JP3157654B2 - 記録装置及び電子機器 - Google Patents
記録装置及び電子機器Info
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- JP3157654B2 JP3157654B2 JP15537893A JP15537893A JP3157654B2 JP 3157654 B2 JP3157654 B2 JP 3157654B2 JP 15537893 A JP15537893 A JP 15537893A JP 15537893 A JP15537893 A JP 15537893A JP 3157654 B2 JP3157654 B2 JP 3157654B2
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- Japan
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- recording head
- main body
- apparatus main
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンピュータ等
の情報出力装置に装備されるプリンターや、複写機,フ
ァクシミリ装置等の電子機器及び記録装置に係り、特に
装置本体と交換部材とをフレキシブルケーブルを介して
電気的に接続する電子機器及び記録装置に関するもので
ある。
の情報出力装置に装備されるプリンターや、複写機,フ
ァクシミリ装置等の電子機器及び記録装置に係り、特に
装置本体と交換部材とをフレキシブルケーブルを介して
電気的に接続する電子機器及び記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今日、入力情報を記録するための記録装
置は種々開発されているが、一般的に画信号に応じて記
録ヘッドを駆動し、記録シートに対して所定の記録を行
うように構成されている。上記画信号を伝達するケーブ
ルとして、近年では組立の容易性を考慮してフレキシブ
ルプリント板に信号線を印刷形成したフレキシブルケー
ブルを使用するものが多い。
置は種々開発されているが、一般的に画信号に応じて記
録ヘッドを駆動し、記録シートに対して所定の記録を行
うように構成されている。上記画信号を伝達するケーブ
ルとして、近年では組立の容易性を考慮してフレキシブ
ルプリント板に信号線を印刷形成したフレキシブルケー
ブルを使用するものが多い。
【0003】また、記録ヘッドに関しても、ユーザーの
メンテナンスフリーの要求の高まりから、例えばインク
ジェット記録装置においては、インクを使い終わった場
合にインクタンクだけではなく記録ヘッドごと交換して
記録ヘッドの寿命を考慮する必要がないように構成され
ている。
メンテナンスフリーの要求の高まりから、例えばインク
ジェット記録装置においては、インクを使い終わった場
合にインクタンクだけではなく記録ヘッドごと交換して
記録ヘッドの寿命を考慮する必要がないように構成され
ている。
【0004】上記インクジェット記録装置としては、例
えば図12に示すように、インクタンク一体型の記録ヘッ
ド51をキャリッジ52に搭載して、このキャリッジ52をリ
ードスクリュー53を回転させることでガイド軸54に沿っ
て往復移動させて記録を行うものである。このインクジ
ェット記録装置のインクタンク一体型記録ヘッド51とフ
レキシブルケーブル55との電気的接続は、フレキシブル
ケーブル55に多数の突出部を設けて接点部55bとして信
号伝達を行っている。
えば図12に示すように、インクタンク一体型の記録ヘッ
ド51をキャリッジ52に搭載して、このキャリッジ52をリ
ードスクリュー53を回転させることでガイド軸54に沿っ
て往復移動させて記録を行うものである。このインクジ
ェット記録装置のインクタンク一体型記録ヘッド51とフ
レキシブルケーブル55との電気的接続は、フレキシブル
ケーブル55に多数の突出部を設けて接点部55bとして信
号伝達を行っている。
【0005】上記キャリッジ52の拡大図を図13に示す。
キャリッジ52から垂直に設けられたコンタクト部52aに
よってインクタンク一体型の記録ヘッド51とフレキシブ
ルケーブル55の接点部55bとの接続が行われる。上記コ
ンタクト部52aの分解構成を図14に示す。
キャリッジ52から垂直に設けられたコンタクト部52aに
よってインクタンク一体型の記録ヘッド51とフレキシブ
ルケーブル55の接点部55bとの接続が行われる。上記コ
ンタクト部52aの分解構成を図14に示す。
【0006】上記キャリッジ52のコンタクト部52aに
は、ゴムパッド56を介してフレキシブルケーブル55の接
点部55bが固定される。上記ゴムパッド56はその穴56a
1 ,56a2 ,56a3 をコンタクト部52aの軸52b1 ,52
b2 ,52b3 に夫々嵌め込み、上記穴56a1 と軸52b1
を基準として位置決めされる。またフレキシブルケーブ
ル55はその一端をキャリッジ52の下部に設けられたフレ
キはいまわし用穴52cから取り出し、穴55a1 ,55
a2 ,55a3 ,55a4 ,55a5 をコンタクト部52aの軸
52b1 ,52b2 ,52b3 ,52b4 ,52b5 に夫々嵌め込
み、穴55a4 と軸52b4 を基準として位置決めされる。
そして、位置決めされたフレキシブルケーブル55は、フ
レキ上押さえ57とフレキ下押さえ58をキャリッジ52に嵌
め込むことにより、キャリッジ52に固定される。
は、ゴムパッド56を介してフレキシブルケーブル55の接
点部55bが固定される。上記ゴムパッド56はその穴56a
1 ,56a2 ,56a3 をコンタクト部52aの軸52b1 ,52
b2 ,52b3 に夫々嵌め込み、上記穴56a1 と軸52b1
を基準として位置決めされる。またフレキシブルケーブ
ル55はその一端をキャリッジ52の下部に設けられたフレ
キはいまわし用穴52cから取り出し、穴55a1 ,55
a2 ,55a3 ,55a4 ,55a5 をコンタクト部52aの軸
52b1 ,52b2 ,52b3 ,52b4 ,52b5 に夫々嵌め込
み、穴55a4 と軸52b4 を基準として位置決めされる。
そして、位置決めされたフレキシブルケーブル55は、フ
レキ上押さえ57とフレキ下押さえ58をキャリッジ52に嵌
め込むことにより、キャリッジ52に固定される。
【0007】上記ゴムパッド56に形成されたの多数の突
起56bは、図15に示すように先端が円錐状に成形されて
おり、この突起56bに対応するフレキシブルケーブル55
の接点部55bには図16に示すように凹部55cが形成され
ている。図16に示すように、上記突起56bの先端が接点
部55bの凹部55cに侵入して接触し、該突起56bが弾性
変形することによって生ずる圧で凹部55cを記録ヘッド
51の接点に押し付けて信号の伝達を行っている。
起56bは、図15に示すように先端が円錐状に成形されて
おり、この突起56bに対応するフレキシブルケーブル55
の接点部55bには図16に示すように凹部55cが形成され
ている。図16に示すように、上記突起56bの先端が接点
部55bの凹部55cに侵入して接触し、該突起56bが弾性
変形することによって生ずる圧で凹部55cを記録ヘッド
51の接点に押し付けて信号の伝達を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来技術に示すフレキシブルケーブル55と記録ヘッド
51との接触構成では、ゴムパッド56の突起56bが円錐形
状であるため、図17の矢印Fに示す力を加えた場合に、
ゴムパッド56の変形量とパッド圧力との関係は図18のグ
ラフaに示すように比例関係になく、接触圧の保証が困
難となる。また部品公差によるゴムパッド56の変形量が
最小或いは最大になった場合に接触圧がばらつく。更に
