JP6323654B2 - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッドユニット及びインクジェット式記録装置に関する。
インクジェット式プリンターやプロッター等のインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置は、カートリッジやタンク等の貯留されたインク等の液体を噴射する液体噴射ヘッド(以下、単にヘッドとも言う)を具備する。
ヘッド単体で複数のノズル開口を並べて長尺化(多ノズル化)することや高密度化を行うのは困難である。このため、複数のヘッドを備えた液体噴射ヘッドユニット(以下、単にヘッドユニットとも言う)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ヘッドユニットは、記録紙などの記録媒体や外部からの静電気によってヘッドを構成する金属部品が帯電し、インクに圧力を付与するための圧電素子等や、この圧電素子等を駆動するためのドライバIC等が破壊されてしまう虞がある。
このため、各ヘッドを、インクジェット式記録装置のキャリッジなどに電気的に接続することで、ヘッドの帯電を抑えている。
特開2011−46144号公報
しかしながら、各ヘッドを接地させる導通部をキャリッジに設ける必要があるため、その導通部を配置するスペースが必要となる。さらに、ヘッドの数に応じた導通部が必要となるため部品点数も増え、コストが増大してしまう。
なお、このような問題はインクを噴射するインクジェット式記録ヘッドを具備するヘッドユニットだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、効率的に液体噴射ヘッドの帯電を防止できる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口が設けられた液体噴射面を有する複数の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドのそれぞれに設けられ、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面及び前記液体噴射面に連続した前記液体噴射ヘッドの側面を保護する保護板と、前記各液体噴射ヘッドの前記液体噴射面の間を覆うカバーとを備え、前記カバーは、前記液体噴射ヘッドの前記保護板に電気的に導通する導通部を有し、前記導通部は、前記液体噴射ヘッド同士の間において、前記液体噴射ヘッドの側面を保護する前記保護板の一部に導通することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドを保護するカバーに導通部を設けることで、カバーに接地機能を兼ねさせる。これにより、各液体噴射ヘッドを接地させるための接地部材の個数を低減して省スペース化やコスト削減を図ることができる。なお、本願において、「接地」とは地面に接続することに限られず、所定の基準電位とすることを意味する。
ここで、複数の前記液体噴射ヘッドが固定された保持部材を備え、複数の前記液体噴射ヘッドと前記カバーとは、前記保持部材を介して接地されていることが好ましい。これによれば、液体噴射ヘッドとカバーとの間を直接的に導通取れない場合であっても、保持部材を介して液体噴射ヘッド及びカバーを接地することができる。
また、前記保護板と前記カバーとの間をシールする弾性シール部材と、前記カバーと前記保持部材とを導通可能に固定する固定部材とを備えることが好ましい。これによれば、カバーの外部から保護板とカバーとの間を介して液体などの異物がカバーの内部に到達することを抑制し、液体噴射ヘッドの電子部品の短絡による破壊を抑制できる。
また、前記保持部材に固定された板ばね状の接地板を備え、前記接地板は、前記保護板に付勢されて接触し、前記保護板と前記保持部材とを導通することが好ましい。これによれば、保持部材と保護板とを接地板を介して導通することができる。また、接地板が板ばね状に形成されているので、接地板を保護板側に接触した状態を維持しやすくなり、保護板をより確実に保持部材に導通させることができる。
また、前記カバーは、外側部材と、第1溝形成部材と、前記外側部材及び前記第1溝形成部材の間の第2溝形成部材を有し、前記外側部材、前記第1溝形成部材及び前記第2溝形成部材には、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面が露出するヘッド開口が設けられ、前記外側部材は、前記第1溝形成部材に導通し、前記固定部材は、前記第1溝形成部材と前記保持部材とを導通可能に固定し、前記弾性シール部材は、前記ヘッド開口の内面に設けられた溝部に配置され、前記外側部材及び前記第1溝形成部材の間に挟持されていることが好ましい。これによれば、弾性シール部材を第1溝形成部材及び外側部材で容易に固定することができる。
また、前記第1溝形成部材は、前記外側部材よりも厚く、前記第2溝形成部材よりも薄く形成され、前記外側部材及び前記第1溝形成部材は屈曲された側面部を有し、前記第2溝形成部材は、平面状に形成されていることが好ましい。これによれば、第1溝形成部材及び外側部材は、相対的に薄いので、屈曲して形成することが容易に行える。また、最も厚い第2溝形成部材は、屈曲されていない平面状であるため、搬送方向の幅を小さくすることができる。
また、前記カバーは、着脱可能であり、前記液体噴射面が露出する開口部を有する底板と、前記底板から前記液体噴射面側に立設した前記導通部とを有し、前記導通部は、前記液体噴射ヘッド同士の間において、前記液体噴射ヘッドの側面を保護する前記保護板の一部に弾性変形して当接することが好ましい。これによれば、カバーを取り付けるだけで各液体噴射ヘッドを基準電位にすることができる。
また、前記液体噴射ヘッド又は前記保護板には、前記保護板の前記導通部が当接される領域に対向する位置に突起部が設けられていることが好ましい。これによれば、導通部と保護板との接触をより確実にすることができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様に記載する液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドの帯電を防止し、省スペース化及びコストを低減することができる液体噴射装置が提供される。
上記課題を解決する本発明の他の態様は、液体を噴射するノズル開口が設けられた液体噴射面を有する複数の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面を保護する保護板と、前記各液体噴射ヘッドの前記液体噴射面の間を覆うカバーとを備え、前記カバーは、前記液体噴射ヘッドの前記保護板に電気的に導通する導通部を有することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドを保護するカバーに導通部を設けることで、カバーに接地機能を兼ねさせる。これにより、各液体噴射ヘッドを接地させるための接地部材の個数を低減して省スペース化やコスト削減を図ることができる。なお、本願において、「接地」とは地面に接続することに限られず、所定の基準電位とすることを意味する。
