JP5562594B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、良好な使用感を有する皮膚洗浄剤組成物に関する。
近年、皮膚洗浄剤は、使用者の好みの多様化により、本来の性能である洗浄力に加え、洗浄・すすぎ・乾燥時の使用感が重視されている。一方、肌荒れの悩みを持つ使用者の増加に伴い、肌への優しさも求められており、肌に優しい界面活性剤を配合する等、使用される界面活性剤も多種多様化している。このような状況下においては、様々な界面活性剤系に対応しうる使用感の制御技術が求められている。
例えば、汎用の界面活性剤であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、脂肪酸塩(石鹸)よりも肌に優しい界面活性剤であるが、すすぎ時にいつまでもヌルヌルとした感触が続き、さっぱりとした感触が得られない。このようなすすぎ時にヌルヌルとした感触が続く界面活性剤系においても、さっぱりとした感触が得られる技術が必要となる。
すすぎ時にさっぱりとした感触を得るため、例えば、特定のガラス転移温度を有するポリマーエマルジョンを含有する皮膚洗浄料が提案されている(特許文献1)。また、特定の粘着力、粘度及び粒径を有するポリマー/油ブレンドの油滴を含有する身体洗浄組成物が提案されている(特許文献2)が、すすぎ又は乾燥時に特有のべたつきが発生し、また、油滴を安定に配合するためには制限が多い。さらに、特定のカチオン電荷密度を有するカチオン性基含有ポリマーを含有する皮膚洗浄剤組成物も提案されている(特許文献3)。
特開平9−125091号公報 特表2004−529121号公報 特開2008−285479号公報
本発明の課題は、特にすすぎ時にヌルヌルとした感触が続く界面活性剤系においても、すすぎ時にさっぱりとした感触が得られ、且つ、乾燥時にはべたつく感触が少ない皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
すなわち本発明は、下記の成分(A)、(B)及び(C)を含有する皮膚洗浄剤組成物を提供する。
成分(A):アニオン性基含有界面活性剤
成分(B):カチオン性基含有ポリマー
成分(C):粒子径が50nm〜10μmであり、ガラス転移温度が0℃以上であるアニオン性ポリマー微粒子
本発明の皮膚洗浄剤組成物を使用すると、特にすすぎ時にヌルヌルとした感触が続く界面活性剤系においても、すすぎ時にさっぱりとした感触が高い効果で得られる。また、乾燥時にはべたつかず、すべる感触が得られる。
本発明は、アニオン性基含有界面活性剤〔成分(A)〕とカチオン性基含有ポリマー〔成分(B)〕及び特定のアニオン性ポリマー微粒子〔成分(C)〕を組み合わせることで、ポリマー微粒子を肌上へ効率良く残留させることができ、すすぎ時のさっぱりとした感触、さらには乾燥時のべたつかず、すべる感触が効果的に発現することを見出したものである。以下、本発明の各成分について説明する。
[成分(A):アニオン性基含有界面活性剤]
本発明のアニオン性基含有界面活性剤としては、硫酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基及びそれらの塩等を含有する、一般的に皮膚洗浄剤に使用されるアニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤であれば良い。すなわち、成分(A)としては、硫酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、リン酸基及びそれらの塩から選ばれるアニオン性基を有するアニオン性界面活性剤並びに前記アニオン性基を有する両性界面活性剤から選ばれる1種以上が挙げられる。その中でも、アニオン性界面活性剤が、カチオン性基含有ポリマーとの相互作用の面で好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカン(又はアルケン)スルホン酸塩、α−スルホン脂肪酸(又はそのエステル)塩等のスルホン酸型界面活性剤;アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル塩、平均付加モル数が0.5〜10のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル型界面活性剤;高級脂肪酸塩、平均付加モル数が0.5〜10のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、アシル化アミノ酸塩、アシル−L−グルタミン酸塩等のカルボン酸型界面活性剤;モノアルキル(又はアルケニル)リン酸エステル塩、平均付加モル数が0.5〜10のポリオキシエチレンモノアルキル(又はアルケニル)エーテルリン酸エステル塩等のリン酸型界面活性剤等が例示される。これらのアニオン性界面活性剤のアルキル基又はアルケニル基の炭素数はいずれも8〜18が好ましい。
