JP6319046B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
このような搬送装置においては、渡りローラが下方向に揺動することで搬送経路に昇降用空間部が形成され、当該昇降用空間部に遮蔽体が降下する。また、渡りローラが上方向に揺動することで昇降用空間部に搬送経路が形成されて物品の搬送が可能となる。
上記構成では、渡りローラが、昇降用空間部において、電動駆動手段により駆動される。
上記構成では、電動駆動手段がモータローラにより構成される。
上記構成では、渡りローラが受渡し位置で保持されると、電動駆動手段に流れる電流量を低下させる。そのため、モータ等の電動駆動手段への過負荷、及び電動駆動手段を制御するドライバ(制御手段)への過負荷を防ぐことができる。
上記構成では、遮断体の昇降動作と連動して、渡りローラが昇降用空間部において揺動される。
図1に示すように、ローラコンベヤ11・21が設けられる搬送設備1は、第1室2と、第2室3とが、壁4を挟んで区画形成されている。第1室2には、第1ローラコンベヤ11が設けられ、第2室3には、第2ローラコンベヤ21が設けられている。そして、壁4を挟んだ第1室2から第2室3に向けて、物品5(「搬送物」の一例)を搬送するための搬送経路10が形成されている。
ローラコンベヤ11・21は、左右のコンベヤフレーム13・23の間にローラ14・24群が回転自在に支持されている。
ローラコンベヤ11・21は、壁4を挟んで、その始終端間に、昇降用空間部15が所定間隔で形成されるように配置される。すなわち、物品5を搬送する搬送経路10の途中に昇降用空間部15が形成される。ここで、所定間隔とは、第1ローラコンベヤ11の終端と、第2ローラコンベヤ21の始端との間隔であって、後述するシャッタ7がローラコンベヤ11・21を挟んで昇降可能な間隔をいう。
アーム32・33は、中心部が屈折された板状の部材であり、一端を基端部、他端を遊端部として構成する。
アーム32・33は、その基端側に後述するモータローラ31が取り付けられている。具体的には、モータローラ31が第1アーム32と第2アーム33との基端部間に中心軸38を介して設けられている。
また、アーム32・33は、その遊端側に後述する渡りローラ34が遊転自在に取り付けられている。具体的には、渡りローラ34が第1アーム32と第2アーム33との遊端部間にローラ軸35を介して設けられている。
なお、アーム32・33は、中心部が屈折された板状の部材に限定されるものではなく、一端を基端部、他端を遊端部として構成可能な部材であり、且つその基端側にモータローラ31を取り付け、その遊端側に渡りローラ34を取り付け可能な部材であれば構わない。
また、図3に示すように、アーム32・33の中央部(渡りローラ34の両端側)にはブレーキゴム66が設けられている。渡りローラ34は自重により下降するため、渡りローラ34が退避位置37に到達した際のアーム32・33の衝撃をブレーキゴム66によって吸収する。
また、モータローラ31は、その内部に図示しないホールセンサが内蔵されている。当該ホールセンサは、モータローラ31が正回転していること(アーム32・33が上方向に揺動していること)を示す正回転パルスと、モータローラ31の回転が停止していること(アーム32・33が静止していること)を示す停止パルスと、モータローラ31が逆回転していること(アーム32・33が下方向に揺動していること)を示す逆転パルスと、を後述するドライバ40(図2)に出力する。
さらに、図4に示すように、モータローラ31は、第1ローラコンベヤ11の終端に配置される終端ローラ14Aの下方に、終端ローラ14Aと平行に配置される。このようにモータローラ31を配置することで終端ローラ14Aの下方の空スペースを有効に利用することができ、ローラコンベヤ11・21自体をコンパクトに設けることができる。
ドライバ40は、モータローラ31を以下のように制御することで、渡りローラ34(アーム32・33)の上下揺動を制御する。
