JP6307622B2 - 電子線装置および電子線装置用ガス供給装置 - Google Patents

電子線装置および電子線装置用ガス供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子線を用いて試料の観察を行う電子顕微鏡に関し、特に、試料室内部に試料と雰囲気ガスの反応場をつくり、ガス雰囲気中での反応プロセスの高分解能観察を行うシステムを備えた電子顕微鏡に関するものである。
電子顕微鏡を用いた試料の評価を行う手法として、試料が利用される実際の環境に近づけるために、反応ガス雰囲気中における変化の様子を観察する、「その場観察」と呼ばれるが注目されている。特に、エネルギー変換効率の高い燃料電池や蓄エネルギー効率の高い二次電池およびキャパシタなどの次世代エネルギー材料には、化学的に合成された複合ナノ材料が多く使われており、それらの材料の特性評価や開発研究において、実環境に近い条件下での材料の構造や変化をリアルタイムで直接観察できる電子顕微鏡を用いたその場観察技術の役割は極めて重要であることから、近年そのニーズは増大している。
このような観察に用いられる環境制御型の電子顕微鏡の多くは、種々のガスを導入するために、別室のガスボンベ収納庫から配管を試料室に導入する設備を採用している。
電子顕微鏡へのガス導入に関する技術として、特許文献1では、電子顕微鏡の試料ホルダに複数のボンベからのガス導入管を配置する構成について説明している。また、特許文献2では、試料に反応性のガスを供給する手法として、複数のガスボンベからのガスを、流量制御器を介してノズルから試料の表面に吹き付けるガス供給系を示している。
特許文献3では、イオン源に供給するプロセスガスのガス源として、接地部に設けられたガス供給装置であるガス源キャビネット内にガスボトルを配置することで、ガス源の容量を増加させて交換頻度を減らすことについて説明している。
特許文献4では、隔膜で閉じられた微小な空間にガスを充てんすることでガス環境を形成し、試料を配置することについて示している。
特開2009-283477号公報 特開平8-329876号公報 特開2006-286298号公報 特開2009-259760号公報
しかしながら、上記文献に記載された構成においては、ガスの保管や交換等の際に大量の高圧ガスを取り扱う必要があるため、ガス漏れによってオペレータに被害を及ぼす危険性があった。また、TEM(Transmission Electron Microscope)を用いたその場観察において、特許文献1のように細長いガス供給管を使用する場合や、特許文献4のように試料ホルダ内の小さな空間にガス環境を形成する場合など、配管内や試料が配置される空間に残留するガスをいったん排気し、反応に使用するガスを新たに充てんし、置換するまでに多くの時間を要してしまっていた。
上記課題に鑑み、本発明は、電子顕微鏡における試料のその場観察において、従来よりも安全に、かつ、より効率的にガスの取り扱い操作を行うことが可能な装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための一態様として、本発明では、試料を保持する試料ホルダと、当該試料が保持された試料ホルダを格納する真空の試料室と、当該保持された試料に電子線を照射する電子源と、当該電子線の照射によって前記試料から得られる信号を検出する検出器と、を有する鏡体と、前記鏡体内にガスを導入するガス供給部と、を備え、
前記ガス供給部は、小型のガス容器を収納するガス収容器納部と、当該ガス容器収納部に収納されたガス容器内のガスを、前記真空の試料室内に保持された試料を少なくとも含む領域に導入するガス導入ノズルと、を有し、前記ガス容器収納部は、前記鏡体の外であって、かつ前記試料が保持された位置の近傍に配置されることを特徴とする装置を提供する。
上記一態様によれば、電子顕微鏡における試料のその場観察において、従来よりも安全に、かつ、より効率的にガスの取り扱い操作を行うことが可能な装置を提供することができる。
[図1]第1の実施の形態に係る電子顕微鏡の基本構成を示す図。
[図2]第2の実施の形態に係る電子顕微鏡の基本構成を示す図。
[図3]第3の実施の形態に係る電子顕微鏡用ガス供給装置の基本構成を示す図。
