JP2007021934A - 円環状体への線材供給装置及び線材供給方法 - Google Patents

円環状体への線材供給装置及び線材供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 円環状体への線材供給効率を向上させる。
【解決手段】
本発明では、線材搬送装置14を円環状体54の軸線方向一方側(X1側)に移動させると共に円環状体54を回転駆動装置16によって一方向側(R1側)に回転させることにより円環状体54の外周面54Aに定長ベルトコード58Aを配置させた後に、線材搬送装置14及び回転駆動装置16の復路動作を利用して、線材搬送装置14を円環状体54の軸線方向他方側(X2側)に移動させると共に円環状体54を回転駆動装置16によって他方向側(R2側)に回転させることにより、円環状体54の外周面54Aに定長ベルトコード58Bを配置させている。従って、第一の定長ベルトコード58Aを円環状体54に配置してから元の位置に復帰するまでの線材搬送装置14及び回転駆動装置16の復路の動作が第二の定長ベルトコード58Bの配置に利用されて無駄とならない。
【選択図】 図5

Description

本発明は、円環状体への線材供給装置及び線材供給方法に係り、特に、複数の線材を円環状体の少なくとも外周面に配置するための円環状体への線材供給装置及び線材供給方法に関する。
この種の円環状体への線材供給装置及び線材供給方法としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1に記載の例では、リールから供給された複数の糸状要素を並べた状態で押出し成形機に投入し、この複数の糸状要素にゴム被覆を施すことにより線材としてのストリップ状要素を形成している。
そして、このストリップ状要素の先端部を軸周りに回転不能な第一の把持部材により把持し、この状態で第一の把持部材をスライドすることによって押出し成形機より所定長さのストリップ状要素を引き出している。続いて、所定長さに引き出したストリップ状要素の後端部を第二の把持部材により把持し、ストリップ状要素の押出し成形機と第二の把持部材との間を線材切断部材で切断することによりカーカスプライの構成要素である定長線材としてのストリップ状長さを形成している。
その後、このようにしてストリップ状長さが形成される毎に、このストリップ状長さの両端部を一対の把持部材で把持した状態でストリップ長さを円環状支持体に配置している。そして、上記工程を繰り返し行うことにより、円環状支持体に円環状のカーカス層を形成している。
特開平11−254906号公報(図1−図6)
しかしながら、特許文献1に記載の例では、一対の把持部材を往復動作させてストリップ状長さを1本ずつ円環状支持体に配置している。従って、ストリップ状長さを円環状支持体に配置してから元の位置に復帰するまでの把持部材の復路の動作が無駄となる。このため、ストリップ状長さを円環状支持体へ配置してから次のストリップ状長さの供給開始に移行するまでに要する時間が長くなる。
また、特許文献1に記載の例では、一対の把持部材のみでストリップ状長さを円環状支持体に配置している。従って、ストリップ状要素を切断してストリップ状長さを形成してから、このストリップ状長さを円環状支持体に配置した後に、一対の把持部材が元の位置に復帰するまでの間、押出し成形機は、ストリップ状要素の送出を待機しなければならなかった。このため、押出し成形機からのストリップ状要素の送出が停止することによっても、ストリップ状長さを円環状支持体へ配置してから次のストリップ状長さの供給開始に移行するまでに要する時間が長くなる。
さらに、特許文献1に記載の例では、例えば複数本の糸状要素を撚ることによってストリップ状要素を形成する場合に、ストリップ状要素が軸周りに回転しながら送出されることになる。ところが、特許文献1に記載の例のように、ストリップ状要素の先端部を軸周りに回転不能な第一の把持部材で単に把持する構成では、ストリップ状要素の軸周りの回転を許容しながらストリップ状要素を送出させることができない。このため、ストリップ状長さを撚り線として形成することができず、撚り線としてのストリップ状長さを円環状支持体へ供給することができなかった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、線材を円環状体に配置してから次の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を従来に比して短くすることにより円環状体への線材供給効率を向上させることが可能な円環状体への線材供給装置及び線材供給方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合でも定長線材を円環状体へ供給可能な円環状体への線材供給装置及び線材供給方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の線材を円環状体の少なくとも外周面に配置するための円環状体への線材供給装置であって、前記線材をそれぞれ送出可能な少なくとも一対の線材送出手段と、前記少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれに対応して設けられると共に対応する線材送出手段から送出された線材を前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する線材搬送部を少なくとも一対備え、前記少なくとも一対の線材搬送部のいずれかによって前記対応する線材送出手段から送出された線材を前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給しながら前記円環状体の軸線方向両側に移動可能な線材搬送手段と、前記円環状体を支持した状態で双方向に回転させる回転駆動手段と、前記線材送出手段、前記線材搬送手段、前記回転駆動手段の各動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
次に、請求項1に記載の発明の作用について説明する。
請求項1に記載の円環状体への線材供給装置には、線材をそれぞれ送出可能な少なくとも一対の線材送出手段と、少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれに対応して設けられると共に対応する線材送出手段から送出された線材を円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する線材搬送部を少なくとも一対備え、少なくとも一対の線材搬送部のいずれかによって対応する線材送出手段から送出された線材を円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給しながら円環状体の軸線方向両側に移動可能な線材搬送手段と、円環状体を支持した状態で双方向に回転させる回転駆動手段と、線材送出手段、線材搬送手段、回転駆動手段の各動作を制御する制御手段と、が備えられている。
従って、請求項1に記載の発明では、制御手段が、線材送出手段、線材搬送手段、回転駆動手段の各動作を制御することにより、例えば、以下の要領で複数の線材を円環状体の少なくとも外周面に配置することができる。
すなわち、少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら線材搬送手段を円環状体の軸線方向一方側に移動させると共に、円環状体を回転駆動手段によって一方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第一の線材を配置させることができる。
また、このように円環状体の少なくとも外周面に第一の線材を配置させた後に、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら線材搬送手段を円環状体の軸線方向他方側に移動させると共に、円環状体を回転駆動手段によって他方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第二の線材を配置させることができる。
