JP6317616B2 - タイヤ加硫金型、タイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型の製造方法に関する。 - Google Patents

タイヤ加硫金型、タイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型の製造方法に関する。 Download PDF

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本発明は、タイヤのサイドウォール部の外観を良好に成形できるタイヤ加硫金型等に関する。
従来のタイヤ加硫金型として、例えば、特許文献1では、タイヤのトレッド部を成形するためのトレッド成形面を有する複数のトレッドセグメントと、サイドウォール部を成形するためのサイドウォール成形面を有する一対のサイドリングとを備えた金型が知られている。
特開昭51−119776号公報
上記特許文献1に記載されている金型は、サイドリングをタイヤ軸方向と平行にのびる分割面で分割し、その隙間から空気を排出しうるよう構成されている。このような金型では、上記隙間が過度に大きくなると、ゴムのはみ出しが大きくなり、サイドウォール部の外観が悪化する。一方、上記隙間が過度に小さくなると、金型と生タイヤとの間に閉じ込められた空気が十分に排出されなくなり、サイドウォール部の外観が悪化する。そこで、サイドウォール部でのゴムのはみ出しや空気の排出不足による外観の悪化を抑制するために、各リング間の隙間をタイヤ周方向で均一化すること、すなわち、各リング同士の芯出しが重要となる。しかしながら、上記特許文献1に記載された金型の分割面は、タイヤ軸方向と平行にのびているため、組み立て時に各リングを精度よく芯出しするのが困難であった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、各リング間の隙間をタイヤ周方向で容易に均一化して、サイドウォール部の外観を良好に成形可能とするタイヤ加硫金型を提供することを主たる目的としている。
本発明は、タイヤのサイドウォール面を成形するためのサイドウォール成形面を有するサイドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、前記サイドリングは、第1サイドウォール成形面を有する環状の第1リングと、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォール成形面を有する環状の第2リングとを有し、前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面を有し、前記第2リングは、前記第2サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記傾斜外周面と同方向に傾斜してのび、前記傾斜外周面と対向する傾斜内周面を有し、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第2リングとの芯出しが行われることを特徴とする。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、前記第1リングには、前記傾斜外周面上をタイヤ周方向に連続してのびる外周方向溝と、一端が前記外周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している第1外周連通溝が設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、一端が前記外周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドウォール成形面から金型の内部空間と連通している第2外周連通溝が設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜内周面を有し、前記サイドリングは、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の内側に位置する第3サイドウォール成形面を有する環状の第3リングをさらに有し、前記第3リングは、前記第3サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記第1リングの前記傾斜内周面と同方向に傾斜して外側にのび、前記傾斜内周面と対向する傾斜外周面を有し、前記第1リングの前記傾斜内周面と、前記第3リングの前記傾斜外周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第3リングとの芯出しが行われることが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、前記第1リングには、前記傾斜内周面上をタイヤ周方向に連続してのびる内周方向溝と、一端が前記内周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している第1内周連通溝が設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、一端が前記内周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドウォール成形面から金型の内部空間と連通している第2内周連通溝が設けられていることが望ましい。
