JP6308084B2 - 積層型冷却器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に冷却水を流すことによって外部の冷却対象を冷却する積層型冷却器に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車には、DC−DCコンバータやインバータといった電力変換装置が搭載されている。電力変換装置の構成としては、スイッチング素子やダイオードのような一部の電子部品が薄板状のパッケージ内に収められてモジュール化されたもの(半導体モジュール)を、複数備えた構成とするのが一般的となっている。
電気自動車等に搭載される電力変換装置は、モーターを駆動させるための電力を調整、制御する装置であるから、取り扱う電力が非常に大きい。このため、その動作には半導体モジュールからの大きな発熱を伴う。電力変換装置を安定して動作させるためには、それぞれの半導体モジュールを冷却して適温に保つ必要がある。
複数の半導体モジュールを冷却するための冷却器として、積層型冷却器が知られている。積層型冷却器は、複数の冷却管が互いに隙間を空けた状態で積層された構成となっており、それぞれの半導体モジュールをこれらの隙間に挟み込んだ状態で冷却するものである。具体的には、内部を冷却水が流れる扁平形状の冷却管と、冷却対象である半導体モジュールとが、一方向に沿って交互に積層された構成となっている。冷却管の内部の流路を流れる冷却水と、半導体モジュールとの間で熱交換が行われることで、半導体モジュールが冷却される。
このような積層型冷却器として、下記特許文献1に示されるものが知られている。この積層型冷却器では、複数の冷却管(チューブ)は、一対の外郭プレート(外部プレート)及び中間プレート(内部プレート)を有している。この冷却管は、その長手方向の両端部において、外郭プレートや中間プレートを互いに対してかしめて固定することによって構成されている。これにより、下記特許文献1の積層型冷却器では、複雑な加工を施すことなく、安価に冷却管を構成することが可能となっている。
特開2005−311046号公報
しかしながら、一般的に、部材を塑性変形させて固定するかしめ部では、その寸法ばらつきが大きなものとなる。そのため、上記特許文献1に記載の積層型冷却器では、組立時の固定に関して課題を残していた。
つまり、積層型冷却器では、その組立時に、複数の冷却管のそれぞれの端部に治具を当接させることで当該冷却管を固定し、積層させる方法が用いられている。この際、治具がかしめ部と当接すると、前述したかしめ部の寸法ばらつきのため、複数の冷却管と治具との間にがたつきが生じ、複数の冷却管を精度よく積層させることができなくなるおそれがあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な構成ながらも、複数の冷却管を精度良く積層させて構成することが可能な積層型冷却器を提供することになる。
上記課題を解決するために、本発明に係る積層型冷却器は、内部に冷却水を流すことによって外部の冷却対象(SM)を冷却する積層型冷却器(10)であって、冷却水を流す流路(FC)が内部に形成され、その長手方向(Y)と直交する方向(X)に冷却対象を挟み込むための隙間(GP)を空けた状態で積層された複数の冷却管(20)と、流路に冷却水を供給する供給管(30)と、流路から排出された冷却水を流す排出管(40)と、を備え、冷却管は、一対の外郭プレート(21,22)を第1かしめ部(211,212,213,214)において互いにかしめることで構成され、一対の外郭プレートの少なくとも一方は、長手方向において、第1かしめ部よりも外方に突出するとともに、組立時に治具(91,92)と当接する当接部(231,232)が形成されている。第1かしめ部は、一対の外郭プレートのうちの一方の外郭プレート(22)が折り曲げられることにより形成された折曲部(22f)を有するとともに、折曲部を一対の外郭プレートのうちの他方の外郭プレート(21)の面に密着させるかしめによって固定されたものである。冷却管は、その内部に流路を区分する中間プレート(23)が設けられている。中間プレートは、一対の外郭プレートの少なくとも一方と第2かしめ部(221,222)においてかしめられている。第1かしめ部及び第2かしめ部はそれぞれ、一対の外郭プレートのうちの一方の外郭プレート(22)を折り曲げて折曲部(22f)を形成するとともに、折曲部を一対の外郭プレートのうちの他方の外郭プレート(21)の面に密着させるかしめによって固定されたものである。当接部は、長手方向において、第2かしめ部よりも外方に突出している。第2かしめ部は、中間プレート(23)が折り曲げられることにより形成された部分を有するとともに、当該部分を一対の外郭プレートのいずれか一方の外郭プレート(21)の面に密着させるかしめによって固定されたものである。第1かしめ部若しくは第2かしめ部は、当接部を挟んで両側部にそれぞれ形成されている
