JP6307452B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気系に二次エアを供給する内燃機関の排気浄化装置に関する。
シリンダヘッド部にリード弁を設け、リード弁が排気脈動圧により開弁して二次エアを排気ポートに導入する内燃機関の排気浄化装置において、2つのリード弁を並べて配置し、1つのリードバルブカバーで2つのリード弁を覆う構造が、例えば下記特許文献1に示されている。
しかし、下記特許文献1に示されるものにおいては、リード弁を複数並べて配置するため、それを覆うリードバルブカバーが大型化してしまい、シリンダヘッド部にレイアウトすることが困難となる場合があった。
特開平9−324624号公報(図1〜図5)
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、シリンダヘッド部に複数のリード弁室を設けた内燃機関において、二次エア供給管とリードバルブカバーとの連結部材や、二次エア供給管の分岐を不要とし、小型化および軽量化できる排気浄化装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、多気筒内燃機関の一シリンダヘッド部に、リード弁を備えたリード弁室を複数設け、前記リード弁室は、前記シリンダヘッド部に設けられた凹部を、個々にリードバルブカバーで覆うことで形成され、同リード弁室の上流側は二次エア供給管を介して大気に連通し、下流側は前記シリンダヘッド部に設けられた連通路を介して排気ポートに連通し、前記リード弁は、前記リード弁室の上流側と下流側との間に介装され、排気脈動圧により開弁する内燃機関の排気浄化装置において、複数の前記リード弁室は、前記シリンダヘッド部において互いに離間して配置され、複数の前記リードバルブカバーは、個々に前記二次エア供給管と連通して一体に成形されて、互いに前記二次エア供給管により直列に連結され、前記リード弁室は、水平方向に対して傾斜して配置され、同リード弁室の室内の底部よりも上方に前記連通路に通じる連通路入口が形成され、同連通路入口よりも上方に前記二次エア供給管の管内通路の底部が配置されたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記二次エア供給管により直列に連結された複数の前記リードバルブカバーの全てが、単一の前記二次エア供給管に連結されて一体に成形されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記リードバルブカバーは、長手方向を備える略矩形をなし、前記二次エア供給管は、前記リードバルブカバーの長手方向に沿って、シリンダ軸線方向視で前記リードバルブカバーと重なって前記シリンダヘッド部の頂部に配置されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記多気筒内燃機関は直列多気筒内燃機関であって、前記シリンダヘッド部のシリンダ軸線方向外端には、各気筒用に複数の点火コイル装置を備え、前記リード弁室は前記点火コイル装置と交互に配置されたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置において、前記直列多気筒内燃機関は前記シリンダヘッド部を2つ備えた水平対向多気筒内燃機関であって、2つの前記シリンダヘッド部にはそれぞれ、互いに共通する前記リードバルブカバーと前記二次エア供給管が備えられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、複数のリード弁室を互いに離間配置して個々のリードバルブカバーを小型化しつつ、個々に二次エア供給管と連通して一体に成形された複数のリードバルブカバーを二次エア供給管により直列に連結することで、複数のリードバルブカバーを1部品として取り扱えるとともに二次エアの供給を受けられるものとすることができ、二次エア供給管とリードバルブカバーとの連結部材や、二次エア供給管の分岐を不要とし、排気浄化装置を小型化および軽量化できる。
また、リード弁室の室内の底部より連通路入口を高くしたので、二次エア中の水が連通路経由排気ポートに流入することを防止でき、連通路入口より二次エア供給管の管内通路の底部を高くしたので、二次エア供給管内に二次エア中の水が溜まらないようにして、二次エア供給管の管内通路断面積を確保し、二次エア供給への支障を防ぐことができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、複数のリードバルブカバーが一体の1部品として製造されるので、部品精度が向上し、部品数、組付け工数が低減する。
請求項の発明によれば、請求項1または請求項の発明の効果に加え二次エア供給管が、複数のリードバルブカバーと重なって配置されたので、シリンダヘッド部の頂部のスペースが有効活用される。
