JP6308105B2 - 中継機 - Google Patents

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Description

本発明は、交流充電スタンドからの交流電力を電動車両に供給するために、互いに規格の異なる電動車両と交流充電スタンドとの間を中継する中継機に関する。
近年、蓄電池と電動モータを搭載し電力によって走行する電動車両の普及が始まっている。電動車両の走行に必要な電力は、公共施設等に設置された充電スタンドから供給され、電動車両が備える蓄電池に蓄えられる。
ただし、充電スタンドの充電コネクタ、及び電動車両の充電口に関しては、複数の規格が存在している。このため、準拠する規格が互いに異なる場合には、充電コネクタを充電口に直接接続することができない。
そこで、互いに規格の異なる充電コネクタと充電口との間を中継する中継機が提案されている(例えば下記特許文献1を参照)。このような中継機は、充電スタンドの充電コネクタに接続される第1の接続部と、電動車両の充電口に接続される第2の接続部と、をそれぞれ備える。このような構成の中継機により、交流スタンドと電動車両とが接続される。
ところで、充電スタンドと電動車両とが接続され、充電が行われるにあたっては、両者の間で予め通信が行われる必要がある。例えば、充電スタンドから電動車両には、電流上限値等の情報が送信される。また、電動車両から充電スタンドに対しては、電力の出力を開始させるための充電許可信号が送信される。充電コネクタや充電口に関する規格には、このような通信の手順に関する仕様も定められている。
従って、中継機には、単に充電コネクタと充電口とを物理的に接続することだけではなく、電動車両との通信、及び充電スタンドとの通信をそれぞれ行うことが求められる。中継機が行う通信によって、充電スタンドから電動車両への電力の供給が開始され、且つ維持される。
特開2014−124033号公報
上記のように、充電スタンドと電動車両とが中継機を介して接続された状態であっても、中継機と充電スタンドとの間における通信(充電スタンドへの充電許可信号の送信)が先ず行われなければ、充電スタンドからの電力の供給は開始されない。従って、中継機は、上記のような通信を行うための電力を別途必要とする。しかしながら、充電スタンドは屋外に設置されていることが多く、例えば、コンセント(通信が不要な電力源)から中継機に電力を別途供給することが不可能である場合が多い。そこで、上記特許文献1に記載の中継機は、内部に蓄電池を備えており、当該蓄電池から供給される電力によって初期の充電許可信号の送信等が行われる構成となっている。
しかしながら、中継機の内部に蓄電池を備えた構成とした場合には、中継機の重量が大きくなってしまう。また、当該蓄電池において充電切れが生じてしまった場合には、充電スタンドから電動車両への電力の供給を行うことができない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部に蓄電池等の電源を備えることなく、交流充電スタンドからの交流電力を電動車両に供給することのできる中継機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る中継機は、交流充電スタンド(300)からの交流電力を電動車両(200)に供給するために、電動車両と交流充電スタンドとの間を中継する中継機(100)であって、交流充電スタンドに接続される第1接続部(130)と、電動車両に接続される第2接続部(120)と、交流充電スタンドからの交流電力を直流電力に変換する電力変換部(140)と、交流充電スタンド及び電動車両のそれぞれと通信を行う制御部(160)と、交流充電スタンドと電動車両との間で直接通信が行われるよう、交流充電スタンドと電動車両とを繋ぐ直接通信経路(SGL10)と、を備える。また、直接通信経路を介して電動車両から交流充電スタンドへと充電許可信号が送信され、これにより交流充電スタンドからの交流電力の出力が開始されるまでの間は、制御部は起動されていない状態となっており、制御部は、交流充電スタンドからの交流電力の出力が開始された後、交流電力の供給を受けて起動されるように構成されている。
本発明に係る中継機が、電動車両及び交流充電スタンドに対して物理的に接続されると、直接通信経路によって交流充電スタンドと電動車両とが通信可能な状態となる。電動車両からは、交流充電スタンドに対して充電許可信号、すなわち、交流充電スタンドに交流電力の出力を開始させるための信号が送信される。
充電許可信号に応じ、交流充電スタンドによる交流電力の出力が開始されると、当該交流電力によって中継機の制御部が起動される。これにより、例えば、交流充電スタンドに交流電力の出力を維持させるために必要な通信を、制御部と交流充電スタンドとの間で行うことが可能な状態となる。また、電動車両に対して直流電力(電力変換部によって変換された電力)を供給するために必要な通信を、制御部と電動車両との間で行うことが可能な状態となる。
このように、本発明に係る中継機では、制御部が通信を行うための電力源として、蓄電池等の電源を内部に備えていない構成としながらも、交流充電スタンドから交流電力を出力させ、当該交流電力を直流電力に変換して電動車両に供給することができる。
尚、本発明に係る中継機の接続対象となる電動車両は、外部からは(交流電力ではなく)直流電力の供給を受ける構成でありながら、交流充電スタンドと通信することが可能なものである。例えば、IEC61851−1やSAEJ1772の規格に準拠した電動車両であれば、本発明に係る中継機によって交流充電スタンドからの充電を行うことが可能である。