これらの中でも、皮膚洗浄剤に用いた場合にすすぎ時にヌルヌルとした感触が続くアニオン性界面活性剤に対しては本発明の効果がより顕著に発揮できる。そのようなアニオン性界面活性剤としては、上記の中のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンモノアルキル(又はアルケニル)エーテルリン酸エステル塩等が例示される。その中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩及びポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩が、特に好ましい。
ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩としては、式(a1)で表されるものが好ましい。
1a−O−(CH2CH2O)n−SO3Z (a1)
[式中、R1aは炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を示し、nは平均で0.5〜5の数を示し、Zは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す。]
式中、R1aとしては炭素数12〜14のアルキル基が好ましい。また、nとしては平均で1〜4が好ましい。また、Zとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウム;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のカチオン等が例示される。
ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩としては、式(a2)で表されるものが好ましい。
1a−O−(CH2CH2O)m−COOZ (a2)
[式中、R1a、Zは前記の意味を示し、mは平均で0.5〜10の数を示す。]
式中、R1aとしては炭素数12〜16のアルキル基が好ましい。また、mとしては平均で1〜6が好ましい。また、Zとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウム;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のカチオン等が例示される。
本発明のアニオン性基含有界面活性剤は、1種以上使用することができる。なかでも、硫酸エステル型界面活性剤とカルボン酸型界面活性剤を併用することが好ましく、更に平均付加モル数が0.5〜5のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル塩と、平均付加モル数が0.5〜10のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩を併用することが好ましい。従って、本発明では、成分(A)が、少なくともポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(平均付加モル数は0.5〜5が好ましい)、及びポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩(平均付加モル数は0.5〜10が好ましい)から選ばれる1種以上を含むことが好ましい。
[成分(B):カチオン性基含有ポリマー]
本発明のカチオン性基含有ポリマーとしては、アミノ基、イミダゾリル基、ピリジル基、及びそれらの塩又は4級化塩等を含有するポリマーであれば良い。その中でも、アミノ基の4級化塩、イミダゾリル基の4級化塩及びピリジル基の4級化塩から選ばれるカチオン性基を含有するカチオン性基含有ポリマーがアニオン性基含有界面活性剤やアニオン性ポリマー微粒子との相互作用や肌上への残留の面から、特に好ましい。
本発明のカチオン性基含有ポリマーとしては、下記の構造単位(B−1)〜(B−6)から選ばれる1種以上の構造を含むポリマー等が例示される。
(B−1):式(b1)及び/又は式(b2)の構造単位
Figure 0005562594
[式中、R1bは炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2bは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。]
Figure 0005562594
[式中、R1b、R2b及びXは、前記の意味を示す。]
(B−2):式(b3)の構造単位
Figure 0005562594
[式中、R3bは水素原子又はメチル基を示し、R4bは分岐鎖を有しても良い総炭素数1〜4のアルキレン基を示し、R5b及びR6bは同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基を示し、R7bは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記の意味を示し、Yは−O−、−NH−基を示す。]
(B−3):式(b4)の構造単位
Figure 0005562594
