JP6314159B2 - タイヤビード用の環状のエイペックスフィラーを形成する装置および方法 - Google Patents

タイヤビード用の環状のエイペックスフィラーを形成する装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、後にビードリングに貼り付けて、車両タイヤの製造用のタイヤビード組立体を形成することができる環状のエイペックスフィラーを形成する装置に関する。
例えば、そのような装置は、国際公開第2005/118271号によって知られている。この公知の装置は、エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラーを支持する円筒状成形機と、円筒状成形機にエイペックスフィラーを送る送り組立体と、成形機に隣接して位置決め可能であり、ビードコアリングを支持するドラムとを有している。円筒状成形機は、所定長さのエイペックスフィラーの先端を把持し、所定長さのエイペックスフィラーが円筒状成形機に1回巻きつけられる間、その先端を円筒状成形機上に保持する第1のグリッパを有している。送り組立体は、所定長さのエイペックスフィラーの後端を把持する第2のグリッパであって、円筒状成形機に向かって、かつ円筒状成形機から離れるように移動可能な第2のグリッパを有している。この装置は、所定長さのエイペックスフィラーが円筒状成形機に1回巻きつけられたときに、そのエイペックスフィラーの互いに揃えられた切断端部同士を接合するスプライシングユニットをさらに備えている。円筒状成形機は、周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の剛性フィンガーによって画定され、フィンガーは、半径方向に移動するように取り付けられた支持部材にヒンジ連結されている。支持部材は、カムスロット、特に支持部材後方のプレートに設けられたらせん状スロットに受け入れられたカムフォロア突起を備えている。支持部材の半径方向位置は、らせん状スロットを有するプレートを支持部材に対して回転させることで調整される。また、各支持部材は、らせん状スロットを貫通して延びる突起を有するアクチュエータにリンク機構を介して連結された1つのフィンガーを備えている。らせん状スロットを有するプレートが支持部材に向かって移動すると、アクチュエータは、リンク機構を押してフィンガーを揺動させ、円筒状成形機に巻きつけられたエイペックスフィラーを反転させ、それにより、エイペックスフィラーのベース部は、ビードコアリングを取り囲んでビードコアリングに接着し、エイペックスフィラーのテーパー部は、ほぼ半径方向外側に延びることができる。
上述の装置は、らせん状スロットを有するプレートの駆動装置との継手を設ける必要があるために、かつ、フィンガー自体を動かすためのアクチュエータおよびリンク機構を有する支持部材の構造のために複雑である。
本発明の目的は、環状のエイペックスフィラーを形成するエイペックスフィラーストリップを取り扱う改良された装置を提供することである。
第1の態様によれば、本発明は、環状のエイペックスフィラーを形成する装置であって、
エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラーを支持する円筒状成形機であって、回転軸と、周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の剛性フィンガーとを有し、フィンガーが、円筒状成形機に巻きつけられたエイペックスフィラーを反転させるように、支持部材に移動可能に連結され、支持部材が、実質的に半径方向に延びる案内部材に移動可能に連結され、案内部材が、回転軸に連結されている、円筒状成形機と、
支持部材を半径方向内側または外側に移動させるように構成された設定ユニットと、
円筒状成形機にエイペックスフィラーを送る送り組立体と、を有する装置において、
回転軸が、中空の回転軸であり、フィンガーが、リンク機構を介して、中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延びるプッシュ/プル軸に連結された駆動部材に連結されていることを特徴とする装置を提供する。中空の回転軸を貫通して延びるプッシュ/プル軸は、少なくとも、国際公開第2005/118271号に開示された、らせん状スロットを貫通して延びる比較的細い突起を使用する各支持部材用のアクチュエータと比較すると、円筒状成形機に巻きつけられたエイペックスフィラーを反転させるためにフィンガーを移動させる、より安定した駆動装置を提供する。
一実施態様では、少なくとも1つのリンク機構が、少なくとも1つのフィンガーに連結されたホイールギアと、ホイールギアに作動的に連結されたラックギアとを有している。ラックギアが、プッシュ/プル軸によって往復移動可能な駆動部材に連結されている。ホイールギアとラックギアとは共に、少なくとも国際公開第2005/118271号に開示された多重レバー伝動装置と比較すると、コンパクトな伝動装置を形成する。さらに、プッシュ/プル軸の特定の範囲の往復移動と組み合わせてフィンガーの所望の反転動作を実現する所望の伝達比を得るために、本発明のホイールギア・ラックギア伝動装置を容易に設計することができる。
有利な実施態様では、ラックギアが、1つの支持部材にスライド可能に支持されている。
一実施態様では、実質的に各支持部材が、少なくとも1つのフィンガーと、少なくとも1つのリンク機構とを有している。
一実施態様では、駆動部材が、プッシュ/プル軸に連結された実質的に半径方向に延びる案内要素を有し、リンク機構が、案内要素に連結され、案内要素に沿って移動可能である。特に、支持部材が、半径方向内側または外側に移動できるように構成されているため、リンク機構は、支持部材の半径方向の移動と共に案内要素に沿って移動することができる。