本発明は、タイヤのサイドウォール面を成形するためのサイドウォール成形面を有するサイドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、前記サイドリングは、第1サイドウォール成形面を有する環状の第1リングと、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォール成形面を有する環状の第2リングとを有し、前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面と、前記傾斜外周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向外側へのびる外側端面とを有し、前記第2リングは、前記第2サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記傾斜外周面と同方向に傾斜してのび、前記傾斜外周面と対向する傾斜内周面と、前記傾斜内周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向外側へのび、かつ、前記外側端面と向き合う背面とを有し、前記第1リングの前記外側端面と前記第2リングの前記背面との間に、前記第1リングに対する前記第2リングのタイヤ軸方向位置を調整するためのシムが装着され、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間には、タイヤ周方向に沿って均一な隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、前記第1リングには、前記傾斜外周面上をタイヤ周方向に連続してのびる外周方向溝と、一端が前記外周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している外周連通溝が設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜内周面と、前記傾斜内周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向内側へのびる内側端面とを有し、前記サイドリングは、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の内側に位置する第3サイドウォール成形面を有する環状の第3リングをさらに有し、前記第3リングは、前記第3サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記第1リングの前記傾斜内周面と同方向に傾斜して外側にのび、前記傾斜内周面と対向する傾斜外周面と、前記傾斜外周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向内側へのび、かつ、前記内側端面と向き合う背面とを有し、前記第1リングの前記内側端面と前記第3リングの前記背面との間に、前記第1リングに対する前記第3リングのタイヤ軸方向位置を調整するためのシムが装着され、第1リングの前記傾斜内周面と前記第3リングの前記傾斜外周面との間には、タイヤ周方向に沿って均一な隙間が形成されていることが望ましい。
本発明に係る前記タイヤ加硫金型において、前記第1リングには、前記傾斜内周面上をタイヤ周方向に連続してのびる内周方向溝と、一端が前記内周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している内周連通溝が設けられていることが望ましい。
本発明のタイヤの製造方法は、タイヤ加硫金型を準備する工程と、生タイヤを成形する工程と、前記タイヤ加硫金型に生タイヤを装填して、加硫成形タイヤを得る工程とを含むことを特徴とする。
本発明は、上記タイヤ加硫金型を製造する方法であって、前記第1リングに、前記傾斜外周面を形成する工程と、前記第2リングに、前記傾斜内周面を形成する工程と、
前記傾斜外周面と前記傾斜内周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第2リングとを芯出しする工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記製造方法において、前記第1リングに、前記傾斜内周面を形成する工程と、前記第3リングに、前記傾斜外周面を形成する工程と、前記第1リングの前記傾斜内周面と前記第3リングの前記傾斜外周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第3リングとを芯出しする工程とを含むことが望ましい。
本発明は、上記タイヤ加硫金型を製造する方法であって、前記第1リングに、前記傾斜外周面と、前記外側端面とを形成する工程と、前記第2リングに、前記傾斜内周面と、前記背面とを形成する工程と、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第2リングとを芯出しする工程と、前記第1リングと前記第2リングとが芯出しされた状態で、前記第1リングを貫通し、前記第2リングに至るねじ孔を形成する工程と、前記第1リングから前記第2リングを分離する工程と、前記外側端面と前記背面との間に前記シムを介挿しながら、前記第1リングに前記第2リングを位置合わせする工程と、前記ねじ孔にねじを装着して、前記第2リングを前記前記第1リングに固着する工程と、前記第1リング及び前記第2リングに、第1サイドウォール成形面及び第2サイドウォール成形面を形成する工程とを含むことを特徴とする
本発明に係る前記製造方法において、前記第1リングに、前記傾斜内周面と、前記内側端面とを形成する工程と、前記第3リングに、前記傾斜外周面と、前記背面とを形成する工程と、前記第1リングの前記傾斜内周面と前記第3リングの前記傾斜外周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第3リングとを芯出しする工程と、前記第1リングと前記第3リングとが芯出しされた状態で、前記第1リングを貫通し、前記第3リングに至るねじ孔を形成する工程と、前記第1リングから前記第3リングを分離する工程と、前記内側端面と前記背面との間に前記シムを介挿しながら、前記第1リングに前記第3リングを位置合わせする工程と、前記ねじ孔にねじを装着して、前記第3リングを前記前記第1リングに固着する工程と、前記第3リングに、第3サイドウォール成形面を形成する工程とを含むことが望ましい。
