JP6162959B2 - 非イオン性ポリマー - Google Patents

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本発明は、非イオン性ポリマー、及び洗い上がり感付与剤に関する。
近年、皮膚洗浄剤は、使用者の好みの多様化により、本来の性能である洗浄力に加え、洗浄・すすぎ・乾燥時の使用感が重視されている。一方、肌荒れの悩みを持つ使用者の増加に伴い、肌への優しさも求められている。このため、脂肪酸塩(石鹸)に代えてアニオン性界面活性剤を用いた皮膚洗浄剤が用いられている。
アニオン性界面活性剤を用いた皮膚洗浄剤は、一般的に脂肪酸塩(石鹸)よりも肌に優しい皮膚洗浄剤であるが、すすぎ時にいつまでもヌルヌルとした感触が続き、さっぱりとした感触が得られない。すすぎ時にヌルヌルとした感触が続く界面活性剤系の皮膚洗浄剤においても、さっぱりとした感触が得られる技術が求められている。
特許文献1には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩と、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩を主剤とした組成物に、特定のカチオン性ポリマー、無機塩又は有機酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤及び高級アルコール等を含有する皮膚洗浄剤組成物が記載されている。
特許文献2及び3には、アニオン性界面活性剤と、カチオン性ポリマーとを含有する皮膚洗浄剤組成物が記載されている。
しかし、これらの洗浄剤組成物は、アニオン性界面活性剤がカチオン性ポリマーとの複合体の形成に消費されるため、洗浄泡形成機能が低下する。
特開2009−263289号公報 特開2011−225467号公報 特開2011−37727号公報
しかし、特許文献1に記載の洗浄剤組成物は、すすぎ時のぬるつきのなさや、さっぱり感、乾燥後の感触などの点で、十分満足できるものではない。
特許文献2及び3の洗浄剤組成物は、アニオン性界面活性剤がカチオン性ポリマーとの複合体の形成に消費されるため、洗浄泡形成機能が低下する。
本発明の課題は、洗浄剤組成物に配合することで、該洗浄剤組成物で洗浄後のすすぎ時に洗い上がり感が得られる洗い上がり感付与剤を提供することである。
上記課題に対し、特定構造の非イオン性ポリマーが、洗浄剤組成物に、洗浄剤組成物で洗浄後のすすぎ時にぬるつきを抑え、洗い上がり感(ストップ感)を付与できることを見出した。すなわち本発明は以下の(1)、及び(2)に関する。
(1)N,N−ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位と、炭素数4以上、24以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルアクリレート又はアルキルメタアクリレートに由来する繰り返し構成単位とを含み、以下の式を満たす非イオン性ポリマー。
0.1 ≦ M2/(M1+M2) ≦0.8
ただし、M1はN,N−ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位の質量であり、M2はアルキルアクリレート又はアルキルメタアクリレートに由来する繰り返し構成単位の質量である。
(2)前記(1)に記載の非イオン性ポリマーからなる洗い上がり感付与剤。
本発明の非イオン性ポリマーよれば、洗浄剤組成物で洗浄後のすすぎ時に洗い上がり感を付与できる。
<非イオン性ポリマー>
本実施形態の非イオン性ポリマーは、親水性の繰り返し構成単位と、疎水性の繰り返し構成単位とを特定の比率で含む非イオン性の共重合体である。親水性の繰り返し構成単位は、N,N−ジメチルアクリルアミド(以下、ジメチルアクリルアミドと表記する。)由来の繰り返し構成単位である。疎水性の繰り返し構成単位は、炭素数4以上、24以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルアクリレート(アクリル酸アルキルエステル)又はアルキルメタアクリレート(メタアクリル酸アルキルエステル)(以下、アルキルアクリレートとアルキルメタアクリレートをまとめてアルキル(メタ)アクリレートと表記する。)由来の繰り返し構成単位である。
本発明において、モノマー由来の繰り返し構成単位とは、該モノマーを重合して得られるホモポリマー中の繰り返し単位構造をいう。また以下において、該モノマーを、繰り返し構成単位に対応するモノマーともいう。