一実施態様では、円筒状成形機が、エイペックスフィラーを把持する第1のグリッパを有する第1の把持装置を有し、第1の把持装置が、第1のグリッパを把持位置と非把持位置との間で移動させるアクチュエータを有している。第1のグリッパは、所定長さのエイペックスフィラーの先端を把持し、所定長さのエイペックスフィラーが円筒状成形機に1回巻きつけられる間、その先端を円筒状成形機上に保持するように構成されている。したがって、第1のグリッパおよびアクチュエータは、円筒状成形機と共に回転するように構成されている。一実施態様では、アクチュエータが、電気モータ、空気圧シリンダ、または油圧シリンダを有している。
一実施態様では、プッシュ/プル軸が、中空のプッシュ/プル軸であり、アクチュエータが、中空のプッシュ/プル軸を少なくとも部分的に貫通して延びる供給ケーブルまたは供給ホースに連結されている。中空のプッシュ/プル軸を用いることで、電気モータの場合には供給ケーブルを、あるいは空気圧または油圧シリンダの場合には供給ホースを通じてアクチュエータを動作させることができる。
あるいは、またはさらに、一実施態様では、供給ケーブルまたは供給ホースが、プッシュ/プル軸または回転軸と少なくとも部分的に一体化されている。
一実施態様では、プッシュ/プル軸が、中空の回転軸内に回転に対して固定して配置されているとともに、回転可能な電気継手を備えているか、または回転可能な流体継手と回転可能な真空継手との少なくとも一方を備えている。回転可能な継手は、円筒状成形機と共に回転することができる第1の入出力部と、装置上に実質的に固定的に配置された第2の入出力部とを提供する。第2の入出力部は、アクチュエータを動作させる外部供給源を接続する簡単な方法を提供する。本特許出願では、流体継手は、空気圧(ガス)継手と油圧(液体)継手の一方を有していてよい。
有利な実施態様では、第1の把持装置が、1つの支持部材上に配置されている。
第1の把持装置が1つの支持部材上に配置されている場合、第1のグリッパが存在することによって、エイペックスフィラーを反転させるためのフィンガーの移動が干渉されてはならない。したがって、一実施態様では、第1のグリッパが、1つの支持部材にヒンジ連結されている。この場合、第1のグリッパは、フィンガーがエイペックスフィラーを反転させるように作動する前に、可動フィンガーの経路から離れるように揺動することができる。
一実施態様では、第1の把持装置が、1つの支持部材に連結され、その連結部が、円筒状成形機の中心軸に対して実質的に半径方向に移動してエイペックスフィラーに接近するように構成されている。第1の把持装置がそのようにエイペックスフィラーに接近してエイペックスフィラーを把持するために実質的に半径方向に移動することによって、把持装置によるエイペックスフィラーの損傷が少なくとも実質的に抑制されるか、把持装置が、エイペックスフィラーの変形と揃えられた状態からの押し出しとの少なくとも一方を生じさせる可能性がある軸方向の力をエイペックスフィラーに及ぼすのが少なくとも実質的に抑制されるか、あるいは、その両方が抑制される。
一実施態様では、アクチュエータが、第1のグリッパにヒンジ連結された実質的なリニアアクチュエータであり、第1のグリッパが、シャンクの第1の端部にヒンジ連結され、シャンクの反対側の第2の端部が、支持部材にヒンジ連結されている。好ましくは、第1のグリッパにおいて、シャンクの第1の端部の連結部は、リニアアクチュエータの連結部と一定の距離をおいて配置されている。この3ヒンジ連結部は、第1のグリッパが、円筒状成形機に対して実質的に半径方向に移動して、円筒状成形機上に配置されたエイペックスフィラーに接近するように構成されている。第1のグリッパを開放すると、第1のグリッパは、まず実質的に半径方向に移動し、続いて可動フィンガーの経路から離れるように揺動することになる。
一実施態様では、1つの支持部材の少なくとも1つのフィンガーが、エイペックスフィラーを支持するプラットフォームを形成し、第1のグリッパが、プラットフォームの方を向いた一連の加圧ピンを有する押圧要素を有し、加圧ピンが、プラットフォームおよびプラットフォーム上に支持されたエイペックスフィラーに接触するように配置されている。加圧ピンによって、エイペックスフィラーの断面形状にかかわらず、エイペックスフィラーにわたって圧力が均等に加えられることが保証される。圧力が均等に加えられることで、エイペックスフィラーが横向きに押しつけられることが抑制される。
一実施態様では、加圧ピンが、プラットフォームに向かって移動するように付勢され、少なくともいくつかの加圧ピンは、第1のグリッパが把持位置に移動してエイペックスフィラーに係合したときに、エイペックスフィラーに接触するように配置されているとともに、その接触の結果としての付勢を押し戻すように配置されている。結果として、加圧ピンの相互位置をエイペックスフィラーの輪郭または外形と一致するように適合することができ、したがって、均等に分布した力を加圧部材によって加圧ピンを介してエイペックスフィラーに加えることができる。このように、エイペックスフィラーへの損傷を回避することができる。
本発明の一実施態様では、支持部材が、回転軸、特に円筒状成形機の回転軸の周りに角度分散され、好ましくは、互いに間隔を置いて配置されている。一実施態様では、フィンガーが、支持部材にヒンジ連結されている。
一実施態様では、設定ユニットが、回転軸上に回転可能に配置された設定プレートを有している。設定プレートは、カム手段を有していてよく、支持部材は、カムフォロアを有していてよい。設定プレートが支持部材に対して回転することで、支持部材が一緒に半径方向内側または外側に移動することになる。適切なことに、フィンガーの反転動作を実行するために、国際公開第2005/118271号と同様に設定プレートが軸方向に移動可能である必要がない。本発明の装置では、フィンガーのこの反転動作は、プッシュ/プル軸に連結された駆動部材によって実現される。