請求項の発明によれば、請求項の発明の効果に加え、点火コイル装置の列と、リード弁室の列とを列幅方向にずらせば、シリンダヘッド部の頂部において交互に配置された点火コイル装置とリードバルブカバーとを密に配置できるので、シリンダヘッド部の小型化を図ることができる。
請求項の発明によれば、請求項の発明の効果に加え、2つのシリンダヘッド部に、互いに共通するリードバルブカバーと二次エア供給管が使用されることで、部品の種類を低減できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を設けたパワーユニットを搭載した自動二輪車の要部左側面図である。 図1中II−II矢視による、パワーユニットの前面図である。 図2中III−III矢視による、パワーユニットの左のシリンダヘッド部の頂部周辺の左側面図である。 図3中のヘッドサイドカバーを取り外した、パワーユニットの左のシリンダヘッド部の頂部周辺の左側面図である。 図3、図4中V−V矢視による、左のシリンダヘッド部の前面図である。 図4中VI−VI矢視に相当する、リード弁室周辺の模式的断面説明図である。 図4中に示される通路・カバー一体部品の外面図である。 図7中VIII−VIII矢視による、通路・カバー一体部品の縦断面図である。 図8中IX−IX矢視による、通路・カバー一体部品の内面図である。 本実施形態の通路・カバー一体部品の変形例の説明図である。 図1中XI−XI矢視に相当する、本実施形態の水平対向6気筒内燃機関における、左右のシリンダヘッド部に対する通路・カバー一体部品の配置の説明図である。
図1から図11に基づき、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置につき説明する。
特許請求の範囲および本明細書の説明における前後左右上下等の向きは、本実施形態の内燃機関の排気浄化装置を設けたパワーユニットを搭載した車両の向きに従うものとする。本実施形態において車両は鞍乗型車両であり、具体的には自動二輪車である。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を設けたパワーユニット3を搭載した自動二輪車1の要部左側面図である。
本発明における排気浄化装置は、自動二輪車1等車両に搭載されるパワーユニット3などの内燃機関4において、その排気系に二次エアを供給し、そこを流れる排気中の未燃有害成分の燃焼を促進するものである。
図1において、自動二輪車1は、車体カバー10が2点鎖線で簡略に一部省略して示されるほか、吸気系、排気系、燃料系等が図示省略あるいは簡略図示され、要部のみが示される。
自動二輪車1の車体フレーム2は、前輪11を軸支するフロントフォーク12を操向可能に支承するヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20から後ろ下がりに延びるメインフレーム21と、メインフレーム21の後端上部から後ろ上がりに延びるシートレール22と、メインフレーム21の後端下部とシートレール22の後部寄りの間を結ぶバックステイ23とを備える。
フロントフォーク12の上部には操向ハンドル13が連結される。またメインフレーム21の後端部にはスイングアーム14の前端部が上下に揺動可能に支承されており、スイングアーム14の後端部には駆動輪である後輪15が軸支される。
さらにメインフレーム21の後端上部とスイングアーム14の間には図示しないリヤクッションユニットが設けられ、シートレール22上には、乗車用シート16が取付けられる。
メインフレーム21の下方空間には、後輪15を駆動するパワーユニット3が配置されており、パワーユニット3は、複数のハンガ部材17を介してメインフレーム21に支持される。
パワーユニット3の出力軸32は、スイングアーム14に沿って取り付けられたドライブシャフト33を介して後輪15に接続し、回転動力を後輪15に伝達する。
図2は、図1中II−II矢視によるパワーユニット3の前面図である。
図1、図2に示すように、パワーユニット3は、クランク軸31を車両前後方向に配向した直列多気筒内燃機関であり、左右にそれぞれ3気筒が直列に配される水冷4ストロークサイクル水平対向6気筒内燃機関(以下単に「内燃機関」という。本発明における「多気筒内燃機関」)4と、内燃機関4の回転動力を変速するとともに回転方向を逆転するリバース用の伝達系を備えた変速機5とで構成されている。
パワーユニット3の殻体は、自動二輪車1の走行方向前方を向いた状態で左側に配置される左クランクケース42Lと、走行方向前方を向いた状態で右側に配置される右クランクケース42Rとからなるクランクケース42と、左および右クランクケース42L、42Rの両外端にそれぞれ結合される左および右シリンダヘッド43L、43Rと、左および右クランクケース42L、42Rに結合されるリヤカバー44を備える(図1参照)。