本発明に係る積層型冷却器は、冷却管を構成する一対の外郭プレートの少なくとも一方は、冷却管の長手方向において、第1かしめ部よりも外方に突出する当接部が形成されている。したがって、積層型冷却器の組立時に、複数の冷却管の長手方向の端部に冶具を当接させて当該冷却管を固定する際に、治具が第1かしめ部と当接することがないため、第1かしめ部の寸法ばらつきの影響を受けることない。これにより、複数の冷却管と治具との間にがたつきが生じることを抑制し、複数の冷却管を精度良く積層させて積層型冷却器を構成することが可能となる。
本発明によれば、簡便な構成ながらも、複数の冷却管を精度良く積層させて構成することが可能な積層型冷却器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る積層型冷却器の組立時の状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る積層型冷却器の組立時の状態を示す正面図である。 図2のIII−III断面の断面図である。 図2のIV部の拡大図である。 図4のV−V断面の断面図である。 図6(A)は、本発明の実施形態の第1変形例に係る積層型冷却器を示す模式図であり、図6(B)は、本発明の実施形態の第2変形例に係る積層型冷却器を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1乃至図3を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る積層型冷却器10の概要について説明する。積層型冷却器10は、電気自動車に搭載される電力変換装置の一部をなす機器であって、当該電力変換装置が備える複数の半導体モジュールSMを冷却する冷却器である。冷却対象である半導体モジュールSMは、電力変換装置の電力変換回路を構成する電子部品のうち、スイッチング素子やダイオードのような一部の電子部品が薄板状のパッケージ内に収められてモジュール化されたものである。
尚、図1では、紙面上下方向をX方向としてX軸が設定されている。また、X方向に対して垂直な方向であって、紙面左右方向をY方向としてY軸が設定されている。更に、X方向及びY方向の双方に直交する方向であって、紙面手前側に向かう方向をZ方向としてZ軸を設定されている。以降の図面においても、同様にしてX軸、Y軸、Z軸が設定されている。
図1に示されるように、積層型冷却器10は、複数の冷却管20と、供給管30と、排出管40と、を備えている。
複数の冷却管20は、第1外郭プレート21と第2外郭プレート22とが一対となって構成されている。第1外郭プレート21及び第2外郭プレート22は、いずれも鋼板をプレス加工することで形成された部材である。
第1外郭プレート21は、平板状に形成された平板部21aと、平板部21aの外縁に形成されたフランジ状の外縁部21bと、を有している。さらに、第1外郭プレート21のY方向の両端部の近傍には、平板部21aから−X方向側に突出する円筒状の管状部21c,21dがそれぞれ形成されている。
第2外郭プレート22は、平板状に形成された平板部22aと、平板部22aの外縁に形成されたフランジ状の外縁部22bと、を有している。さらに、第1外郭プレート21のY方向両端部の近傍には、平板部22aからX方向側に突出する円筒状の管状部22c,22dがそれぞれ形成されている。
図3に示されるように、第1外郭プレート21と第2外郭プレート22とは、その平板部21aと平板部22aとを、X方向に互いに間隔を空けて対向するように配置されている。後述するように、この第1外郭プレート21と第2外郭プレート22とは、かしめによってY方向の両端部で互いに対して固定されている。また、第1外郭プレート21の外縁部21bと、第2外郭プレート22の外縁部22bとが、その全周にわたって互いにろう材26によって接合されている。これにより、第1外郭プレート21と第2外郭プレート22との間には流路FCが形成され、冷却管20は、全体として扁平形状の管状体となっている。前述した第1外郭プレート21の管状部21c,21dと、第2外郭プレート22の22c,22dは、いずれも流路FCに連通している。