一実施態様では、設定プレートが、少なくとも1つのらせん状スロットを有し、各支持部材が、少なくとも1つのらせん状スロットに受け入れられた少なくとも1つのカムフォロア突起を有している。一実施態様では、設定プレートが、支持部材ごとに1つずつのらせん状スロットを有している。
一実施態様では、プッシュ/プル軸が、設定プレートの一方の側から中空の回転軸を貫通して設定プレートの反対側まで延びている。
一実施態様では、上記装置が、回転軸を回転させる第1の駆動装置と、プッシュ/プル軸を実質的に回転軸の中心軸に沿って往復移動させる第2の駆動装置とをさらに有している。
一実施態様では、プッシュ/プル軸が、設定プレートの一方の側で第2の駆動装置に結合され、設定プレートの反対側で駆動部材に結合されている。
一実施態様では、上記装置が、支持部材を半径方向内側または外側に移動させるように設定ユニットを作動させる第3の駆動装置をさらに有している。3つの駆動装置、すなわち、1つは円筒状成形機を回転させ、1つはフィンガーを反転させるためにプッシュ/プル軸を移動させ、1つは支持部材の半径方向位置を設定するための3つの駆動装置を用いることで、本発明の装置を駆動するための単純で直接的な制御が可能になる。一実施態様では、第3の駆動装置が、支持部材を半径方向に移動させることなく円筒状成形機を回転させるために、第1の駆動装置と同期的に駆動されている。
一実施態様では、送り組立体が、円筒状成形機に向かう実質的に直線状の経路に沿ってエイペックスフィラーを支持するコンベアを有し、直線状の経路が、好ましくは、円筒状に配置されたフィンガーによる円周に対して接線方向にある。エイペックスフィラーを、円筒状成形機に向かう直線状の経路に沿って輸送することができ、円筒状成形機に向かって接線方向に送り、その上に供給することができる。
一実施態様では、直線状の経路を支持部材に対して接線方向に配置するために、送り組立体と円筒状成形機とが、互いに対して移動可能である。送り組立体が、好ましくは、円筒状成形機に対して実質的に垂直に移動可能である。
第2の態様によれば、本発明は、上述の装置を用いて、環状のエイペックスフィラーを形成する方法であって、
環状のベース部と、ベース部から軸方向に離れるように延びる環状のテーパー部とを有し、エラストマー材料からなる所定長さのエイペックスフィラーを用意するステップと、
所定長さのエイペックスフィラーの先端を把持し、その先端を円筒状成形機上に保持するステップと、
把持手段を用いて、所定長さのエイペックスフィラーの後端を把持するステップと、
把持手段および把持された後端を円筒状成形機に向かって移動させながら、所定長さのエイペックスフィラーが円筒状成形機に1回巻きつけられてフィンガーによって支持されるように、円筒状成形機を回転させるステップと、
先端と後端とを接合するステップと、
テーパー部がベース部を放射状に取り囲むとともにほぼ半径方向外側に延びるように、エイペックスフィラーを反転させるステップと、
を含む方法に関する。
さらなる態様によれば、本発明は、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置を用いて、環状のエイペックスフィラーを形成する方法であって、
環状のベース部と、ベース部から軸方向に離れるように延びる環状のテーパー部とを有し、エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラーを、切断端部同士が互いに揃えられて当接するように、環状の形状で円筒状成形機上に用意するステップと、
周方向に互いに間隔を置いて配置された複数のフィンガーを用いて、テーパー部がベース部を放射状に取り囲むとともにほぼ半径方向外側に延びるように、エイペックスフィラーを反転させるステップと、を含み、
フィンガーが、中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延びるプッシュ/プル軸に連結された駆動部材によって、エイペックスフィラーを反転させるように作動し、プッシュ/プル軸が、実質的に回転軸の中心軸に沿って往復駆動され、フィンガーが、リンク機構を介して駆動部材に連結されている、方法に関する。
米国特許第3,895,986号明細書は、独立したストリップ移送手段およびビード保持手段を有し、弾性材料のストリップをタイヤビードに貼り付ける装置を開示している。ビード保持手段は、固定カラム上に配置されているとともに、円板部材を備え、円板部材は、ビードを保持するための可変直径を有する折り畳み式のケージを支持している。ストリップ移送手段は、ビード保持手段の駆動手段の反対側からビード保持手段に接近するように配置された可動カラム上に配置されている。ストリップ移送手段は、軸上を軸方向に移動可能な他の円板部材を備えている。他の円板部材は、リンクアームを介して、ストリップ移送手段がビード保持手段に到達したときに弾性材料を支持しビードに向かって弾性部材を回転させる補強材支持部材に結合されている。ストリップ移送手段の欠点の1つは、ストリップ移送手段がビード保持手段へのアクセスを著しく妨害または制限することである。また、ストリップ移送手段をビード保持手段に対して整列させる際に、公差が生じることがある。公知の装置が、中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延び、往復駆動されてエイペックスフィラーを反転させるようにフィンガーを作動させるプッシュ/プル軸を開示していないことに留意されたい。中空の回転軸を貫通して延びるプッシュ/プル軸は、円筒状成形機に巻きつけられたエイペックスフィラーを反転させるためにフィンガーを移動させる、より安定した駆動装置を提供することができる。
一実施態様では、プッシュ/プル軸が、中空の回転軸の駆動部材が位置する側から、中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延び、駆動部材に対する回転軸の反対側で、プッシュ/プル軸を実質的に回転軸の中心軸に沿って往復駆動する駆動手段に連結されている。
