JP6316181B2 - 基板保持ステージ - Google Patents

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Description

本発明は、基板を吸着して保持する基板保持ステージに関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、例えば基板としての半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、レジスト膜を所定のパターンに露光する露光処理、露光後にレジスト膜内の化学反応を促進させる加熱処理(ポストエクスポージャーベーキング)、露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ、ウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。
上述したフォトリソグラフィー処理により形成されるレジストパターンは、半導体デバイス製造のその後の工程において加工形状を定めるマスクとして用いられるものであり、所望の線幅で形成することが極めて重要である。そして、上述したポストエクスポージャーベーキングにおけるウェハの蓄積熱量は、レジストパターンの線幅に大きな影響を与えるので、線幅をウェハ面内で均一なものとするには、加熱処理においてウェハ面内を均一に加熱することが重要である。
ところが、上述の加熱処理が施されるウェハには、加熱処理以前の工程の影響により反りが生じる場合がある。そして、反りのある状態でウェハを加熱処理すると、ウェハと当該ウェハを加熱する熱板との距離がウェハ面内でばらつくため、ウェハ面内を均一に加熱することが困難となる。
そこで、例えば特許文献1には、ウェハの反り状態を測定装置で測定した後に、ウェハの反りの測定結果に応じて熱板の載置面上に複数設けられた吸引口の吸引開始タイミングを設定することで、ウェハの反りを矯正する方法が提案されている。
特開2007−300047号公報
ところで近年、NANDフラッシュメモリの大容量化、低コスト化を実現する技術として、3次元集積技術の採用が検討されている。3次元集積技術とは、複数の半導体デバイスを3次元に積層する技術であり、NANDフラッシュメモリにおいてはメモリセルを多段に積層することで、記憶領域の大容量化を実現できる。かかる場合、従来のように半導体デバイスを水平面内で微細化、高集積化する必要がなくなり、現状の微細化技術で記憶領域の大容量化を実現できるので、結果として低コスト化も実現できる。
しかしながら、この3次元集積技術においては積層される各ウェハごとに形成される膜種や膜厚が異なる場合があり、かかる場合、ウェハ間では曲率に差異が生じる。そのため、この曲率の異なるウェハを積層すると、ウェハ間に応力が生じてウェハに反りが生じてしまう。そして、例えば3次元集積技術を用いたNANDフラッシュメモリにおいては、十数枚〜数十枚のウェハが積層されるため、ウェハの反りの大きさは、数百μmに達してしまう。そうすると、特許文献1に示すような方法では、ウェハの反っている部分と吸引口との距離が離れ、吸引口によりウェハを吸着できなくなる。その結果、ウェハの反りを矯正することができず、ウェハ面内を均一に熱処理することが困難となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板を吸着保持する基板保持ステージ上に反りなどの変形のある基板を載置する際に、当該基板の反りを矯正することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、載置した基板を吸着保持する基板保持ステージであって、基板を載置する載置面を備えた載置盤と、前記載置盤を厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、排気装置に通じる前記貫通孔内に配置された吸着ノズルと、を有し、前記吸着ノズルは、前記貫通孔の内側面と気密に接触する本体部と、基板を吸引する吸引部と、前記本体部の内部に形成され且つ一方の端部が前記排気装置に通じ、他方の端部が前記吸引部に連通する吸引流路と、を備え、前記吸引部は、前記載置盤の載置面よりも上方に突出して配置され、前記吸着ノズルは、前記載置盤上に載置された基板を前記吸引部で吸着したときに、前記排気装置の排気により、前記吸引部が前記載置盤側に移動するように構成され、前記貫通孔は円柱形状を有し、前記本体部は、前記貫通孔の内側面と摺動自在で且つ当該貫通孔を気密に塞ぐ直径の球体形状を有し、前記貫通孔の側面には、円環状の磁石が配置され、前記本体部には、前記円環状の磁石と平行に配置された強磁性体板が設けられ、前記吸引部が基板を吸着したときに、前記排気装置の排気によって前記本体部を前記吸引部と反対側に移動させるように作用する力が、前記磁石が前記本体部の強磁性体板を保持する力よりも大きくなることで、前記吸引部が前記載置盤側に移動するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、吸着ノズルの吸引部が載置盤の載置面よりも上方に突出して配置されているので、例えば反った状態の基板が載置台上に載置されると、複数の吸着ノズルのうちの一部の吸着ノズルのみが先ず基板に接触して吸着する。具体的には、例えば基板の中央部が下に凸状に反っている場合、先ず載置盤の中央部の吸着ノズルが基板を吸着する。換言すれば基板が載置台に載置された直後は基板の外周部は吸着ノズルと接触または吸着していない状態になっている。そして、吸着ノズルは、載置盤上に載置された基板を吸着ノズルで吸着したときに、排気装置の排気により当該吸引部が載置板側に移動するように構成されているので、吸着ノズルが基板を吸着すると、排気装置の排気により吸引流路内が負圧になり、それにより、吸着ノズルが載置盤側に引き込まれ、基板が載置盤側、即ち下方に移動する。そうすると、基板の反りにより当初は基板に接触していなかった基板外周部の吸着ノズルも、順次、基板と接触して吸着すると共に基板を下方に移動させる。その結果、基板は反りが矯正された状態で載置盤に吸着保持されるので、基板に対して例えば加熱処理などを面内均一に行うことができる。