ここで、複数の前記液体噴射ヘッドが固定された保持部材を備え、複数の前記液体噴射ヘッドと前記カバーとは、前記保持部材を介して接地されていることが好ましい。これによれば、液体噴射ヘッドとカバーとの間を直接的に導通取れない場合であっても、保持部材を介して液体噴射ヘッド及びカバーを接地することができる。
また、前記保護板と前記カバーとの間をシールする弾性シール部材と、前記カバーと前記保持部材とを導通可能に固定する固定部材とを備えることが好ましい。これによれば、カバーの外部から保護板とカバーとの間を介して液体などの異物がカバーの内部に到達することを抑制し、液体噴射ヘッドの電子部品の短絡による破壊を抑制できる。
また、前記保持部材に固定された板ばね状の接地板を備え、前記接地板は、前記保護板に付勢されて接触し、前記保護板と前記保持部材とを導通することが好ましい。これによれば、保持部材と保護板とを接地板を介して導通することができる。また、接地板が板ばね状に形成されているので、接地板を保護板側に接触した状態を維持しやすくなり、保護板をより確実に保持部材に導通させることができる。
また、前記カバーは、外側部材と、第1溝形成部材と、前記外側部材及び前記第1溝形成部材の間の第2溝形成部材を有し、前記外側部材、前記第1溝形成部材及び第1溝形成部材には、前記液体噴射ヘッドの液体噴射面が露出するヘッド開口が設けられ、前記外側部材は、前記第1溝形成部材に導通し、前記固定部材は、前記第1溝形成部と前記保持部材とを導通可能に固定し、前記弾性シール部材は、前記ヘッド開口の内面に設けられた溝部に配置され、前記外側部材及び第1溝形成部材の間に挟持されていることが好ましい。これによれば、弾性シール部材を第1溝形成部材及び外側部材で容易に固定することができる。
また、前記第1溝形成部材は、前記外側部材よりも厚く、前記第2溝形成部材よりも薄く形成され、前記外側部材及び前記第1溝形成部材は屈曲された側面部を有し、前記第2形成部材は、平面状に形成されていることが好ましい。これによれば、第1溝形成部材及び外側部材は、相対的に薄いので、屈曲して形成することが容易に行える。また、最も厚い第2溝形成部材は、屈曲されていない平面状であるため、搬送方向の幅を小さくすることができる。
また、前記カバーは着脱可能であり、前記導通部は、弾性変形して前記保護板に当接することが好ましい。これによれば、カバーを取り付けるだけで各液体噴射ヘッドを基準電位にすることができる。
また、前記液体噴射ヘッド又は前記保護板には、前記保護板の前記導通部が当接される領域に対向する位置に突起部が設けられていることが好ましい。これによれば、導通部と保護板との接触をより確実にすることができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様に記載する液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体噴射ヘッドの帯電を防止し、省スペース化及びコストを低減することができる液体噴射装置が提供される。
実施形態1に係るヘッドユニットの概略斜視図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの底面図である。 図2のA−A´線断面図である。 実施形態1に係るヘッドの正面図である。 実施形態1に係るヘッドの上面図である。 実施形態1に係るヘッドの底面図である。 実施形態1に係る保持部材の正面図である。 実施形態1に係る保持部材の上面図である。 実施形態1に係る保持部材の底面図である。 図9のB−B´線断面図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの正面図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの底面図である。 図11のC−C´線断面図である。 実施形態1に係るカバーの上面図である。 実施形態1に係るカバーの底面図である。 図14のD−D´線断面図である。 変形例に係るヘッドユニットの要部を拡大した断面図である。 実施形態2に係るヘッドユニットの底面図である。 図18のE−E´線断面図である。 図19の要部拡大図である。 図20の要部拡大図である。 実施形態2に係るカバーの斜視図である。 実施形態2に係るカバーの分解斜視図である。 図22のF−F´線断面図である。 実施形態2に係る接地板の斜視図である。 実施形態2に係る保持部材に設けられた接地板の平面図である。 実施形態3に係る記録装置の概略斜視図である。
〈実施形態1〉
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。インクジェット式記録ヘッドユニットは液体噴射ヘッドユニットの一例であり、単にヘッドユニットとも言う。インクジェット式記録ヘッドは液体噴射ヘッドの一例であり、単にヘッドとも言う。
図1は本実施形態に係るヘッドユニットの概略斜視図であり、図2は本実施形態に係るヘッドユニットの底面図であり、図3は図2のA−A´線断面図である。
ヘッドユニット1は、保持部材30に固定された複数のヘッド10と、ヘッド10の液体噴射面の一例であるノズル面15を保護する保護板の一例であるカバーヘッド16と、ヘッド10及び各ヘッド10のノズル面15の間を覆うカバー60とを備えている。
本実施形態に係るヘッドユニット1は、一つの保持部材30に6つのヘッド10が固定されている。ヘッド10は、Y方向に3つ並設されたヘッド列10A及びヘッド列10Bの2列を形成している。ヘッド列10Aとヘッド列10Bとは保持部材30を挟んで対向して配置され、各ヘッド10同士の相対位置が規定されて保持部材30に固定されている。本実施形態では、各ヘッド10がインクを吐出するノズル面15をXY平面とし、複数のヘッド10が並設された方向をY方向とする。すなわち、ヘッド列10A及びヘッド列10Bは、Y方向に並設された複数のヘッド10からなる。そして、これらのヘッド列10A及びヘッド列10Bは、Y方向に直交するX方向に並設されている。また、XY平面に直交する方向をZ方向とする。
図4〜図6を用いて、ヘッド10について詳細に説明する。図4はヘッドの正面図、図5はヘッドの上面図、図6はヘッドの底面図である。
ヘッド10は、ノズル開口11が設けられたヘッド本体12と、ヘッド本体12のノズル開口11とは反対側の面に固定された流路部材13とを具備する。
ヘッド本体12は、ノズル列14を具備する。このノズル列14が設けられた面をノズル面15(液体噴射面)とする。
ノズル列14とは、複数のノズル開口11がY方向(第1方向)に並設されたものをいう。本実施形態では、Y方向に直線状にノズル開口11が並んだノズル列14a、ノズル列14bが2列設けられている。一方のノズル列14aのノズル開口11と、他方のノズル列14bのノズル開口11とは半ピッチずれた状態で形成されている。何れのノズル列14a、14bも同種の液体を噴射するものであり、2列のノズル列14a、ノズル列14bで実質的に1つのノズル列14を形成している。本発明では、この実質的に一列になったノズル列14をノズル列という。これにより、解像度を2倍とすることができる。なお、ノズル列は、3列以上で実質的に1列のノズル列を構成するような形態でもよい。勿論、1列のみのノズル列を具備するものでもよい。また、2列以上のノズル列を具備し、各ノズル列が異なる種類の液体を噴射するものでもよく、この場合には、ノズル列を複数具備するものとする。
