JP7079487B2 - 搬送装置及び渡し搬送装置 - Google Patents
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Description
このような物流センターの中には、物品を搬送する搬送装置が複数のエリアや部屋に跨る場合がある。このような場合、火災が発生したときに、防火シャッターの閉鎖位置が搬送装置と重なり、防火シャッターが正常に閉じない不具合が生じていた。
具体的には、特許文献1の搬送装置は、防火シャッターの閉鎖位置に対応する空間(以下、閉鎖空間ともいう)に、エアシリンダにより姿勢変更が可能な渡しコンベヤを設けている。そして、防火シャッターを閉じる際には、エアシリンダの空気を抜くことで渡しコンベヤを下方への倒れ状態にして防火シャッターの閉鎖空間から退避させることが可能となっている。
また、この特許文献1の搬送装置では、感振センサが設けられており、地震等が起こった場合でも、感振センサが振動を感知すると、その感振信号に基づいてエアシリンダへの空気の送り込みを停止してエアシリンダから空気が抜けるのを可能にしている。こうすることで、地震が起こった場合でも、自重により渡しコンベヤが下降に揺動して退避姿勢に切り替えられ、閉鎖空間が開放されて防火シャッターを閉じることが可能となっている。
本様相によれば、渡し搬送部を退避姿勢から搬送姿勢に変更する際に、規制部が第1節部と第2節部の接続部が思案点を超えないように規制しているので、停電等によりモータへの給電が遮断された場合でも、渡り搬送部が自重により自動で移動し、即座に退避姿勢に変更される。そのため、例えば、防火シャッターを他の搬送装置と主搬送部との間の空間あるいは載置台と主搬送部との間の空間に挿入することができ、速やかに防火シャッターを閉鎖できる。
本様相によれば、第1節部と第2節部の接続部が思案点を超えないので、思案点となる長さよりも小さくでき、姿勢変更時の渡し搬送部の移動距離を小さくできる。そのため、設置スペースを省略できる。
本様相によれば、姿勢変更の際の動力源をモータとしているので、電気で姿勢変更が可能であり、エアシリンダを使用する場合に比べて、配線を少なくできる。そのため、省スペース化が可能である。
本様相によれば、停電等によりモータへの給電が遮断された場合でも、渡り搬送部が自重により自動で移動し、即座に退避姿勢に変更される。そのため、例えば、防火シャッターを他の搬送装置と主搬送部との間の空間あるいは載置台と主搬送部との間の空間に挿入することができ、速やかに防火シャッターを閉鎖できる。
本様相によれば、思案点となる長さよりも小さくでき、姿勢変更時の渡し搬送部の移動距離を小さくできる。そのため、設置スペースを省略できる。
本様相によれば、姿勢変更の際の動力源をモータとしているので、電気で姿勢変更が可能であり、エアシリンダを使用する場合に比べて、配線を少なくできる。そのため、省スペース化が可能である。
また、搬送装置1は、図3のように、主搬送部2と、渡し搬送装置3を備えており、主搬送部2と渡し搬送装置3の渡し搬送部20によって一つの搬送路6を構成するものである。
渡し搬送装置3は、図5のように、渡し搬送部20の姿勢を変更する姿勢変更手段21を備えており、姿勢変更手段21により渡し搬送部20を姿勢変更させることで通過空間5を開閉可能としている。
搬送側フレーム10a,10bは、図5のように、本体板部15と、上側板部16と、下側板部17を備えており、本体板部15,15同士が幅方向Yに空間を空けて対向している。
主搬送ローラ11a~11eのうち少なくとも一つの主搬送ローラ11bは、駆動源をもち自転可能な駆動ローラであり、具体的には、モータと減速機を内蔵するモータ内蔵ローラである。一方、残りの主搬送ローラ11a,11c~11eは、主搬送ローラ11bに従動する従動ローラである。
懸架ベルト12は、長さ方向Xに隣接する少なくとも2つの主搬送ローラ11,11間を懸架し、駆動ローラ11bの回転力を従動ローラ11a,11c~11eに伝達する伝達ベルトである。すなわち、主搬送部2は、駆動ローラ11bの回転に伴って懸架ベルト12に懸架された従動ローラ11a,11c~11eが回転して、物品202を主搬送ローラ11a~11eの並設方向Xに搬送することが可能となっている。
そして、渡し搬送装置3は、渡し搬送部20をリンク機構により、図9(a)のように搬送路6の下方側であって通過空間5から退避した退避姿勢と、図9(b)のように主搬送部2と一つの搬送路6を構成し通過空間5を閉塞する搬送姿勢との間で姿勢変更が可能となっている。
渡しローラ30は、図3のように、搬送姿勢において、主搬送ローラ11a~11bとともに並設され、搬送路6を構成する搬送ローラである。
渡しローラ30は、円筒状であって駆動源をもたない空転ローラであり、物品202が流れてくると空転し、下流側の他の搬送装置200に物品202を搬送することが可能となっている。
ローラ支持部材31は、図6のように、「コ」字状の板状体であり、幅方向Yに延びた本体板部47と、本体板部47の長手方向の両端部から折れ曲がった支持板部48a,48bを備えている。そして、ローラ支持部材31は、支持板部48a,48bによって渡しローラ30の回転軸を軸支可能となっている。