本明細書に記載および図示された様々な態様および特徴は、可能な限り、個別に適用可能である。このような個別の態様、特に添付の特許請求の範囲に記載された態様および特徴は、分割特許出願の主題となってもよい。
本発明の例示的な実施形態による、環状のエイペックスフィラーを形成する装置の正面図である。 小型タイヤ用のタイヤビード組立体を形成するように構成された円筒状成形機の正面図である。 大型タイヤ用のタイヤビード組立体を形成するように構成された円筒状成形機の正面図である。 図2のI−I線に沿った概略断面図である。 第1のグリッパが把持位置にあるときの、図2のII−II線に沿った概略断面図である。 第1のグリッパが非把持位置にあるときの、図2のII−II線に沿った概略断面図である。
本発明について、添付の概略図に示す例示的な実施形態に基づいて説明する。
図1は、環状のエイペックスフィラーを形成する装置の概略正面図である。この装置は、未加硫のエラストマー材料またはゴム材料からなる所定長さのエイペックス90を用意し、所定長さのエイペックスをエイペックスストリップ91に切断し、そのストリップを環状のエイペックスフィラー92に形成し、環状のエイペックスフィラー92を反転させるように構成された送り組立体を有している。従来技術文献の国際公開第2005/118271号により詳しく記載されているように、環状のエイペックスフィラーをビードコアリングに接着させることを目的として、環状のエイペックスフィラーのベース部をビードコアリングの周りに接触して配置するために、反転動作を利用することができる。
図1に示すように、送り組立体は、複数の受動ローラ11を含むローラコンベア10を有している。ローラ11は、ローラコンベア10の上側すなわち輸送側に、エイペックスフィラー90を実質的に直線状の経路に沿って搬送方向Pに輸送することができる搬送面を形成している。
送り組立体は、搬送面上であって搬送方向Pに平行に、第1のガイドレール13と第2のガイドレール14とを備えている。送り組立体は、第1のガイドレール13および第2のガイドレール14上に配置され、ガイドレール13,14の長手方向に移動可能な2つのグリッパ31,32を有している。ガイドレールに作用するグリッパ31,32の力を良好に分散させるとともに、材料コストを削減するために、2つのガイドレール13,14があることが好ましい。あるいは、送り組立体は、単一の幅広いガイドレール(図示せず)を備え、その上に両方のグリッパ31,32が配置されていてもよい。送り組立体は、一方のグリッパ31の、第1のガイドレール13に沿った第1の開始位置X1と第1の終了位置Y1との間の移動と、他方のグリッパ32の、第2のガイドレール14に沿った第2の開始位置X2と第2の終了位置Y2との間の移動とを独立に制御する駆動装置(図示せず)を備えている。駆動装置は、グリッパ31,32上に配置されたリニアモータであってよく、あるいはガイドレール13,14に沿って配置されたタイミングベルトであってよい。
送り組立体は、搬送面の上方に配置された切断ナイフを有する切断装置12と、搬送面の真下に配置されたアンビル17とをさらに有している。アンビル17は、切断面18と2つのクランプ面86,87とを有している。切断装置12の切断ナイフは、所定長さのエイペックス90を先端93と後端94とを有するエイペックスストリップ91に切断するために、アンビル17の切断面18の上に移動することができる。送り組立体は、クランプ面86,87に向かって移動するように配置された2つのクランプブロック84,85を備えている。クランプブロック84,85は、上方に持ち上げられて、移動するグリッパ31,32をよけることができる。アンビル17は、切断面18とクランプ面86,87との間に、グリッパ31,32を受け入れるくぼみ88,89を備えている。
図1に示すように、送り組立体は、開始および終了位置に、またはその近くに配置されたウェッジ71,72,73,74を備えている。また、送り組立体は、ピストンまたはリニア駆動装置などの駆動装置15を備え、駆動装置15は、ウェッジ71〜74の位置を能動的に制御するように、あるいはウェッジ71〜74をそれぞれの位置X1,X2,Y1,Y2に向かう方向、またはそこから離れる方向に移動させるように構成され、したがって、グリッパ31,32が位置X1,X2,Y1,Y2のうちのいずれかにあるときに、ウェッジ71〜74をグリッパ31,32に向かう方向、およびグリッパ31,32から離れる方向に移動させるように構成されている。
グリッパ31,32は、クランプ35を支持するクランプアーム33と、クランプ面アーム34とを備えている。クランプアーム33およびクランプ面アーム34は、ガイドレール13,14に実質的に垂直な方向に移動可能であるとともに、ホイール47,57を備え、ホイール47,57は、クランプ35およびクランプ面の互いに対する位置およびエイペックスフィラー90,91に対する位置を制御するために、ウェッジ71,74に当接するように構成されている。
図1に示すように、送り組立体は、一方のグリッパ31からエイペックスフィラー90を受け取るアプリケータクランプ80をさらに有している。アプリケータクランプ80は、エイペックスフィラー90を締め付けるクランプアーム81と、締め付けられたエイペックスフィラー90を搬送面内に支持するプラットフォーム82とを有している。
図1に示すように、装置1は、エイペックフィラーストリップ91を無端で実質的に円形の形状に保持する円筒状成形機2を有している。円筒状成形機2は、中空の回転軸21と、周方向に互いに間隔を置いて配置され、使用時にエイペックスフィラーストリップ91がその周りに配置される仮想円周経路を画定する複数の剛性フィンガー22とを有している。
