JP2014073805A - 車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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【課題】車両の衝突時に、乗員の意思によらずにステアリングが回転することを防止できる技術を提供すること。
【解決手段】車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置50は、車体10の下部に設けられているサブフレーム31に取付け可能なハウジング90と、このハウジング90に収納されているラックアンドピニオン71と、これらのラックアンドピニオン71のラック72が形成されているラック軸66と、ラックアンドピニオン71のピニオン71が形成されているピニオン軸64と、このピニオン軸64に自在継手63を介して連結されているステアリングシャフト62と、このステアリングシャフト62に連結されているステアリングホイール61とからなる。ハウジング90には、脆弱部95が形成され、この脆弱部95は、衝撃力によってラック72がピニオン71から外れるように、ハウジング90を破断させる部分である。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載されるラックアンドピニオン式ステアリング装置の改良技術に関する。
多くの車両のステアリング系に、ラックアンドピニオン式のステアリング装置が採用されている(例えば、特許文献1(図1)、特許文献2(図1)参照。)。
特許文献1に示されるような、ステアリング装置は、運転者が操舵するステアリングホイールと、このステアリングホイールに一端が連結されているステアリングシャフトと、このステアリングシャフトに自在継手を介して連結されピニオンが形成されているピニオン軸と、このピニオン軸のピニオンに噛合うラックが形成されているラック軸と、このラック軸の両端にタイロッドを介して取付けられている転舵車輪とからなる。ラックアンドピニオンは、ハウジングに収納されている。このハウジングに形成されているブラケットによって、ラック軸は車体に取付けられている。
ラック軸を車体に取付けているブラケットには、脆弱部が形成されている。車両が被衝突物に衝突した際には、脆弱部が破断する。脆弱部が破断することにより、ラックアンドピニオンが噛合った状態のまま、ラック軸が後退可能な状態となる。ラック軸を後退可能とすることにより、エンジンやトランスミッションの後退を容易に許容することができるようになる。
特許文献2に示されるような、ステアリング装置は、車体の下部に取付けられているサブフレームの近傍にラックアンドピニオンが配置されている。車両の衝突時には、衝撃によってサブフレームが下方に向かって折曲がる。サブフレームが折曲がる際に、ラックアンドピニオンが噛合った状態のまま、サブフレームによって車体後方且つ下方に向かって変位させられる。ラックアンドピニオンが後下方に変位することにより、ピニオン軸、ステアリングシャフト及びステアリングホイールが引張られる。引張られることにより、ステアリングホイールは、運転者から離間するように変位する。
特許文献1の場合においても、特許文献2の場合においても、ラックアンドピニオンは、噛合った状態のまま変位する。ラックアンドピニオンが噛合い状態にあるため、ステアリングホイールは、衝突に伴う転舵車輪の挙動の影響を受ける。即ち、車両の衝突時には、乗員の意思によらずにステアリングが回転し得る。
特開2006−281927号公報 特開平8−156827号公報
本発明は、車両の衝突時に、乗員の意思によらずにステアリングが回転することを防止できる技術の提供を課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の下部に設けられているサブフレームに取付け可能なハウジングと、このハウジングに収納されているラックアンドピニオンと、これらのラックアンドピニオンのラックが形成されているラック軸と、前記ラックアンドピニオンのピニオンが形成されているピニオン軸と、このピニオン軸に自在継手を介して連結されているステアリングシャフトと、このステアリングシャフトに連結されているステアリングホイールとからなる車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記ハウジングには、脆弱部が形成され、この脆弱部は、衝撃力によって前記ラックが前記ピニオンから外れるように、ハウジングを破断させる部分であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ハウジングに、脆弱部が形成されている。衝突時には、衝撃力によって、脆弱部からハウジングが破断する。ハウジングを破断させることにより、ラックをピニオンから外す。ラックがピニオンから外れることにより、転舵車輪とステアリングホイールとが切り離される。ステアリングホイールが切り離されることにより、転舵車輪の挙動により、ステアリングホイールが回転することを防止することができる。即ち、乗員の意思によらずにステアリングホイールが回転することを防止できる。