腕側節部35は、姿勢変更手段21とともにリンク機構を構成する長板状の部位であり、従動節として機能する部位である。
台座部36は、ローラ支持部材31の本体板部47を載置して固定する部位であり、腕側節部35から幅方向Yに折れ曲がった部位である。
第1スペーサー部38a,38bは、弾性をもつ板状片であり、退避姿勢から搬送姿勢に変更したときに、フレーム部材80a,80bへの衝突を緩和する緩衝部である。すなわち、第1スペーサー部38a,38bは、渡し搬送部20の移動を制限する当て止めとして機能する。第1スペーサー部38a,38bは、本体板部45の長さ方向(幅方向Y)に間隔を空けて配されている。
本実施形態の姿勢変更手段21は、図10のように、渡し搬送部20の腕側節部35とともに4節リンク機構で姿勢変更するものであり、渡し搬送部20ともにクローズドループ構造を構成するものである。
姿勢変更用ローラ50は、減速機と電磁モータ(本実施形態ではブラシレスモータ)を内蔵したモータ内蔵ローラであり、制御装置によって出力が制御され、制御装置から駆動信号を受信して回転するものである。姿勢変更用ローラ50は、長手方向の両端部に電磁モータから直接的又は間接的に回転力が伝達される回転軸部55を有している。
第1節部51は、図7のように、略卵状の板状体であって、外周縁が第1円弧部60と、直線部61,62と、第2円弧部63を備えている。
第1円弧部60は、第2円弧部63よりも径が大きく、直線部61,62は、第1円弧部60から第2円弧部63に向かうにつれて互いに近接している。
第2節部52は、図7のように、角丸長方形状の板状体であって、外周縁が第1円弧部65と、直線部66,67と、第2円弧部68を備えている。
第2節部52は、長手方向の一方の端部が第1節部51の端部と接続されており、他方の端部が腕側節部35の中間部と接続されている。
フレーム部材80a,80bは、第1フレーム90と、第2フレーム91を備えている。
第1フレーム90は、搬送側フレーム10a,10bの下部に固定され、姿勢変更用ローラ50や係止部材82を支持する支持フレームである。第1フレーム90は、第1板部95と、第2板部96と、第3板部97と、第4板部98を備えている。
第1板部95は、高さ方向に延びた板状部位である。第2板部96は、第1板部95の上端部から幅方向Yの外側に向かって折り曲げられた部位である。第3板部97は、第2板部96の折り曲げ方向の端部からさらに上方に向けて折れ曲げられた部位である。
第4板部98は、第1板部95の下端部から幅方向Yの外側に向かって折り曲げられた部位である。
第1板部105は、第1フレーム90の第2板部96上に載置されて固定される板部である。
第2板部106は、第1板部105の端部から上方に向けて折り曲げられた部位である。第2板部106は、第1フレーム90の第3板部97と空間を挟んで対面している。
本実施形態の規制部材81は、渡し搬送部20を退避姿勢から搬送姿勢に変更する際に、渡し搬送部20の搬送路6よりも上方への移動を係止する係止部として機能する。
係止部材82は、図8のように、断面形状が「コ」字状の板状部材であり、本体板部110と、本体板部110の両端部から同一方向に折り曲げられた立壁部111,112を備えている。
第2スペーサー部113a,113bは、弾性をもつ板状片であり、搬送姿勢から退避姿勢に変更したときに、第1節部51a,51bと第2節部52a,52bの連結部分の衝突を緩和する緩衝部である。すなわち、第2スペーサー部113a,113bは、渡し搬送部20の移動を制限する当て止めとして機能する。
腕側節部35は、図10のように、一方の端部が固定部材34によってフレーム部材80a,80bに対して固定されており、フレーム部材80a,80bに対して相対的に回転可能となっている。
すなわち、第2接続部41は、図10(a)のように、側面視したときに、回転軸部55を通る垂線Nよりも並設方向Xの内側(搬送方向Aの上流側)に位置しており、第3接続部42は、回転軸部55を通る垂線Nよりも並設方向Xの外側(搬送方向Aの下流側)に位置している。腕側節部35は、固定部材34による固定部43から下方に延びて縦姿勢となっており、第3接続部42で第2節部52と接続されている。
また、第2接続部41は、高さ方向において、第1接続部40よりも低い位置にあり、第3接続部42よりも高い位置にある。
また、第2接続部41は、高さ方向において、第1接続部40と同程度の高さとなっており、第3接続部42よりも低い位置にある。
直線L1と直線L2とでなす角度θは、90度以上160度以下であることが好ましい。この範囲であれば、非常時に電源が落ちた場合でも、自重により渡し搬送部20が移動しやすい。
本実施形態の搬送装置1によれば、退避姿勢から搬送姿勢に変更させる際の駆動源がモータであり、電気のみを使用するため、配線等の使用を最小限に抑えることができる。
2 主搬送部
3 渡し搬送装置
5 通過空間
6 搬送路
8 収納空間
11,11a~11e 主搬送ローラ
20 渡し搬送部
21 姿勢変更手段
30 渡しローラ
32a,32b 腕部
33 連結部材
34 固定部材
35 腕側節部
38a,38b 第1スペーサー部
40 第1接続部
41 第2接続部
42 第3接続部
43 固定部
50 姿勢変更用ローラ
51,51a,51b 第1節部
