JP2000154124A - 整髪料用樹脂組成物及びゲル状整髪料 - Google Patents

整髪料用樹脂組成物及びゲル状整髪料

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JP2000154124A
JP2000154124A JP11253044A JP25304499A JP2000154124A JP 2000154124 A JP2000154124 A JP 2000154124A JP 11253044 A JP11253044 A JP 11253044A JP 25304499 A JP25304499 A JP 25304499A JP 2000154124 A JP2000154124 A JP 2000154124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (メタ)アクリル系共重合体とゲル基剤(特
にカルボキシビニルポリマー)とを含んで両成分が良好
に相溶し、しかも毛髪セット力に優れ、接着力不足を原
因とするフレーキングの問題のない整髪料用樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】 エチレン性不飽和単量体(a)〜(c)
からなる単量体成分を重合してなる共重合体とゲル基剤
とを含み、有機及び/又は無機の塩基性化合物で中和さ
れて成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(メタ)アクリル
系樹脂を含んでなる整髪料用樹脂組成物に関するもので
ある。更に詳しくは、(メタ)アクリル系共重合体とゲ
ル基剤とからなる整髪料用樹脂組成物であって、ゲル状
整髪料等に好適に用いることができる整髪料用樹脂組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カルボキシビニルポリマー、グアーガム
及びカルボキシメチルセルロース等のゲル基剤は広くゲ
ル整髪料に用いられているが、これら単独では毛髪セッ
ト力をほとんど持たないので、通常はこれらのものに毛
髪セット力を付与することのできる高分子化合物が添加
されている。この際の高分子化合物は、例えば特開昭6
1−229814号公報に開示されるように、ほとんど
がノニオン性のポリビニルピロリドンもしくは、ビニル
ピロリドンと酢酸ビニルの共重合体であり、これらはカ
ルボキシビニルポリマー等のゲル原液に、任意の割合で
安定に添加できることを特徴としている。しかしなが
ら、これらの高分子化合物は、毛髪セット剤として見た
場合に耐湿性に乏しく、毛髪セット力の持続性が足りな
かったり、乾燥時の接着力の低下からフレーキングを起
こしやすいなどの好ましくない性質を有している。
【0003】一方、カルボキシビニルポリマー等にアニ
オン性樹脂を添加した場合には、毛髪セット力に優れる
が、ゲルの外観が濁ったり、ゲルの粘度が低下し、流動
化してしまうなどの欠点があった。
【0004】そこで特開平4−108720号公報では
アニオン性樹脂の代表例である「アクリル樹脂アルカノ
ールアミン液」とともにエチルアルコールを多量に入れ
てゲルの透明度を改善する方法が開示されている。しか
しながら、この場合には、ゲルの乾燥が早くなりすぎ、
却ってフレーキングなどの欠点が生じやすいという問題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、(メタ)アクリル系共重合体
とゲル基剤(特にカルボキシビニルポリマー)とを含ん
で両成分が良好に相溶し、しかも毛髪セット力に優れ、
接着力不足を原因とするフレーキングの問題のない整髪
料用樹脂組成物を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】また本発明は、前記の整髪料用樹脂組成物
からなるゲル状整髪料であって、良好な粘性を有し(粘
度の低下が少ない)、またゲルの乾燥性の調節が容易で
あるため、ゲルの乾燥が早くなりすぎることを原因とす
るフレーキングの問題のないゲル状整髪料を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
整髪料用樹脂組成物は、下記のエチレン性不飽和単量体
(a)〜(c)からなる単量体成分を重合してなる共重
合体とゲル基剤とを含み、有機及び/又は無機の塩基性
化合物で中和されて成ることを特徴とするものである。 (a)分子内にカルボキシル基を一つ以上有するエチレ
ン性不飽和単量体を全不飽和単量体成分中で1〜20重
量% (b)下記の一般式(I)
【0008】
【化4】 (式中、nは1〜10の整数、R1は水素原子又はメチ
ル基、R2は炭素数2〜4の直鎖又は分岐を有するアル
キレン基、R3は水素原子又は直鎖もしくは分岐を有す
るアルキル基を示す。)で表されるエチレン性不飽和単
量体及び/又はグリセロールモノ(メタ)アクリレート
を全不飽和単量体成分中で10〜60重量% (c)分子内にアミノ基を1つ以上有するエチレン性不