[式中、R3bは前記の意味を示し、R8bは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記の意味を示す。]
(B−4):式(b5)及び/又は式(b6)の構造単位
Figure 0005562594
[式中、R3b、R8b、Xは前記の意味を示す。]
Figure 0005562594
[式中、R3b、R8b、Xは前記の意味を示す。]
(B−5):ポリエチレンイミン鎖(その塩又は4級化塩を含む)
(B−6):カチオン性基含有多糖鎖
これらの中でも、構造単位(B−1)〜(B−4)から選ばれる1種以上を含むカチオン性基含有ポリマーが好ましく、構造単位(B−1)〜(B−3)から選ばれる1種以上を含むカチオン性基含有ポリマーが特に好ましい。
また、本発明のカチオン性基含有ポリマーのカチオン電荷密度(ポリマー1g当たりのカチオン性基モル数×1000;meq/g)は、アニオン性基含有界面活性剤やアニオン性ポリマー微粒子との相互作用や肌上への残留の面から、3meq/g以上が好ましく、4meq/g以上が特に好ましい。
本発明のカチオン性基含有ポリマーの重量平均分子量(Mw)としては、1万〜1000万が好ましく、2万〜500万が特に好ましい。
本発明のカチオン性基含有ポリマーとして、より具体的には、塩化ジアリルジメチルアンモニウム(DADMAC)ホモポリマー(例えば、マーコート100;ナルコ社製:カチオン電荷密度6.2meq/g)、DADMAC/アクリル酸コポリマー(例えば、マーコート295、マーコート280;ナルコ社製:カチオン電荷密度5.9meq/g、5.0meq/g)、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムホモポリマー(カチオン電荷密度4.8meq/g)、ジメチルアミノエチルメタクリレートジエチル硫酸塩ホモポリマー(カチオン電荷密度3.2meq/g)、ジメチルアミノエチルメタクリレートホモポリマー(カチオン電荷密度5.2meq/g)、塩化メチルビニルイミダゾリウム/ビニルピロリドンコポリマー(例えば、ルビカットExcellence、ルビカットFC550;BASF社製:カチオン電荷密度6.1meq/g、4.4meq/g)等が例示される。
[(C):アニオン性ポリマー微粒子]
本発明のアニオン性ポリマー微粒子は、粒子径が50nm〜10μmであり、ガラス転移温度が0℃以上である、粒子表面がアニオン性のポリマー微粒子であれば良い。
粒子径は、粒径測定装置により測定するが、100nm以上の場合、レーザ回折/散乱式LA−920((株)堀場製作所製)により測定して得られた体積平均径を、100nm未満の場合、動的光散乱式ゼータサイザーナノ−ZS(シスメックス(株)製)により測定して得られたZ−平均径を用いる。本発明のアニオン性ポリマー微粒子の粒子径は、80nm〜5μm、更に100nm〜1μmが好ましい。
ガラス転移温度(Tg)は、良く乾燥した微粒子を用いて、一般的な示差走査熱量計(DSC)により測定しても良いし、ポリマー微粒子を構成する各モノマー成分のうち、疎水性モノマーについてそれぞれのホモポリマーのガラス転移温度がわかっている場合、式(I)から計算で求めることもできる。
Figure 0005562594
1、w2、・・・:各疎水性モノマーの重量分率(合計1)
Tg1、Tg2、・・・:各疎水性モノマーのホモポリマーのガラス転移温度(℃)
ホモポリマーのガラス転移温度は、例えば、「J.Brandrup,et al.,”Polymer Handbook,Third Edition”John Wiley & Sons,Inc.,1989」等に記載されている。
なお、「疎水性モノマー」とは、そのホモポリマーが20℃で1重量%以上水に溶解しないモノマーと定義する。疎水性モノマーの具体例は後述の通りである。また、「親水性モノマー」とは、そのホモポリマーが20℃で1重量%を超えて水に溶解するモノマーと定義する。親水性モノマーの具体例は後述の通りである。
本発明のアニオン性ポリマー微粒子のTgは0〜120℃が特に好ましい。
粒子表面のアニオン性は、ゼータ電位で確認できる。ゼータ電位は、水中に分散したポリマー微粒子について、ゼータサイザーナノ−ZS(シスメックス(株)製)で測定し、負帯電していれば良く、−5〜−100mVが好ましい。粒子表面のアニオン性は、本発明の皮膚洗浄剤組成物が使用されるpH及び濃度領域で満たされれば良い。
本発明のアニオン性ポリマー微粒子の構成モノマー成分としては、重合可能な二重結合を有するモノマーであれば特に制限はなく、以下に示すような疎水性モノマーや親水性モノマーを組み合わせても使用することができる。
なお、本明細書において、(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートを、(メタ)アクリル酸はアクリル酸又はメタクリル酸を、(メタ)アクリルアミドはアクリルアミド又はメタクリルアミドを示す。
