JP6323328B2 - 紡機におけるドラフト装置の制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、紡機におけるドラフト装置の制御方法に関する。
リング精紡機や粗紡機等の紡機においては機台の長手方向に沿って多数の紡績錘を備えており、ドラフト装置は複数本のボトムローラを機台の一端側(ギヤエンド側)で駆動する。これらのボトムローラはその長さが非常に長いため、起動時にギヤエンドと反対側のアウトエンド側で捩れ遅れが発生する。特に各錘毎にエプロンが巻き掛けられたボトムエプロンローラ(ミドルボトムローラ)は捩れが大きくなり、捩れ遅れに起因して糸ムラや糸切れが発生する場合がある。また、糸ムラは起動時のボトムローラの捩れ遅れに起因するものだけではなく、停止期間中のボトムローラの捩れ戻りの挙動に起因して発生することがある。
起動時における糸ムラの発生を抑制するため、少なくとも機台停止過程において、ドラフト装置のブレーキドラフト比を定常運転時の所定の値より負荷トルクを低減するように変更し、機台の再起動過程において機台停止過程に変更されたブレーキドラフト比を元の値に復帰させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、例えば、図6に示すように、ミドルローラ(ミドルボトムローラ)は、機台停止過程における減速の際、本来のブレーキドラフト比を維持する一定の減速度で減速された後、減速途中のブレーキドラフト変更区間からブレーキドラフト比が高くなるように減速度が変更されて停止時まで減速される。なお、図6において二点鎖線で示す部分が本来の減速状態を示す。また、フロントローラ(フロントボトムローラ)及びバックローラ(バックボトムローラ)は、減速開始から停止時まで一定の減速度で減速され、トータルドラフト比は変化しないが、メインドラフト比(ミドルローラとフロントローラとの間のドラフト比)はミドルローラの減速度変更に伴い変化する。
特許文献1には、機台停止過程における減速の際、減速途中のブレーキドラフト変更区間でバックボトムローラの減速度を変更してブレーキドラフト比を変更するとともに、フロントボトムローラの減速度を変更してトータルドラフト比を一定に保つ方法も開示されている。
ところが、特許文献1では、ブレーキドラフト比やメインドラフト比を変更したことによる影響を考慮していないため、結果として糸ムラが発生する。その理由を、ブレーキドラフト比の変更をミドルボトムローラの減速度を変更して行う場合について、図7に基づいて説明する。図7には、機台停止時及び機台再起動時における、フロントローラ、ミドルローラ及びバックローラの速度変化と、ブレーキドラフト比、メインドラフト比及びトータルドラフト比の変化と、紡出糸Yの太さ変化とが、それぞれ上段から順に紡出長を基準として表されている。
特許文献1では、ブレーキドラフト比の変更をミドルローラの減速度変化で行い、機台停止時にはミドルローラの減速度を、予め設定された時間の間、小さくする。そして、機台の再起動過程においては、機台停止時の減速度に対応した加速度でミドルローラを増速する。その結果、機台停止時及び機台再起動時におけるブレーキドラフト比(BD比)は、予め設定されたブレーキドラフト比(初期BD比)より高い暫定BD比となるように変更され、メインドラフト比(MD比)は、予め設定されたメインドラフト比(初期MD比)より低い暫定MD比となるように変更される。
メインドラフト比(MD比)が予め設定されたメインドラフト比(初期MD比)から変更されると、その影響はフロントローラから送り出される紡出糸Yの太さに直ぐに現れ、メインドラフト比が初期MD比より低い暫定MD比となるように変更されると、紡出糸Yは太くなる。また、ブレーキドラフト比(BD比)が予め設定されたブレーキドラフト比(初期BD比)から暫定BD比に変更されると、その影響は紡出糸Yの太さに遅れて現れ、ブレーキドラフト比が初期BD比より高くなるように変更されると、紡出糸Yは細くなる。
その結果、図7に示すように、紡出糸Yにはメインドラフト比が変わった影響で、直ぐに太糸Yaが発生し、ブレーキドラフト比が変わった影響で、後方に遅れて細糸Ybが発生する。