飽和単量体を、(a)のカルボキシル基当たり0.70
〜1.30化学当量のアミノ基となる量 また本発明の請求項2に係る整髪料用樹脂組成物は、請
求項1の構成に加えて、単量体(d)として、(a)
(b)(c)のエチレン性不飽和単量体と共重合可能な
エチレン性不飽和単量体を含有して成ることを特徴とす
るものである。
【0009】また本発明の請求項3に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1又は2の構成に加えて、単量体
(d)が下記の一般式(II)
【0010】
【化5】 (式中、R4は水素原子又はメチル基、R5及びR6はそ
れぞれ独立して、水素原子、直鎖もしくは分岐を有する
アルキル基、直鎖もしくは分岐を有するヒドロキシアル
キル基又は下記一般式(III)
【0011】
【化6】 で表される基を示す。)で表されるエチレン性不飽和単
量体を含むものであることを特徴とするものである。
【0012】また本発明の請求項4に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、
一般式(II)で表されるエチレン性不飽和単量体が全不
飽和単量体成分中で10〜50重量%であることを特徴
とするものである。
【0013】また本発明の請求項5に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、
一般式(II)で表されるエチレン性不飽和単量体が(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、
N−イソプロピルアクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N
−t−オクチルアクリルアミド及びN−t−ブチル(メ
タ)アクリルアミドの群から選ばれた少なくとも1種の
エチレン性不飽和単量体であることを特徴とするもので
ある。
【0014】また本発明の請求項6に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、
ゲル基剤がカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン
酸、カラギーナン、キサンタンガム及びグアーガムの群
から選ばれた少なくとも1種の成分からなることを特徴
とするものである。
【0015】また本発明の請求項7に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1乃至6のいずれかの構成に加えて、
ゲル基剤がカルボキシビニルポリマーからなることを特
徴とするものである。
【0016】また本発明の請求項8に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1乃至7のいずれかの構成に加えて、
共重合体を親水性有機溶剤及び/又は水を含む溶媒中で
溶液重合して成ることを特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項9に係るゲル状整髪料は、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載された整髪料用樹
組成物から成ることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】エチレン性不飽和単量体(a)は
主として本発明の整髪料用樹脂組成物の親水性や洗髪
性、毛髪への接着性及びセット力に関与するものであ
り、その使用量は1〜20重量%、好ましくは4〜10
重量%である。エチレン性不飽和単量体(a)の使用量
が1重量%未満のときは、整髪料用樹脂組成物の乾燥物
であるフィルム(被膜)が水に難溶となって洗髪性が悪
くなるだけでなく、毛髪への接着も弱くなりフレーキン
グの原因になりやすい。一方、エチレン性不飽和単量体
(a)の使用量が20重量%を超えると、共重合体とゲ
ル基剤(特にカルボキシビニルポリマー)との相溶性が
悪く、本発明の整髪料用樹脂組成物の外観を強く濁らせ
たり、粘度が著しく低下したりする。特に、エチレン性
不飽和単量体(a)の使用量が4〜10重量%のとき整
髪料用組成物の洗髪性が良く、毛髪セット力もあり、フ
レーキングも起こさない。また整髪料用組成物の外観も
透明感の高いものとすることができ、しかも適度な粘
性、粘度を保つことができる。
【0019】エチレン性不飽和単量体(a)の具体例と
して、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸及びマレイン酸等が挙げられ、これらは単独また
は併用で使用することができる。尚、本明細書におい
て、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸とメタクリル酸
を総称し、(メタ)アクリ−とはアクリ−とメタクリ−
を総称したものである。
【0020】エチレン性不飽和単量体(b)は、主とし
て本発明の整髪料用樹脂組成物の粘度安定化のために配