ゴムパッド56の突起56bの頂点とフレキシブルケーブル
55の接点部55bの凹部55cの頂点が夫々位置に関して公
差を持っているので、図19に示すように頂点どうしが完
全に一致する保証はなく、ゴムパッド56の変形量が理論
通りかを確認することが困難であった。また更に、図20
に示すように、組立時にゴムパッド56の突起56の先端が
フレキシブルケーブル55の凹部55bのいずれかに引っ掛
かり、突起56bが座屈した状態で組み立てられた場合に
は、所定の接触圧が得られないおそれがあった。
記従来技術に示すフレキシブルケーブル55と記録ヘッド
51との接触構成では、ゴムパッド56の突起56bが円錐形
状であるため、図17の矢印Fに示す力を加えた場合に、
ゴムパッド56の変形量とパッド圧力との関係は図18のグ
ラフaに示すように比例関係になく、接触圧の保証が困
難となる。また部品公差によるゴムパッド56の変形量が
最小或いは最大になった場合に接触圧がばらつく。更に
ゴムパッド56の突起56bの頂点とフレキシブルケーブル
55の接点部55bの凹部55cの頂点が夫々位置に関して公
差を持っているので、図19に示すように頂点どうしが完
全に一致する保証はなく、ゴムパッド56の変形量が理論
通りかを確認することが困難であった。また更に、図20
に示すように、組立時にゴムパッド56の突起56の先端が
フレキシブルケーブル55の凹部55bのいずれかに引っ掛
かり、突起56bが座屈した状態で組み立てられた場合に
は、所定の接触圧が得られないおそれがあった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、組立精度を向上させると共に、ケーブルと記録ヘ
ッド等の交換部材との安定した接触圧を保証した記録装
置及び電子機器を提供することにある。
決し、組立精度を向上させると共に、ケーブルと記録ヘ
ッド等の交換部材との安定した接触圧を保証した記録装
置及び電子機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、装置本体と、該装置本
体に対し交換可能な記録ヘッドと、前記装置本体と記録
ヘッドとを電気的に接続するフレキシブルケーブルを介
して前記装置本体より記録信号が記録ヘッドに伝達され
る記録装置において、前記フレキシブルケーブルの端部
に形成した凹部を有する電気接点部をキャリッジのコン
タクト部に配設し、前記コンタクト部とフレキシブルケ
ーブルとの間には前記電気接点部に対応した突起部を有
する弾性部材が設けられており、前記弾性部材の突起部
は中空であって、先端部の形状は前記電気接点部の凹部
周縁を加圧する形状であって、前記先端部の周縁より支
持部に向かって中空の内側に凸となるような曲面を形成
する外形形状に構成され、前記装置本体に記録ヘッドを
装着する際に、前記突起部の先端部が対応するフレキシ
ブルケーブルの電気接点部の凹部周縁を加圧して記録ヘ
ッドとの電気的接続を行うことを特徴とする。
の本発明に係る代表的な構成は、装置本体と、該装置本
体に対し交換可能な記録ヘッドと、前記装置本体と記録
ヘッドとを電気的に接続するフレキシブルケーブルを介
して前記装置本体より記録信号が記録ヘッドに伝達され
る記録装置において、前記フレキシブルケーブルの端部
に形成した凹部を有する電気接点部をキャリッジのコン
タクト部に配設し、前記コンタクト部とフレキシブルケ
ーブルとの間には前記電気接点部に対応した突起部を有
する弾性部材が設けられており、前記弾性部材の突起部
は中空であって、先端部の形状は前記電気接点部の凹部
周縁を加圧する形状であって、前記先端部の周縁より支
持部に向かって中空の内側に凸となるような曲面を形成
する外形形状に構成され、前記装置本体に記録ヘッドを
装着する際に、前記突起部の先端部が対応するフレキシ
ブルケーブルの電気接点部の凹部周縁を加圧して記録ヘ
ッドとの電気的接続を行うことを特徴とする。
【0011】また、他の構成としては、装置本体と、該
装置本体に対し交換可能な記録ヘッドと、前記装置本体
と記録ヘッドとを電気的に接続するフレキシブルケーブ
ルを介して前記装置本体より記録信号が記録ヘッドに伝
達される記録装置において、前記記録ヘッドを少なくと
も1以上で位置決めするための位置決め手段と、前記記
録ヘッドに信号伝達するための複数の接点を有するケー
ブルを装着するためのケーブル装着部と、前記複数のケ
ーブル接点に対応した突起部を有し外力によって体積一
定のまま変形可能な半液体袋を装着可能な半液体袋装着
部と、を有し、前記ケーブル装着部には前記半液体袋装
着部と連通するケーブル接点に対応した複数の穴が穿設
されており、前記半液体袋装着部に装着された半液体袋
の突起部は、前記ケーブル装着部の複数の穴を介してケ
ーブル装着部に装着された対応するケーブル接点を夫々
付勢することを特徴とする。
装置本体に対し交換可能な記録ヘッドと、前記装置本体
と記録ヘッドとを電気的に接続するフレキシブルケーブ
ルを介して前記装置本体より記録信号が記録ヘッドに伝
達される記録装置において、前記記録ヘッドを少なくと
も1以上で位置決めするための位置決め手段と、前記記
録ヘッドに信号伝達するための複数の接点を有するケー
ブルを装着するためのケーブル装着部と、前記複数のケ
ーブル接点に対応した突起部を有し外力によって体積一
定のまま変形可能な半液体袋を装着可能な半液体袋装着
部と、を有し、前記ケーブル装着部には前記半液体袋装
着部と連通するケーブル接点に対応した複数の穴が穿設
されており、前記半液体袋装着部に装着された半液体袋
の突起部は、前記ケーブル装着部の複数の穴を介してケ
ーブル装着部に装着された対応するケーブル接点を夫々
付勢することを特徴とする。
【0012】
【作用】上記前者の構成によれば、装置本体に記録ヘッ
ドを装着する場合に、前記突起部が対応する電気的接触
部を加圧して(図17の力Fが加わる)、図18のグラフb
に示すように弾性部材の圧力は設定値に達した後ほぼそ
の設定値を維持することができる。
ドを装着する場合に、前記突起部が対応する電気的接触
部を加圧して(図17の力Fが加わる)、図18のグラフb
に示すように弾性部材の圧力は設定値に達した後ほぼそ
の設定値を維持することができる。
【0013】また上記後者の構成によれば、ケーブルの
接点と記録ヘッド側の接点とを半液体袋の付勢により均
一に密着させることができる。
接点と記録ヘッド側の接点とを半液体袋の付勢により均
一に密着させることができる。
【0014】
【実施例】〔第1実施例〕 次に本発明の一実施例に係る記録装置について説明す
る。本実施例は記録装置としてインクジェット記録方式
を採用した記録装置を用いて説明するものとする。図1
はシリアル型のインクジェット記録装置の構成図、図2
はフレキシブルケーブルとゴムパッドの固定部を示す説
明図、図3はゴムパッドの斜視図、図4はフレキシブル
ケーブルとゴムパッドの接触部の関係を示す説明図、図
5はゴムパッドの変形量とパッド圧力との関係を示すグ
ラフ、図6は従来のゴムパッドの変形量とパッド圧力と
の関係を示すグラフである。
る。本実施例は記録装置としてインクジェット記録方式
を採用した記録装置を用いて説明するものとする。図1
はシリアル型のインクジェット記録装置の構成図、図2
はフレキシブルケーブルとゴムパッドの固定部を示す説
明図、図3はゴムパッドの斜視図、図4はフレキシブル
ケーブルとゴムパッドの接触部の関係を示す説明図、図
5はゴムパッドの変形量とパッド圧力との関係を示すグ
ラフ、図6は従来のゴムパッドの変形量とパッド圧力と
の関係を示すグラフである。
【0015】先ず図1を参照して記録装置の概略構成に
ついて説明する。図1は、外カバーを開いた状態を示す
ものであり、記録装置はシート搬送手段によって記録シ
ートPを搬送し、記録手段によって記録を行うものであ
る。
ついて説明する。図1は、外カバーを開いた状態を示す