本発明によれば、内部に蓄電池等の電源を備えることなく、交流充電スタンドからの交流電力を電動車両に供給することのできる中継機が提供される。
本発明の実施形態に係る中継機と、当該中継機によって接続される交流充電スタンド及び電動車両の構成を示す図である。 図1に示された中継機、交流充電スタンド、及び電動車両の内部構成を模式的に示す図である。 図1に示された中継機、交流充電スタンド、及び電動車両において実行される一連の処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示された中継機、交流充電スタンド、及び電動車両における通信状態の変化を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る中継機100の構成、及び中継機100によって中継(接続)される電動車両200及び交流充電スタンド300のそれぞれの構成について説明する。
先ず、電動車両200について説明する。電動車両200は、蓄電池240及び電動モータ(不図示)を内部に備えた車両である。電動車両200は、蓄電池240に蓄えられた電力を電動モータに供給しながら、電動モータで生じた駆動力によって走行するように構成されている。電動車両200は、IEC61851−1の規格に準拠したものとなっている。電動車両200の車体201には供給口210が形成されている。供給口210は、直流充電スタンド(不図示)が備える充電コネクタが接続される部分である。
通常、電動車両200の蓄電池240に充電が行われる際には、先ず直流充電スタンドの充電コネクタが供給口210に接続される。その状態で、直流充電スタンドと電動車両との間で所定の通信が行われた後、直流充電スタンドからの直流電力が電動車両200に供給される。当該直流電力は蓄電池240に蓄えられる。
ただし、上記のように直流電力を供給するための直流充電スタンドは、交流電力を供給するための交流充電スタンド300に比べて、現時点では未だ普及が進んでいない。本実施形態に係る中継機100は、比較的広く普及している交流充電スタンド300と、電動車両200との間を中継し、交流充電スタンド300からの交流電力を直流電力に変換して電動車両200に供給するための装置である。
車体201の内部には、制御装置260が備えられている。制御装置260は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースを備えたコンピュータシステムである。制御装置260は、直流充電スタンドと通信を行い、充電の開始等を制御するためのものである。
車体201の内部(供給口210の内側)には、直流充電スタンドから供給される直流電力を蓄電池240に伝達するための一対の導線が配置されている。当該導線は、電動車両200と中継機100とが接続された状態において、直流電力伝達経路DCL1、DCL2の一部を構成するものである(図2参照)。
また、車体201の内部(供給口210の内側)には、直流充電スタンド(又は中継機100や交流充電スタンド300)との通信経路となる複数の通信線も配置されている。当該通信線は、電動車両200と中継機100とが接続された状態において、信号伝達経路SGL10や信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10の一部を構成するものである(図2参照)。
交流充電スタンド300について説明する。交流充電スタンド300は、電動車両に交流電力を供給するための所謂充電ステーションとして、公共施設の屋外などに設置されるものである。交流充電スタンド300は、IEC62196−2の規格に準拠したものとなっている。つまり、交流充電スタンド300から電力が供給される対象としては、電動車両200のように直流電力が供給口210から供給されるような車両ではなく、交流電力が供給口から供給されるような車両が想定されている。交流充電スタンド300は、本体部301と、充電ケーブル310と、充電コネクタ320と、を備えている。
本体部301は、地面に立設される部分であって、交流電力源340を内部に備えている。交流電力源340は、電力系統から供給された交流電力を、電圧変換等を行い規格に準じた電力としてから出力する装置である。
また、本体部301の内部には、CPLT信号発信部350が備えられている。CPLT信号発信部は、矩形波状の電気信号であるCPLT信号を生成し、出力する部分である。後に説明するように、CPLT信号は外部(電動車両200や中継機100)に向けて送信される信号であって、交流充電スタンド300から送信可能な電流の上限値等の情報を示すものとなっている。
充電ケーブル310は、交流電力源340から出力された交流電力を、後述の充電コネクタ320を経由して外部に出力するためのケーブルである。充電ケーブル310の内部には、電力を伝達するための一対の導線が配置されている。当該導線は、交流充電スタンド300と中継機100とが接続された状態において、交流電力伝達経路ACL1、ACL2の一部を構成するものである(図2参照)。
また、充電ケーブル310の内部には、電動車両(又は中継機100や電動車両200)との通信経路となる複数の通信線も配置されている。当該通信線は、交流充電スタンド300と中継機100とが接続された状態において、信号伝達経路SGL10や信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10の一部を構成するものである(図2参照)。
