JP6321385B2 - 取付部材及びエアバッグモジュール装備シート - Google Patents
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Description
特許文献1の発明によれば、力布でエアバッグモジュールを直接包み込めると共に、各力布を端部に備えるリスティングワイヤで確実に引張止着できる。そして、トリムカバーの破断部となる縫い合わせ目にエアバッグの膨張圧を力布によって効率よく集中させることができ、エアバッグの高い展開性能が達成できる。
具体的には、取付部材の一部をサイドフレームの略長方形状の取付孔に嵌合させるようにして、力布の端末をサイドフレームに固定するというものである。
特願2012−288619号に係る発明によれば、リスティングワイヤを用いていないため、取付部材のサイドフレームの取付孔への取り付けが容易となり、サイドフレーム周辺が大型化することもない。
上記構成によれば、サイドフレームの取付孔において曲率半径の異なる一の角部と他の角部が前後に配されているため、例えば助手席のサイドフレームと運転席側のサイドフレームとで、左右異なるサイドフレームにエアバッグが取り付けられる場合に、取付部材を上下に反転させて取り付けるようにして取付部材を共有することができる。
上記構成によれば、サイドフレームの取付孔の内面において前側の角部の曲率半径が大きいので、取付孔の内面において前側の応力集中を低減させて支持剛性を好適にでき、取付安定性を高めることができる。つまり、エアバッグ膨張の際に案内部材が引っ張られたときには、取付孔の内面のうち応力集中を低減された前側の角部で荷重を受けることができるため好適である。
上記構成によれば、上下に複数配設された取付孔に取り付けられる取付部材を共有化できる。
上記構成によれば、対向角部の曲率半径が、サイドフレームに係止する爪部及び切れ込みが形成された一側の反対側において大きく形成されていることで、取付部材が爪部でサイドフレームに係止した状態において、取付部材における爪部側の反対側の応力集中を避けることができる。
上記構成によれば、一側にある爪部でサイドフレームに取り付けられている部位を中心に回動する取付部材において、張出部の一側が反対側よりも小さく形成されていることで、一側の張出部がサイドフレームに接触する領域を小さくでき、一側で取付部材を撓みやすくすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るエアバッグモジュール装備シートの外観図である。図2は、本発明の一実施形態に係るエアバッグモジュール装備シートのシートフレームの斜視図である。図3は、図1のA−A断面図であって、本発明の一実施形態に係る取付部材を介して力布をサイドフレームに連結した状態を示す説明図である。図4は、本発明の一実施形態に係るトリムカバーと力布を破断部で共縫いした状態を示す説明図である。図5は、本発明の一実施形態に係る取付部材の斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係る取付部材の平面図である。図7は、本発明の一実施形態に係る取付部材の側面図である。図8は、本発明の一実施形態に係る取付部材の底面図である。図9は、本発明の一実施形態に係る取付部材を介して力布をサイドフレームに連結した状態を示す断面説明図である。図10は、本発明の一実施形態に係る取付部材を介して力布をサイドフレームに連結した状態を示す断面説明図であって、力布の取付部材への取り付け方を変更した例である。
ここで、以下の説明中、シートの前後方向とは、着座者がシートに座った状態における着座者から見た前後方向のことであり、以下では単に前後方向とも呼ぶ。また、上下方向とは、シートの上下方向のことである。
車両用シートSの中には、図2に示すようなシートフレームFが設けられている。シートフレームFは、シートバックS1のフレームであるシートバックフレーム1と、着座部S2のフレームである着座フレーム2とから構成されている。着座フレーム2とシートバックフレーム1は、リクライニング機構3を介して連結されている。シートバックフレーム1及び着座フレーム2の外側には、クッション及びトリムカバーが設けられることで、シートバックS1及び着座部S2が構成される。
