JP6243231B2 - 取付部材 - Google Patents
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Description
特許文献1の発明によれば、力布により、エアバッグの膨張圧をトリムカバーの破断部となる縫い合わせ目に、効率よく集中させることができ、エアバッグの高い展開性能を保つと共に、取付部材を用いることによって、力布を簡単に取り付けることができる。
上記のように、取付部材においては、サイドフレームの前縁部に係止される溝と、力布の端部に接続する溝とが平行に延在して形成されており、また、サイドフレームの前縁部は上下に延出している。
このため、サイドフレームの前縁部に取付部材を取り付けた状態においては、取付部材に形成された力布の端部に接続される溝は上下方向に延出した状態となる。よって、取付部材をサイドフレームにシート幅方向から取り付けた後に、力布と取付部材との接続状態を確認するためには、サイドフレームへの取り付けの際のシート幅方向の視点から、取付部材に対する上方又は下方の視点に変えて確認するために、作業者は姿勢を変える必要があり作業性が低かった。
また、特許文献1に記載された取付部材を用いて力布の端部をサイドフレームに取り付ける作業は、作業者がトリムカバーを捲り上げた状態で、力布を引っ張って取付部材をサイドフレームに取り付けるようにしてなされる。
このため、取付部材をサイドフレームに取り付けた状態において、力布と取付部材との接続状態を確認する場合には、トリムカバーを捲り上げた状態にしなければならなく、作業が困難であるために瞬時に確認することが必要である。更に、トリムカバーによってクリップ部分が陰となることがあり、その接続状態の確認が容易ではなかった。
上記構成によれば、本体部がフランジ部と、フランジ部に形成された貫通孔に架け渡された架橋部とを有することで、フランジ部によって、取付部材がフレーム部材に安定して取り付けられ、貫通孔に架橋部が架け渡されていることで貫通孔による剛性低下を抑制でき、且つ、貫通孔からの案内部材の端末側の抜け落ちを防止できる。
上記構成によれば、固定部を係止させることによって案内部材の端末側を収容部に安定して収容させつつ、色の違いによって、案内部材、本体部及び固定部材の少なくとも1つを容易に判別でき、各部品の組付け状態が正常状態であるかどうかの確認が容易となる。
上記構成によれば、色の違いによって、案内部材と本体部との接続状態の確認が容易となる。
上記構成によれば、各部品を個別に判別でき、接続状態の確認がより正確となる。
上記構成によれば、本体部に固定部材の抜け止めを防止する抜け止め部が形成されており、更に抜け止め部に対向する位置に確認窓が形成されていることで、抜け止めによって固定部材の収容状態を安定させたうえで、確認窓から案内部材の接続状態の確認を確実にできる。
上記構成によれば、本体部が確認窓及び逆側確認窓を備えることで、確認窓側及び逆側確認窓側の二方向側から接続状態を確認することができ確認作業がより容易となる。
上記構成によれば、抜け止め部に形成された切欠きによって逆側確認窓が構成されているため、抜け止め部によって案内部材の端末側の抜け止めをしつつ、確認窓側の反対側から案内部材の端末側の接続状態を確認することができる。
上記構成によれば、抜け止め部が、切欠きにおける収容部の長尺方向の長さよりも、収容部の長尺方向に長く形成されていることで、接続状態を確認する機能を確保したうえで、案内部材の端末側の抜け止めを防止する能力を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るエアバッグモジュール装備シートの外観図である。図2は、本発明の一実施形態に係るエアバッグモジュール装備シートのシートフレームの斜視図である。図3は、図1のA−A断面図であって、本発明の一実施形態に係る取付部材を介して力布をサイドフレームに連結した状態を示す説明図である。図4は、本発明の一実施形態に係るトリムカバーと力布を破断部で共縫いした状態を示す説明図である。図5は、本発明の一実施形態に係る取付部材の斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係る取付部材の平面図である。図7は、本発明の一実施形態に係る取付部材の側面図である。図8は、本発明の一実施形態に係る取付部材の底面図である。図9は、本発明の一実施形態に係る取付部材に力布の取付部を保持させた状態を示す平面図である。図10は、本発明の一実施形態に係る取付部材に力布の取付部を保持させた状態を示す底面図である。図11は、本発明の一実施形態に係る取付部材を介して力布をサイドフレームに連結した状態を示す断面説明図である。