充電コネクタ320は、電動車両の供給口(又は中継機100の供給口130)に挿入されるコネクタであって、充電ケーブル310の端部に接続されている。電動車両の充電が行われる際には、使用者は充電コネクタ320を把持しながら電動車両の供給口に挿入する。充電コネクタ320の内部には不図示のロック機構が備えられている。電動車両の供給口に充電コネクタ320が挿入されると、ロック機構がロック状態となって、充電コネクタ320が電動車両の供給口から抜けてしまうことが防止される。
充電コネクタ320にはロック解除ボタン322が備えられている。ロック解除ボタン322は、使用者の操作によってロック機構のロック状態を解除し、充電コネクタ320を供給口から取り外し得る状態とするためのボタンである。使用者は、ロック解除ボタン322を押しながらであれば充電コネクタ320を引き抜くことができる。
充電ケーブル310の内部と同様、充電コネクタ320の内部にも、交流電力伝達経路ACL1、ACL2の一部を構成する一対の導線が配置されている。また、信号伝達経路SGL10や信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10の一部を構成する通信線も配置されている。
中継機100について説明する。既に述べたように、中継機100は、比較的広く普及している交流充電スタンド300と、電動車両200との間を中継し、交流充電スタンド300からの交流電力を直流電力に変換して電動車両200に供給するための装置である。中継機100は、本体部101と、充電ケーブル110と、充電コネクタ120と、供給口130とを備えている。
本体部101は矩形の容器である。本体部301の内部には、交流電力を伝達するための一対の導線が配置されている。当該導線は、中継機100と交流充電スタンド300とが接続された状態において、交流電力伝達経路ACL1、ACL2の一部を構成するものである(図2参照)。
また、本体部301の内部には、直流電力を伝達するための一対の導線が配置されている。当該導線は、電動車両200と中継機100とが接続された状態において、直流電力伝達経路DCL1、DCL2の一部を構成するものである(図2参照)。
更に、本体部301の内部には、交流充電スタンド300や電動車両200との通信経路となる複数の通信線も配置されている。当該通信線は、電動車両200、中継機100、及び交流充電スタンド300が接続された状態において、信号伝達経路SGL10や信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10の一部を構成するものである(図2参照)。
上記の他、本体部101は、コンバータコンバータ140と、制御装置160とをその内部に備えている。コンバータコンバータ140は、交流充電スタンド300から供給された交流電力を、直流電力に変換して出力するための装置である。コンバータコンバータ140は、交流電力が入力される一対の入力端子141、142と、直流電力を出力する一対の出力端子143、144とを備えている。
図2に示されるように、交流電力伝達経路ACL1、ACL2の端部が、それぞれ入力端子141、142に接続された状態となっている。また、直流電力伝達経路DCL1、DCL2の端部が、それぞれ出力端子143、144に接続された状態となっている。
制御装置160は、制御装置260と同様に、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェースを備えたコンピュータシステムである。制御装置160は、交流充電スタンド300や電動車両200と通信を行い、充電の開始等を制御するためのものである。当該制御の具体的な内容については、後に説明する。
充電ケーブル110は、コンバータコンバータ140から出力された直流電力を、後述の充電コネクタ120を経由して外部に出力するためのケーブルである。充電ケーブル110の内部には、電力を伝達するための一対の導線が配置されている。当該導線は、電動車両200と中継機100とが接続された状態において、直流電力伝達経路DCL1、DCL2の一部を構成するものである(図2参照)。
また、充電ケーブル110の内部には、電動車両200との通信経路となる複数の通信線も配置されている。当該通信線は、電動車両200と中継機100とが接続された状態において、信号伝達経路SGL10や信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10の一部を構成するものである(図2参照)。
充電コネクタ120は、電動車両200の供給口130に挿入されるコネクタであって、充電ケーブル110の端部に接続されている。電動車両200の充電が行われる際には、使用者は充電コネクタ120を把持しながら電動車両200の供給口130に挿入する。充電コネクタ120の内部には不図示のロック機構が備えられている。電動車両200の供給口130に充電コネクタ120が挿入されると、ロック機構がロック状態となって、充電コネクタ120が供給口130から抜けてしまうことが防止される。
充電コネクタ120にはロック解除ボタン122が備えられている。ロック解除ボタン122は、使用者の操作によってロック機構のロック状態を解除し、充電コネクタ120を供給口から取り外し得る状態とするためのボタンである。使用者は、ロック解除ボタン122を押しながらであれば充電コネクタ120を引き抜くことができる。