[図4]第4の実施の形態に係る電子顕微鏡用ガス供給装置の基本構成を示す図。
[図5]第5の実施の形態に係る電子顕微鏡の配置例を示す図。
[図6]第6の実施の形態に係る電子顕微鏡用のガス供給装置の前面の構成を示す図。
[図7]第6の実施の形態に係る電子顕微鏡用ガス供給装置の側面の構成を示す図。
[図8]第7の実施の形態に係る電子顕微鏡用の配置例を示す図。
[図9]第8の実施の形態に係るガス容器収納部を備えた試料ホルダの基本構成を示す図。
[図10]第9の実施の形態に係る全体制御部10の動作を説明するフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、全体を通して、各図における同一の各構成部分には同一の符号を付して説明を省略することがある。
第1の実施の形態
第1の実施の形態では、複数のガス容器が格納される格納部を有するガス供給装置を備えた電子顕微鏡の構成の例を説明する。
≪装置構成≫
図1は、本実施の形態に係る電子顕微鏡の一態様であるTEMの基本構成を示す図である。
TEM本体1は、主として、電子銃2、コンデンサーレンズ3、対物レンズ4、および投射レンズ5により構成される。
試料13は、試料ホルダ6に搭載されており、TEM本体1の側面に設けられた試料ステージ27を介して内部に導入され、コンデンサーレンズ3と、対物レンズ4との間に配置される。
試料13の移動及び傾斜は、試料ステージ27に接続された試料微動駆動部28における試料移動部28a、試料傾斜部28bによって、全体制御部10からの指令に基づいて制御される。
投射レンズ5の下方には、蛍光板7が配置され、蛍光板7の下には、カメラ8が装着されている。カメラ8は、カメラ制御部9を介して、全体制御部10からの指令に基づいて制御される。カメラ制御部9は、カメラ8によって撮像され、取り込まれた画像を表示する画像表示部9aと、得られた画像を記憶したり、種々の処理を施す画像処理部9bを備える。
電子銃2より放出された電子線31は、コンデンサーレンズ3により収束され、試料13に照射される。試料13を透過した電子線31は対物レンズ4により結像され、その像は投射レンズ5により拡大されて、蛍光板7上に投影される。蛍光板7を光軸上から外すように移動すると、像はカメラ8に投影され、画像表示部9aに透過像が表示され、画像処理部9bに記憶され、種々の処理が施される。
全体制御部10は、試料微動駆動部28、カメラ制御部9、加熱機構30に接続され、装置全体を制御するための制御信号を送受信する。試料微動駆動部28は、試料13を移動する試料移動部28aと、試料13を傾斜する試料傾斜部28bから構成される。図1に示す制御系の構成は一例に過ぎず、制御ユニットや通信用の配線等の変形例は、本実施の形態で意図する機能を満たす限り、本実施の形態の電子顕微鏡の範疇に含まれる。例えば、図1において全体制御部10は各々の構成部に接続されて装置全体を制御するものとしたが、構成部ごとにそれぞれ独立した制御部を備えるように構成することもできる。また、全体制御部10は、図示しない入力部を介してオペレータが入力した情報に基づいて観察条件の設定や各構成部への指令を行うことができる。
試料室12には、試料ホルダ6にセットされた試料13にガスを吹き付けられるように、ガスノズル14の先端部が挿入されている。ここで、試料室12は、図中点線にて示される、コンデンサーレンズ3より下部であって、かつ、投射レンズ5よりも上部の空間のことをいう。ガスノズル14はガス導入バルブ15を介してガス供給装置11に接続されている。ガス供給装置11はガス容器収納部11aとガス供給装置制御部11bとから構成される。ガス容器収納部11aには単数または複数個の小型ガス容器16a、16b、16c、例えばプッシュ缶が収納されており、各小型ガス容器16a、16b、16cのガス排出口40から減圧弁17a、17b、17cを介してガス配管18がガス容器収納部11a外の圧力コントロールバルブ19a、19b、19cに配管されている。各圧力コントロールバルブ19a、19b、19cは流量計20a、20b、20cを介してガスノズル14へ接続されているガス導入バルブ15に合流する。各圧力コントロールバルブ19および流量計20は、ガス供給装置制御部11bに接続され、ガス供給装置制御部11bは全体制御部10に接続されている。