疎水性モノマーとしては、疎水性アクリル系モノマーが挙げられ、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート等のアルキル基(好ましくは炭素数1〜8のもの)又はアルケニル基(好ましくは炭素数2〜8のもの)を有する(メタ)アクリル酸エステル;ベンジル(メタ)アクリレート等のアリールアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル;ブチル(メタ)アクリルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド、シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、2−エチルヘキシル(メタ)アクリルアミド、ラウリル(メタ)アクリルアミド、ステアリル(メタ)アクリルアミド、ベヘニル(メタ)アクリルアミド等の炭素数4以上のアルキル基又はアルケニル基を有する(メタ)アクリルアミド類;ベンジル(メタ)アクリルアミド等のアリールアルキル基を有する(メタ)アクリルアミド;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(エチレングリコールの重合度が2〜4)等のジ(メタ)アクリル酸化合物等が例示される。疎水性アクリル系モノマーとしては、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を有する(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、中でも、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレートから選ばれる1種以上が好ましい。
また、疎水性モノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、オクタン酸ビニル、デカン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のアルキル基又はアルケニル基を有するビニルエステル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のアルキル基を有するビニルエーテル;メチルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、ラウリルアリルエーテル等のアルキル基を有するアリルエーテル;スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、ブチルスチレン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノ化ビニル;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル等が例示される。
親水性モノマーとしては、アニオン性基を含有する親水性アニオン性モノマーが挙げられ、具体的には、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、スチレンカルボン酸等のカルボキシル基を有するビニル化合物又はその塩;2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルスルホン酸等のスルホン酸基を有するビニル化合物又はその塩;ビニルホスホン酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルリン酸等のリン酸基を有するビニル化合物又はその塩等が例示される。
また、親水性モノマーとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド等の炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(エチレングリコールの重合度が1〜100)等のポリアルキレン(アルキレン基の炭素数1〜3)オキシド鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル;グリセリン(メタ)アクリレート等の多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド;メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド等の炭素数3以下のアルキル基又はアルケニル基を有する(メタ)アクリルアミド類;ジアセトン(メタ)アクリルアミド;N−ビニルピロリドン等のN−ビニル環状アミド;N−(メタ)アクロイルモルホリン等が例示される。
その他にも、親水性モノマーとしては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド、及びそれらの塩又は4級塩;ジアリルメチルアミン、ジアリルアミン等のジアリルアミン化合物、及びそれらの塩又は4級塩等が例示される。
