JP5532556B2 - 流体噴射装置、及び、拭き取り部材清掃方法 - Google Patents

流体噴射装置、及び、拭き取り部材清掃方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体噴射装置、及び、拭き取り部材清掃方法に関する。
流体噴射装置の例として、紙や布、フィルムなどの各種媒体に流体を噴射して、画像の印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。このプリンタにおいては、流体を噴射すると、ヘッドのノズル面に増粘した流体が付着するので、該流体を拭き取る拭き取り部材が、設けられている。この拭き取り部材は、ノズル面の方を向いており、ノズル面に付着した流体を拭き取ることによって、増粘した流体をノズル面から除去している。
拭き取り部材がノズル面に付着した流体を拭き取ると、流体が拭き取り部材に付着する。拭き取り部材に流体が付着したまま放置されると、次回に拭き取り部材がノズル面に付着した流体を拭き取る際に、拭き取り部材に付着した流体がノズルに再度付着することが起き、ノズルに付着した流体の拭き取りが不安定となる。そこで、拭き取り部材に付着した流体を清掃する清掃部材が設けられており、ノズル面に付着した流体を拭き取った拭き取り部材が清掃部材に接触し、清掃部材が、拭き取り部材に付着した流体の清掃を行っている。
特開2000−343715号公報
上記インクジェットプリンタにおいて、ノズル面に付着した流体を拭き取った拭き取り部材を清掃するために、拭き取り部材を移動させる場合があり、その場合、移動距離が長いという問題があった。したがって、拭き取り部材の移動距離を短縮するための方策が要請されていた。
本発明は係る課題に対して鑑みてなされたものであり、目的とするところは拭き取り部材の移動距離を短縮することにある。
主たる発明は、ノズルを備え、該ノズルから流体を搬送される媒体に噴射するヘッドと、前記ヘッドのノズル面に付着した前記流体を拭き取るための拭き取り部材と、前記流体を拭き取った前記拭き取り部材を清掃するための清掃部材と、前記拭き取り部材の向きを、前記ノズル面に付着した前記流体を拭き取るときの向きとなる起立した状態から前記清掃部材に前記拭き取り部材を清掃させるときの向きとなる倒れた状態に変更させ、前記拭き取り部材を前記清掃部材に接触させて、該清掃部材に前記拭き取り部材を清掃させるための向き変更機構と、を有し、前記向き変更機構は、前記拭き取り部材を支持する支持ローラと、前記支持ローラに備えられたアーム部分と、前記アーム部分に接触することで前記支持ローラを回動させて、前記拭き取り部材の向きを、前記起立した状態から変更させる押圧部材と、を備え前記拭き取り部材は、前記起立した状態で、前記ノズル面から離れた待機位置から該ノズル面に沿う方向でかつ前記媒体の搬送される方向と同方向である拭き取り方向に移動することにより該ノズル面に接触し、該ノズル面上の接触位置を変えながら前記拭き取り方向に移動することにより該ノズル面に付着した前記液体を拭き取り、前記起立した状態から前記拭き取り方向に倒れた前記倒れた状態に向きを変更し、前記拭き取り部材の倒れた方向に配置された前記清掃部材に接触し、前記倒れた状態で、前記拭き取り方向と逆方向に移動して前記待機位置に戻ることを特徴とする流体噴射装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
ノズルを備え、該ノズルから流体を噴射するヘッドと、該ヘッドのノズル面に付着した前記流体を拭き取るための拭き取り部材と、前記流体を拭き取った前記拭き取り部材を清掃するための清掃部材と、前記拭き取り部材の向きを、前記ノズル面を拭き取るときの向きから変更させることにより、前記拭き取り部材を前記清掃部材に接触させて、該清掃部材に前記拭き取り部材を清掃させるための向き変更機構と、を有することを特徴とする流体噴射装置。
かかる流体噴射装置によれば、拭き取り部材の移動距離を短縮することが可能になる。
また、かかる流体噴射装置であって、前記拭き取り部材は、前記ノズル面に接触した状態で、該ノズル面上の接触位置を変えながら移動することにより該ノズル面に付着した前記液体を拭き取ることとしてもよい。
また、前記清掃部材は、回動可能なローラであり、前記拭き取り部材が前記清掃部材に接触した際に発生する前記拭き取り部材の前記清掃部材に対する押圧力により、前記清掃部材が回動することとしてもよい。
かかる場合には、当清掃部材が回動することで清掃する位置が変更することと、当拭き取り部材の前記清掃部材に対する押圧力を当清掃部材が回動して逃がすことで、前記拭き取り部材の耐久を保つことができる点で望ましい。
また、前記清掃部材は、弾性部材又はばね部材により支持されており、
前記拭き取り部材が前記清掃部材に接触した際に発生する前記拭き取り部材の前記清掃部材に対する押圧力により、前記弾性部材又はばね部材が変形して前記清掃部材が移動することとしてもよい。
かかる場合には、当拭き取り部材の当清掃部材に対する押圧力を当弾性部材又は当ばね部材が吸収することで、前記拭き取り部材の耐久を保つことができる点で望ましい。