リヤカバー44は自動二輪車1の走行方向に沿う左、右クランクケース43L、43Rの後部を塞ぐように結合され、リヤカバー44から後方にパワーユニット3の出力軸32が突出し、ドライブシャフト33に接続している(図1参照)。
なお、左および右シリンダヘッド43L、43Rの両外端には、それぞれ左、右シリンダヘッドカバー45L、45Rが締結され、左、右シリンダヘッド43L、43R内に設けられた左、右の動弁機構とそのカム軸61L、61Rの従動スプロケット62L、62Rを覆っている。
左シリンダヘッド43Lと左シリンダヘッドカバー45Lは、左のシリンダヘッド部40Lを構成し、右シリンダヘッド43Rと右シリンダヘッドカバー45Rは、右のシリンダヘッド部40Rを構成して、左のシリンダヘッド部40Lの頂部40Laには、左の3気筒用の後述の3つの点火コイル装置34と3つのリード弁室7が配置され(図4参照)、右のシリンダヘッド部40Rの頂部40Raには同様に、右の3気筒用の後述の3つの点火コイル装置34と3つのリード弁室7が配置されている。
左、右の頂部40La、40Raには、それぞれ左、右のヘッドサイドカバー41L、41Rが取付けられて、それぞれ3つの点火コイル装置34と3つのリード弁室7を覆っている。左、右のヘッドサイドカバー41R、41Rは、意匠カバーないし化粧カバーとして、外観性と覆った機器の保護を向上させるものである。
左、右クランクケース42L、42Rは、相互に締結されてクランクケース42を形成するとともに、その合わせ面において、自動二輪車1の前後方向にその軸線Xを沿わせ略水平に配置されたクランク軸31を回転自在に支持して、その周囲にクランク室30を画成する。
そして、左、右クランクケース42L、42Rは、クランク室30の左、右に、それぞれ左、右のシリンダブロック部46L、46Rを内蔵し、左、右のシリンダブロック部46L、46Rにはそれぞれ、クランク軸31に図示しないコンロッドを介して共通に連結される各ピストン35を挿通させるシリンダボア46a(図2参照)が、シリンダ軸線Yを水平に互いに平行に3つ形成されている。
左、右クランクケース42L、42Rのクランク室30の下方には、クランク軸31と平行で車両前後方向を指向する変速機5のメイン軸51とカウンタ軸52が支持され、変速機室50が画成される。左、右クランクケース42L、42Rの変速機室50のさらに下方には、オイルパン部47が形成される。
図2に示すように、互いに締結された左および右クランクケース42L、42Rの前部となる左および右クランクケース前壁42La、42Raには、両者に亘って、クランク軸31の周囲から左および右シリンダヘッド43L、43Rに近づくまで開口させたカムチェーン室開口48が設けられている。
カムチェーン室開口48の周縁にはカムチェーン室カバー49が締結されて、カムチェーン室開口48を塞ぎ、クランク室30の前方が塞がれる。
また、クランク軸31の下方に配置される変速機5のメイン軸51とカウンタ軸52、およびシフトドラム54等(図2においてその中心軸位置が示される)の周囲において左および右クランクケース42L、42Rに結合され変速機室50の前部を塞ぐようにミッションホルダ55が備えられる。
ミッションホルダ55から左および右クランクケース42L、42Rの内部にかけては変速機室50が形成され、変速機5が収納される。
左、右クランクケース42L、42Rには、それぞれのシリンダブロック部46L、46Rの、クランク軸31方向における前側(図2図示手前側)の側部に沿って、左、右シリンダヘッド43L、43R内に連通する左、右のカムチェーン室63L、63Rが画成されており、左および右クランクケース前壁42La、42Raとともに、カムチェーン室カバー49は左、右のカムチェーン室63L、63Rを覆う前壁の一部となっている。
なお、図2において、カムチェーン室カバー49は左側部(図示右側部)を一部切り欠いて示されており、切欠き部の図示奥側に左のシリンダブロック部46Lの前方側部46Laと、その図示手前の左のカムチェーン室63Lが示され、カムチェーン室63L内に渡された左のカムチェーン65Lの一部が図示される。
カムチェーン室カバー48の右側部(図示左側部)においても同様に、右のシリンダブロック部46Rの前方側部46Raと、右のカムチェーン室63Rと、右のカムチェーン65Rが配置されている。
クランク軸31の前端側に嵌装された左のカム軸61L用の駆動スプロケット64Lと、左シリンダヘッド43Lに設けた左の動弁機構のカム軸61Lの従動スプロケット62Lとの間には、クランク軸31の動力を左のカム軸61Lに伝達するカムチェーン65Lが、左のカムチェーン室63Lを通して巻き掛けられている。
