JP2019055452A - 凸レンズ加工装置、凸レンズ加工方法、及び砥石 - Google Patents
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Abstract
【課題】配置に必要なスペースが小さく、かつ製造工程が簡易な凸レンズ加工装置を提供すること。【解決手段】凸レンズ加工装置は、光学部材からなる加工対象物に対して研削及び研磨加工を施すことにより凸レンズを加工する凸レンズ加工装置であって、回転軸を中心として同心円状に配置されている外周研削部、球面研削部、球面研磨部、面取研削部を有する砥石と、前記砥石を保持して前記回転軸を中心として一体的に回転する第1回転体と、前記加工対象物を保持して一体的に回転する第2回転体と、加工する凸レンズの曲率中心を中心として前記加工対象物を揺動するとともに、前記加工対象物の前記砥石に対する角度を調整する揺動部と、前記加工対象物の前記砥石に対する位置を調整する位置調整部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、凸レンズ加工装置、凸レンズ加工方法、及び砥石に関する。
従来、例えば内視鏡の光学系等に用いられる直径1mm以下の微小な凸レンズを研削する凸レンズ加工装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この凸レンズ加工装置では、砥石を揺動することにより、保持部(ワーク)に取り付けられた微小な加工対象物を所定の曲率の球面になるように正確に研削することができる。
その後、加工対象物の球面はウレタンパッド等により研磨される(例えば特許文献2参照)。さらに、加工対象物に対して心取加工が行われる(例えば特許文献3参照)。続いて、加工対象物が保持部から取り外され、保持部に取り付けられていた面の面取加工が行われる(例えば特許文献4参照)。
しかしながら、上述した凸レンズ加工方法では、各加工工程で異なる加工装置が必要であり、複数の加工装置が必要となる。その結果、加工装置を配置するために大きなスペースが必要になるとともに、製造工程も煩雑であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配置に必要なスペースが小さく、かつ製造工程が簡易な凸レンズ加工装置、凸レンズ加工方法、及び砥石を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る凸レンズ加工装置は、光学部材からなる加工対象物に対して研削及び研磨加工を施すことにより凸レンズを加工する凸レンズ加工装置であって、回転軸を中心として同心円状に配置されている外周研削部、球面研削部、球面研磨部、面取研削部を有する砥石と、前記砥石を保持して前記回転軸を中心として一体的に回転する第1回転体と、前記加工対象物を保持して一体的に回転する第2回転体と、加工する凸レンズの曲率中心を中心として前記加工対象物を揺動するとともに、前記加工対象物の前記砥石に対する角度を調整する揺動部と、前記加工対象物の前記砥石に対する位置を調整する位置調整部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る凸レンズ加工装置は、前記砥石は、前記球面研磨部が前記外周研削部、前記球面研削部、及び前記面取研削部より内側に位置しており、研磨面に研磨液を供給する研磨液供給部と、前記研磨液供給部とは供給経路が異なり、研削面に研削液を供給する研削液供給部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る凸レンズ加工装置は、前記外周研削部、及び前記球面研削部は、平面であり、前記面取研削部は、面取の角度に応じた突起部を有し、前記球面研磨部は、平面、又は前記加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、前記回転軸を中心に形成されたリング状の溝を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る凸レンズ加工装置は、前記外周研削部、及び前記球面研削部は、平面であり、前記面取研削部は、面取の角度に応じた突起部を有し、前記球面研磨部は、前記加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、前記回転軸上に曲率中心が位置する凹部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る凸レンズ加工方法は、上記の凸レンズ加工装置を用いてレンズを加工することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る砥石は、同心円状に配置されている外周研削部、球面研削部、球面研磨部、及び面取研削部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、配置に必要なスペースが小さく、かつ製造工程が簡易な凸レンズ加工装置、凸レンズ加工方法、及び砥石を実現することができる。