また、ノズルから流体を噴射するヘッドのノズル面に付着した前記流体を拭き取り部材に拭き取らせるステップと、前記ノズル面を拭き取った前記拭き取り部材の向きを、前記ノズル面を拭き取るときの向きから変更させることにより、前記拭き取り部材を清掃部材に接触させて、該清掃部材に前記拭き取り部材を清掃させるステップと、を有することを特徴とする拭き取り部材清掃方法。
かかる拭き取り部材清掃方法によれば、拭き取り部材がノズル面を拭き取った後、移動することなく清掃部材により清掃されることが可能となる。
===インクジェットプリンタについて===
流体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1と呼ぶ)を例に挙げて、実施形態を説明する。尚、インクは流体に相当する。
図1は、本実施形態のプリンタ1のブロック図である。図2Aは、プリンタ1の斜視図の一部であり、図2Bは、プリンタ1の断面図の一部である。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ10により、各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、クリーニングユニット50)を制御し、用紙S(媒体)に画像を形成する。また、プリンタ1内の状況を検出器群70が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ10は各ユニットを制御する。
コントローラ10は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1の間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、ユニット制御回路14により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだ後、印刷時に搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させるためのものである。給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラ22まで送る。用紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、用紙Sと対向している。印刷が終了した用紙Sは、排紙ローラ23により排紙される。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータともいう)と、を有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモータ32によって駆動される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインクを噴射するためのものである。ヘッドユニット40は、インクを噴射する複数のノズル42が形成されたヘッド41を備える。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にノズル42からインクを断続的に噴射することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が用紙Sに形成される。
図3は、ヘッド41の下面であるノズル面43における、ノズル42の配列を示す説明図である。ノズル面43にはブラックインクノズル群Kと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタノズル群Mと、イエローノズル群Yが形成されている。各ノズル群は、各色のインクを噴射するための噴射口であるノズル42を90個備えている。
クリーニングユニット50は、ヘッド41をクリーニングするためのものである。このクリーニングユニット50は、ノズル42からインクが噴射された後等に、ノズル42内のインクを吸引して排出する排出動作やヘッド41のノズル面43の拭き取り動作を、ホームポジションに位置するヘッド41に対して実行する。クリーニングユニット50の詳細については後述する。
===クリーニングユニットについて===
ここでは図4乃至図10を用いて、クリーニングユニット50の構成例について説明する。
図4は、クリーニングユニット50の斜視模式図である。図5A乃至図7は、拭き取り装置56の斜視模式図である。図5Aは、拭き取り装置56が拭き取り動作を開始する前の拭き取り装置56の様子を示した斜視模式図である。図5Bは、図5Aにおける拭き取り装置56のB−B断面図である。図5Cは、図5Aにおける拭き取り装置56の主要部品を分解した分解模式図である。図6は、拭き取り装置56が拭き取り動作を実行する際の拭き取り装置56の様子を示した斜視模式図である。図7は、拭き取り装置56が清掃される際の拭き取り装置56の様子を示した斜視模式図である。図8乃至図10は、図5A乃至図7の拭き取り装置56の動作状態における、図4でのA′−A′断面の拭き取り装置56及び周辺部品の概略断面図である。
図4に示すように、クリーニングユニット50は、クリーニングケース51の内部に、キャップ装置52と、拭き取り装置56と、清掃装置530と、を有している。