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的はブレーキドラフト比を変更した際に生じる糸ムラの発生を抑制することができる紡機におけるドラフト装置の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するドラフト装置の制御方法は、フロントボトムローラ、ミドルボトムローラ及びバックボトムローラがそれぞれ独立してモータにより駆動されるドラフト装置を備えた紡機におけるドラフト装置の制御方法である。そして、機台停止過程において、前記ドラフト装置のブレーキドラフト比を定常運転時の値より前記ドラフト装置の負荷トルクを低減するように変更してドラフトローラの捩れ戻りを抑制し、前記ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングで前記ブレーキドラフト比の変更による影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更される。
この発明では、ドラフト装置を構成する各ボトムローラがそれぞれ独立してモータにより駆動される。そして、少なくとも機台停止過程において、ドラフト装置のブレーキドラフト比が定常運転時の値より前記ドラフト装置の負荷トルクを低減するように変更される。即ち紡出停止時にボトムローラを駆動するトルクが低減されるため、各ボトムローラを駆動するモータが停止した状態において、ボトムローラの捩れ戻りの量が少なくなる。その結果、機台停止中におけるボトムローラの捩れ戻りによる繊維の過剰送りが抑制され、機台の再起動時における糸ムラの発生が抑制される。
また、機台の再起動過程において、ブレーキドラフト比が定常運転時の値に戻されるときは、ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングでブレーキドラフト比の変更による影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更される。そのため、ブレーキドラフト比の変更による影響が糸の太さに現れるときに、その影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更されることで、糸ムラの発生が抑制される。
前記ブレーキドラフト比の変更は、前記バックボトムローラの速度を定常運転時のブレーキドラフト比となる場合の速度から変速することのみにより行われることが好ましい。ブレーキドラフト比の変更は、バックボトムローラの減速度変更のみに限らず、ミドルボトムローラの減速度変更のみ、あるいはバックボトムローラ及びミドルボトムローラの減速度変更によっても行うことができる。しかし、ミドルボトムローラの減速度変更を行うと、ブレーキドラフト比だけでなくメインドラフト比も変更されるため、メインドラフト比を変更せずにブレーキドラフト比の変更を行う場合は、バックボトムローラの減速度変更のみにより行う方が、ミドルボトムローラの減速度変更に加えて、メインドラフト比を変更させないためにさらにフロントボトムローラの減速度変更をも組み合わせるのに比べて制御が簡単である。
機台の再起動過程において、機台停止時のブレーキドラフト比で起動を開始した後、定常運転時のブレーキドラフト比へ復帰することが好ましい。捩れ遅れが少ないときは、機台の再起動時にいきなり予め設定されたブレーキドラフト比となるように各ボトムローラを駆動しても糸ムラの発生は少ないが、予め捩れ遅れが小さい紡出条件を調べる必要がある。しかし、機台停止時のブレーキドラフト比で起動を開始した後、定常運転時のブレーキドラフト比へ復帰するように、各ボトムローラを駆動すれば、紡出条件に関わりなく糸ムラの発生を抑制することができる。
前記タイミングは、前記フロントボトムローラと前記ミドルボトムローラとの間のローラゲージと前記フロントボトムローラ及び前記ミドルボトムローラのローラ速度に加えて、変更前のブレーキドラフト比を考慮して演算されることが好ましい。この構成によれば、ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングを精度良く設定することができ、ムラ補正が良好に行われる。
本発明によれば、ブレーキドラフト比を変更した際に生じる糸ムラの発生を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明をドラフト装置が機台の長手方向に沿って左右一対設けられたリング精紡機に具体化した第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。
