JP6319989B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄剤組成物に関する。
顔や全身を清浄にするための皮膚洗浄剤は、本来の目的である洗浄性に加え、豊かな起泡性、クリーミィな泡質、すすぎ性、そして使用後の肌に対してつっぱり感がなくなめらかになるなど、良好な仕上がり感が求められている。脂肪酸塩は優れた洗浄力を有することから、皮膚洗浄剤に汎用されているが、すすぎ時にきしみ感があり、使用後につっぱり感があることが知られている。従来、仕上がり感を調整するため、脂肪酸塩とともに、油分やポリマー類を配合することが検討されている(例えば、特許文献1、2)。
特開2011−20941号公報 特公平6−31412号公報
従来の皮膚洗浄剤において、仕上がり感を調整するため、油分やポリマー類を配合すると、泡立ちや泡質が低下したり、洗浄時にぬるつく、ポリマーの皮膜が皮膚表面に残留することにより肌の柔らかさを損なうなどの問題があった。
本発明は、起泡性や泡質に優れ、洗浄時にぬるつきがなく、タオルドライ後にはべたつかず、しっとりした感触が得られる洗浄剤組成物に関する。
本発明者らは、特定のポリマーと脂肪酸又はその塩を組み合わせて用いれば、上記課題を解決した洗浄剤組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)a1及びa2を構成単位として85〜100質量%含むポリマー 0.02質量%以上10質量%以下、
a1:一般式(1)
Figure 0006319989
(R1及びR2は、同一又は異なって、水酸基を含んでも良い炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示す)
で表される構成単位、
a2:一般式(2)
Figure 0006319989
(R4は、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R5は、水素原子又はメチル基を示す)
で表される構成単位、
(B)炭素数10〜18の脂肪酸又はその塩 1質量%以上30質量%以下、
(C)水
を含有する洗浄剤組成物に関する。
本発明の洗浄剤組成物は、洗浄時には、十分な泡量できめ細かく泡質に優れ、すすぎ時に石鹸のきしみが抑制され、タオルドライ直後には、乾き際にべたつき感がなく、乾燥後は、均一で滑らかなしっとりした感触を得ることができる。
本発明で用いる成分(A)は、a1及びa2を構成単位として含むポリマーである。
a1は、前記一般式(1)で表される構成単位であって、一般式(1’)で表されるモノマーに由来するものである。
Figure 0006319989
(式中、R1、R2及びR3は、前記と同じ意味を示す)
1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、エチル基、t−ブチル基が好ましく、水溶性、安全性の点からR1及びR2がメチル基である場合がより好ましい。
一般式(1’)で表されるモノマーとしては、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド等が挙げられ、これらの中から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうち、使用時の水への溶解性と感触の点から、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミドが好ましく、N,N−ジメチルアクリルアミドがより好ましい。
a2は、前記一般式(2)で表される構成単位であって、一般式(2’)で表されるモノマーに由来するものである。
Figure 0006319989
(式中、R4及びR5は、前記と同じ意味を示す)
4は、洗浄時の泡量と濯ぎ時の肌感触の点から、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基がより好ましい。
一般式(2’)で表されるモノマーとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ベヘニルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、ベヘニルアクリレート等が挙げられ、これらの中から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうち、使用時の水への溶解性を下げ、べたつかずさらっとした感触の点から、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ブチルアクリレートが好ましく、更には、ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ブチルアクリレートが好ましく、乾燥後の肌に粉っぽさがなく、なめらかでうるおいのある肌感が得られる点から、ラウリルメタクリレートがより好ましい。
成分(A)において、a1とa2の質量割合a1/a2は、製剤化した際の水への溶解性を下げ、べたつかずさらっとした感触の観点から、5/95〜95/5が好ましく、20/80〜80/20がより好ましく、40/60〜80/20が更に好ましい。このようにすることにより、濯ぎ時にぬるつきが抑制され、また、過度なきしみ感が抑制できる。
成分(A)のポリマーは、構成単位a1とa2とから構成されることが好ましいが、性能を害さない範囲で、他の構成単位を含有することができる。成分(A)は、構成成分a1とa2を全構成単位中合計で85〜100質量%含むものであるが、91質量%以上100質量%含むものが好ましく、更には95質量%以上100質量%がより好ましく、97質量%以上100質量%が更に好ましく、100質量%がより更に好ましい。構成単位a1とa2の構成濃度が高い程、すすぎ時に感じる石鹸のきしみが抑制され、乾き際にベタベタ感が少なく、乾燥後は、均一で滑らかなしっとりした感触が強く感じられる。
構成単位a1とa2以外の構成単位を形成するモノマーとして具体的には、(メタ)アクリル酸、N−ビニルピロリドン、ジアセトンアクリルアミド、ビニルアルコール、(メタ)アクリル酸(ポリ)エチレングリコールエステル、スチレン、炭素数2〜10のアルケン等が挙げられる。なお、これらに限定されるものではない。