本発明のタイヤ加硫金型のサイドリングは、第1サイドウォール成形面を有する環状の第1リングと、第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォール成形面を有する環状の第2リングとを含んでいる。第1リングは、第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面を有する。第2リングは、第2サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜外周面と同方向に傾斜してのびる傾斜内周面を有する。そして、傾斜外周面と傾斜内周面とを嵌め合わせることにより、第1リングと第2リングとの芯出しが行われる。従って、第1リングと第2リングとを芯出ししながら組み立てが容易になされ、各リング間の隙間をタイヤ周方向で容易に均一化できる。これにより、サイドウォール部の外観を良好に成形することが可能となる。
本発明のタイヤ製造方法によれば、上記タイヤ加硫金型を用いて加硫されることにより、サイドウォール部の外観が良好なタイヤを容易に製造することが可能となる。
本発明のタイヤ加硫金型の製造方法では、第1リングに傾斜外周面が形成され、第2リングに傾斜内周面が形成される。その後、傾斜外周面と前記傾斜内周面とが嵌め合わされて、第1リングと第2リングとの芯出しが行われる。従って、第1リングと第2リングとを芯出ししながら組み立てが容易になされ、各リング間の隙間をタイヤ周方向で容易に均一化できる。これにより、サイドウォール部の外観を良好に成形することが可能となる。
本発明の第1実施形態のタイヤ加硫金型を示す断面図である。 図1のサイドリングの拡大断面図である。 図2のサイドリングの第1リングの拡大断面図である。 図2のサイドリングの第2リングの拡大断面図である。 図2のサイドリングの第3リングの拡大断面図である。 図2のサイドリングの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態のサイドリングの拡大断面図である。 図7のサイドリングの第1リングの拡大断面図である。 図7のサイドリングの第2リングの拡大断面図である。 図7のサイドリングの第3リングの拡大断面図である。 図7のサイドリングを分解斜視図である。 図7のサイドリングの製造工程を示す断面図である。 図7のサイドリングの製造工程を示す断面図である。 図7のサイドリングの製造工程を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ加硫金型のタイヤ回転軸を含む断面図である。タイヤ加硫金型1は、タイヤTのトレッド部を成形するためのトレッド成形面2sを有する複数のトレッドセグメント2と、タイヤTのサイドウォール部を成形するためのサイドウォール成形面3sを有する一対のサイドリング3と、タイヤTのビード部を成形するためのビード成形面4sを有する一対のビードリング4とを備えている。
トレッドセグメント2は、タイヤ周方向に複数に分割されている。複数のトレッドセグメント2がタイヤ周方向に配列されることにより、環状に連続するトレッド成形金型が構成される。各トレッドセグメント2は、タイヤ加硫金型1の開閉動作と同期してタイヤ半径方向に移動可能に構成されている。
図2には、サイドリング3が示されている。本実施形態のサイドリング3は、3分割されている。サイドリング3は、第1サイドウォール成形面6sを有する環状の第1リング6と、第1サイドウォール成形面6sよりもタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォール成形面7sを有する環状の第2リング7と、第1サイドウォール成形面6sよりもタイヤ半径方向の内側に位置する第3サイドウォール成形面8sを有する環状の第3リング8を有している。本実施形態でサイドリング3は、第1リング6、第2リング7及び第3リング8にて構成される3分割の構造を有しているが、分割数はこれに限られることなく、2分割以上であれば特に限定されない。
図3は、第1リング6を示している。第1リング6は、サイドウォール部を成形するためのサイドウォール成形部61と、第2リング7及び第3リング8を支持するためのリング支持部62とを有している。
サイドウォール成形部61は、リング支持部62からタイヤ軸方向の内方に突出する。サイドウォール成形部61の先端すなわちタイヤ軸方向の内端には、第1サイドウォール成形面6sが形成されている。サイドウォール成形部61の外周には、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面63が形成されている。傾斜外周面63は、タイヤ軸方向の内方に向かってその半径が漸減する。
サイドウォール成形部61の内周には、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜内周面64が形成されている。傾斜内周面64は、タイヤ軸方向の外方に向かってその半径が漸増する。傾斜外周面63と傾斜内周面64とによって、サイドウォール成形部61は、タイヤ軸方向の内方に向かって、先細なテーパー状に形成されている。
リング支持部62は、サイドウォール成形部61のタイヤ軸方向の外側で、タイヤ赤道面Cと平行に、タイヤ半径方向の外側及び内側にのびている。第1リング6は、サイドウォール成形部61とリング支持部62とによって、断面略T字状に形成されている。リング支持部62は、サイドウォール成形部61からタイヤ半径方向の外側にのびる外側端面68を有する。外側端面68は、傾斜外周面63とつながってタイヤ赤道面Cと平行にのびている。リング支持部62は、サイドウォール成形部61からタイヤ半径方向の内側にのびる内側端面69を有する。内側端面69は、傾斜内周面64とつながってタイヤ赤道面Cと平行にのびている。
図4には、第1リング6に嵌め合わされた状態の第2リング7が示されている。第2リング7の正面すなわちタイヤ軸方向の内端面には、第2サイドウォール成形面7sが形成されている。第2リング7の内周には、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜内周面73が形成されている。傾斜内周面73は、傾斜外周面63と実質的に平行に傾斜している。従って、図2,4に示されるように、傾斜外周面63と傾斜内周面64とを嵌め合わせることにより、第1リング6と第2リング7との芯出しが容易に行われる。
