JP6305278B2 - 設置体取付構造 - Google Patents

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本発明は、流体管を密封状に囲む筐体の中で流体管を不断流状態で切断し、設置体を前記筐体内に取付ける設置体取付構造に関する。
従来、流体管を密封状に囲む筐体の中で流体管を不断流状態で切断し、設置体を前記筐体内に取付ける設置体取付構造としては、防錆カバー(防錆リング)を保持するカバー保持部と、このカバー保持部を押圧するための流体圧シリンダを備えるカバー装着機を切断残置管部間に配置し、カバー装着機から流体圧シリンダによってカバー保持部を切断残置管部の切断面に対して押圧し、切断残置管部の切断面を防錆カバーの環状凹部に挿入させるとともに、環状凹部内に設けられた弾性シール突起を切断残置管部に圧接させることで切断残置管部の切断面の防錆を行い、その後、カバー装着機を筐体から撤去し、昇降筒軸の連結部に、新設の仕切弁(弁本体)を固定連結した後、筺体内で仕切弁を所定位置に組立てていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−8120号公報(第8頁−第14頁、図1−図14)
しかしながら、特許文献1にあっては、筺体内で流体管の切断面にカバー装着機を使用して防錆カバーを取付けて防錆した後、カバー装着機を筐体から撤去し、筐体外で昇降筒軸の連結部に新設の仕切弁を固定連結して、再度筺体内で仕切弁を所定位置に組立てていたため、カバー装着機、弁取付装置等の構造が複雑になるばかりか、防錆カバーを取付ける工程と仕切り弁を取付ける工程とを別々に行うため、作業に多大な時間を要するという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、防錆リング装着機、弁本体取付装置を簡素化できるとともに、防錆リング、弁本体等を設置するための作業時間を短縮できる設置体取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の設置体取付構造は、
流体管を密封状に囲む筐体の中で流体管を不断流状態で切断し、設置体を前記筐体内に取付ける設置体取付構造であって、前記設置体は流体管の管切断部に向け移動可能に保持される防錆リングを有しており、前記設置体とともに前記筐体内を移動する前記防錆リングを管切断部に誘導する誘導手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、設置体に設けられ、流体管の管切断部に向け移動可能に保持される防錆リングは、設置体とともに筐体内を移動する際に、誘導手段によって管切断部に誘導されるので、防錆リングの取付け及び設置体の取付けを同時に行うことができ、装置の簡素化及び作業時間の短縮が可能となる。
本発明の設置体取付構造は、
前記誘導手段は、前記筐体と、前記設置体とともに前記筐体内を移動する前記防錆リングとを係合する係合手段であることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆リングは、設置体とともに筐体内を移動する際に、防錆リングと筐体とを係合する係合手段によって管切断部に誘導されるので、防錆リングの取付け及び設置体の取付けを同時に行うことができ、装置の簡素化及び作業時間の短縮が可能となる。
本発明の設置体取付構造は、
前記誘導手段は、前記防錆リングを前記管切断部に付勢する付勢手段であることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆リングは、設置体とともに筐体内を移動する際に、防錆リングを管切断部に付勢する付勢手段によって管切断部に誘導されるので、防錆リングの取付け及び設置体の取付けを同時に行うことができ、装置の簡素化及び作業時間の短縮が可能となる。
本発明の設置体取付構造は、
前記付勢手段は、前記防錆リングを構成する弾性材であることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆リングは、設置体とともに筐体内を移動する際に、防錆リングの弾性によって管切断部に誘導されるので、防錆リングの取付け及び設置体の取付けを同時に行うことができ、装置の簡素化及び作業時間の短縮が可能となる。
本発明の設置体取付構造は、
