JP6312252B2 - 光電変換素子および太陽電池 - Google Patents
光電変換素子および太陽電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6312252B2 JP6312252B2 JP2014227104A JP2014227104A JP6312252B2 JP 6312252 B2 JP6312252 B2 JP 6312252B2 JP 2014227104 A JP2014227104 A JP 2014227104A JP 2014227104 A JP2014227104 A JP 2014227104A JP 6312252 B2 JP6312252 B2 JP 6312252B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- photoelectric conversion
- conversion element
- nanorod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/549—Organic PV cells
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
例えば、特許文献1には、第1カチオンと、第2カチオンと、少なくとも1つのハライドアニオンまたはカルコゲニドアニオンとを含むペロブスカイト型結晶構造を有する光起電装置(photovoltaic device)が記載されている。特許文献1によれば、第1カチオンは、式:(R1R2R3R4N)+、または、式:(R5R6N=CH−R7R8)+で表される有機カチオンであり、R1〜R8は、各々、水素原子、置換もしくは無置換のC1〜C20のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基であるとされている(同特許文献の請求項28および29)。
また、非特許文献1には、CH3NH3PbI3で表されるペロブスカイト型結晶構造を持つ化合物を、ナノロッドを形成させた導電性ガラス基板上に有する太陽電池が、優れた光電変換効率を示したことが記載されている。
また、光電変換素子および太陽電池には、高い光電変換効率に加え、これらが実際に使用される現場環境において、初期性能を維持できる耐久性が求められる。しかし、ペロブスカイト化合物は高湿環境下で損傷を受けやすいことが知られている。実際、ペロブスカイト化合物を光吸収剤として用いた光電変換素子ないし太陽電池は、高湿環境下において光電変換効率が低下してしまう。
本発明は、ペロブスカイト化合物を光吸収剤として用いた光電変換素子であって、短絡電流密度が高められ、且つ、高湿環境下においても光電変換効率が低下しにくい光電変換素子、および、この光電変換素子を用いた太陽電池を提供することを課題とする。
〔1〕
光吸収剤を含む感光層を導電性支持体上に有する第一電極と、第一電極に対向する第二電極とを有する光電変換素子であって、
上記感光層が、金属酸化物からなるナノロッドと、上記光吸収剤としてのペロブスカイト型結晶構造を持つ化合物とを含み、
上記ナノロッドのアスペクト比が1より大きく、
上記のペロブスカイト型結晶構造を持つ化合物が下記式(I)で表される化合物である、光電変換素子:
式(I) A2MX4
式中、Aは下記式(1)で表されるカチオン性有機基を表す。MはPbまたはSbを表す。Xはハロゲン原子を表す。
式(1) R1a−NH3
式中、R1aは炭素数2〜10のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2以上で5員環または6員環のヘテロアリール基、または下記式(2)で表すことができる基である。
式中、XaはNR1c、酸素原子または硫黄原子を表す。R1bは炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2以上で5員環又は6員環のヘテロアリール基を表す。R1cは水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2以上で5員環または6員環のヘテロアリール基を表す。*は式(1)のNとの結合位置を表す。
〔2〕
上記ナノロッドの長辺の長さが1000nm以下である、〔1〕に記載の光電変換素子。
〔3〕
上記ナノロッドの長辺の長さが300〜500nmである、〔2〕に記載の光電変換素子。
〔4〕
上記ナノロッドのアスペクト比が1.5〜20である、〔1〕〜〔3〕のいずれか1つに記載の光電変換素子。
〔5〕
上記ナノロッドのアスペクト比が5〜20である、〔4〕に記載の光電変換素子。
〔6〕
上記ナノロッドの長辺の長さが300〜500nmであり、且つ、アスペクト比が5〜20である、〔1〕〜〔5〕のいずれか1つに記載の光電変換素子。
〔7〕
上記ナノロッドが、チタニウム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、オスミウム、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオディミウム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ディスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムからなる群から選択される金属の酸化物からなる、〔1〕〜〔6〕のいずれか1つに記載の光電変換素子。