合され、組成物の粘度の低下を防止する効果を有するも
のである。その使用量は10〜60重量%であり、好ま
しくは10〜40重量%である。エチレン性不飽和単量
体(b)の使用量が10重量%未満のときは、高粘度の
ゲルが得られず、また、経時的に粘度が低下することが
あり、特に本発明の整髪料用樹脂組成物をゲル状整髪料
用のものとする場合に問題がある。一方、エチレン性不
飽和単量体(b)の使用量が60重量%を超えると、得
られる整髪料用樹脂組成物により形成されるフィルム
(被膜)が、粘着性の高いものとなったり、毛髪セット
力が不十分なものとなったりする。特に、エチレン性不
飽和単量体(b)の使用量が10〜40重量%のとき、
得られるゲルの粘度が良好でかつ、充分な毛髪セット力
を有するものとなる。
【0021】エチレン性不飽和単量体(b)の具体例と
して、例えば、2−メトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキ
シジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シポリエチレグリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ
ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メ
タ)アクリレート等が挙げられ、これらは単独または併
用で使用することができる。
【0022】エチレン性不飽和単量体(c)は、主とし
てエチレン性不飽和単量体(a)と組み合わせて用いる
ことにより、共重合体とゲル基剤の相溶性を高める効果
を付与するものである。エチレン性不飽和単量体(c)
の使用量はエチレン性不飽和単量体(a)の1カルボキ
シル基当たり0.70〜1.30化学当量のアミノ基と
なる量のエチレン性不飽和単量体(c)が使用される。
好ましくは、エチレン性不飽和単量体(a)のカルボキ
シル基当たり0.80〜1.00化学当量のアミノ基と
なる量である。カルボキシル基当たり0.70化学当量
未満の場合、本発明の整髪料用樹脂組成物へのゲル基剤
の相溶性が悪く、白濁あるいは粘度低下を起こしやす
い。また1.30化学当量を超える場合にも同様であ
る。特に0.80〜0.95化学当量の範囲であるとき
に、ゲル基剤と混合した場合により安定で透明度のよい
ゲルが形成可能となるのみならず、後述する水溶性有機
塩基性物質を添加し、pHを調節することによってさら
に透明度が良好になるので最適な結果が得られる。
【0023】エチレン性不飽和単量体(c)としては、
例えば、一般式(IV)
【0024】
【化7】 (式中、AはNH又は酸素原子、R7は水素原子又はメ
チル基、R8は炭素数2〜4の直鎖又は分岐を有するア
ルキレン基、R9及びR10はそれぞれ独立して水素原子
又は直鎖もしくは分岐を有するアルキル基を示す。)で
表されるものが例示される。具体的には、例えば、N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド等が挙げられ、これらは単独または併用で使用す
ることができる。
【0025】エチレン性不飽和単量体(d)は、必要に
応じて共重合体にゲル基剤と良好に相溶しうる性質を付
与したり、本発明の整髪料用樹脂組成物に適度な毛髪セ
ット力を与えたりする効果を付与するものであり、その
使用量は全不飽和単量体成分中で、好ましくは0.01
〜60重量%、特に好ましくは10〜50重量%であ
る。エチレン性不飽和単量体(d)の使用量が60重量
%を超えると、本発明の整髪料用樹脂組成物の均一性
や、洗髪性が低下したりする。具体的には例えばメチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類、並びに
スチレン、N−ビニルピロリドン、酢酸ビニル、ビニル
カプロラクタム、並びに前記一般式(II)で表されるエ
チレン性不飽和単量体等が挙げられ、これらは単独また
は併用で使用することができる。
【0026】特に、エチレン性不飽和単量体(d)が前
記一般式(II)で表されるエチレン性不飽和単量体を含
む場合に、共重合体にゲル基剤と良好に相溶しうる性質
を付与することができると共に、本発明の整髪料用樹脂
組成物に適度な毛髪セット力及び洗髪性を兼ね備えたも
のとすることができる。しかも、一般式(II)で表され
るエチレン性不飽和単量体が全不飽和単量体成分中で1
0〜50重量%であるときに最適な結果が得られる。一
般式(II)で表されるエチレン性不飽和単量体の具体例
としては、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド、N−ターシャリーブチル
(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ターシャリーオクチル(メタ)アクリル
アミド、N−ジアセトン(メタ)アクリルアミド等が挙
げられ、これらを単独または併用で使用することができ
る。
【0027】本発明に用いる共重合体は、前記のエチレ