各冷却管20の第1外郭プレート21と第2外郭プレート22との間には、中間プレート23が設けられている。中間プレート23は、全体として平板状に形成され、その端部において第1外郭プレート21と第2外郭プレート22との間に挟まれるようにして固定されている。中間プレート23は、各冷却管20の内部の流路FCをX方向に区分している。
中間プレート23によってX方向に区分された流路FCのそれぞれには、インナフィン25が配置されている。インナフィン25は波型に屈曲形成された金属板である。インナフィン25により、第1外郭プレート21及び第2外郭プレート22と、流路FCを流れる冷却水との間における熱伝達が促進される。
このようにして構成された複数の冷却管20は、その組立時に、図1に示されるように互いに隙間GPを空けてX方向に沿って直線状に配置される。この複数の冷却管20は、X軸に沿って見た場合に互いに全体が重合するように配置されている。複数の冷却管20は、−X方向側の端部に配置されているものを除き、全て同一の構成となっている。
複数の冷却管20は、いずれも第1外郭プレート21を−X方向側に向けるとともに、第2外郭プレート22をX方向側に向けて配置されている。また、図2に示されるように、各冷却管20は、そのY方向側の端部に形成された当接部231において治具91と当接し、その−Y方向側の端部に形成された当接部232において治具92と当接することで、治具91,92の間に挟まれて固定される。
X方向に隣り合う冷却管20,20は、その管状部21cと管状部22cとが連結されるとともに、管状部21dと管状部22dとが連結される。これにより、複数の冷却管20は、内部の流路FCを連通させた状態で、X方向を積層方向として積層される。
X方向に隣り合う冷却管20,20の間に形成される隙間GPは、積層型冷却器10の組立後に、冷却対象である半導体モジュールSMが挟み込まれる空間となる。図1では、積層型冷却器10の組立後に隙間GPに挟み込まれる半導体モジュールSMを仮想的に破線で示している。
組立後、半導体モジュールSMが挟み込まれた積層型冷却器10では、複数の冷却管20と半導体モジュールSMとが、X方向に交互に並べて積層された状態となる。隙間GPに挟み込まれた半導体モジュールSMは、第1外郭プレート21の平板部21aと、第2外郭プレート22の平板部22aとに当接している。
供給管30は、その内部に流路が形成された筒状体である。供給管30は、最もX方向側に配置された冷却管20の管状部22cと接続され、冷却管20の流路FCに連通する流路を形成している。
排出管40は、その内部に流路が形成された筒状体である。排出管40は、最もX方向側に配置された冷却管20の管状部22dと接続され、冷却管20の流路FCに連通する流路を形成している。
電気自動車に搭載されているラジエータ(不図示)と積層型冷却器10との間では、不凍液等からなる冷却水が循環している。この冷却水は、ラジエータから供給管30の内部を−X方向側に流れて供給され、分流して各冷却管20の流路FCに流入する。冷却水が流路FCを流れる際に、冷却水と半導体モジュールSMとの間で熱交換が行われる。これにより、冷却水の温度が上昇する一方、半導体モジュールSMは冷却されて適温に保たれる。
温度が上昇した冷却水は、排出管40の内部の流路に流入する。当該流路では、各冷却管20の流路FCから流出した冷却水が合流してX方向側に流れ、積層型冷却器10から排出されてラジエータに帰還するように構成されている。
次に、図2、図4及び図5を参照しながら、複数の冷却管20のY方向の両端部の構造と、治具91,92との当接について詳述する。
図2に示されるように、冷却管20のY方向の端部では、第1かしめ部211〜214が形成されることで、第2外郭プレート22が第1外郭プレート21に対して固定されている。