本発明の成分(C)であるアニオン性ポリマー微粒子は、その構成モノマー成分として、1種以上の疎水性アクリル系モノマー及び1種以上の親水性アニオン性モノマーを含むことが好ましい。本発明のアニオン性ポリマー微粒子の構成モノマーとしては、疎水性モノマーと親水性モノマーの重量比が、疎水性モノマー/親水性モノマーで、100/0〜70/30であることが好ましく、99.8/0.2〜75/25であることがさらに好ましく、99.5/0.5〜80/20が特に好ましい。さらに、疎水性モノマーとして1種以上の上記疎水性アクリル系モノマーを含み、且つ、親水性モノマーとして1種以上の上記親水性アニオン性モノマーを含むことが好ましく、疎水性モノマー中、疎水性アクリル系モノマーを30重量%以上、且つ、親水性モノマー中、親水性アニオン性モノマーを2重量%以上含むことがさらに好ましく、疎水性モノマー中、疎水性アクリル系モノマーを60重量%以上、且つ、親水性モノマー中、親水性アニオン性モノマーを10重量%以上含むことが特に好ましい。本発明のアニオン性ポリマー微粒子は、構成モノマーとして疎水性モノマー、更に疎水性アクリル系モノマーを含むことが好ましい。
本発明のアニオン性ポリマー微粒子は、上記構成モノマー成分を重合し、微粒子化して得られるが、(1)乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法等によりモノマー成分を重合しながら微粒子を生成させる方法、(2)溶液重合法等によりモノマー成分を重合してポリマーを得た後、転相乳化法、懸濁法等により微粒子化する方法、の何れ方法で製造しても良い。その中でも、製造のしやすさの面から(1)の方法が好ましく、乳化重合法が特に好ましい。さらに、乳化重合法の中でも、界面活性剤を添加しないソープフリー乳化重合法が、得られるアニオン性ポリマー微粒子とカチオン性ポリマーとの相互作用の面で特に好ましい。また、反応形式としては、合成のし易さや組成の自由度の観点から、ラジカル重合であることが好ましい。
ラジカル重合に用いられるラジカル重合開始剤としては、一般的なラジカル重合開始剤を用いることができ、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物系開始剤;2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開始剤等が例示される。好ましいラジカル重合開始剤の使用量は、モノマーの種類や濃度、開始剤の種類、反応温度等により変化するが、通常全モノマー量に対して0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%が特に好ましい。
ソープフリー乳化重合法は、一部モノマー等を水と共に反応容器内に仕込み、窒素等の不活性ガスによる置換等により系内の溶存酸素を除去した後、30〜120℃まで昇温し、ラジカル重合開始剤及び残部モノマー、水等を反応容器内に適宜添加して(最終モノマー濃度は5〜50重量%程度)、1〜20時間程度重合する方法等の一般的な方法で行うことができる。
本発明のアニオン性ポリマー微粒子は、水分散体として得られ、その形態で本発明の皮膚洗浄剤組成物に配合されることが、安定性や取り扱いの面で好ましい。
[皮膚洗浄剤組成物]
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、上記成分(A)、(B)及び(C)を含有することを特徴とする。それぞれの成分の組成物中における含有量は、すすぎ時のストップフィーリング性やさっぱりとした感触の発現の面から、成分(A)を5〜25重量%、更に8〜22重量%、成分(B)を0.05〜5重量%、更に0.1〜3重量%、成分(C)を0.01〜5重量%、更に0.1〜5重量%含有することが好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、更に、成分(D)として、無機塩又は炭素数6以下の有機酸塩を含有することが好ましい。無機塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム等と、ハロゲン、硫酸、亜硫酸、リン酸等との塩が例示され、具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム、臭化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム等が例示される。また、有機酸塩としては、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸等の炭素数6以下のカルボン酸等とアルカリ金属、アンモニウム等との塩が例示される。これらの中でも、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウムが好ましい。