また、クランク軸31の前端側に嵌装された右のカム軸61R用の駆動スプロケット64Rと、右シリンダヘッド43Rに設けた右の動弁機構のカム軸61Rの従動スプロケット62Rとの間には、クランク軸31の動力を右のカム軸61Rに伝達するカムチェーン65Rが、右のカムチェーン室63Rを通して巻き掛けられている。
それらによって左、右の動弁機構が駆動され、クランク軸31の回転に同期して所定のタイミングで、各シリンダボア46aに対応するそれぞれの吸気ポート36の吸気弁36a、排気ポート37の排気弁37aが開閉され、左、右シリンダヘッド43L、43Rと各ピストン35との間に形成された燃焼室38に対する吸気、排気が行われる。
左、右シリンダヘッド43L、43Rの上部には、それぞれ3つの吸気ポート36と連結される3つの左吸気管38Lおよび3つの右吸気管38Rがそれぞれ接続されている。左、右吸気管38L、38Rはパワーユニット3の上方で車幅方向内方へ屈曲し、パワーユニット3上部のマニホールド38に接続されている。
左シリンダヘッド43Lの下部には3つの排気ポート37と連結される3つの左排気管39Lが(図1参照)、右シリンダヘッド43Rの下部には3つの排気ポート37と連結される3つの右排気管39Rがそれぞれ接続されている。左、右排気管39L、39Rは、左、右シリンダヘッド43L、43R下部から下方へ向けて延出された後に後斜め下方かつ車幅方向中央へ向けて屈曲し、パワーユニット3下部のクランクケース42の外壁面に沿って後方へと延出され、車両後部に配置される図示しない排気マフラに接続されている。
図3は、図2中III−III矢視による、パワーユニット3の左のシリンダヘッド部40Lの頂部40La周辺の、左排気管39Lを取り除いた左側面図である。
パワーユニット3の右のシリンダヘッド部40Rの頂部40Ra周辺の右側面も同様であるので、以下、特に記載無い場合は左のシリンダヘッド部40L側を例に説明し、右のシリンダヘッド部40R側の図示、説明は省略する。
図3においては、上側と下側のヘッドカバーボルト45a、45bによって左シリンダヘッド43L(図2参照)に締結された左シリンダヘッドカバー45Lと、左シリンダヘッドカバー45Lに取付けられ左シリンダヘッドカバー45Lの上下方向中部から下部を覆う左のヘッドサイドカバー41Lが示されている。
左シリンダヘッド43Lと左シリンダヘッドカバー45Lは、左のシリンダヘッド部40Lを構成し、その頂部40La、すなわち左シリンダヘッドカバー45Lの頂部には、クランク軸30の軸線X方向に並ぶ3つのシリンダボア46a(図2参照)に対応して、そのシリンダ軸線Y方向(図2参照)外端に3つの点火コイル装置34が備えられ、3つの点火コイル装置34はクランク軸30の軸線X方向に並び配置されコイル取付けボルト34aで締結される。
また、クランク軸30の軸線X方向に3つのリード弁室7が互いに離間して並び、点火コイル装置34と交互に配置されている。各リード弁室7は個々にリードバルブカバー71で覆われ、リードバルブカバー71はカバー取付けボルト71aによって頂部40Laに締結されている。
3つの点火コイル装置34と3つのリード弁室7のリードバルブカバー71は、ヘッドサイドカバー41Lで覆われ保護されている。
本実施形態の内燃機関4は直列多気筒内燃機関であり、点火コイル装置34とリード弁室7とはクランク軸31の軸線X方向に、且つ交互に配置されているが、点火コイル装置34の列と、リード弁室7の列とは列幅方向にずらされており、シリンダヘッド部40Lの頂部40Laにおいて交互に配置された点火コイル装置34とリード弁室7のリードバルブカバー71とは密に配置され、シリンダヘッド部40Lの小型化が図られている。
図4は、図3中のヘッドサイドカバー41Lを取外した、パワーユニット3の左のシリンダヘッド部40Lの頂部40La周辺の左側面を示す。
シリンダヘッド部40Lの頂部40Laにおいて、互いに離間して並んで配置された3つのリード弁室7は、それぞれシリンダヘッド部40Lの頂部40La、すなわち左シリンダヘッド43Lの頂部に設けられた3つの凹部40aを、個々にリードバルブカバー71で覆うことで形成され、リード弁7a(図6参照)を備えている。
3つの個々のリードバルブカバー71は、個々に二次エア供給管72と分配孔73を介して連通し且つ一体に成形されており、各二次エア供給管72によって直列に連結されている。
したがって、隣り合うリードバルブカバー71を連結する二次エア供給管72の幅狭な位置に、点火コイル装置34の角部34b(図3参照)がはまり込むように配置することで、交互に配置された点火コイル装置34とリード弁室7のリードバルブカバー71とがより密に配置され、シリンダヘッド部40Lのより小型化が図られている。