本実施形態では、傾斜外周面63と傾斜内周面73とが、嵌め合わせにより接しているので、第1リング6と第2リング7とが非常に高い精度で芯出しされる。
第2リング7は、第2サイドウォール成形面7sとは反対の側すなわちタイヤ軸方向の外側に、背面75を有している。背面75は、傾斜内周面73とつながって、タイヤ赤道面Cと平行にタイヤ半径方向外側へのびている。図2,4に示されるように、第2リング7が第1リング6に組み込まれると、背面75は第1リング6の外側端面68と向き合う。背面75が外側端面68に接合されることにより、第2リング7は、第1リング6のリング支持部62に支持される。図1に示されるように、第2リング7と第1リング6とは、ねじ91を介して接合される。
図5には、第1リング6に嵌め合わされた状態の第3リング8が示されている。第3リング8の正面すなわちタイヤ軸方向の内端面には、第3サイドウォール成形面8sが形成されている。第3リング8の外周には、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面84が形成されている。傾斜外周面84は、傾斜内周面64と実質的に平行に傾斜している。従って、図2,5に示されるように、傾斜内周面64と傾斜外周面84とを嵌め合わせることにより、第1リング6と第3リング8との芯出しが容易に行われる。
傾斜内周面64と傾斜外周面84とが、嵌め合わせにより接しているので、第1リング6と第3リング8とが非常に高い精度で芯出しされる。
第3リング8は、第3サイドウォール成形面8sとは反対の側すなわちタイヤ軸方向の外側に、背面85を有している。背面85は、傾斜外周面84とつながって、タイヤ赤道面Cと平行にタイヤ半径方向内側へのびている。図2,5に示されるように、第3リング7が第1リング6に組み込まれると、背面85は第1リング6の内側端面69と向き合う。背面85が内側端面69に接合されることにより、第3リング8は、第1リング6のリング支持部62に支持される。図1に示されるように、第3リング8と第1リング6とは、ねじ92を介して接合される。
図3及び図4に示されるように、傾斜外周面63には、タイヤ周方向に連続してのびる外周方向溝65aと、外周方向溝65aに連通する第1外周連通溝65b及び第2外周連通溝65cとが設けられている。第1外周連通溝65b及び第2外周連通溝65cは、タイヤ周方向に等間隔で複数本(例えば、4本)、設けられている。
外周方向溝65aは、第1サイドウォール成形面6sの近傍に設けられている。第1外周連通溝65bの一端は、外周方向溝65aに連なり、他端は、外側端面68に沿って延出され、サイドリング3の外部と連通している。第2外周連通溝65cの一端は、外周方向溝65aに連なり、他端は、サイドウォール成形面6sから金型の内部空間(キャビティ空間)と連通している。
サイドリング3と生タイヤとの間に閉じ込められた空気は、第2外周連通溝65c、外周方向溝65a及び第1外周連通溝65bを順次介して、サイドリング3の外部に排出される。このとき、生タイヤからはみ出したゴムが、第2外周連通溝65cに進入する。しかしながら、図4に示されるように、第2外周連通溝65cの流路断面積は、第1外周連通溝65bの流路断面積よりも小さく設定されているので、ゴムのはみ出しが抑制され、サイドウォール部の外観が良好となる。さらに、既に述べたように、本実施形態では、傾斜外周面63と傾斜外周面73とが、嵌め合わせにより接し、かつ第1リング6と第2リング7とが非常に高い精度で芯出しされているため、上述したゴムのはみ出しや空気の排出不足は、より一層抑制され、サイドウォール部の外観が良好となる。
本実施形態では、外周方向溝65aが第1サイドウォール成形面6sの近傍に設けられているので、小さい流路断面積を有する第2外周連通溝65cの長さが短くなり、サイドリング3と生タイヤとの間に閉じ込められた空気が外周方向溝65aまで速やかに移動する。これにより、空気の排出不足が抑制され、サイドウォール部の外観が良好となる。
第1外周連通溝65bの幅は3mm以上、深さは1.5mm以上が望ましい。第1外周連通溝65bの幅が3mm未満の場合、又は深さが1.5mm未満の場合、空気の排出不足が生ずるおそれがある。第2外周連通溝65cの幅は1mm以下、深さは、0.1mm以下が望ましい。第2外周連通溝65cの幅が1mmを超える場合、又は深さが0.1mmを超える場合、ゴムのはみ出しによるタイヤの外観不良が生ずるおそれがある。ただし、空気の排出不足を抑制するために、第2外周連通溝65cの本数が、第1外周連通溝65bの本数よりも多く設定されていてもよい。
一方、第1外周連通溝65bの長さは長くなるが、第1外周連通溝65bの流路断面積は、ゴムのはみ出しを考慮することなく大きく設定されているので、空気の排出を妨げない。
外周方向溝65a、第1外周連通溝65b及び第2外周連通溝65cによって、金型の内部空間とサイドリング3の外部との連通が確保されていれば、外周方向溝65a、第1外周連通溝65b及び第2外周連通溝65cのいずれか又は全てが、第2リング7の側に形成されていてもよい。
図3及び図5に示されるように、傾斜内周面64には、タイヤ周方向に連続してのびる内周方向溝67aと、内周方向溝67aに連通する第1内周連通溝67b及び第2内周連通溝67cとが設けられている。第1内周連通溝67b及び第2内周連通溝67cは、タイヤ周方向に等間隔で複数本(例えば、4本)、設けられている。
内周方向溝67aは、第1サイドウォール成形面6sの近傍に設けられている。第1内周連通溝67bの一端は、内周方向溝67aに連なり、他端は、外側端面68に沿って延出され、サイドリング3の外部と連通している。第2内周連通溝67cの一端は、内周方向溝67aに連なり、他端は、サイドウォール成形面6sから金型の内部空間と連通している。