前記付勢手段は、前記設置体と前記管切断部との間に介在するばねであることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆リングは、設置体とともに筐体内を移動する際に、ばねによって管切断部に誘導されるので、防錆リングの取付け及び設置体の取付けを同時に行うことができ、装置の簡素化及び作業時間の短縮が可能となる。
本発明の設置体取付構造は、
前記誘導手段は、前記設置体を前記筐体から撤去する際に前記防錆リングを前記管切断部から離間する方向に誘導することを特徴としている。
この特徴によれば、誘導手段は、前記設置体を前記筐体から撤去する際に防錆リングを管切断部から離間する方向に誘導するので、管切断部からの防錆リングの取外し及び設置体の撤去を同時に行うことができ、装置の簡素化及び作業時間の短縮が可能となる。
(a)は実施例1における設置体取付構造の平面図、(b)は一部正面断面図である。 筐体の既設流体管への設置を示す図である。 (a)は図2のA−A矢視図、(b)はB−B矢視図である。 筐体に切断装置を設置した状態を示す一部正面断面図である。 弁本体を保持した弁本体挿入装置を筐体に設置した状態を示す一部正面断面図である。 防錆リングの弁本体への取付け状況を示す平面図である。 弁本体を筐体に設置する際の防錆リング挙動を示す図である。 弁本体を筐体内に設置後、弁本体を筐体に仮固定の状態から本固定する状況を示す正面断面図である。 (a)は弁本体を筐体内に設置を完了した状態を示す平面図、(b)は一部正面断面図である。 弁本体を筐体内に設置完了した状態を示す一部側面断面図である。 既設流体管の管切断部を防錆リングの誘導体とした実施例を示す図である。 (a)は筐体延設部を防錆リングの誘導体とした実施例を示す図、(b)は筐体に設けた溝部を防錆リングの誘導体とした実施例を示す図である。 ばねを防錆リングの誘導体として使用した実施例を示す図である。 ばねを防錆リングの誘導体として使用した他の実施例を示す図である。 (a)は実施例1における設置体取付構造であって筐体の中心を既設流体管の管軸と略一致して配置した状況を示す図、(b)は実施例2における設置体取付構造であって筐体の中心を既設流体管の管軸に対してオフセットして配置した状況を示す図である。
実施例1に係る設置体取付構造につき、図1から図14を参照して説明する。尚、本実施例では、流体管の切断面と対向する方向を防錆リングの正面側(前方側)とし、流体管の管軸方向と水平方向で交差する方向を左右方向、流体管の管軸方向と上下方向で交差する方向を上下方向として説明する。
図1に示されるように、本実施例の設置体取付構造1は、流体管としての既設流体管2、該既設流体管2の切断面を防錆する防錆リング3、既設流体管2を水密に密封するため既設流体管2の外周面に取り付けられる筐体4、該筐体4内に設置される設置体としての弁本体5、筐体4の既設流体管2の管軸方向の両端部のそれぞれに既設流体管2を接続する離脱防止金具6、既設流体管2を分岐する分岐管7、該分岐管7を筐体4に水密に密封接続する二つ割固定リング8、を備える。
既設流体管2は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がエポキシ樹脂層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はエポキシ樹脂層に限らず、例えばモルタル等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。また、筺体4、弁本体5、分岐管7の材質も上記に適合するものとしてもよい。
図2に示されるように、筐体4は、いわゆる割T字管であって、既設流体管2の径方向(本実施例では上下方向)に分割された構造となっている。筐体上部41の上部には首部41a、該首部41aに連なるフランジ部41b、首部41a及びフランジ部41bには筐体上部内側41cに連通する連通孔41dが形成されている。そして、フランジ部41bには流体管切断装置や弁本体挿入装置等を取付けることができる。一方、筐体下部42は筐体下部内側42cに連なるすり鉢状の筐体底部42dを有し、筐体底部42dの中央には排出孔42bが形成されている。該排出孔42bは、プラグ49a(図1(b)参照)またはバルブ49b(図2参照)が接続可能となっており、後述するように、既設流体管2の切断時に発生する切粉を排出孔42bより排出可能となっている。なお、本実施例では筐体上部41、筺体下部42等と称して説明するが、筺体の分割方向は上下に限らず、例えば水平方向や所定角度の傾斜方向であってもよい。また、分割数は3以上であってもよい。同じく既設流体管2の配管方向も水平に限らず、例えば垂直方向であってもよい。さらに、後述するカッター72の切断方向も上下に限らず、例えば水平方向であってもよい。