ヘッド本体12には、ノズル面15を保護する保護板の一例であるカバーヘッド16が設けられている。カバーヘッド16は、ノズル列14が露出する開口部16aと、該開口部16aを画成する枠部16bとから構成されている。枠部16bは、ノズル面15の周縁部を覆うことでノズル面15を保護している。
ヘッド本体12の内部には、特に図示しないが、ノズル開口11に連通する流路の一部を構成する圧力発生室と、圧力発生室に圧力変化を生じさせてノズル開口からインクを噴射させる圧力発生手段とが設けられている。
圧力発生手段は、特に限定されないが、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料を2つの電極で挟んだ圧電素子を用いたものや、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口11から液滴を噴射するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口11から液滴を噴射させるものなどを用いることができる。また、圧電素子としては、圧力発生室側から下電極、圧電材料及び上電極を積層して撓み変形させる撓み振動型の圧電素子や、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子などを用いることができる。
流路部材13は、外部からのインクをヘッド本体12に供給し、又はヘッド本体12から外部にインクを排出するものである。流路部材13は、ヘッド本体12のノズル開口11とは反対側の面に固定されている。また、流路部材13の上面には、インク流路接続部17と、コネクタ18とが設けられている。
インク流路接続部17は、流路部材13の内部の流路を外部の流路に接続する部分である。コネクタ18は、外部からの印刷信号等の電気信号が供給される部分であり、接続配線19が接続されている。接続配線19は、印刷信号を伝達するFPCなどの可撓性を有する部材である。
流路部材13には、Y方向に突出した固定部20が設けられている。固定部20は、YZ平面にほぼ平行な板状に形成され、X方向において流路部材13の略中央部に設けられている。固定部20には、厚さ方向に貫通した固定ネジ挿通孔22とが設けられている。
図7〜図10を用いて、保持部材について詳細に説明する。図7は保持部材の正面図であり、図8は保持部材の上面図であり、図9は保持部材の底面図であり、図10は図9のB−B´線断面図である。
保持部材30は、Y方向に長尺に形成されてヘッド列10A及びヘッド列10Bを保持する部材である。保持部材30は、上部のベース部31と、下部の保持部形成部48とを備えている。
ベース部31は、ノズル面15(図5参照)にほぼ平行な面を有する板状に形成されたものであり、各ヘッド10の上面側に位置する。ベース部31には、厚さ方向に貫通する接続流路32が設けられている。接続流路32は、ヘッド10のインク流路接続部17(図3参照)が嵌合されるものである。接続流路32には、特に図示しないが、インクカートリッジなどの液体貯留手段からチューブ等を介してインクが供給される。そして、接続流路32に供給されたインクはインク流路接続部17に供給され、ヘッド本体12に供給される。本実施形態では、一つのヘッド10につき、2つの接続流路32がベース部31に設けられている。
また、ベース部31には、その側面(YZ平面に平行な面)に接続配線用凹部33が設けられている。接続配線用凹部33には、ヘッド10に接続された接続配線19が収容される。
保持部形成部48は、保持部40が複数形成された部材である。本実施形態では、保持部形成部48は、Y方向に長く、X方向に短く形成されてベース部31に立設した板形状を有し、Y方向に直交する両側面に、各ヘッド10が取り付けられる複数の保持部40が形成されている。このような複数の保持部40(保持部形成部48)のY方向における両側にヘッド列10A、ヘッド列10Bが配設され、該保持部に固定される。
保持部40は、保持部材30のうち各ヘッド10が取り付けられる領域であり、本実施形態では、ヘッド取付面41及び収容部42を含む領域である。ヘッド取付面41は、ヘッド10の固定部20が取り付けられる領域であり、収容部42は、ヘッド10のヘッド本体12及び流路部材13が収容される空間である。本実施形態ではヘッド取付面41及び収容部42は次のように形成されている。
保持部形成部48は、X方向に相対的に厚い厚肉部43と、厚肉部43よりも薄く形成された薄肉部44とを複数備えている。厚肉部43は、薄肉部44からX方向に突出した部位である。保持部形成部48の両側面(側面44a、側面44b)において、Y方向で隣り合う厚肉部43同士の間の領域が収容部42となり、厚肉部43の表面(Y方向に直交する面)がヘッド取付面41となる。
保持部形成部48の側面44a、側面44bにある厚肉部43は、Y方向に沿って千鳥に配置されている。すなわち、保持部形成部48の側面44a(側面44b)側にある厚肉部43は、側面44b(側面44a)側の収容部42とY方向の位置が重なるように設けられている。詳細は後述するが、このような収容部42を備える保持部40が形成されることで、保持部40がY方向に沿って千鳥に配置されることになり、各保持部40に保持される各ヘッド10が千鳥に配置されることになる。
ヘッド取付面41には、厚肉部43の幅方向(X方向)に貫通する固定ネジ穴46が設けられている。固定ネジ穴46は、詳細は後述するが、ヘッド10の固定ネジ挿通孔22(図3参照)を挿通した固定ネジが螺合されるネジ穴である。当該固定ネジにより、ヘッド10がヘッド取付面41に固定される。
また、保持部形成部48の両側面(側面44a側、側面44b側)のうち一方面側に位置する収容部42は、他方面側に位置するヘッド取付面41(厚肉部43)とY方向において重なる対向するように設けられている。一方、ヘッド取付面41は、Y方向において隣り合う2つの収容部42の間に一つ設けられている。それらの隣り合う収容部42にそれぞれ収容される2つのヘッド10の各固定部20が1つのヘッド取付面41に固定される。
本実施形態では、保持部形成部48の両側面のそれぞれには、ヘッド列10A、ヘッド列10Bに対応して3つの収容部42が設けられ、各収容部42のY方向における両端側にヘッド取付面41が設けられている。詳細は後述するが、このようなヘッド取付面41及び収容部42を有する保持部40に各ヘッド10を取り付けることで、ヘッド列10A及びヘッド列10Bは、保持部40を挟んで配設され対向し、Y方向に沿って千鳥状に配置されることになる。
なお、保持部材30は、ベース部31と複数の保持部40を有する保持部形成部48とが一体的に形成されたものである。このように一体的に形成することにより、ベース部31と保持部40との剛性が向上する。もちろん、ベース部31と保持部形成部48とをそれぞれ別部材として形成し、それらを接合することにより保持部材30としてもよい。また、保持部材30の材料は、特に限定されないが、SUSなどの剛性を有するものを用いることが好ましい。
図11〜図13を用いて、保持部材に取り付けられたヘッドについて詳細に説明する。図11はヘッドユニットの正面図であり、図12はヘッドユニットの底面図であり、図13は図11のC−C´線断面図である。
ヘッド列10A、ヘッド列10Bが保持部材30の保持部40を挟んでY方向に沿って千鳥上に配置されている。すなわち、保持部材30の両側面には、ヘッド列10A、ヘッド列10Bを構成する各ヘッド10が各保持部40に固定されている。具体的には次のように固定されている。
