JP7031528B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関する。
サスペンションメンバ(特許文献1~特許文献4参照)を備えた車両前部構造が知られている。例えば、下記特許文献1には、動力源を含む駆動系部品、ステアリングギヤボックスを含む操舵部品、フロントサスペンションを含む足まわり部品を、車体側に支持させるフロントサブフレームを備えた車体フレーム構造が開示されている。この構造を備えた車両前部構造においては、動力源がエンジンとされており、エンジンは大型であるため、エンジンよりも車両後方側にステアリングギヤボックスが配置されている。
特許第4247903号公報 特許第6299724号公報 特開平11-222152号公報 特開2007-302147号公報
しかしながら、このような構造では、ドライブシャフトの車両前方側に重量物であるエンジンが配置されることになるため、フロントオーバーハングが長くなると共に操縦安定性の点で不利になる。一方、上記構成のエンジンに代えて動力源をモータとした場合についても同様の課題が生じるが、モータはエンジンよりも小型であるため、上記の課題について改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、フロントオーバーハングを抑えて操縦安定性を向上させることができる車両前部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両前部構造は、前輪駆動用としてモータ及びドライブシャフトが搭載された車体前部において、前記モータの車両幅方向外側に配置されると共に、車両前後方向に沿って延在された左右一対のフロントサイドメンバと、前記左右一対のフロントサイドメンバに固定され、車両前後方向に沿って延在された左右一対のサイドレールと、前記左右一対のサイドレール同士を連結するフロントクロスメンバと、前記フロントクロスメンバの車両後方側で前記左右一対のサイドレール同士を連結するリヤクロスメンバと、を備えるサスペンションメンバと、を有し、前記左右一対のサイドレールは金属製の押出成形品とされ、前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバの各々は鋳造品とされると共に、前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバの各々には、前記フロントサイドメンバへの取り付け用とされたボデーマウント及びサスペンションロアアームが取り付けられるロアアーム取付部が一体に形成されており、前記リヤクロスメンバは、車両正面視で車両上方側に開口したU字状に形成され、車両側面視で上部が前記ドライブシャフトに対して車両後方側に離間して配置されると共に下部が前記ドライブシャフトに対して車両下方側に離間して配置され、前記リヤクロスメンバの左右一対の側部同士の間でかつ車両側面視で前記ドライブシャフトの車両後方側に前記モータの一部が配置されている。
上記構成によれば、サスペンションメンバのサイドレールは、金属製の押出成形品であるため、鋳造品に比べて延性が高く、塑性変形し易い。よって、車両の前面衝突時には、フロントサイドメンバに加えてサイドレールが良好に変形することで、衝突エネルギーが効果的に吸収される。一方、サスペンションメンバのフロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバは、鋳造品であるため、押出成形品の場合よりも剛性を高くすることができる。また、フロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバの各々には、ボデーマウント及びロアアーム取付部が一体に形成されているので、部品構成を簡素化して部品点数を抑えることができる。また、フロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバがいずれも鋳造品とされてかつそれらにロアアーム取付部が一体に形成されているので、サスペンションロアアームからの入力に対するサスペンションメンバの着力点剛性が高い。よって、操縦安定性が向上する。
ここで、リヤクロスメンバは、車両正面視で車両上方側に開口したU字状に形成され、車両側面視で上部がドライブシャフトに対して車両後方側に離間して配置されると共に下部がドライブシャフトに対して車両下方側に離間して配置されている。更に、リヤクロスメンバの左右一対の側部同士の間でかつ車両側面視でドライブシャフトの車両後方側にモータの一部が配置されている。このように、重量物であるモータがドライブシャフトの車両後方側に配置されることで、フロントオーバーハングが抑えられて操縦安定性が向上する。