シートバックフレーム1は、図1,図2に示すように、シート幅方向左右に離間して配置され上下方向に延在するサイドフレーム10と、このサイドフレーム10の上端部を連結する上部フレーム21と、下端部を連結する下部フレーム22とにより枠状に構成されている。ここで、サイドフレーム10が配置されているシートバックフレーム1のシート幅方向左右は、特許請求の範囲のサイド部に対応する。
上部フレーム21には、ピラー支持部23が設けられ、ピラー支持部23には、不図示のヘッドレストフレームが設けられる。ヘッドレストフレームの外側にクッション部材を設けることでヘッドレストS3が構成される。
サイドフレーム10には、乗員を後方から支持するSバネからなる一対の乗員支持部材としての架設部材25の両端が係止される係止孔を備えた係止部15と、取付部材50を取り付けるための一対の取付孔16とが設けられている。
取付孔16は、シート前後方向に2つずつの面取り状の後角部16aと面取り状の前角部16bとを有した縦長の略長方形の孔であり、側板11の前縁部12に近い部分に、前縁部12の傾斜に沿って設けられている。例えば、取付孔16の長辺の長さは33mmであり、短辺の長さは11mmである。
このように、取付孔16及び後述する取付部材50が形成されていることで、後述する取付部材50が取付孔16に嵌められるときには、取付部材50の向きが制限されることで誤組みが事前に防止される。つまり、前角部16b及び後角部16aが後述する取付部材50の取付孔16への組付けについての誤組抑制部80として機能する。
例えば、取付孔16の内面における曲率半径の異なる角部は、取付部材50の取付向きを制限できればよく、シート前後方向に配されたものに限らず、上下、斜め等の各位置に形成するようにできる。
なお、本実施形態では、サイドフレーム10の前縁部12に近い位置のみに、インナー側の力布32取付用の取付孔16を備えているが、インナー側の力布32とアウター側の力布31の双方を、取付部材50を用いてサイドフレーム10に取り付ける場合には、後縁部13に近い位置にも、アウター側の力布31取り付け用の取付孔16を設けるとよい。
サイドフレーム10の前後の幅の狭い前後幅狭部は、サイドフレーム10下方の前後の幅の広い前後幅広部よりも剛性が低いが、上方の取付孔16は、サイドフレーム10の前後幅狭部の中でも、上部フレーム21近くに配置されるため剛性を補うことができる。
また、サイドフレーム10には、図3に示すように、シート幅方向外側の面にエアバッグモジュール6が固定されている。
インフレータ6aの外周部は、車両用シートS内側に向かって立設されたボルト18により、リテーナ6c及びサイドフレーム10に固定されている。なお、インフレータ6aは、ボルト以外のインフレータ取付部材によりサイドフレーム10に固定されていてもよい。
エアバッグ6bは、布袋等からなるラップ材6dによって折り畳み状態に保持されており、このラップ材6dは、エアバッグ6bが展開する場合に容易に破けるようになっている。
なお、本実施形態では、エアバッグモジュール6をケースレスのものから構成しているが、これに限定されるものでなく、モジュールケースを備えたものとして構成してもよい。
クッションパッド5には、図3に示すように、エアバッグモジュール6を格納するための開口8が形成され、この開口8により、空間7が形成されている。
前面マチ部41と側面マチ部42との土手部において膨出した頂点には、破断部40が形成されている。破断部40は、前面マチ部41と側面マチ部42の端部を、通常の使い勝手に耐えられる強度を保ちつつ、エアバッグの膨張による引張力で裂断可能なように、相互に縫製されている。
力布32は、伸縮性の小さい布状素材からなり、エアバッグの膨張による応力を破断部40に伝達する役割を果たす。更に、力布31,32は、特許請求の範囲の案内部材に対応し、エアバッグモジュール6の展開方向を案内する部材である。
トリムプレート37は、硬質樹脂製からなる矩形の板体である。トリムプレート37は、力布32の取付部36の端末の形状を保持するために用いられる。力布32の端末にトリムプレート37が固定されていることにより、力布32の端末を保持空間59に差込む際の作業性が向上する。ここで、保持空間59は、力布32の端末に縫合されたトリムプレート37を収容する機能を有し、特許請求の範囲の収容部に対応するものである。