ドライバ40は、渡りローラ34を退避位置37から受渡し位置36まで上昇させるために、モータローラ31に対する電流を所定の電流値α(例えば、5.0A)に設定する。ここで、電流値αとは、モータローラ31がアーム32・33の遊端部に設けた渡りローラ34を受渡し位置36より高い位置まで上昇可能な電流値をいう。
また、本実施の形態によると、モータ、減速機(電動駆動手段)等がローラ内に内蔵されたモータローラ31により渡りローラ34を駆動させることにより、電動駆動手段を設置するスペースをさらに削減することができる。
さらに、本実施の形態によると、渡りローラ34が受渡し位置36で保持されると、モータローラ31に流れる電流量を低下させることから、モータローラ31に内蔵されるモータ、減速機(電動駆動手段)等への過負荷、及びモータローラ31を制御するドライバ40への過負荷を防ぐことができる。
さらにまた、本実施の形態によると、シャッタ7の昇降動作と連動して渡りローラ34が揺動することから、シャッタ7を渡りローラ34に衝突させることなく確実に昇降用空間部15まで下降させることができる。
また、本実施の形態においては、渡り手段30(アーム32・33、渡りローラ34)を第1ローラコンベヤ11(終端部)側に設けているが、これに限定されるものではなく、第2ローラコンベヤ21(始端部)側に設けても構わない。
さらに、本実施の形態においては、昇降検知センサ68からの検知信号に基づいて渡りローラ34を駆動させているが、これに限定されるものではなく、例えば、作業者がシャッタ7を下降させるために操作する下降開始ボタン(スイッチ)の操作に基づいて渡りローラ34を駆動させる構成としても構わない。
さらにまた、本実施の形態においては、渡りローラ34をモータローラ31により駆動させているが、これに限定されるものではなく、渡りローラ34の上下揺動を電動駆動により行う構成であれば、例えば、アーム32・33が軸支されている中心軸38を外付けのモータ等によって直接回動させることにより渡りローラ34の上下揺動を行う構成であっても構わない。この場合、外付けのモータ等は、ローラコンベヤ11・21自体をコンパクトにする点から、ローラコンベヤ11・21のローラ14群の下方の空スペースに配置することが望ましい。
7 シャッタ
10 搬送経路
11 第1ローラコンベヤ(搬送装置)
15 昇降用空間部
31 モータローラ(電動駆動手段)
34 渡りローラ
36 受渡し位置
37 退避位置
Claims (3)
- 搬送物を搬送する搬送経路の途中に、前記搬送経路を遮断する遮断体が昇降するための昇降用空間部が形成される搬送装置であって、
前記昇降用空間部には、前記搬送物を受け渡す渡りローラが設けられ、
前記渡りローラは、電動駆動手段により、前記搬送物を受け渡す受渡し位置と前記昇降用空間部から外れた退避位置との間を上下揺動自在に駆動され、
前記電動駆動手段は、
モータローラにより構成され、
前記渡りローラを前記受渡し位置まで駆動して保持すると、前記渡りローラを前記受渡し位置で保持する際の電流値が、前記渡りローラを前記退避位置から前記受渡し位置まで揺動させる際の電流値より低く設定され、
前記搬送物が前記渡りローラ上を通過することにより、前記受渡し位置の渡りローラが下方に下げられようとすると、前記渡りローラを前記受渡し位置で保持する際の電流値が、前記渡りローラを受渡し位置まで持ち上げて保持する際の電流値まで上げられること
を特徴とする搬送装置。 - 前記モータローラは、
前記渡りローラが下方向に揺動していることを示すパルスを出力するセンサを備え、
前記センサが前記パルスを出力することにより、前記渡りローラを前記受渡し位置で保持する際の電流値が、前記渡りローラを受渡し位置まで持ち上げて保持する際の電流値まで上げられること
を特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記電動駆動手段は、前記遮断体の昇降動作と連動して、前記渡りローラを駆動させること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
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