請求項2に記載する本発明の車両前部構造は、請求項1記載の構成において、前記ボデーマウント及び前記ロアアーム取付部の各々は、前記フロントクロスメンバにおいて車両幅方向の両端部側でかつ前記サイドレールよりも車両幅方向内側の部位及び前記リヤクロスメンバにおいて車両幅方向の両端部側でかつ前記サイドレールよりも車両幅方向外側の部位に形成されている。
上記構成によれば、鋳造品であるフロントクロスメンバに一体に形成されたボデーマウント及びロアアーム取付部の各々は、フロントクロスメンバの車両幅方向の両端部側でかつサイドレールよりも車両幅方向内側の部位に設けられている。したがって、サスペンションロアアームからの荷重がフロントクロスメンバの車両幅方向の両端部側でかつサイドレールよりも車両幅方向内側の部位に入力されると、フロントクロスメンバの変形が抑えられた状態で当該荷重はフロントサイドメンバに支持される。また、鋳造品であるリヤクロスメンバに一体に形成されたボデーマウント及びロアアーム取付部の各々は、リヤクロスメンバの車両幅方向の両端部側でかつサイドレールよりも車両幅方向外側の部位に設けられている。したがって、サスペンションロアアームからの荷重がリヤクロスメンバの車両幅方向の両端部側でかつサイドレールよりも車両幅方向外側の部位に入力されると、リヤクロスメンバの変形が抑えられた状態で当該荷重はフロントサイドメンバに支持される。このように、サスペンションロアアームからの入力に対して剛性が高いので、操縦安定性が一層向上する。
以上説明したように、本発明の車両前部構造によれば、フロントオーバーハングを抑えて操縦安定性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両前部構造の車両左側の部分を車両下方側から見た状態で示す底面図である。 本発明の一実施形態に係る車両前部構造を左側方側から見た状態で示す側面図である。 図1に示される車両前部構造に適用されるサスペンションメンバを示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る車両前部構造について図1~図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車両上方側を示し、矢印Wは車両幅方向を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。また、本実施形態の車両としては、電気自動車が適用される。
図1には、本実施形態に係る車両前部構造の車両左側の部分が、車両下方側から見た状態の底面図で示されている。図中の一点鎖線CLは車両の幅方向中央を示す。なお、本実施形態に係る車両前部構造は、後述する一部を除いて基本的に左右対称に構成されているため、図1では、車両右側の図示を省略している。図2には、本実施形態に係る車両前部構造が、左側方側から見た状態の側面図で示されている。図1及び図2に示されるように、車体前部10の前端側には、車両幅方向を長手方向として第一バンパリインフォースメント12(以下、「第一バンパRF12」と略す。)が配置されている。この第一バンパRF12は、その長手方向に延在する閉断面構造を有している。
また、車体前部10の車両幅方向両側には、第一バンパRF12の車両幅方向外側の部位に対して車両後方側に左右一対のフロントサイドメンバ16が配置されている。左右一対のフロントサイドメンバ16は、車体前部10において左右対称に設けられ、図1に示されるように、車両前後方向に沿って延在されて車両前方側へ向けて車両幅方向外側に若干傾斜している。フロントサイドメンバ16は、その長手方向に直交する断面形状が略矩形状の閉断面構造とされている。なお、図2に示されるように、フロントサイドメンバ16の前端部16A側の上面側にはエプロンアッパメンバ18の前端部18Aが接続されている。
図1及び図2に示されるように、フロントサイドメンバ16の後端側はフロントサイドメンバリア22に接合され、フロントサイドメンバリア22は、図2に示されるダッシュパネル(車体客室前壁)24に接合されている。ダッシュパネル24は、モータルーム10Rと、モータルーム10Rの車両後方側に位置するキャビン90と、を隔成している。
第一バンパRF12とフロントサイドメンバ16との間には、クラッシュボックス14が介在されている。図1に示されるように、クラッシュボックス14は、車両前後方向に沿って延びて車両前方側へ向けて車両幅方向外側に若干傾斜している。クラッシュボックス14は、その長手方向に直交する断面形状が略矩形状の閉断面構造とされ、フロントサイドメンバ16の前端部16Aよりも車両幅方向外側に拡幅されている。
左右一対のフロントサイドメンバ16の各前端部16Aは、クロスメンバ20によって車両幅方向に連結している。クロスメンバ20は、車両幅方向を長手方向として配置され、その長手方向に直交する断面形状が略矩形状の閉断面構造とされている。なお、フロントサイドメンバ16、エプロンアッパメンバ18(図2参照)、クラッシュボックス14及びクロスメンバ20は、図示を省略するガセットによって連結されている。このガセットの一部は、フロントサイドメンバ16の前端部16A側の車両幅方向外側端の一部とクラッシュボックス14の後端部14Bの車両幅方向外側端の一部とを二点鎖線Xに示されるように繋いでいる。