前記貫通孔は円柱形状を有し、前記本体部は、前記貫通孔の内側面と摺動自在で且つ当該貫通孔を気密に塞ぐ直径の球体形状を有する強磁性材料であり、前記貫通孔の側面には、円筒形状の電磁石が配置され、前記吸引部が基板を吸着したときに、前記排気装置の排気によって前記本体部を前記吸引部と反対側に移動させるように作用する力が、前記電磁石が前記本体部を保持する力よりも大きくなることで、前記吸引部が前記載置盤側に移動してもよい。
前記貫通孔は円柱形状を有し、前記本体部は、前記貫通孔の内側面と摺動自在で且つ当該貫通孔を気密に塞ぐ直径の球体形状を有する導電材料であり、前記貫通孔の内側面には、前記載置盤の厚み方向に延伸する一対の電極が、前記本体部と電気的に接触した状態で配置され、前記吸引部が基板を吸着したときに、前記排気装置の排気によって前記本体部を前記吸引部と反対側に移動させるように作用する力が、前記一対の電極に電流を流した時に前記本体部に作用するローレンツ力よりも大きくなることで、前記吸引部が当前記載置盤側に移動してもよい。
前記載置盤の貫通孔の内部における、前記本体部の上方であって前記吸引部の下方位置には、当該貫通孔の中心方向に向けて突出する係止部が設けられていてもよい。
前記載置盤の内部には真空室が形成され、前記真空室は、前記吸引流路の前記排気装置と前記吸引部との間に設けられていてもよい。
本発明によれば、基板を吸着保持する基板保持ステージ上に反りなどの変形のある基板を載置する際に、当該基板の反りを矯正することができる。
本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す正面図である。 本実施の形態にかかる基板処理システムの構成の概略を示す背面図である。 熱処理装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 熱処理装置の構成の外着を示す横断面の説明図である。 熱板近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 貫通孔の配置を示す熱板の平面図である。 吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 吸着ノズルの構成の概略を示す縦断面の説明図である。 吸着ノズルの構成の概略を示す斜め上方から見た説明図である。 吸着ノズルに横方向の荷重をかけた場合の本体部の動きを示す縦断面の説明図である。 吸着ノズルに縦方向の荷重をかけた場合の本体部の動きを示す縦断面の説明図である。 ウェハを熱板上に載置する際のウェハと熱板の状態を示す説明図である。 ウェハを熱板上に載置する際のウェハと熱板の状態を示す説明図である。 ウェハを熱板上に載置する際のウェハと熱板の状態を示す説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズルの構成の概略を示す斜め上方から見た説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 他の実施の形態にかかる吸着ノズル近傍の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板保持ステージを備えた基板処理システム1の構成の概略を示す説明図である。図2及び図3は、基板処理システム1の内部構成の概略を示す正面図及び背面図である。なお、本実施の形態では、基板処理システム1がウェハWに対して塗布現像処理を行う塗布現像処理システムであり、基板保持ステージを塗布現像処理システム内の熱処理装置に適用した場合を例にして説明する。また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
基板処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接する露光装置12との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション13とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション10には、カセット載置台20が設けられている。カセット載置台20には、基板処理システム1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置する、例えば4つのカセット載置板21が設けられている。
カセットステーション10には、図1に示すようにX方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション11の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション11の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション11のカセットステーション10側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション11のインターフェイスステーション13側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWを現像処理する現像処理装置30、ウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置31、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置32、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置33が下からこの順に配置されている。
例えば現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33の数や配置は、任意に選択できる。