キャップ装置52は、ノズル42の目詰まりの抑制等のために、ノズル42内のインクを吸引して排出するためのものである。このキャップ装置52は、キャップ52aと、不図示のポンプと、を有している。
キャップ52aは、前記ノズル面43に当接してノズル42を封止するためのものである。このキャップ52aは、上下方向に昇降可能であり、上方位置に位置する際に、ノズル面43に当接してノズル42を封止した状態となり、下方位置に位置する際に、ノズル面43から離間した状態となる。
ポンプは、ノズル42内のインクを吸引するためのものである。このポンプはキャップ52aがノズル42を封止している状態で作動し、キャップ52aとノズル面43とにより形成された閉空間内の空気を吸引する。このことにより、当該閉空間が負圧状態となり、ノズル42内のインクが吸引されることとなる。
拭き取り装置56は、ノズル面43に付着した流体(インク)を拭き取るための装置である(以下、表現を簡易化するために、ノズル面43に付着した流体(インク)を拭き取るという表現を、ノズル面43を拭き取るという表現としている)。この拭き取り装置56は、図5A乃至図7に示すように、拭き取り部材57と、支持ローラ58と、本体フレーム55と、負荷ピニオン61と、を有する。
拭き取り部材57は、前記用紙Sの前記搬送方向に移動しながら(つまり、拭き取り部材57の移動方向は、用紙Sの搬送方向と同方向である)ノズル面43を拭き取るゴム等の弾性部材である。この拭き取り部材57は、図5A及び図8に示すように、拭き取り動作の開始前には、ノズル面43の搬送方向上流側端よりも上流の位置に、起立した状態で待機している(以下、当該位置を待機位置と呼ぶ)。そして、拭き取り動作が開始されると、拭き取り部材57は、図6及び図9に示すように、ノズル面43の搬送方向上流側端から下流側端までを拭き取る。
また、拭き取り部材57については、図7及び図10に示すように、ノズル面43の拭き取りが終了した後のさらなる搬送方向への移動により、その向きが変更し(より具体的には、起立していた状態が倒れた状態となる)、拭き取り部材57は後述する清掃部材53に接触する。このことにより、拭き取り部材57は、清掃部材53により清掃されることとなる。
支持ローラ58は、拭き取り部材57を支持し、後述する押圧部材63や支持フレーム65の押圧部分65aと協働して拭き取り部材57の向きを変更させるためのものである。この支持ローラ58は、図5C等に示すように、ローラ型の形状を成している。当該支持ローラ58には、拭き取り部材57が固定されており、支持ローラ58は、拭き取り部材57の搬送方向への移動に伴って移動する(図8乃至図10)。
また、支持ローラ58は、図5Cに示すように、回動可能に後述する本体フレーム55にピン59で固定されている。そして、支持ローラ58に前記押圧部材63や押圧部分65aが接触すると、当該支持ローラ58が回動し、当該支持ローラ58の回動に伴って当該支持ローラ58に固定された拭き取り部材57の向きが変更するようになっている。
より具体的に説明すると、図9及び図10に示すように、拭き取り部材57(支持ローラ58)が、ノズル面43の拭き取り終了後、搬送方向へさらなる移動を行うと直に、支持ローラ58(より具体的には、支持ローラ58のアーム部分58a)が、押圧部材63に接触する。そして、アーム部分58aが押圧部材63に接触した状態で、拭き取り部材57(支持ローラ58)がさらなる移動を行うことにより、支持ローラ58が回動し、拭き取り部材57の向きが変更されることとなる。本実施の形態においては、図10に示すように、支持ローラ58の当該回動により、拭き取り部材57の姿勢が、起立した状態から倒れた状態となり、この状態で拭き取り部材57が、清掃部材53に接触し、清掃部材53により清掃されることとなる。つまり、支持ローラ58(より具体的には、支持ローラ58のアーム部分58a)及び押圧部材63は、拭き取り部材57によるノズル面43の拭き取りが終了した後に、拭き取り部材57の向きを、ノズル面43を拭き取る時の向きから変更させることにより(起立していた拭き取り部材57を倒して)、拭き取り部材57を清掃部材53に接触させて、該清掃部材53に拭き取り部材57を清掃させるための向き変更機構としての機能を発揮する。
また、拭き取り部材57は、清掃部材53により清掃された後に、前記搬送方向とは逆方向(以下、単に、逆方向と呼ぶ)に移動して前記待機位置に戻る(すなわち、図10に示された状態から図8に示された状態に戻る)。そして、かかる際には、後述する負荷ピニオン61の作用により(詳細については後述する)、拭き取り部材57は倒れたままの状態で移動することになる。そして、拭き取り部材57が待機位置に近づくと、拭き取り部材57に伴って移動する支持ローラ58(より具体的には、支持ローラ58のアーム部分58a)が、支持フレーム65の押圧部分65aに接触することとなる。そして、アーム部分58aが押圧部分65aに接触した状態で、拭き取り部材57(支持ローラ58)がさらなる移動を行うことにより、支持ローラ58が回動し、拭き取り部材57の向きが変更されることとなる。最終的には、図8に示すように、前記待機位置において、拭き取り部材57の姿勢が、起立した状態となる。