円筒状成形機2は、フィンガー22と共にビードホルダ2に対して同軸に回転するとともに、エイペックスフィラーストリップ91の先端を締め付けるように構成された第1のグリッパ23を有している。この例示的な実施形態では、第1のグリッパ23は、円筒状成形機2の一体部分であり、より詳細には、第1のグリッパ23は、図5および図6に概略的に示すように、複数のフィンガー22の1つに連結されている。
フィンガー22は、図4、図5、および図6に示すように、ヒンジ連結部221によって支持部材24に移動可能に連結されている。支持部材24は、実質的に半径方向に延びる案内部材25に移動可能に連結されている。案内部材25は、回転軸21に連結されている。したがって、周方向に互いに間隔を置いて配置されたフィンガー22によって画定される仮想円周経路の直径を、特定のタイヤサイズに必要な直径に実質的に対応するように設定することができる。図2では、フィンガー22は、小型のホイールリムを有するタイヤ用のエイペックスフィラーを製造するように設定され、一方、図3では、フィンガー22は、大型のホイールリムを有するタイヤ用のエイペックスフィラーを製造するように設定されている。
円筒状成形機2は、フィンガー22の半径方向位置を設定する設定ユニットを有している。設定ユニットは、図4に概略的に示すように、軸受261によって回転軸21上に回転可能に配置された設定プレート26を有している。設定プレート26は、従来技術文献の国際公開第2005/118271号に示すように、少なくとも1つのらせん状スロットを有している。添付の図に示す実施形態では、設定プレート26は、支持部材24ごとに1つずつの、一連のらせん状スロット262を有している。各支持部材24は、少なくとも1つのらせん状スロット262に受け入れられた少なくとも1つのカムフォロア突起241を有している。設定プレート26を案内部材25に対して回転させると、らせん状スロット262は、カムフォロア突起241ひいては支持部材24を押して半径方向内側または外側に移動させることになる。
エイペックスフィラーストリップ91の長さは、エイペックスフィラーが取り付けられるビードの周方向長さに実質的に一致している。図2および図3に示す二者択一の直径のうちの一方を用いる場合、切断装置12、アンビル17、およびグリッパ31,32の開始位置X1、X2は、エイペックスフィラーストリップのより短い周方向長さを補償するように調整される必要がある。また、送り組立体および円筒状成形機2の相対的な高さは、エイペックスフィラーストリップ91を搬送方向Pにおいて複数のフィンガー22による円周に向かって接線方向に送れるように、搬送面が複数のフィンガー22による円周に対して配置されるように設定または調整されている。複数のフィンガー22による円周の直径を、例えば、図2の小さい直径から図3の大きい直径に変更すると、送り組立体は、エイペックスフィラーストリップ91の接線方向の送りを維持するために、円筒状成形機に対して少なくとも実質的に垂直方向hに移動する。
エイペックスフィラーストリップ91を円筒状成形機2の上へ配置するために、エイペックスフィラーストリップ91の先端93が、アプリケータクランプ80によって保持されて円筒状成形機2の第1のグリッパ23に向かって移動する。その後、第1のグリッパ23が、エイペックスフィラーストリップ91の先端93を締め付け、アプリケータクランプはエイペックスフィラーストリップ91を解放する。円筒状成形機2が1回転し、エイペックスフィラーストリップ91が円筒状成形機2に巻きつけられる。この巻きつけ時に、送り組立体の他方のグリッパ32は、エイペックスフィラーストリップ91の後端94を円筒状成形機2に向かって搬送し、図2および図3に概略的に示すように、後端94を先端93の近くに配置する。ここで、そのどちらもが約45度に切断されている、所定長さのエイペックスフィラー91の端部93,94が、互いに当接して、後端94が先端93と重なり合う。スプライシング装置19が後端94を押し付け、依然として粘着性を有する2つの端部93,94が互いに接着して、環状のエイペックスフィラー92を形成する。
その後、この環状のエイペックスフィラー92を、フィンガー22によって所定の位置まで、すなわち、エイペックスフィラー92の環状のベース部がビードリングを取り囲み、テーパー部がカラーのように環状のベース部の半径方向外側へと延びる位置まで反転させる必要がある。この反転動作を実行するために、フィンガー22が、リンク機構27を介して、中空の回転軸21内に配置されているとともに中空の回転軸21を少なくとも部分的に貫通して延びるプッシュ/プル軸28に連結されている。
図4に示すように、リンク機構27は、単一のレバー272を介して少なくとも1つのフィンガー22に連結されたホイールギア271を有している。リンク機構27は、ホイールギア271と噛み合うラックギア273をさらに有し、ラックギア273は、図4に示すようにプッシュ/プル軸28によって方向ppに往復移動可能な駆動部材281に連結されている。ラックギア273は、プッシュ/プル軸の移動方向ppに実質的に平行な方向sにスライドすることができるように、1つの支持部材24にスライド可能に支持されている。
駆動部材281は、プッシュ/プル軸28に連結された実質的に半径方向に延びる案内要素282を有し、リンク機構27、特にラックギア273は、案内要素282に連結され、案内要素282に沿って移動可能である。
図4に示すように、円筒状成形機2は、
特に歯付きベルト101を用いて回転軸21を回転させる第1の駆動装置M1と、
特にスピンドル駆動装置102を用いて、実質的に回転軸21の中心軸cに沿ってプッシュ/プル軸28を往復移動させる第2の駆動装置M2と、
特に歯付きベルト103を用いて設定プレート26を回転させ、支持部材24を半径方向内側または外側に移動させるように設定ユニットを作動させる第3の駆動装置M3と、
を有している。