サイドリング3と生タイヤとの間に閉じ込められた空気は、第2内周連通溝67c、内周方向溝67a及び第1内周連通溝67bを順次介して、サイドリング3の外部に排出される。図3に示されるように、第2内周連通溝67cの流路断面積は、第1内周連通溝67bの流路断面積よりも小さく設定されている。これにより、ゴムのはみ出しが抑制され、サイドウォール部の外観が良好となる。さらに、既に述べたように、本実施形態では、傾斜内周面64と傾斜外周面84とが、嵌め合わせにより接し、かつ第1リング6と第3リング8とが非常に高い精度で芯出しされているため、上述したゴムのはみ出しや空気の排出不足は、より一層抑制され、サイドウォール部の外観が良好となる。
本実施形態では、内周方向溝67aが第1サイドウォール成形面6sの近傍に設けられているので、小さい流路断面積を有する第2内周連通溝67cの長さが短くなり、サイドリング3と生タイヤとの間に閉じ込められた空気が内周方向溝67aまで速やかに移動する。これにより、空気の排出不足が抑制され、サイドウォール部の外観が良好となる。
第1内周連通溝67bの幅は3mm以上、深さは1.5mm以上が望ましい。第1内周連通溝67bの幅が3mm未満の場合、又は深さが1.5mm未満の場合、空気の排出不足が生ずるおそれがある。第2内周連通溝67cの幅は1mm以下、深さは、0.1mm以下が望ましい。第2内周連通溝67cの幅が1mmを超える場合、又は深さが0.1mmを超える場合、ゴムのはみ出しによるタイヤの外観不良が生ずるおそれがある。ただし、空気の排出不足をより一層抑制するために、第2内周連通溝67cの本数が、第1内周連通溝67bの本数よりも多く設定されていてもよい。
一方、第1内周連通溝67bの長さは長くなるが、第1内周連通溝67bの流路断面積は、ゴムのはみ出しを考慮することなく大きく設定されているので、空気の排出を妨げない。
内周方向溝67a、第1内周連通溝67b及び第2内周連通溝67cによって、金型の内部空間とサイドリング3の外部との連通が確保されていれば、内周方向溝67a、第1内周連通溝67b及び第2内周連通溝67cのいずれか又は全てが、第3リング8の側に形成されていてもよい。
図1に示されるように、ビードリング4は、第3リング8の内周側に設けられている。ビードリング4は、第1リング6のリング支持部62にねじ(図示せず)等を介して接合され、リング支持部62に支持される。
以下、本実施形態のタイヤ加硫金型1を用いたタイヤの製造方法について説明する。タイヤの製造方法は、タイヤ加硫金型1を準備する工程と、生タイヤを成形する工程と、タイヤ加硫金型1に生タイヤを装填して、加硫成形タイヤを得る工程とを含む。
上記タイヤ加硫金型1を準備する工程では、タイヤ加硫装置に図1に示されるタイヤ加硫金型1が設置される。生タイヤを成形する工程では、従来と同等の工程で生タイヤが成形される。加硫成形タイヤを得る工程では、タイヤ加硫装置に設置されているタイヤ加硫金型1に生タイヤを装填して、加硫成形タイヤが得られる。かかる工程については、従来技術と同等であるので、その説明は省略される。
以下、本実施形態のタイヤ加硫金型1の製造方法について、図6を参照しながら説明する。タイヤ加硫金型1の製造方法は、第1リング6に、傾斜外周面63を形成する工程と、第2リング7に、傾斜内周面73を形成する工程と、傾斜外周面63と傾斜内周面73とを嵌め合わせて、第1リング6と第2リング7とを芯出しする工程とを含む。さらにタイヤ加硫金型の製造方法は、第1リング6に、傾斜内周面64を形成する工程と、第3リング8に、傾斜外周面84を形成する工程と、第1リング6の傾斜内周面64と第3リング8の傾斜外周面84とを嵌め合わせて、第1リング6と第3リング8とを芯出しする工程とを含む。
第1リング6に、傾斜外周面63を形成する工程の後、傾斜外周面63に外周方向溝65a、第1外周連通溝65b及び第2外周連通溝65cを形成する工程が実行され、その後、第1リング6と第2リング7とを芯出しする工程が実行される。同様に、第1リング6に、傾斜内周面64を形成する工程の後、傾斜内周面64に内周方向溝67a、第1内周連通溝67b及び第2内周連通溝67cを形成する工程が実行され、その後、第1リング6と第3リング8とを芯出しする工程が実行される。
上記芯出工程では、第1リング6の傾斜外周面63と第2リング7の傾斜内周面73とが嵌め合わせられながら、第2リング7が第1リング6に組み込まれる。傾斜外周面63と傾斜内周面73とは、実質的に平行な傾斜を有しているので、第1リング6と第2リング7とが容易に芯出しされる。芯出しされた第1リング6と第2リング7とは、ねじ91によって固着される。
上記と同様に、第1リング6の傾斜内周面64と第3リング8の傾斜外周面84とが嵌め合わせられながら、第3リング8が第1リング6に組み込まれる。傾斜内周面64と傾斜外周面84は、実質的に平行な傾斜を有しているので、第1リング6と第3リング8とが容易に芯出しされる。芯出しされた第1リング6と第3リング8とは、ねじ92によって固着される。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態が図面に基づき説明される。
図7には、第2実施形態のタイヤ加硫金型1を構成するサイドリング3が示されている。図8には、サイドリング3を構成する第1リング6が示されている。さらに、図9には、第1リング6に嵌め合わされた状態の第2リング7が示されている。
図9に示されるように、本実施形態のサイドリング3は、第1リング6の外側端面68と第2リング7の背面75との間に、シム93が装着されている。シム93は、第1リング6に対する第2リング7のタイヤ軸方向位置を調整するために装着されている。外側端面68と背面75との間にシム93が装着されることにより、第2リング7がタイヤ軸方向の内方に移動し、傾斜外周面63と傾斜内周面73との間に隙間G1が形成される。装着されるシム93の厚さや枚数を変更することにより、第1リング6に対する第2リング7のタイヤ軸方向位置が調整される。これに伴い、第1リング6の傾斜外周面63と第2リング7の傾斜内周面73との隙間G1が微調整される。第1実施形態と同様に、傾斜外周面63は、外周方向溝65a及び第1外周連通溝65bが形成されている。
本実施形態では、傾斜外周面63と傾斜内周面73との間に隙間G1が形成されているので、生タイヤとサイドリング3との間に閉じ込められた空気が、上記隙間G1、外周方向溝65a及び第1外周連通溝65bを順次介して、金型の外部に排出可能となる。これにより、第1リング6と第2リング7からベントホールを省くことが可能になり、タイヤの外観が良好となる。