図2に示されるように、筐体4の既設流体管2の管軸方向側の両端部には、開口を有する筐体上部延出部41f及び筐体下部延出部42fが形成され、筐体上部延出部41fは既設流体管2の外周面の上側を被覆し、筐体下部延出部42fは既設流体管2の外周面の下側を被覆する。
図3に示されるように、筐体上部41及び筐体下部42の既設流体管2の管軸に交差する一方の端部には、開口を有する筐体上部分岐延出部41e及び筐体下部分岐延出部42eが形成され、筐体上部分岐延出部41eは分岐管7の外周面の上側を被覆し、筐体下部分岐延出部42eは分岐管7の外周面の下側を被覆する。
さらに、図3に示されるように、筐体上部41の左右方向の両側部にはフランジ41g、41h、41j、筐体下部42がフランジ41g、41h、41jに対向する面には、フランジ42g、42h、42jが形成され、該フランジ41g、41h、41j、42g、42h、42jに形成された複数のボルト挿通孔41z、42zを複数のボルト・ナット43(図1参照)により緊締する。
筐体下部42の下部接合面42k、42m、42n、筐体下部延出部42f及び筐体下部分岐延出部42eには、それぞれパッキン収容溝42p、42q、42r、42s、42t、42uが形成され、該パッキン収容溝42p、42q、42r、42s、42tには、パッキン44が収容される。図3(b)においてパッキン44は一体に形成されているが、該パッキン収容溝42p、42q、42r、42s、42tごとに分割して形成してもよい。
一方、筐体下部42の下部接合面42k、42m、42nと対向する上部接合面41k、41m、41nはパッキン44の押圧面として作用する。また、筐体上部延出部41f及び筐体上部分岐延出部41eには、パッキン収容溝41t、41s、41uが形成され、該パッキン収容溝41t、41sにそれぞれパッキン45、45が収容される。また、パッキン収容溝41u及び前述のパッキン収容溝42uには分岐管7と筐体4との間を密封する環状の分岐部パッキン46が配設される(図10参照)。そして、筐体上部41及び筐体下部42にパッキン44、45、45、分岐部パッキン46を介在させた状態で、既設流体管2及び分岐管7を複数のボルト・ナット43により緊締することによって、筺体4、既設流体管2及び分岐管7は密封される。このように一方の部材に設けたパッキン収納溝にパッキンを収納し、該パッキンを他方の部材に設けたパッキン押圧面によって押圧する構造によって、パッキン収納溝及びパッキン押圧面を機械加工することなく密封することができる。
図1(b)に示されるように、弁本体5は、弁本体筐体5a、弁本体筐体5a内で回動可能な弁体5b及び該弁体5bの上部に接続される弁操作軸5sを備え、弁操作軸5sを図示しない駆動手段により回動操作することにより、弁体5bを弁本体筐体5a内で回動させ、既設流体管2の流れの方向を切り替えることができるようになっている。
弁本体筐体5aは既設流体管2と分岐管7に通じる3つの開口を有する。弁本体筐体5aと既設流体管2との間に段差が生じないように、弁本体筐体5aの開口の大きさは既設流体管の内径と同等または大きく形成されているので、洗管用のピグが段差に引っかかることなく滑らかに挿入することができる。
また、弁体5bは、平らな底板と弁本体筐体5aの開口を閉塞する閉塞体5jとから構成される(図15(a)参照)。さらに、弁体5bの底板の上面は管内径の底部とほぼ同じ高さに設置されるので、洗管用のピグの落ち込みを防ぐことができる。
また、防錆リング3は、後述する円筒状のカッターによって切断した管切断部2a,2aを覆い防錆できるように、流体管の管軸方向から見ると流体管の断面形状と同じく円形に形成され、カッターの円筒軸方向から見ると円筒状のカッターに沿う円弧状に形成されたリング形状となっている。また、防錆リング3は、ダクタイル鋳鉄製、鋳鉄、ステンレス鋼、鋼等の金属からなり、該金属の表面をゴムライニング等により防錆されている。なお、防錆リング3は金属製に限らず、樹脂製でもよいし、樹脂とゴムの組合せでもよい。