さらに、支持ローラ58には、図5Cに示すように、ストッパー部分58bが設けられている。このストッパー部分58bは、拭き取り部材57が、ノズル面43に接触した状態で移動しながらノズル面43を拭き取る際に、倒れないようにするためのものである。
すなわち、ストッパー部分58bは、拭き取り部材57が起立した状態において後述する本体フレーム55のストッパー部分55aと接触する位置に設けられており(図9参照)、かかる状態で、当該接触が、支持ローラ58の、図9において時計回りの回動(すなわち、拭き取り部材57が清掃される際の支持ローラ58の回動とは反対方向の回動)を規制する。
図9から明らかなように、拭き取り部材57がノズル面43に接触した状態で移動すると、当該拭き取り部材57が清掃される際に倒れる方向とは反対方向に当該拭き取り部材57を倒す力(換言すれば、拭き取り部材57が清掃される際の支持ローラ58の回動とは反対方向に支持ローラ58を回動させる力)が拭き取り部材57に加わるが、ストッパー部分55a、58bの接触により、当該回動が規制されて拭き取り部材57の倒れが防止されることとなる。
本体フレーム55は、駆動機構(ギア、カム、モーター等からなる公知の機構。本実施の形態においては、ピニオン71のみを図7乃至図10において図示し、他については不図示)から駆動力を受けて、拭き取り部材57(及び、拭き取り部材57を支持する支持ローラ58)を移動させるものである。この本体フレーム55は、図5Bに示すように、クリーニングケース51内に固定された支持フレーム65とスライド可能に嵌合している。また、本体フレーム55の底面はラック形状を成しており、図8乃至図10に示すように、ラック形状がピニオン71と歯合している。つまり、本体フレーム55は、ラックピニオン機構により駆動機構から駆動力が伝達されると、搬送方向又は逆方向に移動(スライド)するようになっている。
そして、前述したとおり、本体フレーム55は、拭き取り部材57を支持する支持ローラ58を支持するから、拭き取り部材57(支持ローラ58)と一体的に移動可能となっている。つまり、本体フレーム55は、駆動機構(ピニオン71)から駆動力を受けて、拭き取り部材57(及び、拭き取り部材57を支持する支持ローラ58)を搬送方向又は逆方向に移動させる役割を果たす。
なお、図5Cに示すように、本体フレーム55の搬送方向上流側端部はコの字形状となっており、当該搬送方向上流端部の底面に前述したストッパー部分55aが備えられている。また、当該搬送方向上流側端部に、前記支持ローラ58や後述する負荷ピニオン61も備えられている。
また、図示及び詳しい説明は省略するが、本実施の形態において、前記駆動機構は、キャップ52aを昇降させるための駆動力をキャップ52aに与える機能も備えている。
負荷ピニオン61は、支持ローラ58や当該支持ローラ58に支持された拭き取り部材57に物体(前述した押圧部材63、押圧部分65a、ノズル面43等)が接触していないときに、支持ローラ58に支持された拭き取り部材57の姿勢を維持させるためのものである。この負荷ピニオン61は、図5Cに示すように、本体フレーム55にピン62で回動可能に固定されている。また、支持ローラ58には、ギア部分58cが備えられており、負荷ピニオン61は、当該ギア部分58cに歯合している。
かかる構成の負荷ピニオン61は、支持ローラ58を回動しにくくさせる機能を有する。つまり、負荷ピニオン61が歯合した支持ローラ58は、負荷ピニオン61により回動負荷がかけられていることとなり、負荷ピニオン61が存在しないときと比べて回りにくくなっている。そして、かかる負荷ピニオン61の作用により、支持ローラ58や当該支持ローラ58に支持された拭き取り部材57に前記物体が接触していないとき(例えば、拭き取り部材57が待機位置に位置するとき、拭き取り部材57が待機位置からノズル面43に接触する位置へ移動するとき、拭き取り部材57が逆方向に移動して待機位置に戻るときなど)には、支持ローラ58は回動せず、したがって、拭き取り部材57の姿勢、すなわち、起立した状態や倒れた状態、が維持されることとなる。
一方、支持ローラ58が、押圧部材63や押圧部分65aに接触する際には、負荷ピニオン61は、支持ローラ58の回動(拭き取り部材57の姿勢の変更)を許容する。また、拭き取り部材57がノズル面43に接触する際には、前述したストッパー部分55a、58bが、支持ローラ58の回動を規制する。
清掃装置530は、図8乃至図10に示すように、清掃部材53と流体収容部材54を有する。
拭き取り部材57がノズル面43の拭き取りを行うと、ノズル面43に付着したインクが、拭き取り部材57に移動する。拭き取り部材57にインクが付着した状態では、次回にノズル面43の拭き取りを行うと、拭き取り部材57に付着したインクが、ノズル面43に再び付着するなどし、拭き取り部材57の拭き取り能力が低下する。
このことに鑑みて、拭き取り部材57の拭き取り能力の回復を行うための清掃部材53が設置されている。清掃部材53は、一例としてスポンジのような材料で出来ており、拭き取り部材57に付着したインクを吸収して内部に取り込むことで、拭き取り部材57を清掃し、拭き取り部材57の拭き取り能力を回復する。また、拭き取り部材57については、前述したとおり、ノズル面43の拭き取りが終了した後のさらなる搬送方向への移動により、その向きが変更し、拭き取り部材57が、清掃部材53に接触する。そして、かかる接触の際に、清掃部材53は、拭き取り部材57に付着したインクを吸収して内部に取り込むこととなる。