ものであり、記録装置はシート搬送手段によって記録シ
ートPを搬送し、記録手段によって記録を行うものであ
る。
【0016】(シート搬送手段) 前記シート搬送手段の構成は、挿入口1より普通紙やプ
ラスチックシート等の記録シートPを挿入し、図示しな
いモータにより搬送ローラ2を回転させて記録シートP
をシート押さえ板3によって搬送ローラ2に押し付けて
記録位置までUターン搬送するように構成されている。
ラスチックシート等の記録シートPを挿入し、図示しな
いモータにより搬送ローラ2を回転させて記録シートP
をシート押さえ板3によって搬送ローラ2に押し付けて
記録位置までUターン搬送するように構成されている。
【0017】(記録手段) 4はシリアル記録方式の記録ヘッドであってキャリッジ
5に搭載されており、該キャリッジ5はリートスクリュ
ー6に噛合している。このリードスクリュー6を図示し
ないモータにより正逆回転させることにより、キャリッ
ジ5を矢印a方向に往復移動する。上記キャリッジ5の
往復移動に同期させて記録ヘッド4を画信号に応じて駆
動してインクを記録シートPに吐出して記録を行う。
5に搭載されており、該キャリッジ5はリートスクリュ
ー6に噛合している。このリードスクリュー6を図示し
ないモータにより正逆回転させることにより、キャリッ
ジ5を矢印a方向に往復移動する。上記キャリッジ5の
往復移動に同期させて記録ヘッド4を画信号に応じて駆
動してインクを記録シートPに吐出して記録を行う。
【0018】上記記録装置における記録手段としては、
記録ヘッドからインクを吐出して記録するインクジェッ
ト記録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは微細
な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体
に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー
発生手段を備えている。
記録ヘッドからインクを吐出して記録するインクジェッ
ト記録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは微細
な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体
に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー
発生手段を備えている。
【0019】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0020】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0021】上記記録ヘッド4にはキャリッジ5のコン
タクト部5aに装着するための装着部(凹部)が形成さ
れており、この装着部の周囲には図示しないベースプレ
ート及びヘッド基板が形成されている。また上記ベース
プレートのインク吐出面側には、キャリッジ5の対応す
る第1,第2位置決め部5g,5h(図2参照)と位置
決めを行う図示しない第1,第2位置決め部が形成され
ている。また上記記録ヘッド4にはフレキシブルケーブ
ル7が接続されており、このフレキシブルケーブル7を
介して図示しない制御部からの信号伝達が行われる。上
記フレキシブルケーブル7はキャリッジ5の往復移動を
阻害しないように押さえ部材8によって装置本体の固定
部材となるシャーシ9に固定されている。
タクト部5aに装着するための装着部(凹部)が形成さ
れており、この装着部の周囲には図示しないベースプレ
ート及びヘッド基板が形成されている。また上記ベース
プレートのインク吐出面側には、キャリッジ5の対応す
る第1,第2位置決め部5g,5h(図2参照)と位置
決めを行う図示しない第1,第2位置決め部が形成され
ている。また上記記録ヘッド4にはフレキシブルケーブ
ル7が接続されており、このフレキシブルケーブル7を
介して図示しない制御部からの信号伝達が行われる。上
記フレキシブルケーブル7はキャリッジ5の往復移動を
阻害しないように押さえ部材8によって装置本体の固定
部材となるシャーシ9に固定されている。
【0022】上記インクジェット記録装置のインクタン
ク一体型記録ヘッド4とフレキシブルケーブル7との電
気的接続は、フレキシブルケーブル7に多数の突出部
(ケーブル接点)を設けた接点部7bを介して信号伝達
を行っている。
ク一体型記録ヘッド4とフレキシブルケーブル7との電
気的接続は、フレキシブルケーブル7に多数の突出部
(ケーブル接点)を設けた接点部7bを介して信号伝達
を行っている。
【0023】(記録ヘッド搬送体) 上記キャリッジ5には、図2に示すように記録ヘッド4
を主走査方向に位置決めするための第1位置決め部5
g、該主走査方向と直交する方向の位置決めを行う第2
位置決め部5h、及びコンタクト部5aが夫々設けられ
ている。このコンタクト部5aは、フレキシブルケーブ
ル7の接点部7bを装着可能な凸部材であって、上記コ
ンタクト部5aには記録ヘッド4を主走査方向に位置決
めするための第3位置決め部である軸5b3 が形成され
ている。
を主走査方向に位置決めするための第1位置決め部5
g、該主走査方向と直交する方向の位置決めを行う第2
位置決め部5h、及びコンタクト部5aが夫々設けられ
ている。このコンタクト部5aは、フレキシブルケーブ
ル7の接点部7bを装着可能な凸部材であって、上記コ
ンタクト部5aには記録ヘッド4を主走査方向に位置決
めするための第3位置決め部である軸5b3 が形成され
ている。
【0024】上記フレキシブルケーブル7は、キャリッ
ジ5に形成されたフレキはいまわし用穴5cを介して裏
面側よりコンタクト部5aに導かれ接点部7bが固定さ
れる。この接点部7bは、記録ヘッド4内の図示しない
ヘッド基板の基板接点と密着して電気信号を伝達するも
のである。上記接点部7bには基板接点との密着性を確
保するため、フレキシブルケーブル7の表面より凸形状
の複数のケーブル接点7dが形成されている。
ジ5に形成されたフレキはいまわし用穴5cを介して裏
面側よりコンタクト部5aに導かれ接点部7bが固定さ
れる。この接点部7bは、記録ヘッド4内の図示しない
ヘッド基板の基板接点と密着して電気信号を伝達するも
のである。上記接点部7bには基板接点との密着性を確
保するため、フレキシブルケーブル7の表面より凸形状
の複数のケーブル接点7dが形成されている。
【0025】(フレキシブルケーブルとゴムパッドの固
定部) 次に図2を参照してフレキシブルケーブル7のキャリッ
ジ5に対する固定構造について詳細に説明する。図2に
おいて、キャリッジ5上の記録ヘッド搭載面に対して垂
直に設けられたコンタクト部5aによって記録ヘッド4
との電気的接続が行われる。上記コンタクト部5aにゴ
ムパッド10を介してフレキシブルケーブル7の接点部7
bを固定する。
定部) 次に図2を参照してフレキシブルケーブル7のキャリッ
ジ5に対する固定構造について詳細に説明する。図2に
おいて、キャリッジ5上の記録ヘッド搭載面に対して垂
直に設けられたコンタクト部5aによって記録ヘッド4
との電気的接続が行われる。上記コンタクト部5aにゴ
ムパッド10を介してフレキシブルケーブル7の接点部7
bを固定する。
【0026】上記ゴムパッド10はその穴10a1 ,10
a2 ,10a3 をコンタクト部5aの軸5b1 ,5b2 ,
5b3 に夫々嵌め込み、上記穴10a1 と軸5b1 を基準
として位置決めされる。またフレキシブルケーブル7は
その一端をキャリッジ5の下部に設けられたフレキはい
まわし用穴5cから取り出し、穴7a1 ,7a2 ,7a
3,7a4 ,7a5 をコンタクト部5aの軸5b1 ,5
b2 ,5b3 ,5b4 ,5b5 に夫々嵌め込み、穴7a
4 と軸5b4 を基準として位置決めされる。そして、位