図5に示される第1かしめ部212を例にとって説明する。第1かしめ部212では、第2外郭プレート22の端部を−X方向側に折り曲げるように塑性変形させて折曲部22fを形成するとともに、この折曲部22fを第1外郭プレート21の−X方向側の面に圧接させるかしめによって、第1外郭プレート21と第2外郭プレート22とが互いに対して固定されている。第1外郭プレート21と第2外郭プレート22とは、第1かしめ部211〜214の4か所におけるかしめによって、互いに対して固定されている。
また、図2に示されるように、冷却管20のY方向の両端部では、第2かしめ部221,222が形成されることで、中間プレート23と第1外郭プレート21とが互いに対して固定されている。すなわち、中間プレート23のY方向の両端部が−X方向側に折り曲げるように塑性変形され、第1外郭プレート21の−X方向側の面に圧接させるかしめによって、中間プレート23と第1外郭プレート21とが互いに対して固定されている。中間プレート23と第1外郭プレート21とは、第2かしめ部221,222の2か所におけるかしめによって、互いに対して固定されている。
このように、第2外郭プレート22や中間プレート23をかしめによって第1外郭プレート21に対して固定することで、複雑な加工を施すことなく、安価に各冷却管20を構成することが可能となる。
しかしながら、一般的に、部材を塑性変形させて固定するかしめ部では、その寸法ばらつきが大きい。したがって、積層型冷却器10の組立時に、第1かしめ部211〜214や第2かしめ部221,222に治具91,92を当接させて複数の冷却管20を固定しようとすると、当該寸法バラつきのため、複数の冷却管20と治具91,92との間にがたつきが生じるおそれがある。このため、複数の冷却管20を精度よく積層させることができなくなるおそれがある。
そこで、積層型冷却器10では、各冷却管20のY方向の両端部に、当接部231,232が設けられている。図2に示されるように、冷却管20のY方向側の端部に形成された当接部231、第1かしめ部211,212及び第2かしめ部221は、−Y方向側の端部に形成された当接部232、第1かしめ部213,214及び第2かしめ部222と点対称となるように配置されている。したがって、以下では主に当接部231について説明し、当接部232については適宜説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、当接部231は、冷却管20の第1外郭プレート21及び第2外郭プレート22の端部をY方向側に突出させることで形成されている。この当接部231は、冷却管20の長手方向であるY方向において、第1かしめ部211,212及び第2かしめ部221よりも外方に突出するように形成されている。
図5に示されるように、当接部231は、第1外郭プレート21の端面である治具当接面231aと、第2外郭プレート22の端面である治具当接面231bと、を有している。これら治具当接面231a及び治具当接面231bは、Y方向を法線方向とする略同一平面上にある。
中間プレート23は、第1外郭プレート21と第2外郭プレート22との間に挟まれるように設けられている。Y方向における中間プレート23の端部は、当接部231の治具当接面231a,231bよりも内方に配置されている。また、第1外郭プレート21と第2外郭プレート22との間であって、中間プレート23の端部よりも外方には、当該部位において水密性を確保するためにろう材26が充填されている。
このように構成された冷却管20によれば、積層型冷却器10の組立時に、複数の冷却管20のY方向側の端部を治具91に当接させて当該冷却管20固定する際に、当接部231の治具当接面231a及び治具当接面231bが治具91と当接する。すなわち、治具91は、第1かしめ部211,212や第2かしめ部221と当接することがない。したがって、この当接は、第1かしめ部211,212や第2かしめ部221の寸法ばらつきの影響を受けることがない。これにより、複数の冷却管20と治具91との間にがたつきが生じることを抑制し、複数の冷却管20を精度よく積層させて積層型冷却器10を構成することが可能となる。
また、第1かしめ部211は当接部231よりもZ方向側に形成され、第1かしめ部212及び第2かしめ部221は当接部231よりも−Z方向側に形成されている。すなわち、第1外郭プレート21と、第2外郭プレート22若しくは中間プレート23とをかしめる部位が、当接部231を挟んで両側部にそれぞれ形成されている。したがって、当接部231の一側部に第1かしめ部211,212の双方を形成した場合に比べて、より互いに離間した部位で第1外郭プレート21と第2外郭プレート22とをかしめることになるため、互いに対してより強固に固定することが可能となる。さらに、当接部231の一側部に第1かしめ部211,212及び第2かしめ部221を全て形成した場合に比べて、冷却管20の外形が、当接部231から一側方に極端に大きくなることを抑制することができる。