そして、このようにして円環状体の少なくとも外周面に第一の線材及び第二の線材を順次配置させると、第一の線材を円環状体に配置してから元の位置に復帰するまでの線材搬送手段及び回転駆動手段の復路の動作が第二の線材の配置に利用されて無駄とならない。このため、第一の線材を円環状体に配置してから第二の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を従来に比して短くできる。これにより、円環状体への線材供給効率を向上させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を前記少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら前記線材搬送手段を前記円環状体の軸線方向一方側に移動させると共に、前記円環状体を前記回転駆動手段によって一方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第一の線材を配置させ、その後に、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を前記少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら前記線材搬送手段を前記円環状体の軸線方向他方側に移動させると共に、前記円環状体を前記回転駆動手段によって他方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第二の線材を配置させることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明の作用について説明する。
請求項2に記載の発明では、制御手段が、少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら線材搬送手段を円環状体の軸線方向一方側に移動させると共に、円環状体を回転駆動手段によって一方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第一の線材を配置させ、その後に、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら線材搬送手段を円環状体の軸線方向他方側に移動させると共に、円環状体を回転駆動手段によって他方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第二の線材を配置させている。
このように、請求項2に記載の発明では、線材搬送手段を円環状体の軸線方向一方側に移動させると共に円環状体を回転駆動手段によって一方向側に回転させることにより円環状体の少なくとも外周面に第一の線材を配置させた後に、線材搬送手段及び回転駆動手段の復路動作を利用して、線材搬送手段を円環状体の軸線方向他方側に移動させると共に円環状体を回転駆動手段によって他方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第二の線材を配置させている。
従って、第一の線材を円環状体に配置してから元の位置に復帰するまでの線材搬送手段及び回転駆動手段の復路の動作が第二の線材の配置に利用されて無駄とならない。このため、第一の線材を円環状体に配置してから第二の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を従来に比して短くできる。これにより、円環状体への線材供給効率を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の円環状体への線材供給装置において、前記制御手段は、前記円環状体の少なくとも外周面への前記第一の線材の配置及び前記第二の線材の配置を繰り返し行わせることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材を形成させることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明の作用について説明する。
請求項3に記載の発明では、制御手段が、円環状体の少なくとも外周面への第一の線材の配置及び第二の線材の配置を繰り返し行わせることにより、円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材を形成させている。
従って、円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材が形成されることにより、円環状体の少なくとも外周面における強度を環状部材によって高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の円環状体への線材供給装置において、前記制御手段は、前記線材搬送手段及び前記回転駆動手段による前記第一の線材の前記円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでに、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから前記少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部に前記第二の線材を送出させておくことを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明の作用について説明する。
請求項4に記載の発明では、制御手段が、線材搬送手段及び回転駆動手段による第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでに、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部に第二の線材を送出させておくようにしている。
従って、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでには、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部に第二の線材が送出されているので、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了してから直ちに、対応する線材搬送部によって第二の線材の円環状体の少なくとも外周面への供給を開始することができる。
これにより、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了してから対応する線材搬送部に第二の線材を送出させる場合に比して、第一の線材を円環状体に配置してから第二の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を短くできる。これにより、円環状体への線材供給効率をさらに向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の円環状体への線材供給装置において、前記少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれは、前記線材を軸周りに回転させながら送出し、前記少なくとも一対の線材搬送部のそれぞれは、前記少なくとも一対の線材送出手段のうち対応する線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転を許容しながら前記線材を案内する線材案内部と、前記線材案内部に案内された線材を予め定められた長さで切断して定長線材を形成する線材切断部と、前記線材切断部により切断されて形成された前記定長線材を保持した状態で前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する線材搬送部と、を備えることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明の作用について説明する。
請求項5に記載の発明では、少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれが、線材を軸周りに回転させながら送出し、少なくとも一対の線材搬送部のそれぞれには、少なくとも一対の線材送出手段のうち対応する線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転を許容しながら線材を案内する線材案内部と、線材案内部に案内された線材を予め定められた長さで切断して定長線材を形成する線材切断部と、線材切断部により切断されて形成された定長線材を保持した状態で円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する線材搬送部と、が備えられている。
従って、少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれが、線材を軸周りに回転させながら送出する構成であっても、少なくとも一対の線材搬送部のそれぞれに備えられた線材案内部によって、少なくとも一対の線材送出手段のうち対応する線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転が許容されながら線材が案内され、線材案内部に案内された線材は、線材切断部によって予め定められた長さで切断され、これにより定長線材が形成され、線材切断部により切断されて形成された定長線材は、線材搬送部によって保持された状態で円環状体の少なくとも外周面に搬送されて供給される。