傾斜外周面63と傾斜内周面73とは、隙間G1を隔てて平行に配設されている。隙間G1は、タイヤ周方向に沿って均一である。これにより、隙間G1へのゴムのはみ出しや空気の排出不足による外観の悪化が抑制され、サイドウォール部の外観を良好に成形することが可能となる。
上記隙間G1は、0.1mm以下が望ましい。上記隙間G1が0.1mmを超える場合、ゴムのはみ出しが大きくなり、サイドウォール部の外観が悪化するおそれがある。
本実施形態では、隙間G1を介して、金型の内部空間と外周方向溝65aとが連通しているので、図2等に示される第2外周連通溝65cは不要である。また、シム93の装着によって外側端面68と背面75との間に大きな隙間が生ずるので、第1外周連通溝65bは、少なくとも傾斜外周面63の外側端面68側の端縁まで延出されていればよい。
外周方向溝65a、第1外周連通溝65b及び隙間G1によって、金型の内部空間とサイドリング3の外部との連通が確保されていれば、外周方向溝65a及び第1外周連通溝65bのいずれか又は全てが、第2リング7の側に形成されていてもよい。
図10には、第1リング6に嵌め合わされた状態の第3リング8が示されている。図10に示されるように、本実施形態のサイドリング3は、第1リング6の内側端面69と第3リング8の背面85との間に、シム94が装着されている。シム94は、第1リング6に対する第3リング8のタイヤ軸方向位置を調整するために装着されている。内側端面69と背面85との間にシム94が装着されることにより、第3リング8がタイヤ軸方向の内方に移動し、傾斜内周面64と傾斜外周面84との間に隙間G2が形成される。装着されるシム94の厚さや枚数を変更することにより、第1リング6に対する第3リング8のタイヤ軸方向位置が調整される。これに伴い、第1リング6の傾斜内周面64と第3リング8の傾斜外周面84との隙間G2が微調整される。第1実施形態と同様に、傾斜内周面73は、内周方向溝67a及び第1内周連通溝67bが形成されている。
本実施形態では、傾斜内周面64と傾斜外周面84との間に隙間G2が形成されているので、生タイヤとサイドリング3との間に閉じ込められた空気が、上記隙間G2、内周方向溝67a及び第1内周連通溝67bを順次介して、金型の外部に排出可能となる。これにより、第1リング6と第3リング8からベントホールを省くことが可能になり、タイヤの外観が良好となる。
傾斜内周面64と傾斜外周面84とは、隙間G2を隔てて平行に配設されている。隙間G2は、タイヤ周方向に沿って均一である。これにより、隙間G2へのゴムのはみ出しや空気の排出不足による外観の悪化が抑制され、サイドウォール部の外観を良好に成形することが可能となる。
上記隙間G2は、0.1mm以下が望ましい。上記隙間G2が0.1mmを超える場合、ゴムのはみ出しが大きくなり、サイドウォール部の外観が悪化するおそれがある。
本実施形態では、隙間G2を介して、金型の内部空間と内周方向溝67aとが連通しているので、図2等に示される第2内周連通溝67cは不要である。また、シム94の装着によって内側端面69と背面85との間に大きな隙間が生ずるので、第1内周連通溝67bは、少なくとも傾斜内周面64の内側端面69側の端縁まで延出されていればよい。
内周方向溝67a、第1内周連通溝67b及び隙間G2によって、金型の内部空間とサイドリング3の外部との連通が確保されていれば、内周方向溝67a及び第1内周連通溝67bのいずれか又は全てが、第2リング7の側に形成されていてもよい。
第2実施形態のタイヤ加硫金型1を用いたタイヤの製造方法は、第2実施形態のタイヤ加硫金型1を用いたタイヤの製造方法と同様であるため、その説明は省略される。
以下、本実施形態のタイヤ加硫金型1の製造方法について説明する。図11は、タイヤ加硫金型1の分解斜視図を示している。図12乃至14は、タイヤ加硫金型1の製造方法を時系列で示している。図12(a)に示されるように、第1リング6には、傾斜外周面63、外側端面68、傾斜内周面64及び内側端面69が形成される。このとき、傾斜外周面63には内周方向溝65a及び第1外周連通溝65bが、傾斜内周面64には、内周方向溝67a及び第1内周連通67bがそれぞれ形成される。一方、図12(b)に示されるように、第2リング7には、傾斜内周面73及び背面75が形成され、図12(c)に示されるように、第3リング8には、傾斜外周面84及び背面85が形成される。
図13(a)に示されるように、第1リング6の傾斜外周面63と第2リング7の傾斜内周面73とが嵌め合わされて、第1リング6と第2リング7とが芯出しされる。同様に、第1リング6の傾斜内周面64と第3リング8の傾斜外周面84とが嵌め合わされて、第1リング6と第3リング8とが芯出しされる。
そして、図13(b)に示されるように、第1リング6と第2リング7とが芯出しされた状態で、第1リング6のリング支持部62を貫通し、第2リング7に至るねじ孔91a、91bが形成される。ねじ孔91a、91bは、同心に形成されている。ねじ孔91aの内周面には、ねじ91に対応する雌ねじが形成されている。同様に、第1リング6と第3リング8とが芯出しされた状態で、第1リング6のリング支持部62を貫通し、第3リング8に至るねじ孔92a、92bが形成される。ねじ孔92a、92bは、同心に形成されている。ねじ孔92aの内周面には、ねじ92に対応する雌ねじが形成されている。
その後、図13(c)に示されるように、第1リング6から第2リング7が分離される。同様に、第1リング6から第3リング8が分離される。
そして、図14(a)に示されるように、第1リング6の外側端面68と第2リング7の背面75との間にシム93を介挿しながら、第1リング6に対して第2リング7が位置合わせされる。これにより、第1リング6と第2リング7とが芯出しされた状態に復帰すると共に、傾斜外周面63と傾斜内周面73とは、タイヤ周方向に沿って均一な隙間G1を隔てて平行に配設される。