なお、本実施形態では、力布32の取付部36にトリムプレート37を固定しているが、これに限定されるものではなく、トリムプレート37を用いずに、力布32の取付部36の端末を複数回折り返して縫成したものや、複数重に巻回して縫成したもの、複数重に巻回して縫成したものを一方向に押し潰したものを取付部材50の保持空間59に挿入してもよい。
また、図3に示すように、力布31の他端には、係止フック33が縫合により固定されている。力布31は、エアバッグモジュール6の後方に配置されたクッションパッド5aとエアバッグモジュール6との間の空間に引き込まれ、係止フック33がサイドフレーム10の後縁部13に係止されている。
なお、アウター側の力布31の取付にも取付部材50を用いる場合には、力布31の端部にもトリムプレート37を縫合により固定する。サイドフレーム10の後縁部13の近くに取付孔16を設け、インナー側の力布32の場合と同様に、この取付孔16に取付部材50を介して力布31を取り付ける。
取付部材50を介してサイドフレーム10に力布31を取り付ける構成は、シート前後方向で逆に取り付けることを除いては、力布32の取付の構成と同様であるため説明を省略する。
保持部51は、前壁53,水平壁54,後壁55,水平壁56と、前壁53のフランジ部52逆側の端部から後方に向かって垂直に立設する天壁57と、水平壁54と水平壁56を架橋し、前壁53及び後壁55に平行な仕切壁58と、を備えている。
前壁53,水平壁54,後壁55,水平壁56,天壁57に囲まれた空間が、トリムプレート37を内部に係止する保持空間59となっている。保持空間59は、仕切壁58によって、前側空間59aと、後側空間59bに分割されている。
また、取付部材50が車両用シートSの右側のサイドフレーム10に取り付けられる場合には、水平壁54が上方、水平壁56が下方に位置し、取付部材50が車両用シートSの左側のサイドフレーム10に取り付けられる場合には、水平壁54が下方、水平壁56が上方に位置する。
このように、複数段から成る前壁53を有する保持部51によれば、保持部51を取付孔16に挿入する際には、厚さの薄く外形の小さい側から取付孔16に挿入されることとなるため、フランジ部52から垂直に形成されたものよりも挿入が容易となる。
一方、取付孔16に取付部材50が取り付けられた状態においては、取付孔16の内面に対して前壁53が略垂直に当接することとなるため、後壁55側に傾斜して形成されたものよりも取付部材50の回動が抑制されて、取付部材50が取付孔16から抜けることを抑制できる。
また、天壁57の上下方向の中央は、図5,図6に示すように、前壁53まで後退して切欠かれた形状となっている。
水平壁54,水平壁56,天壁57の切欠かれた部分は、全体として略T字状の開口を形成しており、この開口を通して保持空間59内に係止される力布32及びトリムプレート37を視認可能である。また、この開口により、保持部51側からとフランジ部52側からの二つの型割により架橋部61を成形可能となる。
また、スリット55sによって後壁55とフランジ部52の後方部分が分断されていることによって、詳細には後述するが、後壁55におけるスリット55s側の端部の前壁53側への撓みが許容されることとなる。なお、スリット55sが、特許請求の範囲の切れ込みに対応する。
突起60は、フランジ部52側の面60aが、後壁55に対して直角に近い角度を成し、フランジ部52逆側の面60bが、後壁55に対して、小さい鋭角の角度を成した略三角柱状からなる。面60aとフランジ部52との間の距離は、サイドフレーム10の取付孔16における厚みと同じかそれより僅かに大きく形成されている。面60aは、フランジ部52に対向した面となっており、面60aとフランジ部52との間に、取付孔16の縁部を挟持して、取付孔16から取付部材50が抜けることを抑制可能となっている。なお、突起60が、特許請求の範囲の爪部に対応する。
