JP6307559B2 - 床用目地装置 - Google Patents

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Description

本発明は目地部を塞ぐ床用目地装置に関する。
従来、躯体間の床部分の目地部を塞ぐ床用目地装置としては、「目地部を介して設けられた左右の床躯体の目地部側の床躯体に所定間隔で両端部が取付けられた複数個の伸縮できる目地カバー支持機構と、この複数個の目地カバー支持機構に支持された状態で取付けられた、少なくとも2個以上の先端部が重なり合う目地カバーを用いた目地カバー装置とからなる床用目地装置において、前記複数個の目地カバー支持機構を前記一方の目地部側床躯体に先端部が上下左右方向に回動できるように後端部が所定間隔で取付けられ、かつ前記目地部の幅寸法の半分以下の寸法の一方の支持アーム本体、この一方の支持アーム本体の内側面の上部寄りの部位に水平方向に形成された係止レール、この係止レールの下部位置に水平方向に形成されたガイドレール、前記一方の支持アーム本体の内側面の先端部の下部寄りの部位に取付けられた支持ローラとからなる複数個の一方の支持アームと、前記他方の目地部側床躯体に先端部が上下左右方向に回動できるように後端部が所定間隔で取付けられ、かつ前記目地部の幅寸法の半分以下の寸法の他方の支持アーム本体、この他方の支持アーム本体の内側面の上部寄りの部位に水平方向に形成された係止レール、この係止レールの下部位置に水平方向に形成されたガイドレール、前記他方の支持アーム本体の内側面の先端部の下部寄りの部位に取付けられた支持ローラとからなる複数個の他方の支持アームと、前記一方の支持アームおよび他方の支持アームの係止レールとそれぞれ係合する係合片および、前記一方の支持アームおよび他方の支持アームの下端部とそれぞれ係合する係合部を有し、かつ前記目地部の幅寸法の半分以下の寸法の中央支持アーム本体、この中央支持アーム本体の前記一方の支持アームのガイドレール上を転動する、該一方の支持アーム側に取付けられた一方の支持アーム支持用ローラ、前記中央支持アーム本体の前記他方の支持アームのガイドレール上を転動する、該他方の支持アーム側に取付けられた他方の支持アーム支持用ローラと、前記一方の支持アームの支持ローラおよび前記他方の支持アームの支持ローラが転動する、前記中央支持アーム本体の両側面に形成した一対のガイドレールとからなる複数個の中央支持アームと、この複数個の中央支持アームを前記目地部の中央部に位置させる、あるいは前記一方の支持アームおよび他方の支持アームから脱落するのを防止する中央支持アーム保持装置とで構成したことを特徴とする床用目地装置」(特許文献1)が知られている。
しかし、このような床用目地装置は、多数の目地カバーを用いることから、目地カバーの板厚によって上り傾斜、下り傾斜又は目地部の中央を頂点とする山型傾斜状の傾斜が生じていた。
例えば病院にこのような目地装置を用いた場合に、このような傾斜や目地カバーの板厚分の段差が生じることにより、車いすで通行する場合や点滴台を持ちながら通行する場合に、患者の負担となっていた。
特開2015−098759号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、目地カバーの上面を平坦にできると共に、地震による前後方向、左右方向の揺れ動きも吸収できる床用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の床用目地装置は、左右の躯体間の目地部に設けられた床用目地装置であって、前記左右の躯体に設けられた複数の支持部材と、前記左右の躯体に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられたリンク機構と、該リンク機構の中央枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される中央バー部材と、中央バー部材に上下方向に移動可能に取り付けられ、かつ、目地部の中央部を覆う中央目地カバーと、前記リンク機構の端部枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される一対の端部バー部材と、該一対の端部バー部材にその一端部がそれぞれ取り付けられ、かつ、押し上げ傾斜面を有する突出端部が前記中央目地カバーの左右の乗り上げ傾斜面を有する端部と互いに略当接すると共に、上面が中央目地カバーの上面と略水平状態となる左右一対の端部目地カバーと、前記中央目地カバーと前記一対の端部目地カバーの当接部位にそれぞれ設けられ、前記一対の端部目地カバーの突出端部の底面と中央目地カバーの左右の端部の底面を支持する左右一対の支持プレートとで構成され、前記中央目地カバー、前記端部目地カバー及び前記支持プレートは、それぞれ前記支持部材に支持されており、地震によって目地部が狭くなるように左右の躯体が揺れ動いた場合に、前記中央目地カバーが上方へせり上がって揺れ動きを吸収することを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、中央目地カバーの上面と一対の端部目地カバーの上面が略水平となるので、この上面が略平坦となり、車いすで通行する場合や点滴台を持ちながら通行する場合であっても、容易に通行することができる。