本発明の非イオン性ポリマーにおいてアルキル(メタ)アクリレートに由来する繰り返し構成単位のアルキル基は、本発明の非イオン性ポリマーの洗い上がり感付与性能の観点から炭素数4以上であり、8以上が好ましく、10以上がより好ましい。また、本発明の非イオン性ポリマーの洗浄剤組成物への溶解性の観点から、前記アルキル基の炭素数は24以下であり、22以下が好ましく、18以下がより好ましい。アルキル(メタ)アクリレートに由来する繰り返し構成単位のアルキル基は、直鎖であっても、分岐鎖であってもよい。なお、本発明において洗い上がり感とは、洗浄剤組成物で洗浄後のすすぎ時及びすすぎ終了直後にぬるつかず、さっぱりした感触で、素早くストップ感を得られることをいう。
本発明の非イオン性ポリマーは1種又は2種以上の前記アルキル(メタ)アクリレートとジメチルアクリルアミドとを共重合して得ることができる。また、本発明の非イオン性ポリマーを洗い上がり感付与剤として用いる際、又は洗浄剤組成物等に配合する際には、アルキル基の構成が互いに異なる複数種類の本発明の非イオン性ポリマーを混合して用いてもよい。
本発明の非イオン性ポリマーにおけるジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位とアルキル(メタ)アクリレートに由来する繰り返し構成単位との組成比は以下のようにする。ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位の質量をM1とし、アルキル(メタ)アクリレートに由来する繰り返し構成単位の質量をM2とすると、洗い上がり感を付与する観点からM2/(M1+M2)は、0.1以上であり、0.2以上が好ましく、0.3以上がより好ましい。また、洗浄基剤への溶解性の観点からは、M2/(M1+M2)は0.8以下であり、0.7以下が好ましく、0.6以下がより好ましい。繰り返し構成単位の組成比は、実施例において説明する方法により測定することができる重量平均値である。
本発明の非イオン性ポリマーの重量平均分子量は、該ポリマーの洗い上がり感付与性能の観点から、1万以上が好ましく、4万以上がより好ましく、6万以上がさらに好ましい。また、製造時のハンドリング性の観点から、20万以下が好ましく、15万以下がより好ましく、10万以下がさらに好ましい。なお、ここでいう重量平均分子量は、ポリスチレン換算の重量平均分子量である。非イオン性ポリマーの重量平均分子量は、実施例において説明する方法により測定することができる。
ジメチルアクリルアミドとアルキル(メタ)アクリレートとは、ランダム共重合していても、ブロック共重合していてもよいがランダム共重合体であることが好ましい。また、本発明の非イオン性ポリマーは、ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位及びアルキル(メタ)アクリレートに由来する繰り返し構成単位のみから構成されていてかまわない。しかし、本発明の非イオン性ポリマーの質量の好ましくは5%以下、より好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.5%以下の質量であればジメチルアクリルアミド及びアルキル(メタ)アクリレートに由来する繰り返し構成単位以外の非イオン性繰り返し構成単位を含んでいてもよい。
<非イオン性ポリマーの製造方法>
本発明の非イオン性ポリマーの製造法は、特に限定されない。本発明の非イオン性ポリマーは、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法等の一般的な重合法を用いて、ジメチルアクリルアミド及びアルキル(メタ)アクリレートをラジカル重合又はイオン重合等の付加重合することによって得ることができるが、合成のし易さや組成の自由度の観点から、ラジカル重合が好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、一般的なラジカル重合開始剤を用いることができ、例えばラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸アンモニウム等の過酸化物系開始剤;2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル等のアゾ系開始剤等が例示される。好ましいラジカル重合開始剤の使用量は、モノマーの種類や濃度、開始剤の種類、反応温度等により変化するが、通常製造に使用する全モノマー量に対して0.01〜10モル%が好ましく、0.1〜8モル%がより好ましい。