図4に示すように、プッシュ/プル軸28は、回転軸21および/または設定プレート26の一方の側で第2の駆動装置M2に結合され、中空の回転軸21を貫通して延び、回転軸21および/または設定プレート26の反対側で駆動部材281に結合されている。
同期的に、特に実質的に同じ回転速度で、第1の駆動装置M1を用いて回転軸21を駆動し第3の駆動装置M3を用いて設定プレート26を駆動すると、円筒状成形機2は、支持部材24が中心軸cに対して一定の半径方向位置にある状態で中心軸cの周りを回転する。設定プレート26を回転軸21と異なる回転速度で回転させると、支持部材24は、回転軸21に対する設定プレート26の相対的な回転方向に応じて、半径方向内側または外側に移動することになる。
図5および図6に示すように、円筒状成形機2は、エイペックスフィラーストリップ91の先端93を把持する第1のグリッパ23を有する第1の把持装置を有している。第1の把持装置は、1つの支持部材24上に配置されている。第1のグリッパ23は、シャンク231を介して支持部材24にヒンジ連結されている。すなわち、第1のグリッパ23が、シャンク231の第1の端部232にヒンジ連結され、シャンク231の反対側の第2の端部233が、支持部材24にヒンジ連結されている。
第1の把持装置は、駆動ロッド235を方向aに移動させるように構成されたアクチュエータ234、特にリニアアクチュエータを有し、駆動ロッド235は、第1のグリッパ23にヒンジ連結(236)され、第1のグリッパ23を図5に示す把持位置と図6に示す非把持位置との間で移動させることができる。
図5および図6に示すように、シャンク231の第1の端部232の連結部は、リニアアクチュエータ234の連結部236と一定の距離をおいて配置されている。この3ヒンジ連結部は、第1のグリッパ23が、円筒状成形機2のフィンガー22上に配置されたときに、円筒状成形機2の中心軸cに対して実質的に半径方向に移動してエイペックスフィラー91に接近するように構成されている。第1のグリッパ23を開放すると、第1のグリッパ23は、図6に示すように、まず半径方向R1に移動し、続いて可動フィンガー22の経路から離れるように揺動(R2)することになる。
支持部材24の、第1の把持装置を有するフィンガー22は、エイペックスフィラー91を支持するプラットフォームを形成している。第1のグリッパ23は、プラットフォームの方を向いた一連の加圧ピン237を有する押圧要素を有している。加圧ピン237は、プラットフォームおよびプラットフォーム上に支持されたエイペックスフィラー91に接触するように配置されている。加圧ピン237は、プラットフォームに向かって移動するように付勢され、少なくともいくつかの加圧ピン237は、第1のグリッパ23が把持位置に移動してエイペックスフィラー91に係合したときに、エイペックスフィラー91に接触するように配置されているとともに、その接触の結果としての付勢を押し戻すように配置されている。したがって、第1のグリッパ23によって、エイペックスフィラー91の先端93をしっかりと保持することができる。
リニアアクチュエータ234は、圧縮空気などの加圧ガスを用いて駆動されるか、真空引きによって駆動されるか、またはその両方によって駆動される空気圧シリンダを有している。アクチュエータ234は、1つ以上の供給ホース238に連結され、供給ホース238は、第1のグリッパを図5に示す把持位置と図6に示す非把持装置との間で実質的に軌跡R1,R2に沿って往復駆動するように、空気圧シリンダに加圧ガスおよび真空の少なくとも一方を供給する。図に示す例示的な実施形態では、プッシュ/プル軸28は中空のプッシュ/プル軸であり、供給ホース238は、プッシュ/プル軸28を少なくとも部分的に貫通して延びている。
あるいは、リニアアクチュエータ234は、電気モータまたは油圧シリンダであってよく、このようなアクチュエータの供給ケーブルまたは供給ホースも、図示したのと同様に、中空のプッシュ/プル軸28を少なくとも部分的に貫通して延びている。
プッシュ/プル軸28は、中空の回転軸21内に回転に対して固定して配置されていることが好ましい。したがって、プッシュ/プル軸28は、中空の回転軸21と共に回転することになる。プッシュ/プル軸28は、回転可能な継手239、特に回転可能な電気継手または回転可能な流体継手を備えている。この回転可能な継手239によって、供給ケーブルまたは供給ホース238が、回転軸21の回転と共に回転することができる一方で、アクチュエータ234を動作させる外部供給源と回転可能な継手239との間の供給ケーブルまたは供給ホース240は、回転軸21と共に回転することはない。
上述の装置1を、以下のステップを含む方法、すなわち、
環状のベース部bと、ベース部bから軸方向に離れるように延びる環状のテーパー部tとを有するエイペックスフィラー91であって、エラストマー材料からなる所定長さのエイペックスフィラーR1を用意するステップと、
第1のグリッパ23を用いて、所定長さのエイペックスフィラー91の先端93を把持し、その先端93を円筒状成形機2上に保持するステップと、
把持手段32を用いて、所定長さのエイペックスフィラー91の後端94を把持するステップと、
把持手段32および把持された後端94を円筒状成形機2に向かって移動させながら、所定長さのエイペックスフィラー91が円筒状成形機2に1回巻きつけられてフィンガー22によって支持されるように、円筒状成形機2を回転させるステップと、
先端93と後端94とを接合するステップと、
テーパー部t’がベース部b’を放射状に取り囲むとともにほぼ半径方向外側に延びるように、エイペックスフィラー91’を反転(F)させるステップと、
を含む方法を用いて、環状のエイペックスフィラー91を形成するために使用することができる。
さらに、上述の装置1を、以下のステップを含む方法、すなわち、