〔8〕
上記ナノロッドが、酸化チタンおよび酸化亜鉛から選ばれる金属酸化物からなる、〔7〕に記載の光電変換素子。
〔9〕
上記ナノロッドの長軸が、上記導電性支持体表面に対して垂直方向に向いている、〔1〕〜〔8〕のいずれか1つに記載の光電変換素子。
〔10〕
上記第一電極と、上記第二電極との間に正孔輸送層を有する、〔1〕〜〔9〕のいずれか1つに記載の光電変換素子。
〔11〕
〔1〕〜〔10〕のいずれか1つに記載の光電変換素子を用いた太陽電池。
本明細書において、光電変換素子を構成する導電性支持体、シード層、感光層等の「表面」というときは、特に断りのない限り、第二電極側に位置する表面を意味する。
本発明の光電変換素子は、導電性支持体と、金属酸化物からなるナノロッド(以下、単に「ナノロッド」ともいう)と光吸収剤とを含む感光層とを有する第一電極と、第一電極に対向する第二電極とを有し、好ましくは、第一電極と第二電極の間に設けられた正孔輸送層とを有する。感光層および第二電極はこの順で導電性支持体上に設けられている。また、光電変換素子が正孔輸送層を有する場合には、感光層、正孔輸送層および第二電極はこの順で導電性支持体上に設けられている。
光吸収剤は、後述するペロブスカイト化合物を少なくとも1種含んでいる。光吸収剤は、ペロブスカイト化合物と併せて、ペロブスカイト化合物以外の光吸収剤を含んでいてもよい。ペロブスカイト化合物以外の光吸収剤としては、例えば金属錯体色素および有機色素が挙げられる。
この光電変換素子10は、第一電極1と、第二電極2と、第一電極1と第二電極2の間に後述する正孔輸送材料を含む正孔輸送層3とを有している。
第一電極1は、支持体11aおよび透明電極11bからなる導電性支持体11と、金属酸化物からなるナノロッド12とペロブスカイト化合物を含む光吸収剤とを含む感光層13とを有している。
すなわち、光電変換素子10において、導電性支持体11を透過して、または第二電極2を透過して感光層13に入射した光は光吸収剤を励起する。励起された光吸収剤はエネルギーの高い電子を有しており、この電子が感光層13から導電性支持体11に到達する。このとき、エネルギーの高い電子を放出した光吸収剤は酸化体となっている。導電性支持体11に到達した電子が外部回路6で仕事をした後、第二電極2を経由して(正孔輸送層3がある場合にはさらに正孔輸送層3を経由して)、感光層13に戻る。感光層13に戻った電子により光吸収剤が還元される。上記光吸収剤の励起および電子移動のサイクルを繰り返すことにより、システム100が太陽電池として機能する。
光電変換素子10においては、ペロブスカイト化合物間を電子が移動する電子伝導が起こる。
第一電極1は、導電性支持体11と感光層13とを有し、光電変換素子10において作用電極として機能する。
導電性支持体11は、導電性を有し、感光層13等を支持できるものであれば特に限定されない。導電性支持体11は、導電性を有する材料、例えば金属で形成された構成、または、ガラスもしくはプラスチックの支持体11aとこの支持体11aの表面に形成された導電膜としての透明電極11bとを有する構成が好ましい。
支持体11aおよび導電性支持体11の厚みは、特に限定されず、適宜の厚みに設定される。例えば、0.01μm〜10mmであることが好ましく、0.1μm〜5mmであることがさらに好ましく、0.3μm〜4mmであることが特に好ましい。
透明電極11bを設ける場合、透明電極11bの膜厚は、特に限定されず、例えば、0.01〜30μmであることが好ましく、0.03〜25μmであることがさらに好ましく、0.05〜20μmであることが特に好ましい。
感光層13は、後述するペロブスカイト化合物を光吸収剤として有する。すなわち、光吸収剤は、金属酸化物からなるナノロッド12の間を埋めるように存在している。
本発明において、光吸収剤は、ペロブスカイト化合物を少なくとも1種含有していればよく、2種以上のペロブスカイト化合物を含有してもよい。
感光層13は、単層であっても2層以上の積層であってもよい。感光層13が2層以上の積層構造である場合、互いに異なった光吸収剤からなる層を積層してもよく、また感光層と感光層の間に正孔輸送材料を含む中間層を積層してもよい。
感光層13は、金属酸化物からなるナノロッド12を含有する。本発明におけるナノロッドとは、ナノメートルサイズの(すなわち、後述する長辺および短辺の長さがおよそ1〜1000nmの範囲内にある)、棒状の金属酸化物構造体である。本発明におけるナノロッド12は、後述するアスペクト比が1より大きい。すなわち、本発明におけるナノロド12は、長辺と短辺の長さが異なる形態である。
なかでも、ナノロッドの形状制御のしやすさの観点から、ナノロッド12は酸化チタンまたは酸化亜鉛で構成されていることが好ましい。
本明細書において、「ナノロッドの長軸方向」とは、ナノロッドの一端から他端までを結ぶ直線が最長となるとき、この最長の直線と平行方向を意味する。
本明細書において「ナノロッドの長辺」とは、ナノロッドの一端から他端までを結ぶ直線が最長となるときの、この最長の直線を意味する。