吸収されたインクは、清掃部材53の内部に蓄積されていくが、清掃部材53が吸収できるインクの容量は限られている。したがって、清掃部材53が、繰り返して拭き取り部材57の清掃を行うと、吸収できるインクの容量が一杯となってしまう。容量が一杯になると、清掃部材53がインクを吸収することが出来ず、拭き取り部材57の拭き取り能力が回復されなくなる。
このことに鑑みて、清掃部材53が吸収できるインク容量を回復するための流体収容部材54が設置されている。流体収容部材54の材料は、清掃部材53と同じである。また、流体収容部材54は、図8乃至図10に示すように、清掃部材53の下方に該清掃部材53に接して設置されている。清掃部材53に吸収されたインクは、自重力などで清掃部材53内部を下降し、流体収容部材54へ移動する。
本実施の形態においては、清掃部材53と流体収容部材54をそれぞれ設置しているが、これに限定するものではない。例えば、清掃部材53と流体収容部材54を一体化して一つの大きな部材にしたり、流体収容部材に代わるものとして、清掃部材53に管を通し、ポンプなどで管から吸収したインクを排出したりしてもよい。
===クリーニングユニットの動作例について===
ここでは、図8乃至図11Cを用いて、クリーニングユニット50の動作例について説明する。図11A乃至図11Cは、クリーニングユニット50の動作例を説明するためのフローチャートである。
本フローチャートは、ヘッド41が、ノズル42からインクを噴射した後に、ホームポジションへ戻り、当該ホームポジションに位置しているときから始まる。このときに、キャップ52aは、下方位置(ノズル面43から離間した位置)に、拭き取り部材57は、待機位置に、それぞれ位置している。
先ず、クリーニングユニット50は、ノズル42内のインクを吸引して排出する排出動作を実行する(ステップS2)。
図12Bに示されるように、先ず、キャップ52aが、下方位置から上昇して上方位置へ至り、ノズル面43に当接してノズル42を封止する(ステップS22)。そして、かかる封止状態で、ポンプが作動しノズル42内のインクを吸引する(ステップS24)。ポンプによるインクの吸引が終了したら、キャップ52aが、上方位置から下降してノズル面43から離間した下方位置へ戻り(ステップS26)、クリーニングユニット50は、ノズル面43を拭き取る拭き取り動作に備える。
次に、クリーニングユニット50は、ノズル面43を拭き取る拭き取り動作を実行する(ステップS4)。
図12C、図8、及び、図9に示されるように、先ず、待機位置に位置する起立した状態の拭き取り部材57が、支持ローラ58及び本体フレーム55と一体的に搬送方向へ移動し始める。やがて、起立した状態の拭き取り部材57は、ノズル面43に接触し、ノズル面43の拭き取りが開始される。そして、拭き取り部材57は、図9にしめされるように、ノズル面43の方を向いて起立し、かつ、該ノズル面43に接触した状態で、前記搬送方向に移動しながら、前記ノズル面43の搬送方向上流側端から下流側端までを拭き取る(ステップS42)。
図9及び図10に示されるように、ノズル面43の拭き取りが終了した後に、拭き取り部材57が、さらなる搬送方向への移動を行うと、前述した向き変更機構の作用により、拭き取り部材57の向きが変更し(起立していた状態が倒れた状態となる)、拭き取り部材57は清掃部材53に接触する。このことにより、拭き取り部材57は、清掃部材53により清掃されることとなる(ステップS44)。
拭き取り部材57の清掃が終了した後に、拭き取り部材57は、支持ローラ58及び本体フレーム55と一体的に逆方向へ移動し始める。拭き取り部材57は、負荷ピニオン61の作用により倒れたままの状態で、ノズル面43に接触することなく移動する。そして、拭き取り部材57が待機位置に近づくと、支持ローラ58のアーム部分58a及び支持フレーム65の押圧部分65aの作用により、拭き取り部材57がノズル面43に接触することなく該拭き取り部材57の向きが変更し(倒れていた状態が起立した状態となる)、最終的には、拭き取り部材57は、起立した状態で待機位置に戻ることとなる(ステップS46)。
ステップS42〜S46の動作を、ヘッドを移動方向へ繰り返し移動させつつ、ノズル列の数だけ繰り返して、拭き取り動作は完了する。
===本実施の形態に係るプリンタ1の有効性について===
本実施の形態に係るプリンタ1は、ノズル42を備え、該ノズル42からインクを噴射するヘッド41と、該ヘッド41のノズル面43を拭き取るための拭き取り部材57と、前記ノズル面43を拭き取った前記拭き取り部材57を清掃するための清掃部材53と、前記拭き取り部材57の向きを、前記ノズル面43を拭き取るときの向きから変更させることにより、前記拭き取り部材57を前記清掃部材53に接触させて、該清掃部材53に前記拭き取り部材57を清掃させるための向き変更機構と、を有している。このことにより、拭き取り部材57の移動距離を短縮することが出来る。