本発明の無機塩又は炭素数6以下の有機酸塩は、起泡性や泡質を妨げない範囲で1種以上使用することができ、組成物中における含有量は、0.5〜10重量%であることが、配合性の面で好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、上記成分(A)、(B)、(C)及び(D)の他に、通常皮膚洗浄剤組成物に使用される成分、例えば、ヒドロキシエチルセルロース等の粘度調整剤;ポリオール類等の保湿剤;ノニオン性界面活性剤等の増泡剤;シリコーン、エステル油等の油剤;エタノール等の有機溶剤;水等の希釈溶媒;無機粉体、パール化剤、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、抗炎症剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属キレート剤、香料、色素等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、常法に従って製造することができる。また、その剤型も液体状、ペースト状、クリーム状、固体状、粉末状等の任意の剤型にすることができる。その中でも、液体状、ペースト状、クリーム状とするのが好ましく、希釈溶媒として水を配合することが好ましい。本発明の皮膚洗浄剤組成物は、イオン交換水で20倍希釈した時の25℃でのpHが4.5〜7、更に4.5〜6.5であることが好ましい。
合成例及び比較合成例において、ポリマー微粒子の粒子径、ゼータ電位は下記の装置で測定した。
粒子径(体積平均径):レーザ回折/散乱式LA−920((株)堀場製作所製)
ゼータ電位(pH7):ゼータサイザーナノ−ZS(シスメックス(株)製)
また、ポリマー微粒子のガラス転移温度(Tg)は、下記のホモポリマーのガラス転移温度を使用して式(I)から求めた。
ポリ(メチルメタクリレート):105℃
ポリ(n−ブチルアクリレート):−54℃
ポリ(iso−ブチルアクリレート):−22℃
<合成例1>
メチルメタクリレート52.5g、n−ブチルアクリレート16.1g、アクリル酸1.4g、イオン交換水199.4gを均一に混合し、内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下で一定時間攪拌した。その反応溶液を70℃付近まで昇温し、そこに過硫酸アンモニウム0.35gをイオン交換水3.5gに溶解した溶液を添加した。70〜75℃付近で6時間保持することで重合・熟成した。この反応溶液を冷却した後、1N水酸化ナトリウム水溶液6.8gを添加することで中和し、さらに凝集物を取り除いた。この反応溶液を濃度が30〜35重量%程度になるまで濃縮することで、ポリマー微粒子1の分散液を得た。ポリマー微粒子1の粒子径は347nm、ゼータ電位は−37mVであった。モノマー組成、粒子径、ガラス転移温度、ゼータ電位等を表1にまとめて示す。
<合成例2>
メチルメタクリレート10.1g、n−ブチルアクリレート3.1g、アクリル酸4.2g、1N水酸化ナトリウム水溶液46.6g、イオン交換水148.0gを均一に混合し、内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下で一定時間攪拌した。その反応溶液を70℃付近まで昇温し、そこに過硫酸アンモニウム1.40gをイオン交換水14.0gに溶解した溶液を添加し、70〜75℃付近で0.5時間保持した。その後、メチルメタクリレート40.3g、n−ブチルアクリレート12.3gを均一に混合したモノマー溶液を反応溶液中へ3時間かけて滴下し、70〜75℃付近で3時間保持することで重合・熟成した。この反応溶液を冷却した後、凝集物を取り除いた。この反応溶液を濃度が30〜35重量%程度になるまで濃縮することで、ポリマー微粒子2の分散液を得た。ポリマー微粒子2の粒子径は182nm、ゼータ電位は−57mVであった。モノマー組成、粒子径、ガラス転移温度、ゼータ電位等を表1にまとめて示す。
<合成例3〜6>
表1のように条件を変えて、合成例1と同様の方法でポリマー微粒子3、5、6の分散液を得た。また、合成例2と同様の方法でポリマー微粒子4を得た。モノマー組成、粒子径、ガラス転移温度、ゼータ電位等を表1にまとめて示す。
<比較合成例1>
メチルメタクリレート10.1g、n−ブチルアクリレート3.1g、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム(QDM;MRCユニテック(株)製)4.2g、イオン交換水194.6gを均一に混合し、内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下で一定時間攪拌した。その反応溶液を70℃付近まで昇温し、そこに2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(V−50;和光純薬工業(株)製)1.40gをイオン交換水14.0gに溶解した溶液を添加し、70〜75℃付近で0.5時間保持した。その後、メチルメタクリレート40.3g、n−ブチルアクリレート12.3gを均一に混合したモノマー溶液を反応溶液中へ3時間かけて滴下し、70〜75℃付近で3時間保持することで重合・熟成した。この反応溶液を冷却した後、凝集物を取り除いた。この反応溶液を濃度が30〜35重量%程度になるまで濃縮することで、ポリマー微粒子7の分散液を得た。ポリマー微粒子7の粒子径は104nm、ゼータ電位は49mVであった。従って、ポリマー微粒子7は、アニオン性ポリマー微粒子に該当しないことが確認された。モノマー組成、粒子径、ガラス転移温度、ゼータ電位等を表1にまとめて示す。