成分(A)は、非イオン性ポリマーであることが、すすぎ時の感触を付与する観点から好ましい。
また、成分(A)のポリマーにおいて、構成単位a1とa2とは、ランダム共重合していても、ブロック共重合していてもよく、ランダム共重合体であることが好ましい。
成分(A)のポリマーの製造法は、限定されない。成分(A)のポリマーは、例えば、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法等の一般的な重合法を用い、a1とa2、場合によってはその他の成分とをラジカル重合又はイオン重合等の付加重合することによって得ることができる。合成のし易さや組成の自由度の観点から、ラジカル重合が好ましい。
重合に用いるラジカル重合開始剤としては、一般的なラジカル重合開始剤を用いることができ、例えば、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸アンモニウム等の過酸化物系開始剤;2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル等のアゾ系開始剤等が挙げられる。好ましいラジカル重合開始剤の使用量は、モノマーの種類や濃度、開始剤の種類、反応温度等により変化するが、通常製造に使用する全モノマー量に対して0.01〜10モル%が好ましく、0.1〜8モル%がより好ましい。
また、重合溶媒としては、原料モノマーと製造するポリマーの両方を溶解可能な低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン)、酢酸エチル等の有機溶剤を使用することができる。
成分(A)のポリマーは、モノマー及び重合開始剤を溶媒等と共に反応容器内に仕込み、必要に応じて窒素等の不活性ガスによる置換等により系内の溶存酸素を除去した後、30〜120℃まで昇温して1〜20時間程度重合する方法等の一般的な方法により、製造することができる。また、仕込み通りの組成比のポリマーを製造する観点から、重合終了後の全モノマーの転化率が90〜100モル%であるのが好ましく、95〜100モル%がより好ましく、99〜100モル%が更に好ましい。前記モノマー転化率は、液体クロマトグラフ法により測定することができる。具体的な条件を実施例において記載する。
重合により得られたポリマーは、開始剤の追添加や再沈殿、膜精製等の既知の方法により、未反応モノマーの除去等の精製を行うことができる。また、重合後のポリマーを含む溶液は、精製を行わずそのまま洗浄剤組成物に配合しても良いし、重合に用いた溶媒を別の溶媒に置換してから配合しても良い。溶媒置換は、減圧下で加熱することによって留去した後に、別の溶媒を添加することで、容易に行うことができる。
成分(A)の重量平均分子量は、洗浄時の泡立ち性、製剤の粘度コントロールの観点から1万以上が好ましく、4万以上がより好ましく、5万以上が更に好ましく、また、50万以下が好ましく、35万以下がより好ましく、20万以下が更に好ましく、10万以下がより更に好ましい。成分(A)の重量平均分子量は、1万〜50万が好ましく、4万〜35万がより好ましく、5万〜20万が更に好ましく、5万〜10万がより更に好ましい。
成分(A)の重量平均分子量は、後述する方法で測定される。
また、成分(A)は、水に対する溶解性が低いことが好ましい。例えば、成分(A)の水に対する溶解度を次のように定義する。Xgのポリマーを20℃、100gの水に混合させた場合、ポリマー全量が完全に溶解(不溶分がなく全体が透明になること)する場合の最大ポリマー量を溶解度Xg/100gと定義する。この場合、成分(A)の溶解度は、20℃の水100gに対し、溶解度は1g以下が好ましく、0.5g以下がより好ましく、0.1g以下が更に好ましく、溶解しないことがより更に好ましい。このように水に対する溶解度が低いことで、泡質を向上させることができる。
成分(A)の含有量は、すすぎ時の肌感触と製剤中の溶解性又は分散性の観点から、全組成中に0.02質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、0.4質量%以上がより好ましく、10質量%以下であり、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好まし。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.02〜10質量%であり、0.1〜3質量%が好ましく、0.4〜2質量%がより好ましい。
成分(B)の脂肪酸は、炭素数10〜18のものであり、直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数12〜18のものがより好ましい。更には、直鎖で飽和の脂肪酸が好ましい。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等が挙げられる。
成分(B)の脂肪酸塩を形成する塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸塩が挙げられる。これらのうち、起泡性、低温安定性、経時での着色のなさの点から、アルカリ金属塩が好ましく、カリウム塩が好ましい。
脂肪酸塩は、脂肪酸塩として配合しても、脂肪酸と塩基を独立に配合して組成物中で脂肪酸塩を形成させてもよい。
成分(B)は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、成分(A)の溶解性又は分散性と洗浄時の泡質、肌の感触の観点から、全組成中に酸として1質量%以上であり、1.5質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に酸として1〜30質量%であり、1.5〜20質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、組成物中に成分(A)を溶解又は分散し、きめ細かな泡質が得られ、すすぎ時に石鹸のきしみが抑制され、タオルドライ直後には、乾き際にベタベタ感がなく、乾燥後は、均一でなめらかなしっとりとした肌感触が得られる観点から、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、0.005以上であることが好ましく、0.04以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましく、2以下であることが好ましく、1以下がより好ましい。また、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)は、0.005〜2が好ましく、0.04〜1がより好ましく、0.1〜1が更に好ましい。なお、成分(B)の質量は、酸としての含有量である。