同様に、第1リング6の内側端面69と第3リング8の背面85との間にシム94を介挿しながら、第1リング6に対して第3リング8が位置合わせされる。これにより、第1リング6と第3リング8とが芯出しされた状態に復帰すると共に、傾斜内周面64と傾斜外周面84とは、タイヤ周方向に沿って均一な隙間G2を隔てて平行に配設される。
さらに、図14(b)に示されるように、ねじ孔91b、91aにねじ91が装着され、第2リング7が第1リング6に固着される。同様に、ねじ孔92b、92aにねじ92が装着され、第3リング8が第1リング6に固着される。
そして、図14(c)に示されるように、第1リング6、第2リング7及び第3リング8に、第1サイドウォール成形面6s、第2サイドウォール成形面7s及び第3サイドウォール成形面8sが形成される。
以上、本発明のタイヤ加硫金型が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
1 タイヤ加硫金型
3 サイドリング
3s サイドウォール成形面
6 第1リング
6s 第1サイドウォール成形面
7 第2リング
7s 第2サイドウォール成形面
8 第3リング
8s 第3サイドウォール成形面
63 傾斜外周面
64 傾斜内周面
65a 外周方向溝
65b 第1外周連通溝
65c 第2外周連通溝
67a 内周方向溝
67b 第1内周連通溝
67c 第2内周連通溝
68 外側端面
69 内側端面
73 傾斜内周面
75 背面
84 傾斜外周面
85 背面
91、92 ねじ
93、94 シム
T タイヤ

Claims (15)

  1. タイヤのサイドウォール面を成形するためのサイドウォール成形面を有するサイドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、
    前記サイドリングは、第1サイドウォール成形面を有する環状の第1リングと、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォール成形面を有する環状の第2リングとを有し、
    前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面を有し、
    前記第2リングは、前記第2サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記傾斜外周面と同方向に傾斜してのび、前記傾斜外周面と対向する傾斜内周面を有し、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面とを嵌め合わせて少なくとも一部を接触させることにより、前記第1リングと前記第2リングとの芯出しを可能としたことを特徴とするタイヤ加硫金型。
  2. 前記第1リングには、前記傾斜外周面上をタイヤ周方向に連続してのびる外周方向溝と、一端が前記外周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している第1外周連通溝が設けられている請求項1記載のタイヤ加硫金型。
  3. 一端が前記外周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドウォール成形面から金型の内部空間と連通している第2外周連通溝が設けられている請求項2に記載のタイヤ加硫金型。
  4. 前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜内周面を有し、
    前記サイドリングは、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の内側に位置する第3サイドウォール成形面を有する環状の第3リングをさらに有し、
    前記第3リングは、前記第3サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記第1リングの前記傾斜内周面と同方向に傾斜して外側にのび、前記傾斜内周面と対向する傾斜外周面を有し、前記第1リングの前記傾斜内周面と、前記第3リングの前記傾斜外周面とを嵌め合わせて少なくとも一部を接触させることにより、前記第1リングと前記第3リングとの芯出しを可能とした請求項1記載のタイヤ加硫金型。
  5. 前記第1リングには、前記傾斜内周面上をタイヤ周方向に連続してのびる内周方向溝と、一端が前記内周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している第1内周連通溝が設けられている請求項4記載のタイヤ加硫金型。
  6. 一端が前記内周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドウォール成形面から金型の内部空間と連通している第2内周連通溝が設けられている請求項5記載のタイヤ加硫金型。
  7. タイヤのサイドウォール面を成形するためのサイドウォール成形面を有するサイドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、
    前記サイドリングは、第1サイドウォール成形面を有する環状の第1リングと、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する第2サイドウォール成形面を有する環状の第2リングとを有し、
    前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜外周面と、前記傾斜外周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向外側へのびる外側端面とを有し、
    前記第2リングは、前記第2サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記傾斜外周面と同方向に傾斜してのび、前記傾斜外周面と対向する傾斜内周面と、前記傾斜内周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向外側へのび、かつ、前記外側端面と向き合う背面とを有し、
