JP6315723B1 - 磁気研磨機 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨ムラを抑制することができる磁気研磨機を提供する。【解決手段】被研磨材と多数の研磨用小片とが収容される容器2と、磁石7が取り付けられて、容器2の下方に回転可能に配置された複数の回転板5と、各回転板5を当該回転板5の回転軸線A1周りに回転する第一回転機構6と、を備える。このように、容器2の下方に複数の回転板5が配置されているため、各回転板5の回転に伴う研磨用小片の遠心力により、容器2全体で研磨用小片が混ざり合う。このため、各回転板5の中央部の上方、及び、各回転板5の回転軸線A1の近傍でも、被研磨材の量が少なくなることが抑制される。これにより、研磨ムラを抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気を利用して被研磨材を研磨する磁気研磨機に関する。
従来から、磁気を利用して被研磨材を研磨する磁気研磨機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この磁気研磨機は、被研磨材と多数の研磨用小片とを収容する容器の下方に、1枚の磁石円盤を設けている。磁石円盤は、N極ゾーンとS極ゾーンとに分けられている。N極ゾーンには、上面をN極にした永久磁石が埋設されており、S極ゾーンには、上面をS極にした永久磁石が埋設されている。そして、この磁石円盤を高速で回転させると、容器に収容された多数の研磨用小片が自転しながら飛び跳ねる。これにより容器に収容された被研磨材が研磨される。
特開平04−026981号公報 特開平06−312362号公報
このような磁気研磨機では、研磨力が及ぶのは磁石円盤の磁力が及ぶ範囲に限られるが、磁石円盤の中央部には永久磁石が埋設されていない。このため、磁石円盤の中央部の上方では、被研磨材の研磨が行われにくい。しかも、磁石円盤を高速で回転させると、研磨用小片は、磁石円盤の回転軸線周りに高速で回転するため、研磨用小片に遠心力が働く。このため、磁石円盤の回転軸線の近傍では、被研磨材の研磨が行われにくい。
そこで、本発明は、研磨ムラを抑制することができる磁気研磨機を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気研磨機は、被研磨材と多数の研磨用小片とが収容される容器と、磁石が取り付けられて、容器の下方に回転可能に配置された複数の回転板と、回転板を当該回転板の回転軸線周りに回転する第一回転機構と、を備える。
この磁気研磨機では、容器の下方に複数の回転板が配置されているため、研磨用小片は、各回転板の磁力の影響を受けて被研磨材を研磨する。ここで、各回転板の中央部は磁力の影響を受けにくく、また、各回転板が回転することにより研磨用小片に遠心力が働く。しかしながら、容器の下方に複数の回転板が配置されているため、各回転板の回転に伴う研磨用小片の遠心力により、容器全体で研磨用小片が混ざり合う。このため、各回転板の中央部の上方、及び、各回転板の回転軸線の近傍でも、被研磨材の量が少なくなることが抑制される。これにより、研磨ムラを抑制することができる。
容器は、複数の回転板の上方で固定的に配置されていてもよい。この磁気研磨機では、容器が複数の回転板の上方で固定的に配置されるため、装置全体が大型化するのを抑制することができる。
各回転板の回転軸線は、容器を通ってもよい。この磁気研磨機では、各回転板の回転軸線が容器を通るため、回転板を密に配置することができる。これにより、装置全体が大型化するのを抑制することができる。
容器の下方に、4枚の回転板が配置されていてもよい。この場合、回転板は、当該回転板の回転軸線から互いに逆方向に延びる第一部分及び第二部分を有し、第一部分及び第二部分のそれぞれに、複数の磁石が取り付けられていてもよい。この磁気研磨機では、容器の下方に配置された4枚の回転板が、回転軸線から逆方向に延びる第一部分及び第二部分を有するため、4枚の回転板を密に配置することができる。これにより、研磨用小片が全体的に混ざりやすくなるとともに、研磨用小片の動きを更に複雑化することができる。
回転板は、第一回転機構により回転された際に、隣の回転板と略一定の離間距離を保つ形状に形成されていてもよい。この磁気研磨機では、回転板が回転した際に際に隣り合う回転板が略一定の離間距離を保つため、回転板の磁力の影響を受けない範囲を極めて小さくすることができるとともに、容器内での研磨用小片の動きを複雑化することができる。これにより、研磨ムラを更に抑制することができる。