ン性不飽和単量体(a)〜(c)、あるいはエチレン性
不飽和単量体(a)〜(d)からなる単量体成分を共重
合することによって得られる。その重合方法は特に限定
されるものではなく、例えば、溶液重合、乳化重合、懸
濁重合等のいずれの方法を採用することもできる。しか
しながら、後述する中和工程の容易さ、ゲル基剤あるい
はその中和物が水もしくは親水性有機溶剤又はこれらの
混媒に溶解した形態で供給されることが多いことに鑑み
れば、水もしくは親水性有機溶剤又はこれらの混媒中で
溶液重合法を採用し、得られた共重合体溶液の溶媒を留
去することなく、その後の中和工程、ゲル基剤との混合
工程に供することが望ましい。
【0028】前記、溶液重合法を用いた場合について、
その一般的方法としては、例えば前記エチレン性不飽和
単量体(a)〜(c)あるいはエチレン性不飽和単量体
(a)〜(d)からなる単量体成分を水及び/又は親水
性有機溶剤からなる重合溶媒中で加熱し、重合開始剤を
添加して重合させる方法が挙げられる。前記親水性有機
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−
プロパノール、アセトン、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、ジオキサン、テトラヒドロフラン、フルフリ
ルアルコール、酢酸メチル、ジメチルホルムアミドなど
が挙げられ、これらは単独又は併用で使用することがで
き、更にこれらと水との混媒でもよい。
【0029】重合開始剤としては、例えば、過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化水素、過酢酸、ジク
ミルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキサイ
ド等の過酸化物、過硫酸アンモニウムならびに過硫酸カ
リウムなどの過硫酸塩、2,2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル、2,2′−アゾビス−(2−メチルブチロニ
トリル)、2,2′−(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルシアノ
吉草酸)等のアゾ系化合物等のラジカル重合開始剤を挙
げることができこれらは単独又は併用で使用することが
できる。また、重合に際しては、エチレン性不飽和単量
体(a)〜(d)を含む単量体成分を一括して重合させ
てもよいし、単量体成分を分割あるいは滴下により重合
系に投入してもよい。また、重合溶媒の還流下で重合し
てもよいし、窒素気流下で重合してもよい。
【0030】このようにして得られた共重合体は、有機
及び/又は無機の塩基性化合物で中和する必要がある。
中和は、ゲル基剤との混合の前後いずれの段階で行って
もよいが、特に本発明の整髪料用樹脂組成物を均質で、
透明感に優れたものとするためには、ゲル基剤との混合
の前にあらかじめ中和しておくことが望ましい。前記の
共重合体において、分子内のカルボキシル基とアミノ基
が塩結合を形成していると推定されるが、ゲル基剤との
混合の前にあらかじめ中和しておくことによって、この
塩結合を有機及び/又は無機の塩基性化合物により中和
あるいは過剰中和することによって部分的に解き、あら
かじめ充分な水溶性を持たせるようにすることができ
る。
【0031】有機及び/又は無機の塩基性化合物の使用
量は特に限定されるものではないが、エチレン性不飽和
単量体(a)由来のカルボキシル基に対してエチレン性
不飽和単量体(c)由来のアミノ基と塩基性化合物の合
計量が当該カルボキシル基の中和率として表したとき
に、好ましくは100%を超え、150%に満たない量
であり、更に好ましくは100%を超え、130%に満
たない量である。100%以下では、得られる(メタ)
アクリル系樹脂組成物の水溶性が不十分となったり、溶
液が濁ったりする恐れがある。一方、150%を超える
とゲルの粘性が低下したり、pHが高くなりすぎて、人
体に用いるには不適当となる恐れがある。
【0032】有機の塩基性化合物としては、水溶性を有
するものであり、例えば、モルホリン、N,N−ジメチ
ルアミン、N,N−ジエチルアミン、エタノールアミ
ン、N,N−ジエタノールアミン、N,N,N−トリエ
タノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパ
ノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール、トリイソプロパノールアミン等を挙げることが
でき、これらは単独または併用して使用することができ
る。無機の塩基性化合物としては、例えばアンモニア、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等
を挙げることができ、これらは単独または併用して使用
することができる。
【0033】本発明に用いるゲル基剤としては、例え
ば、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸、カ