重合溶媒としては、原料モノマーと製造する非イオン性ポリマーの両方を溶解可能な低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン)、酢酸エチル等の有機溶剤を使用することができる。
本発明の非イオン性ポリマーの製造方法としては、モノマー及び重合開始剤を溶媒等と共に反応容器内に仕込み、必要に応じて窒素等の不活性ガスによる置換等により系内の溶存酸素を除去した後、30〜120℃まで昇温して1〜20時間程度重合する方法等の一般的な方法で行うことができる。また仕込み通りの組成比のポリマーを製造する観点から、重合終了後の全モノマーの転化率が90〜100モル%が好ましく、95〜100モル%がより好ましく、99〜100モル%がさらに好ましい。前記モノマー転化率は、液体クロマトグラフ法により測定することができる。具体的な条件を実施例において記載する。
上記重合により得られた非イオン性ポリマーは、開始剤の追添加や再沈殿、膜精製等の既知の方法によって未反応モノマーの除去等の精製を行うことができる。また重合後の非イオン性ポリマーを含む溶液は精製を行わずそのまま洗浄剤組成物に配合しても良いし、重合に用いた溶媒を別の溶媒に置換してから配合しても良い。溶媒置換を行う場合は、減圧下で加熱することによって留去した後に、別の溶媒を添加することで容易にできる。
<洗い上がり感付与剤>
本発明の非イオン性ポリマーは、洗い上がり感付与剤として、洗浄剤組成物で洗浄後のすすぎ時に、ぬるつきの持続を抑え、洗い上がり感(ストップ感)を付与することができる。本発明の洗い上がり剤は、そのまま、又は水に混合してすすぎ時に添加してもよいし、また洗浄剤組成物中に配合して用いてもよい。洗浄剤組成物中に配合して用いる場合、本発明の洗い上がり感付与剤は非イオン性ポリマーであり、洗浄剤組成物中の界面活性剤と静電結合による複合体を形成しない。よって、洗浄剤組成物中の界面活性剤の種類によらず洗浄基剤の洗浄機能に実質的に影響を与えずに配合可能であり、また洗い上がり感付与効果を発現できる。
本発明の洗い上がり感付与剤により、すすぎによる界面活性剤除去後に明確な洗い上がり感を得られることで、使用者はすすぎが終了したことを明瞭に感知できるため、すすぎ時の過剰なすすぎによる水の使用を抑制することができる。
上述した実施の形態に関し、本発明はさらに以下の非イオン性ポリマー、及び洗い上がり感付与剤を開示する。
<1>
N,N−ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位と、炭素数4以上、24以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキルアクリレート又はアルキルメタアクリレートに由来する繰り返し構成単位とを含み、以下の式を満たす非イオン性ポリマー。
0.1 ≦ M2/(M1+M2) ≦0.8
ただし、M1はN,N−ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位の質量であり、M2はアルキルアクリレート又はアルキルメタアクリレートに由来する繰り返し構成単位の質量である。
<2>
重量平均分子量が1万以上、20万以下である、前記<1>に記載の非イオン性ポリマー。
<3>
M2/(M1+M2)の値が好まくは0.2以上、より好ましくは0.3以上であり、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.6以下である、前記<1>又は<2>に記載の非イオン性ポリマー。
<4>
前記非イオン性ポリマーの重量平均分子量が好ましく4万以上、より好ましくは6万以上、好ましくは15万以下、より好ましくは10万以下である、前記<1>〜<3>のいずれかに記載の非イオン性ポリマー。
<5>
前記<1>〜<4>のいずれかに記載の非イオン性ポリマーからなる洗い上がり感付与剤。
<測定方法>
−重量平均分子量−
非イオン性ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定により求めた。重量平均分子量は、ポリスチレン換算の値として求めた。GPC測定の条件は以下の通りである。
*GPC測定条件
カラム:KF-806L(昭和電工株式会社製)を2本直列に連結して使用した。
溶離液:ラウリルアミン(1mmol/L)/CHCl3