1枚の回転板に、磁石として、上面側がN極となるように配置された第一磁石及び上面側がS極となるように配置された第二磁石の双方が取り付けられていてもよい。この磁気研磨機では、1枚の回転板に逆極性の磁石が取り付けられているため、1枚の回転板の回転により、研磨用小片を自転させながら飛び跳ねさせることができる。このため、複数の回転板を回転させることで、研磨用小片をより複雑に動かすことができる。
1枚の回転板に、磁石として、上面側がN極となるように配置された第一磁石又は上面側がS極となるように配置された第二磁石の何れか一方のみが取り付けられていてもよい。この磁気研磨機では、1枚の回転板に同極性の磁石が取り付けられているため、回転板を容易に製造することができる。この場合、隣り合う回転板に逆極性の磁石を取り付けることで、研磨用小片を自転させながら飛び跳ねさせることができる。
各回転板を回転可能かつ一体的に支持する支持部材と、支持部材を回転する第二回転機構と、を更に備えてもよい。この磁気研磨機では、第二回転機構が支持部材を回転することで、各回転板の回転軸線が、支持部材の回転軸線周りに回転する。これにより、研磨用小片の撹拌が更に促進されるため、研磨ムラを更に抑制することができる。
本発明によれば、研磨ムラを抑制することができる。
第一実施形態に係る磁気研磨機の概略断面図である。 回転板の配置を説明するための図である。 図1に示すIII−III線における概略断面図である。 図1に示すIV−IV線における概略断面図である。 (a)〜(d)は回転板の回転状態を説明するための図である。 第二実施形態に係る磁気研磨機の概略断面図である。 回転板の回転動作を説明するための図である。 回転板の変形例を示す図である。 回転板の変形例を示す図である。 回転板の変形例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
図1に示すように、第一実施形態に係る磁気研磨機1は、容器2と、磁場変動装置3と、を備える。
容器2は、被研磨材と多数の研磨用小片とが収容される容器である。容器2は、上方に開口を有する有底の容器本体部2aと、容器本体部2aの開口を開閉する蓋2bと、を備える。容器2は、アルミニウム等の非磁性金属、ABS樹脂、ポリプロピレン等の樹脂などの非磁性素材からなる。
容器2に収容される被研磨材は、非磁性素材からなる。被研磨材としては、特に限定されないが、例えば、指輪、指輪の枠、ペンダント、ブローチ等の宝飾品、ネジ、シャフト、時計の針等の精密機械部品、集積回路の部品などが用いられる。
容器2に収容される研磨用小片は、ステンレス等の弱い磁性を示す磁性素材からなる。研磨用小片としては、特に限定されないが、例えば、ピン状、棒状、板状、球状等の小片が用いられる。なお、容器2には、被研磨材及び研磨用小片の他に、界面活性剤の溶液、研磨助剤の溶液等が注入され場合がある。
磁場変動装置3は、容器2を載置するとともに、容器2に収容された研磨用小片を動かすために磁場を変動させるための装置である。磁場変動装置3は、隔離板4と、複数の回転板5と、第一回転機構6と、を備える。
隔離板4は、容器2が載置されるとともに、載置された容器2と回転板5とを隔離するための部材である。隔離板4は、平板により構成されて、水平に配置されている。そして、容器2は、隔離板4に載置されることで、複数の回転板5の上方で固定的に配置される。隔離板4は、非磁性素材からなる。隔離板4としては、例えば、強化ガラス板、アルミニウム板、強化プラスチック板等の強靭な素材のものが用いられる。
図1及び図2に示すように、回転板5は、磁石7が取り付けられて、容器2の下方に回転可能に配置された部材である。具体的には、回転板5は、隔離板4の下方の、隔離板4に対して僅かに離間する位置に配置されている。
磁場変動装置3には、回転板5a、回転板5b、回転板5c及び回転板5dの4枚の回転板5が設けられている。平面視において、回転板5a〜5dの回転軸線は、正方形の各頂点となる位置に配置されるとともに、隔離板4に載置された容器2を通る。そして、回転板5aの隣に回転板5bが、回転板5bの隣に回転板5cが、回転板5cの隣に回転板5dが、回転板5dの隣に回転板5aが、それぞれ配置されている。なお、回転板5a〜5dは、基本的に同じ形状であるため、以下では、特に区別して説明する場合を除き、回転板5として纏めて説明する。
各回転板5a〜5dには、それぞれ回転軸8が接続されており、各回転軸8は、第一回転機構6に回転可能に保持されている。各回転板5a〜5dの回転軸線A1(回転軸8)は、互いに平行に配置されている。なお、隔離板4が水平に配置されているため、回転軸線A1は、鉛直方向に延びる鉛直線となる。そして、回転板5a及び回転板5cと、回転板5b及び回転板5dとは、第一回転機構6により、互いに反対方向に回転する。例えば、回転板5a及び回転板5cは反時計回りに回転し、回転板5b及び回転板5dは時計回りに回転する。