図1及び図2に示されるように、フロントサイドメンバ16の前端部16Aの下面側には、サスペンションメンバ30の後述する左右一対のボデーマウント(「フロントボデーマウント」ともいう。)34Mが固定されている。また、フロントサイドメンバ16の後部16Bの下面側には、サスペンションメンバ30の後述する左右一対のボデーマウント(「リヤボデーマウント」ともいう。)36Mが固定されている。これらにより、左右一対のフロントサイドメンバ16にサスペンションメンバ30が吊り下げられた状態で支持されている。
図3には、サスペンションメンバ30が斜視図で示されている。図3に示されるように、サスペンションメンバ30は、車両幅方向の左右に一対で配置されたサイドレール32を備えると共に、車両前後方向の前後に一対で配置されたフロントクロスメンバ34及びリヤクロスメンバ36を備えている。
左右一対のサイドレール32は、車両前後方向に沿って延在され、車両平面視で車両前方側へ向けて車両幅方向外側に傾斜しながら車両幅方向内側斜め前方側へ凸状に湾曲している。左右一対のサイドレール32は、アルミニウム合金製(広義には金属製)とされ、アルミニウム合金材の押し出し成形によって略一定の矩形閉断面形状に形成された押出成形品とされている。図1に示されるように、サイドレール32は、前端部32Aがフロントサイドメンバ16よりも車両幅方向外側に位置すると共に、後側の部位32Rがフロントサイドメンバ16よりも車両幅方向内側に位置している。
図3に示されるように、フロントクロスメンバ34及びリヤクロスメンバ36は、左右一対のサイドレール32同士を車両幅方向に連結している。フロントクロスメンバ34及びリヤクロスメンバ36は、アルミニウム合金材で構成された鋳造品(言い換えればダイキャスト製)とされている。リヤクロスメンバ36は、フロントクロスメンバ34の車両後方側に配置され、車両正面視で車両上方側に開口したU字状に形成されており、左右一対の側部36Sと、左右一対の側部36Sの下端部同士を繋ぐ底部36Tと、を備えている。
フロントクロスメンバ34の車両幅方向の端部には、サイドレール32の前端部32A側が挿し込まれた状態で接合されている。フロントクロスメンバ34の車両幅方向の端部とサイドレール32の前端部32A側の部位との重ね合わせ部は、アーク溶接によって接合されている。また、リヤクロスメンバ36の車両幅方向の端部側の部位には、サイドレール32の車両幅方向外側の側壁と重ね合わせられるフランジ部36Fが形成されている。リヤクロスメンバ36の車両幅方向の端部側の部位は、一例として、フランジ部36F及び上壁の一部がサイドレール32の後側の部位32Rの一部と重ね合わせられてアーク溶接によって接合されている。
フロントクロスメンバ34において車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向内側の部位には、ボデー骨格を構成するフロントサイドメンバ16(図1参照)への取り付け用とされた左右一対のボデーマウント34Mが一体に形成されている。ボデーマウント34Mは、被締結用の円筒状のボス部とされ、図1に示されるボルト(広義には締結具)26Aでフロントサイドメンバ16の前端部16Aの下面側に固定されている。なお、図中ではボルト26Aの頭部外形のみを簡略化して二点鎖線で図示すると共にボルト26Aを透視した状態でボデーマウント34Mの内周を図示している。
また、フロントクロスメンバ34において車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向内側の部位には、左右一対のロアアーム取付部34Lが一体に形成されている。ロアアーム取付部34Lは、本実施形態では、ボデーマウント34Mよりも車両後方側に設定され、車両底面視で車両幅方向外側斜め車両後方側に開口した略U字状に形成されると共に一対の対向壁部には取付孔(図示省略)が貫通形成されている。このロアアーム取付部34Lは、防振のためのブッシュ46Aを介してサスペンションロアアーム44の一部を構成する前側ロアアーム44A(図中では簡略化して二点鎖線で図示)が取り付けられる部位とされる。
図3に示されるように、リヤクロスメンバ36において車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向外側の部位には、フロントサイドメンバ16(図1参照)への取り付け用とされた左右一対のボデーマウント36Mが一体に形成されている。ボデーマウント36Mは、リヤクロスメンバ36の側部36Sの上端側に設定された被締結用の円筒状のボス部とされ、図1に示されるボルト(広義には締結具)26Bでフロントサイドメンバ16の後部16Bの下面側に固定されている。なお、図中ではボルト26Bの頭部外形のみを簡略化して二点鎖線で図示すると共にボルト26Bを透視した状態でボデーマウント36Mの内周を図示している。
また、リヤクロスメンバ36において車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向外側の部位には、左右一対のロアアーム取付部36Lが一体に形成されている。ロアアーム取付部36Lは、本実施形態では、ボデーマウント36Mよりも車両前方側に設定され、車両底面視で車両幅方向外側に開口した略U字状に形成されると共に一対の対向壁部には取付孔36L1(図3参照)が貫通形成されている。このロアアーム取付部36Lは、防振のためのブッシュ46Bを介してサスペンションロアアーム44の一部を構成する後側ロアアーム44B(図中では簡略化して二点鎖線で図示)が取り付けられる部位とされる。
図3に示されるように、左右一対のサイドレール32の各々の前端部32Aには、ロアサイドメンバ40が連結されている。ロアサイドメンバ40は、クラッシュボックス14(図1及び図2参照)の車両下方側に配置され、車両前後方向に沿って延びて車両前方側へ向けて車両幅方向外側に若干傾斜している。ロアサイドメンバ40の後端部40B側はフロントクロスメンバ34の車両幅方向の端部に挿し込まれた状態でアーク溶接によって接合されている。ロアサイドメンバ40は、アルミニウム合金製(広義には金属製)とされ、アルミニウム合金材の押し出し成形によって略一定の矩形閉断面形状に形成された押出成形品とされている。
ロアサイドメンバ40の前端部40Aの各々には、車両幅方向を長手方向として配置された第二バンパリインフォースメント42(以下、「第二バンパRF42」と略す。)における長手方向の端部側の部位が固定されている。第二バンパRF42はその長手方向に延在する閉断面構造を有している。図1及び図2に示されるように、第二バンパRF42は、第一バンパRF12の車両下方側に配置されている。なお、図1では、第二バンパRF42の前端と第一バンパRF12の前端とが重なった状態で図示されている。
図3に示されるように、左右一対のサイドレール32の各々の後端部32Bには、連結用部材38がボルト37(図1参照)で締結されている。連結用部材38は、アルミニウム合金製(広義には金属製)とされ、アルミニウム合金材の押し出し成形によって形成された押出成形品とされている。この連結用部材38は、左右一対の側壁部38Aと、左右一対の側壁部38Aの後端同士を車両幅方向に繋ぐ後壁部38Bと、左右一対の側壁部38Aの前端側の部位同士を車両幅方向に繋ぐ前壁部38Cと、を備えている。また、連結用部材38は、側壁部38Aと前壁部38Cとの各交差部と後壁部38Bの車両幅方向中間部とが補強リブ38Dによって繋がれている。図2に示されるように、連結用部材38は、その車両後方側に配置されるバッテリユニット(電池パック)94のケース前端部に取り付けられている。なお、バッテリユニット94は、車両フロア92の下方側に搭載されている。
サスペンションメンバ30の後部上方側には、モータユニット50が配置されており、このモータユニット50は、サスペンションメンバ30に支持されている。すなわち、モータユニット50は、一例としてその前側及び左右の後側の各部分がモータマウント(図示省略)を介してサスペンションメンバ30に取り付けられることで、車体前部10に搭載されており、ダッシュパネル24の前側近傍に配置されている。モータユニット50は、前輪60の駆動用とされ、駆動源であるモータ52と、モータ52の出力軸に連結された減速機(図示省略)と、前記減速機におけるファイナルギヤに連結されて前輪60へ駆動トルクを伝達するドライブシャフト54と、を備えている。モータ52及びドライブシャフト54は車両幅方向を軸方向として配置されている。モータ52及び前記減速機の各全部並びにドライブシャフト54の一部は、モータユニット50のケース50Cに収納されている。ドライブシャフト54においてモータユニット50のケース50Cから突出する部分は、車両幅方向外側に延在している。なお、モータユニット50は、必ずしも左右対称ではない。
ここで、前述したサスペンションメンバ30のリヤクロスメンバ36は、車両側面視で上部36Aがドライブシャフト54に対して車両後方側に離間して配置されると共に下部36Bがドライブシャフト54に対して車両下方側に離間して配置されている。言い換えれば、リヤクロスメンバ36は、ドライブシャフト54をよけるように設定されている。また、リヤクロスメンバ36の左右一対の側部36S同士の間でかつ車両側面視でドライブシャフト54の車両後方側にモータ52の一部が配置されている。更に、前述したフロントサイドメンバ16は、モータ52の車両幅方向外側に配置されている。
また、車両側面視でモータ52の車両前下方側には、ステアリングギヤボックス56(図1及び図2では簡略化して図示)が配置されている。ステアリングギヤボックス56は、(EPS(Electric Power Steering)用のギヤ機構を備えた構成部とされ、一例としてサスペンションメンバ30のリヤクロスメンバ36の下部36Bに図示しないブラケットを介して取り付けられている。なお、前述したサスペンションメンバ30に設定された前側のロアアーム取付部34Lはステアリングギヤボックス56よりも車両前方側に設定されている。また、サスペンションメンバ30に設定された後側のロアアーム取付部36Lはステアリングギヤボックス56よりも車両後方側に設定されている。更に、サスペンションメンバ30のサイドレール32は、車両側面視でステアリングギヤボックス56とドライブシャフト54との間を通って、車両後方側へ向けて車両下方側に傾斜し、前端部32Aの側と後端部32Bの側とをなめらかに繋いでいる。
また、ステアリングギヤボックス56には、運転席(図示省略)の車両幅方向中央部に対応する車両幅方向位置にインタミシャフト58(図1では図示省略)の下端が接続されている。インタミシャフト58は、車両後上方側へ延びてドライブシャフト54の車両上方側を通ってダッシュパネル24を貫通し、キャビン90(車室)内に至っており、ステアリングシャフト(図示省略)に連結されている。ちなみに、モータ52はエンジンに比べて小型であるため、モータ52よりも車両前方側にステアリングギヤボックス56を配置してもインタミシャフト58の配置が可能となっている。また、モータ52よりも車両前方側にステアリングギヤボックス56が配置されることで、モータ52よりも車両前方側にドライブシャフト54を配置することが可能となっている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
車両の前面衝突時には、車両前方側からの衝突荷重が図1に示される第一バンパRF12及び第二バンパRF42に入力される。そして、第一バンパRF12に入力された衝突荷重は、クラッシュボックス14を介してフロントサイドメンバ16からフロントサイドメンバリア22に伝達され、第二バンパRF42に入力された衝突荷重は、ロアサイドメンバ40を介してサイドレール32から連結用部材38に伝達される。このとき、クラッシュボックス14及びフロントサイドメンバ16が塑性変形するのに加えて、ロアサイドメンバ40、サイドレール32及び連結用部材38が塑性変形することで、衝突エネルギーが効果的に吸収される。
本実施形態では、ロアサイドメンバ40、サイドレール32及び連結用部材38は、アルミニウム合金製の押出成形品(「延性部材」としても把握される部材)であるので、例えばロアサイドメンバ、サイドレール及び連結用部材が鋳造品である対比構造に比べて延性が高く、前記対比構造よりも塑性変形し易い。よって、車両の前面衝突時には、ロアサイドメンバ40、サイドレール32及び連結用部材38が良好に変形する。一方、サスペンションメンバ30のフロントクロスメンバ34及びリヤクロスメンバ36は、鋳造品であるため、押出成形品の場合よりも剛性を高くすることができる。これらにより、本実施形態のサスペンションメンバ30は、車両の衝突安全性能を向上させる(言い換えれば良好な衝突マネジメントをする)のに寄与する。
ここで、リヤクロスメンバ36は、車両正面視で車両上方側に開口したU字状に形成され、図2に示される車両側面視で上部36Aがドライブシャフト54に対して車両後方側に離間して配置されると共に下部36Bがドライブシャフト54に対して車両下方側に離間して配置されている。更に、リヤクロスメンバ36の左右一対の側部36S同士の間でかつ車両側面視でドライブシャフト54の車両後方側にモータ52の一部が配置されている。このように、重量物であるモータ52がドライブシャフト54の車両後方側に配置されることで、フロントオーバーハングが抑えられて操縦安定性が向上する。
また、本実施形態では、図1等に示されるように、アルミニウム合金材で構成された鋳造品であるフロントクロスメンバ34には、ボデーマウント34M及びロアアーム取付部34Lが一体に形成されている。同様に、アルミニウム合金材で構成された鋳造品であるリヤクロスメンバ36には、ボデーマウント36M及びロアアーム取付部36Lが一体に形成されている。これらによって、部品を統合(集約)することで部品構成を簡素化して部品点数を抑えることができると共に、高剛性でありながら(フロントクロスメンバ34及びリヤクロスメンバ36の各々における着力点剛性を向上させながら)軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、鋳造品であるフロントクロスメンバ34に一体に形成されたボデーマウント34M及びロアアーム取付部34Lの各々は、フロントクロスメンバ34の車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向内側の部位に設けられている。