図2、図3に示されるように、筐体上部41には、誘導手段としての複数の上部延出部41v、…が形成され、筐体下部42が上部延出部41v、…に対向する位置にも、誘導手段としての複数の下部延出部42v、…が形成されている。後述するように、弁本体5には、防錆リング3が既設流体管2の管切断部2aに向けて移動可能に保持され、防錆リング3全体が弁体5とともに筐体内を移動する際に、防錆リング3は該上部延出部41v及び下部延出部42vによって誘導され、不断流状態で既設流体管2の管切断部2aを覆うように取付けられる。以下、既設流体管2の管切断部に防錆リング3を取付ける工程を説明する。
最初に、図4に示されるように、既設流体管2に筐体上部41及び筐体下部42にパッキン44、45(図2、図3参照)を介在させた状態で、既設流体管2及び分岐管7を複数のボルト・ナット43(図1参照)により緊締することによって、筺体4、既設流体管2を密封状態で取付け、つぎに、筐体上部41のフランジ部41bの上部に固定フランジ本体50、作業弁本体60及び流体管切断装置70を取付ける。なお、この状態では二つ割固定リング8には分岐管7(図1参照)に替えて止水蓋(図示せず)が取付けられ、分岐部パッキン46(図10参照)により密封されている。
ここで、固定フランジ本体50の固定フランジ部51とフランジ部41bとの接合面には、シール部材53が介挿され、ボルト・ナット54によって緊締されることによって、固定フランジ部51とフランジ部41bとは密封される。固定フランジ部51の径方向には、周方向に所定の間隔を隔てて、複数の押えネジ52が密封状に取付けられており、後述するように、筺体4に弁本体5を挿入した際に、弁本体5を一時的に固定できるようになっている。
作業弁本体60の作業弁筺体61と固定フランジ本体50との接合面は、シール部材63が介挿され、ボルト55によって緊締され、作業弁本体60と固定フランジ本体50とは密封される。作業弁本体60の作業弁筺体61には、水平方向にスライド移動することで筐体4と流体管切断装置70との間を開閉自在とする作業弁62が水密に取り付けられている。
また、流体管切断装置70と作業弁本体60との間の接合面は、シール部材73が介挿され、ボルト・ナット74によって緊締され、流体管切断装置70と作業弁本体60との間は密封される。さらに、カッター軸75に取付けられたカッター72が穿孔装置筐体71に水密に、上下に移動可能かつ回転可能に取付けられている。カッター72及びカッター軸75は流体管切断装置70の外部から図示しない駆動装置により回転駆動できるようになっている。
筐体上部41のフランジ部41bに固定フランジ本体50、作業弁本体60及び流体管切断装置70の取付けを完了すると、作業弁62を開放した状態でカッター72により、既設流体管2を不断流状態で切断する。図4に示されるように、カッター72は円筒形状をしているので、既設流体管2の管切断部2a,2aは、カッター72の円筒軸方向から見ると円筒形状のカッターに沿った円弧状に形成される。既設流体管2を切断する際に発生する切粉は、筐体下部42の中央に設けられた排出孔42bに取付けられたバルブ49bを操作して、流体とともに切粉を排出する。
既設流体管2を切断した後は、カッター72を上昇させ、作業弁筺体61を作業弁62により閉塞し、既設流体管2は切断された状態で筐体4内に密封される。その後、作業弁本体60から流体管切断装置70を取り外して、既設流体管2の切断作業を終了する。
つぎに、図5に示されるように、作業弁本体60の上部に弁本体挿入装置80が水密に取り付けられる。この弁本体挿入装置80は、挿入装置筐体86、挿入軸87、該挿入軸の一端には弁本体5を保持する保持部83、挿入軸87の他端には螺入されるネジ部89、該ネジ部89を回動操作するハンドル90を備え、該ハンドドル90を回動操作して挿入軸87を昇降させ、弁本体5を筐体4に対し挿入及び取出しすることができる。
また、図5に示されるように、防錆リング3は、その上部及び下部に複数の固定ピン3c、3cが設けられ、固定ピン3c、3cは弁本体筐体5aの上部、下部に設けられた孔部5c、5cに挿入されている。さらに、図6に示されるように、防錆リング3の略中央断面位置(図5のC−C矢視図位置)にも、複数の固定ピン3d、3dを有し、該固定ピン3d、3dは弁本体筐体5aに設けられた孔部5d、5dに挿入されている。そして、防錆リング3に設けられた複数の固定ピン3c、3c、3d、3dは、弁本体筐体5aに設けられた孔部5c、5c、5d、5dに挿入されることによって、防錆リング3は、既設流体管2の管軸方向に移動可能で、かつ管軸方向に交差する方向に移動が規制された状態で、弁本体筐体5aに対して保持される。