隣り合う回転板5は、互いの回転領域Aの一部が重なり合う位置に配置されている。回転領域Aは、回転する回転板5が通る領域であり、図2の一点鎖線で囲まれた、回転軸線A1を中心とする円形の領域である。このため、隣り合う回転板5の回転軸線A1(回転軸8)の間隔は、回転板5の回転領域Aの直径よりも短くなっている。
回転板5は、第一回転機構6により回転された際に、隣の回転板5と略一定の離間距離を保つ形状に形成されている。回転板5の外形は、例えば、インボリュート曲線等から形成することができる。つまり、互いに噛合う4枚の回転板のインボリュート曲線を算出し、このインボリュート曲線よりも僅かに小さい線を、回転板5の外形線とする。これにより、回転板5は、第一回転機構6により回転された際に、隣の回転板5と略一定の離間距離を保つことができる。なお、隣り合う回転板5の離間距離は、必ずしも略一定である必要は無く、所定範囲内に収まればよい。この場合、当該離間距離の範囲は、回転板5の大きさ等にもよるが、例えば、5mm以上30mm以下とすることが好ましく、8mm以上25mm以下とすることが更に好ましく、10mm以上20mm以下とすることが特に好ましい。
具体的には、回転板5は、図2に示すように、ひょうたん型、まゆ型等と呼ばれる、中央部が細く両端部が太くなった変形楕円形状に形成されている。回転板5は、中央部に位置して回転軸8が接続される中央部51と、中央部51から互いに逆方向に延びる第一部分52及び第二部分53と、を有する。このため、第一部分52及び第二部分53は、回転軸線A1から互いに逆方向に延びる。中央部51は、細く絞られており、第一部分52及び第二部分53は丸く湾曲して太くなっている。そして、第一部分52及び第二部分53のそれぞれに、複数の磁石7が取り付けられている。回転板5に対する磁石7の取り付け構造は、特に限定されないが、例えば、回転板5に形成された凹部に磁石7が挿入された状態で、当該凹部に蓋が被せられた構造とすることができる。
第一部分52には、磁石7として、上面側がN極となるように配置された第一磁石7aが取り付けられている。第二部分53には、磁石7として、上面側がS極となるように配置された第一磁石7aが取り付けられている。このため、1枚の回転板5に、磁石7として、第一磁石7a及び第二磁石7bの双方が取り付けられている、なお、図面では、第一磁石7aを黒丸で示しており、第二磁石7bを白丸で示している。
第一部分52には、同じ大きさの4個の第一磁石7aが取り付けられており、それぞれ正三角形の各頂点及び中心となる位置に配置されている。第二部分53には、同じ大きさの4個の第二磁石7bが取り付けられており、それぞれ正三角形の各頂点及び中心となる位置に配置されている。そして、回転板5は、回転軸線A1を基準として、対称(点対称かつ線対称)な形状となっており、4個の第一磁石7aと4個の第二磁石7bとは、回転軸線A1を基準として対称(点対称かつ線対称)な位置に配置されている。
第一回転機構6は、各回転板5a〜5dを当該回転板5a〜5dの回転軸線A1周りに回転する。具体的に説明すると、第一回転機構6は、モータ11と、モータ11の回転軸12と、回転軸12に固定されたプーリ13と、回転板5a〜5dの何れか一つに接続された回転軸8に固定されたプーリ14と、回転板5a〜5dの各回転軸8に固定された4枚の連結歯車15と、回転板5a〜5dの各回転軸8を回転可能となるように一体的に支持する支持体16と、を備える。
回転軸12に固定されたプーリ13と回転軸8に固定されたプーリ14とには、無端ベルトが掛け渡されている。回転板5a〜5dの各回転軸8に固定された4枚の連結歯車15は、互いに噛合っている。具体的には、回転板5aの回転軸8に固定された連結歯車15は、回転板5bの回転軸8に固定された連結歯車15と噛合っており、回転板5bの回転軸8に固定された連結歯車15は、回転板5cの回転軸8に固定された連結歯車15と噛合っており、回転板5cの回転軸8に固定された連結歯車15は、回転板5dの回転軸8に固定された連結歯車15と噛合っており、回転板5dの回転軸8に固定された連結歯車15は、回転板5aの回転軸8に固定された連結歯車15と噛合っている。支持体16は、磁場変動装置3の筐体に直接的又は間接的に固定されている。
次に、磁気研磨機1の動作について説明する。まず、被研磨材と多数の研磨用小片を収容した容器2を隔離板4に載置する。そして、モータ11を回転させる。すると、モータ11が回転軸12を回転し、プーリ13からプーリ14に回転力が伝達される。プーリ14に伝達された回転力は、プーリ14が固定された回転軸8に固定された連結歯車15から残りの回転軸8に固定された残り3枚の連結歯車15に伝達される。そして、4枚の連結歯車15が回転することで、各回転軸8を介して回転板5a〜5dが回転する。これにより、回転板5a及び回転板5cと回転板5b及び回転板5dとが、互いに反対方向に回転する。