また、冷却管20のY方向側の端部に形成された第2かしめ部221は、当接部231よりも−Z方向側に形成され、−Y方向側の端部に形成された第2かしめ部222は、当接部232よりもZ方向側に形成されている。すなわち、冷却管20のY方向の両端部に形成された第2かしめ部221と第2かしめ部222とは、当接部231,232を挟んで互いに反対側に形成されている。これにより、当接部231,232よりもY方向側又は−Y方向側の一側方に第2かしめ部221,222の双方を形成した場合に比べて、より互いに離間した部位で第1外郭プレート21と中間プレート23とをかしめることになるため、互いに対してより強固に固定することが可能となる。
さらに、前述したように、冷却管20は、Y方向側端部に形成された当接部231、第1かしめ部211,212及び第2かしめ部221が、−Y方向側端部に形成された当接部232、第1かしめ部213,214及び第2かしめ部222と点対称となるように形成されている。このため、積層型冷却器10の組立時に、複数の冷却管20をX方向に沿って直線状に配置する際に、その向きを揃える作業を軽減することが可能となる。
次に、図6を参照しながら、本発明の実施形態に係る積層型冷却器10の冷却管20の第1変形例である冷却管20Aと、同じく第2変形例である冷却管20Bについて説明する。この冷却管20A,20Bは、いずれも、冷却管20同様にX方向を積層として積層させて用いられるものである。以下では、冷却管20A,20Bの特徴的な部分について説明し、冷却管20と共通する部分については適宜説明を省略する。
第1変形例に係る冷却管20Aは、図6(A)に示されるように、そのY方向側の端部が略円弧状に形成されている。すなわち、冷却管20Aの中央部231Aが、Y方向側に突出するように形成されている。この冷却管20Aも、冷却管20と同様に、一対の外郭プレートを、その端部を塑性変形させたかしめ部211A,212Aによって互いにかしめることで構成されたものである。
かしめ部211A,212Aは、いずれも、Y方向側に突出した中央部231Aよりも内方に配置されている。すなわち、かしめ部211A,212Aは、中央部231Aの端部と接しZ方向に沿って延びる直線VAよりも−Y方向側に配置されている。
これにより、積層型冷却器10の組立時に、冷却管20AのY方向側の端部を治具91(図6では不図示)に当接させる際に、冷却管20Aは中央部231Aにおいて治具91と当接する。冷却管20Aは、かしめ部211A,212Aにおいて治具91と当接することがない。
また、かしめ部211Aは、冷却管20AのZ方向端部と接しY方向に沿う直線UAよりも−Z方向側に配置されている。さらに、かしめ部212Aは、冷却管20Aの−Z方向端部と接しY方向に沿う直線LAよりもZ方向側に配置されている。
これにより、積層型冷却器10の組立時に、冷却管20AのZ方向の両端部を治具と当接させ、冷却管20AをZ方向に挟んで固定する場合においても、当該治具はかしめ部211A,212Aと当接することがない。
したがって、治具によって、Y方向及びZ方向の双方に挟むことで冷却管20Aを固定する場合にも、かしめ部211A,212Aの寸法ばらつきの影響を受けることがない。これにより、複数の冷却管20Aと治具との間にがたつきが生じることを抑制し、複数の冷却管20Aを精度良く積層させて積層型冷却器10を構成することが可能となる。
また、図6(B)に示される第2変形例に係る冷却管20Bのように、Y方向側に突出する中央部231Bの外形を、直線的に構成してもよい。この冷却管20Bも、冷却管20と同様に、一対の外郭プレートを、その端部を塑性変形させたかしめ部211B,212Bによって互いにかしめることで構成されたものである。
かしめ部211B,212Bは、いずれも、Y方向側に突出した中央部231Bよりも内方に配置されている。すなわち、かしめ部211B,212Bは、中央部231Bの端部と接しZ方向に沿って延びる直線VBよりも−Y方向側に配置されている。
