JP6311348B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ラックアンドピニオン式ステアリング装置に関する。
従来、ラックアンドピニオン式ステアリング装置におけるステアリングギヤのハウジングとして、強度を高めるためにラック軸を収納するラック収納部とピニオン軸を収納するピニオン収納部との間に補強用のリブを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2012−250675号公報
しかしながら、上述のような従来のハウジングは、ラック収納部とピニオン収納部との結合部分の変形や、ラック収納部に対するピニオン収納部の倒れが生じる可能性がある。したがって、ハウジングの強度を高めるためには、当該結合部分等を厚肉にしなければならず、ハウジングの軽量化を図ることが困難であった。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、ステアリングギヤのハウジングを軽量化しながら強度を高めたステアリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
ラック軸を収納する円筒状のラック収納部と、前記ラック収納部に結合しており、前記ラック軸に噛合するピニオン軸を収納する円筒状のピニオン収納部とを有し、前記ラック収納部と前記ピニオン収納部との間に、前記ラック軸が第1方向へ移動した際に前記第1方向と反対の方向へ生じる力と、前記ラック軸と前記ピニオン軸の噛み合いにより生じる力との合力に対し、略反対の方向へ延びる第1補強部と、前記ラック軸が前記第1方向と反対の第2方向へ移動した際に前記第2方向と反対の方向へ生じる力と、前記ラック軸と前記ピニオン軸の噛み合いにより生じる力との合力に対し、略反対の方向へ延びる第2補強部とを有するハウジングを備え
前記第1補強部及び前記第2補強部は、前記ピニオン収納部の中心軸に平行に延びており、
前記第1補強部と前記第2補強部は、それぞれの延長線が前記ピニオン収納部の中心軸近傍を通っていることを特徴とするステアリング装置を提供する。
本発明によれば、ステアリングギヤのハウジングを軽量化しながら強度を高めたステアリング装置を提供することができる。
図1は本発明の第1〜第3実施形態に係るステアリング装置の構成を示す図である。 図2は第1実施形態のハウジングの構成を示しており、図2(a)はハウジングを車体後方から見た図、図2(b)はハウジングを車体下方から見た図、図2(c)はハウジングを車体前方から見た図、図2(d)はハウジングを車体上方から見た図である。 図3は第1実施形態のハウジングを車体後方から見た部分断面図、詳しくは図5(b)の5A−5A断面図である。 図4はピニオン軸を支持する上側軸受と下側軸受が受ける荷重を示しており、図4(a)はハンドル左切り時にラック軸とピニオン軸を車体上方詳しくはピニオン軸の中心軸方向において真上から見た図、図4(b)はハンドル左切り時にラック軸とピニオン軸を車体後方から見た図、図4(c)はハンドル左切り時にラック軸とピニオン軸を車体下方詳しくはピニオン軸の中心軸方向において真下から見た図、図4(d)はハンドル右切り時にラック軸とピニオン軸を車体上方詳しくはピニオン軸の中心軸方向において真上から見た図、図4(e)はハンドル右切り時にラック軸とピニオン軸を車体後方から見た図、図4(f)はハンドル右切り時にラック軸とピニオン軸を車体下方詳しくはピニオン軸の中心軸方向において真下から見た図である。 図5は第1実施形態のハウジングの要部を拡大したものであり、図5(a)はハウジングの要部を車体前方から見た図、図5(b)はハウジングの要部を車体上方詳しくはピニオン収納部の中心軸方向において真上から見た図、図5(c)はハウジングの要部を車体後方から見た図である。 図6は第2実施形態のハウジングの要部を拡大したものであり、図6(a)はハウジングの要部を車体後方から見た図、図6(b)はハウジングの要部を車体下方詳しくはピニオン収納部の中心軸方向において真下から見た図、図6(c)はハウジングの要部を車体前方から見た図である。 図7は第3実施形態のハウジングの要部を拡大したものであり、図7(a)はハウジングの要部を車体上方詳しくはピニオン収納部の中心軸方向において真上から見た図、図7(b)はハウジングの要部を車体後方から見た図、図7(c)はハウジングの要部を車体下方詳しくはピニオン収納部の中心軸方向において真下から見た図である。