    前記第1リングの前記外側端面と前記第2リングの前記背面との間に、前記第1リングに対する前記第2リングのタイヤ軸方向位置を調整するためのシムが装着され、前記傾斜外周面と前記傾斜内周面との間には、タイヤ周方向に沿って均一な隙間が形成され、かつ、前記第1サイドウォール成形面と前記第2サイドウォール成形面とは、前記隙間を挟んで段差なく滑らかにつながっていることを特徴とするタイヤ加硫金型。
  8. 前記第1リングには、前記傾斜外周面上をタイヤ周方向に連続してのびる外周方向溝と、一端が前記外周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している外周連通溝が設けられている請求項7記載のタイヤ加硫金型。
  9. 前記第1リングは、前記第1サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびる傾斜内周面と、前記傾斜内周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向内側へのびる内側端面とを有し、
    前記サイドリングは、前記第1サイドウォール成形面よりもタイヤ半径方向の内側に位置する第3サイドウォール成形面を有する環状の第3リングをさらに有し、
    前記第3リングは、前記第3サイドウォール成形面からタイヤ軸方向に対して前記第1リングの前記傾斜内周面と同方向に傾斜して外側にのび、前記傾斜内周面と対向する傾斜外周面と、前記傾斜外周面とつながって、タイヤ赤道面と平行にタイヤ半径方向内側へのび、かつ、前記内側端面と向き合う背面とを有し、
    前記第1リングの前記内側端面と前記第3リングの前記背面との間に、前記第1リングに対する前記第3リングのタイヤ軸方向位置を調整するためのシムが装着され、前記第1リングの前記傾斜内周面と前記第3リングの前記傾斜外周面との間には、タイヤ周方向に沿って均一な隙間が形成され、かつ、前記第1サイドウォール成形面と前記第3サイドウォール成形面とは、前記隙間を挟んで段差なく滑らかにつながっている請求項7記載のタイヤ加硫金型。
  10. 前記第1リングには、前記傾斜内周面上をタイヤ周方向に連続してのびる内周方向溝と、一端が前記内周方向溝に連なりかつ他端が前記サイドリングの外部と連通している内周連通溝が設けられている請求項9記載のタイヤ加硫金型。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のタイヤ加硫金型を準備する工程と、
    生タイヤを成形する工程と、
    前記タイヤ加硫金型に生タイヤを装填して、加硫成形タイヤを得る工程とを含むことを特徴とするタイヤの製造方法。
  12. 請求項1記載のタイヤ加硫金型を製造する方法であって、
    前記第1リングに、前記傾斜外周面を形成する工程と、
    前記第2リングに、前記傾斜内周面を形成する工程と、
    前記傾斜外周面と前記傾斜内周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第2リングとを芯出しする工程とを含むことを特徴とするタイヤ加硫金型の製造方法。
  13. 請求項4記載のタイヤ加硫金型を製造する方法であって、
    前記第1リングに、前記傾斜内周面を形成する工程と、
    前記第3リングに、前記傾斜外周面を形成する工程と、
    前記第1リングの前記傾斜内周面と前記第3リングの前記傾斜外周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第3リングとを芯出しする工程とを含む請求項12記載のタイヤ加硫金型の製造方法。
  14. 請求項7記載のタイヤ加硫金型を製造する方法であって、
    前記第1リングに、前記傾斜外周面と、前記外側端面とを形成する工程と、
    前記第2リングに、前記傾斜内周面と、前記背面とを形成する工程と、
    前記傾斜外周面と前記傾斜内周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第2リングとを芯出しする工程と、
    前記第1リングと前記第2リングとが芯出しされた状態で、前記第1リングを貫通し、前記第2リングに至るねじ孔を形成する工程と、
    前記ねじ孔が形成された前記第1リングから前記第2リングを分離する工程と、
    分離した前記外側端面と前記背面との間に前記シムを介挿しながら、前記第1リングに前記第2リングを位置合わせする工程と、
    位置合わせされた前記第1リング及び前記第2リングの前記ねじ孔にねじを装着して、前記第2リングを前記前記第1リングに固着する工程と、
    前記固着された前記第1リング及び前記第2リングに、第1サイドウォール成形面及び第2サイドウォール成形面を形成する工程とを含むことを特徴とするタイヤ加硫金型の製造方法。
  15. 請求項9記載のタイヤ加硫金型を製造する方法であって、
    前記第1リングに、前記傾斜内周面と、前記内側端面とを形成する工程と、
    前記第3リングに、前記傾斜外周面と、前記背面とを形成する工程と、
    前記第1リングの前記傾斜内周面と前記第3リングの前記傾斜外周面とを嵌め合わせて、前記第1リングと前記第3リングとを芯出しする工程と、
    前記第1リングと前記第3リングとが芯出しされた状態で、前記第1リングを貫通し、前記第3リングに至るねじ孔を形成する工程と、
    前記ねじ孔が形成された前記第1リングから前記第3リングを分離する工程と、
    分離した前記内側端面と前記背面との間に前記シムを介挿しながら、前記第1リングに前記第3リングを位置合わせする工程と、
    位置合わせされた前記第1リング及び前記第2リングの前記ねじ孔にねじを装着して、前記第3リングを前記前記第1リングに固着する工程と、
    前記固着された前記第1リング及び前記第3リングに、第1サイドウォール成形面及び第3サイドウォール成形面を形成する工程とを含む請求項14記載のタイヤ加硫金型の製造方法。
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