JP5409292B2 - 既設流体管の切断面における防錆方法 - Google Patents

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Description

本発明は、既設流体管を密封した筐体内にて、既設流体管の外周面に係止する係止部を備える防錆カバーを保持した防錆操作体を、不断流状態で切断された既設流体管の切断面に向けて操作し、係止部を外周面に係止させることで防錆カバーを切断面に対して当接保持させ、切断面を防錆する既設流体管の切断面における防錆方法に関する。
従来、不断流状態で切断された既設流体管の切断面に防錆カバーを装着することによって切断面の防錆を行う防錆方法としては、防錆カバーを切断面に向けて押圧することで防錆カバーの環状凹部に切断面を挿入させ、環状凹部内に設けられた弾性シール突起(係止部)を切断残置管部(外周面)に圧接させることで切断面の防錆を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−8120号公報(第13頁、第9図)
しかしながら、特許文献1にあっては、防錆カバーは環状凹部内の弾性シール突起の切断残置管部(外周面)に対する圧接のみで切断面の防錆を維持しているので、防錆カバーと切断残置管部との間で十分な係止力を得ることができず、防錆カバーが切断面から離脱してしまうという問題がある。
本発明は、防錆カバーと既設流体管の外周面との間の係止力を確実に強くし、防錆カバーの切断面に対する当接保持を維持することができる既設流体管の切断面における防錆方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の既設流体管の切断面における防錆方法は、
既設流体管を密封した筐体内にて、前記既設流体管の外周面に係止する係止部を備える防錆カバーを保持した防錆操作体を、不断流状態で切断された前記既設流体管の切断面に向けて操作し、前記係止部を前記外周面に係止させることで前記防錆カバーを前記切断面に対して当接保持させ、該切断面を防錆する既設流体管の切断面における防錆方法であって、
前記係止部を前記外周面に係止させる前に、該外周面に前記係止部が係止する被係止部を形成することを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管の切断面に防錆を行う前に予め既設流体管の外周面に被係止部を形成するという簡易な手段を施すことにより、切断面を防錆する際に、係止部と被係止部との間の相互作用でより強力な係止力がはたらくようにさせ、防錆カバーの切断面に対する当接保持を強固とすることができる。
本発明の既設流体管の切断面における防錆方法は、
前記被係止部は、段部であることを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管の外周面に切削加工等を施したり、あるいは突設リング等を嵌めることで容易に被係支部を形成することができる。
本発明の既設流体管の切断面における防錆方法は、
前記係止部は、その弾性力を係止力として前記被係止部に係止していることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆カバーの弾性力を調整することによって、防錆カバーの係止部に対する係止力を最適なものとすることができる。
実施例1における切断された既設流体管を示す一部破断平面図である 防錆操作体が作業ケース内に配置されている状態の防錆装置を示す部分断面図である。 防錆操作体が筐体内に配置された状態の防錆装置を示す断面図である。 図3における防錆装置のA−A断面図である。 (a)は、防錆カバーを示す正面図であり、(b)は、図5(a)における防錆カバーのB−B断面図であり、(c)は、防錆カバーを示す背面図である。 (a)は、防錆操作体を示す側面図であり、(b)は、防錆操作体の縦断側面図である。 (a)は、切削溝が形成された既設流体管を示す平面図であり、(b)は、筐体が取り付けられた既設流体管を示す平面図である。 (a)は、防錆カバーを切断面に対向配置した状態を示す断面図であり、(b)は、防錆カバーが切断面に当接保持された状態を示す断面図であり、(c)は、第1係止部材の防錆カバーへの係止が解除された状態を示す断面図である。 実施例2における切断された既設流体管を示す一部破断平面図である。