(2)地震によって目地部が狭くなるように左右の躯体が揺れ動いた場合に、前記中央目地カバーが上方へせり上がるので、破損することなく揺れ動きを吸収できる。
(3)中央目地カバーと一対の端部目地カバーの当接部位には支持プレートが設けられているので、人等が通行しても中央目地カバーや一対の端部目地カバーが撓むことを防止できる。
(4)請求項2に記載の発明においては、前記(1)〜(3)と同様な効果が得られると共に、左右の躯体と前記支持プレートの躯体側の端部の間にそれぞれ設けられた一対の支持機構により端部目地カバーが撓むことを防止できる。
(5)請求項3乃至請求項5に記載の各発明においても、前記(1)〜(4)と同様な効果が得られる。
図1乃至図10は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図11乃至図13は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
本発明を実施するための第1の形態の床用目地装置の平面図。 図1の2−2線断面図。 図1の3−3線断面図。 中央目地カバーの説明図。 端部目地カバーの説明図。 支持プレートの説明図。 支持機構の説明図。 躯体が地震によって揺れ動き目地部分が狭くなった状態の動作説明図。 躯体が地震によって揺れ動き目地部分が広くなった状態の動作説明図。 躯体が地震によって異なる前後方向に揺れ動いた状態の動作説明図。 本発明を実施するための第2の形態の床用目地装置の平面図。 図11の12−12線断面図。 図11の13−13線断面図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書では図1を基準として左右方向、前(図面上方)後(図面下方)方向という。また、図2を基準として上(図面上方)下(図面下方)方向という。
また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。
図1乃至図10に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本実施の形態においては、目地部2を介して設けられた左右の躯体3、4間に設置された床用目地装置である。
この床用目地装置1は、前記一方の躯体3と他方の躯体4の間に設けられた複数の支持部材5と、前記一方の躯体3と他方の躯体4の間に前後方向に複数個設けられたリンク機構6と、該リンク機構6の中央枢支部7に上下方向に移動可能に取り付けられ、目地部2の一部を覆う中央目地カバー8と、前記リンク機構6の一対の端部枢支部9に一端部がそれぞれ取り付けられた端部目地カバー10と、前記中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の当接部位にそれぞれ設けられた支持プレート11と、前記左右の躯体3、4と、前記支持プレートの躯体側の端部の間にそれぞれ設けられた一対の支持機構12とで構成されている。
複数の支持部材5は、角パイプ状の支持筒13と、該角パイプ状の支持筒13に左右方向にスライド可能に挿入される支持アーム14とで構成されている。この複数の支持部材5は、角パイプ状の支持筒13の上面がそれぞれ同じ高さになるように、前後方向に複数個設けられている。複数の支持部材5は、少なくとも4つ以上設けることが望ましく、本実施の形態においては、4つの支持部材5が目地部2の前後方向に設けられている。
また、この複数の支持部材5は、隣り合う支持部材5が左右逆向きになるように左右の躯体3、4に取り付けられている。
前記支持筒13及び支持アーム14は、左右の躯体にその取付端部13a、14aが上下方向及び前後方向に回転可能に取り付けられている。
前記支持筒13の突出端部13b側の内壁面の上部及び前記支持アーム14の突出端部14bの底面には、支持アーム14がスムーズにスライドできるよう、スライドローラー15がそれぞれ設けられている。
前記支持筒13の突出端部13bは、本実施の形態においては、目地部2の2/3程度の長さに形成されている。支持筒13の長さは、目地部2の中央部よりも反対側の躯体側へ突出し、かつ、地震によって目地部2が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合に、反対側の躯体等に衝突しない長さであればよい。