すなわち、拭き取り部材の清掃として、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、従来は、拭き取り部材がノズル面を拭き取った後に、拭き取り部材が上方に位置する清掃部材に接触し、拭き取り部材が清掃部材に接触した状態で、さらに拭き取り部材が搬送方法へ移動することによって、拭き取り部材の清掃が行われていた。かかる清掃方法には、以下の問題があった。
すなわち、かかる清掃方法が実行されるには、拭き取り部材が、清掃部材に接触しながら移動する必要がある。そのため、拭き取り部材の移動距離が長くなってしまう。移動距離が長くなると、移動距離を確保するスペースが必要となり、スペースの確保を行うと、プリンタ本体のサイズが大きくなる等の問題も生じ得る。
このことに鑑みて、本実施の形態に係る拭き取り部材57は、回動可能な支持ローラ58に固定されている。拭き取り部材57がノズル面43を拭き取り終わると直ぐに、押圧部材63と支持ローラ58のアーム部分58aが接触する。押圧部材63とアーム部分58aが接触した状態で、拭き取り装置56が搬送方向へさらに移動することにより支持ローラ58が回動して、拭き取り部材57の向きが変更される。拭き取り部材57の変更された向きに清掃部材53が配置されているため、拭き取り部材57は、清掃部材に接触し、拭き取ったインクが吸収されて、清掃される。したがって、拭き取り部材が清掃されるための搬送方向への移動距離が大幅に短縮化される。
また、従来は、清掃部材を拭き取り部材の上方に位置させる必要があるが、ヘッドが設けられたキャリッジが上方に存在するので、清掃部材は、拭き取り部材がヘッドを拭き取った後に接触できる位置にしか配置できない(形状も、スペースを活用できる形状に限定される)。これに対し、本実施の形態においては、拭き取り部材57の変更される向きには、スペースを限定するものが存在しないため、清掃部材53の配置、及び、形状の規制が緩和される。
また、清掃部材のインク吸収容量が一杯になると、インクの吸収が出来なくなり、清掃が適切に行われなくなる。前記清掃部材の吸収したインクを再び収容する流体収容部材が設置されているが、従来のように、前述したスペースの問題に起因して、前記清掃部材と前記流体収容部材が離れて設置されなければならないとすると、前記清掃部材内に蓄積されたインクを移動させるために、前記清掃部材を、パイプなどで前記流体収容部材に接続しなければならない。これに対し、本実施の形態においては、清掃部材53と流体収容部材54とを接触させることができ、インクを移動させるための部品が必要なくなる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る流体噴射装置を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
また、上記実施の形態においては、流体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタについて説明したが、これに限定されるものではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状態、ジェルのような流状態、流体として流して吐出することができる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具現化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイなどの製造に用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する粉体噴射式記録装置であってもよい。または、自動車内装及び外装や携帯電話、家電の外装に用いられる樹脂部品を塗装するための着色材料やコーティング材料を噴射する液体噴射装置、樹脂材料の成型時に溶かされた樹脂流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
また、上記の実施の形態においては、ヘッドとして、シリアルヘッドを用い、ノズルの配列として、カラー印刷と白黒印刷で使用するノズルが共用であるプリンタのノズル配列を示したが、これに限定されるものではない。例えば、カラー印刷と白黒印刷で使用するノズル列が異なっており、上記実施の形態のノズル列に白黒印刷用にブラックインクノズル群が追加されたノズルであってもよい。または、紙幅分のドットを一度に形成するラインヘッドであってもよい。
また、上記の実施の形態においては、ノズル面43における各ノズル列の拭き取りを、一つの拭き取り装置がノズル列ごとに拭き取っているが、これに限定されるものではない。すべてのノズル列を拭ける大きさの拭き取り装置を設置したりしてもよい。
また、上記の実施の形態において、拭き取り部材57がノズル面43を拭き取った後直に、支持ローラ58のアーム部分58aと押圧部材63が接触する。そして、アーム部分58aが押圧部材63に接触した状態で、拭き取り部材(支持ローラ58)が搬送方向へ移動することにより、支持ローラ58が回動し、拭き取り部材57の向きを変更することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、支持ローラ58の回動を制御するために、モーターや、ギア、カム等を設置して、別動力により回動するようにして向きを変更させてもよい。