以下、本発明をドラフト装置が機台の長手方向に沿って左右一対設けられたリング精紡機に具体化した第1の実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、ドラフト装置11は、フロントボトムローラ12、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14を備えた3線式の構成となっている。フロントボトムローラ12は、図示しないローラスタンドに対して所定位置に支持され、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14はローラスタンドに対して前後方向に位置調整可能に固定された支持ブラケット(図示せず)を介して支持されている。ミドルボトムローラ13はエプロン(図示せず)を備えている。また、各ボトムローラ12〜14に対応してフロントトップローラ、ミドルトップローラ及びバックトップローラ(いずれも図示せず)が公知の構成で設けられている。
左右一対のフロントボトムローラ12は、それぞれ機台全長にわたって延びる1本のローラシャフト12aで形成されている。左右のミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14はそれぞれ2本のローラシャフト13a,13b、14a,14bに分割されるとともに、各2本のローラシャフト13a,13b、14a,14bはそれぞれ同軸上に配置されている。この実施形態では、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14はそれぞれ長手方向の中央において分割され、各2本のローラシャフト13a,13b、14a,14bは対称に形成されている。
各フロントボトムローラ12は、機台の一端側(図1において左側となるギヤエンド側)からフロントローラ用のモータ15により駆動されるようになっている。フロントローラ用のモータ15の回転は図示しない歯車列を介して各ローラシャフト12aに伝達されるようになっている。
左右一対のミドルボトムローラ13は、図1において左側に位置する一対のローラシャフト13aが機台の一端側から第1のミドルローラ用のモータ16aにより駆動され、図1において右側に位置する一対のローラシャフト13bが機台の他端側(アウトエンド側)から第2のミドルローラ用のモータ16bにより駆動されるようになっている。第1のミドルローラ用のモータ16aの回転は図示しない歯車列を介して各ローラシャフト13aに伝達され、第2のミドルローラ用のモータ16bの回転は図示しない歯車列を介して各ローラシャフト13bに伝達されるようになっている。
左右一対のバックボトムローラ14も、図1において左側に位置する一対のローラシャフト14aが機台の一端側から第1のバックローラ用のモータ17aにより駆動され、図1において右側に位置する一対のローラシャフト14bが機台の他端側から第2のバックローラ用のモータ17bにより駆動されるようになっている。第1のバックローラ用のモータ17aの回転は図示しない歯車列を介して各ローラシャフト14aに伝達され、第2のバックローラ用のモータ17bの回転は図示しない歯車列を介して各ローラシャフト14bに伝達されるようになっている。
フロントローラ用のモータ15、第1のミドルローラ用のモータ16a、第2のミドルローラ用のモータ16b、第1のバックローラ用のモータ17a及び第2のバックローラ用のモータ17bには、それぞれサーボモータが使用されている。各モータ15,16a,16b,17a,17bは、制御装置18の指令に基づいて制御されるそれぞれ独立のサーボドライバ19,20a,20b,21a,21bを介して駆動制御されるようになっている。
制御装置18はマイクロコンピュータを備え、メモリに記憶された所定のプログラムデータに基づいて動作し、各サーボドライバ19,20a,20b,21a,21bを介して各モータ15,16a,16b,17a,17bを制御する。制御装置18は、入力装置22により入力された紡出条件に対応して予め設定されたトータルドラフト比及びブレーキドラフト比となる回転速度で回転するように各モータ15,16a,16b,17a,17bを制御する。