実施例1による車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置が搭載される車体の斜視図である。 図1に示された車体に車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置が搭載された状態の側面図である。 図2に示された車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置の模式図である。 図3に示された電動パワーステアリング装置の全体構成図である。 図4の5−5線断面図である。 図5に示されたハウジングの斜視図である。 図6の7部拡大図である。 車両に衝突荷重が加わる前における車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置を説明する側面図である。 車両に衝突荷重が加わった瞬間の車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置を説明する斜視図である。 図9に示された車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置の断面図である。 衝撃によりハウジングが破断した車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置を説明する斜視図である。 図11に示された車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置の断面図である。 図12に示された車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置にさらに衝撃エネルギが加わった状態を示す図である。 実施例2による車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置の模式図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dwは下を示している。
実施例1による車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置について、まず、車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置を支持する車体について説明し、その後に車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置について詳細に説明する。図1及び図2に示された車体10は、右ハンドル車を例示している。図1は、車体前部を左側の斜め下から見上げた状態において示している。
図1及び図2に示されるように、車体10は、乗用車などの車両に採用されているモノコックボディからなり、この車両の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線CL1に対し、左右対称形に形成されている。この車体10の内側には、前部のパワーユニット収容室25と、このパワーユニット収容室25の真後ろに位置する車室26と、が形成されている。
車体10は、左右のフロントサイドフレーム11,11(以下、「サイドフレーム11,11」という)と、フロントバルクヘッド12と、左右のアウトリガー13,13と、左右のサイドシル14,14と、左右のフロアフレーム15,15と、ダッシュボードロアパネル16と、フロアパネル19と、を含む。
ダッシュボードロアパネル16は、左右のサイドフレーム11,11の後に位置して車体10を前と後に区画する、つまり前のパワーユニット収納室25と後の車室26との間を区画する隔壁である。ダッシュボードロアパネル16は、上半部分の区画板17と、下半部分の傾斜板18とからなる。
車体10の前部には、ダッシュボードロアパネル16よりも前にサブフレームユニット30が設けられている。サブフレームユニット30は、サブフレーム31と、サブフレーム31にマウントされた電動パワーステアリング装置50(以下、「ステアリング装置50」という。)及びパワーユニットPUと、からなる。ステアリング装置50は、本発明による車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置であり、詳細については後述する。
パワーユニットPUは、車両の走行駆動力を発生するものであって、例えばエンジン及びトランスミッションを一体にユニット化した構成である。パワーユニットPUは、ステアリング装置50の前に位置している。
サブフレーム31は、ダッシュボードロアパネル16の前に位置するとともに、左右のサイドフレーム11,11の下部に設けられている。サブフレーム31は、サブフレーム本体32と左右の前ステイ38,38と左右の後ステイ39,39とからなる。
サブフレーム本体32は、搭載部33と、搭載部33の左右の前端部から車体前方へ延びた左右の前取付部34,34と、搭載部33の左右の後端部から車体後方へ延びた左右の後取付部35,35と、搭載部33の左右の側部から車幅方向外側へ延びた左右のサイド取付部36,36と、からなり、例えばダイカストによる一体品である。右サイド取付部36には、ステアリング装置50の下端が取付けられている。
搭載部33は、ステアリング装置50とパワーユニットPUとを搭載することが可能な部材である。
サブフレーム31の前端から車体後方に向けて衝突力が入力した場合に、左サイド取付部36は破断可能である。例えば、左サイド取付部36は、左サイドフレーム11の後端部11a寄りの部位から脱落させることが可能である。右のサイド取付部36の取付け構成は、左のサイド取付部36の取付け構成と同じなので、説明を省略する。
左右の前ステイ38,38は、左右の前取付部34,34に、ボルト及びナット41,41によって上下に締結されている。左右の前ステイ38,38は、サブフレーム本体32の左右の前取付部34,34よりも脆弱に構成されている。従って、左の前ステイ38のなかで、左の前取付部34の前端に締結されている部分に対し、前側の部分42が特に脆弱である。前側の部分42のことを、以下「前部折曲許容部42」ということにする。左と同様に、右の前ステイ38のなかの、前側の部分42も「前部折曲許容部42」である。
また、左右の後ステイ39,39は、サブフレーム本体32の左右の後取付部35,35よりも脆弱に構成されている。左の後ステイ39のなかで、左の後取付部35に一体化されている部分に対し、後側の部分44が特に脆弱である。後側の部分44のことを、以下「後部折曲許容部44」ということにする。左と同様に、右の後ステイ39のなかの、後側の部分44も「後部折曲許容部44」である。
左右の後ステイ39,39は、左右のスイング機構46,46により、左右のフロアフレーム15,15に、車体上下方向にスイング可能に連結されている。
図3以降において、ステアリング装置50の詳細を説明する。
図3に示されるように、ステアリング装置50は、車両のステアリングホイール61から車両の転舵車輪69,69(例えば前輪)に至るステアリング系60と、このステアリング系60に補助トルクを加える補助トルク機構80とからなる。
ステアリング系60は、ステアリングホイール61にステアリングシャフト62及び自在継手63,63を介してピニオン軸64を連結し、ピニオン軸64にラックアンドピニオン65を介してラック軸66を連結し、ラック軸66の両端に左右のタイロッド67,67及びナックル68,68を介して左右の転舵車輪69,69を連結したものである。
ラックアンドピニオン65は、ピニオン軸64に形成されたピニオン71と、ラック軸66に形成されたラック72とからなる。
ステアリング系60によれば、運転者がステアリングホイール61を操舵することで、この操舵トルクによりラックアンドピニオン65及び左右のタイロッド67,67を介して、左右の転舵車輪69,69を転舵することができる。
補助トルク機構80は、ステアリングホイール61に加えたステアリング系60の操舵トルクを操舵トルクセンサ81で検出し、この操舵トルクセンサ81のトルク検出信号に基づき制御部82で制御信号を発生し、この制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルクを電動モータ83で発生し、この補助トルクをピニオン軸64に伝達し、さらに、補助トルクをピニオン軸64からステアリング系60のラックアンドピニオン65に伝達するようにした機構である。
操舵トルクセンサ81は、ピニオン軸64に加えられたトルクを検出し、トルク検出信号として出力するものであり、例えば磁歪式トルクセンサやトーションバー式トルクセンサによって構成される。
ステアリング装置50によれば、運転者の操舵トルクに電動モータ83の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸66で転舵車輪69,69を転舵することができる。
図4に示されるように、ハウジング90は車幅方向(図左右方向)に延びており、ラック軸66を軸方向にスライド可能に収容している。ラック軸66は、ハウジング90から突出した長手方向両端にボールジョイント76,76を介してタイロッド67,67を連結している。
図4及び図5に示されるように、ハウジング90はピニオン軸64の下半分、ラックアンドピニオン65及びウォームギヤ機構103を収納するとともに、上端に形成されている上部開口91に、センサハウジング101を取付けたものである。このようなハウジング90は、上部開口91に対して反対側、つまり底部が塞がれている。ハウジング90の上部には、ピニオン軸64のシールをするためのオイルシール102が設けられている。
図5に示されるように、ウォームギヤ機構103は、駆動側のウォーム104に従動側のウォームホイール105を噛合せることで、ウォーム104からウォームホイール105を介して、負荷側にトルクを伝達するようにした構成である。
ハウジング90は内周面に、ピニオン軸64を第1の軸受106及び第2の軸受107を介して回転可能に支持している。ピニオン軸64の中間部分において、ピニオン71とウォームホイール105との間の位置は、第2の軸受107を介して、ハウジング90で回転可能に支持されている。なお、ピニオン軸64は、ハウジング90に収納された第1の軸受106に対して、軸方向への移動が可能である。図5において、CL2はピニオン軸64の中心線(軸心)である。
ウォームギヤ機構103を駆動するための電動モータ83は、モータ軸が、紙面の右側から左側へ向けてハウジング90内に延びている。モータ軸は、ウォームギヤ機構103のウォーム軸104aを連結した出力軸である。ウォーム軸104aは、一体に形成されたウォーム104を備える。ウォーム軸104aの両端部は、軸受を介してハウジング90によって回転可能に支持されている。
ハウジング90はラックガイド110を備える。このラックガイド110は、ラック72の反対側からラック軸66に当てるガイド部111と、ガイド部111を圧縮ばね112を介して押す調整ボルト113と、ラック軸66の背面を滑らせる当て部材114と、調整ボルト113の位置決めをするロックナット115とからなる。
ハウジング90のうち、ラックガイド110の上部からウォームホイール105の外周を囲う部位までを接続する接続部93の一部に、脆弱部95が形成されている。この脆弱部95について、詳細に説明する。
図5乃至図7に示されるように、ハウジング90には、ラックガイド110が配置される部位の上方にリブ92が形成されている。このリブ92の上部に接続部93が形成されている。接続部93は、ラックガイド110の上方からウォームホイール105の外周を囲う部位までを接続するように形成される略三角形の部位である。
接続部93には、ピニオン軸64の径方向に沿って直線状に延びる溝部94が形成され、この溝部94の一部に欠肉状の脆弱部95が直線状に形成されている。脆弱部95は、車両の衝突時にハウジング90を任意の部位において破断させるために形成されている、他の部位よりも剛性が弱められている部位である。
脆弱部95及び溝部94は、ピニオン軸64の径方向に向かって延びている。より具体的には、脆弱部95及び溝部94は、車体後方から前方に向かって形成されている。
車両の衝突時において、ハウジング90が破断する場合には、脆弱部95から破断する。脆弱部95を囲うようにピニオン軸64に向かって溝部94が形成されている。溝部94は、脆弱部95からピニオン軸64に向かって確実にハウジング90を破断させるためのガイドの役割を果たす。溝部94が形成されていることにより、任意の方向へ向かって確実にハウジング90を破断させることができる。