このようにして第一回転機構6が回転板5a〜5dを回転すると、回転板5a〜5dは、図5(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)の順にそれぞれ回転する。すると、回転板5a〜5dに取り付けられた第一磁石7a及び第二磁石7bが、容器2内の磁場を変動させる。これにより、容器2に収容された多数の研磨用小片が自転しながら飛び跳ね、容器2に収容された被研磨材が研磨される。
以上説明したように、本実施形態に係る磁気研磨機1では、容器2の下方に複数の回転板5が配置されているため、研磨用小片は、各回転板5の磁力の影響を受けて被研磨材を研磨する。ここで、各回転板5の中央部51は磁力の影響を受けにくく、また、各回転板5が回転することにより研磨用小片に遠心力が働く。しかしながら、容器2の下方に複数の回転板5が配置されているため、各回転板5の回転に伴う研磨用小片の遠心力により、容器2全体で研磨用小片が混ざり合う。このため、各回転板5の中央部51の上方、及び、各回転板5の回転軸線A1の近傍でも、被研磨材の量が少なくなることが抑制される。これにより、研磨ムラを抑制することができる。
また、容器2が複数の回転板5の上方で固定的に配置されるため、装置全体が大型化するのを抑制することができる。
また、各回転板5の回転軸線A1が容器2を通るため、回転板5を密に配置することができる。これにより、装置全体が大型化するのを抑制することができる。
また、容器2の下方に配置された4枚の回転板5a〜5dが、回転軸線A1から逆方向に延びる第一部分52及び第二部分53を有するため、4枚の回転板5a〜5dを密に配置することができる。これにより、研磨用小片が全体的に混ざりやすくなるとともに、研磨用小片の動きを更に複雑化することができる。
また、回転板5が回転した際に際に隣り合う回転板5が所定範囲の離間距離を保つため、回転板5の磁力の影響を受けない範囲を極めて小さくすることができるとともに、容器2内での研磨用小片の動きを複雑化することができる。これにより、研磨ムラを更に抑制することができる。
また、1枚の回転板5に逆極性の磁石が取り付けられているため、1枚の回転板5の回転により、研磨用小片を自転させながら飛び跳ねさせることができる。このため、複数の回転板5を回転させることで、研磨用小片をより複雑に動かすことができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態に係る磁気研磨機について説明する。第二実施形態は、基本的に第一実施形態と同様であるが、各回転板を一体的に回転させる構成を追加した点のみ、第一実施形態と相違する。このため、以下の説明では、第一実施形態と相違する事項のみを説明し、第一実施形態と同様の事項の説明を省略する。
図6に示すように、第二実施形態に係る磁気研磨機21では、磁場変動装置3は、更に、支持部材23と、第二回転機構22と、を備える。
支持部材23は、各回転板5a〜5dを回転可能かつ一体的に支持する部材である。具体的に説明すると、支持部材23は、回転板5a〜5dに接続された各回転軸8を回転可能に支持する。また、支持部材23は、磁場変動装置3の筐体に対して回転可能に支持されている。支持部材23の回転軸線A2は、回転板5の回転軸線A1と並行であり、各回転板5a〜5dの回転軸線A1の中央に位置する。このため、各回転板5a〜5dは、回転軸線A1周りに回転可能、かつ、回転軸線A2周りに回転可能となっている。
第二回転機構22は、支持部材23を回転軸線A2周りに回転する。具体的に説明すると、第二回転機構22は、モータ24と、モータ24の回転軸に固定された連結歯車25と、を備える。そして、連結歯車25が、支持部材23に噛み合っている。なお、連結歯車25と支持部材23との噛合い構造は、特に限定されないが、例えば、支持部材23の外周面を歯車とし、この歯車に連結歯車25を噛み合わせた構造としてもよい。
そして、被研磨材を研磨する際は、第一回転機構6のモータ11を回転させるとともに、第二回転機構22のモータ24を回転させる。すると、図8に示すように、第一回転機構6により回転板5a〜5dが回転軸線A1周りに回転するとともに、第二回転機構22により支持部材23が回転軸線A2周りに回転する。これにより、容器2に収容された多数の研磨用小片が自転しながら飛び跳ね、容器2に収容された被研磨材が研磨される。