ここで、以下の説明中、シートの前後方向とは、着座者がシートに座った状態における着座者から見た前後方向のことであり、以下では単に前後方向とも呼ぶ。また、上下方向とは、シートの上下方向のことである。
車両用シートSの中には、図2に示すようなシートフレームFが設けられている。シートフレームFは、シートバックS1のフレームであるシートバックフレーム1と、着座部S2のフレームである着座フレーム2とから構成されている。着座フレーム2とシートバックフレーム1は、リクライニング機構3を介して連結されている。シートバックフレーム1及び着座フレーム2の外側には、クッション及びトリムカバーが設けられることで、シートバックS1及び着座部S2が構成される。
シートバックフレーム1は、図1,図2に示すように、左右に離間して配置され上下方向に延在するサイドフレーム10と、このサイドフレーム10の上端部を連結する上部フレーム21と、下端部を連結する下部フレーム22とにより枠状に構成されている。ここで、シートバックフレーム1は、特許請求の範囲のフレーム部材に対応する。
上部フレーム21には、ピラー支持部23が設けられ、ピラー支持部23には、不図示のヘッドレストフレームが設けられる。ヘッドレストフレームの外側にクッション部材を設けることでヘッドレストS3が構成される。
サイドフレーム10には、乗員を後方から支持するSバネからなる一対の架設部材25の両端が係止される係止孔を備えた係止部15と、取付部材50を取り付けるための一対の取付孔16とが設けられている。
なお、本実施形態では、サイドフレーム10の前縁部12に近い位置のみに、インナー側の力布32取付用の取付孔16を備えているが、インナー側の力布32とアウター側の力布31の双方を、取付部材50を用いてサイドフレーム10に取り付ける場合には、後縁部13に近い位置にも、アウター側の力布31取り付け用の取付孔16を設けるとよい。
サイドフレーム10の前後の幅の狭い前後幅狭部は、サイドフレーム10下方の前後の幅の広い前後幅広部よりも剛性が低いが、上方の取付孔16は、サイドフレーム10の前後幅狭部の中でも、上部フレーム21近くに配置されるため、剛性を補うことができる。
サイドフレーム10には、図3に示すように、シート外側の面に、エアバッグモジュール6が固定されている。
インフレータ6aの外周部は、車両用シートS内側に向かって立設されたボルト18により、リテーナ6c及びサイドフレーム10に固定されている。なお、インフレータ6aは、ボルト以外のインフレータ取付部材によりサイドフレーム10に固定されていてもよい。
エアバッグ6bは、布袋等からなるラップ材6dによって折り畳み状態に保持されており、このラップ材6dは、エアバッグ6bが展開する場合に、容易に破けるようになっている。
なお、本実施形態では、エアバッグモジュール6を、ケースレスのものから構成しているが、これに限定されるものでなく、モジュールケースを備えたものとして構成してもよい。
クッションパッド5には、図3に示すように、エアバッグモジュール6を格納するための開口8が形成され、この開口8により、空間7が形成されている。
前面マチ部41と側面マチ部42との土手部において膨出した頂点には、破断部40が形成されている。破断部40は、前面マチ部41と側面マチ部42の端部を、通常の使い勝手に耐えられる強度を保ちつつ、エアバッグの膨張による引張力で裂断可能なように、相互に縫製されている。
力布32は、伸縮性の小さい布状素材からなり、エアバッグの膨張による応力を破断部40に伝達する役割を果たす。力布31,32は、特許請求の範囲の案内部材に対応する。