各ヘッド10は、ヘッド本体12及び流路部材13が各収容部42に収容されるとともに、固定部20がヘッド取付面41に当接している。また、固定ネジ51が固定部20に設けられた固定ネジ挿通孔22を挿通し、ヘッド取付面41に設けられた固定ネジ穴46に螺合している。固定ネジ51は、固定ネジ挿通孔22には螺合しておらず、頭部で固定部20をヘッド取付面41に固定している。
なお、このように固定されたヘッド10は、インク流路接続部17が接続流路32に嵌合し、内部が連通している。これにより、特に図示しないが、インクカートリッジなどの液体貯留手段からチューブ等を介して接続流路32にインクが供給され、さらにインク流路接続部17を介してヘッド本体12に供給される。
また、ヘッド10に接続された接続配線19は、ベース部31に設けられた接続配線用凹部33に収容され、その端部は、駆動信号を供給する制御装置(図示せず)に接続されている。接続配線用凹部33をベース部31に設けることで、接続配線19をベース部31の側面からはみ出さずに収容することができる。
本実施形態では、ヘッド10同士の相対位置が所定配置となるように位置決めされている。ここでいうヘッド10同士の相対位置とは、各ヘッド10がY方向に千鳥状に配置されるとともに、各ヘッド10のノズル列14が連続する一つのノズル列ユニットを形成するような各ヘッド10の配置をいう。
各ヘッド10がY方向に千鳥状に配置されるとは、次のような配置をいう。すなわち、ヘッド列10A(ヘッド列10B)のヘッド10のY方向における端部側に位置するノズル開口11(一つ又は複数)は、ヘッド列10B(ヘッド列10A)のヘッド10のノズル開口11とY方向における位置が重複するように配置されている。
このように、各ヘッド10間でY方向にノズル列14を一部重複させることでノズル列14を連続させ、全体として最大印刷幅を形成するノズル列ユニットが構成されている。すなわち、ノズル列ユニットとは、ヘッドユニット1の全てのヘッド10のノズル列14を連続させたものをいう。
上述したように相対位置が規定された各ヘッド10を備えるヘッドユニット1は、図示しないインクカートリッジから各ヘッド10にインクが供給され、制御装置からの駆動信号に基づいてノズル開口11からインク滴を噴射する。
図14〜図16を用いて、カバー60について詳細に説明する。図14はカバーの上面図であり、図15はカバーの底面図であり、図16は図14のD−D´線断面図である。
カバー60は、ヘッド10及び各ヘッド10のノズル面15の間を覆うものである。本実施形態に係るカバー60は、Y方向に長尺な2つのカバー部61A及びカバー部61Bが接合されたものである。なお、各カバー部61A及びカバー部61Bを区別しない場合には、カバー部61と称する。
カバー部61は、開口部62が複数形成された底板63と、底板63に垂直な側板64とを備えている。本実施形態に係るカバー部61は、SUSなどの金属板からなり、一枚の金属板の両端をY方向に平行な直線で折り曲げることで底板63と側板64とが形成されている。
底板63には、Y方向に沿って複数の開口部62が形成されている。開口部62には、ヘッド10のノズル面15が露出するように所定位置に形成されている。
各カバー部61は、側板64同士が接合され、一体のカバー60を構成している。この互いに接合された側板64には、切り欠き部65及び導通部66が形成されている。なお、カバー部61Aのカバー部61Bに接合される側板64を側板64aとも称する。また、カバー部61Bのカバー部61Aに接合される側板64を側板64bとも称する。
カバー部61Aには、側板64aの一部が切り欠かれて切り欠き部65が複数形成されている。この切り欠き部65は、カバー部61Aの各開口部62の側方に位置するように形成されている。同様に、カバー部61Bには、側板64bの一部が切り欠かれて切り欠き部65が複数形成されている。この切り欠き部65は、カバー部61Bの各開口部62の側方に位置するように形成されている。
カバー部61Aには、底板63に立設し、側板64aとは切り離され、上端が自由端となるように形成された導通部66が複数形成されている。各導通部は、他方側のカバー部61Bの側板64bに形成された切り欠き部65に対向するように配置されている。すなわち、カバー部61Aには、側板64a、切り欠き部65、導通部66が略同一面(YZ平面)に並んで形成されている。
同様に、カバー部61Bには、底板63に立設し、側板64bとは切り離され、上端が自由端となるように形成された導通部66が複数形成されている。各導通部は、他方側のカバー部61Aの側板64aに形成された切り欠き部65に対向するように配置されている。すなわち、カバー部61Bには、側板64b、切り欠き部65、導通部66が略同一面(YZ平面)に並んで形成されている。
そして、図16に示すように、カバー部61A(カバー部61B)の切り欠き部65に対向するようにカバー部61B(カバー部61A)の導通部66が配置され、側板64a及び側板64b同士が接合されることで、カバー60が構成されている。
カバー60に形成された各導通部66は、屈曲した屈曲部66aを有している。この屈曲部66aがヘッド10のカバーヘッド16に接触して導通する部位となっている。
このような構成のカバー60は、図1〜図3に示すように、ヘッド10が固定された保持部材30に取り付けられる。
具体的には、カバー60の底板63がヘッド10のノズル面15側を覆い、側板64がヘッド10の側面を覆い、側板64が保持部材30に固定されている。
カバー60の底板63に形成された開口部62は、各ヘッド10のノズル面15に対向するように位置しており、該開口部62からノズル面15が露出している。
ここで、カバー60が取り付けられていない状態では、図12に示したように、ヘッド10のノズル面15同士の間は、Z方向の段差が生じている。すなわち、各ヘッド10のノズル面15は略同一平面に位置しているが、それらの間は、ヘッド本体12や固定部20などは、Z方向においてノズル面15と同一平面にはない。
一方、図2に示すように、カバー60が取り付けられた状態では、底板63は、各ヘッド10のノズル面15同士の間を覆っている。これにより、ヘッドユニット1の底面は、開口部62を除いて面一となっている。
このように、カバー60によりヘッドユニット1の底面が面一とされることで、印刷時に、ヘッドユニット1の底面側で気流が乱れることを低減することができる。このような気流の乱れが低減されるため、ヘッド10から噴射されたインク滴を所定位置により精密に着弾させることができる。
ちなみに、カバー60を取り付けない場合、印刷時に、ヘッドユニット1と紙などの被記録媒体との間において、ヘッド10のノズル面15同士の間に形成された段差で気流の乱れが生じる。このような気流の乱れが生じると、ヘッド10から噴射されたインク滴の噴射方向が乱され、着弾位置がずれてしまう。
また、カバー60に設けられた導通部66(屈曲部66a)は、ヘッド10のカバーヘッド16に接触し、導通している。具体的には、カバー部61A及びカバー部61Bの側板64a及び側板64bが、ヘッド列10Aとヘッド列10Bの間に入り込んでいる。そして、カバー部61Aの導通部66は、ヘッド列10B側のヘッド10のカバーヘッド16に接触している。同様に、カバー部61Bの導通部66は、ヘッド列10A側のヘッド10のカバーヘッド16に接触している。