本発明に係る既設流体管の切断面における防錆方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る既設流体管の切断面における防錆方法につき、図1から図8を参照して説明する。尚、本実施例では、既設流体管の管軸方向と水平方向で直交する方向を防錆装置の左右幅方向として説明する。
図1の符号1は、本発明の既設流体管の切断面における防錆方法が適用される既設流体管である。この既設流体管1は、例えば、内部に流体としての上水が流れている水道管であり、この既設流体管1に新たな弁体等を設けるために、所定箇所を図示しないホールソー等の切削工具によって切断されている。
図1及び図2に示すように、先ず既設流体管1には、既設流体管1を水密に密封するための筐体2が取り付けられる。この筐体2の上部には、水平方向にスライド移動することで筐体2内を開閉自在とする弁体3aを備えた仕切部3が水密に取り付けられている。
この仕切部3の上端部に図示しないホールソーを備えた作業筐体を水密に取り付け、弁体3aを開放した状態でホールソーを下方に向けて移動させることで、既設流体管1を不断流状態で切断する。したがって、既設流体管1の切断面1aは、ホールソーによって切断されたことで平面視円弧状に形成されている。また、既設流体管1の外周面1bにおける切断面1aの近傍には、他の既設流体管1の外周面1bと径方向に段をなす本発明における被係止部としての切削溝1cが周方向に等間隔に複数箇所(本実施例では4箇所)形成されている。
既設流体管1を切断した後は、ホールソーと既設流体管1の切断片とを作業筐体内に収納した後に弁体3aを閉塞し、作業筐体を仕切部3から取り外すことで既設流体管1の切断作業を終了する。このとき、既設流体管1は、切断された状態で筐体2と仕切部3とで水密に密封されている。
本発明の既設流体管1の切断面1aにおける防錆方法は、前述のようにして筐体2内で切断された既設流体管1の切断面1aを防錆するための防錆方法である。
図2に示すように、仕切部3の上端部には作業ケース4が水密に取り付けられている。この作業ケース4内には、既設流体管1の切断面1a,1aを防錆するための防錆カバー5,5が、防錆操作体6に保持された状態で配置されている。また、作業ケース4の中央上部には、上下方向を向く貫通孔4a形成されている。
更に、作業ケース4の上端部には、上下方向を向く筒体7aと、この筒体7a内に挿通配置された操作棒7bと、が設けられている。この操作棒7bは、筒体7a内で水平方向に回動可能となっているとともに、筒体7aの内周面における上端部には、図示しないパッキンが設けられており、筒体7aの上端部と操作棒7bとの間を水密に保っている。また、筒体7aは、貫通孔4aを介して作業ケース4内に下部側が挿通配置されており、下端部にて防錆操作体6を吊持している。尚、筒体7aと貫通孔4aとの間には、図示しないパッキンが設けられており、筒体7aと貫通孔4aとの間を水密に保っている。
この状態から図3に示すように、弁体3aを開放した後に使用者が筒体7aを操作棒7bとともに下方に向けて押し込むことで、防錆操作体6に保持されている防錆カバー5は、既設流体管1の切断面1a,1aと対向する位置に配置されるようになっている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、防錆操作体6は、防錆カバー5が挿嵌保持される一対の保持部8,8と、両保持部8,8を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させるジャッキ9と、このジャッキ9を内部に備え両保持部8,8の切断面1aへの移動をガイドするためのガイド部10と、から構成されている。図6(a)に示すように、これら一対の保持部8,8とジャッキ9及びガイド部10は、操作棒7bを中心として図示左右略対称に設けられており、以下、図示左右一方側の構造を説明する。