より好ましくは、地震によって目地部2が広くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合にも、突出端部13bが目地部2の目地部2の中央部よりも反対側の躯体側に位置し、かつ、地震によって目地部2が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合に、反対側の躯体等に衝突しない長さに形成する。
このような長さに形成することにより、通常時(地震による左右の躯体3、4の揺れ動きがない状態)だけではなく、地震によってどのように左右の躯体3、4が揺れ動いても、後述する中央バー部材17を支持筒13によって支持することができる。このような長さにすべく、本実施の形態においては、支持筒13の長さを目地部2の2/3程度の長さに形成している。
この支持部材5は、本実施の形態においては、支持筒13及び支持アーム14とで構成されているが、支持筒13と支持アーム14の間に突出端部13b、14bが挿入される角パイプ状の中間筒を設けてもよい。この場合であっても、支持筒13の長さは、目地部2の中央部よりも反対側の躯体側へ突出し、かつ、地震によって目地部2が狭くなるように左右の躯体3、4が揺れ動いた場合に、反対側の躯体等に衝突しない長さであれることが望ましい。
リンク機構6は、パンタグラフ状のリンク機構を用いており、本実施の形態においては、5つの枢支部を有している。この枢支部のうち、略中央に位置する枢支部を中央枢支部7、左右端部の枢支部を一対の端部枢支部9、中央枢支部7と端部枢支部9の間に位置する枢支部を一対の中間枢支部16としている。
なお、本発明のリンク機構6は枢支部が5つのものに限られない。
リンク機構6は前後方向に複数個設けられ、本実施の形態においては、前後方向に2つ設けられている。
このリンク機構6は左右の躯体3、4に上下方向及び前後方向に回動可能に設けられている。
中央枢支部7の下側には、中央枢支部7に枢支されると共に、前記支持部材5の支持筒13にその底面が支持され、前後方向に延びる中央バー部材17が設けられている。
なお、前述したように支持筒13の長さは、本実施の形態においては、目地部2の2/3程度の長さとし、複数の支持部材5は、隣り合う支持部材5が左右逆向きになるように設けているので、中央バー部材17は、複数の支持筒13に、その底面が確実に支持される。
この中央バー部材17には、中央目地カバー8が上下方向に移動可能に取り付けられている。すなわち、リンク機構6の中央枢支部7に中央バー部材17を介して中央目地カバー8が上下方向に移動可能に取り付けられている。
この中央目地カバー8は、図4に示すように、本実施の形態においては、正面視略T字状の金属板で、取付端部8a(T字状の下端部)には、中央目地カバー8に形成された挿入孔28に挿入される取付ピン29が設けられている。中央目地カバー8の挿入孔28に挿入される取付ピン29を挿入し、中央目地カバー8を中央バー部材17に取付けることにより、中央目地カバー8が上下方向に移動可能となる。この挿入孔28の深さ及び取付ピン29の長さは、中央目地カバー8が一対の端部目地カバー10に乗り上げても、挿入状態が解除されない程度の寸法に形成される。
目地部2の左右方向の略半分を覆う寸法に形成されており、左右の突出端部には、乗り上げ傾斜面21が形成されている。
また、中央目地カバー8には、前記リンク機構6が通過することができるリンク機構通過孔19が形成されている。
前記端部枢支部9の下側には、一対の端部枢支部9にそれぞれ枢支されると共に、前記支持部材5の支持筒13にその底面が支持され、前後方向に延びる一対の端部バー部材20が設けられている。この一対の端部バー部材20には、一対の端部目地カバー10がそれぞれ取り付けられている。
すなわち、リンク機構6の一対の端部枢支部9に一対の端部バー部材20を介して、一対の端部目地カバー10が上それぞれ取り付けられている。
この一対の端部目地カバー10は、図5に示すように、本実施の形態においては、正面視略コ字状(逆コ字状)の金属板で、本実施の形態においては、突出端部が前記中央目地カバー8の突出端部と当接状態となっており、一対の端部目地カバー10は目地部2の1/4をそれぞれ覆う状態となっている。
この中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の上面は略フラット水平状態となって目地部2を塞いでいる。
一対の端部目地カバー10の突出端部には、前記乗り上げ傾斜面21に当接するような押し上げ傾斜面21がそれぞれ形成されている。目地部2が狭くなった場合には、この押し上げ傾斜面21を前記中央目地カバー8の乗り上げ傾斜面21が乗り上げ、中央目地カバー8が上方へ移動するものである。
この一対の端部目地カバー10にもリンク機構通過孔19が形成されている。
中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の当接する位置は、本実施の形態においては、前記リンク機構6の一対の中間枢支部16の上部に位置する。
