)の一部の発光パターンあるいは発光色を変更し、入賞率が第一基準値より大きいことを外部に報知する。予め発光パターンあるいは発光色の変更によるメッセージを知る遊技場関係者等は、パチンコ機1に対する不正行為が行われた可能性があることに気付くことができる。
S28の処理では、CPU61は、通過数が、予め設定された第二基準値より大きいか否か判断する(S28)。パチンコ機1では、遊技くぎ等の調整によって、遊技領域4を流下する遊技球がワープ入口31Aから進入し、ワープ通路31を通過する確率が所定確率以下となるように設定されている。即ち、パチンコ機1では、判定時間内にワープ通路31を通過する遊技球の通過数が、所定の通過数以下となるように設定されている。第二基準値には、所定の通過数に、通過数のばらつきを加味した値が設定されている。通過数が第二基準値以下の場合(S28:NO)、CPU61は、処理をS31に進める。通過数が第二基準値より大きければ(S28:YES)、CPU61は、ランプドライバ基板46に対して第二通知信号を出力し(S30)、処理をS31に進める。ランプドライバ基板46は、第二通知信号を受信すると、上記同様、例えば遊技盤2の外枠に設けられた電飾ランプ(図示略)の一部の発光パターンあるいは発光色を変更し、通過数が第二基準値より大きいことを外部に報知する。予め発光パターンあるいは発光色の変更によるメッセージを知る遊技場関係者等は、パチンコ機1に対する不正行為が行われた可能性があることに気付くことができる。
S31の処理では、CPU61は、通過数、入賞数および判定時間をリセットする(S31)。CPU61は、判定時間の計時を開始し(S32)、処理をS2に戻す。CPU61は、次のコマンドまたは検出信号の受信あるいは判定時間の経過を待機する。
以上説明したように、クルーン33は、ワープ通路31を通過した遊技球35が入賞穴33Aに振り分けられる確率が、第一基準値以下の割合となるように設計されている。そこでパチンコ機1は、ワープ通路31を通過した遊技球35の通過数に対する、入賞穴33Aに振り分けられて第四図柄作動口12に入賞した遊技球35の入賞数の割合を、入賞率として算出する。入賞率が第一基準値より大きい場合、パチンコ機1において、入賞穴33Aに遊技球35を通過させやすくする不正が行われている可能性がある。この場合にサブ制御基板60のCPU61は、第一通知信号を出力する。ランプドライバ基板46は、第一通知信号に基づいて、例えば、不正が行われている可能性があることを報知することができる。
通過数が多くなると、短時間のうちに入賞数が増加しても、入賞率の変化は小さい。CPU61は、入賞率を所定時間ごとに求め、その都度、第一基準値より大きいか判定する。これにより、CPU61は、短時間における入賞数の増加を入賞率の増加に反映させやすくできる。従って、不正行為が実行された可能性のある場合に、CPU61は、直ちに第一通知信号を出力し、ランプドライバ基板46に報知させることができる。
入賞穴33Aに遊技球35を通過させやすくする不正が行われた場合、短時間のうちに通過数が増加する可能性がある。CPU61は、判定時間内における通過数が第二基準値より多いか判断することで、不正行為が実行された可能性のある場合に、第二通知信号を出力する。よってランプドライバ基板46は、第二通知信号に基づいて、例えば、不正が行われている可能性があることを報知することができる。
パチンコ機1では、通過数検出のためのワープ通路スイッチ32として、近接スイッチが用いられる。近接スイッチは、1部品で遊技球の通過を検出することができる。故にパチンコ機1では、近接スイッチを組付ける位置のレイアウトの自由化を容易に図ることができる。
本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは言うまでもない。ワープ通路スイッチ32は、ワープ通路31のうち、ワープ入口31A近くの第一通路31Cに設けられたが、第二通路31Dまたは第三通路31Eに設けられてもよい。CPU61は、判定時間が経過する毎に入賞率を算出して第一基準値と比較したが、通過数が所定数に達する度に入賞率を算出し、第一基準値と比較してもよい。