ラギーナン、キサンタンガム及びグアーガム等が挙げら
れる。これらの中でも特に、カルボキシビニルポリマー
が好適に用いられる。カルボキシビニルポリマーとは
「日本化粧品原料基準第2版注解I 272p〜279
p(薬事日報社)」においてカルボキシビニルポリマー
として掲載されているものをいう。カルボキシビニルポ
リマーは合成高分子であるので、セルロース誘導体のよ
うな半合成高分子に比較して、分子量等の品質が安定し
ており、これを用いて得られる整髪料用樹脂組成物の粘
性や透明感等の性質が特に安定しており、本発明に好適
に用いることができる。カルボキシビニルポリマーの具
体例として市販のものが使用でき、例えばBF Goo
drich社の“カーボポール”934,940,94
1,1324およびUltrez10、和光純薬工業株
式会社の“ハイビスワコー”103,104,105等
が好適に用いられる。
【0034】共重合体とゲル基剤の混合方法は特に限定
されるものではないが、あらかじめ、ゲル基剤を水又は
水と親水性有機溶剤との混媒により溶解、希釈等を行い
所望の固さのゲルを形成させた後、前記共重合体の中和
物と混合するのが望ましい。尚、前記ゲル基剤は中和物
として、市販供給されるものが多いが、例えば、カルボ
キシビニルポリマー等は、未中和の状態で市販供給され
るのが一般的なので、この場合には、共重合体との混合
に際して、あらかじめ所望の中和を行って用いることが
望ましい。中和剤としては上述の共重合体の中和に用い
られる有機及び/又は無機の塩基性化合物を使用するこ
とができる。
【0035】カルボキシビニルポリマーを用いる場合に
ついて混合方法の好適な例を述べれば、予め常法により
カルボキシビニルポリマーを0.2〜1.2%含む適当
な水溶液を作り、適当な有機の塩基性化合物でゲル化さ
せたものに、共重合体の固形分が、カルボキシビニルポ
リマーの固形分に対して0.1〜10重量%となるよう
に、共重合体の中和液を混合し、充分に混練し、本発明
の整髪料用樹脂組成物とする方法が挙げられる。ゲル基
剤としてカルボキシビニルポリマー以外のものを用いた
場合であっても、上記の混合方法(混合比率など)を採
用することができる。共重合体の固形分がゲル基剤の固
形分に対して0.1重量%未満であれば、毛髪のセット
力が不充分となる恐れがあり、共重合体の固形分がゲル
基剤の固形分に対して10重量%を超えると、ゲルの粘
度が高く、また硬くなりすぎて、特にゲル状整髪料用い
る場合に、頭髪全体に伸ばしにくくなる恐れがある。
【0036】尚、本発明の整髪料用樹脂組成物の調製に
おいて、共重合体とゲル基剤の混合方法、中和方法は上
述した方法に限定されるものではない。例えば、ゲル基
剤としてカルボキシビニルポリマーを用いた場合には、
共重合体、カルボキシビニルポリマーあるいはこれらの
液の中和は、両者の混合前に各別に行ってもよいが、ま
ず両者を混合し、その後に上記の中和剤を用いて、所望
の中和を行ってもよい。また、これらの中和は特に限定
されるものではないが、人体に使用することを考慮すれ
ば本発明の整髪料用樹脂組成物のpHが7〜9までにな
るように行われることが望ましい。また、本発明の整髪
料用樹脂組成物には、上記成分以外の成分を配合するこ
ともできる。その具体的には、例えば各種添加剤として
メチルパラベン、プロピルパラベン等の防腐剤、ベンゾ
フェノン等の紫外線吸収剤、植物抽出成分、香料、着色
料等を適宜用いることができる。
【0037】本発明の整髪料用樹脂組成物は、優れた粘
性を有し、また所望の固さで経時的な粘度変化の少ない
ゲルを容易に得ることができるものである。また、共重
合体とゲル基剤の相溶性も良好なため、透明感のある外
観とすることが容易である。また、毛髪セット力に優
れ、フレーキング等の問題を生じないものである。この
ため、本発明の整髪料用樹脂組成物は、特にゲル状整髪
料に好適に用いられる。尚、本発明の整髪料用樹脂組成
物は、前記のゲル状整髪料以外にも、これを基剤として
用いることにより、例えばゲル性のミスト、泡状整髪
料、ヘアクリーム、水性のヘアワックスの基剤として好
適に用いることもできる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を合成例、比較合成例、処方例
及び比較処方例に基づいて説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。なお以下に記載する「%」
及び「部」は特に明示しないかぎり、いずれも重量基準
である。
【0039】表1、2に合成例1乃至14の共重合体と
それに対応する比較合成例1乃至5の共重合体の重合組
成及び仕上げ原料を記載する。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】 上記表1、2中に示される略称は以下の通りである。 MDGMA=メトキシジエチレングリコールメタクリレ