充電ケーブル110の内部と同様、充電コネクタ120の内部にも、直流電力伝達経路DCL1、DCL2の一部を構成する一対の導線が配置されている。また、信号伝達経路SGL10や信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10の一部を構成する通信線も配置されている。
供給口130は、交流充電スタンド300が備える充電コネクタ320が接続される部分である。供給口130は、IEC62196−2の規格に準拠した車両が備える供給口と同様に構成されている。このため、供給口130に充電コネクタ320が挿入されると、充電コネクタ320が備えるロック機構によってロック状態となる。
交流充電スタンド300の充電コネクタ320が中継機100の供給口130に挿入され、且つ、中継機100の充電コネクタ120が電動車両200の供給口210に挿入された状態(以下、かかる状態を「中継状態」とも称する)における全体の構成について、図2を参照しながら説明を補足する。
中継状態においては、コンバータコンバータ140と蓄電池240とが直流電力伝達経路DCL1、DCL2によって接続された状態となる。また、コンバータコンバータ140と交流電力源340とも交流電力伝達経路ACL1、ACL2によって接続された状態となる。ただし、交流電力伝達経路ACL1、ACL2のうち本体部301の内部にある部分には、それぞれリレーRL31、RL32が配置されており、これらはいずれも開状態となっている。このため、交流電力源340から出力される交流電力は、中継状態となっても直ちにはコンバータ140には入力されない。
信号伝達経路SGL10の一端は制御装置260の信号入力端子261に接続されており、他端はCPLT信号発信部350に接続されている。信号入力端子261は、CPLT信号発信部350から発信されたCPLT信号を制御装置260が受信するための端子である。
接地経路GL10の一端は制御装置260の接地端子263に接続されており、他端は設置されている。CPLT信号発信部350は、信号伝達経路SGL10と接地経路GL10との間を繋ぐように配置されている。このため、CPLT信号発信部350によって発信されたCPLT信号は、信号伝達経路SGL10を通じて伝達される。
中継機100の内部には、信号伝達経路SGL11が配置されている。信号伝達経路SGL11は、一端が信号伝達経路SGL10に接続されており、他端が制御装置160の信号入力端子161に接続されている。信号入力端子161は、CPLT信号発信部350から発信されたCPLT信号を制御装置160が受信するための端子である。
また、中継機100の内部には、信号伝達経路SGL12が配置されている。信号伝達経路SGL12は、一端が信号伝達経路SGL10に接続されており、他端が制御装置160の信号入出力端子167に接続されている。信号入出力端子167は、CPLT信号発信部350から発信されたCPLT信号を制御装置160が受信するための端子である。また、後に説明するように、電動車両200に向けてCPLT信号を出力するための端子でもある。
更に、中継機100の内部には、接地経路GL11が配置されている。接地経路GL11は、一端が接地経路GL10に接続されており、他端が制御装置160の接地端子163に接続されている。
信号伝達経路SGL10のうち、信号伝達経路SGL11が接続されている部分と、信号伝達経路SGL12が接続されている部分との間には、リレーRL11が配置されている。また、信号伝達経路SGL11の途中にはリレーRL12が配置されている。リレーRL11及びリレーRL12は、いずれも制御装置160によってその開閉が制御される。尚、両者の動作は互いにリンクしており、リレーRL11及びリレーRL12のうち一方が開状態となると、他方が閉状態となるように制御される。中継状態となった直後においては、リレーRL11は閉状態となっており、リレーRL12は開状態となっている。
信号伝達経路SGL20は、電動車両200から交流充電スタンド300まで伸びる信号線であって、その一端が制御装置260の信号出力端子262に接続されている。また、制御装置260の内部には5V出力ライン264が配置されており、5V出力ライン264と信号出力端子262とが抵抗R21を介して繋がれている。
中継機100の内部には、信号伝達経路SGL21が配置されている。信号伝達経路SGL21は、一端が信号伝達経路SGL20に接続されており、他端が制御装置160の信号出力端子162に接続されている。また、制御装置160の内部には5V出力ライン164が配置されており、5V出力ライン164と信号出力端子162とが抵抗R11を介して繋がれている。
また、中継機100の内部には、信号伝達経路SGL22が配置されている。信号伝達経路SGL22は、一端が信号伝達経路SGL20に接続されており、他端が制御装置160の信号入力端子168に接続されている。信号入力端子168は、信号伝達経路SGL20のうち、後述のリレーRL13よりも充電コネクタ120側の部分の電位を測定するための端子である。
信号伝達経路SGL20のうち、信号伝達経路SGL21が接続されている部分と、信号伝達経路SGL22が接続されている部分との間には、リレーRL13が配置されている。また、充電コネクタ120の内部には、信号伝達経路SGL20と接地経路GL10とを接続する信号線が形成されており、当該信号線の途中にリレーRL14が配置されている。
リレーRL13及びリレーRL14は、いずれも制御装置160によってその開閉が制御される。尚、両者の動作は互いにリンクしており、リレーRL13及びリレーRL14のうち一方が開状態となると、他方が閉状態となるように制御される。中継状態となった直後においては、リレーRL13は閉状態となっており、リレーRL14は開状態となっている。