本明細書において「ナノロッドの短辺」とは、ナノロッドを、その長辺に対して垂直に切断して得られる断面のうち、断面の一端から他端までを結ぶ直線が最長となる断面における、この最長の直線を意味する。
また、ナノロッド12のアスペクト比(長辺の長さ/短辺の長さ)は、1.5〜20が好ましく、5〜20がより好ましく、5〜15がさらに好ましく、5〜12がさらに好ましい。ナノロッド12のアスペクト比を上記好ましい範囲とすることにより、ナノロッド12の長軸方向と略垂直方向にペロブスカイト結晶構造が成長しやすく、結晶構造の配向が揃って電子移動がスムーズになり、短絡電流密度がより向上しうる。
本明細書において、ナノロッド12の長辺の長さは、感光層13中に存在するナノロッド12のうち、無作為に選んだ20個のナノロッドについて、それぞれ長辺の長さを測定し、得られた20の測定値の平均値とする。
また、本明細書において、ナノロッド12のアスペクト比は、感光層13中に存在するナノロッド12のうち、無作為に選んだ20個のナノロッドについて、それぞれアスペクト比を測定し、得られた20の測定値の平均値とする。
また、導電性支持体11上に、導電性支持体11表面に対して略垂直方向に金属酸化物の結晶を成長させて、金属酸化物からなるナノロッドを導電性支持体11上に形成する方法(結晶成長法)を採用することもできる。本発明においては、ペロブスカイト結晶構造の配向性をより高める観点から、結晶成長法によりナノロッドを形成することが好ましい。
上記結晶成長法による金属酸化物の結晶成長は常法により行うことができる。例えば、THE JOURNAL OF PHYSICAL CHEMISTRY,2014年,第118巻,p.16567〜16573や、J.Am.Chem.Soc.2009年,131,p.3985-3990、Angew.Chem.Int.Ed.2003年,42,p.3031−3034の記載を参照し、金属酸化物の結晶を導電性支持体11上に成長させることができる。なお、後述する実施例に記載されるように、導電性支持体11表面にシード層が形成される場合、このシード層は感光層13を構成する。
本明細書において「シード層」とは、ナノロッド形成の足場となる層を意味する。シード層は逆電流を防止する機能も有する。
感光層13は、光吸収剤として、「周期表第一族元素またはカチオン性有機基A」と、「周期表第一族元素以外の金属原子M」と、「アニオン性原子X」とを有する、後述する式(I)で表されるペロブスカイト化合物を含有する。
ペロブスカイト化合物の周期表第一族元素またはカチオン性有機基A、金属原子Mおよびアニオン性原子Xは、それぞれ、ペロブスカイト型結晶構造において、カチオン(便宜上、カチオンAということがある)、金属カチオン(便宜上、カチオンMということがある)およびアニオン(便宜上、アニオンXということがある)の各構成イオンとして存在する。
本発明において、カチオン性有機基とは、ペロブスカイト型結晶構造においてカチオンになる性質を有する有機基をいい、アニオン性原子とはペロブスカイト型結晶構造においてアニオンになる性質を有する原子をいう。
周期表第一族元素のカチオンは、特に限定されず、例えば、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)またはセシウム(Cs)の各元素のカチオン(Li+、Na+、K+、Cs+)が挙げられ、特にセシウムのカチオン(Cs+)が好ましい。
有機カチオンは、下記式(1)で表されるカチオン性有機基の有機カチオンであることがさらに好ましい。
式(1):R1a−NH3
R1aがアラルキル基の場合、このアラルキル基の炭素数は7〜20が好ましく、7〜15がより好ましく、7〜13がさらに好ましい。このアラルキル基を構成するアリール基はフェニル基またはナフチル基が好ましい。また、このアラルキル基を構成するアルキル基(すなわち上記アリール基を置換基として有するアルキル基)の炭素数(置換基であるアリール基を除いた炭素数)は1〜5が好ましく、1〜3がより好ましく、さらに好ましくはメチルまたはエチルである。
R1aがシクロアルキル基の場合、このシクロアルキル基は、炭素数が3〜8のシクロアルキル基が好ましく、例えば、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル等が挙げられる。
R1aがアルキニル基の場合、このアルキニル基は、炭素数が2〜18のアルキニル基が好ましく、例えば、エチニル、ブチニルまたはヘキシニル等が挙げられる。
R1aがヘテロアリール基の場合、このヘテロアリール基は、芳香族ヘテロ環のみからなる基と、芳香族ヘテロ環に他の環、例えば、芳香環、脂肪族環やヘテロ環が縮合した縮合ヘテロ環からなる基とを包含する。
芳香族ヘテロ環を構成する環構成ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子が好ましい。また、芳香族ヘテロ環の環員数としては、5員環または6員環が好ましい。
5員環の芳香族ヘテロ環および5員環の芳香族ヘテロ環を含む縮合ヘテロ環としては、例えば、ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、トリアゾール環、フラン環、チオフェン環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾチアゾール環、インドリン環、インダゾール環の各環基が挙げられる。また、6員環の芳香族ヘテロ環および6員環の芳香族ヘテロ環を含む縮合ヘテロ環としては、例えば、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、キノリン環、キナゾリン環の各環基が挙げられる。