本発明において、成分(C)の水の含有量は、組成物中の溶媒として用いられる関係から各成分の残量をなし、全組成中に35質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、98質量%以下が好ましく、96質量%以下がより好ましく、94質量%以下が更に好ましく、90質量%以下がより更に好ましく、80質量%以下が更に好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に35〜98質量%が好ましく、50〜90質量%がより好ましく、50〜80質量%が更に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、さらに、(D)ポリオールを含有することができ、乾燥後に、均一で滑らかなしっとりとした肌感触をより高めることができる。
かかるポリオールとしては、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであれば良く、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール 、ソルビトール等が挙げられる。これらのうち、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールが好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、感触の点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、35質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1〜35質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、2〜5質量%が更に好ましい。
成分(B)は、通常、洗浄中の金属イオンと結合して、スカムを形成し、肌に吸着するため、独特のきしみ感を出す。この感触は、人により好まれる場合も多いが、きしみ感を強く感じすぎる場合もある。本発明では、成分(B)によるきしみ感を、成分(A)と組み合わせることにより、抑制することができる。更に、成分(A)と成分(B)とが、肌に吸着することにより、洗浄後の肌のツッパリ感が抑制でき、なめらかな感触を付与できる。更に、(D)ポリオールを組成物中に含有することで、成分(A)と成分(B)の吸着物質にしっとり感を付与することが可能となる。
本発明の洗浄剤組成物は、さらに必要に応じて、通常の洗浄剤組成物に用いられる各種成分を含有することができる。例えば、メチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジステアレート等の粘度調整剤;トリクロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤;メチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸塩等の防腐剤;その他、色素、香料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を適宜含有することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法により、配合成分を秤量し、水又は水を主体としアルコール等の他の水溶性溶剤を含む水性媒体に、任意の順序で混合することにより製造することができる。そして、ボディシャンプー、洗顔料、ハンドソープ、クレンジング剤等の皮膚洗浄剤などとして適用することができる。
また、本発明の成分(A)、(B)及び(C)を含有する組成物は、皮膚洗浄剤として使用することができる。
本発明の洗浄剤組成物の使用方法は、例えば、洗浄剤組成物を手に取り、場合によっては、タオルや洗浄用スポンジに取り、水で希釈し泡立てて、体によく伸ばし、良くこすって、水で洗い流すものである。
本発明の洗浄剤組成物は、25℃において、イオン交換水で5質量%に希釈したときのpHが7.5〜11であるのが好ましく、pH8〜10がより好ましい。かかる範囲のpHに調整することにより、洗浄時の泡立ち・泡量・泡質が良好で、且つ皮膚への刺激性が低く好ましい。
洗浄剤組成物のpHは、必要に応じて、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;クエン酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸、酒石酸、グリコール酸、アスコルビン酸等の有機酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物;アンモニア又はアンモニア水;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸などのpH調整剤を用いて調整することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、以下の方法により製造することができる。
成分(B)及び成分(C)を混合し、60℃以上、好ましくは70℃以上に加熱する。さらに、必要に応じて、成分(D)を加え、均一にする。pH調整剤として、水酸化カリウム等の塩基成分又はリンゴ酸等の酸成分を適量添加して、20倍希釈液のpHが目的とする領域となるように調整する。この溶液に、成分(A)及びその他のポリマー、その他の成分を加えて、更に撹拌し、均一にする。その後、30℃まで冷却して、洗浄剤組成物を得ることができる。