このように、請求項5に記載の発明によれば、線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合でも、線材の軸周りの回転が許容されながら線材が案内されて定長線材が形成されるので、定長線材を円環状体へ供給することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、複数の線材を円環状体の少なくとも外周面に配置するための円環状体への線材供給方法であって、少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を前記円環状体の軸線方向一方側に移動させながら前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給すると共に、前記円環状体を一方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第一の線材を配置し、その後に、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を前記円環状体の軸線方向他方側に移動させながら前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給すると共に、前記円環状体を他方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第二の線材を配置することを特徴とする。
次に、請求項6に記載の発明の作用について説明する。
請求項6に記載の発明では、少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を円環状体の軸線方向一方側に移動させながら円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給すると共に、円環状体を一方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第一の線材を配置し、その後に、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を円環状体の軸線方向他方側に移動させながら円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給すると共に、円環状体を他方向側に回転させることにより、円環状体の少なくとも外周面に第二の線材を配置している。
従って、第一の線材を円環状体に配置してから元の位置に復帰するまでの復路の動作が第二の線材の配置に利用されて無駄とならない。このため、第一の線材を円環状体に配置してから第二の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を従来に比して短くできる。これにより、円環状体への線材供給効率を向上させることが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の円環状体への線材供給方法において、前記円環状体の少なくとも外周面への前記第一の線材の配置及び前記第二の線材の配置を繰り返し行うことにより、前記円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材を形成することを特徴とする。
次に、請求項7に記載の発明の作用について説明する。
請求項7に記載の発明では、円環状体の少なくとも外周面への第一の線材の配置及び第二の線材の配置を繰り返し行うことにより、円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材を形成している。
従って、円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材が形成されることにより、円環状体の少なくとも外周面における強度を環状部材によって高めることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載の円環状体への線材供給方法において、前記第一の線材の前記円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでに、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから前記第二の線材を送出させておくことを特徴とする。
次に、請求項8に記載の発明の作用について説明する。
請求項8に記載の発明では、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでに、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから第二の線材を送出させておくようにしている。
従って、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでには、少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから第二の線材が送出されているので、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了してから直ちに、第二の線材の円環状体の少なくとも外周面への供給を開始することができる。
これにより、第一の線材の円環状体の少なくとも外周面への配置を完了してから第二の線材を送出させる場合に比して、第一の線材を円環状体に配置してから第二の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を短くできる。これにより、円環状体への線材供給効率を向上させることが可能となる。
請求項9に記載の発明は、請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の円環状体への線材供給方法において、前記少なくとも一対の線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合に、前記少なくとも一対の線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転を許容しながら前記線材を案内し、前記案内した線材を予め定められた長さで切断して定長線材を形成し、前記定長線材を保持した状態で前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給することを特徴とする。
次に、請求項9に記載の発明の作用について説明する。
請求項9に記載の発明では、少なくとも一対の線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合に、少なくとも一対の線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転を許容しながら線材を案内し、この案内した線材を予め定められた長さで切断して定長線材を形成し、この定長線材を保持した状態で円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する。
従って、少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれから線材が軸周りに回転しながら送出される場合であっても、少なくとも一対の線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転が許容されながら線材が案内され、この案内された線材は、予め定められた長さで切断され、これにより定長線材が形成され、このようにして切断されて形成された定長線材は、保持状態で円環状体の少なくとも外周面に搬送されて供給される。
このように、請求項9に記載の発明によれば、線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合でも、線材の軸周りの回転が許容されながら線材が案内されて定長線材が形成されるので、定長線材を円環状体へ供給することが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、線材を円環状体に配置してから次の線材の供給開始に移行するまでに要する時間を従来に比して短くすることができるので、円環状体への線材供給効率を向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合でも、線材の軸周りの回転が許容されながら線材が案内されて定長線材が形成されるので、定長線材を円環状体へ供給することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、構成、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
はじめに、図1乃至図3を参照しながら、本発明の一実施形態に係る線材供給装置10の構成について説明する。
本発明の一実施形態に係る線材供給装置10は、例えば、空気入りタイヤ入りの製造途中段階である円環状体54の外周面54Aに複数の定長ベルトコード58A,58B(図5,図8参照)を供給して、円環状体54の外周面54Aに図示しないベルト層を形成するのに好適に用いられるものである。なお、本実施形態において、円環状体54の外周面54Aとは、円環状体54が最終的に組み立てられて空気入りタイヤが構成された場合のトレッド面に相当する部分である。
本発明の一実施形態に係る線材供給装置10は、一対の線材送出手段としての線材送出装置12A,12Bと、線材搬送手段としての線材搬送装置14と、回転駆動手段としての回転駆動装置16と、制御手段としての制御装置18と、を主要な構成として備えている。
一対の線材送出装置12A,12Bのそれぞれは、図示しないボビンから巻き出された複数の素線を撚って線材としてのベルトコード56A,56Bにするコンパクト撚り機で構成されている。本実施形態において、各線材送出装置12A,12Bは、ベルトコード56A,56Bを軸周りに回転させながら送出する。なお、この種のベルトコード56A,56Bとして使用されるものは、例えばスチールコードを撚り合わせたもの、生ゴムで被覆されたスチールコードを撚り合わせたもの等である。
線材搬送装置14には、一対の線材送出装置12A,12Bのそれぞれに対応して一対の線材搬送部14A,14Bが設けられている。この一対の線材搬送部14A,14Bは、それぞれ対応する線材送出装置12A,12Bから送出されたベルトコード56A,56Bを切断して定長ベルトコード58A,58B(図4(c),図6(b)参照)を形成して、これを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給するものである。
一対の線材搬送部14A,14Bは、図1に示されるように、円環状体54の中心点を通り水平方向に沿って延びる仮想中心線L1を挟んだ両側に配置されている。各線材搬送部14A,14Bは、線材案内部20A,20Bと、線材切断部22A,22Bと、線材搬送部24A,24Bと、ガイドローラ部26A,26Bと、線材押圧部28A,28Bと、をそれぞれ備えている。
各線材案内部20A,20Bは、それぞれ対応する線材送出装置12A,12Bから送出されたベルトコード56A,56Bを円環状体54側へ案内するガイド部材であり、それぞれ対応する線材送出装置12A,12Bの線材送出側に配置されている。各線材案内部20A,20Bは、図2に示されるように、それぞれ板状体で構成されると共に、板状体の中央に長手方向に沿って形成された溝部30A,30Bを有して構成されている。
そして、各線材案内部20A,20Bは、各線材送出装置12A,12Bから軸周りに回転しながら送出されたベルトコード56A,56Bを溝部30A,30Bで回転可能に支持することにより、各線材送出装置12A,12Bから送出されるベルトコード56A,56Bの軸周りの回転を許容しながらベルトコード56A,56Bを円環状体54側へ案内する。
また、各線材案内部20A,20Bは、線材切断部22A,22Bによって定長ベルトコード58A,58Bが形成された後には、線材搬送部24A,24Bによって搬送される定長ベルトコード58A,58Bを溝部30A,30Bによって円環状体54側へ案内する(図5(a),図8(a)参照)。
線材切断部22A,22Bは、それぞれ対応する線材送出装置12A,12Bから送出されたベルトコード56A,56Bを切断可能な一対の相対向するカッタにより構成されている。この線材切断部22A,22Bは、線材送出装置12A,12Bと線材案内部20A,20Bとの間にそれぞれ配置されている。
そして、各線材切断部22A,22Bは、それぞれ線材案内部20A,20Bに予め定められた長さで案内されたベルトコード56A,56Bを切断して定長線材としての定長ベルトコード58A,58Bを形成する(図4(c),図6(b)参照)。
線材搬送部24A,24Bは、図1に示されるように、線材案内部20A,20Bの上方に配置されており、線材案内部20A,20Bの上方を線材送出装置12A,12B側と円環状体54側との間で往復動可能な往復スライド式搬送装置で構成されている。
また、各線材搬送部24A,24Bは、プランジャ32A,32B及びマグネット吸着部34A,34Bを備え、プランジャ32A,32Bによりマグネット吸着部34A,34Bを降下させて定着ベルトコード56A,56Bを吸着保持する一方で(図4(c),図6(b)参照)、プランジャ32A,32Bによりマグネット吸着部34A,34Bを上昇させて定着ベルトコード56A,56Bを解放可能な構成となっている(図5(b),図8(b)参照)。
そして、各線材搬送部24A,24Bは、プランジャ32A,32Bにより降下させたマグネット吸着部34A,34Bで定長ベルトコード58A,58Bの線材送出方向後端側を吸着保持した状態で、線材案内部20A,20Bの上方を線材送出装置12A,12B側から円環状体54側へ移動し、定長ベルトコード58A,58Bの線材送出方向先端側から定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給する(図5,図8参照)。
また、線材搬送部24A,24Bは、プランジャ32A,32Bによりマグネット吸着部34A,34Bを上昇させて定長ベルトコード58A,58Bの線材送出方向後端側を解放し、この状態で、線材案内部20A,20Bの上方を円環状体54側から線材送出装置12A,12B側へ移動し、線材送出装置12A,12B側の原点位置に復帰する(図6(b),図9(b)参照)。
ガイドローラ部26A,26Bは、それぞれ対応する線材搬送部24A,24Bによって搬送された定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54側へ案内するガイド装置であり、一対のガイドローラ36A,36Bを線材搬送部24A,24Bの搬送出口部から円環状体54の外周面54Aに向けて複数配列させた構成となっている。
また、各ガイドローラ部26A,26Bにおいて、一対のガイドローラ36A,36Bは、図1に示されるように、線材搬送部24A,24Bの搬送出口部から円環状体54の外周面54Aに向かうに従って、線材搬送部24A,24Bに沿った水平方向から鉛直方向に方向を換えて配列されている。
各一対のガイドローラ36A,36Bは、図3に示されるように、その回転軸が平行となるように配置されている。各ガイドローラ36A,36Bの長手方向中央部には、例えば、周方向に沿って延びる周溝部38A,38Bが形成されており、各一対のガイドローラ36A,36Bは、この一対の周溝部38A,38Bにより構成される孔部に定長ベルトコード58A,58Bを挿通させるようになっている。
そして、各ガイドローラ部26A,26Bは、それぞれ対応する線材搬送部24A,24Bによって円環状体54側へ搬送された定長ベルトコード58A,58Bを一対の周溝部38A,38Bにより構成される孔部に挿通させた状態で、各一対のガイドローラ36A,36Bを軸線周りに回転させて定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54側へ円滑に案内する。
また、各ガイドローラ部26A,26Bは、一対のガイドローラ36A,36Bを線材搬送部24A,24Bの搬送出口部から円環状体54の外周面54Aに向かうに従って線材搬送部24A,24Bに沿った水平方向から鉛直方向に方向を換えて配列することにより、定長ベルトコード58A,58Bの線材送出方向先端側を円環状体54の外周面54Aに接線方向に沿って供給する(図5(a),図8(a)参照)。
線材押圧部28A,28Bは、それぞれ対応するガイドローラ部26A,26Bによって案内された定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54の外周面54Aに押圧するものであり、ガイドローラ部26A,26Bの出口部に配置されている。各線材押圧部28A,28Bは、プランジャ40A,40Bと押圧ローラ42A,42Bを有して構成されており、プランジャ40A,40Bにより押圧ローラ42A,42Bを水平方向に沿って進退動させることが可能な構成となっている。
そして、線材押圧部28A,28Bは、ガイドローラ部26A,26Bを介して円環状体54の外周面54Aへ定長ベルトコード58A,58Bが搬送されてきたときに、プランジャ40A,40Bにより押圧ローラ42A,42Bを水平方向に沿って円環状体54側へスライド移動させ、定長ベルトコード58A,58Bを押圧ローラ42A,42Bにより円環状体54の外周面54Aに押圧する(図5(b),図8(b)参照)。
以上の各構成からなる線材搬送装置14は、定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給しながら図示しない移動式テーブル装置により円環状体54の軸線方向両側(図1の紙面表裏方向)に移動可能となっている。
回転駆動装置16は、円環状体54を支持した状態で双方向に回転させるものであり、本体ベース部44と、本体ベース部44に立設された支持部46と、支持部46の先端側に設けられた回転駆動部48と、を有して構成されている。
回転駆動部48は、円環状体54の外周面54Aに定長ベルトコード58A,58Bが供給されている間に、円環状体54の回動角度を調節するものであり、円環状体54を固定支持する固定支持機構50と、固定支持機構50を双方向に回転させて円環状体54の回動角度を調節する回転駆動機構52と、を備えている。
制御装置18は、一対の線材送出装置12A,12B、線材搬送装置14、回転駆動装置16の各動作を制御する。なお、制御装置18による一対の線材送出装置12A,12B、線材搬送装置14、回転駆動装置16の各動作については、次に示す定長ベルトコード58A,58Bの供給方法の中で詳述する。
次に、図4乃至図10を参照しながら、上記構成からなる線材供給装置10を用いて円環状体54の外周面54Aに定長ベルトコード58A,58Bを供給する方法について説明する。
図示しない操作スイッチをオンにすると、操作スイッチから操作信号が制御装置18に出力される。これにより、制御装置18は、円環状体54への線材供給動作を開始し、以下に示す如く、線材送出装置12A,12B、線材搬送装置14、回転駆動装置16の各動作を制御する。
まず、制御装置18は、図4(a)に示されるスタート状態から一方の線材送出装置12Aに線材送出指令信号を出力する。線材送出装置12Aは、制御装置18から出力された線材送出指令信号を入力すると、図4(b)に示されるように、線材案内部20Aへベルトコード56Aを軸周りに回転させながら送出する。
このとき、線材案内部20Aは、線材送出装置12Aから軸周りに回転しながら送出されたベルトコード56Aを溝部30Aで回転可能に支持することにより、線材送出装置12Aから送出されるベルトコード56Aの軸周りの回転を許容しながらベルトコード56Aを円環状体54側へ案内する。
そして、線材送出装置12Aは、線材案内部20Aへ送出したベルトコード56Aが予め定められた長さに達すると、線材案内部20Aへのベルトコード56Aの送出を停止する。
続いて、制御装置18は、線材搬送部24Aへ吸着指令信号を出力する。線材搬送部24Aは、制御装置18から出力された吸着指令信号を入力すると、図4(c)に示されるように、プランジャ32Aによりマグネット吸着部34Aを降下させて定長ベルトコード58Aの線材送出方向後端側を吸着保持する。
また、制御装置18は、線材送出装置12Aから線材案内部20Aに送出されたベルトコード56Aが予め定められた長さに達した段階で線材切断部22Aに線材切断指令信号を出力する。線材切断部22Aは、制御装置18から出力された線材切断指令信号を入力すると、図4(c)に示されるように、一対の相対向するカッタを作動させて、線材案内部20Aに予め定められた長さで案内されたベルトコード56Aを切断して定長線材としての定長ベルトコード58Aを形成する。
なお、線材送出装置12Aから線材案内部20Aにベルトコード56Aを送出しながら、ベルトコード56Aを線材切断部22Aによって予め定められた長さで切断して定長ベルトコード58Aを形成しても良い。
そして、制御装置18は、ベルトコード56Aが線材切断部22Aによって切断されて定長ベルトコード58Aが形成されると、線材搬送部24Aへ搬送指令信号を出力する。線材搬送部24Aは、制御装置18から出力された搬送指令信号を入力すると、図5(a)に示されるように、プランジャ32Aにより降下させたマグネット吸着部34Aで定長ベルトコード58Aの線材送出方向後端側を吸着保持した状態で、線材案内部20Aの上方を線材送出装置12A側から円環状体54側へ移動する。
これにより、線材案内部20Aの溝部30Aによって案内されながら線材搬送部24Aによって搬送される定長ベルトコード58Aは、線材送出方向先端側からガイドローラ部26Aに挿入され、このガイドローラ部26Aを介して円環状体54の外周面54Aに供給される。
このとき、ガイドローラ部26Aは、線材搬送部24Aによって円環状体54側へ搬送された定長ベルトコード58Aを一対の周溝部38A,38B(図3参照)により構成される孔部に挿通させた状態で、各一対のガイドローラ36A,36Bを軸線周りに回転させて定長ベルトコード58Aを円環状体54側へ円滑に案内する。なお、このときに、後に説明する変形例に係る構成(図11参照)を用いて定長ベルトコード58Aを円環状体54側へ円滑に案内しても良い。
また、ガイドローラ部26Aは、一対のガイドローラ36A,36Bを線材搬送部24Aの搬送出口部から円環状体54の外周面54Aに向かうに従って線材搬送部24Aに沿った水平方向から鉛直方向に方向を換えて配列することにより、定長ベルトコード58Aの線材送出方向先端側を円環状体54の外周面54Aに接線方向に沿って供給する。
そして、線材搬送部24Aによって定長ベルトコード58Aの線材送出方向先端側が円環状体54の外周面54Aに搬送されると、制御装置18は、線材押圧部28Aに押圧指令信号を出力する。線材押圧部28Aは、制御装置18から出力された押圧指令信号を入力すると、図5(b)に示されるように、プランジャ40Aにより押圧ローラ42Aを水平方向に沿って円環状体54側へスライド移動させ、定長ベルトコード58Aを押圧ローラ42Aにより円環状体54の外周面54Aに押圧する。
これにより、定長ベルトコード58Aが線材送出方向先端側から円環状体54の外周面54Aに接着される。なお、定長ベルトコード58Aの線材送出方向先端側が円環状体54の外周面54Aに接着する部位は、図7(a)に示されるように、円環状体54の軸線方向一方側の端部となっている。
そして、定長ベルトコード58Aの線材送出方向先端側が円環状体54の外周面54Aに接着されると、制御装置18は、線材搬送部24Aに搬送終了指令信号を出力する。線材搬送部24Aは、制御装置18から出力された搬送終了指令信号を入力すると、プランジャ32Aによりマグネット吸着部34Aを上昇させて定長ベルトコード58Aの線材送出方向後端側を解放する。
また、制御装置18は、線材搬送部24Aに搬送終了指令信号を出力すると同時に、線材搬送装置14に軸線方向移動指令信号を出力すると共に、回転駆動装置16に回転駆動信号を出力する。線材搬送装置14は、制御装置18から出力された軸線方向移動指令信号を入力すると、定長ベルトコード58Aを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給しながら図示しない移動式テーブル装置により円環状体54の軸線方向一方側(図5,図6の紙面裏側で図7(a)のX1側)に移動する。
また、回転駆動装置16は、制御装置18から出力された回転駆動信号を入力すると、線材搬送装置14の移動と同期して、図6(a)に示されるように、固定支持機構50を一方向側(R1側)に回転させて円環状体54の回動角度を調節する。これにより、図5(a)から図6(b)に示されるように、定長ベルトコード58Aの線材送出方向先端側から後端側が順に線材押圧部28Aによって押圧されて円環状体54の外周面54Aに接着される。
また、上述の如く回転駆動装置16によって円環状体54の回動角度を調節すると同時に、線材搬送装置14が定長ベルトコード58Aを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給しながら円環状体54の軸線方向一方側(図5,図6の紙面裏側で図7(a)のX1側)に移動することにより、図7(b)に示されるように、定長ベルトコード58Aが円環状体54の外周面54Aに赤道面と交差する斜め方向に沿って接着される。
そして、定長ベルトコード58Aの円環状体54の外周面54Aへの接着が完了すると、制御装置18は、線材押圧部28Aに押圧解除指令信号を出力する。線材押圧部28Aは、制御装置18から出力された押圧解除指令信号を入力すると、図6(b)に示されるように、プランジャ40Aにより押圧ローラ42Aを水平方向に沿って円環状体54と反対側へスライド移動させて定長ベルトコード58Aの線材送出方向後端側から離間した状態とする。
この後、回転駆動装置16は、円環状体54の外周面54Aに第一の定長ベルトコード58Aに隣接して第二の定長ベルトコード58Bが配置されるように円環状体54を他方向側(R2側)に僅かに回転させる。
また、制御装置18は、線材搬送装置14及び回転駆動装置16による第一の定長ベルトコード58Aの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了するまでに、図6(b)に示されるように、線材送出装置12Bから線材搬送部14Bに第二の定長ベルトコード58Bを送出させておく。
つまり、制御装置18は、線材搬送装置14及び回転駆動装置16による第一の定長ベルトコード58Aの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了するまでに、他方の線材送出装置12Bに線材送出指令信号を出力し、線材送出装置12Bから線材案内部20Bに送出されたベルトコード56Bが予め定められた長さに達した段階で線材搬送部24Bに吸着指令信号を出力すると共に、線材切断部22Bに線材切断指令信号を出力する。
これにより、線材送出装置12Bは、線材案内部20Bへベルトコード56Bを軸周りに回転させながら送出し、線材案内部20Bへ送出したベルトコード56Bが予め定められた長さに達すると、線材案内部20Bへのベルトコード56Bの送出を停止する。
また、線材搬送部24Bは、制御装置18から出力された吸着指令信号を入力すると、図6(b)に示されるように、プランジャ32Bによりマグネット吸着部34Bを降下させて定長ベルトコード58Bの線材送出方向後端側を吸着保持する。
さらに、線材切断部22Bは、制御装置18から出力された線材切断指令信号を入力すると、図6(b)に示されるように、一対の相対向するカッタを作動させて、線材案内部20Bに予め定められた長さで案内されたベルトコード56Bを切断して定長線材としての定長ベルトコード58Bを形成する。
なお、線材送出装置12Bから線材案内部20Bにベルトコード56Bを送出しながら、ベルトコード56Bを線材切断部22Bによって予め定められた長さで切断して定長ベルトコード58Bを形成しても良い。
そして、制御装置18は、ベルトコード56Bが線材切断部22Bによって切断されて定長ベルトコード58Bが形成されると、線材搬送部24Bへ搬送指令信号を出力する。線材搬送部24Bは、制御装置18から出力された搬送指令信号を入力すると、図8(a)に示されるように、プランジャ32Bにより降下させたマグネット吸着部34Bで定長ベルトコード58Bの線材送出方向後端側を吸着保持した状態で、線材案内部20Bの上方を線材送出装置12B側から円環状体54側へ移動する。
これにより、線材案内部20Bの溝部30Bによって案内されながら線材搬送部24Bによって搬送される定長ベルトコード58Bは、線材送出方向先端側からガイドローラ部26Bに挿入され、このガイドローラ部26Bを介して円環状体54の外周面54Aに供給される。
このとき、ガイドローラ部26Bは、線材搬送部24Bによって円環状体54側へ搬送された定長ベルトコード58Bを一対の周溝部38A,38B(図3参照)により構成される孔部に挿通させた状態で、各一対のガイドローラ36A,36Bを軸線周りに回転させて定長ベルトコード58Bを円環状体54側へ円滑に案内する。なお、このときに、後に説明する変形例に係る構成(図11参照)を用いて定長ベルトコード58Bを円環状体54側へ円滑に案内しても良い。
また、ガイドローラ部26Bは、一対のガイドローラ36A,36Bを線材搬送部24Bの搬送出口部から円環状体54の外周面54Aに向かうに従って線材搬送部24Bに沿った水平方向から鉛直方向に方向を換えて配列することにより、定長ベルトコード58Bの線材送出方向先端側を円環状体54の外周面54Aに接線方向に沿って供給する。
そして、線材搬送部24Bによって定長ベルトコード58Bの線材送出方向先端側が円環状体54の外周面54Aに搬送されると、制御装置18は、線材押圧部28Bに押圧指令信号を出力する。線材押圧部28Bは、制御装置18から出力された押圧指令信号を入力すると、図8(b)に示されるように、プランジャ40Bにより押圧ローラ42Bを水平方向に沿って円環状体54側へスライド移動させ、定長ベルトコード58Bを押圧ローラ42Bにより円環状体54の外周面54Aに押圧する。
これにより、定長ベルトコード58A,58Bが線材送出方向先端側から円環状体54の外周面54Aに接着される。なお、定長ベルトコード58Bの線材送出方向先端側が円環状体54の外周面54Aに接着する部位は、図10(a)に示されるように、円環状体54の軸線方向他方側の端部となっている。
そして、定長ベルトコード58Bの線材送出方向先端側が円環状体54の外周面54Aに接着されると、制御装置18は、線材搬送部24Bに搬送終了指令信号を出力する。線材搬送部24Bは、制御装置18から出力された搬送終了指令信号を入力すると、プランジャ32Bによりマグネット吸着部34Bを上昇させて定長ベルトコード58Bの線材送出方向後端側を解放する。
また、制御装置18は、線材搬送部24Bに搬送終了指令信号を出力すると同時に、線材搬送装置14に軸線方向移動指令信号を出力すると共に、回転駆動装置16に回転駆動信号を出力する。線材搬送装置14は、制御装置18から出力された軸線方向移動指令信号を入力すると、定長ベルトコード58Bを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給しながら図示しない移動式テーブル装置により円環状体54の軸線方向他方側(図8,図9の紙面表側で図10(a)のX2側)に移動する。
また、回転駆動装置16は、制御装置18から出力された回転駆動信号を入力すると、線材搬送装置14の移動と同期して、図9(a)に示されるように、固定支持機構50を他方向側(R2側)に回転させて円環状体54の回動角度を調節する。これにより、図8(a)から図9(b)に示されるように、定長ベルトコード58Bの線材送出方向先端側から後端側が順に線材押圧部28Bによって押圧されて円環状体54の外周面54Aに接着される。
また、上述の如く回転駆動装置16によって円環状体54の回動角度を調節すると同時に、線材搬送装置14が定長ベルトコード58Bを円環状体54の外周面54Aに搬送して供給しながら円環状体54の軸線方向他方側(図8,図9の紙面表側で図10(a)のX2側)に移動することにより、図10(b)に示されるように、定長ベルトコード58Aに隣接して定長ベルトコード58Bが円環状体54の外周面54Aに赤道面と交差する斜め方向に沿って接着される。
そして、定長ベルトコード58Bの円環状体54の外周面54Aへの接着が完了すると、制御装置18は、線材押圧部28Bに押圧解除指令信号を出力する。線材押圧部28Bは、制御装置18から出力された押圧解除指令信号を入力すると、図9(b)に示されるように、プランジャ40Bにより押圧ローラ42Bを水平方向に沿って円環状体54と反対側へスライド移動させて定長ベルトコード58Bの線材送出方向後端側から離間した状態とする。
この後、回転駆動装置16は、円環状体54の外周面54Aに第二の定長ベルトコード58Bに隣接して次の第一の定長ベルトコード58Aが配置されるように円環状体54を他方向側(R2側)に僅かに回転させる。
また、制御装置18は、線材搬送装置14及び回転駆動装置16による第二の定長ベルトコード58Bの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了するまでに、図9(b)に示されるように、線材送出装置12Aから線材搬送部14Aに次の第一の定長ベルトコード58Aを送出させておく。
つまり、制御装置18は、線材搬送装置14及び回転駆動装置16による第二の定長ベルトコード58Bの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了するまでに、一方の線材送出装置12Aに線材送出指令信号を出力し、線材送出装置12Aから線材案内部20Aに送出されたベルトコード56Aが予め定められた長さに達した段階で線材搬送部24Aに吸着指令信号を出力すると共に、線材切断部22Aに線材切断指令信号を出力する。
これにより、線材送出装置12Aは、線材案内部20Aへベルトコード56Aを軸周りに回転させながら送出し、線材案内部20Aへ送出したベルトコード56Aが予め定められた長さに達すると、線材案内部20Aへのベルトコード56Aの送出を停止する。