R1bとして採りうる置換基は、アルキル基、アラルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロアリール基が挙げられる。
R1bおよびR1cがそれぞれとり得るアルキル基は、炭素数は1〜10が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4がさらに好ましい。このアルキル基の場合の具体例として、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびヘキシルが挙げられる。
R1bおよびR1cがそれぞれとり得る、アラルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およびヘテロアリール基は、それぞれ上記R1aが採り得る、アラルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およびヘテロアリール基と同義であり、好ましいものも同じである。
式中、Aは周期表第一族元素またはカチオン性有機基を表す。Mは周期表第一族元素以外の金属原子を表す。Xはアニオン性原子を表す。
ここで、(C10H7CH2CH2NH3)2PbI4におけるC10H7はナフチル、(C6H4FCH2NH3)2PbI4におけるC6H4Fはフルオロフェニルである。
本発明の光電変換素子は、第一電極と第二電極との間に正孔輸送層3を有することが好ましい。
正孔輸送層3は、光吸収剤の酸化体に電子を補充する機能を有し、好ましくは固体状の層である。正孔輸送層3は、好ましくは第一電極1の感光層13と第二電極2の間に設けられる。
正孔輸送材料は、溶液塗布可能で固体状になる有機正孔輸送材料が好ましく、具体的には、2,2’,7,7’−テトラキス−(N,N−ジ−p−メトキシフェニルアミン)−9,9−スピロビフルオレン(Spiro−OMeTADともいう)、ポリ(3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)、4−(ジエチルアミノ)ベンゾアルデヒド ジフェニルヒドラゾン、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等が挙げられる。
第二電極2は、太陽電池において正極として機能する。第二電極2は、導電性を有していれば特に限定されず、通常、導電性支持体11と同じ構成とすることができる。強度が十分に保たれる場合は、支持体11aは必ずしも必要ではない。
第二電極2の構造としては、集電効果が高い構造が好ましい。感光層13に光が到達するためには、導電性支持体11と第二電極2との少なくとも一方は実質的に透明でなければならない。本発明の太陽電池においては、導電性支持体11が透明であって太陽光を支持体11a側から入射させるのが好ましい。この場合、第二電極2は光を反射する性質を有することがさらに好ましい。
第二電極2としては、金属もしくは導電性の金属酸化物の薄膜(蒸着してなる薄膜を含む)を有するガラスまたはプラスチックが好ましく、金もしくは白金の薄膜を有するガラス、または、白金を蒸着したガラスが特に好ましい。
本発明では、第一電極1と第二電極2との接触を防ぐために、スペーサーやセパレータを用いることもできる。
また、第二電極2と正孔輸送層3の間に正孔ブロッキング層を設けてもよい。
本発明の太陽電池は、本発明の光電変換素子を用いて構成される。例えば図1に示されるように、外部回路6に対して仕事させるように構成した光電変換素子10を太陽電池として用いることができる。第一電極1(導電性支持体11)および第二電極2に接続される外部回路は、公知のものを特に制限されることなく、用いることができる。
本発明の太陽電池は、構成物の劣化および蒸散等を防止するために、側面をポリマーや接着剤等で密封することが好ましい。
本発明の太陽電池は、特に限定されず、本発明に特有の構成以外は、例えば特許文献1や非特許文献1に記載の太陽電池の構成を採用することができる。
本発明の光電変換素子および太陽電池は、本発明に特有の構成以外は、公知の製造方法、例えば、特許文献1や非特許文献1に記載の方法等に準拠して、製造できる。
以下に、本発明の好ましい実施形態(図1の態様)にかかる光電変換素子および太陽電池の製造方法を簡単に説明する。
<ナノロッドの形成>
ナノロッドは、上述のように常法により形成することができる。例えば、THE JOURNAL OF PHYSICAL CHEMISTRY,2014年,第118巻,p.16567〜16573や、J. Am. Chem. Soc. 2009, 131, p.3985-3990、Angew.Chem.Int.Ed.2003, 42, p.3031−3034の記載を参照し、金属酸化物の結晶を導電性支持体11上に成長させることで形成することができる。