また、取付部材50を取付孔16に取り付ける際、力の付加がされていない自然状態に取付部材50があるときは突起60が取付孔16の内面に当接するため、その挿入が阻まれる。上記のように、スリット55sによって後壁55が分断されており、更に突起60が略三角柱状に形成されていることによって、取付部材50を取付孔16側に押し込むと突起60が取付孔16の内面に当接して後壁55に前壁53側の力が加わって後壁55が撓むこととなる。後壁55が撓むことで取付部材50の外周が取付孔16の内面と同じか小さくなるため、取付部材50を取付孔16に取り付けることが可能となる。
なお、保持部51のうち、フランジ部52に隣接した部分であって、突起60とフランジ部52との間の厚みの部分が、特許請求の範囲の取付孔の内面に対向する部分に対応する。
天壁57の内面の後壁55側先端には、前側空間59aに向かって突出する突起57aが設けられている。この突起57aは、前側空間59aに挿入されたトリムプレート37が、エアバッグ6b膨張時に、力布32を介して前側空間59a外に引き出す力を受けたときに、前側空間59a外に引き出されることを抑制する抜け止めとしての機能を果たす。
この突起57aは、前側空間59a外側の面が、天壁57の先端から連続した平面からなり、前側空間59a側の面に、略L字状の鉤型の段差を備えているため、トリムプレート37の前側空間59aへの挿入は、人の手の力によっても可能であるが、前側空間59aからトリムプレート37を引き出す力が掛かったときには、段差でトリムプレート37の端部が係止して、トリムプレート37は、容易に前側空間59aから引き出されない。
具体的に説明すると、突起60とフランジ部52とによって取付孔16の内面を挟持している部位を中心として、距離の離れた前壁53の前角部50bには大きな曲げモーメントがかかることとなる。この曲げモーメントの増大により前角部50bの応力が大きくなるが、上記のように、前角部50bが後角部50aよりも大きな曲率半径で形成されていることによって応力集中を低減することができる。このため、応力増大による取付部材50の変形を防ぐことができるため取付孔16への取付状態が安定することとなる。
また、後角部50a、前角部50b、後壁55及び水平壁54,56はフランジ部52から略垂直に(約85度〜約90度の傾斜で)立設して延出している。このように形成されていることにより、中子を用いずに、二つの型割により保持部51の成形が可能となる。
フランジ部52は、保持部51よりも前方の部分が、後方の部分よりも長く形成され、サイドフレーム10への組付け時に、サイドフレーム10の側板11と前縁部12との境界部分に力布32が接触して傷つくことを抑制可能となっている。
このように、フランジ部52が形成されていることで、中子を用いずに、二つの型割により突起60を有する取付部材50の形成が可能となる。
取付部材50は、フランジ部52の長く形成された部分を前方にして、保持部51のフランジ部52側の端部の外面をサイドフレーム10の取付孔16の内面に当接させて、取付孔16に挿通されている。このとき、取付孔16の後方部分の縁は、フランジ部52と突起60により挟持されている。
このように、取付部材50は、取付孔16に挿通されているため、取付部材50の上下前後方向の取付位置を、取付孔16と取付部材50の当接面により容易に規制できると同時に、力布32の引張方向によって、力布32がサイドフレーム10の端部に接触することが抑制される。
このように、力布32の端部には、力布32よりも剛性の高いトリムプレート37が固定され、取付部材50は、保持空間59にトリムプレート37を保持した状態で、取付孔16に挿通されているため、力布32自体に孔をあけてこの孔にサイドフレーム側の軸を挿通して固定するような場合と比較し、力布32が、エアバッグ6bの膨張による引張力を受けたときの耐久性を向上できる。
図9では、トリムプレート37を、前壁53の内面に対向させているが、図10のように、力布32をトリムプレート37の幅に合わせて折り返すことにより、前側空間59a内でトリムプレート37が力布32に挟まれ、トリムプレート37の両面が力布32に当接した状態としてもよい。このとき、力布32が前壁53の内面に当接する。
力布32は、仕切壁58と天壁57との間を通って、後側空間59bに入り、後側空間59bのフランジ部52側の開口を通って、取付部材50の外側に導出されている。