また、隣り合うリードバルブカバー71を連結する二次エア供給管72の幅狭な位置には、点火コイル装置34と反対側に、左シリンダヘッドカバー45Lを左シリンダヘッド43L(図2参照)に締結する下側のヘッドカバーボルト45bがはまり込むように配置されており、ボルトへの工具の容易なアクセスを確保しつつ、上側のヘッドカバーボルト45aとの距離を狭めることで、シリンダヘッド部40Lのより小型化がなされている。
後端側(図示右端側)のリードバルブカバー71に一体成型された二次エア供給管72の下流端72yは閉塞されているとともに、前端側(図示左端側)のリードバルブカバー71に一体成型された二次エア供給管72の上流端72xは、図示しない吸気系のクリーンサイドに連通する二次エアパイプ90の下流端90yと接続されており、二次エアパイプ90からは全てのリードバルブカバー71内に二次エアが供給される。
リード弁室7が、個々のシリンダボア46aに対応して、個々にリード弁7aを備えリードバルブカバー71で覆われて互いに離間して配置されたので、リード弁室7を形成するためのリードバルブカバー71が小型化されている。
また、リードバルブカバー71は、個々に二次エア供給管72と連通して一体に成形されたとともに、二次エア供給管72によって直列に連結されているので、全てのリードバルブカバー71内が二次エアの供給を受けられるとともに、一部品として扱える。したがって、二次エア供給管72とリードバルブカバー71との連結部材や、二次エア供給管72の分岐が不要であり、排気浄化装置の小型化、軽量化、組み立ての容易化が図られている。
特に、本実施形態では、二次エア供給管72により直列に連結された3つのリードバルブカバー71の全てが、単一の二次エア供給管72に連結されて一体に成形され、1つの通路・カバー一体部品70を構成しており、二次エア供給管72の管内通路72aとリードバルブカバー71の内面71b(図8、図9参照)側とは、個々に分配孔73によって連通している。
図7に、図4中に示される通路・カバー一体部品70の外面、図8に、図7中VIII−VIII矢視によるその縦断面、図9に、図8中IX−IX矢視による、その内面が示される。
したがって、通路・カバー一体部品70を一体の1部品として製造することができ、部品精度が向上し、部品数、組付け工数が低減するものとなっている。
また、二次エア供給管72の管内通路72aは、二次エアパイプ90の下流端90y(図4参照)と接続される上流端72x(図示左端側)から下流端72y(図示右端側)に向けて徐々に内径を狭めて形成され、通路・カバー一体部品70の成形を容易にしている。
また、図7から図9にも示されるように、リードバルブカバー71は、長手方向を備える略矩形をなしており、図4に示されるように、二次エア供給管72は、リードバルブカバー71の長手方向に沿って、シリンダ軸線Y方向視でリードバルブカバー71と重なって(図2、図5参照)、シリンダヘッド部40Lの頂部40Laに配置されている。
そのように二次エア供給管72が、複数のリードバルブカバー71と重なって配置されるので、シリンダヘッド部40Lの頂部40Laのスペースが有効活用されている。
なお、本実施形態の通路・カバー一体部品70は、図10に示される変形例のように構成することも可能である。
変形例の通路・カバー一体部品80は、前端側(図示左端側)の1つのリードバルブカバー71に二次エア供給管72を一体成型した上流側通路・カバー一体部品80Aと、それよりも後端側(図示右端側)のリードバルブカバー71に二次エア供給管72を一体成型した下流側通路・カバー一体部品80Bで構成される。
上流側通路・カバー一体部品80Aの二次エア供給管72の上流端72x(図示左端側)は、二次エアパイプ90の下流端90y(図4参照)と接続され、下流側72y′は雌ねじ部81が設けられ、下流側通路・カバー一体部品80Bの二次エア供給管72の上流側72x′の雄ねじ部82と螺合接続する。
下流側通路・カバー一体部品80Bの二次エア供給管72の下流端72yは閉塞される。
上流側通路・カバー一体部品80Aと下流側通路・カバー一体部品80Bとの接続手段は、螺合の場合を図示したが、適宜の他の手段であってもよい。
そのような変形例の通路・カバー一体部品80によれば、上流側通路・カバー一体部品80Aは、その二次エア供給管72の下流側72y′の雌ねじ部81に、雄ねじ部83を有する止め栓84を螺入して閉塞することで、単独で単気筒の内燃機関の二次エア供給用に用いることができる。
また、下流側通路・カバー一体部品80Bは、1気筒から複数気筒に合わせた数のリードバルブカバー71を備えたものを製造、準備することで、その二次エア供給管72の上流側72x′を上流側通路・カバー一体部品80Aの二次エア供給管72の下流側72y′に接続させて、内燃機関の気筒数に合わせた通路・カバー一体部品80を構成でき、多様な内燃機関の二次エア供給用に対応することができる。