また、現在時間よりも判定時間前から現在時間までの間の通過数および入賞数に基づいて、入賞率を算出してもよい。例えば、RAM62に、ワープ通路スイッチ32の検出信号を受信した時刻を記憶する通過時刻記憶領域と、第四図柄作動口入賞コマンドを受信した時刻を記憶する入賞時刻記憶領域とを設ける。CPU61は、ワープ通路スイッチ32の検出信号を受信したら通過時刻記憶領域に受信時刻を記憶し、現在時刻よりも判定時刻以上前に記憶された受信時刻を削除する。更にCPU61は、通過時刻記憶領域の記憶数を集計し、第二基準値と比較して、本実施形態と同様に、記憶数が第二基準値より大きければ第二通知信号を出力すればよい。同様に、CPU61は、第四図柄作動口入賞コマンドを受信したら入賞時刻記憶領域に受信時刻を記憶し、現在時刻よりも判定時刻以上前に記憶された受信時刻を削除する。更にCPU61は、通過時刻記憶領域の記憶数と、入賞時刻記憶領域の記憶数とを集計し、通過時刻記憶領域の記憶数に対する入賞時刻記憶領域の記憶数を入賞率として算出する。CPU61は、本実施形態と同様に、入賞率を第一基準値と比較し、入賞率が第一基準値より大きければ第一通知信号を出力すればよい。
また、ワープ通路スイッチ32には近接センサを用いたが、フォトセンサを用いてもよい。例えば、図10、図11に示すように、センター飾り8の枠体に、後側からフォトセンサ132が取り付けられる。フォトセンサ132は、発光部132Aと、発光部132Aから出射される出射光を受光する受光部132Bとを備え、受光部132Bが出射光を受光または受光できなかった場合に検出信号を出力する公知のセンサである。フォトセンサ132の発光部132Aと受光部132Bとは、前後方向に並べて配置される。フォトセンサ132の近傍には、前後方向を軸方向とし、センター飾り8の枠体に回転可能に支持される支持棒133が設けられる。支持棒133の後端には扇形状の遮蔽板133Aが設けられる。遮蔽板133Aは、支持棒133が回転することによって、フォトセンサ132の発光部132Aと受光部132Bとの間で出射光を遮る遮蔽位置と、発光部132Aと受光部132Bとの間を開放する開通位置との間を移動する。枠体の前側には、支持棒133に連結される回転体134が設けられる。回転体134は、ワープ通路31の第一通路31C上に配置され、センター飾り8の枠体に対して支持棒133と一体に回転することができる。回転体134は、第一通路31C内に突出する突出部134Aを備える。回転体134は、突出部134Aの重みおよび自重によって、第一通路31C内に突出部134Aを上から垂らした状態で配置される。この状態で、支持棒133の遮蔽板133Aは遮蔽位置に配置され、出射光を遮る。
遊技球35がワープ入口31Aからワープ通路31内に進入すると、遊技球35は、回転体143の突出部134Aに当接する。ワープ通路31内を転動する遊技球35は、突出部134Aに当接して跳ね上げ、回転体134を回転させる。回転体134と一体の支持棒133が回転することによって、遮蔽板133Aが開通位置へ移動する。受光部132Bが出射光を受光すると、フォトセンサ132がサブ制御基板60に対して検出信号を出力する。遊技球35が第一通路31Cを通り抜けると、回転体134が突出部134Aの重みおよび自重によって元の状態に戻り、フォトセンサ132の出射光が遮蔽板133Aによって遮られる。このように、ワープ通路スイッチ32として近接センサよりは安価なフォトセンサ132を用いることで、生産コストを低減しつつも十分に遊技球35のワープ通路31の通過を検出することができる。
また、ワープ通路31は溝状に形成したが、筒状に形成してもよい。また、ワープ通路31の第一通路31Cと第二通路31Dと第三通路31Eとは、夫々が直角に折れ曲がった配置で接続するが、滑らかな曲線状の配置で接続されてもよい。
クルーン33には入賞穴33Aと2つの排出穴33Bとが形成されているが、入賞穴33Aと排出穴33Bとが1つずつ形成されてもよいし、1つの入賞穴33Aと3つ以上の排出穴33Bとが形成されてもよい。また、入賞穴33Aの数も1つに限らず、2つ以上形成されてもよく、即ちクルーン33には、入賞穴33Aと排出穴33Bとが夫々1つ以上形成されればよい。
ワープ通過演出において表示画面28Aに表示されるキャラクタ36は、1体に限らず、複数体表示されてもよい。また、ワープ通過演出は、キャラクタ36の表示による演出に限らず、文字、画像、映像の表示、LED等の発光、スピーカ48の発音等、様々な手段による演出の組合せであってもよい。また、キャラクタ36は、例として人を挙げたが、これに限らず、動植物などの生物、生物を模したロボット等でもよいし、ぬいぐるみ、マスコット、道具などの静物、あるいは感情、自然、国家など概念を擬人化したものであってもよい。
特許請求の範囲、明細書および図面に記載される全ての要素(例えば、表示装置、普通電動役物、図柄作動口等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、各要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「表示装置」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、何れも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、あえて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