尚、図2に示されるように、電動車両200、中継機100、及び交流充電スタンド300の内部には、これまでに説明したもの以外の信号線や抵抗、スイッチ等が配置されている。これらについては、制御装置160等によって行われる制御やそれに伴う各部の動作を説明する際において、必要に応じて説明を加えることとする。
図3、及び必要に応じて図2、図4を参照しながら、中継状態となった直後以降において実行される制御について説明する。
最初のステップS01では、中継状態となったことが交流充電スタンド300により判定される。かかる判定は、信号伝達経路SGL10の電位を不図示の電位計で計測することによって行われる。具体的には、以下のように判定が行われる。
接続状態となる前には、CPLT信号発信部350は、±12Vの振幅を有する1KHzの矩形波を出力している。また、±12Vの電圧が印可された信号伝達経路SGL10は回路の一部を構成しない状態であるから、電流が流れない。このため、交流充電スタンド300においては、信号伝達経路SGL10の電位の最大値として12Vが計測される状態となっている。
交流充電スタンド300の内部では、信号伝達経路SGL10の途中に抵抗R37が配置されている。また、電動車両200の内部では、信号伝達経路SGL10と接地経路GL10とが抵抗R23を介して接続されている。
このため、接続状態となった後は、CPLT信号発信部350、抵抗R37、及び抵抗R23が閉じた回路内に配置された状態となるため、当該回路を電流が流れる。その結果、信号伝達経路SGL10のうち抵抗R37と抵抗R23との間の部分における最大電位は、分圧によって12Vから9Vへと低下する。交流充電スタンド300は、このような電位の低下を検知して、接続状態となったと判定する。
接続状態となったことの判定は、電動車両200の制御装置260でも行われる(ステップS02)。かかる判定は、信号出力端子262の電位を不図示の電位計で計測することによって行われる。具体的には、以下のように判定が行われる。
接続状態となる前には、信号出力端子262から先の信号伝達経路SGL20は回路の一部を構成しない状態であるから、電流が流れない。このため、信号出力端子262の電位は、5V出力ライン264と同一の電位(5V)となっている。
充電コネクタ320の内部では、信号伝達経路SGL20と接地経路GL10とが抵抗R35を介して接続されている。また、これと並列に、信号伝達経路SGL20と接地経路GL10とが抵抗R34、R36を介して接続されている。更に、抵抗R34と抵抗R36とを繋ぐ信号線と、接地経路GL10とが、スイッチSW32を介して接続されている。
このため、接続状態となった後は、5V出力ライン264、抵抗R21、及び抵抗R35等が閉じた回路内に配置された状態となるため、当該回路を電流が流れる。その結果、信号出力端子262における電位は、分圧によって5Vよりも小さな所定の電位へと低下する。制御装置260は、このような電位の低下を検知して、接続状態となったと判定する。
ステップS01及びS02において、上記のように接続状態となったと判定されると、ステップS03に移行する。ステップS03では、充電コネクタ320が供給口130に正しく装着されているかどうか、すなわち、充電コネクタ320のロック機構がロック状態となっているかどうかが、電動車両200の制御装置260によって判定される。
本実施形態では、ロック機構がロック状態のときにはスイッチSW32が閉状態となり、ロック機構がロック状態でないときにはスイッチSW32が開状態となるように構成されている。このため、ロック機構の状態によって、信号伝達経路SGL20を含む回路の状態が変化し、信号出力端子262の電位が変化する。制御装置260は、信号出力端子262の電位を計測することにより、ロック機構がロック状態となっているかどうかを判定する。
ロック機構がロック状態となっていると判定されれば、ステップS04に移行する。ロック機構がロック状態となっていないと判定されれば、ステップS03の判定が繰り返される。つまり、ロック状態となるまで処理が中断される。
ステップS04に移行したということは、電動車両200と中継機100との物理的な接続、及び、中継機100と交流充電スタンド300との物理的な接続が、いずれも正常に行われているということである。このため、ステップS04以降では、充電を開始するために必要な通信が行われる。
ステップS04に移行した時には、CPLT信号発信部350から送信されたCPLT信号が、信号伝達経路SGL10を通じて伝達され、制御装置260の信号入力端子261に入力されている。ステップS04では、CPLT信号が正常であるかどうかが制御装置260によって判定される。具体的には、信号入力端子261に入力されているCPLT信号のピーク電圧が正常な範囲となっているかどうか、及び、CPLT信号のDuty(Hi状態の時間とLo状態の時間との比率)が正常な範囲となっているかどうかが判定される。
尚、CPLT信号は、その矩形波のピーク電圧を電動車両200側で変化させることによって、コネクタが接続されたこと(ステップS02)や充電の許可(後述のステップS06)を交流充電スタンド300へと伝達するために用いられる信号である。また、そのDutyによって、交流充電スタンド300から供給可能な電流の上限値を電動車両200へと伝達するためにも用いられる信号である。