図5は、図3および図4中V−V矢視による、左のシリンダヘッド部40Lの前面図であり、シリンダヘッド部40Lのシリンダ軸線Y方向外端には、シリンダヘッド部40Lの頂部40Laの上下方向中部に点火コイル装置34が取付けられ、クランク軸31の軸線X方向(図4参照)において点火コイル装置34と交互に配置されたリード弁室7のリードバルブカバー71は、その下方にやや重複して取付けられている状態が示される。
点火コイル装置34とリードバルブカバー71は、左方(図示右方)から取付けられる左のヘッドサイドカバー41Lで覆われるが、ヘッドサイドカバー41Lは上半体41LAと下半体41LBとで構成され、下半体41LBは上半体41LAの下部に内側から締結ボルト41aで締結される。
上半体41LAは、図4に示される左シリンダヘッドカバー45Lに止め板ボルト45cで締結された止め板45dに、グロメット止め等の適宜な手段で取付けられる。
以上の構造は、右のシリンダヘッド部40Rにおいても同様である。
図6は、図4中VI−VI矢視に相当する、リード弁室7周辺の模式的断面説明図である。
リード弁室7は、シリンダヘッド部40Lの頂部40La、本実施形態では左シリンダヘッドカバー45Lの頂部に設けられた凹部40aを、リードバルブカバー71で覆うことで形成され、リード弁7aを内蔵している。
凹部40aの開口端には、リード弁7aの弁口74を備えた弁座板75がリードバルブカバー71で圧持され、リード弁室7内を、リードバルブカバー71の内面71b側に形成される上流室(本発明における「上流側」)7Aと、凹部40a内に形成される下流室(本発明における「下流側」)7Bとに分けており、弁座板75の下流室7B側の面には、弁口74を覆う弁体76と弁体76を弾性的に抑える弁ばね77とが、取付けボルト75aにより共締めで締結されて、リード弁7aを構成する。
したがって、リード弁7aは、リード弁室7の上流室7Aと下流室7Bとの間に介装され、上流室7Aすなわちリードバルブカバー71内と、二次エア供給管72内とは、分配孔73によって連通しているので、上流室7Aは二次エア供給管72を介して、吸気系から二次エアの供給を受け、大気に連通している。
一方、下流室7Bには連通路入口91aが設けられて、シリンダヘッド部40Lの左シリンダヘッドカバー45Lおよび左シリンダヘッド43Lを通して設けられた連通路91に通じており、連通路91を介して、排気ポート37に連通している。
したがって、リード弁7aは、排気ポート37の排気脈動圧により開弁し、排気ポート37側の吸引圧にしたがって、上流室7Aの二次エアがリード弁7aを通過して排気ポート37へ供給される。
なお、図6中、符号78は、下流室7B内を仕切る金属板製のパンチングプレート(多孔板)であり、リード弁室7の下流室7B内に排気ポート37側から逆流してくる高温の排気にリード弁7aが曝されて過熱されることを緩和するためのものである。
本実施形態において、リード弁室7はシリンダヘッド部40Lの頂部40Laに設けられたことにより水平方向に対して傾斜して配置されており、図4に示されるように、連通路91に通じる連通路入口91aは、リード弁室7の室内の底部7bよりも上方に形成されており、二次エア供給管72の管内通路72aの底部72bは、連通路入口91aよりも上方に配置されている。
そのように、リード弁室7の室内の底部7bより連通路入口91aが高い位置にあるので、二次エア中の水が連通路91経由排気ポート37に流入することが防止され、連通路入口91aより二次エア供給管72の管内通路72aの底部72bが高い位置にあるので、二次エア供給管72内に二次エア中の水が溜まらないようになり、二次エア供給管72の管内通路72a断面積が確保され、二次エア供給への支障が防がれている。
前述のように本実施形態の内燃機関4は直列多気筒内燃機関であり且つシリンダヘッド部40L、40Rを2つ備えた水平対向6気筒内燃機関である。そこで、図1中XI−XI矢視に相当する、左右のシリンダヘッド部40L、40Rに対する通路・カバー一体部品70(あるいは80。以下同じ)の配置の説明図である図11に示されるように、2つのシリンダヘッド部40L、40Rにはそれぞれ、互いに共通するリードバルブカバー71と二次エア供給管72を備えた同一仕様の通路・カバー一体部品70を備えたものとするのが好ましい。
その場合、左のシリンダヘッド部40Lに図4に示すように通路・カバー一体部品70を取付けると、二次エア供給管72の上流端72xは車両前方を向いて二次エアパイプ90の下流端90yと接続し、二次エアパイプ90の上流側は吸気系と接続するため後方に向きを転じて延設される。