光吸収剤溶液は、上記ペロブスカイト化合物の原料であるMX2とAXと溶媒とを含有する。ここで、Aは上述のカチオン性有機基A、Mは上述の金属原子M、Xは上述のアニオン性原子Xである。この光吸収剤溶液において、MX2とAXとのモル比は目的に応じて適宜に調整される。
次いで、調製した光吸収剤溶液を、ナノロッド12を形成した導電性支持体11表面(シード層表面)に塗布し、乾燥する。これにより、ナノロッド12とペロブスカイト化合物とを有する感光層13が形成される。
正孔輸送材料溶液は、塗布性に優れる点で、正孔輸送材料の濃度が0.1〜1.0M(モル/L)であるのが好ましい。
<酸化チタンナノロッド基板の調製>
ガラス基板(支持体11a、厚さ2.2mm)上にフッ素ドープされたSnO2導電膜(透明電極11b)を形成し、導電性支持体11を作製した。得られた導電性支持体11の表面をエタノール、蒸留水、アセトンを用いて洗浄し、次いで、UVオゾン洗浄して有機物を除去した。
チタニウムイソプロポキシドのエタノール溶液を、洗浄した導電性支持体11に滴下してスピンコートした(2000rpmで20秒)。10秒静置後、500℃で30分焼成することにより酸化チタンのシード層を作製した。
シード層を形成した導電性支持体11を、20mlの蒸留水に20mlの37質量%塩酸を加えた溶液に浸漬し、5分間超音波処理を行った。
オートクレーブ内に、酸化チタンのシード層を形成した導電性支持体11を設置して、そこに0.7mlのチタニウム(IV)n−ブトキシドを加えた。オートクレーブを密閉し、170℃まで加熱することにより酸化チタンナノロッドを形成させた。反応時間を制御することにより酸化チタンナノロッド12の長辺の長さを調節した。
酸化チタンナノロッド12のアスペクト比は、エチレンジアミン、エチレンジアミン4酢酸、ドデシル硫酸ナトリウム、臭化セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ポリビニルピロリドン、塩化ナトリウムを添加剤として使用することにより調節した。
得られた酸化チタンナノロッド12は、その長軸方向が、導電性支持体11表面に対して垂直方向に向いていた。
ガラス基板(支持体11a、厚さ2.2mm)上にフッ素ドープされたSnO2導電膜(透明電極11b)を形成し、導電性支持体11を作製した。得られた導電性支持体11の表面をエタノール、蒸留水、アセトンを用いて洗浄し、次いで、UVオゾン洗浄して有機物を除去した。
5mMの酢酸亜鉛二水和物(アルドリッチ)のエタノール溶液を、洗浄した導電性支持体11に滴下してスピンコートした(2000rpmで20秒)。10秒静置後、150℃で15分間アニールを行った。この操作を3回繰り返すことにより酸化亜鉛のシード層を作製した。
酸化亜鉛ナノロッドを形成させるための溶液は、当量の硝酸亜鉛六水和物とヘキサメチレンテトラミンを蒸留水に溶解させることにより調製した。
酸化亜鉛ナノロッドの短辺の長さは、溶液濃度を20〜35mMの間で調節することにより制御した。酸化亜鉛シード層を形成させた導電性支持体11を上記溶液に浸漬させることによりシード層上に酸化亜鉛ナノロッド12を形成させた。
酸化亜鉛ナノロッドの長辺の長さは浸漬時間を制御することにより調節した。
得られた酸化亜鉛ナノロッド12は、その長軸方向が、導電性支持体11表面に対して垂直方向に向いていた。
ナノロッドのアスペクト比は、走査型電子顕微鏡を用いてナノロッドの長辺と短辺を測定することにより算出した。上記で得られた酸化チタンナノロッドと酸化亜鉛ナノロッド12のアスペクト比および長辺の長さを下記表1〜7に示した。
<感光層13Aの形成>
エチルアミンの40%エタノール溶液と57質量%のヨウ化水素の水溶液とを、フラスコ中、0℃で2時間攪拌した後、濃縮して、CH3CH2NH3Iの粗体を得た。得られた粗体をエタノールに溶解し、ジエチルエーテルで再結晶した。析出した結晶をろ取し、60℃で12時間減圧乾燥して、精製CH3CH2NH3Iを得た。
次いで、精製CH3CH2NH3IとPbI2を、モル比で3:1とし、ジメチルホルムアミド(DMF)中、60℃で5時間攪拌して混合した後、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)シリンジフィルターでろ過して、40質量%の光吸収剤溶液を調製した。
正孔輸送材料としての2,2’,7,7’−Tetrakis[N,N−di(4−methoxyphenyl)amino]−9,9’−spirobifluorene(Spiro−OMeTAD、180mg)をクロロベンゼン(1mL)に溶解させた。このクロロベンゼン溶液に、リチウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(170mg)をアセトニトリル(1mL)に溶解させたアセトニトリル溶液(37.5μL)と、t−ブチルピリジン(TBP、17.5μL)とを加えて混合し、正孔輸送材料溶液を調製した。
次いで、正孔輸送材料溶液を、スピンコート法により、上記感光層13上に塗布し、塗布した正孔輸送材料溶液を乾燥して、正孔輸送層3(膜厚0.5μm)を形成した。
蒸着法により金を正孔輸送層3上に蒸着して、第二電極2(膜厚0.3μm)を作製した。