このように、本実施形態に係る磁気研磨機21では、第二回転機構22が支持部材23を回転することで、各回転板5a〜5dの回転軸線A1が、支持部材23の回転軸線A2周りに回転する。これにより、研磨用小片の撹拌が更に促進されるため、研磨ムラを更に抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記実施形態では、第一磁石及び第二磁石の配置について具体的に説明したが、第一磁石及び第二磁石の配置は、適宜変更することができる。例えば、図8に示すように、第一磁石7aと第二磁石7bとの配置を適宜逆転させてもよい。
また、図9に示すように、1枚の回転板5に、磁石7として、上面側がN極となるように配置された第一磁石7a又は上面側がS極となるように配置された第二磁石7bの何れか一方のみが取り付けられているものとしてもよい。この場合、第一磁石7aのみが取り付けられた回転板5と、第二磁石7bのみが取り付けられた回転板5とを、隣り合わせることが好ましい。この場合、隣り合う回転板に逆極性の磁石を取り付けることで、研磨用小片を自転させながら飛び跳ねさせることができる。このように、1枚の回転板5に同極性の磁石が取り付けられることで、回転板5を容易に製造することができる。
また、上記実施形態では、回転板に取り付ける磁石の数、形状、大きさ、配置等について具体的に説明したが、回転板に取り付ける磁石の数、形状、大きさ、配置等は、適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、容器の下方に4枚の回転板が正方形の各頂点及び中心となる位置に配置されるものとして説明したが、容器の下方に配置される回転板の数、配置等は、適宜変更することができる。例えば、図10に示すように、容器の下方に2枚の回転板5が配置されるものとしてもよい。
また、上記実施形態では、回転板が変形楕円形状に形成されるものとして説明したが、回転板の形状は、特に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
1…磁気研磨機、2…容器、2a…容器本体部、2b…蓋、3…磁場変動装置、4…隔離板、5(5a〜5d)…回転板、51…中央部、52…第一部分、53…第二部分、6…第一回転機構、7…磁石、7a…第一磁石、7b…第二磁石、8…回転軸、11…モータ、12…回転軸、13…プーリ、14…プーリ、15…連結歯車、16…支持体、21…磁気研磨機、22…第二回転機構、23…支持部材、24…モータ、25…連結歯車、A…回転領域、A1…回転軸線、A2…回転軸線。

Claims (9)

  1. 被研磨材と多数の研磨用小片とが収容される容器と、
    磁石が取り付けられて、前記容器の下方に回転可能に配置された複数の回転板と、
    前記回転板を当該回転板の回転軸線周りに回転する第一回転機構と、を備え
    隣り合う前記回転板は、互いの回転領域の一部が重なり合う位置に配置されている、
    磁気研磨機。
  2. 前記容器は、前記複数の回転板の上方で固定的に配置される、
    請求項1に記載の磁気研磨機。
  3. 前記各回転板の回転軸線は、前記容器を通る、
    請求項1又は2に記載の磁気研磨機。
  4. 前記容器の下方に、4枚の前記回転板が配置されている、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の磁気研磨機。
  5. 前記回転板は、中央部が細く両端部が太くなった変形楕円形状に形成されて、当該回転板の回転軸線から互いに逆方向に延びる第一部分及び第二部分を有し、
    前記第一部分及び前記第二部分のそれぞれに、複数の前記磁石が取り付けられている、
    請求項4に記載の磁気研磨機。
  6. 前記回転板は、前記第一回転機構により回転された際に、隣の前記回転板と略一定の離間距離を保つ形状に形成されている、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の磁気研磨機。
  7. 1枚の前記回転板に、前記磁石として、上面側がN極となるように配置された第一磁石及び上面側がS極となるように配置された第二磁石の双方が取り付けられている、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の磁気研磨機。
  8. 1枚の前記回転板に、前記磁石として、上面側がN極となるように配置された第一磁石又は上面側がS極となるように配置された第二磁石の何れか一方のみが取り付けられている、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の磁気研磨機。
  9. 前記各回転板を回転可能かつ一体的に支持する支持部材と、
    前記支持部材を回転する第二回転機構と、を更に備える、
    請求項1〜8の何れか一項に記載の磁気研磨機。
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