また、導通部66の屈曲部66aがカバーヘッド16に当接することで、屈曲部66aはカバー部61の内側に向かって押圧される。すなわち、屈曲部66aはカバー部61の内側に弾性変形し、屈曲部66aの反力がカバーヘッド16に作用する。これにより、導通部66とカバーヘッド16とをより確実に接触させて導通させることができる。
ここで、特に図示しないが、ヘッドユニット1が搭載されるインクジェット式記録装置のキャリッジには、グランドに接続された接地部が設けられている。この接地部は、キャリッジに搭載されたヘッドユニット1の保持部材30に接触可能に構成されている。
したがって、各ヘッド10のカバーヘッド16は、カバー60(各導通部66)を介してキャリッジの接地部に導通して接地される。これにより、各ヘッド10は、カバーヘッド16やカバー60を介してキャリッジに電気的に接続される。これにより各ヘッド10は、帯電せず、又は帯電した電荷が放電される。これにより、ヘッド10の圧電素子等や、この圧電素子等を駆動するためのドライバIC等が破壊されることを抑制できる。
また、ヘッドユニット1では、カバー60は複数のヘッド10を接地させる共通の接地部材として機能する。
したがって、キャリッジにヘッド10ごとに接地させる接地部を複数設ける必要がない。これによりキャリッジに各ヘッド10を導通させる部品を配置するスペースを省スペース化することができる。さらに、カバー60に対応して一つの接地部をキャリッジに設ければよいので、部品点数を抑えてコストを低減することができる。
また、カバー60は、各ヘッド10を接地させる接地機能と、印刷時の気流の乱れを抑制する整流機能とを兼ねるため、これらの機能を別々に構成する場合と比較して、部品のコストや製造に係る手間やコストを低減することができる。
さらに、カバー60は着脱可能であり、カバー60の導通部66は、カバーヘッド16に対して接触して導通する構成としてある。すなわち、導通部66は、ネジなどの締結具などにより固定的に導通した構成ではない。これにより、カバー60を取り付けるだけで各ヘッド10を電気的なグランドに導通することができる。これにより、カバー60を交換する際には、古いカバー60を取り外し、新しいカバー60を取り付ければ導通も図れるため、カバー60の交換に係る手間を低減できる。
以上に説明したように、本実施形態に係るヘッドユニット1は、ヘッド10を保護するカバー60に導通部66を設けることで、カバー60に接地機能を兼ねさせた。これにより、各ヘッド10を接地させるための接地部材の個数を低減して省スペース化やコスト削減を図ることができる。
なお、カバー60の導通部66を各ヘッド10により一層確実に導通させるために、次のような構成としてもよい。図17は、変形例に係るヘッドユニットの要部を拡大した断面図である。
ヘッド10には、カバーヘッド16が設けられており、ヘッド本体12には、カバーヘッド16との間に突起部12aが設けられている。この突起部12aは、カバーヘッド16の導通部66(屈曲部66a)が当接される領域Aに対向する位置に設けられている。
このようなカバー60が取り付けられると、領域Aの一方面側は、導通部66の屈曲部66aに押圧される。領域Aが押圧されてヘッド本体12側に屈曲し、突起部12aに接触する。この突起部12aからの反力で、カバーヘッド16の領域Aは、屈曲部66a側にも押圧される。この結果、導通部66の屈曲部66aとカバーヘッド16の領域Aとの接触をより確実にすることができる。
なお、このような突起部12aはヘッド10に設ける場合に限らず、カバーヘッド16に設けてもよい。
〈実施形態2〉
実施形態1に係るヘッドユニット1は、カバー60に設けられた導通部66がヘッド10のカバーヘッド16(保護板)に直接接触して導通した構成であったが、このような態様に限定されない。例えば、導通部66は間接的にカバーヘッド16と導通していてもよい。
図18は実施形態2に係るヘッドユニットの底面図であり、図19は図18のE−E´線断面図であり、図20は図19の要部拡大図であり、図21は図20の要部拡大図である。
図示するように、本実施形態に係るヘッドユニット1Aは、ノズル面15を覆うカバーヘッド16Aが設けられたヘッド10と、複数のヘッド10が固定された保持部材30と、ノズル面15の間を覆うカバー70と、保持部材30に設けられてカバーヘッド16Aと接触して導通する接地板80とを備えている。
まず、図22〜図24を用いてカバー70について説明する。図22は実施形態2に係るカバーの斜視図であり、図23は実施形態2に係るカバーの分解斜視図であり、図24は図22のF−F´線断面図である。
図22及び図23に示すように、カバー70は、各ヘッド10のノズル面15を露出するとともに、ノズル面15以外及び各ノズル面15の間を覆う部材である。具体的には、カバー70は、第1溝形成部材71、第2溝形成部材72及び外側部材73を備えている。
第1溝形成部材71は、各ヘッド10のノズル面15の間を覆う平面部71aと、平面部71aに連続してヘッド10側に屈曲した側面部71b及び側面部71cとを有している。側面部71bは、XZ平面と平行である側面を有し、保持部材30に固定される固定部74を有している。側面部71cは、YZ平面と平行である側面を有し、各ヘッド10の側面を覆うように形成されている。
また、平面部71aには、各ヘッド10のノズル面15に対向する領域に、ノズル面15が露出する開口部71dが設けられ、さらに平面部71aの表面には、後述する第2溝形成部材72側に突出した導通ピン75が設けられている。固定部74は、側面部71bに連続してXY平面に略平行な平面状の部位であり、Z方向に貫通した固定穴74aを有している。
このような第1溝形成部材71は、導通可能であれば特に材料に限定はない。本実施形態に係る第1溝形成部材71は、例えば、金属からなる平板状の部材からなり、その四辺を一方面側に折り曲げることで平面部71a、側面部71b及び側面部71cが形成され、平面部71aの一部を除去することで開口部71dが形成されている。
第2溝形成部材72は、第1溝形成部材71及び外側部材73に挟持された平板状の部材である。第2溝形成部材72は、第1溝形成部材71の平面部71aと同じ、又はそれよりも小さな平面形状を有している。
また、第2溝形成部材72には、各ヘッド10のノズル面15に対向する領域に、ノズル面15が露出する開口部72aが設けられている。詳細は後述するが、各開口部72aは、第1溝形成部材71の各開口部71dに連通してノズル面15を露出させる開口となる。さらに、第2溝形成部材72には、Z方向に貫通して導通ピン75が挿通する貫通孔72bが形成されている。
このような第2溝形成部材72は、特に材料に限定はなく、導通可能な材料であってもよいし、絶縁材料から形成されていてもよい。本実施形態に係る第2溝形成部材72は、例えば、絶縁性の樹脂材料からなる平板状の部材であり、ノズル面15に対向する領域を除去することで開口部72aが形成されている。
外側部材73は、各ヘッド10のノズル面15の間を覆う平面部73aと、平面部73aに連続してヘッド10側に屈曲した側面部73bとを有している。すなわち、外側部材73は、平面部73aと側面部73bとで囲まれ、ヘッド10側に開口し、平面部73aが底部となる箱形状を有している。