以下に、図面を参照して本発明に係る凸レンズ加工装置、凸レンズ加工方法、及び砥石の実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明は、凸レンズ加工装置、凸レンズ加工方法、及び砥石一般に適用することができる。
また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る凸レンズ加工装置の構成を示す概略的な模式図である。図2は、図1に示す研磨砥石の拡大図である。本実施の形態に係る凸レンズ加工装置100は、光学部材からなる加工対象物に対して研削及び研磨加工を施すことにより凸レンズを加工する凸レンズ加工装置である。
図1は、本発明の実施の形態に係る凸レンズ加工装置の構成を示す概略的な模式図である。図2は、図1に示す研磨砥石の拡大図である。本実施の形態に係る凸レンズ加工装置100は、光学部材からなる加工対象物に対して研削及び研磨加工を施すことにより凸レンズを加工する凸レンズ加工装置である。
図1、図2に示すように、凸レンズ加工装置100は、加工対象物1に対向するように配置されており、加工対象物1を研削及び研磨する砥石2と、砥石2を保持して砥石回転軸A1を中心として一体的に回転する第1回転体3と、砥石2を含む砥石ユニットを駆動させる砥石ユニット駆動部4と、加工対象物1を保持してレンズ回転軸A2を中心として一体的に回転する第2回転体5と、加工対象物1を保持する後述するホルダを含むホルダユニットを駆動するホルダユニット駆動部6と、加工する凸レンズの曲率中心である揺動軸A3を中心として加工対象物1を揺動するとともに、加工対象物1の砥石2に対する角度を調整する揺動部7と、揺動部7を含む揺動ユニットを駆動させる揺動ユニット駆動部8と、研削面に研削液を供給する研削液供給部9と、研磨面に研磨液を供給する研磨液供給部10と、加工対象物1の砥石2に対する位置を調整する位置調整部11と、位置調整部11を含む位置調整ユニットを駆動させる位置調整ユニット駆動部12と、位置調整ユニット駆動部12が載置されている台座13と、凸レンズ加工装置100全体を統括的に制御する制御装置14と、を備える。
加工対象物1は、ガラス、結晶材料、セラミック等からなる。加工対象物1は、例えば内視鏡用等の直径5mm以下の極めて小さいレンズに加工される。
砥石2は、加工対象物1を研磨する研磨砥石21と、加工対象物1を研削する研削砥石22と、を有する。
図3は、図1に示す砥石及び第1回転体の断面図である。図3に示すように、研磨砥石21は、砥石回転軸A1に直交する面内において、研削砥石22より内側に配置されている。研磨砥石21は、例えばウレタンパッドである。研磨砥石21は、球面研磨部211として加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、砥石回転軸A1を中心に形成されたリング状の溝211aを有する。その結果、加工対象物1と溝211aの内面とが線接触するため、研磨時間を短くすることができる。
研削砥石22は、砥石回転軸A1に直交する面内において、最も外側に配置されている外周研削部221と、外周研削部221の内側に配置されている球面研削部222と、球面研削部222の内側に配置されている面取研削部223と、を有する。研磨砥石21は、砥石回転軸A1に直交する面内において、研削砥石22の内側に配置されており、球面研磨部211、外周研削部221、球面研削部222、及び面取研削部223は、砥石回転軸A1を中心とした同心円状に配置されている。また、研磨砥石21、外周研削部221、球面研削部222、及び面取研削部223は、砥石回転軸A1の方向に沿って段差を付けて配置されている。研削砥石22は、金属又は合金の表面にダイヤモンドを電着した電着砥石、又はメタル砥石、レジン砥石等である。外周研削部221は、球面研削部222よりも砥粒の大きさ(メッシュ)が大きい。外周研削部221及び球面研削部222は、平面である。面取研削部223は、面取の角度(例えば45度)に応じた突起部223aを有する。
また、砥石2は、研磨砥石21の外周に形成された研磨液排出路23と、研磨砥石21の中心に形成された貫通孔24と、研磨液排出路23の外側に形成された壁部25と、を有する。
第1回転体3は、砥石ユニット駆動部4によって砥石回転軸A1を軸に回転する。第1回転体3は、砥石ユニット駆動部4にチャックにより固定されている。
砥石ユニット駆動部4は、例えばDD(Direct Drive)モータ、スピンドルモータを含み、制御装置14による制御のもと、第1回転体3を回転させる。また、砥石ユニット駆動部4は、LM(Linear Motion)ガイド(登録商標)、ステッピングモータ、サーボモータ等の直動モータを含み、制御装置14による制御のもと、第1回転体3を砥石回転軸A1に沿った方向(図1の矢印Z方向)に移動させることにより、砥石2の垂直方向の位置を調整する。