つぎに、弁本体挿入装置80によって、弁本体5を筐体4へ設置する際の防錆リング3の動きについて説明する。図7は、図6のD−D矢視図を示す。
弁本体挿入装置80によって、弁本体5を筐体4内へ挿入していくと、図7(a)に示されるように、防錆リング延出部3eは筐体上部41の上部延出部41vの端面41wに接触しないで降下し、図7(b)に示されるように、防錆リング3の第1の傾斜面3fが筐体下部42の下部延出部42vに形成された下部延出部傾斜面42wに接触し、係合を開始する。そして弁本体5がさらに降下すると、図7(c)に示されるように、防錆リング3の第1の傾斜面3fが下部延出部傾斜面42wに沿って移動することによって、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aに誘導され、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aを覆い、防錆することができる。
なお、図7(d)に示されるように、弁本体挿入装置80によって、弁本体5を筐体4から撤去する際には、防錆リング3の第2の傾斜面3gが上部延出部傾斜面41xに接触して、防錆リング3は上部延出部傾斜面41xに沿って、既設流体管2の管切断部2aから離間するように誘導され、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aから取外すことができる。
図8に示されるように、弁本体挿入装置80によって、弁本体5を筐体4内へ設置すると、固定フランジ本体50に設けられた押えネジ52をねじ込み、弁本体5を仮固定する。この状態で、筐体上部41と弁本体5とは、密封部材5eによって密封される。その後、弁本体挿入装置80を内の流体を排出し、挿入装置蓋84を取外し、作業用孔85から保持部83と挿入軸87との固定を解除し、弁本体挿入装置80を作業弁本体60から取外し、弁本体挿入装置80の保持部83を弁本体5から取外す(図5参照)。
図8に示されるように、弁本体挿入装置80が作業弁本体60から取外されると、筐体上部41に形成された溝41yにキー5f、5fが挿入され、該キー5fは複数のボルト5g、…によってロックされ、図9に示されるように、固定フランジ本体50及び作業弁本体60を取外し、弁本体5の設置を完了する。このような筐体上部41に形成された溝41yにキー5fが挿入する構成によれば、複数の押えネジ52を備えた固定フランジ本体50を取外すことができ、設置後の弁本体5をシンプルかつ安価に構成できるばかりか、固定フランジ本体50を他の工事に転用することができる。
図10に示されるように、組立作業に容易性を考慮して、離脱防止金具6は2分割して構成されている。さらに、弁本体5の弁体5bを回動するときのトルクが大きい場合には、筐体4のフランジ部41bに上蓋21を介して減速機22を取付けることによって、弁本体5の弁体5bを小さなトルクで操作することもできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上記実施例においては、誘導手段として、防錆リング3の第1の傾斜面3fが筐体下部42の下部延出部42vに形成された下部延出部傾斜面42wに係合することにより、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aに誘導され、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aを覆い、防錆するものであった。しかし、誘導手段はこれに限らず、図11に示されるように、防錆リング自身の弾性のみを利用して防錆リングを誘導することもできる。防錆リング3の外周部にテーパ部3hを設け、該テーパ部3hが管切断部2aに接触しながら誘導され、防錆リング3の弾性により管切断部2aに押圧されながら、防錆リング3は弁本体5とともに筐体4内へ挿入される。そして、弁本体5が筐体4への挿入が完了するときに、防錆リング3も既設流体管2の管切断部2a全体を覆う所定位置に到達し、防錆リング3は自身の弾性変形の反力によって既設流体管2の管切断部2aへ付勢され、防錆することができる。