これら現像処理装置30、下部反射防止膜形成装置31、レジスト塗布装置32、上部反射防止膜形成装置33では、例えばウェハW上に所定の塗布液を塗布するスピンコーティングが行われる。スピンコーティングでは、例えば塗布ノズルからウェハW上に塗布液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、塗布液をウェハWの表面に拡散させる。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの加熱や冷却といった熱処理を行う熱処理装置40や、ウェハWを疎水化処理するアドヒージョン装置41、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して温度調節する温度調節板を有し、加熱処理と温度調節処理の両方を行うものであり、その構成については後述する。また、熱処理装置40、アドヒージョン装置41、周辺露光装置42の数や配置は、任意に選択できる。
例えば第3のブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。また、第4のブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように第1のブロックG1〜第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有する、ウェハ搬送装置70が複数配置されている。ウェハ搬送装置70は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定の装置にウェハWを搬送できる。
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハWを搬送するシャトル搬送装置80が設けられている。
シャトル搬送装置80は、例えばY方向に直線的に移動自在になっている。シャトル搬送装置80は、ウェハWを支持した状態でY方向に移動し、第3のブロックG3の受け渡し装置52と第4のブロックG4の受け渡し装置62との間でウェハWを搬送できる。
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側の隣には、ウェハ搬送装置100が設けられている。ウェハ搬送装置100は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置100は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、第3のブロックG3内の各受け渡し装置にウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション13には、ウェハ搬送装置110と受け渡し装置111が設けられている。ウェハ搬送装置110は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送装置110は、例えば搬送アームにウェハWを支持して、第4のブロックG4内の各受け渡し装置、受け渡し装置111及び露光装置12との間でウェハWを搬送できる。
以上の基板処理システム1には、図1に示すように制御部300が設けられている。制御部300は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、基板処理システム1におけるウェハWの処理を制御するプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、上述の各種処理装置や搬送装置などの駆動系の動作を制御して、基板処理システム1における後述の剥離処理を実現させるためのプログラムも格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、その記憶媒体Hから制御部300にインストールされたものであってもよい。
次に、上述した熱処理装置40の構成について説明する。例えば熱処理装置40は、図5及び図6に示すように筐体120内に、ウェハWを加熱処理する加熱部121と、ウェハWを冷却処理する冷却部122を備えている。図5に示すように筐体120の冷却部122近傍の両側面には、ウェハWを搬入出するための搬入出口123が形成されている。
加熱部121は、図4に示すように上側に位置して上下動自在な蓋体130と、下側に位置してその蓋体130と一体となって処理室Sを形成する熱板収容部131を備えている。
蓋体130は、下面が開口した略円筒形状を有している。蓋体130の上面中央部には、排気部130aが設けられている。処理室S内の雰囲気は、排気部130aから均一に排気される。
熱板収容部131の中央には、ウェハWを載置する載置盤としての熱板140が設けられている。熱板140は、厚みのある略円盤形状を有している。熱板収容部131には、熱板140を厚み方向に貫通する昇降ピン141が設けられている。昇降ピン141は、シリンダなどの昇降駆動部142により昇降自在であり、熱板140の上面に突出して後述する冷却板160との間でウェハWの受け渡しを行うことができる。
熱板140の内部には、給電により発熱するヒータ(図示せず)が設けられ、このヒータの発熱により熱板140を所定の設定温度に加熱できる。また、熱板140には、熱板140の上面の載置面140aよりも上方に突出する、吸着ノズル143が複数設けられている。本発明に係る基板保持ステージは、この熱板140と、吸着ノズル143により構成されている。なお、熱板140及び吸着ノズル143の構成については後述する。
熱板収容部131は、例えば図4に示すように熱板140を収容して熱板140の外周部を保持する環状の保持部材150と、その保持部材150の外周を囲む略筒状のサポートリング151を有している。
加熱部121に隣接する冷却部122には、例えばウェハWを載置して冷却する冷却板160が設けられている。冷却板160は、例えば図5に示すように略方形の平板形状を有し、加熱部121側の端面が円弧状に湾曲している。冷却板160の内部には、例えばペルチェ素子などの図示しない冷却部材が内蔵されており、冷却板160を所定の設定温度に調整できる。