制御装置18は、少なくとも機台停止過程において、ドラフト装置11のブレーキドラフト比を定常運転時の値よりドラフト装置11の負荷トルクを低減するように変更し、ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルボトムローラ13を通過した繊維束がフロントボトムローラ12を通過するタイミングでムラ補正を行うようにドラフト装置11の制御を行う。また、制御装置18は、前記タイミングを、フロントボトムローラ12とミドルボトムローラ13間のローラゲージとフロントボトムローラ12及びミドルボトムローラ13のローラ速度に加えて、変更前のブレーキドラフト比を考慮して演算するようになっている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。精紡機の運転に先立って繊維原料、紡出糸番手、撚り数等の紡出条件が入力装置22により制御装置18に入力される。そして、精紡機の運転が開始されると、制御装置18からの指令に基づき、サーボドライバ19,20a,20b,21a,21bを介して各モータ15,16a,16b,17a,17bが、紡出条件に対応して予め設定されたトータルドラフト比及びブレーキドラフト比となる回転速度で回転するように制御される。また、図示しないスピンドル駆動系及びリフティング系の駆動モータも所定の回転速度となるように制御される。
制御装置18は、リング精紡機の機台停止過程において、ドラフト装置11のブレーキドラフト比を定常運転時の値よりドラフト装置11の負荷トルクを低減するように変更してバックボトムローラ14の捩れ戻りを抑制する。図3に示すように、制御装置18は、機台停止過程におけるブレーキドラフト比の変更を、機台停止過程の途中から初期ブレーキドラフト比(定常運転時のブレーキドラフト比)より低くなるように、バックボトムローラ14(バックローラ)の減速度変更のみにより行う。なお、ドラフト装置11のブレーキドラフト比と、ドラフトに要するトルクとの関係は単純な比例関係にあるのではなく、紡出条件によって決まるピーク値(極大値)が存在する。そして、ピーク値に対応するブレーキドラフト比の値を境にして、前記トルクのピーク値に対応するブレーキドラフト比より大きい場合は、ブレーキドラフト比が増大するに従って負荷トルクが減少し、前記トルクのピーク値に対応するブレーキドラフト比より小さい場合は、ブレーキドラフト比が減少するに従って負荷トルクが減少する。そのため、制御装置18は、定常運転時のブレーキドラフト比が前記ピーク値に対応するブレーキドラフト比より大きければブレーキドラフト比が大きくなるように変更し、小さければブレーキドラフト比が小さくなるように変更する。ブレーキドラフト比の変更は、バックボトムローラ14の速度を定常運転時のブレーキドラフト比となる場合の速度(図3に点線で示す)より速くなるように、変速することにより行われる。
制御装置18は、機台の再起動過程において、機台停止時のブレーキドラフト比で起動を開始する。ブレーキドラフト比が定常運転時のブレーキドラフト比に達した後、制御装置18は、ブレーキドラフト比は変更せずに、メインドラフト比のみを変更するようにミドルボトムローラ13(ミドルローラ)及びバックボトムローラ14の加速度変更を行うように、ミドルローラ用のモータ16a,16b及びバックローラ用のモータ17a,17bを制御する。
詳述すると、図2に示すように、機台停止過程において、制御装置18は、停止信号を受信した後、所定時間後に、ブレーキドラフト比が定常運転時のブレーキドラフト比(初期BD比)から暫定BD比まで低くなるように、バックボトムローラ14の減速度変更を行う。その結果、ブレーキドラフト比は、機台停止過程の途中から次第に低くなり、機台の完全停止前に暫定BD比に到達する。この間、メインドラフト比は、定常運転時のメインドラフト比(初期MD比)から変化しない。
ブレーキドラフト比が暫定BD比に到達して機台が停止した後、機台の再起動過程では、ブレーキドラフト比が初期BD比より低い暫定BD比の状態からバックボトムローラ14の駆動が開始され、ブレーキドラフト比が初期BD比に達する。
ブレーキドラフト比が初期BD比から変更された状態でミドルボトムローラ13から送り出された繊維束は、メインドラフト比が初期MD比から変更されずに紡出されると、太糸になる。しかし、本実施形態では、ブレーキドラフト比が初期BD比から変更された状態で駆動された間にミドルローラ(ミドルボトムローラ13)を通過した繊維束がフロントローラ(フロントボトムローラ12)を通過するタイミングでムラ補正を行うように、すなわち、ブレーキドラフト比の変更による影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更される。
メインドラフト比の変更はミドルボトムローラ13の加速度変更で行われる。ミドルボトムローラ13の速度が変更されてもブレーキドラフト比を初期BD比に維持するため、ミドルボトムローラ13の加速度変更と同期してバックボトムローラ14の加速度変更も行われる。メインドラフト比は暫定BD比でミドルボトムローラ13から送り出された繊維束が太糸になるのを防止するため、メインドラフト比は初期MD比より高い糸ムラ補正用MD比となるように変更される。