置決めされたフレキシブルケーブル7は、フレキ上押さ
え11とフレキ下押さえ12をキャリッジ5に嵌め込むこと
により、キャリッジ5に固定される。
a2 ,10a3 をコンタクト部5aの軸5b1 ,5b2 ,
5b3 に夫々嵌め込み、上記穴10a1 と軸5b1 を基準
として位置決めされる。またフレキシブルケーブル7は
その一端をキャリッジ5の下部に設けられたフレキはい
まわし用穴5cから取り出し、穴7a1 ,7a2 ,7a
3,7a4 ,7a5 をコンタクト部5aの軸5b1 ,5
b2 ,5b3 ,5b4 ,5b5 に夫々嵌め込み、穴7a
4 と軸5b4 を基準として位置決めされる。そして、位
置決めされたフレキシブルケーブル7は、フレキ上押さ
え11とフレキ下押さえ12をキャリッジ5に嵌め込むこと
により、キャリッジ5に固定される。
【0027】上記フレキシブルケーブル7の接点部7b
には図4に示すように凹部7cが形成されており、これ
に対応するゴムパッド10には図3に示すように多数の突
起10bが形成されている。この突起10bは先端に円形部
分10cが形成されており、該円形部分10cの面積は図4
に示すように接点部7bの凹部7cより大きく形成され
ており、上記円形部分10cが接点部7bの凹部周縁を加
圧するように構成されている。またこの円形部分10cの
周縁よりゴムパッド10の支持面10dまでの間は下に凸と
なるような、すなわち図4に示すように、突起10の中空
の内側に凸となるような二次曲線的カーブを描いた曲面
10eが形成されており、また突起10bの内部は中空に成
形されている。
には図4に示すように凹部7cが形成されており、これ
に対応するゴムパッド10には図3に示すように多数の突
起10bが形成されている。この突起10bは先端に円形部
分10cが形成されており、該円形部分10cの面積は図4
に示すように接点部7bの凹部7cより大きく形成され
ており、上記円形部分10cが接点部7bの凹部周縁を加
圧するように構成されている。またこの円形部分10cの
周縁よりゴムパッド10の支持面10dまでの間は下に凸と
なるような、すなわち図4に示すように、突起10の中空
の内側に凸となるような二次曲線的カーブを描いた曲面
10eが形成されており、また突起10bの内部は中空に成
形されている。
【0028】上記構成によって、記録ヘッド4との接触
時には、ゴムパッド10の突起10bが弾性変形してその変
形量による圧でフレキシブルケーブル7の接点部7bを
記録ヘッド4側の基板接点に押し付けるため信号の伝達
を確実に保証している。
時には、ゴムパッド10の突起10bが弾性変形してその変
形量による圧でフレキシブルケーブル7の接点部7bを
記録ヘッド4側の基板接点に押し付けるため信号の伝達
を確実に保証している。
【0029】本実施例に示すゴムパッド10と従来例のゴ
ムパッド56についての変形量とパッド圧力との関係を図
5及び図6のグラフに示す。図5は本実施例のゴムパッ
ド10を、図6は従来の円錐形ゴムパッド56(ゴム硬度59
°)を3個用いて測定したものである。
ムパッド56についての変形量とパッド圧力との関係を図
5及び図6のグラフに示す。図5は本実施例のゴムパッ
ド10を、図6は従来の円錐形ゴムパッド56(ゴム硬度59
°)を3個用いて測定したものである。
【0030】図6に示すように円錐形のゴムパッド56を
用いた場合、グラフの傾きは△1,△2のように直線で
はなく、しかもパッドをつぶせばつぶすほどパッド圧が
上昇している。
用いた場合、グラフの傾きは△1,△2のように直線で
はなく、しかもパッドをつぶせばつぶすほどパッド圧が
上昇している。
【0031】これに対して、図5に示すように本実施例
のゴムパッド10を用いた場合には、パッドつぶし量の増
加に対してパッド圧が最大値を示すまで、ほぼ直線状に
上昇した後、、若干のパッド圧の低下を生ずるが、その
後パッドつぶし量の増加に対してパッド圧がほぼ一定と
なる。
のゴムパッド10を用いた場合には、パッドつぶし量の増
加に対してパッド圧が最大値を示すまで、ほぼ直線状に
上昇した後、、若干のパッド圧の低下を生ずるが、その
後パッドつぶし量の増加に対してパッド圧がほぼ一定と
なる。
【0032】上記構成によれば、パッドつぶし量に対
し、パッド圧が所定値に達した後はほぼ一定となるため
に、部品公差上ゴムパッド10の変形量が最小或いは最大
になった場合でも、ほぼ設定した接触圧を得られるた
め、従来のゴムパッドのように部品公差による接触圧の
差がなくなり、装置の信頼性を向上させることができ
る。
し、パッド圧が所定値に達した後はほぼ一定となるため
に、部品公差上ゴムパッド10の変形量が最小或いは最大
になった場合でも、ほぼ設定した接触圧を得られるた
め、従来のゴムパッドのように部品公差による接触圧の
差がなくなり、装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0033】またフレキシブルケーブル7の接点部7b
の位置公差をゴムパッド10の突起10b先端の円形部分10
cで吸収できるので、両者の積み重ねによる接触圧の変
化はなく、安定した画信号の伝達が行なえる。さらに、
従来のように、フレキシブルケーブルの接点部にゴムパ
ッドの突起を侵入させる必要がないため、突起先端部の
座屈を生ずることもなく、組立性も向上する。
の位置公差をゴムパッド10の突起10b先端の円形部分10
cで吸収できるので、両者の積み重ねによる接触圧の変
化はなく、安定した画信号の伝達が行なえる。さらに、
従来のように、フレキシブルケーブルの接点部にゴムパ
ッドの突起を侵入させる必要がないため、突起先端部の
座屈を生ずることもなく、組立性も向上する。
【0034】〔第2実施例〕 次に前記第1実施例の他例に係る記録装置について図7
〜図9を参照して説明する。インクジェット記録装置の
概略構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部材
には同一番号を付して説明を援用する。
〜図9を参照して説明する。インクジェット記録装置の
概略構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部材
には同一番号を付して説明を援用する。
【0035】本実施例は、前記第1実施例におけるフレ
キシブルケーブル7と記録ヘッド4との接触圧を付与す
るためのゴムパッド10を省略したものである。図7にお
いて、キャリッジ5上の記録ヘッド搭載面に対して垂直
に設けられたコンタクト部5aによって記録ヘッド4と
の電気的接続が行われる。上記コンタクト部5aにフレ
キシブルケーブル7の一端を固定する。
キシブルケーブル7と記録ヘッド4との接触圧を付与す
るためのゴムパッド10を省略したものである。図7にお
いて、キャリッジ5上の記録ヘッド搭載面に対して垂直
に設けられたコンタクト部5aによって記録ヘッド4と
の電気的接続が行われる。上記コンタクト部5aにフレ
キシブルケーブル7の一端を固定する。
【0036】上記フレキシブルケーブル7はその一端を
キャリッジ5の下部に設けられたフレキはいまわし用穴
5cから取り出し、穴7a1 ,7a2 ,7a3 ,7
a4 ,7a5 をコンタクト部5aの軸5b1 ,5b2 ,
5b3 ,5b4 ,5b5 に夫々嵌め込み、穴7a4 と軸
5b4 を基準として位置決めされる。そして、位置決め
されたフレキシブルケーブル7は、フレキ上押さえ11と
フレキ下押さえ12をキャリッジ5に嵌め込むことによ
り、キャリッジ5に固定される。
キャリッジ5の下部に設けられたフレキはいまわし用穴
5cから取り出し、穴7a1 ,7a2 ,7a3 ,7
a4 ,7a5 をコンタクト部5aの軸5b1 ,5b2 ,
5b3 ,5b4 ,5b5 に夫々嵌め込み、穴7a4 と軸
5b4 を基準として位置決めされる。そして、位置決め