このようにして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、酸化チタンナノロッド12を下記表1に記載のとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、CH3CH2NH3IをC10H7CH2CH2NH3Iに変更し、さらに、酸化チタンナノロッド12を下記表2に記載のとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、CH3CH2NH3IをC6H4FCH2NH3Iに変更し、さらに、酸化チタンナノロッド12を下記表3に記載のとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、酸化チタンナノロッド12を下記表4に記載の酸化亜鉛ナノロッドに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、CH3CH2NH3IをC10H7CH2CH2NH3Iに変更し、さらに、酸化チタンナノロッド12を下記表5に記載の酸化亜鉛ナノロッドに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、CH3CH2NH3IをC6H4FCH2NH3Iに変更し、さらに、酸化チタンナノロッド12を下記表6に記載の酸化亜鉛ナノロッドに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
上記実施例1において、CH3CH2NH3IをCH3NH3Iに変更し、且つ、精製CH3NH3IとPbI2を、モル比で2:1として混合し、さらに、酸化チタンナノロッド12を表7に記載の酸化チタンナノロッドまたは酸化亜鉛ナノロッドに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、図1に示される光電変換素子10を製造した。
ナノロッドの長辺が1000nmのとき、1.2μm
ナノロッドの長辺が800nmのとき、1.0μm
ナノロッドの長辺が500nmのとき、700nm
ナノロッドの長辺が300nmのとき、500nm
ナノロッドの長辺が100nmのとき、300nm
ナノロッドの長辺が50nmのとき、250nm
ソーラーシミュレーター(WACOM製、WXS−85H)を用い、AM1.5フィルターを通したキセノンランプから1000W/m2の擬似太陽光を照射し、I−Vテスターを用いて電流−電圧特性を測定することによりJscを測定した。ナノロッドを形成していない導電性支持体11上に光吸収剤溶液を塗布し、乾燥してペロブスカイト化合物を含む感光層を形成した光電変換素子(表1〜7中の参考例1〜4)のJscを基準として、この基準に対するJscの増加率を下記評価基準により評価した。結果を下記表1に示す。
− Jsc増加率の評価基準 −
A:Jscが基準の1.3倍超
B:Jscが基準の1.2倍超1.3倍以下
C:Jscが基準の1.1倍超1.2倍以下
D:Jscが基準の1.1倍以下
− 初期の光電変換効率の測定 −
光電変換効率を以下のようにして評価した。
上記で調製した各光電変換素子について電池特性試験を行って、光電変換効率(η/%)を測定し、初期の光電変換効率(η/%)とした。電池特性試験は、ソーラーシミュレーター「WXS−85H」(WACOM社製)を用いて、AM1.5フィルタを通したキセノンランプから1000W/m2の擬似太陽光を照射することにより行った。I−Vテスターを用いて電流−電圧特性を測定し、光電変換効率(η/%)を求めた。
各光電変換素子の耐湿性を以下のようにして評価した。
上記で初期の光電変換効率を測定した各光電変換素子を、温度45℃、湿度60%RHの暗所に80時間保存してから、上記と同様にして電池特性試験を行って、光電変換効率(η/%)を測定し、保存後の光電変換効率(η/%)とした。
下記式によって表される光電変換効率の低下率から、光電変換素子の耐湿性を下記評価基準に基づき評価した。
低下率(%)=100−{100×(保存後の光電変換効率)/(初期の光電変換効率)}
− 耐湿性評価基準 −
A: 低下率が5%未満
B: 低下率が5%以上20%未満
C: 低下率が20%以上
結果を下記表1〜7に示す。
また、感光層が、アスペクト比が1より大きいナノロッドを含む場合であっても、感光層に含まれるペロブスカイト化合物がAMX3で表されるものである場合には、光電変換素子のJscはほとんど向上せず、且つ、耐湿性にも劣る結果となった(比較例7、8)。
これに対し、アスペクト比が1より大きいナノロッドと、A2MX4で表されるペロブスカイト化合物を共存させた感光層を有する本発明で規定する光電変換素子は、Jscが高められ、優れた光電変換効率を実現可能な素子であることが示され、且つ、耐湿性も高められていることがわかった(実施例1〜66)。
11 導電性支持体
11a 支持体
11b 透明電極
12 ナノロッド(金属酸化物)
13 感光層(光吸収層)
2 第二電極
3 正孔輸送層
6 外部回路(リード)
10 光電変換素子
100 光電変換素子を電池用途に応用したシステム
M 電動モーター
Claims (11)
- 光吸収剤を含む感光層を導電性支持体上に有する第一電極と、第一電極に対向する第二電極とを有する光電変換素子であって、
前記感光層が、金属酸化物からなるナノロッドと、前記光吸収剤としてのペロブスカイト型結晶構造を持つ化合物とを含み、
前記ナノロッドのアスペクト比が1より大きく、