ート 2−EOMA=2−エトキシエチルメタクリレート 2−HEA=2−ヒドロキシエチルアクリレート 2−HEMA=2−ヒドロキシエチルメタクリレート GLM=グリセロールモノメタクリレート DMMA=N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト DMAPAA=N,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド MMA=メチルメタクリレート TBA=ターシャリーブチルアクリレート NMA=N−メチロールアクリルアミド DMAA=N,N−ジメチルアクリルアミド TBAA=N−ターシャリーブチルアクリルアミド ABIN=2,2’−アゾビスイソブチロニトリル AMP=2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 〔合成例1〕還流冷却器、温度計、滴下ロート、窒素置
換用ガラス管および攪拌装置を取り付けた四つ口フラス
コを用意し、滴下ロートに表1の合成例1の単量体組成
をそれぞれ仕込み、四つ口フラスコ中には重合溶媒を仕
込んだ。攪拌装置で攪拌しながら、重合系に窒素ガスを
30分通して空気を置換しつつ昇温した。内温が70℃
に達した後、重合開始剤を添加し窒素気流、還流下で攪
拌しながら、前記単量体組成を2時間かけてフラスコ内
に滴下した。滴下終了後、さらに3時間還流下重合させ
て、重合を完結させてた。これを冷却の後、合成例1の
塩基性化合物を加えて、よく攪拌しながら中和し、さら
に固形分濃度が40%になるようにバランスとしてエタ
ノールを加えて共重合体の中和溶液を仕上げた。
【0042】〔合成例2乃至14〕合成例1に倣って、
表1、2に記載の合成例1乃至14の各重合組成を用い
てそれぞれ重合し、その後、各合成例の塩基性化合物を
加えて、よく攪拌しながら中和し、さらに固形分濃度が
40%になるようにバランスとしてエタノールを加えて
共重合体の中和溶液を仕上げた。
【0043】〔比較合成例1〕合成例1に倣って、表2
に記載の比較合成例1の重合組成を用いて重合し、その
後比較合成例1の塩基性化合物を加えて、よく攪拌しな
がら中和し、さらに固形分濃度が40%になるようにバ
ランスとしてエタノールを加えて共重合体の中和溶液を
仕上げた。
【0044】〔比較合成例2〕合成例1で得られた重合
体を過中和せずに仕上げて共重合体液とした。
【0045】〔比較合成例3乃至5〕合成例1に倣っ
て、表2に記載の比較合成例3乃至5の各重合組成を用
いてそれぞれ重合し、その後、各比較合成例の塩基性化
合物を加えて、よく攪拌しながら中和し、さらに固形分
濃度が40%になるようにバランスとしてエタノールを
加えて共重合体の中和溶液を仕上げた。
【0046】以下、本発明に係る整髪料用樹脂組成物を
ゲル状整髪料として用いる場合の処方例を挙げて、より
具体的に説明する。ただし、本発明は以下の処方例によ
って何ら限定されるものではない。
【0047】ゲル状整髪料の評価処方は、0.5%のカ
ーボポール940(BF Goodrich社製のカル
ボキシビニルポリマー)を含むように蒸留水で膨潤溶解
させ、エタノール10%、2−アミノ−2−メチル−1
−プロパノール0.25%を加えてゲル化させてゲル溶
液を得た。このゲル溶液に対し、合成例1乃至14、比
較合成例1、3、4及び5で得られた共重合体の中和溶
液と比較合成例2で得られた共重合体溶液のそれぞれに
ついてその固形分が、ゲル状整髪料中4.5gとなるよ
うな量を添加し、バランス量の蒸留水を加えて充分攪拌
し、固形分5.25%である処方例1乃至14及び比較
処方例1乃至5のゲル状整髪料とした。
【0048】また、合成例及び比較合成例で得られた共
重合体の中和溶液等の代わりに、市販の代表的な整髪料
用樹脂組成物を用いて上記と同様な操作により、比較処
方例6乃至8のゲル状整髪料を調整した。
【0049】ここで、使用した市販の代表的な整髪用樹
脂組成物の内訳は次のごとくである。すなわち、日本化
粧品原料基準収載「アクリル樹脂アルカノールアミン
液」に相当するプラスサイズL−6330(互応化学工
業株式会社製)、日本化粧品原料基準外成分規格収載
「N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチル
アンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メ
タクリル酸アルキルエステル共重合体液」に相当するユ
カフォーマーAM−75(三菱化学株式会社製)、日本
化粧品原料基準収載「ポリビニルピロリドン」に相当す
るルビスコール K−90(ビーエーエスエフジャパン
株式会社製)である。
【0050】表3、4、5に処方例1乃至14及び比較
処方例1乃至8のゲル状整髪料のゲルの外観、ゲルの粘
性、塗布時の平滑性、塗布時の粘着性、乾燥性、乾燥後
の平滑性、乾燥後の粘着性、フレーキング、洗髪性及び
カールリテンション値の評価結果を記載する。
【0051】ここで評価方法について簡単に説明する。
「ゲルの外観」および「ゲルの粘性」は目視による判定
であり、ブランクのカーボポール940だけによるゲル
原液と比較して判断した。