流速:1.0mL/min
測定温度:40℃
検出器:RI
検量線:ポリスチレン(絶対分子量;923,000、96,400、30,000、10,200、870)を用いて作成した。
−モノマー転化率−
重合後のモノマー転化率は、液体クロマトグラフィ(LC)測定によって求めた。重合前後の測定によって得られたモノマーのピーク面積比からモノマーの転化率を算出した。
*ジメチルアクリルアミド測定条件
カラム:L-columnODS(CERI製)
測定温度:40℃
溶離液:水/メタノール=90/10vol%
流速:1mL/min
検出器:UV
検出波長:220nm
*ラウリルメタクリレート測定条件
カラム:L-columnODS(CERI製)
測定温度:40℃
溶離液:水/アセトニトリル=10/90vol%
流速:1mL/min
検出器:UV
検出波長:210nm
−組成比−
組成比は、プロトン核磁気共鳴(H−NMR)測定により求めた。H−NMR測定の条件は以下の通りである。測定により得られたジメチルアクリルアミド由来の繰り返し構成単位とアルキル(メタ)アクリレート由来の繰り返し構成単位のピーク面積比から、ジメチルアクリルアミド由来の繰り返し構成単位とアルキル(メタ)アクリレート由来の繰り返し構成単位のモル比を算出し、その値から繰り返し構成単位の質量M1と質量M2を求め、M2/(M1+M2)の値を算出した。
*NMR測定条件
測定溶媒:重クロロホルム
測定温度:25℃
装置:Varian社製 NMR 300MHz
積算回数:32回
内部標準:なし
<共重合体の合成>
合成例1(共重合体1)
内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに、ジメチルアクリルアミド(DMAA、株式会社 興人製)36.0g、nブチルメタクリレート(n−BMA、和光純薬工業(株)製)24.0g、及びエタノール84.8gを入れ、均一に混合し窒素雰囲気下で30分間攪拌した。この溶液を約78℃まで昇温した後、そこに開始剤として2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(和光純薬工業(株)製)0.23gをエタノール5.0gに溶解した溶液を添加した。その後、78℃で2時間保持して重合を行い、さらに4時間保持することにより熟成した。この反応溶液にプロピレングリコールを加えた後に、78℃、6.7kPaで6時間減圧加熱することでエタノールを留去して溶媒置換を行った。その後冷却することで共重合体1を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。得られた共重合体1の重量平均分子量は8.9万であり、M2/(M1+M2)は、0.4であった。
合成例2(共重合体2)
n−BMAをtブチルメタクリレート(t−BMA、和光純薬工業(株)製)とした以外は合成例1と同様にして、共重合体2を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体2の重量平均分子量は、6.3万であり、M2/(M1+M2)は、0.4であった。
合成例3(共重合体3)
DMAAの仕込み量を48.0gにし、n−BMAをラウリルメタクリレート(LMA、和光純薬工業(株)製)とし、その仕込み量を12.0gとした以外は合成例1と同様にして、共重合体3を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体3の重量平均分子量は、7.0万であり、M2/(M1+M2)は、0.2であった。
合成例4(共重合体4)
n−BMAをLMAとした以外は合成例1と同様にして、共重合体4を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体4の重量平均分子量は、7.3万であり、M2/(M1+M2)は、0.4であった。
合成例5(共重合体5)
DMAAの仕込み量を24.0gにし、LMAの仕込み量を36.0gとした以外は合成例3と同様にして、共重合体5を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体5の重量平均分子量は、7.5万であり、M2/(M1+M2)は、0.6であった。
合成例6(共重合体6)
n−BMAをステアリルメタクリレート(SMA、新中村化学(株)製)とした以外は合成例1と同様にして、共重合体6を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体6の重量平均分子量は、7.4万であり、M2/(M1+M2)は、0.4であった。