本発明の各実施形態に係るステアリング装置を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に示す第1実施形態に係るステアリング装置100は、車両用でコラムアシスト型のラックアンドピニオン式電動パワーステアリング装置である。なお、図1を含む全ての図において、X方向を車体前方、Y方向を車体左方、Z方向を車体上方と定義する。
ステアリング装置100は、車体後方側から順に、ステアリングホイール1、ステアリングシャフト2aを内包するコラム2、モータ3aを含む電動アシスト機構3、中間シャフト4、及びステアリングギヤ5を備えている。
ステアリングギヤ5は、中間シャフト4に自在継手6を介して接続されたピニオン軸7、車体左右方向へ延在しピニオン軸7に噛合した図1中不図示のラック軸8、及びこれらを収納するハウジング10を有する。ラック軸8の両端には、タイロッド11、11等を介して不図示の車輪が接続される。
斯かる構成の下、車両の運転者がステアリングホイール1を回転操作することにより、ステアリングシャフト2aや中間シャフト4を介してピニオン軸7が回転し、これに応じてラック軸8が車体左右方向へ移動して車輪の操舵角を変えることができる。なおこのとき、電動アシスト機構3のモータ3aによって操舵補助力がステアリングシャフト2aに付与されるため、運転者がステアリングホイール1の操作に要する力を軽減することができる。
ステアリングギヤ5のハウジング10は、アルミニウム製で、図2(a)〜図2(d)に示すように、ラック軸8を収納するラック収納部12と、ピニオン軸7を収納するピニオン収納部13と、ガイド収納部14とからなる。これらの収納部12、13、14はいずれも薄肉の円筒形状をしており、アルミダイキャストで一体的に成形されている。
ラック収納部12は、車体左右方向へ延在しており、図3に示すようにラック軸8を車体左右方向へ摺動可能に内嵌している。なお、ラック軸8の両端には不図示のボールジョイントソケットを介して図1に示すタイロッド11、11が取り付けられており、各タイロッド11、11には不図示のナックルアームを介して車輪が接続される。
ラック収納部12には、図2に示すように略三角形で厚板状の車体固定部15、15が車体前方へ突出するように一体的に設けられている。この車体固定部15、15のねじ穴15a、15aにボルトを挿入して不図示の車体フレームに固定することで、ハウジング10の車体への取り付けが行われる。また、図1に示すようにラック収納部12の両端はゴミ等の侵入を防ぐためのダストカバー16、16で覆われている。
ピニオン収納部13は、図2(a)に示すように、ラック収納部12の右端に、車体右斜め上方へ突出するように設けられている。また、ピニオン収納部13は、図2(d)に示すように、中心軸がラック収納部12の中心軸と交わらないように車体後方側へオフセットした位置に設けられている。そして、図3に示すように、ピニオン収納部13内の上端と下端には、上側軸受17と下側軸受18が配置されており、これらによってピニオン軸7は回転可能に支持されている。
ガイド収納部14は、図2(d)に示すように、ラック収納部12の右端に、車体前方へ突出するように設けられている。詳しくは、ガイド収納部14の中心軸は、ラック軸8とピニオン軸7の噛合位置においてラック収納部12の中心軸と直交している。斯かるガイド収納部14には、不図示のラックガイド(プレッシャーパッド)や不図示の予圧ばね等からなる予圧機構が収納されている。この予圧機構により、ピニオン軸7に噛合するラック軸8の背面に所定の押圧力を付与し、ラック軸8とピニオン軸7のバックラッシュを防止することができる。
ここで、運転者によるステアリングホイール1の回転操作時にハウジング10が受ける応力について説明する。
