JP2020019650A - ローリング機構付き搬送装置 - Google Patents
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Description
本様相では、駆動源を駆動すると、可動部が軸を中心にローリングする。ここで、軸が駆動源によって回転駆動され、その結果、可動部がローリングする場合を含む。
可動部は、固定部に対してローリング可能に支持されているので、可動部は、固定部に対して水平姿勢と傾斜姿勢をとることができる。また、駆動源を駆動すると可動部がローリングするように、駆動源と可動部が巻掛け媒介節を介して接続されているので、簡単な構成で搬送面の水平姿勢と傾斜姿勢を切り替えることができる。
また、可動部における物品の搬送方向と交差する方向であって、駆動源の両側に離間した部位が、巻掛け媒介節で接続されており、巻掛け媒介節の途中の部位が駆動源と係合している。そのため、駆動源を駆動すると、巻掛け媒介節と駆動源の相対位置が変化し、可動部が巻掛け媒介節に牽引されて搬送面の姿勢が変化する。すなわち、可動部の搬送面の水平姿勢と傾斜姿勢を容易に切り替えることができる。
ここでローリングとは、固定部に対して可動部が所定の角度範囲で正方向と逆方向に回動する揺動を意味している。すなわち、本様相の搬送装置は、物品の搬送方向にのびる軸線に対して揺動する。
図1に示すように、コンベヤライン1は、上流側水平ライン2(ストレートライン)、下流側傾斜ライン3(ピッキングライン)、本実施形態に係るローリング機構付き搬送装置4(以下、単に搬送装置4と呼ぶ。)を有する。
図3〜図5に示すように、搬送装置4は、基台5(固定部)、ローラコンベヤ部6(可動部)、駆動モータ27(駆動源)を備えた駆動機構部7を有している。
図3〜図5に示すように、基台5(固定部)は、直方体形状のフレーム構造体であり、ローラコンベヤ部6(可動部)を支持する機能を備えている。基台5の上部には、後述の駆動機構部7を設置する設置板43が取り付けられている。また、基台5の下部には複数の車輪8が設けられている。各車輪8には、図示しないストッパが設けられている。よって、基台5は、車輪8によって任意の場所へ移動が可能であり、さらに図示しないストッパによって車輪8を回転不能状態とし、基台5の移動を阻止することもできる。すなわち、基台5は、台車として機能する。
起立部10は、直方体の箱状の外形を有し、起立姿勢で基台5の上面に一体固着されている。
箱状の起立部10における一方の側面10aには、ストッパ支持台13が取り付けられている。ストッパ支持台13は、基台5に設けたストッパ部材24とは反対側の側面10aに設けられている。ストッパ支持台13は、弾性を有するストッパ部材14が固定された水平面13aを有する。水平面13aは、基台5の上面から所定の高さ位置に配置されている。
支承部12は、軸部15、起立部側固定部16、揺動部側固定部17を有する。
起立部側固定部16と揺動部側固定部17は、軸部15を介して相対回転可能に接続されている。また、起立部側固定部16は、起立部10に固定されており、揺動部側固定部17は、後述の揺動部11に固定されている。軸部15は、物品Pの搬送方向と平行な水平軸である。軸部15は、物品Pの搬送方向を向く軸線(すなわち、搬送方向にのびる軸線)を構成する。
本体部材25は、横断面が四角形の剛性を有する長尺状の部材である。
本体部材25の中央部分には、支承部12の揺動部側固定部17が取り付けられている。
また、本体部材25の両端には、それぞれ固定部材26が固定されている。固定部材26は、平板状の部材であり、本体部材25の横断面よりも大きい面積を有する。
揺動部11は、フレーム部材18a、18bの間隔に相当する長さを有し、互いに平行に対向したフレーム部材18a、18bの間に配置されている。そして、各固定部材26が、それぞれフレーム部材18a、18bの鉛直壁部30a、30bにネジ止め等の固定手段で固定されている。
駆動機構部7は、駆動プーリ27a(回転体)を備えた駆動モータ27(駆動源)、従動プーリ28a、28b、ベルト部材29(巻掛け媒介節)を有する。
具体的には、従動プーリ28aは、自身の回転軸を支持する保持部38aを備えている。保持部38aには、鉛直方向を向く貫通孔が設けられており、この貫通孔に起立軸39a、39bが挿通されている。すなわち、従動プーリ28a(保持部38a)は、起立軸39a、39bに沿って上下移動が可能である。また、保持部38aの上面には、起立軸39a、39bに設けられたバネ35a、35bの下端が当接している。バネ35a、35bは、圧縮バネであり、起立軸39a、39bの上端のフランジ部41a、41bと保持部38aの上面の間に縮設されている。そのため、従動プーリ28aは、バネ35a、35bの弾性力によって、常時下方(基台5側)に押圧されている。