されたフレキシブルケーブル7は、フレキ上押さえ11と
フレキ下押さえ12をキャリッジ5に嵌め込むことによ
り、キャリッジ5に固定される。
【0037】上記フレキシブルケーブル7の接点部7b
には図9に示すように凹部7cが形成されており、これ
に対応するコンタクト部5aには図8に示すように多数
の突起5dが形成されている。この突起5dは円筒形を
しており、先端円形部分5eの面積は図9に示すように
接点部7bの凹部7cより大きく形成されており、上記
円形部分5eが接点部7bの凹部周縁を加圧するように
構成されている。また図9に示すように、上記突起5d
の下端部には薄肉U字状の突起バネ部5fが形成されて
おり、この突起バネ部5fによって突起5dはコンタク
ト部5aに連結支持されている(図9は図8を矢印b方
向から見たものである)。
には図9に示すように凹部7cが形成されており、これ
に対応するコンタクト部5aには図8に示すように多数
の突起5dが形成されている。この突起5dは円筒形を
しており、先端円形部分5eの面積は図9に示すように
接点部7bの凹部7cより大きく形成されており、上記
円形部分5eが接点部7bの凹部周縁を加圧するように
構成されている。また図9に示すように、上記突起5d
の下端部には薄肉U字状の突起バネ部5fが形成されて
おり、この突起バネ部5fによって突起5dはコンタク
ト部5aに連結支持されている(図9は図8を矢印b方
向から見たものである)。
【0038】上記構成によって、記録ヘッド4との接触
時には、コンタクト部5aの突起5dが突起バネ部5f
の弾性変形によって、突起5dの軸方向に移動する。こ
のとき突起バネ部5fの変形量による圧でフレキシブル
ケーブル7の接点部7bを記録ヘッド4側の接点に押し
付けるため信号の伝達を確実に保証している。よって、
第1実施例に比べてゴムパッド10を省略することにより
部品点数を減少させ、製造コストを低減することができ
る。
時には、コンタクト部5aの突起5dが突起バネ部5f
の弾性変形によって、突起5dの軸方向に移動する。こ
のとき突起バネ部5fの変形量による圧でフレキシブル
ケーブル7の接点部7bを記録ヘッド4側の接点に押し
付けるため信号の伝達を確実に保証している。よって、
第1実施例に比べてゴムパッド10を省略することにより
部品点数を減少させ、製造コストを低減することができ
る。
【0039】〔第3実施例〕 次にケーブルの接点と記録ヘッド側の接点とを均一に密
着させるために、半液体袋を用いる記録装置の実施例に
ついて説明する。
着させるために、半液体袋を用いる記録装置の実施例に
ついて説明する。
【0040】本実施例は前記第1,第2実施例に示すイ
ンクジェット記録装置(図1参照)に装備されるキャリ
ッジを用いて説明するものとする。図10はキャリッジと
記録ヘッドとの装着部の構成を示す説明図、図11は記録
ヘッド装着時のキャリッジの断面図である。
ンクジェット記録装置(図1参照)に装備されるキャリ
ッジを用いて説明するものとする。図10はキャリッジと
記録ヘッドとの装着部の構成を示す説明図、図11は記録
ヘッド装着時のキャリッジの断面図である。
【0041】先ず図10を参照してキャリッジの概略構成
について説明する。図10において、13はインクタンクと
記録ヘッドが一体となったディスポーザブルヘッド(以
下単に『記録ヘッド』という)であって、キャリッジ14
に着脱可能に構成されている。
について説明する。図10において、13はインクタンクと
記録ヘッドが一体となったディスポーザブルヘッド(以
下単に『記録ヘッド』という)であって、キャリッジ14
に着脱可能に構成されている。
【0042】上記記録ヘッド13は画信号に応じてインク
を吐出して記録するインクジェット記録方式を用いてい
る。即ち、この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリフ
ィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネルギ
ー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成
エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えてい
る。
を吐出して記録するインクジェット記録方式を用いてい
る。即ち、この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリフ
ィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネルギ
ー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成
エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えてい
る。
【0043】上記記録ヘッド13にはキャリッジ14に固定
のための凹部13aが形成されており、この凹部13aの周
囲にはベースプレート15及びヘッド基板16が形成されて
いる。また上記記録ヘッド13にはキャリッジ14との固定
のための引っ掛け部13bが形成されている。上記ベース
プレート15には、記録シートPに対向する記録面側にイ
ンク流路及びインク吐出面15dが形成されており、該ベ
ースプレート15の凹部13aに隣接する側面にはインク吐
出信号を得るための基板接点を形成したヘッド基板16が
設けられている。また上記ベースプレート15のインク吐
出面15dの直前には、キャリッジ14の対応する第1,第
2位置決め部14a,14bと位置決めを行う第1,第2位
置決め部15a,15bが形成されており、更に上記ベース
プレート15のヘッド基板16側には第3位置決め部(図示
せず)も形成されている。
のための凹部13aが形成されており、この凹部13aの周
囲にはベースプレート15及びヘッド基板16が形成されて
いる。また上記記録ヘッド13にはキャリッジ14との固定
のための引っ掛け部13bが形成されている。上記ベース
プレート15には、記録シートPに対向する記録面側にイ
ンク流路及びインク吐出面15dが形成されており、該ベ
ースプレート15の凹部13aに隣接する側面にはインク吐
出信号を得るための基板接点を形成したヘッド基板16が
設けられている。また上記ベースプレート15のインク吐
出面15dの直前には、キャリッジ14の対応する第1,第
2位置決め部14a,14bと位置決めを行う第1,第2位
置決め部15a,15bが形成されており、更に上記ベース
プレート15のヘッド基板16側には第3位置決め部(図示
せず)も形成されている。
【0044】またキャリッジ14には、記録ヘッド13を主
走査方向に位置決めするための第1位置決め部14a、該
主走査方向と直交する方向の位置決めを行う第2位置決
め部14b、及びコンタクト部14cが夫々設けられてい
る。このコンタクト部14cは、フレキシブルケーブル17
の接点部17aを装着するためのケーブル装着部と、半液
体パック18を装着する半液体袋装着部として機能する凸
部材であって、上記半液体パック18を装着するための穴
14d及びフレキシブルケーブル17の接点部17aに対応す
る該接点部17aより少し径の大きい穴14eを有している
(図11参照)。また上記コンタクト部14cには記録ヘッ
ド13を主走査方向に位置決めするための第3位置決め部
14fが形成れている。
走査方向に位置決めするための第1位置決め部14a、該
主走査方向と直交する方向の位置決めを行う第2位置決
め部14b、及びコンタクト部14cが夫々設けられてい
る。このコンタクト部14cは、フレキシブルケーブル17
の接点部17aを装着するためのケーブル装着部と、半液
体パック18を装着する半液体袋装着部として機能する凸
部材であって、上記半液体パック18を装着するための穴
14d及びフレキシブルケーブル17の接点部17aに対応す