冷却板160は、例えば図4に示すように支持アーム161に支持され、その支持アーム161は、加熱部121側のX方向に向かって延伸するレール162に取付けられている。冷却板160は、支持アーム161に取り付けられた駆動機構163によりレール162上を移動できる。これにより、冷却板160は、加熱部121側の熱板140の上方まで移動できる。
冷却板160には、例えば図5に示すようにX方向に沿った2本のスリット164が形成されている。スリット164は、冷却板160の加熱部121側の端面から冷却板160の中央部付近まで形成されている。このスリット164により、加熱部121側に移動した冷却板160と、熱板140上の昇降ピン141との干渉が防止される。図5に示すように冷却部122内に位置する冷却板160の下方には、昇降ピン165が設けられている。昇降ピン165は、昇降駆動部166によって昇降できる。昇降ピン165は、冷却板160の下方から上昇してスリット164を通過し、冷却板160の上方に突出して、例えば搬入出口123から筐体120の内部に進入するウェハ搬送装置70との間でウェハWの受け渡しを行うことができる。
次に、熱板140の構成について詳述する。熱板140の内部には、図6に示すように、真空室170が形成されている。真空室170には図示しない排気装置が接続されており、当該真空室170の内部を負圧に維持することができる。真空室170の直径は、熱板140上に載置されるウェハWと同程度に設定されている。また、熱板140には、例えば図6に示すように、熱板140の上面の載置面140aから真空室170まで当該熱板140を厚み方向(上下方向)に貫通する円柱形状の貫通孔171、172、173が複数形成されている。かかる場合、貫通孔171、172、173は、真空室170を介して排気装置に通じている。貫通孔171は、熱板140の中央部に形成され、貫通孔172は、熱板140の外周部に形成されている。また、貫通孔173は、貫通孔171と貫通孔172の間の領域にそれぞれ形成されている。貫通孔172と貫通孔173は、例えば図7に示すように、熱板140の中心を中心とする同一円周上に等間隔で複数配置されている。なお、各貫通孔の配置や設置数は本実施の形態の内容に限定されるものではなく、任意に設定が可能である。
貫通孔171の内部には、ウェハWを吸引して熱板140上に吸着させる吸着ノズル143がそれぞれ配置されている。吸着ノズル143は、図8に示すように、例えば貫通孔171の内側面171aに気密に接続された本体部143aと、ウェハWを吸引する吸引部143bを有している。吸引部143bは、例えば上面が水平なフランジ形状を有している。また、吸引部143bは、熱板140の載置面140aよりも上方に突出して配置されている。
本体部143aの内部には、吸引部143b及び真空室170に連通する吸引流路143cが形成されている。この吸引流路143cにより、真空室170内の負圧を利用して吸引部143bでウェハWを吸着することができる。なお、貫通孔172、173に配置された吸着ノズル143についても、その構成は貫通孔171に配置された吸着ノズル143と同様である。
本体部143aにおける吸引部143bとの接続箇所近傍は、例えば図9、図10に示すように、可撓性及び伸縮性を有するベローズ形状を有している。そのため、例えば吸引部143bに対して横方向(図11のX方向)の荷重を付与すると、図11に示すように、本体部143aが撓んで、水平であった吸引部143bが斜めに傾くことができる。図11では、X方向の正方向に荷重を付与した場合について例示している。なお、貫通孔171における熱板140の載置面140a近傍は、本体部143aが横方向に撓んだ際に当該熱板140と干渉しないように、切り欠き140bが形成されている。また、本体部143a及び吸引部143bは、例えばステンレススチールのような、金属により構成されている。
また、吸引部143bに対して縦方向(図11のY方向)の荷重を付与すると、図12に示すように、本体部143aが縮んで、吸引部143bが真空室側(図11のY方向負方向側)に移動することができる。なお、本実施の形態では、本体部143aのバネ乗数は、例えば吸引流路143c内の圧力(貫通孔内171の圧力)が真空室170内の圧力と同程度になった場合に、吸引流路143cの内外の差圧により、本体部143aが縮んで吸引部143bが真空室170側に移動できるように設定されている。また、吸引流路143cの圧力が載置面140a側の圧力と同程度である場合は、ベローズのバネの作用により、吸引部143bが熱板140の載置面140aよりも上方に突出するようになっている。なお、切り欠き140bの直径は、例えば吸引部143bの直径よりも小さく設定されており、吸引部143bの上面が熱板140の載置面140aよりも下方に移動しないようになっている。
次に、以上のように構成された基板処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。
先ず、複数のウェハWを収納したカセットCが、基板処理システム1のカセットステーション10に搬入され、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次処理ステーション11の受け渡し装置53に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送装置70によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され温度調節処理される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送装置70によって例えば第1のブロックG1の下部反射防止膜形成装置31に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱処理が行われる。
熱処理装置40に搬送されたウェハWは、先ず冷却板160上に載置される。続いて冷却板160が熱板140の上方に移動される。次いで、昇降ピン141が上昇し、冷却板160のウェハWが昇降ピン141に受け渡される。その後、冷却板160が熱板140上から退避し、昇降ピン141が下降して、熱板140の吸着ノズル143上にウェハWが受け渡される。この際、真空室170の内部は排気装置により排気されて、負圧に維持されている。