前記のペロブスカイト型結晶構造を持つ化合物が下記式(I)で表される化合物である、光電変換素子:
式(I) A2MX4
式中、Aは下記式(1)で表されるカチオン性有機基を表す。MはPbまたはSbを表す。Xはハロゲン原子を表す。
式(1) R1a−NH3
式中、R1aは炭素数2〜10のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2以上で5員環または6員環のヘテロアリール基、または下記式(2)で表すことができる基である。
式中、XaはNR1c、酸素原子または硫黄原子を表す。R1bは炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2以上で5員環又は6員環のヘテロアリール基を表す。R1cは水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキニル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数2以上で5員環または6員環のヘテロアリール基を表す。*は式(1)のNとの結合位置を表す。 - 前記ナノロッドの長辺の長さが1000nm以下である、請求項1に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドの長辺の長さが300〜500nmである、請求項2に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドのアスペクト比が1.5〜20である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドのアスペクト比が5〜20である、請求項4に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドの長辺の長さが300〜500nmであり、且つ、アスペクト比が5〜20である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドが、チタニウム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステン、マンガン、テクネチウム、レニウム、鉄、オスミウム、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオディミウム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ディスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム及びバリウムからなる群から選択される金属の酸化物からなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドが、酸化チタンおよび酸化亜鉛から選ばれる金属酸化物からなる、請求項7に記載の光電変換素子。
- 前記ナノロッドの長軸が、前記導電性支持体表面に対して垂直方向に向いている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の光電変換素子。
- 前記第一電極と、前記第二電極との間に正孔輸送層を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光電変換素子。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光電変換素子を用いた太陽電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227104A JP6312252B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 光電変換素子および太陽電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227104A JP6312252B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 光電変換素子および太陽電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016092293A JP2016092293A (ja) | 2016-05-23 |
JP6312252B2 true JP6312252B2 (ja) | 2018-04-18 |
Family
ID=56018651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014227104A Expired - Fee Related JP6312252B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 光電変換素子および太陽電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6312252B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2018123402A1 (ja) | 2016-12-28 | 2019-11-21 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 太陽電池、光吸収層および光吸収層の形成方法 |