52,52a,52b 第2節部
55 回転軸部
81 規制部材
82 係止部材
113a,113b 第2スペーサー部
200 他の搬送装置
201 防火シャッター
202 物品
Claims (9)
- 他の搬送装置又は載置台とともに空間を空けて並設される搬送装置であって、
主搬送部と、渡し搬送部と、姿勢変更手段と、規制部を有し、
前記渡し搬送部は、前記姿勢変更手段によって、前記主搬送部と一つの搬送路を構成し前記空間を閉塞する搬送姿勢と、前記搬送路の下方側であって前記空間から退避した退避姿勢に変更可能であり、
前記姿勢変更手段は、モータと、前記モータの回転力が伝達される第1節部と、前記第1節部と前記渡し搬送部を接続する第2節部を有し、前記渡し搬送部とともにリンク機構を構成するものであり、
前記姿勢変更手段は、前記モータを駆動することで、前記渡し搬送部を前記退避姿勢から前記搬送姿勢に変更可能であり、
前記規制部は、前記渡し搬送部を前記退避姿勢から前記搬送姿勢に変更する際に、前記第1節部と前記第2節部の接続部が思案点を超えないように規制することを特徴とする搬送装置。 - 前記第1節部と前記第2節部との接続部は、前記渡し搬送部が前記搬送姿勢のときに側面視すると、前記第1節部の前記モータからの回転力を受ける部分を通る垂線よりも一方側に位置しており、前記渡し搬送部が前記退避姿勢のときに側面視すると、前記第1節部の前記モータからの回転力を受ける部分を通る垂線よりも他方側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記渡し搬送部は、前記第2節部と接続される腕部と、前記搬送路の一部を構成する渡しローラを有し、
前記渡しローラは、前記搬送姿勢において、前記第2節部と前記腕部との接続部よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。 - 前記主搬送部は、複数の主搬送ローラを有し、前記主搬送ローラによって物品を搬送するものであり、
前記渡し搬送部は、前記退避姿勢において、前記主搬送ローラの下方に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記規制部は、前記渡し搬送部を前記退避姿勢から前記搬送姿勢に変更する際に、前記渡し搬送部の前記搬送路よりも上方への移動を係止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記第1節部の前記モータからの回転力を受ける部分と前記第1節部と前記第2節部の接続部を繋いだ直線と、前記第1節部と前記第2節部の接続部と前記第2節部と前記渡し搬送部の接続部を繋いだ直線とでなす角度が180度未満であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記姿勢変更手段は、前記モータに常時通電されて前記渡し搬送部の前記搬送姿勢を維持することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記モータへの出力を制御する制御装置を有し、
前記制御装置は、前記渡し搬送部を前記退避姿勢から前記搬送姿勢に変更されたときに、出力を下げることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の搬送装置。 - 他の搬送装置又は載置台とともに空間を空けて並設される主搬送部に取り付けられる渡し搬送装置であって、
渡し搬送部と、姿勢変更手段と、規制部を有し、
前記渡し搬送部は、前記姿勢変更手段によって、前記主搬送部と一つの搬送路を構成し前記空間を閉塞する搬送姿勢と、前記搬送路の下方側であって前記空間から退避した退避姿勢に変更可能であり、
前記姿勢変更手段は、モータと、前記モータの回転力が伝達される第1節部と、前記第1節部と前記渡し搬送部を接続する第2節部を有し、前記渡し搬送部とともにリンク機構を構成するものであり、
前記姿勢変更手段は、前記モータを駆動することで、前記渡し搬送部を前記退避姿勢から前記搬送姿勢に変更可能であり、
前記規制部は、前記渡し搬送部を前記退避姿勢から前記搬送姿勢に変更する際に、前記第1節部と前記第2節部の接続部が思案点を超えないように規制することを特徴とする渡し搬送装置。
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JP2018142431A JP7079487B2 (ja) | 2018-07-30 | 2018-07-30 | 搬送装置及び渡し搬送装置 |
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JP2020019576A JP2020019576A (ja) | 2020-02-06 |
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JP2012121681A (ja) | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Daifuku Co Ltd | 物品搬送装置及びこれを備えた物品搬送用の移動体 |
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