また、本発明の洗浄剤組成物は、液状のものが、泡立ち性能の面で好ましく、25℃における粘度が100Pa・s以下であるのが好ましく、20Pa・s以下であるのがより好ましく、4Pa・s以下が更に好ましい。本発明において、上記の粘度は、振動式粘度計(A&D社製、CVJ5000型)を用いて測定される。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)a1及びa2を構成単位として85〜100質量%含むポリマー 0.02質量%以上10質量%以下、
a1:一般式(1)
Figure 0006319989
(R1及びR2は、同一又は異なって、水酸基を含んでも良い炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示す)
で表される構成単位、
a2:一般式(2)
Figure 0006319989
(R4は、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R5は、水素原子又はメチル基を示す)
で表される構成単位、
(B)炭素数10〜18の脂肪酸又はその塩 1質量%以上30質量%以下、
(C)水
を含有する洗浄剤組成物。
<2>成分(A)の重量平均分子量が、好ましくは、1万〜50万であって、4万〜35万がより好ましく、5万〜20万が更に好ましく、5万〜10万がより更に好ましい前記<1>記載の洗浄剤組成物。
<3>成分(A)において、a1とa2の質量割合a1/a2が、好ましくは、5/95〜95/5であって、20/80〜80/20がより好ましく、40/60〜80/20が更に好ましい前記<1>又は<2>記載の洗浄剤組成物。
<4>成分(A)において、a1が、好ましくは、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド及びN−t−ブチルアクリルアミドから選ばれるモノマーに由来するものであって、N,N−ジメチルアクリルアミドに由来するものがより好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<5>成分(A)において、a2が、好ましくは、一般式(2)中、R4が、炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である前記<1>〜<4>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<6>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.4質量%以上がより好ましく、3質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<7>成分(B)が、炭素数12〜18の脂肪酸又はその塩である前記<1>〜<6>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<8>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に酸として、1.5質量%以上であって、2質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<9>成分(A)及び成分(B)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.005以上であって、0.04以上がより好ましく、0.1以上が更に好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<10>成分(C)の水の含有量が、好ましくは、全組成中に35質量%以上であって、50質量%以上がより好ましく、98質量%以下が好ましく、96質量%以下がより好ましく、94質量%以下が更に好ましく、90質量%以下がより更に好ましく、80質量%以下が更に好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<11>さらに、(D)ポリオールを含有する前記<1>〜<10>のいずれか1記載の洗浄剤組成物。
<12>成分(D)が、好ましくは、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトールであって、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールがより好ましい前記<11>記載の洗浄剤組成物。
<13>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上が更に好ましく、35質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、5質量%が更に好ましい前記<11>又は<12>記載の洗浄剤組成物。
<14>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)a1及びa2を構成単位として85〜100質量%含むポリマー 0.02質量%以上10質量%以下、
a1:一般式(1)
Figure 0006319989
(R1及びR2は、同一又は異なって、水酸基を含んでも良い炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示す)
で表される構成単位、
a2:一般式(2)
Figure 0006319989
(R4は、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R5は、水素原子又はメチル基を示す)
で表される構成単位、
(B)炭素数10〜18の脂肪酸又はその塩 1質量%以上30質量%以下、
(C)水
を含有する組成物の皮膚洗浄剤としての使用。
<測定方法>
(1)重量平均分子量:
成分(A)のポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定により求めた。重量平均分子量は、ポリスチレン換算の値として求めた。GPC測定の条件は以下のとおりである。
(GPC測定条件)
カラム:KF-806L(昭和電工社製)を2本直列に連結して使用した。
溶離液:ラウリルアミン(1mmol/L)/CHCl3
流速:1.0mL/min.