ガイド部10は、その中心軸が既設流体管1の管軸方向と同一方向を向く枠状に形成されている。ガイド部10の内周面の中心軸方向側の端部には、ガイド部10の中心軸方向の外方側に向けてキー溝10aが上下一対となって形成されている。また、ガイド部10の中心軸方向側の端部の下部には、防錆操作体6を筐体2内に配置するために筐体2内の底面と当接する脚部10bが設けられており、この脚部10bの底面には、ゴム片10gが貼り付けられている。
更に、図4及び図6(a)に示すように、ガイド部10の左右幅方向の両外側下端部には、ガイド部10の左右幅方向を向く一対のガイド片10f,10fが、ガイド部10の中心軸方向に対向して設けられている。
一方、図3及び図4に示すように、筐体2の左右幅方向側の内側面には、上方から下方にかけてガイド突条2aが、ガイド部10の中心軸方向に対向して設けられている。これらガイド突条2aのガイド部10の中心軸方向側の幅寸法は、両ガイド片10f,10f間の対向する側面間の幅寸法よりも短寸に形成されており、防錆カバー5を既設流体管1の切断面1aと対向する位置に配置させる際に、両ガイド片10f,10f間にガイド突条2aを配置することによって、防錆操作体6の脚部10bを既設流体管1内を流れる流体の影響を受けることなく筐体2内の底面に当接させることができる。
図6(b)に示すように、ガイド部10の中央の上部と下部とには、略同軸に上下方向を向く貫通孔10d,10eが形成されている。これら貫通孔10d,10eを介して操作棒7bの下部がガイド部10内に挿通配置されている。このガイド部10内に配置された操作棒7bの下部は、右螺子が形成された軸部7cに形成されている。尚、筒体7aは、下端部をガイド部10の上端部にボルトによって接続することによってガイド部10を吊持している。更に尚、操作棒7bの下端部は、貫通孔10eを介してガイド部10の下方に配置されており、この操作棒7bの下端部にボルト12が螺着されることで、操作棒7bは、ガイド部10に対しても水平方向に回動可能となっている。
保持部8は、既設流体管1の管軸方向を向き、ガイド部10よりも短寸であるとともに既設流体管1の直径と略同寸の上下幅寸法を有している垂直片8bと、この垂直片8bの上下幅方向の略中央部から左右幅方向に向けて延設される一対の水平片8cと、から構成されている。垂直片8bの上下端部には、ガイド部10に形成されたキー溝10a内に挿入可能なスライド突部8aが設けられており、保持部8は、このスライド突部8aをキー溝10a内に配置した状態でガイド部10内の管軸方向側の両端部に配置されている。
このため、保持部8は、キー溝10a内でスライド突部8aを移動させることによって、図8(a)に示すガイド部10内に収容されている収容位置と、図8(b)に示す防錆カバー5を既設流体管1の切断面1aに当接保持させる移動位置との間でスライド移動可能となっている。
また、垂直片8bと水平片8cとのガイド部10の中心軸方向側の外側端部には、ガイド部10の中心軸方向の外方側に向けて第1係止部材11がそれぞれ突設されている。これら第1係止部材11は、弾性力を有するバネ鋼等の薄板状の弾性体により構成されており、第1係止部材11の先端部は、ガイド部10の中心方向に向けて略円弧状に屈曲形成された屈曲部11aに形成されている。尚、これら第1係止部材11の弾性力は、予め使用者が両屈曲部11aを垂直片8bの上下幅方向側の中央及び水平片8cの左右幅方向側の中央に近接する方向、または離間する方向に向けて撓ませておくことによって調整が可能となっている。
ジャッキ9は、ガイド部10内の略中央に配置されている。このジャッキ9は、操作棒7bの軸部7cに螺着されている螺着部9aと、一端が螺着部9aに設けられた左右幅方向を向く枢軸13aによって回動自在に枢支された一対のアーム9bと、から構成されており、各アーム9b,9bの他端は、ガイド部10内で対向配置されている垂直片8bにそれぞれ左右幅方向を向く枢軸13bによって回動自在に枢支されている。