る該接点部17aより少し径の大きい穴14eを有している
(図11参照)。また上記コンタクト部14cには記録ヘッ
ド13を主走査方向に位置決めするための第3位置決め部
14fが形成れている。
【0045】上記フレキシブルケーブル17は、キャリッ
ジ14に形成されたフレキはいまわし用穴14gを介して裏
面側よりコンタクト部14cに導かれて接点部17aが固定
される。この接点部17aは、記録ヘッド13内のベースプ
レート15の側面に設けられたヘッド基板16の基板接点と
密着して電気信号を伝達するものである。上記接点部17
aには基板接点との密着性を確保するため、フレキシブ
ルケーブル17の表面より凸形状の複数のケーブル接点17
bが形成されている。
ジ14に形成されたフレキはいまわし用穴14gを介して裏
面側よりコンタクト部14cに導かれて接点部17aが固定
される。この接点部17aは、記録ヘッド13内のベースプ
レート15の側面に設けられたヘッド基板16の基板接点と
密着して電気信号を伝達するものである。上記接点部17
aには基板接点との密着性を確保するため、フレキシブ
ルケーブル17の表面より凸形状の複数のケーブル接点17
bが形成されている。
【0046】また上記半液体パック18は、袋状のビニー
ル部材の中にシリコンが注入されたものを用いている。
この半液体パック18のフレシキブルケーブル17側には穴
14eより少し径の小さい凸部18aが該穴14eに対応する
位置に形成されている。
ル部材の中にシリコンが注入されたものを用いている。
この半液体パック18のフレシキブルケーブル17側には穴
14eより少し径の小さい凸部18aが該穴14eに対応する
位置に形成されている。
【0047】19は上記記録ヘッド13をキャリッジ14に固
定するために作業者が操作するためのレバーであり、20
は該レバー19のカム面に沿って回転して記録ヘッド13の
引っ掛け部13bに噛み合って記録ヘッド13をコンタクト
部14cに引き込むための引き込み部である。この引き込
み部20は図示しないバネによって記録ヘッド13を常にキ
ャリッジ14側に付勢している。21は上記レバー19と引き
込み部20をキャリッジ14に固定するためのカバーであ
り、22はキャリッジ14の移動をガイドするためのガイド
軸である。また23は半液体パック18の密閉を確実にする
ため、コンタクト部14cの穴14dに装着する蓋である。
定するために作業者が操作するためのレバーであり、20
は該レバー19のカム面に沿って回転して記録ヘッド13の
引っ掛け部13bに噛み合って記録ヘッド13をコンタクト
部14cに引き込むための引き込み部である。この引き込
み部20は図示しないバネによって記録ヘッド13を常にキ
ャリッジ14側に付勢している。21は上記レバー19と引き
込み部20をキャリッジ14に固定するためのカバーであ
り、22はキャリッジ14の移動をガイドするためのガイド
軸である。また23は半液体パック18の密閉を確実にする
ため、コンタクト部14cの穴14dに装着する蓋である。
【0048】次に図11を参照して記録ヘッド13とキャリ
ッジ14との接続部の構成について説明する。図11は記録
ヘッド13をキャリッジ14に装着したときのコンタクト部
14cの断面を模式的に示すものである。
ッジ14との接続部の構成について説明する。図11は記録
ヘッド13をキャリッジ14に装着したときのコンタクト部
14cの断面を模式的に示すものである。
【0049】前述したように、コンタクト部14c内には
半液体パック18が装着されており、該半液体パック18の
凸部18aが穴14eに嵌合している。また上記穴14eはフ
レキシブルケーブル17のケーブル接点17bの裏面側に対
応する位置に形成されており、またこのケーブル接点部
17bは記録ヘッド13のベースプレート15に設けられたヘ
ッド基板16の基板接点16aに接触している。
半液体パック18が装着されており、該半液体パック18の
凸部18aが穴14eに嵌合している。また上記穴14eはフ
レキシブルケーブル17のケーブル接点17bの裏面側に対
応する位置に形成されており、またこのケーブル接点部
17bは記録ヘッド13のベースプレート15に設けられたヘ
ッド基板16の基板接点16aに接触している。
【0050】上記キャリッジ14に設けられた引き込み部
20は、記録ヘッド13の引っ掛け部13bと噛み合い、記録
ヘッド13を図11の矢印c方向にコンタクト部14cに付勢
して固定している。この時ヘッド基板16の基板接点16a
はフレキシブルケーブル17のケーブル接点17bを付勢す
る。また該ケーブル接点17b裏面側より半液体パック18
の凸部18aが穴14eを介してケーブル接点17bを付勢す
ることにより、ケーブル接点17bと基板接点16aとの密
着性を確実にしている。
20は、記録ヘッド13の引っ掛け部13bと噛み合い、記録
ヘッド13を図11の矢印c方向にコンタクト部14cに付勢
して固定している。この時ヘッド基板16の基板接点16a
はフレキシブルケーブル17のケーブル接点17bを付勢す
る。また該ケーブル接点17b裏面側より半液体パック18
の凸部18aが穴14eを介してケーブル接点17bを付勢す
ることにより、ケーブル接点17bと基板接点16aとの密
着性を確実にしている。
【0051】尚、上記ヘッド基板16の基板接点16aの位
置にばらつきが生じた場合には、記録ヘッド13装着直後
は基板接点16aの高さの高い順にケーブル接点17bに加
わる圧力は高くなるが、半液体パック18は内部にシリコ
ンを注入してあるため、加わる圧力はケーブル接点17b
の高さの低い部分の液体圧が高くなり、最終的にはケー
ブル接点17bと基板接点16aの全ての接点の圧が等しく
なる。逆にフレキシブルケーブル17側のケーブル接点17
bの高さにばらつきが生じていた場合も同様である。
置にばらつきが生じた場合には、記録ヘッド13装着直後
は基板接点16aの高さの高い順にケーブル接点17bに加
わる圧力は高くなるが、半液体パック18は内部にシリコ
ンを注入してあるため、加わる圧力はケーブル接点17b
の高さの低い部分の液体圧が高くなり、最終的にはケー
ブル接点17bと基板接点16aの全ての接点の圧が等しく
なる。逆にフレキシブルケーブル17側のケーブル接点17
bの高さにばらつきが生じていた場合も同様である。
【0052】上記構成によれば、コンタクト部14cに半
液体パック18を装着してフレキシブルケーブル17のケー
ブル接点17b裏面側より凸部18aが穴14eを介してケー
ブル接点17bを付勢することにより、ケーブル接点17b
と基板接点16aとの圧を均一することができ、接触不良
を防止することができる。
液体パック18を装着してフレキシブルケーブル17のケー
ブル接点17b裏面側より凸部18aが穴14eを介してケー
ブル接点17bを付勢することにより、ケーブル接点17b
と基板接点16aとの圧を均一することができ、接触不良
を防止することができる。
【0053】〔他の実施例〕 尚、前述した各実施例では記録手段(記録ヘッド)とし
てインクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じ
て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、イン
クを吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更
に好ましい。
てインクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じ
て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、イン
クを吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更