トリムプレート37は、硬質樹脂製からなる矩形の板体である。トリムプレート37は、力布32の取付部36の端末の形状を保持するために用いられる。力布32の端末にトリムプレート37が固定されていることにより、力布32の端末を保持空間59に差込む際の作業性が向上する。ここで、トリムプレート37は、特許請求の範囲の固定部材に対応するものであり、保持空間59は、特許請求の範囲の収容部に対応するものである。
また、図3に示すように、力布31の他端には、係止フック33が縫合により固定されている。力布31は、エアバッグモジュール6の後方に配置されたクッションパッド5aとエアバッグモジュール6との間の空間に引き込まれ、係止フック33がサイドフレーム10の後縁部13に係止されている。
なお、アウター側の力布31の取付にも、取付部材50を用いる場合には、力布31の端部にも、トリムプレート37を縫合により固定する。サイドフレーム10の後縁部13の近くに取付孔16を設け、インナー側の力布32の場合と同様に、この取付孔16に、取付部材50を介して力布31を取り付ける。
力布31を、取付部材50を介してサイドフレーム10に取り付ける構成は、シート前後方向で逆に取り付けることを除いては、力布32の取付の構成と同様であるため、説明を省略する。
保持部51は、前壁53,水平壁54,後壁55,水平壁56と、前壁53のフランジ部52逆側の端部から後方に向かって垂直に立設する天壁57と、水平壁54と水平壁56を架橋し、前壁53及び後壁55に平行な仕切壁58と、を備えている。
前壁53,水平壁54,後壁55,水平壁56,天壁57に囲まれた空間が、トリムプレート37を内部に係止する保持空間59となっている。保持空間59は、仕切壁58によって、前側空間59aと、後側空間59bに分割されている。
また、取付部材50が車両用シートSの右側のサイドフレーム10に取り付けられる場合には、水平壁54が上方、水平壁56が下方に位置し、取付部材50が車両用シートSの左側のサイドフレーム10に取り付けられる場合には、水平壁54が下方、水平壁56が上方に位置する。
このように、複数段から成る前壁53を有する保持部51によれば、保持部51を取付孔16に挿入する際には、厚さの薄く外形の小さい側から取付孔16に挿入されることとなるため、フランジ部52から垂直に形成されたものよりも挿入が容易となる。
一方、取付孔16に取付部材50が取り付けられた状態においては、取付孔16の内面に対して前壁53が略垂直に当接することとなるため、後壁55側に傾斜して形成されたものよりも取付部材50の回動が抑制されて、取付部材50が取付孔16から抜けることを抑制できる。
また、天壁57の上下方向の中央には、図5,図6に示すように、前壁53まで後退して切欠かれた形状の切欠き57bが形成されている。ここで、切欠き57bは、特許請求の範囲の逆側確認窓に対応する。このように切欠き57bが形成されていることにより、天壁57によってトリムプレート37の後述する抜け止め機能を維持したうえで、切欠き57bによってトリムプレート37の接続状態を確認することができる。特に、保持空間59の長尺方向であるシート上下方向について、天壁57の長さL1と長さL2の合計は、切欠き57bの長さL3よりも長く形成されている。このように形成されていることで、天壁57の剛性を確保でき、抜け止め機能を向上させることができる。
水平壁54,水平壁56,天壁57の切欠き57bは、全体として略T字状の開口を形成しており、この開口を通して保持部51側から保持空間59内に係止される力布32及びトリムプレート37を視認可能である。また、この開口により、保持部51側からとフランジ部52側からの二つの型割により取付部材50を成形可能となる。
また、スリット52s,55sによって後壁55とフランジ部52の後方部分が分断されていることによって、詳細には後述するが、後壁55におけるスリット55s側の端部の前壁53側への撓みが許容されることとなる。
突起60は、フランジ部52側の面60aが、後壁55に対して直角に近い角度を成し、フランジ部52逆側の面60bが、後壁55に対して、小さい鋭角の角度を成した略三角柱状からなる。面60aとフランジ部52との間の距離は、サイドフレーム10の取付孔16における厚みと同じかそれより僅かに大きく形成されている。面60aは、フランジ部52に対向した面となっており、面60aとフランジ部52との間に、取付孔16の縁部を挟持して、取付孔16から取付部材50が抜けることを抑制可能となっている。
