JP6315277B2 - 鋼板コンクリート構造 - Google Patents

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本発明は、外殻鋼板内にコンクリートを一体に充填してなる鋼板コンクリート構造に関する。
鋼板コンクリート構造(SC構造)は、外殻となる主鋼板を型枠としてその内部にコンクリートを充填し、主鋼板の内面に植設したスタッドボルトを介して主鋼板とコンクリートを一体化して構成される。また、このような鋼板コンクリート構造は大断面の頑強な構造部材を効率的に施工できる。このため、例えば特許文献1に示されるように原子力施設への適用が提案、実用化されている。
特許第3309290号公報
ここで、例えば、図4及び図5(図1)に示すように、原子炉格納容器1に鋼板コンクリート構造Aを採用する場合には、異常時に原子炉格納容器1の内部が高温高圧の状態になることから、外殻の外側主鋼板2と内側主鋼板3の間に鉛直リブ鋼板4を設け、高内圧による原子炉格納容器1の面外変形を鉛直リブ鋼板4によって低減させることが検討されている。
しかしながら、内圧や高温が原子炉格納容器1の内側主鋼板3に作用したとき、鉛直リブ鋼板4がない場合には円筒状に膜力として均一な応力が発生する。これに対し、鉛直リブ鋼板4を備えた鋼板コンクリート構造Aを原子炉格納容器1に採用した場合には、鉛直リブ鋼板4が外側主鋼板2と内側主鋼板3に溶接され、且つコンクリート5で面外拘束されているため、内圧による主鋼板3(2)の膜力(引張力)及び高温による熱伸びが鉛直リブ鋼板4との接合部で拘束される。これにより、接合部近傍の主鋼板2、3に面内応力集中が発生し、この部分で主鋼板2、3の耐力が決まってしまうため、円筒シェル壁としての合理的な設計ができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、主鋼板と鉛直リブ鋼板の接合部近傍に面内応力集中が発生することを防止できる鋼板コンクリート構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の鋼板コンクリート構造は、間隔をあけて隣り合う一対の主鋼板と、一方の主鋼板に一側端部を、他方の主鋼板に他側端部をそれぞれ接続して前記一対の主鋼板の間に配設されるリブ鋼板とを備え、前記一対の主鋼板の間にコンクリートを充填してなる鋼板コンクリート構造であって、前記リブ鋼板が前記一側端部と前記他側端部にそれぞれ、面外方向に突出する係止部を備えて形成され、前記一方の主鋼板と前記他方の主鋼板にそれぞれ、前記係止部を係止して前記リブ鋼板の一側端部と他側端部を前記主鋼板に接続するための係止受部が一体に固設され、且つ、前記リブ鋼板の係止部が前記主鋼板の面内方向に所定の隙間を設けた状態で前記係止受部に係止されていることを特徴とする。
本発明の鋼板コンクリート構造においては、一対の主鋼板に一体に固設された係止受部にリブ鋼板の係止部を係止させることで、リブ鋼板の一側端部と他側端部をそれぞれ、主鋼板に接続することができる。
また、このとき、リブ鋼板の係止部が係止受部との間に隙間を設けた状態で係止受部に係止され、且つ主鋼板の面内方向に隙間が設けられていることにより、前記隙間の大きさに応じた量だけ、リブ鋼板の一側端部と他側端部を主鋼板に相対変位可能に接続することができる。
これにより、リブ鋼板の一側端部や他側端部を接続した接合部の主鋼板に面内応力集中が発生することを防止できる。よって、従来と比較し、鋼板コンクリート構造を合理的に設計することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る鋼板コンクリート構造(原子炉格納容器)を示す平面図である。 図1のM1部を示す図であり、本発明の一実施形態に係る鋼板コンクリート構造を示す平面図である。 図2のN1部を示す図であり、本発明の一実施形態に係る鋼板コンクリート構造のリブ鋼板と主鋼板の接合部を示す平面図である。 図1のM2部を示す図であり、従来の鋼板コンクリート構造を示す平面図である。 図4のN2部を示す図であり、従来の鋼板コンクリート構造のリブ鋼板と主鋼板の接合部を示す平面図である。
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係る鋼板コンクリート構造について説明する。ここで、本実施形態は、原子炉格納容器の円筒シェル壁に本発明にかかる鋼板コンクリート構造を適用するものとして説明を行う。
本実施形態の鋼板コンクリート構造Bは、図1に示すように、円筒状に形成された内側主鋼板(一方の主鋼板)3と、内側主鋼板3と同心状に配設され、内側主鋼板3に対して外側に所定の間隔をあけて配設された円筒状の外側主鋼板(他方の主鋼板)2と、内側主鋼板3の外面及び外側主鋼板2の内面にそれぞれ植設された複数のスタッド6と、一側端部4aを内側主鋼板3の外面に、他側端部4bを外側主鋼板2の内面にそれぞれ接続して設けられた複数の鉛直リブ鋼板(リブ鋼板)4と、内側主鋼板3と外側主鋼板2の間に充填されるコンクリート5とを備えて構成されている。