ステップS04においてCPLT信号が正常であると判定された場合には、ステップS06に移行する。CPLT信号が正常でないと判定された場合には、ステップS05に移行して、必要なエラー処理(使用者に対する報知等)がなされる。その後、図3に示される処理は中断され、電動車両200への充電は行われない。尚、ステップS03及びステップS04が実行される順序は逆であってもよい。
図4(A)には、ステップS04からステップS06に移行する直前の時点における状態が模式的に示されている。正常なCPLT信号により、交流充電スタンド300からは、電動車両200に供給し得る電流の上限値に関する情報(矢印AR01)が電動車両200に向けて伝達される。
このとき、交流充電スタンド300からの電力の出力は未だ行われておらず、且つ中継機100に対する電流の供給は一切行われていないのであるから、制御装置160は起動されていない状態となっている。しかしながら、電流の上限値に関する情報は、制御装置160を介することなく、信号伝達経路SGL10及び接地経路GL10を介して電動車両200に伝達されるので、この時点で制御装置160が起動されている必要はない。
ステップS06では、電動車両200から交流充電スタンド300に向けて充電を許可する旨の信号が伝達される。具体的には、制御装置260により、電動車両200の内部にあるスイッチSW21(図2参照)が開状態から閉状態に切り替えられる。スイッチSW21は、信号伝達経路SGL10と接地経路GL10とを接続する信号線の途中において、抵抗R22と直列に並ぶように配置されたスイッチである。
スイッチSW21が閉状態となると、抵抗R23と並列に抵抗R22が接続された状態となる。その結果、信号伝達経路SGL10の最大電位は更に低下して、9Vから6Vへと変化する。交流充電スタンド300は、このような電位の低下を検知して、電動車両200から充電の開始が許可されたと判定する。
図4(B)には、ステップS06が完了した時点における状態が模式的に示されている。交流充電スタンド300からは、電動車両200に供給し得る電流の上限値に関する情報(矢印AR01)が電動車両200に向けて引き続き伝達されている。また、電動車両200からは、充電を許可する信号(矢印AR02)が交流充電スタンド300に向けて伝達されている。これらはいずれも、起動されていない制御装置160を介することなく、信号伝達経路SGL10及び接地経路GL10を介して伝達される。
ステップS06に続くステップS07では、充電の許可を受けた交流充電スタンド300から交流電力の出力が開始される。具体的には、リレーRL31、RL32が、いずれも開状態から閉状態に切り替えられる。その結果、交流電力源340から出力された交流電力が、直流電力伝達経路DCL1、DCL2を介してコンバータ140へと供給され始める。
図4(C)には、ステップS07が完了した時点における状態が模式的に示されている。交流充電スタンド300からの電流の上限値に関する情報は、電動車両200に向けて引き続き直接送信されており、電動車両200からの充電の許可は、交流充電スタンド300に向けて引き続き直接送信されている。
交流充電スタンド300から出力された交流電力(矢印AR21)は、中継機100のコンバータ140に供給されている。ただし、この時点ではコンバータ140は起動されていなので、コンバータ140による電力変換は行われず、電動車両200に対する直流電力の供給も行われない。
図2に示されるように、制御装置160には、一対の電力入力端子165、166が備えられている。本体部101の内部において、電力入力端子165は直流電力伝達経路DCL1に接続されており、電力入力端子166は直流電力伝達経路DCL2に接続されている。
このため、交流充電スタンド300から出力された交流電力は、制御装置160の電力入力端子165、166にも供給される。制御装置160は、かかる交流電力の供給を受けて起動される(ステップS08)。
ステップS08に続くステップS12では、起動された制御装置160が有する5V出力ライン164から、5Vの電圧が出力され始める。かかる電圧は、抵抗R11を介して信号出力端子162から出力された後、信号伝達経路SGL21を介して信号伝達経路SGL20へと出力される。尚、抵抗R11の抵抗値は、抵抗R21の抵抗値と同一である。
このため、信号伝達経路SGL20には、制御装置260の信号出力端子262と、制御装置160の信号出力端子162とから、同一の電圧が出力されている。
その後、ステップS12では、ステップS02において制御装置260によって行われる処理(接続状態となったことの判定)と同一の処理が、制御装置160によって行われる。つまり、5V出力ライン164、抵抗R11、及び抵抗R35等が閉じた回路内に配置された状態となったこと、すなわち接続状態となったことが、信号出力端子162の電位の変化に基づいて制御装置160により判定される。
ステップS12に続くステップS13では、ステップS03において制御装置260によって行われる処理(充電コネクタ320のロック機構がロック状態となっているかどうかの判定)と同一の処理が、制御装置160によって行われる。つまり、スイッチSW32が閉状態となっていること、すなわちロック状態となっていることが、信号出力端子262の電位に基づいて制御装置160により判定される。
ロック機構がロック状態となっていると判定されれば、ステップS14に移行する。ロック機構がロック状態となっていないと判定されれば、ステップS13の判定が繰り返される。つまり、ロック状態となるまで処理が中断される。
ステップS14では、ステップS04において制御装置260によって行われる処理(CPLT信号が正常であるかどうかの判定)と同一の処理が、制御装置160によって行われる。