さらに、図11の実施例においては、防錆リング3の外周部のテーパ部3hと管切断部2aとによる誘導手段とを利用して、防錆リング3を管切断部2aに誘導したが、防錆リング3を被覆するゴムライニングの弾性を利用することもできる。たとえば、防錆リング3を弁本体筐体5aに緩く保持した状態で、防錆リング3を弁本体5とともに筐体4内に挿入し、防錆リング3のテーパ部3hが管切断部2aに接触しても、防錆リング3はほとんど変形することなく弁本体筐体5a側に押付けられる。このとき、防錆リング3の後側端面3u及び固定ピン3cに設けられたゴムライニングが弾性変形し、該ゴムライニングの反発力によって防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aへ誘導される。なお、流体によって管切断部2aから離間する方向に力を受ける上流側の防錆リング3は、当該防錆リング3自身の弾性を利用して設置し、管切断部2aに近づく方向に力を受ける下流側の防錆リング3はゴムライニングの弾性を利用して設置するようにしてもよい。
また、図11においては、防錆リング3の外周部のテーパ部3hと管切断部2aとによる誘導手段であったが、図12(a)に示されるように、防錆リング3の中央部に設けられた防錆リング延出部3mと筐体延出部4dとから構成してもよい。弁本体5を筐体4内へ挿入していくと、防錆リング3は弾性変形しながら、防錆リング延出部3mの傾斜面3pは筐体延出部4dの傾斜面4eに沿って降下し、つぎに防錆リング3の前側端面3nが筐体延出部4dの端面4fに沿って降下して、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2a全体を覆う所定位置に誘導され、既設流体管2の管切断部2aを防錆することができる。
なお、図12(a)の場合においても、防錆リング3を被覆するゴムライニングの弾性を利用することもできる。防錆リング3を弁本体筐体5aに対し緩く保持させた状態で、防錆リング3を弁本体5とともに筐体4内に挿入すると、防錆リング延出部3mの傾斜面3pは筐体延出部4dの傾斜面4eに沿って降下し、さらに防錆リング3の前側端面3nが筐体延出部4dの端面4fに沿って降下し、防錆リング3自身はほとんど弾性変形することなく、弁本体筐体5a側に押付けられる。このとき、防錆リング3の後側端面3v及び固定ピン3dに設けられたゴムライニングが弾性変形し、該ゴムライニングの反発力によって、防錆リング3は管切断部2aへ誘導される。さらに、図11の防錆リング3の外周部のテーパ部3hと管切断部2aとによる誘導手段と、図12(a)の防錆リング延出部3mと筐体延出部4dとによる誘導手段を併用してもよい。この場合においても、管接続部2aの上部に防錆リング3の外周部のテーパ部3hが当接する設定することが好ましい。
さらに、図12(b)に示されるように、防錆リング3に突出部3qを設け、一方、筺体4には突出部3qを案内する案内溝4j、4kを設け、防錆リングを管切断部へ誘導してもよい。弁本体5を筐体4内へ挿入していくと、防錆リング3の突出部3qは、筺体4案内溝4jに沿って降下し、さらに降下して案内溝4kに達すると、防錆リング3の突出部3qは、案内溝4kに沿って既設流体管2の管切断部2aに誘導され、防錆リング3は既設流体管2の管切断部2aを覆い、防錆することができる。
上記実施例においては、防錆リング3に複数の固定ピン3cを設け、該固定ピン3cを弁本体筐体5aに設けられた複数の孔部5cに挿入して、防錆リング3を弁本体筐体5aに対して既設流体管の管軸方向に移動可能に保持していた。しかし、図13に示されるように、防錆リング3をばね3s’を介して弁本体筐体5aに支持し、防錆リング3を弁本体筐体5aに対して既設流体管の管軸方向に移動可能に保持してもよい。このように防錆リング3をばね3s’を介して弁本体筐体5aに支持する場合には、図11に示される防錆リング自身の弾性を利用する場合に比較して、弁本体5を筐体4内へ挿入するときの挿入抵抗を小さくすることができ、弁本体5の筐体4への設置を容易にすることができる。
なお、図13においては、ばね3s’の付勢力の向きは防錆リング3を管切断部2aに向けて誘導する力であったが、図14に示されるように、係合手段を用いて設置体としての弁本体5の設置時に防錆リング3を管切断部2aに誘導する構造にして、ばね3sの付勢力は防錆リング3を管切断部2aから離間する方向に作用する力とし、弁本体5の筐体4からの撤去を容易にすることもできる。