吸着ノズル143上に受け渡されたウェハWが、例えば図13に示すように、下に凸の形状に反っている場合、先ず中央部の貫通孔171に配置された吸着ノズル143とウェハWの下面とが接触する。そうすると、当該吸着ノズル143の吸引部143bによりウェハWの裏面が吸着される。なお、この際、例えば外周部の貫通孔172やその内側の貫通孔173に設けられた吸着ノズル143はウェハWに吸着していない。
貫通孔171に配置された吸着ノズル143がウェハWの裏面を吸着すると、貫通孔171内、即ち吸引流路143cの内部が排気装置の排気により概ね真空室170と同程度の負圧になる。そうすると、ウェハWの上面と下面、及び本体部143aの外側と内側に圧力差が生じ、その差圧によりベローズ状の本体部143aが縮む。これにより、図12において説明したように、吸引部143bが真空室170側に移動する。その結果、図14に示すように、吸着ノズル143に引っ張られてウェハWが真空室170側に移動する。それと共に、図14に示すように、ウェハWの反りにより当初はウェハWに接触していなかった、貫通孔171に隣接する貫通孔173Bの吸着ノズル143にもウェハWが接触する。そうすると、貫通孔173Bの吸着ノズル143における貫通孔171に近い側にウェハWが片当たりして、図11において説明したように、本体部143aが水平方向に撓む。それにより、当該吸着ノズル143の吸引部143bがウェハWの裏面に対してセルフアライメントされて、ウェハWの裏面が吸着される。その結果、貫通孔171に配置された吸着ノズル143と同様に、貫通孔173Bの内部が負圧になることで本体部143aが縮んで吸引部143bが真空室170側に移動する。これにより、貫通孔173Bの吸着ノズル143によりウェハWの反りが矯正される。
そして、ウェハWの中心側から外側に向かって、順次吸着ノズル143によりウェハWが吸着され、真空室170側に引っ張られることで、図15に示すように、ウェハWの全面にわたって反りが矯正された状態で、ウェハWが熱板140上に吸着保持された状態となる。こうして、ウェハWが平坦に矯正された状態で、熱板140によりウェハWの加熱処理が行われる。この際、吸引部143bの上面が熱板140の載置面140aよりも下方に移動しないようになっているので、吸引部143bは、いわゆるギャップピンとして機能し、ウェハWと熱板140との間に狭小な隙間を形成した状態でウェハWの加熱が行われる。
所定時間ウェハWが加熱されると、昇降ピン141が上昇してウェハWが熱板140の上方に移動すると共に、冷却板160が熱板140上まで移動して、昇降ピン141から冷却板160にウェハWが受け渡される。冷却板160に受け渡されたウェハWは、例えば常温まで冷却されて熱処理装置40から搬出される。
熱処理装置40での加熱処理を終えたウェハWは、レジスト塗布装置32に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、プリベーク処理される。なお、これ以降加熱処理についても、上述の加熱処理と同様に反りを矯正した状態で行われる。
次にウェハWは、上部反射防止膜形成装置33に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送されて、加熱され、温度調節される。その後、ウェハWは、周辺露光装置42に搬送され、周辺露光処理される。
次にウェハWは、露光装置12に搬送され、所定のパターンで露光処理される。
次にウェハWは、熱処理装置40に搬送され、露光後ベーク処理される。その後ウェハWは、たとえば現像処理装置30に搬送されて現像処理される。現像処理終了後、ウェハWは、熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。その後、ウェハWは、カセット載置板21のカセットCに搬送され、一連のフォトリソグラフィー工程が完了する。
以上の実施の形態によれば、吸着ノズル143の吸引部143bが載置盤としての熱板140の載置面140aよりも上方に突出して配置されているので、例えば下に凸状に反った状態のウェハWが熱板140上に載置されると、複数の吸着ノズル143のうち、熱板140の中央部の貫通孔171に設けられた吸着ノズル143が先ずウェハWに接触して吸着する。そして、吸引部143bが熱板140上に載置されたウェハWを吸着したときに、真空室170内の負圧により当該吸引部143bが真空室170側に移動するように構成されているので、中央部の貫通孔171に設けられた吸着ノズル143の本体部143aの内部が真空室170内と同等の負圧になると、その負圧により本体部143aが縮んで真空室170側に移動する。それに伴い、ウェハWが真空室170側、即ち下方に移動する。そうすると、ウェハWの反りにより当初はウェハWに接触していなかった吸着ノズル143も、順次、ウェハWと接触して吸着すると共にウェハWを下方に移動させる。したがって、ウェハWは、最終的に反りが矯正された状態で熱板140に吸着保持される。その結果、ウェハWに対して面内均一に加熱処理を行うことができる。
特に、図13に示すように、熱板140上に載置した直後は吸着していない吸着ノズル143が存在するほどにウェハWの反りが大きい場合であっても、ウェハWの反りに応じて順次吸着ノズル143が変形、伸縮してウェハWの全面を吸着することができるので、従来の手法では矯正できないような大きな反りを有するウェハWであっても、その反りを矯正することができる。
また、吸着ノズル143の本体部143aに、可撓性及び伸縮性を有するベローズ状の管を用いたので、吸引部143bに反りを有するウェハWが片当たりしたときに、本体部143aが横方向に変形することで吸引部143bがウェハWに対してセルフアライメントされる。そのため、吸引部143bによって、より確実にウェハWを吸着することができ、その結果、ウェハWの反りを確実に矯正することができる。