また、取付部材50を取付孔16に取り付ける際、力の付加がされていない自然状態に取付部材50があるときは突起60が取付孔16の内面に当接するため、その挿入が阻まれる。上記のように、スリット55sによって後壁55が分断されており、更に突起60が略三角柱状に形成されていることによって、取付部材50を取付孔16側に押し込むと突起60が取付孔16の内面に当接して後壁55に前壁53側の力が加わって後壁55が撓むこととなる。後壁55が撓むことで取付部材50の外周が取付孔16の内面と同じか小さくなることで、取付部材50を取付孔16に取り付けることが可能となる。
天壁57は、後述する貫通孔62に対向する位置に形成されており、天壁57の内面の後壁55側先端には、前側空間59aに向かって突出する突起57aが設けられている。この突起57aは、前側空間59aに挿入されたトリムプレート37が、エアバッグ6b膨張時に、力布32を介して前側空間59a外に引き出す力を受けたときに、前側空間59a外に引き出されることを抑制する抜け止めとしての機能を果たす。
この突起57aは、前側空間59a外側の面が、天壁57の先端から連続した平面からなり、前側空間59a側の面に、略L字状の鉤型の段差を備えているため、トリムプレート37の前側空間59aへの挿入は、人の手の力によっても可能である。一方、前側空間59aからトリムプレート37を引き出す力が掛かったときには、段差でトリムプレート37の端部が係止して、トリムプレート37は、容易に前側空間59aから引き出されない。
フランジ部52は、保持部51よりも前方の部分が、後方の部分よりも長く形成され、サイドフレーム10への組付け時に、サイドフレーム10の側板11と前縁部12との境界部分に力布32が接触して傷つくことを抑制可能となっている。
また、フランジ部52には、取付部材50がサイドフレーム10に取り付けられた状態において取付孔16の貫通方向に沿う方向であり、フランジ部52の面に交差する方向に貫通孔62が形成されている。貫通孔62は、前側空間59aに収容された力布32の取付部36を露出させ、作業者が取付部36の取り付け状態を確認するためのものであり、特許請求の範囲の確認窓に対応する。
取付部材50は、フランジ部52の長く形成された部分を前方にして、保持部51のフランジ部52側の端部の外面をサイドフレーム10の取付孔16の内面に当接させて、取付孔16に挿通されている。このとき、取付孔16の後方部分の縁が、フランジ部52と突起60により挟持されている。
このように、取付部材50は、取付孔16に挿通されているため、取付部材50の上下前後方向の取付位置を、取付孔16と取付部材50の当接面により容易に規制できると同時に、力布32の引張方向によって、力布32がサイドフレーム10の端部に接触することが抑制される。
このように、力布32の端部には、力布32よりも剛性の高いトリムプレート37が固定され、取付部材50は、保持空間59にトリムプレート37を保持した状態で、取付孔16に挿通されているため、力布32自体に孔をあけてこの孔にサイドフレーム側の軸を挿通して固定するような場合と比較し、力布32が、エアバッグ6bの膨張による引張力を受けたときの耐久性を向上できる。
力布32は、仕切壁58と天壁57との間を通って、後側空間59bに入り、後側空間59bのフランジ部52側の開口を通って、取付部材50の外側に導出されている。
図11は、取付部36が、スリット52s,55sに通されて後側空間59bを挿通した状態であり、トリムプレート37及びトリムプレート37に縫合された取付部36の端部が、前側空間59aに収容された状態を示す図である。
本実施形態において、取付部36を取付部材50に接続した状態として、図11に示す接続状態を正常状態と定義する。なお、それ以外の接続状態を不正常状態と定義する。正常状態は、具体的には、トリムプレート37における取付部36に覆われた一端37a側が、天壁57側ではなく架橋部61側に位置し、取付部36におけるトリムプレート37と縫合された縫合部38側が、仕切壁58側ではなく前壁53側に位置している状態である。