【0052】「塗布時の平滑性」および「塗布時の粘着
性」は実際に組成物を毛髪に手で塗布した際の観察から
判断した。
【0053】「乾燥性」は50℃の乾燥機に当該組成物
を塗布した毛髪束を30分間放置し、その感触から判断
した。
【0054】「乾燥後の平滑性」、「乾燥後の粘着性」
については上記乾燥性評価に使用した毛髪束について指
触による評価を行った。
【0055】「フレーキング」の評価は組成物を塗布し
て乾燥した毛髪束にナイロンくしを通して、毛髪表面の
樹脂皮膜の剥離をルーペによる目視で行った。
【0056】「洗髪性」は40℃の湯と市販シャンプー
5%水溶液で処理毛髪の洗浄を行い、乾燥させて毛髪上
に樹脂残分がないかどうかルーペによる目視で判断し
た。
【0057】「カールリテンション」は毛髪セット力を
判断する評価方法であり、長さ22cm、重さ約2gの
毛髪を市販シャンプーで洗浄後、市販リンスで処理し風
乾後、ゲル状整髪料を十分含ませ、余分な組成物はガー
ゼでふき取り、直ちに直径1.2cmのパーマ用ロッド
に巻き、輪ゴムで硬く縛ったあと、50〜60℃に保っ
た乾燥機で60分乾燥し、さらにデシケータ中で室温ま
で冷ましてから、螺旋状にほどいて、垂直に立てた目盛
りつきのガラス板に取り付け、30℃、90%R.H.
に調湿した恒温恒湿器中に放置し、5時間経過後におけ
る毛髪の先端位置を記録し、次式に基づいてカールリテ
ンションを算出した。 カールリテンション(%)=〔(L−K)/(L−
M)〕×100 L:試験毛髪を伸ばしたときの長さ(cm) K:恒温恒湿器中に放置し5時間経過後における試験毛
髪の先端位置(cm) M:恒温恒湿器中に入れる前の試験毛髪の先端位置(c
m)
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る発
明は、上記のエチレン性不飽和単量体(a)〜(c)か
らなる単量体成分を重合してなる共重合体とゲル基剤と
を含み、有機及び/又は無機の塩基性化合物で中和され
るので、(メタ)アクリル系共重合体とゲル基剤(特に
カルボキシビニルポリマー)とを含んで両成分が良好に
相溶し、しかも毛髪セット力に優れ、接着力不足を原因
とするフレーキングの問題のないものである。
【0062】また本発明の請求項2に係る発明は、単量
体(d)として、(a)(b)(c)のエチレン性不飽
和単量体と共重合可能なエチレン性不飽和単量体を含有
するので、ゲル外観に霞みが生じにくくすることができ
ると共に、粘度及びセット力が低下しないようにするこ
とができるものである。
【0063】また本発明の請求項3に係る発明は、単量
体(d)が上記の一般式(II)で表されるエチレン性不
飽和単量体を含むものであるので、請求項2の効果に加
えて、さらにゲル外観に霞みが生じにくくすることがで
きると共に、粘度及びセット力が低下しないようにする
ことができるものである。
【0064】また本発明の請求項4に係る発明は、一般
式(II)で表されるエチレン性不飽和単量体が全不飽和
単量体成分中で10〜50重量%であるので、ゲル外観
に霞みが生じないようにすることができると共に、粘度
及びセット力の低下を確実に防止することができるもの
である。
【0065】また本発明の請求項5に係る発明は、一般
式(II)で表されるエチレン性不飽和単量体が(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−
イソプロピルアクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N−t
−オクチルアクリルアミド及びN−t−ブチル(メタ)
アクリルアミドの群から選ばれた少なくとも1種のエチ
レン性不飽和単量体であるので、ゲル外観に霞みが生じ
ないようにすることができると共に、粘度及びセット力
の低下を確実に防止することができるものである。
【0066】また本発明の請求項6に係る発明は、ゲル
基剤がカルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸、
カラギーナン、キサンタンガム及びグアーガムの群から
選ばれた少なくとも1種の成分からなるので、透明かつ
適度な粘性を維持することができるものである。
【0067】また本発明の請求項7に係る発明は、ゲル
基剤がカルボキシビニルポリマーからなるので、請求項
6の効果に加えて、さらに経時的に安定な透明度と、安
定な粘度を維持することができるものである。
【0068】また本発明の請求項8に係る整髪料用樹脂
組成物は、請求項1乃至7のいずれかの構成に加えて、
共重合体を親水性有機溶剤及び/又は水を含む溶媒中で
溶液重合するので、共重合体溶液の溶媒を留去すること
なく、その後の中和工程、ゲル基剤との混合工程に供す
ることができ、製造工程を簡素化することができるもの
である。
【0069】本発明の請求項9に係る発明は、請求項1
乃至8のいずれか1項に記載された整髪料用樹組成物か
ら成るので、良好な粘性を有し(粘度の低下が少な
い)、またゲルの乾燥性の調節が容易であるため、ゲル