測定温度:40℃
検出器:RI HLC-8320 GPC ECOSEC
検量線;ポリスチレン(絶対分子量;923,000、96,400、30,000、10,200、870)を用いて作成した。
(2)モノマー転化率:
重合後のモノマー転化率は、液体クロマトグラフィ(LC)測定によって求めた。重合前後の測定によって得られたモノマーのピーク面積比からモノマーの転化率を算出した。
(成分a1の測定条件)
カラム:L-column ODS(CERI製)
測定温度:40℃
溶離液:水/メタノール=90/10vol%
流速:1mL/min.
検出器:UV
検出波長:220nm
(成分a2の測定条件)
カラム:L-column ODS(CERI製)
測定温度:40℃
溶離液:水/アセトニトリル=10/90vol%
流速:1mL/min.
検出器:UV HITACHI L-7400
検出波長:210nm
(3)組成比:
組成比は、プロトン核磁気共鳴(1H−NMR)測定により求めた。1H−NMR測定の条件は以下の通りである。測定により得られた成分a1と成分a2のピーク面積比から、成分a1と成分a2のモル比を算出し、その値から、構成単位の質量a1と質量a2を求め、a1/a2の値を算出した。
(NMR測定条件)
測定溶媒:重クロロホルム
測定温度:25℃
装置:Varian社製 NMR 300MHz
積算回数:32回
内部標準:なし
<共重合体の合成>
合成例1(共重合体1)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、ジメチルアクリルアミド(DMAA、興人社製)36.0g、メチルメタクリレート(MMA、和光純薬工業社製)24.0g、及びエタノール84.8gを入れて均一に混合し、窒素雰囲気下で30分間攪拌した。この溶液を約78℃まで昇温した後、そこに開始剤として、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(V−601、和光純薬工業社製)0.27gをエタノール5.0gに溶解した溶液を添加した。その後、78℃で2時間保持して重合を行い、さらに4時間保持することにより熟成した。この反応溶液を冷却した後、ヘキサンで再沈殿させることにより、共重合体1を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体1の重量平均分子量は8.3万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例2(共重合体2)
MMAをn−ブチルアクリレート(BA、和光純薬工業社製)とした以外は合成例1と同様にして、共重合体2を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体2の重量平均分子量は、4.7万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例3(共重合体3)
DMAAの仕込み量を36.0gにし、MMAをn‐ブチルメタクリレート(n‐BMA、和光純薬工業社製)にし、仕込み量を24.0gとした以外は合成例1と同様にして、共重合体3を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体3の重量平均分子量は、8.9万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例4(共重合体4)
MMAをt‐ブチルメタクリレート(t‐BMA、和光純薬工業社製)とした以外は合成例1と同様にして、共重合体4を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体4の重量平均分子量は、6.3万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例5(共重合体5)
DMAAの仕込み量を48.0gにし、MMAをラウリルメタクリレート(LMA、和光純薬工業社製)にし、仕込み量を12.0gとした以外は合成例1と同様にして、共重合体5を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体5の重量平均分子量は、7.0万であり、a1/a2は、80/20であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例6(共重合体6)
DMAAの仕込み量を36.0gにし、LMAの仕込み量を24.0gとした以外は合成例5と同様にして、共重合体6を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体6の重量平均分子量は、7.3万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例7(共重合体7)
DMAAの仕込み量を24.0gにし、LMAの仕込み量を36.0gとした以外は合成例5と同様にして、共重合体7を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体7の重量平均分子量は、7.5万であり、a1/a2は、40/60であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例8(共重合体8)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、酢酸エチル(KHネオケム社製)91.5gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 16.0g、LMA 64.0g、及びV−601 1.2gを酢酸エチル9.1gに溶解した溶液を添加して室温下で混合した。酢酸エチルが78℃まで昇温した後に、このメスシリンダーの溶液を4時間滴下し、全量をセパラブルフラスコ内に添加して重合を行い、さらに3時間保持することにより熟成した。この反応溶液を冷却した後、ヘキサンで再沈殿させることにより、共重合体8を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体8の重量平均分子量は、5.4万であり、a1/a2は、20/80であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例9(共重合体9)