<比較合成例2>
エマール20CM(花王(株)製)12.0g、イオン交換水182.6gを均一に混合し、内容量300mLのガラス製セパラブルフラスコに入れ、窒素雰囲気下で一定時間攪拌した。その反応溶液を80℃付近まで昇温し、そこに過硫酸ナトリウム0.30gをイオン交換水3.0gに溶解した溶液を添加した。その後、メチルメタクリレート29.4g、iso−ブチルアクリレート28.8g、アクリル酸1.8gを均一に混合したモノマー溶液を反応溶液中へ3時間かけて滴下し、80℃付近で3時間保持することで重合・熟成した。この反応溶液を冷却した後、1N水酸化ナトリウム水溶液8.7gを加え、凝集物を取り除いた。この反応溶液を濃度が30〜35重量%程度になるまで濃縮することで、ポリマー微粒子8の分散液を得た。ポリマー微粒子8の粒子径は23nm、ゼータ電位は−55mVであった。モノマー組成、粒子径、ガラス転移温度、ゼータ電位等を表1にまとめて示す。
Figure 0005562594
表中の記号は以下の意味である。
・MMA:メチルメタクリレート(三菱ガス化学(株)製)
・BA:n−ブチルアクリレート(東亜合成(株)製)
・i−BA:iso−ブチルアクリレート(和光純薬工業(株)製)
・AA:アクリル酸(和光純薬工業(株)製)
・MAA:メタクリル酸(和光純薬工業(株)製)
・NaSS(88%):p−スチレンスルホン酸ナトリウム(東ソー(株)製)
・QDM:塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム(MRCユニテック(株)製)
・APS:過硫酸アンモニウム(和光純薬工業(株)製)
・NaPS:過硫酸ナトリウム(和光純薬工業(株)製)
・V−50:2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)2塩酸塩(和光純薬工業(株)製)
・エマール20CM:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム25%水溶液(花王(株)製)
<実施例1〜10及び比較例1〜5>
各成分を表2に示す組成で配合し、50℃で十分撹拌して皮膚洗浄剤組成物を製造した。表2に記載の成分(A)、(B)、(C)、(D)、ポリマー微粒子の配合量については、それぞれの有効分としての配合量を示す。溶液や分散液として添加する場合は、溶媒や分散媒の重量を除外して配合量を決定する。最終的にはイオン交換水の配合量でバランスをとる。また、pHは、皮膚洗浄剤組成物をイオン交換水で20倍希釈して25℃で測定した数値である。
これらの皮膚洗浄剤組成物を使用して下記の方法ですすぎ時及び乾燥時の感触評価を行った。評価結果を表2に併せて示す。
<評価方法>
(1)すすぎ終了までの早さ
各皮膚洗浄剤組成物1.0gを片方の手に取り、水道水を使用して希釈して泡立てた後、両前腕部を洗浄し、水道水ですすいだ。その際、両前腕部を擦り合わしながらすすぎを行い、ストップフィーリングを感じるまでの擦り合わせた回数で評価した。専門パネラー10名が評価し、その平均回数を以下の評価基準に従ってランク分けした。
5:擦り合わせ回数が3回未満
4:擦り合わせ回数が3回以上6回未満
3:擦り合わせ回数が6回以上9回未満
2:擦り合わせ回数が9回以上12回未満
1:擦り合わせ回数が12回以上
(2)すすぎ終了時の感触
専門評価者10名が、各皮膚洗浄剤組成物を使用して1日1回全身を洗浄した。これを3日連続して行い、すすぎ終了時の感触について評価した結果を下記の基準で示した。
A:すすぎ終了時のストップフィーリング性やさっぱり感が比較例1と比較して強いと答えた人が8人以上。
B:すすぎ終了時のストップフィーリング性やさっぱり感が比較例1と比較して強いと答えた人が5〜7人。
C:すすぎ終了時のストップフィーリング性やさっぱり感が比較例1と比較して強いと答えた人が2〜4人。
D:すすぎ終了時のストップフィーリング性やさっぱり感が比較例1と比較して強いと答えた人が1人以下。
(3)乾燥時の感触
専門評価者10名が、各皮膚洗浄剤組成物を使用して1日1回全身を洗浄した。これを3日連続して行い、乾燥時の感触について評価した結果を下記の基準で示した。
A:乾燥時べたつかず、すべる感じが比較例1と比較して強いと答えた人が8人以上。
B:乾燥時べたつかず、すべる感じが比較例1と比較して強いと答えた人が5〜7人。
C:乾燥時べたつかず、すべる感じが比較例1と比較して強いと答えた人が2〜4人。
D:乾燥時べたつかず、すべる感じが比較例1と比較して強いと答えた人が1人以下。
Figure 0005562594
1)マーコート100(ナルコ社製、カチオン電荷密度6.2meq/g)
2)塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムホモポリマー(重量平均分子量23万、カチオン電荷密度4.8meq/g)