その場合、右のシリンダヘッド部40Rに取付けられる通路・カバー一体部品70は、図11に示されるように、その二次エア供給管72の上流端72xは車両後方に向いて別途の二次エアパイプ90の下流端90yと接続するが、その二次エアパイプ90の上流側は吸気系により近く位置するので接続が容易となる。
したがって、内燃機関4がシリンダヘッド部40L、40Rを2つ備えた水平対向6気筒内燃機関の場合、2つのシリンダヘッド部40L、40Rに、互いに共通するリードバルブカバー71と二次エア供給管72を備えた通路・カバー一体部品70を使用することで、部品の種類を低減でき、コストの低減に寄与できる。
以下、本実施形態の内燃機関4の排気浄化装置の特徴的構成と、その作用効果を、まとめて述べる。
すなわち、内燃機関4の一シリンダヘッド部40L、40Rに、リード弁7aを備えたリード弁室7を複数設け、リード弁室7は、シリンダヘッド部40L、40Rに設けられた凹部40aを、個々にリードバルブカバー71で覆うことで形成され、リード弁室7の上流室7Aは二次エア供給管72を介して大気に連通し、下流室7Bはシリンダヘッド部40L、40Rに設けられた連通路91を介して排気ポート37に連通し、リード弁7aは、リード弁室7の上流室7Aと下流室7Bとの間に介装され、排気脈動圧により開弁する内燃機関4の排気浄化装置において、
複数のリード弁室7は、シリンダヘッド部40L、40Rにおいて互いに離間して配置され、複数のリードバルブカバー71は、個々に二次エア供給管72と連通して一体に成形されて、互いに二次エア供給管72により直列に連結されている。
そのため、複数のリード弁室7を互いに離間配置して個々のリードバルブカバー71を小型化しつつ、個々に二次エア供給管72と連通して一体に成形された複数のリードバルブカバー71を二次エア供給管72により直列に連結することで、複数のリードバルブカバー71を1部品として取り扱えるとともに二次エアの供給を受けられるものとすることができ、二次エア供給管72とリードバルブカバー71との連結部材や、二次エア供給管72の分岐を不要とし、排気浄化装置が小型化および軽量化された。
また、二次エア供給管72により直列に連結された複数のリードバルブカバー71の全てが、単一の二次エア供給管72に連結されて一体に成形されたので、複数のリードバルブカバー71が一体の1部品として製造されるため、部品精度が向上し、部品数、組付け工数が低減する。
また、リード弁室7は、水平方向に対して傾斜して配置され、リード弁室7の室内の底部7bよりも上方に連通路91に通じる連通路入口91aが形成され、連通路入口91aよりも上方に二次エア供給管72の管内通路72aの底部72bが配置されたので、リード弁室7の室内の底部7bより連通路入口91bが高いため、二次エア中の水が連通路91経由排気ポート37に流入することを防止でき、連通路入口91aより二次エア供給管72の管内通路72aの底部72bが高いため、二次エア供給管72内に二次エア中の水が溜まらないようにして、二次エア供給管72の管内通路72aの断面積を確保し、二次エア供給への支障を防ぐことができる。
また、リードバルブカバー71は、長手方向を備える略矩形をなし、二次エア供給管72は、リードバルブカバー71の長手方向に沿って、シリンダ軸線Y方向視でリードバルブカバーと重71なってシリンダヘッド部40L、40Rの頂部40La、40Raに配置されたので、二次エア供給管72が、複数のリードバルブカバー71と重なって配置されたため、シリンダヘッド部40L、40Rの頂部40La、40Raのスペースが有効活用される。
また、内燃機関4は直列多気筒内燃機関であって、シリンダヘッド部40L、40Rのシリンダ軸線Y方向外端には、各気筒用に複数の点火コイル装置34を備え、リード弁室7は点火コイル装置34と交互に配置されたので、点火コイル装置34の列と、リード弁室7の列とを列幅方向にずらせば、シリンダヘッド部40L、40Rの頂部40La、40Raにおいて交互に配置された点火コイル装置34とリードバルブカバー71とを密に配置できるため、シリンダヘッド部40La、40Raの小型化を図ることができる。
そして、内燃機関4はシリンダヘッド部40L、40Rを2つ備えた水平対向6気筒内燃機関であって、2つのシリンダヘッド部40L、40Rにはそれぞれ、互いに共通するリードバルブカバー71と二次エア供給管72が備えられたので、2つのシリンダヘッド部40L、40Rに、互いに共通するリードバルブカバー71と二次エア供給管72が使用されることで、部品の種類を低減できる。
以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明の態様が上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
たとえば、各請求項の構成に従う範囲で、パワーユニットの多気筒内燃機関は、実施形態の6気筒の水平対向型の内燃機関に限定されず、クランク軸の配向も車両前後方向に限定されない。