に好ましい。
【0054】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0055】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0056】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0057】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0058】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定出来るので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定出来るので好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或いは吸引手段、電気熱変換タイプ或いはこれとは別の
加熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0059】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとし
ては黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得
る。
【0060】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0061】このような場合のインクは、特開昭54− 5
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
6847号公報或いは特開昭60− 71260号公報に記載される
ような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としても良い。上述した各インクに対し
て最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0062】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0063】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式以外の記録方式であ
っても適用し得る。
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式以外の記録方式であ
っても適用し得る。
【0064】
【発明の効果】本発明は前述したように構成したため
に、弾性部材のつぶし量に対し、圧が所定値に達した後
はほぼ一定となるために、部品公差上弾性部材の変形量
が最小或いは最大になった場合でも、ほぼ設定した接触
圧を得られるため、従来のゴムパッドのように部品公差
による接触圧の差がなくなり、装置の信頼性を向上させ
ることができる。
に、弾性部材のつぶし量に対し、圧が所定値に達した後
はほぼ一定となるために、部品公差上弾性部材の変形量
が最小或いは最大になった場合でも、ほぼ設定した接触
圧を得られるため、従来のゴムパッドのように部品公差
による接触圧の差がなくなり、装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0065】またケーブルの接点部の位置公差を弾性部
材の突起先端部で吸収できるので、両者の積み重ねによ
る接触圧の変化はなく、安定した画信号の伝達が行なえ
る。さらに、従来のように、ケーブルの接点部にゴムパ
ッドの突起を侵入させる必要がないため、突起先端部の
座屈を生ずることもなく、組立性も向上する。
材の突起先端部で吸収できるので、両者の積み重ねによ
る接触圧の変化はなく、安定した画信号の伝達が行なえ
る。さらに、従来のように、ケーブルの接点部にゴムパ
ッドの突起を侵入させる必要がないため、突起先端部の
座屈を生ずることもなく、組立性も向上する。
【0066】また更に装置本体の配設部にケーブルの電
気接点部に対応した弾性突起部を設けることにより、ゴ
ムパッドを省略して部品点数を減少させ、製造コストを
低減することができる。
気接点部に対応した弾性突起部を設けることにより、ゴ
ムパッドを省略して部品点数を減少させ、製造コストを
低減することができる。
【0067】また、半液体袋装着部に半液体袋を装着し
てケーブル装着部に装着したケーブル接点裏面側より該
ケーブル接点を付勢することにより、上記ケーブル接点
と記録ヘッドの基板接点との圧を均一することができ、
接触不良を防止することができる。
てケーブル装着部に装着したケーブル接点裏面側より該
ケーブル接点を付勢することにより、上記ケーブル接点
と記録ヘッドの基板接点との圧を均一することができ、
接触不良を防止することができる。
【図1】第1実施例に係るシリアル型のインクジェット
記録装置の構成図である。
記録装置の構成図である。
【図2】フレキシブルケーブルとゴムパッドの固定部を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】ゴムパッドの斜視図である。
【図4】フレキシブルケーブルとゴムパッドの接触部の
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図5】ゴムパッドの変形量とパッド圧力との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図6】従来のゴムパッドの変形量とパッド圧力との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図7】第2実施例に係るフレキシブルケーブルとゴム
パッドの固定部を示す説明図である。
パッドの固定部を示す説明図である。
【図8】キャリッジのコンタクト部の構成を示す説明部
である。
である。
【図9】フレキシブルケーブルの固定部分を示す説明図
である。
である。
【図10】第3実施例に係るキャリッジと記録ヘッドと
の装着部の構成を示す説明図である。
の装着部の構成を示す説明図である。
【図11】記録ヘッド装着時のキャリッジの断面図であ
る。
る。
【図12】従来のインクジェット記録装置の斜視図であ
る。
る。
【図13】従来のキャリッジの説明図である。
【図14】従来のフレキシブルケーブルとゴムパッドの
固定部を示す説明図である。
固定部を示す説明図である。
【図15】従来のゴムパッドの斜視図である。
【図16】従来のフレキシブルケーブルとゴムパッドの
接触部を示す説明図である。
接触部を示す説明図である。
【図17】従来のゴムパッドに力Fを加えた状態の説明
図である。
図である。
【図18】従来のゴムパッドの変形量とパッド圧との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図19】従来のフレキシブルケーブルとゴムパッドの
公差による接触部の位置ずれを示す説明図である。
公差による接触部の位置ずれを示す説明図である。
【図20】従来のフレキシブルケーブルとゴムパッドの
組立時のずれを示す説明図である。
組立時のずれを示す説明図である。
P…記録シート 1…挿入口 2…搬送ローラ 3…シート押さえ板 4,13…記録ヘッド 5,14…キャリッジ 5a,14c…コンタクト部 5g,14a,15a…第1位置決め部 5i,14b,15b…第2位置決め部 6…リードスクリュー 7,17…フレキシブルケーブル 7b,17a…接点部 7c…凹部 7d,17b…ケーブル接点 8…押さえ部材 9…シャーシ 10…ゴムパッド 10b…突起 10c…円形部分 11…フレキ上押さえ 12…フレキ下押さえ 14d,14e…穴 14f…第3位置決め部 15…ベースプレート 15d…インク吐出面 16…ヘッド基板 16a…基板接点 18…半液体パック 18a…凸部 19…レバー 20…引き込み部 21…カバー 22…ガイド軸 23…蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−221664(JP,A) 特開 平3−101944(JP,A) 特開 平2−254745(JP,A) 特開 平5−177830(JP,A) 特開 平6−210852(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 29/00