なお、本実施形態では、押え面52bの略全面が、リテーナ6cによって側板11に向かって押さえ付けられているが、これに限定されるものでなく、押え面52bの少なくとも一部が、リテーナ6cによって押さえ付けられていればよい。
押え面52bのシート前方を押さえ付けるようにすると、押え面52bのみでなく、力布32も共に押さえ付けることになるため、エアバッグ6bの膨張による引張力の取付部材50への伝達を効果的に抑えることができる。その結果、力布32によるエアバッグ6bの膨張力を破断部40にスムーズに伝達可能となる。
また、エアバッグ6bがモジュールケースに格納される場合には、モジュールケースで押え面52bを押さえ付けてもよい。また、押え面52bを押さえ付けるための専用部材を設けてもよい。
まず、取付部材50に、トリムプレート37が縫合された力布32の取付部36の端部を係止する。
力布32の取付部材50への取付は、次の手順で行う。取付部36のトリムプレート37に垂直な2辺のうち1辺を、スリット55sを通して、後側空間59bに挿入する。このとき、トリムプレート37が後壁55側、取付部36の端部が前壁53側を向くようにする。
次いで、取付部36のトリムプレート37に垂直な2辺のうち、残りの1辺も、スリット55sを通して、後側空間59bに挿入し、取付部36が後側空間59bを貫通した状態とする。
次に、トリムプレート37を180°反転させ、取付部36の端部側を前側空間59a側に向かって折り曲げて、トリムプレート37を、仕切壁58と天壁57との間の隙間から前側空間59aに挿入し、トリムプレート37の先端が架橋部61に当接するまで押し込む。以上で、力布32と取付部材50との連結が完了する。
このとき、具体的には前述のように、取付部材50を取付孔16側に押し込むと、突起60が取付孔16の内面に当接して後壁55に前壁53側の力が加わり、その力によって後壁55が撓むことで取付孔16に保持部51を挿入可能となる。更に、突起60が取付孔16の内面を越える位置まで取付部材50を挿入すると後壁55の撓みが解消されて、取付部材50が取付孔16に嵌合することとなる。
次に、エアバッグモジュール6を、シート外側から組付ける。このとき、リテーナ6cが、フランジ部52の少なくとも一部を押さえ付けるようにして、ボルト18により固定する。
その後、クッションパッド5aをエアバッグモジュール6の外側に配置し、トリムカバー4でクッションパッド5aごと被覆して完成する。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、取付部材の一部を所定断面形状で突出させ、取付孔の内面の一箇所を、当該所定断面形状に対応する断面形状に広げられているように形成して、取付部材が所定の向きにあるときのみ、相互が嵌めこまれるようにしてもよい。逆に、取付部材の一部に所定断面形状の窪みを設け、取付孔の一箇所に、当該所定断面形状に対応する断面形状を有する突出部を形成して、取付部材が所定の向きにあるときのみ相互が嵌めこまれるようにしてもよい。
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
1 シートバックフレーム
2 着座フレーム
3 リクライニング機構
4 トリムカバー
5,5a クッションパッド
6 エアバッグモジュール
6a インフレータ
6b エアバッグ
6c リテーナ
6d ラップ材
7 空間
8 開口
10 サイドフレーム
11 側板
12 前縁部
13 後縁部
15 係止部
16 取付孔
16a 後角部
16b 前角部
18 ボルト
21 上部フレーム
22 下部フレーム
23 ピラー支持部
25 架設部材
31,32 力布
33 係止フック
35 辺
36 取付部
37 トリムプレート
40 破断部
41 前面マチ部
42 側面マチ部
43 後面マチ部
44 縫合部
50 取付部材
50a 後角部(他の対向角部)
50b 前角部(一の対向角部)
51 保持部(本体部)
52 フランジ部(張出部)
52a 当接面
52b 押え面
52c 曲面
53 前壁
54 水平壁
55 後壁
55a 角部
55s スリット(切れ込み)
56 水平壁
57 天壁
57a 突起
58 仕切壁