また、正常状態においては、取付部36の縫合部38側が、仕切壁58側ではなく、前壁53側に位置している。換言すると、取付部36は、トリムプレート37の一端37a側を回りこんで前壁53に接触するようにトリムプレート37に縫合されており、トリムプレート37とともに前側空間59aに収容されている。
このように、取付部36が配置され、トリムプレート37が前側空間59aに収容されているため、エアバッグの膨張の際には、仕切壁58側から引っ張られる取付部36によって、トリムプレート37の移動の際に、縫合部38に力が直接加わることを回避できる。このため、縫合部38に加わるせん断力を低減することができ、縫合部38による取付部36とトリムプレート37との接続の安定性を高めることができる。
よって、作業者は、貫通孔62から露出するものが、取付部36であるかトリムプレート37であるかを確認することで、正常状態であるか不正常状態であるかの判別が可能となる。
なお、取付部材50をサイドフレーム10の取付孔16に取り付けた状態においては、フランジ部52側は、サイドフレーム10の外側となる。このため、サイドフレーム10に取付部材50を取り付けた後においては、サイドフレーム10の外側から、取付部36と取付部材50の接続状態の判別が可能となる。
なお、取付部材50をサイドフレーム10の取付孔16に取り付けた状態においては、保持部51側はサイドフレーム10の内側となる。このため、サイドフレーム10に取付部材50を取り付けた後においては、サイドフレーム10の内側から、取付部36と取付部材50の接続状態の判別が可能となる。
したがって、左右のサイドフレーム10のうち、一方のサイドフレーム10の外側からの視点で、一方のサイドフレーム10に取り付けられた取付部材50と取付部36との接続状態を貫通孔62から判別でき、これと略同じ視点で、他方のサイドフレーム10に取り付けられた取付部材50と取付部36との接続状態を略T字状の開口から判別できることとなり、接続状態確認の作業性が向上する。
また、取付部材50をサイドフレーム10の取付孔16に取り付けた状態においては、保持部51における後壁55側は、サイドフレーム10の後ろ側となる。このため、サイドフレーム10に取付部材50を取り付けた後であっても、サイドフレーム10の後ろ側から、取付部36と取付部材50の接続状態を確認することができる。
また、これらの少なくとも1つを他の部材と異なる色にするようにしてもよく、特に、取付部36と取付部材50とが異なる色であると好ましい。このような構成によれば、特に、取付部材50のフランジ部52側の正常状態においてはトリムプレート37が露出せず力布32の取付部36のみが露出することとなるが、この場合における接続状態を、トリムプレート37を確認できないことによって識別するのではなく、フランジ部52と色の異なる取付部36を確認することによって識別することができる。
まず、取付部材50に、トリムプレート37が縫合された力布32の取付部36の端部を係止する。
力布32の取付部材50への取付は、次の手順で行う。取付部36のトリムプレート37に垂直な2辺のうち1辺を、スリット52s,55sを通して、後側空間59bに挿入する。このとき、トリムプレート37が後壁55側、取付部36の端部が前壁53側を向くようにする。
次いで、取付部36のトリムプレート37に垂直な2辺のうち、残りの1辺も、スリット52s,55sを通して、後側空間59bに挿入し、取付部36が後側空間59bを貫通した状態とする。
次に、トリムプレート37を一端37a側から、仕切壁58と天壁57との間の隙間から前側空間59aに挿入し、トリムプレート37の一端37aが架橋部61に当接するまで押し込む。以上で、力布32と取付部材50との連結が完了する。
このとき、具体的には前述のように、取付部材50を取付孔16側に押し込むと突起60が取付孔16の内面に当接して後壁55に前壁53側の力が加わり、その力によって後壁55が撓むことで取付孔16に保持部51を挿入可能となる。更に、突起60が取付孔16の内面を越える位置まで取付部材50を挿入すると後壁55の撓みが解消されて、取付部材50が取付孔16に嵌合することとなる。