ガス容器収納部11a内にはガス漏れ検知器21を装着する。また、ガス容器収納部11a内の換気のため、リーク孔22と、排気孔23を設け、排気孔23には真空ポンプ24が接続され、ポンプの排気口25には、室外に通じるダクト26が設置されている。ガス容器収納部11a内の換気は、真空ポンプ24によって排気孔23から真空引きされることにより、リーク孔22からは外部の新鮮な空気が入ってくることで行われる。
ここで、ガス供給装置11は試料室12の近傍の場所に設置されることが望ましい。こうすることで、小型ガス容器16a、16b、16cの各々のガス排出口40からガスノズル14までを接続する配管18の距離を短くすることができるので、試料室12内の試料13が配置される空間内の残留ガスの排気、及び反応に使用するガスの充てん、置換をより短時間で効率良く行うことができる。時間短縮の観点からは、より好適には、この配管18の長さは50cm以下が望ましい。また、配管18の材質に関してはSUS(ステンレス)などの耐食性の高いものを使用することが望ましい。
また、本構成のように、ガスノズル14を介して試料室12内の試料13の近傍の空間39(図中、円内で示す。以下同じ。)にガスを供給する場合、取り扱いに要するガスの量は少量であり、急激なガス漏れ防止のためにも、小型ガス容器16a、16b、16cの各々のガス排出口から試料13の反応場のガスノズル14までの配管18の径、長さは同じであることが望ましい。こうすることで、混合ガスを導入したい場合に、各体積が一定であれば各ガスの混合比は圧力の比と等しいので、圧力の比を調整することによって容易に混合ガスの調整をすることが可能となる。よって、残留ガスの排気、及び反応に使用するガスの供給をムラなく、より効率的に実行することができる。ここで、試料13の近傍の空間39は、好ましくは試料13の配置場所を中心とした直径3mm以内の球形状の領域をいう。
また、ガス容器収納部11aの小型ガス容器16の排出口40の径と、ガスノズル14の径配とは略同一であることが、より効率的なガスの排気、供給にとって望ましい。
試料室12には、試料13の近傍の空間39内の真空度を測定する真空計29が取り付けられている。真空計29はガス供給制御部11bと接続されており、真空計29の測定結果に応じてガスの供給量を制御することができる。
また、上述の説明では、ガスノズル14からのガスを試料13の近傍の空間39に供給する例について説明したが、ガスを供給する領域は、この他にも、例えば試料室12全体、あるいは、図示しない隔膜(例えば、電子線を通過させるが、外気は通過させない材質により構成される)によって試料13を密封した場合には、隔膜で仕切られた微小な領域内に供給することもできる。
試料ホルダ6は加熱機構30を有している。加熱機構30は、加熱電源30aを介して加熱電源制御部30bと接続されている。加熱電源制御部30bは全体制御部10と接続され、全体制御部10からの指令に基づいて、所望の条件となる加熱温度に合わせて試料ホルダ6に搭載された試料13を加熱するために、ヒータ32に加熱電流を流すように加熱電源30aを制御し、試料13の温度を調整する。
ガス供給装置11では、ガス供給制御部11bから、所望のガス環境となるように、対応する小型ガス容器16a、16b、16cのそれぞれに接続された電磁バルブ19a、19b、19cおよび流量計20を調整してガスを導入する。このときの圧力は試料室12に設けた真空計29の出力により確認され、上述の通りこの測定結果に応じてガス供給制御部11bによりガスの供給量が制御される。
加熱電源制御部30bとガス供給装置制御部11b、および画像処理部9に接続された全体制御部10の指令により、連動して加熱、ガス導入、反応プロセス下での画像表示および記録が行える。上述の通り、ガス供給装置11に接続された真空ポンプ24によって排気孔23を通して排気されることで、リーク孔22からガス容器収納部11aの内部には常に新鮮な空気が供給され、ガス漏れが生じた場合でも、漏れたガスは排気孔23より速やかに外気7へ排気されるようになっている。
なお、上述の構成では3つの小型ガス容器16a、16b、16cを採用した例について説明したが、小型ガス容器16の数は必ずしも、これに限られるものではなく、また、単数であっても良い。