このため、ジャッキ9は、使用者が操作棒7bを水平方向に回動操作することによって行われる両螺着部9aの軸部7cにおける上下動を、両保持部8のガイド部10の中心軸方向側の両側方への移動に変換することができるようになっている。
図5(a)と図5(b)及び8(a)に示すように、防錆カバー5は、切断面1aを全周に亘って防錆するための本発明における防錆部としての防錆ゴム5aと、既設流体管1の外周面1bに係止することで防錆カバー5の切断面1aからの離脱を阻止する本発明における第2係止手段としての第2係止部材5cと、これら防錆ゴム5aと第2係止部材5cとが固着されるガイドリング5dと、から構成されている。
ガイドリング5dは、スチール等の金属材により構成されており、外径が垂直片8bの管軸方向側の両端部の上下幅寸法と略同一の環状に形成されているとともに、切断面1a及び保持部8の管軸方向側の端部との全周に亘って略同一の曲線状に形成されている。
図5(b)及び図5(c)に示すように、ガイドリング5dの外周面には、第2係止部材5cが等間隔に複数枚(本実施例では4枚)溶接等により固着されている。これら第2係止部材5cは、第1係止部材11及び防錆ゴム5aよりも大きな弾性力を有するバネ鋼等の薄板状の弾性体により構成されている。また、これら第2係止部材5cの後端部は、ガイドリング5dの背面に当接するように縮径方向に向けて屈曲形成された押板部5eに形成されているとともに、第2係止部材5cの先端側に、各切削溝1cに係止するための本発明における係止部としての屈曲部5fが形成されている。この屈曲部5fは、ガイドリング5dの中心軸に向けて略円弧状に屈曲形成されている。
更に、ガイドリング5dの内周面における押板部5eの正面側には、環状に形成された防錆ゴム5aが配置されている。この防錆ゴム5aは、押板部5eの正面とガイドリング5dの内周面とに接着剤等により固着されており、防錆ゴム5aの正面側は、切断面1aに全周に亘って当接する曲面に形成されている。
このように構成された防錆カバー5は、図8(a)に示すように、ガイド部10の収容位置に配置された各保持部8の管軸方向側の端部に対して背面側から第1係止部材11を保持部8の外側方に向けて押圧し、弾性変形させた状態で挿嵌されている。このため、保持部8は、第1係止部材11で防錆カバー5からの押圧で生じる防錆カバー5の縮径方向を向く弾性力を係止力として、屈曲部11aをガイドリング5dの外周面に当接させることで、防錆カバー5を保持している。
次に、このように防錆カバー5を保持した防錆操作体6による切断面1aへの防錆動作について工程順に説明する。尚、本実施例では既設流体管1の対向する切断面1aの双方に同時に防錆が行われるが、同一の動作につき一方の切断面1aに対しての防錆についてのみ説明する。
先ず図7(a)に示すように、切削溝形成工程として、使用者は、既設流体管1をホールソー等の切削工具で切断する箇所である切断予定部1dを決定し、この切断予定部1dを既設流体管1の管軸方向に挟むように、既設流体管1の外周面1bに切削バイト等の切削工具で切削溝1cを形成しておく。同時に、切削溝1cへの防錆処理として切削溝1cに防錆塗料等を塗布する。
次に、図7(b)に示すように、筐体取付工程として、使用者は、既設流体管1の切断予定部1dと各切削溝1cとが形成された箇所に上下から筐体2を取り付ける。このとき、既設流体管1と筐体2との間は、ゴム材により構成された環状のパッキン1eと、このパッキン1eを切断予定部1dに向けて押圧する押輪1fとにより水密に保持されている(図4参照)。尚、本実施例では、筐体2の上部と下部とをボルト等で緊締することにより、既設流体管1への筐体2の取り付けを行っているが、筐体2の上部と下部とを互いに溶接することによって既設流体管1への筐体2の取り付けを行うようにしてもよい。