なお、パワーユニット、多気筒内燃機関、および二次エア供給管、リードバルブカバー、リード弁室等排気浄化装置の各部分の構成配置は、説明の便宜上、実施形態において図示の左右方向配置に特定して記載したが、本発明においては、左右逆の配置のものであってもよい。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…パワーユニット、4…内燃機関(水冷4ストロークサイクル水平対向6気筒内燃機関)、5…変速機、7…リード弁室、7a…リード弁、7b…底部、7A…上流室(本発明における「上流側」)、7B…下流室(本発明における「下流側」)、31…クランク軸、34…点火コイル装置、36…吸気ポート、37…排気ポート、40a…凹部、40L…(左の)シリンダヘッド部、40La…頂部、40R…(右の)シリンダヘッド部、40Ra…頂部、41L…(左の)ヘッドサイドカバー、42…クランクケース、42L…左クランクケース、42R…左クランクケース、43L…左シリンダヘッド、43R…右シリンダヘッド、45L…左シリンダヘッドカバー、45R…右シリンダヘッドカバー、46a…シリンダボア、70…通路・カバー一体部品、71…リードバルブカバー、71b…内面、72…二次エア供給管、72a…管内通路、72b…底部、73…分配孔、74…弁口、75…弁座板、76…弁体、77…弁ばね、78…パンチングプレート(多孔板)、80…(変形例の)通路・カバー一体部品、90…二次エアパイプ、91…連通路、91a…連通路入口、X…クランク軸31の軸線、Y…シリンダ軸線

Claims (5)

  1. 多気筒内燃機関(4)の一シリンダヘッド部(40L,40R)に、リード弁(7a)を備えたリード弁室(7)を複数設け、
    前記リード弁室(7)は、前記シリンダヘッド部(40L,40R)に設けられた凹部(40a)を、個々にリードバルブカバー(71)で覆うことで形成され、同リード弁室(7)の上流側(7A)は二次エア供給管(72)を介して大気に連通し、下流側(7B)は前記シリンダヘッド部(40L,40R)に設けられた連通路(91)を介して排気ポート(37)に連通し、
    前記リード弁(7a)は、前記リード弁室(7)の上流側(7A)と下流側(7B)との間に介装され、排気脈動圧により開弁する内燃機関の排気浄化装置において、
    複数の前記リード弁室(7)は、前記シリンダヘッド部(40L,40R)において互いに離間して配置され、
    複数の前記リードバルブカバー(71)は、個々に前記二次エア供給管(72)と連通して一体に成形されて、互いに前記二次エア供給管(72)により直列に連結され
    前記リード弁室(7)は、水平方向に対して傾斜して配置され、同リード弁室(7)の室内の底部(7b)よりも上方に前記連通路(91)に通じる連通路入口(91a)が形成され、同連通路入口(91a)よりも上方に前記二次エア供給管(72)の管内通路(72a)の底部(72b)が配置されたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記二次エア供給管(72)により直列に連結された複数の前記リードバルブカバー(71)の全てが、単一の前記二次エア供給管(72)に連結されて一体に成形されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記リードバルブカバー(71)は、長手方向を備える略矩形をなし、
    前記二次エア供給管(72)は、前記リードバルブカバー(71)の長手方向に沿って、シリンダ軸線(Y)方向視で前記リードバルブカバー(71)と重なって前記シリンダヘッド部(40L,40R)の頂部(40La,40Ra)に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記多気筒内燃機関(4)は直列多気筒内燃機関であって、前記シリンダヘッド部(40L,40R)のシリンダ軸線(Y)方向外端には、各気筒用に複数の点火コイル装置(34)を備え、前記リード弁室(7)は前記点火コイル装置(34)と交互に配置されたことを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記直列多気筒内燃機関(4)は前記シリンダヘッド部(40L,40R)を2つ備えた水平対向多気筒内燃機関であって、2つの前記シリンダヘッド部(40L,40R)にはそれぞれ、互いに共通する前記リードバルブカバー(71)と前記二次エア供給管(72)が備えられたことを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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