第2の実施の形態
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に係る電子顕微鏡において、ガスノズル14を試料ホルダ6の内部に配置した構成の例を説明する。
図2は、本実施の形態に係る電子顕微鏡の一態様であるTEMの基本構成を示す図である。
本図において、ガス供給装置11のガス容器収納部11a内部、およびその周辺の構成(小型ガス容器16、減圧弁17、圧力コントロールバルブ19、流量計20、ガス検知器21)は第1の実施の形態にて上述した図1の構成と同様であるため、図示および説明を省略している。
第1の実施の形態では、ガスノズル14及びガス供給装置11と、試料加熱ホルダ6とは個別に設けられていたが、図2に示すように、ガスノズル14を試料加熱ホルダ6の内部に設けることもできる。この際、ガスノズル14とガス容器収納部11a内の小型ガス容器16の排出口とを接続する配管18は、ガスノズル14と試料ホルダ6との連結部33の近傍までは、可能な限りSUSを用いた構造とし、連結部33は変形可能な樹脂状チューブで構成することが望ましい。こうすることで、試料ホルダ6に伝達される外部からの振動を防ぎ、試料13の反応プロセスの過程を高分解能で観察・記録することが可能である。
第3の実施の形態
第3の実施の形態では、ガス供給装置の構成について、図3を用いてより詳細に説明する。
図3は、本実施の形態に係る電子顕微鏡用のガス供給装置11の基本構成を示す図である。ガス容器収納部11a内には単数または複数個の小型ガス容器16、例えばプッシュ缶が収納されており、各小型ガス容器缶16のガス排出口40から減圧弁17を介して配管18が設けられ、ガス容器収納部11a外の圧力コントロールバルブ19に接続されている。各圧力コントロールバルブ19は、各種のガスの流量を調整可能なニードルバルブつきの流量計20を介して、ガスノズル14に接続されているガス導入バルブ15に合流する。各小型ガス容器16は元となる容器(ガスボンベなど)から1MPa以下の低圧でガスが充填されている。各圧力コントロールバルブ19は各種のガスの流量を調整可能なニードルバルブつきの流量計20は、ガス供給装置制御部11bに接続され、ガス導入管14からガス導入バルブ15を介して試料室12にガスを導入し、ガス雰囲気の環境を試料13の近傍の空間39に形成する。
第4の実施の形態
第4の実施の形態では、第3の実施の形態に係るガス供給装置において、各小型ガス容器16から試料13が配置され、反応が行われる空間までの配管18の距離を略同一とした構成について、図4を用いてより詳細に説明する。
図4は、本実施の形態に係る電子顕微鏡用のガス供給装置11の基本構成を示す。各小型ガス容器16から試料13が配置され、反応が行われる空間である反応場までの配管18の距離を略同一とし、配管18の直径を略同一とする。
このようにすることで、混合ガスを導入したい場合に、各体積が一定であれば各ガスの混合比は圧力の比と等しいので、圧力の比を調整することによって容易に混合ガスの調整をすることが可能となる。
第5の実施の形態
第5の実施の形態では、電子顕微鏡の鏡体及びガス供給装置を操作卓上に配置する一態様について説明する。
図5は、本実施の形態に係る電子顕微鏡の配置の基本構成を示す。本図に示すように、小型ガス容器16を備えるガス容器収納部11aを有するガス供給装置11は、卓上に設置することができるので、TEM本体1と共に操作卓上に配置することにより、小型ガス容器16から試料13へのガスの導入距離を短くすることができ、配管18内部の排気や、反応場の条件の設定、及びガスの充てん、置換を短時間で効率よく行うことが可能となる。
第6の実施の形態
第6の実施の形態では、電子顕微鏡用のガス供給装置11の開閉機構について説明する。
図6は、本実施の形態に係る電子顕微鏡用のガス供給装置11の前面を示す図である。
本図に示すように、ガス供給装置11はガス容器収納部11aを備え、開閉扉34によって小型ガス容器16の出し入れが可能である。開閉扉34は留め具35により、固定できる。開閉扉34は一部透明板34aにより形成される窓部を有し、小型ガス容器16の収納の有無を外部からも確認できるようになっている。圧力コントロールバルブ19や流量計20は収納部11aの外に装着されており、外部から手動で操作可能である。また、圧力コントロールバルブ19および流量計20のニードルバルブを手動ではなく、ガス供給装置制御部11bより自動的にコントロールするようにしても良い。