次に、図1及び図2に示すように、既設流体管切断工程として、使用者は、前述のように、筐体2の上端部に弁体3aを備えた仕切部3を水密に取り付けるとともに、更に仕切部3の上端部に図示しないホールソーを備えた作業筐体を水密に取り付け、弁体3aを開放した状態でホールソーを下方に向けて移動させ、既設流体管1を不断流状態で切断する。このとき、切断予定部1dをホールソーで切断することで、各切削溝1cの近傍に平面視略円弧状の切断面1aが形成される。
そして、既設流体管1から切断した切断予定部1dを、前述の切断片としてホールソーに保持された状態で作業筐体内に引き上げて除去するとともに、弁体3aを閉塞し、作業筐体を仕切部3から取り外す。
切断予定部1dを既設流体管1から除去した後、切断面防錆工程として、使用者は、既設流体管1に形成された両切断面1aに対して防錆カバー5を当接保持させる。具体的には、図2に示すように、仕切部3の上端部に防錆カバー5を保持した状態の防錆操作体6が配置されている作業ケース4を水密に取り付ける。
次に、図2及び図3に示すように、使用者は、弁体3aを開放するとともに、筒体7aを操作棒7bとともに下方に向けて押し込むことによって、防錆カバー5を保持した状態の防錆操作体6を筐体2内に配置する。このとき、防錆カバー5は、ガイドリング5dの外周面を垂直片8b及び両水平片8cに設けられた第1係止部材11の屈曲部11aによって係止されているので、既設流体管1内を流れる流体等の抵抗によって保持部8から脱落することが防止されている。
また、図3及び図4に示すように、防錆操作体6は、両ガイド片10f,10f間にガイド突条2aを挿通させながら脚部10bをゴム片10gを介して筐体2の底面に当接させることによって、既設流体管1内を流れる流体等の抵抗に影響されること無く、防錆カバー5と切断面1aとが対向する(図8(a)参照)配置位置に配置されるようになっている。
加えて、脚部10bは、ゴム片10gを介して筐体2の底面に当接するので、脚部10bが直接筐体2の底面に当接することで筐体2の底面が傷つくことが防止されている。更に、防錆操作体6は、配置位置に配置された後も、両ガイド片10f,10f間にガイド突条2aが配置されていることと、脚部10bがゴム片10gを介して筐体2の底面に当接していることによって、継続して既設流体管1内を流れる流体等の抵抗に影響されること無く筐体2内での配置位置を確保し続けることができるようになっている。
この状態から、図8(a)及び図8(b)に示すように、使用者は、操作棒7bを水平方向に回動させることによって、保持部8を収容位置から移動位置まで移動させる。この保持部8の収容位置から移動位置までの移動によって、防錆カバー5は、切断面1aに向けて移動がなされる。このとき、第2係止部材5cは、屈曲部5fが切断面1aに当接するとともに、保持部8の移動位置に向けての移動によって切断面1aと既設流体管1の外周面1bによって防錆カバー5の拡径方向に向けて押圧されることで弾性変形する。
そして、図8(b)に示すように、第2係止部材5cが弾性変形した状態から更に保持部8を移動位置まで移動させることで、防錆ゴム5aを押板部5eを介して切断面1aに向けて押圧し、防錆ゴム5aの正面と切断面1aとを当接させる。
このとき、第2係止部材5cは、既設流体管1の外周面1bに弾性変形で生じた既設流体管1の縮径方向を向く弾性力を係止力として、屈曲部5fを切削溝1c内に配置させることで、防錆カバー5を切断面1aに対して当接保持している。
防錆カバー5を切断面に対して当接保持させた後には、図8(c)に示すように、使用者は、防錆カバー5を切断面1aに向けて移動させるときとは逆方向に操作棒7bを回動させ、保持部8を移動位置から収容位置まで移動させ、切断面1aへの防錆動作が完了する。
このとき、防錆カバー5には、保持部8が収容位置に向けて移動することで、第1係止部材11から収容位置に向く力がはたらくが、前述したように、第1係止部材11の弾性力よりも強い弾性力によって、屈曲部5fが既設流体管1の他の外周面1bよりも既設流体管1の管軸に向けて凹設された切削溝1c内に係止しているため、第2係止部材5cの既設流体管1に対する係止が維持されることで防錆カバー5の切断面1aに対しての当接保持が維持され、一方の第1係止部材11の防錆カバー5に対する係止は、保持部8が収容位置に向けて移動することによって、第1係止部材11が弾性変形しながら解除される。