MMAをステアリルメタクリレート(SMA、新中村化学社製)とした以外は合成例1と同様にして共重合体9を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体9の重量平均分子量は、7.4万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例10(共重合体10)
DMAAをヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA、興人社製)とした以外は合成例5と同様にして、共重合体10を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体10の重量平均分子量は、7.0万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例11(共重合体11)
DMAAをt‐ブチルアクリルアミド(t‐BuAA、MRCユニテック社製)とした以外は合成例5と同様にして、共重合体11を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体11の重量平均分子量は、8.1万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例12(共重合体12)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、イソプロパノール(IPA、三井化学社製)147.3gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、ジメチルアクリルアミド(DMAA、興人社製)72.0g、ラウリルメタクリレート(LMA、和光純薬工業社製)48.0g、及び2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(V−601、和光純薬工業社製)0.4gをイソプロパノール5.0gに溶解した溶液を添加して室温下で混合した。イソプロパノールが78℃まで昇温した後に、このメスシリンダーの溶液を2時間滴下し、全量をセパラブルフラスコ内に添加して重合を行い、さらに4時間保持することにより熟成した。この反応溶液を冷却した後、ヘキサンで再沈殿させることにより、共重合体12を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体12の重量平均分子量は1.6万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例13(共重合体13)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、イソプロパノール(IPA、三井化学社製)75.5gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 90.0g、LMA 60.0g、及びV−601 0.3gをイソプロパノール5.0gに溶解した溶液を添加して室温下で混合した。その後は、滴下時間を1時間にした以外は共重合体12と同様にして合成を行い、共重合体13を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体13の重量平均分子量は4.5万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例14(共重合体14)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、イソプロパノール(IPA、三井化学社製)75.5gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 90.0g、LMA 60.0g、及びV−601 0.1gをイソプロパノール5.0gに溶解した溶液を添加して室温下で混合した。その後は、滴下時間を1時間にした以外は共重合体12と同様にして合成を行い、共重合体14を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体14の重量平均分子量は5.5万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例15(共重合体15)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、酢酸エチル(KHネオケム社製)180.5gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 48.0g、LMA 32.0g、及びV−601 1.1gを酢酸エチル5.0gに溶解した溶液を添加して、室温下で混合した。酢酸エチルが78℃まで昇温した後に、このメスシリンダーの溶液を2時間滴下し、全量をセパラブルフラスコ内に添加して重合を行い、さらに4時間保持することにより熟成した。