また、平面部73aには、各ヘッド10のノズル面15に対向する領域に、ノズル面15が露出する開口部73cが設けられ、さらに平面部73aには、導通ピン75が挿通する貫通孔である導通孔73dが設けられている。
このような外側部材73は、導通可能であれば特に材料に限定はない。本実施形態に係る外側部材73は、例えば、金属からなる平板状の部材からなり、その四辺を一方面側に折り曲げることで平面部73a及び側面部73bが形成され、平面部73aの一部を除去することで開口部73c及び導通孔73dが形成されている。
図24に示すように、第1溝形成部材71の平面部71aの一方面、すなわち、Z方向において側面部71cとは反対側の面に、第2溝形成部材72が接合されている。さらに、第1溝形成部材71との間で第2溝形成部材72を挟むようにして外側部材73が第1溝形成部材71に取り付けられている。なお、接合の態様は、特に限定されないが、例えば、第1溝形成部材71、第2溝形成部材72及び外側部材73のそれぞれを接着剤で接合してもよいし、ネジなどの締結具を用いて接合、固定してもよい。
このようにして、第1溝形成部材71の平面部71a、第2溝形成部材72及び外側部材73の平面部73aが積層されてカバー70として一体化されることで、各開口部71d、開口部72a、開口部73cが連通したヘッド開口77が形成されている。詳細は後述するがヘッド開口77には、一つのヘッド10に挿通される。
具体的には、開口部71dと開口部73cとは略同じ形状となるように形成されており、開口部72aは、それらの開口部71d及び開口部73cよりも大きな形状となるように形成されている。特に図示しないが、これらの開口部71d、開口部72a及び開口部73cが連通すると、平面視(Z方向からの平面視)において、開口部72aの内部に、開口部71dと開口部73cとが重なって配置されている。
このようなヘッド開口77の内面には、溝部78が形成されている。本実施形態では、上述した形状の開口部71d、開口部72a及び開口部73cを有する第1溝形成部材71、第2溝形成部材72及び外側部材73を接合することにより形成されている。
溝部78には、環状に形成された弾性材料からなる弾性シール部材76が嵌め込まれている。具体的には、弾性シール部材76の内側の開口形状は、ヘッド10が挿通する開口部71d及び開口部73cと略同形状であり、かつ、弾性シール部材76の外形は、第2溝形成部材72の開口部72aよりも小さく形成されている。また、弾性シール部材76の厚さは、第2溝形成部材72と略同じ厚さである。弾性シール部材76は、弾性を有する絶縁材料からなり、例えば樹脂材料から形成されている。
弾性シール部材76は、第1溝形成部材71及び外側部材73に挟持されるようにしてヘッド開口77の内面の一部を構成している。このように、弾性シール部材76は、第1溝形成部材71及び外側部材73で挟み込まれているので、弾性シール部材76を容易に固定することができる。また、外側部材45は、ヘッド10のノズル面15の間を覆うと共に、弾性シール部材76の固定を兼ねる。このため、カバー70の構造を簡素化することができる。
また、第1溝形成部材71に設けられた導通ピン75は、貫通孔72bを挿通して外側部材73の導通孔73dに嵌め込まれている。すなわち第1溝形成部材71は、導通ピン75を介して外側部材73に接触している。なお、本実施形態では、導通ピン75が外側部材73に接触することでこれらを導通したが、このような態様に限定されない。例えば、カバー70の側面、すなわち、第1溝形成部材71の側面部71cと外側部材73の側面部73bとを直接接触させる態様や、側面部71cと側面部73bとを導電性のある材料で固定する態様などが挙げられる。
カバー70を上述した構成とすることで、第2溝形成部材72を絶縁材料で形成し、かつ外側部材73が帯電したとしても、詳細は後述するが、導通ピン75及び第1溝形成部材71を介して放電させることができる。
なお、外側部材73を第1溝形成部材71に導通させる態様としては、上述した導通ピン75を用いる場合に限定されない。例えば、第2溝形成部材72を導電性のある材料で形成し、導電性接着剤を用いて接着する態様を採用することもできる。
また、本実施形態の第1溝形成部材71は、外側部材73よりも厚く、第2溝形成部材72よりも薄い材料が用いられている。そして、第1溝形成部材71及び外側部材73はそのような材料を屈曲させて形成したものであり、第2溝形成部材72は屈曲されていない。すなわち、カバー70を構成する部材の中で相対的に最も厚い第2溝形成部材72は、屈曲されておらず、第2溝形成部材72よりも相対的に薄い第1溝形成部材71及び外側部材73が屈曲されている。
カバー70を構成する部材の厚みの関係は上述した態様のものに限られないが、このように、第1溝形成部材71及び外側部材73は、相対的に薄いので、屈曲して形成することが容易に行える。また、最も厚い第2溝形成部材72は、屈曲されていない平面状であるため、搬送方向(X方向)の幅を小さくすることができる。仮に第2溝形成部材72が屈曲して、第1溝形成部材71の側面部71cに相当する側面部が形成されていたとすると、その側面部の厚さの分、X方向の幅が長くなってしまう。
また、最も外側となる外側部材73は、相対的に最も薄く形成されているが、第1溝形成部材71及び第2溝形成部材72が接合されているので、カバー70全体としては剛性が向上している。
上述したような構成のカバー70は、ヘッド開口77に各ヘッド10のノズル面15が露出した状態でヘッド10を覆い保持部材30に固定される。以下、図18〜図21を用いて、このようなカバー70が取り付けられたヘッドユニット1Aについて詳細に説明する。
図示するように、カバー70は、第1溝形成部材71側が保持部材30に取り付けられる。具体的には、保持部材30に固定された各ヘッド10のノズル面15がカバー70のヘッド開口77に第1溝形成部材71側(開口部73c側)から挿入されている。各ヘッド10のカバーヘッド16Aの側面は、ヘッド開口77内に設けられた弾性シール部材76に接触している。したがって、カバーヘッド16Aとヘッド開口77との隙間は、弾性シール部材76によって封止されている。これにより、カバー70の外部から当該隙間を経由して内部のヘッド10にインクやミストなどが到達することが抑制され、ヘッド10の電子部品が短絡することを抑制できる。
また、カバーヘッド16Aの開口部16a及び枠部16bの表面(Z方向において保持部材30とは反対側の面)は、カバー70の外側部材73の表面と略面一となっている。
ここで、特に図示しないが、各ノズル面15は、例えばゴム製のブレード状の払拭部材等に接触しながら、XY平面内で相対移動することで表面に付着したインクや異物を除去する清掃(ワイピング)が行われることがある。
したがって、清掃の際に、ヘッドユニット1AをXY平面内において払拭部材に対して相対移動するだけで、カバーヘッド16Aの開口部16a、枠部16bの表面及び外側部材73の表面を清掃することができる。そして、上述したように、カバーヘッド16Aとヘッド開口77との隙間は、弾性シール部材76によって封止されているので、清掃時においても、当該隙間からインクやミストなどが入り込むことを抑制し、ヘッド10の電子部品が短絡することを抑制できる。