以上の実施の形態では、ウェハWが下に凸状に反った場合について説明したが、本発明の基板保持ステージにより矯正可能な反りの形状は本実施の形態の内容に限定されるものではなく、例えば上に凸状に反った場合や、ウェハWが例えばWの字状に波打って反っている場合についても適用できる。例えば、上に凸状に反った場合は、貫通孔172に対応する吸着ノズル143が先ずウェハWを吸着して下方に移動させ、順次熱板140の中心方向に隣接する吸着ノズル143によりウェハWが吸着されて、反りが矯正される。
特に、吸引部143bがウェハWに対してセルフアライメントされるため、例えば特許文献1の場合のように、ウェハWの反り形状を予め測定しておく必要がない。したがって、ウェハWの反りを矯正するための工程を最小限とし、ウェハ処理のスループットを向上させることができる。
以上の実施の形態では、熱板140に設けられた切り欠き140bの直径を吸引部143bの直径よりも小さく設定することで、吸引部143bにギャップピンの機能を持たせるようにしたが、ギャップピンとしての機能が不要である場合は、例えば図16に示すように、吸引部143bがウェハWを吸着して真空室170側に移動したときに、吸引部143bの上面が熱板140の載置面140aと同程度の高さになるように切り欠き140bの直径を吸引部143bの直径よりも大きく設定してもよい。また、熱板140上に、別途ギャップピンを設けるようにしてもよい。ただし、ギャップピンの有無や、切り欠き140bの形状にかかわらず、反りを有するウェハWを吸着するためには、ウェハWを吸着していない状態において、吸着ノズル143の吸引部143bが、例えば図8に示すように、載置面140aより上方に位置するように設定する必要がある。
なお、以上の実施の形態では、本体部143aとして、可撓性及び伸縮性を有するベローズ状の管を用いたが、本体部143aの形状は、本実施の形態の内容に限定されるものではない。本体部143aに求められる機能としては、吸引部143bでウェハWを吸着したときに、吸引流路143c内を真空室170内と概ね同等の負圧に維持すること(本体部143aと貫通孔171の内側面171aが気密に接していること)、吸引流路143c内の圧力が載置面140a側と同程度であるときは、吸引部143bは載置面140aよりも上方に位置していること、及び真空室170の負圧により吸引部143bが真空室170方向に移動可能となっていることである。かかる観点からは、例えば図17に示すような形状の吸着ノズル200を用いてもよい。
図17に示す吸着ノズル200は、貫通孔171内に配置された球体形状の本体部200aと、ウェハWを吸引する吸引部143bを有し、図18に示すように、本体部200aの内部には吸引流路143cが形成されている。本体部200aは、貫通孔171の内側面171aと摺動自在であり且つ内側面171aを気密に塞ぐ直径を有している。したがって、吸着ノズル200の吸引部143bは、本体部200aを中心とする球面上(図18に破線で示す曲線上)を移動することができる。
本体部200aにおける真空室170側の端部は、伸縮自在な弾性部材210により支持されている。この弾性部材210により、本体部200aが真空室170側に落下することを防止している。そしてこの弾性部材210のバネ乗数は、ベローズ状の本体部143aのバネ乗数と同様に、吸引流路143c内の圧力が真空室170内の圧力と同程度になった場合に、吸引流路143cの内外の差圧により、吸引部143bが真空室170側に移動できるように設定されている。即ち、吸着ノズル200においては、本体部200aにおける熱板140の載置面140a側の圧力と、真空室170側の圧力との差圧により、本体部200aに下向きの圧力が作用し、その際に、本体部200aが下向きに移動できるように、弾性部材210のバネ乗数が決定されている。
そのため、吸着ノズル200においては、吸引部143bによりウェハWを吸着して吸引流路143c内が真空室内と同程度の負圧になると、差圧により弾性部材210を下方に押圧して、図19に示すように、ウェハWを下方に移動させることができる。
また、本体部200aは貫通孔171の内側面171aと摺動自在であるため、例えば吸引部143bにウェハWが片当たりした場合も、例えば図20に示すように、吸着ノズル143の場合と同様に、吸引部143bがウェハWの裏面に対してセルフアライメントされて、ウェハWの裏面が適切に吸着される。したがって、球体形状の本体部200aを有する吸着ノズル200を弾性部材210と組み合わせて用いることで、吸着ノズル143と同様に、ウェハWを適切に吸着保持して、反りを矯正することができる。
なお、本体部200a及び本体部143aが貫通孔171の内側面171aと気密に接するとは、全く気体の漏れが無い状態を意味するのではなく、例えば吸引部143bがウェハWの裏面を吸着したときに、本体部143aが縮んだり、本体部200aが弾性部材210を押し下げたりして、吸引部143bを真空室170側に移動させることができる差圧を確保できる程度の気密性を有していることを意味している。
なお、本体部200aを下方から弾性部材210で支持する場合、本体部200aが載置面140aの上方から飛び出してしまうことを防止するために、例えば図18に示すように、本体部200aの上方であって、吸引部143bの下方に、貫通孔171の中心に向けて突出する係止部140cを設けることが好ましい。なお、図18では、熱板140により係止部140cを形成しているが、係止部140cについては本実施の形態の内容に限定されるものではなく、例えば図21に示すように、貫通孔171内に、環状の係止部材211を配置するようにしてもよい。
また、球体形状の本体部200aを有する吸着ノズル200を用いる場合、本体部200aを支持する方法は、弾性部材210の使用に限定されない。例えば図22に示すように、貫通孔171の内側面171aに沿って円環状の磁石220(永久磁石)を配置すると共に、本体部200aの内部に磁石220と平行に強磁性体板221を内蔵して、磁石220の磁力により、本体部200aを保持するようにしてもよい。かかる場合も、磁石220の磁力は、吸引部143bがウェハWの裏面を吸着したときに、差圧により吸引部143bを真空室170側に移動させることができる程度に設定される。なお、強磁性体としては、鉄、ニッケル、コバルトなどを用いることができる。