この反応溶液を冷却した後、ヘキサンで再沈殿させることにより、共重合体15を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体15の重量平均分子量は10万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例16(共重合体16)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、酢酸エチル 159.5gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 78.0g、LMA52.0g、及びV−601 1.0gを酢酸エチル5.0gに溶解した溶液を添加して、室温下で混合した。酢酸エチルが78℃まで昇温した後に、このメスシリンダーの溶液を4時間で滴下し、全量をセパラブルフラスコ内に添加して重合を行い、さらに4時間保持することにより熟成した。この反応溶液を冷却した後、ヘキサンで再沈殿させることにより、共重合体16を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体16の重量平均分子量は18万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例17(共重合体17)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、酢酸エチル 181.4gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 48.0g、LMA 32.0g、及びV−601 0.3gを酢酸エチル5.0gに溶解した溶液を添加して、室温下で混合した。その後は、共重合体14と同様にして合成を行い共重合体17を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体17の重量平均分子量は32万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
合成例18(共重合体18)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、酢酸エチル 142.3gを入れ、攪拌しながら約78℃まで昇温した。一方で、300mLのメスシリンダーに、DMAA 72.0g、LMA 48.0g、及びV−601 0.4gを酢酸エチル5.0gに溶解した溶液を添加して室温下で混合した。その後は、共重合体14と同様にして合成を行い、共重合体18を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体18の重量平均分子量は48万であり、a1/a2は、60/40であった。なお、25℃の水にはほとんど溶解しなかった。
各共重合体の重合時の配合量、組成比、分子量等を表1にまとめて示す。
Figure 0006319989
実施例1〜24、比較例1〜3
表2〜表3に示す組成の洗浄剤組成物を製造した。得られた洗浄剤組成物について、洗浄時の泡量、洗浄時の泡質、洗浄時のぬるつきのなさ、すすぎ終わり時のきしみ感のなさ、タオルドライ直後の肌感触及び乾燥後の肌感触を評価した。結果を表2〜表3に併せて示す。
なお、実施例5及び6は参考例であって、本発明の範囲に含まれるものではない。
(製造方法)
成分(C)に成分(B)のうちの水酸化カリウムを添加し、溶解した後75℃に加温した。この水溶液に、成分(B)のうちの脂肪酸を75℃で溶解し、混合した液を添加し、均一になるまで攪拌した。場合によっては、成分(D)を加え、更に成分(A)及びその他のポリマー、その他の成分を加えて、更に撹拌する。均一になった後、30℃まで冷却して、洗浄剤組成物を得た。
(評価方法)
(1)洗浄時の泡量:
各洗浄剤組成物1gを片方の手に取り、水道水を用いて5倍希釈し、20秒間両手で軽く泡立てた際の泡量を評価した。評価は以下の基準で行い、専門パネラー5名の平均値で示した。
5;非常に泡量が多いと感じた。
4;泡量が多いと感じた。
3;泡量が普通(通常レベル)と感じた。
2;泡量がやや少ないと感じた。
1;泡量が少ないと感じた。
(2)洗浄時の泡質(きめ細かさ):
各洗浄剤組成物1gを手に取り、30℃の水道水で約5倍に希釈し、20秒間両手で軽く泡立てて、泡質(きめ細かさ)を評価した。評価は以下の基準で行い、専門パネラー5名の平均値で示した。
5;非常にきめ細かく良好な泡質と感じた。
4;きめ細かく良好な泡質と感じた。
3;ややきめ細かい泡質と感じた。
2;やや軽く粗い泡質と感じた。
1;軽く粗い泡質と感じた。
(3)洗浄時のぬるつきのなさ:
各洗浄剤組成物1gを手に取り、30℃の水道水で約5倍に希釈し、20秒間両手で軽く泡立てて、泡を一方の手のひらに集め、もう一方の腕(肘から手首)を互いに刷りあわせながら洗浄した。刷り合わせた際に感じる,洗浄のぬるつきのなさを評価した。評価は以下の基準で行い、専門パネラー5名の平均値で示した。
3;ぬるつきがなかった。
2;ぬるつきがほとんどなかった。
1;ぬるつきがあった。
(4)すすぎ終わり時のきしみ感のなさ:
各洗浄剤組成物1gを手に取り、30℃の水道水で約5倍に希釈し、20秒間両手で軽く泡立てて、片腕全体(肘から手首先)に泡を広げ、水道水ですすいだ。その際に、両前腕を摺り合わせながらすすぎを行い、すすぎ終わり時の肌と肌が擦れて止まる感じの強さから、すすぎ性能を評価した。評価は、以下の基準で行い、結果は、専門パネラー5名の平均値で示した。
6;きしみ感がない。
5;わずかにきしみ感があるが、気にならない。
4;弱いきしみ感があるが、気にならない。
3;ややきしみ感を感じる。
2;きしみ感が強い。
1;きしみ感が非常に強い。
(5)タオルドライ直後の肌感触(乾き際のべたつきのなさ):