また、リブ92は、ラックガイド110が配置される部位に対応させて形成されている。リブ92によってラックガイド110上部のハウジング90を肉厚とすることにより、ラックガイド110に向かってハウジング90が破断することを防止する。このことにより、さらに任意の方向へ向かって確実にハウジング90を破断させることができる。
ピニオン軸64に向かってラック軸66を付勢するためのラックガイド110の上部に脆弱部95が形成されている。このような部位に脆弱部95が形成されていることにより、ラック72とピニオン71とが噛合う部位P1の近傍に脆弱部95を形成することができる。このようなハウジング90が搭載されているステアリング装置50の作用について次図以降において説明する。
図8に示されるように、車両が正面衝突をした際には、車体10のフロントバルクヘッド12に向かって衝突荷重F1が加わる。衝突荷重F1は、サイドフレーム11やサブフレーム31から、車体10後部へ向かって伝わる。衝突荷重が所定の値を超えている場合には、前部及び後部の折曲許容部42,44が、下方へ向かって折曲がる。
図9も合わせて参照し、前部及び後部の折曲許容部42,44が、下方へ向かって折曲がることにより、ラック軸66を後下方へ変位させる方向へ荷重が加わる。
一方、ステアリングシャフト(図3、符号62)は、周方向の変位を所定の範囲に規制されつつ、回転可能に支持されている。
図9及び図10に示されるように、ラック軸66には、矢印(1)で示されるような、後下方へ変位しようとする力が作用し、ハウジング90も矢印(1)の方向に変位する。変位量が大きくなると、ボディ側のダッシュボードロア18に衝突し、反力が発生して、脆弱部が破断する。
図10及び図11に示されるように、ハウジング90に加わる力によって、ハウジング90は、脆弱部95からピニオン軸64の外周面に向かって破断する。
図12に示されるように、ハウジング90が破断することにより、ラック72がピニオン71から外される。図3も参照して、ラック72がピニオン71から外れることにより、転舵車輪69とステアリングホイール61とが切り離される。ステアリングホイール61が切り離されることにより、転舵車輪69の挙動により、ステアリングホイールが回転することを防止することができる。即ち、乗員の意思によらずにステアリングホイール61が回転することを防止できる。
図13に示されるように、パワーユニットPUの変位を阻害する方向に作用するピニオン軸64をラック軸66から切り離すことにより、パワーユニットPUをより円滑に変位させることができる。
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図14は実施例2のステアリング装置を模式的に示し、上記図3に対応させて表している。
図14に示されるように、ステアリング装置50Aには、通常のラックアンドピニオン式ステアリング装置が用いられている。即ち、電動パワーステアリング装置を用いていない。通常のステアリング装置50Aを用いた場合であっても、本発明所定の効果を得ることができる。
尚、本発明によるステアリング装置に電動パワーステアリング装置を採用する場合には、ピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置の他、コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置を採用する等、任意の形式のものを採用することができる。仮に、ピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置を採用する場合には、ラックアンドピニオンを確実に切り離すことができるよう、ウォームギヤ機構よりもラックアンドピニオンに近い部位に脆弱部を形成することが望ましい。
加えて、本発明においては、衝突時に下方に向かって折曲がるサブフレームを例に説明したが、衝突時に下方に向かって折曲がらないサブフレームに本発明を適用した場合にも本発明所定の効果を得ることができる。即ち、本発明が適用されるサブフレームは、衝突時に下方に向かって折曲がるサブフレームに限られない。
さらに、実施例において説明したハウジングの破断は、一例であり、衝突時の衝撃力や衝撃の加わる方向によって、破断の仕方は異なり得る。本発明においては、ハウジングに脆弱部を設け、この脆弱部からハウジングを破断させることにより、ラックをピニオンから切り離すことが重要である。
本発明の車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置は、車両重量の軽い乗用車に搭載するのに好適である。
10…車体、31…サブフレーム、50,50A…車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置、61…ステアリングホイール、62…ステアリングシャフト、63…自在継手、64…ピニオン軸、65…ラックアンドピニオン、66…ラック軸、71…ピニオン、72…ラック、90…ハウジング、95…脆弱部。

Claims (1)

  1. 車体の下部に設けられているサブフレームに取付け可能なハウジングと、
    このハウジングに収納されているラックアンドピニオンと、
    これらのラックアンドピニオンのラックが形成されているラック軸と、
    前記ラックアンドピニオンのピニオンが形成されているピニオン軸と、
    このピニオン軸に自在継手を介して連結されているステアリングシャフトと、
    このステアリングシャフトに連結されているステアリングホイールとからなる車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記ハウジングには、脆弱部が形成され、
    この脆弱部は、衝撃力によって前記ラックが前記ピニオンから外れるように、ハウジングを破断させる部分であることを特徴とする車両用ラックアンドピニオン式ステアリング装置。
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