環状のベース部bと、ベース部bから軸方向に離れるように延びる環状のテーパー部tとを有し、エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラー91を、切断端部93,94同士が互いに揃えられて当接するように、環状の形状で円筒状成形機2上に用意するステップと、
周方向に互いに間隔を置いて配置された複数のフィンガー22を用いて、テーパー部t’がベース部b’を放射状に取り囲むとともにほぼ半径方向外側に延びるように、エイペックスフィラー91’を反転させる(F)ステップと、を含む方法であって、
フィンガー22が、中空の回転軸21を少なくとも部分的に貫通して延びるプッシュ/プル軸28に連結された駆動部材281によって、エイペックスフィラー91を反転させるように作動し、フィンガー22が、リンク機構27を介して駆動部材281に連結されている、
方法を用いて、環状のエイペックスフィラー91を形成するために使用することができる。
要約すると、本発明は、環状のエイペックスフィラーを形成する装置に関する。この装置は、エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラーを支持する円筒状成形機であって、中空の回転軸と、周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の剛性フィンガーとを有する円筒状成形機を有している。フィンガーは、円筒状成形機に巻きつけられたエイペックスフィラーを反転させるように、支持部材に移動可能に連結されている。支持部材は、実質的に半径方向に延びる案内部材に移動可能に連結されている。案内部材は、中空の回転軸に連結されている。フィンガーは、リンク機構を介して、中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延びるプッシュ/プル軸に連結された駆動部材に連結されている。この装置は、支持部材を半径方向内側または外側に移動させるように構成された設定ユニットと、円筒状成形機にエイペックスフィラーを送る送り組立体とをさらに有している。
上記の説明が、好ましい実施形態の動作を例示するために挙げられたものであり、本発明の範囲を制限するものではないことを理解されたい。上記の説明から、当業者には、本発明の趣旨および範囲によって包含される多数の変形例が明らかとなろう。

Claims (28)

  1. 環状のエイペックスフィラーを形成する装置であって、
    エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラーを支持する円筒状成形機であって、回転軸と、周方向に互いに間隔を置いて配置された複数の剛性フィンガーとを有し、前記フィンガーが、前記円筒状成形機に巻きつけられた前記エイペックスフィラーを反転させるように、支持部材に移動可能に連結され、前記支持部材が、実質的に半径方向に延びる案内部材に移動可能に連結され、前記案内部材が、前記回転軸に連結されている、円筒状成形機と、
    前記支持部材を半径方向内側または外側に移動させるように構成された設定ユニットと、
    前記円筒状成形機に前記エイペックスフィラーを送る送り組立体と、を有する装置において、
    前記回転軸が、中空の回転軸であり、前記フィンガーが、リンク機構を介して、前記中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延びるプッシュ/プル軸に連結された駆動部材に連結されていることを特徴とする装置。
  2. 少なくとも1つの前記リンク機構が、少なくとも1つの前記フィンガーに連結されたホイールギアと、前記ホイールギアに作動的に連結されたラックギアとを有し、前記ラックギアが、前記プッシュ/プル軸によって往復移動可能な前記駆動部材に連結されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記ラックギアが、1つの前記支持部材にスライド可能に支持されている、請求項2に記載の装置。
  4. 実質的に前記各支持部材が、少なくとも1つの前記フィンガーと、少なくとも1つの前記リンク機構とを有する、請求項1、2、または3に記載の装置。
  5. 前記駆動部材が、前記プッシュ/プル軸に連結された実質的に半径方向に延びる案内要素を有し、前記リンク機構が、前記案内要素に連結され、該案内要素に沿って移動可能である、請求項4に記載の装置。
  6. 前記円筒状成形機が、前記エイペックスフィラーを把持する第1のグリッパを有する第1の把持装置を有し、前記第1の把持装置が、前記第1のグリッパを把持位置と非把持位置との間で移動させるアクチュエータを有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記プッシュ/プル軸が、中空のプッシュ/プル軸であり、前記アクチュエータが、前記中空のプッシュ/プル軸を少なくとも部分的に貫通して延びる供給ケーブルまたは供給ホースに連結されている、請求項6に記載の装置。
  8. 前記プッシュ/プル軸が、前記中空の回転軸内に回転に対して固定して配置されているとともに、回転可能な電気継手を備えているか、または回転可能な流体継手と回転可能な真空継手との少なくとも一方を備えている、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の把持装置が、前記1つの支持部材に連結され、該連結部が、前記円筒状成形機の中心軸に対して実質的に半径方向に移動して前記エイペックスフィラーに接近するように構成されている、請求項6、7、または8に記載の装置。
  10. 前記第1の把持装置が、1つの前記支持部材上に配置されている、請求項6から9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記第1のグリッパが、前記1つの支持部材にヒンジ連結されている、請求項10に記載の装置。