運転者がステアリングホイール1を反時計回りに回転操作した時(以下、「ハンドル左切り時」という)、ピニオン軸7はラック軸8から反力を受ける。詳細には、ピニオン軸7は、図4(a)及び図4(b)に示すように、ラック軸8を車体左方へ推進する力の反力をラック軸8から受ける。また、ラック軸8のラック歯8aとピニオン軸7のピニオン歯7aはインボリュート等の傾斜を有する山形状をしている。このため、ラック歯8aとピニオン歯7aはラック軸8を推進する力の反力を受けることで噛み合いが離れようとする。したがって、ピニオン軸7はラック歯8aとピニオン歯7aが離れようとする所謂離反力をラック軸8から受ける。ラック軸8を車体左方へ推進する力の反力の向きは車体右方であり、当該離反力の向きは車体後方であるため、ピニオン軸7にはこれらの合力、即ち車体右後方への荷重が加えられることになる。そしてこれに伴い、ピニオン軸7を支持する上側軸受17にも同じ方向の荷重が加えられる。なお、当該荷重の方向は、ラック軸8とピニオン軸7のギヤ諸元によって定まり、ラック軸8と一定の角度をなすものであるため、設計段階で明らかである。
前述のようにして上側軸受17が荷重を受けると、図5(b)及び図5(c)に示すようにピニオン収納部13の上側軸受17を内包する部分である上側軸受収納部21にも同じ方向の荷重(図5(b)及び図5(c)中に矢印で示した荷重A)が加えられる。これにより、荷重Aの加わる方向へピニオン収納部13がラック収納部12から離反しようとするため、これらの結合部分に応力が発生する。特に、ピニオン収納部13の車体右方の結合部分23Rには該結合部分23Rを圧縮する圧縮応力が集中し、車体左方の結合部分23Lには該結合部分23Lを引っ張る引張応力が集中する。
一方、運転者がステアリングホイール1を時計回りに回転操作した時(以下、「ハンドル右切り時」という)には、ハンドル左切り時と同様にピニオン軸7がラック軸8からの反力を受ける(図4(d)及び図4(e)を参照)。これにより、図5(b)及び図5(c)に示すようにピニオン収納部13の上側軸受収納部21には荷重Bが加えられる。このため、結合部分23Rには引張応力が集中し、結合部分23Lには圧縮応力が集中する。
そこで、本実施形態では、図5(a)〜図5(c)に示すようにハウジング10におけるピニオン収納部13の上側軸受収納部21とラック収納部12との間に、左上リブ24Lと右上リブ24Rを一体的に設けている。左上リブ24Lと右上リブ24Rは、上記結合部分23R、23Lを補強するものであり、大きさの異なる三角形の板状部材からなる。ハウジング10において、左上リブ24Lはハンドル左切り時に上側軸受収納部21にかかる荷重Aに対して最も補強効果の大きな位置に配置されている。右上リブ24Rはハンドル右切り時に上側軸受収納部21にかかる荷重Bに対して最も補強効果の大きな位置に配置されている。
具体的には、図5(b)に示すようにピニオン収納部13を真上から見て、左上リブ24Lは上側軸受収納部21の外周から荷重Aの方向と略反対の方向へ延びている。右上リブ24Rは上側軸受収納部21の外周から荷重Bの方向と略反対の方向へ延びている。
そして、図5(b)及び図5(c)に示すように、左上リブ24Lと右上リブ24Rは上側軸受収納部21の外周からラック収納部12の中心軸へ向かい、かつピニオン収納部13の中心軸に対して平行に延び、ラック収納部12の外周まで達している。また、ピニオン収納部13を真上から見て、左上リブ24Lと右上リブ24Rはそれぞれの延長線がピニオン収納部13の中心軸近傍を通っている。
したがって、左上リブ24Lを含む平面と右上リブ24Rを含む平面は、ピニオン収納部13の中心軸近傍で交わっている。そして、左上リブ24Lと右上リブ24Rは、ピニオン収納部13がラック収納部12に結合する方向Kとピニオン収納部13の中心軸とを含む平面に対して略対称となっている。
上記構成の左上リブ24Lにより、ピニオン収納部13は荷重Aに対する強度が大きくなるため、荷重Aによって結合部分23R、23Lに集中する応力を効果的に低減することができる。また、上記構成の右上リブ24Rにより、ピニオン収納部13は荷重Bに対する強度が大きくなるため、荷重Bによって結合部分23R、23Lに集中する応力を効果的に低減することができる。
したがって、荷重A、Bに起因する結合部分23R、23Lの変形やピニオン収納部13の倒れの発生を効果的に防止することができる。またこれにより、ステアリング装置100の操縦安定性が向上する。また、ハウジング10の適切な位置に最小限のリブ24R、24Lを設けるだけで強度を十分に確保できるため、ハウジング10の特に結合部分23R、23Lやその周辺を効果的に減肉することができ、軽量化を達成している。また、ダイキャスト成形時の型抜きが複雑になることがなく、加工性が損なわれることもない。
なお、本実施形態の効果を最大限に発揮するために、左上リブ24Lを上側軸受収納部21とラック収納部12との間において、荷重Aと反対の方向とピニオン収納部13の中心軸とを含む平面内に延在させることが好ましい。また、右上リブ24Rを上側軸受収納部21とラック収納部12との間において、荷重Bと反対の方向とピニオン収納部13の中心軸とを含む平面内に延在させることが好ましい。
(第2実施形態)
図1に示す第2実施形態に係るステアリング装置200について、上記第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
まず、運転者によるステアリングホイール1の回転操作時にハウジング20が受ける応力について説明する。
上記第1実施形態で述べたように、ハンドル左切り時、ピニオン軸7はラック軸8から反力を受ける。詳細には、ピニオン軸7は、図4(b)及び図4(c)に示すように、ラック軸8を車体左方へ推進する力の反力と、ラック軸8との噛み合いによる離反力を受ける。ラック軸8を車体左方へ推進する力の反力の向きは車体右方であり、当該離反力の向きは車体後方であるため、ピニオン軸7にはこれらの合力、即ち車体右後方への荷重が加えられることになる。そしてこれに伴い、ピニオン軸7を支持する下側軸受18にも同じ方向の荷重が加えられる。なお、当該荷重の方向は上記第1実施形態と同様に設計段階で明らかである。
前述のようにして下側軸受18が荷重を受けると、図6(a)及び図6(b)に示すようにピニオン収納部13の下側軸受18を内包する部分である下側軸受収納部22にも同じ方向の荷重(図6(a)及び図6(b)中に矢印で示した荷重C)が加えられる。これにより、荷重Cの加わる方向へピニオン収納部13がラック収納部12から離反しようとするため、これらの結合部分に応力が発生する。特に、結合部分23Rには圧縮応力が集中し、結合部分23Lには引張応力が集中する。
一方、ハンドル右切り時には、ハンドル左切り時と同様にピニオン軸7がラック軸8からの反力を受ける(図4(e)及び図4(f)を参照)。これにより、図6(a)及び図6(b)に示すようにピニオン収納部13の下側軸受収納部22には荷重Dが加えられる。このため、結合部分23Rには引張応力が集中し、結合部分23Lには圧縮応力が集中する。
そこで、本実施形態では、図6(a)〜図6(c)に示すようにハウジング20におけるピニオン収納部13の下側軸受収納部22とラック収納部12との間に、左下リブ25Lと右下リブ25Rを一体的に設けている。左下リブ25Lと右下リブ25Rは、上記結合部分23R、23Lを補強するものであり、いずれも三角形の板状部材からなる。ハウジング20において、左下リブ25Lはハンドル左切り時に下側軸受収納部22にかかる荷重Cに対して最も補強効果の大きな位置に配置されている。右下リブ25Rはハンドル右切り時に下側軸受収納部22にかかる荷重Dに対して最も補強効果の大きな位置に配置されている。
具体的には、図6(b)に示すようにピニオン収納部13を真下から見て、左下リブ25Lは下側軸受収納部22の外周から荷重Cの方向と略反対の方向へ延びている。右下リブ25Rは下側軸受収納部22の外周から荷重Dの方向と略反対の方向へ延びている。
そして、図6(a)及び図6(b)に示すように、左下リブ25Lと右下リブ25Rは下側軸受収納部22の外周からラック収納部12の中心軸へ向かい、かつピニオン収納部13の中心軸に対して平行に延び、ラック収納部12の外周まで達している。また、ピニオン収納部13を真下から見て、左下リブ25Lと右下リブ25Rはそれぞれの延長線がピニオン収納部13の中心軸近傍を通っている。
したがって、左下リブ25Lを含む平面と右下リブ25Rを含む平面は、ピニオン収納部13の中心軸近傍で交わっている。そして、左下リブ25Lと右下リブ25Rは、ピニオン収納部13がラック収納部12に結合する方向Kとピニオン収納部13の中心軸とを含む平面に対して略対称となっている。
上記構成の左下リブ25Lにより、ピニオン収納部13は荷重Cに対する強度が大きくなるため、荷重Cによって結合部分23R、23Lに集中する応力を効果的に低減することができる。また、上記構成の右下リブ25Rにより、ピニオン収納部13は荷重Dに対する強度が大きくなるため、荷重Dによって結合部分23R、23Lに集中する応力を効果的に低減することができる。
したがって、荷重C、Dに起因する結合部分23R、23Lの変形やピニオン収納部13の倒れの発生を効果的に防止することができる。またこれにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態において最も良好な補強効果を実現するために、左下リブ25Lを下側軸受収納部22とラック収納部12との間において、荷重Cと反対の方向とピニオン収納部13の中心軸とを含む平面内に延在させることが好ましい。また、右下リブ25Rを下側軸受収納部22とラック収納部12との間において、荷重Dと反対の方向とピニオン収納部13の中心軸とを含む平面内に延在させることが好ましい。
(第3実施形態)
図1に示す第3実施形態に係るステアリング装置300について、上記第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
本実施形態におけるハウジング30は、図7に示すように、上記第1実施形態の左上リブ24Lと右上リブ24R、及び上記第2実施形態の左下リブ25Lと右下リブ25Rの両方を備えている。
なお、図4及び図7に示すように、ハンドル左切り時に、ピニオン収納部13の上側軸受収納部21にかかる荷重Aの方向と下側軸受収納部22にかかる荷重Cの方向は同じである。また、ハンドル右切り時に、上側軸受収納部21にかかる荷重Bの方向と下側軸受収納部22にかかる荷重Dの方向も同じである。
このため、図7(a)及び図7(c)に示すように、ピニオン収納部13を真上から見て、左上リブ24Lが上側軸受収納部21の外周から延びる方向と左下リブ25Lが下側軸受収納部22の外周から延びる方向が一致している。また、右上リブ24Rが上側軸受収納部21の外周から延びる方向と右下リブ25Rが下側軸受収納部22の外周から延びる方向も一致している。
以上の構成により、上記第1実施形態の効果と上記第2実施形態の効果の両方を奏することができ、結合部分23R、23Lの変形やピニオン収納部13の倒れの発生をより効果的に防止することができる。
上記各実施形態によれば、ステアリングギヤのハウジング10、20、30の強度を、ピニオン収納部13にかかる荷重A〜Dを分析して設置した最小限のリブ24R、24L、25R、25Lにより、軽量化を損なうことなく効率的に高めたステアリング装置100、200、300を実現することができる。
特に、上記各実施形態のハウジング10、20、30において、上述のようにピニオン収納部13は中心軸がラック収納部12の中心軸と交わらないように車体後方側へオフセットした位置に設けられている。このため、ハウジング10、20、30において結合部分23R、23Lを補強するリブを設置可能な位置は、結合部分23R、23Lとその近傍に制限される。上記各実施形態のリブ24R、24L、25R、25Lは、斯かる制限を満足する位置、具体的には上側、下側軸受収納部21、22とラック収納部12との間に設置することができ、結合部分23R、23Lを良好に補強することができる。
また、上述のような従来のステアリング装置におけるハウジングのリブは、ピニオン収納部が受ける荷重の方向を考慮して設けられたものでない。このため、ハウジングの強度を十分に高めることができず、ピニオン収納部とラック収納部の結合部分に集中する応力を効果的に軽減することができない。また、上記各実施形態のようにピニオン軸よりもステアリングホイール側に電動アシスト機構を有するコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置は、ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置等に比べて、ピニオン軸がラック軸から受ける反力が大きいため、ピニオン収納部に加わる荷重も大きい。特に、コラムアシスト型の電動パワーステアリング装置において、操舵補助力が発生している際にタイヤが縁石に接触したり、ラック収納部内でラックエンドブッシュにラック軸が接触する等してメカニカルストップした場合、ピニオン収納部が受ける荷重は非常に大きくなる。このため、従来のハウジングの強度はより不十分である。これに対し、上記各実施形態のリブ24R、24L、25R、25Lは、前述のようにピニオン収納部13が受ける荷重A〜Dを詳細に分析した上で設けられているため、ハウジング10、20、30の強度を十分に高めることができ、ピニオン収納部13に非常に大きな荷重が加わった場合でも、結合部分23R、23Lに集中する応力を効果的に軽減することができる。
なお、上記各実施形態のリブ24R、24L、25R、25Lは、ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置、油圧式のパワーステアリング装置、アシスト機構のないステアリング装置等のハウジングにも適用することが可能である。
100、200、300 ステアリング装置
2 コラム
3 電動アシスト機構
5 ステアリングギヤ
7 ピニオン軸
8 ラック軸
10、20、30 ハウジング
12 ラック収納部
13 ピニオン収納部
17 上側軸受
18 下側軸受
21 上側軸受収納部
22 下側軸受収納部
23R、23L ラック収納部とピニオン収納部の結合部分
24L 左上リブ
24R 右上リブ
25L 左下リブ
25R 右下リブ

Claims (6)

  1. ラック軸を収納する円筒状のラック収納部と、前記ラック収納部に結合しており、前記ラック軸に噛合するピニオン軸を収納する円筒状のピニオン収納部とを有し、前記ラック収納部と前記ピニオン収納部との間に、前記ラック軸が第1方向へ移動した際に前記第1方向と反対の方向へ生じる力と、前記ラック軸と前記ピニオン軸の噛み合いにより生じる力との合力に対し、略反対の方向へ延びる第1補強部と、前記ラック軸が前記第1方向と反対の第2方向へ移動した際に前記第2方向と反対の方向へ生じる力と、前記ラック軸と前記ピニオン軸の噛み合いにより生じる力との合力に対し、略反対の方向へ延びる第2補強部とを有するハウジングを備え
    前記第1補強部及び前記第2補強部は、前記ピニオン収納部の中心軸に平行に延びており、
    前記第1補強部と前記第2補強部は、それぞれの延長線が前記ピニオン収納部の中心軸近傍を通っていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記ピニオン収納部の一端には、前記ピニオン軸を回転可能に支持する軸受を収納する第1軸受収納部が設けられており、
    前記第1補強部は、前記第1軸受収納部の外周から前記ラック収納部の外周へ向かって延びた第1リブを有し、
    前記第2補強部は、前記第1軸受収納部の外周から前記ラック収納部の外周へ向かって延びた第2リブを有することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記ピニオン収納部の他端には、前記ピニオン軸を回転可能に支持する軸受を収納する第2軸受収納部が設けられており、
    前記第1補強部は、前記第1リブと、前記第2軸受収納部の外周から前記ラック収納部の外周へ向かって延びた第3リブとからなり、
    前記第2補強部は、前記第2リブと、前記第2軸受収納部の外周から前記ラック収納部の外周へ向かって延びた第4リブとからなることを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記第1補強部及び前記第2補強部は、前記ラック収納部の中心軸へ向かって延びていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のステアリング装置。
  5. 前記第1補強部を含む平面と前記第2補強部を含む平面は、前記ピニオン収納部の中心軸近傍で交わることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のステアリング装置。
  6. 前記第1補強部と前記第2補強部とは、前記ピニオン収納部が前記ラック収納部に結合する方向と前記ピニオン収納部の中心軸とを含む平面に対して略対称であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のステアリング装置。
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