CN109244250B (zh) | 2017-07-11 | 2023-09-22 | 松下控股株式会社 | 太阳能电池模块 |
JP7113254B2 (ja) | 2017-07-20 | 2022-08-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 光吸収材料及びそれを用いた太陽電池 |
US20210257167A1 (en) * | 2018-06-19 | 2021-08-19 | Kao Corporation | Layered perovskite, light absorption layer, light-absorption-layer-equipped substrate, photoelectric conversion element, and solar cell |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2693503A1 (en) * | 2012-08-03 | 2014-02-05 | Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL) | Organo metal halide perovskite heterojunction solar cell and fabrication thereof |
CN104737254B (zh) * | 2012-09-12 | 2018-02-27 | 韩国化学研究院 | 具备光吸收结构体的太阳能电池 |
CN105210204A (zh) * | 2012-12-20 | 2015-12-30 | 耶路撒冷希伯来大学伊森姆研究发展有限公司 | 钙钛矿肖特基型太阳能电池 |
-
2014
- 2014-11-07 JP JP2014227104A patent/JP6312252B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016092293A (ja) | 2016-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6286619B2 (ja) | 光電変換素子、およびこれを用いた太陽電池 | |
JP6089009B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6047525B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6106130B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6194103B2 (ja) | 光電変換素子、これを用いた太陽電池ならびに光電変換素子の製造方法 | |
JP6523455B2 (ja) | 光電変換素子、およびこれを用いた太陽電池 | |
JP6419332B2 (ja) | 光電変換素子、太陽電池、金属塩組成物および光電変換素子の製造方法 | |
JP6312252B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6106131B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JPWO2016208578A1 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6229991B2 (ja) | 光電変換素子、太陽電池および組成物 | |
JP2016092296A (ja) | ペロブスカイト膜形成液、ペロブスカイト膜、光電変換素子、および太陽電池 | |
JP6323826B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6621374B2 (ja) | 光電変換素子の製造方法 | |
JP6222641B2 (ja) | 光電変換素子および太陽電池 | |
JP6385001B2 (ja) | 光電変換素子用電極の製造方法、光電変換素子の製造方法、太陽電池の製造方法及び光吸収剤塗布膜の製造方法 | |
JP6509342B2 (ja) | 光電変換素子、光電変換素子の製造方法、および太陽電池 | |
JP6566738B2 (ja) | 光電変換素子、太陽電池、および、光電変換素子の多孔質層の形成方法 | |
WO2018043384A1 (ja) | 光電変換素子、及び太陽電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170725 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170921 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180316 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6312252 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |