JP6311335B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置

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Description

本発明は、例えばインクジェット式のプリンターなどの液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一例として、液体噴射ヘッドに形成されたノズルから媒体(用紙)に対して液体(インク)を噴射することで、同媒体に印刷を行うインクジェット式のプリンターが知られている。こうしたプリンターには、液体噴射ヘッドの液体噴射性能を良好に維持するために、液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭して、同ノズル形成面に付着した液体や媒体片(紙粉)を除去するワイパーを有するメンテナンス装置を備えるものがある。
また、こうしたメンテナンス装置には、ノズルから漏出させたインクをノズル形成面に保持させた状態で、ワイパーにノズル形成面を払拭させるものがある(例えば、特許文献1)。詳しくは、同メンテナンス装置では、ノズル形成面に保持させた液体がノズルに吸い込まれているときに、ワイパーにノズル形成面を払拭させる。
特開2010−179512号公報
ところで、上記のようなメンテナンス装置では、ノズル形成面に保持されたインクがノズルに吸い込まれているときにワイパーがノズル形成面を払拭するため、同ワイパーがノズル内に気泡を押し込むおそれがある。この場合、液体噴射ヘッド内(ノズル内)に気泡が混入することにより、液体噴射ヘッドの液体噴射性能を良好に維持することができなくなる場合がある。
なお、上記実情は、インクジェット式のプリンターに限らず、液体を噴射するノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置においては、概ね共通するものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものである。その目的は、液体を噴射する液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭することで、液体噴射ヘッドの液体噴射性能を良好に維持することができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、供給源から供給された液体を噴射するノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ノズルよりも前記供給源側において、前記ノズルに供給する液体を加圧可能な加圧部と、前記ノズル形成面を払拭可能な第1の面及び第2の面を有し、弾性変形可能なワイパーと、を備え、前記加圧部を駆動することで前記ノズル内の液体の圧力を大気圧以上とした状態で、前記ノズル形成面に対する接触圧力を第1の接触圧力として、同ノズル形成面を前記第1の面によって払拭する第1の払拭動作と、前記ノズル形成面に対する接触圧力を前記第1の接触圧力未満の第2の接触圧力として、前記第1の面が払拭した前記ノズル形成面を前記第2の面によって払拭する第2の払拭動作と、を行う。
上記構成によれば、加圧部がノズル内の液体を大気圧以上に加圧した状態で、ノズル形成面を第1の面で払拭する第1の払拭動作が行われるため、第1の払拭動作において、第1の面がノズル内に気泡を押し込みにくい。
また、第1の払拭動作において、第1の面が大気圧以上に加圧されたノズル内の液体に触れることでノズルから液体が漏出した場合には、その漏出した液体は、ノズル形成面を第2の面で払拭する第2の払拭動作によって除去される。ここで、第2の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力(第2の接触圧力)は、第1の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力(第1の接触圧力)よりも小さくされる。このため、第2の払拭動作において、第1の接触圧力でノズル形成面を払拭する場合などと比較して、第2の面がノズル内に気泡を押し込むことが抑制される。また、同第2の払拭動作では、第2の面がノズル内の液体に触れにくく、同ノズルから液体が漏出することが抑制される。
こうして、ワイパーがノズル形成面を払拭するときに、気泡をノズル内に押し込むことなく、ノズル形成面に付着した付着物を除去することが可能となり、液体噴射ヘッドの液体噴射性能を良好に維持することができる。
上記液体噴射装置は、前記第2の払拭動作を行う場合に前記ワイパーの基端側を中心とする回動を許容するように同ワイパーを支持するワイパー支持部をさらに備えることが望ましい。
上記構成によれば、第2の払拭動作を行う場合に、ワイパーの基端側を中心とする回動が許容されるため、同ワイパーの基端側の回動が規制される場合に比較して、第2の払拭動作中のワイパーの弾性変位量が小さくなりやすい。すなわち、同変位量に応じたワイパーの復元力が小さくなることから、ノズル形成面に対するワイパーの接触圧力が小さくなりやすい。したがって、こうしたワイパーの支持態様を採用することで、第2の払拭動作を行う場合のノズル形成面に対するワイパーの接触圧力を容易に小さくすることができる。
上記液体噴射装置において、前記ワイパー支持部は、前記第1の払拭動作を行う場合に前記ワイパー支持部に対する前記ワイパーの回動を規制する規制部と、前記第2の払拭動作を行う場合に前記ワイパーの回動量に応じた反力を同ワイパーに付与する弾性部材とを有することが望ましい。
上記構成によれば、ワイパーは、第1の払拭動作を行う場合には規制部によって回動が規制される一方、第2の払拭動作を行う場合には回動が許容される。このため、第1の払拭動作を行う場合のワイパーの弾性変位量は、第2の払拭動作を行う場合のワイパーの弾性変位量よりも大きくなりやすく、これにより第1の接触圧力が第2の接触圧力よりも大きくなりやすい。こうして、ワイパーの回動量を制御することで、第2の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力を、第1の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力よりも小さくすることができる。
また、第2の払拭動作を行う場合、ワイパーには、弾性部材によってその回動量に応じた反力が付与される。このため、弾性部材を有しない場合に比較して、第2の払拭動作におけるワイパーの弾性変位量が均一化されやすく、第2の接触圧力を均一化しやすくすることができる。
上記液体噴射装置において、前記第1の面は、前記第1の払拭動作における前記液体噴射ヘッドに対する前記ワイパーの相対移動方向に対して凸曲面を有し、前記第2の面は、前記第2の払拭動作における前記液体噴射ヘッドに対する前記ワイパーの相対移動方向と交差する平面を有することが望ましい。
上記構成によれば、第1の払拭動作を行う場合のノズル形成面に対する第1の面の接触面積が、第2の払拭動作を行う場合のノズル形成面に対する第2の面の接触面積よりも小さくなりやすい。すなわち、第1の払拭動作における第1の接触圧力が、第2の払拭動作における第2の接触圧力よりも大きくなりやすい。こうして、上記構成によれば、ワイパーの形状によって、第2の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力を、第1の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力よりも小さくすることができる。
上記液体噴射装置は、前記ノズル形成面と交差する方向において、同ノズル形成面に対する前記ワイパーの干渉量を変更する変更機構をさらに備え、前記変更機構は、前記第1の払拭動作における前記干渉量を、前記第2の払拭動作における前記干渉量よりも大きくすることが望ましい。
上記構成によれば、第1の払拭動作では、ノズル形成面に対するワイパーの干渉量が大きいため、ノズル形成面を払拭するときにワイパーの弾性変位量が大きくなりやすく、同変位量に応じたワイパーの復元力によって第1の接触圧力が大きくなりやすい。一方、第2の払拭動作では、ノズル形成面に対するワイパーの干渉量が小さいため、ノズル形成面を払拭するときにワイパーの弾性変位量が小さくなりやすく、同変位量に応じたワイパーの復元力によって第2の接触圧力が小さくなりやすい。こうして、ワイパーのノズル形成面に対する干渉量を調整することで、第2の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力を、第1の払拭動作におけるノズル形成面に対するワイパーの接触圧力をよりも小さくすることができる。
上記液体噴射装置において、前記ワイパーは、前記第1の面側の硬度が前記第2の面側の硬度よりも低いことが望ましい。
上記構成によれば、第2の払拭動作を行う場合に、ノズル形成面を払拭するのは、第1の面よりも硬度の高い第2の面とされる。このため、第2の払拭動作を行う場合には、第2の面の弾性変位が抑制され、同第2の面がノズル内に入り込みにくくなる。すなわち、第2の払拭動作を行う場合に、第2の面がノズル内の液体と接触することをさらに抑制することができる。
上記液体噴射装置において、前記ワイパーによる払拭動作を制御する制御部と、前記第1の払拭動作を行う場合に前記ノズルから液体が漏出したか否かを検出する液漏検出部と、をさらに備え、前記制御部は、前記液漏検出部が前記ノズルから液体が漏出したことを検出した場合に、前記第2の払拭動作を行うことが望ましい。
第1の払拭動作において、ノズルからの液体の漏出がない場合には、第2の払拭動作を行う必要がない一方、第1の払拭動作において、ノズルから液体の漏出がある場合には、第2の払拭動作を行う必要がある。上記構成では、第2の払拭動作を行う必要がある場合に、第2の払拭動作が行うようにできるため、ノズル形成面の払拭動作を効率化することができる。
(a)は第1実施形態の液体噴射装置の概略構成を示す側面図、(b)はノズルの拡大図。 (a)は第1実施形態のワイピング装置の概略構成を示す模式図、(b)はワイピング装置が備えるワイパーの拡大図。 第1実施形態のワイピング装置の作用を示す図であって(a)は第1の払拭動作を示し、(b)は第2の払拭動作を示す。 第2実施形態のワイピング装置の作用を示す図であって(a)は第1の払拭動作を示し、(b)は第2の払拭動作を示す。 第3実施形態のワイピング装置の作用を示す図であって(a)は第1の払拭動作を示し、(b)は第2の払拭動作を示す。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、液体噴射装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって印刷を行うインクジェット式のプリンターである。
図1(a)に示すように、液体噴射装置11は、用紙などの媒体Pを搬送する搬送部20と、媒体Pに液体を噴射する液体噴射部30と、液体噴射部30に液体を供給する液体供給部40と、液体噴射部30のメンテナンスを実施するメンテナンス部50とを備えている。なお、以降の説明では、液体の供給方向に従って、上流側及び下流側をいうものとする。すなわち、液体の供給系において、液体供給部40が上流側に位置する一方、液体噴射部30は下流側に位置している。
搬送部20は、媒体Pを給送する給送ローラー21と、無端状の搬送ベルト22と、搬送ベルト22を駆動する駆動ローラー23と、駆動ローラー23を回転駆動する駆動モーター24と、駆動ローラー23に対をなして設けられる従動ローラー26と、媒体Pを搬送する搬送ローラー25とを備えている。搬送ベルト22は、駆動ローラー23と従動ローラー26とに巻き掛けられ、駆動モーター24の駆動によって駆動ローラー23が回転することで周回移動する。こうして、搬送部20は、給送ローラー21、搬送ベルト22及び搬送ローラー25によって媒体Pを搬送方向に沿って搬送する。なお、搬送ベルト22は、少なくとも媒体Pの搬送方向と交差する媒体Pの幅方向(図1では紙面と直交する方向)の両端を支持するように複数本(例えば2本)設けられている。また、同幅方向において、搬送ベルト22の間にメンテナンス部50が配置されている。
液体噴射部30は、液体を噴射するノズル31が形成されたノズル形成面32を有する液体噴射ヘッド33と、液体噴射ヘッド33を支持する支持部34とを備えている。液体噴射ヘッド33には、液体を噴射するためのノズル31が、媒体Pの幅方向に沿って複数設けられることでノズル列が形成されている。ノズル31の内壁には、液体との親和性(濡れ性)を高めるために親水性の膜処理がなされている。また、液体噴射ヘッド33のノズル形成面32におけるノズル31の開口をノズル開口35ともいう。なお、本実施形態の液体噴射ヘッド33は、2列のノズル列が形成されたラインヘッドであるが、ノズル列は何列形成されていてもよい。また、液体噴射ヘッド33は、媒体Pの幅方向に往復移動しつつ液体を噴射するシリアルヘッドであってもよい。
また、液体噴射ヘッド33は、液体の種類毎に複数(本実施形態では4つ)設けられている。例えば、液体噴射装置11の一例としてのプリンターにおいて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラー印刷を行う場合には、そうした色毎に4組設けられる。そして、4つの液体噴射ヘッド33から、搬送される媒体Pに4色のインク滴を重ね打つことによって媒体Pに印刷が行われる。
液体供給部40は、液体噴射ヘッド33に供給する液体を収容する供給源の一例としての液体収容体41と、液体収容体41から液体噴射ヘッド33側に向けて液体を供給する弾性変形可能な供給チューブ42とを備えている。また、液体供給部40は、液体を液体噴射ヘッド33側に向けて加圧供給する加圧ポンプ43と、下流側の液体の圧力が大気圧未満の所定の圧力未満になったときに開弁する差圧弁44とを備えている。
液体収容体41は、液体噴射ヘッド33に対応して複数(本実施形態では4つ)設けられている。また、液体収容体41は、パック式の容器内に液体を収容する液体収容体であってもよいし、カートリッジ式の容器内に液体を収容する液体収容体であってもよい。差圧弁44は、供給チューブ42の途中に設けられ、差圧弁44よりも下流側の液体の圧力を大気圧未満の圧力となるように調整している。このため、ノズル31内の液体の圧力は大気圧未満の圧力とされ、図1(b)に示すように、ノズル31内には、上記の膜処理がなされていることにも起因して、液体を噴射する方向に対して凹形状の液面Sf(メニスカス)が形成されている。
次に、図1及び図2を参照して、メンテナンス部50について説明する。
図1に示すように、メンテナンス部50は、供給チューブ42を圧縮することでノズル31に供給する液体を加圧する加圧部60と、ノズル形成面32を払拭することで、同ノズル形成面32の付着物(例えば、紙粉やインク)を除去するワイピング装置70とを備えている。なお、加圧部60及びワイピング装置70は、液体噴射ヘッド33毎に設けられている。また、メンテナンス部50は、ノズル31のノズル開口35を含む空間を閉空間とすることで、液体噴射ヘッド33内(ノズル31内)の液体が揮発することを抑制するキャップ装置(不図示)を備えていてもよい。
加圧部60は、回転軸61と、回転軸61とともに回転するカム部材62とを備えている。そして、図1に2点差線で示すように、加圧部60は、カム部材62が回転軸61の正方向への回転に伴って供給チューブ42を押し潰すことで、差圧弁44よりも下流側の供給チューブ42内及び液体噴射ヘッド33内の液体を加圧状態とする。また、加圧部60のカム部材62が逆方向に回転して元の位置に戻ると、上述の加圧状態が解除される。こうして、加圧部60は、ノズル31よりも液体収容体41側において、ノズル31に供給する液体を加圧可能としている。
図2(a)に示すように、ワイピング装置70は、基台部分を構成する基台部71と、液体噴射ヘッド33のノズル列方向(図2では左右方向)を長手方向として基台部71に架設されるリードスクリュー72と、リードスクリュー72を回転させるためのモーター73とを備えている。また、ワイピング装置70は、ゴムなどの弾性体からなる略板状のワイパー74と、同ワイパー74を支持するとともにリードスクリュー72に支持されるワイパー支持部75とを備えている。さらに、ワイピング装置70は、同ワイピング装置70を液体噴射ヘッド33に対して昇降移動させる昇降機構76を備えている。
図2(b)に示すように、ワイパー74は、ノズル形成面32を払拭可能な第1の面74a及び第2の面74bを有している。第1の面74aは、同第1の面74aを用いてノズル形成面32を払拭する場合に、液体噴射ヘッド33に対してワイパー74が相対的に移動する方向(第1の方向)に凸曲面を有している。一方、第2の面74bは、同第2の面74bを用いてノズル形成面32を払拭する場合に、液体噴射ヘッド33に対してワイパー74が相対的に移動する方向(第2の方向)と交差(本実施形態では直交)する平面を有している。また、ワイパー74の移動方向において、第1の面74aと第2の面74bとは反対側に位置している。また、ワイパー74は、その移動方向と交差するワイパーの74の幅方向(図2では紙面と直交する方向)において、一様な形状となっている。
図2(a)に示すように、ワイパー支持部75には、リードスクリュー72と螺合する案内部77が形成されている。これにより、リードスクリュー72の正方向または逆方向への回転にともなって、ワイパー支持部75は第1の方向または第2の方向に移動可能とされている。なお、ワイパー支持部75に、ワイパー74がノズル形成面32を払拭することで同ワイパー74に付着し、同ワイパー74から流下する液体を貯留する貯留部を設けてもよい。
昇降機構76は、ノズル形成面32を払拭可能な位置にワイピング装置70を接近(上昇)させたり、同ノズル形成面32を払拭不能な位置にワイピング装置70を退避(下降)させたりすることを可能としている。この点で、昇降機構76は、ノズル形成面32と交差する方向(上下方向)において、ノズル形成面32に対するワイパー74の干渉量(重複量)を変更する変更機構の一例に相当している。
次に、第1実施形態のワイピング装置70の作用について説明する。
液体噴射装置11において、搬送される媒体Pに液体噴射ヘッド33から液体を噴射し続けていると、同液体噴射ヘッド33のノズル形成面32に媒体片(例えば紙粉)や液体が付着することで、液体噴射ヘッド33の液体噴射性能が低下することがある。そこで、こうした場合には、液体噴射ヘッド33のノズル形成面32に対する付着物を除去するために、ワイパー74によってノズル形成面32の払拭が行われる。また、この場合、ワイパー74がノズル31内に気泡を押し込まないように、ノズル31内の液体が加圧された状態で、ノズル形成面32の払拭(以下、「加圧ワイピング」ともいう。)が行われる。
さて、図3(a),(b)に示すように、加圧ワイピングを行う場合には、昇降機構76を駆動して、ノズル形成面32を払拭可能な位置にワイピング装置70(ワイパー74)を上昇させる。また、加圧部60を駆動して、差圧弁44よりも下流側の液体の圧力を加圧することで、ノズル31内の圧力を大気圧以上の圧力であってメニスカス耐圧未満の圧力とする。これにより、ノズル31内の液面Sfは、図1(b)に示す加圧前の状態よりも、ノズル開口35に近付くことになる。なお、ここでいうメニスカス耐圧とは、それ以上、ノズル31内の液体の圧力が大きくなると、ノズル31内において液体を保持できなくなり、同液体がノズル開口35から漏出するときの圧力をいうものとする。
そして、ワイピング装置70は、ノズル形成面32を第1の面74aによって払拭する第1の払拭動作を行う。すなわち、モーター73を駆動することでリードスクリュー72を回転させ、ワイパー支持部75とともにワイパー74を第1の方向に移動させる。このとき、ワイパー74の第1の面74aは、ノズル形成面32と摺動することで、同ノズル形成面32に対する付着物を除去する。続いて、第1の払拭動作が終了すると、図3(b)に示すように、ワイピング装置70は、ノズル形成面32を第2の面74bによって払拭する第2の払拭動作を行う。すなわち、モーター73を第1の払拭動作とは逆方向に駆動することでリードスクリュー72を逆回転させ、ワイパー支持部75とともにワイパー74を第2の方向に移動させる。このとき、ワイパー74の第2の面74bは、ノズル形成面32と摺動する。なお、図3(a),(b)に示すように、第1実施形態では、ノズル形成面32と交差する方向(図3では上下方向)におけるノズル形成面32に対するワイパー74の干渉量は、第1の払拭動作及び第2の払拭動作において等しくなっている。
ここで、図3(a),(b)に示すように、第1の払拭動作において、第1の面74aがノズル形成面32と接触する領域の払拭方向における長さL1は、第2の払拭動作において、第2の面74bがノズル形成面32と接触する領域の払拭方向における長さL2よりも短い。このため、第1の払拭動作において第1の面74aがノズル形成面32と接触する面積は、第2の払拭動作において第2の面74bがノズル形成面32と接触する面積よりも小さくなる。さらに、ワイパー74のノズル形成面32に対する接触力については、第1の払拭動作の場合と第2の払拭動作の場合とで大きく異なることはないため、同接触力を接触面積で除することで求まる接触圧力は、第1の払拭動作の場合のほうが第2の払拭動作の場合よりも大きくなる。すなわち、第1の払拭動作におけるノズル形成面32に対するワイパー74の接触圧力(第1の接触圧力)は、第2の払拭動作におけるノズル形成面32に対するワイパー74の接触圧力(第2の接触圧力)よりも大きい。
さて、第1の払拭動作においては、第1の面74aがノズル31に入り込むようにワイパー74が変位することで、第1の面74aがノズル31内の液体に接触することがある。この場合、第1の面74aを伝ってノズル31から液体が漏出し、漏出した液体がノズル形成面32に付着することになる。ところが、本実施形態によれば、このような場合、ノズル形成面32に対する接触圧力が第1の払拭動作よりも小さい第2の払拭動作によって、第2の面74bがノズル31内に気泡を押し込むことを抑制しつつ、ノズル形成面32に付着した液体が除去される。
一方、第1の払拭動作において、ノズル31から液体が漏出しない場合には、第2の払拭動作を行ったとしても、同第2の払拭動作はノズル形成面32に対する接触圧力が第1の払拭動作よりも小さいため、第2の面74bがノズル31内の液体に触れることが抑制される。すなわち、この場合には、第2の払拭動作において、第2の面74bがノズル31内の液体に触れることで、ノズル31から液体が漏出することが抑制される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)加圧部60がノズル31内の液体を大気圧以上に加圧した状態で、ノズル形成面32を第1の面74aで払拭するため、第1の面74aがノズル31内に気泡を押し込みにくい(第1の払拭動作)。また、第1の払拭動作において、ノズル31から液体が漏出した場合、その漏出した液体は、第2の面74bがノズル形成面32を払拭することで除去される(第2の払拭動作)。ここで、第2の払拭動作では、第1の払拭動作よりもノズル形成面32に対する接触圧力が低くなっているため、第2の面74bがノズル31内に気泡を押し込むことが抑制される。こうして、ノズル31内の液体を加圧した状態でノズル形成面32を払拭するときに、気泡をノズル31内に押し込むことなく、ノズル形成面32に付着した付着物を除去することが可能となり、液体噴射ヘッド33の液体噴射性能を良好に維持することができる。
(2)第1の面74aが凸曲面を有する一方、第2の面74bが平面を有するため、第1の払拭動作を行う場合のノズル形成面32に対する第1の面74aの接触面積が、第2の払拭動作を行う場合のノズル形成面32に対する第2の面74bの接触面積よりも小さくなりやすい。すなわち、ワイパー74の形状によって、第2の接触圧力を第1の接触圧力未満とすることができる。
(3)第1の払拭動作は第1の方向にワイパー74が移動することで行われ、第2の払拭動作は第2の方向にワイパー74が移動することで行われるため、ワイパー74の往復過程において第1の払拭動作及び第2の払拭動作を行うことができる。また、第1の払拭動作では、ワイパー74の第1の面74aが用いられ、第2の払拭動作では第2の面74bが用いられる。こうした点で、ワイパー74の向きを変えることなく、ワイパー74を第1の方向及び第2の方向に往復移動させることで、効率的にノズル形成面32に対する付着物の除去を行うことができる。
(第2実施形態)
以下、液体噴射装置の第2実施形態について、図面を参照して説明する。
第2実施形態では、ワイパー支持部75のワイパー74の支持態様を第1実施形態と異ならせることで、第1の払拭動作におけるノズル形成面32に対するワイパー74の接触圧力よりも、第2の払拭動作におけるノズル形成面32に対するワイパー74の接触圧力を小さくするものである。したがって、第1実施形態と共通の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図4に示すように、第2実施形態のワイピング装置80は、ワイパー74と、ワイパー74を支持する回動部材81と、回動部材81を回動自在に支持するワイパー支持部82とを備えている。
回動部材81は、その基端部がワイパー74の移動方向と交差する方向(図4では紙面と直交する方向)を回転軸方向として、ワイパー支持部82に回動自在に支持されている。また、回動部材81は、基端部とは反対側となる先端側において、ワイパー74を支持している。また、回動部材81は、ワイパー74による払拭動作を行う場合に、弾性変形することがないような弾性率を有している。
ワイパー支持部82は、案内部77と、回動部材81の第2の方向側の面である接触面81aと接触して同回動部材81の回動(図4では反時計方向の回動)を規制する規制部83と、回動部材81の回動量に応じた反力を同回動部材81に付与する弾性部材84とを有している。弾性部材84は、例えばコイルばねなどの付勢部材である。また、弾性部材84は、ワイパー支持部82と回動部材81を連結するように設けられている。こうして、回動部材81は、ワイパー支持部82に対する一方向(図4では反時計方向)の回動が規制され、ワイパー支持部82に対する他方向(図4では時計方向)の回動が許容されている。なお、本実施形態では、回動部材81がワイパー74を支持しているため、ワイパー74は、回動部材81を介して、ワイパー支持部82に対する一方向(図4では反時計方向)の回動が規制され、ワイパー支持部82に対する他方向(図4では時計方向)の回動が許容されるようにして、ワイパー支持部82に支持されているということもできる。
次に、第2実施形態のワイピング装置80の作用について説明する。
さて、図4(a),(b)に示すように、加圧ワイピングを行う場合には、昇降機構76を駆動して、ノズル形成面32を払拭可能な位置にワイピング装置80を上昇させる。また、加圧部60を駆動することで、ノズル31内の液体の圧力を加圧する。
そして、ワイピング装置80は、ワイパー支持部82とともにワイパー74を第1の方向に移動させることで、ノズル形成面32を第1の面74aによって払拭する第1の払拭動作を行う。ここで、第1の払拭動作を行う場合、ワイパー74及び回動部材81には、ワイパー74がノズル形成面32と摺動することで、進行方向と逆方向(第2の方向)に荷重が付与される。このため、ワイパー74は第1の方向とは逆方向に倒れこむように変位するとともに、回動部材81は第1の方向とは逆方向に倒れこむように回動しようとする。ところが、回動部材81は、その接触面81aがワイパー支持部82の規制部83に接触することで回動が規制され、回動部材81が回動することなく払拭動作が行われる。
そして、第1の払拭動作が終了すると、図4(b)に示すように、ワイピング装置80は、ワイパー支持部82とともにワイパー74を第2の方向に移動させることで、ノズル形成面32を第2の面74bによって払拭する第2の払拭動作を行う。なお、図4(a),(b)に示すように、第2実施形態においても、ノズル形成面32に対するワイパー74の干渉量(重複量)は、第1の払拭動作及び第2の払拭動作において等しくなっている。そして、第2の払拭動作を行う場合、ワイパー74及び回動部材81には、ワイパー74がノズル形成面32と摺動することで、進行方向と逆方向(第1の方向)に荷重が付与される。このため、ワイパー74は第2の方向とは逆方向に倒れこむように変位するとともに、回動部材81は第2の方向とは逆方向に倒れこむように回動しようとする。
ここで、回動部材81は、第1の払拭動作を行う場合と異なり、その回動が規制されないため、第2の方向とは逆方向に倒れこむように回動する。したがって、第2の払拭動作では、回動部材81が回動することで、第1の払拭動作に比較して、ワイパー74の弾性変位量が小さく、同変位量に応じてワイパー74の復元力も小さくなる。したがって、ノズル形成面32に対するワイパー74の接触力も小さくなり、結果として、第1の払拭動作における第1の接触圧力よりも第2の払拭動作における第2の接触圧力のほうが小さくなる。なお、この場合、図4に示すように、第1の払拭動作においてノズル形成面32に対するワイパー74の接触面積が、第2の払拭動作における同接触面積よりも大きくなる場合があるため、第2の接触圧力を第1の接触圧力未満となるように、ワイパー74の弾性率などを決定することが望ましい。
また、第2の払拭動作を行う場合、ワイパー74にはその回動量に応じた反力が、回動部材81を介して弾性部材84によって付与される。このため、弾性部材84を有しない場合に比較して、ワイパー74の弾性変位量が均一化され、第2の接触圧力が均一化されやすくなる。
こうして、第1の払拭動作において、第1の面74aがノズル31内の液体に接触することで同ノズル31から液体が漏出した場合であっても、ノズル形成面32に対する接触圧力が小さい第2の払拭動作において、第2の面74bがノズル31内に気泡を押し込むことを抑制しつつ、ノズル形成面32に付着した液体が除去される。
上記実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(4)第2の払拭動作を行う場合にワイパー74の基端側を中心とする回動が許容されるため、同ワイパー74の基端側の回動が規制される場合に比較して、払拭動作中のワイパー74の弾性変位量が小さくなりやすく、ノズル形成面32に対する接触圧力が小さくなりやすい。したがって、こうしたワイパー74の支持態様を採用することで、第2の払拭動作を行う場合にワイパー74のノズル形成面32に対する接触圧力を容易に小さくすることができる。
(5)ワイパー74(回動部材81)は、第1の払拭動作を行う場合には第2の方向に倒れこむような回動が規制される一方、第2の払拭動作を行う場合には第1の方向に倒れこむような回動が許容される。このため、第1の払拭動作を行う場合のワイパー74の弾性変位量は、第2の払拭動作を行う場合のワイパー74の弾性変位量よりも大きくなりやすく、第1の接触圧力が第2の接触圧力よりも大きくなりやすい。こうして、ワイパー74の回動量を規制又は許容することで、第1の接触圧力よりも第2の接触圧力を簡易に小さくすることができる。
(6)第2の払拭動作を行う場合、ワイパー74には、弾性部材84によってその回動量に応じた反力が付与される。このため、弾性部材84を有しない場合に比較して、第2の接触圧力を均一化しやすくすることができる。
(第3実施形態)
以下、液体噴射装置の第3実施形態について、図面を参照して説明する。
第3実施形態では、第1の払拭動作におけるワイパー74の干渉量を第2の払拭動作における干渉量よりも大きくすることで、第1の払拭動作におけるノズル形成面32に対するワイパー74の接触圧力よりも、第2の払拭動作におけるノズル形成面32に対するワイパー74の接触圧力を小さくするものである。したがって、第1実施形態と共通の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図5(a)に示すように、第3実施形態のワイピング装置90は、ノズル形成面32を払拭可能な第1の面74a及び第2の面74bを有するワイパー91と、ワイパー91を支持するワイパー支持部75とを備えている。ここで、ワイパー91は、第1の面74aを含む同第1の面74a側の第1の払拭部92と、第2の面74bを含む同第2の面74b側の第2の払拭部93とを含んで構成されている。
第1の払拭部92は、第2の払拭部93に比較して、硬度が低くなっている。すなわち、第1の払拭部92の弾性率は、第2の払拭部93の弾性率よりも低くなっている。このため、仮に、第2の接触圧力が第1の接触圧力以下である場合、硬度の低い第1の払拭部92によってノズル形成面32を払拭する第1の払拭動作よりも、硬度の高い第2の払拭部93によってノズル形成面32を払拭する第2の払拭動作のほうが、ワイパー91がノズル31に入り込みにくいといえる。なお、ワイパー91は、硬度の異なる第1の払拭部92と第2の払拭部93とを別体で形成した後、第1の払拭部92と第2の払拭部93を接合することで製造してもよい。また、ワイパー91は、同ワイパー91をゴム材料で形成する場合には、第1の面74a側と第2の面74b側のゴム材料の組成を変えて一体で形成してもよい。
次に、第3実施形態のワイピング装置90の作用について説明する。
さて、図5(a),(b)に示すように、加圧ワイピングを行う場合には、昇降機構76を駆動して、ノズル形成面32を払拭可能な位置にワイピング装置90を上昇させる。詳しくは、ノズル形成面32に対するワイパー91の干渉量を第1の干渉量I1とする。また、加圧部60を駆動することで、ノズル31内の液体の圧力を加圧する。
そして、ワイピング装置90は、ワイパー支持部75とともにワイパー91を第1の方向に移動させることで、ノズル形成面32を第1の面74aによって払拭する第1の払拭動作を行う。第1の払拭動作が終了すると、図5(b)に示すように、昇降機構76を駆動して、ノズル形成面32に対するワイパー91の干渉量を第1の干渉量I1よりも小さい第2の干渉量I2とする。そして、ワイピング装置90は、ワイパー支持部75とともにワイパー91を第2の方向に移動させることで、ノズル形成面32を第2の面74bによって払拭する第2の払拭動作を行う。
このため、図5(a),(b)に示すように、第1の払拭動作におけるワイパー91の弾性変位量は、第2の払拭動作におけるワイパー91の弾性変位量よりも大きくなる。このため、ノズル形成面32に対するワイパー91の干渉量が小さい第2の払拭動作では、第1の払拭動作に比較して、ワイパー91の弾性変位量が小さく、同変位量に応じてワイパー91の復元力も小さくなる。したがって、ノズル形成面32に対するワイパー91の接触力も小さくなり、結果として、第1の払拭動作における第1の接触圧力よりも第2の払拭動作における第2の接触圧力のほうが小さくなる。
こうして、第1の払拭動作において、第1の面74aがノズル31内の液体に接触することで同ノズル31から液体が漏出した場合であっても、ノズル形成面32に対する接触圧力が小さい第2の払拭動作において、第2の面74bがノズル31内に気泡を押し込むことを抑制しつつ、ノズル形成面32に付着した液体が除去される。さらに、本実施形態では、第2の払拭部93のほうが第1の払拭部92よりも硬度が高いため、第2の払拭動作を行う場合に、第2の面74b(ワイパー91)が変形してノズル31内に入り込みにくく、より気泡を押し込みにくくなる。
その一方で、干渉量を等しくした場合には、その硬度差によって、第1の払拭動作におけるノズル形成面32に対する第1の面74aの接触面積が、第2の払拭動作におけるノズル形成面32に対する第2の面74bの接触面積よりも大きくなりやすい。このため、本実施形態では、第2の接触圧力が第1の接触圧力未満となるように、第1の払拭動作及び第2の払拭動作におけるワイパー91の干渉量などを設定することが望ましい。
上記実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(7)第1の払拭動作では、ワイパー91のノズル形成面32に対する干渉量が大きいため、ワイパー91の弾性変位量が大きくなりやすく、同変位量に応じたワイパー91の復元力によって第1の接触圧力が大きくなりやすい。一方、第2の払拭動作では、ワイパー91のノズル形成面32に対する干渉量が小さいため、ワイパー91の弾性変位量が小さくなりやすく、同変位量に応じたワイパー91の復元力によって第2の接触圧力が小さくなりやすい。こうして、ワイパー91のノズル形成面32に対する干渉量を調整することで、第1の接触圧力よりも第2の接触圧力を小さくすることができる。
(8)第2の払拭動作を行う場合に、ノズル形成面32を払拭するのは、第1の面74aよりも硬度の高い第2の面74bとされる。このため、第2の払拭動作を行う場合に、第2の面74bの変位が抑制され、同第2の面74bがノズル31に入り込みにくくなる。すなわち、第2の払拭動作において、第2の面74bがノズル31内の液体と接触することを抑制しつつ、ノズル形成面32を払拭することができる。
なお、上記実施形態は、以下に示すように変更してもよい。
・液体噴射装置11は、ワイパー74による払拭動作を制御する制御部と、第1の払拭動作を行う場合にノズル31から液体が漏出したか否かを検出する液漏検出部とをさらに備えてもよい。この場合、制御部は、液漏検出部がノズル31から液体が漏出したことを検出した場合に、第2の払拭動作を行うことが望ましい。例えば、圧電素子の駆動により振動板を振動させることでノズル31から液体を噴射する液体噴射ヘッド33であれば、第1の払拭動作における振動板の振動の変化を検出することで、ノズル31からの液体の漏洩を検出してもよい。また、ノズル31から液体が漏出した場合、供給チューブ42内の液体の圧力が低下するため、そうした圧力の低下を検出することで、ノズル31からの液体の漏洩を検出してもよい。
第1の払拭動作において、ノズル31からの液体の漏出がない場合には、第2の払拭動作を行う必要がない一方、第1の払拭動作において、ノズル31から液体の漏出がある場合には、第2の払拭動作を行う必要がある。したがって、第2の払拭動作を行う必要がある場合に、第2の払拭動作が行われるようにできるため、液体噴射ヘッド33のメンテナンスに要する時間を短縮化することができる。
・加圧部60は、ノズル31内の液体の圧力を大気圧以上にすることができれば、他の構成であってもよい。例えば、圧電素子の駆動により振動板を振動させることでノズル31から液体を噴射する液体噴射ヘッド33であれば、同圧電素子に一定の電圧を印加することによって、ノズル31内の液体の圧力を大気圧以上としてもよい。この場合、圧電素子及び振動板が加圧部60の一例に相当することとなる。
・第2の面74bは、第2の方向に凸曲面を有していてもよい。この場合、第1の面74aの凸曲面の曲率は、第2の面74bの凸曲面の曲率よりも大きいことが望ましい。
・第1実施形態及び第2実施形態において、ノズル形成面32に対するワイパー74の干渉量を第1の払拭動作を行う場合と第2の払拭動作を行う場合とで変更してもよい。
・第2実施形態及び第3実施形態において、第1の面74a及び第2の面74bの形状は同一であってもよい。この場合でも、第1の払拭動作における第1の接触圧力を第2の払拭動作における第2の接触圧力よりも大きくすることができる。すなわち、ワイパー74、91は、板状のワイパーであってもよい。
・第2実施形態において、規制部83は、第2の払拭動作における回動部材81の回動量(以下「第1の回動量」ともいう。)を、第1の払拭動作における回動部材81の回動量(以下「第2の回動量」ともいう。)未満に規制するようにしてもよい。すなわち、規制部83は、第1の払拭動作において回動部材81の回動量を「0(零)」に規制しなくてもよい。この場合においても、第2の回動量が第1の回動量未満であることから、第1の払拭動作におけるワイパー74の弾性変位量が第2の払拭動作におけるワイパー74の弾性変位量よりも大きくなり、第1の接触圧力を第2の接触圧力よりも大きくなる。
・第2実施形態において、第1の払拭動作における回動部材81の回動を規制する規制部83を第1の規制部としたとき、第2の払拭動作における回動部材81の回動を規制する第2の規制部をさらに備えてもよい。この場合、第1の回動量が第2の回動量未満となるように、第1の規制部及び第2の規制部は、回動部材81の回動を規制することが望ましい。
・第2実施形態において、弾性部材84を設けなくてもよい。
・第2実施形態において、規制部83は、回動部材81を介さずに直接ワイパー74の回動を規制してもよい。この場合、弾性部材84は、回動部材81を介さずに直接ワイパー74とワイパー支持部82とを連結し、ワイパー支持部82はワイパー74を回動自在に支持することが望ましい。これによれば、回動部材81を設けなくても第2実施形態の効果を得ることができる。
・第2実施形態において、回動部材81は、弾性変形可能であってもよい。この場合、回動部材81はワイパー74よりも弾性率が高いことが望ましい。
・第3実施形態において、第1の払拭部92の硬度と第2の払拭部93の硬度は等しくてもよい。
・昇降機構76は、液体噴射ヘッド33を昇降移動させることで、ワイパー74,91の干渉量を変更するようにしてもよい。
・第2の面74bは、第2の方向と直交する平面でなくてもよい。
・固定配置されたワイピング装置70,80,90に対して、液体噴射ヘッド33が相対的に移動することで、ワイパー74,91がノズル形成面32を払拭するようにしてもよい。
・液体噴射装置11は、ラインプリンターに限らず、シリアルプリンターであってもよいし、ページプリンターであってもよい。
・液体噴射装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。
ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。例えば、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置、30…液体噴射部、31…ノズル、32…ノズル形成面、33…液体噴射ヘッド、41…液体収容体(供給源の一例)、50…メンテナンス部、60…加圧部、70,80,90…ワイピング装置、74,91…ワイパー、74a…第1の面、74b…第2の面、75,82…ワイパー支持部、76…昇降機構(変更機構の一例)、81…回動部材、83…規制部、84…弾性部材、I1…第1の干渉量,I2…第2の干渉量。

Claims (7)

  1. 供給源から供給された液体を噴射するノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズルよりも前記供給源側において、前記ノズルに供給する液体を加圧可能な加圧部と、
    前記ノズル形成面を払拭可能な凸曲面及び面を有し、弾性変形可能なワイパーと、を備え、
    前記加圧部を駆動することで前記ノズル内の液体の圧力を大気圧以上とした状態で、前記ノズル形成面を前記凸曲払拭する第1の払拭動作と、
    凸曲面が払拭した前記ノズル形成面を前記払拭する第2の払拭動作と、を行い、
    前記平面と前記ノズル形成面との接触圧力は、前記凸曲面と前記ノズル形成面との接触圧力よりも小さいことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記第2の払拭動作を行う場合に前記ワイパーの基端側を中心とする回動を許容するように同ワイパーを支持するワイパー支持部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ワイパー支持部は、前記第1の払拭動作を行う場合に前記ワイパー支持部に対する前記ワイパーの回動を規制する規制部と、前記第2の払拭動作を行う場合に前記ワイパーの回動量に応じた反力を同ワイパーに付与する弾性部材とを有することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記凸曲面は、前記第1の払拭動作における前記液体噴射ヘッドに対する前記ワイパーの相対移動方向に対して凸状となる面であり、
    前記面は、前記第2の払拭動作における前記液体噴射ヘッドに対する前記ワイパーの相対移動方向と交差する面であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記ノズル形成面と交差する方向において、同ノズル形成面に対する前記ワイパーの干渉量を変更する変更機構をさらに備え、
    前記変更機構は、前記第1の払拭動作における前記干渉量を、前記第2の払拭動作における前記干渉量よりも大きくすることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記ワイパーは、前記凸曲面側の硬度が前記面側の硬度よりも低いことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 前記ワイパーによる払拭動作を制御する制御部と、
    前記第1の払拭動作を行う場合に前記ノズルから液体が漏出したか否かを検出する液漏検出部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記液漏検出部が前記ノズルから液体が漏出したことを検出した場合に、前記第2の払拭動作を行うことを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
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