次に、エアバッグモジュール6を、シート外側から組付ける。このとき、リテーナ6cが、フランジ部52の少なくとも一部を押さえ付けるようにして、ボルト18により固定する。
その後、クッションパッド5aをエアバッグモジュール6の外側に配置し、トリムカバー4でクッションパッド5aごと被覆して完成する。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
1 シートバックフレーム(フレーム部材)
2 着座フレーム
3 リクライニング機構
4 トリムカバー
5,5a クッションパッド
6 エアバッグモジュール
6a インフレータ
6b エアバッグ
6c リテーナ
6d ラップ材
7 空間
8 開口
10 サイドフレーム
11 側板
12 前縁部
13 後縁部
15 係止部
16 取付孔
18 ボルト
21 上部フレーム
22 下部フレーム
23 ピラー支持部
25 架設部材
31,32 力布(案内部材)
33 係止フック
35 辺
36 取付部(端末側)
37 トリムプレート(固定部材)
37a 一端
37b 他端
38 縫合部
40 破断部
41 前面マチ部
42 側面マチ部
43 後面マチ部
50 取付部材
51 保持部(本体部)
52 フランジ部
52a 当接面
52b 押え面
52c 曲面
52s,55s スリット
53 前壁
54 水平壁
55 後壁
56 水平壁
57 天壁(抜け止め部)
57a 突起
57b 切欠き(逆側確認窓)
58 仕切壁
59 保持空間(収容部)
59a 前側空間
59b 後側空間
60 突起
60a,60b 面
61 架橋部
62 貫通孔(確認窓)
Claims (9)
- エアバッグモジュールの展開方向を案内する案内部材をフレーム部材に取り付けるための取付部材であって、
前記案内部材の端末側を収容する収容部を有し、前記フレーム部材に形成された取付孔に挿入されて嵌合する本体部を備え、
該本体部には、前記フレーム部材に取り付けられた状態時に前記取付孔の貫通方向に沿う方向に前記収容部内の前記案内部材の端末側を露出させる確認窓が形成されていることを特徴とする取付部材。 - 前記本体部には、前記フレーム部材に当接する板状のフランジ部が形成されており、
前記確認窓は、前記フランジ部を貫通する貫通孔であり、
前記本体部は、前記貫通孔に架け渡された架橋部を有することを特徴とする請求項1に記載の取付部材。 - 前記案内部材の端末側には、前記収容部に係止する固定部材が固定されており、
前記案内部材、前記本体部及び前記固定部材の少なくとも1つは、他と異なる色であることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付部材。 - 前記案内部材は、前記本体部と異なる色であることを特徴とする請求項3に記載の取付部材。
- 前記固定部材、前記案内部材及び前記本体部の色がすべて異なる色であることを特徴とする請求項3又は4に記載の取付部材。
- 前記本体部には、前記収容部から前記固定部材が抜けることを防止する抜け止め部が形成されており、
該抜け止め部は、前記確認窓に対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の取付部材。 - 前記本体部には、前記収容部を挟んで前記確認窓がある側の反対側で、前記案内部材の端末側を露出させるように開放された逆側確認窓が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の取付部材。
- 前記本体部には、前記収容部を挟んで前記確認窓がある側の反対側で、前記案内部材の端末側を露出させるように開放された逆側確認窓が形成されており、
該逆側確認窓は、前記抜け止め部に形成された切欠きであることを特徴とする請求項6に記載の取付部材。 - 前記収容部は長尺に形成されており、
前記抜け止め部における前記収容部の前記長尺方向の長さは、前記切欠きにおける前記収容部の前記長尺方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項8に記載の取付部材。
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