第2回転体5は、ホルダユニット駆動部6によってレンズ回転軸A2を軸に回転する。図4は、図1に示す加工対象物及び第2回転体の側面図である。第2回転体5は、ガラスヤトイ5aと、ホルダ5bと、を有する。加工対象物1は、ワックス又は接着剤でガラスヤトイ5aに貼りつけられている。ガラスヤトイ5aは、ワックス又は接着剤でホルダ5bに貼りつけられている。ホルダ5bは、ホルダユニット駆動部6にチャックにより固定されている。
ホルダユニット駆動部6は、例えばDDモータ、スピンドルモータであり、制御装置14による制御のもと、第2回転体5を回転させる。
揺動部7は、コの字状のアームを含み、アームには位置調整部11を介して第2回転体5が固定されている。揺動部7は、アームの左右の腕部分の端部が揺動ユニット駆動部8に保持されており、揺動軸A3を軸に揺動するとともに、第2回転体5の砥石2に対する角度を調整する。このとき、腕部分の長さが所定の長さにされているため、揺動部7は、加工する凸レンズの曲率中心を中心として第2回転体5に固定された加工対象物1を揺動する。また、アームには、研削液供給部9及び研磨液供給部10が固定されている。
揺動ユニット駆動部8は、例えばDDモータであり、制御装置14による制御のもと、加工対象物1を回転及び揺動させる。
研削液供給部9と研磨液供給部10とは、互いに研削液又は研磨液の供給経路が異なる。研削液供給部9は、研削液を加工面に供給する。研磨液供給部10は、例えば酸化セリウム、酸化ジルコニウムを含む液体研磨剤である研磨液を加工面に供給する。
位置調整部11は、第1位置調整部111と、第2位置調整部112と、を有する。第1位置調整部111及び第2位置調整部112は、LMガイド、ステッピングモータ、サーボモータ等の直動モータを含む。第1位置調整部111は、加工対象物1及び第2回転体5を一体的にレンズ回転軸A2(図1の矢印W方向)に沿って移動させることにより、加工対象物1のレンズ回転軸A2に沿った方向の位置を調整する。第1位置調整部111は、バネ等により加工対象物1を砥石2に押し当てるように付勢する機構を有していてもよい。第2位置調整部112は、揺動部7全体を揺動軸A3及び重力の方向に直交する方向(図1の矢印Y方向)に沿って移動させることにより、加工対象物1の水平方向の位置を調整する。
位置調整ユニット駆動部12は、制御装置14による制御のもと、第1位置調整部111及び第2位置調整部112を駆動させる。
台座13は、載置された第2位置調整部112を移動可能に保持する。
制御装置14は、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータによって実現され、所定の制御プログラムをCPU(Central Processing Unit)等のハードウェアに読み込むことにより、凸レンズ加工装置100の各部に対する制御を行う。具体的には、制御装置14は、砥石ユニット駆動部4、ホルダユニット駆動部6、揺動ユニット駆動部8、位置調整ユニット駆動部12を制御し、加工対象物1と砥石2との相対的な位置関係を制御する。
次に、凸レンズ加工装置100を用いた凸レンズ加工方法を説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る凸レンズ加工装置を用いた凸レンズ加工方法を示すフローチャートである。図5に示すように、はじめに、ホルダユニット駆動部6が第2回転体5を回転させることにより加工対象物1を回転させるとともに、砥石ユニット駆動部4が第1回転体3を回転させることにより砥石2を回転させる(ステップS1)。
続いて、研削液供給部9から研削液を供給しながら、加工対象物1の外周研削加工を行う(ステップS2)。図6は、外周研削加工を行う様子を表す図である。図6に示すように、制御装置14による制御のもと、位置調整部11が加工対象物1のW方向、Y方向の位置を調整するとともに、砥石ユニット駆動部4が砥石2のZ方向の位置を調整し、さらに揺動ユニット駆動部8が加工対象物1の角度を調整することにより、レンズ回転軸A2を外周研削部221と水平にして、加工対象物1及びガラスヤトイ5aを外周研削部221に当接させ、加工対象物1の外径を球面加工しやすい大きさになるまで研削する。このとき、加工対象物1とともにガラスヤトイ5aも研削されて外径が小さくなる。
図7は、外周研削加工を行った後の加工対象物及びガラスヤトイを表す図である。外周研削加工を行うと、図7に示すように、加工対象物1及びガラスヤトイ5aの外径が所定の大きさになる。
さらに、研削液供給部9から研削液を供給しながら、加工対象物1の球面研削加工を行う(ステップS3)。図8は、球面研削加工する様子を表す図である。図8に示すように、制御装置14による制御のもと、位置調整部11が加工対象物1のW方向、Y方向の位置を調整するとともに、砥石ユニット駆動部4が砥石2のZ方向の位置を調整し、さらに揺動ユニット駆動部8が揺動部7を揺動させることにより、加工対象物1を所定の揺動中心点Cを中心として揺動させながら球面研削部222に当接させ、加工対象物1の先端側の面を所定の曲率の球面になるように研削する。