また、線材搬送部24Aは、制御装置18から出力された吸着指令信号を入力すると、図9(b)に示されるように、プランジャ32Bによりマグネット吸着部34Bを降下させて定長ベルトコード58Bの線材送出方向後端側を吸着保持する。
さらに、線材切断部22Aは、制御装置18から出力された線材切断指令信号を入力すると、図9(b)に示されるように、一対の相対向するカッタを作動させて、線材案内部20Aに予め定められた長さで案内されたベルトコード56Aを切断して次の定長ベルトコード58Aを形成する。
そして、上記各要領にて、円環状体54の外周面54Aの位置を周方向(R2側)に少しずつずらしながら、円環状体54の外周面54Aへの第一の定長ベルトコード58Aの配置及び第二の定長ベルトコード58Bの配置を繰り返し行うことにより、円環状体54の外周面54Aに複数の線材により構成される環状部材としてのベルト層(不図示)を形成する。
なお、円環状体54の外周面54Aに上記ベルト層を径方向に複数層形成する場合には、下層のベルト層のベルトコードの配置向きと上層のベルトコードの配置向きとが交差している(赤道面に対して対称状となる)ことが望ましい。
この場合には、上層のベルト層を形成するときの線材搬送装置14の円環状体54の軸線方向への移動向きを下層のベルト層を形成したときの線材搬送装置14の円環状体54の軸線方向への移動向きと反対にする必要がある。
次に、本発明の一実施形態に係る線材供給装置10及び線材供給方法の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る線材供給装置10を用いた定長ベルトコード58A,58Bの供給方法では、線材搬送装置14を円環状体54の軸線方向一方側(X1側)に移動させると共に円環状体54を回転駆動装置16によって一方向側(R1側)に回転させることにより円環状体54の外周面54Aに第一の定長ベルトコード58Aを配置させた後に、線材搬送装置14及び回転駆動装置16の復路動作を利用して、線材搬送装置14を円環状体54の軸線方向他方側(X2側)に移動させると共に円環状体54を回転駆動装置16によって他方向側(R2側)に回転させることにより、円環状体54の外周面54Aに第二の定長ベルトコード58Bを配置させている。
従って、第一の定長ベルトコード58Aを円環状体54に配置してから元の位置に復帰するまでの線材搬送装置14及び回転駆動装置16の復路の動作が第二の定長ベルトコード58Bの配置に利用されて無駄とならない。このため、第一の定長ベルトコード58Aを円環状体54に配置してから第二の定長ベルトコード58Bの供給開始に移行するまでに要する時間を従来に比して短くできる。これにより、円環状体54への線材供給効率を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る線材供給装置10を用いた定長ベルトコード58A,58Bの供給方法では、線材搬送装置14及び回転駆動装置16による第一の定長ベルトコード58Aの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了するまでに、他方の線材送出装置12Bから線材搬送部14Bに第二の定長ベルトコード58Bを形成させておくようにしている。
従って、第一の定長ベルトコード58Aの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了してから直ちに、線材搬送部14Bによって第二の定長ベルトコード58Bの円環状体54の外周面54Aへの供給を開始することができる。
これにより、第一の定長ベルトコード58Aの円環状体54の外周面54Aへの配置を完了してから線材搬送部14Bにベルトコード56Bを送出させて第二の定長ベルトコード58Bを形成する場合に比して、第一の定長ベルトコード58Aを円環状体54の外周面54Aへ配置してから第二の定長ベルトコード58Bの供給開始に移行するまでに要する時間を短くできる。これにより、円環状体54への線材供給効率をさらに向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係る線材供給装置10を用いた定長ベルトコード58A,58Bの供給方法では、線材送出装置12A,12Bからベルトコード56A,56Bが軸周りに回転しながら送出されても、線材案内部20A,20Bによって線材送出装置12A,12Bから送出されるベルトコード56A,56Bの軸周りの回転が許容されながらベルトコード56A,56Bが案内され、線材案内部20A,20Bに案内されたベルトコード56A,56Bは、線材切断部22A,22Bによって予め定められた長さで切断され、これにより定長ベルトコード58A,58Bが形成される。
このように、本実施形態に係る線材供給装置10を用いた定長ベルトコード58A,58Bの供給方法によれば、線材送出装置12A,12Bからベルトコード56A,56Bが軸周りに回転しながら送出される場合でも、ベルトコード56A,56Bの軸周りの回転が許容されながらベルトコード56A,56Bが案内されて定長ベルトコード58A,58Bが形成されるので、定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54へ供給することが可能となる。
また、本実施形態に係る線材供給装置10を用いた定長ベルトコード58A,58Bの供給方法では、円環状体54の外周面54Aへの第一のベルトコード56Aの配置及び第二のベルトコード56Bの配置を繰り返し行うことにより、円環状体54の外周面54Aに複数のベルトコード56A,56Bにより構成される図示しないベルト層を形成している。
従って、円環状体54の外周面54Aに複数の定長ベルトコード58A,58Bにより構成されるベルト層が形成されることにより、円環状体54が最終的に組み立てられて空気入りタイヤが構成された場合には、空気入りタイヤのトレッド面における強度をベルト層によって高めることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る線材供給装置10及び線材供給方法の変形例について説明する。
上記実施形態では、各ガイドローラ部26A,26Bにおいて、ガイドローラ36A,36Bに周溝部38A,38Bを形成し、この一対の周溝部38A,38Bにより構成される孔部に定長ベルトコード58A,58Bを挿通させた状態で、各一対のガイドローラ36A,36Bを軸線周りに回転させて定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54側へ円滑に案内していたが、次のようにしても良い。
すなわち、図11に示される構成では、一対の相対向するガイドプレート60A,60Bに定長ベルトコード58A,58Bを挟み込むフラットな外周面を有する円柱状のガイドローラ62A,62B(フラットローラ)が回転自在に設けられている。
そして、図11に示される構成を各ガイドローラ部26A,26Bに適用し、一対のガイドプレート60A,60Bで定長ベルトコード58A,58Bを両側からガイドしながら、各一対のガイドローラ62A,62Bを軸線周りに回転させて定長ベルトコード58A,58Bを円環状体54側へ円滑に案内するようにしても良い。
また、上記実施形態では、空気入りタイヤ入りの製造途中段階である円環状体54の外周面54Aに複数の定長ベルトコード58A,58Bを供給して、円環状体54の外周面54Aに図示しないベルト層を形成したが、次のようにしても良い。
すなわち、例えば、空気入りタイヤ入りの製造途中段階である円環状体54に複数のカーカスコードを供給して、円環状体54にカーカス層を形成するようにしても良い。
また、上記実施形態では、線材(一例としてベルトコード56A,56B)が円環状体54の外周面54Aに配置されていたが、次のようにしても良い。
すなわち、例えば、線材(例えばカーカスコード)が円環状体54の一方のサイドウォールに相当する部分からトレッド面に相当する部分を介して他方のサイドウォールに相当する部分に跨るように配置されても良い。
さらに、本実施形態では、線材の一例としてベルトコード56A,56Bを供給していたが、カーカスコードやその他の補強用線材等を供給しても良い。
また、本実施形態では、線材を送出可能な線材送出装置12A,12Bが一対設けられていたが、線材を送出可能な線材送出装置12A,12Bが一対以上設けられていても良い。
同様に、本実施形態では、線材送出装置12A,12Bのそれぞれに対応して設けられることにより、線材搬送装置14に線材搬送部14A,14Bが一対設けられていたが、線材送出装置12A,12Bが一対以上設けられることに対応して線材搬送装置14に線材搬送部14A,14Bが一対以上設けられていても良い。