一方、本実施形態の鋼板コンクリート構造Bにおいては、図2及び図3(図1)に示すように、鉛直リブ鋼板4が両側端部4a、4b側にそれぞれリブフランジ4cを溶接するなどして一体に設け、両側端部4a側を断面T字状に形成されている。すなわち、本実施形態の鉛直リブ鋼板4は、一側端部4aと他側端部4bにそれぞれ、リブ鋼板4の面外方向に突出する係止部7(リブフランジ4c)を備えて形成されている。
また、内側主鋼板3の外面と外側主鋼板2の内面にはそれぞれ、一対の断面L字状のシヤーキー8が溶接するなどして一体に固設されている。このとき、これら一対のシヤーキー8は、断面T字状で上下方向に延びる係合空間9を形成するように配設されている。そして、一対のシヤーキー8によって形成された断面T字状の係合空間9に鉛直リブ鋼板4の断面T字状の両側端部4a、4b(リブフランジ4c)を挿入して係合させることにより、リブフランジ4cがシヤーキー8に係止され、鉛直リブ鋼板4の両側端部4a、4bが内側主鋼板3や外側主鋼板2に接続されている。
すなわち、本実施形態の鋼板コンクリート構造Bにおいては、内側主鋼板3と外側主鋼板2にそれぞれ、係止部7を係止して鉛直リブ鋼板4の一側端部4aと他側端部4bを内側主鋼板3と外側主鋼板2に接続するための係止受部10(一対のシヤーキー8)が一体に固設されている。そして、鉛直リブ鋼板4の係止部7を係止受部10に係止させることによって、鉛直リブ鋼板4の両側端部4a、4bが内側主鋼板3や外側主鋼板2に接続されている。
さらに、本実施形態の鋼板コンクリート構造Bでは、鉛直リブ鋼板4のリブフランジ4cで構成された係止部7が内側主鋼板3や外側主鋼板2の面内方向に所定の隙間Hを設けた状態で一対のシヤーキー8で構成された係止受部10に係止されている。
さらに、シヤーキー8の外周には発泡スチロールなどの絶縁材11がシヤーキー8を被覆するように取り付けられ、この状態でコンクリート5に埋設されている。
そして、上記のように構成した本実施形態の鋼板コンクリート構造Bでは、コンクリート支圧力が作用したり、高温/高圧にさらされるなどして、鉛直リブ鋼板4の側端部4a、4bと内側主鋼板3や外側主鋼板2との接合部に面外せん断力が作用した際に、鉛直リブ鋼板4の係止部7を係止受部10との間の隙間Hの分だけ変位させることができる。
これにより、従来の鉛直リブ鋼板4の側端部4a、4bを主鋼板2、3に溶接した場合のように、鉛直リブ鋼板4の一側端部4aや他側端部4bを接続した主鋼板2、3の接合部に面内応力集中が発生することがなくなる。
したがって、本実施形態の鋼板コンクリート構造Bにおいては、内側主鋼板3と外側主鋼板2に一体に固設された係止受部10にリブ鋼板4の係止部7を係止させることで、リブ鋼板4の一側端部4aと他側端部4bをそれぞれ、主鋼板2、3に接続することができる。
そして、このとき、リブ鋼板4の係止部7が係止受部10との間に隙間Hを設けた状態で係止受部10に係止され、且つ主鋼板2、3の面内方向に隙間Hが設けられていることにより、前記隙間Hの大きさに応じた量だけ、リブ鋼板4の一側端部4aと他側端部4bを主鋼板2、3に相対変位可能に接続することができる。
これにより、リブ鋼板4の一側端部4aや他側端部4bを接続した接合部の主鋼板2、3に面内応力集中が発生することを防止できる。よって、従来と比較し、鋼板コンクリート構造Bを合理的に設計することが可能になる。
以上、本発明に係る鋼板コンクリート構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、鋼板コンクリート構造Bが原子炉格納容器1を構成するものとしたが、勿論、本発明にかかる鋼板コンクリート構造Bは原子炉格納容器1に限らず、あらゆる構造物に適用可能である。
また、係止部7がリブフランジ4c、係止受部10がシヤーキー8によって構成されているものとしたが、勿論、これに限定する必要もない。
1 原子炉格納容器
2 外側主鋼板(他方の主鋼板)
3 内側主鋼板(一方の主鋼板)
4 鉛直リブ鋼板(リブ鋼板)
4a 一側端部
4b 他側端部
4c リブフランジ
5 コンクリート
6 スタッド
7 係止部
8 シヤーキー
9 係合空間
10 係止受部
11 絶縁材
A 従来の鋼板コンクリート構造
B 鋼板コンクリート構造

Claims (1)

  1. 間隔をあけて隣り合う一対の主鋼板と、一方の主鋼板に一側端部を、他方の主鋼板に他側端部をそれぞれ接続して前記一対の主鋼板の間に配設されるリブ鋼板とを備え、前記一対の主鋼板の間にコンクリートを充填してなる鋼板コンクリート構造であって、
    前記リブ鋼板が前記一側端部と前記他側端部にそれぞれ、面外方向に突出する係止部を備えて形成され、
    前記一方の主鋼板と前記他方の主鋼板にそれぞれ、前記係止部を係止して前記リブ鋼板の一側端部と他側端部を前記主鋼板に接続するための係止受部が一体に固設され、
    且つ、前記リブ鋼板の係止部が前記主鋼板の面内方向に所定の隙間を設けた状態で前記係止受部に係止されていることを特徴とする鋼板コンクリート構造。
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