図1に示すように、搬送装置4は、コンベヤライン1の上流側水平ライン2と下流側傾斜ライン3の間に配置されている。また、搬送装置4の搬送面D3は、図1に示すように、上流側水平ライン2の搬送面D1と同一面内(水平面内)に配置されている。すなわち、搬送装置4の姿勢は、図3に示すような水平状態である。
具体的には、駆動モータ27が駆動され、フレーム部材18aが、ベルト部材29(巻掛け媒介節)を介して駆動モータ27側に牽引されると、フレーム部材18aが下降するようにローラコンベヤ部6が軸部15を中心にローリングする。その結果、図4、図8に示すようにローラコンベヤ部6は傾斜した状態となり、搬送面D3が傾斜面になる。
ベルト部材29の両端は、それぞれフレーム部材18a、18bに固定されたヒンジ部材20のベルト側固定部23に固定されている。それぞれのヒンジ部材20のベルト側固定部23とフレーム部材側固定部22は、軸部21を介して回転可能に連結されている。そのため、ローラコンベヤ部6が、ローラコンベヤ部6の中央の支持部材9a(軸部15)を中心にローリングしてローラコンベヤ部6の姿勢が水平状態から傾斜状態に変化する際に、ベルト部材29とローラコンベヤ部6(フレーム部材18a、18b)の成す角度が変化する。すなわち、ベルト部材29は、姿勢が変化するローラコンベヤ部6のフレーム部材18a、18bを、常時最適な方向から牽引することができる。そのため、ベルト部材29は、無理なく最適な方向から両フレーム部材18a、18bを牽引することができる。
4 搬送装置
5 基台(固定部)
6 ローラコンベヤ部(可動部)
7 駆動機構部(駆動源)
8 車輪(台車)
14 ストッパ部材(搬送面が水平姿勢になったときに当接するストッパ)
18a、18b フレーム部材(可動部における駆動源の両側に離間した部位)
20 ヒンジ部材
24 ストッパ部材(搬送面が傾斜姿勢になったときに当接するストッパ)
27 駆動モータ
27a 駆動プーリ(駆動モータに備えた回転体)
29 ベルト(巻掛け媒介節)
Claims (7)
- コンベヤラインに設けられ、物品の搬送方向を向く軸線に対してローリングする機能を有するローリング機構付き搬送装置であって、
固定部と、可動部と、駆動源と、物品の搬送方向を向く軸を有し、
可動部は、前記軸を介して固定部に支持されていると共に、物品を搬送する搬送面を構成し、
前記駆動源を駆動すると、可動部が前記軸を中心にローリングすることを特徴とするローリング機構付き搬送装置。 - 駆動源と可動部が、巻掛け媒介節を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載のローリング機構付き搬送装置。
- コンベヤラインに設けられ、物品の搬送方向を向く軸線に対してローリングする機能を有するローリング機構付き搬送装置であって、
固定部と可動部を有し、
固定部には駆動源が配置されており、
可動部は、固定部に対してローリング可能に支持されていると共に、物品を搬送する搬送面を構成し、
可動部における物品の搬送方向と交差する方向であって、駆動源の両側に離間した部位が、巻掛け媒介節で接続されており、
前記巻掛け媒介節の途中の部位が駆動源と係合していることを特徴とするローリング機構付き搬送装置。 - 固定部と可動部の少なくともいずれか一方に、
搬送面が水平姿勢になったときに当接するストッパと、搬送面が特定の傾斜姿勢になったときに当接するストッパを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のローリング機構付き搬送装置。 - 可動部と巻掛け媒介節を接続するヒンジ部材を有し、
前記ヒンジ部材は、可動部と巻掛け媒介節の成す角度を変更できることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のローリング機構付き搬送装置。 - 駆動源は回転体を備えたモータを有し、巻掛け媒介節はベルト部材であり、
回転体とベルト部材が摩擦で動力伝達されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のローリング機構付き搬送装置。 - 固定部が台車を構成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のローリング機構付き搬送装置。
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