したがって、前側ロアアーム44Aからの荷重がフロントクロスメンバ34の車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向内側の部位に入力されると、フロントクロスメンバ34の変形が抑えられた状態で当該荷重はフロントサイドメンバ16に支持される。また、鋳造品であるリヤクロスメンバ36に一体に形成されたボデーマウント36M及びロアアーム取付部36Lの各々は、リヤクロスメンバ36の車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向外側の部位に設けられている。したがって、後側ロアアーム44Bからの荷重がリヤクロスメンバ36の車両幅方向の両端部側でかつサイドレール32よりも車両幅方向外側の部位に入力されると、リヤクロスメンバ36の変形が抑えられた状態で当該荷重はフロントサイドメンバ16に支持される。このように、サスペンションロアアーム44からの入力に対して剛性が高いので、この観点からも操縦安定性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の車両前部構造によれば、フロントオーバーハングを抑えて操縦安定性を向上させることができる。また、フロントオーバーハングを抑えること、言い換えればショートオーバーハングを実現することで、車両全長に対して室内空間を広くとることができると共に、バッテリユニット94の搭載容量を増加させることが可能となる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態の変形例として、サスペンションメンバのサイドレールの前部が前側のボデーマウント(34M)及び前側のロアアーム取付部(34L)の各々よりも車両幅方向内側に位置しているような構成も採り得る。
また、上記実施形態では、サスペンションメンバ30は、アルミニウム合金製とされているが、サスペンションメンバは、例えばマグネシウム合金等のような他の金属で形成されたものであってもよい。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体前部
16 フロントサイドメンバ
30 サスペンションメンバ
32 サイドレール
34 フロントクロスメンバ
34M ボデーマウント
34L ロアアーム取付部
36 リヤクロスメンバ
36A リヤクロスメンバの上部
36B リヤクロスメンバの下部
36M ボデーマウント
36L ロアアーム取付部
36S リヤクロスメンバの側部
44 サスペンションロアアーム
52 モータ
54 ドライブシャフト
60 前輪

Claims (2)

  1. 前輪駆動用としてモータ及びドライブシャフトが搭載された車体前部において、前記モータの車両幅方向外側に配置されると共に、車両前後方向に沿って延在された左右一対のフロントサイドメンバと、
    前記左右一対のフロントサイドメンバに固定され、車両前後方向に沿って延在された左右一対のサイドレールと、前記左右一対のサイドレール同士を連結するフロントクロスメンバと、前記フロントクロスメンバの車両後方側で前記左右一対のサイドレール同士を連結するリヤクロスメンバと、を備えるサスペンションメンバと、
    を有し、
    前記左右一対のサイドレールは金属製の押出成形品とされ、前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバの各々は鋳造品とされると共に、前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバの各々には、前記フロントサイドメンバへの取り付け用とされたボデーマウント及びサスペンションロアアームが取り付けられるロアアーム取付部が一体に形成されており、
    前記リヤクロスメンバは、車両正面視で車両上方側に開口したU字状に形成され、車両側面視で上部が前記ドライブシャフトに対して車両後方側に離間して配置されると共に下部が前記ドライブシャフトに対して車両下方側に離間して配置され、
    前記リヤクロスメンバの左右一対の側部同士の間でかつ車両側面視で前記ドライブシャフトの車両後方側に前記モータの一部が配置されている、車両前部構造。
  2. 前記ボデーマウント及び前記ロアアーム取付部の各々は、前記フロントクロスメンバにおいて車両幅方向の両端部側でかつ前記サイドレールよりも車両幅方向内側の部位及び前記リヤクロスメンバにおいて車両幅方向の両端部側でかつ前記サイドレールよりも車両幅方向外側の部位に形成されている、請求項1記載の車両前部構造。
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