また、かしめ部211Bは、冷却管20BのZ方向の端部と接しY方向に沿う直線UBよりも−Z方向側に配置されている。さらに、かしめ部212Bは、冷却管20Bの−Z方向端部と接しY方向に沿う直線LBよりもZ方向側に配置されている。
したがって、治具によって、Y方向及びZ方向の双方に挟むことで冷却管20Bを固定する場合にも、かしめ部211B,212Bの寸法ばらつきの影響を受けることがない。さらに、中央部231BのY方向側の端部は、広い範囲にわたって直線的に形成されているため、治具と当接する面も大きくなる。これにより、複数の冷却管20Bと治具との間にがたつきが生じることを抑制し、複数の冷却管20Bを精度よく積層させて積層型冷却器10を構成することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 :積層型冷却器
20 :冷却管
21 :第1外郭プレート
22 :第2外郭プレート
23 :中間プレート
30 :供給管
40 :排出管
211,212,213,214:第1かしめ部
221,222:第2かしめ部
231,232:当接部
FC :流路
GP :隙間
SM :半導体モジュール(冷却対象)

Claims (5)

  1. 内部に冷却水を流すことによって外部の冷却対象(SM)を冷却する積層型冷却器(10)であって、
    冷却水を流す流路(FC)が内部に形成され、その長手方向(Y)と直交する方向(X)に冷却対象を挟み込むための隙間(GP)を空けた状態で積層された複数の冷却管(20)と、
    前記流路に冷却水を供給する供給管(30)と、
    前記流路から排出された冷却水を流す排出管(40)と、を備え、
    前記冷却管は、一対の外郭プレート(21,22)を第1かしめ部(211,212,213,214)において互いにかしめることで構成され、
    前記一対の外郭プレートの少なくとも一方は、前記長手方向において、前記第1かしめ部よりも外方に突出するとともに、組立時に治具(91,92)と当接する当接部(231,232)が形成されており、
    前記第1かしめ部は、前記一対の外郭プレートのうちの一方の外郭プレート(22)が折り曲げられることにより形成された折曲部(22f)を有するとともに、前記折曲部を前記一対の外郭プレートのうちの他方の外郭プレート(21)の面に密着させるかしめによって固定されたものであり、
    前記冷却管は、その内部に前記流路を区分する中間プレート(23)が設けられ、
    前記中間プレートは、前記一対の外郭プレートのいずれか一方の外郭プレート(21)と第2かしめ部(221,222)においてかしめられることで構成され、
    前記第2かしめ部は、前記中間プレート(23)が折り曲げられることにより形成された部分を有するとともに、当該部分を前記一対の外郭プレートのいずれか一方の外郭プレート(21)の面に密着させるかしめによって固定されたものであり、
    前記当接部は、前記長手方向において、前記第2かしめ部よりも外方に突出しており、
    前記第1かしめ部若しくは前記第2かしめ部は、前記当接部を挟んで両側部にそれぞれ形成されていることを特徴とする積層型冷却器。
  2. 前記当接部は、前記複数の冷却管が積層された方向と前記長手方向との双方に直交する方向(Z)において、前記第1かしめ部及び前記第2かしめ部よりも外方に突出していることを特徴とする請求項に記載の積層型冷却器。
  3. 前記第2かしめ部は、前記冷却管の前記長手方向の両端部にそれぞれ形成され、
    一端部に形成された前記第2かしめ部と、他端部に形成された前記第2かしめ部とは、前記当接部を挟んで互いに反対側に形成されていることを特徴とする請求項に記載の積層型冷却器。
  4. 前記一対の外郭プレートは、いずれも前記当接部が形成され、
    それぞれの前記当接部の外側面のうち、治具と当接する治具当接面(231a,231b)は、略同一平面上にあることを特徴とする請求項に記載の積層型冷却器。
  5. 前記中間プレートは、その端部が前記一対の外郭プレートの前記当接部の間に挟まれるように設けられ、
    前記長手方向における前記中間プレートの端部は、前記治具当接面よりも内方に配置されていることを特徴とする請求項に記載の積層型冷却器。
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