Claims (6)
- 【請求項1】 装置本体と、該装置本体に対し交換可能
な記録ヘッドと、前記装置本体と記録ヘッドとを電気的
に接続するフレキシブルケーブルを介して前記装置本体
より記録信号が記録ヘッドに伝達される記録装置におい
て、 前記フレキシブルケーブルの端部に形成した凹部を有す
る電気接点部をキャリッジのコンタクト部に配設し、 前記コンタクト部とフレキシブルケーブルとの間には前
記電気接点部に対応した突起部を有する弾性部材が設け
られており、 前記弾性部材の突起部は中空であって、先端部の形状は
前記電気接点部の凹部周縁を加圧する形状であって、前
記先端部の周縁より支持部に向かって中空の内側に凸と
なるような曲面を形成する外形形状に構成され、 前記装置本体に記録ヘッドを装着する際に、前記突起部
の先端部が対応するフレキシブルケーブルの電気接点部
の凹部周縁を加圧して記録ヘッドとの電気的接続を行う
ことを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 前記弾性部材はゴムであることを特徴と
する請求項1記載の記録装置。 - 【請求項3】 装置本体と、該装置本体に対し交換可能
な交換部材と、前記装置本体と交換部材とを電気的に接
続するフレキシブルケーブルを介して前記装置本体より
記録信号が交換部材に伝達される電子機器において、 前記フレキシブルケーブルの端部に形成した凹部を有す
る電気接点部をキャリッジのコンタクト部に配設し、 前記コンタクト部とフレキシブルケーブルとの間には前
記電気接点部に対応した突起部を有する弾性部材が設け
られており、 前記弾性部材の突起部は中空であって、先端部の形状は
前記電気接点部の凹部周縁を加圧する形状であって、前
記先端部の周縁より支持部に向かって中空の内側に凸と
なるような曲面を形成する外形形状に構成され、 前記装置本体に交換部材を装着する際に、前記突起部の
先端部が対応するフレキシブルケーブルの電気接点部の
凹部周縁を加圧して交換部材との電気的接続を行うこと
を特徴とする電子機器。 - 【請求項4】 装置本体と、該装置本体に対し交換可能
な記録ヘッドと、前記装置本体と記録ヘッドとを電気的
に接続するフレキシブルケーブルを介して前記装置本体
より記録信号が記録ヘッドに伝達される記録装置におい
て、 前記フレキシブルケーブルの端部に形成した凹部を有す
る電気接点部をキャリッジのコンタクト部に配設し、 前記コンタクト部に前記電気接点部に対応した弾性突起
部が設けられており、 前記弾性突起部先端の面積は対応する前記電気接点部の
凹部の面積より大きく、 前記装置本体に記録ヘッドを装着する際に、前記弾性突
起部の先端部が対応するフレキシブルケーブルの電気接
点部の凹部周縁を加圧して該電気接点部と記録ヘッドと
の電気的接続を行うことを特徴とする記録装置。 - 【請求項5】 装置本体と、該装置本体に対し交換可能
な交換部材と、前記装置本体と交換部材とを電気的に接
続するフレキシブルケーブルを介して前記装置本体より
記録信号が交換部材に伝達される電子機器において、 前記フレキシブルケーブルの端部に形成した凹部を有す
る電気接点部をキャリッジのコンタクト部に配設し、 前記コンタクト部に前記電気接点部に対応した弾性突起
部が設けられており、 前記弾性突起部先端の面積は対応する前記電気接点部の
凹部の面積より大きく、 前記装置本体に交換部材を装着する際に、前記弾性突起
部の先端部が対応するフレキシブルケーブルの電気接点
部の凹部周縁を加圧して該電気接点部と交換部材との電
気的接続を行うことを特徴とする電子機器。 - 【請求項6】 装置本体と、該装置本体に対し交換可能
な記録ヘッドと、前記装置本体と記録ヘッドとを電気的
に接続するフレキシブルケーブルを介して前記装置本体
より記録信号が記録ヘッドに伝達される記録装置におい
て、 前記記録ヘッドを少なくとも1以上で位置決めするため
の位置決め手段と、 前記記録ヘッドに信号伝達するための複数の接点を有す
るケーブルを装着するためのケーブル装着部と、 前記複数のケーブル接点に対応した突起部を有し外力に
よって体積一定のまま変形可能な半液体袋を装着可能な
半液体袋装着部と、 を有し、 前記ケーブル装着部には前記半液体袋装着部と連通する
ケーブル接点に対応した複数の穴が穿設されており、前
記半液体袋装着部に装着された半液体袋の突起部は、前
記ケーブル装着部の複数の穴を介してケーブル装着部に
装着された対応するケーブル接点を夫々付勢することを
特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15537893A JP3157654B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 記録装置及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15537893A JP3157654B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 記録装置及び電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0732590A JPH0732590A (ja) | 1995-02-03 |
JP3157654B2 true JP3157654B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=15604639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15537893A Expired - Fee Related JP3157654B2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 記録装置及び電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157654B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3079375B2 (ja) | 1998-11-13 | 2000-08-21 | セイコーインスツルメンツ株式会社 | 腕携帯機器 |
JP4663208B2 (ja) | 2000-05-31 | 2011-04-06 | シチズンホールディングス株式会社 | 熱発電時計 |
JP4971560B2 (ja) * | 2001-08-06 | 2012-07-11 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置、ヘッドユニット及びカラーフィルタ製造装置 |
JP6323654B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2018-05-16 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15537893A patent/JP3157654B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0732590A (ja) | 1995-02-03 |
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