なお、仮に、外側部材73の表面が、カバーヘッド16Aの開口部16a及び枠部16bの表面よりもZ方向において保持部材30とは反対側に突出していると、払拭部材をノズル面15に接触させるために、Z方向に移動させる機構が必要となってしまう。
また、カバー70の第1溝形成部材71に形成された固定部74は、保持部材30の保持部40の頂面40aに接触し、固定部材の一例であるネジ79で固定されている。ここでいう保持部40の頂面40aとは、Z方向におけるノズル面15側の面である。
ネジ79は導通可能な金属材料などから形成されている。上述したように、第1溝形成部材71は導通ピン75を介して外側部材73に導通している。したがって、外側部材73を含めたカバー70全体がネジ79を介して保持部材30に導通している。
一方、カバー70は弾性シール部材76でヘッド10に接触するのみであり、他の部位ではヘッド10に接触していない。そして、弾性シール部材76は絶縁材料から形成されているので、ヘッド10はカバー70に対して直接接触によって導通していない。すなわち、カバー70はヘッド10には直接導通せず、保持部材30に直接導通している。
本実施形態に係るヘッド10は、カバー70ではなく保持部材30に接地板80を介して導通している。ここで、図25及び図26を用いて接地板80について説明する。図25は実施形態2に係る接地板の斜視図であり、図26は実施形態2に係る保持部材に設けられた接地板の平面図である。
接地板80は、保持部材30に固定された板ばね状の部材である。具体的には、接地板80は、保持部材30の保持部40の頂面40aに固定され、Y方向に長尺の平板状の取付部81を有している。取付部81には、厚さ方向に貫通した挿通孔83が設けられている。挿通孔83にはネジなどの固定部材が挿通される。
また、接地板80は、取付部81の長辺、すなわちY方向に平行な辺から連続してYZ平面に略平行な平板状の2つの板ばね部82を有している。2つの板ばね部82は、互いに離れる方向(X方向)に付勢されている。
このような接地板80は、導通可能であれば特に材料に限定はない。本実施形態に係る接地板80は、例えば、金属からなる平板状の部材からなり、そのY方向に平行な二辺を一方面側に折り曲げることで板ばね部82が形成され、取付部81の一部を除去することで挿通孔83が形成されている。
このような接地板80は、2列のヘッド列10A及び10Bの間に板ばね部82が平行となるように保持部材30の保持部40に固定されている(図19、図26参照)。この接地板80の固定手段は特に限定されない。本実施形態では、保持部材30の保持部40の頂面40aにネジ穴(図示せず)を設け、挿通孔83にネジ(図示せず)を挿通して当該ネジ穴に螺合させることで、保持部材30に接地板80を固定している。
図19及び図20に示すように、各ヘッド10に取り付けられたカバーヘッド16Aは、保持部材30の保持部40側に面した側面の一部が保持部40側に突出するように屈曲した屈曲部16cを有している。上述した接地板80の板ばね部82は、屈曲部16c側に付勢されて接触している。
このように、接地板80は、保持部材に直接固定されており、かつカバーヘッド16Aにも直接接触している。また、実施形態1で述べたようにカバーヘッド16Aはノズル面15の周縁部に接触している。したがって、ヘッド10は、ノズル面15からカバーヘッド16A、接地板80を介して保持部材30に導通している。
なお、カバーヘッド16Aの表面には、インクなどの液体が付着することを抑制するために撥水加工されているが、接地板80の板ばね部82が接触する屈曲部16cには撥水加工されていない。これにより、カバーヘッド16Aにインクなどの液体の付着を抑制するとともに、接地板80による導通を良好なものとすることができる。
以上に説明したように、本実施形態に係るヘッドユニット1Aによれば、カバー70のヘッド開口77とヘッド10のカバーヘッド16Aとの間に弾性シール部材76を設けた。これにより、カバー70の外部からヘッド開口77とカバーヘッド16Aとの隙間を介してヘッド10にインクやミストなどが侵入することを抑制することができる。そして、電気的には、ヘッド10は接地板80を介して保持部材30に導通し、カバー70は保持部材30に導通している。すなわち、ヘッド10及びカバー70は互いに直接導通しなくても、共通の保持部材30に導通している。これにより、保持部材30を接地することで、ヘッド10及びカバー70に帯電することを抑制することができる。
なお、請求項に言う導通部は、ヘッド10のカバーヘッド16A(保護板)に電気的に導通する部分であるが、本実施形態においては、カバー70の保持部材30と接触する固定部74が相当する。すなわち、導通部としての固定部74は、保持部材30及び接地板80を介して間接的にヘッド10のカバーヘッド16Aに電気的に導通している。
さらに、本実施形態に係るカバー70は、弾性シール部材76を第1溝形成部材71及び外側部材73に挟持しており、その状態でネジ79により保持部材30に固定されている。このため、弾性シール部材76が弾性変形し、カバーヘッド16Aが接地板80から離れる方向の応力が掛かったとしても、固定部材であるネジ79によりカバー70は保持部材30に固定されているので、弾性シール部材76によるシール機能は保たれる。さらに、ネジ79はカバー70を保持部材30に固定するとともに、カバー70を保持部材30に導通させる機能を兼ねている。このため、部品点数を削減してコスト削減を図ることができる。
また、本実施形態では、カバーヘッド16Aとカバー70のヘッド開口77との間に弾性シール部材76を設けたが、これに限定されない。例えば、導電性の弾性シール部材を用いてもよいし、接着剤を用いてもよい。
〈実施形態3〉
実施形態1に係るヘッドユニット1を備える液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置について説明する。図27は、本実施形態に係るインクジェット式記録装置の概略斜視図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
インクジェット式記録装置Iは、ヘッドユニット1が固定されて、記録シート等の被噴射媒体を搬送することで印刷を行う所謂ライン式記録装置である。具体的には、インクジェット式記録装置Iは、ヘッドユニット1と、装置本体2と、被噴射媒体Sを搬送する搬送手段4とを具備する。
ヘッドユニット1は、ノズル列14の並設方向(Y方向)に直交する搬送方向(X方向)に被噴射媒体Sが搬送されるように装置本体2に取り付けられている。実施形態1で説明したように、ヘッドユニット1は、Y方向に沿ってヘッド10が千鳥状に配置され、ノズル列ユニットを有している。これにより、被噴射媒体Sの搬送方向とは交差するY方向に亘って全ての領域で印刷を行うことができる。
ヘッドユニット1の上面側には、特に図示しないが、流路形成部材が設けられている。流路形成部材は、インクが貯留されたインクタンクやインクカートリッジなどのインク貯留手段からインクが供給され、該インクを保持部材30の接続流路32を介して各ヘッド10に供給するものである。なお、インク貯留手段は、流路形成部材と一体的に設けられていてもよいし、装置本体2内のヘッドユニット1とは異なる位置に保持されていてもよい。
搬送手段4は、例えばヘッドユニット1に対してX方向の両側に設けられた第1の搬送手段7と、第2の搬送手段8とを具備する。