また、磁力により本体部200aを保持する場合、例えば図23に示すように、貫通孔171の内側面171aに本体部200aを囲むようにコイル230を内蔵して、貫通孔171に上下方向に磁力線が発生するように電磁石を形成してもよい。コイル230を用いる場合も、磁石220を用いる場合と同様に、本体部200aの内部に強磁性体板221が内蔵される。また、かかる場合も、コイル230による電磁石の磁力は、吸引部143bがウェハWの裏面を吸着したときに、差圧により吸引部143bを真空室170側に移動させることができる程度に設定される。なお、コイル230を用いる場合、例えば貫通孔171内の圧力を監視するなどして、吸引部143bにおけるウェハWの吸着の有無を検出し、吸引部143bがウェハWを吸着したときに、コイル230への電流の印加を停止するようにしてもよい。
また、例えば図24に示すように、2つのコイル240、241を、貫通孔171に上下方向に配置してもよい。かかる場合、いずれかのコイルのみを励磁することで、本体部200aの上下方向の位置を調節することができるので、例えばウェハWの反り形状が予め分かっており、ウェハWとの距離が遠いことが分かっている吸着ノズル200については、上方のコイル240を励磁して、予めウェハWとの距離を近づくようにしておいてもよい。そうするとで、より確実に吸引部143bでウェハWを吸着することができる。つまりは、ウェハWを載置する前の各吸着ノズル200の高さは、同一である必要はない。なお、例えば吸着ノズル143など、他の吸着ノズルを用いる場合であっても、ウェハWを載置する前の各吸着ノズルの高さは必ずしも同一である必要はない。即ち、ウェハWの裏面と吸着ノズルの吸引部との相対的な高さが吸着ノズル毎に異なっていたとしても、既述の通り、いずれかの吸着ノズルがウェハWの裏面を吸着すると当該ウェハWを吸着した吸着ノズルによりウェハWが真空室170側に移動することで、ウェハWが各吸着ノズルに順次吸着する。したがって、例えば図15に示すように、ウェハWが熱板140上に吸着保持されたときにウェハWが平坦になるように吸着ノズルが構成されていれば、ウェハWを載置する前の各吸着ノズルの高さは必ずしも同一である必要はない。
なお、磁力を用いて本体部200aを保持する方法としては、例えば図25に示すように、貫通孔171の内側面171aに、本体部200aと電気的に接触するように、一対の電極250、251を設け、当該電極250、251に電流を流すことで本体部200aを保持するようにしてもよい。電極250、251を用いる場合、本体部200aは鉄などの導電材料により形成される。かかる場合、電極250に正の、電極251に負の電圧を印加して、電極250、本体部200a、電極251の順で電流を流すと、電極250、251の間に、図25の紙面の手前から奥に向かう磁力線が発生すると共に、当該磁力線により本体部200aを流れる電流に上向きのローレンツ力が発生する。これにより、本体部200aが電極250、251の間で保持される。かかる場合も、本体部200aに発生するローレンツ力は、吸引部143bがウェハWの裏面を吸着したときに、差圧により吸引部143bを真空室170側に移動させることができる程度に設定される。なお、ローレンツ力により本体部200aを保持する場合、本体部200aを横切って電極250から電極251に電流が流れれば、本体部200aは必ずしも全体を導電材料により形成する必要はない。かかる場合、例えば図25に示すように、電極250及び電極251の双方に電気的に接触するように、例えば環状の導体260を本体部200aに設け、当該本体部200aは絶縁材料で形成するようにしてもよい。
なお、以上の実施の形態では、吸着ノズル143の本体部143aとして、可撓性及び伸縮性を有するベローズ状の管を用いたが、本体部143aとしては、伸縮性のみ有すれば足り、セルフアライメント機構を発揮させる可撓性は必ずしも必要ではない。本発明者らによれば、セルフアライメント機能がない場合であっても、吸着ノズル143がウェハWを吸着して真空室170側に移動させる機能さえ備えていれば、ウェハWの反りを矯正して吸着保持できることが確認されている。同様に、本体部200aも必ずしも球体状である必要はなく、例えば貫通孔171と同程度の直径を有する円柱形状とし、貫通孔171の内部を上下方向にのみ摺動自在な形状としてもよい、
以上の実施の形態では、熱板140内に一つの真空室170を形成し、各貫通孔171、172、173を真空室170と連通させていたが、各貫通孔171、172、173に対して個別に排気管(図示せず)を接続し、独立して負圧を維持するようにしてもよい。いずれの場合においても、吸引部143bによりウェハWを吸着したときに、吸引流路143c内が、吸引部143bを真空室170側に移動させられる程度の負圧にできるように構成されていれば、その構成は任意に設定できる。
また、以上の実施の形態では、貫通孔171、172、173のすべてに吸着ノズル143や吸着ノズル200を設けた場合を例に説明したが、必ずしも貫通孔171、172、173のすべてに吸着ノズル143や吸着ノズル200を設ける必要はなく、例えば一部の貫通孔171、172、173に、従来の吸引口、即ち、熱板140に対して相対的に移動することのない吸引口を設けてもよい。吸着ノズル143、200を貫通孔171、172、173の一部にのみ設けた場合であっても、吸着ノズル143、200によりウェハWを熱板140の方向に移動させることで、ウェハWを吸引口に吸着させることができる。なお、ウェハWの外周部に形成された貫通孔172のすべてに従来の吸引口を設けると、ウェハWが反っていた場合に当該吸引口での吸着が困難となることが考えられる。したがって、少なくとも、ウェハWの外周部、即ち貫通孔172には反りを有するウェハWを吸着できる程度に吸着ノズル143、200を設けることが好ましい。