中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の当接する位置には、支持プレート11が設けられている。
前記リンク機構6の一対の中間枢支部16の下部には、一対の中間枢支部16にそれぞれ枢支ピン16aを介して枢支されると共に、前記支持部材5の支持筒13にその底面が支持され、前後方向に延びる一対の中間バー部材22が設けられている。
前記一対の支持プレート11は、図6に示すように本実施の形態においては、下向きに開口する略コ字状で前後方向に延びる金属板で、その略中央部は一対の中間バー部材22に枢支ピン22aを介してそれぞれ枢支されている。
また、一対の支持プレート11の両端部(両下端部)には、支持バー23が固定され、この支持バー23は前記前記支持部材5の支持筒13にその底面が支持されている。この一対の支持プレート11は、その上面で中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の端部の底面を支持しており、中央目地カバー8や一対の端部目地カバー10の端部付近に人等が乗った場合等に、中央目地カバー8や一対の端部目地カバー10が撓むのを防止している。
前記一対の支持機構12は、図7に示すように、本実施の形態においては、前記一方の躯体3にその一端部が取り付けられ、その他端部が前記支持プレート11の一方の躯体3側の端部に取り付けられた一方のリンク部材24と、該一方のリンク部材24の中央枢支部24aに枢支され、前記支持部材5に底面が支持される一方の支持ローラー用バー部材25と、該一方の支持ローラー用バー部材25に固定され、その上端部が前記一方の端部目地カバー10の底面を支持する一方の支持ローラー26と、前記他方の躯体4にその一端部が取り付けられ、その他端部が前記支持プレート11の他方の躯体側の端部に取り付けられた他方のリンク部材24と、該他方のリンク部材の中央枢支部24aに枢支され、前記支持部材5に底面が支持される他方の支持ローラー用バー部材25と、該他方の支持ローラー用バー部材25に固定され、その上端部が前記他方の端部目地カバーの底面を支持する他方の支持ローラー26とで構成されている。
左右のリンク部材24は、前後方向に複数個設けられており、その一端部が一対の端部目地カバー10の略直立する側面を通過し、左右の躯体3、4にそれぞれ取り付けられる。
そのため、一対の端部目地カバー10のリンク部材24が位置する部位にはリンク部材通過孔27が形成されている。
左右の支持ローラー26も、リンク部材24及びリンク機構6が位置する部位を除き、前後方向に複数個設けられている。
なお、リンク部材24は端部目地カバー10の略直立する側面にその一端部をそれぞれ取付けても良い。この場合、端部目地カバー10にリンク部材通過孔27を形成しなくてよい。
リンク部材24によって、一対の支持ローラー用バー部材25及び支持ローラー26は、端部目地カバーの躯体側端部と支持プレートの躯体側端部の中間に常に位置するので、端部目地カバー10が撓まないようにその底面を支持することができる。
このリンク部材24はその両端が上下方向及び前後方向に回動可能に設けられている。地震によって目地部2が狭くなった場合には、図8に示すように、中央目地カバー8の乗り上げ傾斜面21が一対の端部目地カバー10の押し上げ傾斜面21に乗り上げ、せり上がるように上方へ移動し、その揺れ動きを吸収する。
目地部2が通常の広さに戻ると、中央目地カバー8は自重により、下方へ移動し、通常の状態に復帰する。
地震によって目地部2が広くなった場合には、図9に示すように、中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10が離間しその揺れ動きを吸収する。この時、支持プレート11が中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の間に位置するため、中央目地カバー8と一対の端部目地カバー10の間に隙間が生じることを防止できる。
地震によって左右の躯体3、4が異なる前後方向に揺れ動いた場合には、図10に示すように、支持部材5、リンク機構6及びリンク部材24が前後方向に回動し、その揺れ動きを吸収する。
なお、図示しないが、支持部材5やリンク機構6、リンク部材24は上下方向に回動可能に設けられているので、左右の躯体3、4のいずれかが不同沈下した場合でも破損することなく追従することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図11乃至図13に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図11乃至図13に示す本発明を実施するための第2の形態において、リンク機構6よりも上方に、中央バー部材17、端部バー部材20、中間バー部材22、支持バー23が位置するように設けるとともに、リンク機構通過孔19やリンク部材通過孔27を有しない中央目地カバー8A、端部目地カバー10A、支持プレート11Aを用いた点で、このような目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、リンク部材24は端部目地カバー10Aの内側側面と支持プレート11Aの側面間に設けられている。