即ち、従来技術と異なり、機台停止過程においてブレーキドラフト比を初期BD比から変更してドラフト装置11が駆動される際にメインドラフト比が変更されず、ブレーキドラフト比を初期BD比から変更された暫定BD比でドラフト装置11が駆動される際にもメインドラフト比が変更されない。そのため、メインドラフト比の変更による繊維束の太さムラ(太糸)は発生しない。そして、ブレーキドラフト比の変更による繊維束の太さムラ(太糸)の発生時期に合うようにメインドラフト比が変更されるため、紡出糸Yの糸ムラが抑制される。
この実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)ドラフト装置の制御方法は、フロントローラ(フロントボトムローラ12)、ミドルローラ(ミドルボトムローラ13)及びバックローラ(バックボトムローラ14)がそれぞれ独立してモータ15,16a,16b,17a,17bにより駆動されるドラフト装置11を備えた紡機におけるドラフト装置の制御方法である。そして、機台停止過程において、ドラフト装置11のブレーキドラフト比を定常運転時の値よりドラフト装置11の負荷トルクを低減するように変更するため、各ボトムローラを駆動するモータが停止した状態において、ボトムローラの捩れ戻りの量が少なくなる。その結果、機台停止中におけるボトムローラの捩れ戻りによる繊維の過剰送りが抑制され、機台の再起動時における糸ムラの発生が抑制される。
(1)ドラフト装置の制御方法は、フロントローラ(フロントボトムローラ12)、ミドルローラ(ミドルボトムローラ13)及びバックローラ(バックボトムローラ14)がそれぞれ独立してモータ15,16a,16b,17a,17bにより駆動されるドラフト装置11を備えた紡機におけるドラフト装置の制御方法である。そして、機台停止過程において、ドラフト装置11のブレーキドラフト比を定常運転時の値よりドラフト装置11の負荷トルクを低減するように変更するため、各ボトムローラを駆動するモータが停止した状態において、ボトムローラの捩れ戻りの量が少なくなる。その結果、機台停止中におけるボトムローラの捩れ戻りによる繊維の過剰送りが抑制され、機台の再起動時における糸ムラの発生が抑制される。
また、機台の再起動過程において、ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングでブレーキドラフト比の変更による影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更される。したがって、ブレーキドラフト比変更による糸ムラの発生が抑制される。
(2)ブレーキドラフト比の変更は、バックボトムローラ14の速度を定常運転時のブレーキドラフト比となる場合の速度から変速することのみにより行われる。ブレーキドラフト比の変更は、バックボトムローラ14の減速度変更のみに限らず、ミドルボトムローラ13の減速度変更のみ、あるいはバックボトムローラ14及びミドルボトムローラ13の減速度変更によっても行うことができる。しかし、ミドルボトムローラ13の減速度変更を行うと、ブレーキドラフト比だけでなくメインドラフト比も変更されるため、メインドラフト比を変更せずにブレーキドラフト比の変更を行う場合は、バックボトムローラ14の減速度変更のみにより行う方が、ミドルボトムローラ13の減速度変更に加えて、メインドラフト比を変更させないためにさらにフロントボトムローラ12の減速度変更をも組み合わせるのに比べて制御が簡単である。
(3)機台停止過程におけるブレーキドラフト比の変更は、バックボトムローラ14の速度を定常運転時のブレーキドラフトに対応した速度より大きな速度にすることにより行われる。この場合、ブレーキドラフト比の変更効果の応答性が良くなる。
(4)機台の再起動過程において、機台停止時のブレーキドラフト比で起動を開始した後、定常運転時のブレーキドラフト比へ復帰する。ボトムローラの捩れ遅れが少ないときは、機台の再起動時にいきなり予め設定されたブレーキドラフト比となるように各ボトムローラ12,13,14を駆動しても糸ムラの発生は少ないが、予め捩れ遅れが小さい紡出条件を調べる必要がある。しかし、機台停止時のブレーキドラフト比で起動を開始した後、定常運転時のブレーキドラフト比へ復帰するように、各ボトムローラ12,13,14を駆動すれば、紡出条件に関わりなく糸ムラの発生を抑制することができる。