また、以上の実施の形態では、基板保持ステージが熱板140である場合を例にして説明したが、本発明にかかる基板保持ステージは、ウェハを吸着保持するものであれば、熱板140以外の様々装置に適当が可能であり、例えばプラズマ処理装置のウェハチャックなどに用いることができる。また、例えば吸着ノズル143の材質についても、耐熱性を有しない装置に使用される場合、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)といった材料を用いてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板である場合にも適用できる。
本発明は、変形した基板を基板保持ステージ上に載置する際に有用である。
1 基板処理システム
30 現像処理装置
31 下部反射防止膜形成装置
32 レジスト塗布装置
33 上部反射防止膜形成装置
40 熱処理装置
41 アドヒージョン装置
42 周辺露光装置
140 熱板
143 吸着ノズル
143a 本体部
143b 吸引部
143c 吸引流路
170 真空室
171、172、173 貫通孔
200 吸着ノズル
200a 本体部
210 弾性部材
220 磁石
230 コイル
240、241 コイル
250、251 電極
W ウェハ

Claims (5)

  1. 載置した基板を吸着保持する基板保持ステージであって、
    基板を載置する載置面を備えた載置盤と、
    前記載置盤を厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、
    排気装置に通じる前記貫通孔内に配置された吸着ノズルと、を有し、
    前記吸着ノズルは、前記貫通孔の内側面と気密に接触する本体部と、基板を吸引する吸引部と、前記本体部の内部に形成され且つ一方の端部が前記排気装置に通じ、他方の端部が前記吸引部に連通する吸引流路と、を備え、
    前記吸引部は、前記載置盤の載置面よりも上方に突出して配置され、
    前記吸着ノズルは、前記載置盤上に載置された基板を前記吸引部で吸着したときに、前記排気装置の排気により、前記吸引部が前記載置盤側に移動するように構成され、
    前記貫通孔は円柱形状を有し、
    前記本体部は、前記貫通孔の内側面と摺動自在で且つ当該貫通孔を気密に塞ぐ直径の球体形状を有し、
    前記貫通孔の側面には、円環状の磁石が配置され、
    前記本体部には、前記円環状の磁石と平行に配置された強磁性体板が設けられ、
    前記吸引部が基板を吸着したときに、前記排気装置の排気によって前記本体部を前記吸引部と反対側に移動させるように作用する力が、前記磁石が前記本体部の強磁性体板を保持する力よりも大きくなることで、前記吸引部が前記載置盤側に移動することを特徴とする、基板保持ステージ。
  2. 載置した基板を吸着保持する基板保持ステージであって、
    基板を載置する載置面を備えた載置盤と、
    前記載置盤を厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、
    排気装置に通じる前記貫通孔内に配置された吸着ノズルと、を有し、
    前記吸着ノズルは、前記貫通孔の内側面と気密に接触する本体部と、基板を吸引する吸引部と、前記本体部の内部に形成され且つ一方の端部が前記排気装置に通じ、他方の端部が前記吸引部に連通する吸引流路と、を備え、
    前記吸引部は、前記載置盤の載置面よりも上方に突出して配置され、
    前記吸着ノズルは、前記載置盤上に載置された基板を前記吸引部で吸着したときに、前記排気装置の排気により、前記吸引部が前記載置盤側に移動するように構成され、
    前記貫通孔は円柱形状を有し、
    前記本体部は、前記貫通孔の内側面と摺動自在で且つ当該貫通孔を気密に塞ぐ直径の球体形状を有する強磁性材料であり、
    前記貫通孔の側面には、円筒形状の電磁石が配置され、
    前記吸引部が基板を吸着したときに、前記排気装置の排気によって前記本体部を前記吸引部と反対側に移動させるように作用する力が、前記電磁石が前記本体部を保持する力よりも大きくなることで、前記吸引部が前記載置盤側に移動することを特徴とする、基板保持ステージ。
  3. 載置した基板を吸着保持する基板保持ステージであって、
    基板を載置する載置面を備えた載置盤と、
    前記載置盤を厚み方向に貫通する複数の貫通孔と、
    排気装置に通じる前記貫通孔内に配置された吸着ノズルと、を有し、
    前記吸着ノズルは、前記貫通孔の内側面と気密に接触する本体部と、基板を吸引する吸引部と、前記本体部の内部に形成され且つ一方の端部が前記排気装置に通じ、他方の端部が前記吸引部に連通する吸引流路と、を備え、
    前記吸引部は、前記載置盤の載置面よりも上方に突出して配置され、
    前記吸着ノズルは、前記載置盤上に載置された基板を前記吸引部で吸着したときに、前記排気装置の排気により、前記吸引部が前記載置盤側に移動するように構成され、
    前記貫通孔は円柱形状を有し、
    前記本体部は、前記貫通孔の内側面と摺動自在で且つ当該貫通孔を気密に塞ぐ直径の球体形状を有する導電材料であり、
    前記貫通孔の内側面には、前記載置盤の厚み方向に延伸する一対の電極が、前記本体部と電気的に接触した状態で配置され、
    前記吸引部が基板を吸着したときに、前記排気装置の排気によって前記本体部を前記吸引部と反対側に移動させるように作用する力が、前記一対の電極に電流を流した時に前記本体部に作用するローレンツ力よりも大きくなることで、前記吸引部が当前記載置盤側に移動することを特徴とする、基板保持ステージ。
  4. 前記載置盤の貫通孔の内部における、前記本体部の上方であって前記吸引部の下方位置には、当該貫通孔の中心方向に向けて突出する係止部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板保持ステージ。
  5. 前記載置盤の内部には真空室が形成され、
    前記真空室は、前記吸引流路の前記排気装置と前記吸引部との間に設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板保持ステージ。
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