このとき、リレーRL12は開状態であるから、CPLT信号発信部350から送信されたCPLT信号は、信号入力端子161には入力されない。一方、信号入出力端子167と信号伝達経路SGL10とは繋がった状態となっているので、CPLT信号は信号入出力端子167に入力されている。
制御装置160は、信号入出力端子167に入力されているCPLT信号を監視しながら、CPLT信号のピーク電圧が正常な範囲となっているかどうか、及び、CPLT信号のDutyが正常な範囲となっているかどうかを判定する。
ステップS14においてCPLT信号が正常であると判定された場合には、ステップS16に移行する。CPLT信号が正常でないと判定された場合には、ステップS15に移行して、必要なエラー処理(使用者に対する報知等)がなされる。その後、図3に示される処理は中断され、電動車両200への充電は行われない。尚、ステップS13及びステップS14が実行される順序は逆であってもよい。
ステップS16では、ステップS06において制御装置260によって行われる処理(充電の許可)と同一の処理が、制御装置160によって行われる。具体的には、制御装置160により、本体部101の内部にあるスイッチSW11(図2参照)が開状態から閉状態に切り替えられる。スイッチSW11は、信号伝達経路SGL11と接地経路GL11とを接続する信号線の途中において、抵抗R12と直列に並ぶように配置されたスイッチである。抵抗R12の抵抗値は、抵抗R22の抵抗値と同一である。
また、本体部101の内部では、信号伝達経路SGL10と接地経路GL10とが抵抗R13を介して接続されている。抵抗R13の抵抗値は、抵抗R23の抵抗値と同一である。ステップS16においてスイッチSW21が閉状態となると、抵抗R13と並列に抵抗R12が接続された状態となる。ただし、この時点ではリレーRL12が開状態となっているので、スイッチSW21が開状態となっても、信号伝達経路SGL10を介して伝達されているCPLT信号は何ら影響を受けない。
ステップS16が完了した時点においては、電動車両200のうち抵抗R22、抵抗R23、及びスイッチSW21が含まれる回路部分の状態と、中継機100のうち抵抗R12、抵抗R13、及びスイッチSW11が含まれる回路部分の状態とが、互いに同一になっている。
換言すれば、信号伝達経路SGL10、信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10に繋がる電動車両200の内部回路と、信号伝達経路SGL10、信号伝達経路SGL20、及び接地経路GL10に繋がる中継機100の内部回路とは、交流充電スタンド300側から見れば同一の状態となっている。このため、ステップS16が完了した時点における中継機100の状態は、交流充電スタンド300に対して充電を許可する準備(信号伝達経路SGL10の電位を6Vとするための準備)が完了した状態ということもできる。
ステップS16に続くステップS21では、リレーRL11、RL12、RL13、RL14の状態が、制御装置160によって切り替えられる。具体的には、リレーRL11の状態が閉状態から開状態へと切り替えられて、これとリンクするリレーRL12の状態が開状態から閉状態へと切り替えられる。同時に、リレーRL13の状態が閉状態から開状態へと切り替えられて、これとリンクするリレーRL14の状態が開状態から閉状態へと切り替えられる。
図4(D)には、ステップS21が完了した時点における状態が模式的に示されている。電動車両200と交流充電スタンド300とを直接繋いでいた信号伝達経路SGL10は、リレーRL11によって遮断された状態となっている。一方、交流充電スタンド300のCPLT信号発信部350と、中継機100の制御装置160とは、信号伝達経路SGL10及び信号伝達経路SGL11を介して繋がった状態となっている。
このため、電動車両200に供給し得る電流の上限値に関する情報(矢印AR01)は、交流充電スタンド300から電動車両200には伝達されず、中継機100の制御装置160に伝達されることとなる。
また、ステップS21が完了した以降は、信号伝達経路SGL10における最大電位は、電動車両200によってではなく中継機100によって6Vの状態が維持される。つまり、充電を許可する信号(矢印AR02)は電動車両200からは送信されず、中継機100の制御装置160から送信され交流充電スタンド300へと伝達される。このように、制御装置160から交流充電スタンド300へと伝達される信号は、本来は電動車両200から直接送信されるべき信号を、制御装置160が疑似的に生成して送信している(疑似許可信号)ということもできる。
交流充電スタンド300から出力される交流電力(矢印AR21)は、引き続きコンバータ140及び制御装置160へと供給され続ける。このため、制御装置160が起動された状態も引き続き維持される。
また、電動車両200の制御装置260は、信号出力端子262の電位が5Vとなったことを検知し、これにより、供給口210に対する充電コネクタの接続が解除されたと判定する(実際には、供給口210には充電コネクタ120が接続されたままである)。尚、ステップS21におけるリレーRL11等の切換えは、ステップS06が実行されてから3秒間が経過するよりも早いタイミングにおいて実行される。これは、充電を許可してから3秒間が経過したにも拘らず蓄電池240への充電が開始されないことに伴って、電動車両200の制御装置260により何らかのエラー処理が行われてしまうことを防止するためである。