ただし、部品点数が増えることと、構造が複雑になることと、拭き取り部材57や支持ローラ58を含む本体フレーム55に部品が追加となるため、本体フレーム55の耐荷重性が弱くなる点で、上記の実施の形態の方がより望ましい。
また、上記の実施の形態において、拭き取り部材57の向きが変更された位置に清掃部材53が備えられているが、拭き取り部材57の向きを変更するのはあくまでも清掃部材53に接触させるためであるので、拭き取り部材57の変更角度に合わせて、接触するように清掃部材53の位置調整及び、形状を変更しても構わない。例えば、拭き取り部材57がノズル面43を拭き取った向きから45度変更するのであれば、その角度で接触する位置に清掃部材53を配置し、かつ、拭き取り部材57のインクが付着した部分が接触できるように清掃部材53の接触面に傾斜をつけてもよい。
また、上記の実施の形態においては、かかる清掃部材として、清掃部材53を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、以下に説明するローラ型清掃部材531であったり、又は、弾性型清掃部(弾性部材を伴う清掃部)541であったりしてもよい。
図12Aは、図10に対応した図であり、ローラ型清掃部材531を説明するための説明図である。ローラ型清掃部材531の本体は清掃部材53と同じくインクを吸収できる素材で出来ている。このローラ型清掃部材531は、前記清掃部材53と同様に、拭き取り部材57がノズル面43を拭き取った後、拭き取り部材57の向きがノズル面43の方を向いた向きから変更された際に拭き取り部材57が接触できる位置に備えられ、且つ、回動可能に、ピン532でクリーニングケース51に備えられている。
すなわち、拭き取り部材57の向きが変更されて、拭き取り部材57がローラ型清掃部材531に接触すると、当該接触の際に発生する拭き取り部材57のローラ型清掃部材531に対する押圧力によって、図12Bの矢印の方向へ、ローラ型清掃部材531が回動することとなる。
かかる、ローラ型清掃部材531は、該ローラ型清掃部材531が回動することにより前記押圧力を逃がすことで、前記両部材の接触によって該両部材が磨耗することを防ぐ。また、ローラ型清掃部材531が拭き取り部材57と接触する度に回動するので、前回清掃したときにインクが付着した箇所ではなく、インクが付着していない箇所にて接触し清掃することが可能となる。
図13Aは、図10に対応した図であり、弾性型清掃部541を説明するための説明図である。弾性型清掃部541は、清掃部材53と同じ材質で出来た清掃部材533と、弾性性能を持つ弾性部材534と、を備えることを特徴とする。この弾性型清掃部541は、前記清掃部材53と同様に、拭き取り部材57がノズル面43を拭き取った後、拭き取り部材57の向きがノズル面43の方を向いた向きから変更された際に拭き取り部材57が接触できる位置に備えられている。
すなわち、拭き取り部材57の向きが変更され、拭き取り部材57が清掃部材533に接触すると、当該接触の際に発生する拭き取り部材57の清掃部材533に対する押圧力により、弾性部材534が弾性変形して、清掃部材533が、前記弾性変形の変形量分、下方向に移動することとなる(図13B)。
かかる、弾性型清掃部541は、該弾性型清掃部541の弾性部材534が弾性変形することにより、拭き取り部材57の押圧力を吸収し、前記両部材の接触によって該両部材が磨耗することを防ぐ。
また、上記の実施の形態における弾性型清掃部541において、拭き取り部材57の押圧力を吸収する部材として、弾性部材534を例に挙げて説明したが、これに代わるものとして、バネ性を有するバネ部材を用いてもよい。
本実施形態のプリンタ1のブロック図である。 図2Aは、プリンタ1の斜視図の一部である。また、図2Bは、プリンタ1の断面図の一部である。 ヘッドの下面であるノズル面におけるノズルの配列を示す説明図である。 クリーニングユニット50の斜視模式図である。 図5Aは、拭き取り装置56が拭き取り動作を開始する前の拭き取り装置56の様子を示した斜視模式図である。また、図5Bは、図5Aにおける拭き取り装置56のB−B断面図である。そして、図5Cは、図5Aにおける拭き取り装置56の主要部品を分解した分解模式図である。 拭き取り装置56が拭き取り動作を実行する際の拭き取り装置56の様子を示した斜視模式図である。 拭き取り装置56が清掃される際の拭き取り装置56の様子を示した斜視模式図である。 拭き取り装置56が拭き取り動作を開始する前の図4でのA′−A′断面の拭き取り装置56及び周辺部品の概略断面図である。 拭き取り装置56が拭き取り動作を実行する際の図4でのA′−A′断面の拭き取り装置56及び周辺部品の概略断面図である。 拭き取り装置56が清掃される際の図4でのA′−A′断面の拭き取り装置56及び周辺部品の概略断面図である。 図11Aは、クリーニングユニットの動作例を示すフローチャート図である。また、図11Bは、キャップ装置52の排出動作例を示すフローチャート図である。そして、図11Cは、拭き取り装置56の拭き取り動作例を示すフローチャート図である。 図12Aは、図10に対応した図であり、ローラ型清掃部材531を説明するための説明図である。また、図12Bは、拭き取り部材57がローラ型清掃部材531に接触した際に発生する拭き取り部材57のローラ型清掃部材531に対する押圧力により、ローラ型清掃部材が回動した際の主要部品の概略断面図である。 図13Aは、図10に対応した図であり、弾性型清掃部541を説明するための説明図である。また、図13Bは、拭き取り部材57が清掃部材533に接触した際に発生する拭き取り部材57の清掃部材533に対する押圧力により、弾性部材534が変形して清掃部材533が移動した際の主要部品の概略断面図である。