図7は、本実施の形態に係る電子顕微鏡用のガス供給装置11の側面を示す図である。
本図に示すように、小型ガス容器16は、配管18に合わせてガス排出口16aが接続しやすいように斜めに取り付けられる。斜めに取り付ける際に角度が一定となるように、小型ガス容器16用のガス容器固定部36を備える。ガス容器固定部36の先端には、小型ガス容器16の先端部のガス排出口の取り付け部分に設けられたネジ部に合わせたネジ固定部37が設けられ、小型ガス容器16を、ガス容器固定部36に沿って斜めに、かつ所定の方向(例えば、時計方向など)に回しながらねじ込むことにより固定され、ガス排出口と配管18とが接続される。ネジ固定部37は、小型ガス容器16と配管18との接続部からガス容器収納部11aの内部にガスが漏れないように、小型ガス容器16のガス排出口と接続される部分には耐食性Oリング37aを有している。ガス排出口1から漏れ出たガスは、一度減圧弁17で減圧され、圧力コントロールバルブ19を開けることにより、流量計20を通過し、ニードルバルブ(不図示)によって流量を調整され、ガス導入バルブ15を介して試料室12に取り付けられたガス導入ノズル14から試料13が配置された空間にガスを放出する。最終的な圧力は、流量計20の流量を調整するニードルバルブ(不図示)と、ガス導入バルブ15で調整され、試料室12に設けられた真空計29でモニターされる。
第7の実施の形態
第7の実施の形態では、電子顕微鏡用のガス供給装置を天井から吊るして配置する一態様について説明する。
図8は、本実施の形態に係る電子顕微鏡の配置の基本構成を示す。
第5の実施の形態では、ガス供給装置11をTEM本体1と共に操作卓上に配置する例について説明した。本実施の形態では、本図に示すようにガス供給装置11を、吊るし部材38を介して天井から吊るすように構成した。こうすることで、図5に示した卓上型の構成よりも、よりTEM本体1の試料室12内の試料13が配置される空間との距離を近づけることができる。また、図示していないが、天井から吊るす代わりに、TEM本体1の背面にアーム状の部材を取り付けて、アームの先端部にガス供給装置11を設置する構造とすることもできる。
第8の実施の形態
第8の実施の形態では、電子顕微鏡用のガス容器収納部を備えた試料ホルダ6の例について説明する。
図9は、本実施の形態に係る電子顕微鏡用のガス容器収納部を備えた試料ホルダ6の基本構成を示す図である。
試料13の反応条件によっては、短時間で、少量のガスしか使用しない場合がある。そのような場合には、本図に示すように、試料ホルダ6の試料13が搭載される端部とは反対側の端部であるグリップ部分に、小型ガス容器16を配置するようにすることもできる。ここで、例えばグリップ部の端部にねじ込み式で取り外し可能なふた6aを設け、ふた6aの内側に形成されたばね6bによって小型ガス容器16を支持するように構成することで、試料ホルダ6の内部においてガス導入ノズル14が小型ガス容器16と配管18を介さずに接続されるので、配管18からのガス漏れを防止することができる。
第9の実施の形態
第9の実施の形態では、電子顕微鏡本体、加熱機構30およびガス供給装置11を制御する全体制御部10の動作の一態様について説明する。
図10は、本実施の形態に係る全体制御部10の動作の一態様を説明するフローチャートである。
全体制御部10では、まず、試料13の反応開始前の観察視野を観察、記録する(ステップ1001)。次に、オペレータが入力部を介して入力した情報に基づいて、試料環境条件(反応条件)を設定する(ステップ1002)。例えば、真空中で試料13の加熱を行う場合には、設定した条件に基づいて、試料13を加熱するように、加熱電源制御部30bに指令を送る。また、加熱反応中の試料13を撮像し、記憶するように、画像処理部9に指令を送る。