また、これら一連の防錆動作では、保持部8が弾性部材である防錆ゴム5aではなく押板部5eを切断面1aに向けて押圧することで、ジャッキ9による防錆カバー5への圧力を損失無く伝達し、防錆ゴム5aの正面を切断面1aに対して確実に当接させることができる。
尚、本実施例では、各第2係止部材5cの後端部を屈曲形成することで押板部5eに形成したが、第2係止部材5cを防錆ゴム5aと略同径の環状に形成した押板部と、この押板部の外側周端縁から正面側に向けて延設された屈曲部5fと、から構成することで押板部が保持部8から受ける圧力を全周に亘って均一化させ、防錆ゴム5aの正面を切断面1aに対してむら無く当接させるようにしてもよい。
更に、この防錆動作が、対向する既設流体管1の両切断面1aに同時に行われることによって、一方の保持部8が防錆ゴム5aを切断面1aに向けて押圧する力の反力を他方の保持部8が防錆ゴム5aを切断面1aに向けて押圧する力に加えることができるので、より密接に防錆ゴム5aを切断面1aに当接させることができる。
尚、防錆カバー5には、防錆ゴム5aを切断面1aに当接保持させることによって、防錆ゴム5aの有する弾性力により切断面1aから離脱する方向を向く反力が発生するが、屈曲部5fが防錆ゴム5aの弾性力よりも強い弾性力によって切削溝1c内に係止しているので、防錆ゴム5aの弾性力に抗して防錆カバー5の切断面1aへの当接保持を維持することができる。
更に尚、本実施例では、使用者は、切削溝形成工程において既設流体管1の外周面1bに切削バイト等の切削工具で切削溝1cを形成し、この切削溝1cに防錆カバー5の屈曲部5fを係止することで防錆カバー5の切断面1aへの当接保持を維持したが、既設流体管1の外周面1bに、上下方向から既設流体管1の拡径方向に向けて突出する突出部を有する突出リングを取り付け、この突出リングの突出部に屈曲部が係止することで防錆カバー5の切断面1aへの当接保持を維持するようにしてもよい。
以上、本実施例1における既設流体管1の切断面1aにおける防錆方法にあっては、既設流体管1を密封した筐体2内にて、既設流体管1の外周面1bに係止する屈曲部5fを備える防錆カバー5を保持した防錆操作体6を、不断流状態で切断された既設流体管1の切断面1aに向けて操作し、屈曲部5fを外周面1bに係止させることで防錆カバー5を切断面1aに対して当接保持させ、切断面1aを防錆する既設流体管1の切断面1aにおける防錆方法であって、屈曲部5fを外周面1bに係止させる前に、外周面1bに屈曲部5fが係止する切削溝1cを形成するので、既設流体管1の切断面1aに防錆を行う前に予め既設流体管1の外周面1bに切削溝1cを形成するという簡易な手段を施すことにより、切断面1aを防錆する際に、屈曲部5fと切削溝1cとの間の相互作用でより強力な係止力がはたらくようにさせ、防錆カバー5の切断面1aに対する当接保持を強固とすることができる。
また、切削溝1cは、段部であるので、既設流体管1の外周面1bに切削加工等を施したり、あるいは突設リング等を嵌めることで容易に切削溝1cを形成することができる。
また、屈曲部5fは、その弾性力を係止力として切削溝1cに係止しているので、防錆カバー5の弾性力を調整することによって、防錆カバー5の屈曲部5fに対する係止力を最適なものとすることができる。
次に、実施例2に係る既設流体管の切断面における防錆方法につき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図9に示すように、本実施例の既設流体管1は、切断予定部(図示せず)を切削バイト、チェーンソー等の切削工具によって既設流体管1の管軸と垂直をなすように直線状に切断することで、切断面1a’は、既設流体管1の管軸と垂直をなすように平面状に形成されている。このため、本実施例の保持部8と防錆カバー5とは、切断面1a’と同じく平面状に形成されるため、製造コストを低く抑えることができるようになっている。