第1の搬送手段7は、駆動ローラー7aと、従動ローラー7bと、これら駆動ローラー7a及び従動ローラー7bに巻回された搬送ベルト7cとで構成されている。また、第2の搬送手段8は、第1の搬送手段7と同様に駆動ローラー8a、従動ローラー8b及び搬送ベルト8cで構成されている。
これらの第1の搬送手段7及び第2の搬送手段8のそれぞれの駆動ローラー7a、8aには、図示しない駆動モーター等の駆動手段が接続されており、駆動手段の駆動力によって搬送ベルト7c、8cが回転駆動することで、被噴射媒体Sをヘッドユニット1の上流及び下流側で搬送する。
このようなインクジェット式記録装置Iによれば、被噴射媒体Sを搬送しながら、ヘッドユニット1の各ヘッド10からインクが噴射され、被噴射媒体Sに着弾して印刷が行われる。
なお、上述した例では、ヘッドユニット1は、装置本体2に固定され、搬送手段4が被噴射媒体Sを搬送するようにしたが、このような態様に限定されない。搬送手段4は、ヘッドユニット1と被噴射媒体Sとを相対的に移動させればよいため、被噴射媒体Sを固定し、搬送手段4がヘッドユニット1を搬送するようにしてもよい。また、インクジェット式記録装置Iは、1つのヘッドユニット1を備える場合のみならず、複数のヘッドユニット1を備えていてもよい。さらに、実施形態2に係るヘッドユニット1Aについても、ヘッドユニット1と同様にインクジェット式記録装置Iに搭載することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されない。上述の実施形態や、これらを組み合わせたものに以下の変形例の1つまたは複数を組み合わせてもよい。
例えば、カバー60に設けられた導通部66は、一つのヘッド10につき一つ形成されていたが、このような態様に限定されない。1つの導通部66で複数のヘッド10に接触して導通するように構成してもよい。
また、カバー60は、ヘッドユニット1に着脱可能である必要は無く、ネジ等で固定されていてもよい。
さらに、本発明は、広く液体噴射装置を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を備える液体噴射装置にも適用することができる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1、1A ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10 ヘッド(液体噴射ヘッド)、 11 ノズル開口、 15 ノズル面(液体噴射面)、 16、16A カバーヘッド(保護板)、 30 保持部材、 40 保持部、 60、70 カバー、 65 切り欠き部、 66 導通部、 71 第1溝形成部材、 72 第2溝形成部材、 73 外側部材、 74 固定部(導通部)、 76 弾性シール部材、 77 ヘッド開口、 78 溝部、 79 ネジ(固定部材)、 80 接地板

Claims (9)

  1. 液体を噴射するノズル開口が設けられた液体噴射面を有する複数の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドのそれぞれに設けられ、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面及び前記液体噴射面に連続した前記液体噴射ヘッドの側面を保護する保護板と、
    前記各液体噴射ヘッドの前記液体噴射面の間を覆うカバーとを備え、
    前記カバーは、前記液体噴射ヘッドの前記保護板に電気的に導通する導通部を有し、
    前記導通部は、前記液体噴射ヘッド同士の間において、前記液体噴射ヘッドの側面を保護する前記保護板の一部に導通する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  2. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    複数の前記液体噴射ヘッドが固定された保持部材を備え、
    複数の前記液体噴射ヘッドと前記カバーとは、前記保持部材を介して接地されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  3. 請求項2に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記保護板と前記カバーとの間をシールする弾性シール部材と、
    前記カバーと前記保持部材とを導通可能に固定する固定部材とを備える
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  4. 請求項2又は請求項3に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記保持部材に固定された板ばね状の接地板を備え、
    前記接地板は、前記保護板に付勢されて接触し、前記保護板と前記保持部材とを導通する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  5. 請求項3に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記カバーは、外側部材と、第1溝形成部材と、前記外側部材及び前記第1溝形成部材の間の第2溝形成部材を有し、
    前記外側部材、前記第1溝形成部材及び前記第2溝形成部材には、前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面が露出するヘッド開口が設けられ、
    前記外側部材は、前記第1溝形成部材に導通し、
    前記固定部材は、前記第1溝形成部材と前記保持部材とを導通可能に固定し、
    前記弾性シール部材は、前記ヘッド開口の内面に設けられた溝部に配置され、前記外側部材及び前記第1溝形成部材の間に挟持されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  6. 請求項5に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記第1溝形成部材は、前記外側部材よりも厚く、前記第2溝形成部材よりも薄く形成され、
    前記外側部材及び前記第1溝形成部材は屈曲された側面部を有し、
    前記第2形成部材は、平面状に形成されている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記カバーは、着脱可能であり、前記液体噴射面が露出する開口部を有する底板と、前記底板から前記液体噴射面側に立設した前記導通部とを有し、
    前記導通部は、前記液体噴射ヘッド同士の間において、前記液体噴射ヘッドの側面を保護する前記保護板の一部に弾性変形して当接する
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドユニットにおいて、
    前記液体噴射ヘッド又は前記保護板には、前記保護板の前記導通部が当接される領域に対向する位置に突起部が設けられている
    ことを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載する液体噴射ヘッドユニットを備えることを特徴とする液体噴射装置。
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