  12. 前記アクチュエータが、前記第1のグリッパにヒンジ連結された実質的なリニアアクチュエータであり、前記第1のグリッパが、シャンクの第1の端部にヒンジ連結され、前記シャンクの反対側の第2の端部が、前記支持部材にヒンジ連結されている、請求項11に記載の装置。
  13. 前記1つの支持部材の少なくとも1つのフィンガーが、前記エイペックスフィラーを支持するプラットフォームを形成し、前記第1のグリッパが、前記プラットフォームの方を向いた一連の加圧ピンを有する押圧要素を有し、前記加圧ピンが、前記プラットフォームおよび前記プラットフォーム上に支持された前記エイペックスフィラーに接触するように配置されている、請求項10、11、または12に記載の装置。
  14. 前記加圧ピンが、前記プラットフォームに向かって移動するように付勢され、少なくともいくつかの前記加圧ピンは、前記第1のグリッパが前記把持位置に移動して前記エイペックスフィラーに係合したときに、前記エイペックスフィラーに接触するように配置されているとともに、該接触の結果としての付勢を押し戻すように配置されている、請求項13に記載の装置。
  15. 前記フィンガーが、前記支持部材にヒンジ連結されている、請求項1から14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 前記設定ユニットが、前記回転軸上に回転可能に配置された設定プレートを有する、請求項1から15のいずれか1項に記載の装置。
  17. 前記設定プレートが、少なくとも1つのらせん状スロットを有し、前記各支持部材が、前記少なくとも1つのらせん状スロットに受け入れられた少なくとも1つのカムフォロア突起を有する、請求項16に記載の装置。
  18. 前記設定プレートが、前記支持部材ごとに1つずつのらせん状スロットを有する、請求項17に記載の装置。
  19. 前記プッシュ/プル軸が、前記設定プレートの一方の側から前記中空の回転軸を貫通して前記設定プレートの反対側まで延びている、請求項16から18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 前記回転軸を回転させる第1の駆動装置と、前記プッシュ/プル軸を実質的に前記回転軸の前記中心軸に沿って往復移動させる第2の駆動装置とをさらに有する、請求項1から19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 前記プッシュ/プル軸が、前記設定プレートの前記一方の側で前記第2の駆動装置に結合され、前記設定プレートの前記反対側で前記駆動部材に結合されている、請求項19および20に記載の装置。
  22. 前記支持部材を半径方向内側または外側に移動させるように前記設定ユニットを作動させる第3の駆動装置をさらに有する、請求項20または21に記載の装置。
  23. 前記送り組立体が、前記円筒状成形機に向かう実質的に直線状の経路に沿って前記エイペックスフィラーを支持するコンベアを有する、請求項1から22のいずれか1項に記載の装置。
  24. 前記送り組立体と前記円筒状成形機とが、互いに対して移動可能である、請求項23に記載の装置。
  25. 前記送り組立体が、前記円筒状成形機に対して実質的に垂直に移動可能である、請求項24に記載の装置。
  26. 請求項1から25のいずれか1項に記載の装置を用いて、環状のエイペックスフィラーを形成する方法であって、
    環状のベース部と、前記ベース部から軸方向に離れるように延びる環状のテーパー部とを有し、エラストマー材料からなる所定長さのエイペックスフィラーを用意するステップと、
    前記所定長さのエイペックスフィラーの先端を把持し、該先端を前記円筒状成形機上に保持するステップと、
    グリッパを用いて、前記所定長さのエイペックスフィラーの後端を把持するステップと、
    前記グリッパおよび前記把持された後端を前記円筒状成形機に向かって移動させながら、前記所定長さのエイペックスフィラーが前記円筒状成形機に1回巻きつけられて前記フィンガーによって支持されるように、円筒状成形機を回転させるステップと、
    前記先端と前記後端とを接合するステップと、
    前記テーパー部が前記ベース部を放射状に取り囲むとともにほぼ半径方向外側に延びるように、前記エイペックスフィラーを反転させるステップと、
    を含む方法。
  27. 請求項1から25のいずれか1項に記載の装置を用いて、環状のエイペックスフィラーを形成する方法であって、
    環状のベース部と、前記ベース部から軸方向に離れるように延びる環状のテーパー部とを有し、エラストマー材料からなる切断された所定長さのエイペックスフィラーを、切断端部同士が互いに揃えられて当接するように、環状の形状で前記円筒状成形機上に用意するステップと、
    周方向に互いに間隔を置いて配置された前記複数のフィンガーを用いて、前記テーパー部が前記ベース部を放射状に取り囲むとともにほぼ半径方向外側に延びるように、前記エイペックスフィラーを反転させるステップと、を含み、
    前記フィンガーが、前記中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延びる前記プッシュ/プル軸に連結された前記駆動部材によって、前記エイペックスフィラーを反転させるように作動し、前記プッシュ/プル軸が、実質的に前記回転軸の前記中心軸に沿って往復駆動され、前記フィンガーが、リンク機構を介して前記駆動部材に連結されている、方法。
  28. 前記プッシュ/プル軸が、前記中空の回転軸の前記駆動部材が位置する側から、前記中空の回転軸を少なくとも部分的に貫通して延び、前記駆動部材に対する前記回転軸の反対側で、前記プッシュ/プル軸を実質的に前記回転軸の前記中心軸に沿って往復駆動する駆動手段に連結されている、請求項27に記載の方法。
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