なお、本発明においては、パチンコ機1が「遊技機」に相当する。第四図柄作動口12が「入賞口」に相当する。入賞穴33Aが「第一案内穴」に相当し、排出穴33Bが「第二案内穴」に相当する。クルーン33が「振分部材」に相当する。ワープ通路スイッチ32が「第一検出手段」に相当する。S18の処理を行うCPU61が「第一計数手段」に相当する。第四図柄作動口スイッチ77が「第二検出手段」に相当する。S22の処理を行うCPU61が「第二計数手段」に相当する。S25の処理を行うCPU61が「算出手段」に相当する。S26の処理を行うCPU61が「第一判断手段」に相当する。S27の処理を行うCPU61が「第一通知手段」に相当する。S1,S32,S23の処理を行うCPU61が「計時手段」に相当する。S31の処理を行うCPU61が「リセット手段」に相当する。S28の処理を行うCPU61が「第二判断手段」に相当する。S30の処理を行うCPU61が「第二通知手段」に相当する。
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
12 第四図柄作動口
28 表示装置
28A 表示画面
31 ワープ通路
31A ワープ入口
31B ワープ出口
32 ワープ通路スイッチ
33 クルーン
33A 入賞穴
33B 排出穴
61 CPU
77 第四図柄作動口スイッチ
132 フォトセンサ
132A 発光部
132B 受光部
133 支持棒
133A 遮蔽板
134 回転体

Claims (4)

  1. 前面に遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技領域内に設けられ、遊技球が入賞する入賞口と、
    前記遊技領域内で前記入賞口よりも上流側に設けられ、遊技球が進入するワープ入口と、
    前記ワープ入口に進入した遊技球が通過するワープ通路と、
    前記ワープ通路を通過した遊技球が、前記入賞口の上流側で放出されるワープ出口と、
    前記ワープ出口と前記入賞口との間に設けられ、前記ワープ出口から放出された遊技球を、前記入賞口に案内する第一案内穴と、前記遊技領域に案内する第二案内穴とに振り分ける振分部材と、
    前記ワープ通路に設けられ、遊技球の通過を検出した場合に第一検出信号を出力する第一検出手段と、
    前記第一検出信号に基づいて、前記ワープ通路を通過する遊技球の通過数を計数する第一計数手段と、
    前記入賞口に設けられ、遊技球の入賞を検出した場合に第二検出信号を出力する第二検出手段と、
    前記第二検出信号に基づいて、前記入賞口に入賞する遊技球の入賞数を計数する第二計数手段と、
    前記通過数に対する前記入賞数の入賞割合を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記入賞割合が第一基準値より大きいか否か判断する第一判断手段と、
    前記第一判断手段によって前記入賞割合が前記第一基準値より大きいと判断された場合に、基準値超過を通知する第一通知信号を出力する第一通知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 所定時間の経過を繰り返し計時する計時手段と、
    前記計時手段が前記所定時間の計時を開始する場合に、前記通過数と前記入賞数とをリセットするリセット手段と
    を更に備え、
    前記算出手段は、前記計時手段が前記所定時間の経過を計時する度に、前記入賞割合を算出することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記計時手段による1回の計時中または計時後に、前記ワープ通路を通過した遊技球の前記通過数が、第二基準値より多いか否か判断する第二判断手段と、
    前記第二判断手段によって前記入賞割合が前記第二基準値より大きいと判断された場合に、基準値超過を通知する第二通知信号を出力する第二通知手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第一検出手段は、遊技球の通過を検出した場合に前記第一検出信号を出力する近接スイッチであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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