各洗浄剤組成物1gを手に取り、30℃の水道水で約5倍に希釈し、20秒間両手で軽く泡立てて、片腕全体(肘から手首先)に泡を広げ、水道水ですすいだ。その後,腕をタオルで拭いた直後の肌の乾き際の肌感触を評価した。各評価は、以下の基準で行い、結果は、専門パネラー5名の平均値で示した。
3;肌の乾き際にべたつき感をほとんど感じなかった。
2;肌の乾き際にべたつき感をやや感じた。
1;肌の乾き渇き際にべたつき感を感じた。
(6)乾燥後の肌感触(均一でなめらかなしっとりした感触):
専門パネラー評価者10名が,各洗浄剤組成物を用いて腕を洗浄した。各洗浄剤組成物1gを手に取り、30℃の水道水で約5倍に希釈し、20秒間両手で軽く泡立てて、片腕全体(肘から手首先)に泡を広げ、水道水ですすいだ。腕をタオルで拭いた後,肌が乾いた直後の肌について、均一でなめらかなしっとりした肌感触が強いと答えた人の人数を示した。
Figure 0006319989
Figure 0006319989

Claims (13)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)構成単位a1とa2とから構成されるポリマー 0.2質量%以上10質量%以下、
    a1:一般式(1)
    Figure 0006319989
    (R1及びR2は、同一又は異なって、水酸基を含んでも良い炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示す)
    で表される構成単位、
    a2:一般式(2)
    Figure 0006319989
    (R4は、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R5は、水素原子又はメチル基を示す)
    で表される構成単位、
    (B)炭素数10〜18の脂肪酸又はその塩 1質量%以上30質量%以下、
    (C)水
    を含有する洗浄剤組成物。
  2. 成分(A)の重量平均分子量が1万〜50万である請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 成分(A)の重量平均分子量が5万〜10万である請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  4. 成分(A)において、a1とa2の質量割合a1/a2が、5/95〜95/5である請求項1〜3のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  5. 成分(A)において、a1とa2の質量割合a1/a2が、20/80〜80/20である請求項1〜4のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  6. 成分(A)において、a1が、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド及びN−t−ブチルアクリルアミドから選ばれるモノマーに由来するものである請求項1〜5のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  7. 成分(A)において、a2が、一般式(2)中、R4が、炭素数4〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である請求項1〜6のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  8. 成分(B)が、炭素数12〜18の脂肪酸又はその塩である請求項1〜7のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  9. 成分(A)及び成分(B)の質量割合(A)/(B)が、0.005以上2以下である請求項1〜のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  10. 成分(A)及び成分(B)の質量割合(A)/(B)が、0.04以上1以下である請求項1〜9のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  11. 成分(A)及び成分(B)の質量割合(A)/(B)が、0.1以上1以下である請求項1〜9のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  12. さらに、(D)ポリオールを0.1〜35質量%含有する請求項1〜11のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
  13. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)構成単位a1とa2とから構成されるポリマー 0.2質量%以上10質量%以下、
    a1:一般式(1)
    Figure 0006319989
    (R1及びR2は、同一又は異なって、水酸基を含んでも良い炭素数1〜4のアルキル基又は水素原子を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示す)
    で表される構成単位、
    a2:一般式(2)
    Figure 0006319989
    (R4は、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示し、R5は、水素原子又はメチル基を示す)
    で表される構成単位、
    (B)炭素数10〜18の脂肪酸又はその塩 1質量%以上30質量%以下、
    (C)水
    を含有する組成物の皮膚洗浄剤としての使用。
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