また、上記実施形態では、線材送出装置12A,12Bからベルトコード56A,56Bが軸周りに回転しながら送出されるように構成されていたが、線材送出装置12A,12Bからベルトコード56A,56Bが軸周りに回転しないで送出されるように構成されていても良い。
図1は本発明の一実施形態に係る線材供給装置の全体構成を示す図である。 図2は本発明の一実施形態に係る線材案内部の構成を示す斜視図である。 図3は本発明の一実施形態に係るガイドローラの構成を示す斜視図である。 図4は本発明の一実施形態に係る線材供給装置を用いて円環状体に第一の線材を供給する様子を示す第一説明図である。 図5は本発明の一実施形態に係る線材供給装置を用いて円環状体に第一の線材を供給する様子を示す第二説明図である。 図6は本発明の一実施形態に係る線材供給装置を用いて円環状体に第一の線材を供給する様子を示す第三説明図である。 図7は本発明の一実施形態に係る円環状体の外周面に第一の線材が配置される様子を示す説明図である。 図8は本発明の一実施形態に係る線材供給装置を用いて円環状体に第二の線材を供給する様子を示す第一説明図である。 図9は本発明の一実施形態に係る線材供給装置を用いて円環状体に第二の線材を供給する様子を示す第二説明図である。 図10は本発明の一実施形態に係る円環状体の外周面に第二の線材が配置される様子を示す説明図である。 図11は本発明の一実施形態に係るガイドローラの構成の変形例を示す図である。
符号の説明
10 線材供給装置
12A,12B 線材送出装置(線材送出手段)
14 線材搬送装置(線材搬送手段)
14A,14B 線材搬送部
16 回転駆動装置(回転駆動手段)
18 制御装置(制御手段)
20A,20B 線材案内部
22A,22B 線材切断部
24A,24B 線材搬送部
54 円環状体
54A 外周面
56A,56B ベルトコード(線材)
58A,58B 定長ベルトコード(定長線材)

Claims (9)

  1. 複数の線材を円環状体の少なくとも外周面に配置するための円環状体への線材供給装置であって、
    前記線材をそれぞれ送出可能な少なくとも一対の線材送出手段と、
    前記少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれに対応して設けられると共に対応する線材送出手段から送出された線材を前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する線材搬送部を少なくとも一対備え、前記少なくとも一対の線材搬送部のいずれかによって前記対応する線材送出手段から送出された線材を前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給しながら前記円環状体の軸線方向両側に移動可能な線材搬送手段と、
    前記円環状体を支持した状態で双方向に回転させる回転駆動手段と、
    前記線材送出手段、前記線材搬送手段、前記回転駆動手段の各動作を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする円環状体への線材供給装置。
  2. 前記制御手段は、前記少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を前記少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら前記線材搬送手段を前記円環状体の軸線方向一方側に移動させると共に、前記円環状体を前記回転駆動手段によって一方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第一の線材を配置させ、
    その後に、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を前記少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部によって前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給させながら前記線材搬送手段を前記円環状体の軸線方向他方側に移動させると共に、前記円環状体を前記回転駆動手段によって他方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第二の線材を配置させることを特徴とする請求項1に記載の円環状体への線材供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記円環状体の少なくとも外周面への前記第一の線材の配置及び前記第二の線材の配置を繰り返し行わせることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材を形成させることを特徴とする請求項2に記載の円環状体への線材供給装置。
  4. 前記制御手段は、前記線材搬送手段及び前記回転駆動手段による前記第一の線材の前記円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでに、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから前記少なくとも一対の線材搬送部のうち対応する線材搬送部に前記第二の線材を送出させておくことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の円環状体への線材供給装置。
  5. 前記少なくとも一対の線材送出手段のそれぞれは、前記線材を軸周りに回転させながら送出し、
    前記少なくとも一対の線材搬送部のそれぞれは、前記少なくとも一対の線材送出手段のうち対応する線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転を許容しながら前記線材を案内する線材案内部と、
    前記線材案内部に案内された線材を予め定められた長さで切断して定長線材を形成する線材切断部と、
    前記線材切断部により切断されて形成された前記定長線材を保持した状態で前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給する線材搬送部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の円環状体への線材供給装置。
  6. 複数の線材を円環状体の少なくとも外周面に配置するための円環状体への線材供給方法であって、
    少なくとも一対の線材送出手段のいずれかから送出された第一の線材を前記円環状体の軸線方向一方側に移動させながら前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給すると共に、前記円環状体を一方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第一の線材を配置し、
    その後に、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから送出された第二の線材を前記円環状体の軸線方向他方側に移動させながら前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給すると共に、前記円環状体を他方向側に回転させることにより、前記円環状体の少なくとも外周面に前記第二の線材を配置することを特徴とする円環状体への線材供給方法。
  7. 前記円環状体の少なくとも外周面への前記第一の線材の配置及び前記第二の線材の配置を繰り返し行うことにより、前記円環状体の少なくとも外周面に複数の線材により構成される環状部材を形成することを特徴とする請求項6に記載の円環状体への線材供給方法。
  8. 前記第一の線材の前記円環状体の少なくとも外周面への配置を完了するまでに、前記少なくとも一対の線材送出手段の残りのいずれかから前記第二の線材を送出させておくことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の円環状体への線材供給方法。
  9. 前記少なくとも一対の線材送出手段から線材が軸周りに回転しながら送出される場合に、前記少なくとも一対の線材送出手段から送出される線材の軸周りの回転を許容しながら前記線材を案内し、前記案内した線材を予め定められた長さで切断して定長線材を形成し、前記定長線材を保持した状態で前記円環状体の少なくとも外周面に搬送して供給することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の円環状体への線材供給方法。
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