また、切削溝1c’は、既設流体管1の外周面1bにおける切断面1a’の近傍において、既設流体管1の全周に亘って形成されている。このため、防錆カバー5は、各屈曲部5fが上下及び左右を向いていない状態で保持部8に取り付けられた場合であっても、切削溝1c’内に屈曲部5fを配置させることができるようになっている。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、既設流体管1を内部に上水が流れる水道管として説明したが、既設流体管1内を流れる流体は上水の他、石油等の水以外の液体でもよく、また、液体とガス等の混合物であってもよい。
また、前記実施例では、第2係止部材5cの先端部をガイドリング5dの中心軸に向けて略円弧状に屈曲形成された屈曲部5fに形成し、この屈曲部5fを既設流体管1の外周面1bに当接させることで防錆カバー5を切断面1aに対して当接保持したが、第2係止部材5cの先端部の形状は、既設流体管1の外周面1bに対して垂直に係止するように鋭角的な形状に形成してもよい。
また、前記実施例では、既設流体管1の外周面1bに切削溝1cを形成した後に切断予定部1dを切断し、切断面1aに防錆カバー5を当接保持させることによって防錆を行ったが、最初に既設流体管1に筐体2を取り付けて切断予定部1dをホールソー等で切断し、ホールソーと切断予定部1dとしての切断片を収納した作業筐体を仕切部3から取り外した後に、既設流体管1の外周面1bを切削する切削バイト等を収納した別の作業筐体を仕切部3の上端部に取り付け、この切削バイトによって筐体2内の既設流体管1の外周面1bに切削溝1cを形成するようにしてもよい。
また、前記実施例では、切削溝1c’を既設流体管1の外周面1bにおける切断面1a’の近傍において、既設流体管1の全周に亘って形成し、この切削溝1c’に各屈曲部5fを係止させたが、既設流体管1の外周面1bにおける切断面1a’の近傍に、既設流体管1の全周に亘って線状に形成された切削溝を、既設流体管1の管軸方向に向けて複数条を互いに離間して形成するとともに、第2係止部材5cの正面側の先端部を、本発明における係止部として、ガイドリング5dの縮径方向に向けて防錆ゴム5a側に屈曲されたかえし状のかえし部に形成することで、防錆カバー5を切断面1aに向けて移動させる際に、防錆ゴム5aの正面と切断面1aとが当接するまでかえし部を切断面1aに近接している切削溝から順に既設流体管の管軸方向に向けて係止させていくようにしてもよい。このようにすることで、防錆カバー5が切断面1aに当接保持されている状態から、切断面1aから離間する方向に移動した場合であっても、かえし部がそれまで係止されていた切削溝から切断面1aに隣接する他の切断溝に係止するので、防錆ゴム5aが弾性変形することによって防錆カバー5の切断面1aに対する当接保持を維持することができる。
1 既設流体管
1a,1a’ 切断面
1b 外周面
1c,1c’ 切削溝(被係支部)
2 筐体
2a ガイド突条
3 仕切部
3a 弁体
4 作業ケース
5 防錆カバー
5f 屈曲部(係止部)
6 防錆操作体
8 保持部

Claims (3)

  1. 既設流体管を密封した筐体内にて、前記既設流体管の外周面に係止する係止部を備える防錆カバーを保持した防錆操作体を、不断流状態で切断された前記既設流体管の切断面に向けて操作し、前記係止部を前記外周面に係止させることで前記防錆カバーを前記切断面に対して当接保持させ、該切断面を防錆する既設流体管の切断面における防錆方法であって、
    前記係止部を前記外周面に係止させる前に、該外周面に前記係止部が係止する被係止部を形成することを特徴とする既設流体管の切断面における防錆方法。
  2. 前記被係止部は、段部であることを特徴とする請求項1に記載の既設流体管の切断面における防錆方法。
  3. 前記係止部は、その弾性力を係止力として前記被係止部に係止していることを特徴とする請求項1または2に記載の既設流体管の切断面における防錆方法。
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