実施例1においては、図4の流体管切断装置70により既設流体管2を切断する際に、カッター72の中心と既設流体管の中心は略一致していた。しかし、カッター72の中心と既設流体管の中心を略一致した状態で既設流体管2を切断するようにすると、図15(a)に示されるように、弁体5bと既設流体管の中心F−Fの中心が略一致するので、分岐管7へ通じる弁本体筐体5aの開口部5kの開口幅Sが分岐管7の内径寸法に対して小さくなり、既設流体管2から分岐管7へ、流体が分岐するときの圧力損失が大きくなるという問題が生じるため、弁本体筐体5aの開口幅Sを大きくするために、弁本体筐体5a及び弁本体筐体5aを収納する筐体4を大きくする必要がある。しかしながら、弁本体筐体5a及び筐体4を大きくするとコストアップになるとともに、筺体4を埋設するときの土砂掘削量も増加し、工事費用も増加してしまうという處もある。
このような問題を解決するため、実施例2の弁装置は、図15(b)に示されるように、既設流体管2の中心F−Fと弁体5bの中心G−Gとをずらす構成とした。実施例2に係る弁装置は、既設流体管2の中心F−Fと弁体5bの中心G−Gとをずらす点が実施例1と弁装置と相違するが、その他の構成は実施例1の弁装置と同じであり、重複する説明は省略する。
実施例1においては、弁本体5を支持する弁本体支持部42yの中心及び流体管切断装置や弁本体挿入装置等を取付ける筐体上部41のフランジ部41bの中心は、既設流体管2を被覆する筐体上部延出部41f及び筐体下部延出部42fの管軸上に存在していた(図1−図3参照)。実施例2においては、図15(b)に示されるように、弁体5bの中心G−G、弁本体5を支持する弁本体支持部42yの中心及び流体管切断装置や弁本体挿入装置等を取付ける筐体上部41のフランジ部41bの中心は、既設流体管2の中心F−F及び既設流体管2を被覆する筐体上部延出部41f及び筐体下部延出部42fの管軸に対して、分岐管7側へずれた状態で構成される。
このように構成されることで、筐体上部41のフランジ部41bに流体管切断装置70を設置すると、図15(b)に示されるように、カッター72の中心もG−G上に自動的に配置され、カッター72は既設流体管2の管軸に対しF−Fに対して分岐管7へずれた位置に設置される。この状態で、既設流体管2を切断すると分岐管7側の切断幅を大きくすることができ、筺体4の大きさを変えることなく、分岐管へ通じる開口部5k’の開口幅wを分岐管7の内径寸法Dと略一致させることができ、流体が既設流体管2から分岐管7へ分岐するときの圧力損失を低減することができる。
また、上記実施例においては、設置体は切替弁としたが、防錆リングを設置する設置体あるいはスルース弁、プラグ、バタフライ弁等の弁類または管接続部材であってもよい。さらに、切断は円筒状のカッターを使用したが、ワイヤーソーやバイト等を使用してもよい。
1 設置体取付構造
2 既設流体管(流体管)
2a 管切断部(誘導手段)
3 防錆リング(付勢手段)
3e 防錆リング延出部(誘導手段)
3f 第1の傾斜面(係合手段)
3m 防錆リング延出部(誘導手段)
3s ばね(付勢手段)
4 筐体
4d 筐体延出部(誘導手段)
4e 傾斜面(誘導手段)
4j 案内溝(誘導手段)
4k 案内溝(誘導手段)
41v 上部延出部(誘導手段)
42v 下部延出部(誘導手段)
42w 下部延出部傾斜面(係合手段)
5 弁本体(設置体)

Claims (2)

  1. 流体管を密封状に囲む筐体の中で流体管を不断流状態で切断し、設置体を前記筐体内に取付ける設置体取付構造であって、前記設置体は流体管の管切断部に向け移動可能に保持される防錆リングを有しており、前記設置体とともに前記筐体内を移動する前記防錆リングを管切断部に誘導する誘導手段を備え、前記誘導手段は、前記筐体と、前記設置体とともに前記筐体内を移動する前記防錆リングとを係合する係合手段であることを特徴とする設置体取付構造。
  2. 前記係合手段は、前記設置体を前記筐体から撤去する際に前記防錆リングを前記管切断部から離間する方向に誘導することを特徴とする請求項1に記載の設置体取付構造。
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