図9は、球面研削加工を行った後の加工対象物及びガラスヤトイを表す図である。球面研削加工を行うと、図9に示すように、加工対象物1の先端側の面が球面になる。
その後、研磨液供給部10から研磨液を供給しながら、加工対象物1の球面研磨加工を行う(ステップS4)。図10は、球面研磨加工を行う様子を表す図である。図10に示すように、制御装置14による制御のもと、位置調整部11が加工対象物1のW方向、Y方向の位置を調整するとともに、砥石ユニット駆動部4が砥石2のZ方向の位置を調整し、さらに揺動ユニット駆動部8が揺動部7を揺動させることにより、加工対象物1を所定の揺動中心点Cを中心として揺動させながら球面研磨部211に当接させ、加工対象物1の先端の球面を研磨する。なお、凸レンズ加工装置100では、研磨砥石21が研削砥石22より内側に配置されており、研削時に排出されるスラッジが遠心力により外側に排除されるため、スラッジの影響を受けやすい研磨時におけるスラッジの悪影響が抑制されている。また、研磨時に研磨液は遠心力により壁部25側に移動し、研磨液排出路23を介して貫通孔24から排出されるため、研磨液が研削砥石22に付着することも防止されている。
続いて、研削液供給部9から研削液を供給しながら、加工対象物1の心取加工を行う(ステップS5)。図11は、心取加工を行う様子を表す図である。図11に示すように、制御装置14による制御のもと、位置調整部11が加工対象物1のW方向、Y方向の位置を調整するとともに、砥石ユニット駆動部4が砥石2のZ方向の位置を調整し、さらに揺動ユニット駆動部8が加工対象物1の角度を調整することにより、レンズ回転軸A2を球面研削部222と水平にして、加工対象物1及びガラスヤトイ5aを球面研削部222に当接させ、加工対象物1の心取を行うとともに、加工対象物1の外径が所定の仕上げ径になるまで研削する。このとき、加工対象物1とともにガラスヤトイ5aも研削されて外径が小さくなる。
図12は、心取加工を行った後の加工対象物及びガラスヤトイを表す図である。心取加工を行うと、図12に示すように、加工対象物1及びガラスヤトイ5aの外径が所定仕上げ径になる。
最後に、研削液供給部9から研削液を供給しながら、加工対象物1の面取加工を行う(ステップS6)。図13は、面取加工を行う様子を表す図である。図13に示すように、制御装置14による制御のもと、位置調整部11が加工対象物1のW方向、Y方向の位置を調整するとともに、砥石ユニット駆動部4が砥石2のZ方向の位置を調整し、さらに揺動ユニット駆動部8が加工対象物1の角度を調整することにより、レンズ回転軸A2を面取研削部223に形成されている突起部223aの上面と水平にして、加工対象物1及びガラスヤトイ5aを面取研削部223の突起部223aに当接させ、加工対象物1の面取りを行う。面取りを行うことにより、バリを防止することができる。
図14は、面取り加工を行った後の加工対象物及びガラスヤトイを表す図である。図14に示すように、加工対象物1の基端側が面取りされ、面取研削部223の突起部223aのテーパ角度に応じた角度の面が形成される。
以上説明したように、実施の形態によれば、1つの加工装置で外周研削加工、球面研削加工、球面研磨加工、心取加工、面取加工を行うことができる。その結果、配置に必要なスペースが小さく、かつ製造工程が簡易な凸レンズ加工装置を実現することができる。さらに、複数の加工装置を製造する場合に比べて、製造コストも削減できる。
また、実施の形態によれば、加工対象物1をガラスヤトイ5aから剥がさずに全ての工程を行えるため、偏心が生じることがなく、心出加工を行う必要がない。その結果、砥石2による加工量を抑制することができ、砥石2の摩耗量を低減させることができる。
また、凸レンズ加工装置100では、球面研削部222が平面であり、加工対象物1を揺動させることにより球面加工を行うため、揺動のさせ方を変化させることにより、1つの凸レンズ加工装置100で大きさや曲率の異なる凸レンズや、非球面レンズを製造することが可能となる。同様に、1つの凸レンズ加工装置100で種々の凸レンズを製造するために、球面研磨部211を平面としてもよい。
さらに、凸レンズ加工装置100では、面取研削部223の突起部223aに対する接触位置や面取研削部223の突起部223aによる研削量を調整することにより、面取量を調整することができる。
(変形例)
図15は、実施の形態の変形例に係る凸レンズ加工装置の研磨砥石の拡大図である。図15に示すように、実施の形態の変形例に係る凸レンズ加工装置の砥石2Aにおいて、研磨砥石21Aは、球面研磨部211Aとして加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、砥石回転軸A1上に曲率中心が位置する凹部211Aaを有する。その結果、加工対象物1と溝211aの内面とが線接触するため、研磨時間を短くすることができる。さらに、凹部211Aaの曲率中心がレンズ回転軸A2上に位置するため、高精度なレンズ研磨が可能である。