<処方例1、2>
表3記載の皮膚洗浄剤組成物(記載法は表2に準ずる)は、ボディシャンプーとして使用した場合、すすぎ時のストップフィーリング性、さっぱりとした感触に優れ、タオルドライ後の乾燥時にべたつかず、すべる感触も良好である。
Figure 0005562594
3)表2と同じもの
4)マーコート295(ナルコ社製、カチオン電荷密度5.9meq/g)

Claims (7)

  1. 下記の成分(A)、(B)及び(C)を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、成分(A)を5〜25重量%、成分(B)を0.05〜5重量%、成分(C)を0.5〜5重量%含有する、皮膚洗浄剤組成物
    成分(A):アニオン性基含有界面活性剤
    成分(B):カチオン性基含有ポリマー
    成分(C):粒子径が50nm〜10μmであり、ガラス転移温度が0℃以上であるアニオン性ポリマー微粒子であって、その構成モノマー成分として、1種以上の疎水性アクリル系モノマー及び1種以上の親水性アニオン性モノマーを含み、疎水性モノマーと親水性モノマーの重量比が、疎水性モノマー/親水性モノマーで、99.5/0.5〜80/20であり、疎水性アクリル系モノマーが、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を有する(メタ)アクリル酸エステルから選ばれる1種以上のモノマーであり、親水性アニオン性モノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルホン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上のモノマーである、アニオン性ポリマー微粒子
  2. 成分(A)が、少なくともポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩、及びポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩から選ばれる1種以上を含む請求項記載の皮膚洗浄剤組成物。
  3. 成分(A)が、平均付加モル数が0.5〜5のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル塩と、平均付加モル数が0.5〜10のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩とを含む請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
  4. 成分(B)が、下記の構造単位(B−1)〜(B−4)から選ばれる1種以上を含む請求項1〜3いずれかの項記載の皮膚洗浄剤組成物。
    (B−1):式(b1)及び/又は式(b2)の構造単位
    Figure 0005562594
    [式中、R1bは炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2bは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す。]
    Figure 0005562594
    [式中、R1b、R2b及びXは、前記の意味を示す。]
    (B−2):式(b3)の構造単位
    Figure 0005562594
    [式中、R3bは水素原子又はメチル基を示し、R4bは分岐鎖を有しても良い総炭素数1〜4のアルキレン基を示し、R5b及びR6bは同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基を示し、R7bは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記の意味を示し、Yは−O−、−NH−基を示す。]
    (B−3):式(b4)の構造単位
    Figure 0005562594
    [式中、R3bは前記の意味を示し、R8bは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記の意味を示す。]
    (B−4):式(b5)及び/又は式(b6)の構造単位
    Figure 0005562594
    [式中、R3b、R8b、Xは前記の意味を示す。]
    Figure 0005562594
    [式中、R3b、R8b、Xは前記の意味を示す。]
  5. 成分(B)のカチオン電荷密度3meq/g以上である請求項1〜4いずれかの項記載の皮膚洗浄剤組成物。
  6. 成分(C)が、ソープフリー乳化重合法により製造されたアニオン性ポリマー微粒子である請求項1〜いずれかの項記載の皮膚洗浄剤組成物。
  7. 下記の成分(D)を含有する請求項1〜いずれかの項記載の皮膚洗浄剤組成物。
    成分(D):無機塩又は炭素数6以下の有機酸塩
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