加熱反応ののち、ガスA(例えば、酸化ガス)を導入しガスA雰囲気を形成する場合には、全体制御部10はガス供給制御部11bに所望のガス圧力となるように指令を出し、ガス供給制御部11bは、送られた指令に基づいて小型ガス容器16内のガスAを供給し、圧力の制御を行う。所望のガス圧に達したら、ガス導入バルブ15を開け、ガスAの試料13への導入及び画像処理部9によるで撮像、記憶を行う(ステップ1005)。反応が進行し、所定の時間が経過したら、全体制御部10はガス供給制御部11bにガス導入バルブ15を閉じるように指示し、ガスAの導入を停止する(ステップ1006)。
次に、別のガスC(例えば還元ガス)を導入し異なる反応が見たい場合は、まずは、パージ用のガスB(不活性ガス)を導入し、配管などに残留するガスAを全て置換する(ステップ1007)。一定時間(例えば5分間)ガスBの導入が終了したら、置換が完了されたと判断しガスBの導入を停止し(ステップ1008)、新たに導入するガスCに対しもステップ1004〜1008のの動作を繰り返す。これにより、従来よりもより短時間で、かつ安全に試料の酸化プロセス、還元プロセスを観察記録することが可能となる。
上述した実施の形態によれば、電子顕微鏡の試料室12内にガス雰囲気を短時間で形成し、高温反応プロセスのその場観察を実行することができ、かつ、異なるガス雰囲気への置換も短時間で行うことができる。
また、ガス導入ノズル14を介してガスを試料13が配置される空間へ供給しているため、観察に使用するガスは少量で、貯蔵ガスの容量も小さくすることができ、長時間大量のガスを保存する危険性を低減して安全性の向上に寄与する。
1・・・TEM本体
2・・・電子銃
3・・・コンデンサーレンズ
4・・・対物レンズ
5・・・投射レンズ
6・・・試料ホルダ
6a・・・ふた
6b・・・バネ
7・・・蛍光板
8・・・カメラ
9・・・カメラ制御部
9a・・・画像表示部
9b・・・画像処理部
10・・・全体制御部
11・・・ガス供給装置
11a・・・ガス容器収納部
11b・・・ガス供給装置制御部
12・・・試料室
13・・・試料
14・・・ガスノズル
15・・・ガス導入バルブ
16(a、b、c)・・・小型ガス容器
17(a、b、c)・・・減圧弁
18・・・配管
19(a、b、c)・・・圧力コントロールバルブ
20(a、b、c)・・・流量計
21・・・ガス検知器
22・・・リーク孔
23・・・排気孔
24・・・真空排気ポンプ
25・・・ガス排出口
26・・・ダクト
27・・・試料ステージ
28・・・試料微動駆動部
28a・・・試料移動部
28b・・・試料傾斜部
29・・・真空計
30・・・加熱機構
30a・・・加熱電源
30b・・・加熱電源制御部
31・・・電子線
32・・・加熱ヒータ
33・・・配管接続部
34・・・開閉扉
34・・・透明板
35・・・開閉扉留め具
36・・・ガス容器固定部
37・・・ネジ固定部
37a・・・Oリング
38・・・吊るし構造
39・・・試料の近傍の空間
40・・・ガス容器排出口

Claims (3)

  1. 試料を保持する試料ホルダと、
    当該試料が保持された試料ホルダを格納する真空の試料室と、
    当該保持された試料に電子線を照射する電子源と、
    当該電子線の照射によって前記試料から得られる信号を検出する検出器と、を有する鏡体と、
    前記鏡体内にガスを導入するガス供給部と、を備え、
    当該検出された信号に基づいて画像信号を出力する電子顕微鏡において、
    前記ガス供給部は、
    小型のガス容器を収納するガス容器納部と、
    当該ガス容器収納部に収納されたガス容器内のガスを、前記真空の試料室内に保持された試料を少なくとも含む領域に導入するガス導入ノズルと、を有し、
    前記ガス容器収納部は、前記試料ホルダ内に配置されることを特徴とする電子顕微鏡。
  2. 請求項1に記載された電子顕微鏡であって、
    前記ガス容器収納部は、前記鏡体の外であって、かつ前記試料が保持された位置の近傍に配置されることを特徴とする電子顕微鏡。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された電子顕微鏡であって、
    前記ガス導入ノズルは、前記試料ホルダ内に配置されることを特徴とする電子顕微鏡。
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