図15は、実施の形態の変形例に係る凸レンズ加工装置の研磨砥石の拡大図である。図15に示すように、実施の形態の変形例に係る凸レンズ加工装置の砥石2Aにおいて、研磨砥石21Aは、球面研磨部211Aとして加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、砥石回転軸A1上に曲率中心が位置する凹部211Aaを有する。その結果、加工対象物1と溝211aの内面とが線接触するため、研磨時間を短くすることができる。さらに、凹部211Aaの曲率中心がレンズ回転軸A2上に位置するため、高精度なレンズ研磨が可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表し、かつ記述した特定の詳細及び代表的な実施の形態に限定されるものではない。従って、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 加工対象物
2、2A 砥石
3 第1回転体
4 砥石ユニット駆動部
5 第2回転体
5a ガラスヤトイ
5b ホルダ
6 ホルダユニット駆動部
7 揺動部
8 揺動ユニット駆動部
9 研削液供給部
10 研磨液供給部
11 位置調整部
12 位置調整ユニット駆動部
13 台座
14 制御装置
21、21A 研磨砥石
22 研削砥石
23 研磨液排出路
24 貫通孔
25 壁部
111 第1位置調整部
112 第2位置調整部
211、211A 球面研磨部
211a 溝
211Aa 凹部
221 外周研削部
222 球面研削部
223 面取研削部
223a 突起部
100 凸レンズ加工装置
2、2A 砥石
3 第1回転体
4 砥石ユニット駆動部
5 第2回転体
5a ガラスヤトイ
5b ホルダ
6 ホルダユニット駆動部
7 揺動部
8 揺動ユニット駆動部
9 研削液供給部
10 研磨液供給部
11 位置調整部
12 位置調整ユニット駆動部
13 台座
14 制御装置
21、21A 研磨砥石
22 研削砥石
23 研磨液排出路
24 貫通孔
25 壁部
111 第1位置調整部
112 第2位置調整部
211、211A 球面研磨部
211a 溝
211Aa 凹部
221 外周研削部
222 球面研削部
223 面取研削部
223a 突起部
100 凸レンズ加工装置
Claims (6)
- 光学部材からなる加工対象物に対して研削及び研磨加工を施すことにより凸レンズを加工する凸レンズ加工装置であって、
回転軸を中心として同心円状に配置されている外周研削部、球面研削部、球面研磨部、面取研削部を有する砥石と、
前記砥石を保持して前記回転軸を中心として一体的に回転する第1回転体と、
前記加工対象物を保持して一体的に回転する第2回転体と、
加工する凸レンズの曲率中心を中心として前記加工対象物を揺動するとともに、前記加工対象物の前記砥石に対する角度を調整する揺動部と、
前記加工対象物の前記砥石に対する位置を調整する位置調整部と、
を備えることを特徴とする凸レンズ加工装置。 - 前記砥石は、前記球面研磨部が前記外周研削部、前記球面研削部、及び前記面取研削部より内側に位置しており、
研磨面に研磨液を供給する研磨液供給部と、
前記研磨液供給部とは供給経路が異なり、研削面に研削液を供給する研削液供給部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の凸レンズ加工装置。 - 前記外周研削部、及び前記球面研削部は、平面であり、
前記面取研削部は、面取の角度に応じた突起部を有し、
前記球面研磨部は、平面、又は前記加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、前記回転軸を中心に形成されたリング状の溝を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の凸レンズ加工装置。 - 前記外周研削部、及び前記球面研削部は、平面であり、
前記面取研削部は、面取の角度に応じた突起部を有し、
前記球面研磨部は、前記加工する凸レンズの曲率と略等しい曲率を有し、前記回転軸上に曲率中心が位置する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の凸レンズ加工装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の凸レンズ加工装置を用いてレンズを加工することを特徴とする凸レンズ加工方法。
- 同心円状に配置されている外周研削部、球面研削部、球面研磨部、及び面取研削部を備えることを特徴とする砥石。
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2017
- 2017-09-21 JP JP2017181151A patent/JP2019055452A/ja active Pending
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