比較合成例1(共重合体7)
n−BMAをメチルメタクリレート(MMA、和光純薬工業(株)製)とした以外は合成例1と同様にして、共重合体7を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体7の重量平均分子量は、8.3万であり、M2/(M1+M2)は、0.4であった。
比較合成例2(共重合体8)
DMAAを56.4g、LMAを3.6gとした以外は合成例3と同様にして、共重合体8を含む溶液(濃度40質量%)を得た。重合終了後のモノマー転化率はそれぞれ100%であった。共重合体8の重量平均分子量は、7.1万であり、M2/(M1+M2)は、0.06であった。
表1に上記合成例及び比較合成例で得られた各共重合体の重合時の配合量、共重合体中の構成単位の組成比、分子量等をまとめて示す。
Figure 0006162959
<実施例1〜5、参考例1、比較例1〜3>
(実施例1)
洗い上がり感付与剤として上記で得られた共重合体1を用い、洗浄基剤としてアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王株式会社製:ネオペレックスG−25,有効成分含有量25質量%水溶液)を用いて洗浄剤組成物を調製した。洗浄剤組成物の調製は、所定量の前記合成例1〜6、比較合成例1〜2で得られた洗い上がり感付与剤を含むエタノール溶液と洗浄基剤水溶液とを所定のイオン交換水の一部に加え、室温で30分間撹拌した
後、最終的に所定のイオン交換水の残部を加えて行った。洗い上がり感付与剤及び洗浄基剤の配合量は、それぞれ有効成分量として洗浄剤組成物の0.5質量%及び20質量%となるようにした。得られた洗浄剤組成物を使用して下記の方法ですすぎ時及び乾燥時の感触評価を行った。
(実施例2〜5、参考例1
実施例2〜5は、それぞれ洗い上がり感付与剤として共重合体2、4〜6を用いた以外は、実施例1と同様にした。参考例1は、洗い上がり感付与剤として共重合体3を用いた以外は、実施例1と同様にした。
(比較例1)
洗い上がり感付与剤を配合しなかった以外は、実施例1と同様にした。
(比較例2)
洗い上がり感付与剤として共重合体7を用いた以外は、実施例1と同様にした。
(比較例3)
洗い上がり感付与剤として共重合体8を用いた以外は、実施例1と同様にした。
各実施例及び比較例並びに参考例1について配合量及び評価結果を表2にまとめて示す。
<すすぎ性評価>
10人の専門パネラーが、各洗浄剤組成物1gを片方の手に取り、水道水を用いて5質量倍に希釈して両手で泡立てた後、片腕を洗浄し、もう片方の手で水道水をかけ、すすぎ終了時の感触(ストップ感やさっぱり感)について官能評価を行った。具体的には、各専門パネラーは、最初に比較例1の洗浄剤組成物により片腕を洗浄し、すすぎ終了時の感触を把握した。この後、各洗浄剤組成物を使用し、同様に洗浄を行った。比較例1の場合の感触を基準として、洗い上がり感(ストップ感やさっぱり感)が基準よりも改善されたかどうかを評価した。洗い上がり感が基準よりも改善されたと評価したパネラーの人数によりすすぎ性を評価した。
Figure 0006162959

Claims (3)

  1. N,N−ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位と、アルキルメタアクリレートに由来する繰り返し構成単位とを含み、以下の式を満たす非イオン性ポリマーからなり、
    前記アルキルメタアクリレートは、nブチルメタクリレート、tブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート又はステアリルメタクリレートである、洗い上がり感付与剤。
    0.3 ≦ M2/(M1+M2) ≦0.6
    ただし、M1はN,N−ジメチルアクリルアミドに由来する繰り返し構成単位の質量であり、M2はアルキルメタアクリレートに由来する繰り返し構成単位の質量である。
  2. 前記アルキルメタアクリレートは、ラウリルメタクリレートである、請求項1に記載の洗い上がり感付与剤。
  3. 前記非イオン性ポリマーは、重量平均分子量が1万以上、20万以下である、請求項1又は2に記載の洗い上がり感付与剤。
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