59 保持空間(収容部)
59a 前側空間
59b 後側空間
60 突起(爪部)
60a,60b 面
61 架橋部
80,81 誤組抑制部
Claims (9)
- エアバッグを格納するエアバッグモジュールを装備したシートであって、
該シートのサイド部に沿って延出するサイドフレームと、
該サイドフレームに取り付けられる前記エアバッグモジュールと、
該エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材と、
該案内部材を前記サイドフレームに取り付けるための取付部材と、を備え、
前記サイドフレームには、前記取付部材が嵌合する取付孔が形成されており、
該取付孔には、前記取付部材の誤組みを抑制する誤組抑制部が形成されており、
前記取付孔は、複数の面取り状の角部を備えた形状から成り、
前記誤組抑制部は、少なくとも前記取付孔の内面と前記取付部材とが対向する部分に形成されており、前記複数の角部のうち、少なくとも一の角部が他の角部と異なる曲率半径で形成されていることによって構成されることを特徴とするエアバッグモジュール装備シート。 - 前記一の角部と前記他の角部とは、シート前後方向に配されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグモジュール装備シート。
- 前側に配される前記一の角部の曲率半径は、前記他の角部よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のエアバッグモジュール装備シート。
- 前記取付孔は、前記サイドフレームの上下方向に複数配設され、
複数の前記取付孔は、同形状を成すものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエアバッグモジュール装備シート。 - 破断部を有して、該破断部において前記案内部材が取り付けられている表皮を備え、
前記破断部は、シート上下方向に延在しており、
前記一の角部及び前記他の角部はそれぞれ、上下方向に配置された一対の角部からなり、
前記上下方向に配置された一対の角部は同一の曲率半径を有していることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグモジュール装備シート。 - 前記サイドフレームに載置されるクッションパッドと、該クッションパッドを覆う表皮と、を備え、
前記案内部材は、略矩形の布からなるとともに、一辺が前記表皮の破断部に取り付けられて、前記クッションパッドの裏面に配置されており、
前記案内部材の前記一辺と対向する辺に、前記取付部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグモジュール装備シート。 - エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材をサイドフレームに形成された取付孔に取り付けるための取付部材であって、
前記取付孔への前記取付部材の誤組みを抑制する誤組抑制部を備え、
前記取付部材は、前記取付孔に形成された複数の面取り状の角部に対向する複数の面取り状の対向角部を有し、
前記誤組抑制部は、少なくとも前記取付孔の内面に対向する部分に形成されており、前記複数の対向角部のうち、一の対向角部が他の対向角部よりも大きな曲率半径で形成されていることによって構成されることを特徴とする取付部材。 - 前記取付部材は、前記サイドフレームに係止する爪部と、前記複数の面取り状の対向角部とを有する本体部を備え、
該本体部は、前記案内部材の端部を収容する収容部と、前記本体部の外面から前記収容部に連通して形成された切れ込みとを有し、
前記一の対向角部は、前記爪部及び前記切れ込みが形成されている一側の反対側に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の取付部材。 - 前記本体部は、前記収容部の前記一側と前記反対側とに張り出す張出部を備え、
該張出部は、前記反対側よりも前記一側の方が小さいことを特徴とする請求項8に記載の取付部材。
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