本発明は目地装置を製造する産業で利用される。
1、1A:床用目地装置、 2:目地部、
3:一方の躯体、 4:他方の躯体、
5:支持部材、 6:リンク機構、
7:中央枢支部、 8、8A:中央目地カバー、
9:端部枢支部、 10、10A:端部目地カバー、
11、11A:支持プレート、 12:支持機構、
13:支持筒、 14:支持アーム、
15:スライドローラー、 16:中間枢支部、
17:中央バー部材、 18:乗り上げ傾斜面、
19:リンク機構通過孔、 20:端部バー部材、
21:押し上げ傾斜面、 22:中間バー部材、
23:支持バー、 24:リンク部材、
25:支持ローラー用バー部材、 26:支持ローラー、
27:リンク部材通過孔、 28:挿入孔、
29:取付ピン。

Claims (5)

  1. 左右の躯体間の目地部に設けられた床用目地装置であって、前記左右の躯体に設けられた複数の支持部材と、前記左右の躯体に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられたリンク機構と、該リンク機構の中央枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される中央バー部材と、中央バー部材に上下方向に移動可能に取り付けられ、かつ、目地部の中央部を覆う中央目地カバーと、前記リンク機構の端部枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される一対の端部バー部材と、該一対の端部バー部材にその一端部がそれぞれ取り付けられ、かつ、押し上げ傾斜面を有する突出端部が前記中央目地カバーの左右の乗り上げ傾斜面を有する端部と互いに略当接すると共に、上面が中央目地カバーの上面と略水平状態となる左右一対の端部目地カバーと、前記中央目地カバーと前記一対の端部目地カバーの当接部位にそれぞれ設けられ、前記一対の端部目地カバーの突出端部の底面と中央目地カバーの左右の端部の底面を支持する左右一対の支持プレートとで構成され、
    前記中央目地カバー、前記端部目地カバー及び前記支持プレートは、それぞれ前記支持部材に支持されており、地震によって目地部が狭くなるように左右の躯体が揺れ動いた場合に、前記中央目地カバーが上方へせり上がって揺れ動きを吸収することを特徴とする床用目地装置。
  2. 前記左右の躯体と前記一対の支持プレートの躯体側の端部の間には、一対の端部目地カバーの底面をそれぞれ支持する一対の支持機構が更に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の床用目地装置。
  3. 前記一対の支持機構は、前記一方の躯体又は端部目地カバーにその一端部が取り付けられ、その他端部が前記支持プレートの一方の躯体側の端部に取り付けられた一方のリンク部材と、該一方のリンク部材の中央枢支部に枢支され、前記支持部材に底面が支持される一方の支持ローラー用バー部材と、該一方の支持ローラー用バー部材に固定され、その上端部が前記一対の端部目地カバーの一方の端部目地カバーの底面を支持する一方の支持ローラーと、前記他方の躯体又は端部目地カバーにその一端部が取り付けられ、その他端部が前記支持プレートの他方の躯体側の端部に取り付けられた他方のリンク部材と、該他方のリンク部材の中央枢支部に枢支され、前記支持部材に底面が支持される他方の支持ローラー用バー部材と、該他方の支持ローラー用バー部材に固定され、その上端部が前記一対の端部目地カバーの他方の端部目地カバーの底面を支持する他方の支持ローラーとから成ることを特徴とする請求項2に記載の床用目地装置。
  4. 前記中央枢支部と端部枢支部の間の中間枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される一対の中間バー部材を備え、前記一対の支持プレートは、該一対の中間バー部材にその中央部が枢支されると共に、その両端部が前記支持部材に支持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の床用目地装置。
  5. 前記支持部材は、角パイプ状の支持筒と、該角パイプ状の支持筒に左右方向にスライド可能に挿入される支持アームとで構成され、複数の支持部材は、隣り合う支持部材が左右逆向きになるように取り付けられていること特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の床用目地装置。
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