符号の説明
1 プリンタ、20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、
22 搬送ローラ、23 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、40 ヘッドユニット、
41 ヘッド、42 ノズル、43 ノズル面、
50 クリーニングユニット、51 クリーニングケース、52 キャップ装置、
52a キャップ、53 清掃部材、54 流体収容部材、
55 本体フレーム、55a ストッパー部分、56 拭き取り装置、
57 拭き取り部材、58 支持ローラ、58a アーム部分、
58b ストッパー部分、58c ギア部分、59 ピン、
61 負荷ピニオン、62 ピン、63 押圧部材、
65 支持フレーム、65a 押圧部分、70 検出器群、
71 ピニオン、110 コンピュータ、530 清掃装置、
531 ローラ型清掃部材、532 ピン、533 清掃部材、
534 弾性部材、541 弾性型清掃部

Claims (4)

  1. ノズルを備え、該ノズルから流体を搬送される媒体に噴射するヘッドと、
    前記ヘッドのノズル面に付着した前記流体を拭き取るための拭き取り部材と、
    前記流体を拭き取った前記拭き取り部材を清掃するための清掃部材と、
    前記拭き取り部材の向きを、前記ノズル面に付着した前記流体を拭き取るときの向きとなる起立した状態から前記清掃部材に前記拭き取り部材を清掃させるときの向きとなる倒れた状態に変更させ、前記拭き取り部材を前記清掃部材に接触させて、該清掃部材に前記拭き取り部材を清掃させるための向き変更機構と、
    を有し、
    前記向き変更機構は、
    前記拭き取り部材を支持する支持ローラと、
    前記支持ローラに備えられたアーム部分と、
    前記アーム部分に接触することで前記支持ローラを回動させて、前記拭き取り部材の向きを、前記起立した状態から変更させる押圧部材と、
    を備え
    前記拭き取り部材は、
    前記起立した状態で、前記ノズル面から離れた待機位置から該ノズル面に沿う方向でかつ前記媒体の搬送される方向と同方向である拭き取り方向に移動することにより該ノズル面に接触し、該ノズル面上の接触位置を変えながら前記拭き取り方向に移動することにより該ノズル面に付着した前記液体を拭き取り、
    前記起立した状態から前記拭き取り方向に倒れた前記倒れた状態に向きを変更し、前記拭き取り部材の倒れた方向に配置された前記清掃部材に接触し、
    前記倒れた状態で、前記拭き取り方向と逆方向に移動して前記待機位置に戻ることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の流体噴射装置において、
    前記清掃部材は、回動可能なローラであり、
    前記拭き取り部材が前記清掃部材に接触した際に発生する前記拭き取り部材の前記清掃部材に対する押圧力により、前記清掃部材が回動することを特徴とする流体噴射装置。
  3. 請求項1に記載の流体噴射装置において、
    前記清掃部材は、弾性部材又はばね部材により支持されており、
    前記拭き取り部材が前記清掃部材に接触した際に発生する前記拭き取り部材の前記清掃部材に対する押圧力により、前記弾性部材又はばね部材が変形して前記清掃部材が移動することを特徴とする流体噴射装置。
  4. ノズルから流体を搬送される媒体に噴射するヘッドのノズル面に付着した前記流体を支持ローラに支持された拭き取り部材に拭き取らせるステップであって、
    前記拭き取り部材を、前記ノズル面に付着した前記流体を拭き取るときの向きとなる起立した状態で、該ノズル面から離れた待機位置から該ノズル面に沿う方向でかつ前記媒体の搬送される方向と同方向である拭き取り方向に移動させることにより該ノズル面に接触させ、該ノズル面上の接触位置を変えながら前記拭き取り方向に移動させることにより該ノズル面に付着した該液体を該拭き取り部材に拭き取らせるステップと、
    前記支持ローラに備えられたアーム部を押圧部材に接触させることで、前記支持ローラを回動させ、前記拭き取り部材の向きを前記起立した状態から前記拭き取り方向に倒れた向きである倒れた状態に変更させることにより、前記拭き取り部材を該拭き取り部材の倒れた方向に配置された前記清掃部材に接触させて、該清掃部材に拭き取り部材を清掃させるステップと、
    前記拭き取り部材を、前記倒れた状態で、前記拭き取り方向と逆方向に移動させて前記待機位置に戻すステップと、
    を有することを特徴とする拭き取り部材清掃方法。
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