ステップS21に続くステップS22では、電動車両200に対して直流電力の供給を開始するための所定の処理が実行される。かかる処理は、IEC61851−23又はSAE J1772の規格に準拠した一連の手順であって、充電コネクタ120内のスイッチSW12を制御装置160が切り換えること等によって実行される。所定の手順で処理が実行されると、電動車両200から、充電を許可する旨の信号が制御装置160に送信される。
これに応じて、制御装置160によってコンバータ140が起動される。コンバータ140は、入力端子141、142に入力された交流電力を直流電力に変換し、出力端子143、144から出力する。出力端子143、144から出力された直流電力は、交流電力伝達経路ACL1、ACL2を介して電動車両200に供給され、蓄電池240に充電される。
図4(E)には、ステップS22が完了した時点における状態が模式的に示されている。図4(D)と同様に、図4(E)でも、電動車両200に供給し得る電流の上限値に関する情報(矢印AR01)は、交流充電スタンド300から中継機100の制御装置160へと伝達されている。また、充電を許可する信号(矢印AR02)は、中継機100の制御装置160から送信され交流充電スタンド300へと伝達されている。交流充電スタンド300から出力される交流電力は、引き続きコンバータ140及び制御装置160へと供給され続ける。このため、制御装置160が起動された状態も引き続き維持される。交流充電スタンド300から出力される交流電力(矢印AR21)は、引き続きコンバータ140及び制御装置160へと供給され続ける。
また、制御装置160から電動車両200に向けて、電動車両200に供給し得る電流の上限値に関する情報(矢印AR13)が伝達される。具体的には、交流充電スタンド300から信号入力端子161に入力されているCPLT信号と同一のCPLT信号が、信号入出力端子167から出力され、制御装置260の信号入力端子261へと入力される。
充電を許可する信号(矢印AR14)は電動車両200から送信され、中継機100の制御装置160へと伝達される。ここでいう充電を許可する信号とは、スイッチSW21の切換えによる信号入出力端子167の電位の変化である。
以上のように、本実施形態に係る中継機100では、接続状態となった直後においては、電動車両200と交流充電スタンド300とが、信号伝達経路SGL10及び接地経路GL10を介して直接通信する。当該通信に基づいて、交流充電スタンド300から交流電力の出力が開始される。
中継機100の制御装置160は、それまでは起動されていない状態となっており、交流充電スタンド300から出力される交流電力の供給を受けて起動される。
その後は、制御装置160が交流充電スタンド300と通信することにより、交流充電スタンド300から交流電力が出力されている状態が維持される。また、制御装置160が電動車両200の制御装置260と通信することにより、中継機100から電動車両200に直流電力が供給されている状態が維持される。
このため、中継機100の制御装置160を起動するための電源を別途確保することなく、交流充電スタンド300から電動車両200に電力を供給することが可能となっている。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100:中継機
120:充電コネクタ
130:供給口
140:コンバータ
160:制御装置
SGL10:信号伝達経路
200:電動車両
260:制御装置
300:交流充電スタンド

Claims (3)

  1. 交流充電スタンド(300)からの交流電力を電動車両(200)に供給するために、互いに規格の異なる前記電動車両と前記交流充電スタンドとの間を中継する中継機(100)であって、
    前記交流充電スタンドに接続される第1接続部(130)と、
    前記電動車両に接続される第2接続部(120)と、
    前記交流充電スタンドからの交流電力を直流電力に変換する電力変換部(140)と、
    前記交流充電スタンド及び前記電動車両のそれぞれと通信を行う制御部(160)と、
    前記交流充電スタンドと前記電動車両との間で直接通信が行われるよう、前記交流充電スタンドと前記電動車両とを繋ぐ直接通信経路(SGL10)と、を備え、
    前記直接通信経路を介して前記電動車両から前記交流充電スタンドへと充電許可信号が送信され、これにより前記交流充電スタンドからの交流電力の出力が開始されるまでの間は、前記制御部は起動されていない状態となっており、
    前記制御部は、前記交流充電スタンドからの交流電力の出力が開始された後、当該交流電力の供給を受けて起動されるように構成されていることを特徴とする中継機。
  2. 前記制御部が起動された後においては、
    前記直接通信経路を遮断するための第1処理と、
    前記電動車両から送信される前記充電許可信号と同一の信号である疑似許可信号を、前記制御部から前記交流充電スタンドに向けて送信するための第2処理と、
    前記交流充電スタンドからの交流電力を前記電力変換部によって直流電力に変換し、当該直流電力を前記電動車両に供給するための第3処理と、が、前記制御部によって実行されることを特徴とする、請求項1に記載の中継機。
  3. 前記第1処理は、前記電動車両から前記充電許可信号が送信されて始めてから、所定期間内に実行されることを特徴とする、請求項2に記載の中継機。
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