の乾燥が早くなりすぎることを原因とするフレーキング
の問題のないものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のエチレン性不飽和単量体(a)〜
    (c)からなる単量体成分を重合してなる共重合体とゲ
    ル基剤とを含み、有機及び/又は無機の塩基性化合物で
    中和されて成ることを特徴とする整髪料用樹脂組成物。 (a)分子内にカルボキシル基を一つ以上有するエチレ
    ン性不飽和単量体を全不飽和単量体成分中で1〜20重
    量% (b)下記の一般式(I) 【化1】 (式中、nは1〜10の整数、R1は水素原子又はメチ
    ル基、R2は炭素数2〜4の直鎖又は分岐を有するアル
    キレン基、R3は水素原子又は直鎖もしくは分岐を有す
    るアルキル基を示す。)で表されるエチレン性不飽和単
    量体及び/又はグリセロールモノ(メタ)アクリレート
    を全不飽和単量体成分中で10〜60重量% (c)分子内にアミノ基を1つ以上有するエチレン性不
    飽和単量体を、(a)のカルボキシル基当たり0.70
    〜1.30化学当量のアミノ基となる量
  2. 【請求項2】 単量体(d)として、(a)(b)
    (c)のエチレン性不飽和単量体と共重合可能なエチレ
    ン性不飽和単量体を含有して成ることを特徴とする請求
    項1に記載の整髪料用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 単量体(d)が下記の一般式(II) 【化2】 (式中、R4は水素原子又はメチル基、R5及びR6はそ
    れぞれ独立して、水素原子、直鎖もしくは分岐を有する
    アルキル基、直鎖もしくは分岐を有するヒドロキシアル
    キル基又は下記一般式(III) 【化3】 で表される基を示す。)で表されるエチレン性不飽和単
    量体を含むものであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の整髪料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(II)で表されるエチレン性不飽
    和単量体が全不飽和単量体成分中で10〜50重量%で
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の整髪料用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(II)で表されるエチレン性不飽
    和単量体が(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
    (メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
    クリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−
    メチロール(メタ)アクリルアミド、ダイアセトンアク
    リルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド及びN−
    t−ブチル(メタ)アクリルアミドの群から選ばれた少
    なくとも1種のエチレン性不飽和単量体であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の整髪料用樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】 ゲル基剤がカルボキシビニルポリマー、
    カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
    ース、アルギン酸、カラギーナン、キサンタンガム及び
    グアーガムの群から選ばれた少なくとも1種の成分から
    なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の整髪料用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 ゲル基剤がカルボキシビニルポリマーか
    らなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載の整髪料用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 共重合体を親水性有機溶剤及び/又は水
    を含む溶媒中で溶液重合して成ることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載の整髪料用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載さ
    れた整髪料用樹脂組成物から成ることを特徴とするゲル
    状整髪料。
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