(5)ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングは、フロントボトムローラ12とミドルボトムローラ13間のローラゲージとフロントボトムローラ12及びミドルボトムローラ13のローラ速度に加えて、変更前のブレーキドラフト比を考慮して演算される。この構成によれば、ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラ(ミドルボトムローラ13)を通過した繊維束がフロントローラ(フロントボトムローラ12)を通過するタイミングを精度良く設定することができ、ムラ補正が良好に行われる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を図4及び図5にしたがって説明する。この実施形態では、機台停止過程において、ドラフト装置のブレーキドラフト比の変更を、バックボトムローラ14の速度を、定常運転時のブレーキドラフトに対応した速度より小さな速度にすることで行う点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
次に第2の実施形態を図4及び図5にしたがって説明する。この実施形態では、機台停止過程において、ドラフト装置のブレーキドラフト比の変更を、バックボトムローラ14の速度を、定常運転時のブレーキドラフトに対応した速度より小さな速度にすることで行う点が第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
機台停止過程において、制御装置18は、停止信号を入力した後、所定時間後に、ブレーキドラフト比が定常運転時のブレーキドラフト比(初期BD比)から暫定BD比まで高くなるように、バックボトムローラ14の減速度変更を行う。その結果、ブレーキドラフト比は、機台停止過程の途中から次第に高くなり、機台の完全停止前に暫定BD比に到達する。そのため、暫定BD比により繊維束の細糸が発生する状態になる。この間、メインドラフト比は、定常運転時のメインドラフト比(初期MD比)から変化しない。
ブレーキドラフト比が暫定BD比に到達して機台が停止した後、機台の再起動過程では、ブレーキドラフト比が初期BD比より高い暫定BD比の状態からバックボトムローラ14の駆動が開始され、ブレーキドラフト比が初期BD比に達する。
ブレーキドラフト比が初期BD比に達した後、ブレーキドラフト比が初期BD比から変更された状態で駆動された間にミドルローラ(ミドルボトムローラ13)を通過する繊維束がフロントローラ(フロントボトムローラ12)を通過するタイミングでムラ補正を行うように、すなわちブレーキドラフト比の変更による影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更される。
メインドラフト比の変更は、太糸を発生するように、即ち、初期MD比より低くなるように行われる。ミドルボトムローラ13の加速度が変更されてもブレーキドラフト比を初期BD比に維持するため、ミドルボトムローラ13の加速度変更と同期してバックボトムローラ14の加速度変更も行われる。その結果、機台停止過程において、ブレーキドラフト比が初期BD比より高くなるように変更されても、メインドラフト比は暫定BD比でミドルボトムローラ13から送り出された繊維束が細糸になるのを防止するため、メインドラフト比は初期MD比より低くなるように変更される。その結果、繊維束が細くなるタイミングで、それを相殺するようにメインドラフト比が変更されて、紡出糸Yの糸ムラの発生が抑制される。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ブレーキドラフト比の変更は、ミドルボトムローラ13の減速度変更により行われてもよい。この場合、バックボトムローラ14の減速度変更を行わずに、ブレーキドラフト比を変更することができる。ただし、バックボトムローラ14の減速度変更によりメインドラフト比が変化してしまわないように、フロントボトムローラ12の減速度変更を組み合わせる必要がある。
○ ブレーキドラフト比の変更は、ミドルボトムローラ13の減速度変更により行われてもよい。この場合、バックボトムローラ14の減速度変更を行わずに、ブレーキドラフト比を変更することができる。ただし、バックボトムローラ14の減速度変更によりメインドラフト比が変化してしまわないように、フロントボトムローラ12の減速度変更を組み合わせる必要がある。
○ 捩れ遅れが少ない場合には、機台の再起動過程において、ブレーキドラフト比を暫定BD比から定常運転時のBD比に復帰させずに、いきなり定常運転時のBD比で起動してもよい。
○ ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングは、例えば、フロントボトムローラ12とミドルボトムローラ13間のローラゲージとフロントボトムローラ12及びミドルボトムローラ13のローラ速度のみに基づいて演算してもよい。
○ ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングが機台停止前となる場合は、メインドラフト比の変更が機台停止過程中に行われてもよい。
○ 機台停止過程においてブレーキドラフト比を変更する時期は、必ずしも各ボトムローラ12,13,14の減速途中に限らない。例えば、各ボトムローラ12,13,14の減速開始と同時にブレーキドラフト比の変更を開始してもよい。
○ 機台停止過程における変更後のブレーキドラフト比、即ち暫定BD比の値は、予め制御装置18のプログラムメモリに記憶させておいた値を使用する代わりに、機台の紡出条件を入力する際に、入力装置22で入力するようにしてもよい。
○ 3線式のドラフト装置11に限らず、4線式以上のドラフト装置に適用してもよい。
○ ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14を機台の両側からモータ16a,16b,17a,17bで駆動する構成に限らず、例えば、ミドルボトムローラ13を機台の両側から駆動し、バックボトムローラ14は機台の片側から駆動する構成としてもよい。また、機台の錘数によっては、フロントボトムローラ12、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14全てを機台の片側からのみ駆動する構成としてもよい。
○ ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14を機台の両側からモータ16a,16b,17a,17bで駆動する構成に限らず、例えば、ミドルボトムローラ13を機台の両側から駆動し、バックボトムローラ14は機台の片側から駆動する構成としてもよい。また、機台の錘数によっては、フロントボトムローラ12、ミドルボトムローラ13及びバックボトムローラ14全てを機台の片側からのみ駆動する構成としてもよい。
○ 粗糸から紡出するリング精紡機に限らず、粗糸を経ずにスライバをドラフトして精紡糸を直接紡出するリング精紡機や、結束紡績機あるいは粗紡機等の紡機のように、ボトムローラのローラシャフトが長く、ミドルボトムローラにエプロンが巻き掛けられた構成のドラフト装置を備えた他の紡機に適用してもよい。
11…ドラフト装置、12…フロントボトムローラ、13…ミドルボトムローラ、14…バックボトムローラ、15,16a,16b,17a,17b…モータ。
Claims (4)
- フロントボトムローラ、ミドルボトムローラ及びバックボトムローラがそれぞれ独立してモータにより駆動されるドラフト装置を備えた紡機におけるドラフト装置の制御方法であって、
機台停止過程において、前記ドラフト装置のブレーキドラフト比を定常運転時の値より前記ドラフト装置の負荷トルクを低減するように変更してドラフトローラの捩れ戻りを抑制し、
前記ブレーキドラフト比を変更した期間にミドルローラを通過した繊維束がフロントローラを通過するタイミングで前記ブレーキドラフト比の変更による影響を打ち消すようにメインドラフト比が変更されることを特徴とする紡機におけるドラフト装置の制御方法。 - 前記機台停止過程におけるブレーキドラフト比の変更は、前記バックボトムローラの速度を定常運転時のブレーキドラフト比となる場合の速度から変速することのみにより行われる請求項1に記載の紡機におけるドラフト装置の制御方法。
- 機台の再起動過程において、機台停止時のブレーキドラフト比で起動を開始した後、定常運転時のブレーキドラフト比へ復帰する請求項1又は請求項2に記載の紡機におけるドラフト装置の制御方法。
- 前記タイミングは、前記フロントボトムローラと前記ミドルボトムローラとの間のローラゲージと前記フロントボトムローラ及び前記ミドルボトムローラのローラ速度に加えて、変更前のブレーキドラフト比を考慮して演算される請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の紡機におけるドラフト装置の制御方法。
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